- 1◆Uy3fVwZzyBcj24/10/07(月) 21:34:05
- 2◆Uy3fVwZzyBcj24/10/07(月) 21:34:39
- 3◆Uy3fVwZzyBcj24/10/07(月) 21:35:40
- 4◆Uy3fVwZzyBcj24/10/07(月) 21:36:09
- 5二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 21:36:37
このレスは削除されています
- 6◆Uy3fVwZzyBcj24/10/07(月) 21:38:39
- 7◆Uy3fVwZzyBcj24/10/07(月) 21:42:18
先生
・外見は便利屋先生
・最近クマが深くなってきた。
・今のところ目立った怪我無し。 - 8二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 21:44:29
立て乙
- 9◆Uy3fVwZzyBcj24/10/07(月) 21:47:54
前回までのあらすじ
アビドスに向かい、ユメをホシノに会わせることに成功する。
ヤタはセナに装備を無事返却。医療技術を少し上げて帰宅した。
しかし良い事ばかりではなく、ついに閉鎖されるSRT。
ヴァルキューレに転校する前に、RABBIT小隊が公園でデモを実行。それを何とか交渉で鎮圧する。
尋問のためにヴァルキューレに送られるRABBIT小隊。
RATEL小隊は恐らく来るであろう防衛室長を待つのだった。 - 10◆Uy3fVwZzyBcj24/10/07(月) 21:58:21
暫く廊下の奥で待っていると、足音とドアを開く音がした。
多分来たんだろうと思い、耳を凝らしてみる。
「初めまして……防衛……カヤ」
"ごめん……あんまり……"
「そういえば、先生は初めましてだったわね」
「しばらく待つか。流石にここに立ち入ってなんか言うのは気が引けるしよ」
そうして、暫くドアの外で待っていると――
「FOX……襲撃……」
なんか、あんまり聞きたくない単語の並びが聞こえてくる。
「……ねぇ」
「……ですね」
「だな」
私たちは、ドアを開いて中へと入った。当然視線が一斉に突き刺さる、あのカヤ防衛室長の細い目さえもが少し開かれてこっちを見ていた。 - 11二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 00:33:05
そっかそうだよな、ヤタたちはFOX小隊が連邦生徒会襲撃したの知らないんだよな
- 12二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 08:16:51
君達はSRTの真の正義だよ…
- 13二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 12:44:27
頑張ってたからなぁ
- 14二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 20:41:17
身内同士か
- 15◆Uy3fVwZzyBcj24/10/09(水) 04:15:07
「さっき、FOXがどうのって言ってましたよね」
「あなたたちは確かRATEL小隊、でしたね。現存する唯一"問題を起こしていない"小隊」
「……どういうことだ?」
「どうやらそちらまで話が行っていないようですね。先月サンクトゥムタワーが爆破された事件は覚えているでしょう」
エデン条約でごたごたしていた上、ユメさんの件も相まって記憶のかなたに飛んでいたが、確かアレにはFOX小隊が捜査に当たっていたはず……?
「……監視カメラと現場の証拠から、犯人はFOX小隊であると判明しました」
「…………は?」
喉の奥から、絞り出されたような声が出る。
「じょ、冗談でしょうカヤ防衛室長。そんな事があるはずが」
「現に、現在行方をくらませています。SRT再建のために力を尽くしてくれていたと思ったのですが……」
なんで、FOX小隊がそんなことを。
もしかして、私たちがあの時カヤ防衛室長の意見を飲まなかったから?
もしあそこで意見を飲んでいれば、こんな結果にはならなかった……?
