【みんなで実況】ジョジョの奇妙な冒険 第6部連載中スレ その2

  • 1奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:26:33

    週刊少年ジャンプ 2000年1号より「ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン」という漫画がスタートした


    この漫画を連載当時に帰った気分で思う存分語りましょう


    尚、この漫画は刑務所内にて新しいジャンプを1日1話ペースで発行されているようです


    たまに執筆者がDISCを抜き取られて変な時期に休載したり合併号になったりしますが気にしないでくださいね



    連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話~最終話まで順々に、


    『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。


    ●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、


    ●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。


    ●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)


    ●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、


    ●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。


    前スレ

    【みんなで実況】ジョジョの奇妙な冒険 第6部連載中スレ|あにまん掲示板週刊少年ジャンプ 2000年1号より「ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン」という漫画がスタートしたこの漫画を連載当時に帰った気分で思う存分語りましょう尚、この漫画は刑務所内にて新しいジャ…bbs.animanch.com
  • 2奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:26:49

    【連載中スレに参加したい人へ】
    ・連載中スレとは?
     すでに連載終了した漫画を第1話~最終話まで順々に『連載されている当時に戻って』語り合うスレです。
     過去の作品を現在進行形で楽しめ、1話ずつ掘り下げてじっくり語り合えるので、
     今までと違った面白さが見つかるかもしれません。
     基本的に1日1話、定時に更新します。月刊漫画などページの多い漫画は2日に1話といった場合もあります。
     時折何らかの都合で更新出来ない日や、時間が早まったり遅れたりする事もあります。
    ・連載中スレに参加する上での注意。
     漫画が連載されているものとして語り合うのですから、当然先の展開など知りません。
     「主人公の過去にはこんな秘密が!」「このキャラの正体は○○だ!」「こいつ後で裏切る」
     などといったネタバレ発言はご法度。
     まあ現在連載されているまでの情報で予想・推測可能な場合は、それを明記して書き込むといいかと。
     連載当時に先の展開を読めた人もいるんだしね。
     でも容易に先が読める時はともかく、安易なネタバレは空気を壊すだけ。
     「俺の勘だけど孫○空とピッ○ロって宇宙人じゃね!?」とか客観的に見てどう思う?
     それとメル欄会話も出来るだけ避けましょう。
    ・連載中スレの時空間。
     連載中スレは基本的に『連載当時に戻って』語り合います。『現実時間』でやる形式もあるけど基本は『連載当時』ね。
     よって、現実で起きた出来事、発売されたゲーム、話題等も当時に戻って語り合いましょう。
     故に時事ネタは注意しましょう。
     『時事ネタは極力控える』『未来の固有名詞、AAは出さない』『時事ネタを振る時は結果を覚悟してから!』
     なんか怪しいなと思ったら楽屋裏にどうぞ。
     ちなみにリアルタイムで1日経っても、スレの中で週刊漫画なら1週間、月刊漫画なら1ヶ月経ってます。
    ・次スレが立ったら。
     次スレが立ち、誘導するためのリンクが貼られたら、そのスレの残りは楽屋裏となります。
     連載中スレに関する感想、話題など、好きな事を語り合いましょう。
     次スレが立つのはたいてい950前後ですので、あまり多くを語り合う事は出来ません。
     だからこそ濃縮した話を出来るのです。これも連載中スレの華。

  • 3奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:27:46

     第118話 おもしろい

    ・空条徐倫 グリーン・ドルフィン刑務所脱獄三日目
     現在位置、ケープカナベラルまで車で十時間のオーランド市内

    新月まであと三日…ジョリーンはこの街で神父の気配を感じ取っていた
    だがその気配に従い、たどり着いたのは救急病院 本当にここにいるのか…?
    疑問の声が出るエルメェスに対し、ジョリーンはハッキリ「いるわ」と返す
    ここで決着をつけるべく、病院に乗り込もうと…そのまえにジョリーンはエンポリオにひとつ頼みごとをする
    父のDISCをSPW財団に渡してほしいと… だがエンポリオもついて行くと返すが…

    「ええ…でもまずDISCを渡してもらいたいの… 神父の方も「逆」にあたしの接近を感じてるはず
     SPW財団にあたしが会うわけにはいかない…重要なことよ
     あんたとは離れ離れになりたくない リキエルから盗った携帯があるから持ってて」

    そうしてジョリーンがバックする救急車を横目に、病院に入り込もうとする
    …バックする救急車の反対側には、ウェザーとアナスイの姿もあった

    「どっちのことを言ってるんだウェザー…… すでに近くまで来てるってのは徐倫のことか?
     それとも神父のヤツがそばにいるってことか?」
    「違う 3人のことだ 徐倫と神父ともうひとり敵が! 3人が近くにいる
     だがまだ神父と出会ってるわけではない 先に見つけたい」


    そして同時に、病院内の神父へと視点を移し…血圧を測る機械が規則的な音を鳴らす部屋にて
    神父が食事をしていた所だったようだが…部屋にいるもう一人、ヴェルサスなる人物に食べてほしいとする
    その声掛けに車いすに乗った人物、ヴェルサスが立ち上がろうとするが、神父の方が気を使いそちらに向かう
    フォークの先で料理を救い、ヴェルサスの口元へと持っていく神父… 
    貝類が入ってるとアレルギーで体が受け付けないため、彼に味見して材料を分析してほしいそうだが・・・言われるままに口を開くヴェルサス

  • 4奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:28:15

    「これは白身魚です 魚の名前はヒラメ これにアスパラガスをスライスしてカニ肉をすりつぶしたものを
     はさみ込んでプリン状に蒸しあげたものです 貝類は入ってません
     でも待って下さい ソースがついたものをもう一口頂いても構いませんか?
     ソースにかすかな香りが…ホタテ貝をペーストして生クリームなどを咥えたソースの疑いが…」

    ソースをすくって口に含むと、ヴェルサスの分析通りなようで
    すると神父、今度は彼の靴のサイズや身長体重を詳しく聞き始めながら
    ヴェルサスを立ち上がらせ彼の傍に顔を並べて立つ神父 鼻先が合わさるほどの同一の体躯に、神父もおもしろい…そう呟くと
    血圧計の機械を腕に接続、すると機械がけたたましく音を鳴らしモニターが目まぐるしく動き…
    神父の血圧は、カルテに描かれていたものと全く同等の数値を表示させる

    「いったい…プッチ神父…何が言いたいのです? それよりもわたしはまだ自分の「能力」を"見ていません"
     さっきからここへどんどん近付く者がいるというのに…… あなたの役に立ちたいのに わたしはどうすれば?」
    「うむ ………仕方がない それはそれで構わないかもしれないな…」

    ジョリーンとウェザー、二組の敵が一斉に近づいてきているこの状況を前に、神父は涼しい顔でそう返して見せる
    付け加えて、『なるようにしかならない』という力には逆らう事はしないように言う神父
    『天国へ行く』ということは、その運命も味方につける事を意味する事だとして…

  • 5奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:28:29

    「もしかしたら徐倫はここを見逃すかもしれないしな…」

    ・・・すると、何やら料理の方に異変があり… プリン状の料理の中に、人の指が突き出ている…!?

    いや、料理の中から這い出るように、そこから現れたのは…血反吐を吐く少年の顔…!!


    【ぼ…ぼく…… は ……ぼ………ぼくは……撃たれ……たんだ!!

     救急車に乗れたのは楽しかった でもぼくのパパはぼくのことが嫌いなんだ…

     ぼくを撃ったのは…… ぼくのパパだ】


    ―――次の瞬間、少年の顔が浮かび上がった料理の皿から、銃弾が放たれる!?

    ドアを貫通したその銃弾は、一組の夫婦の夫を貫き…そしてその異変にジョリーンたちも気づき振り返るのだった


    <続く>

  • 6奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:29:14

    前スレ落ちちゃったみたいなので新しく立て直しました 申し訳ない(ぺこり
    改めて今回もよろしければお付き合いお願いしますね

  • 7奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:29:31

    ひとまず10まで保守

  • 8奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:29:42

    保守

  • 9奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:37:21

    保守

  • 10奇妙な粗筋書き24/10/06(日) 19:38:36

    保守終わり 改めて今回もよろしくお願いします

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 19:49:33

    新スレおつおつ なんか無くなったと思ったら落ちてたんやな

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 20:43:36

    おつー 

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 03:21:52

    最終決戦に向けてだいぶ役者が揃ってきたって感じやな。
    あと新スレ乙です。

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 07:59:06

    見逃すかもっていっといて、その直後にスタンド初解放で自分から居場所バラすのか…(困惑

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 18:05:32

    今回の教訓
    自分の能力で出来ることの照らし合わせは事前にしっかり行いましょう

  • 16奇妙な粗筋書き24/10/07(月) 19:19:11

     第119話 穴

    銃弾が貫いたドアの向こうの病室…その異変に気付き、慎重に病室を覗き込むエルメェス
    だが神父…あるいは一緒にいる新しい「敵」の攻撃にしては不可解な点が多い
    その銃弾に撃たれたのはどう見ても一般人 ただ先ほど救急車で運ばれた少年の両親だったようだが、何のために撃たれたのか…

    「『試し打ち』かも……
     どんな能力かは予想もつかないけど 才能に目覚めたばかりのヤツだとしたなら
     自分が何者なのか『試してみる』必要はある」

    エルメェスの疑問にそう返すと共に、ジョリーンは意を決して病室内に乗り込む
    そこにあったのは、病室の床に大きく開けられた穴… 同時に神父の気配はこの中から感じる…!
    だがこれが神父の罠なのは明らか、穴の中に足を踏み入れようとするジョリーンの肩を掴んで止めるエルメェスだが…
    ・・・穴の中から、微かに[コツーン]と音が聞こえる… 傍にあった懐中電灯で穴を照らすと、穴は庭の方向に掘られているようだ
    ベッドにあったカルテによると、敵の名はヴェルサス 左足の負傷で入院したが完治はしていない様子

    「いいか徐倫!改めて言ってやるがこの「穴」には入らないぞ!
     出てくるのを待つんだ! あるいはウサギのように追い出すかだ!」
    「この『穴』がミエミエの「ワナ」だということはわかり切っている
     だが「神父」はこの『穴』の中で新月まであと「3日」待つつもりだとしたら?
     いえ…神父ならやりかねないが このままケープカナベラルまで逃げ進むつもりかもしれない
     3日たったら神父は確実に天国へ行くとかいう「とてつもないモノ」を身につける!
     ……現在の神父の能力は記憶を操る「ホワイトスネイク」にすぎない
     今なら勝てる! ヤツを止めるのは今しかない! 再起不能か場合によってはサツガイもやむをえないと思っているッ!」

  • 17奇妙な粗筋書き24/10/07(月) 19:20:00

    ジョリーンはハッキリと神父への殺意を宿しながら…

    エルメェスには糸を手渡し、絶対に離さないでと念押しすると穴の中へと飛び込む

    エルメェスの方には自分のサポートを頼むとして、ヤバくなったら合図するので何が何でも引っ張り上げるように言って

    そのままジョリーンは、穴の向こう側へと向かうのだった

    一先ずジョリーンは、穴の中に落ちていたスプーンに手を伸ばすが・・・

    ……穴の中へ消えたジョリーンに、エルメェスが声をかけるが ジョリーンからの返事がない…!?


    ―――そして同時に、穴に落ちたスプーンを拾ったジョリーンの体は いつの間にか旅客機の中にいる!?

    突然のことに戸惑いながら、ジョリーンが窓の外を見ると…そこには洞窟に潜む3人の人影があった


    〔オイ 見ロ! アイツロープを引きズッテ来テイルゾ 切断シテ来ルヨ〕

    おそらくヴェルサスのスタンドと思わしき存在が、そう声を上げ…二人の前から姿を消す光景にジョリーンも気づく

    ここはこれ以上留まるのはまずいと判断し、ロープを引っ張ってエルメェスへの合図を送ろうとするが はたしてその合図は届いているのか…!?


    <続く>

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 19:57:04

    ジョリーンの前回の全身やけどもだけど、
    ウェザーも頭撃たれてアナスイも母ヤギに腹切られてたんだよなあ
    カンペキ無かったことになってる辺り、その辺のダメージ残り云々に関しては突っ込まない方向で割りきったぽいな
    (正直FF在籍時の傷口に詰め物で何とかするのもアレだったけど)

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 19:58:19

    >>18

    そこら辺3部っぽいな

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 02:58:27

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 08:36:37

    今回の能力もいつにもまして訳わからんことになりそう

  • 22二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 08:39:00

    さすがに実際に飛行機の中に移動してるとは思えんし、幻術かその類なんかね

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 18:36:44

  • 24奇妙な粗筋書き24/10/08(火) 19:11:45

     第120話 記憶するのは

    突然、地下の穴を進んでいたはずが旅客機の中へ入り込んでいたジョリーン
    さらに敵が近づいて来るのを感知し、エルメェスに助けを求めるが反応がなく…
    旅客機の外からは敵スタンドの足音が響き…ジョリーンも必死に声を上げると
    二人をつなぐロープ越しに、エルメェスもジョリーンの助けを求める声が届き、ジョリーンを引っ張り上げる!

    「くそッ!いったい中で何が起こっているんだ!? 深い距離じゃあないはずなのにッ!!」
    (わからないがとにかく早く…早く徐倫を引っ張り上げなくては)

    ―――飛行機の中は幻覚なのかはまだ不明だが、引っ張られるジョリーンの体は天井をすり抜け…
    飛行機の外に出ると、目の前にはまさしく二人を繋ぐロープを切ろうとする敵スタンドの姿が…!!

    「エルメェスッ!もっとだッ!もっと引っ張り上げるんだぁぁぁぁぁぁ」
    叫び声を上げながら、引っ張り上げられる勢いと共に敵スタンドにオラオララッシュを放つ!
    だが敵もその攻撃を飛び上がって回避し、土壁に穴を開けて身をくらますと
    別のところから穴を開けて出てきて、ジョリーンのロープが敵につかまれてしまう

    〔大歓迎だ……土足で入ろうがあいさつなしで入ってこようがな……
     わたしの「穴」に入ってくるのは「自由」だ だが このピンと引っ張られているロープも中へ入れるようにな!〕

    そして敵がそのロープを手刀で切断しようと―――寸前!ジョリーンが自らロープを切り裂く!?
    同時にロープに絡めたペンを切断した勢いで弾丸のごとく飛ばし、敵スタンドの首がペン先に貫かれる!!
    ジョリーンの思わぬ逆襲を食らい、悲鳴を上げる敵スタンドと共に、敵スタンド使いヴェルサスの首からも血しぶきが上がる
    その闘いを後ろで見守っていた神父もその身を案じつつ…ひとまずは追い返しただけで上出来とする

    「スタンド能力に目覚めたばかりの君と違って 空条徐倫は刑務所での経験で鍛え上げられている……
     ちょっとした百戦錬磨ってやつだ……… とっさに飛行機の乗客からペンくらい盗んだりするだろう………もう徐倫は相手にするな……」

    だが神父の言葉に、ヴェルサスは返答を返さず…ただ冷たく鋭い眼差しをうかべるのみ・・・

  • 25奇妙な粗筋書き24/10/08(火) 19:12:48

    するとエルメェスもジョリーンの姿が確認できたようで、ひとまず引っ張り上げられながら状況報告

    神父も中にいるのは確認済み、ここはひとまず穴を出て、改めて中に入る方法を考えなくては…

    ―――だが穴の中から這い出たその手…ドクロの指輪をしたその手、ジョリーンのものではない…!?


    「聞かせてくれよォオオオオ え…おい エルメェース 今のご気分をよォオオオ

     このオレを刑務所の下水管の中へ生き埋めにしてくれた…… おめーの姉貴殺しのこのオレに復讐できた時の感想をよォオオオ」


    そこから姿を現したのは、エルメェスが復讐を果した男、『スポーツ・マックス』!?

    その姿にエルメェスも動揺に声を荒げ、ロープから手が離れてしまう 

    ジョリーンの声に我に返るが、エルメェスの肩を死んだはずのスポーツ・マックスが掴み上げる…!!


    「『地面』は過去の出来事を記憶している 磁気テープのように…… あるいはデジタルカメラのように…

    『父親に銃で撃たれた少年が地面に倒れたことを覚えている』 あるいは下水管に生き埋めにされたヤクザのことを……

     ………あるいは…今から6年前 2005年7月に地面に激突して墜落した旅客機のことを完璧に記憶している

     これがヴェルサスのスタンドだ…… 「アンダーワールド」は "地面からそれらを掘り起こす"」


    エルメェスも激昂のままにスポーツ・マックスを穴ごと殴り飛ばすが 

    そのままエルメェスもジョリーン諸共、穴の中へと落ちてしまう…


    「お客様 投機は間もなく――― 現地時間2005年7月21日 21時33分に地面に墜落いたします

     全ての電子機器の電源をOFFにし シートベルトを腰の低い位置でお締めになって下さい」


    再び、『墜落した』旅客機の中へと戻されたジョリーンとエルメェスが

    腹が別の客で貫通したスチュワーデスからそう案内を受けていた・・・ 

    現在時刻21:29 その案内が真実なら、もはや墜落まで一刻の猶予もない…!


    <続く> 

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 19:17:01

    いわばムーディー・ブルースの上位互換の能力ということか
    しかしDIOの息子のスタンド名に「ワールド」の名がついてるのは運命を感じるな

  • 27二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 19:23:39

    なんだかヴェルサス、裏切りフラグが漂ってる気がする
    神父も神父でどうにも指示がいい加減だし、切り捨てられる可能性もあるか(むしろこっちが本命か?

  • 28二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 22:02:18

    大地の記憶からあらゆるものを引き出すって、ボヘミアン・ラプソディーに近いものがあるな
    加えて、真実を切り離すジョルノのGERとも似たものを感じれると思う
    むしろ並べてみるとリキエルの能力がDIOの息子のなかでは特異過ぎるわ

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 07:34:21

    記録としての「結果」だけを残すって意味ではボスのキングクリムゾンにも近いものがある

  • 30二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 18:33:38

    スポーツマックスを見るに記録としてなら死体も甦らせることができるのか
    オレはまだ天国=DIOの復活な説を諦めてないぜ 頼むぜ荒木

  • 31奇妙な粗筋書き24/10/09(水) 19:37:31

    [PRIVILEGE CARD] ヴェルサスのプロフィールカード

    名前通称:ヴェルサス
    職業  :これといった定職を持たず
    身体特徴:身長181cm 体重72kg

    略歴-
    DIOの母親違いの息子の一人であるが、彼自身は、その自覚は今までになく、
    スタンド能力の才能のため、精神的な謎の苦しみに陥っていた。
    それに対するハングリーさ、世の中に対する恨みつらみは深く、
    誰よりも幸せになってやると言った向上願望は強いようだ。
    本当に幸せになってほしいものだ。

    スタンド名『アンダー・ワールド』

  • 32奇妙な粗筋書き24/10/09(水) 19:37:45

    穴の中に落下したジョリーンとエルメェスは、『墜落した』旅客機の中に閉じ込められてしまい
    何とかここから脱出しようとあたりを探る二人 だが手ごたえは本物の壁のようで、幻覚の類ではない様子
    先ほどのエルメェスも、穴の中のジョリーンの声は聞こえなかった 外にいた警官たちが異変に気付きここに駆けつけるのは期待薄…
    ここは強引にでも脱出するべく、ストーン・フリーの拳を旅客機の天井に打ち付けるが―――

    「お客様 天井を殴らないでください お静かにお席についてお待ち願います
     投機はロンドン発ダラス行き2882便 燃料系統の故障が原因のため あと3分弱で墜落します」


      第121話 うるせー


    ならばこの飛行機をすぐ着陸させるよう、スチュワーデスに操縦室に案内するようにいうジョリーンだが

    「無駄です 不時着できなかったから………墜落したんですから」
    次の瞬間スチュワーデスの顔が焼け、皮膚がベロベロに剥がれ落ちていく…!?
    ・・・エルメェスも次第に思い出して来た 確かに5~6年前、飛行機の墜落事故のニュースがあったが
    皮膚が焦げた音を立てる客の一人は、自分たちは地面が覚えている『記録』、ただの『事実』でしかないという…
    …旅客機の窓の外を見やると、そこには洞窟の中でこちらを見据える神父とヴェルサスの姿があった!

    「さっさと墜落させることはできないのか? さっきから「ウェザー・リポート」のやつを感じている
     穴の上に来てるというわけではないが……… この病院傍まで迫っているようだからな」
    「ごちゃごちゃうるせーんだよ 混乱させやがって・・・・・・さっきから」ブツブツ

    神父の指示に対し、ヴェルサスは小声で愚痴を漏らしつつ
    自分の能力はあくまで記録を掘り起こす事 墜落時間は決まっている、とする

  • 33奇妙な粗筋書き24/10/09(水) 19:38:15

    すると旅客機内のジョリーンは、ドアの前に立ちそれを開けようとしていた所

    天上の入り口は見つからない以上、手っ取り早いのはここから見える本体を叩くしかないと見て

    エルメェスにはもう一回ロープを持っていて、どこかにつかまっててほしい、とする


    「・・・ え ま…待てッ!! と…飛んでる飛行機のドアって開けるとヤバイんじゃあねーのか?たしか気圧がッ」


    エルメェスが止めるのも聞かず、ジョリーンがドアを開く! その瞬間気圧差で飛行機の外へと投げ飛ばされ―――

    いや、違う!!風圧に飛ばされたその勢いを利用して、真っすぐ敵に突っ込む!!

    ・・・だが放たれたストーン・フリーの一撃は、突然何かに阻まれヴェルサスまで届かない

    気づけばジョリーン、今度は被弾した戦闘機のコクピット内に転移してしまっている!?


    その姿にヴェルサスも「これで早くカタが付いた」と、勝ち誇った嘲りの笑みを浮かべており

    さらにエルメェスが掴んでいたロープも飛行機の床に勢いよく擦られたことでちぎれ落ちてしまう! が…!!


    「『ストーン・フリィィ―――』」 

    叫び声を上げながら、ジョリーンは切られたロープを穴の上へと伸ばす!


    病室内の穴に集まり、無線機で連絡を取っていた警官隊 

    そこへストーン・フリーの糸が穴から延び、その無線機を奪う事に成功! 同時にその様子に神父も気づく


    「空条徐倫は刑務所で鍛えられている… おまえへの攻撃が失敗する場合のことを予測していた

     このために飛行機の外へ出たんだ 彼女は警官を待っていた 警官が無線で連絡しながら来る事をな

     仲間に連絡されるぞ あの無線は周波数によっては「携帯電話」にも通じる」

    「うるせーぞまったくよォォォ オレは敗けてるか? え? 神父さんよォ―――ッ オレは今勝ってんだろーがよ!!」


    <続く>

  • 34二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 21:25:49

    なんかまるで期待されてないようなヴェルサスくんがかわいそうに見えてきた
    あんた神父から手を切った方がいいよまじで

  • 35二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 07:26:57

    まあ神父の言う通り、墜落5秒前とかに転移させれば速攻で決着付けられるよな
    この辺はヴェルサスがまだ未熟だから正確な時間指定はできない、って風にも思える

  • 36二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 17:59:29

    保守

  • 37奇妙な粗筋書き24/10/10(木) 19:27:46

    *ヴェルサスのスタンド『アンダー・ワールド』の能力値解説

    スタンド名-『アンダー・ワールド』
    本体-ヴェルサス

    破壊力-なし スピード-C 射程距離-フロリダ州オーランド付近
    持続力-C 精密動作性-なし 成長性-なし

    能力-
    たとえば「飛行機が墜落する」、「道路を人や車が通行する」などといった
    地面に起こった過去の出来事を記憶していて、それを再現できる。
    再現できる時間はヴェルサスが覚えていて、ファイルのように引っ張り出すことができる。
    射程距離はフロリダ州オーランド付近と思われる。

  • 38奇妙な粗筋書き24/10/10(木) 19:28:20

     第122話 ほしいなぁ~~

    ヴェルサスの本名、ドナテロ・ヴェルサス 彼は父を知らぬ身で育った人物
    父親違いの妹ばかりを可愛がる母と義父にうんざりした子供時代のヴェルサスは、ある日家出をした この時13歳
    とはいえ金も行く当てもないため、数日で戻ろうと思っていたが… 
    寝床を探してぶらぶらしていると、空からいきなり、野球のスパイクシューズが落ちてヴェルサスの顔面に叩き付けられた
    だけどそのスパイクシューズ、とてもいいにおいがして、少年のヴェルサスの心を惹きつけた 
    自分には大き目だけど、スパイクシューズの歩くとカチャカチャいう音が心地よくて、しばらく履いて遊んでいると…
    そこに突然パトカーが目の前に止まり、ヴェルサスは有無を言わさず逮捕されてしまう

    「これは裁判ではありません 質問するだけです 君が『盗んだ』のですか?」
    家庭裁判所にて判事がそう問いかける 話によればそのスパイクは野球選手イチローの寄贈したサイン入りの記念品らしい
    マニア筋に売れば1万ドルは付くほどの超プレミア品だが盗まれて騒ぎになっていたとの事で… 
    13歳のヴェルサスは正直に、空から降って来たと答えたが――― その返答に判事はいきなりブチギレた

    「恥を知りなさいッ!障碍者から盗むなどとはッ!! 少年更生施設で心をまっすぐにしてくるのですねッ!!」

    判事は状況証拠だけでヴェルサスを犯人と決めつけ、6ヶ月の更生施設送りが決定 両親もそれに承諾してしまい
    4ヶ月が経った頃、偶然にも真犯人が自首してきた ヴェルサスが濡れ衣と認められたころには、身も心もズタボロになっていた…
    そしてさらに、この事件を皮切りに彼の身には数々のさまざまな不幸が降りかかって来る

    更生施設の庭を歩けば、穴につまづき、その手が地面に埋まっていたナイフに突き刺さり
    それが原因でナイフを隠していたギャングの使い走りにイジメられ
    傷を治療されながらも血膿と一緒にミミズが出て来て、高熱が出て死にかけた
    施設を出て、ゴミ捨て場の横で立ちションしたら、壁が崩れて女の白骨死体が顔をのぞかせる事もあったという
    それ以来ヴェルサスは、社会から隠れるようにして生きてきた…

  • 39奇妙な粗筋書き24/10/10(木) 19:28:49

    (そしてオレは今! これまでのわけのわからない人生の意味が はっきりとわかった!
     能力 『アンダー・ワールド』!!

     だが…コントロールできる今………だからといって……… それはこのプッチ神父のおかげだから感謝しろというのか?
     違う…!! オレにはもともと父親DIOの血が流れているのだ)
     神父……!!おまえが一体どれだけ偉いというのだ? なんだったらおまえもあの飛行機に乗せてやろうか?
     オレは失敗もしてないのに!……何もしてないのに!
     あの判事のババアのようにあれこれ決めつけるこの神父にはだんだんガマンならなくなってきた……
     無敵なのはこのヴェルサスだッ! 『アンダー・ワールド』は何でも可能なのだッ!)

    命ずるばかり、苦言をちくちく刺すばかりで自分は動こうとしない神父には、ヴェルサスも露骨に不満をあらわにしながら
    ヴェルサス傍の土壁が崩れると、そこから姿を現したのは、目の前にいる神父とは別の『もう一人の神父』…
    同時に神父に対して、なぜこいつだけなんだ…DIOの息子である自分にだってその資格はあるはず…そんな考えも浮かびながら
    地面から掘り起こしたもう一人の神父の懐から、取り出したのは一枚のDISC・・・

    「『ウェザー・リポートの記憶』だ…… これを利用できねぇもんかなぁ~~~
     「天国へ行く」能力が欲しいなあ~~~~~」

    ―――墜落する戦闘機の記憶に閉じ込められたジョリーンに視点を戻し
    警官隊から奪った無線機で、エンポリオに連絡を取るジョリーン 

    ≪エンポリオ!今病院の穴の中で墜落事故した旅客機にエルメェスが乗っている!
     あたしは戦闘機だッ!地面に激突するッ! 脱出方法を探してくれッ!≫
    「…… はぁ………」 

    話だけだとまったく意味不明なその状況に、エンポリオも気のない返事がでてしまう
    ともあれ状況の詳細を確認、二人が過去の出来事に囚われ、墜落は決定されている 猶予はもはや一分を切って―――

    次の瞬間!!ジョリーンが乗っていた戦闘機が旅客機の壁を貫く!?
    その光景に中にいたエルメェスも、外にいたヴェルサスも驚愕に目を見開く

  • 40奇妙な粗筋書き24/10/10(木) 19:29:52

    「……あんたの言う通り ば…爆発しないわエンポリオ!」

    ≪するわけがないよ……… 事実が墜落したって言うなら絶対に墜落するんでしょッ!

