- 1124/10/03(木) 21:28:29
先生関連のSSを書いていく
スレ主が相澤先生最推しで夢クロスBLNL左右非固定の人間なので何が飛び出てくるかわからねえ、覚悟してくれ
CP関係は最近右寄りが多い(だがいきなり左も飛び出る)
ついに7スレ目に来ました!
ここまで追ってきてる人も私もみんな狂人
みんな仲良く相澤先生に狂っていこうね!
昼間保守が出来ない人間なので保守してくれる人や雑談してくれる人歓迎です
新規の人も楽しんでいってくれ
前スレ
【閲注?】相澤先生関連のSSを書いていく・6|あにまん掲示板先生関連のSSを書いていくスレ主が相澤先生最推しで夢BLNL左右非固定の人間なので何が飛び出てくるかわからねえ、覚悟してくれCP関係は最近右寄りが多い(だがいきなり左も飛び出る)このスレが6スレ目………bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 21:28:48
もうほんとすごいよ貴方
- 3124/10/03(木) 21:29:46
歴代スレ
初代
【閲注?】相澤先生関連のSSを書いていく|あにまん掲示板先生関連のSSを書いていくスレ主が相澤先生最推しで夢BLNL左右非固定の人間なので何が飛び出てくるかわからねえ、覚悟してくれbbs.animanch.com2
閲注?】相澤先生関連のSSを書いていく・2|あにまん掲示板先生関連のSSを書いていくスレ主が相澤先生最推しで夢BLNL左右非固定の人間なので何が飛び出てくるかわからねえ、覚悟してくれ前スレhttps://bbs.animanch.com/board/3846…bbs.animanch.com3
【閲注?】相澤先生関連のSSを書いていく・3|あにまん掲示板先生関連のSSを書いていくスレ主が相澤先生最推しで夢BLNL左右非固定の人間なので何が飛び出てくるかわからねえ、覚悟してくれこんな壁打ちスレが3つも続いてる!いつも感想有難うございます!楽しい!飽きる…bbs.animanch.com4
【閲注?】相澤先生関連のSSを書いていく・4|あにまん掲示板先生関連のSSを書いていくスレ主が相澤先生最推しで夢BLNL左右非固定の人間なので何が飛び出てくるかわからねえ、覚悟してくれこんなスレがもう4つもある狂気いつも付き合ってくれてる人たち有難うこれからも…bbs.animanch.com5
【閲注?】相澤先生関連のSSを書いていく・5|あにまん掲示板先生関連のSSを書いていくスレ主が相澤先生最推しで夢BLNL左右非固定の人間なので何が飛び出てくるかわからねえ、覚悟してくれ単発スレのつもりが随分遠くまで来たこのスレはスレ主が飽きるまで相澤先生中心の…bbs.animanch.com - 4二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 21:29:50
スレ主の文才に乾杯
- 5124/10/03(木) 21:30:39
- 6124/10/03(木) 21:32:04
いっぱいR18も書いてるので潔く?を消して閲注にしたよ
- 7124/10/03(木) 21:34:15
ちょっとファンタジー書き始めたらなんか書きたいところだけ書くってことが出来なくて世界観の説明から入ったせいでクソ長くなりそうなので一旦投げて良い?
