- 1二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:34:28
- 2二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:35:00
─前日─
ウララ「ねえ、トレーナー。友だちりょーって何?」
トレーナー「うん?ウララ、それをどこで聞いたんだ?」
ウララ「えっとね、食堂のテレビのドラマで言ってたのをちょこっとだけ聞いてね」
トレーナー「ふむふむ。ならば教えてあげよう。友だちりょーというのはずばり!友達とわけっこする量のことだ!」
ウララ「わけっこする量!?」
トレーナー「そう!だいすきな友達とはおいしいものをわけっこするだろ?自分も相手も幸せになれる量、これが友だち量だ!」
ウララ「なるほどー!」
トレーナー「今日知ったことはみんなに教えてあげるといいよ」
ウララ「うん!ありがとうトレーナー!」 - 3二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:35:24
ライス「へぇ〜。それが友だち量なんだ。えへへ、嬉しいな」
ウララ「ニンジンはおいしいけど、お友だちと食べたらもっとおいしくなるからね!2倍、ううん2乗おいしくなるよ!」
ライス「そうだね。お友だちといっしょに食べるごはんはすごくおいしいもんね」
ウララ「ライスちゃんも友だちりょーのことみんなに教えてあげてね!ってトレーナーが言ってた!」
ライス「うん!ライスもみんなといっぱいわけわけするね!」
ウララ「それじゃあいただきまーす!」
ライス「いただきます。うん、おいしいね」
ウララ「ねー」 - 4二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:36:27
ゴルシ「おっ!おーい!ライスー!ウララー!」
ライス「あれ、ゴルシさん?」
ウララ「ゴルシちゃんどうしたの?」
ゴルシ「いやー、聞いてくれよ!今日ゴルシ焼きそばの傑作ができたから意気揚々と売りに出たんだけどYO!全然売れなくて売れ残ったんだよな!」
ライス「えっ、えっとライス今お財布持ってないから後払いでいい?」
ゴルシ「ん?あー、違う違う。売れ残ったのはいいんだけどこの傑作が食われないとゴルシ焼きそばが浮かばれねぇ!でももう墓石代が残ってないんだ!頼む!供養してやってくれ!」
ウララ「えーっと、なんまんだぶなんまんだぶ?」
ゴルシ「うほぉー!!!聴いてる聴いてる!焼きそばの魂が浄化されてゴルシちゃん大満足ー!ってことで残った分好きなだけ持ってきな!」
ウララ「わーい!」
ライス「じゃ、じゃあいっぱいもらっちゃおうかな」
ウララ「これも友だちりょーだね」
ゴルシ「ん?友だち料?・・・・・・いや、友だち量か!まあそういうことで夜露死苦!」 - 5二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:37:12
ライス「ブルボンさん、バクシンオーさん」
ブルボン「はい、どうしましたか」
バクシンオー「はいっ!何かご用事ですか!?」
ライス「さっきゴルシさんにね、焼きそばが売れ残ったからあげるって言われちゃったんだけど、せっかくだから2人にもお裾分けしようかなって」
バクシンオー「なんと!いやー、ありがたいです!ちょうど小腹が空いていたところでして!」
ブルボン「私もいただきます」
ライス「うん。はいっ、これが友だち量だよ」
バクシンオー「はて、友だちりょうとは?」
ライス「今日ウララちゃんに聴いたんだけどね。お友だちと分けっこする量のことを友だち量って言うんだって」
ブルボン「新規単語を登録しました。友だち量、素晴らしい概念です」
バクシンオー「なるほどっ!おいしいものや楽しいことは友だちと分けるとよりおいしく楽しくなる!流石ライスさん!優等生の一員ですね!」
ライス「えへへ、ライスも今日知ったばっかりだからそんなだよ」
ブルボン「ステータス『友情』を確認。美味しくいただきます」 - 6二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:37:59
バクシンオー「ふむ、昨日覚えた友だち量、生徒たちの模範として積極的に使っていきたいところですが・・・・・・おや、美味しそうな桜餅が売っているではありませんか!」
チヨノオー「あっ、バクシンオーさん!」
バクシンオー「おや、チヨノオーさん。ちょうどよかった!すいませーん!桜餅を2つくださーい!」
「あいよ、500円ね」
チヨノオー「えっ?えっ?」
バクシンオー「さあおひとつどうぞ!」
チヨノオー「い、いいんですか?」
バクシンオー「もちろん!お友だち量です!」
チヨノオー「えっ?と、友だちりょう?」
バクシンオー「はい!なんでも、大切なお友だちと分け合って食べる量のことをお友だち量というのだとか!同じサクラ仲間のチヨノオーさんとも是非この味を共有したいのです!」
チヨノオー「バクシンオーさん・・・・・・はい!ありがとうございます!」 - 7二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:38:40
