【閲注】ウタハ「こちらを見て欲しい」14【クロス?】

  • 1スレ主24/10/07(月) 15:49:06

    スレ主です
    14スレ目です。エンジェルナンバーで「頑張りが報われる時が近づいている兆候」を表すそうですね…モモイ救われてくれ。
    クロスは念の為でございます。

    素晴らしいssを書く文豪様とスレ主は≠です。
    (辻ダイスも控えましょう)
    (クロス元?をスレ主も知りませんが、楽しく読んでおります)
    
概念としては好感度反転装置喰らったモモイが一週間周りにバレずにいた話です。
前スレから文豪様がおりますが、他の皆様もこういうの見たいとか書いてみたいなどあれば遠慮なく書いてくださいませ。スレ主がニコニコキャッキャします。

    埋まりそうになれば190辺りでスレ主が次スレ立てます。

  • 2スレ主24/10/07(月) 15:49:55
  • 3二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 15:53:16

    立て乙です

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 15:53:29

    とりあえず10まで保守

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 15:53:56

    たておつー

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 15:56:26

    ここのスレ主とss書いてる人は違うとわかっていてもやっぱりこの手のモモイが書くシナリオキツイぜ…

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 15:56:43

    建ておつ!

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 15:57:58

    おつー

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 16:04:58

    このレスは削除されています

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 16:11:11

    10まで!

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 17:09:53

    SS一つで14スレって凄くない?未だにモモイは晴れるのか全然わからない所まで含めて凄いと思う(白目)
    最近はほんの僅かに自己肯定感が上がってるように見えるしそれは良い
    でもシナリオの続きもそうだし何よりこのゲームがキヴォトス的にどうなのかも気になる
    受け入れられない想像なら簡単でやっぱり私は無能だったと心圧し折れるモモイが頭に浮かんで辛いんだよね…助けて…

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 19:03:06

    スレ立てありがとうございます
    エンジェルナンバーは知りませんでした、モモイの頑張りも報われる時が来るといいですね

    それと個人的な話になってしまって申し訳ないのですが、12スレ目で書き込んだ体調不良は特に回復していません
    持病もあるのですが検査したら深刻な亜鉛欠乏症だと言われて完治に半年はかかるのだとか
    書く時間があまり取れない状態なのでスローペースの進行になります。評価、感想、保守は全てありがたく思っていますこれからもよろしくお願いします

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 20:10:41

    無理せず本当にお大事に…応援してます

  • 14スレ主24/10/07(月) 21:44:34

    スレ主です。
    素晴らしいssを執筆してくださるss師様、無理なく体を大事になさってください。スレ主として保守や管理を行いますので、ss師様の出来る範囲での更新で問題ありませんし、もし「続行不可だ」と判断してくださればこちらでも一度スレを落とすことも可能です。
    貴方様の健康と、無理の無い範囲で創作活動を楽しめる事を切にお祈り致します。

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 22:21:10

    亜鉛に会えんってことか(激うまギャグ)
    持病もあって大変かと存じます
    私たちよりもあなたの身体を大事にしてください
    モモイみたいに突然倒れないようにしてくださいね

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 22:28:12

    ご理解とお気遣い感謝します
    一度書き始めた以上は完結させたいので続行するつもりです、ただ休みが欲しい日はあるかもしれません
    地味に毎日更新していたので途切れる可能性があるのは気になるのですが…ご協力いただけると幸いです
    ずっと気掛りだったのでそう言っていただけて少しホッとしました
    モモイのように倒れると大変ですね…気を付けます、ありがとうございます

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:58:45

    会話の後でステータスを見ると、精神力が減って副リーダーの好感度は少し上がっていた。
    葛藤があったから減ったのだろう。主人公には心を強く持って意志を固めて欲しい。
    悪への懲罰を意識しつつ、狂っている国そのものを倒した方が良いと気付いてくれれば…。
    でもその意識が強まると熱狂度が上がりそう…物は試しだ、方針を過激にしてみよう。さあどうなる…?

    方針を変えると主人公は団員達を集め、懲罰の必要性を改めて説いた。

    「懲罰は悪人をこの世から減らす為に必要なの。罰を恐れるならもう悪事に手を染めはしないよね?」
    「本来罰を与えるべき存在が有ろう事か悪を守ってる。咎められないから悪人は跋扈してるんだよ」
    「でも、懲罰が有効なのは悪の芽が出てもまだ引き返せる人。思想や衝動が極まった凶悪犯には通じないはず」
    「やり直せそうな人を引き戻して確実に数を減らす。堅実だけど効果はあると思うよ。皆はどう思う?」

    肯定的な声が多い。減るのが大事だ、リーダーが罰した者は再犯していないと支持者は盛り上がっている。
    一方で先の演説でも過激さに否定的だった人はまだ割り切れておらず、断罪はいいのか?と悩んでいそうな反応。
    だが支持者が白熱し過ぎて口には出せずモヤモヤしている…考え方の差がハッキリ表に出てる。

    熱狂度が上がり信頼度が少し下がった。熱狂度は予想通り、でも肯定する人が多いのに信頼度が下がる…。
    この感じだと支持者の肯定は熱狂度として上がって、否定的な人の信頼の低下が信頼度にそのまま影響した?
    信頼度も上がって欲しかったけど簡単にはいかないか…両方上がるのなら管理は簡単だし…。

    熱狂度が上がると具体的にどうなるのか確認していこう。支持者達を激励する選択肢を選ぶ。

    「ありがとうございます!考えがあるのですが話していいですか?」と聞かれ主人公は頷いた。
    「罰するべきは犯罪者だけでなく、奴らを守る警察もだと思うのですがどうでしょうか?」
    「そうだね。犯罪者は勿論許されないけど、それを保護する警察は絶対におかしい」
    「…世の一番狂ってる部分だもんね。もっと力を付けて腐った根を引っこ抜くのが最良なのかな」

    警察を敵視してかなり過激化してる。熱狂度の上がり方がヤバい、方針も過激で一気に最大に達しそうな勢い。
    でも最大の敵は警察で正しいし…打倒する意識は必要だとも感じてるから…うーん難しい…。

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 08:20:23

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 14:54:33

    このまま熱狂度が上がると熱心な支持者が勝手に暴走しそうというかこのモモイなら絶対暴走させるよね

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 20:58:35

    熱狂度が低いままだとルート1に行くけど
    熱狂度上げすぎても力がつく前に警察に殴り込んじゃって詰みそうだなこれ……
    赤髪先輩、分身してくれ
    必要だろ

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:59:29

    最大に近付いている熱狂度だが、翌日の選択肢前にイベントが発生した。
    主人公が自警団の様子を見て回っている際に、団員が主人公に気付いて話しかけてきた。

    「リーダー!犯罪者が現れたので私達が複数人で向かって無事捕らえました!」
    「頑張ってくれてありがとう。市民を守って悪人は懲らしめないと。捕らえた人はどうしたの?」
    「忙しいリーダーに代わって私達がボコボコにしました!脅すと泣いて怯えて、効果あったと思います」
    「……あなた達がやったの?…うん、私を気遣ってくれたんだね。ご苦労様、ゆっくり休んで」

    報告を聞き、感謝を伝えて主人公はその場から立ち去ったが…その表情は少し険しい。
    自警団の規則は新たに決めた。懲罰は主人公だけが行うはずなのに、団員が独自の判断で罰した…ルール違反。
    熱狂度に関するイベントで間違いないだろう、そしてかなり危険だ。

    主人公は優しさなのか、それとも今触れると逆に危険だと判断したのかルール違反を指摘しなかった。
    副リーダーは以前危険視していた、勢い付いて先鋭化した人間はどのように動くのか。
    信奉されている人物と周囲の信奉者が望むものは同一か…本当に主人公の望み通りの行動だったと言い切れるの?
    今正にその懸念していた事が起こっている。これはどう影響してくる…?

    熱狂度は上がり最大値寸前。大した上昇量じゃなくて助かった…最大になると絶対に碌でもない何かがある。
    大体予想は付くし多分ゲームオーバーだから…ギリギリまで抵抗したい。
    でも最大じゃないならセーフ。早く減らしたい…そんな思いと裏腹に連続でイベントが。

    理屈はわかっても今の方針は暴力的で納得し難い、自分の中の悪を引き出せというのも抵抗が…と話す団員達。
    信頼度関連だろうか。イベント終了後、案の定信頼度が下がっていた。まだ高め…でもこれも注意しないと。
    えーと…信頼度は主人公の思想や行動に否定的な人の心情で変動するという認識でいい?…それだけ?
    支持者が多くて既に高いと解説されていた。それなら支持者に裏切りと思われても下がりそう…。

    やっと動ける。熱狂度を下げる為に方針を再度穏やかに切り替えた、一先ず落ち着いて…
    …方針が変わり過ぎで一貫性がないと言われ、熱狂度は下がったが精神力も信頼度も犠牲になった。

    それはそう…その通りなんですが…翻弄され続けて頭がこんがらがってきました…。

  • 22二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 11:02:29

    >>19

    嫌な信頼だ…

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 13:36:22

    もう暴走し始めてるけど大丈夫?大丈夫じゃなさそう
    形は違えどモモイも何度か暴走してるから自戒の意味も込められてるのかもね
    自覚してシナリオを書いてないとしても確実に経験値になって成長してるはず
    成長の代償デカ過ぎ?はい…

  • 24二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 22:54:22

    ほし

  • 25二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 23:13:46

    素晴らしいSS
    読むのに体力いるケド…

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 23:50:49

    ゲージが思うように動いてくれない、熱狂度だけ下げたかったのに要らないおまけが…。
    彼方立てれば此方が立たぬってこんな状況なんですね…最近モモイが教えてくれたことわざ。
    知らない知識を沢山くれるモモイには感謝しているが、それはそれとして今は困っている。
    …一度冷静になろう。現段階で困るというにはまだ早い、試し始めたばかりなのに。

    コロコロ方針を変えたせいで信頼を損なってしまった、それは理由としては当たり前。
    方針の弄り過ぎは良くないとわかった。試行錯誤中だし得たものがあるならいい、ポジティブに次にいこう。
    何をすればどうなるのか判明していないから難しく感じるだけ、どんな事でも理解が重要だ。
    モモイだって自分達だけでは理解が足りず、皆の力を借りてやっと少しだけ良くなってきたのだから。

    同じように規則も決め過ぎると良くない?でもルール追加は現実でもよくあるし悪い訳でも…。
    ステータスを再確認。体力は順調とも言えない微妙な回復量でまだ低め、精神力の減少が原因だろうか。
    精神力も日を跨げば回復するが遺跡の話で多少減り、方針を切り替えて更に減った。
    それでも7割程度は残っているからまだ安心?これ以上減ると怪しいかもしれない。

    信頼度は元が9割近くて現在は7割強、そこまででもない?ランダムイベントは要警戒か。
    やはり問題児は熱狂度。他のゲージより一度の変動幅が大きくて一気に危険域になってしまう。
    ちょっと下がったとはいえ今も高過ぎ、何かの切っ掛けで最大まで上がりそうなライン。

    次の行動…熱狂度と信頼度のバランスを取りたい。熱狂してゲージ上昇一発アウトは避けたい。
    思い切って否定的な人達に話しかけてみるのは?上手く調整出来れば…。
    選択すると過激な思想で語るか、飽くまで穏やかに接するかを選べた。過激はダメ。

    主人公は「悪の意識は深刻に悩まなくていいし強要してないよ」と穏やかに話した。
    「個々の思想は違って当然。無理に私に合わせず、自分の方法で自警団に貢献してくれてもいいの」
    「あなた達のやり方も正しいと信じてる。正解は一つだけとは限らないから」
    「私に納得がいかない…温厚篤実な心を否定するはずがないよ」
    「私達も考慮してくれて…わかりました、貢献したい気持ちは本物です。後少し…時間を下さい」

    信頼度が増加して熱狂度は微減した。調整に便利な結果だ、覚えておこう。

  • 27二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 10:10:52

    ゲージの調整に便利な結果ねぇ…
    本当にそうなら良いんだけど上手い話には裏があるとも言うからな…

  • 28二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 16:05:24

    ことわざ教えたり四字熟語を普通に使ったり…前からそうだけどモモイの語彙力は成長してるね
    TSCみたいな意味不明な文章は今後見られないのかもしれない

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 23:56:52

    この選択肢は下がった信頼度を取り戻すのに有効。今回失敗したとしても次でまた役立ちそう。
    熱狂度も僅かではあるが下がった。欲を言えば熱狂度はもう少し下がって欲しかったが…。
    まあ自分の派閥の人間と話した訳でもないし、大きめに下がるのは考えにくいから仕方ないか。
    …自派閥にやり過ぎだとハッキリ告げるのはあまり気乗りしない…もしもの反応が怖い。

