- 1白染セツナ24/10/20(日) 02:26:53
お金が貯まる一方です。
あらすじ:
セツナがいじめられていることを知り、彼女を救うために、シャーレの先生をはじめ、救護騎士団の団長ミネ、シスターフッドの長サクラコ、ゲヘナの救急医学部部長セナ、そして風紀委員長のヒナが、トリニティのティーパーティーに乗り込むことに。現場でセツナと再会を果たした彼らは、驚くべき事実に直面する。なんと、セツナ自身が自分がいじめられていることに気づいていなかったのだ。
みんなが安堵する中で、セナだけはセツナの異常に気づき、彼女をゲヘナに連れて帰ろうとする。しかし、セツナは「いじめられた記憶だけを持ってゲヘナに帰りたくない」とわがままを口にし、セナを説得。結果、留学を続ける決意を固める。そんな彼女の身と心を守るため、先生が提案した策とは──なんと、トリニティでのお茶会だった。
ーーもういい加減楽しい展開になりたい。
前スレのリクエスト:トキレベルのバニーセツナちゃん - 2白染セツナ24/10/20(日) 02:27:19
前スレです
ひょっとして……|あにまん掲示板ゲヘナ一番忙しいのはうちなの?お馬鹿さんたちが暴れたら死体が増えるし風紀委員会が動いたらお馬鹿さんたちが死体になるし下手すると風紀委員会の方々も死体になるかもしれないしよく風紀委員会=忙しいのイメージ…bbs.animanch.com【オリキャラ・SS・🎲】救急医学部はアットホームな職場です part2|あにまん掲示板異論は認めません……!あらすじ:誰も知らない所で、過酷な救護活動(週6徹夜で19連勤)を続ける、救急医学部の一般部員、白染セツナ。過労で倒れ、酷い後遺症を抱えた彼女は、部長のセナと先生(ついでにサヤ)…bbs.animanch.com【オリキャラ・SS・🎲】実家のような安心感、それが救急医学部です part3|あにまん掲示板むしろもう住んでいますあらすじ:大火災の中、命がけで負傷者を救い出したセツナ。しかし、その過酷な経験が彼女の心と体に深い傷を残してしまった。再び訪れた静かな病室生活の中、セツナは優しい仲間たちに支えら…bbs.animanch.com【オリキャラ・SS・🎲】健康と生活を支える福利厚生、救急医学部 part4|あにまん掲示板医療設備が充実してるから、倒れても安心です(三敗)。あらすじ:火事によるトラウマを抱えながらも、少しずつ前に進む日々を送っていたセツナ。ゲーム開発部では仲間たちと楽しみを共有し、トレーニング部では体を…bbs.animanch.com【オリキャラ・SS・🎲】救急医学部、未経験者歓迎です part5|あにまん掲示板実戦から学ぶ、誰でも即戦力です。あらすじ:お馬鹿な誘拐犯(元爆弾魔)から過激な荒療治を受けたものの、未だにトラウマを克服できていない白染セツナ。そんな彼女が導き出したトラウマ克服の答えは、まさかの鍛え…bbs.animanch.com【オリキャラ・SS・🎲】フレックスタイム制導入済み、救急医学部 part6|あにまん掲示板労働時間は自ら決められます、好きなだけ伸ばせます。あらすじ:トラウマを乗り越えるため、ゲヘナを離れ、トリニティに短期留学したセツナ。慣れない環境に戸惑いながらも、彼女はトリニティの生徒たちと絆を築こう…bbs.animanch.com - 3白染セツナ24/10/20(日) 02:27:56
- 4白染セツナ24/10/20(日) 02:28:11
好感度
セナ→セツナ 67
セツナ→セナ 85
ヒナ→セツナ 66
セツナ→ヒナ 35
セツナ→先生 100
セツナと救急医学部の皆の仲良し度 100
サヤさんとの仲良し度 57
ルミとの仲良し度 89
ミネ団長との仲良し度 38
ゲーム開発部との仲良し度 62
スミレとな仲良し度 72
ジュリ 幼馴染
パンちゃんに懐かれる
レイサの好感度 98
火や煙がトラウマ 100
トリニティ生の態度と警戒 82 (1は無視、50は好奇心、100は敵視)
セツナが敵視される理由
ティーパーティーの情報を信じない(共有はしたが噂を信じる)
正実の警戒 解除済み - 5白染セツナ24/10/20(日) 02:28:50
いじめのエピソードが少し長くなってしまいました。
本来なら、留学はもっと楽しい交流になるはずだったのに、どうしてこうなってしまったんでしょうか……(苦悶する顔)
とりあえずリハビリのダイスを振ります:
セツナのお茶会マナー 30+dice1d70=34 (34) (30以下ならもうマナーとは言えない)
セツナのお茶淹れスキル 35+dice1d65=6 (6) (料理の半分補正)
セツナの成績 dice1d66=38 (38) (上限は知性の二倍、どもみち留学生は補習授業部にいかない)
- 6二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 02:35:57
あって良かった最低保証
お茶がなんともいえない感じになったのはジュリの影響なのか…? - 7二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 02:39:13
とりあえずど深夜に立て乙でございます…
- 8二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 03:20:21
10まで
- 9二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 03:39:32
ほい
- 10二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 03:42:44
ヨシ!
- 11二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 06:10:30
たておつです!
マナーほどほどに出来るならヨシ!
どうしてこうなったかは…大体ダイスのせいですかね… - 12二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 09:07:51
立て乙です!
リクエストありがとうございます!
セツナはやっぱり普通に美人だよなぁと思うこの頃 - 13二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 09:45:49
美人だが笑ってない時の威圧感が…
もっと笑って欲しい
こうして並んで見るとスレタイ全部ブラック企業の求人キャッチコピーじゃねーか - 14二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 13:47:15
- 15二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 13:49:48
オメェあの変態だろ
- 16二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 13:49:53
久しぶりに見た…
- 17二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 13:54:27
あっどーも…お久ーです
最近夕方頃しか書き込みずらい環境で……
レスできる時間になってよーしレスしよー
ぐへへへへへと思ったら…今日1レスもしてないのに規制くらいまくったんですけど……
自分…出禁なん? - 18二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:22:17
ほしゅ
- 19白染セツナ24/10/20(日) 21:23:08
トリニティ自治区にある人気のカフェ、White&Mason。宇沢レイサは、その一角で途方に暮れていた。なぜ彼女がここにいるのかというと、とある友人からのお茶会の誘いに応じたからだ。
白染セツナ――ゲヘナからの留学生で、最近トリニティでよく噂になっている人物。昔、偶然にもレイサが不良からセツナを助けたことをきっかけに、その後何度か交流を重ね、二人はすっかり親しくなった。最初こそ、レイサはどう接していいのか分からなかったが、セツナが誠実で優しい、善意の塊みたいな人物であることが分かり、次第に心を開いたのだ。
そんなセツナからのお茶会の誘いは、レイサにとっても嬉しいものだった。二つ返事で参加すると快諾し、当日を楽しみにしていた。しかし、いざ指定された店に入ろうとしたとき――
「ひ、人が多い……」
セツナから聞いた話では、予約している部屋があるとのことだったが、実際に店内に入り、部屋を覗くと、そこには「会場」が広がっていた。予想以上に広い部屋……むしろホールの中には、複数のティーセットが並んだテーブルや立食用のエリア、スイーツが並んだ長いテーブルが設置されており、まるでパーティー会場のようだった。部屋には、ティーパーティーやシスターフッド、正義実現委員会の制服を着た人たちがちらほらも見受けられ、賑やかな雰囲気が漂っている。
「ほ、本当にここなんですか……?」
何度もモモトークを確認しながら、レイサは間違いなくこの部屋で合っていることを確認した。しかし、広々としたホールを目の当たりにし、思わず入口で立ちすくんでしまった。
「ここは……いつも通りに……」
レイサは気を奮い立たせ、勇気を出して「宇沢レイサ、登場です!」と叫びながら入ろうとする。だが、中にいる人と目が合った瞬間、その決意は一瞬で消え失せ、再び入口の壁に隠れてしまった。
「無理……絶対変な人だと思われちゃう……」
実際、レイサが入り口からギョロギョロと様子をうかがっている姿は、すでに他の人たちから変な子と見られていることに、彼女はまだ気づいていなかった。
「セツナさん……どこにいるんですか……とりあえず入るべきですよね、でも……いやいや……」
「レイサさん?」
あれこれ悩んでいる最中、聞き覚えのある声が聞こえた。 - 20白染セツナ24/10/20(日) 21:24:32
「セツナさん! ここにいたんですね!」
「ええ、そうですよ。ここにいますって、言ってましたよね?」
「う……なんかすごく大きなイベントがあるみたいですし、早く部屋に……」
「部屋も何も、ここがその部屋なんですけど……」
「え?」
セツナの困惑した声に、レイサは一瞬で全てを理解した。セツナは、今まさに入口の向こう、ホールの中から外にいる自分に声をかけていたのだ。
「とりあえず、お席にご案内しますね。」
動揺しているレイサの手を引き、セツナは彼女を一つのテーブルへと連れて行き、座らせた。そして、すでに座っていた人々に向けてレイサを紹介した。
「トリニティで最初に仲良くなった友達の、レイサさんです。」
「こ、こんにちは……」
状況の速さに戸惑いながらも、レイサは少しぎこちなく挨拶をした。
「セ、セツナさん……」
「すみません。ちょっとハナコさんたちが来たみたいなので、挨拶してきますね。」
「え……」
唯一知っているセツナが席を離れると、レイサは愕然としながら周りに目を移すしかなかった。
「自警団のレイサさんですね、セツナさんからお話を伺っています。」
「え、ええと……はい、どうも……そちらはティーパーティーの……?」
白い制服を身に纏った同席者にそう尋ねると、彼女は微笑みながら丁寧に答えた。
「そういえば、まだ自己紹介をしていませんでしたね。ティーパーティーのホストを務めています、桐藤ナギサと申します。」
「え?」
「シスターフッド所属、歌住サクラコです。」
「正義実現委員会、副委員長の羽川ハスミです。自警団のご活躍、伺っております。」
「救護騎士団の団長、蒼森ミネです。うちのセツナがお世話になりました。団長として、感謝を申し上げます。」
「ひ、へぇ……ど、どういたしまして……」
次々に自己紹介される名前と役職に、レイサは気が遠くなりそうだった。ただ、心の中でひたすらセツナが早く戻ってくることを祈るしかなかった。 - 21二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:29:27
レイサが一体何をしたって言うんだ…w
- 22二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:30:20
へにゃへにゃレイサかわいいね…(それはそれとして早めに戻ってあげてセツナ)
- 23二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:30:55
流石にかわいそう…いきなりぶち込んで良い場所じゃないッピ…
- 24二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 01:12:06
ミカに近づけたいからってナギちゃんのせいでコハルが同じような目にあう概念あったなぁ…
- 25二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 06:07:16
ミネがシレッと「うちのセツナが」って言ってる…!
セナもセナでセツナに優しいし…!
…これ、セナとセツナの事を取り合いになるのか…?
はたまた3人でキマシになるのか…?!
