【閲注】相澤先生関連のSSを書いていく・8

[1 1 24/10/16(水) 21:27:05]

相澤先生最推しで雑食なスレ主が先生関連のSSを書いていく

CP無夢クロスBLNL左右非固定何が飛び出てくるかわからねえ、覚悟してくれ

CP関係は最近右寄りが多い（だがいきなり左も飛び出る）

こんなスレが８スレ目！

まだまだ書いてて楽しいので続けていきたいと思ってる

世の中全員相澤先生に狂ってくれ頼む

昼間保守が出来ない人間なので保守してくれる人や雑談してくれる人歓迎です

新規の人も楽しんでいってくれ

前スレ

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[2 1 24/10/16(水) 21:28:25]

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[3 1 24/10/16(水) 21:31:40]

今まで書いたやつまとめ

CP無し・女体化・クロス・BL・R18・夢とかがあるよ

SSまとめ（相澤先生中心雑多） | Writening

[4 二次元好きの匿名さん 24/10/16(水) 21:31:42]

たておつ

[5 二次元好きの匿名さん 24/10/16(水) 21:35:34]

もう8スレまだ来たのか
スレ主すごいな

[6 二次元好きの匿名さん 24/10/16(水) 21:36:06]

たておつです！

[7 1 24/10/16(水) 21:37:19]

>>5

自分でもびっくりしてる

正直単発スレで終わると思ってたわ

読んでくれる人がいるとやっぱ嬉しいからなんか更新頻度落ちても結局12月の燃料再投下まで続けてそうで怖い

[8 1 24/10/16(水) 21:37:56]

祠おじさん相澤先生を投下していくわよ

　ヒーローとして活動できる限界を超えた為、事務所を畳む決断をした。だがアングラヒーローで只管名誉も多額の報酬も求めず敵を狩り続けていたイレイザーヘッドに代わるヒーローはこのご時世簡単には見つからず、連日昼夜を問わず引継ぎ作業や各ヒーローへの連絡を行い、尚且つ常に担任や雄英職員としての仕事も行った。
　結果、ドクターストップ。情けない話だ。
　相澤は倒れたわけではないしまだいけると校長に直談判をしたが、緑谷にすらドン引きをされたタイムスケジュールを発見されてしまい、「見知った教師を失うトラウマ」を既に植え付けられた生徒たちから懇願される形で休養を余儀なくされた。
　その休養最終日、太陽が真上にある時間帯。

[9 1 24/10/16(水) 21:38:44]

>>8

　教員寮で眠っていた相澤はけたたましい着信音に即座に目を覚まし、ワンコール以内に画面をフリックして受話した。

「はい、こちら相澤」

『せんせえ～！　助けて～！』

　情けない叫び声に、寝起きの脳が揺らされる。

　画面を見ると上鳴電気と名前が表示されており、間違いなく自分の教え子であることに若干の失望をしながらもスピーカーにして話を聞いてやる。

　電話越しの上鳴は嗚咽を隠すこともしない。

『うっ、うえええせんせえ～！　俺しんじゃうのかなあ』

「知らん、うるさい。何があった」

『復興地の祠壊しちゃった……』

「ばっ……」

　相澤は思わず大きな声で叫びそうになり、押しとどまる。現場に居ない自分が憶測で上鳴を責めるわけにはいかない。何か事情があるのかもしれないのだ、こういうのは慎重になるべきだ。

「どうして壊したんだ？」

[10 1 24/10/16(水) 21:39:48]

>>9

『わざとじゃないんだよぉ～！』

「わかったからどうして壊したんだって聞いてる」

『瓦礫撤去しようとしてえ……沢山手に持ってえ……そんでなんかに当たった感じがして後ろ振り返ったらなんか壊れててえ……』

「……現地の方はなんて？　っていうか一緒にエッジショットとジーニストが同行していたはずだろう、その二人はどうした？」

　申告内容が正しければどう足掻いても上鳴が悪い。もしかしたらその祠とやらが大戦の影響で既に限界で、とどめを刺しただけかもしれないが、壊したことには変わりないだろう。

　義足の具合をチェックしつつ、肌着の上に直接ヒーロースーツを着る。

『それについては私から話そう』

「ベストジーニスト」

『すまないイレイザーヘッド。君を休ませるためにわざわざ引率を買って出たというのにこんなことになってしまった』

「構いません、状況を」

　聞こえてきた声が泣きわめく教え子から話の分かりそうなヒーローになったことで相澤は少しだけ落ち着く。やはり子供の泣き声はあまり聞きたいものではない。

　ベストジーニストはいつも通りの聡明そうな声音で簡潔に話始めた。

[11 1 24/10/16(水) 21:40:30]