チヨノオー「うー、また癖であんこを作りすぎちゃった・・・・・・あっ、そうだ!こんなときは!」
アルダン「チヨノオーさん、おいしそうな餡子ですね」
チヨノオー「アルダンさん!ちょうどいいところに!ちょっと作りすぎちゃって、よかったらいっしょにあんころ餅作りませんか?」
アルダン「まあ、いいんですか?」
チヨノオー「はい!お友だち量です!」
アルダン「お友だちりょう、ですか?」
チヨノオー「えへへ、バクシンオーさんに聞いたんですけどお友だちと分け分けする量のことをお友だち量というらしいですよ」
アルダン「なるほど。でしたらせっかくですし出来上がったらムテキさんにも渡しに行きませんか?ちょうどトレーニングしてるはずなのでお茶と一緒に」
チヨノオー「いいですね!疲れた体には甘い物!『お茶とお菓子は友との絆』!これです!」
アルダン「さて、甘いあんころ餅に合うように少し濃い目のお茶を淹れましょうか」 - 8二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:40:28
フク「スズカさん、併走ありがとうございました!」
スズカ「こちらこそ、楽しかったわ」
フク「さてさて渇いた喉を潤すために水分補給を・・・・・・ふぎゃァァァァ!?ど、ドリンクがカバンの中で蓋が開いてるー!?」
スズカ「嘘でしょ?あらら・・・・・・」
フク「う〜、ちょっと自販機まで走ってきます・・・・・・あっ、お財布更衣室に置いたまま・・・・・・」
スズカ「待って。んくっ、んくっ・・・・・・ふぅ。私はもう飲んだから残りはあげるわ」
フク「えっ!?いいんですか!?」
スズカ「ええ。お友だち量って言うらしいわよ」
フク「おお!巷で噂の!ではでは、スズカさんにも幸運のお裾分けを・・・・・・ふぎゃぁぁぁぁぁ!お守りがずぶ濡れにー!?」
スズカ「まあ、そうでしょうね」 - 9二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:41:13
オグリ「タマ、このコロッケを半分あげよう」
タマ「な、なんやなんや急に。オグリが食いもんよこすなんでどないしたんや?」
オグリ「なんでも、仲のいい友だちに食べ物を分けるのが流行っているらしい。お友だち量というらしいが、実践してみたかったんだ」
タマ「なるほどなー。でもな、ウチにこの量は多すぎるから・・・・・・ほれ!唐揚げ一個とコロッケ一個で交換や!」
オグリ「い、いいのか?」
タマ「おう!友だち量やからな!」
オグリ「ありがとう、タマ」 - 10二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:42:13
デジタル「うぐぐぐぐ、締め切りまで後1ヶ月、なのに未だネームすらできていない・・・・・・」
タキオン「デジタル君、これでも飲んで一休みしたまえ」
デジタル「ひょぇぇぇ!?タキオンさんのお紅茶を!?私めが!?飲んでよろしいんですか!」
タキオン「最近流行りの友だち量というやつさ。受け取ってもらえないなら君と私の仲は良くなかったということになってしまうね。ああ、悲しい」
デジタル「ぜぜぜ是非とも飲ませていただきまする!あっ、あったか〜い。それに甘くて・・・・・・なんだが、眠気、が・・・・・・ぐぅ」
タキオン「まったく。中等部のうちから徹夜なんてするものじゃないよ。私からの友だち量は睡眠薬一粒さ。一度眠れば頭がスッキリしてネタも出るだろう」
デジタル「むにゃむにゃ、うぇへへへ・・・・・・わたしはしあわせものです〜・・・・・・」 - 11二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:43:07
ルドルフ「マルゼン、君は友だち量というものを知っているか?」
マルゼン「えっ?なになに?」
ルドルフ「なんでも最近生徒たちの元で流行っているらしい」
マルゼン「うーん、知らないわねー」
ルドルフ「では君にも教えておこう。私たちが食べているこのお好み焼きだが、私のブタ玉の半分をこう。君にあげよう」
マルゼン「あら。じゃあアタシのイカ玉も半分あげちゃうわね」
ルドルフ「こうやって仲のいい友人と分け合う量のことを友だち量というらしい」
マルゼン「なるほど〜。これでお友だちともアゲアゲなわけね!」
ルドルフ「そういうことだ。ふむ、イカ玉もイケるな」
マルゼン「ルドルフのブタ玉も王道よね〜」 - 12二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:43:47
乙名史「お友だち料ですか?」
やよい「うむ!最近生徒たちの元で流行している概念だ!」
乙名史「それって、え、流行していいものなんですか?」
たづな「ふふ、生徒たちに聞いてみたら意味がわかりますよ」
やよい「手始めに君にも体験してもらおう!これがお友だち量だ!」
乙名史「あら、おいしそうなモナカですね。・・・・・・えっ、賄賂ですか?」
やよい「否定!これはお友だち量だ!」
乙名史(これは、詳しく調べてみないと。あっ、おいしい) - 13二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:44:33
