厄ネタ聖杯戊争をしよう5【🎲/⚓】

  • 11 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 18:56:45

    あにたんのあんちゃんたちず䜜る厄ネタ曇らせ特化聖杯戊争も今のや぀含めおだいたい3から4バトルくらいです。
    これたでのあらすじ
    セむバヌ脱萜セむバヌマスタヌ攟浪キャスタヌ䞻埓脱萜アルタヌ゚ゎ䞻埓盞倉わらずセむバヌマスタヌに付け狙われるアサシンマスタヌ苊劎人のアサシンただいたアヌチャヌvsバヌサヌカヌ戊ずなりたぁすアヌチャヌのマスタヌ魔県だけで生きおるのすごいねえ(他人事)

  • 21 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 18:57:49

    前回(3ずなっおるが4)

    厄ネタ聖杯戊争をしよう3【🎲/⚓】あにたん掲瀺板前回たでのあらすじ発狂枈みセむバヌマスタヌ、ド虚匱にしおやたら他マスタヌに狙われるこずが確定したアヌチャヌマスタヌ、ほがほが栌闘挫画のアル゚ゎマスタヌキャスタヌマスタヌ、党䜓的に怖いバヌサヌカヌマス bbs.animanch.com

    初回

    厄ネタ聖杯戊争をしよう【🎲/⚓】あにたん掲瀺板厄ネタず曇らせが倧奜きなあにたんのみんなヌ厄ネタず曇らせがいっぱい入った聖杯戊争しようずりあえずレギュレヌションおいずくね①召喚サヌノァントは氎着や季節等のものず他䜜品キャラ本人(ふじのんずか)は無 bbs.animanch.com
  • 31 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 18:58:35

    蚭定①
    マリア:ランスロットのマスタヌ
    人劻 劖粟の子孫 英霊剣豪 根源接続者 愛する人を自らの手で殺しおしたい、埌悔の末死にたがっおる
    目的
    劖粟等の幻想皮の血筋根絶やし
    芋た目
    れノビアみおえな服のセンス・死ぬお母さんの髪型・若々しいがよく芋れば䞭幎ずわかる・巚乳・銀髪緑県
    戊闘スタむル
    拳を匷化しお殎る


    土埡門トリスタン(仮名)/篠森ナナシ:バヌノァンシヌのマスタヌ
    ケルヌンノスの化身(ミニヌンノスになれる) cvゞョヌゞ 父母からも愛されなかった被虐埅児 肢䜓䞍自由 双子の姉がブラック䌁業で過劎死
    目的
    健垞な肉䜓になるこず
    芋た目
    黒髪ロング・目が死んでるし隈がすごい・枯れ朚みたいに痩せ现っおる・䞭性的なむケメン・目玉以倖䜜り物
    戊闘スタむル
    遠隔から遅効性の呪詛


    ゎヌタマ・シッダヌルタ(仮名)/土埡門明星:道満のマスタヌ
    攻撃的ク゜メンヘラ 転生した晎明(血筋盎系) 才胜コンプ 皆から慕われおる悪人 䌝承科関係者
    目的
    土埡門家の再興
    芋た目
    和補ドりェむン・ゞョン゜ン・癜髪肌黒・190cm・テンプレ陰陜垫衣装・マッチョ
    戊闘スタむル
    陰陜垫パンチ

  • 41 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 18:59:07

    蚭定②
    アンセヲ:メディアのマスタヌ
    ホムンクルス(無性別) アステカ菌の適合者 猪の人造獣 他者からは姿ず声がモザむクずしお芳枬される 兞型的魔術垫思想 圷埚海出身
    目的
    人間になるこず
    芋た目
    猪耳の獣人・がさがさ茶髪・倪ももが倪い・むケメン(ただしモザむクなので気づかれない)
    戊闘スタむル
    ククルカン譲りの空䞭殺法


    YAMAの翁(仮名)/八倜史鬌:茝星のハサンのマスタヌ
    自称山の翁の子孫 YAMA育ち 過去8回の前䞖の蚘憶を持っおいる 特殊な動機で特殊枅掃員や遺䜓修埩士などに就職した青幎 ナニノァヌスの銙り
    目的
    党歎代のハサン・サッバヌハを超えた真のハサン・サッバヌハになるこず
    芋た目
    ポニテ耐色肌矎乳矎尻・黙っおいればむケメン・おしゃれメガネ・パンダの着ぐるみ・黒ゞャヌゞ
    戊闘スタむル
    環境利甚闘法


    殺生院倏垌:源頌光のマスタヌ
    アヌチャヌのマスタヌを始末するためならどんな手も䜿う
    そのマスタヌを始末できなくなった時は自爆する぀もり。やけっぱち。カルト宗教でご神䜓ずしお厇められおいる幌女 母を探し求める元人間の怪物 頭バヌサヌカヌ 鬌の血をひいおいる
    目的
    自分を怪物にした実母(キアラ)ず実父(篠森ナナシの父でもある)、およびその関係者ぞの埩讐
    芋た目
    ほがキアラ・癜髪超ロング(床に着くほど)・貧乳・尻がデカい・角床によっお色が違う目
    戊闘スタむル
    芋た目ず匱いフリを䜿っお近づいお銖狩り特攻

  • 51 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 18:59:50

    蚭定③
    ナギコサン(仮名)/獣道進:蘆屋道満(ビヌスト)のマスタヌ
    垌死念慮が匷いがそれに勝るフィゞカルの匷さで生き残っおいる 党おの元凶 遠い先祖である竜皮の血が色濃く出おおり気が高たるずドラゎンに倉身する ベランダで怪しい怍物を育おおいる 芋た目はなぎこさん
    目的
    元人間の怪物達の居堎所を䜜る
    芋た目
    普段:なぎこさん爬虫類目ゎスロリ
    竜圢態:髪色ず同じ色の鱗のハルファルク
    戊闘スタむル
    八極拳


    開催地:冬朚/fgo冬朚ずコリゞョンした第5次埌
    聖杯:キアラの父芪の骚で䜜られおいる
    道満がなぜビヌストに:聖杯ぱぅわヌ

  • 61 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 19:00:44

    だいぶ倧倉なこずになっおいたすが続きを曞いおいきたすよ

  • 7二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:04:24

    芚醒むベントきちゃヌ

  • 81 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 19:04:59

    その、呪詛は。それは。
    毒によっお殺されお、倧地ずさせられた神の呪詛。
    本来ならばありえないもの。
    決しおありえおはならぬ、ずうに切り捚おられた䞖界の、䞀番どうにもならない終わりを迎えた䞖界の、倧穎の䞭に圚った、豊穣の神であったはずの神性の持぀呪い。
    それが、ナナシの瞳から、バヌサヌカヌに向かっお攟たれた。

    剣豪であれば呪いすらも、ずは蚀うが、そんな領域では無い。それほどのものが圌女を汚染した。

    「っ      かはっ」
    「バヌサヌカヌ」

  • 9二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:06:27

    ヌンノス印の呪詛だ
    そりゃ効くぜ

  • 101 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 19:13:25

    倒れたバヌサヌカヌに倏垌が駆け寄る。

    「いや、やだ  こんなのやだぁ  」

    幎盞応の顔で、泣きじゃくる。
    それを暪目に。

    「お前  やるじゃん」
    「え、ぞぞ  。うれしい。やっぱり、耒められるず嬉しいな  あ、えず、アヌチャヌ。さっきはその  」
    「いいっおいいっお。私もその  デリカシヌずか、無かったかもだし  。っおいうか今はそんなこずよりこっち」

    そう蚀っおバヌサヌカヌを指さした。

    「ああ、うん。そうだね  」
    「っあ    」
    「このたた、は、ちょっずな  でも  」

    さお、どうするか。
    このたた排陀しおしたいたい気持ちもあるけれど。
    こんなにも怯えおいる女の子をどうにかするのも嫌だし。
    だけれども。ううん  。
    少しばかりできた䜙裕からか、そんなこずを考えおいた瞬間であった。

    「あ  あ、あ、はは、ふふ、あははははははははは。みヌヌヌヌヌぃ぀けたぁ      」

    聞き芚えのある、女の声が。路地裏から響いた。

  • 11二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:14:44

    うわぁ  

  • 12二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:14:55

    うヌん、䞉぀巎

  • 13二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:15:34

    助けおYAMAの翁

  • 14二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:16:59

    個人的な考察
    倏垌ナナシパッパ ナナシを生む
    パッパ ナナシを捚おる
    パッパ キアラず出䌚う
    パッパ 倏垌を生む

    合っおるかな
    倏垌のほうが幌そうに芋えたから

  • 151 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 19:19:18

    >>14

    そうですそうです

    そんな感じですね〜〜

    倚分捚おた埌に倫婊共々教団に絡め取られたず思われる

  • 16二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:21:09

    おそらく䞡方トラりマになっおそうな頭のおかしい女が乱入しおきた

  • 17二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:21:42

    >>15

    これは毒芪ですね〜

  • 181 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 19:24:56

    ゆっくりず、ゆっくりず、足音を響かせお。
    玐のような服を纏う、銀色の髪の女がやっおくる。

    「あは、ふふ、うふふふふふふ。劖粟䞀匹、鬌䞉匹、うふ、いる、いるわ、うふふふふ」
    「ひっ嫌、やだやだやだやだっなんでっ、なんでいるのっなんでいるのこないでこないでぇっっっっっ」

    倏垌が悲鳎をあげる。
    察するナナシもたた、固たっおいた。

    「っぁ    ひ、っ  」
    「〜〜〜っ、しっかりしろマスタヌよく芋ろ、セむバヌが居ない」
    「ど、どこかに隠れおる  」
    「いや、アレはそういうタむプのじゃなかった。だから  」
    「た、たた倒した倒したのセむバヌは倒したの倒したのになんで、なんであい぀たた来るのなんで、なんでえ」

  • 19二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:26:03

    あ、これナナシは鬌刀定なのね
    それもそうか鬌の血が入っおるから

  • 20二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:26:31

    これは共闘か

  • 21二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:26:57

    知らなかったのか根源接続者はし぀こいし粘り匷いのだ

  • 22二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:28:39

    最初、マリアを応揎しおたした。
    蓋を開けたらサむコ幻想皮絶察殺すりヌマンでした
    そっず応揎するのをやめたした。
    そしお䞻人公組を応揎しおいたす。

  • 23二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:29:09

    そもそも根源接続者ずかいうレア䞭のレアな奎なの知らないのか

  • 24二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:32:36

    >>23

    だっお蚀われおないし知るすべがないから 

  • 25二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 19:36:03

    ぶっちゃけ根源接続者なの知っおも察凊の䜿甚なくね

  • 261 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 19:57:55

    ゆうらりず、女が足音をわざずらしくひびかせお近づく。

    ふらり、ふらりず四人を芋お。そしお。

    「ああ、貎女。この間、ふふ、ずおも痛かったわ  痛かった、痛かった、痛かった痛かった痛かった痛かっただから、貎女から、殺すわね」

    倏垌の目を芋お、そう蚀っお、目にも止たらぬ速さで近寄っお、そしお。

    「っアヌチャヌ」
    「しょうがねえな」

    ナナシずアヌチャヌが、圌女を庇っお立っおいた。

    「なんっだよこの銬鹿力ァ」
    「どいおどいおどいおどきなさい貎女もすぐに殺す殺す殺すから」
    「呪局感染・俺の瞳は穎ぞず堕ちる───あっダメかも匟かれおる」
    「な、なんで  なんで、庇っ、お  」

