- 1二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:17:47
- 2二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:19:42
ナギミカか、いいぞ
- 3二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:27:49
アリウスとの和平を実行しに行ったのがミカが先とか、海外で公開されてるミカ日記とか読んでみるとミカが元々良い子で単なる箱入り娘で悪意に疎いだけだったと知ると『こんなのの側に居たらそりゃ私が守らなきゃってメンタルが脳に焼き付くわ』ってなるからね
こうなってもおかしくはない。ナギサはミカの供給を一番近い所にいてその愛らしさを受けていた女だ、そら狂うしかない
- 4二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:30:13
「ナギちゃん……」
奉仕活動としての草むしりをしながらも、心は浮つき落ち着かない。
幼馴染で、親友で、大切な相手で……それは間違いないけれど、でも恋してるなんて言われたら驚くのは当たり前だと思う。それでも休まず手を動かしているのは贖罪の気持ちからか、はたまた何かしていないと落ち着かないのか。
いずれにしても今日のノルマをこなし(ついでに嘲笑も受けたのでそちらのノルマも達成だ)、ようやくジャージから普段着に着替える。着ていて動きやすいのは間違いなくあちらなのに、もうこれを着ていないと落ち着かなくなってしまっているのは良いのか悪いのか。
「これからどうしようかな……」
時間は空いたがナギサは今も忙しい、昨日だって会えたのは半ば奇跡のようなものだ。仕方ないから部屋に戻って……なんて考えていたら、届いたのは召集令状。いかにも嫌そうにこちらを見るティーパーティーの生徒から受け取ったそれにはホストのもとに出頭するようにと書かれていて。まあ、要するに
「ここまでして会うつもりなんだね、ナギちゃん……」
笑いと呆れと驚きと、それから確かな喜びのこもった声を発したミカは、召集に従ってナギサのもとへと足を運ぶ事になった。 - 5二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:45:32
「よく来てくれましたね、ミカさん」
人払いを済ませた瞬間に雰囲気が変わる。先ほどまでは厳格なホストだったトリニティの支配者が、途端に恋する少女になった。
「人のこと言えないけどさ、ナギちゃんの変わりようってなかなか怖いよね」
「あらそうでしょうか?こうするのが便利なもので、つい」
便利だから、なんて理由であそこまで冷徹で厳格な仮面を被れてしまう。そんな友人も、素知らぬ顔で裏切っていた自分も、真っ当な恋愛なんて出来ないだろうと考えて、そうして思い至ってしまう。
「私に恋したのって、身近にいてちょうど良かったから?」
瞬間、硬直した直後の親友の顔は忘れられない。絶望と憤怒をミキサーにかけてごちゃ混ぜにしたら生まれるのだろう、そんな恐ろしい顔になっていて。
「きちんと話をしなければならないようですね。今宵、こちらにいらしてください。意味は分かるでしょう?」
渡された紙に書かれていたのは謎の暗号、一見して数字とアルファベットの羅列にしか見えないそれが目の前の親友が使うセーフハウスの位置を示しているのだと、裏切った自分は知っている。
夜に改めて、そう約束だけして帰されたミカの心もまた、大きく揺らいでいた。
セーフハウスの位置を教えてきたナギサの目が、雰囲気が、見たこともない熱量で満たされていたから。 - 6二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:54:38
伸ばせ伸ばせ落とすな埋もれさせるな!!!
- 7二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:54:54
支援!!!
- 8二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:55:09
建て保守
- 9二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:55:22
もうすぐ
- 10二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:55:42
時間帯規制寸前!
- 11二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 23:56:25
荒らしに絶対に埋もれさせるな!!!