     その時まではお姉ちゃんが何やったって爆発はしない!≫


    ともあれこれでエルメェスとも合流できた、次の指示を求めるジョリーン

    エンポリオも『幽霊のコンピュータ』を使い、墜落事故に関して調査すると生き残りが二人いたという

    飛行機からの脱出は不可能だが、その座席をつかえば生き残れるはず…!



    「あれが空条徐倫だ ああやって自分の道を切り開いて来る………

     さて…それで おまえにちゃんとやりとげられるか? ヴェルサス」


    (うるせェェェェ――――― 偉そうによォォォォ―――)


    淡々とヴェルサスにそう問う神父 その態度にヴェルサスも、明らかに不快感が露わになった表情が浮かぶのだった


    <続く>

  • 41二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 19:47:31

    ヴェルサスの過去、多分意図的なんだろうけどジョルノの過去と対象的だな
    そんで性格も一番DIOに近い気するわ

  • 42二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 21:23:27

    リキエルもヴェルサスも出自がこゆいから息子一番手のウンガロがキャラの掘り下げほとんどないで終わったのは、今にしてみるとちょっともったいないかも

  • 43二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 07:23:25

    >命ずるばかり、苦言をちくちく刺すばかりで自分は動こうとしない神父には、ヴェルサスも露骨に不満をあらわにしながら

     ヴェルサス傍の土壁が崩れると、そこから姿を現したのは、目の前にいる神父とは別の『もう一人の神父』…


    これってもう目の前にいるプッチはもう中身は「プッチじゃない」って事なんかな 緑色の赤ん坊と一体化して別物に変質してるとか

  • 44二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 17:34:52

    同じDIOの息子でもこいつら三人は、ジョルノのようなギャングスタ―に出会えなかったからねじくれたんかなー
    そういう意味では荒木先生の考えとして、人を作るのは生まれではなく出会い、とかなんかね

  • 45奇妙な粗筋書き24/10/11(金) 19:19:04

     第123話 罪悪感

    エンポリオの調べにより、墜落する旅客機の生き残った座席が判明
    だがジョリーンたちがいる位置とは真逆の方向、時間もギリギリ
    さらに敵もそれを阻止するべく、スタンド体が旅客機内に侵入!その座席を破壊しに向かう…!!

    〔墜落まであと32秒 たいした問題ではないのだ 座らせなければ"それでいい"
     ただそれだけで「事実」は終わる〕

    だがもちろんジョリーンもそうはさせない 旅客機の一部をぶん殴って押し込み、敵スタンドを挟み潰す!
    この場を生き残れば本体にも迫れるはず それとともにエンポリオからの指示にも注視するジョリーン
    繰り返すが生き残れるのは2席だけ、それ以外はすべて吹き飛んだ 凄まじい不幸の中でたまたま起こった神様の気まぐれなのだ
    そして該当の座席を無事発見した二人、先に座っていた客は単なる『事実』、遠慮なく座席から押しのけつつ
    あとは座席に座ってシートベルトを閉めるだけ――― 
    だが気づけばいつの間にか、座席に女の子が座っており・・・ さらに天井からもう一人子供が落ちてくる!?

    「て……天井から……!? おまえらは ま………!まさかッ!」
    「こ………これはッ! 残像なんかじゃあない……乗客なんかでもない!!
     本物の子供だッ! やつは病院の子供を二人穴の中につき落としやがったのかァ―――ッ」
    そのあまりに悪らつな敵のやり方にジョリーンも叫び声を上げる―――そこへさらにもう一人…!
    もはや悲鳴のような叫びが出る一方、そんな様にほくそえむヴェルサス・・・

    「座席の破壊なんか必要ない…… 空条徐倫―――シートベルトを忘れるな!
     子供たちを"どかして"シートに座りなよ……… ………そうすればおまえらは助かる 命だけは助かる……
     だが生き残ってその墜落機から出てくる時 おまえらの心には罪悪感が残る……生き残るために子供の座席を奪ったという罪!
     その心を罪に背負ってこのヴェルサスに挑んでこなくてはならないのだ…… そんなやつに強い闘志が残っているか!?
     アンダー・ワールドは戦闘パワータイプのスタンドではないが 罪悪感で心の弱ったおまえらを仕留めるくらいのことはできるッ!」

  • 46奇妙な粗筋書き24/10/11(金) 19:19:23

    もはや墜落まで3秒前、子供たちをどかさずに

    2秒前、自分たちが生き残る方法は

    1秒前、もはや―――――!



    そして墜落時間、その瞬間旅客機内が爆炎に包まれ ジョリーンとエルメェス、さらに子供の一人が飲み込まれる―――!!



    「………おまえの勝利だな ヴェルサス だが子供は3人だったぞ

     一人余計だった おまえに罪悪感はないのか?」

    「まさか…わたしのせいじゃあない 徐倫が無線機で仲間に連絡したりするからだ

     生存者の座席をみつけたのはヤツらだ しかもわたしがあなたのためにやったことですよ プッチ神父」


    ともあれこれで、ヴェルサスと神父の勝利で決着がつく―――そう思われた瞬間

    爆炎の中から現れた一人の人物・・・生き残った乗客の一人の姿があり

    その顔に貼られた『シール』によって、「二つ」に別れた乗客 その間に子供の一人がはさみ込まれたことで、爆炎から身を守られていたのだ!


    「生き残った老人… 「生存者」の事実は なにがあっても「生存」したという事実だ!」

    「エ…エルメェスは!? ならば空条徐倫は ど どこだァ―――――ッ」


    座席に座っているのは二人の子供、ならば姿のないジョリーンとエルメェスはどこに…!?


    <続く>

  • 47二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:08:16

    あー、これアカンわ
    こんなゲスな事やらかした以上ヴェルサス君はオラオラぶち込みで再起不能確定ですね

  • 48二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 05:39:35

    幸せになりたいのに自分から幸せになる道を手放したか…

  • 49二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 08:32:47

    > だが生き残ってその墜落機から出てくる時 おまえらの心には罪悪感が残る……生き残るために子供の座席を奪ったという罪!


    要するに「オレが幸せになるためならガキの一人や二人死んでも罪悪感ねーよw」って言ってるようなもんだしな

    神父にねちねち小言言われるのは少しかわいそうだったが今回で見下げ果てた、遠慮なく再起不能になってもらおう

  • 50二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 19:24:10

    ディオもダリオに虐待されて可愛そうなところもあったかもしれないけど、本質的には邪悪だったしな

  • 51奇妙な粗筋書き24/10/12(土) 19:34:04

     第124話 藁の家

    エルメェスは生き残ったもう一人の乗客に身を隠すことで無事生還
    二つに別れた乗客の間から、ニヤリと笑みを見せつけるエルメェスの姿にヴェルサスも苦悶の表情が浮かぶが
    だがジョリーンの姿はどこにもない!彼女に墜落から逃れる手段はないと声を上げる
    が、その考えを否定するのは、隣にいた神父 これにはヴェルサスもどっちの味方だと、言いかけ…
    エルメェスの口端から覗く、糸に気付くと―――同時にその糸がヴェルサスの足首に絡みつく!

    そして糸が一点に集まり、ジョリーンが堂々とその姿を見せつける…!!
    そう、ジョリーンは自分の体そのものを可能な限り「一本の糸」にして
    エルメェスの体内に入ることで、墜落の事実から逃れる事に成功したのだ!

    「………どうする気だヴェルサス? 空条徐倫は罪悪感で弱るどころか………
     おまえに対する正義の怒りを身につけて向かって来るぞ……」

    ここはヴェルサスもさらなる地面の記憶をジョリーンたちにぶつけようとするが
    その前にストーン・フリーの拳が敵スタンドアンダー・ワールドの手を潰し!さらに腹にもう一撃!!
    ふっ飛ばされ悲鳴を上げるヴェルサス、そのまま足首に絡ませた糸で宙づりにさせる (神父は無言でスウェイバック)

    「「穴」とともに過去の出来事をもうおまえに掘り起こさせたりはしない」
    「そしてついに追い詰めたぜ プッチ神父よォオオオオ」
    こうして二人はヴェルサスを下し、そして諸悪の根源、プッチ神父と対峙する…!

    「どうやらヴェルサス おまえの敗北のようだな わたしに引き付けられる運命は 空条徐倫の方が強かった」
    神父も敗北したヴェルサスに対し、ただ淡々とそう告げる… 
    宙づりにされたヴェルサスは荒い息を付きながら、ジョリーンがトドメを―――

  • 52奇妙な粗筋書き24/10/12(土) 19:35:08

    「『ウェザァァァ・リポォオオオオオオオオト』!!」

    その瞬間!ヴェルサスが叫び声と共に『ウェザーの記憶DISC』を天井穴へと投げつけ

    アンダー・ワールドがそれを掴んで穴の中から脱出する…!?

    ―――その光景に、プッチ自身も戸惑いが浮かぶ 

    自身の懐を開くと、しまっていた記憶DISCがいつの間にか失われており…ヴェルサスに険しい表情を向ける


    「いつ盗った? 今徐倫にふっ飛ばされた時にか? すぐに戻せ……わたしに返すのだ おまえは何をやってるのかわかっていない」

    「悪いがオレは生き残るぜ プッチ神父… やっとオレは自分の能力に目覚めたばかりだというのに

     まっすぐに胸を張る事さえできなかったこのオレが やっと生きて来た意味がわかりかけて来たというのに

     オレがこんなところで終わらない! オレにだって幸せになる権利はあるんだッ!」

    「おまえはなにもわかっていない………!! あいつは記憶なんか蘇ってはならないのだ!少なくともあと3日はッ!」


    いったい二人は、何の話をしているのか…困惑する二人に向け、もうオレを始末する事はできない、とする

    同時に記憶を取り戻した"ヤツ"はおまえらの味方ではない、とも加えて、ウェザーの真実をこう語る


    「………ウェザー・リポートは単に過去を忘れて刑務所に閉じ込められていただけじゃあないんだぜ………

     自分で自分の『真の能力を使う』方法を忘れているんだ!」

    「……… アンダー・ワールドですでにDISCの事実を読んでいたのか?

     ヴェルサスッ!おまえごときうすっぺらな藁の家が 深遠なる目的のわたしとDIOの砦に踏み込んでくるんじゃあないッ!」


    もはやその怒りを隠そうともせず、激昂の形相で声を荒げる神父

    するとそこへ―――ウェザー・リポートが記憶を取り戻した証として、洞窟内に異変が起こる

    その場に浮かび上がるのは、いくつもの虹……?


    「「悪魔の虹」! 『ヘビー・ウェザー』だ」


    それと同時に、病院内のウェザーがうずくまり、彼の傍にも虹が浮かぶ

    傍にいたアナスイも、そんなウェザーの異変に気付き、声をかけるが…果たしてウェザーの記憶の正体とは…?


    <続く>

  • 53二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:33:47

    プッチの地雷までふみぬいちゃったよこの人…
    まじで今シリーズ最悪の死に方しそうだなヴェルサス

  • 54二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 03:20:57

    これはまさかのウェザーが封印されていたラスボス化?

  • 55二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 10:22:14

    というかこれ、記憶を取り戻したウェザーが極悪人だとするなら
    アナスイ殺されそうなんだが大丈夫か…?

  • 56奇妙な粗筋書き24/10/13(日) 19:24:41

    アンダー・ワールドにより、記憶DISCを差し込まれたウェザー
    うずくまるウェザーの目の色が変わり、口端に微かな笑みが浮かぶ・・・
    そんなウェザーの異変に気付き、アナスイも声をかけるが ウェザーからの返答はなく…


      第125話 別人


    荒い息を付きながら、頭をおさえ椅子に座るウェザー 
    だがその椅子は入院患者のもの これには隣にいた患者も文句を言いに肩を掴むが

    「気安触ってんじゃあねぇ!!ころすぞッ!」 
    声を荒げて、怒りの眼差しを向けるウェザーの顔面には、雷光がにぶい音を立ててほとばしる…!
    そこへ医者たちも異変に気付き、ウェザーを注意しようと声をかけるが…ウェザーは医者の首根っこを掴み!

    「やかましいぜェ~~~ そんなに座らしたけりゃあよォオオ」
    医者の口に「雲」が入り込むと、一瞬でその体を水膨れにさせてしまう!?
    突然の凶行にアナスイも困惑が浮かぶ……

    「きさまがシートになってやりゃあいいだろうがッ! それに座ってな……骨折野郎~~~
     ク 気分が良くなったぜ」

    口端を釣り上げた笑みを浮かべながらウェザーは病院の外へと足を向けようとする 
    アナスイもそれを引き止めようとするが、その声にゆっくりと振り返るウェザー
    その顔は理知的で落ち着いた雰囲気のあったウェザーのものとは、かけ離れたもので…

  • 57奇妙な粗筋書き24/10/13(日) 19:25:05

    「おいウェザー どういう事だ!? どこへ行く気だ?」
    「…… ウェザ―――? なれなれしいな ウェザー・リポートって名前か……だが嫌いな名前じゃあない…
     それよりこれから遊びに行かないかアナスイ?スカッとしようぜ 兄貴もブッ殺すが…後回しにしてよォオ」


    「兄貴……だと?……何言ってんだ?」
    (突然どうしたってんだ? まるで……まるで ―――まるで別人……!)


    穴の中のジョリーンたちに視点を戻すが、周囲を取り囲む『虹』はゆっくりと近づいているようにも感じとるジョリーン
    だがそれより敵のトドメが先!エルメェスがロープをほどこうとするヴェルサスに『キッス』の拳を叩きつけようとして
    その拳が『虹』を通過した―――瞬間!『キッス』の肘がはじけ飛ぶ!? エルメェスの肘も―――! 
    そしてはじけ飛んだ肘から球状の何かが大量に溢れ出てくる…!?

    「ヤバイんだよ…… てめーらもヤバイが……オレだってヤバイ
     忠告してやるぜ そこらの「虹」に触れるなよ プッチ神父が封印していたウェザー・リポートの「虹」にな………
     ウェザーの能力は天候を操る能力 …てことはだな わかるか?
     ウェザーが記憶を思い出したなら オゾン層だってヤツは自由に破壊できるんだぜ

     わかるか?……雲の更にもっと上にある「オゾン」だ ウェザーの奴が「オゾン」を破壊するとどうなるか?
     オレにはヤバイとしかわからねーが…みんなヤバイぜ きっと……みんななぁ
     ヤバイがオレは生き残るためにウェザー・リポートを利用させてもらったぜ」

    つまりこの「虹」がウェザーの記憶がよみがえったことによる代物なのか…
    だがそのオゾンが、エルメェスの腕に一体何をしたのか 悲鳴交じりに叫ぶエルメェスを他所に
    気づけば神父はいつの間にか、穴の奥へと逃げ込みつつ…神父からもジョリーンたちに忠告 生き残りたければ「虹」を止めろと

  • 58奇妙な粗筋書き24/10/13(日) 19:25:56

    「ウェザー・リポートには無意識の部分がある 転校とは複雑な自然現象でウェザーの気づかないところで能力が発現して来る

    「虹」は無意識なんだ ヤツの「記憶」は思い出させてはならなかったのだ

     いいか……「虹」を止めるにはウェザーを始末するか… もしくはウェザーの記憶を再び抜き取るしかない

     徐倫……君にウェザーが殺せるなら別だが  そのヴェルサスならウェザーの頭からDISCを抜き取れるだろう

     "掘り起こせるからな" さもなければ……全員……『新月』が来る前に………   わたしは生き残るが………ね」


    そう言い残し、神父は穴の奥へと姿を消すのだった…


    そして同時にヴェルサスも穴の出口の方へ逃げ込もうとする 

    ここはヴェルサスを優先、ストーン・フリーの糸を伸ばして捕まえようとするが

    糸が絡みついたのは――――ヴェルサスの脚ではなく、穴に入り込んだ警官たちの腕


    気づけば穴の上から病院の天井が見える どうやら敵は『アンダー・ワールド』の能力自体も解除して逃げたようだ

    警官たちを見つけて子供たちも喜びの声で駆け込みつつ、ジョリーンはヴェルサスと神父の行方を警官たちに問うが

    警官たちはジョリーンたちの顔に見覚えがある 手配写真で見た顔、だが・・・


    「虹だ なんなんだこれは!? 「外」でも出ているぞ」


    「虹」の光を浴びた警官の頭は、不気味な音を立てながら破れ 

    そこから現れたのはエルメェスのものと同じ球状のもの… いや、その球を中から突き破って現れたのは、カタツムリ…!?


    <続く>

  • 59二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 21:22:51

    ウェザーめっちゃキャラ変わってるー?!(がびーん
    おれは落ち着いた大人なウェザーが好きだったのに、こんなんダークシュナイダーやん…w

  • 60二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 03:29:42

    兄貴も殺すが、ていってる辺り神父の側に立つことは取りあえず無さそうかな、悪ウェザー

  • 61二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 08:27:01

    二重人格ってだいたい冷静な人格とあらくれな人格の二つよな
    (例:キン肉マンゼブラ、幽遊白書の仙水)

  • 62奇妙な粗筋書き24/10/14(月) 19:01:36

     第126話 ヤッベ

    [この地球上に植物の先祖が生まれると 酸素(O2)が作り出された……
     酸素の分子(O2)に更にもう一つの酸素がくっつき……(O3)となった気体が……『オゾン』である
     酸素よりは軽いけれども酸素よりは濃密なこのオゾンが 地球上空20kmより25kmに存在し……
     宇宙から来る有害な物質や 皮膚ガンの原因のひとつと言われる紫外線などを遮断吸収するバリヤー的役目をはたしているのだ

     もしこのオゾン層が破壊されると 地球上の生き物はどうなってしまうのか?
     人間は気象の異常を予想する事はできない めぐりめぐった気象の原因をただ解説するだけである]

    アナスイとウェザーが病院を出ると、丁度同時に、その逆側に走るヴェルサスの姿があった
    息を切らせつつも、自分だって『天国へ行く』という力を、手に入れたいと願いながら…

    「このヴェルサスが次に"やる"事は!」
    叫び声と共に、アンダー・ワールド発動!地面からジョリーンたちの『記憶』を掘り起こす!
    その記憶は二人が病院に入る前、エンポリオに承太郎のDISCを託した時のもの 
    …この記憶から、ジョリーンの協力者、エンポリオの存在をつかみ取るヴェルサス 彼が勝つにはこの人物を見つけるしかない

    「きっと"こいつ"はまだ空条承太郎のDISCをもっている! きっとまだ渡してないで持っている
     神父は承太郎の記憶から「天国へ行く方法」をつかんだんだ!!
     虹が出てる今がチャンスだ!エンポリオの行方を掘るんだ! 承太郎のDISCをオレのものにしてぇなぁ~~~~~」

  • 63奇妙な粗筋書き24/10/14(月) 19:02:22

    ジョリーン達は、警官たちに脱獄囚だと気づかれ銃口を向けられるが

    「てめえ・・・るあ 待ちやがるええ」「こっち来いイイイ」
    体中がベロベロに剥がれ、体の中からカタツムリが這い出てくる警官たち 銃を持つ事すらままならない
    悲鳴を上げる子供たちに、『虹』にさわらないよう声を上げるジョリーン
    さらに気づけば、いつの間にか病院内はその『虹』の影響であたりにカタツムリが這いまわり 

    「たいへんよォ~~~」「たいへんだぁ~~~」 ゾロゾロ
    周囲の看護婦たちもカタツムリたちが湧き出ている…!? その理解不能な光景にジョリーンもエルメェスも困惑

    「なっ なんだ!?この現象は!? 虹が出たと思ったら……なんでカタツムリなんだ!?」
    (『ウェザー・リポートは嵐と共にカエルを空から降らせたことはある』 ………だがこれはそんなんじゃあない
     ウェザー・リポートの天候を操る能力とこの現象は何の関係があるというんだ……
     しかもカタツムリのついた人間の意識も何か変だ……)

    とにかくここは脱出が優先、まだ穴の中のエルメェスに手を伸ばして引っ張り上げようとするが
    ―――気づけばエルメェス、穴の壁を真横に直立している!? さらにはじけ飛んだはずの右腕が、まるでナメクジのようになっており…
    そのままウネウネと、直立姿勢のままで穴の中から這い出てくるエルメェス…
    さらにその髪型、まるでカタツムリのように巻き上げられており…虚ろな眼差しで水を飲むその姿にジョリーンも戸惑いが浮かぶ…

    水を飲んで一息ついたところで、エルメェスはひとまず状況確認 自分たちは誰を倒せばいいのかと
    つまり記憶を取り戻したウェザーは「敵」と考えていいのか、否か

    「違うッ!ウェザー・リポートは味方だ! 「敵」なんかじゃあないッ!追うのはヴェルサスだッ!
     ウェザー・リポートが思い出した過去にこの現象の原因があるというのなら 神父の言う通りヴェルサスを倒すッ!
     ヴェルサスならウェザー・リポートのこの現象を止められるッ!」
    「よし!行くぜどっちだ? ヤツの逃げる方向は!?」

  • 64奇妙な粗筋書き24/10/14(月) 19:03:03

    エルメェスがさっそくヴェルサスを探すべく、部屋の外に駆けだそうとして

    ナメクジ腕が壁に張り付き、ぬめぇえ~~~っと壁を縦に登って行くエルメェスの姿… 

    さらには壁に張り付いたエルメェスの後頭部から、カタツムリのように眼球が伸びるのが見える

    気づけばいつの間にか、自分の腕もカタツムリの卵のようなものが出来始めており、ジョリーンもその表情が強張る……


    その頃街を歩くウェザーとアナスイ ウェザーの方はそのアブナイ魅力に惹かれた女の子たちから黄色い歓声が上がる

    ウェザーにナンパされ、ホイホイついてっちゃう女の子たち そんなウェザーに隣のアナスイも何やってんだと戸惑いの声が出るが


    「女の子だぜ 見た事ないのか?

     ついてくる女の子とついてこない女の子を見分ける方法知ってるか?

     そこの「木」と比べて頭悪そうと思ったら声をかけろだ 神父をブッ殺す前に少しリラックスしよーぜ!」


    「ねぇ付き合うけどあんた殺人鬼とかじゃないわよねー」

    「オレは違う…殺人鬼はヤツさ」「アハハハおもしろいィ―――――」


    ジョリーンを探そうともせず、敵に向かおうともしないウェザーはアナスイの困惑を他所に女の子とリラックスタイム

    自身のスタンドで雷雲を展開させ、女の子たちに電撃を浴びせてその振動でのマッサージを堪能するウェザーであった


    「ガハハッいいマッサージだ!!もっと背中の方だ!!いいぞ!」


    <続く>

  • 65二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 20:00:02

    うへえ、カタツムリ化がグロイ 鳥肌立つわ

  • 66二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 20:29:58

    これエルメェスもだいぶ赤信号出てないか…?
    カタツムリが治るならいいんだがそうでないと、ここで犠牲になったりとかもあり得るのが…

  • 67二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 22:13:03

    なんかいまのウェザーけっこう好きかもw

  • 68二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 07:28:24

    しかしなんでカタツムリなんだろう
    ジョジョのスタンドは「いろんなものを超越、無視してそうなるもの」だからその辺どうこう言っても仕方ないものだが
    このカタツムリには何かしら意味があるものだとは思うのよな

  • 69二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 16:56:20

    >「このヴェルサスが次に"やる"事は!」

     叫び声と共に、アンダー・ワールド発動!地面からジョリーンたちの『記憶』を掘り起こす!


    地味に今回でアンダー・ワールド、「過去の記憶」って形なら今も生きてるやつも掘り起こせるんだな

    神父の地雷踏み抜いてさえなければ、色々と面白いことできそうなスタンドだったけど、ほぼ死亡確定だからなこいつ

    後地味にエンポリオも、物の幽霊は持ち出せるのが前回確認できてたな 5部のカメスタンド枠としても活躍できてていい貢献度だ

  • 70奇妙な粗筋書き24/10/15(火) 19:47:17

     第127話 出会い

    [アメリカ深南部の蒸し暑い夜中――― ある街の産院でで一人の赤ん坊が産声を上げた
     だがその男の子は母親の腕の中で 朝の光を見る前に息を引き取っていた
     今まで何ひとついい事がなかったと思っている そのとても若い母親にとって
     その赤ちゃんは自分の幸福と誇りの分身であったし また輝く未来への期待でもあったため
     彼女は我が子の死を受け入れていなかった

     医者や看護師がまだその子の死に気づいていないうちに 母親は自分のベッドを幽霊のように抜け出すと
     その事実は永遠に誰にも調べられなかったし 疑う者さえも誰もいなかった
     彼女は同じ日に生まれていた別室の赤ちゃんと……片方の女の子をすり替えて 我が子としてしまった
     赤ちゃんは二卵性の双子だった……… ―――1972年 6月5日のことだった………]

    ・・・それから時は立ち…とある協会にて 一人の若い褐色の神父が、何かに足を引っかけて転びそうになる
    燭台のろうそくが倒れないように押さえつつ、声を上げて振り返り辺りを探すと、長椅子の下に何者かの脚が見える
    それに気づくと共に、足は引っ込み 若き神父も声を荒げてその下を覗き込もうとするが―――

    「君の本か? 聖職者なのに人妻と不倫をして画家になった男の有名な伝記だ
     協会にいるものがこんな本読んだりするのか?」

    その人物、いつの間にか若い神父の背後に回り込んでおり 神父の落とした本を開きながらそう呟く
    その声に慌てて振り返りながら、その人物が何者かを問いただす そもそもここは納骨堂、一般人は立ち入り禁止だとするが

    「太陽の光にアレルギーの体質なんだ 今日の日没は確か6時19分 それまで家に帰れないのでそこで休んでたんだ」

    若い神父の声にそう返すその人物は、DIOであった…!

  • 71奇妙な粗筋書き24/10/15(火) 19:47:48

    ・・・その言葉に、少年神父の方は何かできる事はないか、とその人物に問う DIOも別に、と返すと
    とりあえず日没までは黙っててあげる、としつつその場を後にしようとし
    これにはDIOもおもしろいヤツ、と微笑が浮かぶ

    「追い出さないのか? わたしはもしかするとここの美術品を盗もうとしているどろぼうかそれ以下のヤツかも
     それとも「居ていい」って言っておきながら実は通報するつもりだとか?」
    「そうしてほしいのかい? ……でも太陽アレルギーだなんてウソは泥棒はつかないだろう たとえ悪魔だってそんなウソはつかない
     きっと本当だからここにいるんだと思う 通報なんかするものか」

    するとDIO、ふと神父が足を引きずる様子に気付く 
    先程転んだときに痛めたのかと思われたが、神父の方はこれは生まれつきのもの、左足指が曲がって生まれたそうで…

    「君は「引力」を信じるか? わたしにつまづいて転んだことに意味がある事を!?」
    そういうとDIOは、彼に向け『矢』を差し出す…!!