    さて次の日…またイベントだ。今度は何関連?調整しやすいものだとありがた…

    「リーダー!今日の犯罪者はいくら脅しても反抗的なんです。警察が庇うせいなのか生意気で…」
    「上手くいかず、縛り上げて自警団の個室に放置しておきました。すみませんがリーダー、お願いします」

    また熱狂度?勝手な主人公以外の懲罰が最早普通に…前回より過激化して段々抑えが効かなくなってる。
    しかし今回は主人公にも選択肢があった。忠告するか見逃すかの二択、ええ…選びたくない…。
    忠告を素直に受け入れてくれればいいけど…熱しやすく冷めやすいという言葉もある。冷えた空気を想像すると…。
    病院でモモイが放っていた凍り付くような気配。表情も声も優しいのに…異様な冷気に貫かれて恐ろしかった。
    身体が全く動かなくなる未知の経験…思い出していたら無意識に手が見逃す選択肢を選んでいた。

    主人公は「ご苦労様。後は私がやるからいいよ」と労いの言葉をかけて、それ以上何も触れずに応じた。
    全身鎧で個室へ行き、犯人には一体何をしたのか、反省する気はあるのかを静かに一つ一つ問う。
    どちらかといえば軽犯罪の類だ。主人公は更生可能だと判断したが、犯人は鎧で威圧した所で小さな子供だと舐めている。
    話の通り反抗的。しかし厳とした態度と、フルフェイスの奥から確かに感じる冷冷たる眼差しには耐えられず竦み上がった。
    急に激しく動揺して、二度としないから許してくれと謝罪し始める。再犯はないと確信したのかそれで許して解放した。

    思わず怖気付いてしまう圧力まで再現しなくても…モモイには悪いけど少し動悸がしている。
    「流石リーダーです!」と称賛されてイベントは終わった。ステータスを確認すると、熱狂度が爆増して最大に…。

    失敗した…記憶に負けたせいで…忠告した方が良かった?後悔しても上がり切った以上後の祭り。
    だけど最大まで上がった結果はこれでわかる。終わった気しかしないけどスチルもあるはず、見てみよう。

  • 30二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 10:12:01

    最大かぁ…ここまでの描写見ても派手にやらかす未来しか見えない

  • 31二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 19:39:14

    最大
    あの忠告の選択肢は最後通牒だったのか
    はたまたあの時点でもう手遅れだったのか……

  • 32二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 23:55:46

    熱狂度は最大、この後の選択肢を選ぶ余地すらなくイベントが始まった。はい…そんな気はしてました…。

    副リーダーが主人公の部屋を訪ねてきて「緊急事態だ」と溜め息混じりに告げた。
    「警察が捕らえた犯罪者をすぐに釈放するのは知っているだろう?今日もそうだったが…問題が起きてな」
    「一部団員達が警察の動向を見張り、釈放の時を見計らって警察は悪人を庇うこの世の悪だと憤慨した」
    「その場で警察にも襲いかかって乱闘になり…双方が怪我をして駆け付けた赤髪が団員を強引に失神させた」

    「この後どうなるか当然わかるな?私も毎日抑えていたが…外でここまで勝手な真似をされてはどうにもならん」
    「警察との揉め事は避けろ。一番重要な掟だよね…ごめんなさい…私が一番抑えられる立場だったのに…」
    「反省している場合ではないぞ。件の団員達は処罰したが襲撃されるかもしれない。その前提で準備しなければ」

    警察に喧嘩売ってる…いずれは売るけど今じゃない。現状は勝ち目がないのになんて無謀な…。
    後先を全く考えていない…誰の為にもならず害しかない最悪な行動。
    すると団員が「大変です!凶悪犯が同時に動き出して市民を傷付けていると報告が…!」と大慌てで伝えに来た。

    「このタイミングで…?すぐに助けに行かないといけないけど…これって精鋭を誘き出す罠の可能性は…?」
    「かなり高いだろうな」と冷静に答えつつ、副リーダーは正しい情報なのか確認している。
    「見張りの情報なら間違いないか、リーダー。私達が今最優先でやるべき事は何だと考える?」
    「市民の安全が第一。例え罠だとしても助けなきゃ…!すぐに鎮圧に向かってもらって!」
    「ああ…そうだな。凶悪犯は三人…迅速に片付けるには赤髪ともう一人必要か」と呟き副リーダーは部屋を出て叫んだ。

    「現状は理解しているだろう?赤髪と精鋭から一人出て二人で分担し、街で暴れている凶悪犯三人の鎮圧を急げ!」
    「わかってる!あたしらが最速で終わらせて戻るまで何とか耐えろ!お前も準備はいいな?よし行くぞ!」

    二人は準備が済んでおり、即座に現場に向かった。完全に先を理解している会話…。
    程なくして、警察が声明と共に軍を派遣しているとの情報が届いた。自警団は世に仇なす悪であると。

    既視感のある流れ…でも市民は味方ではなく、頼りになる精鋭が欠けてEND1よりも明確に不利…お先真っ暗です…。

  • 33二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 10:45:37

    やっぱ警察襲ってるじゃねーかこの馬鹿!
    しかも赤髪を強制離脱させてから報復に来てるし…

  • 34二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 12:57:06

    うーんこの

  • 35二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:20:04

    保守

  • 36二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 23:50:03

    警察の行動が早い。直接的に手を出されてかなり怒ってる…?もし執行官がいたら終わりだ。
    いないのなら警察が怠慢で訓練不足なのは変わってないはず、どうにかならない…?致命傷に耐えるけど…。

    主人公達は皆を集めて戦闘準備をしながら話し合っていた。主人公の表情はかなり暗い。
    もしかしてスタータス…うわ…精神力がひっそりと減り過ぎ…私のせい、私の責任と心の声が表示されて…。
    2割程度しか残っていない精神力で、それでも主人公は全員に向けて、何とか伝えるべき言葉を考えて話し始めた。

    「ごめんなさい…これは想定外の出来事で…私に責任がある。どれ程責められても仕方がないよ」
    「でも後回しにして欲しいな…目前に迫った危機を切り抜けないといけない。お願い…協力して…」
    「リーダー…謝らないで下さい…弁えず勝手に先走ったバカが悪いだけです!想定外なのはわかりますが…」
    「警察は敵で間違いありません!私達もやる気十分、こうなったからには徹底的に反抗しましょう!」

    否定的に考えていた人は現状をどう思っているのか知るのが怖いが…大勢は熱狂度が示す通り士気が高い。

    「…まあ警察との対立は想定していた。余りにも急で思う所がある者もいるかもしれないが、今は対処が先だ」
    「精鋭が二人欠けてはいるが…その穴は私がある程度ならば埋めよう。残った戦士達も全員やれるな?」
    「正念場だから…私も一緒に精一杯戦うね。事件が片付いて戻って来てくれるまで…全力で耐えるよ」

    副リーダーと緑髪の少女が主人公を心配そうに見つめている。責任を感じて無理をしようとしてる…。
    周囲もその発言でもっと士気が上がっているから止められない。治ってないのに…戦闘中に倒れない…?

    「…準備も覚悟も決まった?力を合わせて何とか乗り切ろうね。じゃあ行くよ!皆で頑張ろう!」

    その後暫くして、警察は大軍で自警団の拠点に到着した。一人が前に出て拡声器を持って話し出す。

    「愚昧共、許されざる行為を働いたのだと理解出来る頭はあるのか…甚だ疑問だな」
    「社会秩序を維持する我々を罵倒し襲撃する組織が、よくもまあ自警団などと大層な名を名乗れたものだ」
    「警察がこの世の悪だと?ふざけるなよ邪悪め。正義の鉄槌を下してやる、全員…かかれ!」

    何が秩序で正義だとは思っていても…突然喧嘩を売ったのはこっちだし、一応名分はあるから本当に困る…。

  • 37二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 23:53:41

    善悪は立場ではなく行動で決まるものだぜ!

  • 38二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 01:15:26

    多分ゲームオーバーだとは思うんだけどどう終わるんだろう
    何だかんだ自警団は執行官が来るまでは耐えてたくらい強いから気になる
    まあ執行官がいたら終了だし赤髪がいないのが辛くはあるか

  • 39二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 09:27:59

    社会秩序を維持🤔

  • 40二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 20:16:54

    保守

  • 41二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 23:56:48

    警察達が乗り込んでくる。戦える団員達は武器を持って応戦し、戦闘が始まった。
    急ごしらえの壁で入り口付近を狭くし、一度に入ってくる人数を絞る事で敵集団には対策済み。
    横に広がりにくい狭い戦場。副リーダーは卓越した立ち回りで次々と警察を気絶させていく。
    そして壁の上に取り付けたクロスボウ砲台で援護射撃。遠距離武器を持った敵から的確に攻撃して確実に減らす。
    数では完全に不利だがしっかりと戦えている。一周目でもそうだったが戦術が上手く機能している。

    警察はただ突っ込んで来るだけで単純、数を制限しているおかげで大軍の利点が全然活かせていない。
    やはり一般の警察は突撃しかしないし大して強くない。入り口から全く動けず苛立って冷静さを欠きやられる一方。
    残った精鋭も凶悪犯と戦える強さだ、この程度の一般警察相手なら余裕を持って倒している。
    全面戦争の時と違って団員は殺しは避けている。警察は殺す気なのかどうかは今の所よくわからない。

    主人公は戦おうとしているものの、敵が主人公のいる場所まで辿り着けていない。
    それに周りの団員が主人公には傷一つ付けさせないと奮起している。特に出番がないが、あると困るのでそれでいい。
    怪我がまだ治っておらず、普通に死にかねないから後方にいて欲しいのだが…責任を感じて引けないのだろうか。
    あの精神力の低さだ、判断力も怪しくなってそうで怖いけど…置物でもいるだけで味方の士気が高まり意味はある。

    「一体どうなっている!?全く先に進めていないじゃないか!」と怒っていた警察は砲台に撃たれて悲鳴を上げている。
    苛立ちを隠せない警察を精鋭は淡々と無力化していき、流石にやられ過ぎだと思ったのか警察の動きは一旦止まった。
    倒された警察は気絶していて以前の異常な生命力を見せていない。あの時みたいに警察は狂乱まではしてないから?

    このままなら意外と何とかなりそうだけど…上手く事は運ばないと理解している。何かありますよね…。
    「お前ら本当に役に立たないなぁ、いつまでやられてんだ烏合の衆か?」…ほら誰か出てきた…。
    「壁のせいで狭い?簡単に片付くだろぶっ壊せばいいだけだ無能共!こうすんだよ見てろオラァ!」

    何かが入り口に投げ込まれ…爆弾?じゃあ今話していたのは爆弾魔…?
    副リーダーは即座に団員に下がるように指示したが直後に爆発が起こり…周辺は木っ端微塵に吹き飛んだ。

  • 42二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 09:27:34

    またお前か
    重要な場所ピンポイント爆撃するのマジで止めろって!

  • 43二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 16:58:28

    嫌な確定演出だな!!
    帰れ!!

  • 44二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 18:46:16

    こいつ出て来ると必ず被害出すしクソ過ぎる…

  • 45二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 23:02:57

    一旦遺跡に火と爆弾を無力化する装置を取りに行きません?
    あるか分からんけど……

  • 46二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 23:15:13

    でも今遺跡には行けないって結論出てたし…てか遺跡めっちゃ危険だし爆弾魔とかと戦う方がマシとか言われてなかった?
    今のこいつらよりヤバいってマジ?

  • 47二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 23:54:29

    避難し切れなかった団員数名が爆発に巻き込まれた。中には死者も…見回りでも死者は出てるけどきつい…。
    街に現れた凶悪犯とは別でこっちに来てたんだ…壁が壊れてしまったら乱戦は避けられない。
    ここに爆弾魔がいるという事は、最低でも凶悪犯は四人存在する。まだ他にもいるのかも…。

    「おらぶっ飛ばしてやったぞ突っ込め!私の手を煩わせやがって…雑魚がもっと働け」
    「申し訳ないな…しかしこれでやっと押し潰せるはず、協力に感謝する。引き続きよろしく頼む」
    「ふん、この後もぶっ飛ばすが巻き込まれてくたばっても文句言うなよ?食らって死ぬ奴が悪い」
    「悪を倒す為に協力してもらっているというのに、文句などあるものか」

    警察が数的有利を活かせる状況になってしまった。爆弾魔…要所要所で仕事をする厄介で心底嫌な敵だ。
    それに警察より爆弾魔の方が立場が上に見えるんですが…前からそんな感じではあったけど…。
    …何で犯罪者の方が上?やっぱりこの世界狂ってますって…何がどうなれば逆転するんですか…?

