- 1マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 19:45:15
時系列は電王最終回のしばらく後。
モモタロス達と別れ、良太郎はどこか寂しさを感じつつ、時に事故に遭い、時に犬のフンを踏み、時に強盗に遭遇し、時に事件に巻き込まれ、時に迷子を助け誘拐犯と間違われたりしながらも、平和な日常を過ごしていた。
そんな日常の中でいつも通り災難に遭っていたある日、良太郎は電車に揺られアルバイト先に向かっていると、突然景色が一変し不思議な空間に迷い込む、するといつのまにか目の前に血を流す少女が「私のミスでした」と開口一番に語り出し────
野上良太郎のキヴォトスでの物語が、今、始まる!
きっとキヴォトスでも多くの人を助けるでしょう。
彼の意志の強さや行動のもたらすものをぜひ見てみたい - 2マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 19:55:13
- 3二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 19:59:10
- 4二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:00:50
ジークとウイングフォームはエデン4章で満を持し出てくる
- 5二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:00:53
生徒や事件への対応より普段の雑務で死にかけてそう
- 6二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:01:18
フィジカル最弱
メンタル最強の主人公 - 7二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:26:49
リン なんですかねあの集団?
キン なんやなんやここ?天使の輪っかだれけやないか!
モモ するとここはあの世か!?
リュウ なんで色んな形のわっかがあるんだほう?
ウラ 天国でさわっかの形変えられるおしゃれがあるんじゃないかね
イマジンズ! 良太郎!
モモ 良太郎お前まさか!
リュウ あれ?良太郎に輪っかがない僕たちにもない
キン 俺たちはまだ生きてるっことかいな
ウラ 生しのさかいでもさまよってるかな、僕たち? - 8マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 20:27:04
ベアトリーチェに怒りを露わにするリュウタロス
リュウタロス「お前、倒してもいいよね……答えは聞いてないけどっ!」バァンッ!?発砲。 - 9二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:37:12
- 10マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 20:39:49
ああ!素晴らしい投稿ありがとうございます!この絡みだけでご飯二杯いけそう…グハッ(尊死)
- 11マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 20:55:40
ホシノは黒服とかカイザーとかの件があるから警戒すると思う、でもアルちゃんは確実に騙される。
- 12二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:57:11
- 13二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:57:39
- 14二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:58:23
- 15二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:00:08
このレスは削除されています
- 16マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 21:02:14
- 17マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 21:02:53
- 18二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:03:55
- 19マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 21:08:17
どうだろう?仮に憑依出来た場合ヘイローはどうなるのかな?消えるのかそれとも変化するのか、生徒によって個人差ありそうだなぁ……ワカモは愛で何とかするだろう…多分!
- 20二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:19:09
- 21マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 21:24:28
- 22二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:29:31
少なくとも、フータロスはホシノを守る為に色々動くし、ホシノが大切にするアビドスの皆を守る為にも動きそう
…まあ、フータロスの存在自体が一体なんだったのかよく分からない状態だし、確実とは言い切れないけど
- 23二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:31:09
- 24マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 21:34:23
モモ ウギャアっ⁉︎犬⁉︎犬がいるぅぅぅ!立って歩いてるし喋ってるぅぅぅ⁉︎ギャァアアアアア⁉︎
良太郎 モモタロス!落ち着いて!あれは……なんなんだろう、ひ、人?でも見た目は動物だけど取り敢えず人だから!
モモ それ結局犬じゃねぇかアアアアアっ⁉︎ - 25二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:36:06
- 26マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 21:39:29
取り敢えずジークは華麗に好き勝手戦って変身解除後にミカの突撃で良太郎との憑依が剥がれて不服そうな顔してて欲しい。
- 27マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 21:41:52
- 28二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:50:38
眼鏡かけてセクシーなマコトだって!!!....最高かよ
- 29二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:58:26
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:59:10
イマジンがゲマトリアと遭遇したらどうなるんだろう……とりあえず何かしらの事件は必ず起こるとして
- 31マジカル♪キナコ☆24/10/11(金) 22:15:50
- 32二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:17:12
- 33二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:19:27
良太郎 水ありがとう
シロコ ん、当然
モモ ちょっと待て!
ノノミ なんですか?
モモ なんで俺達が縄でぐるぐる巻きにされてるんだ!
ウラ 先輩暴れないで
セリカ ヘンテコ四人組なんて、捕まって当然よ!
モモ やるのか、ツンネコ! - 34二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:20:32
よきかな……(あと32、よくやったナイス画像)
- 35二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:22:03
す、すごい…モモタロスへの解像度が完璧だ…!
- 36二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:38:20
良太郎とアリウススクワットの絡みとかはどうなるんだろう?めちゃくちゃ気になる!