    「太陽アレルギーという事を信じてくれてありがとう 君にこの「石の矢」をプレゼントしたい
     出会いというものは「引力」ではないのか? 君がわたしにどういう印象を持ったのか知らないが
     私は「出会い」を求めて旅をしている いつかわたしに会いたいと思ったら この「矢」に気持ちを念じて呼んでみてくれ…
     何年先だろうと構わない いいね…心に留めておいてくれるだけでいい」

    そういってDIOは納骨堂の奥の闇の中へと消えていくのだった…
    …それと同時に、自分の足に何か違和感を感じる少年神父 いつの間にか自分の足指が真っすぐになっている…!?
    戸惑いながらも、その場を去ったDIOに向け声を上げるが DIOからの返事はなかった・・・

    [1987年 プッチ神父このとき15歳]
    プッチの家系は父方がイタリア系の移民 ローマ法王を出したこともあるほどの名門に連なる家系だったという
    15歳の時、彼が神学校に行くと言い出した時も、家族は誰も反対しなかった
    裕福な家庭で生まれ、家族からも愛され、何不自由なく、誰からも好かれる少年時代を送っていた
    神学校に行くと決意した理由は、子供時代に両親から聞いた、自分の生まれた時のエピソードにあるかもしれない

  • 72奇妙な粗筋書き24/10/15(火) 19:48:27

    ある日の事、家族の墓参りに行った時 自分と誕生日が同じで、死んだ日も同じな墓が目に止まり

    この墓が誰のものか母に聞いてみる少年プッチ 母は自分には双子がいたが、生まれてすぐに亡くなったと言う


    [同じ日に生まれた自分と 死んだ弟……運命はなぜ自分ではなく弟を選んだのか?

     なぜ人に降伏と不幸があるのか?真の幸福とは何なのか? きっとエンリコ・プッチはその真実がどこにあるのか知りたかったのだ]


    [1988年になり プッチがいつものように教会の掃除の手伝いをしている時だった]


    「神父様聞いてください お願いです…わたしの告白を」

    プッチが懺悔室の掃除をしていると、不意に向かい側の扉が閉まる音がして、そう告白する声が聞こえて来た

    戸惑いながらも、自分は見習いなのでちゃんとした神父を呼んで来ようとするが…つらつらと、向かい側の女性は自分の恐れを吐露する…


    自分の体は病に犯されており、もう長くはない…だが告白するのはその件ではなく、自分の家族の事とのことで…

    …自分は16年前 死んだばかりの自分の子供と、他人の子供…双子の赤ちゃんを誰も見ていない間に取り換えたという

    涙ながらに自分の罪を告白するその女性… その告白に、プッチも言葉に詰まりながらも

    赤ん坊を取り換えた家族のことを知っているのか、問いかけると…


    「プッチさんという夫婦です となりの街の大きな屋敷に住んでいる方です」


    死んだと思われていた自分の双子は、彼女の手で入れ替わっていた… その告白の真実に、懺悔室の向こうで目を見開くプッチ

    そしてここからプッチの運命が、大きく動き出そうとしていた・・・


    <続く>

  • 73二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 22:17:54

    まさか神父の過去編に行くとは

  • 74二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 06:27:27

    本気で朝になるまで出られなくなってたのなら、DIO様意外とうっかりさんだなw 

  • 75二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 07:32:28

    今の神父に声かける理由がDIOに無いからなあ むしろ口封じに血吸って殺すのが今までのやり方だと思うが
    いがいと優れたスタンド使い=自分の部下になる人材を発掘してる最中とかだったり?

  • 76二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 16:42:12

    これは間違いなくカリスマ

  • 77奇妙な粗筋書き24/10/16(水) 19:04:41

    とあるファミレスにて、女の子たちがきゃいきゃい話してたところ
    話題のタネは、女の子の一人が惹かれているそうな一人の店員 
    なんだけどその人物、どーみてもジュースの配達人という下働き やめときな、としとく連れだけど
    ・・・そこにもう一人の連れが持っていたバッグが、一瞬のうちに隣の男にひったくられてしまう!
    女の子が気づいて声を上げるが、もう間に合わない そのまま逃げられ―――

    瞬間!ジュース配達人の男が、缶をひったくりの男へと投げつける!!


      第128話 しきたり


    だが窓に阻止され、突き刺さりながらも男へ直撃せず 窓に刺さった缶をあざわらうひったくりだが
    次の瞬間、もう一発投げつけられた缶が窓をぶち割りひったくりの顔面直撃!! 
    見事な阻止に女の子たちも歓声を上げるが、一方で配達人の男は苦々しい顔が浮かぶ
    窓割ったのがバレたらクビになる…しかも学校はバイト禁止、どうしたもんかと思い悩む男に
    バッグを盗られた女の子が、助けてくれたお礼と共に、ひったくりが自分で割ったことにしとく、と言ってくれた

    [『ウェザー・リポート』の本名はウェス・ブルーマリン―――この時16歳
     どこまでも純粋だったし どこまでも正義を信じていた]

    その配達人の少年、若きウェザーも女の子にお礼を返し、また会える?と去り際にそう問いかけ
    そんなウェザーに女の子も 恋のときめきに顔を赤らめるのだった

    一方で女性の懺悔を聞いたエンリコ・プッチ あれから二カ月がたち、思い悩んでいた
    正確には彼はまだ「神父」ではないが、聞いた告白には守秘義務がある さもなければ聖職者として失格となるが…
    だがその告白の内容は、2ヶ月経った今もプッチの心を蝕んでいた

  • 78奇妙な粗筋書き24/10/16(水) 19:05:19

    死んだと思われていた自分の双子が、すり替えられ生きていた… 
    自分の両親に、その事を打ち明けるよう説得しても、赤子を盗んだ夫人は死が迫る運命、心を開く事はないだろう
    なにより両者が真実を知って、それで家族が元の関係に戻れるだろうか・・・

    そこでプッチはまず、生き別れた「弟」の事を知るために動こうとするが…
    運命は、プッチが弟のことを知る前に、結末を迎えることになる

    家に帰ったプッチは、なんだかぼんやりしている妹にどうしたのか聞いてみる
    妹の悩みはボーイフレンドが出来て、ちょっと成績が下がり気味だそうな
    だがその妹は、ウェザーに助けられたことがきっかけで知り合った、冒頭の女の子であった―――

    [結末から言おう
     エンリコ・プッチは妹ベルラ・プッチに最後までウェザーが弟だという事を告げたりしなかった
     秘密は保たれるままとなった…… 決して誰にも永遠に……
     
     ここから先に起こる事は 読者であるあなたに判断していただきたい 結末はいったい誰の罪なのか?
     赤ん坊を取り替えた母親の罪か? 両親か? プッチ神父か? 恋をした妹か? 何も知らないウェザー・リポートか?
     ウェザーを調べ 妹が好きだと言った者が誰か…驚愕と共に知ったエンリコ・プッチがとった道は ただひとつだった]

    「妹を傷つける事だけは絶対に避けなくてはならないッ!」

    そこでプッチがとった、妹を守る行動は…ゴロツキの私立探偵を金で雇い、二人を別れさせる事であった
    誰もが経験するただの失恋で終わる話 その真実は自分の胸にだけ秘めておけば、妹の心の傷にはならない、との考えであったが
    ただプッチは、依頼したその私立探偵のことを何も知らなかった 彼の心に潜む古い「しきたり」を…

  • 79奇妙な粗筋書き24/10/16(水) 19:05:45

    この地方では百年前、法律としても存在した社会として最悪の「しきたり」が存在しており
    それを根深く受けついでいる物が彼だった… 彼がウェザーのことを探っていると、一つの事実に行きつく

    「なんてこった…… あのウェザーってヤツの母親を調べたら 1972年当時あの母親は……都会で黒人と結婚していた……
     つまり"あいつ"はッ! ハダは白く見えるが黒人の息子ッ!」

    ウェザーとベルラが、夜にお休みのキスを交した直後――― 二人は白頭巾をかぶった集団に襲われる!
    その白頭巾たちの一人、私立探偵のゴロツキがベルラの身柄をおさえる

    「な…なんなのよこの酔っ払いどもッ!」
    「おめーじゃあねーんだ 罰を与えるのはヤツだッ! 罰を与える前には酔っ払うとやりやすいんだぜ それだぜェェ~~~ッ
     お嬢さんヅラしてこの売女がッ! オメーは白人だから誰にキスしようが自由だし勝手だが
     しかしヤツがおまえにちょっとでもキスする事は許されてねえ……」

    ベルラもゴロツキをひっぱたいて抵抗しようとするが、容赦なく殴り返され
    そしてゴロツキは倒れるウェザーに向けて言い放つ

    「これはおまえの兄貴の依頼だ そしてそいつを産んだ母親の家にも既に… 火を放って来てやったぜ」
    あまりにも残酷なその宣告に、ウェザーもベルラも目を見開き…怒りの雄叫びと共にウェザーが立ち上がろうとするが―――

  • 80奇妙な粗筋書き24/10/16(水) 19:05:59

    [いったい本当に罰せられたのは誰なのか? 全員がただ人を愛しただけなのに……

     …事実だけを記そう 愛は最悪の事態を引き起こした

     ウェザーは崖の上の木にロープで吊るされ………そのまま放置された


     ベルラは………本当に純粋だったし………

     その時まで彼女の心にはそよかぜが吹いていた 春の日差しのような恋

     ウェザーを木から下ろすと………]


    「あたしの心の中にはもう……雨が降る事さえない」


    [そうつぶやくとベルラは崖の下の湖に身を投げた まだウェザーに微かに脈がある事も知らずに・・・・・・]



    <続く>

  • 81二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 19:39:20

    救いがねえ・・・

  • 82二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 21:09:22

    自分のせいで妹殺して、さらには生き別れの弟からも怨念ぶつけられるようになればそらああもなるか、神父……

  • 83二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 21:16:19

    そういや四部の吉良吉影も実は母親に虐待されていた過去があったらしいけど、それ語ると読者が吉良に同乗するからやめたって話だけど。
    プッチの悲惨な過去を語ったのは考えがかわったのかな

  • 84二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 06:25:19

    アメリカだと今でもこういう白人至上主義は少なくなさそう

  • 85二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 07:35:32

    > ここから先に起こる事は 読者であるあなたに判断していただきたい 結末はいったい誰の罪なのか?


    誰が一番悪いって言ったらウェザーと妹襲撃したクズどもなんだけど、そういうことじゃないんだろうなあ

    こうなってしまった発端は、ほんとどこからが分岐点なんだろうねー…これもDIOの言う引力の巡り巡った結果というものか

  • 86二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 18:36:36

    保守

  • 87奇妙な粗筋書き24/10/17(木) 19:08:51

     第129話 声

    エンリコ・プッチが自分の妹を守るために行った行動は
    妹も、生き別れの弟も、その命を奪われるという最悪の事態を引き起こしてしまった
    何でこんなことになってしまうんだ…プッチの心には、ただただ絶望があった

    (なぜ赤ん坊の時 ―――あの夫人はわたしじゃあなく…弟の方を連れて行ったのだ?
     なぜわたしじゃあないんだ? なぜわたしは教会で――― 夫人の告白なんか聞いてしまったんだ)
    「なんでわたしは神父になんかなろうとしたのだッ!? なぜ人と人は出会うのだ!?
     出会わなければこんな事にならなかったのに……」

    ―――捜索隊が、ベルラの遺体を湖から引き上げ その魂の安息を祈るが
    その光景にプッチもやめろと叫びながら、妹の遺体を捜索隊から奪い取る…
    妹に罪はないのに、ただ恋をしただけなのに… 呪われるべきは自分なのに 絶望の叫びが上がった、瞬間―――

    ―君は「引力」を信じるか? この出会いに意味があるという事を!―

    プッチの脳裏には、かつて納骨堂でであったDIOの言葉が浮かび上がる
    それと共に、何故か今まで忘れていた彼の存在を思い出し、「矢」のようなものを差し出してくれた…
    それを思い出した瞬間、妹の頭から『DISC』のようなものが見え…次の瞬間!「矢」がプッチの首を貫く!?

    ―失われた生命は決して元には戻らないだろう…… だが君が望むなら………深く願うなら………
     彼女の「記憶」を手にする事は出来るだろう 「心の記憶を」……それが君の目醒め―

    再びDIOの言葉が脳裏に浮かぶと共に、プッチは血反吐と共にその場に倒れる
    同時に崖上で倒れる、まだ息があったウェザーの首がひとりでに裂け、その傷跡が「矢」の形を作るのだった

  • 88奇妙な粗筋書き24/10/17(木) 19:10:01

    夜が明け、家に戻ろうとするゴロツキ探偵が、何者かの気配を感じとる
    尾けてるつもりかと声を荒げながら銃を抜こうとするが…腕に、大量のカタツムリが張り付きその肉をむさぼっている!?

    「なあ……知ってるなら教えてくれ あんた地獄耳なんだろ?
     なぜカタツムリが急に降るようになったんだ……どこからカタツムリはやって来るんだ?」

    いつの間にかゴロツキ探偵の背後に立っていたのは、殺したはずのウェザー…!
    狼狽えながら銃口を向けようとするが、カタツムリたちに食い荒らされ、崩れた腕が銃口を自分へと向けられ
    その銃弾が自分の脳天を貫いた ウェザー自身、そのカタツムリが何なのか疑問の声が出つつも
    銃を拾い、自分のこめかみに押し付けながら引き金を引くが…なぜか弾丸には「水」が満ちており、弾は出なかった
    なんでオレは生きてるんだ…、そう呟きながらその場を後にするウェザー その心は怒りで満ちていた
    自分をこんな目に会わせた世の中に、自分が生きている事に、ベルラを死なせてしまった自分自身に―――

    あの後意識を取り戻したウェザーは、ベルラの後を追うように崖上から身を投げるが
    湖へと飛び込んだ瞬間突風が吹き、崖の壁面にその体を叩きつけられ、左肩を骨折するだけだった
    湖の中に飛び込もうとしても、波が起こり押し戻されるだけで… 
    死にたくても死ぬことができない、絶望の怒りが次第にすべての人々を憎み始めていった

    それから四日目の夜、突如町に大量のカタツムリが湧いて出て来たという
    携帯の受話器の中から、冷蔵庫の缶ビールの中から、更には寝ていた保安官の目玉の中からも、湧いて出てくるカタツムリ
    この現象を理解できたのはただ一人、『弟』ウェザーの仕業と理解したのは病院で目覚めたエンリコ・プッチだけであった
    同時にこの現象は、自分が「DISC」という形で「記憶」を望んだように ウェザーは無意識にカタツムリという形を望んだのだと見る

  • 89奇妙な粗筋書き24/10/17(木) 19:10:50

    「このカタツムリがわたしの手を這い登ってくるようなら……… 『弟』を始末しにいかなくては……

     これからはなんでもするぞ……たとえ殺人だろうと……

     ウェザーのことが片がついたら……「彼」に会いに行こう 彼の名前は『DIO』

    『人は なぜ出会うのか?』 きっと「彼」なら「答え」を知っている


     それを知りたいッ! その「答え」こそが………この世の最強の力であるし心理にちがいないッ!」


    ―――そして、対峙するプッチとウェザー


    「満足か? あんたの妹ベルラはあんたの依頼でこうなったんだ

     そして…怒りはおさまらない…このケリはつけさせてもらう」

    「違う わたしはおまえの「兄」だからだ」


    二人のスタンドが交差し、その勝負を制したのはプッチのホワイトスネイク

    ウェザーの頭から、彼の記憶DISCを抜き取るのだった



     ウェザー おまえには消えてもらう 全ての記憶とともに

     おまえは邪魔な人間だ… 思い出のない人間は死人と同じだ



    <続く>

  • 90二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:11:09

    ウェザーの記憶を抜き取ったのは、せめてもの慈悲でもあったのかもしれんな
    絶望と呪いで心を満たした今のウェザーだと、全てを無くすのも救いのひとつなのかなーと感じてしまう

  • 91二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 07:32:32

    カタツムリ…からにこもって吐き出せない絶望を表現してる、とかかねー

  • 92二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 17:21:13

    これウェザー死にそうだな
    記憶を取り戻したことで絶望も戻ってきたってことだろうし

  • 93奇妙な粗筋書き24/10/18(金) 19:29:00

    スタンドが能力を2つ持つという事はあり得ないハズ
    だが今、ジョリーンたちを取り囲むカタツムリたちは、神父たちの言葉が正しければウェザーの『もう一つの力』
    毒カエルのように降らせているわけではない、どこからともなくあらわれ増殖しているカタツムリたち
    さらに人間たちもカタツムリと化していくこの状況、いったい何が起こっているのか…!?


      第130話 増殖


    もはや足の踏み場もないほどに、病院の床一面をびっしりと埋め尽くすカタツムリたち 
    ジョリーンは柱の間で体を支える事で、カタツムリたちの浸食を逃れつつ
    外を走るヴェルサスを追いたいが、「虹」に触れたせいでエルメェスもカタツムリ化の影響を受けており…
    自分の体で、何が起こっているかを理解するエルメェス カタツムリたちは体の中で子供を作っているのだ

    「カタツムリにはオスもメスもないんだ あの「槍」みたいなものをお互い差し合うとそれぞれが子供を大量に産むんだぁあ
     一匹から何十匹 もォオオオオオこれ以上触れるとヤバイ! 
     どんどんのろくなってるゥウウ スタンドの動きまでがよォォ 「シール」を出すのも………しまうのも遅くなってるゥウウウ~~~~~
     あたしにヴェルサスを追跡できるかなぁああああ」

    もはや肉体だけでなく、精神までカタツムリ化の影響を受けたかのようなエルメェス
    だがこの状況にあっても、ジョリーンはウェザーが「敵」だとは認めない 悪いのはあくまで目覚めた「無意識の記憶」
    ウェザーの心を救うという意味でも、早くヴェルサスをぶちのめさなくては…

    そこでジョリーンは病院前に停めていた車に目をつける
    車の中は閉め切っており、中にカタツムリの姿は確認できないようだ
    あそこまで行ければヴェルサスを追跡してブチのめす事ができる…!!

  • 94奇妙な粗筋書き24/10/18(金) 19:29:16

    ―――自分の指に触手を伸ばそうとするカタツムリに気付き、とっさに腕を引っ込めるが
    無理に態勢を変えたことで、体を支えきれなくなり、柱をずり落ちていくジョリーン
    だがジョリーンも天井にあったスプリンクラーに目をつけ
    そこに糸を伸ばしてぶら下がる事で、カタツムリたちから逃れたままで進む事ができるジョリーン
    このまま天井部分を伝って進もうとするが… 壁に張り付いていたカタツムリの群れが崩れ、ジョリーンの背中に倒れ込もうとする…!

    しかし寸前でエルメェスが、それに気づき声を上げる事でジョリーンも背後の崩れるカタツムリに気付く
    だが逃れようとするも間に合わず、足にいくつかカタツムリが張り付いてしまう…!
    どうにかジョリーンも足に張り付いたカタツムリを振り払おうとするが・・・そこでさらに、天井面の違和感に気付く

    ウゴウゴ何かがうごめくような、湿った天井 まさか―――!
    ジョリーンが気づいた瞬間!天井が崩れ、その裏にびっしり張り付いていたカタツムリがジョリーンに降りかかる…!!

    「エルメェス 手を伸ばしてくれェェッ!」

    だがカタツムリ達に張り付かれる寸前、エルメェスの腕に糸を絡めそちらに引っ張られる形で、辛うじて難を逃れるが
    スプリンクラー側に絡めていた糸に何匹かカタツムリが張り付き、じわじわとジョリーンの手に近付いていく…

    「出会った相手誰とでもセックスする生き物って ちょっとうらやましいっつーか いや…違う!オゾマしいっつーか;」

    しかしカタツムリ化したエルメェスでも、さすがにジョリーンの体重を壁に張り付いたままで支えることはできず
    おまけに扉に行けるのかも怪しいほど、自分の動きののろさが深刻なエルメェス…
    しかも扉のところにもカタツムリがびっしり群れを成しており、自動ドアが動かないほどのかたまりになっている
    その光景から、もはや病院からの脱出は出来ないとあきらめの声も出てしまうエルメェス 
    同時に張り付いている腕が壁からはがれ、二人はカタツムリの群れへと真っ逆さまに―――!!

  • 95奇妙な粗筋書き24/10/18(金) 19:29:41

    「やれやれだわ でもエルメェス あんたで良かった………

     あんたの体の動きが どんどん遅くなってるって言ってた」


    墜ちる寸前、ジョリーンがそう呟きながら…二人の体が、ドアのところのガラスをブチ破り

    「シール」を貼った「もう一枚のガラス」が、カタツムリたちをまとめて押しつぶす!!


    「「シール」をしまうのも遅くなってるってね…… これで行ける……

     キッスの「シール」でドアガラスを2枚にして割った」


    ひとまずこれで病院からの脱出に成功するジョリーンとエルメェス

    あとはヴェルサスを追うだけだが… 相手は何か、「目的」があってどこかに向かっていると見るジョリーン

    はたして二人は、ヴェルサスにおい付ける事ができるか…?


    <続く>

  • 96二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 22:07:02

    さすがに雌雄同体を一瞬でもうらやましいと思うのはどうかと思いますよジョリーンw

  • 97二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 03:24:19

    最初の頃は使い勝手悪そうな印象だったシールも使いこなすとなかなか便利やな

  • 98二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 08:27:13

    カタツムリがあつまって自分もかたつむりにされるってホラー映画ありそう

  • 99奇妙な粗筋書き24/10/19(土) 19:39:46

     第131話 焦るな
    *扉絵は現在の、それぞれの人物たちの病院周辺での移動地図&それぞれの動向

    ←病院西側 エンポリオを追うヴェルサスと、ヴェルサスを追うジョリーンたち

    [空条徐倫]
     ヴェルサスの位置は感じている
     追跡してウェザー・リポートの記憶を抜き取らせカタツムリの増殖を止めたい
    (ウェザーと神父の位置も感じている)

    [エルメェス]
     虹をさわりなぜかカタツムリ化している

    [ヴェルサス]
     空条承太郎の記憶DISCから神父の求める「力」の秘密を知り
     神父より先にその「力」を手に入れたい

    [エンポリオ少年]
     承太郎のDISCを所持しており SPW財団に安全に渡したい

     病院東側→ 記憶を取り戻し、病院周辺のカタツムリ化を引き起こしたウェザーと、彼から目を離せないアナスイ

    [ウェザー・リポート]
     過去の記憶を取り戻し その憎悪が無意識の現象を引き起こしている

    [アナスイ]
     状況がよくわかっていない ジョリーンに会うためにはウェザーについて行くしかない

    [プッチ神父]
    どこかその辺を移動中のはず

  • 100奇妙な粗筋書き24/10/19(土) 19:39:58

    病院を出たヴェルサスは、「エンポリオ」を探す手がかりとして、自分の知らない"スタンド使い"と考えており
    同時にそいつと知らないうちに近付くのは危険、攻撃的なスタンド使いなら自分がやられる危険もある
    さらにカタツムリの浸食も街に広がっており、悠長に探している余裕はない…

    探す手がかりとしてヴェルサスの考えは、この異変に対し病院に近付く奴が「エンポリオ」だとして
    病院から逃げる相手ではなく、病院に向かう人物を重点的に探すが… 

    「くそ…オレは敗けないぞ…… 絶対に幸せになってやるんだッ!」
    その横を走り抜ける少年…エンポリオの存在に、ヴェルサスは気づく事はなかった

    エンポリオも周囲の異変に、ジョリーンの身を案じるがここはまずDISCをSPWの使者に渡すのが優先
    承太郎のDISCを安全にすることが、ジョリーンとの第一の約束 連絡したら5分ほどで来るそうで

    ヴェルサスも病院に向かう人物が一人も見当たらず、次第に焦りが浮かぶ
    さらにいえばエンポリオは、自分が攻撃した際『墜落した飛行機の座席ナンバーを指示した』点に着目
    少なくともノートパソコンでも持ってなければそんなことはできない、だがそんなもの持ってるやつは周囲に誰もいない…!
    すぐに見つけられると思ったのに、完全にその見立てが外れてしまうヴェルサス だがこの近くにいるのは間違いないはず……
    ・・・そこでヴェルサス、何かに気付いた様子でその場にしゃがみ込み…地面を殴り穴を開ける!

    エンポリオの電話が鳴り、その電話に出ると―――瞬間!その背中が殴り飛ばされる!?
    そう、ヴェルサスは自身の『アンダー・ワールド』を利用 地面の記憶から電話をかけるジョリーンを抜き出したのだ
    エンポリオを捉え、愉悦たっぷりの勝利の笑みを浮かべるヴェルサス 
    が…エンポリオの身を探ってみるも、承太郎のDISCを持っていない!?
    さらにいえば先ほど持っていた携帯も消えている… 予想外の事態に対する動揺を抑え、再び地面の記憶を掘り起こそうと試みる…

  • 101奇妙な粗筋書き24/10/19(土) 19:40:32

    ジョリーン達の方は、無事車に到着 キー部分をいじくってエンジン掛ける事に成功 さすが車泥棒!


    「改めて言っとくけどさぁ!車泥棒はあたし無実だからな エルメェス!早く乗れッ!!」

    車に乗り込むエルメェスは…中にあったのはカタツムリのカラ…!? 

    どうやら中身はないようだが、この中にもカタツムリが潜んでいるのか…!?

    ともあれ車を発進、カラは窓から投げ捨てといた ひとまずは安全な移動手段を確保したが…


    そこでエルメェスは、さきほどヴェルサスが向かった方向が、エンポリオと別れた方角だと気づく

    まさかエンポリオを追って行ったのか…だがジョリーンはそれを否定、エンポリオの存在は誰も知らないはずだが…

    何であれヴェルサスを追うため車を発進、エルメェスはカタツムリ化しているためジョリーンが担当

    なのだが、久々の運転のせいかどうにもハンドル操作がおぼつかないジョリーン 道路ではなく芝生の方に行ってしまう

    どうも車の座席がジョリーンに合っていないのか、腕を伸ばしてもハンドルが遠い・・・


    「ほら……なんか どんどん離れていく 見てよ すげえ離れていく

     やばいどんどんハンドルが遠くへ行く! 遠いんだよォオ―――――」


    そこでエルメェスが気づく、ジョリーンの背中がカタツムリ化してシートに沈んでいってるのだ…!!

    そう、すでにジョリーンもカタツムリ化してしまっており ブレーキを踏もうにも足が柔らかくなって踏み込めない…!

    そのままジョリーンたちが乗った車は、木に激突してしまうが 

    結果的にヴェルサスは目前、ヴェルサス自身も苦々しい顔が浮かびながら倒れたエンポリオをずるずる物陰に引きずり込む

     

    ・・・車の中では、座席の下にまた何個もカタツムリのカラを見つけるエルメェス

    その光景にエルメェスも、なんだかわかりかけて来た…と表情を強張らせていた…


    「ウェザーが何をすれば「カタツムリ化」するのかはさっぱりわからないけど

     どうやらこの「現象」の終焉は見えて来た 『天敵』だッ!

     徐倫!くそ!早くヴェルサスをみつけてブチのめさないと 『天敵』でカタツムリの命は終わるんだッ!」

    エルメェスの叫びと共に、カタツムリのカラの中からは、一匹の虫が這い出てくる・・・!!


    <続く>

  • 102二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 21:20:05

    まじで記憶掘り起こしが便利すぎるなコイツ
    ムーディーブルースの上位互換て言ってたのここでも見たが
    確かには場所の制限無し、ローディング待たなくても自由に再生できると考えたらそんな感じよなあ
    おまけに記憶の再生は攻撃にも転用できるし、使い方によってはホント無敵な感じだけど、キッチリ対処法もあるのがジョジョのバトルの面白いところですわ

  • 103二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 03:31:24

    カタツムリの天敵・・・ 塩?(何

  • 104二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 10:52:49

    確かにカタツムリの生死なんて気にしたこと無かったから、天敵がいるなんて考えもつかんかった
    なんかいつのまにかカラだけ残ってるのは確かに見たことはあるけど、自然に溶けていってるんかなーと

  • 105奇妙な粗筋書き24/10/20(日) 19:34:06

     第132話 見つけた

    車に乗って木にぶつかったジョリーンだが、物陰に引っ張られる腕を見つける
    おそらく今のはエンポリオのもの、二人も車を降りてその草影を追いかけるが
    …二人の背後では『カタツムリの天敵』の脅威も迫りつつある……!

