- 1◆KVFDwqdrwoh824/10/03(木) 22:26:28
全ては虚しい。どこまで行こうとも、全てはただ虚しいものだ。
本当か?
オリキャラSS、以前立てた時一瞬で落ちてしまったので再チャレンジします。
こういうの初めてなんで不手際ないように頑張りますのでお付き合い頂ければと。
身長 120+dice1d30=18 (18) cm
髪色・瞳色 dice2d7=5 7 (12)
1.赤 2.青 3.黄 4.緑 5.紫 6.白 7.黒
色合い 1ほど淡く100ほど濃い
髪・瞳 dice2d100=20 22 (42)
髪の長さ 1でショート50で腰上くらい
dice1d50=3 (3)
武器 dice1d5=4 (4)
1.HG 2.AR 3.SR 4.SMG 5.SG
戦闘 dice1d100=34 (34) +25
知性 dice1d100=75 (75) +20
学力 dice1d100=92 (92) -40
学習 dice1d100=83 (83)
常識 dice1d100=89 (89) -40
運動 dice1d100=94 (94)
技術 dice1d100=96 (96)
倫理 dice1d100=10 (10)
慈悲 dice1d100=1 (1)
神秘 dice1d100=25 (25)
- 2◆KVFDwqdrwoh824/10/03(木) 22:34:09
アリウス分校所属・剣条ライカ
学年dice1d2=2 (2)
アリウスでのポジションは?
dice1d5=2 (2)
1.戦闘員(一般)
2.戦闘員(精鋭)
3.工作員
4.サポート
5.雑用
時系列的にはエデン条約の少し後位を想定。
アリウス生だからってことで学力系ステータスにはマイナス補正掛けたのにダイスが暴れている……
- 3二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 22:39:54
体型はロリ気味なんだな。運動能力と技術力で精鋭に配属された感じかな
- 4二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 22:40:08
技術と運動が高いが慈悲と倫理観がゆるキャラしてる
- 5◆KVFDwqdrwoh824/10/03(木) 22:42:58
よく訓練された戦闘員だったようです、でしょうね。
やっぱアリウスだと栄養不足になりがちかなと思って上限低めに、髪も手入れ大変そうなので長すぎないようにしたんですがかなりのショートになりましたね。
さて、トリニティでの騒動の後、ライカは今どこにいるでしょうか。
dice1d6=5 (5)
1.アビドス
2.トリニティ
3.ゲヘナ
4.ミレニアム
5.DU
6.ブラックマーケット
- 6二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 22:46:49
宇宙……か、なんか前にも見た気がせんでもない
けど宇宙はいいところだよ?見ていて落ち着くし、広いから探すものに困らない - 7◆KVFDwqdrwoh824/10/03(木) 22:52:24
現在はD.U.で身を潜めているようです。
よりにもよって連邦生徒会やヴァルキューレのお膝元とは、でもシャーレにはアクセスしやすそう。
やっぱりアリウスなので発育不良気味でいて欲しいなって。
バニタス教育の成果が出ちゃってますね、とはいえ補正を跳ねのける知性があるので学習次第では馴染める……かも。
実は前に似たようなの立てたんですけど深夜だったので一瞬で落ちてしまった、全ては虚しい。
今日は厄日だ。という表現があることを最近学んだ、今の私がそうだ。
もっとも客観的に見ればずっと厄日のような人生なのだろうが、それにしても今日は酷い。
「どこに行きやがったあのチビ!」
追手の怒号が聞こえる、追われる理由は十分あるが、それは治安側から追われる場合だ。どう見てもチンピラ集団といったなりの連中から狙われる理由には心当たりがない。
敵の数dice1d10=6 (6)
- 8二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 22:53:31
チンピラか傭兵か賞金稼ぎとかかな
- 9二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 22:54:53