はかどりますわー!! - 26二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 07:41:00
- 27二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 18:33:55
保守
- 28二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 23:01:36
ほ
- 29白染セツナ24/10/22(火) 01:27:23
「皆さん、ようこそいらっしゃいました。」
私は補習授業部の皆さんに笑顔で声をかけながら、一人ひとり挨拶を交わしていきます。
「お招きいただき、ありがとうございます、セツナさん。」
ハナコさんは相変わらずの優雅さで微笑み、言葉を返してくれました。
「うん、ありがとう。」
「一度来てみたかったです、本当にありがとうございます!」
アズサさんは照れた様子で軽く会釈し、ヒフミさんは目を輝かせながら、元気に言葉を続けます。
「あ、ありがとう……って、あそこにいるのがハスミ先輩!?」
そして、コハルさんは少し驚いた顔をして、会場の一角に座っているハスミさんに気づきました。
補習授業部の皆さんを席へ案内しながら、私は少しホッとしました。本来なら、こんなに気を遣うことはないはずですが、せっかく招いた人たちに自分なりのおもてなしをしたいと思う気持ちが強くて、自然と体が動いてしまいます。
「ハナコさん、この前はせっかくのお誘いを断ってしまい、すみませんでした。」
「いいえ、お気になさらず。それにしても、随分と大きなパーティーですね……」
「今日はできるだけ多くの人を招きたいって先生から提案があったんです。ナギサさんも、トリニティではこういう規模のお茶会がよくあるとおっしゃっていましたし……」
「あはは……それは多分、ナギサ様だけだと思います……」
ヒフミさんが苦笑いを浮かべながら、小声で囁きました。そして、彼女は会場に集まってる人を見て、不安そうな顔で私を見つめます。
「セツナさん、その……大丈夫ですか?」
「今度こそちゃんと仕留める、安心して。」
「なになに、物騒な話……?」
アズサさんとコハルさんもすぐに反応します。特にアズサさんの目は、何か察したように、ティーパーティーのメンバーが座っているテーブルをじっと見つめています。
「……大丈夫です、今日はそれを解決するためのお茶会ですから。」
私の言葉に、ヒフミさんはゆっくりと頷きました。
「なにがあったらすぐに言ってくださいね。」
「もちろんです。でも、皆さんはお茶会を楽しんでくださいね。」 - 30白染セツナ24/10/22(火) 01:28:37
補習授業部の皆さんを無事に席に案内し終え、私は自分のテーブルに戻るところでした。その途中、ハナコさんが私の腕を軽く引き、耳元で囁きます。
「セツナさん、このあと少しいいかしら?」
「えっと、もうすぐ先生が来て、お茶会が始まるので……」
「お茶会のあとでも構いません。ただ、少しだけ二人で話したいことがあって。」
「それは……わかりました。」
私が答えようとするその瞬間、コハルさんの大きな声が割り込みました。
「そこ!なにこそこそ話してるの!?」
「あら、コハルちゃん。私はただセツナさんと少し……大人の話をね♡」
「未成年!エッチなのはダメ!しけい!」
ハナコさんが微笑んで、コハルさんをからかうように話しかけ、私は思わず苦笑いを浮かべました。
「ふふ……♡では、セツナさん、またあとで。」
心の中で、何が起こるのか少し不安を抱えつつも、私はこのお茶会を無事に終わらせるため、静かに呼吸を整えて再び歩き出しました。
**
レイサの残りHP dice1d100=53 (53)
レイサにはひどい話だが、彼女が必要なんです
保守してくれてありがとうございます
時間がどうしても……(苦悶する顔)
- 31二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 02:00:34
パーティー始まってすらいないのにほぼHPが半減したレイサがこの先生きのこるには
- 32二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 08:02:10
この短時間に半分も…
先生、カウンセリングが必要な生徒が二人です
ハナコから密談の誘い、嫌な予感しかしないんですが… - 33二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 18:52:32
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 23:21:10
ほしゅ
- 35124/10/23(水) 01:18:34
仕事が……(苦悶する顔)
保守してくれてありがとうございます。
更新は明日になります - 36二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 11:16:46
楽しみに待ってますね
こちらは感想レスとか変態レスとかしてるんでー……ぐへへへ - 37二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 11:44:38
おは変態。規制解除の味はどうだ?
- 38二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 21:56:06
保守
- 39白染セツナ24/10/23(水) 23:26:27
ホストの席に戻ると、そこには、なんだかしょんぼりしているレイサさんがいました。何か体調でも悪いのかなと思い、声をかけようとした瞬間、彼女が勢いよく立ち上がり、私の腕を掴んでテーブルから離れた場所へ連れて行かれました。彼女は小声で、焦り混じりに問い詰めてきました。
「ど、ど、どうして、トリニティのすごい人たちがみんな集まってるんですか?」
「えっと、今日はナギサさんがこのお茶会の主催者なんです。だから、皆さんもナギサさんに招待されたんです。」
「じゃあ、どうして私とセツナさんが、あの偉い方々と一緒なんですか?」
「実は、今日は私の歓迎会と懇親会を兼ねているらしいんです。」
「今更ですか!?もうトリニティに来て結構経ってますよね!?」
「はい……確かに、今更感がありますね……」
レイサさんの驚きはもっともです。もうすぐ三週間が経とうとしているのに、今さら歓迎会なんて、普通なら遅すぎる話です。私が知らない人たちから見れば、むしろ何かしらの事情があると思われてもおかしくありません。
でも、私は知っています。ナギサさんがセナ部長の指示で、私を政治から遠ざけるために、これまで一切接触を避けていたことを。
「もしかして、これって噂の……あ、聞いてまずかったですか?」
レイサさんの声が一瞬怯えたように小さくなりました。どうやら彼女もイジメについて少しは知っているようです。自警団に所属しているなら、噂が耳に入っても不思議ではありません。
「いえ、大丈夫です。それに、先生が考えたんです。私を守るために、このお茶会で『友達』がいることをアピールするべきだと。」
「でも、どうして私が呼ばれたんですか?」
レイサさんの目は、驚きと少しの戸惑いでいっぱいでした。確かに、彼女はトリニティ自警団の一員でありながら、非公認部活で、政治的な地位もない普通の生徒です。
「先生曰く、上層部だけなら都合が……いえ。」
先生の意見、もちろんそれは理由の一つではありますが、それはレイサさんを誘う理由ではありませんでした。
「それは、レイサさんが私にとってトリニティで最初の友達だからです。」 - 40白染セツナ24/10/23(水) 23:26:54
彼女の目が驚きのまま大きく見開かれました。私は続けました。
「救護騎士団の皆さんは親切で、補習授業部の方々も楽しい人たちです。でも、もし『トリニティでの友達』と聞かれたら、真っ先に思い浮かぶのはレイサさんです。私がトリニティに来て、まだ何も分からなかったとき、最初に普通に接してくれて、助けてくれたのがレイサさんでした。だから、誰をお茶会に誘いたいか聞かれたとき、真っ先にレイサさんの名前を出しました。」
「セツナさん……」
「でも、こうしてレイサさんを巻き込んでしまって、もしご負担になっていたら申し訳ありません。もし嫌なら、今からでも席を移動できます。お茶会がレイサさんにとって楽しい思い出になれば、それが一番です。」
私はできるだけ優しく微笑んでみせましたが、レイサさんは何故か悲しそうな顔をしました。そして、すぐにその表情は決意に満ちたものへと変わりました。
「嫌じゃありません!むしろ嬉しいです!『友達』としてのお茶会なんて、楽しくないわけではありません!。だから、そんな顔しないでください!」
そう言うと、レイサさんは私の手を取って、ホスト席へと力強く引っ張っていきました。途中、彼女は何度か深呼吸し、拳を握りしめていました。そして、ナギサさんたちに向かって堂々と叫びました。
「遅くなりました!セツナさんの友人にして、自警団のスーパースター、宇沢レイサです!よろしくお願いします!」 - 41二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 23:31:51
レイサとセツナの絆…尊い…
- 42二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 23:39:30
レイサと友達なれて本当良かったよ…数少ないトリニティでのいい思い出よね…
政治から離したかった配慮は分からなくもないけども逆に側から見たら確かに今更それをやるのかって感想になるのも致し方ないところではあるよね…
…ところで今回イベ見てわかった事は別にゲヘナだからって過激派ばかりではない事が判明した事ですね
警戒はするけども普通に話したりしてましたし…多分過激派の方が少ないのかもしれませんね
そもそも代表格として挙げられてたミカも何となく嫌い側ですし - 43二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 08:19:11
そうか…宇沢…お前にも…友人ができた…
セツナとレイサの睦まじい関係を見たらナギちゃんも安心やろ…
そして団長嫉妬しないか、心配だ - 44二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 09:42:18
部長ジェラァ……なんでしょう……この気持ち…
もあるってことぉ? - 45二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 14:18:11
セツナちゃん笑顔は綺麗だが笑顔作るのが下手そうだな…意図的に隠しことできないタイプ
やはりレイサは正義
お茶会もお風呂も一緒にいてあげて - 46二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 14:24:20
トリニティにも光はあるのだ
- 47二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 21:00:20
ほしゅ
- 48白染セツナ24/10/25(金) 02:31:50
"皆、お待たせ。もう始まったか?"
その声に、私ははっと顔を上げました。先生が、いつもの自然体な姿で会場に現れたのです。シャーレの仕事が忙しいはずなのに、わざわざこの場に来てくださるなんて、いつもながら先生の優しさに胸が温かくなります。
「先生、ようこそいらっしゃいませ。まだ始まっておりませんので大丈夫です。」
私がレイサさんとの出会いの話を皆さんに語っている途中でしたが、先生の登場で場の雰囲気が一変します。レイサさんもすぐに反応しました。
"レイサもいるんだね。"
「は、はい!こんにちは!セツナさんに誘われました!」
レイサさん、少し緊張しながらも、先生の顔を見ていつもの調子を取り戻したようです。先生とは面識があるようで、自然とほっとした表情を浮かべていました。
やがて、お茶会の開始時間が近づいてきました。私はナギサさんに会釈し、静かに席を立ちます。
「セツナさん?」
「少々、準備したいものがございますので、席を外させていただきます。」
先生は私の行動を察して、軽く頷きました。
"セツナ、頑張って。"
短い言葉ですが、先生の温かい激励に背中を押されます。
「はい、頑張ります。」
ここからは、私が自分で踏み出す、トリニティでの遅れた第一歩ですので。 - 49白染セツナ24/10/25(金) 02:36:25
ウェストミンスターの鐘が響き、お茶会の開始を告げました。その音が終わると、賑やかだった会場が一瞬にして静まり返り、全員の視線がホスト席に集まります。ナギサさんがゆっくりと立ち上がり、優雅に挨拶を始めました。
「皆さま、本日は私どものお茶会にお越しいただき、誠にありがとうございます。美味しい紅茶とともに、皆さまと楽しいひとときを過ごせることを大変嬉しく思っております。」
その口調は落ち着いていて、自然なものですが、ナギサさんが話すと不思議と重みが増し、場の雰囲気が引き締まります。これが彼女の持つカリスマというものでしょうか。
「さて、本日は特別なお客様がいらっしゃいますので、ここでご紹介させていただきます。」
ナギサさんの視線が、私の方へ向けられました。会場の視線もそれに従います。
「こちらは白染セツナさんでして、ゲヘナ学園からの留学生です。とても素敵な方で、今日もお越しいただけて嬉しいです。ぜひ、皆さまとも仲良くしていただければと思います。」
私は立ち上がり、皆に向けて一礼しました。
「白染セツナです。ゲヘナからまいりましたが、トリニティの皆さんと仲良くなりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。」
一瞬、静寂が訪れました。しかし、その沈黙を破ったのはレイサさんの拍手でした。それに続いて、他の方々も拍手をしてくださり、温かい歓迎の雰囲気が広がります。レイサさん、本当にありがとうございます。
ナギサさんはホストとしての挨拶を終えたあと、少し間を置いてから私の方を見つめました。その視線に私もすぐに気づき、心を落ち着けて彼女の言葉を待ちます。
「本日、この場を借りて、もう一つしなければならないことがありまして。」
彼女はゆっくりと立ち上がり、会場全体を見渡しながら私の方に向き直りました。顔には緊張感が漂っていますが、それでも毅然とした態度を崩さずに進めています。
そして、深々と頭を下げてから、穏やかながらも真剣な声で言葉を発しました。
「セツナさん、今まで本当にすみませんでした。ティーパーティーのホストとして、心からお詫び申し上げます。」
**
うわーん、書くために睡眠時間を削るしかありません!