    「ウェザーが何をしているのかまったくわからないが とにかくカタツムリは増え続けている!
     そして"こんなのまで"同時に集まってきている!
     ゆっくりしか動けないカタツムリはたいてい"こうやって"命が終わる……!! 
    『天敵』で終わるカタツムリ(マイマイ)を頭からかぶって 肉をユチューチュー吸って食らうからッ!
    「マイマイカブリ」っていうんだッ!この虫の名前はよォオオオオ」

    二人もカタツムリ化の影響で動きがにぶく、ストーン・フリーの糸の展開すらままならない
    だがその草むらの影にひきずられていたのは確かにエンポリオ ヴェルサスによる物なのは間違いない
    今の最優先は、ヴェルサスをここで叩く事 今ぶちのめさないとみんなカタツムリ化で動けなくなる…!
    どうにか草むらの影まで糸を伸ばし、エンポリオに向け聞こえているならロープを掴むよう叫ぶが―――

    < 45(フォーティファイブ) 60(シックスティ)!!
    < ハット! ハット! ハット!

    次の瞬間草むらから飛び出したのは、猛烈な勢いで突っ込んでくるアメフト選手たちの姿!?
    選手の一人に糸が絡まり、その勢いのままジョリーンが引っ張られていってしまう…!
    ヴェルサスが地面の記憶から引き出したのはMVPに輝いたアメフト選手の記録
    カタツムリ化したジョリーンの動きでは、ロープを外してももう追いつけはしない…
    あざ笑う笑みを浮かべながら、改めてエンポリオの体を物色し、承太郎のDISCを探そうと試みる

    地面の記憶では、エンポリオは確かにDISCを持っていた、だが次の瞬間にDISCは消える
    この性質がエンポリオのスタンド能力であると見るが――― いつの間にかアメフト選手に引っ張られるジョリーンがいない!?

  • 106奇妙な粗筋書き24/10/20(日) 19:35:05

    慌てて辺りを見渡しジョリーンを探すヴェルサス そこに鉄パイプが転がって来て―――

    その中からジョリーンの腕が飛び出し!ヴェルサスの顔面に鉄パイプが叩き付けられる!!


    「信じられねぇ!とらえたぞッ! 転がって近づいた!!

     街燈を切断してそのパイプの中へ体を… 体がグニャグニャになってるというのなら……… 中に入れるッ!」


    そしてもう一撃!ストーン・フリーの拳を叩きつけようとするが

    ヴェルサスもアンダー・ワールドを発動、地面から白い粉のようなものを一気に噴出させる

    それを浴びた瞬間!ジョリーンの腕がドロドロに溶けていく……!?


    ヴェルサスが掘り起こしたのは「塩」の記憶 

    塩に弱い性質を持つカタツムリ、成すすべなく溶けていくジョリーンの体…!

    そしてそのスキに、ついにエンポリオが隠していた承太郎のDISCを発見するヴェルサス


    「勝った! これでオレも神父の求めるものに近付けるぞ―――ッ」

    歓喜の声を上げながら、承太郎のDISCを高々と掲げるヴェルサス だが…


    「ごめんなさいエンポリオ あんたを利用させてもらった

     でもあの車に乗ってウェザー・リポートの所へ行けば『助かる』…

     ウェザーを直せばみんなきっと助かる 神父にも追いつける………


     あたしがあんたに触れたから……… あいつはあんたに触れたから………」


    ―――そう、ジョリーンがエンポリオに触れたことで、エンポリオもナメクジ化

    そしてエンポリオに触れたことで、ヴェルサスの両脚もナメクジ化!その逃げ足を阻止することに成功する!!

    ・・・だがそこで新たな問題が浮かぶエルメェス そもそも自分たちはウェザーのところまでたどり着けるのか…?


    <続く>

  • 107二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:03:19

    正直ここまでカタツムリ化が深刻だと、ウェザーと合流できてもホントに戻れるんかなあ
    そもそもがウェザーの憎しみが形になってるようなもんだし、直し方なんぞ知らんてなっても不思議じゃないが

  • 108二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 06:08:54

    コイツらでエスカルゴしたら人食いになるんかなあ…

  • 109二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 08:33:12

    とりあえず次回はヴェルサスにお仕置きオラオラなのは確定だが
    ナメクジの腕でオラオラして通じるのかなw べちょべちょで不快指数は急上昇だろうけどw

  • 110奇妙な粗筋書き24/10/21(月) 19:10:18

    [PRIVILEGE CARD] 名前通称:ドメニコ・プッチ(ウェザー・リポート)

    [PRIVILEGE CARD] 名前通称:エンリコ・プッチ

     双子の兄として生まれ、その弟が死んだとされたことから、
    「何故、自分でなく弟なのか?」と運命という概念に強く引き付けられた。
     そして弟が生きていることを懺悔に来た女から偶然知ることにより、ますますその思いを強くする。
     自分は全能なる神の完全なる「しもべ」であり、運命の答えを知ることが自分の使命と信じる

     弟・ウェザーは兄に再会してこういう。
    「おまえは自分で悪だと気づいていない最大の悪。これこそ最悪だ」と…。

  • 111奇妙な粗筋書き24/10/21(月) 19:11:15

     第133話 既にいる

    カタツムリ化の影響は人間だけでなく、蝶や鳥、いぬにまで及び始める
    その横では腰痛や捻挫が治って喜びの声を上げるカタツムリ人間の姿があった
    そういう点では便利かもしれないが、それが嫌ならそこらのカタツムリには触れないよう、アナスイに告げるウェザー
    だがこんな惨状を引き起こしながら、涼しい顔でそう言ってのけるウェザーにはアナスイも怒りの声を上げるが…

    「オレを殺すんだ… 頼むぜアナスイ」 

    胸倉をつかむアナスイに対して、表情を変えずそう告げるウェザーに、アナスイも何も言えなくなってしまう
    ウェザー自身、自分でも何が起こってるのか見当もつかない事… ただ、自分が死ぬとばスタンドも止まる…

    「おれは自分の人生を呪っている…… カタツムリ化する者に対し 気の毒に思う気持ちもあるが
     この現象に対し 何かスカッとする気持ちも心の底にはあるんだ 自分でも止められない」
    「おまえ…蘇ったのか? 自分の過去の「記憶が」……
     だがおまえ今… 徐倫のとこへ向かってんじゃあねーのか? オレは徐倫のためにおめーにくっついて来てんだぞッ!」

    だがアナスイのこの反論に対しても、ジョリーンの所へは行っても無駄だとするウェザー
    加えて、ジョリーンの所へ向かうのはプッチのヤツと決着をつけてから…として

    「今……ヤツがここに迫ってきている……… 半径20m以内のどこかにいる」
    「………え? な…なんだと!?」

    プッチの存在を感知できるウェザーは、近くにその存在を感じとる
    今の自分にある唯一の希望は、ヤツとの決着をつける事・・・

  • 112奇妙な粗筋書き24/10/21(月) 19:11:30

    「F・Fのことや徐倫の父親の「封印の記憶」を奪ったあいつの目的も含めて決着をつける
     プッチはオレが殺る! そして終わったらオレを殺せ……いいな」
    「…… くっ……くぞッ!! つまり徐倫はまだ無事って事なんだな!?
     いいだろう!F・Fの借りはオレにもあるッ!付き合うぜッ! それで神父はどこなんだ………!?」

    二人が今いるのは見通しのいい大通りの交差点、だが神父が近づいている様子はどこにもないが…
    ウェザーいわく、どこかから来るのではなく、半径20m内、すでに"いる"のだとする
    マンホールの方に目を向けるが、地下の方はすでにダイバー・ダウンで調査済み
    そこでウェザーも交差点の向こうを、風の動きで索敵を試みるが、異常は感じ取れず…

    「おいどっちなんだ!?ウェザー! 神父は近くにいるのか?いねえのかッ?」
    「そういう意味じゃあないぜ プッチのヤツはオレの能力を知りつくしてるって事だ
     オレの『ウェザー・リポート』に何が出来るのか?全て読んで近づいてきていたのだ
     どこかでヤツは空気を動かさないよう潜んでいる 動く時はヤツがオレを攻撃する時だって事だ」

    そこでアナスイは、近くにあった車の中はどうか、と見る
    中にはカタツムリの姿も見えない、調べる価値はありそうだ… 二人で挟み撃ちの形をとろうとするが
    ウェザーが車に近付こうとした、瞬間――― その足が吹き飛ばされる!?

    「おなえの天候を操る能力は………ウェザー よーく把握している
     動物も昆虫さえもカタツムリ化するこの現象 天候の秘密さえ理解すれば
     とりあえずカタツムリに触れる事になんの恐れもないッ!」

    そしてプッチ神父が姿を現したのは…触れればカタツムリ化するカタツムリの群れの中から!?
    それもその中から出て来ながら、神父にはカタツムリ化の現象が起こっていない…!
    神父はかつてウェザーの記憶を抜いた時、この現象の意味は克服していると、倒れるウェザーに言い放つ

  • 113奇妙な粗筋書き24/10/21(月) 19:12:37

    思いもよらない所から現れた神父の姿にアナスイも絶句しながらも、神父に向かって行こうとするが

    神父が軽く手を上げると…車のフロントガラスを通過してカタツムリが出現、アナスイに向かって飛び出す!?

    とっさのことで、アナスイもそのカタツムリを「拳」で叩き落すしかない


    「触ったな もうおまえも終わりだ

     わたしや空条徐倫など構わず 刑務所でおとなしく刑期終了を待ってればよかったものを

     これでよしとしよう…これで黙ってても全員カタツムリで死ぬ… ウェザーと私以外は………」


    <続く>

  • 114二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 19:22:00

    ウェザー、普段の性格に戻ってるな
    メタ的には作者があの性格だと書きにくかったからなんだろうけど
    あんな記憶が急に戻ったらやけになってもしかたないからな …

  • 115二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 19:35:39

    これウェザーは生き残るの厳しいだろうけど、下手したらアナスイも持ってかれそうで怖いな
    とにかくカタツムリ化無効が凶悪すぎる、ウェザーは使い手だからカタツムリ化ならないのは分かるけど
    神父がならないのは兄弟だからとかそんな感じだろうか

  • 116二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 05:43:18

    自分でも制御できない力ってのは、ウェザー自身にある世の中全てへの怒りも大いに有るだろうが
    ある意味三部でのホリィさんみたいに、スタンドそのものが害になってる感もあるな。 自分が死にたくて仕方ないのにしねなくてねじまがるのも含めて

  • 117二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 16:53:46

    保守

  • 118奇妙な粗筋書き24/10/22(火) 19:15:25

    ジョリーン達の方は、カタツムリ化の罠にはめたヴェルサスの捕獲に成功
    ここからの展望は、ウェザーを探して彼の能力でウェザーの記憶を抜き取らせることで彼を元に戻すことだが
    もはや自分たちもカタツムリ化が深刻、車の中に乗る事すら難しいほどになっている
    しかも乗っても中は天敵の「マイマイカブリ」だらけだが…

    「喰われながら行く!エルメェス 車の中だろうが外だろうがどっちみち……喰われ終わったら終わりなんだからな」


      第134話 太陽の光


    ウェザーの元へ向かうジョリーン達から、神父とウェザーの闘いへと視点を移すが
    ウェザーが顕現させたはずのカタツムリを自由に操り、その影響を受けない神父 いったいこれはどういう事なのか…

    「おまえが死ぬというなら ウェザー……数時間後がいい…… そういう風におまえの脚を吹っ飛ばしておいた……
     おまえの引き起こしたこの現象が…わたしに敵対する他の者を全て 始末し終えるようにな………

     このわたしを天国へ押し上げるのは…ウェザー… 他の誰でもない……おまえだったな………」

    そして倒れるウェザーに向けて神父は、その姿を見下ろしながらそう言い放つ
    あとには敗者の慟哭の叫びが、神父の勝利を奏でるように響く――― が

    何かが引きずるような音に、神父が振り返ると…新しい足を持って神父に飛び掛かるウェザーの姿!
    そう、アナスイの『ダイバー・ダウン』をウェザーの脚に「潜行」させることで、新たな脚を創り出していたのだ!
    神父もとっさにホワイトスネイクで防御態勢を取るが
    『ウェザー・リポート』の風圧を伴った一撃はそのガードを突き破り神父の体を思い切り吹き飛ばす!!

  • 119奇妙な粗筋書き24/10/22(火) 19:15:46

    「そのまま神父を掴めッ!ウェザーッ! 神父のスタンドはパワー型じゃあないッ!
     掴んだら至近距離ではおまえの風圧の方が上だッ!」

    そしてさらに車に叩き付けられた神父に、手刀を繰り出そうとするウェザーだが
    神父が持っていたガラス片が太陽の光を反射させ、アナスイの顔を照らすと―――アナスイの顔からカタツムリが湧き出てくる!?
    さらにこの影響でアナスイのカタツムリ化が一気に進行、『ダイバー・ダウン』の脚が維持できなくなる…!
    困惑するアナスイ、ウェザーに向け…神父はこのカタツムリ化の正体を語り始める

    「1930年代の事だ… ある政治家の選挙キャンペーンの印刷物の写真ネガに…
     SEXという文字が数カ所エアーブラシで書き込まれた
     それは顔のしわや衣類にできる影と同化するように書き込まれており
     一見しただけではそのスキャンダラスな言葉は誰も気づかない
     しかし多くの人はそのどうという事のない選挙ポスターを37年間強い記憶として忘れずに覚えていた

     また1957年に公開された「ピクニック」という映画の中で
     知覚できないほどの1/24秒という短いショットで
     フィルムのコマとコマの間にポップコーンと清涼飲料の写真を繰り返し挿入すると
     観客はのどの渇きを訴え 映画館の売店でのポップコーンと飲み物の売り上げが58%上昇した
     そのCMのやり方は連邦通信委員会で禁止されるまで続いた これを心理学でサブミナリル(潜在意識)効果という」

    すなわち、ウェザー・リポートの力によって屈折された太陽光が、サブミナリル効果となってその心を操作しているのだとする神父
    カタツムリの映像が光に交じっているのか、あるいは光が原始の本能を刺激しているのか…詳しい仕組みまでは不明だが
    この光によって、誰もが自分をカタツムリと思い込み、肉体すらも反応させ、カタツムリ化を引き起こす……

  • 120奇妙な粗筋書き24/10/22(火) 19:16:05

    この現象を理解したのは、かつて神父が昔にこれと同じ事が起こった際

    盲目の老婆がカタツムリ化を起こさず、平気で散歩していた所から…


    ―――そう、今の神父は自身の視覚を"抜き取る"ことで、サブミナリル効果を強引に排除

    これによりたとえカタツムリに触れようとも影響はない そしてウェザーの位置は自身の感覚で理解している…!


    <続く>

  • 121二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 21:53:01

    なんというか・・・人間の視界の力ってすごいな

  • 122二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 22:25:37

    SFとかでも網膜がカードキー代わりになったりとかの描写もよくあるし、「人間の瞳」ってわりと想像以上に可能性の塊だと思う
    そういう意味では光の具合で肉体変化を促す自己せん脳、みたいなのもなんか映画ネタでありそう 荒木センセ映画からのモトネタも豊富だし

  • 123二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 07:35:10

    人間の視覚からの暗示でカタツムリにしてるのは理解したが
    そうなると何もない所からカタツムリが出てくるのはどういう事なんすかね
    光の屈折でカタツムリが集まってるように見えてるだけで実際には何もない・・・てわけでもないよな、病院の天井くずれてたし
    なら光で空気すらカタツムリ化させるって事だろうか

  • 124二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 17:59:45

    食われながら行くってホント覚悟ガンギマリすぎるわジョリーン

  • 125奇妙な粗筋書き24/10/23(水) 19:19:29

     第135話 今 気づいた

    *扉絵は『ウェザー・リポート』のスタンド解説

    ウェザー・リポートのスタンド名は『ウェザー・リポート』。
    天候を操作する能力であるが1~2mの至近距離では強烈な風圧のパンチや
    雨や雷を正確な位置に繰り出す事ができる。

    一方、彼には無意識の気象現象を出すこともあり 以前はカエルを空から降らせたりしたが
    過去の記憶を取り戻したことにより、オゾン層まで能力は影響を及ぼす。
    それは太陽光が空気を通過する際の屈折で 天候レベルのサブミナリル映像を生物に見せていた。
    そして、その光のもとにいる生物はみんな自分が「カタツムリ」になると思い込んでしまう。

  • 126奇妙な粗筋書き24/10/23(水) 19:22:55

    神父の解説により、カタツムリ化の現象の真意が理解される

    ただし、今さら目をつぶって逃げようとしても無駄だと念を押す神父

    一度、潜在意識<サブミナリル>に入ってしまえば決して逃げられない たとえ夜になってもカタツムリは姿を現す

    そして同時に、カタツムリ化のワナにハマってしまった以上、カタツムリの天敵に食われる運命も確定している

    これこそが天候レベルのサブミナリル効果・・・


    「サブミナリルは単なる思い込みだ だが人は思い込むだけで肉体の老化を早めたり

     そのストレスで自分の胃を胃液で溶かし潰瘍を作ったりする

     心の底に受けたインパクトは 頭で止めようと思っても逃れられる者ではないのはスタンド使いならわかるな

     この風景をカメラやビデオで撮影したとしても…… この街の人間が画面の中に……

     カタツムリとなって自分でたれた自分のクソを 自分でまるめる姿を思い込みで見るだろう………


     ウェザーが死ぬまでこの現象は絶対にやむことはない……

     そしてウェザーはわたしの目が見えないことにいずれ気がついただろう 

     だからわたしはおまえらにサブミナリルの謎を説明したのだ」


    そう語ると共に、神父はさらにウェザーの左足を切断!両足が絶たれてしまう…!

    その光景にアナスイも嗚咽のような声を漏らしながら、ダイバー・ダウンで―――


    「安っぽい感情で動いてるんじゃあないッ!」

    動き出す前にホワイトスネイクの一撃が、アナスイの体ごと地面に張り付けにさせる!!


    「「人」は天国に行かなくてはならないッ! 目指したものは全ての人々をそこへ導ける!

     おまえらはそれを邪魔しているんだ…… 少しばかりの人間が犠牲になったからといって……」

  • 127奇妙な粗筋書き24/10/23(水) 19:23:31

      ドミネ・クオ・ヴァディス
    「『どこへ行かれるのですか?』 おまえは「磔刑」だ―――――ッ!!」

    そしてトドメの手刀が、アナスイの首へと振り下ろされる・・・瞬間!神父の足が鋭いトゲを踏み抜く!?
    思いもよらぬところからの激痛に、思わず怯む神父 よろめく神父が再び、足の側面がトゲで切り裂かれる
    それとともに、周囲にはなにか…[ピキッ ピキキ]と 何かが固められる音が聞こえてくる

    その音は、ウェザーが自身の血で地面におびただしい量の「槍」を作っている音…!
    だがサブミナリル効果を避けるため、自分の目を見えなくさせている神父には何をやっているかわからない
    もはやその槍は神父の周囲を取り囲み、逃げ道を塞いでいたのだ…!

    「"どっちにする"? 見ないままでいるのもひとつのおまえの選択
     自分の目で何が起こってるのか…見てみるのもひとつの選択 だが転んだら終わりだぜ…」

    神父に声を上げながら、その身を引きずってゆっくりと近づいていくウェザー
    その声に思わずたじろぐ神父だが、もはやおびただしい量の「槍」は、それだけの動きで足を貫く…!
    ここから逃げるには、自分の視界を取り戻すしかないが そうすれば自分もカタツムリ化の被害を受ける以上、それはできない
    そして同時にゼロ距離まで迫ればウェザーのスタンドはパワー負けしない アナスイも勝利を確信するが・・・

    神父も二人が何か反撃の手をしてくるのは、自分の目を見えなくしているのを説明した時点で予想済み
    同時に、見えなくても平気だからこそここに来たとして…ホワイトスネイクの手刀がアナスイの首筋に突き刺さる!!
    だがそれはアナスイのトドメではない アナスイを操り、自分の「目」の代わりにするためである
    そしてアナスイは、神父の命のままにウェザーが何をしているかを解説、槍の位置を正確に口にすることでその包囲を逃れようとしていた

  • 128奇妙な粗筋書き24/10/23(水) 19:24:10

    「ウェザー……おまえは生まれた時から呪われていた そのまま大人しくしてろ

     おまえの人生は……どうやったって救われないものなのだ…おまえの記憶なんぞ戻らない方が良かったのだ…」


    それをウェザー…「弟」への最後の別れの言葉として

    アナスイのガイドを頼りにその場を去ろうとする神父…だが、残り五歩で包囲を抜けようとしたところで

    不意にアナスイは、近くにもう一本槍がある、とする


    「地面ばかり見てたから気づかなかった あんたの肩にある

     あんたの血を今ウェザーが固めている   おっともう遅い」


    神父の血を槍として、そのアゴに槍を突き刺すことに成功!

    それに怯んだ瞬間、神父の背後にはウェザーが目前まで迫っていた…!


    <続く>

  • 129二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 19:57:47

    ウェザーとアナスイがんばれまじがんばれ 
    プッチ重症で痛み分けの引き分けが一番いい、とにかく生き残ってくれ
    下手に殺そうとしたら間違いなく逆襲にあって殺されてしまう まじで生き残ってくれ…

  • 130二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 06:29:50

    > おっともう遅い」


    操られてんのに煽り性能高いなアナスイw

  • 131二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 07:31:58

    こうして地雷気味に固めてるの見てると、この闘いの血量エグイな…

  • 132二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 18:10:47

    ほしゅ

  • 133奇妙な粗筋書き24/10/24(木) 19:01:05

    *ウェザーのもう一つの能力『ヘビー・ウェザー』の能力解説

    スタンド名-『ヘビー・ウェザー』
    本体-ウェザー・リポート

    攻撃能力、すべて計測不能 

    能力-
    太陽光線の地球大気圏突入率の屈折率を ウェザー・リポートの天候を操作する能力で変化させ、
    天然の「サブミナリル効果」で生物の精神に影響を及ぼす。
    それは太古の記憶か、または原始の本能のせいか、定かではないが、
    自らがカタツムリになっていくと思い込むことになる。

  • 134奇妙な粗筋書き24/10/24(木) 19:01:45

     第136話 射程内

    ウェザーの策により、神父が血の槍の包囲を抜け出すことを阻止する事に成功
    よろめく神父の体を後押しするように、強烈な突風が神父の体を押し込んでいく
    だがウェザーも限界のはず、なんとしてでもウェザーの射程から逃れようとするべく
    神父は近くにあった血槍を折り、ウェザーの方へと飛ばす 
    だがその程度弱ったウェザーでもかわせるが、本当の狙いはウェザーが避ける事で「風圧の向き」を変える事
    少しでもこの突風が弱まれば、射程外から逃れるチャンスとなるが…

    ウェザーはその血槍の攻撃を、一切回避しない!? 
    その全身に血槍が突き刺さりながら…ウェザーは神父に向けて告げる

    「つかんだぜ "ついにおまえをな"」
    その言葉とともに、神父の手に着いた血が、更に固まっていきウェザーに突き刺さった槍とつながっていく!
    そしてそのままつながった血槍を引っぱり、神父の体ごと射程内にムリヤリ引っ張り
    雄叫びと共に、『ウェザー・リポート』の拳が神父の体に突き刺さる―――!!

    そのまま倒れ込む神父を羽交い絞めにして、身動きを取れなくさせるウェザー
    その光景にアナスイもウェザーの勝利を確信、神父もウェザーの凶行を必死で止めようとするが・・・

    「よ…よすんだウェザー グリーン・ドルフィン刑務所で……おまえを始末するつもりならいつだってできたのだ
     だが…いつかおまえを救えると思ったから…「記憶」だけを奪っておいたのだ
     これは…わたしの都合のいい命乞いなんかではない 弟であるおまえの為であり…
    「天国」への能力を手に入れるためにそうしていたのだ 「天国」へは誰かはいつか到達しなくてはならない
     11・・・13 やめろウェザー 自分とわたしを殺そうとするのはやめるんだ 素数・・・ 17」

  • 135奇妙な粗筋書き24/10/24(木) 19:02:05

    「おまえは………自分が『悪』だと気づいていない… もっともドス黒い『悪』だ…」


    神父の説得に対し、ウェザーはただ、彼の刑を執行するように静かにそう返す

    そしてウェザーのトドメの一撃が、倒れる神父へと振り下ろされる―――


    その瞬間!! 一台の車がいきなりその場に突っ込んでくる!?


    その車に乗り込んでいたのはジョリーン達、ヴェルサスに運転させてウェザーのもとに駆けつけようとしていたが

    ヴェルサスいわく目の前にホコリが舞って路面にもクギのようなものがでており

    それにタイヤを取られて事故ッてしまったとするヴェルサス 

    ジョリーンもこのあたり周囲の異変を感じ取り、同時に神父とウェザーの存在も感じるが…

    何かいいようのない、不吉な気配にジョリーン、エルメェスもその表情を強張らせる……


    「『なんて……事だ……』 信じられない… これは『啓示だ……』 『味方』してくれたのだ……

     運命は…… このわたしに3日後の新月に『天国へ行け』と押し上げてくれている… じゃなきゃあわたしは破れていた」


    そして神父は、その混乱に乗じてウェザーの手から逃れる事に成功してしまっていた…!!

    「「引力」を信じるか? おまえは"そのためにここにいた"…」


    <続く>


     

  • 136二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 21:18:28

    うへええ…ウェザーを助けに来たジョリーンたちの行いが神父の助けになるとか何つー皮肉…

  • 137二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 21:20:21

    吉良以降ジョジョボスって最後に倒されるまで妙に悪運が良い気がする

  • 138二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 23:19:09

    ラストバトルでの逆転悪あがきも結構あるよなジョジョ
    カーズはそれで究極生物になれたし、DIOもジョセフの血ゲットでパワーアップしたし
    ディアボロはむしろ、ジョルノの方が覚醒しちゃってえぐい事になってたけど

  • 139二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 07:33:52

    悪あがきもだけど、ジョジョって必ずラスボスだろうが一回は情けない命乞いみたいなシーンはさむよな
    その辺、悪党、邪悪はかっこいい存在であるべきではない、的な荒木センセの考えが見える気がする

  • 140奇妙な粗筋書き24/10/25(金) 18:56:14

     第137話 やんだ

    「ウェザ―――ッ!? なぜ返事しないんだ!?ウェザーッ
     近くにいるのはわかっているッ!」

    神父とウェザーの闘いに駆けつけたジョリーン この周囲に二人の気配を感じているのだが
    状況がわからず困惑が浮かぶジョリーン 周囲にホコリを舞い散らせている風もウェザーのもののはずだが
    とにかくこの場に「いる」事は間違いない、周囲をくまなく探していくと エルメェスが何者かの人影を確認するが・・・
    同時に何か、風が弱まっていき、カタツムリ化も治ってきているような感じがある… まさか・・・!

    そして通りの埃が晴れていき、人影がはっきりと見えてくる その姿―――!

    「プゥ~~~~~~ッチッ!」 見えた瞬間!ジョリーンの荒々しい叫びが響く!!

    だが収まってきたとはいえ自分たちはまだ"カタツムリ" 
    この状態で神父に挑むのは無謀だとエルメェスも止めるが 
    神父を倒せばウェザーも見つかるとして、ジョリーン臨戦態勢!!
    ストーン・フリーで両脚を糸状にして、タイヤに絡ませると共にアクセル全開!!
    一気に神父の目の前へとすっ飛び、強烈な勢いで攻撃を仕掛けようとするが―――
    その拳が、神父が抱いていたウェザーの姿に止められる…!