投げます - 8二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 21:34:48
ありがとう
- 9124/10/03(木) 21:35:29
かつてヒトは世界で最も弱い生き物だった。
自分たちの何十倍も知能と大きさのある生き物たちに蹂躙されるばかりだった人々は、小さく集まり、絶滅を免れるためにひっそりと生きていた。
そんな生き物たちを哀れに思ったのか、ある日空に住まう神々から不思議な力が授けられた。
水を生み出し、風を操り、大地に穴を開け、火をともす。もはや神の御業としか思えないその力のことを、人々は『魔法』と呼ぶようになったという。
‡
低く、よく通る声が講義室の下から上へと響く。
「……以上が、今から百七十年前にあった狼族の魔獣との戦争記録だ。一応停戦という形になっているが、ヒトはすぐに代替わりをしてしまう為停戦条約自体が形骸化しつつある」
真っ黒な髪、黒い瞳、包帯のような布を首に巻き付け、黒いローブを身に着けた男。教科書を読んでは黒板に板書をしていく姿を生徒たちは真面目に見ていたり、不真面目に寝ていたりしていた。 - 10124/10/03(木) 21:36:04
「ヒト族はこういう形骸化してしまった魔獣との約束事がかなり多い。こうして歴史を学ぶことで歯止めをかけているが、あと百年もしてしまえば皆戦争をしていたこと自体を忘れてまた闘いが起きるのでは、と危惧する学者もいる。これが俗にいう『未来視の災禍』だな」
男が説明を終えると、終業の鐘が鳴る。「もうそんな時間か」と呟いて、行動の真ん中に居る眼鏡の青年に呼び掛けた。
「イイダ。礼」
「はい! みんな、起立、きょうつけ、礼! ありがとうございました!」
決して狭くはない講堂に大きな有難うございましたの声が響いた。ちょうど昼休憩に入ったこともあり、室内はいつもよりもにぎやかだ。
男……教師であるアイザワは適当な飲み物を飲みながら、次の授業の準備を進める。昼休みの間はここで寝てしまおうという考えだった。
「先生、今お時間宜しいですか?」
「ミドリヤか。構わんが」
- 11124/10/03(木) 21:36:30
次は魔法の訓練学だったか。受け持ちのクラスが抱えている課題を確認しようとノートを開いたとき、隣から声をかけられる。先ほどまで授業を受けていたミドリヤが教科書をもって立っていた。
アイザワはすん、と鼻を鳴らして指先で教卓を二度叩く。すると小さな椅子が出てきて、そこに座った。
「どうした」
「あの、『未来視の災禍』のことなんですが。ちょっとわからないところがあって」
「あれ以上の説明はないぞ、それだって専門家気取りが言ってるだけで眉唾みたいなもんだからな」
「ああ、そうではなく」
ミドリヤは眉を下げた。
「一番最近だった狼族の魔獣との戦争が百七十年前なんですよね? 他のだと最長五百年とかも前になったりします。その間、一回も停戦条約が破られることが無かったんですか?」
「なかったんだよ」
アイザワはふう、と息をつく。
- 12124/10/03(木) 21:37:06
視線は窓の外へと投げ出された。ミドリヤはその視線を追うが、空の青が広がるばかりで何も見えない。首をかしげていると、アイザワは彼を置いて次の授業の準備に取り掛かった。
「あの、先生。どうして……」
「さあな、理由は不明だ。人間がビビる何かでもあったんじゃないのか」
「ビビる、何か」
「変な勘繰りする暇があったらお前は魔法の練習をしろ。先天魔法が強力なのに今の練度じゃ話にならん」
「ぐっ……、は、はい」
アイザワはしっしと手のジェスチャーだけでミドリヤを追い払う。気になっていたことは聞けなかったが、最初からこの人から聞けるとも思っていなかったのでそこまで落胆することもなかった。
『未来視の災禍』を含めた、魔獣との戦争記録についてはかなり昔から疑問の声がある。ヒトはヒト同士ですら争いをするが、その際に設けられた停戦条約が五十年以上持ったことは有史以来一度もない。
- 13124/10/03(木) 21:37:42
だというのに、魔獣との停戦条約だけはご丁寧に何百年も守られ続けている。そんなことが本当にあるのだろうか、と人々はまことしやかに囁いた。
「俺はやっぱり魔獣は存在しなかった説を推してるね!」
「そんなことがあるだろうか。あれだけ過去の戦争の痕跡が残っているというのに」
「だからぁ! それもきっと人間同士での争いを少しでも減らすための知恵なんだって! 人間よりもっとヤバイ奴がいたら誰だって戦うの躊躇するだろ?」