>>10

『三十分前、チャージズマは不慮の事故で祠を破壊し、現地の方に説明。その際大変お怒りだったが、担任の教師が君……イレイザーヘッドだと知ると、「相澤消太を連れてこい」の一点張りになった』

　一息で告げられた内容に途中まで頷いていたが、最後の言葉を聞いて相澤は固まる。頭の中で言葉を反芻するが意味は分からない。

「俺を……？」

『君を』

　どうやら聞き間違いではないらしい。

　相澤は今日の予定を思い出す。○○村で復興作業を行う予定のはずだが、相澤は○○村に知り合いなどいない。

「ちなみに断ったらどうなります？」

『祟りが起きると』

「ばかばかしい」

　そう言いつつも、相澤の出かける準備は完了していた。端末を取り出して生徒たちのGPSを確認する。表示されているピンの場所を見て、相澤は動きを止めた。

「……今いる場所、もしかして■■村ですか？」

[12 1 24/10/16(水) 21:41:05]

>>11

『チェーンステッチのような寸分狂いない洞察だな。今日行く予定だった○○村での作業が早く終わったので校長に許可を取って少し遠かったものの復興依頼の来ていたこちらまで来たのだが……イレイザーヘッド？』

　黙りこくった相澤に、ベストジーニストの声は届かない。相澤は大急ぎでベッドの下に隠してある抱えられる程度の大きさの箱を取り出し、幾つもかかっているロックを外していく。

『おい、どうしたイレイザー』

「今のままだとダメですね、あいつしにます」

『なに』

　ガチャガチャ音を立てながら、焦った声を隠そうともしない。相澤は向こうに居るベストジーニストに呼び掛けた。

[13 1 24/10/16(水) 21:42:56]

>>12

「ベストジーニスト、壊したことに関与したのは上鳴だけですか」

『……大・爆・殺・神ダイナマイト‼とセロファンも一緒に居たが、実際に手を加えたのはチャージズマだけだ』

　何か言いたげな言葉を飲み込んで、ベストジーニストは簡潔に返答する。「スピーカーにしてもらえますか」と頼むと周りの音が聞こえてくるようになった。相澤の「しにます」を受けて泣いている上鳴の声や、緊張が高まる子供たちの雰囲気が伝わってくる。

　相澤は構わずに続けた。猶予がない。

「わかりました。念のためその二人も一緒に行動させてください。絶対に三人一緒に行動させて、他の生徒たちは近づけないよう」

『他には？』

「恐らく村の西はずれ、大きな御堂があるはずです。そこに三人を閉じ込めて、絶対に出てこないよう言い含めてください。俺が外から開けるまで絶対に開けることのないようにと。簡易トイレと飯を渡して、今から御堂に行くまでの道から決して外れないようにとも言ってください」

[14 1 24/10/16(水) 21:44:16]

>>13

『了解した。大・爆・殺・神ダイナマイト‼　聞いていたな、そっちは頼む』

　どうやら近くに居たのだろう、爆豪が雷と瀬呂を引きずっていく音がした。これで少しは安心できる。

『連れて行ったぞ、他には。村人に協力を仰ぐ必要はあるか？』

「あります。今から言う人たちの誰でも構わないので、御堂の扉を閉めるようお願いをしてください」

　相澤は早口に六人ほどの名前を言っていく。高齢化が進んでいた記憶があるので全員死んでいる可能性もあったが、どうやら半分は生きていたようだ。

　生きた化石でも役に立つことがあるらしい。

　乱暴に開けた箱の中から和装束と幾つかの小物、そして長方形のそこそこ大きい白い髪を取り出す。

「あと村長に言って七つ目の曲がり角、六の湯殿、三の香炉を準備するようにお願いします」

『わか……ん？　な、なんだ』

「七つ目の曲がり角、六の湯殿、三の香炉」

[15 1 24/10/16(水) 21:45:36]

>>14

　大きな声で二度繰り返す。だがベストジーニストはあまりピンときた様子はないようだった。自分でも久しぶりにこの言葉を使うが、よくここまですらすら出て来るなと感心する。