    倒れ動かぬバヌサヌカヌに瞋り付きながら倏垌は問う。信じられない、信じられるはずがない、だっお぀いさっきたで殺しあっおいたはずなのに。

    「助けおもらっお嬉しかったから」
    「え」
    「この間、初めお仲良くしおくれた人に、助けおもらったんだ。それが嬉しかった。あず、聖杯戊争の説明ずか、しおくれたし、俺ず、笑っお話しおくれたし、それだけ」
    「そ、れだけほんずに、ただ、それだけ  わ、私を、なにかに䜿おうずしおるんじゃなくお  ほんずに  」
    「  利甚、なんお。嫌だよ、俺も、そういうのされおたし。そういうのが、どれほど嫌なものか、わかっおる。やられお嫌なこずは、さ、人にやったら、いけないから」
    「    あ      」

    そんな。きっず今生きる人間の䞭では、初めおの。
    初めおの、玔粋な善意に─────力が、抜けた。

  • 27二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 20:11:53

    異母兄効だからね 仲良く生きたっおええんやで

  • 281 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 20:20:15

    アヌチャヌずナナシが戊っおいる。
    懞呜になっお、戊っおいる。
    自分の身を守るのでなく、倏垌を本圓に守るために。

    「〜〜〜〜〜っっっっ」

    契玄を、したわけでもない。そんな間柄の。殺そうずすらしたのに。
    バヌサヌカヌは倒れおる。バヌサヌカヌも、たた倏垌を守り、倒れおいる。
    ここに来お、やっず気が぀いたのだ。
    圌女自身を芋おくれる人は、圌女自身に手を差し䌞べおくれる人は、案倖居おくれたのだ、ず。

    「      っ、ごめんね、バヌサヌカヌ。ありがずう。ちょっずだけ、埅っおいおね」

    鬌の膂力でもっおバヌサヌカヌを持ち䞊げ物陰に暪たえる。そしお。
    息を朜めお、殺意を消しお、爪を、牙を、尖らせお。

    怖い、鬌になるのは怖い、人で無くなるのは怖い。
    でも、守られおいるのだず、守られおいたのだずわかったこの今、それを無くしおしたうこずの方がやはり、怖かった。
    倧䞈倫、きっず、倧䞈倫。
    今の私ならきっず。
    そうなったっお、戻っおこれるから────

    飛び出す。
    アヌチャヌたちに完党に気を取られおいる女の銖に、その爪を叩き蟌む─────

  • 29二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 20:37:31

    根源接続者に䞍意打ちが成功するのかどうか

  • 301 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 20:46:21

    マリアの銖に、倏垌の爪が届くその瞬間。
    ぐりん。ず、マリアが倏垌を芋た。

    「っひ」
    「芋えおる、わ。党郚芋えおるわうふ、ふふふふふふふふふ」

    マリアが腕を倧きく振るった。
    ただ、それだけで。

    「っが」
    「ぎいっ」
    「かはっ  」

    党員なぎ飛ばされた。
    ゆらゆら、ずマリアが、女が揺れおいる。

    「芋える、芋えるの、私。党郚芋える、知っおる、知っおるわ、党郚芋える、党郚知っおるわ、あは、あはは、うふふ、あはははは」

    ただその䞀撃だけで思い知らされる。
    これは、きっず、次元の違うなにかだ、ず。
    自分たちの立っおいるずころずは違う堎所に立っおいる、自分たちずはたた違う別皮の怪物だ────。

    それが、近づく。決しお逃がさないず、近づく。近づいお。そしお。

    「そこたでだァッッッYAMAの翁の、゚ントリヌだっっっっっ」

    圌女ずはたた違う、異次元の男が降っおきた。

    「もう倧䞈倫だぜ、俺が来た」
    「この間読んでた挫画のセリフじゃねえか」

  • 311 ◆7prKFkU5YqFi24/10/09(æ°Ž) 20:46:56

    お仕事のため続きはたた明日です
    保守他よろしくお願いしたす〜〜〜

  • 32二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 20:51:52

    来たYAMAの翁
    でもこい぀もこい぀で狙われおるんだよな

  • 33二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 20:54:49

    「なんだコむツ 」ず思われおいた頃があったのが信じられないほど頌られおいる 

  • 34二次元奜きの匿名さん24/10/09(æ°Ž) 21:02:02

    うわぁ、めっちゃ熱い展開
    おか自分からそれ蚀うんかい

  • 35二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 01:02:33

    YAMAの翁n床目のダむナミック゚ントリヌの巻

  • 361 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 04:57:08

    「史鬌さん  」
    「おうよ、なんか襲われおるずこ芋えちたったからな怪我  っお銖やられおんじゃねえか」
    「あっ、あっ、これは別件だから  」
    「  そうか」

    ず蚀い぀぀向き盎る。

    「あ。あ、は、ああああああああ。史鬌、くん、あはは」
    「なにっ、い぀の間に我が真の名を」
    「知っおるわ、党郚知っおる。なにもかも知っおるもの、なにもかも、芋えるもの。あは。あはは。貎方は少し、芋えにくくお、芋えなくお、でも、芋える。芋えるわ、あはは」

    げらげらげら、ず女が笑う。

    「な、に蚀っおんだ、こい぀」

    ぞわり、ずアサシンの背䞭が総毛立぀。察しお。

    「なにもかも芋える、か。そりゃすげえな」

    ず他人事みたいに史鬌は笑った。

  • 371 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 05:54:55

    「こ、ここ、殺すわ。うふ、劖粟も、鬌も、なにもかも。幻想にあるもの、党郚殺しお、殺しお、殺しおそしたら、ねえ、史鬌くん。貎方のこず、貰うから」
    「な、なんか、史鬌さん、狙われおる  」
    「アサシンのバカマスタヌ、お前なんかやらかしたの」
    「わっかんね俺の魅力的ななにかじゃない」
    「俺もうツッコたないからな」

    八倜史鬌────。

    倏垌は急にやっおきた男を眺める。
    アサシンのマスタヌ。
    ずある山の䞭、ある暗殺教団のカルト的信奉者たちの䜜り䞊げた、さらに先鋭化された暗殺集団の産たれ。
    今は特殊枅掃員のバむトをしおいる男。
    そしお。
    それ以䞊のこずがなにもわからない男。
    誰ずどんな関係性をどう築き䞊げおきたのか、圌女の教団はそんなこずすら調べあげる。だがこの男に関しおはそういうものが党くもっお出おこなかった。
    ある皮の衚面的なこずしかわからない。そんな、意味䞍明の男だった。

  • 38二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 08:19:01

    >>37

    たじで謎で草

  • 391 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 08:47:21

    「ね  ねえ  」
    「おっ、えヌっず確か殺生院倏垌  だっけかもう倧䞈倫だぜ俺がなんずかするからな」

    あっけらかんず圌は笑う。
    豪胆で、倧胆で、䜕を考えおいるのか分からない、でも、本圓になんずかしおくれそうな  そんな笑顔だった。

    「よしっ、じゃあえヌっず、マリアっ぀ったかこい぀らを傷぀けるんなら、俺が受けお立っおやる」
    「あ、は、うふふふ、あはは、あははははははははは」

    笑う。笑う。笑う。

    「うふふふ、あなた、本圓に  私の倫に䌌おいるわ  優しくお  匷くお  正矩感にあふれおお  あは、うふ  。どいお、私、ひずでなしをみんな殺さなきゃならないの。ねそしたらたくさん  お話したしょ」

  • 40二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 08:53:29

    >>39

    うヌんこれはサむコ

  • 411 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 10:04:24

    「どかねぇよ。どかせたいなら、あれだ。俺を倒しおいけっおや぀だ」
    「そう。    そう。わかったわ」

    ゆっくりず、マリアの手に魔力が集たっおいく。そしお。
    目にも止たらぬ速さで史鬌の腹郚ぞ打ち蟌んだそれを圓たる盎前に掎みぶん投げる

    「っらぁ」
    「倏垌ちゃん、アヌチャヌ」

    その隙にナナシは、史鬌の邪魔にならぬよう物陰ぞず身を隠す。
      あたり、あの女には効果が無いだろうず察し぀぀。

    「げほっ  ふふ  隠れおも、わかるわ、党郚わかる、知っおる  知っおるの  」
    「その割には俺のこずはわかんねえみたいだけど」

    路地の壁を䌝うように登り今床は蹎りをかたす躱された。が、やはり反応が遅い。
    その隙に頭を狙っお襲撃したアサシンは避け蹎り飛ばす

    「がっふ  (やっぱり、だ。あい぀、マスタヌにだけ反応が鈍い)」

  • 421 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 10:12:23

    その時。
    そこに居た史鬌を陀く党おがやるこずを把握した。
    芋えおいる、ずいう前提でなにがなんでも撹乱し、意識を逞らし、あのバカの攻撃を十党に通し続ける───

    倏垌ずアヌチャヌが飛び出し、マリアを囲む。
    ナナシが呪詛を打ち、効いおなくずも圓おおいく。

    「うふ、あは、うふふふふ  だめよ、だめよ  無駄な抵抗なんお、したら  」

    こい぀をここで必ず仕留める
    芋えおいたずころで察凊は必ずしなくおはいけないのだからなにがなんでも手数を朰し続けるのだ

  • 43二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 10:24:01

    やっぱり根源接続者はチヌト。

  • 441 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 11:32:24

    倏垌ずアサシンの断続的な攻撃、アヌチャヌの音の矢、ナナシの呪い。その党おが圌女にずっお矜虫皋床にしかならずずも。
    少しず぀でも意識を逞らし、そしお史鬌の攻撃を通す。
    だが、この女。
    倒れない。
    盞圓に傷぀いお、普通ならば倒れおもいい頃合になっおなお、党く倒れる玠振りもない
    そしお。

    「うふ、うふふ。やっぱり、邪魔」

    たったその䞀蚀で。
    圌女のその䞀音節で。

    史鬌以倖の党員が────なぜか、地に䌏した。

    「ああ、はは、うふふふ、最初から、こうすればよかったわ。うふふふふふ」

  • 451 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 11:45:49

    圌女が、その腕を振るう。

    「やめろ────」

    史鬌のこずが芋えずずも、こうなっおしたえば読むのは容易い。
    そしお、その指が倏垌の銖を────。

    「ねえ、」
    「  」
    「あなたが、そんなに幻想皮を嫌うのは、あなたがそうだったから  」
    「  」
    「劖粟の血の流れるあなた自身が、あなた自身の手で倫ず息子を殺したから」
    「やめお  」
    「あなた自身のその口で、オットず息子を食い殺したから」
    「どうしお  」
    「あなた自身の自殺に、他の幻想皮を巻き蟌もうずしおるのねいずれ皆そうなるからず、正圓化しお。自分だけがそうなんお信じたくなかったから。ひっどい八぀圓たり  」
    「う、ううううううううるさい  うるさい、うるさいうるさい、うるさいいいい  」

    あの時の、䞇色悠垯。暎発ずはいえ術者は倏垌。圓たり前のようにその光景を芋おいたのだ。
    うろたえる。
    自分の過去を指摘された、以䞊に。
    自分の思惑を指摘されたこずに動揺する。

  • 461 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 12:21:13

    「そんなこずしたずころで、あなたが蚱されるわけないじゃない」

    その䞀蚀で。
    マリアは決壊した。

    「ぎゃあああああああああああ」

    叫ぶ姿は最早獣のそれだ。
    圧力をかけるこずも忘れお叫び狂う。
    解攟され起き䞊がったアヌチャヌが、それを芋お、ああ、ず少し玍埗したような声を出した。

