JSエリちゃんの事件簿

  • 1二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 17:58:53

    最終決戦後、雄英の教師寮で暮らしながら一般小学校への入学を控えたJS2エリちゃんが小さな事件に巻き込まれるエリちゃんSSスレです。

    スレ主の趣味でほんの少しだけスパイス程度にイレイザー×13号風味

  • 2二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 17:59:47

    相澤「……」
    ブラド「どうした相澤…それは?」

    『せんせいたちへ
    こーえんにいってきます おひるにかえってきます』

    ブラド「エリちゃんの置き手紙か。相変わらずしっかりしてるな」
    相澤「ああ…今でも時々熱は出るが、個性の暴走の危険性もなくなった。だがまだひとりで出歩くのは…」
    ブラド「心配しすぎだ。GPS付きのお守りは持たせてあるんだろう?それに此処から公園までは5分と掛からない」
    相澤「…そうだな。門限を破ったこともない」

    ガチャ

  • 3二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:00:20

    エリ「……」
    ブラド「おお、噂をすればだな。おかえりエリちゃん。はははっ、今日は随分派手に遊んできたみたいだな。砂だらけじゃないか」
    エリ「……」
    相澤「エリちゃん?」
    エリ「せんせい…」ジワァ…
    ブラド「…どうした?大丈夫か?」
    エリ「わた、し…」
    相澤「大丈夫。ゆっくりでいいから話してみて」
    エリ「は、い──」

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:00:40

    エリ『あっ、おすなば…』
    少女『あなたも砂場で遊びたいの?いいわよ、一緒に遊びましょう!ひとりで退屈してたの!』
    エリ『うん…!』
    少女「私、お友達を連れてきたの。あなたにも貸してあげるね!』

    エリ「お砂場にいた子となかよくなって、いっしょに遊んでたの…」
    相澤「うん」
    エリ「でも、わたしが…貸してくれたお友達を壊しちゃって…」
    相澤「お友達は抱えてるその子?」
    エリ「…はい」

    エリ『あっ…!?』
    少女『ああーっ!?ポンちゃんの腕取れたー!!』
    エリ『ご、ごめんなさ──』
    少女『うぇーん!エリちゃんがポンちゃん壊したぁ!!』
    エリ『っ…!!』

    エリ「それで、わたし…っ」
    相澤「…個性を使ったんだね?」
    エリ「……」コクン

    エリ『い、今戻すから…!ごめんなさい…っ!』キィーン
    つ直ったぬいぐるみ
    少女『っ…!いらない!エリちゃんが壊したポンちゃんなんてもういらないもん!』ポイッ タッタッタッ
    エリ『あっ…まって…!』

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:00:58

    エリ「せんせい、ごめんなさい…勝手に力を使って…およーふく、おすなで汚して…っ、ごめんなさい…!」
    相澤「…正直に話してくれてありがとね。大丈夫、怒ってないよ。とりあえず汚れちゃってるからお風呂に入って来よっか」
    エリ「…はい」
    相澤「ブラド、すまんが頼めるか」
    ブラド「おう。行こうかエリちゃん」

    ガチャ……ガチャ

    13号「お疲れ様です、先輩。エリちゃんも随分腕白になりましたね、今すれ違ったら砂でドロドロでしたよ。…先輩?」
    相澤「……」
    13号「そのぬいぐるみ、エリちゃんの…じゃないですよね?どうかしたんですか?」
    相澤「ああ。まあちょっとな…」

    〜事情説明中〜

    13号「なるほど。確かに個性の無断使用は禁止されていますが、これぐらいのことは昔からよくあることじゃないですか?きちんと叱ってあげればそれで──」
    相澤「そうなんだがな…これ見てみろ」
    13号「エリちゃんが戻したぬいぐるみですか?新品に巻き戻したわけじゃなく、壊れる前に十数秒戻しただけみたいですがそれが何か……成程」

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:01:16

    相澤「どう思う?」
    13号「現場を見ていない以上、難しいところですね。ですが近所の子なんでしょう?これからもエリちゃんと顔を合わせる機会は多いですし、もしかしたら同級生になるかもしれない。しっかり真実を明らかにして仲直りをさせた方が良いと思います」
    13号「僕が担当しているクラスにサイコメトリーの個性を持つ生徒がいますから、彼女に協力してもらいましょう」
    相澤「頼めるか」
    13号「ええ。その子が親御さんにぬいぐるみのことを話していれば、もしかしたら明日、公園に探しに来てくれるかもしれません。これから生徒の寮に頼みに行きますから、ぬいぐるみを貸してもらえますか?」
    相澤「それなら俺も行こう」
    13号「いえ、先輩はエリちゃんと一緒にいてあげてください。落ち込んで自分を責めてしまっているはずですから、抱え込まないように声をかけてあげてください」
    相澤「…すまん、助かる」

