お願い先生…っ、もう、喋らないで…!!

  • 1シリアスヲ書イテルトナ……24/10/19(土) 16:30:08

    深夜のシャーレの休憩室にて、肩を震わせながらモモイは彼…先生に対してそう言った。分かっている。自分達はきっと正気では無い。
    でなければ、こんな事にはなっていないのだろう。それでもこうして共に夜を明かす自分達は、良くも悪くも似たもの同士なのかもしれない。互いにとってそれが不名誉だろうと……

    「モモイ…」
    「いいからッ、今回は私も…っ、悪かったから…!」

    言葉を詰まらせながらもモモイは下を向き先生の方を見ない様に必死だった。今彼と正面きってマトモな話など出来る気がしない。
    だがこのままでは癒着状態である…先生は一歩近付くがモモイもまた一歩逃げる。口を手で押さえて震えるモモイ。

    …ここまでの状況を誰かが聞けば男女の痴情の絡れと思われるかも知れないが、

    「…やっぱり、この格好ヤバすぎない?」
    「死ぬほどヤバいよ!!なんで今まで気付かないのさ!?」

    この二人に限ってそれは【無い】らしかった。

    「いやだって…」
    「ひぃー!!やめ、て!!今の先生何しても面白いから!!んっふwwwww」

    耐えきれない様子でとうとうモモイは吹き出した。目の前の……トンチキな姿の先生にダムが決壊したのである。

    「なんでっ、こんな…ふひっwww」
    「………」無言サイドチェスト
    「だははははははははっ!!wwww」

    現在深夜2時45分。
    二人は完全に深夜テンションになっていた。

  • 2ギャグガ書キタクナル…24/10/19(土) 16:31:54
  • 3二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 16:41:16

    お疲れ…
    多分だけど鬱ゲーモモイの人だよな…

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 16:44:12

    ありがてぇ……でも無理はしないで…

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 16:45:10

    この惨状に至る少し前の話をしよう。
    前提として彼女、才羽モモイとシャーレの先生は仲が良い。波長が合う、気が合う。という言葉で本人達は片付けているが…ハッキリ言えば類友だ。

    お互いに出会って少ししてすぐに「ははーん…さてはこの人(子)割とおバカだな??」と内心思っていたし行動を共にしてみればやはりである。
    その方向性は基本的は違うが、二人でゲームをしたりと遊びではしゃぐ時にはめちゃくちゃ居心地が良いのでいつの間にやらすっかりバカをする友達感覚の距離感になっていた。

    特に泊まり掛けでB級映画やゲームをしているといつの間にか二人とも深夜テンションで正気を無くして誰も止められない。
    ツッコミ役を決めるならば意外な事にモモイだが、彼女もふざけたらもうストッパーなどいない。そんな二人が今日も今日とてシャーレにて泊まりがけでゲームをし、少し小腹が空いて何か夜食を食べようという事になった。

    「レトルトカレーあるのに米無いや…」
    「うどん麺あるしカレーうどんにしようか」
    「さんせー!」

    そうしてモモイは自身の荷物からエプロンを取り出す。コンビニ系で済ませる事もあるが少し料理する事もあり、自身の白が多めな制服を汚さない為に持って来る様にしていた。

    「熱中してたから汗かいたな…」
    「簡単なやつだし、私一人でやるからシャワー浴びてくれば?」

    そんなモモイの提案に先生は甘えてシャワー室へと消えた。

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 16:59:12

    そうして先生を見送った後にモモイはうどんを2玉茹でつつ、別の鍋でレトルトカレーをあっためる。態々凝った物を作る必要は無い。あとはもうちょっと顆粒だしと醤油を混ぜた茹で汁ごとカレーを加えれば完成である。

    何度か泊まって、普段の業務の多さ故か…先生はある程度清潔さは保ってくれるが烏の行水程にシャワーを早く終えるのを知ってるので、サッサと作ってしまうのが正解だ。そうこうしていれば、やはりいつも通り先生がシャワー室から出て来た様だが、何故かモモイを呼んでいるので、あとはコップとお茶を用意するだけだったが…モモイはシャワー室前へとやって来て声をかけた。

    「どうしたの先生ー?」
    「やらかしたー、シャツ洗濯機入れちゃったよ…」
    「着替えは?」
    「自宅だね……ズボンだけ脱ぎ散らかしたから下に履く物はあるんだけど…」

    既に頭が回ってなかったのか、シャツだけを洗濯機に入れて洗ってしまってるらしい…下を履いていようと、上裸という事だ。
    普通なら、男女のあれそれならば、きゃー!みたいな展開なのかもだが…哀しきかな、この二人はもう互いに深夜テンションのギャグ脳に切り替わっている。

    「え、上に何も着ないで熱々のカレーうどんを…!?」
    「死ぬかな…?」
    「死ぬかも…」

    扉一枚挟みつつ、そんな思考に二人は真っ先に辿り着く。「もっと他にあるだろ」と他の生徒がいたならそう突っ込んだ事だろう。

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:14:37

    ツッコミが存在しない二人は独特のテンポで会話を進めていく。

    「どうしよう、まだ死にたくないよモモイ」
    「カレーうどんが死因とかニュースの見出し飾る事不可避だね」
    「お助け下さい…」
    「うーん……あ」

    そうして頭の回らないモモイは、良い事思いついたとばかりに徐ろに自分のエプロンを脱いで扉の隙間から先生に手渡す。

    「とりあえず洗濯終わって乾かすまでの間で先生に私の装備品をあげよう」
    「ありがとう、ありがとうモモイ様」
    「うむ、苦しゅうない」

    ゲームのし過ぎで仲間間で同じ装備をグルグル使い回すのがパッと浮かんでそのまま実行したが、エプロンなら紐の長さを調節すればサイズは然程関係なく着れる筈だとモモイはこの時、なんの疑問も無く渡したのである。

    そうしてまた戻り、コップとお茶を用意して一足先にコップの中のお茶を少し飲んでいると先生がやって来たので、何も考えず振り向いた。

    ぴたっ、とモモイは止まる。自分のやらかしに漸く気付いた。

    「…モモイ……」

    背が低い女子生徒である自分が着れるエプロン…そうなれば基本的デザインなんて可愛らしいものである。

    パッツパツの女児エプロンで上だけとは言え裸エプロン状態の成人男性を見たモモイは耐えきれなかった。

    口の中のお茶を既に飲み込んであったのが唯一の救いである。

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:29:38

    かくして序盤へと絵面が戻る訳だが深夜テンションでタガが外れた所に先生の女児系裸エプロンは威力が高過ぎた。
    床に崩れ落ちつつ、バシバシその床を叩きながらモモイは爆笑していた。

    「ひっ、ひひひwwww無理ッ!!www顎痛いwwwお腹痛い!!wwwあっはぁ!!!wwwww」
    「…なんで過ちって、やらかしてから気付くんだろうね?」
    「その格好でそれっぽくなんか言っても全部面白いから本気でやめてっっ!!wwww」

    悲鳴をあげているエプロンのフリルを僅かに揺らしながら先生が遠い目をしているのが余計に駄目。もう全部駄目。
    カレーうどんがほったらかされているがまだまだ熱々な様で湯気も出ている。故にもう少しこの馬鹿者同士の狂宴を続けてヨシとモモイと先生は言外に理解しつつ片や相方の姿にヘイローが乱れる程笑い、片やヤケになりながら漫画で見たポージングを上裸エプロンで延々と見せていた。

    「くはっ、ふふひ、ッwww無駄に身体鍛えてるせいでっ!wwアンバランス過ぎるwwww」
    「This is チラリズム」
    「ア°ーーwwwwwやかっ、けほっ…やかましいよッ!!!!wwwwww」

    笑い過ぎで変な震えが出ながらもモモイはとりあえず元気が出ない時に見ようと携帯を向けた。何も言わなくとも先生はポージングしたので遠慮なく2、3枚撮ってからまた爆笑した。

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:30:25

    ここから>>1に繋がるわけか……

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:33:49

    妖怪女装ポッカレモン先生!!妖怪女装ポッカレモン先生じゃないか!!!!
    改めてひでぇ渾名だな!!!!