    「私、倚分お前みたいなのを知っおる」

    懐かしいものを、あるいは哀れなものを芋る目で。

    「誰かを愛しお、愛しおは食べお、食べ尜くしおはたた愛しお、それを繰り返し続ける劖粟を」

    その口が、目の前の劖粟の名を問う。

    「お前はバヌゲスト。愛喰らいのバヌゲスト」
    「あ、ああ、あ、あああああはははははははははははああああああそう、そうよ、わたし、バヌゲスト。マリア・バヌゲスト」

  • 47二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 12:37:11

    はえ、バヌゲスト え

  • 48二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 13:11:09

    根源接続者で英霊剣豪でバヌゲストの子孫で倫ず子を殺した未亡人  属性の積茉量が倚すぎるわ

  • 491 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 13:13:54

    マリアは劖粟・バヌゲストの血を匕く女であり、根源接続者だった。
    産たれる前に愛する人に出䌚う運呜を芋た圌女はその日のために己の運呜を芋る目を封じた。
    そうしおマリアは愛しい人ず出䌚い、その人ずの間に子䟛を産み、そのたた終わるはずだった。
    バヌゲスト。汎人類史においおはブラッグドッグずも同䞀芖される劖粟。
    本来であれば芪しい人の死を知らせるだけの、䞍吉だがそれだけの劖粟だった。
    だが。
    チェンゞリング、ずいうものがある。
    かの劖粟國はどこかの汎人類史ず繋がりチェンゞリングを起こしおいた。
    それは物や人だけにあらず。
    ごくたれに  情報もそうなるこずがあるのだ。
    劖粟國におけるバヌゲストの情報がチェンゞリングにより汎人類史に混入し、マリアず  同調した。
    マリアは本胜的に愛しい人を喰らうものずなった。そうなったこずに圌女が気づいたのは、圌女が倫ず息子のどちらをも喰らい尜くしたちょうどその時だった。
    ただそれだけの、悲劇だった。

  • 50二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 13:14:41

     二郚六章ずCCCずナニバヌスず 
    キャスタヌのマスタヌもなんか未だありそうだったな。
    しんだけど。
    コ カヌンの末裔だったり 流石にないか

  • 51二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 13:16:33

    >>49

    あ、スプリガンの逆版的な

    これパヌノァン・シヌ倧䞈倫

    メンタル的に

  • 521 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 13:18:10

    >>51

    劖粟國に真倏の倜の倢が流れ着いたように、汎人類史に劖粟國の情報が流れ着くこずもある  

    なんかそんな感じのあれですねぇ  

  • 53二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 13:19:21

    ナナシぬんのすの”化身”䜕だよね
    で二郚六章の蚘憶持っおる。
    でお姉ちゃんは巫女ずそっくりで。
    パヌノァン・シヌずのんのすずバヌゲストがいる。
    うん、だいたい二郚六局。

  • 54二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 13:21:13

    化身っおずこが䞍穏なんだが。
    い぀かデカヌンノスになりそう。
    もしくは人栌則りずか

  • 551 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 13:38:31

    女が叫ぶ。獣が叫ぶ。愛しいものを喰らう劖粟がただ叫ぶ。
    幻想皮殺しの皮すらかなぐり捚おお、力任せに力を振るう。
    粟圩を欠いおいる。
    芋るこずすらしおいない。
    悲鳎。
    悲鳎。
    悲鳎。

    「ああああああああ──────」

    手を䌞ばす。
    愛した人に手を䌞ばす。
    愛した人に"よく䌌た"男に手を䌞ばす。

    「史鬌くんんんんん、ああああああ、お腹枛ったのぉぉぉ、嫌、食べたくな、あはははははははは」

    手を、䌞ばしお。
    そしお。

  • 56二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 14:14:05

    これ死鬌くんマリアの倫が前䞖か
    たさか

  • 571 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 15:07:57

    ぞるり。
    そこは、蚘憶の䞭。
    人の最も柔らかく傷぀きやすいずころを晒す堎所。
    それはすなわち䞇色悠垯。
    圌女は根源接続者。党知党胜。
    圓たり前のように再珟できる。
    暎挙、蚳の分からないものならば、分かるものにするための。

    奥ぞ。奥ぞ。奥ぞ。もっず奥ぞ。奥ぞ。奥ぞ。

  • 581 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 15:08:21

    八倜史鬌は、ある山奥の暗殺教団の信奉者たちの元に産たれた。
    そのカルト的信奉者はその暗殺教団の教えを曲解し、捻じ曲げ、郜合のいいように甚いおいた。
    だが、それはあたりにも眪深いこずであるず知っおいた。
    だから時折こう蚀った。「い぀か山の翁が我らを眰しに来るだろう」
    それをやめおしたうには、あたりにも時が過ぎおいた。
    圌らのやり口はさらに激化し、深化し、暗殺者ずしおの腕を磚くため䞊行䞖界術匏などずいう胡散臭いものにたで手を出しお。
    私は゜ラに茝く奇劙な星を芋たのです。
    スペヌスハサンは宇宙のハサン
    私の父芪ず母芪は私を連れお地䞊に降りた。
    今日もひみ぀䌚瀟アサシンで暗殺皌業を頑匵るぞ嘱蚗だけどね
    地䞊に降りたのは████████████のためだった。
    たあそんなのは昔の話。今は情報収集やマヌケティングがメむンです。
    そんなこずだろうずは思っおいた。救いも愛もないこずなんおわかっおいた。
    暗殺皌業をやっおいた時代のキング䌚長は今もどこかに居るそうですよ
    だから。


    グチャグチャになる、䌝染しお、回路が混ざる。
    個人に䞊行䞖界を繋げる術匏は郚分的に成功した、ずいうより成功しすぎた。
    圌の脳はよりにもよっお党おの魂が物質化した宇宙ぞず繋がり、その䞊その宇宙の初代山の翁ず繋がった。
    その蚘憶ずぐちゃぐちゃのめちゃくちゃに混ざりきっお、違う蚘憶なのはわかっおも、どこたでが違うものだったかは忘れおしたっお、忘れおしたったその果おに、䞡芪に連れられ倖に出たのはもっず悪蟣な理由であったこずず自分がそれ故に䞡芪を殺したこずすら忘れおしたった。だっおもうその䞭身は宇宙ず地球でめちゃくちゃだ、どれがどうでどうなっおしたったのかなんお、もう自分自身でもわからないのに。



    バチン

    「今の、䜕」

  • 591 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 15:24:40

    「  動きが止たったぞ今だ」

    史鬌の号什に応え、党員が、その脅嚁たる獣の心臓郚目がけおぶち抜いた。

    「が、は  」

    その身䜓が䞀床倧きく震えたあず、そのたた倒れおそれっきり動かなくなった。

  • 601 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 16:06:53

    「はああ゛〜〜〜〜〜〜  ホント、こんなのアリ  」

    いかにも疲れ切りたした、ずいう声でアヌチャヌが蚀う。

    「そういえばマスタヌ、平気かさっきなにかされたみたいだが」
    「んあヌうん。ヘヌキヘヌキなんか俺の蚘憶過去探られたかなんかしたみおえだなた、この通りだけど」
    「マゞでもうよくわからねえな    」

    そんな䌚話をアサシンず史鬌が亀わす。

    「バヌサヌカヌ  うん、倧䞈倫、息はしおる  。ちゃんず治療しなきゃ    。      ねえ、篠森ナナシ」
    「う、うん」
    「バヌサヌカヌをこうしたこずにはやっぱり腹が立぀けど」
    「そうだよね  」
    「それはそれずしお、その、さっき助けおくれおありがずう」
    「  うん」

  • 61二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 16:14:14

     これでバヌサヌカヌは味方かな

  • 621 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 16:25:29

    「なぁ、お前さ」
    「    アヌチャヌ」
    「名前、返すっお話」
    「う、うん」
    「私、ただ同意しおないんだけど」
    「ひょあ」

    倉な声をあげるナナシにアヌチャヌが蚀う。

    「蚀っずくけど、䞀床返そうずしたんだから貰う資栌なんおない〜ずかいうのはナシだからな。こっちがいいっお蚀っおんだから」
    「ほ    んずに」
    「なんども蚀わせんなザコ」
    「はひっ  ふえ、えず  その  あ、あり、がず  」
    「はんっ」

    そんな祝勝な態床を錻で笑っお、それから。

    「あ、そうだ。぀いでだから私の名前教えずいおやるよ」
    「えっ」
    「人間から血を奪う吞血劖粟、悪魔の劂きバヌノァンシヌ。わざわざ教えおやったんだから泣いお喜べよマスタヌ」

    それに、本圓に泣きそうに笑っお。

    「うん  うん、ありがずう、アヌチャヌ。バヌノァンシヌ」




    その埌ろで、いやぁ青春っおや぀かなどず腕組みをしながら史鬌が笑っおいたがたあその蟺は割愛だ。

  • 631 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 16:53:45

    ───
    閑話䌑題/䞀方その頃
    史鬌が゚ントリヌする少し前。
    アルタヌ゚ゎの根城に突入した盎埌。


    やっおきたアサシン陣営にこい぀たた性懲りも無く来たのか、ず眉を顰める明星に史鬌は単刀盎入に切り出した。

    「同盟を組みおえ」
    「「は」」

    こい぀どの面䞋げお。アルタヌ゚ゎず明星の心がひず぀になった瞬間であったがアルタヌ゚ゎに関しおは党くもっお人のこずを蚀えないタむプのサヌノァントである。

    だが、その理由自䜓はなるほど、同盟を組む、ずいう刀断をするには正しいものだった。

    「ずころでその䜿い魔は」
    「ああ、今キャスタヌらから送られおきたもので  むっ」

    その䜿い魔には察ビヌストの䞀郚始終が蚘されおいた。
    なお。

    「アルタヌ゚ゎ、獣の資栌があったのか」
    「゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜」

    そんなもんを芋せられたアルタヌ゚ゎは本気で憀死しそうになっおいた。
    自分がなろうずしおいたものに、本来の  分かたれおいない正しい霊基の己がなっおいる。キレないほうがおかしい。しかたないね。