    「もう誰もわたしには追いつけない……… 残りの日々を家族や恋人と楽しんだ方がいい
     わたしを追って来ても無駄だし わたしは勝つ……… 君らとウェザーが「啓示」を見せてくれたからだ」
    「ま…まさかウェザー!?」

    困惑するジョリーンに向け、神父の一撃が放たれ――― さらにその背後から繰り出された拳が、神父の脳天を貫く!?
    神父の背後にいたのはアナスイ、同時にこいつは「神父」では無いとして……

  • 141奇妙な粗筋書き24/10/25(金) 18:56:48

    「もう誰も追いつけない」 「追いつけない…」 「追いつけぬぁい!」 「追いつけぬぁぁ~~~い」
    神父とウェザーが地面に沈んでいき、さらにその背後では二人の残像がいくつも形を成していた
    そう、この能力はヴェルサスの『アンダー・ワールド』によるもの 同時に神父のいた位置にいるのもヴェルサス自身
    神父はヴェルサスの処刑ついでに、ジョリーンたちのおとりとして使っていたのだ

    「またもやだ…… 神父は逃げ切った………」

    ・・・風が、止まり……その場に静寂が戻る 
    ジョリーンもウェザーを探すべく周囲を駆けまわるが…

    「い…位置を"感じていないのか?" "どこにいるのか? わからないのか?"」
    ウェザーの位置を感じ取れるはずのジョリーンが、その場所が把握できない姿に
    エルメェスも苦々しい声がでながら・・・ジョリーンの背後に、倒れるウェザーの姿があった

    「エルメェス!知ってんなら何やってんだ!?医者がいるはずッ!
     病院の医者もカタツムリから治っているはずッ!」
    「徐倫……… 風は"やんだんだ"」

    エルメェス自身、その残酷な現実を口にしながら、その目に涙が浮かぶ…
    アナスイも、ジョリーンが思い悩む事はない、と慰めの言葉を送ってくれたが
    ジョリーンの脳裏に浮かぶのは、自分たちがここに来たことが何か関係があるのか、という考え…

    「いいか徐倫 オレは「殺人鬼」と呼ばれている 少なくとも新聞はそう言っていたし オレ自身もかなりそう思う
     両親が困った時 命を懸けれるか?と聞かれた時 「いいや」と答えた 今でもそう答えるかもしれない
     彼らの為にはオレの心は動かなかった

     だが 死んでいたオレを"生き返られてくれたもののためには命を懸けれる"
     ウェザーもそうだったんだ ウェザーは刑務所を脱獄して生き返ったんだ
     オレにはわかる だから彼に関してあれこれ考えるな 彼はこの数日幸福だった
     ウェザーはすでに救われていたんだ その証拠を君のために残したのさ……」

  • 142奇妙な粗筋書き24/10/25(金) 18:57:11

    そう言いながらアナスイは、ウェザーの手に持っていた者に手を伸ばす
    それは『ウェザー・リポート』のスタンドDISC 
    『ホワイトスネイク』にやられる寸前、その能力を利用して自分のスタンドをDISCに封じ込めさせたのだ…

    「能力は一部かもしれないが 君に仕えるかもしれない そう思ったんだと思う」

    ・・・ウェザーの形見となった、そのDISCを抱きしめながら
    ジョリーンは風の消えた空に、ウェザーの姿を浮かべるのだった……

    「ウェザー もう一度……… もう一度話がしたい
     あなたと そよ風の中で話がしたい」


     ウェザー・リポート
     スタンド名-ウェザー・リポート
     死亡 カタツムリ消滅

     ヴェルサス
     スタンド名-アンダー・ワールド
     死亡



     To Be Continued
    ←―――――――――・・・
     

  • 143二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 19:28:57

    ウェザー…
    死はほぼ確定だったとはいえ、やはり悲しい……;;

  • 144二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 19:50:36

    ヴェルサスほとんどついでで殺されたな

  • 145二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 06:10:52

    肩書きだけで見たら吉良と同じ殺人鬼の変態なんだが
    アナスイは男気に溢れてるわ。ジョリーンとのやり取りがまじで格好いい。

  • 146二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 09:46:11

    吉良とアナスイめちゃくちゃ相性悪そう
    顔会わせた瞬間殺し合いに発展しそうだわ

  • 147奇妙な粗筋書き24/10/26(土) 19:09:40

     第138話 15分

    ウェザーの死から一日が立ち…様々な思いに押しつぶされそうになるジョリーン
    ウェザーは自分に諦めないで神父を追うように言いたいがために、自身のDISCを託したのだろうか
    だが事態はすでに自分の手の届かない所まで行ってしまったのかもしれない…

    とはいえ、カタツムリの混乱も収まり、承太郎のDISCは無事SPW財団の手に渡った
    いずれは父、承太郎の意識も戻るはず…それを待って次の行動に移すべきか…
    だがその前に神父がケープ・カナベラルで取る行動は、大変な事態を引き落とすかもしれない…
    完全に思考の袋小路にハマってしまうジョリーン 
    答えの出ない問いに悩みながら、ついには激戦の疲労からか、アナスイの胸元で転寝をするジョリーン・・・

    一方アナスイは、自分の胸元で寝息を立てるジョリーンの可愛らしさに思わず見惚れちゃう
    それとともに、ジョリーンと再開したことで一つ思い出した事がある 
    ジョリーンに伝えようと心に決めた事があるとして、懐からは大金はたいて調達した指輪を取り出し

    「目が醒めたなら…… このオレの気持ちを………受け止めてほしい」
    そう呟きながら、自分の胸元で寝息を立てるジョリーンへ、そっと指輪を―――

    「お!見ろッ!ワニがいるぞッ!ワニがこんなとこまで出て来てるぞッ!」
    そこへエルメェスが大声を上げ、その声でジョリーンも目が醒めると 
    刑務所でもワニの話でさんざんビビらされた嫌な思い出も思い出し
    ワニに向け手元にあったものを投げつけるジョリーン 命中イエーイ
    そんな二人のはしゃぐ声を、アナスイも静かに見据え・・・ 「はッ!」 何かに気づいたアナスイ

    「まさか! じょ 徐倫!今何投げたああああああ みっ みせろォオオ…
     手………て……手を見せてみろォオオオオオオ」

    大金はたいて手に入れた大事な指輪があっさり投げ捨てられ、アナスイも悲鳴が出ちゃうのでした

  • 148奇妙な粗筋書き24/10/26(土) 19:10:37

    [ケープ・カナベラルは北緯28度24分 西経80度36分
     フロリダ半島の太平洋に突き出した敷地面積34000ヘクタールの広大な州の中にある

     この太古の自然が残る洲には1950年台より『ケネディ・スペース・センター』があり
     宇宙に向けて世界より各国の宇宙飛行士を始め ロケット衛星 スペースシャトルなどを打ち上げている]

    その入場は厳しく管理されており、許可された区域の生き方は、マイカーかレンタカーオンリー
    入り口で厳しい入場管理のチェックを受けなくては入ることはできない カメラなどはいいが大型の機材の持ち込みは禁止など
    …そしてその入場の列の中には、顔色を悪くさせて荒い息を付く、プッチ神父の姿があった

    すると一人の男が、行列で待つ神父に対し、あの人は自分の連れだと警備の人に言う
    恩を売った男が神父に気さくに声をかけるが そんななれなれしい漢を神父は冷たく突き放すのだった

    行列の間、施設のTVでは丁度ロケットの発射手順のガイドが映っていた所
    ロケットを地球外に飛ばすのに最も厄介なものは「引力」 この引力が弱いとされているのが赤道付近だそうな
    同時にここ、ケープ・カナベラルには海面にも特徴がある ふつう海面というのは海抜0mと表記されるが
    近年の調査により、そうではない海面がある事が分かったという インド洋では100m近くも低く歪んだ海面が報告されている
    逆に日本海は30mほど盛り上がって高く、ケープ・カナベラルに至っては50m以上も高く観測されている

    ≪つまり地球の引力は一定ではなく ケープ・カナベラルは「引力」が弱い場所であると言えるのです
     そして月の満ち欠けが関係すると更に海面は100mまでも上昇すると言われています
     ケープ・カナベラルは地球上でもっともロケット発射に『適した』場所なのです≫

  • 149奇妙な粗筋書き24/10/26(土) 19:10:51

    そんなガイドを聞きながら…どこか、気分が悪くなったように頭を抱える神父…

    手をよけると、その肌はビグビグと痙攣し、指の跡が顔面に深く食い込み

    更に目玉が不気味に割れはじめ、顔面の頬は岩のように硬化していっている…!?


    それと同時に別の異変が、入場待ちの行列で起こっていた

    何か…手にしたコーラが波打ち先ほど神父に声をかけた男に雫が降りかかり―――

    さらにその中身が一気に真横へと溢れ出し、男の顔面へと降りそそがれていく!?


    それと同時に男の体が、ひとりでに後ろへ引っ張られていき

    うろたえるヒマもなく、その頭が鉄柵に貫かれてしまう・・・!!


    <続く>

  • 150二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:32:13

    アナスイ不憫w

  • 151二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:48:53

    割とジョリーン、気丈にふるまっててもいっぱいいっぱいになって当然よなあ
    エルメェスも言ってたけどちょっと前まで刑務所入りにメソメソしてたティーンの女の子だし
    プッチとの戦いに決着がついても、心の傷はそう簡単には癒えないだろうなー

  • 152二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 06:22:05

    そういえばワニ好きの所長とは特に絡まんで終わりそうw
    直接対決するとなったら間違いなく「ワニを操る能力」のワニ人間スタンドだったろうなーw

  • 153二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:10:42

    宇宙打ち上げ本部とかロマンの塊やろなー 行ってみたい
    ガイドの説明にも心躍られる ひさびさのジョジョ観光要素やな

  • 154奇妙な粗筋書き24/10/27(日) 19:33:03

     第139話 水平

    ジョリーン達もケープ・カナベラルへと近づこうとしている所
    ひとまず周囲の地形を確認すべく、エルメェスにこれもっててと手を差し出すエンポリオ
    手を開くと、瞬間!巨大なパソコンがエルメェスの体に重くのしかかる!
    当然ながら地図というのはPCで見るナビ 古い大がかりなコンピューターだけど

    まずタイムリミットの新月まではのこり約32時間
    神父の目的は不明だが、その時が来るまではどこかで過ごすつもりらしい
    自分たちがまず向かうのは、入り口でもあるビジターセンター 神父もここから入っているはず

    「それでお姉ちゃん どうするつもり? まずスピードワゴン財団と承太郎さんを待つ?
     それともこのまま神父を追跡する…つもり…なの?」

    不意に、エンポリオのその問いにジョリーンも僅かに言いよどむが
    「当然 ヤツは今探し出す!」 アナスイは、ジョリーンに変わりハッキリとそう口にする
    ジョリーンには悪いが、新月までに承太郎が来るという保証はどこにもない
    神父もウェザー戦での負傷が残っているし、仲間ももういない 攻めるなら今しかないが…

    なのだがどうも運転しているエンポリオの様子がおかしい 
    何か車の調子が悪いのか、停車してしまってる様子 エルメェスも早く動かすように声を上げるが
    何か、隣にいた車の様子もおかしい 必死な形相でジョリーンたちに声を上げているような……

    すると前方で何か土煙が立ち込め始める その砂埃の中に、何か人影がみえると・・・
    姿を現したのは、道路を『転がり落ちて』くる大量の人間たち…!?

    さらに次の瞬間!目の前に飛び出して来たのは、さらに大量にこちらに突っ込んでくる車たち!!
    その常識はずれな光景にジョリーンたちも叫び声が上がる中、突っ込む車たちはジョリーンたちが乗る車も巻き込んでしまう

  • 155奇妙な粗筋書き24/10/27(日) 19:33:44

    いったい何が起こっているのか、何かの爆発の衝撃か…!?

    エルメェスも早く車を出すよう叫ぶが、やはり動き出す気配は一向にないが

    道路が崩れている様子は無く、爆風らしきものはそよ風も吹いておらず…

    そこへ不意に、エルメェスの体が割れた後部ガラスに滑り落ちていく…!?


    「な…なにやってんだ?……って思われるかもしれないが……徐倫 あたし"つかまっている"………

     こ…この車! やばいぞ徐倫!! で…出なくてはッ!脱出しろッ!『この車は"やばい"』!!


     "あ…あたしたち"!!このままだと落っこちるぞッ! 下じゃあないッ!『後ろ』にッ!」


    そう、先ほどの人たちも車たちも、吹き飛ばされたのではない、『落ちて行った』のだ

    自分たちが乗っている車も前輪が持ち上がりはじめ、同じように落下していこうとする寸前

    後ろに落ちていく力はどんどん強まって行く事をエルメェスも感じとっており

    まさかこれは神父の能力によるもの…!?だが新月まであと二日あるのに…!?


    何であれここは、一刻も早く車を出て何かにつかまるように叫ぶエルメェス

    その叫びと共に、ジョリーンたちが乗る車もついに浮き上がり『水平』に落ち始めていく…!!


    (落ちるのはしたじゃなく水平に落ちていくって…… どこまで落ちていくんだ……!?)


    車が落ちる寸前、アナスイがダイバー・ダウンを地面に潜行 これを足掛かりにこの場に留まる作戦で行くが

    エルメェスの体が、石柱に叩き付けられ脱出に一手遅れてしまう!そのままエルメェスは一人、車に取り残されそのまま落下していく…!


    <続く>

  • 156二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:50:00

    承太郎参戦はあるのかな
    ・・・むしろこの状況、下手に参戦したら承太郎死にそうなのが怖いとこではあるが

  • 157二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 06:25:50

    神父の新しい能力!? とか言ってるけど
    そもそもホワイトスネイク、ディスク付け替えで能力変化できるやろ

  • 158二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 08:28:58

    落ちているというのはミスリードで
    実際は前回、宇宙センターでの「引力」に合わせて、その逆の「弾き返す力」とか SFでもよくある反重力みたいな感じ

  • 159奇妙な粗筋書き24/10/28(月) 19:13:32

    *ジョリーンのスタンド『ストーン・フリー』の詳細図解説

    ご存じ糸を束ねて形成するタイプの人型スタンド

    ・糸は編んで網にすれば獲物を捉え、衣類にすれば人の着ているものに化けられる

    ・糸を絡めれば強力なパンチとなる、その威力は岩石を超高速で叩き込むかのよう

    ・糸の先は筋肉の伸縮のように動かせ、それでものを縛ったりほどいたりする

    ・糸で傷口を縫ったりもできる

    ・糸からはなぜかせっけんのにおいがする(気がする)

    糸を出せる距離は糸が体重(約54kg)を支える太さで24m程度
    糸を肉体から出すという事は文字通り 自分の身を削っているという事でありリスクは大きい
    糸をキズつけられると肉体もキズがつく
    しかも肉体の70%程度 心臓付近まで削られていくと絶命する危険を持つ

  • 160奇妙な粗筋書き24/10/28(月) 19:14:04

     第140話 そのしぐさ

    「全ての「始まり」に……… 『重力』があった! この大地も……『重力』から始まり……!
    「引力」ゆえこの世界は星の周りを回るッ! この地でわたしは……これからどこへ行くのかッ!?
     これから何が起こるのか………!! このわたしの肉体と精神の中に!! そして全ての終わりにも………!!」
    自らの肉体の異変に、神父も目を見開き悶絶しながらそう声にする はたしてこの先にあるものとは…

    ジョリーンの方は、水平に落下する車に巻き込まれたエルメェスを助けようとストーン・フリーの糸を伸ばすが
    すでに車は遥か彼方まで落下してしまっており、その糸が届かない…!
    さらに自分たちもこのままではガレキに巻き込まれる危険もある 
    アナスイもエルメェスは諦めるように言う 死んでなければ自力で戻ってくるはず
    ひとまず一行はガードレールにしがみ付き、落下をしのぎつつ…ジョリーンには一つの確信が浮かぶ

    「落ちるだって!? 水平に落ちるなんて考えられないィィィ―――――ッ
     "地面があるから"「重力」なんじゃあないのか!?」
    「"このこと"……なのね? 神父は"このこと"を求めていた
     20年前にあたしの父さんがエジプトで封印したのは 「"このこと"」なのね…
     神父は"このこと"を「天国」と呼んでいた」

    しかしその一方で、エンポリオはこの現象が「天国」とするなら、これは前兆に過ぎないと考える
    神父が待っている「新月の時」もこれに関係があるなら、月も「引力」に関係がある代物だが…
    ともあれ、神父はウェザーとの闘いで受けた傷は深いとするアナスイ 
    追い詰められているのは神父の方、攻めるなら今しかない…!

  • 161奇妙な粗筋書き24/10/28(月) 19:15:11

    ガードレール伝いに登って行けば、ビジターセンターには行けそう
    ジョリーンも神父の気配は「上」から感じ取り…

    「ヤルんだな 徐倫」
    「……… もちろん………心は決まってるわ」
    決戦を前に、ジョリーンの迷いは晴れたように、決意の眼差しが浮かぶ
    そしてアナスイは、そんなジョリーンの眼差しに見惚れていた

    (そうだぜ……その目だ…徐倫 その遠くを見る表情……オレの心が燃えるのはその"しぐさ"だ
     今…おまえの心は「神父」を止めねば という「決意」とともに
     一方で自分の父親に助けてもらう事を願ってるようだが

     ウェザーや承太郎以上に君を守れるのはこのオレだ!
     君はそのうち…自分の身を…このオレに包んでほしいと願うようになるんだ)

    ビジターセンター手前では、辛うじて落下を逃れている人たちもいるようで
    腰かけの鉄柵にしがみつきながら、トイレから溢れ出る水を頭から浴びつつ助けを求める女性たち
    ジョリーンの方はアレは大したことないな、としつつ 
    ジョリーンにしがみつく形でついて来たエンポリオは、電話がどこにも通じないことに気付く
    この真横になった「重力」が関係あるのかもしれないが、詳しい事はまるで見当もつかない…
    ひとまずアナスイは改めて、向かう方向…神父の位置はこのまま進む方向でいいのかを問う
    ジョリーンもそれを肯定 神父の位置はかなり近い、まるで今まで"ここにいた"ような・・・

  • 162奇妙な粗筋書き24/10/28(月) 19:15:35

    ―――そこにジョリーン背後のチケット売り場の扉が開き

    そこから現れたのは、神父のものとは違うスタンド…!?

    その腕が顔に叩き付けられようとする寸前、背後にあった影で、寸前のところで気づき回避

    身構えながらもその正体不明のスタンドの姿に困惑が浮かぶ まさか『緑色の赤ん坊』のスタンド…?


    その瞬間、自分の腕が突然、ひとりでにチケット売り場の屋根に叩き付けられる

    さらに近くにあったライトが自然に破壊されていき…自分の指が、手の中に沈んでいく…!?


    「うおおああああああ う…腕がッ! 裏返るッ!」

    〔始末シニキタ 二日待テナイノナラ・・・〕


    <続く>

  • 163二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 19:39:42

    なにがどう「天国」なのか全くわからんなコレ
    物理的に全ての人々を天に昇らせるとかしょーもないオチじゃないと思いたいが

  • 164二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 05:17:51

    天国とやらでDIO様復活顕現はなさそうな感じだな…(´・ω・)

  • 165二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 09:26:16

    重力の反転を「裏返し」と表現するのはまじでセンスあるわ(また別の力かもしれんけど)

  • 166二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 10:59:18

    そういえばあの緑の赤ん坊マジでなんだったんだろうな
    なんかいつのまにか消えて天国のキーパーツのひとつでしかなくなってしまったが
    割と荒木センセ、赤ん坊相手でも一切容赦しないからなー 五部でもプロシュート兄貴の能力で赤ん坊のままおじさんにされてたし

  • 167奇妙な粗筋書き24/10/29(火) 19:07:02

     第141話 パニくるな

    新しい形となって、ジョリーンたちの前に立ちはだかる神父のスタンド
    その攻撃を受けたことで、ジョリーンの右腕が「裏返り」、指が手を突き破っていく…!
    そして新たな敵スタンドは、そのままジョリーンに追撃を仕掛けようと襲い掛かって来る
    ジョリーンも反撃の拳を振るうが、敵はジョリーンが立つチケット売り場の周囲を縦横無尽に駆け回りかく乱

    アナスイの声掛けで辛うじて反応し、どうにかその攻撃を凌ぐが
    ジョリーンとアナスイの間に位置取り、合流を許さない敵スタンド アナスイも表情を強張らせる…
    そこに先ほどの攻撃がかすめたのか、エンポリオの靴も「裏返り」の現象を見せ
    硬い鉄パイプも、自ら引き裂かれ裏返っていく 
    その光景にエンポリオは、この敵の攻撃の正体が「重力」を利用したものだと見る

    「地球もリンゴも 万物には重力が働いていて……… それは全て「重心」の方向に引っ張られている……!!
     それがこの世の法則……!! ……だがこいつは重力の方向を狂わせて違う方向にするッ!
     だからあの「拳」で攻撃されたものの形は裏返しになって すべての物はどこまでか知らないが水平に落ちていく」
    「これがケープ・カナベラルの地に影響を受けた『新しい神父のスタンド』……
     もう記憶を操るホワイトスネイクの能力でもないし………
     緑色の赤ちゃんの無限に二分の一となっていくスタンドでもない」

    そして新スタンドは再び身を隠し、ジョリーンへと攻撃を仕掛けようとする
    ここはまずエンポリオに、巻き込まれないようにアナスイの方へと弾き飛ばすと
    それと同時にジョリーンが立っていた壁が「裏返し」になり、そこから新スタンドが飛び出す!
    だがジョリーンもその顔面に強烈な蹴りで反撃!! 見事な返り討ちにエンポリオも歓声を上げるが

    ―――次の瞬間、新スタンドの「裏返し」になる拳が、ジョリーンの足に両腕で挟みこまれる…!!

  • 168奇妙な粗筋書き24/10/29(火) 19:07:17

    その一撃を受け、肉が裂け裏返るジョリーンの脚 そしてさらにもう一撃、裏返りの一撃が直撃する…!

    そのあまりの残酷な光景に、アナスイもエンポリオも悲鳴が出てしまうが―――


    「パニくるな……エンポリオ あわてなくっていいわ……

     殴られて「裏返る」っていうんなら………もう一撃 "あえて"打たれて"さらに"裏返せばいい」


    そう、先ほどの一撃、ジョリーンはワザと受ける事で「さらに裏返し」にし

    裏返しになって手を突き破った指を、元に戻すことに成功する!


    「やれやれだわ もっとも傷口は糸で縫わなくっちゃあいけないようだけど

     だが確実にわかった事がひとつある こいつもブチ込めばダメージがあるって事を………」


    神父の新スタンドと、ジョリーンとの闘いはまだ始まったばかり 激闘はまだまだこれから…!


    <続く>

  • 169二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:31:05

    裏返されたならもう一回裏返せばいい・・・
    たしかにそうなんだが対応策が脳筋すぎるw

  • 170二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 07:30:39

    ここにきて回復役が不在なのが痛いな ジョリーンの賢さでどうにか対応できたけど

  • 171奇妙な粗筋書き24/10/30(水) 19:00:10

    「物を「裏返し」にする…"さらにの"「裏返し」でッ!
     くらった「腕」と「脚」の絶望的な傷はとりあえず元に戻せたが……
     こいつをこの場で倒さなくてはならないというのなら………」

    重力を操り、攻撃した相手を「裏返し」にする攻撃には辛うじて対応できたジョリーン
    そして更なる激戦を予感させるように、両者は静かに構えを取る・・・


      第142話 ガリッ


    アナスイもエンポリオを安全圏まで誘導させつつ、一刻も早くジョリーンの援護に向かいたいが…
    敵スタンドとジョリーン、しばしの睨み合いと共に、先に仕掛けたのは敵スタンド
    鋭く伸びるジャブをスウェイバックでギリギリ回避するジョリーン
    さらに激しいラッシュを浴びせる敵スタンドだが、ジョリーンも機敏に全ての攻撃をよけて見せる!
    そのまま剥がれた壁の所から、敵スタンドの背後に回り込もうとするジョリーンだが
    次の瞬間!柱が独りでに剥がれジョリーンの体に巻き付かれていく!?

    〔このチケット売りのボックスは… スデニ裏返ッテイル〕

    だがジョリーンも、身動きが取れなくなる寸前で蹴りを放つが
    敵スタンドはこの攻撃も正確な動きで寸前のところで回避して見せる
    …ジョリーンは初め、この相手が『自動追跡型』のスタンドと考えていたが
    その正確な回避、攻撃、そして腕や脚では致命傷にならないと判断する思考の正確さから、それを否定せざるを得ない

  • 172奇妙な粗筋書き24/10/30(水) 19:00:37

    [『自動追跡型のスタンド』とは…]
     本体(神父)の位置が遠く離れた安全な場所にいるにもかかわらず
     パワフルに しかも標的(徐倫)を自動的に攻撃できるタイプのスタンド
     欠点として動作に精密さがなく大雑把な事しか出来ない弱点がある………

    そこから導き出される結論 目の前の相手は『遠隔操作型』
    つまり神父はどこかで隠れてこの闘いを見ている、だから狙いや動きが正確なのだ
    そのパワーはあくまで「重力」を利用したものだからそう見えるだけ、一撃がヤバいのは変わりないが
    何であれ、神父は予想以上に近い位置にいるはず、だがどこに・・・

    ―――そこへアナスイ、チケット売り場の壁に潜行していた『ダイバー・ダウン』で奇襲を仕掛ける!
    〔引ッコンデロ……〕 …が、その拳が敵スタンドに届く前に、それを見る事もせず
    次の瞬間床のタイルが「裏返り」、剥がれたタイルが勢いよく吹っ飛びアナスイの体を滅多打ちにしていく…!

    〔徐倫カラダト……言ったロウ 始末スルノハ〕
    そのまま吹き飛ばされたアナスイも、水平に落下していこうとする…
    だがジョリーンもストーン・フリーの糸を伸ばして落ちていくアナスイを寸前で救出!
    そのままロープを敵スタンドの首に絡ませ、そのままその首を締めあげる!!

    「なんだとぉお~~~ッ 徐倫!!」
    「飛び移ろうと思えば……あんたなら歩道のタイルに飛び移れるかもしれないッ!
     でもそのロープを離さないでッアナスイッ!
     あんたの体重が今 こいつの首を絞めつけて押さえ込んでいるッ! そしてそれをはね返すパワーをこいつは持っていないッ!」

    ・・・だがその手はジョリーンにとっても捨て身の策
    敵スタンドも首を締めるロープに手を伸ばそうとしており
    それを捕まえられたら糸を伸ばしているジョリーンの体も「裏返って」ボロボロになってしまう…!
    エンポリオもアナスイも、ジョリーンにロープを外すよう叫ぶが
    ジョリーンはあくまで頑なに、この敵はここで叩くという決意を変えようとはしない

  • 173奇妙な粗筋書き24/10/30(水) 19:00:59

    「なに言ってんだおねえちゃんッ!」

    「この太さにしたロープをにぎられすべて裏返るってことは

     つまりおまえの腕がボロボロにちぎれ飛ぶって言う事だぞッ!

     くっそォオオオ 今そこまで登ってってやるから待ってろ―――ッ!」


    (やめろといってやめる徐倫の性格じゃあない! そしてこの状況ッ!)

    アナスイもやるなら早く脚から絡みついた鉄骨を外すよう声を上げるが

    次の瞬間敵スタンドはジョリーンのロープを思い切りつかみ上げてしまう…!!


    (まだよ…… まだ間に合うッ!)

    「まだあたしの「糸」は切断はしないッ!」


    ジョリーンも足に絡みついた鉄骨をどうにか外しながら、そう声を上げる 何か策があるのか…!?