なにげに相性よさそう - 37二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:52:18
- 38二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:59:31
ぬん…
- 39二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 23:36:15
- 40マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 07:44:51
- 41二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 08:05:29
流石に乱立しすぎだな
- 42マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 08:32:30
絶対モモタロスはアコと喧嘩になりそう、賭けをして負けたらどちらかが犬になるやつ。良太郎だと多分負けるけどモモタロスには遠慮なしで勝ちそう。そして首輪を付けられてお散歩させられるモモタロス。
アコ「ほらほらさっさと進んでください!」
モモタロス「ちくしょぉーーっ‼︎」
リュウタロス「なにあれ面白そー!」
ウラタロス「こらこら子供は見ちゃいけません。せんぱ〜い、頑張って下さいね〜?」
キンタロス「なんやあれ?何が面白いのかワシには解らん」
モモタロス「分かってたまるかぁアアアアアっ⁉︎」 - 43二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 08:51:59
- 44マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 09:53:08
アロナちゃんとリュウタロスの絡みとか見てみたいなぁ…、やっぱり子供同士気が合いそう。
一緒にお絵描きして仲良くなってて欲しい。 - 45二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 10:18:04
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- 46二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 10:19:18
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- 47二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 10:19:57
それは生徒によるとしか言えんが、というかそもそもキヴォトスのイマジンがどんな目的があるか分からんし、全てのイマジンが悪い奴とは限らないよ。
とりあえず生徒達は丸腰でも充分強いのでイマジンぐらいは正義実現委員会とかなら倒せると思う。
イマジン自体は契約する人のイメージで姿形が変わるから生徒に取り憑いて具現化した色んなイマジンが見たくないといえば嘘になる。
- 48二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 10:23:27
- 49二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 10:54:54
そんなまるで電王本編で契約した人達が簡単に騙されるバカみたいな…
- 50二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:08:16
変なコテハンはなに?
- 51二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:09:56
いや大丈夫、ワイも誤解を招くような言い方して悪かったで。普通に意見交換したかっただけやで。
- 52二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:11:01
- 53二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:12:29
このレスは削除されています
- 54マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 11:14:09
単なる趣味だ、大丈夫だ!問題ない!
- 55二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:15:52
違うなライダー側の力をブルアカが自由に使えるようにしたいだけだ
- 56二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:17:32
今更削除してもコテハン消して自演してたのはバレバレだ
- 57マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 11:19:03
- 58二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:20:54
- 59マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 11:25:49
コテハン消えてたの気づかずにそのままだったのだ。気付いた時、「あらやだ恥ずかしいっ‼︎」って慌てて匿名だったの消してコテハンに戻しました。えーお騒がせしました。
- 60二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:27:50
「弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、それは何もやらない事の言い訳にならない」
「たとえ全てが虚しいことだとしても、それは今日最善を尽くさない理由にはならない」
なんか違う場所で同時に言ってそう - 61マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 11:33:59
すまん、誤解っす。
タロスズ達は好き勝手はするけど、生徒に危害を加えないと思ってる。
むしろ
モモタロス「クッソ〜、こっちが攻撃できないからってバカスカ撃ちやがって!しかも変な格好だし、いかにも不良だし、治安どうなってんだっ⁉︎」
ウラタロス「不良は先輩もでしょ?」
モモタロス「アアっ⁉︎テメェ亀野郎やるってのか⁉︎」
良太郎「ちょっとモモタロス、ウラタロスやめて!」
不良A「なんだアイツ?」
不良B「気持ちわるっ⁉︎なんか跳ねてるぞ!」
その後、良太郎は通報受けたヴァルキューレに取り調べされる模様。
- 62二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:35:55
- 63二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:39:00
- 64二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:39:14
このレスは削除されています
- 65二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:42:38
- 66二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:43:41
放送初期の頃ならまだしもそうじゃないならイマジン憑依した相手に変身して攻撃なんてするか?