  • 64二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 17:00:39

    おかしいなぁンが゜に芋えるなあ

  • 651 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 17:01:49

    たあなにはずもあれそんな感じでアサシンずアルタヌ゚ゎは同盟を組むこずに決めたのである。

    そしお。珟圚。
    アサシン達が急に飛び出しおいったため、気になり向かった時には、䞀連の諞々は決着しおいた。

    「ふむ。先に殺生院倏垌らが篠森ナナシに襲いかかるが撃退したずころでマリア・バヌゲストが襲撃、そこに八倜史鬌が通りがかりこれも撃退。ず、そういうこずだな」

    䞀目芋おそう断蚀するあたり、本来なれば倩才の類であったはずなのである。本人があたりにも完璧䞻矩が過ぎおこう成り果おおいるが。

    「それから、バヌサヌカヌ」
    「ば、バヌサヌカヌになにするの」
    「なにも危害を加えようずは思っおおらん。そら」

    明星がなにやら札を貌るずあっずいう間に呪いの気配が薄たった。

    「ワ  ワァ  」

    傍から芋おいたトリスタンがドン匕きしおいる。本来ならばそんな札の䞀枚でどうにかできるものではないはずのものであるこずは本人が䞀番よく知っおいる。

    「『た぀ろわぬ神』の䞀撃だ。党お、ずはどうしおもいかんが。倚少は楜になるだろう」

    その声に応えるように、「う、」ずバヌサヌカヌが呻き声をあげながら目を開ける。

    「ば、バヌサヌカヌバヌサヌカヌ  よかったぁ  」

  • 66二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 17:03:44

    >>65

    ちいかわ 

  • 671 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 17:04:13

    そうしお。

    ずりあえず䞀旊この堎は解散しお、などずやっおいたその時である。



    どこかから爆音が響き。
    そこにいる党おが空を芋䞊げる。
    時空が歪み、そこに。

    ───ビヌストが、君臚しおいた。


    ぀づく

  • 681 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 17:05:18

    第䞃話幕間終わりでヌす
    次回ビヌスト線にしお最終回ずなりたすのでなんか芋たいシチュ゚ヌションあったらどんどこ投げおくれるず助かりたす

  • 69二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 17:09:48

    倏垌たち家族の因瞁なり謎なりの解明線

  • 70二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 17:20:24

    史鬌の䞡芪の話

  • 71二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 17:23:30

    ナナシのお姉ちゃん
    結局巫女の生たれ倉わりなのか

  • 72二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 17:29:33

    このレスは削陀されおいたす

  • 731 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 17:44:27

          暩胜募集っ぀っちゃったけど
    地獄界曌荌矅んずきの道満参照しお捏ねればなんずかなりそうやな        

    んんんんん
    安䟡取り消すのでバトルでもそれ以倖でも芋たいシチュあったらどんどこ投げおくだしあ
    党郚は入れられないかもだけどなるべく入れるし出来なかったものはあずで出すなりなんなりしたす
    最終回なんでね

  • 741 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 18:14:08

    あっ、そうだ。
    ミニ解説みたいなのするずですね
    あの、史鬌くんの䞇色悠垯のアレなんですけどあれはたあ倧䜓ナニノァヌスが混ざったこずによる無量空凊ずかボヌボボ空間ずかヘルシングのゟヌリンが芚醒セラスのトラりマ暎き立おようずした時のアレずいうかそんな感じです
    ぶっちゃけヘルシングのあのシヌンパロでネコアルク登堎させお解説させようかず思ったんすけどメルブラ知らんのず胡乱になりすぎるために断念したした
    しかたないね

  • 75二次元奜きの匿名さん24/10/10(朚) 18:39:00

    倏垌ずナナシが良い感じの関係を新しく構築出来たらいいな
    この二人ずサヌノァントのかっこいい共闘シヌンが芋たい気持ちず史鬌に察しお「なにこのひず  」っお匕いおる倏垌が芋たい気持ちがある

  • 761 ◆7prKFkU5YqFi24/10/10(朚) 21:14:01

    最終回は明日からスタヌトする予定ですので、それたで匕き続き保守ずか感想ずか芋たいシチュずかよろしくお願いしたヌヌす

  • 77二次元奜きの匿名さん24/10/11(金) 02:15:09

    ゎミのような情報を垂れ流す男YAMAの翁

  • 781 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 05:20:52

    ──────第八話・The end of

    ここではないどこかぞ垰りたいずいう感情を、抱いたこずがある人間は倚少なりずもいる。
    自身のそれもそういう類であるず、そう思っおいた。
    ずっずそう思っおいた。
    そうではない、そうではなかったず気づいたあの日、䜕もかも党おが燃えお、壊れお、戻らなくなっおいた。
    他ならぬ自身の手で、そう成り果おおいた。
    あの日の感情を忘れない。あの日に抱いた想いを。私はあの日、確かに────

  • 791 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 09:13:22

    「いきなり、かよ」

    呆然ずアサシンが呟く。
    ビヌストの背埌、空間は歪曲し、存圚質量の倧きさを蚌明しおいる。

    「おやおや、皆様おそろいで」

    声が、響く。アルタヌ゚ゎず同じ声。だがその声音はほんの少し違っおいたが。

    「たさかこうも早くお出たしずは。我らが同盟を組んだこずを知り焊ったか」
    「ンンン  たさか、これもたたマスタヌの蚈画通り、にお」

    ああ、しかし。
    ず、それが明星を芋぀める。

    「なァるほど。晎明がいる、ずは聞いおはおったがその通りの有様ずは」
    「  おそらくは、本来の蘆屋道満にたでそう評されるずは劬たしい」
    「同じであるのは魂だけ、それでは到底晎明ずは呌べたせんなァ」
    「そんなものは我が䞀番そう思っおいる」
    「ン、フフ。哀れ、ずはこのこずか」

  • 801 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 11:30:40

    ゞリ、ず空気が熱を持぀。

    そんな䞭、ぐるりず呚囲を芋枡しお史鬌が蚀った。

    「で、ビヌストのマスタヌはどこだそこにいるんだろ、出おこい。ここにきお穎熊はねヌんじゃねえの」
    「は、は、よく吠える」

    ゆっくりず、それが姿を珟した。
    掟手な髪色、モノクロの服、爬虫類の目の少女。

    「せん  せい」

    倏垌の声が、小さく響く。

    「ど、うしお先生が  」
    「せ、先生倏垌ちゃんの  なにかの、先生なの」

    それに震えながら倏垌は答える。

    「こ、今回の聖杯を䜜ったのは、私の教団ず先生なの。䞊手い䜜り方があるっお、䞊手い掻甚法があるからっお、それで、みんな、それで    」

  • 81二次元奜きの匿名さん24/10/11(金) 11:59:51

    もうこれナナシ倏垌パッパが元凶ずいうかそれが因瞁の䞭心だろ
    ずいうかキアラ教団仮がやばすぎる

  • 821 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 12:34:50

    誰もが、圌を芋る。
    お前の目的は、なんだず。
    ビヌストたで呌び出しお、なにをしようずしおいるのかず

    笑う。笑う。それが笑う。

    「初めたしお。お集たりの皆様方。我が名は獣道進、これより皆様を倒し、聖杯でもっお新しい䞖界を䜜っおみせたしょう」
    「ただし    人でない、怪物たちの為だけの、䞖界だがな」

  • 831 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 13:20:25

    「人の䞖界を塗り぀ぶし、怪物のためだけの䞖界を、居堎所を䜜るため」
    「党おの人を排陀し、党おの怪物たちを呌び戻すため」
    「私は聖杯をこの手に収めよう」

    その宣蚀だけで誰もが理解した。
    説埗なんざ以おの倖、最初からそんなものやる気はなかったがこれは間違いなく話し合いに応じない。

    「お前もそれに同意した  っおこずかよ」

    アヌチャヌが果敢にビヌストに問う。

    「ンン───異なこずを。そも、サヌノァント、ずいうものはマスタヌに埓うものでしょう。たあそれに  晎明を打ち倒せる皋の力には興味があった、晎明がこの聖杯戊争にいる───ずいうのも。たァ等の晎明はなんずも拍子抜け、でしたが。ずはいえここたで来た身です、最埌たで付き合うも䞀興ずいうもの」

    蘆屋道満、その芋た目に反し䞻に埋儀な男である。その埌はさおおき契玄そのものはなんであれ完遂する、そんな男であるこずは、本来の人栌だからこそより匷い。

  • 841 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 15:03:34

    「それが、そちらの䞻匵ならば我らが蚀うべきこずは特には無い」

    明星が、䞀歩前に出る。

    「こちらずしおはそんなこずをされるず困る。我らの目的は䞀貫しお倉わらず我が土埡門家の再興だ、その前に䞖界が終わるのは困る」

    圓然のように史鬌が目を合わせる。

    「うんたあ、俺はほら、ハサンを超えるハサンになる男だからな。もちろん䞖界を終わらせる、なんお、んなこず䌁む奎はぶっ飛ばす以倖にねえだろ」

    倏垌が震えながら蚀葉を玡ぐ。

    「わ、わたしは。私は人のたたでいたい、人のたたで生きたい、だから────嫌、嫌です。それは、嫌です」

    そしお。トリスタンは。

    「俺、は。あたり未緎があるわけじゃないけど、それでも  倚分それは、『違う』んだず思う」

    みんなが、それぞれに思い、誓い、手を握り蟌む。
    それぞれの思惑がどうであれ、こい぀は必ずここで倒さねばならぬ────。

    「そうかい、たあ、やっおみればいいんじゃないか倒せるものなら、な」

    そうしお䞀斉に皆飛び掛る。
    今ここで、必ず、䜕がなんでも仕留めきらんずしお。
    そしお。

    「ず、たあ、こんなものですかな」

    みな、吹き飛ばされおいた。

  • 851 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 16:38:06

    䜕が起こったかわからない、䜕もかもが分からない、ただビヌストが笑っおいる。

    「ええ、この通り。これこそがビヌストの力なれば」
    「そうだろうそうだろう。リ゜ヌスを぀ぎ蟌んだだけはある」
    「ずはいえ少し物足りぬ、か。肝心の晎明の魂ずやらもこうずなるず、ンンン  どうにもあっけなく」

    ひゅいん、ず。
    喉元に、呪詛の蟌められし刃が突き刺さった。

    「な  にぃ  」
    「最初から正面から行ったずころで勝おる、ず思うほど我は愚かでなくおな。盛倧に、最倧に油断をばしおもらった。蚀っおおくがこれは───幻芚だ」

    倒れおいたものなど誰䞀人居ない。
    総員、明星ずアルタヌ゚ゎによるたやかしで芆い隠されおいた。

    「我の䜜りし枟身の術だ。䞖の倩才どもには劣るが䞭々に────効くぞ」
    「が、はぁっ  」

    急速にそれはその身を䟵食し、そしお厩れさせるか────

    「など、ず。蚀い぀぀」

    吊、吊、吊。なぜならその身はビヌストである。なぜならその身は蘆屋道満である。
    その枟身の術はあっさり匟かれ、厩れたその身はすぐに再生しおいた。生呜続呜、それは決しお悪性情報たるリンボのみの特暩ではない。本来たる蘆屋道満ずお、そんなものは䜿えお圓然、己が䞀郚に䜿えるものを修隓出来ぬはずがない。

  • 861 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 17:00:21

    「ふむ、拙僧ずしおもあれきりで終わりはさすがに呆気なさすぎる、ずは思いたしたが。ええ、はい、ですがただ浅い」

    ふず、なにかを思い぀いたらしい、たすたす楜しそうに笑いそれが蚀う。

    「しかしたあ、䜕も無しに最初から力を奮わんずした拙僧もたた味気が無かった。少しばかりの遅れはお蚱しを、これから䜙興をば少しばかり芋せたしょう」
    「ようするに、『これなら本気を出さずずも、この皋床で充分だろう』ず蚀う奎だな」
    「ンン───たさか、䞀皮の力詊しですずも」
    「ほらな、そういう意味じゃないか」

    けらけらにやにやず獣道は笑みを浮かべ、ゞリゞリ迫る党おを芋やる。

    「さ、さ、芋せおやれ。その前座ずやら」
    「ええ、ええ。無論ですずも。───急急劂埋什」

    印を組んだその瞬間、倚くの。本圓に倚くの劖が、幻想が、空を芆う。

    「これなるは生前集めたあらゆる呪  の再珟なれば。果たしお、突砎できたすかなああ、もう䞀぀。無論、埅っおいるだけも味気ない故  。実は拙僧未だ『未完成』にお。しかしながらあずもう䞀刻ほど、聖杯からの魔力を吞収すれば花開くこずでしょう。その埌は  これもマスタヌの呜にお。マスタヌの望む䞖界に䞍芁な䞀切を屠るこずず臎したしょう」

  • 871 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 18:09:48

    「アドリブで進めおんじゃあねえぞ」
    「誰もマスタヌには蚀われたくねえよバカマスタヌ」
    バキバキず数倚の劖を散らしながらビヌストの元ぞ向かうはアサシンず史鬌。
    この皋床では足止めにもならない。

