【構文】語らねばなるまい……

1二次元好きの匿名さん24/10/17(木) 22:31:48

黒服「クックックッ。語らないといけませんね。ええ、先生にも教えましょう。小鳥遊ホシノの強さへの執着の理由を。
彼女はある年に生徒会長を死なせてしまいました。そして最初の後輩となる人と出会い、平静を取り戻しました。
それから彼女は先輩として後輩を守れる強さと正しい道を極めようとしたんです。1人、2人、3人…彼女の周りには後輩ができた。そこに引きこもりが目をつけました。
彼女は後輩達を信頼していました。ですが、引きこもりは強すぎた。彼女の精神は不安定になり、次々と後輩を放して先生とまで対立しました。
彼女は問題を一人で解決しようとしましたが、根本の原因である引きこもった地下生活者をどうにかすることはできなかった。
何も守れない者は理不尽な運命に従うしかなかったのです。彼女は独りになりました。
大切だった全てを失った彼女の悲しみは計り知れない。そのとき痛感したんでしょう。自分など無価値だと。それと同時に理解したんでしょう。強さこそ正義。束縛こそ絶対なのだと。
束縛すれば大切な人を失わずに済む。強くあればすべてが解決する。そこに感情など不要。
私はそんな彼女のとてつもない強さへの渇望とその独占欲に惚れたんです」
先生「いやそんなわけ――」
黒服「黙れ！先生に小鳥遊ホシノのなにが分かる！」
先生「いやお前よりは分かるよ絶対！」