    警察が押し寄せてきた。副リーダーは「怯まず落ち着け!私が何人でも片付ける」と頼もしい。
    ただ…目の前で仲間が死んで皆は冷静でいられなかった。声をかけた副リーダーも全く動じていない訳ではない。
    でも副リーダーは感情を抑えて、他にも心を鎮めようとしてる団員もいる。…全員そうだと良かったのに。
    死を見て怯えるというよりは…激しい怒りに打ち震えている団員が多かった。
    殺した爆弾魔には勿論、死者が出ても気にせず今が好機と雪崩れ込んでくる警察に激怒している。

    「リーダーの言う通り警察は邪悪です!死を気にも留めない…こんな連中が秩序を名乗るなんて許せません!」
    「お前らの狂った秩序に反する者は死んで構わないってか!?仮に死んでいい人がいるとしたらそれはお前らだ!」
    「市民が犯罪者に殺される様子を見ても無視してたよね、ハッキリ覚えてる…許せないとどれ程思ったか…」

    仲間の死を切っ掛けに、今まで溜まりに溜まっていた怒りが爆発している。副リーダーの声も聞こえていない程の激情。
    元々熱狂度は警察を打倒しようと意気込んで高まっていた。敵視してる警察が許せないと改めて思ってしまったら…止められなくなる。
    熱狂は激しい怒りへと変化し…団員達の目はギラギラと燃え盛っている。…見覚えがある目だ、怒り狂った嘗てのモモイのような…。

  • 48二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 07:57:30

    ぉあー…地獄へ向けて全力疾走だぁ……

  • 49二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 13:59:10

    どう終わるのか気になってたけどなるほど…怒りから崩壊していくのか
    熱狂って怖いな、狂の字がもう危険性を示す証拠だもんな

  • 50二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 22:39:48

    一周目とは違った結末になりそうな…味方が精神的に余裕がないというか脆いというか
    数で負けてるのに怒りで止まらなくなったら終わりだよ…主人公なら止められるかな…?

  • 51二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 23:25:02

    荒れに荒れた感情が制御出来ずに憤る団員達。最悪の状況と言っていい。
    死ぬべきはお前だと警察に武器を向け、そのまま怒りに身を任せて突撃し次々と戦い始めている。
    だが…怒りで熱された武器の切先は、本当に正しい対象や方向を向いていると言えるのか?
    本人は正確に向けているつもりだろうが…そのつもりなだけで、実際は異なるはずだ。

    「私より前に出るなと事前に言ったのだが…これでは巻き込んでしまう」と副リーダーの邪魔になっている。
    「我々が死ぬべきだと?邪悪は言う事が違うな。死に近付いたのは誰かわかるか?許されざる悪たるお前達だ」
    「皆落ち着いて!ショックなのはわかる…私もそうだから…でも強い感情に飲み込まれちゃダメだよ…!お願い…」
    「リーダーが止めてるんだぞ、話を聞け!勝手に先走るなって何度も言ってるだろ!」

    しかし主人公の制止も耳に入っていない有り様。怒りに支配されて憎悪を滾らせる、耳が機能していないのなら当然…。
    何が見えているのだろうか。信奉する主人公の声すら届かない者の目が正常に機能している訳もない。
    抑えの効かない感情とは恐るべきものだ。一体何をしているのか、自分でも全くわからなくなってしまう。
    自分も仲間も傷付けている事に気付かないのだ。解き放たれた目の眩む憤怒は…死に至る盲目であり猛毒である。

    主人公や非戦闘員達は、何とか冷静になって欲しくて必死に呼びかけ、それで手一杯。
    副リーダー達精鋭も味方が襲い掛かるせいで動きが制限され、高い実力を発揮し切れずにいた。
    数で劣勢なのに統制が取れない…致命的だった。この場には隙を見逃さない強敵が存在する。

    「自分から突っ込んで来てるが馬鹿かこいつら?そんなの…殺してくれって言ってるようなもんだよなぁ!」

    警察を盾にしながら爆弾魔は大量の爆弾をばら撒いた。味方の被害など一切考慮しない攻撃。
    鼓膜が破れそうな爆音が周囲に響き渡る。団員も警察も多数の死傷者が出て…大惨事のスチルにアリスは思わず目を背けた。
    人が減った瞬間、副リーダーは爆弾魔を仕留めに駆け出したが、数で有利な警察はすぐに前に出て壁になり近付けない。

    「ヒャハハハハ!意外とあっけないな、全然まとまりがないが…こりゃ指導者が余程の無能に違いない」

    主人公を馬鹿にされて憤慨するはずの団員の反応が…明らかに少ない。死傷者が多過ぎて…これはもうダメかも…。

  • 52二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 23:46:40

    ダメだ聞こえてないしもうやられてる…終わりだ…

  • 53二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 08:24:41

    アカン

  • 54二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 16:44:22

    抑えの効かない感情とは恐るべきものだ。一体何をしているのか、自分でも全くわからなくなってしまう。
    自分も仲間も傷付けている事に気付かないのだ。解き放たれた目の眩む憤怒は…死に至る盲目であり猛毒である。

    ここら辺モモイも心から反省して書いてそう…やらかした後で滅茶苦茶後悔したんだろうな…

  • 55二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 21:39:36

    あーもうめちゃくちゃだよ

  • 56二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 23:48:34

    まだ動ける団員が全力で抑えているが…長くは持ちそうにない。
    警察は進軍を止めないが、残った団員達は敵も味方も一度に死に過ぎて、皆心に傷を負った。
    その中でも特に大きな傷を負ってしまったのが主人公だった。

    「あぁぁ…皆…ごめんなさい…私がもっとしっかりしていれば…」
    「私が悪いの…危うい雰囲気は感じ取ってたのに、適切な対処が出来なかったから…うぅっ…」
    「リーダー…とりあえず早く離れましょう!ここは危険です!私と一緒に奥に…!」

    こういう時はステータス画面に何かある…画面を開くと特殊メッセージはないが変化はあった。
    体力がかなり減り、精神力は最低。疲労度も悪化し熱狂度と組織規模はゴッソリと減っている。
    ゲージの変動だけで察せる…人が多数減ってしまったからゲージも下がったのだと。
    イベント中でもステータスがその都度変わるのはこだわりなのだろう、にしても辛い…。

    明らかに動きが遅過ぎる主人公。一刻も早く避難させたい団員は強引に腕を引っ張った。
    緑髪の少女がハッと気付き首を振るが伝わらない。あの大怪我は本人含め四人しか知らないから。
    嫌な予感が…無理して戦場に出て体力も減ってるのに精神状態まで最悪、強く引っ張られたら…。

    「リーダー!辛い気持ちはわかります、鎧が重いのも理解していますが急いで下さい!…リーダー?」
    「あ、う…はっ…ふ、ぐ……ゔぅっ!?ゔあ゙あっっっ!!!あ゙あぁぁぁっっ!!」

    主人公は突然大声で叫び出してその場に倒れ、団員は驚愕した。縫った傷口が開き、鎧の隙間から血が流れ出てくる。
    大怪我をしている理由が全くわからず手を引いた団員はパニックになり、他の残った団員達も混乱した。
    見たくない光景でアリスも心が痛い。何でこんな酷い目にばかり遭わなきゃいけないんですか…。

    緑髪の少女は、元々何故生きていたのか謎な致命傷、尋常ではないはずの痛みも気力で耐えていた。
    その気力が崩れてしまえば…本来は耐えられるような痛みではないから、一気に苦痛が押し寄せてきたんだと理解した。
    しかし助けに行けない。出れば邪魔になる…無力さに涙が出るが、入り口の邪悪な気配が待ってくれない。
    「絶好調だなぁ!このまま全員ぶっ殺…いや違った。戦えない奴は生かすんだったか。合ってるよな?」と確認している。

    …非戦闘員は生かす?それはどうして?意図がさっぱりわからない。

  • 57二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 07:53:53

    団員達は見せしめか……
    弱者はそのまま弱者してろってとこか

  • 58二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 11:37:03

    ちょっとしたモモイの苦痛スターターセットにみたいになってない…?
    隠してたのがバレて痛みで倒れたり怒りで狂乱して傷付けたり…

  • 59二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 21:49:25

    >>58

    モモイが死ぬ寸前まで追い詰められた経験や心情を知ってると本当にちょっとしたスターターセットだから困る……

  • 60二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 23:51:31

    突如リーダーが叫んで倒れ大量の血を流している。皆パニックになり、隙を突かれ次々と警察に倒されていく。

    「ぶっ飛ばしてスッキリしたし帰ってもいいか?後はお前らだけでも十分に潰せるだろ」
    「あー、青いのはお前らだと無理か。勝負決まってんのにまだ続ける気かよ」
    「ヤバい目してんなぁ。以前捕まった時は平然とした面でムカついたが…随分と余裕がなさそうで笑っちまうな」
    「勝ってんのに無駄に消耗する気はねぇんだよ。大人しく数に押し潰されりゃいいのに面倒くせぇ」

    副リーダーは無言で戦闘を続けている。殺しは避けていたが…今や一人でも多く地獄に送るのを躊躇っていない。
    遺跡の武器を使い、的に困らない為に銃は無限に連射し続け、短剣は横に振って拡大し何人もまとめて切り裂く。
    全員が諦めて終わりを感じている状況、副リーダーはそれでも身体を動かし奮闘していた。

    赤髪の戦士が強過ぎるのと普段の立場もあってそこまで目立たないが、副リーダーも本当に強い。
    一人で何人倒しているのだろうか。爆弾魔さえどうにかなれば、ここからでも追い返せそうな凄まじい気迫だ。
    しかし…仮に追い返せたとしても死んだ団員達は帰って来ないし、主人公も限界で最早死を待つのみの状態。

    「あのぶっ倒れてるチビがリーダーって言われてたよな?あれは放っておいても死ぬだろ」
    「だが…こいつがウザ過ぎてやっぱ何とかしないとダメだな、お前ら徹底的に盾になれ。終わりを見せ付けてやる」

    爆弾魔の始末を優先しているが辿り着けない。爆弾魔は盾になって死ぬ警察には何の興味もなく爆弾の用意をした。
    「よく見てろよ青いの!自警団が完全にぶっ壊れる瞬間をなぁ!」と叫び、空高くに爆弾を放り投げた。
    警察が邪魔で咄嗟に銃で撃ち落とせない。放物線を描いて落下した爆弾は主人公の近くに落ち、衝撃で爆発。

    どうなったかは語るまでもないだろう。瀕死なのにわざわざ…アリスはスチルの直視に耐えられず目を覆った。
    目を見開いて見た事もない顔をした副リーダーを最後に、画面はゆっくりと暗転し…ゲームオーバーと表示された。

    ……モモイの回復が感じられて、良い気分で進めていたのに…今は最悪の気分…。
    熱狂度を管理出来なかったせいで皆死んでしまって…わかってます…主人公ではなくてアリスが悪いですね…。
    このゲームを気分良くプレイする…?甘く考えてしまった自分を殴りたい…。

  • 61二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 10:15:04

    保守

  • 62二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 12:02:14

    あっ終わった…主人公が死んだらそれで終わりなのかな
    急いで戻って来たら地獄絵図だった赤髪の心境……

  • 63二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 17:53:53

    ここまで結末が全部エグいのはどうにかなりませんかモモイ先生?
    アリスの情緒がジェットコースターなんですけど……

  • 64二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 22:28:21

    すみませんが今日のSSは休みます
    毎日更新が途絶えて残念ではありますが…

  • 65二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 09:12:46

    無理せずゆっくりしておくれ

  • 66二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 16:59:55

    いえいえ……完結まで是非とも見届けさせてください

  • 67二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 20:08:57

    一体何種類バッドエンド用意したんですかモモイ先生

  • 68二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 23:51:00

    意気消沈してどんよりと雲がかかったアリス。大勢が一気に死んで無理もない。
    展開は知っていてもユズも辛かった、だがそれ以上にミドリの顔色が悪く呼吸も荒い。
    まるでモモイの心の銛を受けた自分のようで、気付いたアリスはプレイを中断した。どの道中断する気だったが。
    モモイは即座に察してミドリを抱き締め続けていた。散々言われているから謝罪の言葉は控えている。