- 12二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 00:08:26
「……来ましたね」
「うん…その、話ってなにかな?」
できる限り明るさを出して問いかける。…上手くいった自信はないけど、とにかく会話を始めたと思ったら壁際に追い詰められていた。
「え?な、ナギちゃん?どうしてそんなに迫ってきて……あの、ナギちゃん!?」
近づいてくる顔、恋しているという言葉、ただならぬ雰囲気、それから想像できる未来に気圧されて目を瞑ってしまったミカの頬に、身体に感じられるのは人肌の温もり。
自分より少し長身の幼馴染に、全身余す所なくぴったりと抱きしめられていた。
「好きです、ミカさん…!ずっと、ずっと貴女とこうしたかった…!」
耳元で聞こえる声は熱を帯びており、抱きついてくる身体も自分よりも熱い。緊張か、それとも別の理由か、そこまでは不明ながらもナギサと頬まで密着している今のミカの内心は荒れ狂っていた。
知らない。こんなナギちゃんは、こんな感情は知らない。身体が熱い、息が荒くなる、どうすればいいの?
壁に押し付けられて逃げ場のない熱により責め立てられるミカ、それはさながら磔にされて火あぶりとなる魔女にも似ていて……
「なぎ、ちゃ…はな、し……」
息も絶え絶えになりながらも訴えると、渋々といった雰囲気で離れたナギサに手を引かれてそのままベッドに倒れ込んでいった。
「もう、逃がしませんからね」
ベッドに引きずりこむ寸前に聞こえたその声は、抑えきれない喜悦に歪んでいるようだった。 - 13二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 00:10:24
そこまで書けるんならこんな場末の掲示板じゃなくて渋か笛に投稿した方が良いんじゃねぇかな…
- 14二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 00:15:32
- 15二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 00:25:03
激重ナギミカは いいぞ
- 16二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 00:30:29
荒れて消える可能性もあるんだ、こんなに良いものが消えるのは悲しい
- 17二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 06:58:38
「ミカさん…!」
ベッドの上、熱い吐息もそのままにミカに覆い被さってきたナギサ。私がどれだけ貴女を愛しているのか、その想いを理解してほしい。
ただその一念で想いを、熱を送っていたのだが。
「やだ…こんなの、やあぁ…!」
拒絶と怯え、そんな感情が色濃い言葉が耳に入った瞬間、頭も身体も冷水に叩き込まれていた。
すぐさまミカの上から退き、誠心誠意謝罪する。怖がらせたかったわけではなかった、好きなのだと、愛していると知って欲しかった。無理に迫って壊してしまうような真似は、するつもりなんてなかった…!
そう伝えると長年の信頼か、はたまた自罰的になってしまっているからか、信じて許してくれたミカはそれでもナギサの理性破壊しようとしなければ駄目だったのか。
「それじゃ今日はこのまま一緒に寝よ?最近少し寂しかったから、抱っこしてくれると嬉しいかな」
なんて爆弾を投擲してきた。
先ほど自覚なく襲いかかってきたケダモノ相手にこの無防備さ、相手が自分を狙っていると理解していないのか、はたまた理解した上でナギサならばそんな酷いことはしないと信じているのか。
いずれにしてもその夜、ナギサは極上の幸せを感じながらもまともに眠れないという珍しい体験をする羽目になったらしい。 - 18二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 07:48:23
「はぁ……」
今日も変わらず奉仕活動、とはいえ頭の中は昨日のことでいっぱいいっぱい。
あそこまで自分を求めていた、それは強い愛情…いや、もはや執着と言ってもいい感情によるものなのに、怖くなって拒絶したらすぐに止めて謝ってくる。自分を…聖園ミカという人間そのものを愛して欲していないと出てこない行動となれば、その本気度合いを理解するしかなく。
「でも、私じゃ……」
ナギサの迷惑に、邪魔にしかならない。そんな考えがよぎって足踏みしてしまっているのが現状で、だからこそミカは気づかない。
内心、既にナギサからの想いそのものは受け入れてしまっている自分に。告白を、愛情を受けた先のことに考えがいっている。受けることそのものは既定路線でなくては出てこない思考。