放課後、もうあとは寝るだけとなった寮の中で男子生徒たちは大いに盛り上がっていた。やはり与太話というのはどの世代でも人気になりがちだ。特に意気揚々と話しているのは金色の髪を持つカミナリだった。
先天魔法が雷に由来する一族の彼は夜でもキラキラと輝く髪を洗って乾かしもしないまま、楽しげに話している。
「それならば、こんな話を知っているか?」
割って入ったのは夜の使者を体に宿す先天魔法を有したトコヤミだった。暗い影のような鳥が彼の体を覆っており、そこだけ深い夜がきているように見える。
どう見ても相容れない先天魔法の二人だったが、蟠りもなくカミナリはいきなり話に入ってきたトコヤミを歓迎しているようだった。
「どんな話? どんな話?」
- 14124/10/03(木) 21:38:00
「西の森の話だ。夜遅く、西巡りのフクロウが東を向く時間帯に金の道を歩くとかつての戦争で死んだ魔獣たちが現れては道行く人々を襲うらしい」
「それ、俺も聞いたことあるな」
「トドロキ! こういう話に入ってくるの珍しいな」
横で本を読んでいた紅白頭のトドロキが、参考書を閉じて輪に入ってくる。それまで男子同士で馬鹿をやっていると思っていた他のクラスメイトも、ふざけた話題に入ることが苦手なトドロキがわざわざ声をかけてきたことに驚いて注目していた。
「ああ。親父から聞いたんだけどよ」
「エンデヴァーから?」
「あの辺りには不可視の呪いが張り巡らされているみたいで、高位の認定魔法使いたちも何人かやられちまったらしい」
「う、うええ……ガチなやつじゃん」
「呪いということは魔獣ではないのか?」
- 15124/10/03(木) 21:38:28
「呪いってあれだよな、高位の魔法使いが使う、先天魔法でもないのに術者以外全員が使えないって国が認めてる魔法」
「そんなんが森に張り巡らされてんの? こええ……」
全員は思わず身震いした。
怖い話が皆そこまで得意なわけではないのだ。トコヤミだけは一人平気そうなふりをしていたが、手が震えている。
「トコヤミ、震えてんじゃん」
「うるさい。これは武者震いだ」
「武者震いて。絶対森には行くなよ」
「行くわけないだろう、そもそもあそこは禁足地だ、俺達のような認定魔法使いですらない子供が入れる場所ではない」
「それはなー本当にそう」
誰かが笑って、その話はそこまでになった。
ミドリヤは話に相槌を打っていると、思わずばっと顔を上げて窓の外を見る。
「お、おいおいおい、なんだよミドリヤ」
「いや、今何か通り過ぎたような」
「はあ? 気のせいじゃね」
- 16124/10/03(木) 21:38:59
- 17124/10/03(木) 21:39:27
- 18124/10/03(木) 21:39:50
「ミドリヤ、何度言えばわかる。そこで汎用魔法に頼るなって言っているだろう」
「は、はい!」
「お前はいざというとき先天魔法を使わなくなる癖がある。もっとちゃんと使いこなせ」
「う、はい!」
「次、二十五メートル先の的だ。撃ち抜けるな?」
ミドリヤは言われるがまま足に魔力を貯めた。ミドリヤの先天魔法は全身を強化するスタンダードな強化魔法だが、本来五歳程度で使えるようになるにもかかわらず、使えるようになったのが十五歳になってからだったせいで上手く力を扱うことが出来なかった。
教師のアイザワに言われるがまま的当てを行うが、いざというときの空中制御をどうしても先天魔法から汎用魔法に切り替えてしまう癖が出てしまう。
遠くでミドリヤがまた怒鳴られているのを見て、クラスメイトのカミナリはそちらに気を取られる。
「うぇ~い、先生相変わらず鬼だなあ」
- 19124/10/03(木) 21:40:29
- 20124/10/03(木) 21:41:04
別のクラスメイトから怒号が飛んだ。なんだ、と思って声のしたほうを見ると一人で訓練に勤しんでいたバクゴウが珍しく慌てた様子で叫んでいる。尋常ではないそれに、手元へと視線を移すと……本来ならば数滴ずつしか出ない可燃性の液体魔力増加薬の蓋が空いて、床にこぼれていた。
魔力を一瞬で止めることはできない。
液体魔力増加薬は、一滴で何百倍もの力の魔法を引き出すことが出来る工業系の薬品だ。小さな帯電が巨大な雷へと変わる。巨大な魔法に耐えられるよう体を作るために必要な物だ。
では、この、床にこぼれた夥しい薬品に、魔力を通してしまったら。静電気一つが落雷に変わるのに、この、量に。
──あれ、俺、死んだ?