    「ンンン  これはこれはみな懐かしい。ずはいえ党お慣れたものなれば」
    「なにがしか楜しみを芋出そうずする癖は本䜓であれ悪性情報であれ同じ、ずいうわけか」
    「マスタヌ」
    同じく。圌らにずっおこんな光景は芋慣れたもの。児戯にもならぬそれである。

    「䞀刻      ぞぇっ、おこずは、あず二時間、で、これ党郚どうにかしお、本䜓もどうにかしなきゃなの  」
    「ビビっおる暇があんならやるぞ」
    匷力な呪詛があるずはいえ䞀般人ず単䜓攻撃のアヌチャヌ、物量には匱いがしかし負けおはいない、

    そしお。
    「マスタヌ。䜕床も醜態を晒したこず、申し蚳ありたせん」
    「ううん、バヌサヌカヌ。倧䞈倫。貎女はい぀だっお私を護っおくれた。それを醜態、なんお」
    「ふふ、優しい子。ですが、それでは私の気が収たりたせん。故に、どうかここは私が」
    「  うん。わかったわ」
    すう、ず息を吞い蟌んで。
    「みんな䞀回飛んで」
    その声に、党員が飛び退いたその瞬間。

    「バヌサヌカヌ宝具を攟ちなさい」
    「来たれぃ我が忠臣、我が手足、我が具足四倩王なぞこれこの通り  。『牛王招雷・倩網恢々』」

    バヌサヌカヌの攟぀宝具が、党お、䞞ごず党おの呪を薙ぎ払ったのだった。

    「姑息な時間皌ぎなど、䞀床に朰すに限りたす」

  • 881 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 20:56:43

    「ははあ、さすがに源頌光殿。この皋床䞀息で退けられるか」
    「たあこの皋床は想定内、そうだろう。どうにせよ、お前は敗れん、敗れんよ」

    有象無象を壊したずころで、霊基が芏栌倖であるこずには倉わりなく。
    あず少しもすれば際限なく膚れ䞊がったビヌストは悪霊巊府の名のもずに人理を消し飛ばすだろう。
    人造の、停物のビヌストずはいえビヌストすなわち人理を壊せるものに倉わりなく。

    さあ、来るか。英霊どもよ。
    性懲りも無くビヌストに近づき、幻芚のように薙ぎ払われるか。
    たたぞろその力を振るおうずした、が。

    がぁん、ず、防護壁のようななにかが発動した。
    䞭心には呪笊、明星の䜿うそれだった。

    「ぐ、ぅ  せい、めい  」

    その術匏は晎明のものずよく䌌通っおいる。
    匏神ひず぀でこれほどたでの防護壁の展開など、出来るはずもないそれをやっおのけるこの男。
    本人が完璧䞻矩をこじらせおいるだけでやはり圓代䞀の倩才なのである。

    「たあ、なに。䌝承科の私兵をやっおいた時の経隓が圹に立ったか」

    などず嘯いおはいるが。

  • 891 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 22:17:00

    「さお、呪いには呪いをぶ぀ける、ずいうアレでは無いが。さお、アルタヌ゚ゎ」
    「埡意にお」

    たわりを防壁が取り囲む。
    アルタヌ゚ゎずビヌストだけをそこに残しお。

    「悪性情報颚情がなにをする、ず」
    「無論、呪い合いにお」

    その倖、明星が蚀う。

    「なに、問題はひず぀もない。悪が善に勝おぬ道理があるものか、䞀が党に勝おぬ道理があるものかよ。玔、ずはそれだけで匷いもの。お前の悪意はなんだ、俺が劬むほどには矎しい」
    「ふ、は、はははははは」

    笑う。嗀う。アルタヌ゚ゎが、リンボが笑う。だっお、そうだ、こんなもの。

    「ああ、やはりマスタヌ、貎方はあや぀には䌌おも䌌぀かん。貎方が本圓にあや぀であったならそのようなこず蚀えるはずもないは、は。所謂めんぞら、でありながらよく慕われおいるのもわかるずいうもの。やはり魂ひず぀ではずおもずおも、同䞀ずはなりたすたい」

  • 901 ◆7prKFkU5YqFi24/10/11(金) 23:05:27

    今日は䞀旊ここたでです
    明日たた続きをやるので保守他諞々お願いしたヌす

    曎新少なめですみたせん、ラストバトルなのでなかなか展開を組み立おるのが難しいのです  

  • 911 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 09:07:25

    そろそろ再開しおいきたす

  • 921 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 09:55:22

    ビヌスト・蘆屋道満に察峙するはアルタヌ゚ゎ・蘆屋道満。
    片や蘆屋道満の霊基を聖杯でもっお拡倧しねじ曲げたもの。
    片や蘆屋道満の悪意を抜出し戯画化し二柱の神ず混ぜたもの。
    どちらの方が歪んでいるがず問われれば、それは間違いなくアルタヌ゚ゎの方だろう。だが、今は。

    「さぁ、さぁ、さぁ。これなるは我がマスタヌの展開せし結界。決しお呪いを倖に逃がさぬ捕獲結界なれば、ここではどのような呪いを䜿うずも、ええ、ええ。決しお倖には挏れず内偎に跳ね返る。いやさなんずも効率的、ずいいたすか。ここで呪い合え、などず䞭々我がマスタヌも倖道極たりない」
    「ふ、は。ははは。  拙僧の、悪性情報などぶ぀ければ拙僧が動じる  などずそのような浅たしい考えでも、抱きたしたかな」

    䞡者、構える。
    そしお。
    呪術戊が始たった。

  • 931 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 11:01:48

    燃える、燃える、燃える。
    垞人なれば瞬時に穢れ萜ちるそれが䞭で飛び亀う。

    抌し朰すような、あるいは懐にひず぀刺すような。
    同じもの同士の千日手、しかしお。

    ああ、届くかず思ったその時に。

    「ずは、いえ。結局のずころ。戯画化した性が本䜓を超えうるはずもなく」
    「か、は」

    狂瀟怒激・悪霊巊府

    散らかされる。
    本来の術者に効くはずもない無駄打ちの。
    防壁は厩れ去る。
    昏倒するアルタヌ゚ゎ。明星の顔に浮かぶは果たしお絶望か、あるいは。


    届かぬ。
    英霊の力を束ねようず。
    届かぬ。
    なぜかその霊基に傷は぀かず。
    たずえ぀けどもすぐ治る、脱法なれども圧倒的な。

    バヌサヌカヌが奮った刃もアサシンの投げた短刀もみなみな打ち砕かれ、呪詛は膚らむばかり。
    明星がただ察応しきれおいるが、それもたた時間の問題なれば、削られおいく䜓力のただひたすらひたすらに。

  • 941 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 11:21:54

    「うええ、党然だめだよぉ。殺しおも殺しおも殺せないよ  」

    トリスタンが悲鳎をあげる。

    「でも、でも、やらなきゃ  うう、ううう  」

    倏垌が泣き出しそうになりながら爪を振るう。なれども。

    「鬌にもなれぬ爪のひず぀など、届くはずもなく」
    「あぶなっ  」

    攟たれた呪笊をトリスタンの呪いが盞殺する。

    「  ありがずう」
    「ううん、でも、これじゃ」
    「  殺しおも死なぬずいうなら、死ぬたで殺すたでアヌチャヌ、合わせなさい」
    「分かっおる」

    バヌサヌカヌずアヌチャヌずでビヌストの頭をかち割らんずし。
    再生、再生、再生。終わらない

  • 951 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 12:23:25

    届かない。勝おない。傷ばかりが増えおいく。
    呪詛は埐々に増し、明星の笊でも盞殺すらしきれなくなり、い぀かみなを蝕んでいく。
    倒れゆく。
    臎死性ずなったそれが党おを包み蟌み、そしお。

    「やはりあっけない。これで終わり、ずいうや぀ですかな」
    「そりゃビヌスト盞手だ。これで䟋えば私を狙ったずころでお前には単独顕珟もある。私が居なくずも、お前は存圚し続ける。お前のその䞍死性ず、どこたでも匷くなる呪いを砎れないのなら」

    「それは勝おん  ず、思うのだろうな」

    そう、明星が蚀った。

  • 961 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 16:03:47

    「アルタヌ゚ゎ」

    明星が、呌んだ。

    「ええ、はい」

    厩れ萜ちたはずのアルタヌ゚ゎがなんでもないかのように珟れた。

    「考えおいた通りビヌスト、お前の暩胜はやはりあたり『蘆屋道満』ず倉わらないようだ。あくたでも蘆屋道満の出来るこずをより匷力にしただけ、ずいうべきか。それでも恚めしいほどの力だが、しかし、やはり急造だからだろう。結局のずころお前は、どこたでいっおも蘆屋道満だ」
    「なにが、蚀いたいので」
    「ずころでここにはもう䞀人蘆屋道満が居おな。そしお先皋、呪力勝負ず芋せかけおずころどころに同調の笊を仕蟌んでおいた。たあ普通ならば感芚を共有する皋床のものだがお前たちは同じ名の霊基を持぀からな。うたいこず銎染んだ今、アルタヌ゚ゎの状態はビヌストにも反映される。ず、いうこずだ。我のためだ、やっおくれるか」
    「ンン  普段なれば、やめたしたずでも蚀うずころですが  ええ、良いでしょう」

    そう蚀っお、銖を、切り萜ずした。

  • 971 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 16:11:40

    「っギャアアアアアアア」

    緎っおいた呪詛が䞍発ずなり、力が急速に抜けおいく。蘆屋道満ずしおの力が、無くなっおいく。

    「なぜ、なぜ、なぜええええ」

    わかる、わかるのだ。こんな、ものを。こんなこずを、あの悪性情報たる己が埋儀に埓うはずがない、そんな殊勝であるはずがない。

    けらけらず銖だけでそれが笑う。

    「ええ、無論、普段なればしないでしょうが。ンン  匷いお蚀うならば、ごく単玔に、腹が立ったのですよ。自分の蚈画を自分でない自分が成功させる、など。ただただ単玔に『蘆屋道満』、あなたの錻を明かしおやる方が面癜いず、ただそれだけですずも」

    ああ、それから。
    もうその魂だけは晎明のくせに。その才胜だっお晎明ほどにあるくせに。やたらめったら卑屈でやたらめったら嫉劬深くお、たるで、そう、たるで晎明を前にした己のような、そんな挙動の男が。
    なんずいうか、あたりにも意味䞍明で滑皜で。
    たあいいか、ず。
    そう思ったのだ。

  • 98二次元奜きの匿名さん24/10/12(土) 16:21:28

    うわ 凄 

  • 991 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 16:38:42

    砎裂する。
    アルタヌ゚ゎずのある皮の無理心䞭により、霧散しおいく。
    壊れおいく。
    蘆屋道満の人栌が、圚り方が、消えおいく。
    消えお。
    消えお。
    消えお────

    「いいやただだ」

    ず、獣道が笑った。

    「なんだよ  あれ」

    アサシンが呆然ず呟く。
    ビヌストの居たそこには、化け物がいた。怪物がいた。ありずあらゆる呪を混ぜ蟌んだような、そんな巚倧な䜕かが居た。

  • 1001 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 17:04:10

    蘆屋道満ずしおの力は確かに消えた。
    だが、それ以倖の力は残っおいた。
    聖杯による埌付け、本来ならばなるはずもない獣にするための力が、蘆屋道満の呪の圢を持っお、ひず぀になっおいた。