    <続く>

  • 174二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 20:51:51

    遠隔操作型ってそもそもスタンドの視界を共有してる感じだったと思うが、どうだったっけか
    少なくとも康一くんのエコーズact1はそんな具合だったはずだけど
    思い返してみると意外と「遠隔操作型」ってカテゴリのスタンドあんまりいないな 自動追跡型のがわりかし多い印象

  • 175二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:14:54

    レッチリは明らかに本体その場にいないのに遠隔操作で自在に操ってた
    まースタンドのできるできないはその時のノリだと思えばええやろ

  • 176二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 06:40:51

    裏返りは意外と攻撃が多彩だな
    人だけじゃなく地形も裏返して、おまけにその反動が弾幕になって襲いかかるって発想のあたりまだまだ手の内ありそう

  • 177二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 07:36:58

    糸がメインスキルなのにこういう釣り上げ攻撃、あんまりやってなかったなジョリーン アメリカ人だし仕事人世代ではないか(何)

  • 178二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 18:03:36

    アメリカの糸使いならスパイディおるし

  • 179奇妙な粗筋書き24/10/31(木) 19:27:28

     第143話 やっぱり

    ケープ・カナベラルに続く道路では、軍隊が総出でその異変を調査していた所
    だが本部も隊員からの「車両がひっくり返った」とする報告だけでは要領を得ないが
    隊員たちも言葉通りと返すしかない ある一定の地点を越えると急に負荷がかかって横転してしまうと

    ケープ・カナベラルに続く道路は、重力が「水平」となった影響により
    無数のスクラップが山のように重なった地獄絵図と化していた 被害範囲も死傷者の数も不明
    空からはヘリコプターも出動 ビジターセンター周辺の調査を行おうと試みていたが
    3km先まで近づいたあたりで、突然ヘリが平衡感覚を消失! 上下が分からずそのまま地面に墜落する…!

    ジョリーンと敵スタンドの闘いに視点を戻すが
    たしかにこの状況、神父の新スタンドを倒す絶好のチャンスだと見るエンポリオ
    だがリスクが高すぎる、「裏返し」の効果でジョリーンの腕がどんどんボロボロにされていく…

    「行くならもたもたするなぁあ―――――ッ とっとと! とどめをブチ込むんだぁあああ」

    伸ばした糸がすべて裏返りになる前に、ジョリーンが一気に敵スタンドへ突撃!
    首を締められ倒れる敵スタンドにストーン・フリーの拳を叩きつけようとするが
    その前に敵スタンドも、鉄骨の枠組みを「裏返し」にし、その力で体を起こそうとする!
    その光景にエンポリオも早く!早く!と声を上げるが 
    今度はアナスイに仕掛けたタイル「裏返し」攻撃でジョリーンの出足を止め
    そして両腕でジョリーンの糸を掴み上げる!このままでは体全部が裏返しにされてしまう…!

    「『ダイバー・ダウン』!」
    ―――その寸前!、アナスイのダイバー・ダウンはジョリーンの「糸」に潜行
    それとともにジョリーンの裏返りを肩代わりする形で、アナスイの腕が裏返りを始めていく…!
    自らの犠牲をもいとわないアナスイの姿に、ジョリーンも僅かに表情を強張らせるが

  • 180奇妙な粗筋書き24/10/31(木) 19:27:52

    「突っ込め徐倫―――ッ

     おまえの糸がそいつの首に巻き付いている限りッ!

     オレがそいつの体を起き上がらせたりはしないッ!」


    アナスイの叫びに、ジョリーンはもう迷わない! そのままトドメを―――


    「やはりおまえだけは全力で始末しとくべきだった…刑務所で… ……初めの時点で」


    ―――その瞬間、ジョリーンたちの目の前に現れたのは 「地面」に足をつけて立つ、プッチ神父であった…!!


    「イエス様は十字架にかかる運命を背負っていた 聖母マリア様も息子を失う運命にあった

     人間の幸福において『克服』しなければならないのは『運命』だ……

     わたしとDIOにとっての"それは" 『ジョースターの血統』だった!」


    思いもよらぬタイミングでの、神父の登場にエンポリオもアナスイも仰天

    だがジョリーンは、目の前に神父が現れながらも、脇目もふらず敵スタンドにトドメを刺そうと…

    した瞬間!神父が僅かに手を伸ばすと共に、ジョリーンは急反転!神父に向けてストーン・フリーの拳を振るう!!


    <続く>

  • 181二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 20:37:17

    いよいよラストバトルの幕開けか

  • 182二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 07:25:23

    「復讐」は自らの「運命」と決着をつける事、とアニキも言ってたな
    さしずめジョースターとの血統を克服する「運命」が、DIOを失ったプッチの「復讐」でもあるってことか

  • 183二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 17:42:29

    かばう効果も引き受けてくれるダイバーダウンマジ便利

  • 184奇妙な粗筋書き24/11/01(金) 19:23:16

     第144話 メール着信

    ジョリーンの目の前に現れた神父に向け、ストーン・フリーでの攻撃を仕掛けるが
    次の瞬間ジョリーンの体は宙に浮きあがり、出血が空に向かって落ちていく…!?

    「わたしの肉体が『基本』だ わたしのいるこの足元で『重力』は逆転する
     わたしに近付けば近づく程な… あとは能力の完成の時を待つだけだ
     こんな微弱な程度の能力ではない…… 「完成の能力」を」

    そのまま「空に落ちて」行こうとするジョリーンの体 
    エンポリオもアナスイにロープを引っぱるよう声を上げると共に、神父も新スタンドへ教育

    「だめだな…… いいか我がスタンドよ 改めて言うが裏返しは一撃だけだぞ
     それ以上は決して撃ってはならん 腕や足の攻撃とはわけが違う…… パンチは必ず一発だけだ」

    神父の命に従い 新スタンドの一撃が、ジョリーンのどてっぱらに突き刺さる―――
    そして拳をジョリーンの腹から抜き取ると、神父と新スタンドは背を向けてその場を立ち去ろうとする

    一瞬の出来事に、エンポリオもアナスイも呆気にとられ・・・
    次の瞬間、ジョリーンの胸が、「裏返し」になり、その胴体が潰れていく……!
    そして立ち去る神父は、「決着はついた!」とその場を去りながら淡々と告げる
    今の一撃を突き刺したのは、ジョリーンの心臓 それは脳への血液も逆流していってる事を意味している…
    その言葉の意味を示すように、ジョリーンの「糸」がバラバラに崩れ落ちていき―――

    そして ジョリーンの胸から一気に血が溢れ出し その体が「水平に」落ちていく……!!
    そのあまりに残酷な光景に、エンポリオもあふれる涙と共に悲鳴のような叫びが溢れ出てしまう

  • 185奇妙な粗筋書き24/11/01(金) 19:23:47

    「この能力…… 『C-MOON』<シー・ムーン>と名付けよう

    「「敵さ」…… わたしが新月を前に得たものは「無敵さ」なのか?

     だがあくまでわたしの求めるものは「強さ」ではなく全ての人間が到達すべき『幸福』だという事を心に戒めておこう

     そして空条徐倫は単なる犠牲者 ウェザーも多くの囚人どもも……

     目的達成には必ず付きもののな…… 試練と犠牲なのだ」


    目の前の光景にエンポリオも完全にパニック状態 悲鳴を上げてわめきたてるしかできない

    ・・・そこへ不意に、エンポリオが持っていた携帯電話が鳴りはじめる……?


    ―――神父も何か、違和感を感じ取ったか ビジターセンターに入る前に振り返り、何かを見据える…


    エンポリオもその着信が自分の携帯と気づき、懐から取り出すが

    既に切れているようだが…どうやらメールも着信が来ていたようで文面を確認すると…


    ■電話が通じにくい。

     人工衛星がひとつ「重力」の異常のせいで吹っ飛んだらしい。

     君はエンポリオか? 状況は良くわからないが娘と神父が出会ったことは感覚で知っている。


    「こ…これってもしかして…… この人は? このメールまさか!」


    ■娘は生きている。 だが全く無事というわけでもないらしい。

     徐倫を保護してくれ。 わたしがそこへ行くまででいい。

     おそらく娘は『重力』を封じる方法を見つけた。だから助かっている

     ……ひん死の状態で生きている。   空条 承太郎

  • 186奇妙な粗筋書き24/11/01(金) 19:24:08

    そう、そのメールの送り主はジョリーンの父、承太郎!この決戦に間に合ったのだ!

    その文言、ジョリーンが生きているという事実を目にしたエンポリオも喜びの声を上げる

    が、そこで気づく つまりそれは神父もジョリーンの生存を感じ取っているという事…!


    「どういう事だ……?空条徐倫 心臓は完璧に裏返った 『重力』でボロボロに裏返ったはずなのだッ!

     だがまだ生存しているッ 何をしたんだ? "決着"をつけなくてはッ!

    「ジョースターの血統」は! 克服しなければッ!」


    険しい形相を浮かべながら、吹き飛んだジョリーンの元へ向かおうとする神父

    だがそうなれば自分たちはジョリーンの助けに向かうべきか、神父を倒しに向かうべきか…


    「決まってる! 徐倫を守るには……神父をブッ殺すんだぜッ!」


    <続く>

  • 187二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 20:20:30

    承太郎参戦キタコレ!

  • 188二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 21:17:51

    これはまじで盛り上がって来た やはり承太郎が来るとわかるとワクワクしてくるぜw

  • 189二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 06:36:19

    4部ではラストの美味しいとこを条太郎が持っていったからなーw
    流石に今回は娘に花を持たせてやって欲しい

  • 190二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 15:13:42

    流石に条太郎が、二度も不覚を取るというのは考えにくいしなー
    あとは神父がどれだけむごたらしくやられるかを楽しみにしとこうw

  • 191奇妙な粗筋書き24/11/02(土) 19:07:56

    ジョリーンが生きていることを感覚で感じ取り、苛立ちの声が上げる神父
    偶然急所を外したのか…いや、間違いなく心臓に命中しその胸ごと「裏返った」はず…

    「だがまさか……… また「ジョースターの血統」が……… 「空条の血」が!
     わたしとDIOの目的を妨げるというのか!?」
    (徐倫!動ける状態ではない感覚を感じるが……… なぜ「生きてる」!?)


      第145話 手


    なんとしてでもここでジョリーンとの決着をつけたい神父
    刑務所でもオーランドでも、幾度となく神父の前に立ちはだかったそれを、目的までの試練だとする神父
    「運命」が味方しているのは自分だと、自分に言い聞かせる神父は
    ジョリーンにトドメを刺すべく、彼女が落下したとも割れる地点まで向かっていた
    …すると崩壊した建物の一部に、ジョリーンの衣服が引っかかっているのを見つける
    ここのどこかにジョリーンが潜んでいると確信し―――

    「そしておまえはそれ以上私の背後に近付くな アナスイ」

    ―――いつの間にか神父の背後、柱の上にアナスイの姿があった
    だがアナスイに対し、お前ごときは試練にもならないと言い放ち…
    アナスイが僅かに動きを見せた、瞬間!『C-MOON』がアナスイの顎を殴り抜けるッ!
    そのままアナスイも「裏返り」の犠牲に―――

    〔ダイバー・ダウンが潜れるのは……カベや地面だけではない……〕
    「うぐおおぐぐぐ ごごごっ」

    だが呻き声と共にノドが膨れ上がり、アナスイははげおやじに姿を変える!?
    そしてそのままおっさんは破裂!肉片や骨の破片が神父へと降りかかる!

  • 192奇妙な粗筋書き24/11/02(土) 19:08:48

    「おまえの「重力」のせいで死亡した観光客を…… 内部から骨格を改造して"オレにした"」


    そしてその神父の背後に本物のアナスイ!完全にスキを突いた!!

    そのまま神父の顔面にダイバー・ダウンの一撃を―――瞬間、神父の顔面が「内側」に沈んでいき

    自分の顔面を内側に「裏返す」ことで、その一撃はたやすく回避されてしまう…!!


    「おまえはわたしにとって 釈迦の手のひらを飛び回る孫悟空ですらない」


    ・・・その姿にアナスイも表情を強張らせる

    奇襲は失敗、ここは一旦距離を取ろうとするが、神父もそうはさせない

    『C-MOON』が奇声を上げながら、アナスイへラッシュを―――



    瞬間、神父の顔面を 柱から出て来た、蝶のタトゥーが刻まれた腕が掴み上げた



    その一瞬に『C-MOON』も気を取られたか、アナスイもラッシュから逃れる事に成功

    そしてその顔面を掴む腕に、神父も一瞬あっけにとられ――― 叫び声を上げながら柱を破壊!

    するとその神父の背後で、ジョリーンの脚が物陰へと潜んでいくのが見えた

    だが柱に腕があったはずなのに、なぜ背後にジョリーンの脚が… その一瞬、その事実に神父も目を見開く

    …ジョリーンが隠れた方向には、血の手形が見える 負傷しているのは間違いないが…


    (私の心は全力で追跡しろといってる……!! 決着は今ここでつける!)


    <続く>

  • 193二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 21:21:24

    アナスイを軽く一蹴できるあたり、間違いなくラスボスにふさわしい強さなんだけど
    所々、焦ってる描写が出るせいであんま強そうに見えないんだよなあプッチ

  • 194二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 07:00:52

    一応キリスト教の神父?なのに喩えに出すのが釈迦なのはどうなんですかね

  • 195二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 14:27:57

    CーMOONは自分の意志持ってるような描写のせいで遠隔操作なのか自動追跡なのかハッキリせんな
    荒木センセもその辺ちゃんと考えてないなコレは(何

  • 196奇妙な粗筋書き24/11/03(日) 19:13:44

    『ホワイトスネイク』 + 『緑色の赤ちゃん』
       
     ↓

    『C-MOON』

     合体してひとつのスタンドになったと考える。
     スタンド能力はひとり1能力。 緑色の赤ちゃんとホワイトスネイクはもう消滅した

     能力は重力の反転 プッチ神父を中心として、弾くように「落下」させる

  • 197奇妙な粗筋書き24/11/03(日) 19:14:17

     第146話 胸の形

    ジョリーンを助けるため、父承太郎もここに向かっている
    アナスイも体勢を立て直してきたらさすがに今度は厄介だと見る神父
    この状況、全員がジョリーンを守るべく集まってきている…

    「重要なのは"今ここでの"おまえの「死」だ
     おまえの「死」は集まって来る全員の希望の心をバラバラにするだろう
     特に娘を失う承太郎は 生きる目的と共に心の力を弱める! DIOとわたしの敵ではなくなるのだ!!
     殺るのは今!ここでしかないッ! 全力で見極めてやる……!!」

    ジョリーンが潜んだと思われる、宙に浮いたバリケードに狙いを定め
    発火材をバリケートにかけると、一気に火をつけジョリーンを中からいぶりだそうとする!!

    「出て来い 空条徐倫!! 姿を見せろ―――ッ!!」

    声を上げる神父――― その背後の通気口からジョリーンの腕が、その足を掴み上げる!!
    だが神父も通気口を『C-MOON』で殴り裏返すが、そこにジョリーンの姿はない 「糸」だけだ
    ジョリーン本体は背後だと気づいた時には、ストーン・フリーの腕が神父の首を掴み!
    その体を倒し込み、首をへし折ろうとする!!

    「おまえはここで全身全霊を込めて倒すッ! 負傷している事はわかっているのだ!!」

    すると神父は首を締めあげられながら、その身を反転 
    足を宙に浮いたバリケート側に向けると、バリケートは急反転!?ジョリーンの方向へ落下してくる!!
    反転した重力は、神父の体を中心として、逆転して落ちる すなわち足を宙に向ければ浮いたバリケートも落下してくる
    ジョリーンの腕も落下するバリケートを防ぐしかなく 
    そしてそのスキを突き、『C-MOON』の拳がジョリーンの両腕に突き刺さる!!
    これでジョリーンは両腕を失った―――と、思われたが 
    裏返り攻撃を受けたジョリーンの腕は、∞の形を作り上げ…裏返りを無効化している…!?

  • 198奇妙な粗筋書き24/11/03(日) 19:14:30

    その光景に、神父も一瞬呆気にとられる C-MOONの攻撃は直撃、裏返るはずなのに…

    ・・・そして、神父の前に、物陰に潜んでいたジョリーンが姿を現す


    そして、姿を見せたジョリーンの胴体は 先程腕が見せたのと同様の、「8」の字を作り上げていた

    困惑しながらも、ジョリーンの放つ攻撃に、反撃で返し首に裏返り攻撃を打ち込む神父

    だがその首にも「8」の字を作り上げる事で、C-MOONの裏返り攻撃を完全に無効化

    その光景に神父も、ジョリーンが何をやっているかを理解する


    「『メビウスの輪』……か…」

     おまえの作っているものは………!! 「表」があるから「裏」返る……

     ……裏も表も無ければ裏返りはしない…… 裏も表もない「無限の輪」! 「糸」でなら作れる………


    <続く>

  • 199二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 20:26:47

    糸ならではの対処法というのはなかなか目から鱗だったわ
    確かに1本の糸なら裏も表も無いし、糸が作り出す形で裏返しを無効化するのはジョリーンなかなかやるな

  • 200二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 05:59:33

    緑色の赤ちゃん、消えたの確定なんか…
    なんつーかうまく調理出来なかったかんじでもったいないな
    吸血鬼の骨を媒体にして生まれた新しい生命とかもうちょい色々ネタ引き出せたと思うが。究極生命体への新しい足掛かりとかみたいな

  • 201二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 08:32:57

    今回のメビウスの輪は、つまり ジョースターとDIOを継ぐ者との闘いは、これが終わっても続いていくって事も示唆している感ありそう

  • 202奇妙な粗筋書き24/11/04(月) 18:59:36

    8の字状の表面を指で辿っていくと、いつの間にか裏面に入る
    そのまま進んでいき一周すると、裏面に入ったはずがスタート地点に戻る
    これこそが19世紀、ドイツの数学者が発見した「裏表」のない形 
    この形は、彼の名を関して『メビウスの輪』と呼ばれている

    そしてジョリーンが自分の肉体で作り上げたものこそが『メビウスの輪』!
    裏返り攻撃が当たった部分を糸状にして、メビウスの輪を創り出すことでそれを無効化していたのだ!


      第147話 ジョースターの血統


    「最初にキノコを食べた者を尊敬する…… 毒かもしれないのにな……
     ただの幸運なバカがたまたま食べたら大丈夫だったのか………? それとも………
     飢えで追い詰められた必死さが切り開いた発見なのか?

     ならばその脳に食らって生存していられるのかぁああ―――っ」

    そして両者の激しいラッシュが展開!両者一歩も譲らぬ打ち合いが繰り広げられ
    C-MOONの攻撃がジョリーンの頬を掠めながら、蹴りを浴びせて神父を追い返す
    だが足に食らおうと、頬に食らおうと、ジョリーンはメビウスの輪を展開して裏返しを無効化するも
    神父の方は距離を取りつつ、その無効化も頭部への一撃なら仕留められると見ており…

    「その程度か…… 来るなら………最後までとことん来いッ!」
    「いや……「確実さ」を待っている…… さっきからおまえの周囲をグルグルと回って 牽制して
    「確実さ」がやって来るのを待っている……… どういう意味か分かるか?」

    つまり神父が動き回れば、重力の変化で色んな物が落ちてくるという事 神父はそれを待てばいいだけ・・・
    そして神父の元へ落ちて来たのは、警備員の死体、これを待っていたのだと声を上げると
    神父が取り上げたのは、警備員が装備していた拳銃!!

  • 203奇妙な粗筋書き24/11/04(月) 19:00:32

    そこへジョリーン、向かいの建物にアナスイの姿を見つけるが 

    そこからでは間に合わない! 神父の放つ銃弾が、ジョリーンの脳天目がけ―――


     << >> [ □ ] > 〇 ―――――時は止まる



    神父も、ジョリーンも、銃弾も 止まった世界

    その静止した世界の中で、何者かの腕が ジョリーンの体を引っ張りあげた



     << >> □ [ > ] 〇 ―――――時は動き出す


    「なにィッ!!」

    突然のその出来事に、神父も振り返ると 少し遅れて一本の銛がテーブルに突き刺さり

    瞬間! 『スター・プラチナ』の拳が神父の顔面を殴り抜けるッ!


    「SPW財団はこの「銛」を3kmの上空から砲撃し………

     このビジター・センターの地面へ打ち込んでくれた

    「銛」はあたしの『ザ・キッス』のシールで2本にしてあり シールをはがせば元の一本に戻ろうとする

    「銛」につかまっていれば重力があろうと 圧倒的なスピードで一気に……3km引っ張り上げてくれる……

     あとはスタンドで細かく打ち込み刻んで 彼が感じるこの徐倫の位置まで一緒に登って来た」


    ―――そう、その場に新たに現れたのはジョリーンの父、空条承太郎とエルメェス!!

    さらにエンポリオ、アナスイもその場に合流 ついに神父をこの場に追いつめる…!

  • 204奇妙な粗筋書き24/11/04(月) 19:00:54

    「ついに囲まれたぞ プッチ神父

     36時間後に「完成した能力」が得られるなんておまえのただの幻想だ

     もう終わりだよ おまえにはもう味方はいないし 新月もおまえのとこには来ない!」


    追い詰めた神父に向け、そう言い放つエンポリオだが…神父はこの状況に、口端を緩めて返す

    「運命」はやはり自分の「味方」であると そして力を貸してくれたのは、「ジョースターの血統」であると―――


    すると突然、窓枠に挟まれ引っかかった神父の体が空中に浮かんでいく!?


    「「重力」はわたしを中心に働いている 驚いた!……つまり…

     たとえばわたしが箱の中に"入れば"箱は! わたしごと宙に持ち上がるッ!


     理解したぞDIOッ! 「新月」は待たなくていいッ!完成した能力はもう手に入ったッ!!」


    <続く>

  • 205二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 20:57:06

    ついに役者がそろったな…!

  • 206二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 21:43:06

    プッチ神父のラストの言動は、ただの追い詰められての悪あがきか、あるいはまだなんかパワーアップがあるか…?
    いちおう今までのパターンだと追い詰められての悪あがきはたいていぶち壊されて決着となるが
    (例:三部ディオの血しぶきの目つぶし、4部キラのバイツァ・ダスト失敗)
    ここで決着つかないとなると、正直完全勝利のハッピーエンドも遠のきそうなのが怖いな

  • 207二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 07:27:40

    ここで終わったらせっかくの承太郎の出番が一瞬で終わるしな
    もうちょい引っ掻き回してほしい感はあるw

  • 208奇妙な粗筋書き24/11/05(火) 18:53:26

    「"これだ"ッ! 36時間後の「新月」はもう待たなくていいッ!

     わたしに必要なのは「新月」の時の「重力」の影響というのなら………!!

     このまま空中に浮いて同じ重力の条件を体で感じて探せばいいッ!


    「新月」と同じッ! 重力の影響の位置をッ!

     我がC-MOONの能力がッ! 完璧になれる位置<ポイント>があるはずだッ!」



      第148話 位置



    ジョリーン達の包囲を抜け出し、新月のポイントを探り出そうとする神父

    だが一行も逃がしはしない 承太郎はエルメェスにヤツが落とした銃を拾うように言いつつ

    再会したジョリーンにも「成長したな……」と声をかけながら、娘のその手を取る…


    そしてエルメェス、神父に向けて全弾発射!

    神父もC-MOONを展開してその銃弾を防ごうと―――



     << >> [ □ ] > 〇 ――――― 『スタープラチナ ザ・ワールド』


    停止した時の中で、ただひとり、さらなる追撃を仕掛けようとする承太郎

    最大で5秒ほど止まる時の中で、承太郎は神父の死角から、銛を投げ放とうとする


    〔 オ ラ ア ッ 〕 スタープラチナの叫びと共に、神父に向けて銛を投擲

    あとは時が動き出すのを待つだけ 3秒前、2秒前、1秒……


    その瞬間、止まった時の中で 神父の瞳が投擲した銛に向けられる…!?


     << >> □ [ > ] 〇 ―――――時は動き出す

  • 209奇妙な粗筋書き24/11/05(火) 18:53:56

    神父はC-MOONの拳が拳銃弾を弾き返すと共に

    止まった時の中で放たれたスタープラチナの一撃を、首筋に突き刺さる寸前で回避して見せる…!!


    時が止まった中で放った攻撃をかわした神父に、さしもの承太郎も表情を強張らせる

    そして神父が向かった先は、展示用スペースシャトルの内部 

    重力反転の影響を受けシャトルが宙に浮き始める 

    そしてその姿から、ジョリーンは神父がただ逃げているのではなく

    何か目的があってのことではないかと気づく ヤツの能力が完成される条件のため……


    (このプッチを押し上げてくれたのはおまえらだ わたしの味方は刑務所の時からおまえらだったのだ

     天にまします主よ わたしをお導きください… わたしが間違った道を歩まぬよう見守っていてください………

     あなたの御心に我が身を捧げます)


    「感じたぞッ! 『位置』が来るッ! !!

     今 承太郎が銛を撃ち込んで来たあの位置で感じたッ!

     わたしを押し上げてくれたのはジョースターの血統だったッ!」


    叫び声と共に神父の中から光が放たれ、新たなスタンド『C-MOON』がその光に分解されていく…!

    だが神父のその背後、シャトルの壁面部にはすでにアナスイが奇襲を仕掛けんと張り付いており

    そして神父の後ろから、アナスイのダイバー・ダウンが殴りかかろうと、した瞬間!!

    アナスイ自身の左腕が分解され、その腕から新たなスタンドが現れる……!!


    「もう『C-MOON』ではない… 「天国の時」はついに来た……」


    <続く>

  • 210二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 19:27:37

    >天にまします主よ わたしをお導きください… わたしが間違った道を歩まぬよう見守っていてください………


    マジでどの口で言ってんだこいつ・・・

    ウェザーの言ってた自分で悪だと気づいていないもっともドス黒い悪ってのが良くわかるな・・・

  • 211二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:17:48

    バイツァダスト強化イベントだったか

  • 212二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:43:28

    なんつーか、宗教系ってだいぶえげつない敵になりがちだよね、どの作品でも
    こういう教会=悪の源流ってどこなんだろうな

  • 213二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 07:21:15

    アナスイも持ってかれそうで怖い…

  • 214奇妙な粗筋書き24/11/06(水) 18:55:14

     第149話 早い

    新月の力がスペースシャトルの位置調整により完成
    歓喜の声を上げながら、重力のパワーが神父の体を貫き、その体が光に包まれる…!
    だが片腕を失ってもアナスイは怯みはしない、空いた右腕でさらに攻撃を仕掛けようとする!

    「地獄へ墜ちろッ!このゲス野郎ォオオオ―――――ッ」
    アナスイの叫びと共に、ダイバーダウンの拳を振るおうとした 瞬間 その場の全てが光に包まれる…!


    ・・・・・・ 

    気を失っていたジョリーンがヘリの飛ぶ音に気付き目を覚ます
    一同はいつの間にか気を失っていたようだが、神父の姿は見えない 
    シャトルはすぐそばに止まったままだが、どうやら動いたのはシャトルではなく自分たちのようだと見る承太郎
    おそらくは重力の反転によって吹き飛ばされたのだろうと見るが…
    だが気づけば、重力の反転もいつの間にか元通りになっているようで 神父も『C-MOON』は終わりといっていた

    「お姉ちゃん神父を追うんだ 神父の位置はどっちに感じるの!?」
    …エンポリオの言葉に、ジョリーンも困惑が浮かぶように周囲を見渡すが……

    「やつが"いる"のは感じている だが"いる"のだけだ……
     どこに潜んでいるのか? どっちの方向なのか?」
    (それよりも 確かにやつは「停止した時の中」でスタープラチナが投げた銛の動きを"見た"……
     やつの目が…… "見たから かわせたのだ" ……だがいったい……?)