    「ミドリ…スチルを見てまた辛くなっちゃった…?私が言うのもなんだけど大丈夫…皆もいるから…」
    「はぁっ、はぁっ…はぁ……ごめんなさい…急に取り乱して…ビックリしたよね…?」
    「…主人公が叫んで倒れたシーンで、あの夜のお姉ちゃんが頭に浮かんで…凄く苦しくなっちゃったの…」
    「吐いて蹲って…泣きながら絶叫し続けてた…ずっとあの悲鳴が頭から離れなくて、あんなの忘れられないよ…」

    二人以外詳細を知らない。モモイは苦痛で自分の状態がわかるはずもなく、ミドリしか目撃者がいないのだ。
    ミドリは皆にモモイが倒れたと連絡して以降、この話をほぼしていない。トラウマだから話さなかったんだ…。

    モモイは【怪物】と戦った日の、怒り狂って血塗れになった後の振る舞いを思い出すと只管謝り続けてしまう。
    アリスにクエストと称して殺させようとしたり、ミドリに先に死んでみろと言ったり、自分の行動がトラウマになっていた。
    アリスも【怪物】に喰い千切られそうになり死に恐怖した。銛も…大好きなモモイに貫かれ、銛と聞くだけで動悸が激しくなる。
    ユズも首に何かが触れそうになると過呼吸でパニックになる。ゲーム開発部は酷いトラウマを持つ人しかいなかった。
    全て【怪物】由来のトラウマ。克服したいがどうすればいいのかわからない。

    「それでよくスチルが描けたね…途中で辛くはならなかったの…?」
    「叫んで倒れるスチルを直接描く訳じゃなかったから…これは関係ないと念じてエナドリ一気飲みしながら何とか…」
    「ミドリが苦しんでたのに気付かないなんて…こんな馬鹿が姉でごめんなさい…恥晒しで…」

    結局謝って自虐した。ミドリはブンブンと首を横に振って否定し、モモイを抱き締め返す。
    ミドリがダウンしモモイは自虐モード。アリスも調子が悪く、ユズの部長命令で全員休憩する事にした。
    アリスは先程から考え事があり、頭の中でまとまっていない。休んで冷静な思考を心掛けたい、皆にとって重要だから。

  • 69二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 23:51:16

    念の為保守しておこう

  • 70二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 23:57:06

    ゲーム開発部のメンタルボロボロじゃねーか!知ってたけどさぁ!

  • 71二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 09:34:25

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 13:12:43

    ミドリがダウンするのか……
    でも姉が突然泣き叫んで悶え苦しみながら倒れるのを目の前で見たらトラウマになっても全然不思議じゃないわ

  • 73二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:33:09

    勇者よ、皆を魔王トラウマから救うのじゃ!
    えっ、勇者もトラウマ持ちなんですか!?

  • 74二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:45:18

    アレだよな、モモイが一番危ないから無視されがちだが実際はゲーム開発部全体にケアが必要っていう
    ユウカに圧かけてモモイが壊れたら一緒にぶっ壊れて暴れます宣言してるくらいヤバいから困る

  • 75二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 23:56:37

    ミドリはベッドに横になって、モモイは申し訳なさそうにミドリの頬をそっと撫でている。
    仰向けに寝ながら兀々と物思いに沈むアリス。ユズは心配そうに三人の様子を見つめていた。
    未だに当時の姉の悲鳴の幻聴が勝手に聞こえてきて、頭がクラクラしているミドリ。
    モモイは自虐モードになると暫くそのまま。ミドリは頭痛に苦しみながら私のせいで…と悔やんでいた。

    「ミドリ…調子はまだ悪そうだね…顔が真っ青…息は少し整ってきたかな…?まだ起き上がらないでね」
    「ありがとう…はぁ…迷惑かけちゃってごめんなさい…ダウンしてる場合じゃないのに…」
    「差し迫った問題は特にないよ…?何も急ぎの用はないし大人しく休んで…もっと自分を労わってよ…お願い…」
    「…皆そうだね、私を優先して自分を軽視してる。私が要注意人物なせいなんだけどさ…真面目に休憩が必要だと思うな」

    そんな事はないとは誰もハッキリ言い返せない。無理している自覚はある、ただどうしても譲れない優先順位があるだけ。
    この中で一番重症なのはモモイで間違いない。一日も早く回復して欲しいと願うのは自然な感情だろう。

    「アリスもテストプレイを焦ってるよね、知ってる。アリスのペースで進めていいのになぁ…」
    「…え、あ…アリスは……はい、焦ってました…皆はしっかり役目を果たしたのに、アリスだけ進捗が遅いので…」
    「…別に締め切りはないよ、進捗なんて気にしなくていいの」と表情に影を落としたままアリスを諭した。

    考え込んでいたら急に自分の話になり、しかも焦りを見抜かれていてアリスは驚いた。今まで何も言わないだけでやはり鋭い。
    モモイに対して隠し事は難しい。何度も騙され見破られてる、良いカモなのだろうか…アリスは自信を無くしていた。
    アリスの素直さはミレニアムの清涼剤で良い個性なのだが…心が弱っているせいで悪い方に考えがちである。

    「大好きな人の助けになりたい…これは普通の感情だよ?モモイだって同じ気持ちでしょ…?」
    「うん…でも過ぎると全部壊れるんだ。私を反面教師にして?皆はこんな醜態を晒した馬鹿に続いちゃいけない…」
    「言ったはずだよね、皆の危機には躊躇わないって。これも私の為…もう一度言うね、お願いだから休んでくれないかな?」

    自虐しながら周囲を圧倒する心優しい気迫。自分達に躊躇わないなら、更にモモイの傷が増えてしまう…黙って頷く他なかった。

  • 76二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 00:19:58

    きょ、脅迫…でも無理し続けてるなら皆の危機で間違ってもないな…じゃあいいか!
    どんだけ自虐してもお前はミレニアムの光で必須なんだよ自信持てモモイ!

  • 77二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 10:11:09

    これどんだけフラグとかパラメーター組んでんだろ…

  • 78二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 10:27:52

    でもこの光……少し曇ってない?

  • 79二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 14:29:31

    光と闇が両方備わり最強に見えるカオスモモイだししゃーない
    眩しい光の中に闇が勝手に混ざるし時々闇が侵食してくるし…ゲージと同じようにバランス調整しないと
    まあそれが困難だからこんなんになってるんだがなハハハ
    はぁ……

  • 80二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 19:41:44

    殺意の気迫だけでなく
    優しさの気迫も覚えたのか
    経緯を知ると嬉しくなさすぎる

  • 81二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 23:54:11

    怖くないのに何故か気圧される。不思議な気迫に負けて休憩する事にしたゲーム開発部。
    圧と呼ぶには優しさに満ちているが圧の一種だろう。更に制御が巧みに…いつの間に鍛えて?いるのだろうか。

    兎も角、今までも休憩はしている。休めと言われても具体的にどう休めばいいのかわからない。
    モモイの様子は自虐モードで暗いがそれだけでもない。何だか見覚えがある雰囲気も纏っていた。
    以前も時折見せていたお姉ちゃんモード。姉心を刺激された時に発動し、皆の頼れるお姉ちゃんであろうとする。
    ミドリがアンチコメで落ち込んだ時は基本こうなるが、ユズとアリスに世話を焼く事もあった。

    「休めと言った以上はしっかり休んでもらわないと。あらゆる手を使って疲労回復を図る」
    「まずミドリはこのまま寝ていてね。眠っちゃえばいい、グッスリ眠れるように私も協力するよ」
    「ありがとう…協力してくれるのは嬉しいけど、まだ頭痛が続いて…眠れないよ…」
    「うん、先に頭痛を何とかするね。クソ馬鹿なりに作戦は考えてるから…多分成功するはず」

    ナチュラルに自虐しつつミドリの手を握り、顔を近付ける。頭も頬も優しく撫でながら語りかける。
    「私は今叫んでないよ。目の前で静かに話してるでしょ?その悲鳴は偽物だから無視してね」
    今のお姉ちゃんに気遣われるなんて…と自分を責めていたミドリだが、姉パワーが強過ぎて段々心が鎮まってくる。
    思いやりのある言葉、おさげとリボンを触られる安心感。頭痛が吹き飛んでいく。うぅ…甘えたくなる…。

    おでこをくっ付けて「甘えていいじゃん?遠慮しなくていいんだよ」とまるで心を読んでいるかのように話すモモイ。
    ダメだ勝てない…姉の慈愛に敗北しシームレスに甘えん坊モードに移行。驚くほど急速に落ち着いている。
    「ゲーム開発、頑張ってくれてありがとう。お休み…」ともう一度リボンを撫でるとミドリは安らかに眠りに落ちた。

    「やっぱり同じなんだね。寝顔も可愛い大好きな妹」…苦しんでたミドリがいとも簡単に…。
    …あれ?アリス達もこうなる…?アリスが気付いた時にはモモイはすぐ傍にいた。ミドリの手を握りながら。

    自虐、お姉ちゃん、甘えん坊…モードチェンジの多い日だ。自虐と姉力が同居する謎の状態だがモモイは気にしていない。
    苦痛から解放されて容易く夢の世界に旅立つミドリを見て、ユズとアリスはほんの僅かな怖さを感じていた。

  • 82二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 00:55:37

    光と闇が同居してもお姉ちゃんは強かった

  • 83二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 09:35:57

    念の為保守

  • 84二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 11:34:05

    光属性は睡眠効果あるんだなぁ

  • 85二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 13:43:19

    お姉ちゃんパワーは最強だって古事記にも書かれてるから仕方ないね
    頭痛から即睡眠&気付いたらすぐ隣にいるのが若干ホラー地味てるのはわからなくもないけど

  • 86二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 23:40:39

    スゥスゥと静かな寝息を立てるミドリ。まるで魔法のように眠らせてアリスは困惑が勝っていた。
    暗めだが確かな愛情を感じる瞳。モモイに至近距離でジッと見つめられてドキドキしている自分がいる。
    モモイに弱いと理解している。少し前にもモモイに包み込まれてフニャフニャになったばかり。
    しかも今はお姉ちゃんモードで更に強い。強制敗北するタイプのイベントボスだ、考え事があるのに…。

    「驚いた?アリスはあの時寝てたから知らないもんね。私とミドリは互いに簡単に安心させる方法があるんだ」
    「私の事なんて考えずに心安らかにいて欲しい。こんな馬鹿に配慮するから無駄に疲れちゃうの」
    「モ、モモイ…アリスは疲労に関しては問題ありませんよ…?何徹しても平気だって知ってますよね?」
    「問題あるよ。身体の疲れだけじゃない、私が危険視してるのは心労。アリスは精神的なダメージが大きいの」
    「言い訳は無しでお願い。逃がさないから…大人しくお休みしようね。大丈夫、何も怖くないよ」

    当然のようにちょっと怖がってるのがバレているが、モモイは一切関係ない。弱い力で肩を掴まれた。
    振り解いて逃げるのはあり得ないが、そもそも目と目が合った時から何故か身体が動かず逃げようがない。
    「ごめんねミドリ。ちょっとだけだから」と手を離し、モモイはアリスの頬に手を当てた。あ、ヤバい。

    「アリス。私が部室から出る度に必ず一緒に来てくれてありがとう。助かってるよ」
    「テストプレイも感謝してる。でも考え過ぎも良くない、疲れて私みたいな馬鹿になりたくないでしょ?」
    ギュッと抱き締めながらなでなで。アリスはスキンシップが好きだが、姉モードが高火力で全身の力が抜けてきた。

    またフニャフニャになってしまいました…状態異常が強力で解除不可…こんなのチートです…ユ、ユズはどこに…?
    …ロッカーに閉じ籠ってる…終わった…今日はもう考える余裕もなくゲームオーバーですね…。
    精神的な疲労は事実…脱力したらガクッと眠気が…諦めてしまうと何だかこれで良いような気もしてくる。
    「アリスもお休みなさい。良い夢見てね」…どこまでも優しい言葉を最後にアリスも意識を手放した。

    ミドリとアリスの手を重ねてから「ユズー。最後になっちゃったね」とロッカーに向かって話しかける。
    次々と陥落する仲間達。一人残ったユズはロッカーの中でカタカタと小動物みたいに震えていた。

  • 87二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 23:56:29

    優しいけどなんかちょっと怖い…これが光と闇の力か

  • 88二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 23:57:30

    闇と光を詰め込んだ究極進化カオスモモイの本領発揮だぜ!!

