- 1白染セツナ24/10/01(火) 18:36:21
労働時間は自ら決められます、好きなだけ伸ばせます。
あらすじ:
トラウマを乗り越えるため、ゲヘナを離れ、トリニティに短期留学したセツナ。慣れない環境に戸惑いながらも、彼女はトリニティの生徒たちと絆を築こうと努力する。しかし、ゲヘナ出身であることから、彼女の行動は「懐柔工作」として警戒され、次第に敵意を向けられていく。そんな中、いたずら通報を受けたセツナは罠にかかり大怪我を負ってしまう。それでも救護を優先し、たどり着いたのは偶然にも再結成された補習授業部の部室だった。
その姿を見て、トリニティの陰湿なやり方に嫌気が差したハナコは、ついにセツナの現状をトリニティとゲヘナの上層部に暴露した。激怒するミネ団長、人助けに燃えるサクラコ、セツナを心配するシャーレの先生、トリニティに特攻するセナ部長とセナに追いかけてきたヒナ委員長、またしても何も知らないナギサ様(17)。
果たして、セツナはトラウマを克服し、無事にトリニティでの留学を終えることができるのか?
ーーーもうやめて!とっくにナギサ様の胃のライフはゼロよ!
前スレのリクエスト:白ワンピースセツナちゃん (透け透けはない) - 2白染セツナ24/10/01(火) 18:36:45
前スレです
ひょっとして……|あにまん掲示板ゲヘナ一番忙しいのはうちなの?お馬鹿さんたちが暴れたら死体が増えるし風紀委員会が動いたらお馬鹿さんたちが死体になるし下手すると風紀委員会の方々も死体になるかもしれないしよく風紀委員会=忙しいのイメージ…bbs.animanch.com【オリキャラ・SS・🎲】救急医学部はアットホームな職場です part2|あにまん掲示板異論は認めません……!あらすじ:誰も知らない所で、過酷な救護活動(週6徹夜で19連勤)を続ける、救急医学部の一般部員、白染セツナ。過労で倒れ、酷い後遺症を抱えた彼女は、部長のセナと先生(ついでにサヤ)…bbs.animanch.com【オリキャラ・SS・🎲】実家のような安心感、それが救急医学部です part3|あにまん掲示板むしろもう住んでいますあらすじ:大火災の中、命がけで負傷者を救い出したセツナ。しかし、その過酷な経験が彼女の心と体に深い傷を残してしまった。再び訪れた静かな病室生活の中、セツナは優しい仲間たちに支えら…bbs.animanch.com【オリキャラ・SS・🎲】健康と生活を支える福利厚生、救急医学部 part4|あにまん掲示板医療設備が充実してるから、倒れても安心です(三敗)。あらすじ:火事によるトラウマを抱えながらも、少しずつ前に進む日々を送っていたセツナ。ゲーム開発部では仲間たちと楽しみを共有し、トレーニング部では体を…bbs.animanch.com【オリキャラ・SS・🎲】救急医学部、未経験者歓迎です part5|あにまん掲示板実戦から学ぶ、誰でも即戦力です。あらすじ:お馬鹿な誘拐犯(元爆弾魔)から過激な荒療治を受けたものの、未だにトラウマを克服できていない白染セツナ。そんな彼女が導き出したトラウマ克服の答えは、まさかの鍛え…bbs.animanch.com - 3白染セツナ24/10/01(火) 18:37:29
- 4白染セツナ24/10/01(火) 18:37:41
好感度
セナ→セツナ 67
セツナ→セナ 85
ヒナ→セツナ 66
セツナ→ヒナ 35
セツナ→先生 100
セツナと救急医学部の皆の仲良し度 100
サヤさんとの仲良し度 57
ルミとの仲良し度 89
ミネ団長との仲良し度 38
ゲーム開発部との仲良し度 62
スミレとな仲良し度 72
ジュリ 幼馴染
パンちゃんに懐かれる
レイサの好感度 98
火や煙がトラウマ 100
トリニティ生の態度と警戒 82 (1は無視、50は好奇心、100は敵視)
セツナが敵視される理由
ティーパーティーの情報を信じない(共有はしたが噂を信じる)
正実の警戒 解除済み - 5白染セツナ24/10/01(火) 18:37:51
前レス最後:
ハナコがこれからとる行動:
1.彼女たちの所属派閥にとって都合の悪い情報が他の派閥の耳に入るように工作
2.先生に現状をお伝えしましょう
3.先生を仲介してセナ部長・ヒナ委員長に報告
4.サクラコ様とミネ団長に知らせる
ナギサ様の胃のダメージ:
セツナがいじめられた 2
いじめがサクラコに知られた 3
団長が来た 39
セナが来た 23
ヒナも来た 29
合計ダメージ:96
**
大変お待たせいたしました。今日から更新を再開します。
ここからしばらくはナギちゃんの受難が続きますが、多くのネームドを同時エミュしなければならない私自身の受難でもあります。どうしてこうなった……(苦悶する顔)。
とにかく、Unwelcome Schoolを聴きながら書きます。 - 6二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 18:40:32
たておつです!待ってました!
白ワンピセツナちゃん可愛いですね…!
どうしてこうなったかは…評判改善イベのダイスをこどごとく外しその上いじめの有無のダイスで躊躇なく有りを引いたダイス神のせいであるとしか… - 7二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 18:54:00
10まであげときます
- 8二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 18:54:17
あげ
- 9二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 18:54:32
保守
- 10二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 18:54:44
これでヨシ!
- 11二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 19:00:47
いっそのこと胃のダメージで気絶したほうが楽なのに…
お労しやナギ上… - 12二次元好きの匿名さん24/10/01(火) 19:06:00
よぉ…久しぶり…あの変態湧いたら炙り殺しておくから…
- 13白染セツナ24/10/02(水) 01:09:15
「えい!離してください!ナギサ様の目を覚ませないといけないです!」
ミネは激怒した。必ず、かの邪智暴虐のティーパーティーホストを救護しなければならぬと決意した。ミネには政治がわからぬ。ミネは、救護騎士団の団長である。日々怪我を癒し、負傷者を救護して尽力してきた。けれども不正に対しては、人一倍に敏感であった。部員のセツナが受けた、ティーパーティーメンバーからの悪戯のことを知り、ナギサのいるテラスにやってきた。
ティーパーティーメンバーに阻まれているミネの前で、ついに扉が開かれた。そこには顔色の優れないナギサが立っていた。
「ミネ団長!どうかお話を……」
「ナギサ様!私は悲しいです!すっごく、悲しいです!」
「セツナさんの件の話ですよね!もちろんご存知……」
「知った上であんな仕打ちですって!?あの子は一体何をしたというんですか!?ボロボロになっても負傷者がいなくてよかったと微笑んだ、心優しいあの子が!」
「いえ、そこに少し情報の行き違いが……」
「どうやら私の言葉ではナギサ様には届かないようですね……」
「会話のキャッチボールくらいしてくれませんか!?」
「今までヨハネ分派の首長の義務を後回しにした私にも責任があります……今こそ、ティーパーティーのために……いえ、トリニティのために、全身全霊の救護を遂行します……!」
「ちょっと待ってください……!」
ミネは叫びながら、素早く身をかがめ盾を構え、大きく飛び上がった。空中で体を一回転させ、重力の力を借りつつ、大盾に遠心力を加え、ナギサに向かって振り下ろそうとする。
嗚呼、どうしてこうなったんでしょうか?ナギサは大盾が迫ってくるのを見つめながら、頭の中にこれまでの出来事が走馬灯のように駆け巡るのを感じた。
もういっそこのまま団長に救護されてベッドで休んでしまいたい……と、ナギサは静かに目を閉じた。
"ミネ!早まるな!"
「?!先生!どうしてここに!?」
ナギサを心配し、テラスから駆けつけてきた先生が叫んだ。その声に驚いたミネは、大急ぎで盾の軌道を変え、ナギサの横に着地した。大盾が地面に深々と突き刺さり、ナギサも衝撃で尻餅をついてしまったが、ある部分防御力の高い彼女は、幸いにも無傷だった。
"セツナのためだよ。"
「先生も?あの子のために?」
"そうだ。こんなことをしても、セツナのためにはならない。まず、話をしよう。" - 14二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 01:55:27
ナギサがロールケーキを作れずミカが飢える所だった…
- 15二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 05:30:50
またナギサ様の胃が…
- 16二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 05:42:45
ナギサ様の方はまだ犯人がティーパーティモブだって分からないのよね…これ聴いたらまたまた胃が…
- 17二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 10:19:09
唐突の走れミネ草
そして初手EXスキル、救護の強度高すぎない? - 18二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 10:59:53
- 19二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 11:56:15
うわでた
- 20二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 13:11:09
とりあえずパンジャンドラムに貼り付けておきますね
- 21二次元好きの匿名さん24/10/02(水) 18:50:20
セツナが帰ってきた…おかえりなさい…!
- 22白染セツナ24/10/02(水) 23:54:02
トリニティ自治区の舗装された道を、黒い車が制限速度ギリギリで疾走している。車体にはゲヘナ学園のエンブレム、そしてルーフには救急医学部のエンブレムが刻まれており、この車がトリニティ所属でないことは一目瞭然だった。運転しているのは救急医学部の部長、氷室セナだ。彼女はちらりとドアミラーを見て、何台かの車が後を追っているのを確認した。
「流石はトリニティの治安維持組織です。」セナは小さくつぶやいた。
そう、彼女はただいま絶賛無断侵入中だった。生徒が別の自治区に移動することはさほど珍しいことではないが、彼女は今、救急医学部の車を操り、しかも組織の名義でトリニティの関門を強行突破していたのだ。そんな無茶をする理由はただ一つ――セツナをゲヘナに連れ戻すためである。
セツナはトリニティに留学して以来、毎日モモトークで救急医学部のメンバーに、その日学んだことや楽しかった出来事を律儀に報告していた。初めての一人カフェの体験や、トリニティでできた新しい友人たち、そして救護騎士団の日常を楽しげに語っていたため、セナも初めはさほど心配していなかった。
しかし、最近先生からの連絡で状況が急変した。先生がトリニティの生徒からの報告を受け、セツナがいじめを受けて怪我をしていることが判明したのだ。セツナは嘘をつかないし、感情を隠そうともしない。だが、自分のことには鈍感で、何事も後回しにしてしまう傾向がある。彼女がそのことを報告しなかったのは、いじめに気づかなかったか、あるいは気にしないようにしていたからに違いない。
セナはセツナの善良さを信じていたが、彼女の自己管理能力には不安を抱いていた。セツナは他の救急医学部の部員たちとは異なり、救護活動そのものが好きではなかった。負傷者や、負傷者を生み出す人を見ることすら嫌っていた。それでも、人を治すことが正しいと信じ、嫌々ながらも働き続け、自らが倒れるまで頑張ってしまう。そうなると、もはや強迫観念に近い。そんな彼女がいじめを受け、果たして自分を優先して助けを求めるのか?その答えは、セナにとって明白だった。
セナはハンドルを握りしめ、アクセルを強く踏み込んだ。トラウマ治療のために、信じて送り出した大切な後輩がまた新しい心の傷ができてしまうなんて、あってはならないだ。 - 23白染セツナ24/10/02(水) 23:56:33
そのときだった。ルーフから軽い着地音が聞こえ、続いて助手席の窓から長い銀髪が滝のように垂れてきた。それは見慣れた紫の瞳と、小柄な生徒の顔だった。
「おや。」
セナは助手席の窓を開け、その生徒が窓から入り込むのを手伝った。彼女は軽やかに助手席に着地する。
「ヒナ委員長じゃないですか。こんなところでヒッチハイクでも?」
「先生に頼まれてあなたを追いかけてきたのよ。セナが既読もつかないから心配してるって。」
「運転中は携帯を見ない主義なんです。風紀的に良いことでしょう?」
「良いことでしょう、じゃないわよ。セツナのことを伝えた後で既読もつかないから、何か事故でも起きたんじゃないかって心配してたのよ、先生が。」
「そういえば、セツナのことを聞いてすぐ救急車に乗り込んだ記憶がありました。それにしても、先生にこんなに心配されるのは、嬉しい限りです。愛されていることを実感します。」
「……言葉も行動も、相変わらずストレートすぎるのよ、あなた。」
ヒナは呆れた表情で前方を見つめ直した。
「それで、どこに向かっているの?」
「セツナのところです。」
「……セツナがどこにいるか、ちゃんと知ってるの?」
「困りました、それが分からないんです。」
「あなたね……」
「ヒナ委員長、シートベルトをしてください。」
「何急に……きゃっ!」
セナが急にハンドルを切ったため、ヒナの軽い体は慣性で一瞬浮き、セナにぶつかった。
「ちょっと!急にどうしたの!?」
「先生を見かけました。」
「え?」
**
うわーん、仕事が終わりません!でもセナとヒナのやり取りは一番すきだから更新諦めません!これから徹夜します! - 24二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 00:01:03
スレ主さん無理はしないでくださいね…
セナさん気が気でないだろうなあ…実際いじめ受けてるのに気にするところがズレてたというか…あの怪我人のためにって精神はすごいと思いますけどもセツナちゃんの肉体の方が保たないですよあのままだと… - 25二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 01:40:46
セツナも主も頑張り過ぎないようにね
- 26二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 08:42:29
(ナギサの胃が壊れる音)
- 27二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 09:28:09
次回「ナギサ死す」ミネ団長スタンバイ!