けれどもミカには気づけない、自罰的になっている今のミカがそれに気づくのはおそらく
「今夜はここ、か。令状の中に紛れ込ませるとか、ナギちゃんも焦ってきてる?……私も、ちゃんと話さないといけないもんね」
今夜のセーフハウスでの密会、その時になるのだろう。 - 19二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 14:30:29
「こんばんは、ミカさん。…昨晩あんな事をしたのに、来てくれたのですね」
「ナギちゃんのお誘いだからね、断る理由なんてないよ」
表面上は平静を装い、それでも内心は激しく揺れ動いている二人。
今の関係も、これからの関係も、壊れてしまうかもしれない言葉。それでも必要なのだと信じてミカは言い放つ。
「あの、ね……私、やっぱりナギちゃんの告白には応えられない。私と、その…そういう関係になっまら、今隠せてもいつかバレるかもしれないし、もしそうなったらナギちゃんが……」
「そうなったら私も派閥から追放されますね、ミカさんとお揃いです」
「ふざけたこと言わないで!ナギちゃん、どうしてそんな…!」
「ふざけてなどいませんよ?派閥の長、ティーパーティーのホスト、そんな地位よりも貴女のことが大切で……欲しいんです」
声音は至って真剣で、瞳は真っ直ぐこちらを見据え、だからこそミカにも理解ってしまった。ナギサがどれだけ本気なのかが。
百聞は一見に如かず。その目で確かに見せられた結果として、ミカの心もまた傾いてゆく。
「ナギちゃんって、ひょっとしてお馬鹿さん?」
「ですね、そんな所もミカさんとお揃いです。類は友を呼ぶというのは事実だったようで」
「そっか……そうだよね、幼馴染だもんね」
立ち上がり、こちらに近づいてくるナギサに自分からも歩み寄る。やがて密着するほど近づいてから改めて応える。
「幸せにして、なんて言わない。私は魔女で、悪いことをしたから」
「だからナギちゃん。──私と一緒に、どこまでも堕ちてくれる?」
魔女からの堕落の誘い、それは清らかなお嬢様が何よりも待ち侘びていたもので。
「貴女が堕ちるのなら、共に堕ちましょう」
「貴女が汚れるのなら、共に汚れましょう」
「貴女が追放されるのなら、私も共に往きましょう」
「ミカさん。私は貴女を、愛しています」
真っ直ぐにぶつけられた、情熱的な愛の告白。ここまで言われたのなら……
「私もだよナギちゃん。ずっと一緒、だからね♡」
答えは決まっていた。
かくして両想いとなった二人の、行く手に待つは困難ばかり。それでも別に構わない、大好きなアナタと一緒ならば── - 20二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 15:37:56
結ばれた…!
- 21124/10/08(火) 18:51:26
- 22二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 20:17:51
- 23二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 22:19:47
この後どんな関係になるのかも気になる
- 24二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 22:56:47
- 25二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 22:57:31
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:04:34
- 27二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:16:41
"……本当にいいのですか?"
黙りなさい
"このままでは貴女の地位も、いえ全てが危うくなりますよ"
……黙りなさい
"すぐにでも切り捨てるべきです。だって、そう"
止めなさい、それ以上は
"ゴミはゴミ箱に、一度は決断したことでしょう?"
「止めてっ!!」
悲鳴と共に目を覚ます。汗で体に張りついた夜着が気持ち悪い。
「今のは………」
夢、なのだろう。ミカさんへの想いを打ち明けようと考えた私の、心の中の弱い部分が出てきた夢。
ミカさんさえ切り捨てれば、それで楽になれると伝えてくる悪夢。
そんなのは嫌だと、いくら叫んでも毎夜のように見てしまう。それでも私は……
「嫌です、ミカさんを…いえ、お友達を切り捨てるような真似は、もう二度と……!」
だからもう、私は貴女を諦めません。 - 28二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:18:13
書いてみたけどナギサがあんまり弱くなってくれない……やっぱり恋する子は無敵が我が持論らしい