  • 89二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 10:00:19

    ウソみたいだろ?
    これでまだ1年生なんだぜ

  • 90二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 10:55:34

    輝きすぎだよお姉ちゃん……ところで
    モモイ……自分の発する光で寝れる?
    まぁ……多分…ゲーム開発部メンが引っ付いてないと暗い闇の中なのに寝れないよー
    になる気がする

  • 91二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 12:20:44

    まあユズの敗北は確定として全員寝た後モモイはどうすんの?また一睡もせずに見守ってましたとかしないよな?
    自虐モードでもあるから普通にありそうで困る

  • 92二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 22:01:51

  • 93二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 00:26:50

    「ユズ?ロッカーは落ち着くかもしれないけど、眠るならベッドの方が良いよ」
    「わたしは大丈夫…モモイは二人を見守っていればいいよ…」
    「誤魔化しは通じないよ。ユズは相当疲れてるはず、プログラムは大変だったでしょ?」
    「管理するフラグが多いし、条件分岐も多いからゴチャゴチャ。よく作ってくれたよ」

    「少し覗いてみたけど、ちょっとした会話でもelse ifがビッシリ…私が細かく分けたせいだね…」
    「行動した順番によって台詞が変わるからね。拘りはあっていいんだよ、わたしもあるし」
    「でも負担が…これADVじゃなくない?ってシステムもまだあるじゃん?正直何ゲーなのかわかんない…」
    「ミドリは追加のスチルはない。だけどユズはまだデバッグや…仕様変更の可能性も残ってる」

    「難易度はどうなのかな…心折れそうな難易度なら、最悪初期案の難易度別にしようかなって…」
    「工数の都合で止めたやつ?データは残ってるから必要なら何とか…かなりバグりそうだし時間は欲しいな…」
    「だよね…終わってないから休むべきなの。ユズの言う大丈夫は大丈夫じゃないんだよ…」
    「出てきてくれない…?私非力なクソ雑魚だし、抵抗されるとロッカーは開けられない…」

    モモイは身体が脆いだけではない。肉体と精神が限界まで弱った結果、腕力も体力も弱々しくなった。
    元気いっぱいに動き回る嘗ての姿はない。だからこそミドリ達は何が何でも守ろうと必死なのだ。
    それにユズは懸念がある。仮に寝たとしてモモイは?前回の事があって不安でならない。
    自分を軽視してるのはモモイだって同じ。わたしだけは起きていないと…引く訳にはいかなかった。
    だけど抵抗を続けているせいでモモイの表情は更に暗く…罪悪感が…。

    「ユズ…そんなに嫌…?ただ休んで欲しいだけなのに…私の事、嫌い……?」
    あり得ない言葉に「嫌いなはずないでしょ!?言うまでもないよ!」とユズは反射的にロッカーを開けた。
    「あ…出てきてくれてありがとう…ユズ。大好きだよ」…モモイが抱き締めてくれた。嬉しいけど失敗したかも…。
    か、身体が動かない…ベッドに誘導されつつ、只管好きな所を耳元で囁かれてユズは脳がバグった。

    顔が真っ赤で茹蛸のよう。羞恥心で張り詰めた糸が解け、疲労がドッと押し寄せてくる。
    ユズは意識を失う時までモモイを心配しながら睡魔に負け…モモイだけが目覚めたまま残った。

  • 94二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 00:40:49

    モモイも寝ろよ! フリじゃねぇぞ!!

  • 95二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 11:15:29

    ほしゅ

  • 96二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:47:15

    それで残ったモモイは……?寝ません!だとお前そういうとこだぞ案件なんですが

  • 97二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 22:13:00

    念の為保守

  • 98二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 23:10:07

    モモイは自分のことも照らしてくれ
    頼むから

  • 99二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 23:54:06

    最後の砦だったユズも陥落。モモイは少しの間眠る三人を優しい目で見つめ、起きそうにないと判断した。
    なるべく疲れを見せず振舞っていてもわかる。自分は馬鹿だが親友の疲労がわからない程イカレてもいない。
    気持ちは本当にありがたいし申し訳ないくらいだが…心身に限界が来る前に対処するのが正しい。
    限界を迎えた自分はどうなった?醜く恥を晒して心配させただけで、良い事など何一つとしてない。

    音を立てずに隣に座り、一人ずつそっと手を握る。浅い眠りではない、明日まで起きないかも。勘だし合ってる。
    深い眠りに就いているのなら…目覚めた際には多少はスッキリとした感覚があるのではないだろうか。
    当然だが一度寝て起きただけで回復する程度の疲労ではない。様々な要因で精神的に疲れ切っているのだから。
    それでも心地よい寝起きであってくれれば嬉しく思う。…調子次第では明日も無理矢理眠らせてしまおうか?

    見つめながら思うのは、皆の寝顔はとても可愛らしいという不変の真理。愛する人が可愛いのは当たり前。
    ミドリの寝顔は見慣れているけど、何度見ても愛おしい妹だ。双子だが自分はミドリのように可愛いか?比較にならない。
    ユズは寝息も静かで呼吸をしているのか心配になる。真っ赤だった顔も今は元に戻った、あんなに恥じらって…愛らしい。
    アリスはこの中では一番大きいが、小さな子供を愛でている気分。…いや失礼か、立派な勇者を子供扱いするなクソボケ。

    先日もそうだったが、三人とも身体を丸めて眠っている。寝相で心理的な状態がある程度わかると本で読んだ事がある。
    身体を丸める人は、強い心理的ストレスやトラウマを抱えている場合が多いと。背中が曲がる程癒しを求めているのだとか。
    もしそれが事実なら…この寝方は結構病んでそう。自分の寝相はどうなのか、調べて比べてみるのもアリかも。

    ゆっくり移動しながら皆の手を繋ぎ合わせる。モモイは頑張って力を込めて、全員の身体を寄せた。
    触れ合っていれば悪夢に魘されないはず。モモイは三人の後遺症だけでなく、その対策まで観察して理解していた。
    モモイも一緒に眠る…なんて事はなくベッドから降りた。やはりユズの懸念通りである。

    今日は別の目的があり、誰も目覚めない今しかない。ゴソゴソと準備しながら指でスマホを素早く叩く。
    小さめのバッグを持ち「行ってくるね」と小声で告げて、一人部室を出て行った。

  • 100二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 23:58:04

    待って待ってどこ行くの……?
    起きた時に居ないとみんなのストレス倍ドンだよ…?

  • 101二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 23:59:23

    ……ユウカのところか? それともウタハのところか? はたまた先生か? ダメだ読めねえ

  • 102二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 00:15:55

    光のつよつよお姉ちゃんなのはよく理解したし皆可愛らしいのも理解出来る
    でも一人でどっか行くのはヤバいだろ止まってくれお姉ちゃん

  • 103二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 09:34:18

    ⭐︎

  • 104二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 14:55:19

    寝ません!どころじゃねぇ!
    本当に誰も起きないのだとしてもキヴォトス人補正を失った女の子が一人で出歩くのは危険なんだって!
    マジでどこ行って何するつもりなのか全然わからん……

  • 105二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 00:08:32

    すみません更新無理そうです
    余裕があれば今日の晩に…

  • 106二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 00:12:02

    無理せず毎秒更新してくれ~~~何年でも待てる

  • 107二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 10:51:40

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 15:41:59

    多分誰かに連絡したよな
    ってことはその誰かが守ってくれるよな……?

  • 109二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 00:44:04

    仲間を残して部室を出たモモイは、まずドアのプレートを『休憩中』に変えた。
    プレートを見れば誰も部室に入らないはずだけど…念には念を。ドアをロックしておこう。
    物理と電子の二重ロックな分厚い鋼鉄の扉。自分達以外に開けられる心配もない。

    一人は久しい…いつ以来かな?…入院中?思ったほど前でもない、孤独感がそう思わせていたのかも。
    偶然なのか、廊下には誰もいない。別にいたとしても特に何かしら問題がある訳ではないが。
    しかしクソ雑魚なので用心はすべきだ。バッグに入れていた、ウタハ特製の防御球を起動。
    浮かび上がって自分を中心にクルクル回り、周辺を監視する球をぼんやりと見ながら歩き始めた。

    眠る三人を見つめていた時は愛に溢れる優しい顔だったが、今は一気に陰を落とし限りなく無表情に近い。
    他の生徒が知ると驚きそうな程の暗さ。モモイは歩きながら先程の出来事を思い出していた。
    抵抗するアリスとユズには僅かに力を使った。触れると動けなくなる微弱な…間違っても圧ではなく愛だ。
    申し訳なくはある…でも皆は無理して常に気を張ってた。休ませる為に多少荒いのは許して欲しい。
    今は全員不在な絶好のチャンス。やるべき事は一度に済ませたい…のだけど体力がない。

    弱過ぎて愛銃すら持ち続けると重く感じる。どうせ戦えないんだし部室に置いてきた。
    誰かの気配を感じた瞬間、表情を戻しすれ違う生徒に挨拶する。一人な事に驚き気遣って…ごめん。
    「球が守ってくれるの」と防御モードを見せると、驚愕しつつも安心してくれたみたい。

    自販機の前まで来て、飲み物を買い近くの椅子に座る。ここで待ち合わせをしているがまだいない。
    だが座ってから間もなく、駆け付けてきた人の気配を察知してモモイの表情は優しくなった。

    「そんな走らなくても…急でごめんね、来てくれてありがとう」とモモイが親しく話しかける相手はマキだ。
    「他の皆はいいの?」と聞かれ「うん。これでいい」と頷き、マキも隣に座ろうとする。
    …近付き過ぎて球が防御モードに移行した。慌ててマキは味方だと教えると止まった。
    マキはモモイの笑顔の中の暗さに何となく気付いたが、それも含めて事情があるのだと察した。

    時間ならたっぷりある。「走って疲れたでしょ?一旦休憩しない?」とちょっと会話する事にした。
    マキと二人きり…久しぶりだなぁ。折角の機会、楽しく話がしたい。

  • 110二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 01:19:55

    そういえばそんな球貰ってたな
    意外としっかり自衛してた…また自分はどうでもいいんだろとか思ってごめんモモイ

  • 111二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 08:45:41

    いうても今の状態のモモイを信用しきるのは危険なような気はするしできないよ…

  • 112二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 13:49:25

    モモイ信用なくて笑…えないな……
    目的がわからないからまだ何とも言えない、精神状態も悪いし……

  • 113二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 13:53:55

    これ大丈夫?起きた瞬間モモイいなくてゲーム開発部発狂しない?

  • 114二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 23:03:36

    マキちゃ…!
    なんか言い回しがただ会話しに来ただけじゃ無さそうに感じるな
    本来のモモイだったらこんな風に思うこともなかったんだろうな……聡くなっちまって

  • 115二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 00:16:25

    部室と異なる空気が新鮮で心地よい。最近はゲーム開発に集中して部室から出なかった。
    健康に気を付けろとセミナーも注意喚起している。同じ部屋に籠ってばかりいるのは身体に良くないと。
    隣にいるのがマキなのも新鮮な気分だ。マキの笑顔を見るとちょっと元気が出る気もする。

    「いきなり連絡しちゃって迷惑じゃなかった…?何かしてる途中に邪魔してたりとか…」
    「暇だったし大丈夫。ねぇモモ、ミド達に言えないのはわかるよ。でも護衛ならC&Cの方が良くない?何であたし?」
    「信頼出来る大切な友達がいいと思って…真っ先に頭に浮かんだのはマキだったの」
    「そうなんだ…それで選ばれるのは嬉しいよ。そういえばこの前見せたグラフィティはどうだった?」

    「相変わらず色鮮やかでハイセンスだなぁって感心してた。あの色使いやフレーズ…イメージしたのは私?」
    「そうそう!気付いてくれた!頑張ってるモモを応援したくて、芸術魂を燃やして描いたの!」
    「やっぱり私だったんだ…とても素敵なプレゼントだったよ。大事に保存してるからね」
    「やった!また描くつもりだから完成したら写真送るね。ロゴも描いてるの、これも今度見せるよ」
    「楽しみ。ヴェリタスのロゴはカッコいいからねぇ…期待してる」とその後も暫しの間談笑し、少し説明もした。

    会話が弾んですっごく楽しい良い一時。でも「そろそろ休憩は終わりにして行こっか」と声をかける。
    「そうだね。気になってるんだけど…皆寝てるんだよね?起きた時モモが部室にいないとヤバくない?」至極当然な質問だ。
    「少なくとも用事を済ませてる間は誰も目覚めない、確信してる。問題は自分の体力の無さかな…」

    「ああ…勘?ならそうかもね。体力は…今日中じゃなくても、連絡して別の日に散歩を理由にこっそりってのは?」
    「連絡はもうしてる。一度に全部は現実的に無理があるから…結局そうするのが無難なのかなぁ」
    「疲れたら背負うよ?というか最初からそうしない?体力も持つだろうし…あたしを沢山頼ってね」
    「…今日は調子が悪いんだ。完全にお荷物だけど…甘えてもいい?」マキは笑って「荷物な訳ないでしょ」と背負ってくれた。