- 28二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 20:44:27
保守
- 29白染セツナ24/10/04(金) 01:15:56
トリニティ総合学園の一室、優雅に装飾されたティーパーティーの場に、ナギサは丁寧にお辞儀をしながら挨拶をした。
「えっと、ようこそお越しくださいました。トリニティ総合学園ティーパーティーのホストを務めております、桐藤ナギサと申します。どうぞ今後ともお見知りおきを。」
ナギサは微笑みを浮かべ、周囲を囲むお茶会の参加者たちに視線を投げかけた。集まった顔ぶれは、普段のトリニティのお茶会では見慣れない奇妙な組み合わせだった。トリニティのシスターフッドの長、サクラコ、救護騎士団のミネ団長、ゲヘナの治安維持組織である風紀委員会のヒナ委員長、救急医学部の部長である氷室セナ、そしてシャーレの先生が席に着いている。何が彼女らをここまで集めたのかは、簡単に想像がついた。すべては、セツナのためだった。
サクラコはセツナとは面識がなかったが、どこかからセツナがトリニティでいじめやいたずらを受けているという情報を入手し、それを憂慮して対処を訴えに来たのだろう。一方、セツナが所属している救護騎士団のミネ団長も、団員がいじめを受けていることを黙って見過ごすことはできなかった。セナはセツナがゲヘナにいた頃からの知り合いで、後輩の保護のためにトリニティまで駆けつけていた。ヒナはその付き添いだ。
本来であれば、この状況のメンバは緊急会議を開いてもおかしくないほど深刻な事態だった。しかし、エデン条約が締結されたばかりの今、問題を起こせばトリニティとゲヘナの自治権や関係に大きな亀裂が生じかねない。無断侵入やいじめ問題、そして差別という微妙なテーマは両学園の対立の火種となり得た。そこで、ナギサは両学園のことを考え、会議ではなく、穏やかなお茶会という体裁を取ることにした。 - 30白染セツナ24/10/04(金) 01:17:36
ナギサの前には、香ばしい紅茶と美しく盛り付けられたスイーツが並んでいたが、今の彼女にはその味が全く感じられなかった。思考はひたすらセツナのこと、そしてこの状況をどのように収拾するかに集中していた。
セツナのことは、留学する前からナギサは少し調べていた。彼女は温厚で穏やかな性格であり、フォローがあればきっと問題も解決できるだろうとナギサは考えていた。秘密主義的な部分が強いシスターフッドのサクラコも、話せば誤解は解けるはずだ。何よりも懸念すべきはミネだった。彼女は正義感が強すぎて、時に相手を壊してから救おうとする傾向がある。交渉を試みても、通じないことも少なくない。実際、先も先生がいなければ、ナギサは確実に団長の大盾によって叩き潰されていただろう。
ナギサは軽くため息をつき、紅茶の香りを少しだけ吸い込んだ。セツナの件は、今ここでしっかりと報告されるだろう。そうなると、政治的にも悪い予感しかしなかった。ゲヘナから来た二人がいる以上、事態は簡単に収束しない可能性が高い。
**
ちなみにセツナは今 dice1d4=4 (4)
1.普通に仕事している
2.お茶会(レイサ)
3.お茶会(ハナエとセリナ)
4.呼び出された(トリカス)
- 31二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 01:26:23
ふぅ…(精神崩壊)
- 32二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 02:20:50
期間を空けても安定のダイス神
- 33二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 04:30:12
📞「なんでその選択肢ダイスの中に入れちゃったんですか?」
ダイス神は追い詰めるのが好きすぎるのか…セツナにもっと苦しめと言うのか…!そこまで追い詰めるのは無しでしょうよダイス神…!
もうこれトリニティにこれ以上残れるかどうかすら…やっぱトラウマ改善にトリニティは無理があったのか… - 34二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 08:10:13
どうして毎回も最悪の4分の1を…
- 35二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 11:34:09
下手したら普通にティーパーティー総辞職待ったなしの事案になってて真顔
- 36二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 12:21:30
総辞職よりETOの初出撃になりそう
トリニティとゲヘナの紛争… - 37二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 12:24:51
色々騒動会った後に留学生を受け入れると決めた以上アフターフォローはしっかりしないと…セツナはゲヘナ生なんだから特に…
セツナが必要以上に追い詰められてるような…これもう解決するまでダイス振らない方が良いんじゃ… - 38二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 12:41:28
なんか別スレでもそうだけどえ駄死とか曇らせ展開を4に入れるとだいたいダイス(クソBッチ)神はノリノリで踏み抜くからなー
- 39二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 13:06:21
せ、セツナちゃんのことだからきっと挫けないと思う
…でもボロボロになる確信もある(震え声
あと今度人の心選択肢は1に入れよう… - 40二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 18:43:04
- 41二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 20:16:31
事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!
- 42白染セツナ24/10/05(土) 01:08:00
エデン条約の調印式で顔を合わせた者もいれば、全く面識のない者もいたため、自己紹介が続いていた。
「シスターフッド所属の歌住サクラコです。今日は留学生のセツナさんの件について、こちらに伺いました。」
サクラコは穏やかに微笑み、丁寧に挨拶を済ませた。だが、内心ではこの場にいる他の人々ほど状況を把握しているわけではなかった。彼女がここに来た理由は、知人であるハナコからセツナがいじめに遭っていると聞き、その事態を何とかしようと動いたからだった。ミネ団長がセツナの件でナギサを「救護」しようとする場面を目撃して、その後先生とともにゲヘナから来た生徒たちを回収し、この場に辿り着いたのだ。彼女は軽い気持ちで動いたわけではなかったが、ここまで事が大事になるとは思っていなかった。
「救護騎士団団長、蒼森ミネです。今日はうちのセツナの件について参りました。」
ミネ団長は少し苛立ちを感じさせる表情で、短く自己紹介を済ませた。彼女の内心は複雑だった。本来なら、もう諸悪の根源たるナギサ(諸説あり)を救護し、セツナを救出できているはずだったのに……だが、信頼する先生が対話を求めている以上、その願いを無視するわけにはいかなかった。
「知っている人もいるだろうが、ゲヘナ風紀委員会、空崎ヒナだ。今日は先生の頼みでセナの付き添いで来た。他意はない。」
"ありがとう、ヒナ。忙しいところ……"
「いえ、これも仕事だから気にしないでください。」
今度埋め合わせをするよ。"
「まぁ、先生がそう言うなら……」
「「「「……」」」」
ヒナは少し恥ずかしそうに視線をそらしながら答えた。ナギサは、少なくとも今すぐに危険な状況には至っていないと胸を撫でおろした。ヒナと先生のやり取りに少し不安を覚えたものの、最も避けたいのはゲヘナとの紛争だった。ヒナが武力行使のために来たではないことだけで本日最高のニュースである。 - 43白染セツナ24/10/05(土) 01:08:17
次に避けたいのは、セツナの短期留学がこの騒動で中断され、ゲヘナに戻ることだ。トリニティの平和と友好の象徴として留学生を受け入れた手前、いじめが原因で留学を打ち切り、ゲヘナから責任を問われるような事態になれば、トリニティ側としては反論の余地がなくなってしまう。
ナギサは最後に残った救急医学部の部長、氷室セナに目を向け、ほっとした。彼女はセツナを守るためにここまで来たと聞いていたが、実際に会ってみると、いつも通り落ち着いた雰囲気を保っていた。ミネ団長のように怒っている様子もなく、話が通じる人だろうとナギサは信じていた。
だが、その期待はすぐに打ち砕かれた。
「ゲヘナ救急医学部部長、氷室セナです。セツナを連れて帰ります。さようなら。」
「なっ!?」
セナは席を立とうとしたが、その腕をヒナが引っ張り、彼女を制止した。
「ちょっと、セナ。」
「セナさん、少々お待ちください。このままセツナさんが帰ってしまったら……」
「政治ごっこには興味がありませんので、セツナを帰らせていただきます。」
ナギサの言葉に耳を貸すことなく、セナはきっぱりと言い放った。
「政治に関わりたくないのは私も同じです。でも、セツナの治療はまだ終わっていません!」と、ミネ団長も説得を試みる。
「この状態で治療ができると思いません。それに、先ほど聞き逃しましたが、セツナはうちの子です。」
「今はうちの子です!それに、治療ができないのはゲヘナも同じでしょう!セツナから聞きましたよ!あなた方の行かれたシフト表は何なんですか?そこら中にいる警備ロボットより休憩が少ないじゃないですか!うちの子をそんなところに送りたくありません!」
ミネ団長の指摘にセナは一瞬視線をそらし、言葉に詰まった。ゲヘナの医療機関は常に怪我人が溢れており、全員を救助するために働き続け、休息を取る暇すらなかったのだ。
"……親権争い?"
「冗談言ってる場合じゃないわよ、先生……」ヒナは呆れた顔で先生に言った。 - 44白染セツナ24/10/05(土) 01:09:03
「えっと、皆さん、ひとまず落ち着いて……」
「そもそもナギサ様が放置しているからこうなったのです!」
「ひぃん……」
ナギサは頑張って調停しようとしたが、ミネ団長の正論に打ち負かされてしまった。
「皆さん、どうか冷静に……」
「私はトリニティの派閥について詳しくないのですが、シスターフッドはセツナとどういった関係が……?」
セナの純粋な疑問に、サクラコも戸惑いながら口を開いた。
「え、えっと……」
ナギサは限界に近づき、泣きそうな顔で先生に助けを求める。
「先生、お願いします……」
"……わかった、任せて。"
先生が何か言おうとした瞬間、面会室の扉が勢いよく開かれ、ナギサの補佐が慌てて駆け込んできた。
「白染セツナが先ほど電話で呼び出されました!相手は、以前いたずらをした者の可能性が高いです!」
その言葉に、他の皆が一斉に立ち上がった。だが、ナギサだけは座ったまま、意識を失ってしまっていた。
**
ナギサ お労し度 96+dice1d100=17 (17) 累計
暫くダイスを少な目にします(苦悶する顔)
- 45二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 01:27:19
まだ呼び出されただけ(だと楽観視してる)からダメージは低めだな
- 46二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 01:39:16
出目が少なくて良かったけど、もしナギサの出目まで80とか90以上だったら患者が増えてたな
- 47二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 05:26:53
困った…ナギサ様労しいけども団長が正論すぎる…
しかしもうミレニアムとか百鬼夜行の方が治療出来そう…友好目的とかここまでの事態起きたらもう無理というか潔く謝罪準備した方がまだダメージ少ないはずよナギサ様… - 48二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 08:22:11
さてはここのナギサ、事の重大性をマトモに理解できない害悪政治家タイプだな…?