- 67二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:46:02
いやブルアカはモブですら戦車やミサイル受けても痛い程度で済むから特撮の最強フォームなみのスペックだよ
- 68マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 11:48:48
- 69二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:51:08
ネルにモモタロス憑依させたいなぁ、絶対に面白いと思う。
ネルの意識はあってもいいし、他のタロスズも憑依させたい。 - 70二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 11:51:50
まじで>>3が言ってたような奴ら出てきたな
- 71二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 12:02:33
- 72マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 12:04:29
ウラタロスは良太郎に憑依してナンパしまくるけど、本当に良太郎を知っている生徒には全く相手にされないというシュチュエーション、アリだと思います。
良太郎の良さはメンタルの強さと優しさだから。(他にも沢山ある) - 73二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 12:18:36
- 74二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 12:19:26
- 75マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 12:25:32
- 76二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 12:48:56
取り敢えずやたら自己主張の激しいスレ主は黙るかコテハン消して欲しい
- 77二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 13:57:50
- 78二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 14:13:58
生徒の大半が惚れそう
- 79二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 14:18:38
変身ベルト解析して量産してモブにも配りそう
- 80二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 14:23:55
ユートに新しいお嫁さんあてがおうか
- 81二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:08:41
雪がシンシンと降るとある冬の日、戒野ミサキは以前は人で賑わっていたであろう学校の廃墟の中、一人で古く錆びれた"図書室"にいた。
それらしさは見当たらないが欠けた表札にそう書かれてあったし、きっとそうなのだろう。
他メンバーの不在だ、なぜならリーダーのサオリはいつも通り例の自分探しだし、アツコとヒヨリとは今は別行動をとっている。
一緒に行動していることも多いが別に常に一緒というわけでもなく、むしろ各々で好き勝手している。
ここは長いこと手入れがされておらず半壊状態で電気は付かなかったが、幸いガスが生きていたので暖房をつけることができた。
「暖房…生きてるのに…ちょっと寒いな…」
肌寒さを感じながら部屋の隅で体を丸くなっていたミサキはうつらうつらと半ば夢うつつにモモトークを送信する。
「先生…」
ミサキは何か心に空虚なものを感じながらいざなわれるように意識が遠のき、眠りについた。 - 82二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:12:09
――――初めて姿を見た時。
『シャーレの先生……貴様が計画の一番の支障になりそうだと"彼女"は言っていたからな』
そうサオリ姉さんが銃口を向けた時、先生は言った。
「そう、なんだ……なら、僕はまだ4ねないね。」
9mm一発で死ぬような体のくせに、これから死ぬっていうのに対して焦ってもいないその姿がすごく嫌だった。
なのにその人は、当たり前のようにまた現れて、
当たり前のように"生徒たち"の傍に立つ‥‥‥その人が怖かった。
次現れた時は私たちがしたことなんてまるでなかったみたいに当たり前のように私達まで”生徒達”に含まれていて――
ピ・ピ・ピ・ピ 《モモ・ウラ・キン・リュウ!》
♪~
良太郎「…変身!」
《クライマックスフォーム!》
やたらとカラフルでやかましい化け物?防具?の姿になったりもして…。
モモタロス『いいか?オレは最初から最後までクライマックスだぜッ‼』
ウラタロス『お前…僕に釣られてみる?』
キンタロス『オレの強さにお前が泣いた!涙はこれで拭いとけぇ!』
リュウタロス『お前、倒していいよね…?答えは聞かないけどッ!』
ジーク『降臨、満を持して…』
モモタロス『ん?なに…?このビラビラはっ……手羽野郎⁉またお前か⁉』
ジーク『美しいであろう?ありがたく思え…』
モモタロス『馬鹿野郎⁉こんなクライマックスにみっともねぇ‼は・や・く出て行けってのッ‼』