救護騎士団モブの存在が確定されました
セツナが救護騎士団モブたちとの関係 dice1d100=60 (60) (最低30、低いほど事務的)
- 50二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 08:38:42
ちゃんと落とし前をつけるだな
なお本家イベントのナギちゃんは…
「ミカ!薙ぎ払え!」 - 51二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 14:16:23
ここからどうなるか…静観静観…
- 52二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 15:46:44
- 53二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 16:08:24
イベントの騎士団モブたちも血の気が多いらしいから
性格的に合わないかも…それで60くらいあるのはすげぇわ
…救護騎士団の中にセリナとハナエの方が異端なんて予想外だった - 54二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 23:08:26
ほしゅ
- 55二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 23:10:18
謝罪は大事ですからね…後は謝罪のちどうなるかですけども
ナギサ様謝罪以外に果たして何をするのか…そして責任をどう取るのか… - 56白染セツナ24/10/26(土) 02:01:15
その瞬間、場の空気は一層静まり返り、私は改めてナギサさんの真剣な姿勢に心を打たれました。彼女の謝罪の言葉が、どれほど彼女自身とトリニティ全体にとって重い意味を持つのか、私には知っています。病室でナギサさんが私に謝罪し、後悔の思いと懺悔を伝えてくれたことが、鮮明に思い出されます。私は既にその場で彼女の謝罪を受け入れ、本音を伝え合いました。だから、今回の謝罪は私個人に向けたものではなく、ティーパーティーのホストとしての意思表示――そしてトリニティ全体の名誉をかけたものであることを、私は理解しています。
「ティーパーティーが招いた客人に対し、紅茶の一杯もお出しせず、挙句に事実無根の噂を流し、悪質な嫌がらせをいたしました。もはや弁明の余地もございません。全て私たち、ティーパーティーの失態です。本当に、申し訳ございませんでした。」
ナギサさんが再び深々と頭を下げ、周囲はざわつきました。トリニティの生徒会長にあたるホストが他校の生徒に頭を下げ、謝罪する光景に、居合わせた人々も驚きを隠せないようです。私は「許します」の一言を伝えれば無難に場を収められるかもしれませんが、それだけではナギサさんに後ろめたい気持ちを抱かせてしまうかもしれません。果たして、それが私の本当に望む結果でしょうか…… - 57白染セツナ24/10/26(土) 02:01:43
少し考えた末、私はふと紅茶の話題に切り替えました。
「ナギサさん、本日はどのようなお茶をご用意いただけましたでしょうか?」
「え?……ほ、本日は……」
私の予想外の質問に、ナギサさんは一瞬戸惑いながらも、丁寧に紅茶の産地と名前を紹介し始めました。複数種類の紅茶が用意されており、ゲストの好みに応じておすすめするのがお茶会の基本の流れです。
「では、こちらのものを一杯、頂けますか?」
「……ええ、もちろんです。」
ナギサさんは私の選んだ紅茶の茶器を手にし、静かな動作でティーポットを傾けます。美しい白磁のポットから滑らかに注がれた紅茶がティーカップに流れ込み、香りがふわりと立ち上ってきます。そして私の好みに合わせてミルクと砂糖の量を尋ねてくれ、適量を加えた後、紅茶を乗せたソーサーを優雅に私の方に差し出しました。
私は両手を揃えて慎重にティーカップとソーサーを受け取り、思わず緊張が走りました。普段のゲヘナでは馴染みのないこの形式に、無意識に手元がややぎこちなくなってしまいます。けれどもナギサさんの落ち着いた微笑みを見て、気を引き締め、丁寧にカップを持ち上げました。紅茶の温かさが手のひらに心地よく伝わり、ほのかな湯気が顔をくすぐります。
一口含むと、柔らかな香りとまろやかな味わいが口に広がり、心がほっと落ち着きました。茶葉の深い風味がゆっくりと喉を通り、ほんのりとした甘みと渋みが心地よいバランスで続きます。ティーカップをそっと置き、少しだけ深呼吸をして紅茶の余韻を楽しみました。
「とても……素敵なお味です。心が落ち着くような、深い香りで……ありがとうございます。」
「喜んで頂けると幸いです。」
丁寧に感想を伝えた私の声は少し震えていましたが、それでもナギサさんは柔らかく微笑み、私の気持ちを汲み取ってくれたようでした。そう、私が望んでいたのは謝罪ではなく、もう一度ナギサさんと――トリニティの皆さんとやり直す機会です。 - 58124/10/26(土) 02:24:31
うわーん、お茶会の描写難しいよーお茶会なんてナギちゃんの昆布茶しかしりませんよ!
もう少しありますが修正とチェックの時間が……(苦悶する顔)
続きは明日にします。 - 59二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 08:27:05
セツナちゃんは本当優しいね…本当ならキレても構わない事ではあるのに…
とりあえずセツナちゃんとの間はこれで解決ですかね
…ナギサ様が大変なのは間違いなくこの後のセツナちゃんが絡まない政治…特に万魔殿とか身内からの追求の方でしょうし今はゆっくりとしてほしいですね - 60二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 08:55:35
マコトを黙らせる方法か
セツナちゃんを呼び出して話を聞いてくれるならワンチャン…
いや、イブキちゃんに大量なトリニティ産お菓子を送ったら行けそう - 61白染セツナ24/10/26(土) 15:52:51
「実は、私もお茶を用意しました。」
そう言って、私はそっとソーサーとティーカップをテーブルに置き、ゆっくりと席から立ち上がりました。視線を感じながら、傍にあるティーワゴンに歩み寄り、そこに置いていた特別なポットを手に取ります。慣れない手つきでありながらも、作法を意識しながら、紅茶を慎重にティーカップに注ぎました。
「ぜひ、ナギサさんに味わってほしいです。」
私は心を込めて淹れたこの一杯を、ソーサーごと丁寧にナギサさんに差し出しました。
「……いただきます。」
ナギサさんは美しい所作でカップを持ち上げ、まず香りを楽しむようにそっと目を閉じました。そして、優雅に一口紅茶を口に含み、飲み終えた後、カップをソーサーに軽やかに戻します。その一連の動作はまるで芸術のようで、思わず息を飲んでしまいます。
「……とてもまろやかで、初めて味わうような深みがありますね……素晴らしい茶葉ですね。これはゲヘナの……?」
「はい、特別な方法で発酵させた、ゲヘナ特有の茶葉です。……ナギサさん、本当の感想を聞かせていただけますか?」
私が静かに尋ねると、ナギサさんは一瞬驚いたように目を見開きましたが、やがて私の真剣な表情を察し、答える決意を固めた様子でゆっくりと口を開きました。
「……茶葉自体は、とても上質で、風味も豊かですが……えぐみが少し出てしまっていますね。もしかしたら、茶葉をが入りすぎたかもしれません、蒸らす時間も長すぎで、後味が悪くなりました。……でも、お茶を頂くと注ぐ時所作は立派でした、緊張のせいで力入れすぎだこともありますが、合格です。」
その率直な感想に、思わず苦笑してしまいます。自分でも自覚していることだからこそ、素直に受け入れられました。すると、同席していたミネ団長が立ち上がろうとするのを見て、先生がその肩にそっと手を置き、静かに留めました。
「実は……私はトリニティに来るまで、お茶会に参加したことが一度もありませんでした。」
「……え?」
「お茶の淹れ方も、ここで学び始めたばかりです。人にお出しするのも、これが初めてで……試行錯誤しながら、少しずつ覚えているところです。」 - 62白染セツナ24/10/26(土) 15:53:01
ナギサさんが驚いているのが伝わりますが、私は続けます。
「実を言うと、私はずっとこの留学を楽しみにしていたんです。トリニティで学んだこと、感じたことをゲヘナの仲間にも伝えたいと思って……ですから、今までの誤解をすべて忘れて……とは言いません。ただ、これからトリニティとの友好を築きたいと願っています。よろしくお願いいたします。」
そう言って頭を下げました。これは謝罪ではなく、願いを込めたものです。
「セツナさん……」
「ナギサさん、私にお茶の淹れ方を教えていただけませんか?」
この場がただの謝罪で終わっていたら、きっとやり直すこともなく、お茶会も無意味になってしまうでしょう。本当にやり直すためには、お互いが対等でなければならないのです。
ナギサさんはその言葉に驚いたようで、再び目を見開きましたが、すぐに柔らかな笑みを浮かべました。そして、会場を見渡しながら、毅然とした声で宣言しました。
「……セツナさんのその意志、確かに受け取りました。皆さん、セツナさんは不遇な扱いを受けながらも、私たちに歩み寄る道を選ばれました。この気持ちに、トリニティとして応えるべきです。この場を借りて、ティーパーティーホスト代表として宣言いたします。私たちティーパーティーは、白染セツナさん個人との友好関係をここに結び、彼女の留学に対し、全力で支援と協力をしていくことを約束します。」
会場の空気が柔らかくなり、拍手が湧き上がりました。この瞬間こそが、私たちの新たな始まりだと、私は信じています。
- 63二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 16:05:25
少なくともなんとかトリニティの方は丸く収まりそうかな
これから良い記憶残せると良いねセツナちゃん
…正直受けた仕打ちとか考えると色々思うところないかと言われたら嘘になるけどもダイスの大暴走によるものと本編でも文化祭でそこまでゲヘナを嫌悪して無さそうではあったからセーフですよね
それにまあ…この場は纏まって解決としてもセツナちゃんの預かり知らぬところで今回の部下のムーブの件やら何やらで色々ナギサ様が苦労しそうだし…マコトもマコトでアコちゃんのアビドスの時の醜態突いて反論させずに監査を飲み込ませるぐらいのムーブはするから今回も色々言ってきそう… - 64二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 16:22:37
- 65二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:01:52
感動シーンにまで変態が…そして可愛い方のおじさんへの熱い風評被害…
- 66二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:08:57
大切なのは信じる事、だからね
- 67二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:23:34
ナギサは政治的にも謝罪をしなければならない、そしてそれを受け入れなければならない。
そのうえで仲良くしたい意思をうまく伝え、今後対等な立場として歩み寄る…
セツナ、これはビッグプレーですわね…ゲヘナの良心としてヒナに並んでも良さそう…
あと政治64の手腕とは思えないんですけどボーナス付きませんか - 68二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:30:22
罰や弁償ではなく支援と協力
トリニティの立場的にもよい着地点である…
そういえばこの子政治はできる方だな
いじめられてるのに寄り添うためにお茶のマナーと淹れ方を練習する
光属性が強すぎてハナコ脳を焼かれそう
ついてに色々と救われたナギちゃんも焼かれそう - 69二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 19:57:44
今日も元気だな変態
- 70二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:22:34
そのビナー切り落としますよ
- 71二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 00:26:52
ほしゅ
- 72二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 10:46:17
セツナちゃんは多分政治のことあまり考えていない
ただ本人がぐう聖すぎで選んだものいつも皆にとって最善に…
でもいじめグループへの罰がないことはさすがにない…よね? - 73二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:08:44
セツナは今回の茶会で関係改善の意思を示しているのは、暗に「お前らがちゃんと処分出来ることに期待しているんだぞ」ともとれる。
というか流石にナギサでもそのくらいわかるよね、公の場で頭下げ直すくらいだし…ね…?
ただ、既に私刑を受けた子もいるので、その子に関しては軽くなる場合もある。
あとはティーパーティー全体の連帯責任とするのか、あくまで実行犯だけなのかでまた一悶着…という感じかな。
- 74二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:51:05
ほしゅ
- 75白染セツナ24/10/27(日) 20:52:04
……と、そう思ったのですが。
「セツナ!これはどういうことですか!」
「だ、団長、どういうこととはどういう……」
私とナギサさんの長い挨拶が終わり、お茶会が正式に始まった直後のことでした。ミネ団長がテーブルを叩き……いえ、叩く真似をしながら、少し怒った表情で私に問い詰めました。
「どうして私にお茶の淹れ方を聞いてくれなかったんですか!」
「ええと……」
「聞いてくれれば、いくらでも教えてあげましたのに!そうすれば皆の前でナギサ様に侮辱されることもなかったはずです!」
「わ、私はセツナさんを侮辱するつもりは……」
「セツナがずっと頑張っていました!毎日毎日、拒絶されても自分にできることを必死に探して!お茶だって、きっと誰も知らないところで過酷な練習を重ねたに違いありません!それなのに、ナギサ様は……!」
"ミネ、もうその辺に"
「ミネ団長、いくらナギサさんが血も涙もない残酷な方でも、さすがにそれは……」
先生に続き、サクラコさんが口を挟み、ナギサさんを……ええと、擁護しているんですよね?ナギサさんの困惑した顔を見て、疑問がよぎります。
「私は悲しいです!セツナの努力が報われていないことに!それに……初めて淹れたお茶を私ではなく、ナギサ様に出したことも!私はセツナの団長なのに!」
"悲しさの九割が後半のことじゃないか?"
ミネ団長は拳を握り、まるで怒りを我慢するように胸の前でブンブンと振っています。どうしましょう、このまま団長が暴れ出したら……!
「せっかくのお茶会だから落ち着いてください。あなたいつもそんな感じだから、セツナさんも相談しにくいのでは?」
「なんですって!?」
私が何か考える暇もなく、ハスミさんが火に油を注ぎました。どうして……
助けを求めるように隣のレイサさんに目を向けますが、彼女はもう目が虚ろになりながらケーキを頬張っています……ええ、たくさんお食べ。 - 76白染セツナ24/10/27(日) 20:54:57
「お言葉ですが、私たち救護騎士団の団員関係は良好です!それに、あなたこそ、お茶会が始まったばかりなのに、どうしてもうケーキのおかわりをしているんですか!」
「White&Masonの予約がなかなか取れないんですから、こんな機会を逃すわけには……ではなく!団員関係が良好だと言うなら、どうしてセツナさんがこっそり練習しなければならなかったんですか?」
「べ、別にこっそりしていたわけではないと思いますが……」
やはり、ホスト席にはハスミさんではなく、委員長のツルギさんにすべきでしたか……でも、先生とナギサさんに止められて、副委員長のハスミさんになったんですけど、まさかこんなに相性が悪いなんて思いもしませんでした。
"そこまでだ"
「ッ! 先生?」
言い争いが白熱している中、先生の一声で二人がぴたりと動きを止め、少しばつの悪そうな顔をしています。
"……まずセツナに聞くべきだ。セツナ、お茶の淹れ方を練習していた理由は?"