- 49二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 08:42:59
多分理解はできている
だから胃が死んだ
ただし気付くのが遅いだけで、後手後手に回っている
ナギちゃん絆の中でもトリニティの馬鹿たれ共に振り回されて困っていたし、案外制御出来てないかも - 50二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 16:11:00
- 51二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 16:13:21
変態「トリカス共……1度どころか2度までも……いてこますぞごるぁぁぁあ!!」
パソコンに頭突き - 52二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 00:16:58
一応の保守
- 53白染セツナ24/10/06(日) 02:01:32
一週間が経ち、あのイタズラ通報騒動の後も平和な日々が続いていました。勉学にトレーニング、救護騎士団での活動、セリナさんによる医療の講義と、忙しいながらも心穏やかな日々でした。何より、爆発されることもなく、燃やされることもなく、撃たれることもなく過ごせているのが、一番の喜びです。イタズラ通報もあれ以降一度もなくなり、やはりあの時、丁寧に頭を下げたのが最適解だったのでしょう。頭を下げるだけで、イタズラがなくなるなら、いくらでも下げます。
「こんにちは、セツナさん。」
「こんにちは、ハナコさん。」
最近の大きな変化といえば、あの事件をきっかけに補習授業部の皆と親しくなれたことです。特にハナコさんは、頻繁に救護騎士団の部室まで顔を見せてくれるようになりました。
「今日も頑張っていますね。」
「はい。このところ、何故か私の治療を拒否する人が減りましたので……セリナさんほどではないですが、私なりに努力してます。」
「……当たり前のように手のひらを返すなんて、ほんとに馬鹿ばかりですね。」
「?」ハナコさんは何か小声でつぶやいていますが、聞き取れません。
「お気になさらず……セツナさんの姿勢が評価されたのでしょう。」
「そうでしょうか……」
正直に言うと、皆の態度が急に変わりすぎて、何か自分の知らないところで大きな出来事があったのではないかと思うほどです。でも、それで特に困っていることもないので、深く考えないようにしていました。
「あら。」
午後三時の鐘が鳴り響き、私はその音を聞くだけで時間を知るようになっていました。トリニティでの生活にも、少しずつ慣れてきた証拠でしょうか。
「ちょうど休憩時間ですね。実は、これから補習授業部の皆とミッディティーをする予定なんですが……」
「そうなんですか?では、今日は……」
「いえ、そうではなくて……セツナさんもご一緒にどうですか?」
「でも、救護騎士団としては、休憩時間でも部室で待機した方が……」
「緊急用のホットラインがあるじゃないですか。それに、この時間は多くの生徒がお茶会を楽しんでいて、急用も少ないはずです。」
ハナコさんの言葉に、少し心が揺れました。確かに、トリニティではゲヘナのように常に混乱が続いているわけではなく、ティータイムに負傷者が発生することもほとんどありません。 - 54白染セツナ24/10/06(日) 02:03:10
「それなら、お言葉に甘えて……」
「ふふ、楽しいティーブレイクになりそうですね。」
ハナコさんの微笑みに答えて立ち上がろうとした瞬間、ポケットの中で携帯が振動しました。ハナコさんに目線を向けると、彼女は「どうぞ」と軽く手を振ってくれました。
電話を取ると、向こう側から苦しそうな呼吸音が漏れてきます。そして――
「白染、セツナ……」
聞き覚えのある、悪意に満ちた声。あの時のイタズラ通報の犯人でした。
「……救護騎士団です。救護のご用命でしょうか?」
「救護が必要だ。今すぐ来てくれ。」
彼女は場所を一つだけ告げると、すぐに電話を切りました。
「……すみません、仕事が入ったのでお茶会には参加できません。」
「またイタズラ電話ですか?」
ハナコさんが私の顔をじっと見つめて尋ねました。少し迷いながらも、私は頭を振りました。
「同じ人かもしれません。でも、今回はイタズラかどうかは分かりません。」
私は救護パックを肩にかけ、片手に担架を持ちました。部室を出ようとしたその時、ハナコさんが再び声をかけてきました。
「また騙されるかもしれませんよ?」
「ハナコさん、《嘘をつく子供》、いえ、《オオカミ少年》の話をご存知ですか?」
「もちろん。今回は、本物の『オオカミ』が現れたと言いたいのですか?」
「分かりません。でも、分かっているのは、助けに行かなかったせいで食べられたのは村の羊だということです。私は羊飼いではなく、食べられる羊を救いに行きます。」
「……」
「もしまたイタズラだったら、その時はお茶会をしましょう。ミッディティーからアフタヌーンティーに変わりそうですが。それでは、行ってまいります。」
トリニティ風の冗談を言い残して、私は部室を後にしました。 - 55124/10/06(日) 02:12:10
展開考えるのが難しいよ……誰ですかダイスにトリカスを入れたやつ
私のミスでした(苦悶する顔)
あと保守してくれてありがとうございます
セツナが出撃したあと
ハナコがティーパーティーに情報をリークして、ナギサが気絶した流れです
ナギサは無能ではないですが、半分ダイスのせいで情報が……
セツナの現状を知ってる今も今必死で解決しようとする意志があります、意識は失いましたが - 56二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 02:19:25
起きた頃には諸々の意味で全部終わってそうだから強く生きて欲しい
しかし救護に生きるには暴が必要不可欠だと証明されてるみたいで悲しいね… - 57二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 05:41:51
もう1週間過ぎてたんですね…てっきり大怪我してしまったとかの情報入ったりした事からあの時から1、2日後かと
治療拒否の減少…ハナコのリークのおかげか
茶会の言葉を信じず散々噂に踊らされてありもしない話を広げまくってセツナの風評を落としまくってたのに手のひら返しただけで謝罪もない…とはいえ本人が気にしてないならこれでセーフか
とりあえず良かったねセツナ
そしてやはり優しすぎるというか何も悪くないのに頭下げた事を話が通じた事でありそれが必要だった事だと思ってるのはズレてるというか…何も悪くないのに謝るなんて駄目な事だし口先が上手い奴ならそこにつけ込まれて何でもかんでも責任押し付けられるようになるから損する人生になっちゃうよ
自分が悪くない時はもっと堂々と振る舞って良いし断固として私は悪くないって意思表明して良いからねセツナ
現実でも暴れたりする患者を押さえつけたりするので仕方ない…
何ならここはキヴォトスだからさらに抑えなきゃならないし言うこと聞かないで銃持ち出す分からずやを押さえ込むためには暴は必要不可欠だからね…自衛としても暴が必要ですし
- 58二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 14:58:41
ほしゆ
- 59二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 15:14:00
(悪評流して立場を下げたり風評被害を流して苦しめたり頑張ってる姿を懐柔工作と勝手に判断して敵意向けたりしておいて)謝ることも…せんのか…(チャカ様並感)
- 60二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 16:30:05
ハナコはセツナのことどう思ってるんだろう…
本当に仲良くなりたいか、それともナギサへの嫌がらせのために利用したいだけか…
セナからの評価も気になる
セツナの救護は一種の強迫症ならもしかして過去になにか… - 61白染セツナ24/10/06(日) 23:57:16
通報を受けてから、私は一刻も早く現場へ向かうべく、トリニティの広大な学園敷地を走り抜けました。涼しい風が頬をかすめ、私の呼吸は浅く早まりますが、焦りの中でも心は冷静さを保っていました。今日のトリニティはいつもと様子が違います。あちこちで生徒たちが慌ただしく誰かを捜していて、遠くからは怒号のような声が響いていました。
「そっちにいますか?」 「いえ!いません!」 「絶対逃がしませんわ!」 「見つけたらただじゃ済ませませんわ!」
いつもなら平和で落ち着いているはずのこの学園が、まるでゲヘナの風紀委員会が動いているかのような雰囲気になっていて、妙な違和感を覚えました。彼女たちの白い制服を見て、どう見ても正義実現委員会に見えません。記憶を探り、白い制服は確か……トリニティにおいての生徒会の、ティーパーティーなはず。
あれ?あのイタズラ通報の方も白い制服着ていないですだっけ?いえ、どうでもいいです、治療が必要とする人であらば、身分なんて意味がありません。
そう思いながら、彼女たちの隣で走り抜ける、不意に名前を呼ばれました。
「あの!セツナさんですよね!」
不意を突かれ、私は足を止めようとした瞬間、バランスを崩しそうになりました。全身の筋肉を使って倒れないように踏みとどまり、何とか体勢を立て直します。
「えっと……どちら様でしょうか?」と尋ねると、目の前に立っていた生徒がにこりと笑みを浮かべました。
「ティーパーティーです。ずっとあなたとお話したかったんです。」
「そうですか……?でも、今私は救護の依頼を受けていて……」
「セツナさん、私たちは、のお馬鹿さんとは違いますから。ナギサ様の気持ちをちゃんと理解していますし、セツナさんを応援していますわ。」
「……お馬鹿さんとは?」
困惑して尋ねると、彼女は端末を取り出し、私に見せてきました。画面には、あのイタズラ通報事件の時、私が頭を下げていた瞬間が映し出されています。
「辛かったですよね。でも、もう大丈夫ですわ。私たちがセツナさんの代わりにアイツを懲らしめてやりますから!」
「懲らしめる……?」
「そうよ!あいつらのこと、昔から気に入らなかったんですわ。今度こそ、ボコボコにしてナギサ様の前に突き出して見せますわ!ね、みんな!」
「そうだ、そうだ!」
「カーニバルの始まりよ!」
「ティーパーティのために!」 - 62白染セツナ24/10/07(月) 00:00:16
まさか……先ほど受けた通報、目の前にいる彼女たちの言葉、全ての情報を繋げれば、一つ嫌な答が出てきました。
「もしかして……もう彼女を……」
「ええ、もう懲らしめましたわ!……と言いたいところですが、残念ながら逃げられてしまいましたわ。でも、あんな怪我を負って遠くには行けません。次に会った時こそ、確実にとどめを刺します!」
「今すぐやめてください!」
「どうしてですか?アイツのせいでセツナさんが辛い思いをしたんでしょう?私たちはセツナさんのためにやっているんですわ。」
「私はそんなこと望んでいません……」声が少し震えます。彼女たちの好意に感謝しつつも、そのやり方は決して許されるべきものではないのです。
「大丈夫ですわ。セツナさんはゲヘナの生徒だから、いろんないみで動きにくいでしょう?私たちがやってあげますから、セツナさんはナギサ様の前で証言するだけでいいんです。」
「違います!そんなことをしても、私は喜びません!」声を張り上げると、彼女は不満そうに眉を寄せます。
「何よ……私たちがあなたのためにこんなに頑張ってるのに、お礼の一つもないの?」
「……ありがとうございました。でも、誰かが怪我したら、それを治すのが私の仕事なんです!だから……どうか、これ以上仕事を増やさないでください!」
その言葉を聞いた瞬間、彼女たちは目を見開いて、しばし言葉を失っていました。
「それでは、私は仕事がありますので、失礼します。」そう言って、私は再び走り出しました。
「待ちなさい!まだ話が……でいうか、救護騎士団のミネ団長もよく怪我人を増やしてませんか!」
「団長については、返す言葉もございません……!」
彼女たちの声を背に、走り出す。死体……負傷者のあるところーー時計塔の頂上へ。
**
セツナの過去になにか……? dice1d4=3 (3)
1.ないよ(生まれつき)
2.ジュリを大怪我をさせた(自戒のため)
3.死体を目撃したことがある(命の重さを知った)
4.>>66までダイス
- 63二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 00:03:01
おっふ…
- 64二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 00:06:11
命の重さを考えるのに十分な理由だった…
この子の性格的にその死体が親しくない一般人程度の人でも命の重さを強く感じ取ってしまったんだろうな
…そしてまたこの子は自分を傷つけた相手を治療しに行くのか…もっと治療し甲斐のある人だったら良いのに
(あの謎の変態はまぁ、結果的にとはいえ精神的トラウマを何とかしてくれたからまだいいけども…) - 65二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 00:07:41
Oh…
もしかして負傷者を死体と言うのはセナ譲りではなく自前のトラウマ…? - 66二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 03:09:25
なんでそんな事するのよダイス神…というかそれだともうこの意識改善はどうしようもない可能性も…
ダイスの神はセツナにもっと苦しめと…今でも苦しんでるというかバランスが曇らせに偏ってるぐらい苦しんでるのに…
これもう医学部から離れて長期間の精神治療とカウンセリング案件だよ…少なくとも強迫症として症状に出てるしそれだけの精神状態だし
そしてほんま良い加減にしろよ茶会モブ…!!お前らそれセツナへの謝罪なんて建前でただただ気に入らなかったからボコボコにしたいってだけじゃねえか!!!
あんたらの勝手な都合や見栄のためにでセツナを振り回すんじゃないよ!! - 67二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 06:28:56
団長の壊すは救護の一環だから…策を弄されたりする前にとりあえず寝ろ話はその後だしてるだけだから…
- 68二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 07:35:05
憂さ晴らし込みのリンチで怪我させるのと救護のために大人しくさせるため攻撃してるのを同じ扱いされたくないというか同じ扱いとか団長キレるよねこれ…
- 69二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 07:59:18
この子医学部じゃなくでも普通に救護活動するから
まずは負傷者と会えない環境を…
無理ゲーじゃね?
無理にやめさせるより
自分の命も命であることをわからせたほうがいいかもしれない - 70二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 12:47:45
相手を助けたいなら先ず自分を蔑ろにしてはいけない…医療従事者なら自分自身の事も守れるぐらいにならないとって教えられればなんとか…?
気のせいかもしれないけどもトリニティ来てから楽しい出来事よりも負荷がかかる出来事しか起きてないような気がする… - 71二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:47:18
保守
- 72白染セツナ24/10/08(火) 01:21:24
螺旋階段の一段一段を登るたびに、背負っている救急パックと担架の重みが増していくのを感じました。私は体力には自信がある方ですが、この狭く長い階段を一気に駆け上がるのはさすがにこたえます。息が上がり、胸が焼けるように熱い。額には汗が滲み、髪の毛が顔にべったりと張り付いてきて、気持ち悪さが募る。しかし、ここで立ち止まるわけにはいきません。上には負傷者が待っているのですから。
先ほどハナコさんの前で「オオカミ少年云々」なんて軽口を叩きましたが、実はイタズラではないことに、ある程度の確信がありました。通報を受けた時、彼女の声に感じた微かな震えや、短く浅い呼吸――それらはすべて、痛みを我慢している人がよく見せる症状だったからです。もしこれが演技だとしたら、彼女はキヴォトスでも屈指の女優でしょう。そうであれば、「騙されましたー」と笑って済ませるところですが……。
しかし、ティーパーティーの連中の話を聞いている限り、今日も笑える日にはならなさそうです。
ようやく階段を登りきり、私は疲労で震える足に無理やり力を込めて、時計塔の最上階へと飛び込みました。内部は重厚な機械仕掛けが露わになっていて、巨大な歯車が規則的に回転し、重厚な音を立てて刻まれる時間の流れが、空間全体に響いています。針が静かに進む音が、緊張感を漂わせる。
そして、その鐘のすぐそばに佇む彼女の姿が目に入りました。あのイタズラ電話をかけていた少女――しかし今の彼女は、あの時の姿とはまるで違う。白い帽子はどこかに消え去り、純白の制服は泥と埃で汚され、タイツもところどころ破れていて、露わになった肌には無数の傷が刻まれています。かつては美しく輝いていた白い羽根も、今では力なく垂れ下がり、彼女が受けた仕打ちを物語っていました。
「随分と……遅かったじゃ、ないですか。」
彼女が私を見つめ、かすれた声でそう言いました。
「……ッ」
その声には、あの日の軽薄さはもうありませんでした。私の前に立つ彼女は、傷つき、汚れ、あまりにも変わり果てていました。 - 73白染セツナ24/10/08(火) 01:24:10
「何ですか、その顔……スカッとしたんでしょう?笑いっ……なさいよ!」
彼女は私の顔を見て、突然激昂しました。しかし、すぐにその怒りも打ち砕かれ、痛みに耐えきれずに顔をしかめて声を落としました。
「……笑いません。」
「どうして?あなたがそう望んだんでしょう?テラスでのことも……他のいろいろも、私の敵に伝えて……油断しましたわ……まさかゲヘナがそんな工作をしてくるなんて……」
「そんなこと、知りません。それより、もう喋らないでください、今すぐ搬送と救護を……」
私は素早く担架を展開し、彼女に近づこうとしました。
「今更……いい子ぶって……まさか、私が救護が欲しくて、あなたを呼んだと……本気で思ってるの?」
「思っていません。でも、あなたには治療が必要です。」
彼女は乾いた笑いを漏らしました。「治療……?そんなことしても、意味がないじゃないですか……ナギサ様に知られて、仲間だと思っていたやつらにも切り捨てられて……私はもう終わりです!全部、あなたのせいです!……ッ」
「それは自業自得です。そして、ヘイローが壊されていない限り、あなたはまだ終わっていません。」
「命の大切さ……ってこと?トリニティは、あなたが思ってるほど簡単じゃないわよ……」
「命は、あなたが思っているほど軽くありません。」
「……もういい。最初から、あなたと話すつもりなんてなかった。」
彼女はそう言うと、ゆっくりと銃を構えました。その手の震えは痛みからくるものか、それとも恐怖か――定かではありません。しかし、彼女の目にはもはや迷いはありませんでした。
「あなたを呼んだのは、道連れにするためだったのよ。」
**
ここ最近深夜しか更新できません(苦悶する顔
キヴォトスでは救護にも暴が必要であることが証明されたがセツナはそれができません
セツナができることとは
>>77までダイス
これ以上過去が掘り下げられてたら過去編が始まりそう
……いる?