- 21124/10/03(木) 21:41:47
トドロキが大急ぎでカミナリの体を引きはがそうとするが、点火の方がよほど早い。せめて友達だけでも守らなければと近くに居た他のみんなの盾になろうと身を乗り出し、目を閉じる。
だが。
「え……?」
「魔力増加薬は危険薬品だから、絶対に蓋を開けるなってあれほど説明したよな?」
爆発は、ない。
代わりに地を這う声が聞こえた。
カミナリは自分の身が助かったことと、誰も巻き込まなかったことの両方に安堵し、その怒りに満ちた声にすらも安心してしまう。
近寄ってきた黒いローブの男性の足に縋りついた。
「せ、せんせえ~」
「……ったく、怪我は」
「ないですぅ。でも先生、俺、ちゃんと蓋閉めてました! 閉めてたんです!」
金色に光る目でこちらを睨みつけるアイザワに、カミナリは縋りつきながらも必死に弁明をした。アイザワはため息を吐いてからガラスケースになっている容器の蓋をつまんでひくひくと鼻を動かす。
- 22124/10/03(木) 21:42:27
「……」
「先生?」
「一旦職員室に持ち帰る。お前ら! 自主練をやめて各自寮に帰れ!」
そう言うと、真っ黒なローブの担任は消えてしまった。
すっかり姿も魔力も見えなくなったアイザワの姿に、皆ざわつきながら片づけを始める。
「カミナリくん、大丈夫だった?」
「ミドリヤ……大丈夫だったけどめっちゃ怖かった。でもおかしいんだよ、俺本当に蓋しめてからやってたのに」
「そうなんだ……故障かな、先生の様子もおかしかったし。とにかく先生の先天魔法で無事で良かったね」
「本当だよ~! 『抹消』魔法ってマジで便利! こういう時本当頼りになる!」
クラスの担任アイザワの先天魔法は見ただけで相手の魔法を消すことが出来る。ミドリヤはアイザワに見てもらっていたから分かるのだが、彼はバクゴウの怒鳴り声が聞こえた瞬間には既に魔法を発動してカミナリの方を見ていた。
- 23124/10/03(木) 21:42:46
視野が広いとはまさにこのことなのだろう。
九死に一生を得たカミナリはえぐえぐと泣きながら片づけを続行する。魔力増加薬は処分の方法をミスするだけで大事故に繋がってしまうので、専門の認定魔法使いが来るまではテープで誰も近寄らないようにしなくてはならなかった。
それを手伝っていると、バクゴウが不機嫌そうな顔で近寄ってくる。
「あ、あれ。かっちゃん、どうしたの」
幼馴染としての呼び名で彼を呼ぶと、男はいつもの怒り狂った顔ではなく神妙な顔つきでカミナリを見た。
「あ、バクゴウ! さっきはありがとうな!」
「……あの蓋が外れる時、テメー手ぇ動かしてなかったよな?」
「え、そりゃ……動かさないよ。だって危ないじゃん」
- 24124/10/03(木) 21:43:01
- 25124/10/03(木) 21:43:54
- 26二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 21:44:33
- 27124/10/03(木) 21:49:04
魔法の設定に関しては…正直、魔法モノを産まれてから今まで死ぬほど見ているのでたぶんどっかで見たことのあるような設定がたくさん入ってると思う、許して
- 28二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 22:53:26
この話めっちゃワクワクする!
個性の要素を上手いこと魔法に変換して違和感ない世界観にしてるのすごいな