    「うわ軽過ぎ!もっと食べて!?」と全く別な心配をされた。お腹いっぱい食べないのは前からだよ…。
    「あまり食欲が…まあ努力はするね、倒れちゃいけないし」と話しながら、今回の目的の場所へと向かった。

  • 116二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 11:03:06

    目的の場所か…

  • 117二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 15:19:00

    どこか行きたい場所があって本当は何ヶ所か行きたいのか
    今向かってるのはセミナー?エンジニア部?言い方的には両方に用があるのかもしれん

  • 118二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 18:26:09

    念のため保守

  • 119二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 23:56:14

    マキの髪ってユズより更に赤く目立って綺麗…快活で笑顔も可愛い。思考が似てて相性が良いんだよね。
    モモイは背中でマキの良い所探しを続けていた。無数に頭に浮かぶので終わらない。
    二人で好き勝手して怒られた事も何度もある。だが私は底に落ち、今や同列に語るのも烏滸がましい。
    それでもモモトークを送ると即座に駆け付けてくれた。掛け替えのない友…過去の私は良い出会いをしたものだ。

    「マキ…本当にありがとう。大好きだよ」元気には欠けるが、急に耳元で直球な好意を囁かれてマキは驚いた。
    少し紅潮しつつも「突然だね…?でもあたしも大好きだよモモ。ずっと親友でいようね」と返す。
    「あたしはいつでもモモの味方。ちょっと難しい相談でも…あたしなりの方法で協力するから」
    「助かる…やっぱり難しい?…そう思ってるから連絡してるんだろクソ馬鹿が……あ、ごめん…口に出て…」

    「大丈夫、その程度で謝らなくていいよ。モモが馬鹿ならあたしも馬鹿。問題児扱いされてるし」
    「一緒に馬鹿やって遊んだでしょ?馬鹿が悪い事ならミレニアムはヤバいよ。頭のいい馬鹿しかいないもん」
    「そう…なのかな…?うーん…そういえば…アリスの武器は部の予算の大半を使ってたんだったね」
    「セミナーですら問題起こしてたよ?ミレニアム全体が馬鹿と言っても過言じゃない、馬鹿でいいの!」
    「…ふふっ。何だか本当にそれでいい気がしてきた。ありがとマキ、元気をくれて」

    色んな人と話すと色んな発見がある。馬鹿でいい、か…そう捉えると気楽なのかもしれない。
    通りすがる生徒達は、マキに背負われている私を見て心配そうに振り返る。無駄に不安にさせてるな。
    「何でもないよ、気にしないで」と何度言っただろうか。…貧弱な自分が憎い、弱くなり過ぎだ雑魚。
    やがて目的地に辿り着き、マキがドアを叩いて挨拶までしてくれた。優しさが溢れて先程からマキが天使に見える。

    ドアはすぐに開きノアが迎え入れてくれた。マキに背負われている姿に驚くのは他の生徒と変わらない。
    そう、モモイ達の目的地はセミナーである。ユウカも中で来るのを待っていたが、リオは不在だ。
    リオはミレニアムにはいない体でモモイに感謝状を贈っている。モモイが来ると知り、一時的に通信を切断した。

    体調を考慮されたのかソファーに寝ていいと言われ、素直に従ってマキも隣に座る。ミドリ達には内緒の相談が始まった。

  • 120二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 08:19:59

    内緒か……どんな話だ

  • 121二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 13:10:55

    セミナーで合ってたけど何の相談か全然わからん……

  • 122二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 18:59:15

    何だかんだみんな内緒が多いんだよねえ…

  • 123二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 23:03:14

    モモイがセミナーに相談するようなこと……
    やっぱゲームのことなのかな

  • 124二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 00:28:47

    寝ていいと言われても相談に乗ってもらう身でそれは失礼だ。まだ大丈夫だと言ってモモイは一先ず座った。

    「ユウカ、ノア先輩。急な連絡でごめんなさい…忙しい中で態々私なんかに時間を割いてくれてありがとう」
    「いいんですよモモイちゃん。いつでも力になると約束したでしょう?マキさんと二人で来たんですね」
    「…ミドリ達はどうしたの?あの子達なら絶対に同行すると思うのだけど…」
    「部室で寝てる、強引に眠らせて暫くは絶対起きないから気にしないで。今しかなくてマキにお願いしたの」

    強引に…?ユウカ達はどう眠らせたのか疑問だったが、多分重要ではないので無視した。
    本当に体調が悪いのだろう。背負われてやってきた…無理を押してマキの力を借りてまで。
    雰囲気も暗く感じる、第一声で卑下していた。最近は自虐も減ってきたと聞いていたのに精神状態も悪いとは…。

    連絡は受けたが、相談に乗って欲しいと言われただけで具体的な内容は知らない。
    それにユウカは内心かなり焦っている。審査について深く考えたら危ないとミドリ達に相談され、密かに審査していた。
    今は更に急いでシナリオのデータも貰い、読んでは心に錘がズッシリ乗る感覚を味わいながらプレイ中だ。
    念の為に会わずにいたが、モモイ本人に来られてはどうにも…かといってモモイの相談を断るのはあり得ない。

    モモイはユウカとノアをジッと見つめた。心を透視するかのような視線にユウカの心臓の鼓動が早まる。
    気が気でないが内に仕舞い込め。ユウカは無理矢理心を鎮め、モモイは部屋をグルっと見渡して口を開いた。

    「先に聞きたいんだけど…ユウカ達から見てミドリ達の様子はどう映ってる?私に遠慮せずわかる範囲で教えて?」
    「モモイの為にと団結して毎日頑張っているわね。アリスちゃんは出歩く時いつも一緒だし」
    「そうですね。モモイちゃんが心から大切で、だからこそ心配で堪らない…感情が伝わってきます」

    本当はリオも交えて相談した時の様子やミドリ達の苛烈さも知っているが…話すと怪奇現象や審査の件に繋がりかねない。
    詳しく教えたくても避けないと危険な話…隠し事があるのが心苦しい。心の中でモモイに謝った。

    「…あれ、それだけなの?ふーん…なら意外と上手く隠せてるのかな?私以外には」
    「私の目的を話すね。ゲーム開発部の皆を助けてあげて欲しいの、私じゃなくて。中々難しいんだけどさ…」

  • 125二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 00:31:46

    このモモイ相手に隠し事を貫くのは容易じゃないんだよなぁ

  • 126二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 01:30:10

    異常に鋭いからな…鋭くなった理由が本当に異常な経験をしたからで全く喜べねぇ……
    自虐入ってるし隠した方がいいのはその通りだとしても徹底しないと最悪バレそうで怖いな

  • 127二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 12:11:41

    保守

  • 128二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:05:50

    保守

  • 129二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 08:07:38

    保守

  • 130二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 11:37:55

    (書きかけで寝落ちしてました)

  • 131二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 19:38:55

  • 132二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 23:25:42

    サクラコ様みたいに、話せないということを話すべきなのだろうか

  • 133二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 00:15:56

    モモイ以外を助ける?既に裏で審査を進めて助力はしているのだが…それは言えない。
    もしモモイが知っているのならもう少し態度が変わるはず。どういう意味で助けを求めている?
    やはりゲームに関する相談なのだろうか。ならば審査は知られてはいけない…ユウカはより気を引き締めた。

    「ミドリちゃん達をですか?困っているのなら勿論協力しますが…具体的には何をすればいいのでしょう?」
    「知ってる?私達は最近ゲーム開発してた。一通り出来上がって、今はアリスにテストプレイしてもらってる段階」
    「知っているわ。プレートに開発中と書かれていたから行くのは控えていたの。邪魔するのも悪いと思って」
    「特に何も言わずに勝手に作ってたのに皆知ってるんだね。マキも普通に知ってたし」

    「廊下を歩いてプレート見ればわかるからね。見た人が話を広めて、それなりに知られてるはず」
    「噂になってますね。ゲーム開発が出来る程度には回復したのかなと…モモイちゃんを気に掛けてる人は多いです」
    「それだけ多数の人をずっと心配させてたんだ。皆こんな奴なんざ気にせず無視でいいのにな…」
    「……無視でいい奴が何で相談に来てんだよ…ごめんなさい…今のは相談に乗ってくれてる皆に酷い発言だった…」

    モモイは失敗したと言いたげな顔で溜め息を吐き、マキに宥められている。顔色も悪くなった。
    ノアは失言だった…?と一瞬ユウカを見たが、ユウカは違うと目で伝えた。自虐的で精神状態が予想以上に悪い。

    「…ゲーム開発に関する相談でもあり…それに限った事でもない。もっと全体的に見た話」
    「大半は私に起因する…けれど全て私のせいかと言うとそれも違う。まあ…どの道私に非は大いにある」

    「現在ゲーム開発部は心身共に疲弊し切ってる。大きな理由の一つが、私を優先して自分を疎かにしてるから」
    「それに貧弱で目が離せなくて常に不安が付き纏う。慢性的に抱える不安は当然強烈なストレスになる」
    「その内誰かが倒れはしないか…私にはだいぶ危険な状態に見えてるの。嬉しくないけど確信めいた経験則だよ」
    「でも私の言葉だけじゃまだ信憑性に欠けるよね?だから物証も用意してる。なるべく急ぎたい」

    …モモトーク越しでも感じ取った圧力。余裕の無さは十分に伝わっていたが…そこまでなの?
    いや…好きな先生に対しても思わず威圧していた程だ。モモイの言う通りでもおかしくないか…。

  • 134二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 00:18:59

    相変わらずこのモモイの喋り方は随所から知性が漂ってるな
    元の良くも悪くもクソガキだったモモイとは大違いだぁ……

  • 135二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 08:54:49

    ほし

  • 136二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 14:31:26

  • 137二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:49:10

  • 138二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:27:41

    そういえば先生は?連絡したか聞くと「別件で別の学校にいるらしいよ。多忙だし仕方ないね」と行動済み。
    「それでも返事は時々くれる。片付き次第向かうって、どうすべきかは悩んでるみたい」
    「来れないのはどうしようもないから…先に皆が危ないという証拠を見せようか」
    「バレないように努力していても…最近の私は比較的落ち着いてた方。色んな事に気付くんだよ」

    そう言ってモモイはバッグから薬を取り出し机に並べた。これはモモイの飲んでいる薬?薬の空もいくつも出てくる。
    見た事がない凄まじい量。一人でこれ程の量を…ダメージの大きさを視覚化されて、守らないといけない気持ちが強まった。

    「私の薬はミドリが貰いに行ってるんだけど、薬の説明はされた事がないんだ」
    「行けば必ず処方箋や薬局で説明書を渡されるでしょ?でも私は一度も見てない、隠されてるって事だね」
    「入院中の完全に狂ってた頃の私なら、妥当な判断だと思う。でも今なら別によくない?」
    「何の薬かわかんないまま飲む訳ないじゃん?錠剤の識別コードを調べるだけで一瞬でわかるのに」
    「はいこれ。今私が飲んでる薬を全部まとめたの、確認してくれる?検索すればほぼ出てくるよ」

    …かなり強力な向精神薬や睡眠薬、胃薬など多数。全て正しいが、確かめるのが辛くなってきた。
    しかし今一よくわからない薬がある。身体に効くと曖昧な表現で…ミレニアムの提携病院で怪しい薬は出さないはず…。

    「身体の脆さを治す薬と推測してる。私の症状は極めて稀と聞いてるし…見た目や味は完全に漢方薬だね」
    「漢方って複合成分で作用が複雑だから、一つで様々な症状に効くんだよ。もしかしたら薬効を示すかも…お祈り的な?」

    ミドリ達の話では…?今の所モモイが大量の薬を飲み続けてずっと苦しんでいる事しか…
    「確認が済んだらこの薬の空を見て?…理解してくれた?」…モモイの薬と一致するものと、どれとも異なるものがある。
    つまりこの空はミドリ達が飲んでいる薬。モモイほどではないが数が多く、いずれも強い薬ばかり。
    「ゴミ箱の底やロッカー、掃除機の中から出てきた。同じ部室で過ごす以上隠し場所は限られる」

    「問題無さそうに振舞って、私にも薬は飲まなくてよくなったって言ってる。でも実際はこの通り」
    「度々中身が変わってるし今も調整中だと思う。隠し続けて私のようにある日突然…怖いとは思わない…?」

  • 139二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:33:57

    どこぞの名探偵ですか貴女は(震え声)