- 10◆KVFDwqdrwoh824/10/03(木) 23:15:07
そう言ってもらえるとありがたい、今度は落とさないよう頑張ります。
混乱に乗じてトリニティから離れてみたものの、どうやらこの地区はキヴォトスの中枢に近いらしい。
あまり使われていない建物や無駄な路地裏が少ないのはやり辛い。以前からつけられている気配は感じていたが、身を隠し辛い地区に移動しても離れないということは相手が誰でもいい強盗や追剥ではないのだろう、標的は私か。
「おい、どこに行きやがったあのガキ!」
比較的入り組んでいる路地を探して、誘い込み、室外機を伝って手近な踊り場に身を隠す。
数は6、統制を取っているリーダーが居ないことから練度は低そうだが正面から戦うのは避けたいところだな。
獲物を見失ったことで追手はバラけることを選んだ。
2人ずつ3組に分かれて1組はそのまま奥へ、1組はT字を曲がった先へ、そして残る1組はその場で物陰や建物を探し始めた。あまり広い路地裏でもない、時間をかけてまた集まられても面倒だ、薬莢を一つ取り出すと通路を挟んで向こう側にせり出した非常階段に向けて放り投げた。
からん、と軽い金属音。聴き間違いかと疑うような幽かな音だ、確信を持たれては仲間を呼ばれてしまう。
音に気付いたらしい1人がおい、と相方に声を掛け上を見上げる、警戒しつつ一人は下に残って銃を構え、一人が非常階段を上る選択を取ってくれた。
- 11二次元好きの匿名さん24/10/03(木) 23:15:26
戦い方は小柄を生かしたゲリラ戦とかだろうか。
- 12◆KVFDwqdrwoh824/10/03(木) 23:32:17
大きなマスクで顔を隠した生徒が銃を構えながら向かいの階段を上っていく、2階、3階と登るのを待って私は音を立てないよう、地上に向かったもう一人めがけて飛び降りた。
上方を警戒していたとはいえ、こちらに背を向けた状態ではすぐには気付けない。後ろから首に手を回し、締め付けた勢いのまま壁へと押し付ける。頸動脈を強く抑えられた相手は窒息を待たずに意識を落とした。
「こっち鍵が開いてるぞ!」
脱力した体を引きずりながら口元を軽く覆って声を掛ける、揃ってマスクをしているせいか多少の声色の違いに気付かず返事を寄越した、足早に階段を下りる相手に気付かれぬよう、階段の真下で身を屈める。
「おい、どこ……だ?」
階段を下りた相手の目に入るのは脱力した仲間の姿、そんな状態ではすぐ後ろに敵がいても気付けないものだ。
これで残りは4人、逃げても良いが目的は聞いておきたい、1人は残す。 - 13◆KVFDwqdrwoh824/10/04(金) 01:45:39
後は速攻だ。
分かれ道へと移動して素早く確認、短い道と長い道、迷わず長い方の道を選ぶ。
極力音を立てないように駆けるがそれにも限界はある、相手が物音に反応する素振りを見せたその瞬間に引き金を引き、走りながら1マガジン分の弾丸全てを叩き込む。
短い悲鳴を上げて1人が沈黙するが、もう1人は仕留めきれなかった。
「て、めぇ……!」
震える手で銃口が定まっていないが、わざわざ喰らうまでもない。先ほどの相手から奪っておいた銃を相手の目線やや上に放り投げる、反射的に上がった視線と銃口の死角を突くように体勢を落として滑り込み、鳩尾にストックを叩き込む。銃撃のダメージが大きかった相手は今度こそ昏倒した。
「やってくれたな、クソ」
だが最後の最後で相手の指はあらぬ方向に向かって引き金を引いていた。こちらの銃とは違い、無駄な飾りつけばかり多い癖に消音機も装備していないそれは小さくない音を立てていくつかの窓を砕いた。
この距離では残り二人も臨戦態勢で向かってくるだろうが、それを素直に待つ義理もない。
空になったマガジンを交換しながら引き返し、また分かれ道を目指す。脚比べだ。
進行方向にはおあつらえ向きに砕けた窓ガラスの破片が、いくつかまとめて蹴り飛ばすと丁度いい位置に破片が落ちた。先に辿り着いた曲がり角で呼吸を整える、分かれ道に落ちたガラスの反射で朧気ながら相手の位置を確認。どうやら何も考えずに2人まとまって来るようだ。
- 14二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 01:48:40
最近スペースキヴォトスって流行ってるのかな?