精神ダメ
ヤタ
dice1d100=60 (60)
- 16二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 08:59:14
結構ダメージくらったな…
- 17二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 19:16:35
自分が選んだ選択が間違っていたのか?って思うと結構心にくるよね
- 18二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 06:24:10
保
- 19二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 14:46:24
同僚だったからなぁ
- 20◆Uy3fVwZzyBcj24/10/10(木) 20:10:10
ずきりと胸が痛む。
違う、きっとそうじゃないと思っても、もしかしたらという気持ちがぬぐえない。
私は……私が……。
「このままでは、RABBIT小隊もヴァルキューレに編入することもできず、学籍が抹消されてしまうでしょう」
「それは――」
「そこで、です。先生と貴方達RATEL小隊に少し頼みたい事があります」
「私もSRTをなくすのには反対です。しかし連邦生徒会としてはこのままなくす方向に舵を切っている……ですがここでRABBIT小隊をも失ってしまうのは大きな損失だと思いませんか?」
ピンと人差し指を立てながらカヤ防衛室長は続ける。
「なのでここは先生にお任せします。RABBIT小隊の処分とRATEL小隊の処遇は先生のご随意に。原則通り連邦生徒会から重い処罰を下すことはこの際無視してしまいましょう!」
……?前会った時とは随分雰囲気が違うような気がする……でもとりあえず今は後輩の事を考えないと。
私達の事は一旦後回しだ。
"私がその辺を決めてしまっていいの?"
「はい、こう見えても私は意外と信頼されていますからね。『行政委員会』の中では」 - 21二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 20:57:27
あれ、これひょっとしたらRABBIT小隊とRATEL小隊という一部の最強格除いたら大抵の奴らと渡り合える先生の護衛ができた、という事では?
- 22二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 07:59:32
保守
- 23二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 13:51:09
含みのある言い方だなぁ
- 24二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 23:55:05
『行政委員会』の中では、なあ?
- 25二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 08:09:24
そこ以外だと…
- 26二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:25:03
まぁ嘘ではないんだろうけど
- 27二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 22:50:01
大丈夫かな
- 28◆Uy3fVwZzyBcj24/10/12(土) 23:48:22
諸々を先生に伝えた後。カヤ防衛室長は帰っていった。
ヴァルキューレのロビーまで戻ると、RABBIT小隊の4人がわちゃわちゃと集まっていた。多分尋問も終わったんだろう。
「まぁ、少なくとも退学だろうな」
「もうない学校に退学なんてないでしょ」
「うぅ……本当に終わっちゃうんだ」
ミヤコちゃんがこっちに気づいたらしく、振り向いてくる。
「先輩!……と先生」
……もうちょっと体裁は繕った方がいいよミヤコちゃん。
"行政委員会から、今回の件の処分が下されたよ"
空気が一瞬ひりつく。
"とりあえず、全員釈放だって"
「……はい?」
「釈放って、何も罰則なし?」
「もしかして、SRTに戻れるのか!?」 - 29◆Uy3fVwZzyBcj24/10/12(土) 23:59:17
"ごめん、それはできないんだけど……"
「なんだ喜んで損――」
刹那、重たい鉄をぶん殴るような音がした。
シロさんが鉄帽越しに思い切り拳骨を入れた音だ。残りの3人は瞬時に気を付けの姿勢を無意識のうちに取っていて、サキちゃんはかわいそうに頭を抱えてしゃがんでいた。
「で、何かそれ以上いう言葉があるのか?あ?」
呻いているサキちゃん以外、何も言葉を口に出せずに固まっていた。シロさん、こういう時怖いんだよなぁ。
「……あんたたちがSRTの事をあきらめきれずに行動を起こしたって事はわからなくはないわ」
「それでもね、物事には順序とルールがあって、この世界には法律と規律があるの。やっていい事とやってはいけない事ってのはどうしても存在するものよ」
「……ですが!」
「だからだ、ミヤコ。お前隊長だろ。まだ仲が完璧にいいとは言えなくても、ストップとゴーを指示するのはお前のはずだ」
「……っ」
難しい問題だ。私は二人にまかせっきりだけれど、私が隊長ならどうしていただろうという場面は結構あるし。
「まぁ、その辺でいいじゃないですか。先生、この後の処分の事伝えてもらえますか」
"うん。SRTには戻れないけれど、一旦ヴァルキューレからは釈放だから行きたいところに行ってもらって大丈夫だよ。"