リュウタロス『わーい!鳥さんとまたくっついたぁ!アッハハ!』
ウラタロス『ちょっとキンちゃん押さないで!』
キンタロス『狭いからしゃーないやろ!』
ジーク『家臣ども!苦しゅうないぞ』
モモタロス『苦しいんだよッ⁉』
リュウタロス『前と同じこと言ってる~♪面白ーい!』
良太郎『ちょっと、みんなぁ~』 - 83二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:16:12
変貌したベアトリーチェ『オオオォォォッ‼』
ベアトリーチェの巨大な手が襲い掛かる。
タロス達『『『『『うるさい‼』』』』』
ベアトリーチェに会心の一撃。
ジャキィイイイイイイイインッッッ⁉‼⁉
変貌したベアトリーチェ『ギャあああああッ⁉』
タロスズ達『『『『『あ……』』』』』
モモタロス『……う゛う゛んッ!え~改めまして…戦いってのはなぁ、ノリがいいやつが勝ーつッ‼いくぜいくぜいくぜいくぜぇー‼』
アリウススクワット「「「…????…(困惑)」」」
ヒヨリ『あ、あの、顔がいっぱい、…あれ、なんですかね?』
ミサキ『リーダー…』
わたしとヒヨリはサオリ姉さんと顔を見合わせる。
サオリ『やるべきことは変わらない、行くぞ』
……まぁ、あれがなんだったのかは分からないけど…(理解に苦しむ)。
そうして、わたしたちの「生きる」は変わっていって、あの人はやたらとわたしたちの前に現れた。
エレベーターに閉じ込められた時も―――
良太郎『だ、大丈夫?ミサキ?顔色が…』
ミサキ『閉所恐怖症なんだってばッ‼』
良太郎『ごめんなさいっ…(土下座)』
ミサキ『先生…』
先生と一緒に外に出て花粉症が知られた時も―――
ミサキ『はぁああくちゅんっ‼はくちゅんっ!はくちゅんっ!』
良太郎『わぁっ!ミサキ!ティッシュ!ティッシュ!ほら鼻噛んで!』
わたしが…風邪をひいた時も―――
良太郎『風邪だと思う、今はゆっくり休んで。』
ミサキ『……行っちゃうの?』
良太郎『ごめん、ちょっと出てくるから安静にしてて』
バタン、と扉が閉まる。
ミサキ『馬鹿馬鹿しい……肉体なんて、取るに足らないものなのに……。こんなことで足を引っ張られて…わたしは…』
膝に顔をうずめる。 - 84二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:18:36
ミサキ『…寂しい』
しばらく時間が経ってガチャリッと、扉が開く。
良太郎『た、ただいまぁ~っ』
やけに疲弊した声。
ホテルの部屋の雨が映るガラス窓の側で感傷に浸っていると先生が帰ってきた。
ミサキ『―……先生?帰ってきたん…は?なに?その姿』
帰ってきた先生は全身泥だらけで服は完全にびしょぬれだった。
良太郎『いや、墜落したヘリコプターにひかれそうになって…まあそれはともかく…』
ミサキ『は?』
わたしは困惑した、先生はつまらない嘘をつくようなひとじゃないのは知ってるし、それにさっきから臭う焦げ臭さにも合点がいった、けど…。
先生はわたし達より脆弱だ。ましてやヘリコプターなんかにひかれたら一溜まりもないはずなのに、それをあたかも普段と同じといった口調で言ったから、崩れぬ平静に少し怖気づく。
少し顔が引きつってししまった。
そんなわたしに気づかずに先生は続ける。
良太郎『はい、これ』
先生は服の中から、何かが入ったビニール袋を取り出した。
ミサキ『なにそれ…?』
良太郎『解熱剤、ゼリーもあるよ、心配だったから少し急いで来たんだ』
ミサキ『……わたし?わたしを心配して?』
良太郎『うん、そうだけど…その前に具合はどう?大丈夫だった?』
ミサキ『そんな、くだらないことまで気にするなんて……。暇なんだね、大人なのに。この冷たい世の中も、わたしも。……どれだけ雨が降ったところで、洗い流されて綺麗にはならない。』
良太郎『……』
先生は黙ってわたしの話を遮りもせず、否定もせず、ただ真剣で、柔らかな眼差しをわたしに向けながら聞いていた。
ミサキ『……そんなことないんだって、馬鹿みたいに信じられたら…。わたしは……何に対しても、興味を持たずに生きてきた。死のうが生きようが、どっちでもよかった……なにも、思わないから。でも先生、あなたを見てると…腹が立つ。』
良太郎『アハハ…』
申し訳なさそうに苦笑いする先生を横目に言葉を続ける。
ミサキ『すごく、イライラして……よくわからなくなる。……変な感じ。……悪いのは、きっとわたし。今日だって、
先生はわたしを助けてくれた。……先生が行っちゃったとき、急に、耐えられなくなって……。』
二人『『……』』 - 85二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:19:30
良太郎『じゃあ…』
わたしが口ごもると黙って聞いていた先生が口を開いた。
良太郎『これから…楽しい思い出、たくさん作らないとね。ミサキがいつか幸せになれるように、ぼk…私も手伝うから…。』
先生が朗らかな笑顔でそう言った。
ミサキ『な゛ッ』
一瞬、わたしは訳が分からず、思わず声を出してしまった。
顔が赤面し、体の芯が火照るように暖かくなるとそれは一瞬で心の虚しさを忘れさせた。
トキトキトキトキトキトキトキッ…‼
鼓動が早まり、跳ね続ける。
呼吸が次第に湿気を帯びた吐息に変わる。
バチリと合うお互いの目線が更に激しい動悸を起こし、思わずわたしは目線を逸らした。
あのまま見つめていたら、わたしがわたしじゃなくなるような気がして怖かったから…。
良太郎『あっ!大丈夫⁉なんか顔が赤いし…』
先生が心配そうに狼狽えだした。
ミサキ(誰のせいだとおもってるの…!)