- 15二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 02:37:28
左から迫る足音でタイミングを計る。3、2、1。
接敵の瞬間に懐に飛び込む。しゃがんだ状態から突き上げるように体ごとぶつかり、右手の銃を顎下に押し当てて発砲。同時に左手でもう1人のポニーテールを掴み、手首のスナップを利かせて地面に叩き付ける勢いで素早く引く。
顎にフルオート射撃を喰らった1人は何が起こったか理解する前に昏倒し、頭ごと脳を揺さぶられた1人は軽い脳震盪を起こして膝をついた。
制圧完了。
戦力差を考えれば上々かもしれないが。身に迫った脅威を払っただけ、達成感も何もない、なんとも虚しいものだ。
「起きろ。質問だ、何故私を狙った」
視線の定まっていない相手の髪を掴み上げて膝立ちにさせ、気付けに頬を打って銃を突きつける。
痛みで思考がクリアになった相手は倒れた仲間を見て動揺したのか、それとも命惜しさか、早口でまくし立てた。
「……か、金だよ金! そのマークの生徒を捕まえりゃ金になるって依頼が出てるんだよ!!」
「アリウス狙いか」
元々が大規模なテロを起こした身の上だ、野放しにされるとは思っていなかったがそんな雑な依頼まで出回っているとは。明らかに秩序側ではなくその逆、アンダーグラウンドの人間の仕業だろう。アリウス分校の人間は少し前までは存在しないも同然、公的機関に一切のデータが存在しない人員となれば使いようは幾らでもあるだろうからな。
何とも皮肉なものだ、追いやられ、忘れらた我々をそんな形で必要とする人間が居るとは。
これが空虚か? 全てが虚しいとはこういうことか? 違うな、これはもっと質が悪い、ゼロ以下だ。 - 16二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 02:48:22
「もういいだろう、悪かったって、もうアンタらに手は出さないから見逃してくれよ!」
「その前にもう1つ質問だ。依頼主は誰だ」
「そんなの知らねぇ! ほんとに知らねえんだよ、匿名で出回ってて、胡散臭いとは思ったけどブラックマーケットなんてそんなのばっかだしよ!」
「疑わしいな。それだけでわざわざこんなところまで追いかけてきたのか?」
「違う! やめろって! 試しに受けてみたらマジで前金が振り込まれたんだよ! こういうのはすっぽかしたらヤバいってて相場が……」
「承知した。筋は通っているな」
聞き取りは十分だろう。手を放すと半狂乱だった相手は尻餅をついて呻き声を上げ、悪態を吐いた。
「じゃ、じゃあアタシらはこれで」
「待て」
聞き取りは十分だ、だがまだ足りない。
「確認だ。相手の正体が分からなくても引き渡しの時には接触があるだろう」
「や、勘弁してくれよ、もう関わりたくな……」
尻を抑えて後退る相手に詰める。後腐れは断っておくに限る。
このアリウスの校章が目印だというのなら外すなり隠せばいいのだろうが、あんな場所でも自分のアイデンティティを担っているらしい、何度か試そうとしたがどうにも抵抗があった。
執着か、あんな虚しい過去に何の執着があるのだろうな。
だからまあ、他に手があるうちはこの虚しさを抱えたままでいることにしよう。
「提案だ。私を捕まえて差し出せ」 - 17二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 02:52:17
- 18◆KVFDwqdrwoh824/10/04(金) 03:08:08
あらやだトリップ外れてた。
賞金目当てのチンピラ、ってな具合でしたね。
このくらい一般市民でも当たり前だから雑に戦闘がやりやすいといえばやりやすい、助かる。
しかしD.U.かぁ……連邦生徒会にシャーレと子ウサギ公園、ヴァルキューレがD.U.地区でしたっけ、動かしやすいネームドがいないわ、当番てことにすればどうとでもなるけれども。
生活安全局ってどこにあるんだろ。