- 74二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 02:17:54
過去編...明かされることで救いが生まれるなら見たいです。
ダイスはどれだけ攻撃されても根性で耐えて救護(でもそうなる前に助かってくれ...。) - 75二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 03:41:55
何も言わず、撃たれても関係なく近寄って処置
ただやると決めた事をやり通すだけ - 76二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 04:58:31
過去編…辛い展開がさらに増えそうな…
上の人と同じくそれらが救いや解決に繋がるなら見たいです
そして銃弾喰らうしかないのもまた…正直今回みたいに傷ついていくだけなんでどこかのタイミングでワンチャン解禁に…とはならないですよね…
しかし徹頭徹尾トリニティのゴッタゴタに振り回されっぱなしだなセツナ…もう事は外交問題案件というかさらに傷つくなら余計に問題に…
安価
前を見据えて歩いて救護 - 77二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 08:24:56
- 78二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 08:41:40
過去編は…重くなる気配しかしないので匂わせぐらいで十分かと…(現時点でかなり色々きついですし)
…しかしいくらヤケになってるからって重症の状態でさらに道連れにしようとするとは…マジで後の事何も考えてないな
おかしいな、ここには治療しに来てる筈なんだけどな…? - 79二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 08:46:59
1/4で暴を手に入れるのか…
いままで頑なに他人を傷つけないセツナが自己嫌悪しそうだな
実際素手でどう暴れるのも問題…担架で? - 80二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 10:22:03
確かに…上では解決するならとレスしましたけどももう十分以上にセツナちゃん追い詰められててキツくなって来てますので匂わせぐらいにして具体的な描写はしない方が良いかもしれませんね…俺もそう思います
本来ならトラウマ治療とかしたり違う学園の子達と紆余曲折ありながらもお互い理解し合って仲良くなったり遊んだりして楽しい思い出が出来るはずなんですけどね…なんでメンタルさらに追い詰められたりセツナちゃんの立場とか悪くなったり虐められたり外交問題になるような状況になってるんでしょうかね…
もういっそダイス関連は小ネタ関連とか重要な局面以外の時のみにしてそれ以外はスレ主主導でも良い気がして来ましたね…
スレ主さんが描きたいものから離れたりしてないかとか心配ですし…余計なお世話かもしれませんけども…
- 81二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 10:30:12
このレスは削除されています
- 82二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 10:35:09
今のセツナにはこんな子でもそっと抱きしめてあげるぐらいしかできない
この子の傷は絆創膏じゃ治らねえよ…… - 83二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 11:13:35
結果自体は完全に自業自得なんだけどこう言う子でも死なせないために
倫理的にはセツナちゃんは見捨てずに助けようとするんだろうなって…
(怪我してどの面で助けを求めにきたのかと思いきや
道連れ目的だったとは…斜め下方向に予想を下回ってきたな)
- 84二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 13:06:50
ハナコの通報で多分皆が来るはず
そして先生、ヒナ、セナ、ミネ、サクラコも螺旋階段登るのか…
ビッグベンモチーフなら334段あるぞ - 85124/10/08(火) 18:04:23
ダイス入れないとタイトル詐欺になりそうだからこまめに入れましたが
ここまでなると思わなかったです(苦悶する顔)
死人が出る過去編はどう考えても重いので
こころの余裕がある時にします……
道連れをする理由は、そろそろ決着を付けたいだけです
トリニティに来てるのにお茶会展開が一回もない……
お茶会……楽しいお茶会が……待ってる……
では振ります、実質二択はきっと気のせいです dice1d4=1 (1)
1.>>74 スーパーアーマー(根性)
2.>>75 ライフで受ける
3.>>76 前進あるのみ
4.>>77 暴を選ぶ (暴の程度 dice1d100=89 (89) 暴れる程あとが心に来る)
イタズラ通報さん(仮)の戦闘力 dice1d80=17 (17) -30(怪我)
- 86二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 19:02:46
よかった…メンタルに響く選択肢にならなくて…
その…差し出がましい事言ってしまいますけどもダイスに頼りすぎると展開がどんどんぶっ飛んで制御出来なくなる事あるんですよね…そのせいでエタった方々を見て来たりしましたし…
実際その…セツナちゃん関連敵意ダイスとか途中で取ったハナコの行動安価の影響もありセツナちゃんの意思とかの問題じゃない学園間でのかなり大事になってきててこれもう留学とか無理なのでは?と思ってしまいましたし…敵意とかじゃなくて興味か無関心の2択にすればまだ平和だったのかも…前スレでやっと追いついた身でこんな事言うのは失礼かもですけども…
スレ主さんも頻繁に振らなくても軽く振るぐらいで全然大丈夫ですし自分はスレタイ詐欺だと思わないので大丈夫です!
なので書きたいように書いて大丈夫ですよ! - 87二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 19:04:53
道連れ目的でイタ電してたにしてはもう体力ほぼ0じゃねぇか通報さん!?
戦闘力-13でなおも道連れ狙うとかもう何が君をそうさせるんだよ…?
(もうセツナちゃんが根性で耐えきらなくても銃構えた瞬間に力尽きそうなんですが) - 88二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 20:18:41
暴を選んだセツナちゃん怖すぎる…
4出たら通報ちゃん絶対潰れた缶ジュースみたいになるやつじゃん…
ダイスについてはスレ主の判断でいいと思う
今までのダイスがひどすぎて心の中に振るなーー!!とつっこむ時もある - 89二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:10:59
安価の択で当たったの初めてだけどほんとに良かった。あの時麻酔で黙らせるとか書かなかった自分ナイス。
- 90白染セツナ24/10/09(水) 02:22:00
「道連れ……ですって?」
私の疑問に対し、彼女は何も答えませんでした。その代わり、彼女のM1ガーランドの銃口が私に向けられ、次の瞬間、火を噴きました。銃声と同時に、弾丸が頬をかすめていきます。熱と痛みが一瞬で顔を覆い、頬から滴る血の感覚がじわじわと現実感を増していきました。
ふっと、過去の記憶が蘇ります。あの時も、ゲヘナの風紀委員たちの前で、負傷者を守っていた。しかし、あの時とは違い、彼女が私を撃った理由は、目的のためではありません。ただ、私を傷つけること自体が彼女の目的だったのです。目の前の敵意は冷たく、純粋な悪意だけが感じられました。
ゲヘナの救急医学部での活動中、事故やトラブルに巻き込まれることはあっても、誰かに個人的に敵対された経験はありませんでした。ずっと戦闘から逃げ続けた私は、はっきり言ってどうするべきが分かりません。ただ、頬に感じる痛みが、私が撃たれたという事実を突きつけてきます。
私の背中には死体がいません。守るべき命がいません。救護が必要な状況ではなければ、我慢する必要も――
拳に自然と力が入り、怒りがじわじわと燃え上がってきました。両腕の筋肉が緊張し、目の前に立つ「敵」に視線を鋭く投げかけます。
「……ッ!」
しかし、私の目の前にいるのは「敵」ではありませんでした。銃口が定まらず、痛みによる頻呼吸で肩が上下し、彼女の表情は恐怖に歪んでいます。私を撃ったその手は震え、まるで泣きそうな顔で私を見つめていました。
彼女は、敵ではなく救護が必要な「負傷者」でした。
私は深呼吸をし、冷静さを取り戻しました。展開した担架と救急パックを床に置き、できるだけ自然な動きで彼女と向き合います。
「……少し、取り乱しました。」
「なにを、余裕ぶってるん、ですか?武器、も持っていないくせに……」
「余裕なんて、ありません。それでも、私のすべきことは変わりません。」
一拍おいて、私は彼女に向かってはっきりと告げました。
「――あなたを、助けます。」 - 91白染セツナ24/10/09(水) 02:23:49
彼女の驚いた表情を見つめながら、私は両腕を頭の上に掲げ、突撃の体勢をとります。彼女が再び銃を構えるのが見えましたが、私は迷わず足を踏み出しました。左右に体を揺らし、彼女の狙いを狂わせるように走り出します。彼女のM1ガーランドが何発も火を吹きますが、私は怯えず、彼女に向かって突進します。
「くっ……!」
彼女は弱り切った体で後退しながらも、懸命に銃を構え続けました。しかし、撃たれるたびに精度が落ち、私は彼女に一歩ずつ近づいていきます。合計で七発。最後の弾が発射された瞬間、私は彼女の目前に到達しました。
一瞬の隙をついて、私は手を伸ばし、彼女の腕を掴みました。強く引き寄せると、彼女の身長が私よりも低いせいで、彼女の足が宙に浮きそうになるほどの勢いです。
「嘘……全部避けただと!?」
「いえ、避けていません。」
彼女の持つ銃を力任せで奪い、遠くへ投げ捨てます。そして、そのまま彼女を担架に放り投げるように乗せました。
「これで、終わりです。あなたには治療が必要です。」
**
強そうに見えますが
筋肉のついたデカいモブ vs 弱ってる非戦闘員モブ です
普通にdice1d7=6 (6) 発撃たれました
ここから解決までダイスなしで走り抜きます
- 92二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 05:15:30
掠めただけなのかそれとも6発は当たったのか…何がともあれなんとか取り押さえられましたね
後はここから解決に向けて動くのみですが…ナギちゃんもそうだしみんなやる事いっぱいだな…
解決までダイス無しとの事ですが自分は全然それでOKだと思います
これ以上ダイスで拗れたりしたら大変ですものね… - 93二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 09:27:08
タンクの適性ありそうだな
やはり盾えを持たせるべきか…
ミレニアムに発注しよう
おじさんのような折り畳みできるタイプの、担架にも成れる盾を - 94二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 16:08:40
恐慌状態かつボロボロで撃ってこられてもな…
今回で余罪が追加されたからミカと同じく奉仕活動orゲヘナで救急医学部体験でもしてきて
命の大切さを学んで来るコースもありえる?(直接やった事は今回の6発だけだけど間接的にやった外交問題がデカいし) - 95二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 17:04:07
交換留学(ゲヘナ流刑)+救急医学部体験入部がキヴォトス最大の罰になりそう
でも医学部は政治との関わりが薄いからある意味最適解
原作でも美食研の引渡しに使われてる例があるし…
まぁ、本人は死にたくなるかもしれんが - 96二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 18:08:45
しかし責任問題の話になると一つ問題が…一緒になって笑ってた取り巻きもまとめて送る事になるかもしれないし何より責任追及の話になるとモブ通り越してナギサ様にまで飛び火するのよねこれ…
今回のナギサ様のムーブはその…性格的に問題ないし目を光らせなくても平気でしょうし上手く馴染めるでしょうで噂も動向も風評も半ば放置気味でしたので…
噂流したり避けてたり治療拒否してたりした後掌返してた子達は改めてセツナちゃんの人柄に触れてあの時はごめんなさいで許されそうではありますけども… - 97二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 18:12:10
- 98二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 18:19:06
そう思いたい…でも>>44で団長の言葉に正論で何も言えないとも返してるのと前スレで
「先生、私もセツナさんのことは承知しております。確かに、エデン条約が締結されたとしても、ゲヘナとトリニティの間に残る偏見や差別は消えておりません。でも、ハスミ副委員長も、最近ではセツナさんのことを受け入れておりますし、正義実現委員会のメンバーも彼女の治療を受けているとのことです」
ナギサはカップを手に取り、再び紅茶を楽しむ。その動作はティーパーティーのホストとしての自信と冷静さを示すものであり、周りの側近たちもその優雅さに静かに見惚れていた。
「ゲヘナ嫌いで知られていたハスミ副委員長ですら、彼女を認めたということは、セツナさんもトリニティで上手くやっていけるはずです。最近の彼女に、何かあったのでしょうか?」
って言ってたからなんとも…ナギサ様の運命や如何に…
- 99二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 18:37:58
あと前スレで思い出したけどもナギサ様の認識こんな感じだったみたいで…
ナギちゃんはセツナに対するいじめ・噂のこと dice1d2=2 (2)
1.まだ知らない (情報の優先度が低いので)
2.一応知ってる (だがそれどころじゃないほど忙しいし、そこまで深刻なことだと把握してない)
…頑張ってくれナギサ様
先生も居るしきっとなんとか乗り越えられる…はず…!