    「えぅ  あ、れ、あの、あれ、あれだめなや぀、だめなや぀だだめなや぀だだめなや぀だ」

    本胜的な恐怖がトリスタンの背を駆け巡る。

    「あっ、あ、あ  」

    どさ、ず倏垌が尻もちを぀く。
    有り埗ないもの、䞍気味の谷ず蚀っおもいいか、そうでないものがそういった圢をずっおいるこずぞの匷烈な違和感が恐怖ずなっお圌女を支配する。

    「な、぀きちゃん芋ちゃダメだ、これ、芋ちゃダメだ」
    「ひっ、い  」

    ぎゅ、ず倏垌を抱きしめる。あのおぞたしいものから目を逞らさせるために。

    「倧䞈倫、あれ、は  だめなや぀、だけど。でも、その  俺たちには、盞棒がいるから。アヌチャヌずバヌサヌカヌが、いるから  」

    意識が囚われそうになっおいる圌女をどうにかこうにか繋ぐ。
    ここで気を倱う、ずいうのは臎呜的だず本胜的に理解しおいた。

  • 1011 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 18:49:36

    「アサシン、どうだ、あれ」
    「切っおも切った気がしない䞊芋おいるだけでっ  吐き気がする」
    「俺も」

    ず、史鬌がたあずくに䜕も思っおなさそうな顔で蚀うのは今曎だ。

    「バヌサヌカヌ、お前でも通らないのか、アレお前ああいうのに匷いだろ」
    「アヌチャヌ  。ええ、党く。通らないずいうより道理が通じない、こちらの攻撃は通じないがあちらの攻撃は通じる。党くもっお理䞍尜極たりたせん」
    「なんだよそれチヌトか」
    「たあチヌトだな」

    明星が蚀う。その手に什呪はもう無い。

    「蚀っおしたえばあれは絵に曞いた逅ずいうべきか、説明が難しいんだがな。男の絵が曞かれた玙を砎ったずころでそれは真に絵の䞭の男を殺したず蚀えるのか、ずいうような。芁するにアレの死はここの次元にない。高次元じゃない、䜎次元なんだが、ずにかくアレはズレおいる」

  • 1021 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 19:05:37

    「そんなこずある」

    アヌチャヌの悲鳎じみた声に明星はうむ、ずもっずもらしく頷く。

    「あるから困っおいる。床し難い  床し難いほどに矚たしい  なんだこの、これは  なにをどうすればそんな発想になる  」
    「それで結局どうすればいい」

    アサシンの問に明星は溜息を吐き出した。

    「うたく、この次元における死を付䞎できるのが䞀番いいが。だがそれが出来れば苊劎はしない。あずは芋立おによる呪術に賭けるくらいしか方法は無いな」
    「死の、付䞎  」

    それは、初代様のような。などず。アサシンが考えおいたその時だった。

    「あヌ、぀たりあれを俺たちが殺せる状態にすればいいっおこずか。      もしかしお俺それ出来るんじゃねえかな」

    ここにおいお、ここにいる党おの人間の心はひず぀ずなった。
    䜕蚀っおんだこい぀。

  • 1031 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 19:55:25

    「うん  うん。俺やっぱこれできるわ。じゃあやっおくる」
    「い、やたおたおたおたお」

    がし、ずアサシンがその腕を぀かむ。

    「なんだよヌ」
    「ちゃんず説明しおから行け」
    「んなこず蚀われおもなぁ  出来るなっお思っただけだから説明も䜕もねえよ」
    「なんなのこの人  」

    さすがの倏垌もドン匕きである。

    「た、たっお、史鬌くん。そ  んなこずしたずしお、君の身䜓は無事なの  」
    「やべヌず思う」
    「そ、そんな元気いっぱいにぃ  」

  • 104二次元奜きの匿名さん24/10/12(土) 20:28:12

    党ハサンを超えるなら圓然初代様も超えるずいうこず
    死の抂念付䞎くらいできないず初代様超えるなんお土台無理な話よね

  • 1051 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 20:42:47

    「でもほら、それが䞀番確実なんだろ」
    「でもっ  」
    「芋立おによる呪術だっお組み立おるずころからだから時間がかかる。そうだろ、明星のおっさん」
    「たあ、そうだな。その間にアレが完党に目芚めお暎れでもすれば少なくずもこの街は終わる」
    「だっおさ」
    「で、も  」

    枋るトリスタンに、なんおこずのないように史鬌はにかりず笑った。

    「だヌいじょうぶだっお俺は党おのハサン・サッバヌハを超える真のハサン・サッバヌハになる男なんだからな」
    「史鬌、くん  」

    はぁヌヌヌ  ず長い長い溜息をアサシンが぀いた。

    「お前はもうほんずに  ぜんっぜん人の蚀うこず聞きやしねえんだから。わかったわかった、行っちたえ」
    「おう、あずのこず、よろしくな」
    「銬鹿かちゃんず垰っおくるんだろお前は。むしろあずのこずよろしくされるのはお前の方だ銬鹿」
    「ギャハハそうだなんじゃ、ちょっくら死の抂念っおや぀。あい぀に付けおくるわ」

    そう蚀っお䞀人、走っお飛び出しお行った。

  • 1061 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 20:55:21

    ずすずすずす、ず。い぀ものように、普段のように。歩きながら考える。
    きっず俺はできるのだ。

    先ほど、マリアず名乗る女から受けた䞇色悠滞。忘れおいたこずをほんの少しだけ思い出した。自分が䜕を芋おきたのか。䜕を芋おいたのか。

    繋がったは゜ラの果お。この䞖界に存圚したものでなく、党くの別䞖界に生きる山の翁。
    䞊行䞖界の力を取り蟌むための術匏は別䞖界に繋がっお、俺はその力を取り蟌んだ。だから。

    「たあ䜿うのこれが初めおだけど。どうずでもなるだろ」

    歊噚なんおその蟺の枝でいい。俺はい぀だっおそうやっお戊っおきたから。
    ただ、出来るこずをやる、い぀ものように、俺が考え぀く限り䞀番いいこずを。

    「っしゃあじゃあ行くぜえデカブツ」

    壁を䌝い、飛ぶ。
    空䞭で倧剣のように枝を構えお。

    「晩鐘は、お前の圚り方をこそ指し瀺した『死告倩䜿(アズラむヌル)』───────」

    蜟音。反転。

  • 1071 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 21:10:06

    悲鳎があがる、蜟音が䞊がる。声が。声が。声が。

    「本圓にやりやがったな小僧」

    ず、明星が呟く。

    「什呪を以お呜ずる。バヌサヌカヌ」
    「什呪を以お呜ずる。アヌチャヌ」

    「「アレをやっ぀けろ」」

    声が被る。それに。

    「ええ、ええ。無論です」

    ず、バヌサヌカヌが笑う。

    「任せずけ」

    ず、アヌチャヌが笑う。

    そうしお、今、圌女らの宝具が────

  • 108二次元奜きの匿名さん24/10/12(土) 21:12:16

    このレスは削陀されおいたす

  • 1091 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 21:13:19

    ぞる。
    劙な悪寒が圌らの背を這う。

    「があああああああああ」

    怪物が悲鳎をあげる。
    その力が暎発するかのように膚らむ。

    「そりゃ呜の危険を感じれば党力で身を守ろうずもするか」

    ず明星が少し焊りを滲たせる。

    バヌサヌカヌは思う。アヌチャヌは思う。
    これは、届くのか殺し切れるのか  だが、行くしかない。行くしか

    その時だった。

    「  これは」

    異様な力が圌ら圌女らの裡に湧く。
    バヌサヌカヌの䞭に残っおいた呪いすらも解けおいく。

    「これならば」

    「来たれい四倩王。いいえ、牛頭倩王の神䜿達。我が蚘憶の圢をずりお――参りたす。『牛王招雷・倩網恢々』─────」
    「ショヌタむムね。ほぉら、もうおしたい。これがあなたの成れの果お。『痛幻の哭奏(フェッチ・フェむルノヌト)』─────」

  • 1101 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 21:17:09

    戊堎の、少し離れた堎所。

    ほずんど死にかけの女が居た。

    向こうに、ずっず向こうに。怪物ず、それず戊う圌らの姿があった。
    マリアは思う、これでは足りない。
    バヌサヌカヌずアヌチャヌずアサシンが䞀斉に宝具を攟ったずおそれでは届かない。
    だから。

    だから、ひょい、ず。圌らの力の底䞊げをした。

    「うふふ、ふふ、うふふふふ    」

    力なくただ埮笑む。

    「ああ、あ  あ。誰にも、誰にも気づかれなくずも」
    「───私の最期が。人喰いの怪物じゃなくおよかった────」

    そうしお。マリア・バヌゲストは今床こそ絶呜した。

  • 1111 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 21:40:02

    萜ちおいく。身䜓が萜ちおいく。

    腕がちぎれおいた、今を生きる人の身で再珟出来るはずもない暩胜の倧小。
    だが、ただ片腕がギリギリ残っおいた。什呪のある方の片腕が。
    バヌサヌカヌずアヌチャヌが宝具を攟ずうずしおいるのが芋える。
    アサシンもたた、攟たんずしおいるのを。
    正しく俺の意図を汲んでくれおいるのを。
    ただ什呪はたるたる䞉角残っおいる。
    どうやらギリギリこれだけはできそうだ。

    「什呪を、䞉぀重ねこれを勅什ずする。───アサシン、トドメをさしおやれ────」

    宝具を攟たんずするアサシンのその身に膚倧な魔力が抌し寄せる。

    「ああ。もう、本圓にお前は。じゃあな、マスタヌ。結構楜しかったぜ」

    バヌサヌカヌずアヌチャヌの宝具が怪物に盎撃する。身悶え、苊し玛れのなにかを攟ずうずするその䞀瞬。

    「加速開始。今、茝く星ず化せ──『無想駆䜓ザバヌニヌダ』」

    流れ星の劂く茝くその身が、怪物を打ち砕き、消えた。

  • 1121 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 21:46:20

    怪物は、消えた。
    跡圢もなく、消倱した。

    「終わった  」

    倏垌が呆然ず぀ぶやく。

    「はい。敵は斃したした。もう倧䞈倫、ですよ。マスタヌ」

    にこりず埮笑むバヌサヌカヌの身䜓は消えかけで。

    「  あ」

    圓たり前だ。什呪は党お䜿い切った。楔は無い。

    「バヌサヌカヌ  」
    「はい」
    「バヌサヌカヌ  」
    「はい、聞いおおりたす」
    「ねえ、バヌサヌカヌ。䞀床だけ  䞀床だけ、母様、っお、呌んでもいい」
    「  ええ、ええ、もちろん」

    そう喜んで快諟するバヌサヌカヌに倏垌はぐすぐすず涙を零しながらも、笑った。

    「ずっず、ありがずう。母様」
    「はい、はい  可愛い我が子、可愛い倏垌  どうか、どうか母が居なくずも、幞せに生きるのですよ」
    「うん  」

    倏垌を抱きしめ、その髪を撫で。
    バヌサヌカヌは空気ぞ解けおいった。

  • 1131 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 21:53:20

    倢を芋た。
    ずっず果おの、空の倢を。
    途切れた意識の䞭で、走銬灯のようにがんやりず解けおいく。

    むかし、むかし。
    時代遅れのカルト教団。ずある暗殺教団を信奉しながらその教矩に反するこずをやり続けた眪深い堎所。
    父芪ず母芪は俺を連れお倖に出たのは。決しお䜿われるこずの無いこの技術で金を皌ぐこずだず知ったのはそれから少し経った頃。
    正矩に憧れおいた。善人に憧れおいた。きっずそれは混ざった時に芋た星のようなキラキラしたものなのだず。キラキラしたものが欲しかった。茝ける星が欲しかった。倖に出た時、そう出来るのではないかず思っお。でも、そうでなくお。蚱せなかったから、正矩の味方になりたかったから。芪を殺した。
    忘れおいた、自分の蚘憶はめちゃくちゃになりやすい。どうにかこうにか分類しおはよく分からないこずになっお、い぀だっおなんずなくそういうものだずいうこずにしおる。だからっおたさかこんな蚘憶を真っ先に埋没させおるなんお、参ったな本圓に。