　後ろで『先生壊れた？』と峰田が言っている声が聞こえた。それに叱り飛ばす余裕もなく、また次の要求を出す。

「それから轆轤山の三角泉に二時間浸し二時間乾かした榊、村の祈祷師が編んだ黒真珠の数珠、村で保管されている天衣の残り画を用意させてください」

『待て待て待て待て、なんだ？』

「そこにエッジショットいますよね？　彼ならかなり早く筆記できると思うのでお願いしてもらえますか」

　何度も説明をするのは合理的ではない。もう一人のプロヒーローであるエッジショットに依頼をする。彼も最初戸惑っていた様子だが、それを押し殺して紙に記載していく。

[16 1 24/10/16(水) 21:46:36]

>>15

　相澤がこんな時ふざける人間ではないと彼らは知っているのだ。

　向こうでエッジショットが何かに書いた音がしたので相澤は続けた。

「今日生徒たちはこっちには帰さないでください。車にも乗せず、東の外れにある地主の屋敷があるのでそこに全員集めて絶対に、何があっても、どんな手を使っても、必ず、出さないでください。俺のこの言葉を伝えれば生徒は出ないので一言一句間違わず伝えてください」

『地主……？　だがあそこの御仁は気難しいと村長から説明を受けているが』

「相澤の名前を出せば大丈夫です。相澤家次男の命よりも大切な子供だから怪我一つさせるなと言ってください、多分言うことを聞きます」

　大急ぎで髭を剃り、爪を整える。

　やすりを残して置いて良かった。着替えは向こうで行う為荷物を全て詰めていく。

『……イレイザーヘッド、君は一体』

[17 1 24/10/16(水) 21:47:39]

>>16

「今説明している時間はありません。着いたら説明します。そっちには相澤の家は無いと思いますが、分家があると思うのでそっちにも声をかけてもらえますか。装備が足りない」

『イレイザー』

「すみません、今すぐ出るのでもう時間ありません。夕方になるまでには着きます、俺が着くまで鳥居の脇にある灯篭の明かりを消さないよう村の巫女に伝えてください」

『イレイザー！』

「切ります」

　相澤は携帯で校長に外泊届を出し、即座に走り出す。

　教員寮を出て校門に向かっていくと、そこには小さな人だかりができていた。

「話が早すぎるだろ……」

　舌打ちをして人ごみを掻き分けていくと、縦に長くて黒い立派な車が校門のすぐ目の前につけられていた。ハウンドドッグとマイクが車の前で立って誰かを待っている少女に尋問をしていた。

[18 1 24/10/16(水) 21:48:46]

>>17

　二人の威嚇にも少女は一切怯えた様子は見せない。真っ白な着物を着て佇んでいる様子はそれだけを見たら人形のようにも思える。

　警察を呼ぼうとしているその姿を見て、相澤は彼の腕を掴んだ。マイクが驚いてこちらを見て固まる。ハウンドドッグは唸り声を少し抑えていきなり登場した相澤へと視線を移した。

「イレイザー、どうした。お前休養中じゃ」

「緊急事態だ、あとそれはウチの車でな、行儀がなってなくて悪いが急ぎなんで許してくれ」

　早口に説明をすると、車の前でにっこりと笑って佇んでいた白いおかっぱの髪型をした少女が丁寧にお辞儀をする。

「お久しぶりです、消太さま」

「そういうの要らん。良いからはよ入れろ、そんで出せ」

[19 1 24/10/16(水) 21:49:31]

>>18

　先ほどまで物言わぬ人形の様だった少女は打って変わって言われるがまま行動を始める。一目で高級とわかる車の扉を開けるとそこに相澤は滑り込んだ。

　締まる扉に、マイクの手が挟まる。

「……怪我すんぞ」

「おいどういうこった相澤、まさかこいつら」

「敵じゃない。ちょっと説明が難しい、あとで役人が来ると思うから詳しい話はそっちで聞いてくれ」

「やくっ……？　おいマジでお前」

「悪いなマイク」

　埒が明かないと判断をして、相澤はマイクをドアの隙間から蹴り飛ばし代わりに少女を引き入れる。そのまま大きな音を立てて扉を閉めると、顔が真っ黒になって見えない運転手に「出せ」と短く命令した。

　車の外の制止を無視して車は走り出す。マイクが自車で追ってこないことを確認してから、相澤は自分の膝の上に引き込んでいた少女を解放した。

「悪かったな」

「いいえ」

「状況は？」

[20 1 24/10/16(水) 21:50:14]

