お願い先生…っ、もう、喋らないで…!!

  • 1シリアスヲ書イテルトナ……24/10/19(土) 16:30:08

    深夜のシャーレの休憩室にて、肩を震わせながらモモイは彼…先生に対してそう言った。分かっている。自分達はきっと正気では無い。
    でなければ、こんな事にはなっていないのだろう。それでもこうして共に夜を明かす自分達は、良くも悪くも似たもの同士なのかもしれない。互いにとってそれが不名誉だろうと……

    「モモイ…」
    「いいからッ、今回は私も…っ、悪かったから…!」

    言葉を詰まらせながらもモモイは下を向き先生の方を見ない様に必死だった。今彼と正面きってマトモな話など出来る気がしない。
    だがこのままでは癒着状態である…先生は一歩近付くがモモイもまた一歩逃げる。口を手で押さえて震えるモモイ。

    …ここまでの状況を誰かが聞けば男女の痴情の絡れと思われるかも知れないが、

    「…やっぱり、この格好ヤバすぎない?」
    「死ぬほどヤバいよ!!なんで今まで気付かないのさ!?」

    この二人に限ってそれは【無い】らしかった。

    「いやだって…」
    「ひぃー!!やめ、て!!今の先生何しても面白いから!!んっふwwwww」

    耐えきれない様子でとうとうモモイは吹き出した。目の前の……トンチキな姿の先生にダムが決壊したのである。

    「なんでっ、こんな…ふひっwww」
    「………」無言サイドチェスト
    「だははははははははっ!!wwww」

    現在深夜2時45分。
    二人は完全に深夜テンションになっていた。

  • 2ギャグガ書キタクナル…24/10/19(土) 16:31:54
  • 3二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 16:41:16

    お疲れ…
    多分だけど鬱ゲーモモイの人だよな…

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 16:44:12

    ありがてぇ……でも無理はしないで…

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 16:45:10

    この惨状に至る少し前の話をしよう。
    前提として彼女、才羽モモイとシャーレの先生は仲が良い。波長が合う、気が合う。という言葉で本人達は片付けているが…ハッキリ言えば類友だ。

    お互いに出会って少ししてすぐに「ははーん…さてはこの人(子)割とおバカだな??」と内心思っていたし行動を共にしてみればやはりである。
    その方向性は基本的は違うが、二人でゲームをしたりと遊びではしゃぐ時にはめちゃくちゃ居心地が良いのでいつの間にやらすっかりバカをする友達感覚の距離感になっていた。

    特に泊まり掛けでB級映画やゲームをしているといつの間にか二人とも深夜テンションで正気を無くして誰も止められない。
    ツッコミ役を決めるならば意外な事にモモイだが、彼女もふざけたらもうストッパーなどいない。そんな二人が今日も今日とてシャーレにて泊まりがけでゲームをし、少し小腹が空いて何か夜食を食べようという事になった。

    「レトルトカレーあるのに米無いや…」
    「うどん麺あるしカレーうどんにしようか」
    「さんせー!」

    そうしてモモイは自身の荷物からエプロンを取り出す。コンビニ系で済ませる事もあるが少し料理する事もあり、自身の白が多めな制服を汚さない為に持って来る様にしていた。

    「熱中してたから汗かいたな…」
    「簡単なやつだし、私一人でやるからシャワー浴びてくれば?」

    そんなモモイの提案に先生は甘えてシャワー室へと消えた。

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 16:59:12

    そうして先生を見送った後にモモイはうどんを2玉茹でつつ、別の鍋でレトルトカレーをあっためる。態々凝った物を作る必要は無い。あとはもうちょっと顆粒だしと醤油を混ぜた茹で汁ごとカレーを加えれば完成である。

    何度か泊まって、普段の業務の多さ故か…先生はある程度清潔さは保ってくれるが烏の行水程にシャワーを早く終えるのを知ってるので、サッサと作ってしまうのが正解だ。そうこうしていれば、やはりいつも通り先生がシャワー室から出て来た様だが、何故かモモイを呼んでいるので、あとはコップとお茶を用意するだけだったが…モモイはシャワー室前へとやって来て声をかけた。

    「どうしたの先生ー?」
    「やらかしたー、シャツ洗濯機入れちゃったよ…」
    「着替えは?」
    「自宅だね……ズボンだけ脱ぎ散らかしたから下に履く物はあるんだけど…」

    既に頭が回ってなかったのか、シャツだけを洗濯機に入れて洗ってしまってるらしい…下を履いていようと、上裸という事だ。
    普通なら、男女のあれそれならば、きゃー!みたいな展開なのかもだが…哀しきかな、この二人はもう互いに深夜テンションのギャグ脳に切り替わっている。

    「え、上に何も着ないで熱々のカレーうどんを…!?」
    「死ぬかな…?」
    「死ぬかも…」

    扉一枚挟みつつ、そんな思考に二人は真っ先に辿り着く。「もっと他にあるだろ」と他の生徒がいたならそう突っ込んだ事だろう。

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:14:37

    ツッコミが存在しない二人は独特のテンポで会話を進めていく。

    「どうしよう、まだ死にたくないよモモイ」
    「カレーうどんが死因とかニュースの見出し飾る事不可避だね」
    「お助け下さい…」
    「うーん……あ」

    そうして頭の回らないモモイは、良い事思いついたとばかりに徐ろに自分のエプロンを脱いで扉の隙間から先生に手渡す。

    「とりあえず洗濯終わって乾かすまでの間で先生に私の装備品をあげよう」
    「ありがとう、ありがとうモモイ様」
    「うむ、苦しゅうない」

    ゲームのし過ぎで仲間間で同じ装備をグルグル使い回すのがパッと浮かんでそのまま実行したが、エプロンなら紐の長さを調節すればサイズは然程関係なく着れる筈だとモモイはこの時、なんの疑問も無く渡したのである。

    そうしてまた戻り、コップとお茶を用意して一足先にコップの中のお茶を少し飲んでいると先生がやって来たので、何も考えず振り向いた。

    ぴたっ、とモモイは止まる。自分のやらかしに漸く気付いた。

    「…モモイ……」

    背が低い女子生徒である自分が着れるエプロン…そうなれば基本的デザインなんて可愛らしいものである。

    パッツパツの女児エプロンで上だけとは言え裸エプロン状態の成人男性を見たモモイは耐えきれなかった。

    口の中のお茶を既に飲み込んであったのが唯一の救いである。

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:29:38

    かくして序盤へと絵面が戻る訳だが深夜テンションでタガが外れた所に先生の女児系裸エプロンは威力が高過ぎた。
    床に崩れ落ちつつ、バシバシその床を叩きながらモモイは爆笑していた。

    「ひっ、ひひひwwww無理ッ!!www顎痛いwwwお腹痛い!!wwwあっはぁ!!!wwwww」
    「…なんで過ちって、やらかしてから気付くんだろうね?」
    「その格好でそれっぽくなんか言っても全部面白いから本気でやめてっっ!!wwww」

    悲鳴をあげているエプロンのフリルを僅かに揺らしながら先生が遠い目をしているのが余計に駄目。もう全部駄目。
    カレーうどんがほったらかされているがまだまだ熱々な様で湯気も出ている。故にもう少しこの馬鹿者同士の狂宴を続けてヨシとモモイと先生は言外に理解しつつ片や相方の姿にヘイローが乱れる程笑い、片やヤケになりながら漫画で見たポージングを上裸エプロンで延々と見せていた。

    「くはっ、ふふひ、ッwww無駄に身体鍛えてるせいでっ!wwアンバランス過ぎるwwww」
    「This is チラリズム」
    「ア°ーーwwwwwやかっ、けほっ…やかましいよッ!!!!wwwwww」

    笑い過ぎで変な震えが出ながらもモモイはとりあえず元気が出ない時に見ようと携帯を向けた。何も言わなくとも先生はポージングしたので遠慮なく2、3枚撮ってからまた爆笑した。

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:30:25

    ここから>>1に繋がるわけか……

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:33:49

    妖怪女装ポッカレモン先生!!妖怪女装ポッカレモン先生じゃないか!!!!
    改めてひでぇ渾名だな!!!!

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 17:49:23

    そこから最早過呼吸手前までモモイは笑った。普通の男女の関係など知らない。完全に二人とも思考が修学旅行中の男子だった。

    「ひ、ひひゅっ…www死ぬww先生のカレーうどんより先に死ぬwww」
    「だ、大丈夫…?」

    流石に先生としての理性が生徒としてモモイを心配するものの、やはりその姿は不審者である。シャーレに盗聴器やら何やらがなくて良かったと心底思う。でなければ次の日、ニュースになるか、ヴァルキューレがシャーレの扉を叩く事だろう。

    「脱ぐべきなんだろうけど、普通にうどんの汁飛ぶの怖いからこのまま着てていい?」
    「ッwwwww」

    モモイは脳内でこのままこの姿の先生と向き合いながらカレーうどんを食べる想像をしてしまった。あまりにも事故でしかない絵面にコヒュッと喉が変な音を鳴らしながらも、熱い汁がかかるのは嫌だよねと優しさで震えながらも親指を立ててオーケーを出した。

    そうして二人でなんとか食卓に着いたものの、テーブルのせいで先生の下半分が見えなくなった事で余計に裸エプロン感が増してモモイはテーブルに沈んだ。片方がめちゃくちゃ笑うとつられて笑う事も多い先生だが流石に心配になって来たので声をかけるが、先程より近い距離でミチミチと悲鳴をあげている胸元の猫ちゃんのプリントがよく見えてしまって、モモイは結局カレーうどんが少し温くなるまで食べれなかった。

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 19:10:33

    深夜テンションともなると唐突に冷静になるもので、5分程してモモイは先程の事が嘘の様に静かに先生のエプロン姿を見ながらうどんを啜る。

    「この後のゲームどうする?」
    「ストーリーあるやつだと完結まで止まらないかもだし格ゲーとか単発で終わるホラゲーとかで良いんじゃない?」
    「この前の物理演算系の奴も面白かったよねー…あの、攻城兵器作るやつ…」
    「あー……」

    思い浮かぶのは先日したそのゲーム。やれパンジャンドラムだ、自立型火炎放射器だとはしゃいでいたのを思い出す。
    自分達で攻城兵器を部品を組み合わせて作り、建物を壊す訳だが、建物に辿り着く前に挙動がおかしくなって爆発したり燃え尽きたり、主柱からへし折れたりと実に深夜テンションに直撃するゲームだった。

    「パンジャンドラムの時なんてモモイさっき並に笑ってたよね」
    「元々は、その手のネタに強い方だったんだけどねぇ……」
    「…え?なに?」

    そうしてモモイはチラリと先生の方を見つつ、すぐに目線を外した。

    「ふ、くくっ…いや、なんでもないよ…うん」
    「ええ嘘でしょ、めっちゃ気になる…」

    また何かを思い出し笑いしかけた様だったが、とりあえず先に食事だとモモイはまたうどんを箸で持ち上げた。
    だが脳内には、先生と交流を持った初期の頃…「もしやこの人おバカだな?」と思い始めていた時の光景が脳裏に浮かんでいた。

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 19:12:47

    おい吹き出すなよ、絶対に吹き出すなよ

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 20:25:28

    つまりこういう絵面ですかね

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 20:37:47

    >>14

    描いたなテメェー!!?

    どうしてその素晴らしい画力でこんなカオスを描いた!!??

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 20:56:17

    >>14

    あなた色んなとこで描いてますね…ありがとうございます……

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/19(土) 23:50:16

    >>14

    ペロッ、その絵柄……抱っこクロコの人…!!

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 02:08:09

    >>14

    お前は抱っこクロコの神絵師!?

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 02:11:13

    >>14

    デスクワークばっかりなのにいい体してんなぁ先生……

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 07:31:21

    ゲーム開発部先生ならあり得る体型…ムダ毛処理済みとか最高かよ!

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 14:44:54

    無駄にいい身体してやがる……

  • 22二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:52:51

    保守

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 22:47:08

    当番として呼び出されたりするのが漸く両手で数えられる程度になった頃、ある市街地での戦闘に参加した。
    双子のミドリがいない状況、他にも戦闘慣れした者やタンクの者もいるので自然とモモイは後方についた。知らない生徒も多くいたし、身内でない相手の戦闘スタイルに初手から合わせるのも無理だと思っての判断だったが、中々派手な戦闘になっていた。
    そうして相手の遮蔽物のタイヤやらが吹っ飛んで自分達の後方へと勢いよく転がっていったのを横目に見てしばらく…いや、もしかすると数秒程しかたってなかったかもだが……ある事が浮かんだ。

    (あれ?後ろの先生大丈夫かな?)

    銃弾程の危険性はないけど、普通に勢いはあった。当たっても死にはしない…とは、思うけど…そんな事を考えて後ろを向いた。

    「ぃいよぉぉおおォオオっ!!?!?」

    歌舞伎役者のキメの様なポージングでタイヤを避けている先生がいた。

    (????)

    停止した思考で一回前に向き直ってからもう一度モモイは振り向いた。ポージングはまだ変わってなかった。というか確実にさっきの奇声も先生だった間違いない。
    え?歌舞伎役者いたんだけど??
    冷静に考えれば焦って身を翻してタイヤを避けたんだろうなと分かるが、ポージングと奇声のせいで頭のハテナがそこに至るまで散々邪魔をした。
    もう一度振り向いた時には体勢も戻ってしまっていたけど幻聴と幻覚にしてはあまりにどちらもハッキリしてしまってた。

  • 24二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 22:57:42

    その後、一緒に戦闘をしたメンバーに「先生歌舞伎役者してなかった?」なんて聞ける様な仲の者はいなかったので、もはや真実は先生に聞くのみである。失礼かなとは思いつつも目と耳に焼き付いたそれが気になり過ぎた。

    「先生さっきタイヤ避ける時歌舞伎役者みたいになってなかった?」
    「あ、やっぱり…?変な声出たとは思ってた」

    ストレートに聞いたらストレートに返ってきた。そしてなんとなくこの時から(ははん、さてはこの先生…属性的にはボケが強いな?)とは思っていた。
    そうして交友を深めていけばやっぱり何処となく「どうしてそうなる」と言いたくなる言動が飛び出る飛び出る。びっくり箱も降参するレベルである。気が合うのもそうだが、姉気質の世話焼きがなんとなく放っておけなくなった。
    ただ、異性としてはなぁ…ちょっとナシだなぁ…としみじみ思うのだった。

    仲良くなったキッカケとしてはそうだ。そしてこれ以降、あの歌舞伎役者の様な奇声とポーズがジワジワ来たせいでローリングする物見ると連想される様になった。疲れすぎていると文字通り箸を転がすだけで笑えてしまう。

    とんだミーム汚染を喰らった気分だが、まぁこの際、気が合う友人が出来た代償と思えば安い……安いか?割と深刻じゃないか?

    「モモイ、カレー服につくよ」
    「やっはひへんへいふぁふぁふいほ」
    「なんて?」

    やっぱり先生が悪いよ。伝わらなかったその言葉を、モモイは口いっぱいのカレーうどんと一緒に飲み込んだ。

  • 25二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 07:44:56

    この先生愉快すぎる…

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 18:07:34

    想像してみたけどあの隈取りさんとかがやってるポージングで「いよぉっ!!」とか言いながら豪速球のタイヤ避けたらそりゃ脳内に刻まれるわ
    忘れようがねえよ…

  • 27二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 21:39:25

    先生はモモイの永遠(に記憶に残るオモシロ野郎)の人なんやなって

  • 28スレ主24/10/21(月) 22:15:17

    >>14

    スレ主です。すみません反応がべらぼう遅くなりました…申し訳ない、素敵なイラストありがとうございます。

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 22:25:44

    そうして夜食も一息ついた頃…用済みのエプロンを先生が外そうとして、止まる。

    「?どしたの?」
    「あ、いや…」

    まるで何か思い出した様に、困った様子で脱ぐのを躊躇った。普通に考えても大の大人の男性…上半身に何も着ない状態で女児スタイルなデザインのエプロンなんて絶対にさっさと脱ぎたいと思うはずだ。

    そうじゃないと言うことは…

    「なんか怪我した?」
    「いや、怪我っていうか…」

    この言い方からして怪我ではないらしい。つまるところ、モモイにとって心配する必要のない…「面白い話のタネ」というヤツである。
    キラン、と目が光りモモイは先生に寄ってニヤニヤしながら追求をする事にした。

    「ほほー…怪我じゃあないなら一体何を隠しているんだねワト先君?」
    「くっ」

    探偵がその助手を揶揄いながらも追い詰めるノリでそういえば、先生もまた分かりやすく追い詰められた顔で顔を背ける。
    互いにテンションがおかしいが、波長が合う者同士ノリノリである。

  • 30二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 07:35:50

    ニヤニヤ教授「混ぜてくれたまえよモモームズくん」

  • 31二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 18:25:09

    保守

  • 32二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 22:44:07

    問ただして来るモモイに先生はそれはもう苦虫を噛み潰したような顔をしたが、最終的には諦めたらしく大きなため息を吐き、顔を手で覆いながらも上を向いた。

    「まぁ…モモイが無関係か、と言われると嘘になるし……」
    「え?私??私関係してるの?」

    はて?最近自分が先生の上半身に何かしたかと記憶の糸車をカラカラ回すが心当たりはない。一体なんだと思い腕を組みつつ先生の次の言葉と行動を待つ事にした。

    「いや、モモイがというか…モモイは悪くないんだ。私が変なプライドを持ったせいだよ」
    「??」

    余計に分からない。だが、首を傾げたモモイと違い、何か意を決した様に先生はバッとエプロンを脱いだ…そこには。

    「……ンンッ!?」
    「なんていうか…そう、もっとキチンと素直に包み隠さず相談すべきだったんだ」

    そう遠い目をしている先生に対してモモイは吐き出しながら目を皿にして、先生の上半身にあるおかしな所を見ていた。

    「え?そこ…え??私との相談の結果でなんかあったの?え?何故?え?え??は???」
    「……あれは、2ヶ月くらい前かな」

    置いてけぼりを喰らうモモイをそのままに先生は回想を始めた。

    両乳首に何故か大きめの絆創膏を貼った姿で

  • 33二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 07:14:35

    先生…何やったんですか…

  • 34二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 07:37:02

    (遠くの方で突然エ駄死エ駄死と鳴くコハル)

  • 35二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 16:53:15

    宇宙猫……

  • 36二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 17:05:21

    まーたトンチキな先生が錬成されるのか。wktk

  • 37二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 22:58:26

    またか…

  • 38二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 23:04:41

    始まりとしては、普段通りの日常からと言っていい。ただその時期の先生はとても忙しかった。それはもうひたすら忙しかった。エンジェル24に働く中学生にエナドリの購入制限をかけられる程だった。

    生徒の為なら粉骨砕身。言葉通りそれを実行できる大人が先生な訳だが…やや自身の私生活を犠牲にしたツケと言うべきだろう。
    ある時なんとなく先生は自身の服の匂いを嗅いだ。違和感という程でもない、なんとなくである。

    (…やば、これ洗濯してなかったか…?)

    寝惚けたか、間違ってインナー含めて2日目に突入した物を着てしまっている事が増えた。

    (これまだ生乾きっぽい様な…ああでも仕事が、時間が…!!)

    洗濯が出来たとしても、乾かす時間さえ惜しい事になった。生徒に不快な思いはして欲しくないので匂い系は色々と対策をしたが…とにかく先生は自身の身の回りが割と疎かになっていたのである。

    そんな生活をして……2週間程して、ある変化が先生の身に起きてしまった。

  • 39二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 07:28:13

    ▽おや? 先生 の ようすが……?

  • 40二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 18:55:35

  • 41二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 22:06:27

    先生はその体調の変化を最初こそ無視していたが次第に困難になった。忙しさが少し緩やかになって洗濯やシャワーやらの清潔さを取り戻してもなおそれは治らなかったのである。

    (……なんか)

    ただ、その悩みはあまりにも人に…それも自分より歳下である異性の教え子達には相談し難い内容だった。だがやはり、先生の中で、それはあまりにも…あまりにも深刻な悩みだったのである。

    (なんか、痒い…!異常に痒い…!)

    汗か何か原因かは分からないが、先生は自身の右側の乳首に異常な程痒みを感じていた。

    (なんでこんな痒いんだ!?最近は清潔にしているのに…!!)

    切っ掛けこそ自分のせいかもだが、それから原因は解決したはずだし、片方だけ異様に痒くなっている乳首に関して何処で調べれば良いのか先生はてんで分からなかった。
    病院か?乳首って皮膚科なのか?そんな事さえ携帯やパソコンで調べ様にもキヴォトスにおいては先生のプライベートとプライバシーはあまりにも漏れ易い情報の一つだ。
    気軽に検索する事さえ憚られたのである。

  • 42二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 05:31:58

    安易に検索しなかったのはプライバシー的なことから考えるといい判断だった、のかも?
    それはそれとして何やってんだ先生

  • 43二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 07:35:09

    先生のビンカンなところが……

  • 44二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 17:50:59

    ……絆創膏って、逆に蒸れない?

  • 45二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:56:16

    最初こそ念入りに洗ってみたり、通気性の良いアンダーウェアを着たりと対策はしてみた。だが駄目だった。あまりにも効果が出ない……痒いなぁと人がいない所で掻いてしまったせいか、とうとう皮膚が剥がれた時は泣きたくなった。

    右の乳首だけ脱皮が始まったとか人生になかった経験過ぎて恐怖さえ感じる程である。
    なによりただでさえ人に言い難い相談内容なのに、教え子なんかに「最近右乳首が痒い上に脱皮を始めたんだけどどうすれば良い?」なんて黒服並に口が裂けても言いたくなかった。

    もはや自分はこの異常な状態の右乳首と生涯共に過ごすのか?なんて悲壮な様であまりにも馬鹿な考えに思いを馳せていた時である。

    「はーいミドリー、動いちゃ駄目だよー」
    「んむっ…うー」
    「次はアリスだからね〜」
    「はい!アリスも待機状態です!」

    偶々ミレニアムに用があったのでゲーム開発部に顔を出した時…モモイが両手を使ってミドリの頬を掴んで何かを優しく塗っていた。

    「あれは…?」

    そう気になって声に出しているとロッカーから出て来たらしい、隣にいつの間にかいたユズが答えた。

    「クリームを塗ってるみたいです。アリスちゃんはロボットだから問題ないとは言ってましたけど…真似っこしたいみたいで…」

    微笑ましそうに答えるユズだったが、先生はモモイがキャッキャと今度はアリスに楽しげに、かつ優しく塗っているそのクリームという物が気になった。

  • 46二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 03:34:44

    あっ(察し)

  • 47二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 13:17:10

    先生「ひらめいた!(悪手)」

  • 48二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 21:48:21

    先生どうしてやらかしてしまうん?(先行入力)

  • 49二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 22:17:42

    そこまでの話を聞いてモモイは一度先生の話を止めた。とりあえず一言言わねばならないと思ったからである。

    「…バカなの?さっさと病院いきなよ…真菌とかかもしれないじゃん…」
    「嫌だよ乳首が水虫とか!!!余計に人に言えないよ!!!」
    「自業自得でしょ!?」

    そうして一度ツッコミを入れてスッキリしてからモモイは話を戻した。

    「えっと…?それで、私がミドリ達にクリーム塗っていたのがどうしたの?」
    「……ほら、相談、したじゃん」

    相談…?はて?と思いつつも、すぐに思い当たるものがあり、モモイはまたもや「え?」と呆気にとられた顔を先生に向けた。

    「え?あの時の話…?」
    「そうそう……」

    そうして先生が話し出したのは、少し前の事……ある日先生がやたら真剣な顔でモモイにある相談を持ちかけて来た時である。

    「あの、モモイ……乾燥肌とかさ、痒みに効くやつとか知らない?」
    「乾燥肌…?」

    流石に、流石に「何処が」なんて口が裂けても言いたくなかったが、結局は乳首も露出している部位でほぼほぼ皮膚みたいなものだ。そう思って先生は敢えて部位に関しては秘匿しつつモモイに相談したのである。

  • 50二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 23:11:01

    これが報連相の一つも欠けてはならない理由かぁ……

  • 51二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 09:28:15

    ハッカ入りとかなんかそういうの奨めちゃった……?

  • 52二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:44:09

    軽い相談風に話してしまった先生の運の尽き

  • 53二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:26:49

    モモイが悪いんだよ……

  • 54二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:06:55

    「乾燥肌とか、もしくは湿疹とかそういうの?」
    「まあ、そんな感じかな……生憎そういう時に聞くクリーム?医薬品とかに詳しくなくてね…」
    「私より詳しい人いるんじゃ…」

    無論そうだろうが、その辺りに聞けば今度は患部は何処だと詳細を話す必要がある。だからこそモモイに聞いているのだ。

    「この前ミドリとかに塗っているの見たのもあって…私みたいな男性が持ってても変じゃないのとかは無いかな…?」
    「う、うーん…」

    釈然とはしなかった様だが、モモイは一応考えてくれた。結局のところ頼られることは嫌ではないし、世話焼きだったりするのである。

    「最近は無香料とかも多いし…シンプルなのを薬局で買うのがいいとは思う…」
    「なるほど…他には?」
    「うーんと、ああ、買うなら「高保湿」とかちゃんと書いてあるのがいいと思うな」
    「ふむふむ…」
    「ところで先生って肌が敏感肌だったりする?」

    敏感肌……というものでは無いと先生は思った。だが塗る場所は人体の中では割と敏感な場所ではなかろうか…と考えた結果、そうかも知れないと頷く形となったのである。
    そうして、じゃあ…とモモイが携帯端末をポチポチと押しながらある保湿クリームを勧めた。

  • 55二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 05:04:49

    内容物によって、どのレベルまで悲惨なことになるのか決まる

  • 56二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 07:21:58

    いったいナニを奨めてしまったのか……続きはwebで!

  • 57二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 16:49:23

    >>56

    此処がwebじゃい!!

  • 58二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 21:21:24

    保守

  • 59二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 22:18:00

    そうしてモモイに勧められたのは《これで貴方も赤ちゃん肌!!》みたいなフレーズで売っている物で、ぱっと見はやや可愛いよりのシンプルな見た目だが、効果は中々な物だと勧められた保湿クリームである。
    赤ちゃん肌が云々言うだけあって、赤子にも使える程刺激成分は少なく、敏感肌な人にもピッタリなものだ。

    「あー…確かにすすめたね、そんなの」
    「そうだよ、思い出した?」
    「思い出したけど…それで先生がちく……そこに絆創膏貼る事になる経緯は全く分かんないや」
    「まぁ…そうだよねぇ」

    もしかして先生の肌には合わなくて余計に荒れてしまったとかそういうのだろうか…?もしそうなのだとしたら確かに少しは申し訳ないと思う。
    …だがしっかりと話さない先生の責任もあるし、そもそもそれなら左の乳首にまで絆創膏を貼ることになる理由には不十分である。

    「なんかアレルギーとかに引っかかっちゃった?それ小さい頃によく使ってたから気軽に教えちゃったけども……」
    「…いや、アレルギーとか、悪化したとか…そういうのじゃ、なくてさ……」
    「ええ???」

    余計に分からない。モモイは軽く身体ごと首を傾げた。視界が横になるものの、それで答えが出るわけではない。
    シャワーを浴びた後の為か、少しだけ絆創膏の端が捲れかけている事しか分からなかった。

  • 60二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 05:52:35

    そういや痒かったの右乳首だけだったね……文に起こしたら尚更笑える

  • 61二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 07:16:17

    どういう…ことだ…?

  • 62二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 08:57:50

    乳首に違和感。赤ちゃん用ケア商品。
    導き出される答え…… 先生が子供に母乳を与える絵面

  • 63二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 18:20:40

    >>62

    その後先生の恋人になる生徒どんな顔すりゃええんじゃ…?!

  • 64二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:21:18

    >>63

    ポッカレモンを「フッおもしれー男…」で済ます女だ、慣れてるさ

  • 65二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:10:10

    とりあえず先生にどんなバカなオチが待ち受けていたのかを想像しても分からなかったモモイは腕を組み、念の為頬に力を入れて笑わない様に堪える準備をした。
    深夜テンションだが、デリケートな話で笑ったらいけない位の常識を失ってはいなかった。

    「…えと、じゃあ、どうしたのかな?」
    「すごい効いたんだよ」
    「あ、効いたんだ」

    ひとまず自分が勧めた物で先生の乳首が大変な事になったとかでないならば良かったと思いたかったが…だとしたら絆創膏の意味は分からない。

    「…あのさ、あれ凄かったんだ。もう塗って数日で効果が出てさ…痒みで眠れない日もあったのが嘘みたいにスゥっと……」
    「良い事だね…?」
    「うん良い事だったよ…だけど」

    つまる所、それによって別の問題が発生したという事なのだろうが…一体なんだというのだ。もうサッサと言って欲しい…正直「笑うなよ?絶対笑うなよ?」というこの空気で既にもう口角がプルプルと上がりかけている。

    そんなモモイに気付かず先生は、遠い目をして、言った。

    「………効き過ぎたんだよ」

    そのまま顔を覆う先生に、モモイはまさか…と思いつつも先生の言葉を待った。

  • 66二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:19:07

    「もう、めっちゃ効いてさ……再発も怖かったから毎日の様に塗ってたんだよ」
    「乳首に?」
    「乳首に」
    「毎日?」
    「毎日」

    効き過ぎた、というのならば…過剰に効果が出たという事だ。
    勧めたものは高保湿、赤ちゃん肌なんて感じに謳う商品……つまり、その効果がフルに発揮したという事は……恐る恐るモモイは口を開く。

    「……え、と…まさかだけど…」


    「………めっっっちゃ、つやぷるピンクになってさ」
    「ッッッ!!!www」

    もうやや途中で察したモモイは笑いそうになるのを堪えようと頬や顎に全力で力を込めたが、ヒュ、ヒュと笑いが飛び出そうになるし、口が閉じられない。お陰で腹筋と顎が攣りそうである。

    「片方だけに塗ってたから半分メイクみたいに差が分かりやすくなっててさぁ…」
    「ひっwwwうwwっっ、くwwww」

    もう肩を震わせながら過呼吸にでもなった様に声にならない声でモモイはテーブルに沈んだ。想像したらもう深夜テンションには耐えられなかった。

  • 67二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:25:58

    どうしてそんな事をしたんだ。そうなるまで放っておいて…否、バカ正直に塗り続けたんだ。色々と言いたい事があるが、最早まともに会話が出来る状態じゃない。

    「なんっ、ひだwwwwwふふふww」
    「「なんで左も?」って?……片方だけって事実にパニックになって左にも塗っちゃって…」
    「だっっはwwwwwww」

    肺の中の酸素が全て無くなるんじゃないかとモモイは思った。
    バカだ。バカが此処にいる。キヴォトス中に宣言したくなる程間違いなくバカだ。
    もうほぼほぼ耐えきれてないのだが、声に出して大爆笑してやらないだけ…もしかしたら笑ってやった方が優しいのかもだが、もう声が出る程の余裕もなくモモイは笑うしかなかった。

    「どうしよう、これから先、私に恋人が出来る日が来たら「私の乳首めちゃくちゃピンクだけどいい?」って聞いた方が良いかな」
    「駄目に決まってんでしょwwwwww」

    まさか未来本当に恋人が互いに出来ると知らないモモイと先生は現状の悲惨さに現実逃避と笑いで乗り切る他なかった。

  • 68二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:28:29

    クソボケ先生がよぉ!!!!ww
    ってかそうか、これモモマキの前日譚の方なのか…じゃなきゃ深夜に二人でいる訳ないな

  • 69二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 05:59:47

    この、なんというか……おばか!!

  • 70二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 07:25:09

    その未来で「そんなこともあったねぇ」「まさか本当でできちゃうとはねぇ……」とかしみじみ言ってそう、つやぷる乳首で

  • 71二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 17:32:42

    言ってることはシュールなのにギャグオチみたくなってるの、ホントにさ
    あと聞いてもないのに燃料投下してるの先生これ最早分かっててやってるだろ笑

  • 72二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 20:24:16

    モモイと先生はツーカーだからな……

  • 73二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:24:53

    堰を切ったように笑っているモモイはもう折角だからと聞くことにする。

    「え?wwwwあの、つやつ、ブフッwwwピ、ピンクになったのは分かったけど…wwなんで、絆創膏貼ってるの…?wwww」
    「隠したかったのもあるけど…こうしたら少しはまた荒れてピンクも霞むかなって…」
    「ひぃwwww」
    「ただ思うんだけどこれって寧ろ保湿してる気がする。パックみたいに湿度の逃げ場がない」
    「分かってるならしないでよwww」

    バンバンとテーブルを叩く様は行儀が悪いだろうが、もうただでさえ笑っている状態でこれ以上の笑いによる衝動の逃し方を知らない。
    というかもう、一度笑うと全てが面白く見えて来る。なんでちょっと剥がれかけてるんだ。
    ピロピロと先生が動くたびに揺れている所が死ぬ程間抜けである。

    「女子顔負けのピンクwwwうひwwもう無理想像で無理www」
    「……見る?」
    「誰が見るか!!!ひひ、ひーっwwwwww」
    「いやもうこの際この私の胸部に出現した2匹のピンクバブルスライムをどう対処しようか開き直って聞こうかなって」
    「聞かないでよそんなの生徒にっ!というかバブ、ル…ッwwwwやかましいよwwww」

    先生が余計な事を言ったせいでどれ程ツヤプルかが想像出来てしまってモモイはもう駄目である。ワンチャン乳首がピンクになる前に言えば、素直に患部を言えばそれなりの対処を共に考えたのにと思う。
    だがもう無理だ。乳首の色変換マジックとか当然知らないし…自分の端末だろうと、先生の端末だろうと「乳首 ピンクになった 対処」「乳首 黒くする 方法」みたいな検索歴が残ると考えるだけであまりにも悲惨である。

  • 74二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 07:35:35

    ホントこの二人で話してると湯水のようにギャグと笑いが湧き出して来るなぁw

  • 75二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 15:06:47

    震えながらうつ伏せになってテーブルをダンダン叩くモモイを想像するだけで幸せになれるスレ

  • 76二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 20:21:34

    >>75

    映像化したら音MADの格好の素材になるやつ!

  • 77二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 23:46:32

    真夜中に上半身裸の成人男と、高校生の女子が一つの部屋にいるという…文脈からはあまりにも想像出来ない程の色気の無い……シュールとカオスが混ざった空気である。
    ケラケラ笑い続けるモモイに最早開き直って真顔でポージングしたりボケ倒して更にモモイを笑わせる事しか考えていない先生の二人はこうしてまた更に夜が更ける中笑い倒してふざけ倒すのである。

    あくまでも二人に互いの恋心は無い。モモイも先生を強く信頼しているし、先生とて信用や信頼があるからこんな真夜中に彼女をシャーレに呼んで泊まり込みでゲームやら戯れ合いをしているのである。

    そもそも、モモイからしても…例えめちゃくちゃ頼りになる大人の異性とはいえ、今回の様に不定期的にお馬鹿な行動をしては自分がツッコミに回る相手は、恋人よりはやはり友達としてが一番楽しかった。

    「まぁそうそう先生が誰かと色恋沙汰とはならないし平気でしょww…はぁー、笑ったー…笑い死ぬかと…」
    「やっぱり病院行くべきなのかなー」
    「まだそれ引き摺るの!?wお医者さんも困るでしょソレは!!w」

    この場合、皮膚科だろうか?実際先生の乳首の状態は手入れをしたらめちゃくちゃ綺麗になったという事実であり、病気やらなんでもない為、医師に相談したとてどうしようもないと思われる。

    「まぁ、確かに…そうそう恋人が云々とはならないだろうけど……はぁ、とんでもないデバフを抱えた身体になってしまった…」
    「最早呪いのレベルだねぇ…」
    「……でも確かにモモイが言う通りすぐに誰かとどうこうとはならないから平気か」
    「うんうん」

    そうしてひとまず「乳首には二度とケアをしない」方針で話は決まり、互いに教師と生徒で恋人なんて常識的に考えてもそうそう無い無いと手を横に振るのだった。

  • 78二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 07:28:21

    ※なお未来

  • 79二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 17:25:55

    バフに見せかけたデバフなの、笑うわそんなん

  • 80二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 21:47:41

    ──────
    紆余曲折ありながらも無事結ばれる事が出来た恋人との逢瀬を楽しんだモモイは、その帰り道にてふとその様な事を思い出す。

    (そういやアレどうなったんだろ…)

    その日その時の狂気のテンションならばともかく、普通に考えても自分の教師の乳首の色について言及してゲラゲラした事あるとか誰にも言えないし、それを話した本人に対しても改めて思えば中々酷い態度だったかも知らないとモモイは思い反省した。

    ……とは言え此処はキヴォトス、何処で誰が見聞きして噂が広がるかなんて恋人であるマキとのドタバタの際によぉく学んだモモイは一応自宅に着いて、ミドリにも聞かれない様に自室に鍵をかけてから先生にまずモモトークを飛ばした。

    「先生先生!!」
    『モモイモモイ!!』
    「今から電話しても大丈夫?」
    『何かあった?』
    「寧ろ先生に起きた事で話したいなと」
    『私に…?良いけど』

    そうして先生から許可も貰った所で電話をかけた。最初に許可を得ただけにワンコールで出てくれた。ただ、急に電話した事で少し心配させてしまったか…「何かあった?」と優しく聞いてくる先生の声は頼りになる大人のものである。
    どうしてこんなにキチンと先生が出来るのに、普段はああも頓珍漢なんだと思いつつも、モモイは本題にサッサと入る事にした。

  • 81二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 06:23:27

    今回は情報に気をつけてるな、ヨシ!
    ただもし聞かれたとしても「『乳首』どうなった?」は傍から見れば意味不明すぎて草

  • 82二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 14:08:06

    笑いすぎて不審者見るみたいな目で見られたわ

  • 83二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 22:34:10

    「ほら、先生に恋人云々〜みたいな話をした事あるじゃん…あの、ピン…っ…ピンクバブルスライム事件の時…ッ」
    「…あー…あったねぇ…」

    懐かしそうにも、思い出したくなさそうな様子にも聞こえる。どちらにしようと遠い目をしている事は分かるモモイは思い出し笑いを耐えながら続きを話した。

    「それで今…最近二人も良い感じな気がするし…アレってさ、どうなったのかなーって…」
    「なるほど…それについて遂に報告する日が来たか…」

    モモイは瞬時に(あ、またバカな事したんだろうな)と理解した。大抵この手のノリになって、勿体ぶりながら先生が話す時は「怒られたくないから遠回りしつつも、あわよくば笑い話で終わらせたい」という事なのである。
    さてさて一体アレからまたどんなバカをしたのかな?とモモイは念の為もう一度、ミドリが自室の外にいないか確認をして聞く体勢に入った。

    「あの珍事件から割と日にちが経ったけど、自然治癒だとどうしても限界があってさ」
    「治癒っていうか本来なら悪化の筈なんだけどね…それで?」
    「時間に任せても未だにくすみピンクから脱却出来そうになくってさ…」
    「くすみはしたんだぁ……」

    自身の教師の乳首の色を想像するとか、人によっては「ふしだら」だ「エ駄死」言われそうだが…状況がどうしたってギャグだから幸いにもその様な幻聴は聞こえなかった。

  • 84二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 03:19:00

    これにはコハルも一安心
    ……あの子だとこのギャグ濃度な世界でもムッツリエ駄死しかねないところはあるが

  • 85二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 13:58:37

    ツヤテカピンク乳首の先生って字面だけでまず面白い

  • 86二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 22:54:54

    「霞んだとはいえ、まだまだ全然ピンクしてると思って…一応色々調べたんだよ」
    「ほほう…」

    部屋の真ん中にあるミニテーブルに思わずゲン○ウポーズをしながらモモイは先生の話の続きを待つ。もし誰かに見られたら知られたら…と思って調べる事に躊躇していた筈だが……まぁ男性となると水着なんかはラッシュガードの様なものじゃないと隠せないし、女性と比べると防御力は低いかもしれない。そうなるとずっと隠し通すのは確かに難しそうだ。

    無論、キヴォトスに暮らす生徒に度々その手の防御力をかなぐり捨てた様な者がいるなんて事に関しては言ってはならない。

    「やっぱり黒くなる事は悪い事扱いなのか割と治療方面の事ばかり書かれてたけど…」
    「うん」
    「逆に言えば治療法がある以上黒くなる原因は割と確立されているわけで」
    「あー…確かに?」

    話す内容はあまりにふざけているが真面目に調べたらしい先生に対し、モモイも笑う事なくこちらも真面目に聞いていた。

    「ただ、その中で…ちょっとね…気になる事があってさ…」
    「気になること」
    「うん、ホルモンとかその辺り…」

    先生の乳首の変色はあくまで保湿クリームという外部的要因が原因と思われるが…確かに体の内側からの対処も有りなのかとモモイは納得しながら聞いていたが、ホルモンの話から先生の声は少し暗くなった。

  • 87二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 23:06:12

    はて、どうした事かと思うモモイに先生は通話越しに溜め息を吐きつつ話した。

    「なんかさ…あるホルモンが増えると黒くなるーってあってさ」
    「へぇ…」

    モモイは整形等の知識は無いが、ホルモン注射とやらは聞いたことがある。乳首の色で…と言うとアレかもだが、本気で悩んでるなら確かに方法としては…なんて思っていると

    「……たださ、その、ホルモンがさ」
    「うん」
    「………女性ホルモンだった」
    「…………」

    じょせいほるもん…じょせいホルモン……女性ホルモン。と思考のローディングに時間が掛かりながらも理解したモモイは少し間を置いてから口を開いた。

    「…まぁ女装したし、今更じゃない?」
    「女性になりたいわけじゃないよ!?」
    「いいじゃん、応援するよ。先生の選択を」
    「ちょっと真剣に捉えて優しくするのやめて!?私は別にその手の道に目覚めたわけじゃないんだ本当に!!!」
    「ヤッパリソノテノサイノウガアッタンダネー」
    「やめてぇぇえええ!!?」

  • 88二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 03:04:52

    女先生爆誕スレ……!

  • 89二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 05:25:22

    内側から女性になりたいほどだったのか……(勘違い)

  • 90二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 16:53:47

    先生の心の叫びが一人虚しくシャーレに響き渡る──

  • 91二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 21:03:40

    でも大丈夫だよ、私達とモモイはそんな先生を応援してる(なまぬるいほほえみ)

  • 92二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 22:13:24

    ひとしきり先生を弄った後でモモイは改めて先生に聞くことにする。

    「ええと、それで…?女性ホルモン注射…とはいかなかったんだよね?多分」
    「そこまでのリスクはちょっとね……そもそも私は注射嫌いだし」
    「そっかぁ」

    大人にしては情けないかも知らないが、まぁ好きな人もいないだろう。何より乳首の色の為にそこまでのリスクを取れないのは理解できる。
    そこまで考えて、ある考えに辿り着いたモモイは先生に聞いた。

    「というか、女性ホルモンで黒くなるならさ?」
    「うん?」
    「実はピンク色の方が男性ホルモンが多い証なんじゃないの…?」
    「…………ハッ!!」

    恐らく電話向こうで( ゚д゚)みたいな顔をしている事だろう先生を想像すると少し笑えたのだがまだモモイは吹き出すのを我慢した。

    「ピ、ピンク色は男らしい証…だったとでもいうのか…!?そんなまさか…!?」
    「いや、そこまでは知らないけどさ…でも少なくとも無理して今のくすみピンクから脱却する必要は無いんじゃない…?」
    「ええ…私まだ他にも試したんだよ…?」

    まだ何かしたんだ。という言葉が喉元まで出かかって止まる。まだ、まだだ…きっとまだ面白いバカをこの先生はしている筈だとモモイは悪い顔をして聞き出そうとしていた。

  • 93二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 05:58:57

    なんというか、まともな方法でも頓珍漢な方法でも、シリアスなまま言われてしまったら箸が転がっても笑えるレベルで笑ってしまいそう

  • 94二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 07:37:40

    ピンクは男らしい証……あれ、モモイ……?

  • 95二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 17:11:05

    一体他に何を試したんだ……

  • 96二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:23:20

    「他にもって…何したのさ…」
    「…いや、あの……」
    「言った方が楽になるよぉ?」
    「ち、違うんですお巡りさん…」

    通話越しに取り調べの様なテンションで話す二人だったが、結局のところ先生はウケ狙いも含めてモモイに話すのであった。

    「後はね、乳首に対して刺激を与え過ぎるのも良くないよーみたいな記事を見かけてね」
    「ふむ、そうなんだ」
    「そうそう、摩擦とか乾燥とかね…」
    「へぇ…」

    事実、先生の乳首はクリームのケアをする前に皮が捲れた事があると言っていた。乾燥系の原因は間違いなくあっただろう。

    「だから、その、乾燥と刺激をなんとか与えようとね?思って、ね?」
    「…うん?……うん」

    乾燥と刺激を与える方法…なんだろう?ドライヤーの風でも直当てし続けたとかだろうか…?そんな風に考察をしているモモイに先生は話していた。

  • 97二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:36:01

    ミドリがコンビニから帰って来ると姉の部屋が騒がしかった。また何かシナリオのアイデアで悩んでいるのか、それともゲーム攻略で四苦八苦しているのか…そんな風に一度通り過ぎようとした時である。

    「本当に!?本当にそんな事したの!?」
    (?…なんだろ?)

    どうやら誰かと話している様だった。

    「なんでそんっ、いや、バカでしょ!?ええ?!絶対よくないの途中で気付きなよ!!」

    随分と熱の入った話し方に、オンラインゲームでの味方がおかしなプレイングでもしたかと少し気になりドアに耳を傾けた時である。

    「改めて聞くけど本当にそんな事したの!?」







    「◯首に乾布摩擦をっ!?!?」
    (なんの話?!?!?!)

    ミドリはあまりの内容に首が痛くなる様な勢いで部屋のドアの方を見た。

  • 98二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 06:17:37

    ちょっと場面は違うけど、まんま>>81みたいになってるの笑う

  • 99二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 07:27:32

    うーんこれはアンジャッシュの予感……!

  • 100二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 17:33:11

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 19:08:23

    多分これモモイじゃなくても爆笑して机に伏す生徒たくさん居るよ

  • 102二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 21:41:31

    とんでもない内容の会話が聞こえたせいでミドリは慌てて、しかし静かに荷物を素早く片付けてモモイの部屋にヘッドホンを外して盗み聞きを開始した。良くないことだとは思っていたが、流石に乳首に乾布摩擦とかいうワードにつられてしまった。
    幸いにもドア向こうのモモイは気付いてなさそうで、会話は続いていた。

    「摩擦やら乾燥を手っ取り早く手に入れようとして人として色々失い過ぎてる事になんで途中で気付かなかったの!?」
    (摩擦…?乾燥…?なんで??え、肌に普通に悪いよね…?)

    中々普段聞かないレベルの勢いで口が回るモモイの声を珍しそうに聞きながらも、電話相手が誰で、何故乳首に態々そんな事をしようとしたのか分からないので疑問が強い。
    ミドリの頭にもハテナが多く浮かんでいた。

    「そりゃ痛いだろうね!?…はい?いやあのさぁ!それをセーフにするのはおかしいでしょ?!」
    (やっぱり痛かったんだ……セーフって、なんか他にもしたのかな…?)

    モモイと先生のプライベートな会話をよく知らなかったミドリはまさか先生の奇行に対してモモイが突っ込むという形式が完成してると知らずに、続きを聞いていると…

    「真面目に乾布摩擦するにしてもそのチョイス間違ってるからね!?なんでソレを使うのさ!?」
    (…それ?)
    「なに乾布摩擦するって人がフワモコタオル使ってんのさ!?!?」
    (?!?!)
    「「取れるかもって怖かった」ってさぁ…!ヒヨる方向が異次元すぎるんだよ!!!そりゃあんまり意味ないだろうね!?」
    (こ、怖かったのかな、相手の人……)

    そりゃただの乾布摩擦でも擦ると痛かったりするだろうし…する部位が部位だとは思うが…

    「肝心な所で怖気付く位ならしない方が良いのになんで頓知気ルートで突き進むの??お願いだからその手のおバカ行動をする前に10秒だけで良いから立ち止まって考えてみなよ……」

    普段は暴走する側のモモイとは思えない程真っ当なお叱りをドア越しに聞きつつミドリは盗み聞きを続行する事を決めた。

  • 103二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 07:23:19

    気になるならミドリもやってみる?(悪魔の誘い)

  • 104二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 12:35:58

    黒くするには摩擦や刺激があればいい(分かる)
    →黒くするために摩擦や刺激を与えよう!(……成程?)
    →乾布摩擦をしてみよう(なんでそんな変な方向ばかり思い切りがいいのよ!)
    →でも怖いな……ふわもこタオル使うか(刺激がどっか行っちゃった)

  • 105二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 19:56:24

    方向性が迷子……!

  • 106二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 23:37:33

    そんなミドリに気づかないまま…しかし奇跡的にも先生の名前を出さないまま、モモイと先生は会話をしていた。
    お陰でミドリの脳内で色々とモモイの知り合いの誰が…と暴走機関が働いてしまっているのだがそれこそつゆ知らず、というものである。

    「はぁ…まぁ、ホルモン注射も乾布摩擦もどっちも私からすると凄いおバカルートだけど、とりあえず本格的な手段にはならなかったわけだよね?」
    「うん、ただやっぱりまだ、まだ何か方法はないのか…!って考えてさ」
    「考えないでよそんな事……しかも私に隠してそんなおバカ計画進行してたとか日常的な時もそんな事考えてたのかなー?ってなってまともに見れなくなりそうだよ私……」
    「ごめんて……私も正気ではなかった自覚はあるんだよ本当に…」
    「本当に頓知気破天荒で私は気が遠くなりそうだよ。話聞いてるだけなのに…」

    そんな風に話して、まだ何か…と言う所からしてもまだ何かやろうとしてた事は分かる。そしてそれがロクでもない手法なのも聞く前から理解している自分がいる。
    伊達に親友していないのである。

    「…他には何したの?」
    「い、一応これで最後だよ…!」
    「よかったよ、もうお腹いっぱいだからね…胸焼けしかけてたよ…」
    「本当に申開きようもありません…」

    ツッコミ続きの時に普段は何か飲み物を飲んで小休憩を挟む事もあるモモイだが、今回はあくまで自室でサクッと終わらせるつもりだったのですっかり喉はカラカラである。
    まさかこんな不意打ちで特大大ボケ爆弾を喰らうとは思わなかったのだ。

  • 107二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 05:23:05

    ここのミドリ、先生のトンチキ話に影響されて尻尾で尻を開発してそうってセイアちゃんの勘が言ってた

  • 108二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 07:39:56

    ミドリの脳内でユズ辺りにイメージ変換されてそう

  • 109二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 16:32:12

    まだ自分でできる範囲に留まってたのが救い

  • 110二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 22:27:47

    先生サイドの声は流石に拾えないものの、ミドリはピッタリとドアに耳をつけて会話を聞こうとしている。ヘッドホンも外した辺り中々本気である。仕方がない、あまりにも内容が気になり過ぎた。

    「えーと、それで…最後は何やらかしたの?」
    (やらかした前提だ…)
    「当たり前でしょ、もうそっち方面での信頼信用もバッチリなんだからさ…」

    思わず自分の心の声が聞こえてしまったかと思ってドキッとしたがどうやら偶然らしい。姉のこの様な間が良いのか悪いのか分からない発言には幼少の頃から付き合っているものの、中々慣れない。

    「ほらほら、さっさと吐いちまった方が楽だよ旦那ァ…?」
    (悪徳刑事の取り調べみたいな事言ってる……でも本当、何したんだろ…)

    乾布摩擦もとんでもないが、ホルモン注射なんていうワードも聞こえた以上、相手の乳首に対する悩みようは本気に思える。
    一体全体、なんの悩みなのかもなんでモモイに相談しているのかも不明だが…

    「へ?急になんの話………まぁ確かに、色素の問題なのかな…?…いや、それでカリン先輩とか、ゲヘナの風紀委員の人を引き合いに出すのはかなり失礼だよ?!乳首の色と共にデリカシーも失った!?」

    なんだかよく分からないが、何故か知り合いの先輩の名前が出る。少なくとも、電話相手はカリンではなさそうだとミドリは理解した。

  • 111二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 08:48:57

    真剣に話してるけど、乳首なんだよなぁ
    いやデリケートゾーンなんだから真剣でいいのか?

  • 112二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 12:22:23

    色素ねぇ
    ポッカレモン先生のことだから黒っぽい食べ物を食べまくったとかでは無いことは分かる

  • 113二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 17:04:48

    割と語感がよくて草 >ポッカレモン先生

    初手トンチキのインパクト強かったなぁ……w

  • 114二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:48:13

    「…え、いや、まさかだけど……そんな事してないよね?」
    (まさか…?)

    モモイの発言に気になってミドリは更に扉にピッタリとくっつく。
    あまり良くない事とはいえ、根はモモイの双子……割とちょっと悪い事には抵抗がなかった。

    「ひ、人は、巻き込んでないよね?」
    (?人を巻き込む??)

    乳首関連で人を巻き込むとは??ミドリは頭がハテナで埋もれた。乳首とかいうプライベートもプライベートなところで人を巻き込む問題ってなんだと思ってしまうが…よくよく考えれば姉が今ちょうど巻き込まれていた。
    姉のテンションからしても相手は親しい人なのだろうか?改めてモモイの通話相手が誰か気になるミドリだったが、今はそれよりも相手が何をやらかしたのか気になって仕方なかった。

    「ああ…やっちゃったのか…どうして、どうしてそんなバカをする前に一度は私に相談とか…立ち止まる事をしないの…?」
    (て、手遅れかぁ…)

    どうやら相手は既にやらかした後らしい。普段は能天気な気質のモモイがここまでいう辺り、詳細は知らないが中々取り返しがつかない事をした様だ…ミドリは内心そっと合掌した。

  • 115二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 04:07:44

    お姉ちゃんの交友関係よりも気になるお相手のやらかしよ

  • 116二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 08:15:27

    なにやったよ先生ぇ……

  • 117二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 18:38:08

    誰を巻き込んだか、それが重要だ
    彼女ちゃんなら笑って許してくれるだろうし

  • 118二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 23:05:00

    保守

  • 119二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 00:46:20

    流れ見る限り恋する前っぽいから本当にどうなるんだろうね

  • 120二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 08:12:46

    >>117マキでしょ

  • 121二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 08:42:28

    >>120

    なるほど上から色を塗れば良いと

  • 122二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 18:52:56

    >>115

    普段トンチキなストーリーを作るとはいえ、そんな姉の部屋から「乳首乾布摩擦」なんてパワーワードそうそう聞かないだろうからね…

  • 123二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 22:57:34

    中々やらかしの内容を言わない事に焦れるミドリだが…そもそも盗み聞きをしている自分にそんな都合よく聞こえる訳ないか、とやや諦め気味に、だがもしかしたらと思いながら盗み聞きを継続していると

    「一応聞くけど何処の………嘘でしょ、春葉原にそんな所あるの?」
    (春葉原…?)

    春葉原といえばミレニアム自治区内に存在するサブカルチャーが発展した街である。そこに電話相手は行ったようだ。
    何の為かは分からないが…姉の口調からしても乳首の話題は継続中の様だし、その為にあの街に?と思うと余計に謎が深まる。

    「念の為聞くけどどの辺り……もうその辺り二人で歩くの嫌だなぁ…!すごい嫌だなぁ…っ?!」
    (二人で…?二人で出かける位に仲が良い人なんだ…)

    そう思ってモモイと仲のいい人物を脳内でピックアップしていると、とうとうモモイの口からやらかし内容を聞くこととなる。

    「いや、本当…絶対覚えられてるからね!?」
    「…?」
    「日焼けサロンに乳首だけ焼きに行く人なんかキヴォトスにいる訳あるかぁああ!!こんの大馬鹿!!!」
    「っ!っく…!w」

    ミドリは慌てて口を押さえた。あと1秒でも自分の手が口を塞ぐのが遅れたら姉に気付かれた事だろう。

  • 124二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 06:03:07

    あぁなるほど……なるほど……?
    おばか!?

  • 125二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 06:28:59

    普通に全面焼いても目立たなくはなるだろうにどうして変なことしちゃうんですか?

  • 126二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 07:08:40

    …!?……!?

  • 127二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 07:22:37

    秋葉原のパロ地名、実際にゲームであったっけ
    ……とか思ってたら先せェ! 何やってんだせんせェ!!www

  • 128二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 18:38:02

    連れてったの誰だろう常連だったら死にたくなるな

  • 129二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 21:17:07

    当然ながらキヴォトスじゃなくてもそんな客はそうそういない
    いないのである

  • 130二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 21:31:18

    無理wwwwお腹痛いwwwwww

  • 131二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 23:10:23

    (バカだ!!電話相手の人すごいバカだ!?なんでそんな事したの!?ww)
    「「一人で日焼けするにもそんな季節じゃないしそもそも乳首晒して日光浴とか変態くさい」ぃ?大正解だよ!!でもその結果辿り着いた答えも別に正解では無いよ!!!」
    「www…っwww〜ッ!ww」

    ドアを挟んでミドリはお腹を抱えて口を押さえてと大忙しである。双子なだけに笑いのツボは割と似ているが、この会話…もといモモイのツッコミありきで面白い気がしてならない。
    なのに声を出して笑ってはいけないのは割と拷問が過ぎる。割と本気で大声で笑いたい。

    「絶対店員さんは覚えたからね?!どうして私よりも先に他の人のところに相談したの!?頓知気な行動に他の人巻き込んじゃダメだよってあれほど…!あれほどお母さん言ったでしょう!?」
    (お母さんノリやめてお姉ちゃん!!www)
    「こんなおバカを産んだ覚えはありません!!」
    (そして梯子外すのもめちゃくちゃ早いのはなんなの!?ww)

    もう本気で耐えられなくなったらすぐさま家を飛び出して誰もいない場所で爆笑しようとミドリは決めた。だがそれまでこの漫才を聞きたくて仕方ないのでもう少し腹筋や肩やらに変な力を入れながら耐えていた。

  • 132二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 06:02:32

    こんなん、目の前でやられたら笑い転げる自信があるわwww

  • 133二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 07:38:02

    よく耐えられてるよなミドリwww

  • 134二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 17:29:45

    キヴォトスの外でも乳首サロンなんて無かっただろうに

  • 135二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 20:56:48

    え、何?乳首だけ出るように切り取った服で日焼けの機械に入ったってこと???

  • 136二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 22:37:31

    >>135

    (・|︙|・)

  • 137二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 07:36:11

    >>136

    新手のハミデヤンか……!?

  • 138二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 08:32:20

    日焼けサロンに行くから服貸して(orその服どこで買ったか教えて)ってゲヘナ風紀委員行政官の所に行く先生とな?

  • 139二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 10:49:31

    シャーレチクビマルダシヤン……

  • 140二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 19:31:48

    壁を叩いて笑いたいだろうに、ミドリよく耐えてる

  • 141二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 21:32:58

    あと何手トンチキに耐えられるかな?

  • 142二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 23:45:48

    ミドリが自室の外でどんな顔をしているか知らないモモイはひたすら捲し立てる。こうなるなら飲み物でも部屋に持ち込むべきだった。

    「大体それなんて店員さんに頼んだのさ?!」
    「えと…「一部だけ焼けますか?」って…」
    「日焼けでわざわざ一部焼きたい人とかいるの…?」
    「こう、変な焼き方しちゃった人が満遍なく焼けるためにやるらしい」
    「へー…じゃないよ!!大体出きますよって言われても店員さんもまさか乳首オンリーだとは思わないだろうね!!」

    先生から話を聞くだけしか出きないだけにモモイの脳内では先生が店員さんにドン引きされている場面の想像しか出きない。だが「乳首だけ焼きたくて…」なんて人がいれば普通は間違いないはずだ。

    「うん…「因みに何処ですかー?」って聞かれた時汗がすごかった」
    「うそでしょ…焼く部位聞かれた段階でやっとヤバさに気付いたの…?!そんな遅いことある…?」
    「だってさぁ…」
    「だっても何も無いよ!!え、まさかそのまま言ったの?「乳首です」って」
    「上半身丸ごと焼くと急に日焼けした事を生徒に聞かれると思って……」
    「そのいう先が読めるならもっと手前の段階の未来を見なよ!!!部位を言われた店員さんの顔とか想像しなよ!!!」

    どうこの激情をぶつければ良いか分からずとりあえずベッド上にある枕をバシバシ叩く。もし目の前に先生がいたならばこの勢いのまま最近作り直したハリセンを使ってしばいた事間違いなしだろう。

  • 143二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 05:13:21

    >店員さんの顔とか

    そうじゃん、生徒のこと考える前に目の前の店員さんを見てごらんよ

    表面はどうかは知らんが内心は絶対困惑してるぞw

  • 144二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 07:41:03

    こ れ は ひ ど い w

  • 145二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 16:56:16

    しれっとハリセン作り直してるの、また遊びに行くつもりだろうし仲いいなぁ

  • 146二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 00:51:47

    俺の腹筋と白いほろ酔いとつまみのさきいかを返せw

  • 147二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 08:31:27

    先生サイドの言葉は聞けずともとんでもなく愉快なワードが飛び交っているのを聞いているミドリは過去一お腹が痛かった。口が笑おうとしているのを耐えなきゃだから顎も痛いし、息が上手く吸えない…なのに笑う事はダメと来た。そんな新手の拷問にひたすら耐えている。
    何故姉と、その電話相手は「乳首」だけでそれほど話せるんだ。

    「というか、その手の日焼けサロンとかで焼かない場合?その部位はどうするの…?」
    (多分だけどこうやってお姉ちゃんが聞くのが良くないんだよ!!なんで深掘りするのさ!!)

    最早完全に漫才の前振りである。モモイと先生からするとあくまでも二人の間にある悪ノリ的な空気による物なのだが…

    「あ、へー……タオルとかで焼かない部分を覆うんだ……え、まって?え?」
    「?」
    「って…ことは、え?そういう事?いや、うわ…ええ…本気で…?」
    (??一体…何が…?)
    「だよねソレ!!?つまる所焼いてる間乳首だけ露出したミイラみたいになるって事でしょ?!うーっわ死ぬほど馬鹿みたいな格好!!!」
    「ッッッッ!!!!wwww」

    慌ててミドリはまた笑い声を出さない様に息を吸った。ヒュッ、とかそんな感じの変な音がした気がするが運良く姉には聞こえなかったらしい。

    (どうしてそう、想像しやすい例えを出すのお姉ちゃん!!!確かに!!確かに!!死ぬほど馬鹿みたいな格好だけど!!!それを知り合いがすると思うとヤバいけども!!!)

    なんとか笑いを相殺しようとミドリは頬をつねったり、別の事を考えようとするが、いかんせん姉の言った言葉のインパクトが強すぎて脳内の片隅にミイラが現れ始めて逆効果になると思い慌ててやめた。

  • 148二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 09:36:33

    予想の斜め上を月まで吹っ飛んでったわ

  • 149二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 10:11:39

    これ相手が先生だと気づいたら噂話に拍車かけそう?

  • 150二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 19:18:33

    乳首丸出しミイラ先生www

  • 151二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:45:36

    そうして廊下にミドリが沈んでいる間、話はまだもう少しだけ続き

    「…結局どうしたの?……あー、やっぱり、断られたんだ……そりゃ、そうだよ」
    (しかも死ぬ程恥を忍んで「乳首焼いてください」って頼んだのに結局断られたんだ…)
    「その店員さんの方がよっぽど可哀想だよ、ワンチャン通報して良いなって思われてもおかしくなかったって絶対」
    (それは本当にそう)

    同性でも少し…いやかなりギリだが、もし店員さんが女性とかだったらセクハラか不審者の類いか何かと思われたかもしれない。
    姉の知り合いは高確率で自分の知り合いだからもしかしたら、ニュースで知り合いが逮捕されるのを見る事になっていたやもしれない…
    「乳首を焼きたくて」そんな見出しで知り合いが逮捕されたニュースを想像してミドリは必死に口を押さえて震えた。正直限界が見え始めている。

    「…え?なに?………な、泣いてる…」
    (泣いてる?!?!え!?この流れで?!)

    唐突に電話相手が泣き出すというハプニングにミドリは顔だけドアの方に向けた。

    「あー…まぁ、大丈夫だって、うん。その位で情けないと思わなくても平気平気……そりゃあどうしてこうも暴走したり、馬鹿なんだろう?とは思うけど…ごめん口が滑った」

    どうやら姉のフォローが余計に刺さったらしい。電話相手は誰か知らないが、正直姉は正直な意見を聞くのには最高の相手だが、気遣いやらオブラートやらを求める相手としてはダメダメである事を教えてあげたい。

  • 152二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:50:19

    (余りの面白さに)泣きたいのはこっちだよ

  • 153二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:57:14

    「ま、まぁでも焼けなかったとはいえ、もう割と色は落ち着きつつあるんでしょ…?ならよかったじゃん、ね?」

    慌ててフォローにフォローを重ねようとする姉だが、電話相手はどうやら「愛想を尽かされたらどうしよう」と言った旨をぶちまけているらしい。第三者が「乳首」なんてワードを拾わず聞けば乙女の恋バナにも思えたが……所詮乳首トークな為ミドリの情緒はぐちゃぐちゃになりながら只管「まだ笑ってはいけない」と堪える他なかった。

    「大丈夫だって!そんくらいで嫌いにならないって!!長く深い付き合いしてるんだから私の言葉信じなよ、ね?」
    (………ん?)
    「いや本当、そんな愛想とか尽きないって、自信持ちなよー?その程度で嫌いになったり呆れてたらもっと序盤で私達の関係破綻してるって!!」

    ドア越し、の通話越し、モモイは先生に対して先生の懸想の相手についても、そして自分もまた先生をその程度で嫌いにはならないし見捨てやしない事を話す。
    なんなら先生も泣いてはいるが、どちらかと言えば【この流れ】も漫才でいう
    「もうお前とはやっていけねぇよ!」
    「それ本気で言ってんのか?」
    「…本気で言ってたらお前とのコンビ漫才でここまで来てねぇよ」
    「「ふへへへへへへ」」
    みたいなノリの為、モモイも先生も内心のノリは発泡スチロールより軽かった。呼吸する様に、染みついたテンポの良い会話の一つでしかない。

  • 154二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:05:51

    だがまぁ…そんな事知らないミドリからするとそうは思わないわけで

    (……あれ?もしかして?え??)

    愛想を尽かされるだの、嫌いにならないだの…長く深い付き合いだの……それらの会話を聞くと姉の電話相手はただ仲の良い相手と言うには…ちょっと特殊な気がして来た。

    (…そもそも、む、胸のそういう事相談するって、かなりデリケートな事、だよね…?)

    それこそ、【そういう関係】の…とまで考えてミドリは一つの結論が出るが……一応、モモイよりはブレーキを効かせられる性格の為、その結論で片付ける前に色々確認しようとなった。

    「ってヤバ…もうこんな時間、ミドリ帰って来るかも…」
    「!!」

    姉のその言葉を聞いて慌てて玄関まで静かに、されど素早く動いて、まるで今帰って来ましたとばかりに態とらしく声を出した。

    「た、ただいまー!!」
    「と思ったら…うん、それじゃあまたね、うん。また何かあったら気軽に相談すれば良いよ、寧ろ他の人巻き込まないでね…?本当に…うん…」

    やや疲れ気味な声と共に電話を切ったらしいモモイは部屋から顔を出し、玄関で靴を脱いでいるフリをしているミドリに「おかえり」と声をかけた。まさかその妹が先程までの自分達の頓知気会話を聞いていたなどモモイは知らない。
    妹をお姉ちゃんはあまり疑ったりしないのである。

  • 155二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 06:57:30

    >>149

    >>154気づいてないけど噂話なりそうだな

  • 156二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 07:09:23

    >>151

    泣いちゃった!!!

  • 157二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 08:28:02

    こんな事してるからマキに誤解されるんだ反省してモモイ
    先生は常に反省してて

  • 158二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 09:32:39

    ミドリ、その先は(腹筋への負担という意味で)地獄だぞ

  • 159二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:27:33

    ミドリ、一体誰を想像した……?

  • 160二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 23:12:41

    ⭐︎

  • 161二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 05:39:36

    流石にミドリも現時点では先生の行動を知らないわけだから、もし知ってる人なら自分も知ってる誰かがそんな頓痴気な行動を取ってることを知る羽目になるし、もし知らない人なら自分の知らない間にそんな頓痴気な人と知り合ってると知ったミドリの心情やいかに

  • 162二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 07:39:32

    保守

  • 163二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 11:10:24

    これから先モモイと誰かが仲良くしてるの見る度に『ひょっとしてこの人が乳首日焼けサロンを…』と考えるようになったらミドリはもう外出歩けなくなっちまうよ

  • 164二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 19:50:35

    乳首日焼けサロンのワードだけで面白いのズルいわ

  • 165二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:21:45

    その後夕食の時間にミドリはなんとなしに姉から何か情報を引き出そうと試みる。

    「私帰ってきた時、お姉ちゃんって誰かと電話してたの?」
    「え?う、うん…」

    会話の内容が内容だけに聞かれていたか?と分かりやすく姉は動揺した。まぁ実際割と長い事盗み聞きしていたのだがミドリは何も知らないフリで話を進める事にする。

    「なんか盛り上がってる感じだったけど…電話の相手の人、仲良いの?」
    「ええと…まぁ、良いと思う」

    敢えてストレートに「誰?」とは聞かないで、遠回しに聞くとそう答えるモモイにミドリは次の質問をした。夕食の時間なのに空気はまるで浮気について旦那を問い詰める妻の様である。

    「なんのお話してたの?」
    「んー…割とプライベートな事だから上手く言えないんだけど、悩み事?について聞いてたかな?愚痴を聞くのは少し違うかもだけど」

    ミドリの質問に対してモモイもまた核心を自分からつついたりはせず、しかし嘘にはならない範囲で答えていた。
    もしミドリが会話を後輩の一部でも聞いていたなら電話相手を答えるだけでも先生の立場がボロボロになってしまうのが予想できた。どうやったって「乳首ケア失敗談」と「その後のあれこれ」のフォローが出来るとは思えない。

  • 166二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:45:25

    >>159

    そら最近お姉ちゃんが「お付き合い」を始めた人だよ…

  • 167二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:46:19

    >>166

    付き合ってるの誰か知ってるのかな?

  • 168二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:47:43

    >>167

    ヒント:モモイは逃げるマキを引き止める為に公開告白している

    ヒント2:ヴェリタスにはマキを泣かせたら…と脅されている

  • 169二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 05:30:09

    このレスは削除されています

  • 170二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 05:44:15

    マキが乳首サロンした事になるか、モモイにはマキ以外にも乳繰りあう相手が居る事になるか
    好きな方を選んで良いぞモモイ

  • 171二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 07:30:39

    そういやミドリ視点お姉ちゃん×マキはアリなクチなのかしら

  • 172二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 18:19:22

    >>171

    たとえ乳首サロンだろうとミドリなら受け入れてくれるさ

  • 173二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 21:05:28

    >>171

    一応「やっと付き合ったの?」みたいなこと言ってた気がするからアリではあるんじゃね

  • 174二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 23:21:32

    そんな訳でのらりくらりとモモイが躱しているとミドリは余計に真剣な顔つきになっていく。あくまでも口に出してないが、こんな空気でも二人が考えているのはあまりにも頓知気な事だ。
    片や「恩師兼親友が乳首でバカやった事を隠してやらねば…」と思い、片や「その乳首で色々やらかした者はもしや…」と思っている。

    「まぁ、お姉ちゃんの人間関係にあまり口出ししちゃダメだとは思うんだけどさ」
    「ん?う、うん…?」
    「…その人、お姉ちゃんのことは大事にしてくれているの?」
    「そ、そりゃ、もちろん…」

    バカな事に巻き込んだり巻き込まれたりとはいえ、先生と生徒、相棒としては間違いなく互いを大事にはしているだろう。
    そう答えるモモイをミドリはジッと見ている。

    「……ならいいや、これからも仲良く出きたらいいね」
    「そ、そうだね?一緒にいて楽しいし…」
    「…そっか」

    それ以降、ミドリは別の話題を振って会話を終わらせた。モモイも「?」とはなりつつも妹も先生や自分程ではなくても変わった子ではあるのであまり気にしない事にした。
    その妹の脳内にてとんでもない誤解が発生しているなどとは露知らず「今日の味噌汁ちょっと薄くしちゃったかな…」なんて考えていた。

  • 175二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 23:30:53

    次の日、ミレニアムの学内を歩いているミドリはある人物と鉢合わせる。

    「あれ?ミド?」
    「…マキちゃん」

    最近あの姉にしては中々にドラマチックに告白をした後、見事お付き合いをする事になったという…自分にとっても付き合いの長い友人の一人であるマキである。

    「あれ、そういえばモモと付き合い始めてからちゃんと話すの初めて…?うわ、ごめん…!モモはヴェリタスにちゃんと挨拶してたのに…!」
    「ヴェリタスの先輩達はマキちゃんの保護者か何かなの…?…じゃなくて、気にしなくて良いよ。私は元々二人とも互いに好き同士だろうなとはなんとなく思ってたし…」
    「そうなの!?」

    割と二人とも分かりやすかったが…まぁ友人と、片割れの姉の事なのでミドリには最初から隠せるものでもなかったのかもしれない。

    「そっか…えと、改めてお姉さんとは清くお付き合いを…」
    「固いなぁ」

    マキがやや緊張気味に挨拶するのを少し苦笑しつつもミドリは温かい目でマキを見ていた。だが、ふとマキは気付く、その目が自分とあまり合っていない気がする。

  • 176二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 23:42:43

    正しくは、自分の目線よりもやや下の様な気も…

    「マキちゃん」
    「あえ?なに?」
    「私はさ、お姉ちゃんもマキちゃんも大好きだから…その、互いが互いを大事に思うなら全然良いと思うよ」
    「そ、そう?ところでミドは何処を見てるの?」

    服に塗料でも付いてたか?とマキも下を見てみるが何も無い。

    「愛の形とか、コンプレックスみたいなの…人には言いにくい事だってあるだろうし」
    「ねぇミド?本気でどこ見てるの?なんで目ぇ合わせないの?」
    「そういう事もお姉ちゃんお気楽なとこあるけどマキちゃん大好きだからきっと受け止めてくれるだろうし」
    「ミド?ミド、アタシの話聞いてる?ちょっと?」

    とりあえずミドリの目線がひたすらに自分の顔より下…胸部辺りに注がれる事にマキは流石に落ち着かなくなる。

    「お姉ちゃんとは違う関係性だけど、私もマキちゃんの事は友達として大好きだからさ」
    「大好きならせめてこっち見て話そうミド」
    「私が好きなマキちゃんと、お姉ちゃんの関係というかやり取りにはあまり口出す事はしないよ。これから先色々壁はあるだろうけど」
    「壁??ミド??ねえ??」
    「それじゃあお幸せにね、私は応援するよ、いや本当に…色々と悩みはあるだろうけど」
    「ミド…?ミド…!?ちょ、ミドリさん!?」

    そうしてひたすら一方的にミドリが捲し立てて去っていくのをマキは見送るしか出来ず一人残された。そのまま立ち尽くすマキだが、とりあえずポケットから携帯端末を取り出して「色々聞くべき相手」に電話をかけるのであった。

  • 177二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 00:26:58

    「助けて先生ぇえ!!!マキが私に謎の巨乳好きの疑惑をかけて来たんだけど!!どうしたら良いのコレ!?」
    「なんて????」

    電話後、色々泣きそうな顔でとりあえずモモイはシャーレいる先生の元へと全力疾走でやって来た。まさか自分の乳首のせいでそんな事になったなんて知らない先生は、とりあえず相棒の言葉の咀嚼に時間がかかった。
    ぶっちゃけ焼肉のモツくらいに飲み込むのに時間がかかった。

  • 178二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 01:04:57

    すれ違ってんなぁw

  • 179二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 01:56:47

    普通思わねぇよな乳首だけ日焼けさせようとした疑惑持たれてるなんて!

  • 180二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 06:04:47

    一方的にまくし立てられるの草

  • 181二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 06:41:26

    >>180

    乳首サロンした相手(誤解)とまともに会話交わせるわけ無いだろ!

  • 182二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 16:34:44

    モモイととくに仲がいい人なんて恋人の牧くらいだと思うのはそれはそう

  • 183二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 20:47:55

    先生何とかしろ
    これはお前が始めた(トンチキのせいで起こった)物語だろ

  • 184二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:45:03

    縋る様な顔で切羽詰まっているモモイを宥めていると、プルル♪と携帯端末の鳴る音…ピシッ、とモモイが固まった。どうやら彼女の携帯かららしい。
    2コールに鳴るか鳴らないかの速さで出る辺り、携帯の相手は間違いなく……

    「あ、あの…マキさん、さっきの話なんだけども……え?こ、こっちに今向かってる??な、なんで…」

    やはり電話相手はマキだったようだ。そしてモモイはなんとか弁明をしようとしたが、それよりもマキがこちらに向かっているという情報に何か嫌な予感でもするのか、目の前にいる先生と共に口を引き攣らせた。

    「…えと、うん。確かに最近先生と話してたけど……ミドリが?ええ…あの、はい、ごめんなさい。はい、はい…はい…ごめんなさい…おっしゃる通りで…はい、大変申し訳なく…はい、ごめんなさい…」

    もはや後半は肯定と謝罪を繰り返すマシーンと化したモモイをオロオロしながら見守る事しか出きない先生。電話が切れた後、モモイは某シワクチャな黄色い電気鼠の様な切ない顔をしていた。

    「…色々省くけど、今から私も先生もマキに叱られるよ」
    「私も!?!?なんで!?!?」
    「マキが…我らが閣下が言うには「どうせ先生とモモイが馬鹿やってまた誤解が広がったんでしょ」との事です…」
    「………」
    「…電話向こうで聞こえたハリセンの音、メッチャヤバかった」
    「ひぇ……」

    あまりに怖い。ハリセンだろうと死の恐怖を感じる。だがマキの主張を否定出来ない位には自分達はやらかしサイドな人間達なので何も言えない。

  • 185二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:58:31

    最初こそ先生の頓知気行動に若干引きながらもモモイと共にハリセン片手にアドバイスをしてきた彼女はすっかり成長…成長で良いのだろうか…?
    とにかく、見事にツッコミやらお叱りやらが上手になってしまった。いつの間にかモモイも正座させられる側になった時は初めての時はハテナが多く脳内を占めたが今ではスッカリ従順である。

    決して、決して鬼嫁だとか、尻に敷かれているとかそういうのでは無い。対等なお付き合いである…だがまぁ、先生とノリが合うという事はモモイも時には先生並にやらかす事もある訳で……

    「とりあえず私は先にシャーレの入り口で正座待機して来る……」
    「で、でもまだ私達が元凶かは…」
    「いやぁ…やってるとは思う。私2、先生8くらいかもだけど…」
    「それならそれで私だけが怒られるべきじゃ…」
    「…相棒を一人で逝かせやしないよ…」
    「モ、モモイ…!!」

    もうどうせ怒られるなら最後のおふざけである。まるで今生の別れの様にモモイと先生は無駄にドラマチックに話していた。しばらくして、本来なら誰かが来る事なんて分かる様な機能は無いのにどちらとも無くマキの来訪に気付く。

    「…そろそろか…それじゃ、先に逝くよ」
    「…私も、後で必ず……」

    そうしてトボトボとモモイは歩きだした。ふざけている間は気が紛れたが、ぶっちゃけ恋人に怒られたり嫌われたりとか普通に嫌なので気が滅入るのは当たり前であった。
    そうしてモモイを先生が見送りしばらくすると、発砲音と間違うほどの爆音がシャーレの廊下に響いた。

  • 186二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:07:58

    その後、ハリセンで出来たとは思えない程見事なタンコブを一つ二つ作った二人は正座しながらマキにここ最近のおふざけやらお馬鹿な行動を根掘り葉掘り聞かれた。

    モモイとしては途中から「あれこれもしかして乳首のやつか?」とは気付いたものの、自分から話すと確実にマキからのドン引きを貰いそうなので先生が自分で気付くまで割としらばっくれつつ、先生をやんわり誘導した。
    マキにしばかれる順番位は自分から先に買いはするが、ゲームで対人プレイやら所謂殴り合いの様な掛け合いをする親友相手だ。これくらいは許されるはずだ。
    というか、流石に「先生の乳首騒動」で自分も怒られるのはともかく、それでマキに嫌われるのは嫌である。

    「ミドにどう弁解すれば良いのアタシ……」
    「いや、本当に申し訳ない…」
    「ごめん、ホントごめんマキ…ミラクル5000奢る」
    「…新しいキーボードとマウス」
    「うぐ…いや、はい喜んで」

    そうして自分がミドリにどう誤解されているのかも正しく理解したマキが膝をついて項垂れるまでお説教は続いたし、ミドリにも「実は先生って思ってる以上に馬鹿やねん」と丁寧に説明するまでプチ騒動は続いたのであった。

  • 187スレ主24/11/20(水) 23:09:21

    スレ主です
    とりあえず書きたいの全部書いたのでまた鬱ゲーとかに戻ります
    お付き合いありがとうございました

  • 188二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:09:54

    >>187え?

    待って?

  • 189二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:10:24

    >>187

    温度差ァ!

  • 190二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:14:12

    また何時か続きお願いします

  • 191二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:33:56

    スレ主モモイが好きやねぇ(思考放棄

  • 192二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 06:06:30

    お疲れ様!
    読みやすくて腹よじって笑えるコメディだった

  • 193二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 06:15:41

    >>192鬱ゲーの方知らないんだろうな()

  • 194二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 07:18:13

    最高だったぜ…

  • 195二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 07:40:13

    乙でしたー
    スレ主さんのモモイやっぱ好っきやわぁ(鬱の文字から目を逸らしながら)

  • 196二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 10:45:46

    マジおもろかった!
    別スレも楽しみに見てますわ

  • 197二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 17:16:21

    この人のモモイが時には鬱ゲーを作り、時には催涙弾をくらい…
    と思うと、まじで温度差で風邪ひくわ…

  • 198二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 17:17:42
  • 199二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 17:21:41

    そういえば

    >>198スレ主これ以外にも何か書いたんですか?

  • 200二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 17:25:56

    >>199

    純愛アリモモ

    モモイ好感度反転(ssは別の人)

    霊感モモイスレ

    鬱ゲーモモイ(しまい、romro)

    洗脳ケアスレにて101モモイ

    これの前半的なモモマキ

    催涙弾モモイ


    …とりあえずコレらのスレ主だね


    いつも色んなモモイありがとねスレ主

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