わたしはたまらず先生を睨んだ。
良太郎『えっっと、まず、お薬飲もうよ!飲みやすいように甘いの買ってきたから。』
その一言に雰囲気が凍り付き、わたしの思考と動悸が止まる。
ミサキ『……、え?甘いやつって……子供用シロップって…こと?』
良太郎『あ、あれ?』
ミサキ『……どうして?』
良太郎『えっと、風邪ひいてるときは負担が少ないほうがいいかなって、思って…』
この時、良太郎先生は風邪をひく度に姉さんお手製のいつもより凄まじい変なドリンクを飲まされた数々を思い出していた。
あれは味こそ悪くないのだがなにせ見た目がアレなせいで食欲が自粛してしまうのだ。
まぁ、効き目は抜群ではあるけど…。
ミサキ『薬なんて飲みこんでしまえば全部同じだよ。どうしてそんなところに気をつかうの?』
良太郎『薬局の人に相談して急いで買って来ちゃって…一人にさせたくなかったから…』
ミサキ『だからって普通、子ども向けを買う……?』
良太郎『さ、最初に聞けばよかったね、ごめんなさい……』
わたしはこの後、先生に問い詰めたけど結局謝り倒されてそのまま薬を飲まされた…。 - 86二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:20:04
また明日って言えるようになった頃。
シャーレのビルの廊下を歩く先生の後ろに並んで歩いていた時。
ミサキ『……』
どうしても気になって蹴ってみたことがある。
ゴッ と鈍い音がした。
良太郎『痛っ―――』
痛みで足を上げた先生は次の瞬間、蛍光灯が二本頭上に直撃した。
良太郎『あぁっ!』
先生は障害物はあろか段差が全くない床でそのまま足を踏み外し転倒。
良太郎『わぁ~ああああああああああ!』
そして何がどうしてそうなったのか、先生は叫び声を上げながらグルグルと放物線を描くように回転し、壁に激突した。
バァンッ!と銃声と変わらないほどの破裂音が響き渡る。
ミサキ『…せ、先生?』
背筋が凍り付いたわたしは鬼気迫った表情で先生を呼んだ。
良太郎『あぁ、びっくりした…』
生きた心地がしなかったわたしとは裏腹に、先生は何事もなかったかのように立ち上がった。
しかも怪我一つなく。
その フゥ、と息をつく姿に私は酷く安堵した。先生が消えてしまったらわたしはまた何もない空虚で無価値な存在になってもう何も求めることができなくなるから。
しかし、最近になって分かったことだけど。
先生は何かと災難が、いや、それがシャーレの仕事であるのは十分理解してる。
でもこの人に至っては”本物”で、どうやら不幸体質?らしい。
最初はわたしも半信半疑だったし、単なる大人の痛い不幸自慢程度と思ってた。
でもそんな考えはものの見事にガラスのように砕け散り、わたしの考えが甘かったと痛感させられた……。
なにせこの人、一日に数回ならまだしも何か行動を起こす度に有り得ない不幸が起こる。
毎日怪我したり、物が頻繁に壊れたり、仕事のデータがいきなり消し飛んだり、買ったものが不良品だったり、事件や事故に巻き込まれるのはざらで特に酷いのは食中毒や、なにかしらが飛び火して入院したりなんかで、最近だとアビドス校の生徒と自転車で走ってたら木の上に吹っ飛んで降りれなくなり、遂にはカイザーってやつらに誘拐されたり!(この時はそれどころじゃなかったので、結局いつも通り暴れまわり解決して帰ってきたらしい)
挙げるとキリがない…というかなんでこんな状態で今の今まで生きていられたの?
両親を失う、その悲しみの辛さはわたしには解らない、理解したいのに…こういう自分の境遇に嫌気がさす。
わからない、わからない、わからない。 - 87二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:21:35
良太郎『ど、どうかしたのミサキ?…あの~ミサキ、さん?』
ミサキ『……ちゃんと痛いよね?』
良太郎『普通にブーツで蹴られたら誰でも痛いと思うんだけど…』
ますますわからない…、どうして?
ミサキ『でも……あのときは痛みなんてまるで無さそうにしてたのに』
すると先生は少し困った様子で言った。
良太郎『えっ?、あーー…勿論痛いのはいやだよ。あの時は、その、無我夢中だった、だけで』
先生は少し自信がなさそうに答えた。
そうだよね、あれだけの出血ならわたしたちでもすぐには治らない。
あまりにも当たり前にするからわからなくなる。
でも先生は簡単に死ぬ。
多分私がしてきたことは先生なら全部死んでいる。
それどころかあの人はほんの少しズレてただけでもう何度だって死んでてもおかしくない。
わたしの目の前だけでも銃弾がかすめたこと一度や二度じゃない。
話に聞けば生徒を守ってビルから落ちただの、なんにでも首を突っ込むから拉致なんて無数にあるだの。
…………ミサイルに巻き込まれただの、腹部を撃たれて生死をさまよっただの。
助かるはずのない空から落ちただの。
それを、平気な顔して、ずっと笑って―――
きっと何度でも繰り返すんでしょ?
……………………………明るい?