- 19二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 08:01:31
生活安全局なら巡回してる可能性はあるな
- 20◆KVFDwqdrwoh824/10/04(金) 13:48:57
生活安全局ならよっぽど郊外じゃなきゃどこにいてもいいですからね、しかしあんまり剣呑な雰囲気になると巻き込みたくないと思ってしまう。お巡りさんなのに。
依頼を受けただけのこいつらが何も知らないのは事実だろう、だが私という人間がターゲットなら物理的に身柄を引き渡す必要がある。受け手もまた無関係の人間を金で動かしているだけかもしれないが、“品物”の届け先は知っている筈だ、最悪そこを張ればなにかしら手掛かりくらいは掴めるだろう。
中途半端に関わって逃げだしたら貴様らも報復を受ける可能性がある、と脅し賺して依頼主に任務成功の連絡を入れさせ、現れた運び屋を締め上げて目的地を聞き出す。
後は連絡用の端末を徴収して入れ替わり、運転手に扮して目的地まで向かう。そこからまた乗り物を変えるなら同じように運び屋を締め上げればよし、関係者が顔を出したのならそのまま攫う、もしも単独で対応できない程に武装していたらそのまま逃走すればいい。
そう、思っていたのだが。
周囲は警戒していたつもりだが目的地の廃倉庫に着く直前、爆炎に包まれて車両が横転した。入れ替わりがバレたか? ドアは使わずフロントガラスを叩き割って車外へ飛び出す、襲撃者が潜んでいるのは廃倉庫側だろうと当たりを付けそのまま横転した車体を盾に身を隠す。
「動くな」
やられたな、どうやらこちらの思惑は読まれていたようだ。黒煙の向こうから銃を構えた女が現れた。その動きだけで分かる、こいつは素人じゃないな、恐ろしく隙が無い。
長身長髪に口元を覆い隠す黒いマスク、視界を遮る煙が風に散ると共に油断なくこちらを見据える鋭い眼光が露になる――ちょっと待て。
「おい」
「喋るな、武器を捨てて伏せろ」
「待て、質問だ。お前、スクワッドか」
「……なに?」
2人は知り合い?
dice1d100=51 (51)
1でもとりあえず所属(スクワッド、アリウス生徒)が分かる、50以上ならお互い名前も知ってる、70以上でそこそこ交流があった、90以上で心の友。
- 21二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 14:24:27
軌跡シリーズ最新作も宇宙目指すとこから始まるし、最近宇宙ブーム来てるのかも
とりあえず応援してます! - 22二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 15:36:41
いいですよね、宇宙ブーム。現実では随分と下火になっちゃいましたが浪漫は変わらんものです。
応援ありがとうございます、励みになります。
「お前……ライカか!」
「そうだ。やはりサオリか。それで……この状況は」
武器を納めたサオリから差し伸べられた手を取って立ち上がる。
恐らくはアリウスの残党を狙ったであろう犯罪、その実行犯と入れ替わって追跡しようとした私とその実行犯の目的地で待ち伏せしていたサオリ、という状況だな、これは。
「現状説明だ。何者かに尾けられていたので無力化して尋問、アリウス残党狙いだと判明したので運び屋と入れ替わってここまで来た。そちらも似たようなものか?」
「そうだ。だが……いや、少し待ってくれ」
そう言ってサオリがどこかに向かって合図をすると、程なくして何人かの生徒と共に一人の大人が現れた。
「その子は?」
「彼女もアリウスの生徒だ、自力で追手を撃退して犯人を追う為に運転手と入れ替わっていた」
妙な大人だ、状況に戸惑いながらもこちらを見る目には敵意も害意もない。敵ではないと判断してもおかしくはない状況ではあるが、それにしても無防備が過ぎる。
“はじめまして、シャーレの先生です”