「え? ええと、トリニティではお茶会が大切な行事と伺いましたので、いつか私も人を招待したいな……と。それに、救急医学部の皆にも美味しいお茶を飲んでもらいたいなって……」
「なら……!」
ミネ団長が再び激昂しかけますが、先生が手を伸ばして制止しました。
"では、どうしてミネや他の皆に相談しなかったんだ?"
皆の仕事の邪魔をしたくないという気持ちもありますが、正直に言うなら、理由は一つです。
「美味しい紅茶を淹れられるようになって、団長や皆を驚かせたかったんです……そう思ったんです。」
"……だそうだ"
「……」
"まだ怒ってるのか?"
ミネ団長は拳を握りかけ、すぐに力を抜いて脱力し、両手を下ろしました。
「そんな、かわいい理由だなんて……怒りたくても怒れません!」
**
ちなみに、ナギサ様は脳を dice1d2=2 (2)
1. 焼かれました
2. 焼かれませんでした
次はいじめ子の断罪(?)をします
- 77二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:56:41
まぁ…うん…
- 78二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:59:41
まあ…気持ちは分からんでもない
サプライズだって分かれば収める団長流石ですね
団長勘違いだと分かれば即謝罪して身を引く性格なので
さて…ここでなあなあだと色々尾が引きそうだけどもどんな沙汰になるのか…ナギサ様の運命や如何に - 79二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:18:24
もしかして団長って独占欲強い?
宇沢、たくさんお食べ
ハスミは自重して… - 80二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 07:12:01
ほしゅ
- 81二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 11:17:43
ナギサは脳を焼かれなかったか…
これは可愛さよりも安心感と今後のことで頭がいっぱいになってた可能性
それはそれとして、ミネが脳を焼かれた可能性はあるのかしら - 82二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 11:48:53
- 83二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 14:08:51
- 84二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 14:14:02
剃刀飲ませるか
- 85二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 14:33:43
罵倒するだけ無駄な気がしてきました…
- 86二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 14:50:31
もしもしヴァルキューレ?
- 87二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 23:39:30
ほしゅ
- 88124/10/29(火) 08:45:15
月曜日が忙しいのでそのまま寝ちゃいました(苦悶する顔)
今日はちゃんと更新します、多分更新すると思います
それはそれとしてそろそろハロウィンですので
セツナちゃんにあうハロウィン衣装と言うのは……?
手持ちの素材で作れそうなら作ってみます - 89二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 10:23:53
……お菓子がくれなかったら……
ぐへへへへへへへ - 90二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 10:34:05
ここは最近流行りのヨシミイラがいいのではなかろうか
体格差の暴力を叩きつけるのだ! - 91二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 11:17:22
フランケンシュタインの仮装はどうでしょうか
高身長(188cm)だから迫力あると思うんです - 92二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 11:56:18
デッドオアトリートしてやろうか?
- 93二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 12:07:04
ここは定番の魔法使いコスで
具体的にはこんなの参考に… - 94二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 13:00:48
…サキュバスコスで!
救急医学部たちが
お菓子くれないと部員にしちゃうよ
と唱えたら多分たくさんのお菓子が貰える - 95二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 13:04:18
- 96二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 20:19:06
ほしゅ
- 97白染セツナ24/10/30(水) 01:59:07
ミネ団長が落ち着きを取り戻し、やっと普通のティーパーティーが始まりました。
お茶の話題や、それに合う紅茶の種類の話が続きます。どれも興味深いのですが、覚えるべきことがあまりにも多く、頭に入ってきません。私がメモでも取ろうかと考えていると、隣のレイサさんが小声で教えてくれました。
「実際、皆も適当にスイーツ食べてお茶を飲んでいるだけですよ」
そんなものなのだろうか……?少し疑問に思いながらも、確かに団長は普段ティーカップではなくタンブラーで紅茶を飲んでいるし、ティーポットの扱いも意外と雑で、ちょっと肩の力を抜いてもいいのかも、と思いました。
話題は次に流行やファッションへ。私は普段、そういったものに興味を持たないので、静かに聞き役に回っていました。トリニティの皆さんがいつもおしゃれでキラキラしているのは、やっぱりファッションに詳しいからだろうなと思っていたのですが、なぜかサクラコさんが黙り込んで、微笑みながらこっそりとメモを取っていました。
え?やはりメモを取るべきでしょうか? - 98白染セツナ24/10/30(水) 01:59:19
「そういえば、セツナさんはあまり着飾っていませんね」
ナギサさんが話を振ってくれました。
「あ、いえ……部活の関係でアクセサリーはあまり付けられないんです。それに、服のサイズもなかなか見つからなくて……」
私の答えを聞いて、皆も少し気まずそうに沈黙しました。しかし、そんな空気の中で――
「分かります……そのお気持ち、よく分かっております」
ハスミさんが、静かでありながらも力のこもった声で返事をしてくれました。
「他の生徒と比べて少しだけ大きめですと、選べるデザインも少ないし、在庫も少なくて……」
「……そうですよね。私も、制服以外の服はほとんど特注です」
「そうです。正義実現委員会の制服の備蓄も少なく、私のサイズになるとほとんどなくて……」
「だから私も、救助活動の際はできるだけ汚さないように気を遣っています」
「私も戦闘行動中は……」
「「はぁ……」」
私とハスミさんが同時にため息をつくと、周りの視線に気が付き、顔を見合わせました。
「すみません……私たちだけで話し込んでしまって」
「悩みを共有できる人が少ないので、つい……」
私たちが気まずそうに謝ると、ナギサさんが少し困った顔をしながら返事しました。
「まさか正義実現委員会にそんな問題が……ティーパーティーとしても看過できません。あとで、制服の在庫を増やすように手配しましょう」
「い、いえ、ナギサ様、私、そんなつもりで……」
「いいんです。ついてにセツナさんの制服も手配させていただきます」
「え?」
「ティーパーティーが全力で援助すると決めたのです。どうか遠慮しないでください」 - 99白染セツナ24/10/30(水) 02:08:04
お茶会も中盤に差し掛かり、皆が席を離れて他のゲストと交流を始めると、私もレイサさんと一緒に他の補習授業部のメンバーと合流しようかと思いました。ですが、その時、ナギサさんに声をかけられ、足を止めます。
これからティーパーティーのメンバーたちが挨拶に来る予定で、私もそばにいてほしいとのことでした。
「本当はね、セツナさんをこういった政治的な場に巻き込みたくはなかったのですけど……」
「いえ、必要なことですから。」
セナ部長ほどではないですが、私も政治について興味がありません。しかし政治もまた人を守り、怪我や傷を遠ざける時もあることを、私はよく知っています。
「それにしても、レイサさん、付き合ってくださってありがとうございます。気兼ねなくお茶会を楽しんでくださいね。」
「いえいえ!今日の私は自警団ではなく、セツナさんの騎士ですから!」
レイサさんがそう言って微笑むと、その言葉に少し安堵しました。
そしていよいよティーパーティーのメンバーとの挨拶が始まります。トリニティとゲヘナの間には確かに複雑な関係があるはずですが、実際にはゲヘナに対して強い敵意を持っている生徒はそれほど多くないことがわかり、少し安心しました。様々な励ましや謝罪の言葉をもらい、思わず恐縮してしまいそうな気持ちで応対していました。
そんな中、次の挨拶者が現れると、表情が引き締まります。
「セツナさん、お会いできてうれしいですわ」
「私たち、ずっとセツナさんがうまくやれると信じていましたのよ」
その敬意の言葉が過剰で、まるでここにいる他の人たちに見せるためのパフォーマンスのようでした。相手は、あの日私にいたずら通報を仕掛けていたティーパーティーのメンバーと一緒にいた人たちでした。
ナギサさんが一瞬、眉をわずかにひそめました。隣のレイサさんも異様な雰囲気に気づき、私を守るように一歩踏み出しているのが感じられます。
「セツナさんが怒っても仕方ないですわ。あの時、リーダーを誰も止められなかったのですから」
「でも私たち、反省しましたのよ。だから、あの女を告発しましたわ」
あの日、満身創痍で、翼が折れた負傷者の自白を思い出します。最悪のタイミングで都合の悪い動画が流され、敵対派閥にそれを理由として攻撃された。 - 100白染セツナ24/10/30(水) 02:08:42
「その動画は、あなたたちが……?」
「ええ、私たちはナギサ様のためにセツナさんを助けようと……」
「これであの女はもトリニティに居場所がないですね、痛快ですわ。」
裏切られたと涙を流しす彼女の顔を思い浮かびます。
「セツナさんもあの女がティーパーティーと違うって分かってくれてよかったですわ。」
「ティーパーティーを無条件に許してくれて本当に器が大きい、尊敬です。」
心にもない、薄っぺらなお世辞。
「今は救護騎士団ですが、ゲヘナにいた時も救護医術部なんたっけ?きっと心優しい方ですわ。」
「救急医学部です。」
「そうそう、それです。他校に行っても医療一直線なんて、凄いですわ、わたくしにはとてもできませんわ。」
私は一体どんな顔をしているんでしょう……レイサさんは私の顔を覗いた瞬間目を吊り上げて、今でも目の前にいるティーパーティーのメンバーに飛び掛かる雰囲気です。
「ええ、セツナさんは本当に、優しいお方です。」
ふっと、ナギサさんは私の、そしてレイサさんの肩に手を添えて、微笑むを浮かびながら言います。しかし、その目には笑みが一切ありませんでした。 - 101白染セツナ24/10/30(水) 02:09:06
「お二人がセツナさんのことを気にっていた様子、ここはホストとして答えなければなりませんね。」
「え?な、ナギサ様?」
「実は先日、ゲヘナ学園への交換留学の話を持ち出しましたの。向こうもぜひ歓迎したいと」
「ちょっと待ってください!わたくしたちはティーパーティーの……」
「もちろん、お二人の立場を考えて、ちゃんと政治に関らない部活、救急医学部に配属する予定です。」
そんな話、聞いたことありませんでしたが、まさか前セナ部長がトリニティに来た時に……
「い、いえ、それは……」
「尊敬してるでしょう?セツナさんのこと。」
焦ってる二人が私を見て、すぐ縋るように私の方に訴えました。
「わたくしは医療の経験が全くありませんわ!」
「救急医学部、未経験歓迎です。実戦から学ぶ、誰でも即戦力です。」
「わたしはまだティーセットのローンが……」
「がんばり次第で高収入ですよ。」
「ゲ、ゲヘナ留学なんて、こ、怖い過ぎますわ!」
「皆いい人ばかりです、少なくとも救急医学部は……実家のような安心感があります。」
いつの間に、他のティーパーティーのメンバーたちは私、というよりあの二人を囲んでいました。
「さぁ、送迎を。」
「ナギサ様!お話を!ナギサ様!」
「いやよ!こんなのあんまりですわ!」
ティーパーティーのメンバーたちが扉の向こうに去るまで、彼女たちの焦る声は会場に響き続けました。 - 102二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 02:33:49
怒濤のタイトル回収
これは熱い展開() - 103二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 08:07:43
タイトル回収(死刑宣告)
救急医学部送りがそのうちキヴォトス最大の罰になりそう
主犯の子はどうなるだろうか
実際言われた通りもう居場所がないからやはりゲヘナ送り? - 104二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 08:18:06
ここでまさかのタイトル回収とは!