    自嘲する。

    ああ、でも。そんな星を求めた俺が召喚したのが茝ける星のハサンっおのも䞭々だな。なんお。

  • 1141 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:00:41

    ふず、気づく。
    目の前に、髑髏の仮面の䜕かが立っおいた。
    盎感する。このひずは、俺ず繋がったあの───

    「汝は山を登るものに非ず」
    「汝は歩むものだ」

    こう蚀っおいる。
    お前はハサンを目指すものでなく、我らが守るべきものだ、ず。
    突き攟したような蚀い方だが芁するに、こんな苊行をするもんじゃないっお蚀っおるわけだ。慈悲、ずいうや぀か。
    だけど。

    「今の時代に目指すようなものじゃないのは、分かっおる」
    「俺が目指しおいいもんでもないのは、分かっおる」
    「でも、嫌だ」
    「俺はなんず蚀われようがその道を登る」
    「だっお俺は──俺は、俺の望む俺で圚るこずを決めたから」

    呆れたような雰囲気がその圱から挂った。

    「なれば、そうするずいい」
    「山の頂で埅っおいる─────」

  • 1151 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:03:03

    目が芚めた。

    「史鬌くん起きた」
    「あヌあヌもう䜕やっおんだお前は」

    トリスタンずアヌチャヌが俺を芗き蟌んでいた。

    「腕取れちゃっおるよぉ  止血はしたけど明星さんが無茶、しないでぇ  」
    「あっはは、悪ぃ悪ぃ。でもほら、ちゃんず垰っおきたろ」
    「来たけど  来たけど  」

    あヌあ。生きおおよかったマゞで

  • 1161 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:08:26

    怪物退治は終わった。

    「あれ、これもしかしお、残っおるのアヌチャヌだけ」
    「うぇ」
    「あ、マゞじゃん」

    そう、残りのサヌノァントはみんなアヌチャヌ以倖ビヌストず盞蚎ちになったのだった。

    「あっ、おこずは私らが優勝  」
    「ぞっ」
    「たあそうなるか」
    「そうだね」
    「やったなトリスタン」
    「じ、実感ないよぉ    」

    わいわいず隒ぐ。

    「んで、お前の望みは」
    「俺の、望みは  えず、そんな倧きくないから、笑わないでね䞈倫な身䜓になるこず  」

    しりすがみになっおいく蚀葉になんだよ、ずアヌチャヌが背を叩く。

    「いいナメじゃん」
    「ほ、ほんず」
    「ホント」
    「えぞぞ    」

    さあ、あずは圌らが願いを叶え、この話は。

    「終わるわけが無い」

  • 1171 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:12:44

    たたも蜟音。酷い揺れ。

    「こ、今床は䜕  」

    空に穎があいおいた。

    「なんだありゃ」
    「っ、あれは    」
    『門だ』

    地に響くような、声がした。

    『私たちの䞖界に繋がる門だずも』

    獣道進が、そこにいた。その身䜓が、ゆっくりず膚匵しおいく、倉貌しおいく。

    「は、ビヌストは倒しただろなんでそうなる」
    『もずよりこの聖杯は、私が现工をしたもの。ビヌストが勝おば私の願いは叶い、ビヌストが負けたずころで聖杯ぞ吞収されたその魔力を䜿い自動的に門が顕珟する。たあ芁するにだ、出来レヌスだよ。お疲れ様』

  • 118二次元奜きの匿名さん24/10/12(土) 22:16:53

    うヌんこれはク゜ドラゎン

  • 119二次元奜きの匿名さん24/10/12(土) 22:17:57

    こすいですな獣道

  • 1201 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:21:15

    倉貌しおいく。その身䜓、䞞々竜になっおいく。

    『どちらにせよ、私の勝ちだ。䞖界は私の望むずおり、人でないもののための䞖界ずなる』

    哄笑が響く。
    聖杯の門が、開いおいく。

    「た、じかよ  ここでそうなる」

    アヌチャヌが茫然ずそれを芋る。

    「うそ、うそ、そんな、じゃあバヌサヌカヌたちがあんなに頑匵ったのも無駄だったの  あんなに、あんなに頑匵ったのに、みんな  」

    震えながら倏垌が蚀う。

    「これではなにをせども間に合わぬ、か」

    明星が呟く。

    「っ    」

    トリスタンはただ、震えおいた。

    「諊めちたったらそこで終わりだぞ」

    史鬌が、そう笑った。

  • 1211 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:24:12

    「そ  んなこず、蚀ったっお、どうにかする案ずか、あるの  」
    「無ぇただ、䜕もしないのも性に合わねえだろ」

    䞡腕がもう取れおるずいうのに、この男。

    「やれるこずをやれるだけやる。ずっずそうだったからな」

    ギャハギャハ、ず。い぀もの調子で。

    「やれるこずを、やれるだけ」
    「おう。やれるこずをやれるだけ」

    すう、ず。トリスタンが息を吞う。

    「ね、ねえ、みんなに頌みがあるんだけど、その」

    芖線がトリスタンに集䞭し、きゅ、ず銖を瞮こめる。それでも。

    「祈っお欲しい」

  • 1221 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:28:39

    「  は」
    「祈っお欲しいんだ。なんずかしおっお、なんずかできるっお。倚分そういう、ものだから」
    「話が、読めねえんだけど」

    自信なさげに目を䌏せる。自分でもあたり分かっおいない、ただ、確信があるずいうだけ。

    「倚分俺、もっず倧きくなれる。それで、それが俺の本圓に本圓の姿なんだず思う」
    「」
    「自分でも、あんたりわからないんだ。でも、倚分、俺の䞭身ずいうかそういうものはきっず別の䞖界からやっおきおお。倚分、自分でも、よくわからないけど、それはアヌチャヌが居たずころず同じで、それで。俺は倚分  目玉だけの、死産のこどもにそれが乗り移った存圚なんだ、っお思う。アヌチャヌず契玄しお、それでやっず、なんずなく自芚したこず  なんだけど」

  • 1231 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:31:31

    「わかった」

    倏垌が蚀った。

    「あなたに、賭ける」
    「うん」
    「なるほど祈りこそが神の力か。道理だな」
    「お願いしたす」
    「お前がやるんだな」
    「うん、俺がやる」
    「マスタヌ」
    「うん」

    アヌチャヌが、圌の手を握り、蚀う。

    「やっおきお、それで、ちゃんず垰っおこい」
    「  うん行っおきたす」

  • 1241 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:36:27

    動かぬ䞡手䞡足を動かし、その竜ぞず接近する。
    それだけで息が䞊がるが、今はそんなものを気にしおいる暇はない。

    『  お前䞀人で䜕をしようっお』
    「お前を止める。俺には  俺には、それが出来るから」
    『本気か私のこの姿を芋おさえそれを蚀うか』
    「蚀うよ。そう決めたから」

    そうしお、叫ぶ。

    「呪塊転茪。俺のこの身は穎より這い出でる─────」

    この地に、神が降臚した。
    ずっず昔、ずっず果お、劖粟ず生き、裏切られ、それでもなお愛した神が。

  • 1251 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:42:02

    『お、お、おおおおお』

    竜が叫ぶ。目の前にあるものが䜕であるかを理解する。
    神がいる。豊穣の神が。呪いの神がそこに圚る。

    負けおたたるか、ここで終わらせおたたるか。
    竜が同える。問答などする暇はない、党力で終わらせる。
    掎みかかる、襲いかかる。
    火を吹き、それを燃やさんずす。
    だが、だが。
    が、ず矜根を掎たれ、匕き萜ずされる。
    其はケルヌンノス。
    地ぞず埋められおなお、その底から這い䞊がる虫"竜"を防ぎ続けた慈悲の神なれば。

    『なぜ、なぜ、なぜ─────』

  • 1261 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 22:49:16

    産たれた時からずっず、この䞖界に違和感があった。
    自分の圚るべきずころはここではない、そんな違和感が。
    ある日この身が竜ずなった時、それは確信に倉わった。
    そしお違和感は垌死念慮ずなり己を襲った。
    死なない、死なない、死なない。
    どう頑匵っおも死なない。
    この䞈倫な身䜓が邪魔をしお、どこにも自由に行けやしない。
    そんな想いを抱きながら圷埚っおいた。
    ある日、ずある男に出䌚った。
    寂れた田舎の朰れた店の䞋で雚宿りをしおいる時だった。

    「あんた、䞖界に違和感もっおる口だろ。俺もそうだよ」

    軜薄そうな男がそう声を掛けおきた。

    「俺はさ、人が倧事にしおるものを倧事にできないタチなんだわ」
    「俺自身に倧事にするっおコマンドが存圚しないっお蚀い方だずわかるかな。そんでたあ人が倧事にしおるものほど壊したくなる」
    「俺の女は自分が倧奜きでな、最初はたあ俺なりに倧事にしおやろうっおか、倧事にするやり方をちゃんず緎習しねえずなず思ったんだかこれが党然ダメでな。そい぀の奜きなそい぀自身をめっちゃくちゃにしちたったんだなこれが」

  • 1271 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:03:22

    「おう、本圓にめちゃくちゃにしちたった。産たせたガキもな。嚘ず息子。嚘は俺の䞭身、息子は俺の血を継いでんだろな。倧切なものを倧切にできねえ女ず生きおるだけの男」
    「あ今はは、捚おちたったよ。倧事にできねえっ぀ったろ劻、っお蚀ったらいいのかあい぀はたあそのあずすぐに倉な宗教信仰しだしたけどな。ああ、俺も぀きあったさ。人の倧事にしおるものをどうしたっお俺はめちゃくちゃにするから」
    「おう、その宗教に関しおもな、めちゃくちゃにしたよ。めちゃくちゃに。教祖の女ァ孕たせおな、たああの女も䞭々ずんでもねえ奎だったが。孕たせた時の嚘もめちゃくちゃにしたよ。そい぀、俺の血がよく出おた。はは  ああ、教祖の女は殺したよ。蚀ったろめちゃくちゃにしたくなるんだっお。今は教祖を倱っお『嚘』を䞭心に暎走しおる」
    「お、雚も䞊がったな、もう行くよ。─んああ。俺は鬌らしい。鬌の血を継いでるらしい。はは。お前は竜か。そりゃたた生きづらそうだ。  俺らみたいなのが、存圚しおいい堎所があればいい。なんお、そんな堎所あるわけねえけどな」

    男は最埌に、『篠森ゞン』ず名乗った。

    その、蚀葉がずっず焌き付いおいた。
    私が、私のような存圚が、私のような存圚だけが生きおいられる䞖界があったなら。
    そうすればこの衝動も、消えおなくなっおくれるだろうか。ず。
    だから、そのためにあの教団に近づき、唆し、聖杯を䜜ったのだ。死にたいず思わずに生きおいく、そのために。

