- 1二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 12:45:54
- 2二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 12:46:10
「......そう...か。」
こうして時々コミュニケーションに支障が出るのだ。
度々体調不良も不安視するが大丈夫だと一蹴されてしまう。
事実タイムが悪くなったりなどのことは無いので強くは言えないでいるし、同室で彼女の妹のオルフェーヴルに様子を聞いても勤めていつもどうりだと言うのだからはっきり言ってお手上げ状態、ジャーニー自身から話を聞こうにもはぐらかされることが多く何も手出しが出来ないでいるのが現状だ。
何も出来ない自分が歯痒くて思わずため息を漏らす。
フォームの矯正等の指示を数個してミーティングを終了させる。 - 3二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 12:46:35
「はぁ......」
彼女が退室したのを皮切りにまたため息が漏れる。
正直情けなくてしょうがない。
たった一人の担当ウマ娘の不調の原因になんの検討もつかない自分の力不足が嫌になる。
それとも何か彼女を怒らせるようなことをしてしまったのだろうか?
心当たりが全くないというのも酷く恐ろしいもので何が彼女の地雷だったのかと疑い始めると自分の最近の行動の全てがそうだったのではないかと思い始めてしまう。 - 4二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 12:47:03
最近、気がつけば視界のどこかで彼を、トレーナーさんを探してしまうことが増えた。
ぼーっと辺りを見渡して、目の端にでも彼が映ると言いようのない暖かさが込み上げてくる。
そのせいか、最近声をかけられることが増えた。
『なにか捜し物ですか?』
『誰か探してる?たづなさん?』
2度3度ではすまない回数を話しかけられた。
その度に恥ずかしくて顔から火が出る思いになるのだが、気づいたらまた彼を探す自分がいた。
また、彼を探す時間が増えると同時に、彼自身を前にするとぼーっとしていることが増えた。
何を考えているわけでもなく、ただ呆然と彼の顔を見ているだけ。
けれどそれだけで例の暖かさがもっとずっと、強く、熱く溢れそうになる。 - 5二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 12:47:43
「ふふ」
1人寮の自室。
自然と笑みがこぼれる
好奇心がある、この今にも込み上げて来そうな「暖かさ」を零れさせたらどうなるのかが。
現状維持をしたいという気持ちがある、もっとこの心地よくて気持ちの良い「暖かさ」を味わっていたい。
相反する感情を抱えた私が何故か無性に面白かった。
彼へのこの感情の状態が分からない。
信頼のできるトレーナー?
その通りではあるが、どこか形容するには物足りない気もする。
かと言って何か、噂に名高いメジロ家の『一心同体』だっただろうか?それも何か私からトレーナーに向けるそれとは違う気もする。 - 6二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 12:48:11
分からないままで良いのか、はたまた詳細を知った方がいいのか、それすらも相反する私がいる。
「姉上.....なにか捜し物か?」
いつの間にか帰ってきていたオルが心配の目線を向けてくる。
少し面食らいながらおかえり、そう声をかけて
「....あぁ、オルか。いや、平気だよ。もう探し物はね」
また知らぬ間に空を探していた私がこの感情を知るまでは、もう少しこの心地の良い暖かさを楽しみたい。 - 7二次元好きの匿名さん24/10/05(土) 12:48:58
読んでくださった方がいらっしゃるのであれば心より感謝申し上げます
ドリームジャーニーが好きです