  • 215奇妙な粗筋書き24/11/06(水) 18:55:47

    ―――雨が降り始める中、エルメェスは神父の言っていた「能力の完成」に関して

    本当はただのハッタリなのではないか、との考えも浮かぶ さっきまで追い詰められていたのは確か

    このスキに完全に逃げ切るつもりなのではないか、とも考えるが…


    「エルメェス 建物の中には入らない方がいい! 見晴らしのいい場所にしろ

     それにこの雨はすぐにや・・・・・・・


    承太郎がそう言いかけるが…

    ふと気づくと、自分の体がいつのまにがずぶ濡れになっている!? さらにジョリーン達の体も…

    建物の縁側にいたエルメェスだけが濡れておらす、一行の様子に困惑しながら、入りかけた所で引き返すが

    その瞬間!背後の自動ドアが強烈な勢いで閉まり、エルメェスの脚が強烈に挟まれる!?


    思わずエルメェスも悲鳴を上げるが…そこで承太郎、新たな異変に気付く

    先ほどまで雨に濡れてずぶ濡れだったのが、いつの間にか乾いている…?

    そこにエルメェスが逃げたところで頭のところで瓦礫がぐらついており 

    それに気づいたアナスイが瓦礫をよけようと手を伸ばすが――― その瞬間には、エルメェスの頭に瓦礫が直撃している!?


    ≪イブニングニュースの時間です ケープ・カナベラル州道405号線の惨事の続報です

     あ…いや えと 失礼しましたコマーシャルの時間でした え?あれっ!もう過ぎちゃったっ?≫


    正体不明の異変はさらに続く 先ほどまで日が高かったのが、いつの間にか夕日になっている

    いったいこの現象の正体はなんなのか これこそが神父の言う「天国」なのか…!?


    <続く>

  • 216二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 21:06:53

    あー・・・そうかここで来るか、時間操作系……
    たしかに今まで出てなかったな6部 描写から見ても今回目覚めたのは加速、早送りの能力ってところか

  • 217二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 22:43:50

    時の加速がどう天国なのか、神父の考えが全くわからんな
    まあ割とプッチ、キラと同レペルにはシリアルキラーだからな。理解しようと思う方が無理か

  • 218二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 07:30:36

    時間が高速化してるっていうより、地球の自転の方が高速化してるっぽい?
    前に言ってた「引力」どうこうとも示し合わせれるし、人間がその高速化を認識できてないのがヒントっぽいかも

  • 219二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 18:31:21

    しかし今までと違って地球全体で認識してるから大規模だな
    それまでの時間操作系はあくまで周囲の人間にしか認識できなかったし

  • 220二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 18:32:06

    まだ何にも詳細わからんけど
    時止めみたいな制限とかが存在しない感じなのが一番反則くさい

  • 221奇妙な粗筋書き24/11/07(木) 19:11:30

    *『スタープラチナ ザ・ワールド』の能力値解説

    スタンド名-『スタープラチナ ザ・ワールド』
    本体-空条 承太郎

    破壊力-A スピード-A 射程距離-C
    持続力-E 精密動作性-A 成長性-C

    能力-
    超精密な動きで物体を破壊する能力。
    射程距離は2m以下であるが、そのスピードはあまりにも速く、
    「時」を越えた時、全ての世界の時間が止まる。
    全盛期の承太郎は最大で「5秒間」時を止める事が出来た。
    時を止めるのに「5秒間」と表記する事は矛盾しているが、とにかく人間の感覚で5秒ほど、という意味である。

  • 222奇妙な粗筋書き24/11/07(木) 19:12:20

     第150話 シュンッ

    神父が起こしたものと思われる「天国」の異変は、ジョリーンたちの周囲だけでなく世界中で起こっている
    女の子がアイス山盛りで頼めば、お口に運ぶ頃には全部溶けてしまい
    学校の体育授業でなわとびに音楽を合わせようとすると、超高速な音楽が流れだして
    子供たちも律儀に合わせて飛ぶもんで、縄跳びが体中に絡んで大惨事

    TVがCMを流し出したころお家でごろごろしてる子が
    くしゃみで出たはなみずかもうとすると、早くもはなみず固まってティッシュ取れなくなったり
    TVの方はCM流し損ねたので次回はまとめて三回分です

    また別のとある学校では試験開始、ストップウォッチを動かして時間を測り
    動かした瞬間、試験終了時間でーす 生徒の皆さんもガクゥとずっこけ
    食堂でとんかつにソースかけたおっちゃんが、気づけばテーブルまでソースまみれで悲鳴が出ちゃう

    間違い電話かけた方が、間違いに気づいてすぐに電話を切ると 通話時間6時間以上 料金3万円になります
    野球の試合では、投手が超剛速球を繰り出す! 
    キャッチャーのミットに収まった瞬間にバットが振られるほど、プロ入り確定との実況の声に投手もニヤケ顔
    漫画家さんの方は原稿絶対間に合わないで、悲鳴上げながら担当に頭下げてました

    さっきマンガ読んでた子が変わらずのんびりしてるが 
    時計は超高速で回転、すでに時間にして24時間が経過していたが全然気づいてません
    肉屋では冷凍の肉を持ってくるよう職員に頼むと 取り出そうとするときには冷凍庫に入った人もいっしょに冷凍肉と化していた
    とある男女の愛の営みは4時間到達 新記録に女の方も喜びの声が出る

    先ほどの野球の試合ではようやく相手チームも打つ事に成功するが
    これは余裕のピッチャーフライ 投手もニヤケ顔で待ち構えるが 
    瞬間、宙に浮いたボールは超高速落下!投手の顎を砕く!! 
    流血も超高速で溢れ出て、グラウンドは血まみれの大惨事と化していた

  • 223奇妙な粗筋書き24/11/07(木) 19:13:25

    いぬ連れの老婦人が横断歩道を歩いていたが、すぐに歩道は赤信号となり
    不意にいぬが首を引っぱられ、不満げに振り返ると 老婦人は 腕 だけと化していた
    次の瞬間、その腕も暴走車たちに引っ張られ 交差点では超高速の暴走者による多重事故となっていた

    そしてケープ・カナベラルでも、ヘリの降下速度がすさまじく制御不能
    ジョリーン達の目の前でヘリが墜落、爆発を起こす…!! その異変にジョリーンたちも表情を強張らせる
    そこに瓦礫が頭に直撃したエルメェスも、どうにか意識を取り戻すが 
    頭から流れ出た出血は止まっていないにもかかわらず、すでに血が乾き始めている…!
    そこで承太郎も、自身の腕時計が高速で回っていることから、この現象に気付く…
    まさかすでに、神父の能力の完成はあのスペースシャトルに乗り込んだ時に果されたのか…!?

    「いろんなものが速く動いてる…… この世のものが……
     き…機械だけじゃあなく す…全てのものがッ…… まさかッ! これが能力の『完成』!!?」
    「太陽がしずんだぞォオ―――――ッ 早くも星々がもう出ているッ!」

    ―――そこへ建物の方で何者かが動いたのに気づく承太郎
    この現象、なにもかも早く動いているだけではない 「時間」そのものが速くなっているのだと見る
    それも次第に加速し始めている… 神父だけがこれに"ついて行ける"としたら…承太郎も表情が強張る

    (大いにありうる…… ヤツはオレの投げた銛を"かわした"――― (たぶん無意識で)
     この時間の加速の中でヤツが動けるとしたなら!! 動けることに気付いたとしたら!!)

  • 224奇妙な粗筋書き24/11/07(木) 19:13:40

    ・・・見晴らしのいいこの場所では、自分たちが圧倒的に不利 

    ジョリーンにもこの場は逃げるように言うが そこへ何かが動くのに二人も気づく

    ジョリーンも神父の気配は感じているようだが、正確な位置は掴むことはできない だが近づいているのは確か…


    そこで承太郎、『スタープラチナ ザ・ワールド』発動!!

    時を止めて柱の陰に隠れていた、神父と新たなスタンドの姿を確認する…!

    だが加速の影響か「時を止める時間」も一瞬、承太郎ですら対応しきれない・・・


    ―――そこへアナスイ、承太郎の体を建物の屋根上へと引っ張り上げることで、神父の奇襲を阻止

    ジョリーンたちもすでに避難済み 辛うじてながら、状況に余裕ができると アナスイが承太郎に告げる


    「ところで……おれは全力であなたのお嬢さんを守ります

     すでにのっぴきならない事態に陥ったようだが この闘いは生き抜く………


     だからお嬢さんとの結婚をお許しください」


    <続く>

  • 225二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 20:43:31

    超高速現象の騒動は久びさのギャグ要素だけどところどころ怖いな

  • 226二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 07:28:06

    保守

  • 227二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 09:17:39

    ジャンプでせっくすシーンだすのはアカンやろw

  • 228奇妙な粗筋書き24/11/08(金) 18:57:08

     第151話 結婚宣言 (本日巻頭カラー)

    「今……なんて言った? ………」
    「ですからあなたに今 お許しをいただきたい……承太郎さん お嬢さんとの結婚を………」

    不意にアナスイの口から出た、娘ジョリーンとの結婚の許しを求める声に 
    父承太郎も困惑気味に聞き返す アナスイも愛するジョリーンの父親との対面に、その顔に緊張が浮かぶ

    「こんな時になんだが……「許してくれる」だけでいいんだ
     あなたが………許してくれるだけで…… それだけでオレは救われる」

    …アナスイ自身、本気でジョリーンと一緒に暮らせるとは思ってはいない
    自分は殺人罪なのは事実、ジョリーンが本気で自分のことを好いているはずがない…
    それでもジョリーンが父から受け継いだ清い意志、心は自分の心の闇を照らしてくれる
    あとはジョリーンの父の「許す」の一言だけで、アナスイの心は救われる どうか許しを……

    「………言ってる事がわからない……… イカレてるのか? ………この状況で」

    ―――そこへジョリーン、自らアナスイの胸へともたれかかる
    ただ勿論、アナスイとの交際アピールではない この状況では散らず全員で固まるべきという判断から
    屋根の上に逃げたはいいが、ここから先の逃げ道がない そして神父もこのどこか下を動いている
    ひとまず「糸の結界」で屋根上の周囲を固めたが こんなものが効くかどうか…

    「そして「能力」を身につけたからといってあいつはあたしたちを見逃すつもりはないッ!
     あいつが狙っているのは「決着」……あたしたちや『ジョースターの血』との「決着」をつけなくてはと考えているッ!」

  • 229奇妙な粗筋書き24/11/08(金) 18:57:29

    あくまでこの場は一時しのぎ、状況は変わらず僅かな余裕もない
    空を流れる雲も超高速で動いており、さながら映画の特撮のようで
    このまま「加速」が進めばどうなっていくのか…エルメェスもそう漏らしてしまう

    「承太郎さん! ……「許す」を…」
    そんな中でもアナスイは変わらずそう求めるが… 
    承太郎の返答は、アナスイにくっついた娘ジョリーンを引っぺがすものであった

    ともあれ承太郎もここはまず状況を整理 状況は追い詰められているようだがここに逃げたのは正解だとして
    神父の能力が「加速している時間」との確信を得る ただ完全に見えないわけではない
    自分の腕時計の動きから見るに、1時間が2分といったペース 人が走る速さも新幹線レベルになる
    だが新幹線の動きが肉眼で見えないという事はない 動きだけは捉えられるハズ…

    「さ…30倍 で…でも60キロの車なら時速1800キロ マッハ2・4だ」
    「そうだ…… だが神父はこの屋根の上に登って来るのも用心している
     わたしの能力が数秒で『時を止められる』事を知ってるからだ
     そして誰もわからない事だが…ヤツの能力がこれからどうなるのか?
     その「真価」もヤツ自身が見たがっているッ!」

    ―――屋根上から周囲を探索していると、オープンカフェのテーブルにて、何かがもぐりk

  • 230奇妙な粗筋書き24/11/08(金) 18:57:52

     << >> [ □ ] > ● ―――――スタープラチナ ザ・ワールドッ


    その瞬間、承太郎が『時』を止めてスタープラチナの視力で周囲を探索

    だがテーブルの下に何かが潜んでいる様子は無く… 

    時を止められるのは最大で『5秒』 その間にヤツを見つけて叩かなくては…

    ・・・ひとまず今回の時止めでは敵の姿は確認できない 一旦時止めを解除して仕切り直し―――

    その瞬間、風景の違和感に気付く 反り返ったヤシの木に目を向けると、そこに神父の姿が…!


    (「ヤシの木」!……なに……木の弾力!葉の中にッ!まさか……限界だッ時は動く!バネのように飛んでくる……!!)


     << >> □ [ > ] ● ―――――時は動き出す



    そしてその瞬間!!そのヤシの木の弾みの勢いを利用して、神父がジョリーンたちに強襲をかける!!

    突然の事態にジョリーンたちも対応できない、気づいたのは寸前でそれを確認できた承太郎のみ

    即座にスタープラチナのオラオララッシュをブチ込む承太郎だが 

    加速し続ける神父はそれを容易くすり抜け、そして反撃の手刀が承太郎の首を切り裂いた―――!!


    <続く>

  • 231二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 19:50:28

    うわあああ承太郎ーーー!?
    ちょ、これマジか、承太郎死ぬのか!?

  • 232二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 20:55:08

    主人公補正を失った元主人公というのはこういうものなんだな…

  • 233二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 06:08:17

    前回もホワイとスネイクにやられてたし、六部条太郎いいとこねーなぁ

  • 234二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 08:23:02

    >「………言ってる事がわからない……… イカレてるのか? ………この状況で」


    アナスイの人柄を知らん人からしたらこういう反応になるわなw

  • 235奇妙な粗筋書き24/11/09(土) 19:18:44

     第152話 人類の幸福

    *扉絵はメインキャラ解説

    ・空条 徐倫
     運命に翻弄され無実の罪で投獄。
     それはプッチ神父が仕組んだ罠であったが、徐倫は逆に成長していく。

    ・エンポリオ少年
     彼の母親は神父に能力をコレクションされた囚人
     エンポリオは刑務所内で生まれ、そこで育った。

    ・空条 承太郎
     かつて1989年 DIOという人間の頂点を目指した男の野望を封印
     だがその封印した最終の「能力」を プッチ神父は承太郎の記憶の中にあると考え、
     彼の娘、徐倫を利用して奪い取った。

    ・エルメェス・コステロ
     神父がDIOの肉体の一部を目覚めさせたため利用した
     スタンド能力が、彼女の姉を殺した元ヤクザが持つ能力だった

    ・アナスイ
     殺人を犯した自分の心を呪われたものと考え
     空条徐倫に恋心をいだき守ることで その心が清められると信じている。

    ・プッチ神父
    「運命」の克服になによりもこだわる。
     そして ついに「時の加速」! DIOの求める能力を手にした。

  • 236奇妙な粗筋書き24/11/09(土) 19:19:18

    神父の奇襲を受け、その首を切り裂かれた承太郎 

    一行が悲鳴を上げる間もなく、神父はさらにジョリーン達も仕留めにかかる!

    超高速で一同の周囲を駆けまわる神父 ジョリーンたちもその動きを捉える事ができない

    そしてそのまま背後に回った神父が、ジョリーンm



     << >> [ □ ] > ● ―――――時は止まる


    「く う   アナスイ………」


    呻き声を漏らす承太郎の首からは、アナスイの『ダイバー・ダウン』の腕が伸びていた

    アナスイはあらかじめ、承太郎の体内にダイバー・ダウンを潜航させることで

    ダメージを肩代わりすることで、致命傷とならないように防御していたのだ

    ひとまず承太郎、辛うじてながらまともに動けはするが… 

    ジョリーンたちをまとめてかき集めると 自らが前面に立ち、ジョリーンたちを守ろうと立ち塞がりながらも

    停止時間が5秒は短すぎる、と苦悶の表情がうかぶ・・・


    (スタープラチナで『5秒』停止したなら 次に停止できるのは何呼吸か間を置いた後だ……!!

     今のあの神父に対抗できるのは やつがわたしの射程内に入った時だけだというのに……

     時を停止させた この「間」だけだというのに……!!)


    やはりそれでも承太郎の傷は深い 神父に近付こうにも体がよろめき 「5秒」の間では攻撃まで手が回らない…


     << >> □ [ > ] ● ―――――限界だ…(再び時は動く)

  • 237奇妙な粗筋書き24/11/09(土) 19:20:00

    時が動き出した瞬間、目の前にいる存在が承太郎に変わっているのに気づいた神父

    そしてスタープラチナのオラオララッシュを繰り出すも、寸前で気づいた神父もそれを回避

    ……天井の一角にて、神父はその足を止めると 自身の新たなスタンドとともに一同を見下し、告げる


    「順番は承太郎ではなくアナスイになったな…始末するのは… だがいいか………

     おまえたちには計り知れない事だろうが 最後にひとつ言っておく

    『時は加速』する わたしの能力は……完成したようだ

     そしてこれは……おまえたちを始末するための能力ではないし『最強』になるための力でもない…

     この世の人類が真の幸福に導かれるための力なのだ


     名を関するなら『メイド・イン・ヘブン』


     おまえたちと決着をつけるのは未来のためだ

     これからおまえたちが死ぬのは人類の幸福のための単なる犠牲にすぎないのだ」


    ―――そこへエンポリオが『拳銃の幽霊』を取り出し、銃撃を放つが

    加速し続ける神父には、銃弾もかすりもしない…! 

    だがエンポリオは、今の銃撃は神父を狙った者ではないとする


    「エルメェスが弾丸に『シール』をはったッ! 『シール』で弾丸は2個になっている!!」


    そして一行にはお互い捕まって、絶対に手を放してはダメだと声を上げながら

    手元にあった銃弾のシールをはがすと 『二つが一つになる』力によって、ジョリーンたちは放った銃弾の方へとすっ飛ぶ!!

    だが神父も逃がしはしない!すっ飛ぶジョリーンたちを仕留めようと追ってくる―――!


    そこへアナスイ、何か考えがあるのかエンポリオに次のシール付き弾丸を続けて撃つよう指示を出す

    このままの勢いで湿地帯に向かい、『海』の方に出れば ひとつだけヤツを殺す方法がある、と…!


    <続く>

  • 238二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 20:11:36

    承太郎生きてたか…何であれ良かった

  • 239二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 20:37:00

    誰にも追い付けないスピードがどれだけタチ悪いかがよくわかるな

  • 240二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 06:58:02

    アナスイはホント頼りになるなあ…
    間違いなく六部のMVPはこの人だわ

  • 241二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 16:35:20

    自分以外誰も追いつけない世界がどう幸福なのか
    もうここまでくるとDIOを失った「世界」に自分以外必要ないレベルの狂信かかえてもおかしくないと思う

  • 242奇妙な粗筋書き24/11/10(日) 19:04:05

     第153話 いいわ

    銃弾のスピードを利用して、その場を離脱しようとするジョリーン達だが
    神父の超加速は一瞬にしてジョリーンたちを追い抜き、先回りしようとする
    神父からの攻撃を防ぐためにも、アナスイももう一発撃って海のほうへ方向を変えるよう指示を出す
    これにより神父の待ち伏せ攻撃は防ぐが、それでも神父の超スピードは一瞬で距離を詰めてくる…!
    だがこの圧倒的なスピードを持った相手に、アナスイは冷静にその戦力を分析

    どれだけ『加速している時の中』を進んで来ようと、スタンドはあくまでひとり一体 
    その攻撃パワー自体も並みよりも上程度とみており あくまで攻撃は"ひとりずつ"仕留める方式
    神父を倒す方法も、そこにあるとして…アナスイはそのための作戦を説明

    「ヤツがオレの体に攻撃を加えた瞬間…… 承太郎さん…オレはあんたに『合図』を送る
     その瞬間『時を止めて』あの野郎をあんたが"ヤルんだッ"!!
     時を止めるタイミングは あいつがまず最初に"オレの体に"叩き込むのと同時だッ!
     
     いいですね……?先に「止め」ちゃあだめだ……"あと"です……
     一瞬の出来事になる!タイミングが大切だ! ヤツを捕まえて倒すんです!それはあんたの『スタープラチナ』しかないッ!」

    ・・・アナスイのその提案には、一同も困惑が浮かぶ
    承太郎も先ほど神父がアナスイから仕留めると宣言していたが、やはり本命は自分と見ており…
    むろんアナスイもそこは考えており、そのための手として、先ほど同様ダイバーダウンを承太郎に潜行させている
    いや、今の密集した位置取りなら全員の体内に同時に入れている… 
    つまり誰から攻撃されようとも、最初の一撃は必ず『ダイバーダウン』が"引き受ける"ということ…!

  • 243奇妙な粗筋書き24/11/10(日) 19:04:50

    「アナスイ おまえ…「相討ち」ってことか!?」
    「む…無理だッ! ヤツの次の攻撃は 絶対致命傷が来るッ」
    「かもな だが急所まで達しないうちに「合図」を送れるかもしれない…
     最近オレは運がいいからな……そうだろ?エンポリオ

     脱獄してからオレは命だけはツイてる……
     この勢いで生き残ったら… その時は…徐倫に血痕でも申し込むとするかなああ 
     ククク……ハハ ・・・とか言ったりして…ハハ」 「いいわ」

    苦笑交じりにそう漏らすアナスイに対し、その後ろのジョリーンがこともなげにそう返す
    その返答に目を丸くするアナスイに、ジョリーンはもう一度、「いいわ 申し込んで……」とする

    「この状況で「絶望」しているから言ってるんじゃあない……
     あなたの考えには希望がある 暗闇なんかじゃあない…
     道が一つしかなくても それにかすかでも考えがあるならそれはきっとうまくいく道」

    ・・・ジョリーンの言葉に、アナスイは感極まるように、かすかにその背が震えていた

    そこへ先回りする神父に気付き、もう一度銃撃で方向転換 
    一同は湿地帯に着水する事に成功し、アナスイが一同に向け、自分を中心に固まるよう声を上げる
    すると神父の目にもとまらぬ動きで水が波打ち これにより平地よりもその動きが見切りやすくなることに承太郎も気づく

    「まだだ承太郎さん……!! まだ時を止めてはだめだッ!
     逃げられたらそこで終わりだッ! ヤツの体は"つかまなくちゃあ"だめだ
    『合図』を体で感じて下さい」

  • 244奇妙な粗筋書き24/11/10(日) 19:05:09

    ・・・だがそこで、周囲の景色の異変にエンポリオが気づく

    いつの間にか空を流れる雲の動きまで、ロケットのように高速化しており

    さらに先ほど日が沈んだはずなのに、もう海の方から太陽がすごい速さで昇ってきている…!!

    まさか時の高速化がさらに加速していってるのか…!? 時計の針も凄まじい速さで回っており

    波の動きまで激しく押し寄せ引いていく、水を走る神父の動きまでつかめなくなっている…!


    「承太郎さん まだだッ!まだだぞッ!オレの合図を待て」


    ―――次の瞬間!水から飛び出した腕がアナスイの胴体を貫く!!

    「今だッ 時を止め・・・・・・・・・



     << >> [ □ ] > ● ―――――時は止まる


    そしてその瞬間!承太郎も即座にスタープラチナ・ザ・ワールド発動!

    アナスイを貫く腕を掴む! …だが、その腕、神父のスタンドの腕ではない!?

    ジョリーンのストーン・フリーを引き出させ、その腕でアナスイの胴体を貫かせていたのだ…!!


    <続く>

  • 245二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 20:15:54

    この闘いが終わったら結婚しよう、はアカンだろアナスイ・・・orz

  • 246二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 22:50:53

    アナスイの心もジョリーンのおかげで救われたみたいにもなってるしな
    決着がどうあれアナスイのリタイヤは確実であろう

  • 247二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 06:18:34

    加速してるのは時間だけだから、シール移動ですっ飛ぶ時の風圧、Gとかは問題ないのかな
    なんだかこんな状態で銃弾の速度ですっ飛んだら人体も一瞬でひき肉になりそうで怖い

  • 248二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 08:04:39

    さすがに承太郎なら・・・

  • 249奇妙な粗筋書き24/11/11(月) 19:40:08

    [ >> ] 世界中の時の流れはさらに加速していた

    [ >> ] エレベーターに乗れば50階から1階まで一瞬で到達、中に乗った人たちは大惨事

    [ >> ] 漫画家さんも一晩で1Pも書けない状況に嘆きの声が出てしまう

    [ >> ] ペンが原稿に着く前に、先につけたインクが乾いてしまい、書く事すらできない


    「え!それでも間に合う漫画家がいる?

     だ 誰ですそいつはぁ―――ッ 何者なんだぁ―――     岸部露伴…」


    [ >> ] 病院で亡くなった人も一瞬で腐敗し、その死を悲しむ暇もなく家族も別の意味で嘆いてしまっていた



     第154話 殉教者たち



    TVの調べによれば、鳥や虫などはこの加速の影響下になく、あたりまえに飛行している模様

    草木も花や芽が急激に咲いたり枯れる事はないとの事で… しかし時の加速は確かに存在している

    手に持っていたカップを落とせば、その落ちるのが見えないほどのスピードとなっている

    だがコメンテーターたちは気のせいかもしれない、とそれを否定する意見も出ていた 話の途中ですがここでCMです


    ≪おい待て…… CMCMってコマーシャルばっか流してる時か!?

     なんなんだおまえはさっきから!こらッ!≫

    ≪CMがあるから番組があるんです≫

    ≪逆だバーカッ!おのれはそれでもジャーナリストかッ! 優先するのは正確な報d



     << >> [ □ ] > ● ―――――時は止まる

  • 250奇妙な粗筋書き24/11/11(月) 19:40:42

    ―――そして場面は、時が止まった瞬間 アナスイの胴体を貫かれた瞬間に映るが

    神父は自身のスタンドを使ってジョリーンのスタンドを引き出し、その腕でアナスイの胴体を貫いていた

    これにより神父に一撃をぶちこむための承太郎の動きが『一手』遅れる 残り時間四秒

    この停止した時間が最初で最後のチャンス これを逃せばもう加速し続ける神父を捉える事は出来ない あと三秒

    そしてあと二秒、神父に一撃をブチ込もうとした瞬間、承太郎が気づく

    ジョリーンの首筋に一本のナイフが突きたてられており、さらにその上空にも無数のナイフが…!


    「うおおおおおおおおおおおお」

    (ナイフがッ! 落下途中………!! 神父はすでに空中へ投げていた! かつてDIOがやったように…!!)


    承太郎もここは先にジョリーンをナイフの軌道から逸らすしかない

    ジョリーンの体を引っぱり上げると共に、神父に向けてスタープラチナのラッシュを―――



     << >> □ [ > ] ● ―――――時は動き出す


    ―――放った瞬間、神父が空中で消え、スタープラチナの拳は空を切る

    承太郎の背後に回りながら、神父は嘲笑う笑みと共に言い放つ


    「「二手」 遅れたようだな………

     ジョースター家は血統ゆえに 誇りと勇気から力を得 運命に勝利して来た

     だが!  弱点もまた血統ゆえに 空条承太郎…娘がおまえの弱点なのだ」


    神父の一手により、アナスイ戦闘不能 

    そこへエルメェスのキッスが叫び声と共に手刀を振るうが

    超高速の神父の動きはそれを容易く避けると共に キッスの両腕もろとも、承太郎の顔面を真っ二つに切り裂く…!!

    ・・・さらに、水場に倒れるジョリーンも、そのわき腹にナイフが突き刺さり うわごとのようにジョリーンは呟く…

  • 251奇妙な粗筋書き24/11/11(月) 19:43:21

    「車を盗んだ… あたし 学校の帰り スーパーの駐車場で…車を… なんであんな事をしちゃったんだろう………

     でも 父さんが助けに来てくれる………絶対に」


    ジョリーン一行、エンポリオを残し全滅・・・!! その残酷な光景にエンポリオも涙と悲鳴が溢れ出る

    そして当然、ただひとり残ったエンポリオを、神父も逃がしはしない 因縁は全て断ち切らなくてはならない…

    ・・・目の前に立つ神父に向けて、涙と恐怖に表情を歪ませながら、エンポリオは銃を向ける


    「撃って来い… その方が殉教者らしくこの世を去っていける」


    <続く>

  • 252二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 20:55:26

    うわあああ・・・こんなのアリかよ・・・orz

  • 253二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 21:48:51

    4部の早人くんを思い出す絶望的な状況だな
    早人はバイツァダストの効果で戻ることができたけど、コレを打開できる手が巻き戻し以外であるんか、てくらいアカン状況だぞ マジでどうすんだこれ

  • 254二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 07:32:54

    >「「二手」 遅れたようだな………


    前回は「一手」だったから今回は神父に対しての一手遅かったなのやり返しでキメてくれると

    超高速でも承太郎の経験値ならそれくらいできると思ってたんだが

    神父の方が一枚上手だったか…

  • 255二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 12:23:32

    覚悟で道を切り拓け!