乙名史「ハルウララさん、今お時間よろしいですか?」
ウララ「はいはーい!大丈夫だよ!」
乙名史「では早速。私、理事長にお友だち量という言葉を聞いて生徒たちに聞き回っていたんですけど、誰から聞いたのか辿っていったらハルウララさんに行き着いたんです。ハルウララさんは誰から聞きましたか?」
ウララ「えっとねー、食堂のテレビでドラマがやってたんだけどね、その時にお友だちりょーって言葉が出てきて」
乙名史「ふむふむ」
ウララ「意味がわからなかったからトレーナーに聞いたら、お友だちと分けっこする量のことをお友だち量って言うんだって!みんなでわけわけしたらいつもよりいーっぱいおいしくなるもんね!」
乙名史(つまり恐らく元は『お友だち料金』の方だった、しかしハルウララさんのトレーナーさんが機転をきかせて新たな意味を作り出した)
乙名史「すっ、すっ、す───」
ウララ「す?」
乙名史「素晴らしいですっ!!!」
ウララ「でしょー!?」
乙名史「このことを是非記事にさせてもらいます!もっとお話聞かせてもらってもいいですか?」
ウララ「うん!あのね、この前ライスちゃんがね──」 - 14二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:45:12
『【トレセン学園で流行りのお友だち量!】大切な友だちとはいろんなものをシェアしたいもの。おいしいものはもちろん、楽しい時間、嬉しい空気、よろこびの気持ち。そんな生徒たちの中で今流行中なのが友だち量という概念!トレーニングが終わった後、帰りに買った鯛焼きを半分こにして食べる。お弁当のおかずを交換する。レストランで違うメニューを頼んで半分ずつ分け合う。そんなお友だちと分け合う量であるお友だち量がトレセン学園で大流行!』
キング「ウララさん、何を読んでるのかしら?」
ウララ「えへへー、あのね、この前乙名史さんにインタビュー受けたんだけどそのときの記事がのった見本誌をもらったんだ!キングちゃんもいっしょに読も!」
キング「へぇ、どれどれ?・・・・・・あら、お友だち量についてね。最近流行ってるものね」
ウララ「こうやっていっしょに読むのもお友だちりょーになるのかな?」
キング「ええ。きっとなるわ。ウララさんはなんせトレセン学園のインフルエンサーだもの!」
ウララ「いんふるえんさー?なんかかっこいい!」
キング「ええ!世のカリスマが憧れる流行の仕掛け人、それこそがインフルエンサーよ!」
ウララ「おおー!」
キング「この雑誌が売り出したらみんなにも教えてあげましょう!一躍人気者よ!」
ウララ「やったー!よーし、これからもいんふるえんさーやっちゃうよー!」 - 15二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:46:51
- 16二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:47:17
- 17二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:47:30
やさしいせかい
- 18二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:47:51
こういうのがいいんだよこういうのが
- 19二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:48:54
これは商店街も一丸になって応援するはな
- 20二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:48:58
こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」
- 21二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:49:06
優しい世界で良かった…
いつ曇り始めるかとヒヤヒヤして見てた - 22二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:50:00
やさいせいかつ
- 23二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:53:53
かわいくて素晴らしい
登場人物がみんな純真か機転のきく人だぁ - 24二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:55:10
ニマニマしながら読んだ
- 25二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 20:59:41
素晴らしい…
- 26二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 21:07:11
素敵だ・・・
- 27二次元好きの匿名さん22/02/23(水) 21:12:07
ええぞ!!ええぞ!!