- 23二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 15:37:25
その言葉と共に差し伸べられた大人の手は、なんとも無防備で頼りなく見えた。
だが、まあ。サオリが無駄なことをするとも思わない、行動を共にしているのならそれなりの理由はあるのだろう。
「剣条ライカだ」
「よろしく、ライカ」
素直に握手に応じると、先生は微笑んだ。
が、そんなことをしている場合ではないだろう。
「挨拶は十分だろう。状況を説明してもらいたい」
「うーん、そのことなんだけど」
状況が状況だというのに気の抜けた態度を崩さない先生に若干の苛立ちを覚えて先を促すが、視線を下げて私の目を覗き込んだ先生は、求めたのとは違う言葉を返してよこした。
「酷く疲れた顔をしているよ、ちゃんと休めてる? 食事はどう?」
「なに?」
何を言っているんだこいつは、状況を分かっているのか?
「実はこの件ではシャーレも少し前から動いていてね、攫われた子の身柄を保護するために張っていたんだけど。元締め自体はもう目星がついているんだ。だからライカが無理する必要はないんだよ」
その割には随分と荒っぽい登場だったが、アリウスの生徒ならあの程度でどうこうなるほど軟ではないからと確実な方法を実行したのだろう、サオリらしいといえばそうだ。
「拒否する。戦力は多い方が確実だろう、現に私は1人で敵を排除してここにいる、お前よりも確実に――」
「ライカ」
甘いことを言い出した先生に反論するが、その言葉は途中で遮られる。
「大丈夫だ。先生と、私達を信じて欲しい」 - 24二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 15:41:16
このレスは削除されています
- 25◆KVFDwqdrwoh824/10/04(金) 15:41:54
- 26二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 16:02:41
時系列次第にはなりそうだがとりまサオリを信じて先生と一緒に作戦を頼みそうな子かね…
ホシノか? - 27二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 16:05:19
サオリを信じそうな子であまりアリウスにアンチよりじゃない子ならミカかね?ただこういうのは出るかな?って疑問はあるが先生から頼まれたなら協力しそうだからミカで
- 28二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 21:43:29
何故かピンと来たスズミ
- 29二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 21:45:03
ヒナかな
- 30二次元好きの匿名さん24/10/04(金) 21:46:04
とりまセナで
- 31◆KVFDwqdrwoh824/10/05(土) 00:11:39
戻ってみれば安価分キッチリ埋めていただいたようで、嬉しいものです
それでは早速運命のダイスロールをば
dice1d5=2 (2)
1.ホシノ
2.ミカ
3.スズミ
4.ヒナ
5.セナ
- 32二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 00:16:41
ミカか
場合によってライカ側に面識あるかも - 33◆KVFDwqdrwoh824/10/05(土) 00:49:31
なんだかんだアリウスと関わり深いですからねミカ、正直安価取る前は想定してなかったんですが中々いい目を引いた気分。
先生を、自分たちを信じろと、そう言ったサオリの目は真っすぐで、力強かった。
お互い面識はあるがそこまで深い交流があったわけではない、だが私の知る錠前サオリは誰にも心を許さなかった、常に気を張っていた。マダムにも、同じアリウスの同志たちにも、もし今のこれが彼女の素なのだとすれば、かつてそれを知っていたのはスクワッドのメンバーくらいだろう。