  • 140二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 06:58:31

    直感で見抜いて証拠を集めるとか本当にやってること名探偵なんだよな

  • 141二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 17:21:43

    めっちゃ冴えてるけどモモイのメンタルも結構ヤバいのだ…自分のせいだと思ってるし
    それはそれとして呑気な感想だけど知的なモモイも魅力的だなぁと思いました

  • 142二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 00:18:34

    そろいもそろってアンタラは…

  • 143二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 00:38:31

    かなり深刻な相談だった。もしミドリ達が倒れる事があればモモイも…最悪の連鎖が起こる。
    モモイは気付いているものの、自分を隠して無理を続けるのは嘗てのモモイと状況的にそっくりだ。
    自分の二の舞になる可能性がある、そう考えているはず。気が気でないだろう。

    「薬の空だけでも十分な証拠ね…これはいつ集めたの?常にミドリ達の目があったでしょう?ここに来る前?」
    「うん。でもその前にも三人が寝て、私一人だけ起きてた日があったの。その時にも色々とね…調べてたんだ」
    「ミドリはただ見てるだけだとわかりにくいけど、ユズとアリスは綻ぶ時がある。隠し事は苦手そうだし」
    「マキはそのままだね。何にもないとわかって凄く気楽だよ。ありがとう…久々に話して楽しかった」

    モモイは「ねぇマキ。モモトークももっと頻繁にしてもいい?」と聞き、マキは柔らかく微笑んで頷いた。
    二人の間から確かな友愛を感じる。退院後のモモイは大きく変化し、以前とは別人のように大人しくなった。
    自分の価値が低く自虐的…これらは心が追い詰められ過ぎた結果。長い目で見て療養するしかない。
    だが変わったのはそれだけでもなく、明らかに聡くなった。賢い、感覚が鋭い…両方の意味だ。

    人狼ゲームの参加者は全員理解している。恐ろしい程に洞察力に優れ、人の機微を敏感に察知する。
    薬の説明をされていない事に不服だったが、隠されているとわかるのがストレスになっているかもしれない。
    察しが良過ぎて今まで気にしなかった事に気付く…ノアは【アルジャーノンに花束を】を思い出したが失礼だろうか。
    そんなモモイにとって、裏表がないと感じられる友人の存在はとても嬉しいのかもしれない。

    隠し事は自分達もしている。知らない方が良いと思って隠しているが…本当に勘付かれていないのか?
    ユウカは密かに不安が胸をよぎっていた。モモイは今、ミドリ達とマキがわかりやすいかどうかの話はした。
    しかし自分とノアについては特に何も語っていない。どう思われている?実は既に見抜かれているのでは…。
    …感じた不安を見抜かれる可能性がある。忘れた方が良いしそもそも相談内容が先だ。

    「…話を続けるね。皆の精神的負担は私のせい。さっきも言ったけど常に気遣う必要がある奴、この時点で強烈なストレス」
    「それに…シナリオがかなり辛いみたい。アリスがテストプレイ中に何度も寝込むほどにはね…」

  • 144二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 00:46:07

    それに…シナリオがかなり辛いみたい

    ユウカや間接的にノアへの探りも兼ねてる? そもそもゲームの発表許可がおりそうか〜って具合で?

  • 145二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 11:27:04

    保守

  • 146二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 22:58:54

    保守

  • 147二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:18:20

    シナリオの辛さはユウカも実感している。END1の結末で寝込んだし、その後も主人公が悲惨過ぎて目を覆いたくなる。
    だがモモイの苦痛の証だと思うと何も言えない。地獄のような表現は、自身が地獄を経験したからに他ならない。
    装置の起動中や入院中のモモイの思考が、シナリオを通して僅かでも理解出来ている気がする。

    全く油断は出来ないものの、苦痛で擦り切れてしまった状態から浮上しつつある今に心から感謝したい。
    だからこそ、また沈まないように身体を支えるのがセミナーとして、先輩としての役目だ。
    考えているとモモイと目が合った。穏やかではあるが目に見えない何かを見定めている、独特の緊張感で息が詰まる。
    顔色は悪いが表情一つ変えず、ノアにも視線を移し見据えた。ノアも少し緊張していると何となくわかる。

    「何か考えてたみたいだけど…話していい?」ほんの少し間を置いてモモイは心配そうに尋ねた。
    勿論いいと答えたが、モモイはマキにも話してもよさそうなのか聞いている。マキはもう知っているようだ。
    「話すだけなら大丈夫じゃない?最悪今だけ離席してもらうとか?全くダメって事はないはず。あたしはそう思う」

    「確認が必要だと思って。内容がきついからノア先輩に影響はないか…記憶力が尋常じゃなく良いんだよね?」
    「心配しないで下さい、絶対に相談に乗ります。配慮は必要ありませんよ、気持ちは嬉しいですが」
    「…でも具体的な描写は避けるね。イメージさせちゃっても悪いし…一言で言うと人の死を扱った話なんだ」
    「それも結構当たり前のように死ぬ。死をしっかりと描写するから、皆辛いらしくてさ…」

    らしい…自分は何でもないかのような話しぶり。聞いた通り、死に迫り過ぎて価値観が変わってしまったのだろう。
    ミドリもモモイそっくりだから辛いだけで、関係ない人の死は意外と描ける。全員少なからず変わったと言っていた。

    「アリスもだけど、ミドリ達も無理を押して作業したみたい。思い出して時々アリスと一緒に具合が悪くなってる」
    「大した事ないでしょって軽い気持ちで書いたの。私の死生観も頭もぶっ壊れてるだけだったのにね」
    「結果、今現在も皆を苦しめてる。それでも私を尊重して…テストプレイを投げ出す気はなさそう」

    「…何で親友を傷付けてる訳?巫山戯てんの?皆に貢献どころか有害なんだけどこいつ価値ある?」…自虐が危うくなってきた。

  • 148二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 08:56:22

    モモイは罪悪感あるだろうけど
    でもここまでしないと誰も幸せにならないんだ…

  • 149二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 18:04:39

    罪悪感に苛まれ続けるモモイの幸せはどこ…?

  • 150二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 22:55:32

    保守

  • 151二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 23:55:58

    うわーん…どうすればいいのか分からない状況。

  • 152二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 00:32:44

    モモイが苛立ち始めた。怒りは全て自分に向けられ、眉や頬がピクピクと痙攣している。
    どこを見ているのかわからない…若干虚ろな瞳が揺れ動く。自罰思考が極まってかなり危険だ。

    「…てめぇ、ミレニアムに戻ってから何した?殺人未遂と?常時親友に精神的苦痛を与えてる?とんでもねぇ塵だなおい」
    「迷惑かけてばっかの塵が何で手厚く保護されてんだよ。こんな奴飼ってるなんて知れたらミレニアムは大恥だぞ」
    「てか未遂とはいえ殺人だろ?さっさと矯正局送りにされた方が皆幸福だろうな。ヴァルキューレに自首しに行くか」

    苛烈な自分への罵倒が次から次へと止まらない。ユウカはこの変貌を見た事があるがノアとマキは初めてだ。
    二人とも情報は知っているが…実際に目の前でこうなると動揺が抑えられない、特にマキはもう涙目で…。

    「モモ!モモ!落ち着いて!まだ相談中だよ!説明も済んでないしミド達をどうすればいいかも解決してないの!」
    ユウカとノアが動く前に「お願い…止まって…」とマキはモモイを抱き締めて、泣きながら必死に説得した。
    下手な慰めの言葉より、大切な友達を助ける目的が未達成だと報せた方が効果があるとマキは咄嗟に判断し…それは通用した。
    大爆発の可能性まであったがピタッと止まり、我に返って申し訳なさそうに制服に顔を埋めながら顔色を窺っている。

    「モモ…顔が土気色で良くないよ…一旦休もう?ほら、横になって…大丈夫。あたしがすぐ隣にいるから…」
    「……ごめんなさい。またこれだよ…口悪過ぎだし最悪な事言っちゃった…本当にごめんなさい…」
    「寝ながら話すなんて相談する側の態度じゃない…」すっかり沈み切っている。最初に寝ていいと言ったし気にしないと伝えた。

    殺人未遂…あれは終わって件の子とはその後友達になったと聞いた。しかし今の発言からするとやはり自分を認めていない。
    リオの感謝状や新たな友達との交流、人狼ゲームはいずれもモモイが自分を受け入れる為の土台作りとして重要だった。
    だがミドリ達を傷付けていると強い自責の念に駆られているせいで、やっと僅かに形になってきた土台が崩れ去る危機を迎えている。

    解決しなければモモイの心に平穏は訪れず部活も危ない。詳しくミドリ達の様子を知り対策したいが…今は無理そうだ。
    モモイは軽く眩暈がしているのか、息を切らしてソファーに寝ている。落ち着くまで刺激せず待つしかない。

  • 153二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 01:09:08

    相談に来て話の途中で勝手にブチギレるとか精神状態がヤバい
    ゲーム開発部崩壊の危機なのは更にヤバい、本編でもモモイが倒れてお通夜だったのに最悪全滅とか実質ミレニアム終了だよ……

  • 154二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 11:23:04

    救いは遠そうだな...

  • 155二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 19:19:29

    ゴールは見えてるのにエスカレーターを逆走してるかのごとく話が好転しねぇ…打開策が見出せねぇ…

  • 156二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 20:22:19

    ちょっと危機感忘れてたかも
    そうだよ、モモイの精神はまだヤバいんだよ…

  • 157二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 04:11:16

    保守

  • 158二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 11:59:17

    ほっしゅ

  • 159二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 16:04:11

    ほしゅっ

  • 160二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 20:20:56

    すみませんなんかダウンしてました
    今日も更新はちょっと無理そうです
    今後も無言で更新のない日がありそうですがよろしくお願いします

  • 161二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 00:24:14

    最初から一気に見たけどまだ終わってなかったのか

  • 162二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 00:54:49

    モモイ=爆弾
    ゲーム開発部=導火線
    ミレニアム=火薬庫

  • 163二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 09:02:18

    全員が全員を心配してるのに何故好転しない()

  • 164二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 19:21:44

    保守

  • 165二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 22:29:51

    実際感謝状とかは有効だったしやっと救いは見えたよね
    シナリオ書いたら暗雲漂ってきたけど…今回の問題難しいな…

  • 166二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 23:58:16

    多事多端なセミナーに無駄に時間を浪費させた…モモイは自分に対して今も苛々していた。
    こんな姿をミドリ達に見せたら大変な事になってしまう。かといってマキやユウカ達に見せていい訳もないが。
    走り回る馬や騒ぎ立てる猿のように落ち着きがない心。内に潜む獣が暴れ出している。
    だがマキの言う通り。自分の感情は二の次でミドリ達を優先しろ、手遅れになる前に。

    早急に乱れた心を抑制し、頭を冷やさねばならない。迷惑をかけ続けている事実に耐えられなくなるから。
    本来心の乱れは簡単に鎮まるものではないが、私には横紙を裂く手段があると最近気付いた。心には心で。
    猛獣共、何故荒れ狂う?憎悪の向かう先は何処?…決まってる、私しかいないよな。同意見だよ。
    その煮え滾る激情は解き放っていいぞ。私を力強く馬脚で蹴り飛ばし、鋭利な牙を突き立てろ。
    身体は寝ていても、心の中では自由にその場に立ち上がる事が出来る。両手に武器を握り締めて。

    誰にも当たらないように銛の鎖を振り回す。勢いよく自分の身体に叩き付け、刀は躊躇なく腹に突き刺した。
    怒りで武器が勝手に過熱されている。雷に打たれたような衝撃と腹を貫く鋭い刃、傷がそのまま焼け焦げる感覚。
    流石に耐え切れず、無様に身を捩り悶え苦しんだ。もしこれが物理的だったら、銛を叩き付けた時点で確実に死んでる。

    馬と猿は私が激痛に耐え忍ぶ姿を見て気が済んだらしい。嘲笑うかのように鼻を鳴らして去っていった。
    去って早々に頭は冷えた。痛みはさっさと治まれ、会話の邪魔にしかならないんだよ失せろ。
    …よし鎮まってきた、多分良いはず。身体を起こそうとして…胸がつかえて胃酸が逆流しそうになり、慌てて吐き気を抑えた。
    気付くと三人ともすぐ傍にいた。しまった、心の中では叫ばず耐えたが…身体はどうだった?全くわからない。

    「モモ…!大丈夫…?転がって呻いて…どこが痛いの?今日は帰って保健室に行かない…?」
    「そ、そうね…モモトークでも話は出来るわ。モモイ、優先すべきはあなたの健康もなのよ…」
    「大丈夫…冷静になったから…っ、ふ……ぅ、気に、しないで…」…喋るのも一苦労、おい転がって呻いてんじゃねぇかクソが。

    首を横に振り続行の意思を示すと、皆心配そうに席に戻った。最悪、でも最速復帰の方法はこれだけだ。
    また迷惑を…と気にすればループして吐きかねない。無心で割り切るしかないか…。

  • 167二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 01:57:03

    前に「モモイが心の武器で自分を刺さないか」って危惧してたコメあったな

  • 168二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 01:57:34

    現状モモイが何してるのか推定出来る面子はユウカだけ?