>>19

「あまり宜しくありません。元々、大戦の影響で各地の封印が緩んでおりましたので」

「ッチ……まさか今日あいつらが来たのもお前らの差し金じゃないだろうな」

「まさか。消太さまが大切になさるものを我々は決して傷つけません」

　どうだか。

　相澤はため息を吐いて窓の外を見た。やっと復興してきた街並みは、相澤達ヒーローや市民たちが何よりも望んでいた光景だ。

「本家は出てこないのか」

「消影さまは今回の大戦で乱れた地脈の鎮圧に奔走しておられます。暫くは首都を離れられません」

「……そうか」

「まさか生徒さまの為とはいえ消太さまがお出になるとは思いませんでした。これもまたお導きでしょうか」

「やめろ、鬱陶しい」

[21 1 24/10/16(水) 21:52:04]

>>20

　相澤は思わず貧乏ゆすりをする。空は憎い位晴れているのに、心はどんよりと曇っている。吐く息がすべて重い。

「封印段階は」

「陸段目、解除段階は怪の宵でございます」

　思わず顔を覆った。髭のないつるりとした顎は正直落ち着かない。

「陸段……こっちは何年ブランクあると思ってんだ」

「村には消太さまの命を受けて分家の者が装備を整えております、ご安心くださいませ」

　相澤は車の天井を見る。

　片方になった視界は狭く、重苦しい。白髪の少女は朗らかな笑みを浮かべた。

「貴方さまなら問題ございません。なにせ貴方さまは」

　こちらを見ようともしない相澤に、彼女は構う様子などなかった。

[22 1 24/10/16(水) 21:52:53]

>>21

「政府公認陰陽師一族相澤家がご次男、相澤消太さま。稀代の才をお持ちの天才ではございませんか」

.

[23 1 24/10/16(水) 21:53:19]

>>22

「……そんなん覚えてるのお前らだけだろ」

　捨てたはずの名前だった。

　戻ってくるはずのない家だった。

『お前は絶対ここに戻ってくるよ、消太。お前がどんな道を選んだとしても必ず』

　昔兄に言われた言葉が頭の中にこびりついて離れない。

　ただ、全てが終わった後に自分があの寮に戻るイメージだけが出来なくて目を瞑って歯噛みした。

[24 1 24/10/16(水) 21:56:10]

>>23

ここまでです！

くたびれた教師が実は霊能者の凄い人でめちゃくちゃ強いという展開が好きすぎるので祠おじさんと悪魔合体させた

俺が要るからもう大丈夫だってでっけえ怪異に立ち向かっていく姿が見てえ

昔は本職だったおじさんが凄い好きなんだ

あとお迎えが幼女なのはくたびれたおっさんと幼女の組み合わせが好きだから

書き終わって思ったけど白髪の少女はビジュアルがエリちゃんだわ

[25 1 24/10/16(水) 21:57:58]

いつも保守本当にありがとう
あと反応とか感想とか♡とかもありがとう
自分でもびっくりするくらいモチベになってる

相澤先生ｘＡ組女子（8年後）の性指導は明日あたり書こうかなと思う
今日はちょっと眠いのでおやすみ！
8スレ目もよろしく！

[26 二次元好きの匿名さん 24/10/16(水) 22:02:19]

陰陽師パロだ！
めちゃくちゃ好きありがとう
指示出してたらいきなり厨二っぽい言葉混じり始めるの好き

[27 二次元好きの匿名さん 24/10/16(水) 22:03:37]

めっちゃ心強いタイプの祠おじさんでにっこり
この相澤家そこそこ拗れてそうでとても良きです

A組女子の話も楽しみ！いつもありがとうスレ主！

[28 二次元好きの匿名さん 24/10/16(水) 22:04:51]

祠おじさん相澤先生楽しみにしてたから嬉しい
上鳴くんたちも相澤先生も無事に雄英に戻ってこられたらいいな

[29 二次元好きの匿名さん 24/10/16(水) 22:15:21]

スレ主が書き続けるSSというか小説をスレ民が見るだけのスレなんだけど
冷静に考えるとそんなスレが8スレも続いててまあまあ人がいるっぽいの凄いよな
しかもCPも固定じゃないしスレ特有の概念があるわけでもない
なんかすごいな…って思いながらいつも見てるよ
スレ主8スレ目もよろしく