「信じろか。変わるものだな」
「変わった……か、まだ自分でもよくわからないが、案外そういうものなのかもな」
「まあいいだろう。確認だ。戦力的に私は不要、合っているか?」
「ああ、今は休むといい」
「了解した」
「うん、話はまとまったみたいだね」
話が一段落したのを見て取った先生が一歩前に踏み出して告げる、妙に生暖かい微笑を浮かべているのが気になるが。
「それじゃあ案内は……ミカにお願いしようかな」
「えっ私?」
私とサオリが既知の仲であったからか、特に話に割り込むでなく待機していた生徒の1人が先生の呼びかけに声をあげた。
「うん、お願いできる?」
「うーん。ま、先生のお願いならしかたないかな。それに悪の組織に殴り込みなーんて私には似合わないもんね☆」
そう言ってコロコロ表情を変えるのは身なりの良い生徒だ、荒事の後だろうに汚れ一つない純白の制服に身を包み、腰から生えた純白の翼には星々を模した飾りがつけられている。最後の台詞をウィンクしながらサオリに向けたのは少々気になるが、サオリもサオリでなにやら口籠って目を逸らしているし。
まあ些事だろう。
「それじゃ行こっか、よろしくねライカちゃん」
「よろしく頼む」
- 34◆KVFDwqdrwoh824/10/05(土) 02:13:56
「じゃーん、こちらがシャーレになります☆」
目の前にはビルが丸々一棟。道すがら説明は受けていたが、中々どうして大層な組織のようだ。
「もう、ライカちゃんたらノリ悪いんだから。それともお腹空いてる? インスタントならいっぱいあるから食べて良いって先生は言ってたけど」
「空腹は、そうだな。否定はしない」
適当に相槌を打ちながら続いてビルに足を踏み入れる。無駄話は好きじゃないんだが、こいつは勝手に話し続けるからと放っておいたらおいたで面倒な絡み方をしてくるタイプだ。
コンビニ、トレーニングルーム、カフェ、運動場、菜園、図書館、射撃場、オフィスに向かいながらあれこれと説明を受ける、実際にこの目で見るまで連邦捜査部がどのような施設なのか想像し辛かったが、思った以上に何でもありのようだ。
「ちょっと待て」
「どうしたの?」
そこまでは特に問題もなく入れたのだが、肝心のオフィスの前で足止めを喰らう羽目になった。そこにあるのは簡易ながらどう見てもセキュリティゲートの類い。こともなげに学生証を取り出して首を捻るミカに私は1つの事実を告げる。
「問題がある。私は学生証など持っていないぞ」
「え」
「……休むだけならオフィスでなくとも構わないだろう」
「それはそうなんだけど、案内してって言われちゃったしなー」
セキュリティのことを考えずに誘導したのだろうか、そもそもなんの身分証もなしにここまで入れていること自体、異常だと思うのだが。
「うーん……えいっ!」
「おい何を……」
急に腕を引っ張られ、密着した状態でゲートに突撃された、いくら何でもそんな方法でセキュリティを突破できるわけが……“ピコーン”
「おい」
「あはは、やったね☆」
「おい、いいのか、どうなってるんだここのセキュリティは」 - 35二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 03:34:48
先生またチヒロに説教されるよ⋯
- 36◆KVFDwqdrwoh824/10/05(土) 04:27:28
「そのおかげで入れたんだしいいんじゃない? ね、先生って優しいでしょ」
「優しさがどうこうの問題ではないだろう、悪意があったらどうするつもりなんだ」
「もう、そうカリカリしないの。やっぱりお腹空いてるんじゃない? あ、でもその前にシャワー浴びてきたらどうかな、確か乾燥機も置いてあるからその間に来てる物も洗っちゃえるよ」
このアマ。遠回しに臭うと言っているのか、衛生状態に十全を期せていないのは事実だが、勝手に密着して勝手に文句を言うのはどうなんだ。