閉じた目からわずかな日の光を感じ、眠りから覚めた意識は覚醒へと向かっていく。
ミサキ「ん…」
重いまぶたを開け、目覚める。
……どうやらわたしは眠っていたらしい。
ミサキ「やな夢…」
深くため息をつくとそれが霧状になって消える。
憂鬱な気分を振り落とすように体を起こす。
すると毛布がずり落ちた。
ミサキ(毛布?誰が?) - 88二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:26:02
良太郎「ううんっ…おはようミサキ」
眠たそうな声のした方へ視線を向ける。
するとそこにはナイトキャップを被ったままのスーツを着ていた先生が朝陽が差し込む窓の側に佇んでいた。
いかにも”寝不足です”もしくは”眠いです”といった様子で。
良太郎「一応毛布はかけたけど…まだ少し、寒いかな…?」
沈黙が流れる中、チュンチュン と鳥のさえずりだけが聞こえた。
キョロキョロと辺りを見回し、飛び込んできた情報を整理する。
その間に困惑が疑問に変わった。
ミサキ「なっ、なんでいるの⁉というか一人で来たの⁉こんな危ないとこまで⁉」
良太郎「位置情報道理にだけど…正確には一人というか、大勢で来たというか…」
苦笑いする先生。
良太郎「えっと、モモトークで様子がおかしかったから来たんだけど…ダメ、だった?」
先生の言葉にわたしは思い当たる節があった。
眠りにつく寸前、あの時だ。
ミサキ「あっ…、なんか押してたかも。」
良太郎「あっ、そうだ…!お腹空いてるかな?朝ごはん食べる?急いで作ったから少し焦げてるけど…」
先生はそう言うと赤くて緑色の…恐らく何かしらして焼いたパンを差し出した。
良太郎「ピザトースト…でよければ…」
わたしは、ハァー と息をついて服に付いたホコリを払って立ち上がる。
ミサキ「うん、食べる」
ピザトーストを受け取って、側のベンチに座って食べることにした。
ピザトーストを頬張ると少し酸味があって塩気のある味がした。
良太郎「はい、緑茶」
ミサキ「ん…」
湯気が昇る温かい緑茶?を飲むと寒さで強張っていた体に熱が伝わり緊張が解かれていくのを感じた。
ミサキ「ねえ、先生…」
良太郎「なに?」
ミサキ「先生は…生きるのが辛いって思った事ある…?」
先生は寝ぼけた様子を一変させて、食べる手を止めた。 - 89二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:30:27
そして言った。
良太郎「あるよ、沢山……。辛くて、怖くて、死ぬかもしれないって思った時もある…。自分なんか価値のない人間だって、卑屈になった時も…。」
ミサキ「せんせっ…」
わたしは重々しく語る先生が辛そうに見えて止めようとした、けど先生はそれを優しく静止すると言葉を続けた。
良太郎「でも、僕には姉さんがいたから悩んでる暇なんてなかった。だけどそうやって色んな人と出会ってから分かったんだ。自分が抱えてる悩みの一つは誰しもが抱えている悩みの一つでもあるんだって…、みんなそれぞれ辛さや怖さを抱えて生きてる。だからこれは、"誰にでもある普通なこと"なんだって。」
ミサキ「えっ…」
わたしは思いがけない言葉に驚いてしまった。
良太郎「僕みたいに悩みを抱えてる子がいるなら手助けしたいし、これは人助けとかそんなんじゃなくて、僕に出来る事があったらやるだけなんだ。これで難しい話はおしまい、ごちそうさまでした!」
ミサキ「ごちそうさま…」
(ああ、ダメだ…この人と一緒にいるとダメになる、一人の女に、なってしまう。)
わたしの中で膨らむ複雑な感情、それは鎮まることはなくより一層に大きく醜く肥大化する。
ミサキ「そうやって他人を助けるために自分をないがしろにするの…?」
良太郎「え?まぁここの生徒達は個々で悩みを抱えてるだけで基本的にみんないい子だし、そんな滅多に狙われるわけじゃないから。それに僕にはスーパーアロナバリアがあるから意外と当たらないし。」
モモタロス『おいぃっ…なんか雰囲気が…』
ウラタロス『先輩…!今は静かに…!』
(やめろ……!言うな、言っちゃいけない…それだけは…っ)
渦巻く巨大で複雑な感情は次第に燃え始め激情に変わり、理不尽な怒りになる。
ミサキ「たしかに先生には普段不幸なのが嘘みたいな不思議な力があるんだろうけど…。狙ったし当たってたでしょ…」
強い力で両手を握り締める。
良太郎「うん…でもあれはベアトリーチェが元凶だったし、君たちは友達を守りたかっただけで狙いたかったわけじゃない、ぼくは今こうして元気でいられるだけで十分。」
(やめて…やめろ…やめろっ⁉それ以上は……っ‼)
ミサキ「でもッ‼先生は、っ優しすぎるよ!あなたみたいな夢物語の塊みたいな人が大嫌い…‼見てて‥見てて凄くっ…辛い」
良太郎「ミサキ…」
先生の声だ、哀愁が漂っていて、とても耐えがたい。 - 90二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:32:40
(ああ…、終わりだ。本当に自分がいやになる…結局全ては、どこまでいっても…)
【𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓼 𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓽𝓾𝓶 𝓮𝓽 𝓸𝓶𝓷𝓲𝓪 𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓼】
次の瞬間、なにか暖かくて柔らかいものが私を覆った。
良太郎「大丈夫、一人じゃないよ…僕も、君も。だから、辛いなら…今だけは全部、吐き出していいんだ。」
先生はそう言ってわたしの頭を撫でた。
私の中のドス黒く燃え盛る激情は、急に鳴りを潜め次第にどうでもよくなっていく。
寄せた体は自然と暖かく火照り、寒さを打ち消した。
ただあるのは…わたしの"虚しい"を埋め尽くす溶けるような心地よさだけ………。
ミサキ「…………フンッ!」
わたしの放ったこぶしが、先生の腹に直撃する。
良太郎「あぁああああっ⁉」
わたしは赤面して耳まで真っ赤になった顔を逸らした。
ミサキ「ああ!もう!そういうところっ…!そうやって自分のいの…ち………」
サオリは言った。
【お前がそうやって脅そうと、私はお前を生かしてみせる】
その言葉を今、改めて思い出して考えてみる。
良太郎「グいたたた…こ、これ、は、花さんの一撃に似てて、なんだか懐かしいようなぁっ…」
先生は痛みに悶え、腹部を押さえる。
ミサキ「…あっ……そっか…」
良太郎「え?ミサキ?どうしたの?」
ミサキ「なるほど、道理で腹立つわけだね…」
この時わたしは理解した。
自分の中にある複雑な感情、いや、複雑ですらない。
いままでわたしが先生に感じていた腹立たしさの正体、それは"同族嫌悪"だった。
つまりわたしは無意識のうちに先生と自分を重ねて自己投影していて、自分自身そのものに腹を立てていたのだ。
嫌でもサオリ姉さんの気持ちを実感してしまう。
次に会ったらお礼も込めて謝ろう、《私を生かしてくれてありがとう》って。
良太郎「えっと…どういう、こと?」
ミサキ「せんせーは頑固で危なっかしいってこと…!」
良太郎「あ、それよく言われる…」 - 91二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:34:15
モモタロス&ウラタロス『『うんうん』』
モモタロス『その通り!』
ウラタロス『頑固すぎて困っちゃうよね~』
良太郎「……(ちょっと、二人とも静かにして)」
モモタロス&ウラタロス『『はいはい』』
ミサキ「それじゃあ先生…」
ミサキはこちらに歩み寄ると僕の足を踏みつけて首のネクタイを引っ張ると僕とミサキの顔との距離が数センチもないぐらいに接近した。
急接近したミサキの顔は普段の物憂げな感じとは程遠く、とても堂々としていて凛とした表情をしていた、まるで…桜井さんみたいな…。
ミサキの吐息が顔をくすぐる。
ミサキ「誓う…貴方がどんな不幸に遭っても、どんな悲惨な運命になるとしても……私が貴方を生かしてみせるから…これから先何が起きてもね。だから…!貴方も、私に誓って、自分で自分を傷つけないって。」
ミサキは僕の胸に拳を当ててそう決意を露わにした。
いつになく真剣な表情、これは僕も真剣にやらなければならないと感じた。
良太郎「はい、誓います。」
僕はウラタロスが憑依した時の真似で、真摯に向き合いながら優しくそう言った。
ミサキ「ツッ――――⁉」
声にならない叫びを上げた彼女は顔を真っ赤にすると、バッ! と視線を逸らしながら、色々言ってきた。
ミサキ「わたしが出来る事はこれくらいだし…っ、貴方の言う通り今出来る事をやるつもり…だから、あの…これから、よろしく…」
良太郎「ミサキが自分から主張を…先生はうれしいよ」
ミサキ「うるさい、静かにして」
良太郎「あれ?元に戻ってる?」
ミサキ「本っ当にこの人は…ハァー」
良太郎「?…(今どんな顔してるんだろう?)」
ふと思いついて、良太郎が少し覗いてみると、袖で隠されたミサキの顔は照れて赤くなっていた。 - 92二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:35:06
(可愛いな…)
そんな彼女を見て良太郎は、しばらく表情を忘れるほど見惚れていたがすぐに我に返った。
良太郎「…じゃあ、まずはアルバイトしてみない?アルバイトの紹介には自信があるよ」
ミサキ「いや…中退した生徒への報酬なんて当てにならないでしょ?」
冷たくあしらう彼女に僕はめげずに勧めた。
良太郎「そんなことないよ!僕だって高校中退してるしね」
するとミサキが、凄く怪訝そうな顔で言った。
ミサキ「は?なんで?」
良太郎「忙しくて学校に通い続けるのは厳しかったから」
ミサキ「ちょっと先生…今何歳なの?」
良太郎「19歳だけど…」
ガーーンッ‼
ミサキはまるで戦車の砲撃を受けたかのような精神的衝撃に襲われ、頭を抱えた。
ミサキ「そんな価値観で…わ、私と三つしか違わない、の?」
良太郎「なんか…ごめん」
ミサキ「ハー…もういいよ、悩んでも解決しないし……あっ、そうだ忘れてた。」
ミサキは向き直り僕に告げた。
ミサキ「おはよう、先生」
良太郎「うん、おはよう、ミサ…キ…っ」
バタっ!