- 100二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 19:21:07
前レス最後、先生の前に側近に聞くまでなにも知らない様子
ナギちゃんの情報がセツナとハスミの関係が改善した時点でストープしているかもしれない
知った上に放置するならわざわざ先生の前に聞くはずがない
単純に確認してないか、情報が隠蔽されたか、どっちもホストとしての失態だから責任から逃れなさそう
セツナ本人がいじめられている自覚がないのは唯一の救いか - 101二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 02:02:28
やっぱこの子優しすぎるよ。
- 102白染セツナ24/10/10(木) 02:49:57
銃を失い、横向きに寝かされた彼女は、担架の上で茫然としていました。私が救急処置を施す間、彼女はずっと黙ったままです。さっきまでの敵意はどこへやら、今はただ唇がかすかに震えていて、何か考え込んでいるようでした。
「擦り傷と打撲は目立ちますが、時間が経てば治ります。羽は骨折してますので、いまは固定しますが、後で救護騎士団の部室でちゃんとした処置をします。だから、しばらく動かないでくださいね。」
私は救急パックから副木(固定材)を取り出し、羽根の骨折した部位に慎重に当てます。次に、怪我で羽をしっかり固定し、怪我がこれ以上悪化しないように整えました。ゲヘナにも翼を持つ生徒がいますから、応急処置に慣れてはいますが……羽毛の扱いまでは分かりませんね。体毛と同じように自然に治ることを祈るしかありません。私は外科専門で美容整形までは手が回らないのです。
「……こんなことしても意味がないわ。」彼女がぽつりと呟きました。
「いえ、ちゃんと固定しないと、治ったときに羽の高さが左右で違うとか、変な方向に曲がる可能性があります。最悪、手術が必要になるかもしれませんよ。」
「もう終わりの意味ですよ!」
「動けないでください。」
彼女が起き上がろうとしたのを、私はそっと押さえつけました。彼女はすぐに抵抗を諦め、担架の上に脱力して涙をこぼし始めます。その涙とともに、彼女は今までのことをぽつぽつと話し始めました。正直言って、あまり興味が湧かない内容ですが、話すことで彼女が落ち着くなら耳を傾けるべきでしょう。彼女が大人しくしてくれる間に、処置を続けました。
話を要約すると、一週間前のイタズラ通報事件がきっかけで、彼女も同じイタズラを止め、私ともう関わることはないと思っていたらしい。しかし、それからというもの、誰かが少しずつ私に関する噂を流し始めたのです。
「ハスミ副委員長はゲヘナが嫌いだが、セツナだけは嫌いじゃない。」
「ミネが壊してセツナが搬送して騎士団が治療する」
「ティータイムの時に救護騎士団を呼ぶと、基本彼女しか来ない、誰かお茶誘ってあげて……」
「顔が怖いですげどいい人でしたわ。あの時怖がってごめんなさいと言いたいですげどやはり顔がこわいですわ。」
こんな小さくてく虚実混ざった噂が少しずつ広まり、周りから私の印象が変わったのだと言います。恐怖から未知へ、そして未知から理解へ。 - 103白染セツナ24/10/10(木) 02:50:21
そして、印象がよくなった今日の朝、一つの動画が公開されました。満身創痍の私が、ティーパーティーの彼女に謝って、イタズラをやめてくださいと歎願したあの時の動画でした、ご丁寧に字幕も入っています。その動画がトリニティ中に一気に広まり、彼女の敵対派閥もそれを大義名分にし、粛清とうい名の私刑を始めました。
朝から彼女の自室に発煙弾が投げ込まれ、外に出た瞬間集中砲火を浴びせられたといいます。戦闘慣れしていない彼女は逃げるしかなく、普段誰も来ない時計塔の頂上まで追い詰められたのです。
「誰も、私を助けてくれなかった……誰一人、連絡がつかなかった……」
「で、唯一電話が繋がったのが私だったと?」
「……」
彼女はむっとして口をつぐみました。
「それなら、どうして私を道連れに?」
「私がこんな目に遭うのは、全部あなたのせい……」
「逆恨みでは?」
「……」
「私こんな子供の癇癪みたいな理由で撃たれたんですか?それに、こんな怪我で道連れなんて無理だと思います。」
彼女は黙り込み、私を見ようとしませんでした。どうやら冷静になって、自分の行動がどれほど馬鹿げていたかを理解したようです。
つまりあれです。高層ビルでの火災時に発生する、被災者たちは地面が近く見えるから飛び降りた現象と同じ、極限状態で非合理的な行動を合理だと錯覚し、実行するパニック反応です。彼女は突然攻撃され、仲間も逃げ場もなくなり、最後にたどり着いた答えが、私を消すことだったのでしょう。
「……だから私はもう、きゃっ!」
「よいしょっと。」
私は救急処置を終え、担架のベルトで彼女を固定し、持ち上げました。
「ど、どこへ行くつもり?」
「救護騎士団の部室です。救護が終わっていませんので。」
「この件はナギサ様に知られてるはずよ!もうティーパーティーに私の居場所はない!」
「分かりませんが、とりあえず治るまでは病床があなたの居場所です。」
彼女は「違う!」と訴えようとしましたが、担架にしっかり固定されているため、無駄な足掻きに終わりました。
担架を持って、私は時計塔の螺旋階段を降り始めます。途中、汗まみれで荒い呼吸をしながら登ってくる人たちと鉢合わせしました。
「先生……?」 - 104二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 03:24:39
個人・派閥・学園、どの立場でも重大なやらかしだからね
でもこの子もまだ子供で…幼さと培った価値観が原因なんだよな… - 105二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 04:50:30
最後の私刑促しは明らかにやりすぎよハナコ…印象回復してくれたのはありがたいけども…
とりあえず嫌ってた人らも申し訳ない気持ちとかあるみたいで一安心ですね…ハナコの言った手のひら返しと言われたらそれまでですけども
それはともかくいつか面と向かって怖がらずに謝ったりする子とか出て来たら嬉しいところ
この茶会モブの他の取り巻き見捨ててるけどもどうあがいても連帯責任からは逃れられないから覚悟しておいた方がいいよ
モブの方はまあ…先生居るからまだなんとかなるよ - 106二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 07:52:01
一週間も待った理由が分かった
あの時そのままリークしても大した効果がなく揉み消されるしかないから
一週間掛けて印象操作でセツナちゃんの仲間を増やし流れを作る
世論がセツナちゃんの味方になってくれる時動画を公開して止めを刺す
トリニティ適正高すぎるよハナコさん…
でも果たして集団リンチと道連れもハナコの思わくなのか、それともまだエデン条約のときやりすぎ案件なのか…
とりえあず皆階段で鉢合わせるのが草、ビッグ・ベンの階段はめっちゃ狭いよ - 107二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 12:34:24
後はナギサ様だな…いや本当どうなるんだろうねナギサ様…
多分セナさん連れ帰る気満々だろうし… - 108二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 22:29:08
保守
- 109124/10/11(金) 01:15:02
申し訳ございません、今日更新できそうにありません(苦悶する顔
最近気温の起伏が激しいので皆さんも体調をお大事になさってください - 110二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 01:30:46
1って今までで何回サクラコ様顔したんだろう……
- 111二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 02:09:41
- 112二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 07:52:34
part1の指痙攣からずっとこんな顔よここの1…
最近更新が段々遅くなって無理してない?
ナギサとお話するために来ただけなのに
発言権のないギスギスお茶会に強制参加させられて
時計塔を登るはめになったサクラコ様もきっと例の顔をしている - 113二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 16:25:59
ううむ、敵対派閥に不都合な情報を流す所までは割りかしハナコがやりそうなんだけど、
動画編集+公開は身バレの危険性があるしハナコがやるかというと…
(決定的弱みになる証拠映像をトリニティの全派閥に匿名で送るぐらいな気がする)
…そういえばあのイタズラ通報してたグループのティーパーティリーダー格っぽいの、どこ行った? - 114二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 16:38:51
倒れたのがそのリーダーでは?
仲間に見捨てられた戦闘力カスだけど - 115二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 16:41:09
- 116二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 16:44:35
分からん…ただ怒りが(比較的)少な目だったハナコがトリニティへの恨み最優先で動くとは考えにくいし
セツナの身の安全を最優先にして行動してた場合動画の公開までは踏み切らない気もする
リーダー格が察知するよりも先にほかのメンバーがリークを察知して先手を打って動画を公開してから
大義名分とばかりにリーダーのみを集中砲火する事で身の安全を図ったとかもありそう
(ハナコがやりすぎたのか、それとも別の要因なのかはダイス神様次第になるとは思うが)
- 117白染セツナ24/10/11(金) 23:42:05
私は負傷者を担架に乗せ、それを背負ったまま狭い螺旋階段をゆっくり降りていました。途中でふと、階段の下からこちらに向かって誰かが登ってくるのが見えます。よく見ると、汗だくで息を切らしている先生と、大盾を持ったミネ団長が現れました。息を切らした先生の様子に驚き、急いで声をかけました。
「先生?どうしてこんなところに……?」
「セツナ……のことが心配で……ゲホッ、ゲホッ……」
「ま、まず深呼吸してください!」
先生の呼吸はひどく荒れていて、明らかに無理をしている様子です。そんな状況の中、ミネ団長が大盾を手にしながら、代わりに口を開きました。
「セツナがまたイタズラ通報で飛び出したという情報が入ったので、救護に来たのです。」
「そんな大袈裟な……私だけで十分なのに……」
「十分なら、どうしてこんなにボロボロになっているんですか?」
淡々とした、鋭い指摘を聞こえました。その声に驚いて目を移ると、ミネ団長の背後に半ば隠れていた人物が目に入りました。見間違えるはずがない、その声の主は……
「セナ部長!?」
「久しぶりですね、セツナ。」
ミネ団長の背が高いため、完全に気づかなかったのです。セナ部長は、いつもの無表情を保ちながらも、どこか不満そうな雰囲気を漂わせていました
「セナ部長がどうしてトリニティに……また美食研究会の引き渡しですか?」
「今回はテロ事件とは関係ないよ。」
「……えっと、ヒナ委員長の声も聞こえたような?」
「聞こえて当然だよ、ここにいるから。」
そう言ってヒナ委員長が階段手すりから顔を出します。なぜゲヘナのお二人がここに?もしかして、何か重要な公務があるのでしょうか……?
「えっと、先生とミネ団長、そしてセナ部長にヒナ委員長……これはどういう集まりなんでしょうか?」
「実はもう一人いるんだが……」 - 118白染セツナ24/10/11(金) 23:42:18
ヒナ委員長がそう言って顔を引っ込めたかと思うと、別の人物が階段を上がってくるのが見えました。
「こんな、体勢ですみません……シスターフッドの、歌住サクラコです。日々の安寧が、あらんことを……」
「は、はじめまして。えっと……あなたにも、安寧を?」
黒い修道服をまとったサクラコさんが、軽く頭を下げます。彼女も登ってきたらしく、額には汗が滲んでいて、少し疲れている様子です。なんだか、全員が私のことを心配してここまで駆けつけてくれたようで、申し訳ない気持ちが込み上げてきます。
狭い螺旋階段での異様な再会と出会いを終え、ミネ団長が話を元に戻しました。
「セツナがいじめられたという話を聞き、皆でトリニティに来たのです。そこで、またイタズラ通報があったと聞き、先生の力を借りてここまで来ました……ところで、この子はもしかして?」
ミネ団長が担架に乗せた負傷者を見つめ、困惑した表情を浮かべます。私も少し混乱していましたが、報告はしなければなりません。
「イタズラ通報ではありません。パニックで彼女は発砲しましたが、今は落ち着いています。応急処置をしましたが、羽根の骨折は重傷です。速やかに救護室に運ばなければなりません。」
「!……理解しました、セナ部長。」
「私の救急車を使いましょう。搬送の準備を整えます。」
ミネ団長とセナ部長が私の報告を聞いて、素早く反応しました。セナ部長はすぐに階段を降りて搬送の準備に向かい、ミネ団長は先生を気遣いながら言葉をかけました。
「さあ、私たちも行きましょう、先生。」
"え……"
「私が背負いましょうか?」
"……大丈夫だ。"
「これも一つの試練……なのですね。」
ヒナ委員長の軽口に、真剣な顔で返す先生。そしてなぜか覚悟を決めたようなサクラコさん。私は担架を背負いながら、再び螺旋階段を降り始めました。 - 119白染セツナ24/10/11(金) 23:43:29
時計塔の前には、見慣れた救急医学部の救急車が止まっていました。セナ部長はすでに車のバックドアを開け、搬送の準備を整えていました。
骨折した羽根に気を配りながら、私は慎重に負傷者を車に乗せようとする時……
「セナ部長、よろしいですか?」と声をかけると、部長は無表情のまま振り返りました。
「どうかしましたか?」
「ベッドにすでに誰かが……」
「ベッドは広いから、少し詰めていいですよ。ただし、羽根に圧迫をかけないように。」
「えぇ……はい、了解です。」
なんだか、ゲヘナでの時と同じやり取りだなと感じます。この妙に淡々とした会話、懐かしさすら覚えます。
「ところで、この方は?」
「ティーパーティーのホストです。ストレスによる神経調節性失神と思われます、そのうち意識が回復しますので連れてきました。」
「えっと……ティーパーティーって、トリニティの生徒会のことで、そのホストって、生徒会長ですか?」
「そうなりますね。」
「え……!?」 - 120二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 03:32:27
先生お疲れ様です…そしてナギサ様も搬送されてたのね…
この後益々負担かかりそうですけども…
怪我人は区別せず救護するのは流石ですねみなさん
しかしこの後の事後処理は本当大変そうな… - 121二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 03:54:41
お労しやナギ上様…ひとえに状況把握できてなかったせいだがな
- 122二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 09:14:04
これからが本番だぞナギサ
ナムサン - 123二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 09:29:01
そうか…別け隔てなく救護するから
犯人も救護するし、生徒会長も重症でなければ扱い方が雑になる、何なら同じベッドに寝かせる
セナは運転席、助手席は先生と仮定して
セツナ+ミネ+サクラコ+ヒナが全員後ろですし詰めになりそう…
いっそのことここで無関係のサクラコ様とさよならしない?(無慈悲 - 124二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:00:37
- 125白染セツナ24/10/13(日) 00:08:40
先生の采配(?)で、セナ部長はもちろん運転席に座り、助手席にはサクラコさん。残った先生、ミネ団長、ヒナ委員長、そして私が、狭いながらも患者室のシートに何とか詰めて座ることになりました。私はいつものセナ部長みたいに車の外に張り付いて行くことを提案しましたが、私も怪我人だったため却下されました。
無念です。ずっとやってみたかったのに……。
"……"
「先生、大丈夫ですか?」
ふと気になり、隣に座っている先生に声をかけました。先生は私とミネ団長の間に挟まれて、どこかソワソワしています。私もミネ団長も体格的に恵まれていて……特に私は少し恵まれすぎているため、先生が窮屈に感じているのでは、と不安になります。
"……セツナこそ、怪我は大丈夫?"
