- 1二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 20:33:36
- 2二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 20:39:27
SS総合系スレ立つの久し振りだね
自分は書ける人ではないので支援だけさせていただきます - 3二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 20:43:38
- 4二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 20:45:15
- 5二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 20:49:16
- 6二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 21:54:30
SSを思いついたので、5レスで収まるかはわかりませんが一旦投下します。
「……」
パルデア地方の某所、ポケモンハンターがうろついている建物の檻の中で、一匹のポケモンが虚空を見つめている。
そのポケモンは、七つの星がある翅の模様をした虫ポケモンで、エスパータイプであるのか体にサイコパワーを封じる輪をはめられている。そのポケモンとは、ななほしポケモンであるイオルブだ。
このポケモンが発見されたガラル地方では実力はある程度必要だがワイルドエリアにいけば捕まえられる他、ごく一般的に生息しているサッチムシから育てる事でも仲間にすることができ、あまり希少ではないポケモンだ。
しかし、パルデア地方では事情が異なり、イオルブは進化前であるサッチムシ共々一切生息していない。
このイオルブを捕縛したポケモンハンターは、パルデアで売買するならばそこに生息していないポケモンを捕まえれば、
簡単に高値が付くだろうと予想し、イオルブを密輸してきたのであった。
しかし、実際には買い手は簡単にはつかなかった。
なぜなら、ポケモンハンターに売買を依頼するような者は、大抵は富裕層の権力者であり、そのような者であればわざわざ高値で状態の悪いポケモンを買わなくても、少し高くとも状態のいいポケモンを買うからだ。
それに、ガラル地方に行きサッチムシを捕まえて進化させる方がお金がかからないで済むし
何より犯罪に手を染める必要はない。富裕層にとって、このポケモンハンターからイオルブを買う理由がないのだ。
買い手がつかず、どんどん生活に困窮していくポケモンハンターは、遂に日々の鬱憤をイオルブを痛めつけることで晴らすようになってしまった。
だが、イオルブが衰弱し、苦しむのは今日で最後である。
当たり前だが、ポケモンを捕縛し、高値で売買する行為は違法だ。
イオルブを売りつけようとしたポケモンハンターの所在が判明し、摘出すべく警察が動いていたのだ。 - 7二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 23:37:33
支援
- 8二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 23:41:44
8
- 9二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 23:41:57
9
- 10二次元好きの匿名さん24/10/15(火) 23:42:13
10
- 11二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 00:46:39
ハンターとイオルブはどうなるのか…ハッピーエンドだといいな
- 12二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 08:11:28
ハロウィンが近いからバケッチャやパンプジンのSSでも書けるといいな
- 13二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 12:28:37
建物に乗り込んだ警察は素早い動きでポケモンハンターを確保し、捕縛されているポケモンを解放する。
「……!?」
檻のある部屋の扉を開け、女性とパートナーであろう、太陽のような泥玉の中にいる赤ん坊をあやすポケモンが入ってくる。
イオルブは騒がしくなっている建物内を見て身構えた。また誰かに酷いことをされるかもしれない、とポケモンハンターに痛めつけられたことによって人間不信となっていたイオルブは思ったのだ。
しかし、実際はそんなことは無かった。
「これは、サイコパワーを抑制する装置?
エスパータイプのポケモンに、なんて酷いことを。」
女性はその装置がどんなものかを一瞬で理解すると、太陽のようなポケモンにサイコキネシスを指示し、装置を破壊する。どうやら装置は、外部からのサイコパワーは封じることが出来ないようだ。
しかし、それでも人間を信じていいのか?とイオルブは疑心暗鬼なままである。
長い間サイコパワーを封じられていたイオルブは、その反動でサイコパワーを放出し、周りの物を浮かせたり歪ませたりしてしまった。
- 14二次元好きの匿名さん24/10/16(水) 22:28:51
ほしゅ
- 15二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 07:11:42
続きが楽しみだ
- 16二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 12:03:35
女性ははイオルブに大丈夫よ、貴方を傷つける人間はもういないわと声を掛けようとするが、防衛本能で暴走するイオルブには伝わらない。
その時、太陽のようなポケモンがイオルブにサイコパワーで交信しようとする。
エスパータイプのポケモンがサイコパワーで交信をするというのは、友好の証であり挨拶である。
強力なサイコパワーが放たれながらも、太陽のようなポケモンがイオルブにサイコパワーで交信をすると、イオルブは女性と太陽のようなポケモンに敵意がないことがわかったのか、サイコパワーを放つのをやめる。
「危なかったわ……イオルブを鎮めてくれてありがとう、ベラカス。」
そう女性が太陽のようなポケモン―――ベラカスにお礼を言うと、喜んでいるのかくるくると周る。
イオルブはこの光景を見て、初めて人間と、人間を信頼しているポケモンに興味を持った。
無理もないだろう、イオルブにとって初めて出会った人間とは、非道な存在であるポケモンハンターであったのだ。そう、人間は悪い者であると先入観を刷り込まれるのも仕方ないだろう。
「どうしようか……この子、パルデアには生息してないからこのまま野生に帰すことも出来ないのよね。」
イオルブは知能の高いポケモンだ。今の女性の言葉で、何となく自分は元いた場所に帰されるだろうと察した。
イオルブとしては、この女性に付いていきたいと思っており、ガラル地方に帰されるのは嫌であった。
何より、恩人であるベラカスと女性に何か恩返しをしたいと思ったのだ。
- 17二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 19:10:27
イオルブは女性に駆け寄り、女性の持っているモンスターボールをサイコキネシスで浮かし自身の額に当てる。
しかし、モンスターボールは反応しなかった。なぜなら、そのボールはベラカスを入れているボールであったからだ。
「何をしているの?」
女性はイオルブの意図がわからず、我武者羅にボールを取り返そうとする。
イオルブはその様子をみて、焦りはじめ先ほどと同じようにサイコキネシスでモンスターボールを様々な角度から額に当てる。勿論、反応はしなかった。
このままイオルブの伝えたい事が伝わらないまま、ガラルに返されると思ったその時、女性の同僚であろう男性が部屋に来た。どうやら、サイコパワーで部屋の壁がボコボコと歪んで大きな音が出ており、女性を心配して見に来たようだ。
「無事でよかったです!にしても、イオルブをわざわざガラルから連れてくるんなんてなぁ。」
女性が無事であることを確認すると、そう独り言をつぶやいた。
「アキラさん、イオルブがサイコキネシスでボールを取って、返してくれないんです……」
女性は困ったようにアキラと呼ばれた男性に助けを求める。
アキラはイオルブがボールを額に当て続ける様子を見て、真っ先にこう言った。
「イオルブはきっと、ミノリさんのポケモンになりたがっているのです。」
それを聞き、イオルブはコクン、とうなずくような動作し、女性にモンスターボールを返す。
そして、なるほど!とミノリと呼ばれた女性はなぜイオルブがボールを当て続けていたかを納得し、快くまだ使われていないモンスターボールを取り出す。
イオルブはそれを見て真っ先にボールに触れ、ミノリのポケモンとなった。
その後、イオルブは驚くことが沢山あった。食事の時間で出てくる食べ物がとても美味しく、満足な量で出されるのだ。また、就寝時間となっても常に監視の目が張られることもなく、安心して眠ることができた。
これはものすごく当たり前である事なのだが、イオルブにとってはこの当たり前こそが幸せであった。
現在は、ミノリやベラカスと共にポケモンハンターを摘出し、ポケモンを保護する仕事に任命されている。
(最後が雑かもしれないですが、本編ss自体ここで終わりです。あと1レス書けるのでこの世界線で何か書こうと思います)