突然、良太郎は膝から崩れ落ちた。
ミサキ「先生⁉」
異変に気付き、ミサキが駆け寄って良太郎の体を受け止めた。
ミサキ「せんせっ……い?」
ミサキはこの異変の正体に気付いたようだ。
良太郎はここ数日の間シャーレの業務でほとんど睡眠をとっておらず、その疲れがたたって気絶するように寝てしまったのだ。 - 93二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:35:40
それは無い
- 94二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:37:06
モモタロス『あちゃ~良太郎がぶっ倒れた』
ウラタロス『最近根詰めすぎたもんね~、僕らが手伝おうにもそういう知識持ってないし…』
モモタロス『しゃーねぇ、ちょっと憑依して連れて帰るわ』
ウラタロス『先輩アウト』
ズイッ、とウラタロスがモモタロスを引き戻した。
モモタロス『なにすんだ亀野郎っ⁉」
ウラタロス『あーれ、見てみなよ』
モモタロス『ああん?』
見てみると横になった良太郎がミサキの膝に頭を乗せて心地よさそうにスース―と息を立てていた。
ミサキは膝に乗せた良太郎を見つめ、愛おしそうに頭を撫でていた。
ミサキ「普段弱々しいけど、しっかり男な体つきしてる…変な感じ。フフ、先生…♡」
ウラタロス『あれを邪魔するのは野暮ってもんでしょ~?』
モモタロス『うっ、そ、そうだな…うん』
ジーク『う~む、あの者たちは何故私を呼ばんのだ?』
モモタロス『うわっ⁉…って、手羽野郎‼』
ジーク『誰もいかんのなら私が行こう!』
空気が読めずに暴走し、良太郎に憑依しようとするジークをモモタロスとウラタロスが抑え込む。
ウラタロス『いやあの雰囲気に突撃は流石にマズイでしょっ⁉』
モモタロス『この手羽先野郎⁉図太いのは骨だけにしとけっての‼』
モモタロスがもがくジークの白い体をバシバシと叩く。
ジーク『放せ家臣ども!なぜ私を止めるのだ!』
モモタロス『お前はいちいち頭が高いんだよ!こんのやろっ!』
キンタロス『グォオオッ…』
モモタロス『おいクマぁ⁉冬眠してないで手ぇ貸せぇ‼』
キンタロス『ンガっ、なんや人が気持ちよく寝てるときに』
キンタロスが目を覚まし、立ち上がった。
モモタロス『いいから早く一緒に手羽を止めろぉおお‼』
リュウタロス『ねえ!見て見て!プラナちゃんに僕の絵描いてもらったぁ~!いいでしょー!』
キンタロス『お、リュウタ!すまんが手伝ってくれへんか?』 - 95二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:37:33
このレスは削除されています
- 96二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:49:09
このレスは削除されています
- 97二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:49:16
リュウタロス『え?なになに?わーいなんかたのしそー僕も混ぜてー!』
モモタロス『馬鹿っ⁉問題増やしてどうすんだっ‼』
ジーク『誰も行かんのだな?なら私が…』
タロスズ『『『『頭が高いっ‼』』』』
ジーク『しかし』
タロスズ『『『『頭が高いっ‼』』』』
良太郎「うう~んッ…」
ミサキ(先生なんか苦しそう?な、なんでだろう?)
実は良太郎の寝不足の原因が自分たちにあることを、タロスズたちはまだ知らない…。 - 98二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:50:29
ハーレムにミサキが加わったな
- 99マジカル♪キナコ☆24/10/12(土) 21:52:52
ハーレム(イマジンを含む)
- 100二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 09:32:52
良作SSをありがとう御座いました
- 101二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 11:00:26
カップリング系になるんだな結局…
- 102二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 18:40:39
個人的に「弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、それは何もやらないことの言い訳にならない」て良太郎のセリフ、アリスクにかなり響きそうだなと思う
- 103二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 06:03:00
てんこ盛りを見て「カッコいい」と思う生徒て誰だろう?リオは確実として
- 104二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 17:08:59
ビナーとデンライナーの戦いとか見てみたい