「はい、何とか耐えました。」
「耐える必要がある時点で大丈夫じゃないです。戻ったらちゃんと治療を受けてください。」
「はい……すみません。」
先生の前で少しかっこつけようとしたのですが、ミネ団長からの正論で一瞬にして打ち砕かれました。
寝ているイタズラ通報さん(略して通報さん)とティーパーティーのホストさんの寝顔をぼんやりと見つめながら、車内には静けさが漂っていました。沈黙を最初に破ったのは、一番シートの端に座っていたヒナ委員長でした。
「……今回の事件、確実に外交問題になるわ。」
「え?」
「友好目的で留学に来た生徒が、一方的に攻撃されて怪我をしたのよ。それも二回目。問題にならないわけがないでしょう。」
「で、でも、今回はパニック反応で……前回の怪我も、私が不注意でブービートラップの群れに突っ込んだせいで……」
「問題はそこじゃないわ。そもそもセツナがいじめられている時点で問題なんだから。」
「いじめ……ですか?」
「自覚がないんですか!?」
ミネ団長が驚いたように私を見ました。え? 私、そんな変なこと言いましたか? - 126白染セツナ24/10/13(日) 00:09:42
「先生……?」
私は先生に助けを求めましたが、先生も少し言いにくそうに口を開きました。
"トリニティで、セツナの悪い噂がたくさん流れている。"
「ハスミさんのことなら、もう誤解は解けたはずですが……」
"セツナが治療を拒否された生徒たちのこともそうだよ。セツナを悪者にしたんだ。"
「それが……どこがいじめですか?」
"あれ?"
「セツナ、悔しくないですか?」
「いえ、救護騎士団の仕事に大して役に立てなかったことは申し訳ない気持ちがありますが、それ以外は特に……むしろ被害者は、私の分の仕事を代わりにこなしてくれたハナエさんとセリナさんです。」
"……それに、孤立していることについてはどう?"
「私、孤立してました?」
「セツナ、救護騎士団以外にお友達はいますか?」
「えっと……自警団のレイサさんと、最近はブービートラップのおかげで補習授業部の皆さんとも交流ができました。」
「それだけなのがおかしいのです!」
「え? でも、ゲヘナでも救急医学部の皆や幼馴染のジュリさんくらいしか友達はいませんが……」
私の言葉にミネ団長が愕然とした様子でさらに問い詰めます。
「ティータイムの時、いつも部室にこもっているのは仲間外れにされているからじゃないですか?」
「いえ、皆さんお茶会で忙しそうなので、代わりに当直をしていただけです。」
「休憩時間だと伝えましたよね!」
「はい、だから受付で休憩していました。」
「そんなの休憩とはいえません!」
「……どうしていじめられているのに定期報告が一切触ってない理由を分かった、この子の精神構造がおかしいわ。」
ヒナ委員長がため息をつき、困ったようにこめかみを押さえました。
「私、なんかディスられていませんか?」
"……まあ、セツナが気にしていないならそれでいいけど。" - 127二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 00:18:27
セツナちゃん…流石にそれは鈍いを通り越してるよ…
明らかに悪意マシマシだったのに…この辺なんとかしないといつかさらに辛い目に遭うよ?
そもそも休め言われてるのに休んでないこと自体が問題というか…誰かを助けるなら先ずは自分の体を大事にしよう?
自分の体調疎かにしてる人に安心して仕事任せられないって言われても仕方ないし…何よりいつか倒れるよ?
まあセツナちゃんの認識云々関係なく外交問題な訳ですが… - 128白染セツナ24/10/13(日) 00:24:44
**別視点**
セナの予想では、先生が助手席に座り、運転中にセツナのことについて相談するつもりだった。しかし、先生はその席をトリニティのサクラコに譲ってしまったため、その機会は失われた。サクラコがトリニティ生であることから、ナビゲーションを担当するのが妥当だとは分かっていたし、ミネ団長も医療要員として後部の患者室にいたほうがいいのは理解している。それでも、初対面の相手と二人きりで助手席に座ることには、少しばかり気まずさを感じていた。
セナは無駄な感情を排除し、まず運転に集中することにした。まず、シートベルトを締め、ミラーを調整し、エンジンをかける。正確で無駄のない動きは、まるで精密なロボットのようだ。サクラコも静かにシートベルトを締めて一息つく。
「具合は大丈夫ですか?そこにポ〇リの備蓄がありますので、よければどうぞ。」
「ご配慮いただき、ありがとうございます。頂きます……」
エンジンが唸り、セナはスムーズにアクセルを踏み込む。救急車は静かに動き出した。
「サクラコさんは、どうしてついてきたんですか?」セナが淡々とした口調で問いかける。
「!」
サクラコは少し驚いた。セナの感情のこもらない声には、まるで責めるような冷たさがあったからだ。
「あ、いえ。ただ、セツナからシスターフッドとの関わりについての報告がありませんでしたので、どこか接点があるのか知りたかっただけです。」
「知り合いの中に、セツナさんとご縁のある方がいらっしゃって、その方からセツナさんのことについて相談を受けました。」
「なるほど。あの子のことを思ってくれる人もいるんですね。」
その後、会話が途切れ、車内にはしばらくの沈黙が漂った。 - 129白染セツナ24/10/13(日) 00:25:07
「セナさんは、やはりセツナさんをゲヘナに連れて帰りたいんですか?」
「はい、そうです。」セナの返答は食い気味だった。
「それは、本人の望んだことでしょうか?」
「……いいえ。でもセツナは自分のことになると、客観的になれません。だから、彼女が危険に晒される前に止めないといけないんです。」
「大切にしているんですね。」
「大切な後輩ですので。」
「……なら、セツナさんの話を聞いてから決めてみませんか?」サクラコの穏やかな提案に、セナは一瞬だけ彼女の方を見て、すぐにまた前方へ視線を戻した。
「客観とは、主観の集まりという説もあります。なら、セツナさんの意見もその大勢の主観の一つではありませんか?」
「……」セナは言葉を返さなかった。
「お互いが納得できる答えを得るためには、まず対話が必要だと思います。」
「……そのほうがよさそうですね。」
セナはあっさりとサクラコの意見を受け入れた。セツナは自分のことを後回しにする癖があった、だから苦しんでるでも我慢することを選ぶ。逆にいうと、もしセナが「ゲヘナに帰ろう」と言ったら、セツナはきっと自分の気持ちを無視して「はい」と答えるだろう。
果たして、これはセツナにとっていいことなのか?セナは分からなかった。
対話がまだ、足りなかったのだ。
「ご助言、ありがとうございます。」
「ふふ、みんなに平和のあらんことを」 - 130白染セツナ24/10/13(日) 00:25:42
「そういえば、サクラコさんは……」
セナが次の言葉を口にしようとした時、車の前にトリニティの制服を着た二人の生徒が立ちはだかった。
「どうしてトリニティにゲヘナの車両があるのよ!?」
「条約はどうなってるんだ、条約は!」
彼女たちは銃を構え、救急車の運転席に近づいて、セナは少し不機嫌そうに窓を開ける。
「早く降りろ!さもないと……」
「ごきげんよう。」
「シスターフッドの!?」
「サクラコ様!!?」
トリニティの生徒たちは驚愕の表情を浮かべた。サクラコが助手席に座っているのを確認すると、態度が一変した。
「すみませんが、今少し時間がないのです。もし私たちに何か『ご用件』があれば、あとで私が『直々』に参りますので、よろしければお名前と連絡先を教えていただけますでしょうか?」
「めめめ滅相もございません!お気になさらず!」
「あ、あばばばばばばば!」
「左様ですか。では、もうよろしいですか?」
「はい!どうぞお通りなさってください!」
「い、命だけは……?」
「?それでは、良い『一日』を。」
「いやだ!命日いやだ!」
「おかあああさあああん!」
「えっと……?」サクラコは少し困惑した表情で、呆然と見送った。
「先ほどの話で、サクラコさんはさぞ名の知れたシスターだと思いましたが……なるほど。サクラコさんはトリニティの真の支配者なんですね。」
「セ、セナさん!?」 - 131二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 00:33:47
サクラコ様ありがたい助言ありがとう…でもぶっちゃけ余りにも鈍すぎるし悪意に疎すぎるからなんとも言えない…
いくら何でもここまでとは俺も思ってなかった…というか休め言われてるのに休んでないとか想定外
ゲヘナほど忙しいわけじゃないんだから休まないと
セツナちゃんに関してはトラウマ解消の他にこの鈍さというか自分を軽視するところ直さないとセナの懸念の方が当たりそうな予感するのよね… - 132二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 00:40:27
先生、そこで「気にしないならいいけど」はあかんのでは…
教育者としていじめを少しでも許容するような真似はあかんのでは… - 133二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 00:48:38
- 134二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 01:07:21
先生、こうなると予想してサクラコを助手席に…
そしてシリアス展開でもギャグを挟む、絶対曇らせないスレ主の強い意志を感じる
セナが危惧してること…もしかして過去のことを知っている?
あとサクラコ様をさよならするの提案して悪かった
滅茶苦茶必要だったわ
セツナちゃんは鈍感というより、なんかずれてる気がする
上手く言えないがなんかこう…自分以外の怪我人さえでなければもうなんでもいいよみたいな状態?
あと、先生お前…(クソデカため息 - 135二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 01:14:51
- 136二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 03:00:03
うーむ、まずセツナちゃんの精神構造というかワーカーホリック通り越してる部分をどうにかしないといけないのか…
トラウマのメンタルケアの前にそこをどうにかしなきゃ根本治療も難しいよなぁ
やっぱ一回ミレニアウム行ってみる?いっそのことどこかの部活に体験入部して
救護関係から少し身を離してみるのもいいかもしれない - 137二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 08:02:11
- 138二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 09:04:32
セナ(ここでは多分医学部全員)も多少ワカホリの性質があるからな…
でもセツナちゃんからすると、トリニティの留学は割りと楽しんでいる(医学部とのモモトーク)ので、いきなり連れて帰る!と言ったらそれはそれで曇りそう
政治抜きで考えると、印象改善できた今は留学を続けた方は本人が納得できそう
いじめさえなければ、トリニティは治療に向いてるし - 139二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 17:31:35
んーセツナ的にはどーなんだろ
そろそろ同僚たちの仕事を手伝いたいって気持ちもあるだろうし - 140二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 17:35:23
トリニティ側はこの後どう行動するのか…後処理まで後手に回るとかにならない事祈るばかりですけども
先生はもう少し危機感持ってもろて…
正直セツナちゃんの意思も大事ではあるけどもセナ側からしたらなんかのきっかけでまた手のひら返しされて孤立させられるんじゃないかとか懸念してそうだからその辺も払拭しないとですね - 141二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 23:04:02
トリニティとしては帰ってもらうのが一番ダメージ少ない
滞在期間を延ばしてまた何かあったらもう戦争以外に選択肢なくなるもの - 142二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 23:27:36
正直今帰ろうが後で帰ろうが文字通り事態的には五十歩百歩でしかない…
条約違反を自分たち側からしているから煮られようが焼かれようがぐうの音のぐの字も言えないし、なんなら本来はすでに戦争されててもおかしくないし… - 143124/10/14(月) 01:46:39
たくさんの感想をいただき、マコトにありがとうございました。
先生のセリフについてですが、実はあれは「セツナに心のダメージが少なくて、ひとまず安心した」という意味で、事件がなかったことにするという意味ではないんです。どうしてあの時、あのようなセリフになってしまったのか、私にも分かりませんが、今見直すと自分でもひどいと思います(苦悶する顔)。 - 144白染セツナ24/10/14(月) 01:48:52
「セナさん、本当にそんなことはありません。信じてください」
「ご心配なく、救急医学部は政治には興味がありませんから、そういうことにしておきます。」
「そういうことじゃないんです……」
サクラコさんがセナ部長に何かを必死に伝えようとしたんですが、大丈夫でしょうか。セナ部長の声を聞いて、なんとなく冗談ぽっく聞こえたので、多分サクラコさんのことからかってると思います。
車は滞りなく、救護騎士団の本部前に到着しました。車が止まると、バックドアがゆっくりと開き、そこにはストレッチャーを準備したセリナさんと元気に立っているハナエさんの姿が見えました。
「お疲れ様です。今すぐ患者さんを移乗しますね」
「ノコギリの準備もできました!」
いつも通りの冷静なセリナさんと、いつも元気いっぱいなハナエさんを見て、少しほっとしました。先生とヒナ委員長が先に車を降り、サクラコさんも助手席のドアから下車しました。
「では、私も移乗を手伝います……」
「セツナ、まずは自分の怪我を気にしなさい。」
私が手伝おうとした瞬間、運転席から出てきたセナ部長に腕を掴まれました。セナ部長の眼差しは鋭く、それ以上動くことができませんでした。
「救護騎士団のミネ団長、よろしいですね?」
「ええ、問題ありません。診療室にご案内します。セリナ、この子の処置を。ハナエ、ナギサ様を個室に……それからノコギリはしまっておいてください」
「了解です、団長」「はい!」
「それでは、こちらへどうぞ」
ミネ団長は私たちを診療室に案内し、先生、ヒナ委員長とサクラコさんは応接室で待機することになりました。ミネ団長はティーパーティの二人の様子を見に行って、診療室には私とセナ部長だけが残され、静かな空間に少し緊張感が漂いました。 - 145白染セツナ24/10/14(月) 01:49:46
セナ部長は無言で私の傷を診て、静かに服を脱がせていきました。
「銃傷が七つも……もしこれが全部直撃したらもうコミックの主人公ですよ。」
「すみません……」
部長はため息をつきながら、私の胸や腹にある傷をじっと見つめました。
「治療のために送り出したのに、どうしてまたこんなにボロボロになったんですか」
「すみません……」
「セツナ、間違っていないのに謝るのはやめなさい」
「はい……すみ、あっ」
気まずい沈黙が続きました。セナ部長は私の後ろに回り、傷んだ髪をそっと梳り始めました。
「セツナ、トリニティでの生活は楽しいですか?」
「はい。救護騎士団の皆さんは優しいですし、仕事もゲヘナほど忙しくないので……でも」
「……でも?」
「私、イジメられていたみたいです」
「そう聞いています」
「今日まで全然気づきませんでした……いえ、それをイジメだと認識できていませんでした」
「馬鹿ですね」
「う……はい、馬鹿でした。でも、私が気にしていないから、それでいいと……」
「いいわけないでしょう。あなたのことを心配して動いている人たちが見えなかったんですか?」
「……」
「それに、あなたは『気にしていない』と言いましたが、それはイジメられていることを気にしていないのですか?それとも、自分の心の傷を気にしていないだけですか?」
「わ、私は……」
言葉が詰まり、すぐに返答することができませんでした。
「知らない人たちからの評価は……気にしていませんでした」
「でしょうね。私が知っているセツナは、人の命を何よりも大切にするけれど、人そのものに対して好き嫌いが誰よりも激しい人です」
「だから、私は心の傷なんて……」
「ないと思いますか?」 - 146白染セツナ24/10/14(月) 01:50:26
セナ部長は私の髪を梳り終わり、再び目の前に座りました。
「休憩と言われていたのに、なぜ休憩をしなかったんですか?怪我をしているのに、人手が足りている状況で、なぜ動こうとしたんですか?それは、あなたらしくありません。」
セナ部長の指摘はどれも正しくて、救急医学部の基本マニュアルに書かれていることばかりでした。勤務時間云々以外、皆もしっかり守っていた、基本で大切なこと。
「でも、私にはそれしかできることが……」
「それが、あなたが気にしていなかった『評価』の結果です。治療を拒否されて、仕事ができないと思い込み、無理をしてしまった。直接ではないですが、その『評価』は少しずつ、確実にあなたの心に傷を残しました」
「……」
膝の上に置いた私の手に、セナ部長がそっと手を重ねました。彼女の手は、私よりも小さくて、でもたくさんの命を救ってきた手です。
「本当なら、無理やりでもあなたをゲヘナに連れて帰るつもりでしたが……今は部長として進言しますーーゲヘナに帰りましょう」 - 147二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 07:26:17
やっぱり心に傷出来てる…強迫観念の原因の一つトリニティだった訳だし…やっぱりこれ帰るべきでは?
先生の方は納得です
でもセツナちゃんしっかり蓄積されて強迫観念や自分は役立たずだってメンタルに大きなダメージ負ってますし…先生節穴になってる事には変わってないような…? - 148二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 08:13:38
先生についてようやく理解出来ました。
うーん…これは新任教師…(苦悶の顔
セツナは…もしかしたら傷と一生上手く付き合わないといけない気もするけど幸せになってほしい…
パートナーがこういう時にいるととても心強い…
セナ部長も今回の事で学びを得たと思うから、ヒナと一緒にパンデモにカチコミ入れて予算もらって人員増やして根本原因の解決を図ってほしい感… - 149二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 08:18:24
節穴というより、セナ部長みたいにずっと一緒にいる人でないと気づけないだろと思う
本人に自覚がないし、傷付いた素振りすらない
そしてやはりセナ部長すげぇわ
政治の話一切せずセツナのことしかしてない - 150二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 08:19:39
- 151二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 08:33:07
- 152二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 11:11:26
確かにこの子今まで携帯が壊れるとき以外報連相はちゃんとできるし
爆弾魔の時もセナ部長や他の先輩がいる来た時は無理せず彼女たちに任せてる
トリニティに来てから全部しなくなったな…
これ全部伏線だったか
先生も最初から生徒のこと全部わかってるわけではないし
今回の件については節穴ほどでもない気がする… - 153二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 11:13:41
…やっぱトリニティメンタル治療には向いてねぇんじゃねえか?
- 154二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 11:22:21
この子がどんな聖人であってもゲヘナ出身であることを変えることはできないからなあ
- 155二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 22:10:23
このレスは削除されています
- 156二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 07:41:41
保守
- 157124/10/15(火) 13:21:30
昨日は風邪で寝込んでいました……
今日中に更新したいと思います(苦悶する顔)
セツナとセナの話はもう少し続きます - 158二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 14:55:27
???「救護ぉ!!」
季節の変わり目、無理なくお大事に - 159二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 00:03:54
保守
- 160白染セツナ24/10/16(水) 00:06:40
鼻水が止まりません……
**
「ゲヘナに帰りましょう。」
セナ部長の言葉が静かに響いた。
……やはり、そうなりますよね。セナ部長がわざわざトリニティまで来るのですから、この展開は予測できていました。でも、こうして実際に目の前で言われると、胸が苦しくなります。
「言っておきますが、今回の件において、セツナに非はありません。自分の責任だなんて思わないように。あくまでセツナの安全を心配して、先輩であり部長としての提案です。」
「で、でも……私は、正式に留学でここに来ているんです。急に帰るなんて……」
「政治ごっこを楽しみたい人たちに任せればいいんです。セツナが考えることじゃありません。」
「でも、救護騎士団の仕事が……」
「救護騎士団も、このメンバーでしっかりやってきています。セツナがいなくなったところで、大きな支障が出るとは思えません。」
「それでも……」
「セツナ、あなたの本当の気持ちを聞きたいんです。政治の話や仕事の話ではなく、あなた自身のことです。」
「私の……気持ち……」
「それとも、セツナは救急医学部に戻りたくないのですか?」
「そんなことありません!」
咄嗟に声が大きくなってしまい、思わず口を押さえました。「すみません……」と慌てて謝る私を、セナ部長は少し驚いた顔をして見つめましたが、すぐにいつもの無表情に戻り、私が話すのを待ってくれました。
「救急医学部の皆さんに会いたいです。仕事がどれだけ大変でも、皆さんと一緒なら楽しいです。私の居場所は、やっぱり救急医学部なんです。……ゲヘナに戻りたいです。」
「でしたら……」
「でも、今はまだ戻りません。」
「……どうしてですか?」 - 161白染セツナ24/10/16(水) 00:07:05
「レイサさんのこと、覚えていますか? 初日に助けてくれた、トリニティで初めての友達です……彼女が今度、ご友人を紹介してくれるんです。」
「救護騎士団のセリナさんも、外科や内科の処置が得意で、まだ学びたいことが沢山あります。」
「同じ一年のハナエさん、同じ今年入部した新人ですが、彼女の笑顔がとても素敵で、いつも人々に元気を分けています。そんなハナエさんからは、今度聖テレサ総合病院へボランティア活動に誘われました。」
「最近知り合った補習授業部の皆さん、まだそこまで深い交流がないですが、皆いい人ばかりでした。アズサさんとヒフミさんが今度またモモフレンズのことを教えてくれるそうです。コハルさんも、正義実現委員会のエリートで常に規則を口にする、私と気が合うかもしれません。」
「ハナコさんも、実は今日の午後にお茶会をする予定でしたが、いまならアフタヌーンティーでもできそうにないですが……ぜひまたやり直したいです。」
自分でも驚くほど次々とトリニティでの出来事や人々のことが浮かんできて、私はそれをセナ部長に話しました。彼女は黙って私の言葉を聞いていましたが、最後まで聞き終えると少し考え込むようにしてから、再び口を開きました。
「……もし彼女たちが本当にセツナのことを思ってくれているなら、きっとセツナの帰還に賛成するでしょう。セツナは、責任を感じる必要はありません。」
「そうかもしれません……でも、これは責任を取りたいとかそういうことではなく、私がしたいことなんです。」
「それが、彼女たち以外の生徒を敵に回すことになったとしても?」
「……それでも、この一週間で私のことを信じてくれた人たちがいます。治療を受けたいと言ってくれた人たちもいました。その中には、私の角や顔を怖がっていたのに、それでも感謝の気持ちを伝えに来てくれた人が……顔は見せてくれませんでしたが……」
「それで、トリニティをもう一度を信じたいと?」
「……私のこと信じてくれる人のことだけ信じたいと思います。」
「恩返しですか?」
「いえ、私のわがままです。」 - 162白染セツナ24/10/16(水) 00:09:20
顔を上げて、セナ部長の顔をじっと見つめました。
責任感がないわけではありません、貰った分の恩を返したくない訳でもありません。でもその前に、私はトリニティで少しでも楽しい思い出を残したいのです。このまま訳も分からないいじめを受け、逃げるように帰る――そんな事実を残したくありませんでした。
私が心からトリニティの皆さんと仲良くなりたいと願っていることを、セナ部長に伝えたい。彼女の視線が私の目をまっすぐに見据え、その後、静かにため息をつきました。
「もし、また責任だとか、やるべきことを言い出したなら、無理やりでも連れ戻すつもりでした。でも、わがままなら仕方ありません。救急医学部には、あなたのわがままを拒否する人はいません。」
セナ部長はそう言うと、優しく私の頬に手を当てました。
「今回だけです。やりたいことを全部やってから、ゲヘナに戻りなさい。」
「はい!」
一瞬、セナ部長の表情に笑みが浮かびましたが、それもすぐに消え、いつもの無表情に戻りました。そして彼女は両手で私の顔をしっかりと挟み込み、目を逸らさせないようにして、低い声で言いました。
「その代わり、約束してください。何かあったらすぐに報告をすること。そして、危険を冒さないこと。一人で無茶をしないこと、辛いときは我慢しないこと……分かりましたか?」
「は、はひ……!」
「よろしい。救急医学部は、いつでもあなたの味方であることをお忘れなく。」
彼女の手の温かさが、私の頬にじんわりと残りました。 - 163二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 00:21:17
セナ、ありがとう…
- 164二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 00:27:40
セナさん頼りになるなあ…まあ確かに楽しくもない思い出ばかり残して帰るのは嫌だよね…とりあえず帰るまでの間楽しめる人らと楽しんで良い思い出作ってねセツナちゃん!
…ナギサ様最悪の事態と言っていたセツナちゃんのゲヘナへの帰還は無くなりましたのでここからは挽回頑張ってください
その前に今回の事態受けての諸々の責任追及や紛糾が待ち受けてそうですけども…一応身内でかつ被害者が許してたミカの時と違って今回は外部からのお客様だから被害者が許したから終わり!とはならなさそうよね… - 165二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 01:01:58
連投失礼します
スレ主さん風邪をひいたとのことでキツイ時は無理せず体を休めてくださいね
こちらは全然待てますので! - 166二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 07:45:45
セナが救いの女神だったか…良かったね…ありがとう…
ナギサは平身低頭して挽回して…出来るチャンスが有ればだけど…
あと主は救護受けるか無理せず休んで治してくださいまし…
どうかお大事に… - 167二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 13:31:11
自分を後回しにするから、まず建前と余計な理由を全部外しないと本音が出ない…
やはり先生よりセナの方がセツナのこと理解している気がする
ちょくちょく挟むスキンシップの描写が好き
愛を感じる - 168白染セツナ24/10/17(木) 00:26:34
「お茶を入れてきました。どうぞ、先生、ヒナさん。」
"ありがとう、サクラコ。"
「ありがとう、いただくわ。」
救護騎士団の応接室には、先生、ヒナ、そしてサクラコが腰を下ろしていた。朝からの緊急連絡で、先生とサクラコはトリニティへと急行。セナに連絡を取ったものの、彼女が突然音信不通になり、急遽ヒナに救援を頼んだのだった。そして今、全員がトリニティにたどり着き、事態が一段落したところだった。疲れは体にも心にも蓄積していた。
テーブルに置かれた紅茶は、トリニティらしく上品な香りを漂わせている。日常的に楽しむ紅茶すら高級品だ。コップから立ち上る香りが、わずかに心を落ち着けてくれる。先生もヒナも、そんな紅茶を一服し、ほんの少しの安らぎを感じていた。
「で、先生、これからどうするの?セナならセツナを連れて帰るつもり満々みたいだけど。」
ヒナがティーカップを置き、先生に視線を向けた。彼女はあくまで先生の頼みでセナを探すためにここに来たが、ゲヘナ風紀委員会の委員長として、自発的にセツナの問題に関わるつもりはなかった。
「その件は、先ほどセナさんと話し合って、セツナさんの意見を聞いた上で決めることになりました。」
"ありがとう、サクラコ。"
「いいえ、私もセツナさんのことを聞いて、トリニティの一員としてなんとかしたいと思います……でも、あまり悲しんでいる様子がないのがせめてもの救いでした。」
"ああ、よかった……いや、良くないけど、最悪の状況ではなかった。"
先生はセツナのことを知っている。彼女はインパクトのある見た目とは裏腹に、いつも不安を抱えている生徒だ。目付きこそ鋭いが、実は穏やかで争いを嫌う。涙もろく、それでも前に進み続けるが、その不安定さが危なっかしく思えてならない。
「傷つけられてないからって、はい解散……とはいかないわよね、先生。」
"もちろん、でもセツナの安全が最優先だ。身も心も、だ。"
ヒナの皮肉めいた言葉に対し、先生は真面目に応じた。
「とはいえ、セツナの件はもうすぐ万魔殿にも伝わるわ。そうなれば議長が黙っているはずがない。格好のネタだからね。ゲヘナとトリニティの関係が悪化する可能性もある。」 - 169白染セツナ24/10/17(木) 00:30:11
「……なんとかできないでしょうか。」
ヒナの言葉に、サクラコの表情も暗くなった。
「難しいわ。もしセツナが今ゲヘナに帰れば、留学が失敗したことが知れ渡るし、帰らなくても状況はこれ以上悪化するだけ。」
"……"
「まぁ、これ以上問題を大きくしたくないなら、今ゲヘナに帰るのが一番かもしれないわね。」
「セツナさんがトリニティに残って、無事に留学を終えることは……」
「それができたら良いんだけど、できなかったから今私達がここにいるのよ。シスターフッドが介入しても、今後セツナにちょっかいを出す人がいなくなる保証なんてできる?」
「それは……」
サクラコは言葉を詰まらせ、苦悶の表情を浮かべた。確かにシスターフッドはトリニティで一定の影響力を持っているが、すべての悪意を防げるわけではない。特に、今回のようにティーパーティーという権力組織が関与している場合、シスターフッドは後手に回らざるを得ない。
気まずい沈黙が広がり、ヒナも少し言い過ぎたかと感じ、何とも言えない表情で紅茶を口に運んだ。
"つまり、セツナがトリニティで安全に過ごし、楽しく留学を終えられれば、それが誰にとっても一番良い結果になるってことだね?"