  • 169二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 02:05:32

    「は〜あ、このアホ本当に死なないかなぁ?」という思いと「私が死んだらみんなの迷惑になるな」という想いで心のシーソーしとる……

  • 170二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 09:04:38

    最近気付いたってことは
    少なくとも1回はやったんだよな
    結構重症だけど、自分でストレス発散ができるようになったと考えれば良いこと……なのか?

  • 171二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 11:32:29

    >>170

    ストレス発散で自分を殺しそう

  • 172二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 16:47:30

    >>166

    馬と猿?また変な怪物がモモイにはい寄ろうとしてない?

    それはそうと一番の重症人は癒されて......

  • 173二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 21:26:39

    馬と猿は四字熟語の意馬心猿じゃないかな、心が走る馬や煩い猿のように騒めいてるって意味だから正に
    多分乱れた心を早く鎮めたいモモイと自分が憎いから苦しんでる姿を嘲笑ってるモモイがいるんだと思う
    つまりモモイはめっちゃ賢くなってるしメンタルがヤバい
    これで本当に変な怪物だったら救いが無くなりそうで考えたくない…

  • 174二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 23:58:45

    前方と横から向けられる、不安と心配で堪らない視線はモモイにとっては非常に辛かった。
    だが意識してはいけないし何としてもミドリ達を助けないといけない、それがモモイの最優先事項である。
    身体もやっと落ち着いた。特に会話にも影響はないと確認してから相談を再開した。

    「あの…ごめんなさい。どこまで話してたんだっけ…?途中で熱くなっちゃって…」
    「…ミドリ達と一緒にゲームを作って、アリスちゃんがテストプレイしてる所までは聞いたわ」
    「ああ…そうだった、ありがとうユウカ。私のシナリオのせいで皆苦しんでるって話だった」
    「私の面倒を見ながらテストプレイでゲームに関わって辛い目に遭う…これで二重苦」

    「衝動的に書いたシナリオが大切な友達を傷付けてる。最低だけど…皆が病んでる理由はまだある」
    「皆が最初に傷付いたのは私が倒れた時だよね。共通して私への罪悪感でいっぱいだった」
    「いらないのにわざわざ面会に来て謝ってくれてさ…上手く立ち直ってくれたと思ったんだよ」

    「問題はその後。アリスは私が死にたいと思ってるんじゃないかって踏み込んできた、それで焦って…」
    「取り繕えたのは最初だけで全然持たなかった。一度崩れたらもう滅茶苦茶、感情が止まらない」

    ミドリ達はモモイの無事と【怪物】の討伐、後日【怪物】がどんな存在だったかはセミナーに報告している。
    だが討伐に至るまでの詳細な経緯は話していない。例えばミドリ達が病室に入った時、モモイは泣きながら強圧を放っていた事などだ。
    泣いて助けを求めたかと思えば暴れ出し、落ち着くと死についての持論を捲し立てて一人で激昂し自傷し始める。
    仕舞にはアリスに自分を殺せと催促したり、ミドリに先に死んでみろと心無い言葉で突き放したとモモイは語った。

    初めて詳細を知り、ユウカとノアは湧き上がる感情を押し殺すしかなかった。マキは途中から涙ぐんでいる。
    「皆ボロボロ泣いて叫びだしそうで…狂う一歩手前まで追い詰めたのが私」と少し顔を顰めながら話し続けるモモイ。
    「これらが私の悪行の数々で、今話してるのは懺悔…でもあるのかな。まあ罪は消えないんだけどね」
    「で…私と唯一関係ないとも言えそうなのがクソ汚物の存在。奴から受けた傷が深くて誰も治ってないの」

    あ…と口の悪さに気付き、モモイはバツが悪そうに頭を下げた。誰も気にしないが…申し訳ないと思ってしまうようだ。

  • 175二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 09:28:48

    俺は信じているぞ、モモイ達が笑顔で日々を過ごせることを

  • 176二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 09:37:18

    モモイは一回司法を学んだほうが良い
    絶対あの時は心神喪失で罪は無いから

  • 177二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 20:51:51

    一応怪物は自分のせいではないと思ってるのかな
    どれも悪くないけど全部自分が悪いと思ってしまう気持ちはわかる

  • 178二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:45:59

    念の為保守

  • 179二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:32:45

    「ごめんなさい…すぐ言葉が汚くなっちゃうな…一応注意してるのに、こんなの不快で嫌だよね」
    「一番恨んでる敵でしょ?寧ろもっと吐き出せばいいよ…口汚い?全然関係ない。モモはモモだから」
    「私もユウカちゃんから話は聞いています。気にせずモモイちゃんは心のままに話していいんですよ」
    「優しいね…ありがとう。それなら少し気楽に…知ってるだろうけど一応確認。今のは【怪物】の話だよ」

    「あの醜悪で最低の屑は…言葉も攻撃もあらゆる行動が心を直接的に傷付ける危険なものだった」
    「心が引き裂かれそうな衝撃を受けたって話してた。引き裂かれてたら私達全員この世にいないだろうね」
    「それとあいつ全身が鬱陶しいくらいビカビカ光るんだよ。強い光を浴びちゃったダメージが特に大きいみたい」
    「誰も言わないから推測になるんだけど、後遺症ってのは光の幻覚が見えてるんじゃないかな」
    「アレは慣れてないと即座に眩暈を起こして発狂しそうになる…かなり辛いと思う」

    慣れて耐性がある人の言い方で全く喜べない。推測も当たっているしユウカもよく知っている。アリスに向けて放たれた無数の光。
    ミレニアム地区全てを照らすような邪悪な燦めきは、ユウカ達精神汚染の被害者全員に見えていた。
    汚染被害者の中で後遺症が残った者は幸いにもいなかったが…今すぐにでも思い出す事は出来る。
    不気味で恐ろしく、目を閉じてもハッキリと残る…酷い頭痛と眩暈に苦しんだ。何だか思い出していると頭が重くなってきた。

    「長くなったけどそういう事。私のせいで頭がおかしくなりそうなくらい悲しくて辛い目に遭った所で奴に攻撃された」
    「傷だらけの状態で私の為に無理に気合いを入れて退院した。その後はずっとこのクソ無能の介護の日々」
    「殺人未遂までしてどれほど心配させたか…癒える暇もない傷口に、今度はゲーム開発で塩を塗りたくってる」
    「追い討ちが酷過ぎ。皆恐ろしい経験をしてトラウマになってるのに、私の書いたシナリオは平然と死が描写されるから」

    モモイはまた苛々し始めているが、さっきと異なり抑えている。感情を強引に殺しつつユウカとノアを見据えていた。
    …もう探られている前提で考えた方が良い。恐らくシナリオに関してだ、ゲームの話をする時に特に緊張感が増す。
    審査…いや、その先まで既に察しているかもしれない。ゲームを世に公開したとして…どんな評価がされるのかを。

  • 180二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:17:54

    慣れた側の淡々とした描写つら……

  • 181二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:11:18

    ゲームを出したらさ
    もちろん描写が描写だから批判も多いだろうけど
    真剣に死と向き合う姿勢を評価してくれる人も中にはいるかもしれないっていう話が出たじゃん
    本編かコメントか忘れちゃったけど
    そうなるとしたらTSCとかの元々ゲーム開発部が作ってたゲームの評価と大差無くなるわけだけどさ
    今のモモイはその評価でさえ見て落ち込みそうなんだよな

  • 182二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:19:08

    4ネタ関連で思い出したけど、ワイルドハントの元ネタって「遭遇するものに戦災、病、4をもたらす」とされているらしいから、これまでのつながりとか特にないけど、作品を公表したときにそこの学生から多少前向きな評価もらえたりしたらワンちゃんいい感じに状況が好転したりしないかな...とかおもったりした

    (いつの間にか最新スレまで追いついてしまった...執筆応援しています)

  • 183二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 22:44:57

    ようやく追いついた!
    自分の中で一つの世界が作れるのは本当に尊敬です!
    お体に気をつけて自分のペースで執筆なさってください!

  • 184二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 00:46:13

    「心の傷が治らないどころか、私が更に傷を抉ってるからここまで病んじゃったって感じかな」
    「これが私の悩み。どうにか出来ない…?難しい相談なのは承知の上で聞いてる、ごめんね」
    「悩みはわかりました。ですが実際にどう動けばいいのかは…慎重に考えないといけませんね」
    「あの子達はモモイが最優先。治療の為だとしても引き離すのは無いわね…絶対に反発する」
    「だよね、離れる気はないしゲームも続ける気だもの。その私が負担の原因なんだけどなぁ…」

    「あの塵はなんかいつの間にか居たし、乗っ取られた時の行動は奴が悪いで間違いないと思うよ?」
    「でもそれ以外は全部私のせいじゃん。害悪の化身か?こいつ駆除した方が良いんじゃないの?」
    「ハッキリ言うけど私の存在そのものが最大の癌でしょ。取り除けない位置にあるタイプの癌」
    「倒れてそのままくたばってれば…」そこでマキの啜り泣く声に気付き「…ごめん」と大きな溜め息を吐いて止まった。

    …果たしてモモイに非はあるのかと問われたら、ミレニアムの生徒達は首を横に振るだろう。
    装置は勿論、【怪物】がいた頃のモモイの行動も。決してモモイの意思だけでなく、破滅へ向かうように仕組まれていた。
    皆を突き放したのは皆を守る為、そこに悪意がなければ問題はないとミドリ達はモモイの全てを受け入れた。
    殺人未遂も被害者が自分も悪かったと考えて気にしていない。そう、誰も気にしていないのだ。

    本人が納得せずとも相手や周囲が納得しているなら不問。モモイも渋々だが認めたはず。これはリオ会長にも言える。
    その後は感謝状などでモモイにとって嬉しい出来事が続き、自分にも良い所はあるのかもしれないと考え始めていた。
    では何故また全て自分が悪いと考えるようになったのか…モモイが書いたシナリオで間違いない。
    苦しむ仲間達を見て自分のシナリオは苦痛の塊だったと思い、収まってきつつあった自己否定が復活してしまった。

    問題はミドリ達が危険な状態にある事と、それに伴いモモイの精神状態も著しく悪化した事。
    ミドリ達を何とかしてケアしながら、モモイの激しい自己否定も止めないといけない。
    それにゲーム関連で勘繰られている。裏で審査を進めているとは知らないはずだが…直感?鋭過ぎて困る。
    勘付いている以上、隠し続けるのは危ない気がする。信頼が不信に変われば…しかしとても話していい様子にも見えない…。

  • 185二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:36:50

    保守

  • 186二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 19:57:02

    ところでさ......今のメンタルのモモイが
    セミナーのゲーム審査してるの知ったら......
    ただでさえ自分のせいで心労、身体疲労してるのにさらに面倒事(自分の相談)押し付けたってなったら......やばくね?

  • 187二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 21:17:19

    ここで問題となっているのは
    病人のお世話を病人がしている点だよね
    なら、ここに介入できるのは病人でない勢力
    具体的にはマキとか新しくできたお友達とかになるんじゃないか?

  • 188二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 00:36:12

    現在の登場人物が全員軽度から重症患者なんですよね......デスモモミアム

  • 189二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 09:28:50

    ⭐︎

  • 190二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 18:00:47

    そろそろ次スレ?
    モモイが探り入れてるけどどこまで気付いてるのかイマイチわからないのも怖いな
    隠してもヤバそうだしこのメンタルだと素直に話してもヤバいでしょ

  • 191二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 18:25:24
  • 192二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 21:10:51

    うめ〜

  • 193二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 21:49:00

    埋めるぞー

  • 194二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 23:43:42

    埋め

  • 195二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 00:29:45

    心ないSS書きさんも埋め立てましょーねー
    あっ嘘嘘......お身体にお気おつけて毎秒投稿して★

  • 196二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 00:34:29

    うめうめ

  • 197二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 00:41:11

    心あるからエグい心理描写が書けるんじゃねぇかな…埋め

  • 198二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 01:09:45

    ウメ

  • 199二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 09:39:42

    埋め

  • 200二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 11:30:54

    つづく

オススメ

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