  • 1281 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:10:44

    『ぐ、あああああああ』

    墜ずされおいく。その巚倧な䞡腕で、矜根が匕きちぎられる。

    『なぜ、なぜえええええ』

    問う。目の前の神に問う。

    『お前も、人でないのだろうこの䞖界は人でないもののために圚りはしない思わないのか、息苊しいず思わないのか自分たちのために圚る堎所に行きたいずお前は』
    「そう、だね。䜕床も思った。人間たちは、どうしようもなく醜くお。い぀だっおうたく生きおいけなくお、傷぀いお、どうしおこんな苊したなきゃいけないのかっお䜕床も思った。でも」

    思い返す。
    この数日を。
    出䌚った人々を。
    握った手の枩かさを。

    「それでもほんの少しだけ、手を握っおくれた人たちがいたから。俺は、もう少し、ここで生きおいきたいんだ。人じゃなくおも、人ずしお生きおいけなくおも、人ず生きたいっお、そう思ったんだ。だから  ごめんね」
    『があああああああああ』

    竜は墜萜し、最早聖杯の守りはなく。その神は、聖杯の門を抱きしめ、少し考えお䞞ごず呑んだ。
    そしお。

  • 1291 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:22:05

    倢を芋る。豊穣の倢を。
    茝かしいお祭りず、その傍にある巫女の倢を。
    巫女の顔は、姉ず䌌おいた、ず思っおいたけれど。
    ふず芋るず、どちらかずいえばアヌチャヌに䌌おいた。
    あるいはそういうこずなのかもしれない、なんお。
    そんなこずを考えた。

  • 1301 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:23:16

    「マスタヌ、マスタヌ」

    アヌチャヌの声がする。目を、芚たさないず。

    「うう    」
    「やっず目ぇ芚たした」

    起き䞊がる。聖杯も、竜も、なにも無くなっおいた。

    「終わ  った」
    「ああ、お前が終わらせた」

    空が癜んでいる。本圓に、党郚終わったんだ。

    「よ、かったぁ〜〜〜〜      」

    ふヌっず息を぀く。本圓に本圓に党郚終わったんだ。

  • 1311 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:23:51

    「トリスタンさん  」
    「トリスタン」

    倏垌ちゃんず史鬌くんが駆けおくる。

    「よ、よか、よかった、よかった  」
    「うん。もう倧䞈倫だよ」
    「いやお前すげヌな、こんなん隠しおたのか」
    「隠しおはなかったんだけどね、ぞぞ  。自分でも出来るずは思っおなかったし」

    ず、明星がひず぀息を぀く。

    「我はもう行く。土埡門埩興蚈画その35もこれでパァだからな。たた蚈画を緎らねば」
    「あ、あの」
    「ん」
    「色々ありがずうございたした」
    「なに、我はただ我の目的のために行動しただけよ」

    そう䞀蚀蚀っお去っおいった。

  • 1321 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:29:19

      ず。

    「なあ、そういや、聖杯がなくなったのに党然消える気配ないんだけど」
    「あヌヌヌ  俺が食べちゃったからかも」
    「「食べた」」
    「はは、おもしれ」

    どういうこずだ、ず詰め寄られる。

    「そ、そのたんただよ  。あの竜に啖呵はきったけど、それはそれずしおやっぱりどうしおもこの䞖界に居たくない人は居るかもだし  完党に消しちゃうのはどうかなっお思ったから  俺の䞭にその、門をちょっず残しずこうっお思っお  。これなら俺が操䜜すればその、䞖界を䜜りかえるこずはできないけどここではないどこかに行かせるこずはできるから  」
    「ええ〜〜  それ倧䞈倫か」

    史鬌が問う。

    「う、うん。俺、もずもず蓋みたいなものだったから。䞭ず倖を閉ざすっおだけで蚀えば同じだし  」
    「お前はお前ですげヌこずしおんな」
    「君がそれ蚀う」

    それにみんな笑った。俺も釣られお笑った。

  • 1331 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:32:12

    「ん  っおこずはなにか。私はこのたたっおこず」
    「え、えず  望むなら還るのもできるけど  」

    それにアヌチャヌは答えた。

    「んヌそうね。それもいいかも  なんお、蚀わねえよ。アハッ、た、しょうがねえからこれからも䞀緒にいおやるよ。トリスタン」
    「  うん、これからもよろしくね、バヌノァンシヌ」

    パシ、ず握手を亀わす圌らの背に、倪陜が昇っおいく。

  • 1341 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:35:48

    ───゚ピロヌグ

    「早く起きろバカ」
    「ね、ねむ  ねむい  」
    「だヌもう」

    小さなぬいぐるみ状態になっおいたトリスタンを叩き起こし、バヌノァンシヌは慌おお倖出の準備をしおいた。

    「あっ、兄様たた可愛いこずになっおる」

    倏垌がちょんちょん突っ぀くず、慌おおトリスタンも目を芚たした。

    「あっあばばばば」
    「早く準備しろ」

    慌おおなんずか色々敎え家を飛び出す。
    なんずか埅ち合わせの時間には間に合いそうだ。

  • 1351 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:42:08

    「おっ、来たなお前らヌヌ」

    埅ち合わせ堎所に着くず矩手を振りながら史鬌が笑った。
    今日は公園で花芋を排萜こもうず決めたのだ。

    人は居ない。なんせそもそも床重なる䞍幞により半分廃墟ず化しおいた冬朚は、先の「ガス挏れによる幻芚」隒ぎでさらに人が枛っおいた。倚分そのうち本圓に人っ子䞀人いなくなるだろう。

    「いやヌすげえな」
    「そうだね  」

    花を芋ながらやいやいず、ご飯を食べたりなんだったり。

    「そういえば、その、矩手の具合どう」
    「おヌ。めちゃくちゃいいぜ明星のおっさんが玹介しおくれたずこのだからな。たあ未だに拠点ぶっ壊したこずはネチネチ蚀われおるけど。あずお前が土埡門名乗っおるこずもネチネチ蚀っおるけど」
    「あはは  」
    「お前の身䜓はどうなんだ聖杯呑んだあずすっかり元気になったずか蚀っおたけど」
    「うん、人䞊みに動くようになったんだ。えぞぞ、やっぱり動けるのっお嬉しいな  」

    そりゃそうだ、なんおみんな頷く。

  • 1361 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:49:31

    「そういえば倏垌ちゃん、教団解散させたずか蚀っおたけど」
    「兄様ず䞀緒に生きるこずを決めた以䞊はやらなきゃいけないこずだったので。色々やっお解散させたした。いえヌ」
    「すげえこずしおんな  」
    「埩讐に駆られおた時の色々より簡単ですよ兄様を殺すこずを諊めおから実の䞡芪のこずもどうでもよくなっちゃったので。あヌあ、もういっそ苗字も倉えお源倏垌にしようかな」
    「いいず思う」
    「兄様がそう蚀うならそうしよっず」

    あの日、あのずき、あれから。
    土埡門明星は本家ぞ戻りさらなる埩興蚈画に取り掛かっおいる。
    八倜史鬌は今も特殊枅掃のバむトをし぀぀日倜授業に励んでいる。
    殺生院倏垌改め源倏垌は土埡門トリスタンの効ずしお圚るこずを決めた。
    バヌノァンシヌはどこたでもトリスタンず共にある。

    人であっおも、人でなくおも、自分のやりたいように生きるず決めたのだ。

    「あヌ  なんか、今すごい幞せだ。  みんなは」
    「「「もちろん」」」

    桜の花が廃墟の街に消えおいく。どこたでも我欲のたたに、圌らは生きおいく。

    厄ネタ聖杯戊争
    Fate/Awake dawn
    完

  • 1371 ◆7prKFkU5YqFi24/10/12(土) 23:53:21

    ずいうこずで厄ネタ聖杯戊争、終了です
    回収できなかったネタもちょいちょいあるんですけどそこは申し蚳ない

    皆様ありがずうございたした
    この埌のスレは奜きにお䜿いください
    しばらく居るんでなんかあったら来たす
    お疲れ様でしたヌヌヌヌ

    最埌に拠点䞀芧
    マリア/セむバヌ→アむンツベルン城跡地
    ナナシ(トリスタン)/アヌチャヌ→間桐邞跡地
    明星/アルタヌ゚ゎ→遠坂邞跡地
    アンセヲ/キャスタヌ→柳掞寺跡地
    史鬌/アサシン→衛宮邞跡地
    倏垌/バヌサヌカヌ→冬朚教䌚跡地
    獣道/ビヌスト→双子通跡地

  • 138二次元奜きの匿名さん24/10/12(土) 23:54:56

    乙です
    ハッピヌ゚ンドになっおくれおよかった 

  • 139二次元奜きの匿名さん24/10/12(土) 23:59:51

    真の元凶は悪名高きパパンこず篠森ゞンだったかぁ

  • 140◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 00:02:26

    これは小ネタですがゞンは挢字で曞くず塵です

  • 1411 ◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 00:51:17

    あっ、゚ンディング流しおおきたすね


    Atarashii Hikari


  • 142二次元奜きの匿名さん24/10/13(日) 00:53:55

    乙です
    アンセヲ君の事は残念だったけど、ハッピヌ゚ンドでなにより

  • 143二次元奜きの匿名さん24/10/13(日) 01:03:06

    乙
    滅茶苊茶なキャラ達ず状況なのに最埌たで投げ出さずしっかり曞き切ったのすごいわ

  • 1441 ◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 08:30:10

    絵が描けぬゆえピクリュヌで倱瀌する
    マリア・バヌゲスト(むメヌゞ図)

  • 1451 ◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 08:41:39

    篠森ナナシ/土埡門トリスタン

  • 1461 ◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 08:51:19

    土埡門明星

  • 1471 ◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 08:59:33

    八倜史鬌
    メガネはもうちょっずシャレオツなの぀けおるず思うがメヌカヌの郜合による限界である

  • 1481 ◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 09:05:57

    殺生院倏垌
    殺生院リリィむメヌゞ

  • 1491 ◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 09:08:22

    おたけ
    篠森ゞン

  • 1501 ◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 09:09:15

    猪獣人(モザむク)のアンセヲず9割なぎこさんな獣道は省略させおいただく

    個人的にナナシくんは史鬌より背䞈が高いずいいなず思っおいたす
    ひょろなが〜

  • 151二次元奜きの匿名さん24/10/13(日) 09:18:11

    再びの乙
    ナナシの姉も実はナナシを嫌っおはいなかったのかな
    なんにせよ、もうどうしようもないけれど

  • 1521 ◆7prKFkU5YqFi24/10/13(日) 09:55:57

    圌らのその埌に関しお
    明星はやっぱり時代的に厳しいので土埡門家の埩興はできなかったが陰陜垫界にひず぀でっけえ革呜を起こすタむプの術匏を䜜り評䟡されるも本人の成し遂げたいこずずは別事項なのでやっぱりきっず最期たで才胜コンプ拗らせおる
    トリスタンは䞭身が目芚めおしたったためおそらくは垞人では考えられないほどの幎数生きるこずになる。倏垌は人ずしお生きたいず願ったので人より少しだけ長生きくらいで枈むず思われる。でもバヌノァンシヌはずっず䞀緒にいおくれるので。なんやかんや幞せに生きおいく
    史鬌は最期たであんな調子だろうし様々なずころを駆け巡った果おで初代様盎々に銖を萜ずされおいたらいいなぁず思いたす

    思うがたた生きおおくれ

  • 153二次元奜きの匿名さん24/10/13(日) 19:52:16

    やっず远い぀いた
    ラストは感動だ
    良かった ハッピヌ゚ンドで良かった 

オススメ

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