  • 256奇妙な粗筋書き24/11/12(火) 19:14:23

    *プッチ神父の第三のスタンド『メイド・イン・ヘブン』の能力値解説

    スタンド名-『メイド・イン・ヘブン』
    本体-プッチ神父

    破壊力-B スピード-∞ 射程距離-C
    持続力-A 精密動作性-C 成長性-A

    能力-
    「重力」と「時間」の間には、特別な関係があると物理学で照明されている。
    例えば重力が重くなればなるほど、時間の進行は遅くなったりする。
    詳しい原理は、ここでは計り知れないが、スタンド能力「メイド・イン・ヘブン」は
    地球や月や全宇宙の重力を利用して、時間を少しずつ加速していっているようだ。
    そして全生物は、その時の流れについて行けない。
    その中で自由なのはプッチ神父と 神 という概念だけだ。

  • 257奇妙な粗筋書き24/11/12(火) 19:15:47

    「『運命』はここで終わりだ エンポリオッ!」
    エンポリオの銃撃を超高速の動きで避けながら、エンポリオをも手にかけようとする神父
    悲鳴を上げながら全弾撃つが、そのスピードの前では無駄な抵抗でしかない そのままエンポリオも…

    だが次の瞬間、エンポリオの体は何故か宙に浮きながら後退していく 
    突然の事態にエンポリオ自身も困惑が浮かぶ これはいったい…!?

      第155話 さらに!

    そのままエンポリオの体は、海の中へと沈んでいく
    神父が振り返ると、その場に倒れる人物たちが、ひとり足りないことに気付く

    「空条徐倫!!」

    その瞬間!水の底からストーンフリーのラッシュ攻撃が神父へと浴びせられ!!
    そのラッシュの中で飛んできたナイフの刃が、神父の顔面に承太郎と同じ傷跡を刻み付ける…!!

    「『ジョ―――――スタ―――――ッ!!』」
    (逃げられると思うのか!! おまえらが水を泳ぐスピードはッ!走る事より遅いというのにッ!)
    だが神父もその傷に怯むことなく、即座に水の中に沈んだエンポリオとジョリーンを追おうとするが
    そこで目にしたのは、イルカの背とエンポリオをストーンフリーの糸で絡めるジョリーンの姿!

    「どんなに『時が加速』しようと 全ての生き物は変わらないスピードで動いてる……
     イルカを「ストーン・フリー」で捕えた…… 
     そしてプッチ神父…このスピード!このイルカにすぐに追いつけるだろうが 肝心なのは「距離」よ
     …短い距離なら追いつける! でもあんたはいったい何メートル泳ぐ事ができる?
     500m? それとも800m イルカより疲れず長い「距離」を泳いだり潜ったりする事ができる?

     時の加速は関係ない! 物を持ち上げたり溺れないように泳げる距離は普段と「同じ」ッ!
     しかも溺れる前に岸まで戻らなくてはならない距離!」

  • 258奇妙な粗筋書き24/11/12(火) 19:16:18

    しかしそれでもなお、神父は決してジョリーンとエンポリオを追う事を諦めはしない
    因果は「未来」までは持っていけないとして、なんとしてもここで決着をつけんとする

    …そして同時に、自分がギリギリで生きているのもみんなの助けによるものでもある、とするジョリーン
    アナスイが父をかばってくれたから自分は生きているし 
    エルメェスの攻撃のおかげでロープを伸ばしてイルカを捕まえる間が出来た…
    イルカは人を乗せる際、決して溺れさせたりしないで泳ぐやさしい生き物
    エンポリオもジョリーンに、早くこっちに来るよう声を上げるが…

    「そのイルカはきっとあんたを安全な所まで連れてってくれるわ」
    「・・・・・・ ? 何言ってるんだッ!早くッ! おねえちゃんッ!ぼくのところに来てェ―――ッ」

    だが叫び声を上げるエンポリオに対し、ジョリーンは一緒にはいけないと返す
    神父はジョースターの血筋の位置を感じ取る事ができる どこへ逃げても追跡して来る
    それはつまり、ジョリーンと一緒にいたらエンポリオが逃げる事は不可能だという事…

    「ひとりで行くのよエンポリオ
     あんたを逃がすのはアナスイであり……エルメェスであり あたしの父さん 空条承太郎……
     生き延びるのよ あんたは「希望」!! ヤツは疲労する!! ここはあたしがくい止める」

    その言葉とともに、ジョリーンは自らエンポリオに絡めていたロープを切断する―――!!
    神父にやられた承太郎達も、時の加速によって一瞬で腐敗し骨と化す中
    ジョリーンはエンポリオを生かすため、たった一人でその絶望に立ち向かう…!!

    「来いッ! プッチ神父 『ストーン・フリィィィ―――ッ』」

    ―――――だが次の瞬間、エンポリオが目にしたのは
    血しぶきと共に飛んでいく、ストーン・フリーの腕とサングラスであった―――

  • 259奇妙な粗筋書き24/11/12(火) 19:17:51

    ジョリーン達が討たれても、時の加速は止まることなく、更にスピードを増していく

    もはや一瞬のうちに朝と夜が繰り返され、出てくる太陽も丸ではなく一本の線を描き出し

    時計の針も肉眼では分からないほど高速化、人体にすら影響が出始める


    ジョリーン達を失い、嘆くエンポリオをよそに 時の加速は残酷なまでに勢いを増していく―――


    <続く>

  • 260二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 20:09:37

    まさかの全滅か・・・

  • 261二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 22:17:50

    ここまでやった以上、何らかの手段での巻き戻しも確定した気がする
    さすがに承太郎もジョリーンも死んで、エンポリオ一人生き残ってのバッドエンドとかありえんし

  • 262二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 07:22:37

    やられたしゅんかん、状助かジョルノが助けに駆けつけてくれて、ギリギリのところで回復が間に合った!
    ・・・って、なると思ってたんだがなあ なんつーかジョジョは絶望させるのがうまいよなーと感じるわ

  • 263二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 07:55:50

    プッチ神父が加速したまま泳げるのは水も波も加速しているから、つまり波紋も加速する?

  • 264二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 13:17:13

    >>256

    神(荒木先生)

  • 265奇妙な粗筋書き24/11/13(水) 19:13:45

     第156話 運命の夜明け

    時の加速の影響は、あらゆる「物」にまでその効果を及ぼし始める
    買ったばかりの家電が即座に壊れ、テーブルも崩壊し、紙幣もボロボロに崩れていき
    差し歯、カツラ、本や絵画、家屋に至るまで、あらゆるものが崩壊していく
    さらには地形までも崩れていき、超高速で登り、沈みを繰り返す太陽は輝く一本線となっていく
    波の力で岩の形まで変わっていく、理解を越えた光景にエンポリオも戸惑いの声が出てしまう

    「ど…どうなっているんだ!!? 岩の形が波の力で変わっていく―――ッ!
    「時の加速」は止まらないのかぁ――――――ッ! どこまでッ!どこまで「加速」するんだァ―――ッ」

    ついにはエンポリオの着ていた服までも、ボロボロに崩れていき…地形すら消滅していき 世界そのものが、消滅してしまう…!?
    宇宙空間のようなところに投げ出され、そこにいるのはエンポリオを含め様々な「生き物」だけが存在していた
    いったいここはどこなのか…目の前の光景は完全にエンポリオの理解を越えている
    そして宇宙空間に浮かぶ、太陽が強烈な光を放ち その光がエンポリオを包み込んでいく―――




    エンポリオが気づいた時には、いつの間にかとある屋内に移っていた
    さらに周囲には自分と同じようにいつの間にか裸になった男女たちの姿…
    ……この場所、見覚えがある グリーン・ドルフィン刑務所、面会室前の廊下…!?

  • 266奇妙な粗筋書き24/11/13(水) 19:14:18

    「なんなんだよ 会いたくなんかねーんだよッ!

     今頃のこのこ来やがってッ! 父親づらしてんじゃあね―――ッ」

    「おまえを助けたいんだ すぐにここから出してやる」


    さらに面会室の会話にもどこか聞き覚えがある エンポリオもその面会室の中を覗き込むが

    そこにいたのは、ジョリーンと承太郎・・・では、ない…!? 雰囲気は似ているが、違う…!


    そして面会室の向こうから、姿を現したのは、プッチ神父…!!


    「…… 『時の加速』により 『加速』の行きつく究極の所! 『宇宙』は一巡したッ!

    『新しい世界』だッ1 人類は一つの終点に到着し「夜明け」を迎えたのだッ!

     だがこの「運命の夜明け」にわたしの「因縁」だけは持ち込めないッ!」


    「プッチィィ―――――ッ」 エンポリオへと近づく神父の姿に、エンポリオもあらん限りの叫び声を上げる…!


    「空条徐倫はもういないッ! 魂さえも…… 承太郎も消滅したッ!…アナスイもエルメェスも

    『死人』は来れないのだッ! わたしに相反する因縁は全て『"向こう"』に置いて来たのだ!!

     おまえ以外はだッ!!エンポリオッ! おまえは"ここに"来てはならなかったのだッ!

     ここで今ッ! 絶対に消えなくてはならないッ!」


    ジョースターの血統を断ち切ったプッチ神父 残りの憂いはエンポリオのみ

    全力を持って神父は、自らに絡み取る因縁を断ち切ろうとする…!!


    <続く>

  • 267二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 22:43:01

    えーっと・・・つまりどういうことですか
    時の加速で別の世界、並行世界を創り出した、って事でええんかな

  • 268二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 23:38:55

    ジョースターの血脈、その因縁も断ち切った新しい世界が天国ってことなのか、プッチよ
    そんなしょーもないかんがえで世界を巻き込むなよ…まじでもっともドス黒い悪、そのものだな

  • 269二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 07:32:41

    ここは満を持してFF復活参戦やな
    エンポリオにわずかに付着してたFFの残滓が世界が一巡するほどの加速で人間レベルにまで増殖
    何故かはわからないけど、エンポリオは傷つけさせない、と魂に刻まれた絆でタンカ切って立ち向かう コレだな

  • 270二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 11:26:23

    露伴先生は?

  • 271二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 13:48:31

    >>ジョースターの血統を断ち切った

    仗助「え?」

  • 272奇妙な粗筋書き24/11/14(木) 19:19:44

    *メイド・イン・ヘブンが起こした『宇宙の一巡』の詳細解説

    ■ グリーン・ドルフィン刑務所 承太郎、徐倫と面会(2011年11月))
    ■ ↑
    ■ |
    ■ ↓
    ■ 空条徐倫が投獄されていた期間は脱獄まで約4カ月

    ・ ケープ・カナベラル ビジター・センター 時の加速開始(2012年3月21日))

    □ 生きているものだけで死人はいけない
    □ |
    □ 「地球の終わり」
    □ |
    □ 「時の加速」 無限大へ
    □ |
    □ 宇宙の終焉へ
    □ |
    ■ ・特異点
    □ |
    □ 「時の加速」 スローダウン
    □ |
    □ 「新しい地球の誕生」
    □ |
    □ 「新しい歴史の誕生」
    □ ↓
    □ 最初の出来事に戻る

  • 273奇妙な粗筋書き24/11/14(木) 19:20:11

     別の宇宙の誕生(パラレルワールドと考えてもいい)

     星々が出来るのが必然なら
     地球と同じ惑星だって この宇宙のどこかに出来るはずだ

     その惑星にも大気はでき 生命が生まれ
     恐竜が滅び 前の地球と同じような運命をたどるのが必然だ そして新しい歴史の誕生
     
     無限大に加速する時の中を旅してきた生物たちにとっては この旅は一瞬の出来事に感じる

     新しい歴史は誕生したが 宇宙を旅して来た生命たちの地球到着を
     運命の中にあらかじめ組み込んである歴史のはずだ

     ―――つまり同時に同じ人間は二人いないし 住んでいた時と同じような場所に到着する
     たとえアリ一匹でさえ 運命の中に組み込まれて新しい世界に到着する

     人は「運命を切り開く」と考えられているが
     もしかしたらその切り開く事すら 運命の中に組み込まれているのかもしれない

  • 274奇妙な粗筋書き24/11/14(木) 19:20:37

     第157話 ズブッ

    「たとえばこれから君は自分の部屋に逃げ込もうとする
     前の世界の刑務所で隠れていた『君の秘密の部屋』へだ
     君がそこへ行く事は「決定」されている 『運命』だからだ!
    『運命』は偶然ではなく 必然性があって起こるものだからだ……」

    そう語りかけながら、エンポリオの前に姿を現すプッチ神父…
    その姿にエンポリオも怯えた悲鳴を上げながらその場を逃げ出し、廊下のすき間から別の場所へと移るが
    廊下に出た際に看守に頭がぶつかってしまう それに気づいた看守たちも
    なんでここに子供が、と困惑が浮かびつつ…何か、看守とエンポリオは違和感を感じとる
    何故か一同は、エンポリオを追いかけようとすると書類に足を取られて転ぶ、との考えが出る
    エンポリオも看守の一人も、そしてもう一人の、転ぶ看守も…
    何であれエンポリオは、こちらを捕まえようとする看守の手から逃れようとするが
    通路の向こうには神父の姿…!! それを見た瞬間エンポリオも即座にUターン
    すると突然の方向転換で、足を取られた二人の看守は盛大に「転んで」しまう…!

    「未来を一巡して 『新しい宇宙』が始まったッ! 運命も同じように繰り返されるッ!
     人の出会いとは「重力」であり 出会うべくして出会うものだからだッ!
     そして人類は未来の全てを体験してこの世界へ到達した!」

  • 275奇妙な粗筋書き24/11/14(木) 19:21:07

    神父が言うには、たとえば五年後の未来、何が起こるか それを人類全員が"知っている"
    加速した時の旅によって、自分がいつ傷つくか、病気になるか、死ぬか、"全て"を体験して来たという
    出会いと別れ、時代の変化、憎愛や発明、芸術に至るまで、文字通り未来の全てを全人類が知っている…!

    「そしてこれこそ「幸福」であるッ!
     独りではなく全員が未来を「覚悟」できるからだッ!「覚悟した者」は「幸福」であるッ!
     悪い出来事の未来も知ることは「絶望」と思うだろうが 逆だッ!
     明日「死ぬ」とわかっていても「覚悟」があるから幸福なんだ! 「覚悟」は「絶望」を吹き飛ばすからだッ!
     人類はこれで変わるッ! これがわたしの求めたものッ 『メイド・イン・ヘブン』だッ!」

    追ってくる神父から必死で逃げようとするエンポリオ
    この先は突き当りを右に行けば『屋敷幽霊』の部屋 だがそこはすでに神父にバレている
    ここは左に逃げて別の隠れ場所を見つけなくては…
    とにかく距離を取りながら手持ちのカバンから何か使えるものを物色するエンポリオだが
    拳銃は海での闘いの際、落としてしまっており、闘う手段がない…! 
    そして通路を左に曲がろうとするエンポリオだが その瞬間顔面にモップの柄が叩き付けられる!?
    通路に置いてあったモップを踏みつけたことで、その柄が勢いよく叩き付けられる形となってしまい
    吹き飛ばされたエンポリオの体は、強制的に右側の通路、『屋敷幽霊』の方へと移ってしまう…!

    「細かい出来事は違っても運命は決して変えられない……… 起こるべくして起こる必然なのだッ! "私以外はな"……
     もしおまえをこのまま生かし わたしがおまえを見失ったなら………
     やがておまえは成長し いずれはわたしを倒そうとするだろう………それが「未来の運命」だ!!
     ここで絶対に生かしてはおけないッ!
     このあと徐倫たちがいなくとも おまえはこの刑務所を脱獄しわたしはケープ・カナベラルでおまえを『見失う運命』!

    「時の加速」が始まったケープ・カナベラル以前の"ここなら"! おまえがどこにいるかわかるッ!
     因縁を消せるのは今…"ここでなのだッ"! だから刑務所の時点で「時の加速」を止めた!
     おまえはその壁の「スキ間」に逃げ込むしかないのだッ!
     覚悟を決めろッ! 覚悟は『幸福』だぞッ!エンポリオ」

  • 276奇妙な粗筋書き24/11/14(木) 19:21:23

    そして「運命」の通り、壁のスキマの向こうへと逃げ込もうとするエンポリオに

    トドメの一撃を振るおうとする神父 そのままエンポリオの体は『メイド・イン・ヘブン』の拳で壁のスキマへと押し込まれ―――


    ・・・そこで神父が目の当たりにしたのは 潰れたエンポリオの脳天ではなく

    その頭に一枚のDISC―――『ウェザー・リポート』のDISCを差し込んだエンポリオの姿であった!!


    「"運命は決まっていて変えられない"………のなら……… "おまえに変えてもらう事にしたよ"……

     おまえの腕が入り口のすき間でぼくの頭に押し込んだんだ


     ウェザーがお前に殺される時 DISCにして取り出したウェザー・リポートの能力!!

     徐倫おねえちゃんが僕にもっててくれって授けてくれたDISCだァァ―――――ッ」


    運命の引力が導いた、エンポリオの戦う力! 大切な友の力で、エンポリオは運命に立ち向かう…!!


    <次回 最終回>

  • 277二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 21:24:11

    間違いなくラストバトルに向けての熱い展開なんだけど


    > 第157話 ズブッ


    このサブタイはどうにかならんかったのかw

  • 278二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 22:05:03

    たしかにウェザーのDISCはエンポリオが預かってたな
    ある意味ウェザーと神父のリベンジバトルやな

  • 279二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 22:56:43

    なんというか…本人はそうは考えてないかもしれない、既に忘れてるかもしれんけど
    自分の選択が妹を殺したって事実を何がなんでも認めたくないんだなプッチは
    その言い訳に運命なんて使って、妹をしなせたことも覚悟なんて言葉で飾り付けして、妹の死の悲しみすらも自分で捨ててしまってるようにしか見えんのよな…

  • 280二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 07:30:43

    プッチ倒してもジョリーンたちは戻ってこないんだろうけど、そこはどうするんだろうな
    プッチが死んだら一巡も消えて、あの死もなかった事になった、とかがちょいご都合だが妥当なとこだろうか

  • 281二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 08:04:45

    前回の露伴先生はなんだったの結局???

  • 282二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 09:32:54

    見事なまで来ジョジョのこれまでのテーマを愚弄してるな

  • 283二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 17:53:10

    宇宙の一巡を経てもカーズは死ぬことできてないだろうしボスはまだ死んでるんだろうな

  • 284奇妙な粗筋書き24/11/15(金) 19:32:33

     ストーンオーシャン 第158話
     ジョジョの奇妙な冒険 第751話

     
      出会い


    「神の御命においてしりぞけるッ! おまえの行動はエンポリオ…
     自分の悲鳴をさらに 地獄のラッパにするだけの事だった!!
     所詮頭に他人のDISCを入れても ウェザーの能力はウェザー本人の才能ッ!!
     おまえが楽々と自由自在に操れるものではないッ!!」

    ついに幕が上がるプッチ神父の『メイド・イン・ヘブン』と
    エンポリオの『ウェザー・リポート』の最終決戦 だが神父はエンポリオに対しそう言い放つと共に
    再び『時の加速』を実行!加速する世界の中ではもう誰も神父には追いつけない!

    「我が大いなる目的の前で エンポリオ! 崩れ落ちる自分の貧弱さを思い知れェエ―――――ッ」

    叫び声を上げると共に、エンポリオの『ウェザー・リポート』に手刀を突き刺そうとするが
    その手が突然、血管が浮き出て膨れ上がるのに気づき…次の瞬間その手が出血!?
    さらに神父の体は、ピアノを破壊するほどにその場に勢い良く崩れ落ち、立つ事ができない…!
    …そんな光景を目の前にしながら、エンポリオはただ茫然と、大口を開けながらその場に座り込む
    そして倒れる神父の目の前には、それを見下ろすウェザー・リポートの姿…!!

    「おまえも知らなかった能力のようだな…… 潜在の中で眠っていたウェザーの能力
     本で読んだ事がある 生物によって最も身近にある「猛毒」は……『空気である!』……と」

    あらゆる生物が生きるために必要な酸素だが、空気中では濃度40%以下でないと逆に毒になる性質がある
    100%の純粋な酸素の力は、「鉄」が腐食し、炎は爆発し、人体の細胞を次々と破壊していく
    そして手足の先から麻痺し、立つ事も出来なくなり、眼球の血管が切れ失明していく…!

  • 285奇妙な粗筋書き24/11/15(金) 19:33:53

    「いくら『時を加速』しようと関係ない…「ウェザー・リポート」は天候を操る能力!
     この部屋に純水酸素を大量に集めていたんだ そして意識を失っていく………
     100%の酸素は……… 組織の「内部」へ…「内部」へ…」

    立ち上がろうとする神父に向け、ウェザー・リポートは、ゆっくりと拳を近づける・・・

    「こ……この小僧が…… はッ!」
    「ぼくの意志じゃあない ウェザーの眠っていた能力だ
     あんたがウェザーの記憶を奪い そしてカタツムリの能力と共に目覚めさせたのはプッチ神父……
     あんたなんだ 人の出会いも「重力」!あんたは因縁が切れなかった!」

    ―――そして、倒れる神父の顔面に、その拳を突き付けると共に
    ゆっくりと、ゆっくりと、彼の罪を執行するように、その顔面を潰していく…!
    だが神父もここで死んだら、時の加速による人類の未来が「起こらない」という事が確定してしまう
    それは覚悟による「幸福」も失われるという事 ここで死ぬわけにはいかないのだと
    必死に命乞いをする神父に向けて、エンポリオは堂々と言い放つ

    「わからないのか? おまえは「運命」に負けたんだ!
    「正義の道」を歩む事こそ「運命」なんだ!!」
    「やめろォオオオオオ 知った風な口をきいてんじゃあないぞオオオオオオ」

    そしてウェザー・リポートの拳が、神父の顔面を完全に砕き割る―――寸前!
    「このちっぽけな小僧があああああああああ」 
    怨嗟の声を上げながら、エンポリオにその腕を伸ばそうとする神父だが
    神父の顔面の皮を掴み上げ、そのまま引き割きながらトドメのラッシュを叩き付ける!!

    こうしてプッチ神父を打ち倒したエンポリオ
    その影響により超加速の「一巡した世界」は失われ・・・宇宙を漂う一匹のアリが、新たな大地に降り立つ―――

  • 286奇妙な粗筋書き24/11/15(金) 19:34:34

    乾いた風が吹く中で、エンポリオはグリーン・ドルフィン刑務所前のバス停に、その姿があった
    しかしバスはエンポリオの前を通り過ぎてしまう、と思われたが なにやら揉める声が聞こえてくる
    何はともあれ止まってくれたのでエンポリオもそのバスに駆け込もうとするが 
    そこから顔を出した、揉めてる客の一人に エンポリオの足が止まる―――

    「あっ 何!?おいッ!まてっ!バカ カバン投げやがった!!なんで走り出すんだこの野郎―――ッ!
     おい!おまえがもたついてるから行っちまったじゃあねーかよ!」

    振り返って声を上げるその人物、ケープ・カナベラルの決戦で死んだはずのエルメェス…!?
    さらにそこへ、スタンド前で車を止めていた男が二人に声をかける

    「なぁ!オレの車ガス欠なんだよ ガソリン代とメシ代おごってくれるんならば
     好きなトコまで乗っけてやってもいいぜ そっちのボーヤもどーだ?」
    「そうやって旅費浮かしてんのか? 知らない人の車には乗っちゃダメってうちの姉ちゃんがいってた」

    すると不意に雨が降り始めた様子で、男は帽子を上げながら嵐が来ると感じとる
    帽子を上げたその顔は、同じくあの決戦で死んだはずのアナスイのもので…
    そこに車に乗っていた女性も、二人に声をかける

    「乗りなよぼうや 怪しいものじゃあないわ
     あたしはアイリン 彼の名はアナキスよ」 

    ―――そう、そして彼女もまた あの決戦が最後の別れになるはずだった、ジョリーンと同じ顔をした人物であった…!

    「ママとパパはどうしたの? あたしたちもこれから父さんの所へ会いに行くのよ
     彼…ボーイフレンド どうなるかわからないけど父さんさえ許してくれれば……
     結婚するかも………あたしたち」

    初めて会うはずなのに…見知った姿をした人物たちとの再会を前に、エンポリオも言葉もなく…

  • 287奇妙な粗筋書き24/11/15(金) 19:37:10

    「あなた名前は? ほら乗りなさいって!お金なんてとらないんだから

     ふるえてるわよ 寒いの?」


    そしてジョリーン・・・改め、アイリンはエンポリオに優しく声をかけながら

    雨で濡れるエンポリオの体に上着をかけてあげる 

    その肩には、星のアザが刻まれていた それこそ彼女が、自分の知っている大切な人である、何よりの証…



    「エンポリオです・・・・・・ エンポリオ ぼく・・・・・・ ぼくの名前はエンポリオです」



    大粒の涙を溢れ出させながら、エンポリオはそう、彼女たちに言うのだった……


    いつか神父が語っていた、引力に導かれるように、再会を果たしたかけがえのないエンポリオの友たち

    引力が引き寄せるのは、「運命」や「覚悟」ではなく… もっと、尊いものなのかもしれない……



     ■ 引力 = 愛<ラブ>!!



    …そして、雨が降るなかで走る一行を乗せた車が、一人の白髪のヒッチハイカーの姿に気付く

    彼もまた エンポリオの旅で出会ったかけがえのない友、ウェザー・リポートであろうことは、言うまでもないであろう




     JOJOの奇妙な冒険PART6 ストーンオーシャン   完

  • 288二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 20:06:35

    あの絶望が、こんなハッピーエンドになってくれるとは・・・ホントありがとう荒木先生

  • 289二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 20:25:40

    毎度のことながらほんとラスボスは一気に小物化して終わるなw

  • 290二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 20:39:55

    結局プッチ自身が覚悟できてなかったってことだな

  • 291二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 22:08:25

    まじで感動のED・・・なんだけど
    FFが完全ノータッチなのはすごく残念でならない
    正直FFにも何かしら救いがあってほしかったと思うのはゼイタクだろうか…

  • 292二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 06:44:45

    ゴージャスアイリンから取るとは地味にファンサービスも含んでるな、ラストの新ジョリーン

  • 293二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 14:18:37

    六部は全体的に変化球というかかなりひねったスタンド能力多かったなー
    特にケンゾーの風水を活用するスタンドとかはめちゃくちゃ印象に残ってるわ

  • 294奇妙な粗筋書き24/11/16(土) 19:26:58

    というわけで第六部、ストーンオーシャンこれにて完結になります
    お付き合いいただいた皆様には多大な感謝を・・・(ぺこり

    後半ちょっと息切れしちゃったかどうにも勢いが落ちちゃったのが無念なとこですな
    それでも見てくれる人はいるとちゃんといると思って頑張ってましたわ
    そして七部、スティール・ボール・ランに関してですが
    こちらは粗筋書きもほぼ初見なので、自分も一参加者として参加しようと思ってます
    こちらでいうとマトモな実況スタイルですな 郷に入っては郷に従えとも言いますし(粗筋もちゃんと書きます

    とはいえしばらくはインターバルも兼ねて、連載中まとめのほうメインで動く事になると思います
    仕様上告知無しで始める事になると思いますけど、うまいこと都合があればまたお付き合いよろしくお願いしますね

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています