【閲覧注意?】“確かにヒナに包まれていたいって言ったよ、私は”

  • 1二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:22:18

    “ヒナに包まれていたいなぁ”
    4徹目で意識も朦朧な先生の放ったその一言、それは過労死寸前の人間がぼやいた独り言となるはずであった。
    「先生が……私に……?」
    そう、先生は失念していたのだ。すぐそばにその空崎ヒナ本人がいることに。いや、いいや、これだけならまだマシだった。いやもうこの時点でだいぶアウトなのだが、今後起きることを考えればこれでもまだマシなほうなのだ。だというのに、絶賛6徹目のヒナブレインが導き出した答えはあまりにも吹っ飛んだものであった。
    「先生、私に……」

    先生を、私が包む。

    先生を (想起されるデフォルメ先生)

    私で (背中が着ぐるみよろしくカパッと開くイマジナリヒナ)

    オーバーラッピング!! (イマジナリヒナの背中の裂け目に入っていく先生)


    違うそうじゃあない!!先生が言いたいのはもっとこう、ヒナのもふもふボリューミーな髪の中に顔をうずめてヒナの芳香で鼻腔を満たしたいとかそういうニュアンスなのである!!が、しかし!今この場において!!そのすれ違いを指摘できる人間はいないのである!!
    「先生、ちょっと出かけてくるわ」
    “ん……?あぁ、いってらっしゃい。暗いから人気のない道には気を付けるんだよ”
    思い立ったが吉日、ヒナはさっそく行動に起こした。あぁ、なんということか。ヒナにはこんな素っ頓狂でぶっとんだ発想を実現できてしまいそうな人間に心当たりがあったのだ。ヒナはさっそくその人物と連絡をとる。過労に喘いでいたはずのヒナブレインはその回転速度を急速に高めつつあった。

  • 2二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:22:50

    「できているよ、空崎ヒナ。注文の品だ」
    ヒナが風紀委員のイオリとチナツを連れて向かった先はミレニアムのエンジニア部。察しの良い先生ならばもうお分かりだろう。そう!ヒナの目前にいる彼女は変幻自在のバストマイスター、白石ウタハである!!ヒナは虚妄のサンクトゥム攻略戦において知り合ったアリスを経由して彼女とも人脈を構築していたのである!尤も、共にシャーレに携わる者同士、いつかは顔を合わせるときが来ていたのだろうが。
    閑話休題、ウタハの後ろには仰々しい装置が鎮座していた。
    「これが……」
    「あぁ、『着ぐるみメーカーくん』だ。全く、無茶な注文をしてくれる。おかげでこっちはここ三日間興奮冷めやらぬままに開発に没頭してしまったよ」
    「解説のお時間です!この着ぐるみメーカーくんですが、今回私たちが着目したのはずばりヘイロー!この着ぐるみメーカーくんの照射機から放たれるレーザーは本来物理的な干渉を受け付けないはずのヘイローに物的性質を与えると言った代物で、それにより変質したヘイローに肉体が引っ張られて変質を___」
    「はいストップ。客人の皆さんが困ってるでしょ」
    お腹もちもちコトリ餅ことコトリが我慢できぬとエントリー!が、途中で見かねたヒビキに首根っこを掴まれ部屋の奥へと連行されている。そんな光景を後目に。
    「……これ、大丈夫なのか?」
    「医療に携わった経験のある身としては、懸念を抱かずにはいれれませんが……」
    ヒナの傍に控えていたイオリとチナツが至極まっとうな懸念を口にする。そう、先ほどのお腹もちもちコトリ餅の話を真に受けるならば今から行う作業はまさに人体改造であるのだ。が、しかしウタハは得意げな顔を見せる。
    「安心してくれ、健康上の問題はないことを保障できる。今私がこうしてここにいるのがその証明さ!」
    おぉなんということか!こともあろうにこの女、自分で試験済みである!!マッドサイエンティストもびっくり!!
    「そう、ならためらう理由もないわね。時間も惜しいわ、早速始めましょう」
    とことこと着ぐるみメーカーくんの前に歩み寄るヒナ。絶賛9徹目のヒナブレインの中は先生の喜ぶ顔でいっぱいだった。

  • 3二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:23:10

    「では、始めるぞ。着ぐるみメーカーくん、起動!!」
    ガコン、ウィーン、ヴヴヴヴヴヴヴ……!着ぐるみメーカーくんの照射装置がヒナのヘイローを捕捉すると、エンジン音を唸らせ照射装置に光を蓄える。そして。
    「照射!!」
    「!!」
    「「委員長!!」」
    彼女のヘイローに光が放たれると、それは貫くことなくヘイローへと吸収される。そしてヘイローは次第に光量を上げ、ムクムク……と風船のように膨らみはじめる。良く見ると、表面はいつもの硬さを感じさせる無機質なものから、それこそゴム風船のような質感へと移り変わりつつあった。
    そして、ヘイローに引っ張られるように肉体も変化する。
    「お、おぉお……!」
    ヒナの胴体がムクリと膨らむと、その膨張は止まることなく彼女のシルエットを丸くする。もしここにアコがいたなら驚愕に叫んでいたことだろう。
    「く、苦し……」
    「もうちょっとの辛抱だ、これで……!」
    ウタハが装置のコンソールを叩くと光は強まり、ヒナの身体が一際膨らみ、そして。
    ポン!
    「っ!?」
    「完了だ!」
    弾けるように、しかして魔法少女モノの変身バンクのような軽快な音を響かせ、ヒナの身体は元の小柄なソレを取り戻す。が、しかし。
    「これは……本当に感触が変わってる……!」
    今の彼女の身体は、細かった指は太くなり、鋭く尖っていたツノや翼は丸くなり、あたかも風船人形のようであった。横からチナツがまじまじと眺め、ツンと突けばゴム質の触感が指に返ってくる。
    「ふっふっふ、マイスターの称号を甘く見てもらっては困るね。この後の操作は知ってるね?うなじのあたりを起点に背中に切れ目があるから、そこを___」
    「ここか?」
    ウタハの言葉を遮り、イオリがヒナの背中に出来た切れ込みをむんずと掴む。なんという迂闊!それだからイオリはイオリなのだ!!
    「ひゃっ!?い、イオリ待っへぇぇぇえ……!」
    ヒナの制止も間に合わず、イオリが切れ込みを開けば、中から彼女の中に詰まっていたのだろう大量の空気が音を立てて抜けていく。そして内圧という支えを失ったヒナがくたぁ……とその場に崩れ落ちる。もしここにアコがいたならあまりの衝撃映像に失神していただろう。

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:23:26

    「わーーー!?委員長!?」
    「この状態で不用意に中身を抜くと失神してしまうぞ!意識レベルが内圧に比例しているというのは聞いていなかったのかい!?」
    「とりあえず空気入れましょう空気!!」
    てんやわんやするイオリを後目に、チナツが近場にあったガスボンベをぺらぺらヒナめがけ注入すれば、今度は入れすぎて。
    「ち、チナツ……もう、充分だから……苦しい……」
    「わ、わわわ!?すみません委員長!えぇと、ここをこうして……!」
    ぷくぅ、と質感に違わぬ大膨張で雪だるまのような体型となってしまったヒナにびっくりチナツ。慌てて背中の切れ目を少しだけ開放して……と、そんなてんやわんやが約5分。
    「求めるものは得られたわ。さぁイオリ、チナツ!シャーレにカチコミに行くわよ!」
    「「はい!委員長!!」」
    明後日の方向に爆走していたヒナ。しかしその暴走はついに先生へと向かう!!

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:23:41

    「先生、帰ってきたわ」
    “あぁ、ヒナか。お帰り、遅かったね”
    ノックの後、ドア越しの声に当番の生徒が帰ってきたことを察する先生。なんか出かけてから戻ってくるまでに3回日が昇った気がするが、そんなことを気にしていられる余裕など7徹目の先生ブレインには無かった。
    しかし、入室してきたヒナのその姿の変化を見逃すほど、先生アイは衰えていなかった。
    “待ってて、今お茶、を……あれ、ヒナ?それにイオリとチナツも……え、何?”
    なんか質感の変わったヒナ、そしてそれを彼女の両脇から支える二人。明らかに異様だ。実際、異様だ。
    「イオリ!チナツ!!やっておしまい!!」
    「わかりました委員長!!」
    「そういうことだ!覚悟しろ先生!!」
    “な、何ィーーー!?”
    言うが早いがヒナの背中が勢いよくこじ開けられ、空洞になった彼女の内側が顕わになる!と、共にそんなヒナの背中を前に先生めがけ突っ込んでいく二人!!
    「さぁ先生!!私に包まれて!!」
    なんか変なテンションになって口走るヒナ!おぉなんということか!こんなことに加担している両脇の二人は気でも狂ってしまったのか!?
    しかし、そんな彼女らの考えはこうだ。
    「ヒナ委員長が楽しそうならきっとそんな悪いことでもないんだろう。ヨシ!!」
    「前々から先生はこのキヴォトスにおいて脆弱すぎると思っていたのです!いっそこれを機にヒナ委員長という防護服で覆ってしまえば先生弱すぎ問題は解決します!!」
    あぁなんということでしょう!!彼女等には彼女等なりの考えがあったのだ!!明後日めがけ爆走していた彼女等の矢印の方向が!奇跡的に揃ってしまった!!最早止める者などいない!!アコちゃんは自室でスヤスヤだァ―――!!
    “あっ、ちょっ、待___”

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:24:03

    “あっ___”


    “確かにヒナに包まれたいって言ったよ、私は”
    「どうでしょう、ヒナ委員長の中は」
    朝日差し込む、シャーレの部室。少々荒れた部屋の中に、三人の人影が照らされる。
    “いや、それは置いておいてさ。もっとこう、私はヒナの髪とか胸元とかに顔をうずめて深呼吸したいなー、とかそういう意味だったんだよ”
    「なんだ先生、委員長の好意を無碍にするのか?」
    一人は風紀委員のチナツ、一人はこれまた風紀委員のイオリ。そしてもうひとり。
    “そ、そう言われると……そんなことないけど……!”
    「ヒナ委員長、この為だけにミレニアムまで足を運びましたからね」
    ゲヘナ風紀委員長、空崎ヒナ。……が、その中から、別の声が聞こえる。
    “………………はぁ”
    長く深い思索の末、ため息ひとつ。先生の声だ。結局風紀委員の精鋭二人に取り押さえられては先生に抵抗の余地はなく、あっけなくヒナのガワをかぶせられてしまったのだ。
    「で?委員長のほうはどんな感じなの?」
    「私の中に先生が!先生が私の中にいる!!」
    中身の意志とは関係なく腕をぶんぶん振るって興奮を体現するヒナ。その表情はまるでクリスマスに枕元にプレゼントを置いてあったのを親に報告する子のようであった。もしここにアコがいたならばあまりの可愛さに失神していただろうて、実際とても可愛い。
    “…………まぁ、ヒナが楽しそうなら、それでいっか”
    そう言って先生は全身にヒナの体温を感じつつ、深呼吸する。鼻腔から肺にかけて、ヒナの馥郁たる芳香が突き抜け満たされていくその幸せに、先生は身を浸すのであった。

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:24:24

    怖いよ……

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:28:23
  • 9二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:31:44

    >>8

    ディノバルドがフリーズしてる…

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:40:03

    ヒナの匂いはするんだ…

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 20:46:36

    いいものを見させてもらった
    純愛系皮モノ、すごく性癖です

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 22:38:20

    ほう……純愛皮モノですか……良いではないですか

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 22:39:00

    ディノバルド「最近の人類って進化してるな…」

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 22:41:40

    合意の上での皮モノTSF、好き

    いや合意……合意か……?まぁ合意か……

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 22:44:22

    皮モノでも皮優位はたぶん珍しめ

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 23:15:10

    これ、生徒さん優位だからひとたび先生を入れちゃえばあとはもう先生を好き勝手できるんだよね
    そしてエンジニア部の電気代はうなぎ登りとなった

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 23:16:27

    何この……何?

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 06:00:26

    というか徹夜数が増えた先生ほんま……

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 06:04:22

    すれ違いって怖いね(全員頭のネジぶっ飛んでる)

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 17:29:39

    先生搭載してテンション爆アゲなヒナチャン可愛いね…

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/18(金) 23:03:08

    >>20

    この状態のヒナは見た目の割にむしろ平常時よりスペックが爆上がりしてそう

スレッドは10/19 11:03頃に落ちます

オススメ

レス投稿

1.アンカーはレス番号をクリックで自動入力できます。
2.誹謗中傷・暴言・煽り・スレッドと無関係な投稿は削除・規制対象です。
 他サイト・特定個人への中傷・暴言は禁止です。
※規約違反は各レスの『報告』からお知らせください。削除依頼は『お問い合わせ』からお願いします。
3.二次創作画像は、作者本人でない場合は必ずURLで貼ってください。サムネとリンク先が表示されます。
4.巻き添え規制を受けている方や荒らしを反省した方はお問い合わせから連絡をください。