そして交換留学という建前も使える…流石…! - 105二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 09:51:07
タイトル回収ですねまさに…これで一応マコトも納得してくれるだろうか
ゲヘナ嫌い過激派は実際数少なそうですものね
今回のイベなんて茶会モブなのに美食と警戒しながらも話してアドバイスもらったりしてましたし
心の底から嫌ってるというより怖いとか警戒とかそのぐらいの認識なのかもしれませんね
ミカとかもなんとなく嫌いな認識でしたし
…パデルはともかく
寧ろ今送ると同じく送られた取り巻きに憂さ晴らしされそうだからなあ…どうしたものか…
- 106二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 09:55:09
何もいじめ返すって訳じゃあないんでね
死ぬほど忙しいだけだから、戻ってくる頃にはいじめる余裕なんてなくなるよ - 107二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 11:16:13
これ過酷な救急(平常運転)に耐えられなくて
セツナをいじめていた位でこのような罰を受けるのは耐えられない!ってぶちまけたら
先輩救急医学部がブチ切れてまうくね? - 108二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 13:24:26
セナが知ってるから多分先輩たちも皆知ってる
まぁ、報復せず普通に働かせたらもうだけ立派な罰だからな
先輩たちも多分「何寝てるんだオラァ、セツナちゃんならあと3日いけるよ!あんたたちがいじめたセツナちゃんなら!」みたいな皮肉毎日言う…
やはりゲヘナは地獄か - 109二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:49:15
保守
- 110白染セツナ24/10/31(木) 02:21:39
ティーパーティーの件が収まり、ようやく一息つけたと思います。まさかナギサさんが私の知らないところでセナ部長と連絡を取り合い、先生を通じてゲヘナの万魔殿との交換留学を実現させるなんて……きっと、私が誰も罰したくないという気持ちが通じたのだと思います。救急医学部は罰ではなく、学びの場であるべきですから。
「お待たせしました、ハナコさん。」
「いいえ、気にしないでください。セツナさんも、色々と大変だったようですね。」
予想外の出来事に次ぐ出来事で、ハナコさんとの約束がすっかり遅れてしまいました。補習授業部のテーブルに着くと、そこにいたのはハナコさんだけ。他のメンバーはそれぞれナギサさんや先生のもとへ行っているようです。
「……大変、かどうかは分かりません。ただ、正直に言うと、自分の想像を超えたことばかりで、まだ気持ちの整理がついていないんです。」
留学でトリニティに来て、トラウマの治療とついでに医療技術を学ぶだけのはずでした。それなのに、警戒されて、知らないうちにいじめられて、挙句の果てにセナ部長がトリニティまで乗り込んできたなんて。
「本当に、わけがわからないことだらけでした。」
「……セツナさん。」
ハナコさんが何か言いかけて口を閉じ、紅茶をゆっくりと注いでくれました。静寂の中で湯気が立ち上り、二人でただゆったりとティーカップを傾けます。甘く優雅な香りに包まれ、少し心が安らぎました。
「実は、セツナさんに謝りたかったんです。」
「え?」
突然のことに少し驚き、視線を上げました。ハナコさんは私の反応を見てから話し始めます。どうやら、さきほどティーパーティーの方々と会った件に関わる話らしいです。
「本当は、もう少しゆっくりと進めるはずだったんです。」
ハナコさんは淡々と、自分が計画したことを語りました。あの日、私がテラスでイタズラ通報のグループと出会った後、ハナコさんは彼女たちの情報を集め、同時に私の評判を改善するために良い噂を広め始めたそうです。しかし……
「セツナさんを見てくれた人たちが、想像よりもはるかに多かったんです。」 - 111白染セツナ24/10/31(木) 02:22:20
その些細な噂は思ったより早く広まり、私への評価が急上昇したということで、いじめに関わった彼女たちの立場が危うくなりました。彼女たちは保身のためにリーダーを見捨て、自分たちはその犯人を告発する側になろうとしたのだと。最終的に裏切られたリーダーが錯乱し、私を道連れする形で襲いかかってきました。
「私の判断ミスです。彼女たちを追い詰めすぎたせいで、セツナさんが危険な目に遭ってしまって……本当に申し訳ありませんでした。」
「……ナギサさんと同じですね。」
「え?」
「私は、それがハナコさんの責任だとは思っていません。」
「でも、彼女たちを追い詰めたのは私です。」
「大切なのは、彼女たち自身の選択です。ちゃんと自分で考え、選んだ結果が彼女たちの行動につながったんです。彼女たちは、誰かの駒なんかじゃありません。」
ハナコさんの驚いた表情が視界に入ります。少し微笑みを浮かべ、あの日のセナ部長の言葉を思い出しながら、ゆっくりと話を続けました。
「最近学んだんです。自分のせいを他人のせいにしちゃいけない。でも、他人のせいを自分のせいにしてもダメなんです、って。」 - 112二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 08:27:52
今度はハナコの脳を焼くのか…
自責思考を抜けたセツナが強火すぎる
つまり、今回の事件はまずハスミが警戒してるせいで正実の態度も悪くなって
それがティーパーティーの意志だと勘違いしたトリカスがいじめを決行したあとハナコが暗躍
焦ったトリカスが主犯を爆発処理をする
ナギちゃんは全てばれるまでただ紅茶を飲む
…ドロドロ過ぎないこのトリニティ? - 113二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 10:14:00
- 114124/10/31(木) 18:24:41
- 115二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 18:33:36
アンデッドミノタウロス♀
でもヨシミ以上にえっちだ… - 116124/10/31(木) 22:36:38
- 117124/10/31(木) 23:56:55
- 118二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 08:25:45
ほしゅ
- 119二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 09:09:07
セナのハロウィンボイスを聞くと
救急医学部がまた忙しくなりそう
ゲヘナ、イタズラ、絶対死体が出るヤツだ - 120二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 14:38:22
エッッッッドォォ!!なぁなぁ...そんのさ......包帯...チョコォットだけ切り裂かせてくれないかなぁ……なぁに...ほんとのチョコーーットだけだからさぁ...
うぉぉおおぉお...厚着ながらもデルとこ出ててスタイルの良さが極まって水晶ハニワはイライラする!!
あのタイツもだ!!しゃぶりつきたい!!
スタイルの良さに精製されたブツをぶっかけたい!!
飛びついてハグしてぇぇぇなぁぁぁ!
実際は生きてるから温もりぬくぬくなんだろつなぁぁぁ!
んでさ......そのサ...髪飾りのクッろいぶっといのにさ......衝撃をヨ与えると...アへぇな感じに出来るなぁぁぁぁ!!
全変態よ!!チャンスはいまだぁぁぁ!!!
サキュバスもあるんですかぁ!!?!?
ウッッ!!モッドデリュゥウゥウウ!搾り取られるぅぅぅぅ
フゥゥゥゥ……過剰な供給にアタマ狂いました……大変見苦しく...申し訳ない
- 121二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 14:41:41
一旦ロボトミー手術しようか
- 122二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 19:15:26
ほしゅ
- 123二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:03:36
ハロウィン特別編
**
「いいよ!セツナちゃん!とてもいいよ!」
「どうしてこんな服を……」
「ハロウィンだよ!全部ハロウィンのせいだよ!」
「なら先輩たちも……」
「いやいや、セツナちゃんのサイズしかないよ。うちら着たらそりゃどえらいことに……」
「ならもっとまともな服を……そもそもこれなんの衣装ですか?」
「悪魔だよ」
「最初から悪魔じゃないですか私達!仮装もなにもないですよ!」
「いいからいいから、ポーズよポーズ、もっとよく見せてみ」
「いや、この隠しそうで全然隠してない感がいい、カ〇リーメイトが進む。」
「どうやら私たちは親友だったようだ……」
「これはなんの騒ぎですか。」
「あら、部長。おかえり、入荷お疲れ様です。」
「こういうイベントの日だからこそ、事故や怪我はつきものです。常に準備を怠らないように。」
「うう、セナ部長……ごめんなさい……」
「部長、そう言ってるわりに携帯で激写してますね……」
「ひぃん、と、撮らないください……」
「風紀委員会からの救援要請です。巨大化したパンプキンパイが暴れています、死体……ではなく、怪我人が多数、直ちに搬送の準備。」
「「「了解!」」」
「ほらセツナちゃん、休憩時間終わりよ、動け動け。」
「わ、私は着替えに……」
「そんな暇ないわよ!ナースキャップとエプロンで十分!さぁ、行きましょ!」
「ひえぇ……」 - 124二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:04:54
この格好でか…怪我しないようにね
それはそれとして可愛いよセツナちゃん!
魔女コスも可愛い! - 125二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 08:33:15
変態に餌を与えないでください
…よく見たらすごい覚悟だ
これもきっとトリニティ留学の成果 - 126二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 14:40:53
- 127二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 14:44:39
- 1281(休日出勤)24/11/02(土) 22:55:51
うわーん!もうこんな時間になっちゃいました!ハナコ視点でお茶会を書きます!これでいじめ事件が終わりです!
それで楽しいダイスに戻ります
Vroid Studioです
皆さんよく使うキャラメーカーの3D版みたいなものです、もちろん無料
他の人が公開したフリー素材をベースにメッシュやテクスチャを組み合わせで衣装とか作っています
ヘイローと釘だけは自作です
- 129二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 09:40:40
保守
- 130白染セツナ24/11/03(日) 11:26:05
浦和ハナコは、目の前で自分の部長から学んだことを誇らしげにペラペラと語る少女を見つめていた。ゲヘナからの留学生であり、本日のお茶会の主役である白染セツナ。彼女と出会う前から、ハナコは既に彼女のことを情報として知っていた。そして、その最初の感想と言えば――「可哀想」というものだった。
秩序を重んじるにもかかわらず、自由と混沌を象徴するゲヘナの校風の中で育ったこと。医療組織に所属しながら、なぜか自分がよく事故に巻き込まれ、常に生傷が絶えないこと。まるで誰かの悪戯のように、あらゆる点でアンバランスな生徒だった。きっとトリニティに来ても苦労するだろうと、ハナコはそう思っていた。案の定、セツナがトリニティに留学してまもなく、悪い噂が広まり、いじめを受けることになった。
セツナがティーパーティーに招かれた留学生である以上、彼女にちょっかいを出すことはトリニティの評価にとってもマイナスになる。それを知っていたハナコだったが、何も行動を起こさなかった。自分の友達との時間のほうが大切だと思っていたし、むしろティーパーティーが自業自得の結果を目の当たりにするのを見たい気持ちすらあった。
――セツナに出会うまでは。
初めてセツナと出会ったのは、彼女がいたずら通報によって補習授業部の部室に誘導されてきたときだった。アズサが設置した数々のトラップに引っかかり、ボロボロになりながらも負傷者の救護を遂行しようとする彼女の姿を見たとき、ハナコの中で何かが変わった。その一度の、偶然の出会いで、ハナコはセツナという人間の一端を把握したのだ。
彼女は確かに不運だ。その認識は変わらない。しかし、彼女は決して「可哀想な人」ではなかった。 - 131白染セツナ24/11/03(日) 11:26:15
セツナはよくためらい、迷う。しかし、彼女の行動には常に意志が宿っている。見た目によらず感情豊かな人物だが、その感情に流されることはなく、行動一つ一つに確固たる決意がある。彼女の歩む道は不安定に見えるかもしれないが、それは彼女が自らの選択に従った結果だ。すべてが、彼女の意志で選ばれたものであった。
イタズラ通報があった際に、トラップの群れを突破することを選んだのもそうだ。
犯人からの呼び出しに応じ、時計塔を登ることを選んだときもそう。
そして今日、トリニティとの関係を保つためにお茶会を開くことを選んだのも、きっと彼女の選択だ。
セツナは選択の大切さを知っている。だからこそ、ボロボロになることを覚悟の上でそれを代償と捉え、怪我をも自らの責任として背負う。
だからこそ、彼女は「これはハナコさんの責任ではありません」と言い切ったのだろう。あの言葉はただの慰めではなく、紛れもない本心だったに違いない。セツナはトリニティでもゲヘナでもなく、一人ひとりが命を持ち、それぞれが自分の選択と責任を背負って生きていると考えているのだ。
「本当に……セツナさんはすごい人ですね。」
「え? そ、それは大半セナ部長の受け売りですけれど……」
「ふふ、こっちの話です。」 - 132白染セツナ24/11/03(日) 11:28:39
「セツナさんは、トリニティのことをどう思っていますか?」
「とてもきれいなところです。ゲヘナと違って、騒ぎもな……くはないですが、平和です、はい。」
「でも、そのきれいな場所にいる生徒たちが、地位や権力のために互いに裏をかいて、他人を蹴落とすことばかり考えているんです。」
「……そうなんですか?」
「ええ、セツナさんも見たでしょう。保身のためなら、どれだけ仲が良いグループでも簡単に裏切ります。あなたをいじめた理由だって、ティーパーティーの意志を勘違いして、先走った結果にすぎません。」
ハナコは内心、あまりに浅はかな考えを呆れたように吐き捨てたくなるが、口には出さずにセツナの反応を見守った。
「そんなトリニティのこと、セツナさんは恨みませんか?」
ハナコはじっと彼女を見つめ、答えを待つ。
「えっと、別に?」
セツナは少し驚いたように目を開いて、あっけらかんとした表情で答えた。
「トリニティにもいろんな人がいると知っています。皆が私のことをどう思っているかはわかりませんが、私を友達だと言ってくれる人もいますし、気にかけてくれる人もいます。その人たちがいる限り、私はトリニティがいい場所だと思います。」
「それだけの理由で……?」
「実は、私もゲヘナの馬鹿たちのことは好きじゃないです。でも、救急医学部の皆は大好きです。それだけでゲヘナでやっていけます。嫌いな人のことを考えるより、どうしたら先輩たちの役に立てるかを考えたほうが、ずっと前向きです。」
「ハナコさんも、そうじゃないですか?」
セツナからの問いに、ハナコは少し戸惑ったまま何も返せなかった。
「ちょっと、セツナに変なこと吹きこんでないよね!」
ふと、ハスミのところから戻ってきたコハルの声が耳に入る。
「セツナちゃん!ここにいたですね?ぜひペロロ様の話を聞いてもらいたいです!」
「モモフレンズのかわいさはもっと広めるべき。」
ヒフミとアズサもテーブルに戻ってきた。
にぎやかな声に包まれ、ハナコの目が柔らかく輝き、セツナを改めて見つめ直した。
「……ええ、違いませんね。」 - 133124/11/03(日) 11:34:23
うわーん!寝落ちしました!保守してくれてありがとうございます!
これでやっといじめ事件が終わります!
とりあえずトリニティの楽しい展開を募集します>>137までダイス
ちなみに、ハナコは脳を dice1d2=2 (2)
1. 焼かれました
2. 焼かれませんでした
セツナのモモフレンズ浸食率 1d100= (50以上布教成功、100ほどヒフミ)
- 134124/11/03(日) 11:35:49
- 135二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 11:37:14
ハナコも色々思うところあったんだろうな…それはそれとして仲良くなれそうで良かった…
モモフレは…好みではなかったのか…
安価は補習授業部メンバーとスイーツ巡り(スイーツ部と会えるかも?) - 136二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 19:17:41
ミネ団長によるうちの子自慢
(セナの乱入の可能性大) - 137二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 19:24:21
ペロロ様は救護が必要そうな顔してるから…
そしてダイス神から脳を焼かせない意志を感じる
安価は…救護騎士団ネームドたちとのお風呂回!
ポロリを…どうかポロリを…! - 138二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 19:51:52
- 139二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 21:23:13
- 140124/11/03(日) 22:15:46
とりあえず振りますね dice1d4=4 (4)
1. スイーツ巡り(楽しい)
2. 団長の自慢大会(恥ずかしい)
3. 風呂回(トリニティ浴場)
4. セイア+ミカ(た、楽しい?)
セイアのエミュ、できそうにありません(苦悶する顔)
- 141二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:02:41
- 142二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:12:36
スレ主そろそろ一回お祓いした方がいいと思う…
本編にセイアが表舞台に出たことある? - 143二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 02:11:30
- 1441(月曜日は平日に決まってい)24/11/04(月) 08:33:57
- 145二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 08:42:06
一連の騒動を聞いて興味を持ったミカと騒動関連での謝罪に来たセイア
- 146二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 08:43:53
無難なのはナギちゃんからの招待かな?理由は...一応顔合わせくらいはしといた方がいいからとか。...ダメだわからん
- 147二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 14:01:04
ヒフミみたいにティーパーティーのお茶会に招待されて、その時セイアと顔合わせる
途中ミカは乱入する
一応エデン三章のエピローグに3人もお茶会したから時系列的に問題はないはず - 148二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 21:52:10
ほしゅ
- 149124/11/05(火) 02:33:31
やはりナギちゃんを通じてセイアと会うのが一番しっくりくるですのでその線で行きます
ミカは……実際本編見た感じゲヘナのこと嫌いは嫌いですが別に存在を許さないほどではないので敵対しないようにします
あくまで個人の解釈ですが大目に見てください
……原作を見直して、セイアエミュをチャレンジしてみます(苦悶する顔) - 150二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 12:06:09
保守
- 151二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:57:52
ほしゅ
- 152白染セツナ24/11/05(火) 23:31:14
ナギサさんによる懇親茶会が過ぎ、私はまたトリニティでの日常に戻りました。スミレさんからいただいたトレーニングメニューをこなし、救護騎士団としての救護活動を続けながら、時折セリナさんの座学にも参加します。日々の活動は変わらないようで、しかし、周囲の皆さんの態度が明らかに変わったのを感じます。
まず、私の治療を拒む人がいなくなりました。むしろ少し有名になった分、私の治療を受けられることがレアだとか、プレミアム感があると評判になっているらしく、治療時に指名してくる人まで出てきました……救護騎士団にそんなシステムはありません。
さらに、お茶会の誘いも届くようになりました。ミネ団長にそのことを話すと、「どうしてこんなに少ないですか!」と不満を漏らされましたが、私にとっては大きな進歩です。ハナコさんの話によると、今の私の立場はかなり複雑で、誘ってくれる人は純粋に会いたいだけか、政治に全く関係のない方ばかりだそうで、すべてのお誘いに応じても大丈夫とのことでした。
私は白い制服を身に纏った生徒に案内され、とあるトリニティの校舎のテラスに参りました。
「白染セツナが到着しました。」
「えっと、お招きいただき、ありがとうございます。」
「いらっしゃい、セツナさん。」
テラスには用意されたテーブルの上にティーセットとお菓子が並べられ、ナギサさんが紅茶を楽しみながら私を待っていました。席に近づくと、ナギサさんの隣に見慣れない方が座っているのに気付きました。さらさらとした綺麗な長い金髪と大きなキツネ耳が印象的で、ナギサさんと似た白い制服ながらも大胆なデザインで、少しゲヘナの風紀委員会の行政官を思わせる雰囲気さえあります……しかしその小柄な彼女が着ると、どこか品位と教養が感じられました。
「やあ、君がセツナかい。」
キツネ耳の彼女は長い袖に隠された手を上げ、そこに止まっていた鳥(?)を見せるようにして挨拶をしました。
「は、はい。白染セツナです。」
鳥に気を取られてしまい、少しおどおどと返事をしてしまいました。ナギサさんを見ると、彼女は微笑みを浮かべながら、キツネ耳の彼女を紹介してくれました。
「彼女はトリニティ総合学園、ティーパーティーの本来のホスト、百合園セイアさんです。」 - 153白染セツナ24/11/05(火) 23:32:19
「ホストはナギサさんだったはず……?」
「ええ、だから『本来』なのです。」ナギサさんは静かに紅茶を一口飲んでから続けます。「ティーパーティーのホストは本来サンクトゥス分派のリーダーであるセイアさんが務める予定でしたが、セイアさんは体調が優れず、最近まで入院していたんです。」
「そうなんですか?あの、今は……?」
「いまでも完治とは言い難いけど、心配するほどでもない。あの様子じゃ、ミネから何も聞かされていなかったんだね。」
「えっと、はい、すみません……」
「いや、君を責めているわけではないよ。むしろ、君が何も知らなかったことこそがミネの信用の証と言えるだろう。政治の場から離れて尚、自分の立場と領分を理解した上に行動するのが実に彼女らしい。」
「私としてはもう少し落ち着いてほしいのですが……」
「確かに、彼女には独断が多い。だが、私も彼女の独断で救われている身、否定もできない。」
セイアさんとナギサさんは、ミネ団長について深い話をしている様子です。ですが、褒めているのか貶しているのか、私にはよくわかりません……もしかして今、国語の授業を受けているのでしょうか?
「ああ、すまない。君はミネと縁があるとはいえ、何も知らぬ君の前でこの話を続けるのはやめておこう。」
セイアさんは私の困惑した表情に気づき、申し訳なさそうに話題を変えてくれました。
「今日は、君という人物の理解を深めるために……いや、こう言うべきだろう。君を会うためにこの場に招いた、言わばただの親睦のためのお茶会だ。だから普段通りの君でいてほしい。」 - 154白染セツナ24/11/05(火) 23:35:18
セイアさんがそう言うと、ナギサさんが優雅にティーカップに紅茶を注ぎ、ロールケーキの一切れをそっと手元に分けてくれました。私は感謝の気持ちを込めて小さな声で「ありがとうございます」と言いながら、カップを手にしました。
しばらくお茶とお菓子を楽しんでいると、セイアさんが思いついたように声を上げました。
「セツナ、君に個人的な質問があるんだ。」
「え?ど、どうぞ?」
「いや、難しく考えることはない。君の素直な考えを聞かせてくれれば十分だ。君はゲヘナ出身でありながら高潔な精神を持ち、救護のために自己犠牲を厭わないと評されている。だが、同時に君は、人への興味や親しみを持つことに乏しいと伺っている。その一見相反する性質が、どこから生じたのかが知りたいのだよ。」
「……えっと?」
……どうしよう、質問の意味がちょっと難しくて理解しづらいです。ナギサさんが助け船を出してくれました。
「セイアさんは、セツナさんがどのような気持ちで人を助けているかを聞きたいのです。」
「なるほど……?でも、別に特に何も考えていないと思います。怪我人がいれば、救助をします。」
「たとえ、君が嫌いな人だとしても?」
「ええ、別に私が嫌いだからといって、その人が怪我しないわけでもないと思います。怪我しているなら、治療します。それ以上のことも以下のことも、考えたことはありません。」
「功利主義的な行動というわけではない……もっと根本的な……」
そのとき、突然テラスの扉が勢いよく開かれました。入ってきたのは、ピンクの髪と白い翼を持つ少女で、息を切らしながらまっすぐこちらに歩み寄ってきます。
「私を置いてお茶会だなんてひどいよ!お二人とも!」
「……ミカさん!?」
**
難しい……全てはただ、難しいだけだ(苦悶する顔) - 155二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 07:54:37
セイアよ…あまりこの子を深掘りしすぎると闇が出てきそうからその辺にしておいてくれ
ミカはセツナではなくセイアとナギサと会うために…妥当な理由だな - 156二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 17:30:09
ほしゅ
- 157二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 23:42:03
ほしゅ
- 158白染セツナ24/11/07(木) 00:01:14
ナギサさんに呼ばれて現れたミカさんは、まるで自分の居場所であるかのように堂々とテーブルに歩み寄り、後ろを慌てて追う正義実現委員会の部員さんが、ナギサさんの前で慌てて立ち止まりました。
「申し訳ございません!ミカ様が……」
「……いえ、いいんです。」
ナギサさんは眉を少しだけひそめながら、さりげなく部員さんを下がらせました。その意を汲んだ部員さんは安心した様子で一礼し、速やかにテラスを後にしました。
「セイアちゃんが来てるって聞いたのに、連絡がなかったよ、ナギちゃん。私を仲間外れにするなんてひどいねぇ。」
ミカさんは、まるで自分のテーブルであるかのようにふわりと椅子に腰を下ろしました。
「ミカさん、今日は特別なお客様がいらして……」
「ん?その角の子、ゲヘナの生徒じゃない?どうしてここにいるの?」
「えっと……」
「私がセツナさんを今日のお茶会に招待しました。」
「ナギちゃんが?へぇ~」
ミカさんは、まるで私の内側を覗き込むような視線を送り、かすかに微笑みましたが、その瞳はどこか鋭く光っています。
「ゲヘナを呼ぶのに、私を呼ばないんだ?」
「ミカさん……!」
ナギサさんがミカさんの名前を呼び、少し咎めるような視線を向けました。なんだか場の空気が……妙に重いです。
「あ、あの……ミカさんというのは、どなたですか?」
「聖園ミカだ。ティーパーティーパテル分派のリーダーでね、今はちょっと……微妙な立場にいるんだ。」
隙を見て隣のセイアさんに尋ねてみたものの、彼女は説明しづらそうに答えます。も私にとって、このようにはぐらかすの方が分かりやすいかもしれません……私は考えるのが得意ではないので、考えなくていいなら助かります。 - 159白染セツナ24/11/07(木) 00:02:04
「セイアちゃんも来ているのに、私だけ呼ばないなんてひどくない?。もう私いらないって感じ?」
「ミカさん、本日はセツナさんにセイアさんを紹介するためでして……」
「それなら私がいてもいいじゃない?」
「ですが、ミカさんの都合を考慮して……!」
「あ、あの!」
少し声を張り上げると、口論していた二人がピタリと口を閉じ、私のほうに視線を向けました。
「セツナさん、ごめんなさい。お客様の前にこのような論争を……」
「い、いえ……その、ナギサさん、ミカさんもお茶会にご一緒させてはいかがですか?」
ミカさんが一瞬、驚いたように目を見開きました。
「セツナさんがよろしければ、構いませんが。」
「お茶会のゲストは主催者が選びますから……それに、ゲストとして招かれた以上、他の方々と仲良くするのが私の務めです。それだと、学びました。」
「……ええ。」
ナギサさんは私の言葉を聞いてから小さく頷き、ミカさんのティーカップに紅茶を静かに注ぎました。
「ね、この子本当にゲヘナの生徒なの?」
「そうだ。君が暴力的で野蛮だと評したゲヘナ学園から来た生徒だ。そして、彼女もまたこの場にいる誰よりもお茶会の行儀を重視し、憂慮している人だ。」
「「……」」
セイアさんの言葉に、ミカさんとナギサさんの表情が少しだけ気まずそうに揺れました。
「それで、私が来るまで何の話をしていたの?」
「えっと……確か、こうりしゅぎ?について、少しだけ……」
「なにそれ~絶対セイアちゃんの難しい話でしょ?つまらなくない?」
「い、いえ……えっと、国語の授業みたいで、興味深かったです。」
「な!?」
「ふふ……国語授業って。国語が好きなの?成績は良い方?」
「……38点でした。」
「ダメじゃね。」 - 160124/11/07(木) 00:19:03
ここのミカはゲヘナ(セツナ)嫌いというよりセイアちゃんやナギちゃんとお茶会をしたかってるだけです
お茶会の話題 dice1d4=3 (3)
1. 救護騎士団
2. 補習授業部
3. 救急医学部
4. >>161
- 161二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 08:31:00
救急医学部のお話…スケジュールのこと知ったらドン引きしそうですね
- 162二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 10:48:57
ナギサ、ゲヘナ(救急医学部)送りは思った以上に重い罰であると知る瞬間
ミカ、ゲヘナのこと思った以上にヤバイだと知る瞬間
セイア…多分もっとセツナの思想に興味を感じるかも? - 163二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 21:17:51
盛り上がる会話になれば幸いですね…全員会話とか交流を楽しんで欲しいですね
- 164白染セツナ24/11/08(金) 01:03:26
「では改めまして、本日お茶会にお越しいただきありがとうございます、セツナさん。」
「わーい、ぱちぱち!」
「わ、わーい…」
「いや、君はミカの真似しなくていいんだ」
ここまで微妙な空気が続いていましたが、皆でお茶会をすると決まると、ミカさんも先程の突っかかりが嘘のように素直な笑顔を見せてくれました。トリニティにはレイサさんやハナエさんといった、こうして愛嬌たっぷりに微笑む生徒が多い気がします。
……ですが、私にとって一番素敵なのは、やっぱり時折見せるセナ部長の柔らかな微笑みです、そこは譲りません。
「セイアちゃんとこうしてお茶会するなんて、なんだか久しぶりー最近いつも治療室に引きこもってるからさ~」
「本当に大丈夫ですか?もしかして無理して……」
「君たちね、確かに私の身体は幾分か軟弱な部分もあるが、それをもってしていつも病人扱いするのは、いささか見当違いと言えるだろう。」
セイアさんは少しうんざりした表情を浮かべ、そっと紅茶を一口含みました。
「さて、話を元に戻そうか。セツナの救護活動における動機、並びにそれが彼女自身にとってどのような倫理的意義を成しているかについて、語ってもらおう。」
「え~?またセイアちゃんの国語授業?もっとさ、楽しい話とかないの?好きなスイーツとかさー」
「……。」
ミカさんがやや呆れ顔で茶化し、セイアさんに向けて肩をすくめました。そんなミカさんに、セイアさんが険しい眼差しを向けて応じるのを横目に見ながら、正直私も心中でミカさんに賛成してしまいます。セイアさんの問いの意味がそもそも難解で、答えどころか理解できる自信すらありません……スイーツの話のほうがまだわかるかも?ええと、カ〇リーメイトってスイーツでしたっけ? - 165白染セツナ24/11/08(金) 01:03:39
「お二人とも……」
ナギサさんが困ったように二人のやり取りを見つつ、微かに嬉しそうな微笑みを浮かべているようにも見えました。
「では、ここで折衷案を。セツナさんがゲヘナで所属している救急医学部での活動や日常について、お聞きするのはいかがでしょうか?」
「ほらね、ナギちゃんってば、隙あらばゲヘナの内情を探ろうとしてる!なんだかいやらしいー!」
「私はそういう意図では……ミカさん?」
「まぁまぁ、私も興味なくはないしね。セイアちゃんもそれでいいの?」
「……外部の環境を知ることにより、その人間の思考傾向や観念に如何に影響が及んでいるかを推し量る意義があるのは事実だ。環境が思想に与える影響は、つまるところ……」
「はい、セイアちゃんも興味あるって!ね、セツナちゃんどうぞ!」
と、半ば強引に話を振られてしまいました。頭の中で少し言葉を探しながら、意を決して口を開きます。
「ええと、では……救急医学部の皆について、少々お話しさせていただきますね。」 - 166白染セツナ24/11/08(金) 01:05:00
「……それで、三日目の時に先輩方が私を連れて……」
「ねぇ、ナギちゃん……私の耳がおかしいのかな?なんで初部活の話が三日目に突入するわけ?国語38点だから言葉を間違ってたの?。」
「セ、セツナさん……まるで、休みなしで何日も働いてるように聞こえましたけど……」
「あ、いえ、ちゃんと休憩時間はありましたよ?」
「そ、そうですね、きっと勘違い……」
「初勤務の四日目の朝に、確かに休憩時間を頂きましたので。」
「……ではありませんでした?」
「研修とかさ?入部式や歓迎会とかないの?」
「待機中、先輩から歓迎のポ〇リを頂きました。それがなかったら、たぶん休憩時間までもちませんでした。」
「そんなのただの給水だよ!」
なんだか、私が救急医学部の思い出を語っているのに、なぜかミカさんがツッコミを入れ、ナギサさんが絶句し、セイアさんが紅茶を飲む手を止めました。確かに忙しい部活ですが、過労で倒れた頃と比べると、最初の頃はまだ余裕があった気がしますが……。
「セツナさん、少しお聞きしてもよろしいですか?」
「はい?」
ナギサさんが眉をひそめつつも、柔らかな声で問いかけます。
「それは……あの時が特別に忙しかっただけで、いつもあのような状況というわけでは……ありませんよね?」
「いえ、あの時はむしろ、比較的に余裕があるほうでした。」
「……つまり、交換留学に行ったあの二人、いや、三人は……」
「はい。必死に頑張っているようです。」
「必ず死ぬって意味……?」
「これも彼女たちへの罰……そう罰なのです。」
ミカさんの冗談を聞き、ナギサさんはため息をつき、頭を押さえながら小さくぶつぶつと呟いています。 - 167白染セツナ24/11/08(金) 01:09:19
「……セツナ、君が語っていた救護活動の過酷さは、我々の想像を遥かに超えているように思える。だが、それでも尚続ける理由は、単なる慈悲からくるものではないのではないか。そこには、もっと根源的な動機が存在するはずだ。」
「命を助けるのに、理由なんてありません。あっては、なりません。」
「君はまさか……」
セイアさんがさらに何かを言いかけたその時、ミカさんが話を遮って、乱暴にケーキを口に詰め込んで立ち上がりました。
「もう!楽しいお茶会なのに、なんでこんな重たい話にならなきゃいけないのよ!」
彼女が楽しそうに手を叩き、明るい調子で提案しました。
「話題のやり直し!はい、セツナちゃん、好きなスイーツ発表!」
「え、ええと……カ〇リーメイト……でしょうか?」
「スイーツじゃない!」
**
その後、お茶会は 40+dice1d60=13 (13) くらい盛り上がりました(40はホスト三人揃ってるから)
救急医学部の話を聞いたあと三人の感想(1はドン引き 100は同情)
ナギサ dice1d100=3 (3)
ミカ dice1d100=29 (29)
セイア dice1d100=57 (57)
- 168二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 04:39:44
あんまり盛り上がってないし…皆ドン引きしてるじゃんね。
- 169二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 07:42:04
くそダイス定期
でもセイアだけ少し同情してることからして
もしかしてセツナちゃんの過去を気づいた?
…やはり今度のお茶会は宇沢も呼ぶべき - 170二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 07:44:10
お茶会としては成功と言っていいのかどうか…次はもっと楽しい話題話そうね…
- 171124/11/08(金) 17:55:54
次の展開振るの忘れました(苦悶する顔)
前の残った安価結果でいきます dice1d3=1 (1)
1. スイーツ巡り(楽しい)
2. 団長の自慢大会(恥ずかしい)
3. 風呂回(トリニティ浴場)
- 172白染セツナ24/11/09(土) 00:30:53
ナギサさんたちとのお茶会は、なんとも言えない雰囲気のまま終わりました。三人は長年の友人同士で気まずさは全くない様子なのに、私だけがどこかアウェイな感じがしてしまいます。
どこか間違っていたのでしょうか?もしかして、救急医学部の話題を選んだのが原因だったのでしょうか?でも、ゲヘナでのいい思い出といえば、部活の皆さんのことしか浮かびませんし……ジュリさんと給食部の話を出したらパンちゃんが……いえ、それこそお茶会で話すことではありません、すみませんでした。
うわっ……私のお茶会適性、低すぎ……?
ひとりで悩んでいても仕方ないので、ミネ団長に相談を持ちかけてみましたが、団長はただ微笑みながら私の頭を撫でて、「少しナギサ様と話をしに参ります」と言うと、大盾を手に部屋を後にしました。団長は一体何を話すつもりなのでしょう?
答えを得られず、次に巡回救護のついてに、補習授業部に行きました。状況を説明し終わると、皆そろって微妙な表情を浮かべています。
「あ、あはは……その、救急医学部の皆さんは良い方たちだってことは、分かりましたよ?」
ヒフミさんが困ったように笑い、微妙に引きつって見えます。
「ブラックすぎるわよ。そんな話、聞いてるこっちも気が重くなるってば!」
「コ、コハルちゃん!」
「救急医学部は、ブラックじゃないです!ちゃんと、残業手当が出ます!」
「なるほど、納得した。数多のトラップを意図して踏み抜くその胆力とタフネス、非人道的な訓練をこなしているがゆえだな」
「ア、アズサちゃん!?」
「違います!非人道的なんかじゃありません!むしろ、人を分け隔てなく救助する人道的な組織です!」
私の説明が下手なせいで、救急医学部が誤解されてしまっています。確かに他の部活に比べて忙しいですが、みんな自主的に動いているのですし、ブラックなんかでは……ないはずです! - 173白染セツナ24/11/09(土) 00:31:25
「まぁ、セツナさんはお茶会を楽しむ方法が知りたい、そうおっしゃっていますよね?」
困ったような笑顔を浮かべながら、ハナコさんが話をうまくまとめてくれました。
「ええと、はい、そうです。」
「そもそも、セツナさんはお茶会をどのように捉えていらっしゃいますか?」
「えっと……まずホストが場所を用意し、当日のお茶と、それに合うお菓子を準備して……」
「ええ、教科書のような答えですね。でもそれはお茶会の、それもフォーマル的なお茶会の手順ですお茶会そのものの意味ではありませんよ。」
「お茶会は……その、社交の場?」
「そうです。社交の場、つまりお友達と楽しいひとときを過ごすための場所です。楽しむために話題を考えるのは良いですが、それに固執してしまうのは本末転倒ですよ。」
「ハ、ハナコが真面目なこと言ってる……」
「ハナコ、セツナと話してる時いつもこんな感じ。」
「あはは……まずは静かに聞きましょう。」
「でしたら……私はどうすればいいんでしょうか?」
「セツナさんの場合は、余計なことを考えず、思ったことをそのまま話せば良いと思います。」
「何も考えず……ですか?」
「ふふ、難しそうに感じるなら、今から少し試してみましょうか?お茶会を。」
「今からですか?でも、準備は…」
「さっきも言いましたが、正式なお茶会では準備が必要ですが、カジュアルなお茶会なら、いつでも気軽に始められますよ。」
ハナコさんは少し悪戯っぽい顔をし、ヒフミさんやコハルちゃんに目配せします。
「皆さん、久しぶりにお菓子巡りに行きませんか?」 - 174二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 08:04:58
ナギちゃんがまた団長に…
セツナにだけおふざけしないハナコ
これはどういう心境…? - 175二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 10:43:23
人はそれを......やりがい搾取と呼ぶッ!
- 176二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 11:17:23
医学部全員がワーカホリック体質で止める人いないのが一番たちが悪い
ヒナ、給食部、医学部…いい人たちが搾取されて成り立つのがゲヘナのスタンスかな - 177二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 17:57:55
ほしゅ
- 178二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:29:11
激戦区の医学部はそれはもう最高ですね。お金は出ますし、休日も使っての連勤での人助けで脳みそがき持ちよくなって…しまって……ここわぁ?びょうしつぅ?べっどぉ?