「いいや。この際だ、先に食事を貰う。だがその前に」
いやに饒舌で、落ち着きなくあちこちに視線を向けていた相手の視線を正面から捉える。
「聖園ミカ、お前に言っておきたいことがある」
「あー。まあ、わかっちゃうよね……」
その瞬間、1人で騒いでいた聖園ミカの中で何かが凪いだ。手近な椅子を引き寄せて座ると、視線だけで黙って先を促す。かつて群雄割拠の時代であったトリニティを巨大な総合学園へと伸し上げた第一回公会議。その歴史を知りエデン条約の調印式に先駆けアリウスに接触してきたのが彼女だ。
彼女がいなければあの戦乱は起こらなかったか、或いは違う形で起こって違う形で収まっていたのかもしれない、だからいい機会だ。
「お前の行動に感謝を。聖園ミカ」 - 37◆KVFDwqdrwoh824/10/05(土) 04:29:36
「……………………え?」
感謝の言葉を伝えただけなのに、なにを言われたのか分からないといった顔で呆然としている、何故だ。
「質問だ。私は何かおかしなことを言ったか?」
「いや、だって感謝って……なんで?」
「……そんなに難しい話か? お前はアリウスの現状を知り、和解を求めて手を差し伸べたのだろう。聊か稚拙で傲慢であったのは事実だが、それは感謝しない理由にはならない」
「稚拙で傲……それは酷いよっ!」
「その結果があの様だろう」
「口悪っ! 薄々思ってたけど実は口悪いよねライカちゃん!」
椅子を跳ねのけて立ち上がると腕をぶんぶん振り回しながら抗議する、その姿はやはり稚拙の二文字が似合う。
「だって……私……」
急に萎れたと思ったら今度は声を震わせて俯いた。忙しい奴だ。
「仲良くしたかった、のは本当……でもいいように使われて、結局こうなっちゃったんだよ。あなた達が行き場を失くしたのも……さっきみたいに追い回されてるのも、私のせい。ほんと、馬鹿みたいだよね」
頑なにこちらへ向けようとしない双眸から一粒、また一粒と小さな雫が零れ落ちる。
「ごめんなさい……」
「何か勘違いしているようだが、お前の接触があろうがなかろうが、マダム――我々の生徒会長だった者は同じように動いていた筈だぞ。補足だが。今の生活もそう悪いものではない、何を勘違いしているのか知らないが。あの程度の連中につけ狙われるくらい、今までの生活に比べればマシな方だ」
「……っ」
「だから感謝こそすれ、特にお前を恨む理由は無い。それを勝手に落ち込んで泣きだすとは、本当に馬鹿に見えるぞ。自覚があるだけまだマシだが」
「……ふ……ふふ……ぐす……っふ」
「……私やっぱり、ライカちゃんのこと嫌いかなぁ!?」
そう叫んだきり、声を上げて泣きながら笑うという器用な状態に陥ったミカを宥める羽目になった。 - 38二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 04:39:50
このレスは削除されています
- 39◆KVFDwqdrwoh824/10/05(土) 04:42:45
シャーレのセキュリティはボロボロ、助けてチーちゃん。
まぁ先生のことだからどんな状況でも生徒がアクセスできるようにしてるんでしょうけど、ちょっとは懲りた方がいいと思うの。
というわけでシャーレにてミカとの一幕でした。
実際ミカがアリウスと和解しようとしてたのは本心だし、事情を知ってれば感謝寄りの感情を抱く生徒だって居ていいよね。ばにたすさえなんとかすれば、だけども。
ダイスでミカ引いた時にこういう流れにしたいなってのは浮かんだんですけど中々引っ張ってくのが難しかった……
好感度補正
dice2d100=54 12 (66)
1.ライカ→ミカ(最低保証30)
2.ミカ→ライカ(最低保証30)
- 40二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 09:11:52
まぁあんな絡みなら最低保証でもなるよなミカは…ライカは話す以上に好感触な感じだが