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:49:23

    そこから最早過呼吸手前までモモイは笑った。普通の男女の関係など知らない。完全に二人とも思考が修学旅行中の男子だった。

    「ひ、ひひゅっ…www死ぬww先生のカレーうどんより先に死ぬwww」
    「だ、大丈夫…?」

    流石に先生としての理性が生徒としてモモイを心配するものの、やはりその姿は不審者である。シャーレに盗聴器やら何やらがなくて良かったと心底思う。でなければ次の日、ニュースになるか、ヴァルキューレがシャーレの扉を叩く事だろう。

    「脱ぐべきなんだろうけど、普通にうどんの汁飛ぶの怖いからこのまま着てていい?」
    「ッwwwww」

    モモイは脳内でこのままこの姿の先生と向き合いながらカレーうどんを食べる想像をしてしまった。あまりにも事故でしかない絵面にコヒュッと喉が変な音を鳴らしながらも、熱い汁がかかるのは嫌だよねと優しさで震えながらも親指を立ててオーケーを出した。

    そうして二人でなんとか食卓に着いたものの、テーブルのせいで先生の下半分が見えなくなった事で余計に裸エプロン感が増してモモイはテーブルに沈んだ。片方がめちゃくちゃ笑うとつられて笑う事も多い先生だが流石に心配になって来たので声をかけるが、先程より近い距離でミチミチと悲鳴をあげている胸元の猫ちゃんのプリントがよく見えてしまって、モモイは結局カレーうどんが少し温くなるまで食べれなかった。

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 19:10:33

    深夜テンションともなると唐突に冷静になるもので、5分程してモモイは先程の事が嘘の様に静かに先生のエプロン姿を見ながらうどんを啜る。

    「この後のゲームどうする?」
    「ストーリーあるやつだと完結まで止まらないかもだし格ゲーとか単発で終わるホラゲーとかで良いんじゃない?」
    「この前の物理演算系の奴も面白かったよねー…あの、攻城兵器作るやつ…」
    「あー……」

    思い浮かぶのは先日したそのゲーム。やれパンジャンドラムだ、自立型火炎放射器だとはしゃいでいたのを思い出す。
    自分達で攻城兵器を部品を組み合わせて作り、建物を壊す訳だが、建物に辿り着く前に挙動がおかしくなって爆発したり燃え尽きたり、主柱からへし折れたりと実に深夜テンションに直撃するゲームだった。

    「パンジャンドラムの時なんてモモイさっき並に笑ってたよね」
    「元々は、その手のネタに強い方だったんだけどねぇ……」
    「…え?なに?」

    そうしてモモイはチラリと先生の方を見つつ、すぐに目線を外した。

    「ふ、くくっ…いや、なんでもないよ…うん」
    「ええ嘘でしょ、めっちゃ気になる…」

    また何かを思い出し笑いしかけた様だったが、とりあえず先に食事だとモモイはまたうどんを箸で持ち上げた。
    だが脳内には、先生と交流を持った初期の頃…「もしやこの人おバカだな?」と思い始めていた時の光景が脳裏に浮かんでいた。

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 19:12:47

    おい吹き出すなよ、絶対に吹き出すなよ

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 20:25:28

    つまりこういう絵面ですかね

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 20:37:47

    >>14

    描いたなテメェー!!?

    どうしてその素晴らしい画力でこんなカオスを描いた!!??

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 20:56:17

    >>14

    あなた色んなとこで描いてますね…ありがとうございます……

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 23:50:16

    >>14

    ペロッ、その絵柄……抱っこクロコの人…!!

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 02:08:09

    >>14

    お前は抱っこクロコの神絵師!?

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 02:11:13

    >>14

    デスクワークばっかりなのにいい体してんなぁ先生……

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 07:31:21

    ゲーム開発部先生ならあり得る体型…ムダ毛処理済みとか最高かよ!

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