- 179白染セツナ24/11/10(日) 01:48:47
救護騎士団の部活を終え、私は補習授業部の皆と一緒にトリニティの商店街へスイーツ巡りに出かけました。
「で、さっき『今から』って言った割には全然『今』じゃないんだけど?」
「す、すみません……さすがに仕事を放り出すわけにはいかなくて。でも、門限までには絶対に終われるはずですから!」
コハルさんが半ば呆れた顔でツッコんできて、思わず苦悶する顔が表す。巡回救護中に補習授業部の部室に立ち寄るのはまだ業務の一環と考えられますが、途中でスイーツを楽しむのはさすかに少し気が引けてしまいます。だからあの時、部活が終わってから行くと約束を交わしたのです。
「ふふ、そんなに気にしなくてもいいのに。門限なんて、私たちはすでに禁じられた時間に秘密の遊びをしているようなものなのです。」
「な、なんの話!?」
「あ、あはは……」
「よい経験だった。」
「?」
ハナコさんが何か高尚なことを言ってらっしゃるのですが、内容はよくわかりません。でも、目をそらしたコハルさんとヒフミさんの反応を見るに、何かがあったのかもしれません。 - 180白染セツナ24/11/10(日) 01:49:34
「あっ!あの店、あの時入ったスイーツ屋さんですよね?いつのまにまたここに戻ってきました。」
歩きながらヒフミさんがふと、とある店を指さしました。洗練されたトリニティらしい内装が目を引くオシャレなカフェ。柔らかなピンクとクリーム色の装飾が、ショーケースの中に並ぶ色とりどりのスイーツを引き立てています。
「知らないうちに通ってしまう、それだけ魅力のある店……ここにする?」アズサさんもその店を気に入った様子。
「あら、アズサちゃんも気に入ってくれたのね?」
「うん。前にあの限定パフェを食べ損ねちゃったから」
「なによ、ハスミ先輩への嫌味?」?」
「コハルちゃん、アズサちゃんは多分そんなつもりじゃ……」
どうしてパフェの話になると自然にハスミさんの名前が出てくるのでしょうか……?
「今日は、パフェのリベンジする」
「ふふ、じゃあ入るわね。セツナさんも問題ない?」
「ええと、パフェは、好きです。」
私が答えると、ヒフミさんとアズサさんもにっこり微笑み、お店に入って席を取ってくれました。私とハナコさんも後に続こうとする中、なぜかコハルさんが一人でキョロキョロと周囲を気にしはじめます。
「だ、誰も見てないよね……?」
「見られてまずい……何かあるんですか?」
「あら、コハルちゃんったら、未だにあの禁じられた果実の味が……」
「違うから!ね、念のための確認よ!」
**
本来もうちょっと進んでいたはずだが、安価のスイーツ部と会うことを忘れてしまいました、書き直します(苦悶する顔)
スイーツ部好きだから出します、ついてに
宇沢レイサ、登場 dice1d2=1 (1)
1.です!!!!!
2.しないです!!!!!
- 181二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:28:39
宇沢が来た…!これで勝つる!
- 182二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 17:47:59
ほしゅ
- 183白染セツナ24/11/11(月) 00:08:41
店員さんに案内された席に着き、ヒフミさんが勧めてくれた限定パフェを注文しました。頼んだものが来るまで、どうすればいいんでしょうか……招待された以上、まずはご挨拶を……
「あ、あの、本日はお招きいただき、誠にありがとうございました!」
「ちょっと、何いきなり?どうしたの?」
思わず口に出してみたものの、すぐにコハルさんのびっくりした声が返ってきます。あれ……もしかして、今のは間違いだったでしょうか?
「ええと……お茶会の挨拶を少し……」
「そんなに堅苦しくする必要ないってば!」
どうも私の考えすぎだったようです。けれど、私はどうやってこういう場で話せばいいのか、つい迷ってしまうのです。
「そうですか……では、普段皆さんは何をお話しされているのでしょうか?」
私が素直に尋ねると、ヒフミさんが優しく微笑みました。
「そうですね、基本は何でも、です……けど、それじゃセツナさんが困ってしまいますよね……」
ハナコさんは少し考えるように視線を伏せてから、私に語りかけます。
「何か楽しいことがあったら、それをみんなと分け合いたい気持ちだったり、悩みがあれば意見を聞いてみたり。感じたことをそのまま、みんなに伝えればいいと思います。」
「感じたことをそのまま、ですか……?」
「ええ、例えば、ヒフミちゃんが好きなモモフレンズのことを話す時のように。共感できるかは別として、その人が何を大切に思っているかが分かると、自然と理解が深まるものです」
「まぁ、でも本当に共感できるかは別よね?」
「あうぅ……ペロロ様のかわいさが伝わってないなんて……」
「私は共感できた。モモフレンズと出会えたことは一生の宝物。ヒフミたちとの出会いも同じ、特別なものだ」
「アズサちゃん……!」
「あらあら……」
ヒフミさんは感動して、思わずアズサさんに抱きつき、ハナコさんが穏やかな微笑みを浮かべています。。
そんな皆さんの姿を見て、なんだか少しだけ私も理解できた気がしました。
ハナコさんがこちらに視線を向け、優しく問いかけます。
「セツナさんも、どんな些細なことでもいいので、ご自身のことを教えてもらえますか?」
補習授業部の皆さんの視線が一斉にこちらに集まります。心が温かくなり、自然と胸の奥から湧き上がる気持ちを、言葉にして伝えたくなりました。 - 184白染セツナ24/11/11(月) 00:08:53
「ミネ団長がモモフレンズ好きって本当ですか!?」
「ええと、これは私の推測いなってしまうのでうが……この前団長と一緒にパトロールしていた際、あの猫のグッズにチラチラと……」
「ウェーブキャットさんですね!」
「はい、そうです。団長は、実は可愛いものが好きなんですよ」
「わかります!ウェーブキャットさん、すごくかわいいですもんね!」
「うん、かわいい、特にその踊りと走り姿は魅力的。」
「ナイス情報ですよ、セツナちゃん!」
話ました、全部話ました、トリニティに来てからの日常を。ハナコさんが教えてくれた通り、あまり深く考えず、思いついたことを率直に。そんな些細な話にも、ヒフミさんやコハルさんが一つひとつ反応してくれるのが嬉しくて、つい話が弾んでしまいます。
そして彼女たちからも、いろいろな話を聞くことができました。どれも興味深かったのですが、特に印象に残ったのは……
「うちの議長が本当にすみません……」
ちょっと、別にあんたのせいじゃないでしょう?なんであんたが謝るのよ!」
話を聞くと、どうやらハスミさんがゲヘナを少し苦手にしている理由には、その時の議長の失礼な言動が関係しているそうです。万魔殿の議長が、よりによってハスミさんが一番気にしていることについて無神経なことを言ってしまったとか……。
「あら、セツナさんはマコト議長と面識があるのですか?」とハナコさんが興味深そうに尋ねます。
「い、いえ。ただ、調印式のとき、湖に落ちた議長や議員をちょっと助けただけで……」
「あらまぁ、そんなご縁が。でも、コハルちゃんの言う通り、セツナさんが気に病む必要はありませんよ。『他人のせいを自分のせいにしてはダメ』、でしょう?」
「うぅ……そうでした……」
ハナコさんの言葉に、少し恥ずかしくなりました。まさか、自分が過去に口にした言葉をそのまま返されるなんて、思ってもいませんでした。 - 185白染セツナ24/11/11(月) 00:09:33
ハナコさんたちとのお茶会がひと段落し、私が席を外し身だしなみを整えてから再びテーブルへ戻ろうとしていたところでした。その時、不意に耳に入ってきたのは、すぐそばの席から聞こえてくる話し声でした。
「ね、あの子、ゲヘナの留学生じゃない?」
「おー、ほんとだ。噂によると、聖女みたいに一人でトリニティとゲヘナのいざこざを解決した。ありがたいありがたーい、」
「なに勝手に拝んでるのよ」
「ヨシミも拝んでみたら?身長を分けてもらえるかもしれないよ」
「うるさいわよ!」
くすくすと笑い声が漏れてきます。あの日の親睦茶会から、トリニティ内を歩いているとき、こうしてささやき声が聞こえてくることが増えました。悪口を言われているわけではないのですが、聖女だとか善人だとか、大げさな評価をされているのは正直、居心地の悪いというか、恥ずかしいとうか……ここは何も聞こえなかったフリをして、ただハナコさんたちのところまで戻ろうと歩き出しました。
「宇沢のやつ、よく自慢してくるよね……親友になったって、本当かどうか……」
「今、レイサさんのお話をしていました?」
「うわぁ!何!?」
レイサさんの苗字が聞こえた瞬間、思わず反応してしまいました。話に割り込む形になってしまったことに気づき、彼女たちが驚いた顔でこちらを見ると、少し反省の気持ちが湧きました。でも、レイサさんがどう話されているのか、つい気になってしまったのです。 - 186二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 08:49:31
宇沢と聞いた瞬間反応するのか…
もしかしてセツナちゃんから宇沢に向ける矢印もデカい感じ?キマシ? - 187二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 15:55:10
- 188二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 00:12:35
ほしゅ
- 189二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 00:22:01
- 190白染セツナ24/11/12(火) 02:52:36
放課後スイーツ部の方々への自己紹介を済ませて、ほっと一息。けれど、私がうっかり声を掛けてしまったのは少し気まずかったかなと思いつつも、彼女たちはとても温かく受け入れてくれました。その部活の内容は、名前の通り放課後に甘いものを楽しむ、なんとも優雅な集まりのようです。
「やあやあ、まさか有名人に声を掛けられるとは、なんだかセレブになった気分。」
「別にナツがセレブになったわけじゃないでしょ。」
おっとりした口調でそう話してくれたのは、柚鳥ナツさん。その横でさりげなくツッコミを入れたのが伊原木ヨシミさんでした。
「あの、すみません、突然声をかけちゃって……」
「いえいえ、全然大丈夫ですよ~」
「でもちょっとびっくりはしたよ、噂を少ししたら本人が飛んでくるなんて……気に障った?」
にっこりと、ふわっと許してくれたのは栗村アイリさん。そして、少し控えめに静かに微笑んでいたのが、綺麗なネコミミを持つ杏山カズサさんです。
「いえ、全然……その、ただ……レイサさんの名前が聞こえたので、つい反応してしまって……」
「あぁ、そう言えば、宇沢のこと話してたな。」カズサさんが少し微笑みつつ答えてくれました。「最近、あの子、いつもあんたのことばかり話すのよ。」
「え、そうなんですか?」
「うわぁ、別人みたいにすごい笑顔になってる。」
驚きと嬉しさが入り混じった表情を見せると、ヨシミさんがからかうように笑います。私は少し恥ずかしくなり、手で口元を覆いました。
「皆さんも、レイサさんとお友達なんですか?」
「まぁ、友達というか……」「友達、だよ。」
カズサさんが一瞬言葉を濁したのを、ナツさんがあっさりと肯定してくれました。
「私もとっくにレイサちゃんのこと友達だと思ってるけどね」
「はぁ、はいはい。私も……レイサの友達、それでいい?」
カズサさんが少し照れくさそうに、けれど素直に答えます。
「もっと早く素直になればよかったのに。」とヨシミさんが追い討ちをかけると、カズサさんが「うるさい」と不機嫌そうに返すやり取りに、思わず微笑んでしまいました。皆が本当はお互いのことを大事に思っているのが、その軽口の中に見え隠れしています。 - 191白染セツナ24/11/12(火) 02:59:32
「で、セツナこそ、どうやってレイサと知り合ったの?」
カズサさんが少し意地悪そうに、けれど自然に話を私に振ってくれました。
私とレイサさんの出会い……それは今でも鮮明に覚えています。カツアゲをされそうなところに助けてくれたこと。そのまま救護騎士団の場所まで護衛と案内してくれたこと。私のこと、ゲヘナ生ではなくセツナという一人の個人として見てくれたこと。
「……そして、あのとき皆に避けられた私の治療を唯一拒まなかったのはレイサさんだけでした。」
私が話を終えると、放課後スイーツ部の皆さんは少し黙り込みました。でもその表情には、なにか納得したような温かい表情が浮かんでいます。
「まったく、宇沢らしい。」とカズサさんがつぶやくと、ナツさんが目を輝かせて言います。
「人々に拒絶され続けた呪われた姫に唯一手を差し伸べたナイト……それこそが運命、それこそがロマーン!」
**
時系列はエデン条約前、エデン条約の件でゲヘナの首脳部との会議(参照:エデン条約二章)
そろそろ次スレにしたほうがいいと思います
では恒例のスレ画安価を……>>192
- 192二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 08:28:28
万魔殿の服装
- 193二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 10:47:44
- 194二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 12:35:56
違うんですぅ…かっこいいから似合うとおもったんですうぅ…
- 195二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 12:58:20
軍服はかっこいいからな理解できる
(司祭スマイル)
だがこの変態が許すかな!!
せっかくのリクエストならマイクロビキニとか出せよ!!チックショーぉおおお!!
(安価出遅れた)
サキュバス衣装レベルの露出度が許容されるなら......なんとでもなるはずだ!!
あっハイニーソは標準装備で
蔑んだ目で見てほしい!!!
ぐへへへへへへへ
あっ...安価遅刻したんで次回あったらまたリベンジしますわ - 196二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 22:09:38
ほしゅ
- 197二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 00:57:35
このレスは削除されています
- 198124/11/13(水) 00:57:53
- 199二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 07:48:51
うめ
- 200二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 10:54:20
200なら⬇の衣装を着る