「先生?」
"考えがある。セツナがトリニティで安全に過ごすための方法……サクラコ、力を貸してくれないか?"
「先生……ですが、先ほど申し上げた通り、シスターフッドだけでは……」
"シスターフッドだけじゃない。ナギサにも話をして、できればもっと……"
「その話、私にも聞かせてくれませんか?」
声がした方に目を向けると、ミネが応接室に入ってきた。彼女はセナとセツナを二人きりにして、こちらに戻ってきたのだ。
"セツナがこれからいじめられないためには、誰かの保護下に置く必要がある。でも、特定の派閥に所属させれば、また別の対立が起こる。だから、彼女がどこにも所属せず、かつ多くの協力者がいることを示せば、誰も手を出せなくなるはずだ。"
「まさかトリニティのトップ層を……?」
"いや、トップ層だけじゃダメだ。嫉妬や誤解を生む生徒が出てくるかもしれない。それを防ぐために、一般生徒も協力者に含めなければならない。幸い、セツナには友人が多いからその点は心配ない。"
「……で、結局これからどうするの?」
"お茶会を開こう、盛大に。" - 170二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 01:12:43
セツナのトリニティ留学のメインストーリーがスタートした感
楽しい思い出をいっぱい作るぞセツナァ! - 171二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 04:27:36
お茶会…一般も巻き込んだ大規模なものかな
それなら確かにこれ以上危害とかは無くなりそうですね!楽しい思い出にもなりますし
先生とサクラコ様は心だいぶ傷ついてた事は気づいてなさそうだけどもこれは無理もなし
…最もそれが上手く行ってこれから先のやらかしが生まれなくなってそれ以降継続を決めた事を追求されなくなるとしてこれまでのやらかし(怪我させる、精神的な負担を強いる、いじめ放置、情報収集出来てなく部下の統率が取れてない)がチャラになるかと言われたら間違いなくならないしマコトがこの格好の餌を見逃す訳もないので…頑張ってくれナギサ様 - 172二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 04:43:58
唯一最後の挽回のチャンス、ナギサの紅茶力が試される
- 173二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 08:06:07
よし!ついでにアホの子サクラコと繊細なる花ハナコも同時公演しよーぜ
- 174二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 08:14:00
一般の生徒も…つまり
イカれたお茶会メンバーを紹介するぜ!
ティーパーティーホスト 桐藤ナギサ
シスターフッドの長 歌住サクラコ
救護騎士団団長 蒼森ミネ
正義実現委員会副会長 羽川ハスミ
宇 沢 レ イ サ
ってこと? - 175二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 09:01:39
大博打でも妙案な感じもするこの一手、はてさて…
- 176二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 10:09:39
レイサが萎縮しちゃうよお…
- 177二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 10:31:52
明確に友達になった子で一般生徒
レイサ、セリナ、ハナエ
これは多いのか…? - 178二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 10:44:10
一応補習授業部も一般生徒…のはず
よく出てくるびびりお嬢ちゃんも呼ぶ? - 179二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 21:49:27
保守
- 180白染セツナ24/10/18(金) 02:11:37
「ここは……?」
ナギサが目を覚ますと、見慣れない真っ白な天井が広がっていた。少し身を起こし、周囲を見渡すと、そこは病室だった。静かで清潔な雰囲気に、少しだけほっとする。
「救護騎士団の……部室ですね。」
ナギサは記憶を辿る。確か今日は先生とのティータイムがあって、ミネが途中で乱入し、ゲヘナからの二人がトリニティまで乗り込んできた。それで、必死に弁明する必要があるお茶会になり、留学生がいじめを受けたという情報も流れて……その後の記憶は途切れている。
「う……」
頭を起こそうとした瞬間、鋭い痛みがこめかみを走り、ナギサは手を額に当てた。
「大丈夫ですか?」
ぼんやりとした視界の隅に、白いスカートが見えた。救護騎士団の団員のようだ。
「ええ……大丈夫です。ただ少し疲れただけです。私、どれくらい倒れていたんですか?」
「えっと、今は午後五時頃ですので……」
「……ッ!すみませんが、退院の手続きをお願いしますね!」
「いけません。神経調節性失神を起こしたばかりですので、経過観察が必要です。部長も団長もそう判断されました。」
「緊急事態なんです……ミネ団長のことなら私から伝えておきますから。まずはゲヘナの留学生を保護しないと……」
「はい?」
「いえ、お気になさらず……とにかく退院の準備を!」
ナギサは自分の口が滑ったことに気づいた。ゲヘナの留学生の問題は大っぴらにできる内容ではない。
「あの……ゲヘナの留学生って、私のことですか?」
「え?」
ようやく視界がはっきりし、目の前にいる人物の姿が浮かび上がる。彼女は救護騎士団の制服を着ていたが、その特徴的な角、大きな体躯、冷たい眼差し、そして顔の火傷痕。ナギサは、驚愕に目を見開いた。写真でしか見たことのない、ゲヘナからの留学生、白染セツナ本人だった。
「ヒュー……」
ナギサは、死前喘鳴みえたいな声しか出せなかった。 - 181白染セツナ24/10/18(金) 02:15:20
「バイタルチェックを行います。」
セツナが医療用のデバイスを手際よく、ナギサの腕に取り付ける。冷静で事務的な様子で、淡々とバイタルのチェック結果や注意事項を説明する。
ナギサは視線をそらし、どう話しかければいいのか分からなかった。ティーパーティーのホストとして、ティーパーティーのメンバーからいじめを受けた本人にまず謝るべきか、それとも事情を聞くべきか……何もかもが混乱していた。
「セツナさん、今日もまたいたずらを受けたと聞きましたが……」
「いえ、負傷者が出たので、イタズラではありませんでした。」
「そ、そうですか。それは……何より……ですね?」
ナギサはセツナの表情を伺いながら、ゆっくりと今日の件について尋ねた。セツナの様子から、もしかしたらそこまで深刻ではないのかも……という淡い希望を抱いた。しかし、次のセツナの一言がその希望を打ち砕いた。
「でも、撃たれました。」
「!?それって大丈夫なんですか!?」
「はい、ちゃんと治療を受けました。セナ部長からも部活の許可を出してくれましたので、問題ありません。」
セツナはそう言ったが、ナギサにとってそれは問題では済まされない事態だった。前回のブービートラップの件も「不運な事故」と言い逃れできたが、今回ばかりは言い訳の余地がない。
「……セツナさん。本当に、申し訳ございませんでした。」
ナギサはセツナの前で深々と頭を下げた。自分の立場や責任を痛感しながら、どうしてこんなことになってしまったのか、胸が締め付けられるような思いだった。
**
短めの更新……
ちなみにセツナはセナ部長と先生に会えたので今割と機嫌がいいです
- 182二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 05:16:54
そもそも撃たれてなかったら不慮の事故って言い逃れようとするんじゃないよナギサ様…ダメに決まってるでしょうそんなの…
- 183二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 08:38:20
まぁ、ティーパーティーのことを考えないといけない立場だから
実際ブービートラップのことは偶然そこが補習授業部の部室なっただけで
「言い逃れ」という自覚がある分まだ責任を感じてるほうじゃんね
起きたときもセツナを探そうとするやし… - 184二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 10:23:43
- 185二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 21:21:26
保守
- 186白染セツナ24/10/19(土) 02:27:31
ナギサさんがベッドに座ったまま、深く頭を下げていました。
「全部、私の不徳の致すところです。」
「えっと、いじめの件の……話ですよね?」
彼女の姿を見て、少し戸惑いました。いじめの件で謝罪しているのはわかりますが、そんなに深く頭を下げられると、どう返事をしていいのか分かりません。
ナギサさんは、頭を下げたまま、ほんの少しだけ頷きました。先ほど先生はセナ部長に散々言われましたので、さすがに今の状況が完全にわからないほど馬鹿ではありません。言われるまでいじめられていること気づかないほどの馬鹿ではありますが……
「ナギサさんは、いじめのことを知っていたんですか?」
「……はい、存じておりました。ですが、言い訳に聞こえるかもしれませんが、そこまで深刻なものだとは思いませんでした。」
ナギサさんは、ゆっくりと口を開き、自分がどこまで知っていたのかを話してくれました。私がゲヘナから来た後、すぐに周囲の生徒から敬遠され始めたことは、彼女も把握していたそうです。特に正義実現委員会のハスミさんが私に敵意を向けていたことは、一番の頭痛の種だったとのことでした。正義実現委員会はティーパーティーの指揮下にある組織なので、彼女らの態度がティーパーティー全体の意志と誤解されるのは避けたかったのだとか。
「何とかしようとは思いました。でも、セツナさんが先に解決してしまいました。」
ナギサさんは、私とハスミさんが偶然出会ったスイーツショップでの出来事を話しました。その後、正義実現委員会との関係も改善され、メンバーたちも普通に接してくれるようになったことを喜んでくれていたようです。
「ゲヘナ随一の善人と伺っておりましたが、まさかそこまでとは……」
「善人だなんて……」
そう言われると、少しこそばゆい気持ちになりました。私からすれば、いつも私を気にかけてくれるセナ部長や救急医学部の仲間たち、そして先生のほうがずっと善人です。
「ハスミさんとも打ち解けられるあなたなら、トリニティでもきっとうまくやっていけると、私はそう楽観視しました、してしまったのです。」 - 187白染セツナ24/10/19(土) 02:28:00
ナギサさんの声が震え始め、まるで罪人が懺悔しているかのように静かに話し続けました。
「セツナさんが所属している救急医学部は政治に関与しないこと、私たちは知っていました。だからこそ、ティーパーティーはできるだけセツナさんに関与せず、私個人も定期的な報告だけを受けるようにしていました。」
しかし、実際には私に関する悪い噂はティーパーティー内のゲヘナを嫌うメンバーが流していたもので、その事実が上層部に伝わらないようにされていたことも、ナギサさんは知りませんでした。
「もっと、確認する手段があったはずでした。私が知るべきことでした。もし早めにセツナさんの状況を把握していれば、あなたの怪我を防ぐ手立てはあったはずです。」
「……そうかもしれません。」
「本当に、申し訳ございませんでした。」
再び頭を下げるナギサさんを見て、どうしたらいいのか分かりませんでした。これ以上謝られても困るけど、今すぐに止めてしまったら、ナギサさんが納得しないのではないかとも思いました。
それでも、まず伝えたいことがありました。
「私は、いじめはナギサさんのせいだとは思っていません。」
「ですが、私はティーパーティーのホストとして責任があります。責任を取らねばなりません。」
「だとしても、私はナギサさんに怒る理由がありません。」
ナギサさんは私の顔を覗くように、少し顔を上げました。
「私に噂を流したり、イタズラをしたりしたのは、その人たち自身の意志です。そこにナギサさんの意志はありません。そして、ナギサさんが問題を放置していたわけではなく、ただ知らなかっただけ。ならば、私がナギサさんに怒る理由はないじゃないですか?」
「でも、私はホストとしての……」
「はい、だからナギサさんの謝罪を止めません。ですが、私はナギサさんを責めたり、罰したりしたい気持ちはありません。実行犯ならともかく、私のことを気にかけてくれる人が責められているのを知ったら、私はただ気分が悪くなるだけです。」
ナギサさんは複雑な表情を浮かべ、納得できない様子でした。しかし、これが私の本心です。 - 188白染セツナ24/10/19(土) 02:28:45
「許してほしいと言われたら許します。そもそも、私は怒っていません。実行犯たちも反省して罰を受けたら、それで許します。」
「慈悲深い……わけではないのですね。」
「そんな大したことではありません。ただのわがままです。」
「?」
「セナ部長と約束したんです。たくさん楽しんでから帰ってきなさいって。だから、いじめや責任のことはもう忘れて、留学生活を楽しみたいんです。」
「ですが、今のトリニティではできそうに……」
ナギサさんが言いにくそうに口を開いた瞬間、声が割り込んできました。
"できるさ。"
「先生!?」
いつの間にか、先生が病室に入ってきていました。
"そのために、みんなの協力が必要なんだ。"
先生は真っ直ぐにナギサさんを見つめ、ナギサさんも救いを求めるように先生を見返していました。
とりあえず、先に言わなければならないことがありました。
「先生、ノックなしに病室に入らないでください。」
"あ、ごめん。" - 189二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 05:12:47
部下の大暴走…とはいえ楽観視も有り…責任追及は免れなさそうね…
ただセツナちゃんの方が許してるのはまだいくらか心が楽になりそうねナギサ様
しかし先生すごい自信満々だけどもノックぐらいはしてください
全員でお茶会案上手くいくと良いけども…トリニティとゲヘナの問題は根深そうだし不安も多いですね… - 190二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 08:47:49
- 191二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 09:16:02
うーん…シャーレやミレニアムからの無条件外部監査受け入れや、ティーパーティーメンバーはじめ今回の事案関係者全員半年から1年の社会奉仕活動、とか…?
- 192二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 09:40:13
ホスト3人の中2人が草むしりしてるティーパーティー
- 193二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 10:20:28
- 194二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 11:24:04
- 195二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:11:05
通称……ゲヘナバカマコトですからね
それとそろそろ次スレですね
保守はゆっくり目でー - 1961(休日出勤)24/10/19(土) 17:37:05
- 197二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 18:11:09
- 198124/10/20(日) 02:29:41
- 199二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 08:55:44
立て乙です
埋め - 200二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 09:08:02
梅ぼし