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:01:36

    ガチャ

    エリ「せんせい…」
    相澤「おかえり。さっぱりしたね」
    エリ「ごめんなさい…」
    相澤「エリちゃん、服を汚したことはいい。個性を使ってしまったことは良くないけど、それはもう謝ってくれた。だからもう──」
    エリ「ちがうの…それだけじゃなくて、わたし…」
    エリ「ぬいぐるみ、戻したのになんでって思っちゃったんです…」
    相澤「……」
    エリ「ぬいぐるみ、こわしちゃって、わたしがひとのものをこわしちゃったら、せんせいたちにもめーわくかけちゃうと思って…」
    エリ「だから、駄目だって言われてた力を使って…それでもゆるしてもらえなくて…」
    エリ「なおしたんだからゆるしてって…ひとのものをこわしたのに、なおせばいいって、おもっちゃいました…っ」
    相澤「…うん」
    エリ「だから、それをあやまらなくちゃって…せんせいと、あの子に…っ」
    相澤「エリちゃん」スッ
    エリ「っ…!」ビクッ
    エリ「……?」
    相澤「よく謝れました」ナデナデ
    相澤「自分で気づけて偉いね」
    相澤「エリちゃんの個性はすごい個性で、一年前は俺たちもそれにすごく助けられた」
    相澤「だから、それを教えてあげられる機会がなかった」
    相澤「だけどエリちゃんはそれに自分で気づけたんだね。すごいよ」
    エリ「せんせえ…っ」ギュッ…
    相澤「疲れたでしょ。ご飯の前に少し休憩しよう」
    エリ「……」ギュッ…

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:02:01

    翌日・公園

    少女の母「本当にすみません、うちの子が…」
    少女「……」シュン…
    相澤「ああいえ、うちの子が壊してしまったことも間違いありませんので…」
    少女の母「いえ、新しいぬいぐるみが欲しいからってよその子にわざと壊させて、責任をなすりつけようだなんて…本当にもう!」
    少女「…ごめんなさい」
    エリ「わたしのほうこそ、ごめんなさい。ポンちゃんがけがしちゃったのは、わたしのせいだから…」
    少女「っ…ちがう!私があなたに…っ!」ジワァ…
    少女「うぇーん!酷いことしてごめんなさぁぁい!!」ワーン!
    エリ「わ、わたしはだいじょうぶだから…!」アセアセ
    相澤「……」チラッ
    黒瀬「…」コクッ
    黒瀬「あのね、この子の怪我、治してみたんだ。新しいおともだちが欲しい気持ちも分かるけど、この子もまだまだ君と一緒に遊びたいって思ってるはずだから、これからも大切にして上げてくれないかな?」
    つ補修されたぬいぐるみ
    エリ「わぁ…」
    少女「ひぐっ、えぐっ…?あ…ポンちゃん!かわいくなってる!」
    少女の母「コラ! ああもう、何から何まですみません…ありがとうございます…!」
    少女「ありがとう、おっきいおねーちゃん!」
    黒瀬「ふふ、どういたしまして」
    少女「おかーさん!ポンちゃんと一緒に遊んでくる!ね、あなたも!」テ ギュッ
    エリ「あ…っ」

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:02:18

    少女の母「だからもう!そうやってポンちゃんにもお友達にも強引にするからすぐボロボロになるんでしょうが!」
    少女「今度は絶対優しくするから!」
    エリ「…せんせい、あの…」オソルオソル…
    相澤「うん。遊んできな。お昼までには戻ってきてね」
    エリ「はい…!」
    少女「それじゃあ行こっ!」タッタッタッ
    エリ「うんっ」タッタッタッ

    少女の母「本当にすみません…こんなことがないよう、よく言って聞かせますから」
    相澤「本人たちも仲直りしたようですし、気になさらず。それより娘さんがこれからも仲良くしてくれると本人も喜びます」
    少女の母「それは勿論──」

    ………
    ……


    黒瀬「入学前にいいお友達が出来てよかったですね」
    相澤「ああ。あの子はまだまだ遠慮がちなところがあるからな。ああいう引っ張ってくれるタイプの子は良い影響を与えてくれるだろう」
    相澤「それより今回は助かった。休日に悪いな」
    黒瀬「いえ、ぬいぐるみの修復は素人仕事ですし」
    相澤「それもだがお前が一緒のおかげで相手方との話し合いがスムーズに進んだ。エリちゃんと俺ひとりじゃ警戒されて…最悪通報されかねん」
    黒瀬「ああ、そういう。先輩と夫婦だと思われてましたものね」
    相澤「円滑に進めるためにあえて指摘しなかった。すまない」
    黒瀬「ふふ…いえ、構いませんよ、先輩」

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:02:43

    エリ「あ、あの…!」
    少女「うん?どしたの?」
    エリ「名前…あなたのお名前、教えてほしい…な」
    少女「あ!そういえば聞いてなかったし教えてなかった!私はね──」

    JSエリちゃんの事件簿 了

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:03:35

    相澤先生の「うちの子」にときめいてしまった パパやってる相澤先生大好きなんだよな

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:04:31

    以上です

    本当は個性絡みの日常系エセミステリーをJCエリちゃんが解決する話にしようと思ってたけど長くなりそうだったのでとりあえずJC編ってことで投下しました

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:06:28

    保護者やってる相澤先生良いな…

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:09:42

    >>12

    誤字

    JC編 ×

    JS編 △

    スレタイ詐欺でこのエリちゃんはまだ小学校入ってない ◯

    です

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 18:15:59

    いいもの読ませてもらったよ、ありがとう
    家族してる教師陣とエリちゃんてえてえ

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 19:48:57

    めっちゃ優しい話ですき

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 22:06:06

    かわいい
    雄英教師達に囲まれてすくすく育ってくれエリちゃん

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 22:31:21

    お父さんしてるイレイザーに胸がきゅんきゅんするし良い子すぎるエリちゃんにぽかぽかする

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 07:53:51

    保守

  • 20124/10/13(日) 10:49:53

    このスレ内で続き書くことはないんで落としてもらって大丈夫です

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています