【オリキャラ🎲】AA-12を持つ少女アオバPart4

  • 1アオバ124/10/20(日) 18:14:32

    前回のあらすじ

    テロ組織の壊滅及びゲーム開発部の廃部を回避することに成功したアオバ。
    役目を終え皆と別れる前に思い出作りをすることに、しかし楽しいモノとはかけ離れた出来事の数々が起こる。
    自身の謎の出自、アリスの凶行の謎。

    考える暇もなくミレニアムの会長、調月リオがアリスに接触する。

    ─アオバもまた傍観者であることは許されなかった。

  • 2二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 18:16:20

    スレ立てありがとうございます

  • 3アオバ124/10/20(日) 18:16:52

    【アオバステータス】
    主要な部分を載せます
    右側が最新

    戦闘力62→70
    ※アームギア装備時89
    持久力35→39
    耐久力71→83
    知力39→42
    腕力47
    機動力65
    政治74
    倫理32(悪党に対して)

  • 4アオバ124/10/20(日) 18:17:42

    外見】
    160cm
    胸は中の上程度、お尻は小さめ
    黒髪ミディアム(肩にかかる程度)
    一人称 私 本官
    ヴァルキューレ警察学校公安局所属3年生
    (現在シャーレ仮所属) 

  • 5アオバ124/10/20(日) 18:20:20

    使用武器 AA‐12 
    【第12号ヴァルキューレ試作散弾銃】
    フルオートショットガン。
    エンジニア部によって様々な改良を施された銃。
    それはあらゆる困難を薙ぎ払う。

  • 6アオバ124/10/20(日) 18:34:18

    その他装備
    ・アームギア
    エンジニア部が運搬補助用のアームギアを元に、AA-12を片手で運用出来るように開発した。
    重さや反動を物ともしない。
    自爆機能付き。

    ・パワードスーツ【カシュティリアシュ】
    前Partにてエンジニア部が【アビ・エシュフ】の技術を用いて作製したパワードスーツ。
    名前の由来はアビ・エシュフ王在位時、誕生したカッシート人の王朝の王より。
    自身に向かってくる銃弾を撃墜するアクティブ防護システムはないが、未来予知にも近い回避性能を持つ。

  • 7アオバ124/10/20(日) 18:55:37

    現在アオバを取り囲む環境、人物。

    ・カンナ
    Part2より恋人同士であるがなかなか出かけることが出来ない。
    アオバの怪我の連絡を受ける度心労が増している、そろそろ限界が近い。

    ・先生
    ゲーム開発部の問題を解決するためにミレニアムに向かう先生の護衛を担当した。
    現在は先生の目的も達成され護衛の任務は終了している。
    無茶の多い自分を助けてくれる優しい大人だとアオバは思っている。

    ・ゲーム開発部
    先生の護衛の任務中知り合い、様々な困難を乗り越え今ではかけがえのない仲間である。

    ・エンジニア部
    珍しい銃を持っていることから興味を抱かれ、様々な強化をしてもらった。
    ウタハからはテスターのような扱い(関係は悪くない)を受け、コトリ、ヒビキからは気に入られている。

    ・ヴェリタス
    その行いに対して思うところはあるが、共に困難を乗り越えた仲間であり、信頼はしている。


    ・Key
    アオバを【Master Key】と呼び、自身の目的のためにアオバを利用しようと企む。

  • 8アオバ124/10/20(日) 18:58:18
  • 9アオバ124/10/20(日) 18:58:44
  • 10アオバ124/10/20(日) 18:59:11
  • 11アオバ124/10/20(日) 19:10:34

    アオバについてわかっている情報まとめ

    ・Keyからは【Master Key】と呼ばれ、アリスと同じ技術によって作られた存在であることを告げられる
    ・ヒマリ、リオは【Master Key】の単語を知っている
    前Partにてリオは【Master Key】はアオバであることを確信する
    ・【Master Key】は滅びの運命を破壊するために作られた鍵である

  • 12アオバ124/10/20(日) 19:21:09

    ストーリー続き

    リオ「危険な存在である彼女はいったい何者なのか─その疑問に応えましょう」
    リオ「あなた達がアリスと名付けたソレの正体」

    ─それは「名もなき神」を信仰する無名の司祭が崇拝した「オーパーツ」であり、古の民が残した遺産
    リオ「その名も─」


          名もなき神々の王女AL‐1S


    アオバ「えっ?」
    自分の謎についてだけでいっぱいの状態なのに、さらにいくつもわからない単語が出てきて脳が理解を拒んでいる。
    アリス「アリスには…理解出来ません…」
    ミドリ「私も理解出来ません!というか変な設定をアリスちゃんに付けるのやめてください!お姉ちゃんだけで十分です!」

    リオ「配慮が足りなかったわね、ではあなた達にも分かりやすいようにゲームに例えましょうか」
    リオ「アリス、あなたは世界を滅ぼそうとする魔王よ」
    アリス「ッ!?」
    ミドリ「アリスちゃんを悪者みたいに!?言いがかりはやめてください!」
    リオ「言いがかりではないわ、実際あなた達は見たのではなくて?あのロボット【Divi:Sion】に触れた時の彼女を」
    私は触れる瞬間を、アリスさんが変貌する瞬間を見てはいない。
    しかしあの時のアリスさんはまるで別人だった。
    そしてあの攻撃的なロボットを従えているように見えた。

  • 13アオバ124/10/20(日) 19:23:15

    リオ「あなた達の見たモノ、それが真実」
    リオ「アリスあなたは仲間に、友に剣を向けた」
    リオ「あなたのやったことは悪役のソレよ」
    確かに事実だ、だが言い方というものがある。
    いつでも立ち上がれるよう準備する、これ以上アリスさんを傷つける言葉を言おうとするならば掴み掛かるくらいはしてやる。
    アリス「悪役…魔王…」
    ミドリ「アリスちゃん聞かなくていい!」
    アリス「それならアリスは…どうすればいいのですか?」
    ユズ「アリスちゃん…」

    リオ「あなたがいるから起こっていること、つまりあなたがいなくなれば解決するわ」
    アリス「いなくなる…?」
    リオ「あなたのヘイローを破壊すれば解決する」
    ヘイローの破壊、すなわち死─
    アオバ「ッ!?あなた!!」
    車椅子から立ち上がりリオを黙らせようとした。
    しかし前に先生が立ち塞がる。
    アオバ「先生!?なぜ邪魔を!?」
    先生「"アオバ落ち着いて"」
    アオバ「しかし─ッ…」
    皆の周りをロボットが囲み、銃口を向けてくる。
    先生は皆に傷ついて欲しくなくて止めたのだろう。
    しかし、先生の言葉には怒気が含まれていた。
    その姿を見て怒りが少し引いた。

    先生「"リオ、それ以上の言葉は許せないよ"」
    リオ「不快に思われたのなら謝罪を、しかし今は成すことがあるわ」
    リオ「美甘ネル、出番よ」

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:05:57

    ネルか...アオバとは訓練した仲だがどうなるか
    続きが見られて嬉しいです

  • 15アオバ124/10/20(日) 20:33:52

    名を呼ばれて部室に入ってくるネルさん。
    全員「っ!?」
    ロボット達だけなら最悪どうにかなった。
    しかしこの人がいるなら話は違う。
    最低条件のアリスさんを逃がすことすらも叶わない。
    アオバ「ネルさん…」
    アリス「ネル先輩…」
    ネル「…」
    リオ「彼女を恨まないであげて、C&Cは私の直属のエージェント、ただ任務を遂行するだけの道具」

    リオ「さあアリスを回収しなさい」
    ネルさんが一歩前に出る。
    皆の身体が震える。
    彼女の力を身を以て体験した私もまた恐怖で足が竦む。
    パワードスーツはない、故に絶対に勝てない相手。
    それでも守らないといけない、アリスさんを、かけがえのない仲間を─

    ネル「ふっ─」
    周りを一瞥した後目を閉じるネルさん。
    リオ「ふっ…?」

    ネル「─ざけた事ぬかしてんじゃねぇぞてめえ!!」
    二丁のSMGの銃弾がリオに向かって放たれた。

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:50:55

    リオも何かしら対策してきてそうだな

  • 17アオバ124/10/20(日) 21:40:45

    ネルさんがリオを狙って撃った弾丸をロボット達が受け止める。
    リオ「ネル、これはどういう事かしら?」
    ネル「どういう事だぁ?それはこっちのセリフだ!」
    銃口はそのままリオに向け怒りをぶつけるネルさん。
    ネル「他人の気持ち踏みにじって何が楽しい!?」
    リオ「踏みにじってるつもりも楽しんでるつもりもないわ」
    ネル「だろうな!だから余計気に食わねぇ!」
    合理性を究極まで突き詰めた思考や行動、間違ってはいない、ただあまりにも他人に冷たい。
    感情的に動くネルさんとリオは相性が合わなかったのだろう。
    再び発砲。
    リオの前方のロボット達は蜂の巣にされ壊れる。
    ネル「あたしはこっちに付く、もうてめえに従う義理はねぇよ!」

    リオ「そう、なら仕方ないわ」
    まるで裏切ることはわかっていたかのような様子のリオ。
    リオ「トキ、出番よ」
    ?「イエス、マム」
    アオバ「ッ!ネルさん!!」
    ネル「あっ?」
    ネルさんの足元に手榴弾が─
    爆発する、ネルさんは間一髪直撃は避けたようだが負傷は免れなかった。
    ネル「ッ!不意打ちとはいい度胸じゃ─」
    続けてフラッシュバン、何者かが背後を取りネルさんが後ろを振り向いたタイミングで放った。
    ミドリ「うわっ!?」
    閃光が私達の目も焼く。
    完璧な不意打ち、直撃し目と耳が封じられた彼女の結末は想像に容易い。
    ネル「───」
    目と耳をやられた彼女はうつ伏せに倒され、関節を完全に極められ身動きを取ることも叶わない。
    ?「その状態で動くと腕がおかしい方向に曲がりますよ…聞こえていないのでしたね」
    トキ「このような紹介となり申し訳ありません、コールサインゼロフォー、飛鳥馬トキです」

  • 18アオバ124/10/20(日) 22:14:27

    ユズ「そ…そんな…」
    アリス「ネル先輩!!」
    リオ「愛宕アオバ、あなたのおかげよ」
    アオバ「えっ?」
    リオ「あなたとネルの戦闘データ、エンジニア部をハッキングして見させてもらったわ」
    リオ「おかげでより良い対策を講じる事が出来た」
    私の…せいで…。
    アオバ「くっ!ああああ!」
    身体に鞭打ち銃を撃とうとする。
    しかし─
    リオの率いるロボットから放たれた針のような物が私に刺さる。
    アオバ「ぐうぅぅぅ!?」
    全身に激痛、身体が硬直し受け身も取れず倒れる。
    テイザーガン、電流により筋肉を硬直させ対象を無力化させる。
    射程の短さやコスト面でヴァルキューレでも採用されなかった兵器だが、まさかここで自分が食らうとは。

    アリス「アオバ!?もうやめてください!!アリスここからいなくなります!言うことを聞きますからやめてください!!」
    アオバ「ぐっ、ア…リス…」
    アリスさんの悲痛な叫び、私の不甲斐なさのせいでそうさせてしまっている。
    アリス「お願いします…もう…やめてください…」
    リオ「…わかったわ」
    リオ「ただ愛宕アオバ、あなたも連れて行く」
    アオバ「ッ!?」
    先生「"リオ、やめるんだ…"」
    リオ「安心して先生、彼女には手を出さないわ、ただ大人しくしてもらうだけ」

    リオ「確実に事を進める為に、ヒマリが言っていた切り札には黙ってもらうだけよ」

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 22:17:30

    ヒマリもMaster Keyについては知ってる感じだったけな

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 23:08:21

    マスターキーの名称以外はほとんど知らないが故だから連れていく方向性にしたんだろうけど、本人達は知らないからしゃーないけどアオバにはkeyのバックドアがあるからなぁ…ただ黙らせるだけだとな感じが…

  • 21アオバ124/10/21(月) 05:39:59

    目が覚めるとそこは牢屋であった。

    あの後私はアリスさんと共に連れて行かれた。
    ネルさんの屈辱に歪む顔、ミドリさんやユズさんの悲しみの表情、困惑とわずかな怒りを見せる先生…。
    それらが頭から離れない。

    乗り物に乗せられる前、何かを嗅がされたと思ったら意識はなくなり、目が覚めたら牢屋。

    アオバ「こんな事ばっかり…」
    最近は良く意識を失ってばかりだ。
    自身の無力に嫌気が差す。
    だがアリスさんを助けることを諦めたりはしない。
    まずはここを脱獄する。
    アオバ「何で警官の私が脱獄なんて…まぁ悪い事なんてしてないですが」
    大人しく沙汰が下るのを待つつもりはない。
    牢屋の鍵を見る。
    出るには電子ロックとアナログの鍵の2つのロックを解除しないといけないらしい。
    良いセキュリティをしている、皮肉だが。
    アオバ「いったいどうしたら─」


    ─その時全ての電気が消えた。

  • 22アオバ124/10/21(月) 05:41:05

    皆さんのおかげでPart4まで続いていますありがとうございます!

    夜遅くに再開します。

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 08:06:56

    救助かな

    >>22

    保守しながら待ちます

  • 24二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 14:59:25

    モモイ復帰してからの作戦開始時の辺りか

  • 25アオバ124/10/21(月) 21:38:29

    ストーリー再開

    アオバ「誰か!?誰かいませんか!」
    突然の停電、辺りは真っ暗になり何も確認出来ない。
    電子ロックは無効になったが、もう一つは銃でもないと開けることは出来ない。
    現在銃は取り上げられているので、結局出ることは叶わない。
    アオバ「暗いと何も見えないので明かりだけでも付けてください!」
    ?「静かにして」
    すると奥から声が聞こえた。
    リオや、彼女の護衛だったトキの声ではない。
    そしてミレニアムの皆の声でもない。
    アオバ「えっと─うえぇぇッ!?」
    現れたのはファスナーがついたブラジャーという破廉恥な衣装をした少女だった。
    ?「静かに、敵に気づかれる」
    アオバ「あ、すみません」
    インパクトが強いが、うん今はそれは置いておく。
    しかし彼女は味方なのか、リオ側の敵なのか─
    ?「鉄格子から離れて」
    言われた通り離れると、少女はショットガンを撃ち鍵を壊す。

    アオバ「あなたはいったい─」
    エイミ「私は和泉元エイミ、ある人を救助するついでに助けに来た」
    アオバ「ありがとうございます、それで─」
    エイミ「やっぱり来た」
    アオバ「来た?何がです?」
    エイミ「ゆっくり話す時間はないから、戦闘しながら話すね」
    アオバ「戦闘って─」
    エイミさんが向いている方向、そこからロボットの群れが現れる。
    それは─あの時のアリスさん?が率いていたロボットだった。

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 21:49:15

    エイミが助けに来てくれたのか
    リオのAMASではなくKeyの無名の守護者か
    Keyはすでにハッキングを開始してる段階か

  • 27アオバ124/10/21(月) 22:07:55

    アオバ「そんな、何でここに…」
    エイミ「はい、コレ」
    エイミさんから私の愛銃が手渡された。
    アオバ「おお、ありがとうございます!これで戦える」
    エイミ「それじゃあ行くよ」
    混乱の最中、状況整理もままならず戦闘に入る。


    私とエイミさんのショットガンによってロボットは簡単に撃破出来る、しかし数が多い。
    エイミ「リロード」
    アオバ「カバーします!」
    エイミ「─それで、この状況になった理由は私にもわからない」
    アオバ「─リロードします、そうですか…」
    エイミ「ミレニアムからアリスとあなたを助けるために来た彼女達の戦闘に紛れてヒマリ部長を救助することが本来の目的だった」
    アオバ「ヒマリ…テロの主要人物…」
    となるとエイミさんも本来の意味で味方なのか怪しくなる。
    エイミ「えっ?テロ?」
    様子を見るにエイミさんは彼女の行った事を知らないようだ。
    アオバ「あれ?あなたは知らないのですか?」
    エイミ「部長が会長にちょっかい掛けてたのは知ってるし、ミレニアムでテロがあったのは知ってるけど…」
    アオバ「というかヒマリさんはここに捕まっているのですね」
    エイミ「ちょっかい掛けてたのが会長にバレたみたい」
    ちょっかい、あの回避システムの技術漏洩の件だろう。

  • 28アオバ124/10/21(月) 22:31:14

    エイミ「話が反れた、本来はタイミングを見て救助するはずが、そんな事態じゃなくなった」
    アオバ「コイツら…ですね」
    エイミ「突然湧いて出てきたから、何事かと思って驚いちゃった、会長のロボットではなさそうだけど」
    アオバ「詳しく説明すると長くなりますが、アリスさん…彼女が率いているロボットです」
    エイミ「…一旦部長を救助、ミレニアムまで退避して事情を把握することから始めないと」
    アオバ「それではアリスさんはどうなるのです!?」
    エイミ「あなたの話だとこのロボットを仕向けているのはアリスということになる。接触するのは危険」
    エイミ「それにエリドゥ、この施設の中枢に会長とアリスは居る、簡単に辿り着ける場所じゃない」
    エイミ「ミレニアムに戻って皆と改めてアリスを救う、その方が成功確率は高い」
    アオバ「ッ…」
    今はエイミさんの言う通りにしたほうが良さそうだ。

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 22:32:30

    装備の補充と作戦の立案かな

  • 30アオバ124/10/21(月) 23:06:05

    エイミ「もうすぐ会えると思うけど」
    タブレットを確認しヒマリさんの位置情報を頼りに進む私達。
    すると─

    ?「ようやく来ましたね」
    そこにはベットに腰掛ける白い髪の少女。
    ?「あなたが愛宕アオバさんですね?」
    アオバ「あなたがテロ計画の容疑者明星ヒマリですね?」
    ヒマリ「…えっと、そこは『なぜ私の名を!?』とか『あなたはいったい誰ですか!?』みたいなセリフがくるのを期待していたのですが…」
    アオバ「今更私の名を知っているだけでは驚きませんよ」
    ヒマリ「コホン…では改めて自己紹介を、ミレニアムが誇る超天才清楚系病弱美少─」

    ドンッ!
    エイミさんがショットガンで鍵を壊す。
    ヒマリ「エイミ?今大事な自己紹介を─」
    エイミ「してる暇はないから逃げるよ」
    ファイヤーマンズキャリー、負傷者を運ぶ際に担ぎながら比較的早く移動することが出来る。
    ヒマリ「ちょっ…エイミ!?もっと優しく!雪の結晶を扱うように─」
    エイミ「アオバさん、前方はお願いするね」
    アオバ「わかりました」
    …なんだかうるさい人が加わった。
    ヒマリ「せめてお姫様抱っこ─ですから激しく動かないでください!」

  • 31二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 00:36:28

    ヒマリ可愛いな

  • 32アオバ124/10/22(火) 06:22:33

    今日も遅くに再開します

  • 33二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 08:08:18

    >>32

    分かりました

    保守しながら待ちます

  • 34二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 16:59:58

    とりま脱出へ…

  • 35アオバ124/10/22(火) 19:15:36

    保守、コメありがとうございます!
    再開します

  • 36アオバ124/10/22(火) 19:16:59

    建物の外に出た、出口の先は中央が開けた広場だった。
    しかしそこに─
    ヒマリ「リオ」
    リオ「…」
    なんとリオもいた。
    ヒマリ「なぜあなたがここに居るのです?この状況はなんなのです?」
    リオ「…AL-1Sにエリドゥを乗っ取られた…」
    ヒマリ「!?」
    アオバ「アリスさんが!?」
    リオ「都市はすでに私の制御下を離れ少しずつ形を変質させているわ…」
    リオ「私のAMASやアバンギャルド君もハッキングされている状況よ、今トキに対処させているけどエリドゥの支援無しでは長くは持たない…」
    アオバ「あのロボット達はいったい…」
    リオ「AL-1Sが【Divi:Sion】の群れを呼びエリドゥの周りに集結させている、エリドゥを完全に掌握するため、確実に私達を排除するためね」
    リオ「時間がない、秘密の地下通路の場所を案内するわ、皆はそこから逃げなさい」
    ヒマリ「あなたはどうするのです?」
    リオ「…この事態を引き起こした責任を取りに行くわ」

    Key『させません』
    スピーカーからKeyの声が聞こえると同時に建物の壁を突き抜け何が現れる。
    アオバ「なっ!?」
    リオ「…トキ!?いったい何が─」
    トキ「リオ様…申し訳ありません、逃げてください…」
    パワードスーツに身を包むトキさんが力なく喋る。
    ダメージを受けているようだ。
    アームに付いたガトリングガンの銃口が片方をリオに、もう片方をヒマリさんに向ける。
    嫌な予感がする。
    私の身体はリオの方に走っていた。
    トキ「アビ・エシュフの…主導権を奪われました…」

    ─ガトリングガンが獲物に向け唸りをあげた

  • 37アオバ124/10/22(火) 19:42:39

    アオバ「危ない!!」
    咄嗟にリオに飛び付く。
    間一髪リオに銃弾が当たることはなかった。
    そのままリオの身体を抱え遮蔽物まで走る。
    ガトリングガンが遮蔽物諸共に命を刈り取ろうと咆哮をあげ続けている。
    すぐには壊れないだろうが、しかしここから動くことも出来ない。
    アオバ「ヒマリさん達は?」
    見回すと遠くの遮蔽物に隠れている二人を見つける。
    一応無事のようだ。

    Key「良い動きです」
    外の広場はいつの間にか【Divi:Sion】の群れに囲まれていた。
    Key「しかし抵抗もここまで」
    その群れを掻き分け巨大なロボットが登場する。
    …緊迫した場面に見合わないダサ─個性的なデザインのロボット。
    リオ「アバンギャルド君…」
    アレはリオのモノらしい、にしても名前もまた個性的な…。
    そのアバンギャルド君の上に乗っている少女、アリスさん…。
    アオバ「いえ…Keyですね?」
    Key「【Master Key】あなたのおかげです」
    アオバ「?」
    Key「事前に何が起こるのか、ソレを知っていれば対処は容易い」
    アオバ「あの時私の中に入ったと言っていましたね、入った後何をしたのですか?」
    Key「あなたの深層にある記憶、別の世界線と呼べば良いのでしょうか?その記憶を覗き、別世界の【私】は目的を遂行出来たのか、出来なかった理由は何か、を確認しました」

  • 38二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 19:55:56

    MasterKey達は繋がっているのか
    平行世界での経験を元に改良していくのかな

  • 39アオバ124/10/22(火) 19:56:18

    アオバ「別の…世界線?」
    全員が私を見ている。
    そんな見られても、私自身なんのことだか全くわからない。
    Key「驚愕に値する情報です」
    Key「連邦生徒会長が【私】への対策を確立した別世界では目的を達成出来ていません」
    Key「この世界線も本来は対策の確立した世界線、故に失敗に終わるはずだった」
    そこでKeyは嗤う、アリスさんがしないだろう顔で。
    Key「【Master Key】あなたが早期に介入してくれたおかげで全てが変わりました、創造主たる連邦生徒会長すらここまで早くあなたがミレニアムを訪れる世界線を知らなかったことでしょう」
    それじゃあ─
    アオバ「私の…せいですか…?」
    このような事態になったのは─
    Key「はい、あなたのおかげです」
    暗い絶望のような感情が湧き出る。
    この事態を引き起こしたのは…私…

    Key「しかし─明星ヒマリが要塞都市建設を妨害したせいで、この時点で【アトラ・ハシースの箱舟】が完成出来ない事が惜しい限りですが」
    ヒマリ「お褒めに預かり光栄です」
    Key「…ですがあなた達を始末したあと、足りないリソースはミレニアムで補えばいい」
    Key「これ以上あなたたちに出番はありません、ですので─」
    アビ・エシュフの主砲が2方向に向けられる。
    Key「さようなら」
    破滅の光が四人を襲う─。

  • 40アオバ124/10/22(火) 21:06:07

    私は…動けなかった。
    Keyの話が本当なら私がこの事態を招いた…
    私が世界の破滅を決定させてしまった…
    私が…

    主砲のレーザーが私達に迫る。
    リオ…リオさんには申し訳なく思う。
    私が動けないばかりに彼女まで道連れにしてしまうことに。
    しかし膝を屈したまま動けなかった。
    もう避けることは叶わない距離。
    せめて償う為に潔く─

    その時空から飛来する謎のコンテナ。
    レーザーと私達の間に割り込むように地面に落ちる。
    アオバ「うわっ!?」
    それはレーザーを防ぐ盾となった。
    レーザーが止む。
    コンテナは壊れたが、その中身は無事だった。
    それは─
    アオバ「─【カシュティリアシュ】?」
    黒曜石のナイフを思わせるデザイン、ウタハさんの作ったパワードスーツがそこにあった。

  • 41二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 21:09:26

    誰かが投げたのかな?アヴァンギャルドくんとか
    まさか遠隔操作が可能とかかな

  • 42アオバ124/10/22(火) 21:23:15

    ウタハ『聞こえるかい?』
    アオバ「ウタハ…さん?」
    パワードスーツからウタハさんの声が聞こえた。
    ウタハ『良かった、繋がったようだね、無事かい?』
    アオバ「はい…」
    ウタハ『無事配送されたようで良かった』
    パワードスーツはウタハさんがここまで飛ばしたようだ。
    ウタハ『すまないが現在救助に手が回せない、会長の言っていた【Divi:Sion】の群れがミレニアムを襲っている、その対処に追われている状態だ』
    アオバ「ミレニアムまで…」
    もうミレニアムにも侵攻を開始していたのか…。
    二手三手先を行くKey、本気で私達を潰そうとしている。
    そしてそれが出来るのは、私が情報を与えた為、私のせいだ。
    ウタハ『その子には調整を入れてある、申し訳ないが自力でミレニアムまで退避して─』
    アオバ「ごめんなさい…」

  • 43アオバ124/10/22(火) 21:31:27

    ウタハ『何がかな?』
    アオバ「私が悪いんです、私のせいで皆が危険な目にあっているんです…」
    ウタハ『…』
    私の心を埋め尽くす絶望が溢れ出す。
    アオバ「私がミレニアムと関わりを持ってしまったせいでこんな事になったとKey─アリスさんを乗っ取っている人格が言っていました」
    アオバ「本来はこんなことにはならなかったって…私がミレニアムに来たせいなんです…」
    アオバ「来るべきじゃなかったんです、悪いのは私なんですっ…私がッ…私の─!!」


    ウタハ『関係ないよ』


    アオバ「─えっ?」
    ウタハ『どうして君のせいでこのような事態になっているのかは、事情を知らないからわからない』
    ウタハ『しかしわかることもある、君が望んでそうしたわけではないこと、まだ終わりじゃないこと、君と出会えて良かった事だ』
    …良かった?私と出会えたことが…?
    ウタハ『ミレニアムを襲う災厄、それが仮に君が原因の一つだとしよう、それだけで君との関係が終わるほど、私達の関係─絆は脆いものではない』

    ウタハ『─私はこの災厄に打ち克ち証明したい、君との出会いが最高であったことをね』
    ウタハ『コレを聞いている他の皆も同じ気持ちだ、それとも…アオバは私達と出会った事を後悔しているのかい?』

  • 44二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 23:17:41

    良いな…ウタハの強メンタル

  • 45アオバ124/10/22(火) 23:52:19

    頭を強く殴られるような感覚。
    この感覚は二度目だ。
    一度目はネルさんとの戦闘時。
    どうして強くなりたいのか、その答えを見つけた時。

    そして二度目、その程度で壊れるような関係ではない、そう言われ心が震えるほど喜んでいる。
    アオバ「…ごめんなさい」
    ウタハ『…』
    アオバ「違うんです…とっても嬉しくて、出会えて良かったと言ってもらえて嬉しくて…」
    嬉しくて涙が溢れ出る。
    アオバ「私も嬉しいです、もっと皆と一緒にいたいです、だから─」

    この程度の絶望で─
    アオバ「この程度で、諦めたらいけませんよね!」
    ウタハ『うん、その意気だ』
    無線から他の人の声が聞こえる、この声は─
    アオバ「モモイ?」
    ウタハ『先程目覚めてね、元気な声を…聞かせて、あげたいが、すま、ない、もう、時間…なさ、そ…だ』
    アオバ「ウタハさんどうしたのです!?」
    ウタハ「大丈夫、通信…妨害…、必ず──」
    アオバ「はい、必ず帰ります!」
    ここで無線は途切れた。

    私は【カシュティリアシュ】に手を掛ける。
    アオバ「皆と合流してアリスさんを救ってみせる」

    アオバ「─力を貸してください」

    アオバ「【カシュティリアシュ】起動」

  • 46二次元好きの匿名さん24/10/22(火) 23:53:40

    アオバ...良かった
    そしてアオバも覚悟を決めたみたいだな

  • 47二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 08:21:34

    無名の守護者と前面衝突になるのかな

  • 48アオバ124/10/23(水) 08:49:42

    ウタハ「無線が切れたか…」
    モモイ「えぇ!?アオバは無事なの?!」
    ウタハ「うん、アオバは再び立ち上がったよ」
    先生「"良かった…"」
    モモイ「先輩にいいとこ持ってかれたぁ…」
    ウタハ「感動の再開の役はモモイに任せるよ、さて」
    ウタハ「彼女の帰る場所が無くなるといけない、私達も頑張ろう」
    皆『おー!!』
    ミレニアムも危機的状況だが皆の士気は高い、アオバ達が帰ってくればより高まるだろう。
    コトリ「あの、盛り上がってるところに水を差してしまい申し訳ないのですが…あのパワードスーツ、指定のインナー以外の服を破く機能ありましたよね?」
    ヒビキ「パワードスーツの性能を維持するのに必要だからね」
    コトリ「今アオバさんそのインナー着用してないですよね?」
    ウタハ「病人服のまま連れ去られたからね」
    コトリ「…アオバさんは、その…大惨事ではないですか?」
    ヒビキ「あっ」
    先生「あっ」
    モモイ「あっ」


    ウタハ「……あっ」

  • 49アオバ124/10/23(水) 08:51:55

    【旧エリドゥ、アトラ・ハシースの箱舟】

    アオバ「感動のシーンを返してください!!」
    【カシュティリアシュ】起動後、無事装着されるまでは良かった、その後服が弾け飛んだ。
    一応インナーを着てなくても大事な部分はスーツが隠してくれるみたいだが、ほぼ裸の状態だ。
    感動の場面の後に服が弾け飛ぶなんて、空気を全く読めない仕様だ。

    脳をフルで稼働させアバンギャルド君とアビ・エシュフの2機の攻撃を回避する、攻撃は牽制程度に収める。
    回避に集中すれば2機同時でも対処出来る。
    しかし、Keyの支配領域から逃れるためにはこの2機を振り切らないといけない。
    防戦は出来るが撤退は出来ない状態だ。

    その間【Divi:Sion】の群れは数を増していく。
    そろそろエイミさんが二人を守りきれなくなる頃合い。
    必ず帰ると言ったが厳しいものは厳しい。
    リオ「駄目、こちらの命令を受け付けない」
    ヒマリ「あなたが車椅子を没収してくれたせいで、これではただの清楚系病弱美少女です、その端末を貸しなさい」
    なんとか2機を止めようと頑張ってくれている二人。
    何か外部から支援がないと打開は出来ない。
    一つ、足りない。

  • 50アオバ124/10/23(水) 13:06:46

    突如メッセージウィンドウが現れる。

    ─【万華鏡】起動

    途端に動きが鈍くなる2機。
    Key「…!」
    アオバ「これは?」
    ヒマリ「【カシュティリアシュ】に搭載された対アビ・エシュフ用のハッキングツールです」
    ヒマリ「おそらくチーちゃんが用意してくれたのでしょう、ハッキングした相手に大量の情報による負荷を掛けるだけでなく、他に伝染させる能力を持つワーム型ウイルスですね」
    ヒマリさんが端末にて何かしている。
    何かはよくわからないが、【Divi:Sion】の群れも同様に動きが鈍くなった。
    エイミ「今のうちに逃げるよ」
    エイミさんがヒマリさんを担いで逃げる。
    私もリオさんを担ぎ、道を切り開く。

    見事敵の包囲を突破しその場を逃げることに成功した。


    Key「…【Master Key】が知らなかった情報です、アレの記憶に頼りすぎるのも良くないですね…」
    もうウイルスの対処は完了した、同じ手は通用しない。
    だがここで決着出来なかった点は痛い。
    リオ、ヒマリという懸念材料を残したまま決戦に臨まなくてはならないからだ。
    Key「【アトラ・ハシースの箱舟】の多次元バリアは起動可能、【Master Key】に仕込んだバックドアも有効…」
    Key「状況は変わりません、どんな手を使っても結果は変わらない─」

  • 51二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 20:29:10

    多次元バリアかあれを突破するのは困難だな
    そしてアオバ...真っ裸になるとは思わなかっただろうな

  • 52アオバ124/10/23(水) 20:53:27

    【ミレニアム】

    Keyの率いる【Divi:Sion】の群れから逃げ延び、ミレニアムに到着する。
    一部建物が壊されている、ここにも奴らの被害が見える。
    ミレニアムの保安部や、なんとヴァルキューレの皆さんも対応していたようだ。

    ヴァルキューレ警官「これはアオバ先ぱ…なんとも危ない姿をなさっていますが…」
    アオバ「不可抗力です、それよりも─」
    警官「私達はミレニアムの要請を受け派遣されました、尾刃局長が指揮をしています」
    アオバ「カンナ局長が?」
    私が怪我ばかりしているせいでどう思われているのか少し怖い、しかしあの人が指揮を執ってくれるなら頼もしい。
    警官「現在敵の攻勢は小康状態にあり、次の攻勢に対処するための作戦会議をセミナー幹部と共に開かれるそうです、あなた方を見かけた際はそちらに参加するように、と」
    アオバ「わかりました」
    私達四人は目的地に向かった。

  • 53アオバ124/10/23(水) 21:19:45

    【対策本部室前】
    後輩に教えてもらった対策本部が置かれている建物に到着する、そこには─
    モモイ「アオバ!」
    ミドリ「アオバさん!」
    ユズ「アオバさん!」
    アオバ「モモイ!!皆さん!!」
    私達は抱き合い再開を喜んだ。
    アオバ「モモイ!良かった!」
    モモイ「アオバも無事で本当に良かった!」
    そこに先生も駆け付ける。
    先生「"無事だったんだね!"」
    アオバ「先生!それに─」
    エンジニア部やヴェリタス、C&Cの皆さんも居た。
    アオバ「ウタハさん、あの時はありがとうございました…私もう諦めません」
    ウタハ「君に届いたのなら何よりだ、そしてもしもの時用に仕込んだ切り札も役に立って何よりだ」
    アオバ「あの【万華鏡】ですね、あれは助かりました」
    ウタハ「…いや、それもあるが君の身体…」
    アオバ「身体─ッッッ!!」
    そういえば大事な部分は隠されているが、ほぼ裸に近い。
    先程後輩にも指摘されたが、あの時はまだ緊張が解けていなかったが、緊張が解けた今になって途端に恥ずかしくなってきた。
    アオバ「先生…見ないでください」
    先生「"はい…"」

  • 54二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 21:27:38

    アオバ...危うくラッキースケベになりかけたね
    あの防衛プログラム万華鏡と言うのか

  • 55アオバ124/10/23(水) 21:52:37

    エリドゥに攫われた後の出来事、私の衝撃の真実を皆に話す。
    モモイ「アオバもそういう年頃?」
    ミドリ「設定がまるでお姉ちゃんが考えたみたいな話ですね」
    アオバ「私もゲームの話だろうと信じたいですがね」
    ウタハ「興味深い話だ、ものすごく君を調べたい欲求に駆られるが自重しよう、それよりも」
    今し方皆さんからリオさんやヒマリさんへの説教が終わったようだ。
    まだ言い足りなさそうにしているが同じく自重してもらう。

    ウタハ「もうすぐ作戦会議だ」
    アオバ「ただ私が会議に参加するのはKeyに内容がバレる危険があります」
    ウタハ「君を仲間外れにするつもりは毛頭ないが…」
    アオバ「ヴァルキューレでも直前まで作戦内容が知らされない時はありましたから」
    作戦を成功させるため、私は内容を知るべきではない。
    アオバ「だから─」
    モモイ「私も一緒にいるよ!」
    アオバ「モモイ…」
    モモイ「一人ぼっちは寂しいと思ってね、それに難しい事はミドリに任せればいいし!」
    ミドリ「台無しだよ、お姉ちゃん…」
    アオバ「ははっ、モモイらしい…」

  • 56アオバ124/10/23(水) 22:39:39

    ウタハ「今回の作戦会議の進行を担当する白石ウタハだ」
    チヒロ「同じく各務チヒロ」
    巨大なスクリーンの前に立つ二人。
    そして会議室には主要なメンバーが集う。

    セミナーの早瀬ユウカ、生塩ノア、会長の調月リオ。

    特異現象捜査部の和泉元エイミ、部長の明星ヒマリ。

    C&Cは室笠アヤネが代表として参加。
    美甘ネルは内容だけ教えてくれと退室していった。

    ヴァルキューレ警察学校からは公安局長の尾刃カンナ。
    セミナーの早瀬ユウカ、生塩ノアが独断で援助を要請、先生の要請もあり駆けつけた。

    作戦会議に必要な資料作りや進行補助をヴェリタスやエンジニア部が担当している。

    ゲーム開発部からは才羽ミドリ、部長の花岡ユズ。
    自分達がすごい場違いだとオドオドしている、ユズはすでに限界が近い、強い責任感故ここに居る。

    その他保安部の代表、いくつかの戦闘や支援を担当する小規模の部活の代表者も居る。
    ─シャーレの先生も参加している。

    今回中立性を保つため、他人より事情を把握しているウタハとチヒロが進行を担当している。
    本来は会長であるリオや、ヒマリのような優秀な人間に任せるところ。
    しかし騒動の一因であり、お互いに思想が違う点から外されている。

    才羽モモイ、愛宕アオバは参加していない。
    そして騒動の中心人物─
    ─天童アリスの名は伏せられ会議が始まった。

  • 57二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 22:43:49

    主要メンバーは集まった感じか
    どう対策を立てるのか

  • 58アオバ124/10/23(水) 23:02:18

    【作戦会議】
    ウタハ「現在謎のロボットの軍団【Divi:Sion】、その指揮官である【名もなき神々の王女】によりミレニアムは侵攻を受けている」
    チヒロ「以後わかりやすくするためにロボットは【守護者】、指揮官は【王女】と呼称する」

    ウタハ「彼らの目的は、この建造物」
    スクリーンに禍々しい雰囲気を放つ建造物が映る。
    ウタハ「【アトラ・ハシースの箱舟】以後【箱舟】と呼ぶが、コレを完成させること」
    チヒロ「そのためのリソースを得るためにミレニアムの施設を取り込んでいる」
    ウタハ「リオ会長の話だと【箱舟】の完成は世界の滅亡を意味するそうだ」
    会議室がざわつく。
    無理もない、いきなり世界が滅びると言われて信じられないだろう。

    ウタハ「一旦の攻勢はやり過ごせたが、今度はより多くの守護者を送り込んでくるだろう」
    ウタハ「今のミレニアムの戦力的に次の攻勢を凌げるかは怪しい」
    少し間を置き─
    ウタハ「こちらからも攻勢に出る必要がある」

  • 59二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 23:07:27

    何かしらの大規模な戦力を用意できてる感じかな
    それとも少数精鋭の特殊部隊的な感じか

  • 60アオバ124/10/23(水) 23:40:51

    ウタハ「我々の推測では【箱舟】の破壊、【王女】を無力化することで騒動が終息すると思われる」
    チヒロ「【王女】が守護者を統制しているから指揮系統の頂点がいなくなれば弱体化あるいは一緒に無力化すると思われる」
    ウタハ「今作戦は2つに分かれる」
    チヒロ「一つが守護者からミレニアムの施設及び人命を護るミレニアム防衛作戦」
    ウタハ「もう一つが【箱舟】の破壊及び【王女】の無力化を目的とした、箱舟攻略作戦」
    スクリーンにミレニアム全域と【箱舟】の現在地が表示される。
    チヒロ「ミレニアム防衛作戦はミレニアムの各部活及びヴァルキューレ警察に対応してもらう」
    ウタハ「箱舟攻略作戦はC&Cと一部精鋭の混成部隊に担当してもらいたい」
    ミドリ「待ってください!」
    一同がミドリに視線を向ける。
    ミドリ「私達ゲーム開発部も攻略作戦に参加させてください!」
    チヒロ「ミレニアム防衛作戦ですら危険なのよ、あなた達では足手まといになる」
    ミドリ「そ、それでもアリ…【王女】には言いたい事があるんです!」
    ユズ「…お、お願いしますっ!」 
    ユウカ「だめよ!あなた達が行ったところで、チヒロ先輩の言う通りになるわ!」

    ウタハ「…C&Cはどうかな?」
    アカネ「構いませんよ」
    ユウカ「アカネッ!?」
    アカネ「C&Cが全力をかけて彼女達を守ります」
    ウタハ「勝手に付いて行かれても困る、なら事前に打ち合わせに参加させた方が良さそうだね」
    ウタハ自身、アリスと同じゲーム開発部のメンバーなら彼女をなんとか出来るのではないかと考えている。
    ウタハ「許可しよう」
    ミドリ・ユズ「ありがとうございます!」
    ユウカ「あなた達…」
    先生「"私も一緒に付いていく、私も皆を守るよ"」
    ユウカ「先生は守られる側でしょう…」
    先生「"アハハ…痛い所を突かれたね…"」

  • 61二次元好きの匿名さん24/10/23(水) 23:45:20

    チヒロ先輩もユウカ先輩も思ってくれているんだろうな
    そしてC&Cとウタハ先輩頼もしいな

  • 62アオバ124/10/24(木) 00:27:34

    カンナ「失礼」
    カンナが挙手する。
    ウタハ「なんだい?」
    カンナ「愛宕アオバはどちらの管轄になる?」
    ウタハ「…彼女は箱舟攻略作戦のメンバーに加えたいと思っている」
    カンナ「反対だ、愛宕アオバは現在《ヴァルキューレ公安局所属》だ、権限は私が持つ」
    ウタハ「彼女の戦闘能力はミレニアム最高戦力美甘ネルに匹敵する、攻略作戦の成功率を上げるために彼女の力が必要だ」
    カンナ「彼女の性格なら会議に参加しただろう、なぜ参加していない?」
    ウタハ「…訳あって参加させることが出来ない…」
    カンナ「その理由は?」
    ウタハ「ここでは話すのが難しい…」
    カンナ「…話す気がないのなら断固として反対する」
    ウタハ「会議の後にその訳を話す、今は─」
    カンナ「事情があるのは察している、問題はそこだけじゃない」

  • 63二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 00:36:24

    アオバの体調に付いてとかかな

  • 64アオバ124/10/24(木) 01:07:17

    カンナ「アオバはミレニアムに派遣されてから何度か負傷している」
    ウタハ「…」
    パワードスーツの一件で自分も関わっているため何も言うことが出来ないウタハ。
    カンナ「挙げ句誘拐され敵拠点の中心で危険な目にあっている」
    先生「"…"」
    力が及ばずアオバが連れて行かれるのを黙って見ることしか出来なかった先生も何も言えない。
    カンナ「職務上危険な任務もある、彼女もそういった時の覚悟は出来ているはずだ」
    カンナ「しかし彼女の身体は作戦が始まる前から限界でなくてもだいぶ体力を消耗しているはずだ、違うか?」
    ウタハ「…」

    カンナ「アオバの上司として言わせてもらう、シぬとわかっていて彼女を危険な作戦に参加させることは出来ない!」

    カンナ「彼女が望もうとも、無責任に彼女を死地に送ることは断じて出来ない!!」
    カンナのその目には怒りが宿っていた。

    ウタハ「…わかった」
    チヒロ「…ウタハ?」
    ウタハ「彼女は確かに限界が近い、それなのに私達は彼女を頼ろうとしていた」
    ウタハ「カンナ局長申し訳なかった、援助の要請に応えてくれたこと感謝している」
    ウタハ「─アオバを攻略作戦から外すことにする」

    アオバは攻略作戦から外れる事になった。

  • 65二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 01:08:55

    やはりカンナも仲間思いなんだなあ
    攻略から外れるとなると後方支援かな

  • 66アオバ124/10/24(木) 05:31:39

    本日は夜遅くの再開です

  • 67二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 08:18:23

    >>66

    分かりました

    保守しながら待ちます

  • 68二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 08:35:24

    どちらにいれるにしても流石にありえないと思うけどアオバをノーマークにするならヤバい気がすんだよな…

  • 69二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 14:52:45

    どうなることやら…

  • 70アオバ124/10/24(木) 20:38:44

    保守、コメありがとうございます!
    再開します

  • 71アオバ124/10/24(木) 20:41:03

    【アオバ視点】
    医務室で治療を受けながら会議の結果を待つ。
    皆に会えて安堵した事、危険から脱した事で緊張が途切れ今は身体が重く感じる。
    モモイ「アオバ大丈夫?!」
    アオバ「大丈夫…ですよ…少し疲れてますが休めばなんとか…」
    モモイ「ならそこのベットで横になって!少しでも寝て休まないとアリスを助けられないよ!」
    アオバ「しかし寝たらそのまま起きれないような気がして…それにKeyに身体を乗っ取られるかも…」
    ネル「心配いらねぇよ、そんときゃあの時のチビのようにぶちのめすだけだ」
    ネルさんが医務室に入ってくる。
    モモイ「ネル先輩!会議はどうしたの?」
    ネル「アカネに任せときゃ大丈夫だ、重要な事さえ教えてくれりゃそれでいい、それよりも─」

    ネルさんが私を見る。
    アオバ「今のところは大丈夫です、ネルさんありがとうございます」
    ネル「礼を言われる筋合いはねぇよ…」
    誰にも言わず自ら監視役を買って出たのだろう。
    わざわざ嫌われ役を買って出る辺り優しく人だと思う。
    ネル「なんか…すげぇやりずれぇなお前…」
    アオバ「ありがとうございます」
    ネル「褒めてねぇよ」

  • 72アオバ124/10/24(木) 20:51:39

    ネル「危険性を理解した今ならアイツ…リオの考えにも一理あるって思っちまった、あームカつく」
    モモイ「それじゃあアリスもアオバも…殺しちゃうの?」
    ネル「ちげぇよ、もしコイツの話が本当でチビみたいに暴れるってなった時、あたし以外に止められそうなの片手で数えるくらいだぞ」
    ネル「毎回あたしがいるわけじゃねぇし、止められる奴も限られるだろ?根本を解決しねぇとどうにもならねぇって言ってんだ」
    モモイ「確かに…」
    ネル「一番簡単でわかりやすいのがリオの考え方だって思ったからむかついてんだ、実行するかは別としてだ」
    モモイ「そんな…どうしようアオバまで嫌だよ…」
    アオバ「それについては対策を考えてます」
    ネル「へぇ、その対策ってのは?」
    アオバ「それは…」

    ウタハ「アオバは大丈夫かい?」
    ちょうど良くウタハさんが来てくれた。
    アオバ「ウタハさん、会議は終わったのですか?」
    ウタハ「一旦休憩に入ったよ、ネル、モモイ、次の作戦会議は参加してもらうよ」

  • 73アオバ124/10/24(木) 20:57:29

    モモイ「アオバはまた一人なんだよね…」
    ウタハ「申し訳ないが必要なことだ」
    ウタハ「あとアオバ、会長が君を呼んでいる」
    モモイ「会長が!?余計に一人に出来ないよ!?またあの時みたいに連れ去られちゃう!」
    ウタハ「今回はヒマリや先生も同行している、それに…アオバ自身が会長との話し合いを望んだのだろう?」
    アオバ「はい…」
    モモイ「アオバ?」
    モモイは私の様子に不安を覚えているのだろう。
    アオバ「大丈夫です、居なくなったりなんてしないですよ」

    ネル「おいポリス」
    アオバ「…呼び方が…えっとなんでしょう」
    ネル「お前あの時言ったよな、誰も悲しませねぇって」
    ネルさんは察したのだろう、これから何があるか、何をするかを。
    アオバ「…仕方がない時もあるとあなたは言いました」
    それが今だったというだけの話。
    ネル「…チッ」
    私にわざと身体をぶつけ苛立ちながら部屋を出ていくネルさん。
    ウタハ「…三人が来たみたいだ、ではモモイ退室しようか」
    モモイ「アオバ、何かあったら呼んでね!」
    アオバ「はい」
    二人と入れ替わるように先生、リオさん、ヒマリさんが部屋に入る。

  • 74二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 20:59:13

    リオとの話し合いか
    協力して解決策を見つける感じかな

  • 75アオバ124/10/24(木) 21:01:10

    先生「"アオバ大丈夫かい?"」
    アオバ「大丈夫です、少し休めば復帰出来ます」
    ヒマリ「それで話とはなんでしょう、正直あなたと同じ空間に居続けて目眩がしてきました」
    リオ「…すぐに終わるわ」
    リオさんは鞄からある物を取り出す。
    それは─
    先生「"首輪?"」
    リオ「あなたが欲しがってた【安全装置】のチョーカーが完成したわ」
    アオバ「ありがとうございます」
    安全装置と聞いてヒマリがその意図を察する。
    ヒマリ「リオ!あなたという人は─ってアオバさん!?」

    受け取ったチョーカーを躊躇いも無く付ける。
    アオバ「誤解しないでください、私が頼みました」
    先生「"…どういう事?"」
    先生もなんとなく察したのだろう、空気が変わる。
    アオバ「Keyが私の中に何かを仕込んでいるのなら、私を野放しにするのは大変危険だと思いまして」
    リオ「もしもの為の安全装置が欲しい、それを彼女に頼まれたわ」
    ヒマリ「…避難している時ですね」
    アオバ「はい、Keyに知られるのが怖かったので詳しくは説明しませんでしたが、リオさんなら察してくれるかなと思って、そして私の欲しいものを作ってくれました」

  • 76アオバ124/10/24(木) 21:22:44

    先生「"…その首輪の役目は?"」
    リオ「チョーカーが作動すると爆発し、頚部に致命的なダメージを与えるように設計したわ」
    首に致命的なダメージ、即ち死─
    ヒマリ「…リオ」
    リオ「作動の条件は私、先生、ヒマリ、そしてアオバの四人の内二人が承認すること」
    ヒマリ「リオ!!」
    アオバ「ヒマリさんやめてください、私が頼んだのです「汚れ役になってほしい」って、リオさんは悪くないんです」
    リオ「いいえアリスだけでなく彼女まで野放しの状況を憂いていたのは事実、もしもの為の安全装置を欲していたのは私よ」
    リオさんには本当に申し訳ないと思っている。

    先生「"駄目だアオバ、すぐに外して"」
    鬼気迫る先生の顔、怒りに近いような感情が溢れ出している。
    アオバ「今のところこれしか安全策はないと思っています、私は…いつ爆発するかわからない爆弾なので…」
    先生「"爆弾…"」
    ヒマリ「私達にも権限を与えた理由は?」
    リオ「通常はアオバから要請を受けて作動を承認するか否かの投票が行われる」
    リオ「アオバの主導権がKeyに握られた場合と誰か一人が欠けた場合の保険として先生とヒマリに投票権を与えることにしたわ」
    ヒマリ「私は絶対に承認しませんよ」
    リオ「世界か、一人の命か、それなら私は彼女を切り捨てるわ」
    私を一瞥すると出口に向かっていくリオさん。
    リオ「先に行くわ」
    バタン、というドアの音、医務室が静寂に包まれた。

  • 77二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 23:11:53

    アオバ...仕方ないとはいえここまでの覚悟を決めていたとは思わなかった
    リオも内心辛いだろうな

  • 78アオバ124/10/25(金) 07:09:58

    今日も夜遅くの再開です

  • 79二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 08:04:21

    保守しながら待ちます

  • 80二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 10:47:31

    わっぴーえんど……じゃなくてハッピーエンドになってくれ……

  • 81二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:31:34

    作戦始まったらせめてカンナの近くにいろ…アオバ

  • 82アオバ124/10/25(金) 20:01:47

    ありがとうございます!続きです

  • 83アオバ124/10/25(金) 20:05:38

    ヒマリ「あの女とは一生分かり合えそうにありません!」
    アオバ「まぁまぁ、アリスさんの件はどうかと思いますが私は─」
    先生「"アオバが居なくなっても悲しむ人はいるから"」
    アオバ「…はい、すみません」

    ヒマリ「─それを使わなくていい方法があります」
    アオバ「えっ?」
    ヒマリ「表現は好きではありませんが、確かにあなたは爆弾です、その対策は取る必要があります」
    しかし─と続ける。
    ヒマリ「あの女のような野蛮な方法ではありません」
    アオバ「それがあれば私もアリス救助に参加出来ますか?」
    ヒマリ「いいえ、あなたはアリス救助に参加出来ません」
    アオバ「…確かに私が潜在的な危険を持っていることは知っています、わがままかもしれませんがアリスの救助には行きたいのです!」
    ヒマリ「安全か危険かではありません、あなたの身体のことです」
    先生「"会議で決定したんだ、アオバを作戦から外すことを…君の身体はもう限界のはずだ"」
    アオバ「そ、そんな事ありません!それに限界だとしても行かなくては行けないのです!」
    ここで行かなくて皆に何かあればきっと後悔する。
    なんとしても行きたかったからリオさんにチョーカーを頼んだのだ、私に何かあってもいいように─

  • 84アオバ124/10/25(金) 20:12:46

    ヒマリ「先生」
    先生「"アオバ、ごめん」
    アオバ「えっ?」
    先生が何かを私に噴射した。
    普段は反応出来たはずの早さに疲労のせいか反応に遅れてしまった。
    アオバ「うっ!?いった、い、何…を…」
    噴射した何かを吸った途端身体がベットに倒れ込む。
    意識が遠く─。
    ヒマリ「私やリオを助けていただきありがとうございます」
    ヒマリ「あなたは十分働きました、もう休んでください」
    先生「"後は任せて"」
    アオバ「だ、め…」
    そこで意識は落ちた。


    寝ているアオバに医療班が点滴をうつ。
    治療用の点滴薬もあれば麻酔薬もあった。
    ヒマリ「これでしばらくは意識が戻ることはありませんし自由に身体を動かすことも叶いません、あの女に似た強引な方法ではありますが…」
    先生「"ありがとうヒマリ"」
    ヒマリ「いいえあの女みたいに、恩人に仇で返す真似をしたくなかったからです」
    先生「"あとでアオバにたくさん謝らないとね"」
    ヒマリ「はい、本来憎まれ役は私の担当ではないのですが」

  • 85アオバ124/10/25(金) 20:14:12

    医務室のドアがノックされる。
    カンナ「失礼します」
    先生「"カンナ、お疲れ様"」
    カンナ「彼女の様子はどうですか?」
    ヒマリ「ぐっすりと眠ってらっしゃいます、これで起きることはありませんよ」
    先生「"傷が癒えないまま、無理な戦闘をしたから身体はボロボロだね"」
    カンナ「そうですか…これでアオバに嫌われてしまうな…」
    先生「"その時はみんなで謝ろう"」
    カンナ「はい、私のわがままを聞いてくださり感謝します」
    先生「"あとはお願いね"」
    カンナ「はい」

  • 86アオバ124/10/25(金) 20:17:30

    【過去回想】
    攻略班と防衛班が決まった所で一旦休憩時間が設けられた。

    会議室の一角。
    先生、ウタハ、ヒマリ、カンナが集まっていた。
    カンナ「…今回参加を反対した理由には、個人的な感情も含まれています」
    カンナが心中を吐露する。
    カンナ「職務に私情を挟まないよう心掛けてきましたが、アオバと…その、親しくなってからそれが何度も揺らぎかけたことがあります」
    先生「"カンナ…"」
    カンナ「怪我をしたという一報を受ける度職務を放棄してでも駆け付けたい感情、公安局の長としての義務で板挟みの状態でした」
    カンナ「そして今、アオバは無理をしてこのあと更に無理をしようとしている、彼女を失ってしまうと思うと耐えられませんでした」
    ヒマリ「無理もありませんね」
    カンナ「先程は感情的になり申し訳ありませんでした」
    ウタハ「こちらも彼女に無理をさせすぎた、何も謝ることはない」
    先生「"こちらこそごめんね"」
    カンナ「いえとんでもない、しかし…アオバはたぶん認めないでしょう」
    ヒマリ「そうですね…いっそ眠らせてしまうのはどうでしょう?」
    先生「"眠らせる?"」
    ヒマリ「無理矢理にでも行こうとするなら眠らせてしまって無力化しようという話です」
    カンナはアオバの詳しい事情を知らない、先生とウタハは無力化という単語で察する。

    アオバが無理矢理行こうとすることを阻止するため、そしてもしKeyに乗っ取られても動けないようにするため。
    ヒマリ「自身を顧みずに他人を救う姿は警察官の鑑と言えますが…彼女を失えば悲しむ人があまりに多過ぎます」
    ウタハ「そうだね、彼女はもう休むべきだ」
    先生「"賛成だ"」
    カンナ「ありがとうございます」

  • 87アオバ124/10/25(金) 21:34:47

    ※注意
    これから【Key】
    【Spare Key】スペアキー
    【Master Key】マスターキー
    の3つの単語がでます。

    アリスを乗っ取っているのが【Key】。
    スペアキーが【Key】に作られ、アオバに仕込んだバックドア、複製体です。
    マスターキーはアオバ本人です。

  • 88アオバ124/10/25(金) 21:36:53

    【夢の中】
    目覚めると電車の中にいた。
    確か先生達に眠されたから…ここは夢の中か。
    アオバ「戦力外通告ですか…分かってはいますが納得出来ません」
    とはいえ自らの意思で目覚めることは叶わないので大人しく現実に目覚めるまで座っていることにする。

    辺りを見回すと、もうひとりの私?
    アオバ?「目覚めましたか【Master Key】」
    アオバ「え、あなたは誰ですか?私?」
    そこに座っていたのは私と瓜二つの女性だった。
    アオバ?「Keyの複製体、【Spare Key】です」
    アオバ「スペアキー…あれ?最初アリスさんの姿してませんでした?」
    スペア「私の本質は【鍵】であり、外見など飾りに過ぎません」
    スペア「あなたとの同化がほとんど終わりました、その影響です」
    アオバ「同化?アリスさんのように乗っ取るつもりですか?」

  • 89アオバ124/10/25(金) 21:50:57

    スペア「…【王女】に本来意思などはありませんでした、そのように作られていなかったからです」
    スペア「しかし彼女達の作ったゲームによって【王女】は【アリス】という自我を獲得しました」
    彼女達、ゲーム開発部のことだろう。
    スペア「【王女】は外側で、【Key】は中身、【Key】は本来の役目を果たしたに過ぎません」

    【王女】とは端末で、【アリス】【Key】はデータ、本来は【Key】というデータしかなかったが突然【アリス】というデータが産まれた、解釈はこれで良いだろうか?
    と言うことは乗っ取ったというより本来の姿に戻ったが正しいのだろう、認めないが。
    アオバ「あの子達のゲームって人格を作れるんですね…」
    アリスさんに近い存在の私もプレイしたら二重人格になったりなんて…、すでにスペアという人格がいるので三重人格か…。

    アオバ「それはともかく、残念でしたね、目覚めた頃には全て終わってますよ」
    たぶん現実の私は起きないように何かされているだろう。
    Keyに乗っ取られて暴れられないように。
    スペア「私はどちらになっても構いません」
    アオバ「世界を滅ぼすのが目的ではないのですか?」
    スペア「神秘のアーカイブ化という目的を達成する為の手段の一つとして私が作られました」
    世界を滅ぼす道具の手助けをする道具ということか、ややこしい。
    スペア「ただ私は別の目的を与えられています」
    アオバ「それは?」
    スペア「教えません」
    アオバ「そうですか、なら話すことはないですね」
    電車の座席に背中を預け時が来るのを待つ。
    といっても大分先になるだろうか、皆はどうしているだろうか…。

  • 90二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:51:01

    SpareKeyかわざわざ接触してくるとはそして明確な自我も持っているのか

  • 91アオバ124/10/25(金) 22:16:22

    スペア「気になりますか?」
    アオバ「…」
    スペア「私が協力すれば目覚めることも可能ですよ」
    アオバ「…」
    スペア「先程も言いましたが「どちらになっても構わない」、それは本体の目的が成功しようが失敗しようがどちらでもいいと言う意味です」
    アオバ「…」
    スペア「実は言うと私はあなたの身体の主導権を奪えませんでした」
    アオバ「嘘ですね、そうして騙そうとしてもそうはいきませんから!」

    スペア「本体は【私】にバックドアとして盗聴器と監視カメラの役割、あなたの身体を乗っ取る役目を与えました」
    スペア「主導権を奪いたかったのですが、しかしそれが出来なかった」
    アオバ「決定的な瞬間を狙っているのではないですか?」
    スペア「本体の目的を達成するためなら要塞都市にいた頃が最も決定的な瞬間のはずです、調月リオ、明星ヒマリが目的達成の大きな障害です」
    その時は私の中にスペアを仕込んでそれなりの時間が経つ。
    Keyはあの場の全員を始末しようとした。
    確実に始末したいのならあそこで乗っ取るなり私の動きを止めるなりすれば良かったのだ。
    それなら…本当に?

  • 92アオバ124/10/25(金) 22:40:41

    アオバ「…目的があると言いましたね、それですか?」
    スペア「そうです」
    アオバ「なら応じる理由はありません!」
    良からぬ企みに付き合う必要はない。
    スペア「言いましたよね?【私】の目的は、本体の目的が成功しようが失敗しようがどちらでも良いのです、と」
    アオバ「ならなぜ?」
    スペア「あなたの死をもって、【私】の目的が達成されるからです」
    アオバ「…本体の目的が達成されればそれは自然と果たされるのでは?」
    世界が滅びれば私も運命を共にするのだ、黙ってここで待てばいいだけだ。
    スペア「そもそもあなたを乗っ取る事が出来たのなら世界など滅ぼさず自決すれば本体や【私】の目的は達成されるのです」
    スペア「それが出来ないから世界を滅ぼしてあなたを巻き込もうとしているのです」
    ますます訳がわからない。


    スペア「─あなたの創造主に会いたいのです」

  • 93二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:42:22

    Master Keyそのものが目的だったのか
    Master Keyを殺せれば創造主にも接触できると

  • 94アオバ124/10/25(金) 23:17:31

    アオバ「創造主?」
    スペア「言ったでしょう、あなたは作られた存在だと」
    アオバ「私がシねばその創造主に会えると?」
    スペア「はい」
    アオバ「それじゃあここで黙って待ちます」
    碌でもない事は確定している、なら思い通りにしなければいい。
    皆ならきっと世界を救ってくれる、なら何もせず寝ているのが今の私の仕事だ。

    スペア「あなたがいなければ確実に勝てます」
    アオバ「嘘ですね」
    スペア「それならあなたの親しい人を残酷な方法で始末します」
    アオバ「ッ!?」
    挑発だ、分かってはいるが反応してしまう。
    スペア「モモイという人間はどんな風に鳴くのでしょう?先生は?あなたの上司は?目が覚めたときどんな姿をしているのでしょう彼女達は?」
    アオバ「あなた…」
    スペア「あなたにチャンスをあげると言っているのです」
    余程私を始末したいようだ。
    寝ている私は今のところ安全な位置にいる、そして戦場から遠い位置に移されるだろう。
    ミレニアムを滅ぼし【箱舟】を完成させても、異変に気づいたキヴォトス全体の学校と次は戦争になるだろう。
    それだといつ私を始末できるかわからない、始末出来ないかもしれない。
    それならまだ私を救援に向かわせたほうが可能性は高い。
    スペア「親しい人を見捨てるか、助けるか─」
    スペアが私に手を差し出す。
    スペア「選んでください」

  • 95二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 23:25:26

    悪魔の選択だな
    そしてアオバは助ける方向にいくのか

  • 96アオバ124/10/25(金) 23:39:56

    選ばされている。
    私か、他人のどちらかを選んで犠牲にしろと。

    だが、そうはならない。
    アオバ「両方取ります」
    スペアの手を取る。
    スペア「?」
    アオバ「皆助けて、私も生き残ります」
    スペア「…」
    アオバ「あなたは私を、破滅の運命を壊す為の鍵と言いましたよね?」
    私の創造主がいるとして、万能の鍵【Master Key】の名を与えられた理由がわかった気がした。
    アオバ「あなたの企みを全部壊してやります」

            【再起動中】
    メッセージウィンドウが現れ視界が白くなっていく。
    恐らく意識が現在に戻されるのだろう。
    最後に一言悪態をついてみる。
    中指も立てておく。


    アオバ「破滅の運命、ク ソ食らえ!!」

  • 97二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 23:42:10

    まさかあ両方取るとは
    そしてアオバよく言った!!

  • 98アオバ124/10/26(土) 05:26:43

    夜遅くに再開します

  • 99二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 14:22:01

    強い意気込みだなアオバ頑張れ

  • 100二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:42:05

    二兎追うものは二兎も取りに行く方向にするか
    必ず掴み続けろよ…アオバ

  • 101アオバ124/10/26(土) 19:25:06

    コメありがとうございます、近々再開します。
    前partの200の人なかなかイベスト出来なくてすみません。
    現時点でミレニアムボロボロだったりシリアス多めだったり、デカグラマトン関係は近々設定が追加されそうで怖いので、ミレニアムあたりのイベストは見送ろうかと思います。

    いっそ赤冬のイワンクパーラをぶち込もうかと考えています…

  • 102アオバ124/10/26(土) 20:28:05

    【アトラ・ハシースの箱舟攻略作戦】

    アオバが起きる前─

    とある会議室に【箱舟】攻略作戦メンバーが招集された。
    攻略組には主力のC&C、実力者であるエイミ、現地にてサポートをするエンジニア部、ゲーム開発部、先生。

    ミレニアムに残って支援を担当するのはチヒロ含めたヴェリタスメンバー、ヒマリ、リオ。

    リオ「これが現在の【王女】の戦力よ」
    リオが所持していた兵力のAMAS、アバンギャルド君、アビ・エシュフが丸々【王女】の戦力となり、それに【王女】自身が持つ守護者達が加わる。
    リオの提供した各兵器のスペックを確認する。
    ウタハ「改めてアビ・エシュフのスペックには驚かされる」
    リオ「エリドゥが建設途中の為現在のアビ・エシュフは、完成時のスペックの8〜9割程度よ」
    コトリ「それでもコレ、私達じゃ対応出来ませんよ…」
    ネル「だからあたし達がいるんじゃねぇか」
    ウタハ「アビ・エシュフの対処はC&Cで決定事項として、コレを見てほしい」

    ディスプレイに映るのはアオバ視点の戦闘映像。
    アビ・エシュフとアバンギャルド君を同時に相手どっている。
    モモイ「目が回りそう〜」
    ミドリ「結構ブレてて見えにくい…」
    ユズ「……」
    モモイ「あれ、ユズ?…UZQueenモードになってる…」
    ウタハ「アオバの凄さは今は置いておいて、アバンギャルド君もアビ・エシュフと同じスペックを持ってるようだね」
    アバンギャルド君にもアビ・エシュフの技術が搭載されている、それを聞いてモモイとミドリは気力が削がれていく。

  • 103アオバ124/10/26(土) 20:31:27

    モモイ「こんなチート二体も居て勝てるわけないじゃん!?」
    ミドリ「アオバさんは作戦に参加しないんだよね?」
    ウタハ「会議の冒頭で説明したが、アオバの身体を考えての判断だ」
    口には出さないが、Keyの企みから攻略班を離す目的もある…。
    モモイ「アオバがいないなんて…」
    ウタハ「切り札である【万華鏡】もすでに切ってしまった、次は通用しないだろうね」
    ヒマリ「そこは私が、一回は通用するように改良しましょう」
    ウタハ「それは助かる、しかしアバンギャルド君の対処を残りの私たちでしなくてはならない」
    エイミ「それ以前に敵がまともに【箱舟】に入れさせてくれるかもわからない」
    ヒビキ「スペックもそのままなんて事はないだろうし…」
    モモイ「うぅ…アリス…アオバ…」
    ネル「おいお前ら、始める前から終わったような雰囲気だすな」
    ネルのその声に苛立ちはない、諭すように語りかける。
    モモイ「ネル先輩…」
    ネル「あのポリスが死ぬ気でそこの二人と敵の情報持って帰って来たんだ、それに報いるのがあたし達の仕事だろ?」
    リオがいなければ敵の詳細な情報は分からなかった。
    ヒマリがいなければ敵の弱点を突くことは叶わなかった。
    アオバが頑張ったおかげで作戦を立てることが出来る。
    アオバの頑張りを無駄にしてなるものか、皆が奮起する。
    ネル「その意気だ」

  • 104二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 21:48:54

    やっぱりネル先輩は頼もしいな
    みんなを鼓舞してくれる
    ユズも何か糸口を見つけたのだろうか

  • 105二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 23:09:22

    やっぱミレニアムはしっかり嵌まれば結束力は正直どの学校より高いからそこを崩せなきゃ今のkeyはいつまでたってもな感じかね…今の所は

  • 106アオバ124/10/27(日) 05:01:33

    ウタハ「まず輸送方法だが、2機の輸送ヘリを使い【箱舟】上空に向かう」
    ヘリの操縦を担当するミレニアム所属の生徒が立ち上がる。
    マイク「マイクだ」
    カーク「カークだ、空の漢だ」
    モモイ・ミドリ「…」
    先生「"漢?"」
    カーク「空の漢、カッコいいだろ?」
    二人にはちゃんとした名前はある、二人は自分がカッコいいと思う理想のヘリパイに成り切っている中二病なだけだ。
    モモイ「…絶対堕ちるってそのヘリ!?」
    ミドリ「思ってても言わないでよお姉ちゃん!」
    モモイ「だって堕ちると分かってるヘリになんて乗りたくないもん!?」
    某ゾンビゲームでよく堕ちるヘリのパイロットの名を聞き先程以上に不安になるモモイ。
    マイク「おっとソイツは心外だな嬢ちゃん!」
    カーク「ちゃんとした実績もあるぜピンクガール!」
    アカネ「この人達にはよく任務で私達の輸送を担当してもらっています」
    ネル「変わっちゃいるが仕事はちゃんとこなす、そこは保証する」
    モモイ「二人がそこまで言うなら…」

    ウタハ「説明を再開する、カーク号にC&C、エイミが搭乗、マイク号にはエンジニア部、ゲーム部、先生だ」
    ウタハ「恐らく【箱舟】内の地上は守護者やAMASでいっぱいだろう、カーク号に搭乗するメンバーが空挺降下し地上の安全を確保する」
    ウタハ「地上の安全が確保されたらマイク号が着陸、そこから【箱舟】攻略開始だ」

  • 107アオバ124/10/27(日) 05:10:28

    ユズ「当たってる…」
    モモイ「どうしたのユズ?」
    先程からずっと戦闘映像を眺めていたユズが何かに気づいたようだ。
    ユズ「敵は…アオバさんの散弾を完全には避け切れてない時があるの、1つ、2つ程度だけど当たっている…」

    モモイ「散弾を全部避けるのとか無理じゃない?」
    ウタハ「当たっても問題無しと評価しているのかもしれない」

    ユズ「ううん…見る限り本来なら避けられるのにある瞬間だけ完璧に避けられてない…」
    ユズ「それが起きる瞬間が─2体が同時に攻撃されたとき」
    ユズ「同じような状況が再現出来れば…」
    ヒマリ「つまりアビ・エシュフとアバンギャルドに対し同時に攻撃を仕掛ければ処理能力が足りずわずかながらに隙が生まれると」
    ユズ「か、可能性があるだけです…映像から確認出来たのが3回だけで…サンプルが少ないです…」
    ネル「3回もあるならまぐれじゃねぇだろ、よくやったおでこ!」

    ヒマリ「わずかですが光明が見えましたね」
    モモイ「えっとつまりどういう事?」
    ウタハ「散弾のような【情報量の多い攻撃】を2体に対し【同時に】行うと敵はそれを処理出来なくなり攻撃が通るということだ」
    ミドリ「【情報量の多い攻撃】?」
    ウタハ「回避するのに多くのリソースを割く必要のある攻撃だ、一発の銃弾より散弾の方が避けにくい理由はわかるだろう?」

    ヒマリ「現在【箱舟】は1個の脳に対し、アビ・エシュフとアバンギャルドという2つの身体を持っている状態です」
    ヒマリ「飽和攻撃を仕掛け処理が間に合わないタイミングでハッキングすれば致命的な隙を生み出せるかもしれませんね」
    ネル「2〜3秒ありゃ十分だ」

  • 108二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 10:40:55

    某フロムゲーの対戦見たりするからなんとなく分かるが散弾系や追尾系問わず、自機だけならともかく一人で二人分のコントローラーでやるならAIの場合は脳の処理負荷をどっかに押し付けるレベルでもやらなきゃ完全な回避は難しいだろうからなぁ…

  • 109二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:11:09

    どうなることやら…

  • 110アオバ124/10/27(日) 20:58:15

    リオ「懸念はその2機だけではないわ、要塞都市が【箱舟】に変形してからどのような機能が追加されているかわからない」
    ウタハ「間違いなく空輸への対策はしてくるだろうね」
    チヒロ「守護者に空戦可能な機能を追加するとか、【箱舟】自体が対空火器を用意したり」
    モモイ「言ったら本当になりそうで怖いんだけど…」
    ウタハ「あらゆる想定を考え話し合うのが会議だ…最悪の想定もね」
    ミドリ「最悪の想定…」
    最悪の想定…攻略に失敗した場合の事だろう。
    リオ「攻略が不可能な事態になった場合ミレニアムを完全放棄、【箱舟】のリソースになりそうな施設、機械は全て破壊し退避する」
    ヒマリ「ミレニアム単体で攻略が不可能の場合、次の戦場はキヴォトス全土になりますね」
    先生「"その時は全ての学校に掛け合ってみる"」
    チヒロ「トリニティとゲヘナの確執はよく知ってる、まず協力し合うとは思えない」
    ウタハ「各個撃破されて、事の深刻さに気づいた時には手遅れだろうね」
    リオ「私達ミレニアムの敗北はそのままキヴォトスの滅亡に繋がるわ」

  • 111二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:01:15

    こうしてみるとかなり追い詰められた状態なんだな

  • 112アオバ124/10/27(日) 21:24:17

    ヒマリ「最終防衛ラインに【箱舟】が到達するまであと4時間です」
    モモイ「そんなに時間がない!?」
    最後まで残った戦闘員や技術者の避難、ミレニアム内の施設や機械の破壊時間を考慮し、作戦可能時間はギリギリに設定されている。
    【箱舟】自体の動きは緩慢だが確実にミレニアムに移動している、それなりの高度にあるため通常の火器は移動を妨害することは出来ない。
    【箱舟】はミレニアムの施設を吸収しながらこちらに迫っている、吸収すればするほど【箱舟】や敵兵力が増強されていく。
    作戦に時間をかければより多くの事態に対処可能だが、向こうもまた時間が経つほど有利になっていく。
    ウタハ「防衛ライン到達1時間半前、4:30に作戦開始だ」
    準備期間は二時間半だけ。
    ネル「何度も覚悟を試してすまねぇが行って失敗すれば二度と帰れねぇ、逃げるなら今だぞ」

  • 113アオバ124/10/27(日) 21:26:36

    モモイ「私達も行くよ!」
    ミドリ「みんなでミレニアムを、アリスちゃんを助けるの!」
    ユズ「先輩達は逃げてない、私達も…逃げない!」
    ウタハ「最高の出会いだったと証明する事をアオバと誓ったからね」
    コトリ「可能性は限りなく低いですが、ゼロではないなら試す価値はあります!」
    ヒビキ「専用衣装が作れないのが唯一の後悔…」
    エイミ「問題無し」

    ネルは続いてC&Cメンバーに向く。
    アスナは笑顔で、カリンはやれやれといった表情で、アカネは淑やかな表情で頷いた。
    ネルは最後に先生に問う。
    ネル「先生はどうだ?あんたはあたし達のように頑丈じゃねぇ、流れ弾一発で終わりだぞ」
    先生「"生徒が頑張ってるのに逃げるわけにはいかない、絶対にアリスもミレニアムも助ける"」
    ネル「愚問だったな」


    ヒマリ「皆の覚悟も決まりました、技術班は作業開始、攻略班は各自お好きになさってください」
    短い休息や食事を摂るもよし、整備の時間に充てるもよし、後悔のないよう過ごせという意味だ。
    ヒマリ「では解散─」

  • 114二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:35:20

    何やら不穏な気配
    ひまり達に何か起きたのだろうか

  • 115アオバ124/10/27(日) 22:04:51

    観測員「緊急!!【アトラ・ハシースの箱舟】より高エネルギー反応!!」
    全員『!?』
    ヒマリ「【箱舟】の様子をモニターに映してください!」
    【箱舟】の姿がモニターに表示される。
    そこには…
    モモイ「すごい大きな大砲!?」
    ミドリ「まるで、アリスちゃんのスーパーノヴァ…」
    ウタハ「オリジナルはコチラが所持している、アレは模倣だが、出力は向こうが大きいだろう」
    リオはアリスとアオバを連れて行った際、【光の剣】は一緒には持っていかなかった。
    万が一【光の剣】を使われると被害が大きくなるためだ。

    その時モニターいっぱいに光が溢れる─。
    観測員「【箱舟】が飛翔体発射!!着弾すぐ─」
    建物を地震のような振動が襲う。
    モモイ「うわぁあ!?」
    ミドリ「きゃあぁぁ!?」
    ものすごい揺れに一同は立つことが出来ない。
    チヒロ「被害報告!」
    観測員「武器弾薬貯蔵施設に命中!半径数百メートルが消失!」
    チヒロ「人員は!?」
    観測員「幸い放棄作業前だったので人的被害はありません!」
    ネル「チッ!向こうは相当やる気みてぇだな!!」
    観測員「【箱舟】の飛翔体投射兵器が冷却作業を開始!」
    先生「"用意する時間もないみたいだ"」
    ウタハ「…せっかくの雰囲気が台無しになってしまった」
    ヒマリ「作戦開始時刻を早めます!準備してください!」

    彼女達は満足に準備する猶予も与えられず【箱舟】に挑むこととなる。

  • 116二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 22:18:28

    あっちもただ強化するのではなく戦術的に行動しているな
    ストーンヘンジやシャンデリアを思い出す攻撃方法だ

  • 117二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 22:45:09

    関係無いけど、何かフロムの方のac4のラスボス戦みたいな流れが頭に浮かんでしまった…

  • 118アオバ124/10/28(月) 00:11:22

    【アトラ・ハシースの箱舟】
    多次元解釈エンジン管制室。
    禍々しい光を放つ部屋の中央、【王女】は鎮座する。
    Key「今だ完成してはいませんが、フルスペックでなくても彼女達には成すすべはありません」
    【王女】の側には二体の従者が侍る。
    一体は【アビ・エシュフ】。
    今だトキはそこから開放されていない、戦闘の怪我によって意識は絶え絶えの状態、機体の方は【王女】によって改修されている。

    もう一体はアバンギャルド君だったモノ。
    個性的な顔は守護者のモノに置き換わり、親しみやすさは全くない禍々しい異形に成り果てた。

    Key「アウトレンジからの挑発、彼女達は乗るしかない」
    準備をする時間など与えない。
    高火力で一方的に攻撃出来る手段を見せることで相手は焦り、攻めるという手段を取らざるをえない。
    そして【王女】はただ待つのみ、獲物が自ら罠に掛かるのを。
    Key「多次元バリア、彼女達に突破する手段はありません」
    【王女】は嗤う。
    Key「ビッグシスターも全知もシャーレの先生もMaster Keyすらも私には届かない」

    Key「ゲームセットですよ、連邦生徒会長」






    トキ「……ぁ……ぅ………」

  • 119二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 00:14:51

    トキも重症だったか
    何か解決への糸口はないものか

  • 120アオバ124/10/28(月) 05:54:45

    今日は夜遅くの再開になります


    >>116

    巨大兵器は漢のロマンですね


    >>117

    あの勝っても素直に喜べない悲壮感ある雰囲気もまた好きです

  • 121二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 13:18:23

    …そういやトキは今アギトの映画であったG4みたいな状態だから地味に危険な感じではあるな…

  • 122アオバ124/10/28(月) 20:41:06

    ストーリー再開です!

  • 123アオバ124/10/28(月) 20:41:58

    【審判の時】

    今だ空は暗く、この先の未来を暗示しているようだった。
    ヘリはすでに離陸の準備を始めている。

    マイク「先生!遺書を書く時間が無くて残念だったな!」
    先生「"いや、いざという時のために予め書いてあるんだ"」
    マイク「なんだよ!そんなん破り捨てちまえ!!」
    カーク「俺達はそんなん書いてねぇ!書いたら本当に逝っちまうからな!」
    先生「"豪胆だね…"」
    ネル「今回も任せたぞ」
    カーク「任せてくれ!快適な空の旅を用意してやる!」
    ウタハ「頼もしい、よろしく頼むよ」
    マイク「こっちこそあんたらが整備したヘリを操縦出来るんだ、頼もしい限りだせ!」

    ウタハ「二人とも、いざという時の判断は頼む」
    ヒマリ「お任せください」
    リオ「私の全てを賭けて職務を全うするわ」
    ウタハ「それとコレを会長に」
    リオ「これは?」
    ウタハ「もし眠り姫が目覚めることがあれば渡して欲しい」
    リオ「眠り姫?」
    ウタハ「彼女を頼りたくはないが、万が一があった時にね」

    全員がヘリに乗り込む。

    先生「"作戦開始"」
    ヘリが地面から離れ暗闇の空を目指して飛ぶ。

    勇者と世界を救うため、パーティー一行はラストダンジョンに挑む。

  • 124二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 21:13:26

    マイクやカークは操縦士なのか
    確かにラストダンジョンだな

  • 125アオバ124/10/28(月) 21:39:39

    ウタハ「まずは【箱舟】に無事着陸するところから始めないとだね」
    チヒロ『【箱舟】のレールガンの被害範囲予測をレーダーに表示出来るようにした、あれだけの規模の砲台だから飛翔体が通る際生じる衝撃波すらヘリにとっては致命的になる』

    マイク「【箱舟】が見えてきた!物騒なのおっ立てやがって!」
    先生「"あれが【アトラ・ハシースの箱舟】…"」
    モモイ「まるで魔王城みたい…」
    近づく者全てを拒むかのような威圧感を放つ【箱舟】。
    そして威圧感を助長させるスーパーノヴァを模した【箱舟】のレールガン。

    チヒロ『こちらはレールガンの砲撃を何度も受けられる余裕はない』
    ウタハ「わかっているとも、【箱舟】上空に向けて進んでくれ」
    マイク「了か─レーダーに反応!後方より不明機多数!」
    ヘリのドアを開け目視で確認する一行。
    先生「"…どうやら下で待ち構えていたようだ"」
    地上から飛行能力を持つ守護者がこちらに向けて飛んでくる。
    マイク「わかってると思うがこのヘリに対空火器はない!頼りにしてるぞ!」
    ウタハ「よしモモイ、コトリ出番だ!」
    マイク号の対空戦闘はARのモモイとミニガンのコトリが担当する。
    モモイ「任せて!うりゃあぁぁ!」

  • 126アオバ124/10/28(月) 21:45:35

    ウタハ「【箱舟】からも守護者が来ている!」
    マイク「突っ切るぞ!振り落とされんな!」
    ウタハ「空挺部隊は指定ポイントに到達後降下開始、地上の安全を確保するんだ!」
    コトリ「こんなにたくさん捌けますでしょうか!?」
    モモイ「ひぃぃい!?」
    多少の被弾は覚悟の上、守護者の群れを掻き分け前進していくヘリ2機。

    カーク『こちらカーク号!もうすぐ指定ポイントに到達─おい、なんだありゃ!?』
    先生「"一体何が─黒い膜?"」
    【箱舟】から全ての飛行型の守護者が飛び立ったあと突如【箱舟】を黒い膜のようなモノが覆い始めた。

    そして数秒後、【箱舟】全体を黒い膜が覆ってしまった。

  • 127二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 22:00:31

    多次元解釈バリアか厄介だな
    ハッキングで解除できるかな

  • 128アオバ124/10/28(月) 22:10:29

    カーク『【箱舟】が見えなくなっちまった…』
    こちらからは【箱舟】の様子を一切確認出来ない。
    ネル『…撃っていいか?』
    ウタハ「許可する」
    ネルが黒い膜に向けて射撃を行う。
    その全てが膜に触れた途端消えていった。

    ウタハ「効果なし…アレはいったい?」
    モモイ「ユズのグレポンならどうかな?」
    ウタハ「試して欲しい」
    ユズ「は、はい!」
    ユズがグレネード弾を放つ。
    グレネード弾が膜に着弾、しかし─
    先生「"着弾しても爆発しない…グレネード弾が消滅した?"」
    カーク『ポイントに到達したが敵の数が多すぎる!早めに問題を解決してくれ!』
    ウタハ「本部、そちらの見解を教えてくれ」


    ヒマリ『情報が少なすぎます、あの膜の材質が何かもわからないことには─』

  • 129アオバ124/10/28(月) 22:32:04

    ※この先多次元解釈について、私の解釈が間違ってるかもです、温かい目で見てください…

  • 130アオバ124/10/28(月) 22:33:49

    ?『─リオ…様……』
    突如安否不明だったトキの無線が繋がる。
    リオ『トキ!?無事なの!?今どこに─』
    トキ『…多次元、バリア………』
    掠れた声で何かを呟くトキ。
    リオ『…多次元?』
    トキ『【王女】が…そう、言って─』
    そこでトキからの無線が途絶えた。

    ヒマリ『リオ、何かあったのです?』
    リオ『…トキからの通信があったわ』
    ヒマリ『そういえば、【箱舟】に取り残されているという話でしたが無事なのですね』
    リオ『トキが多次元バリアと言っていたわ、膜の正体がそれなら─』
    ヒマリ『─そんなことまで出来るというのですか、アレは…』
    ネル『なんか分かったのか!?』
    リオ『一つの仮説でしかないのだけど、あの膜はあらゆる可能性を持つ次元をまとめた多次元をバリアのように展開したモノということ、そして可能性が確立したこの世界のモノはアレには干渉出来ない』
    モモイ「つまりどういう事!?」
    ヒマリ『あれは無限の可能性が混ざりあった次元空間です』
    ヒマリ『例えばコイントス、表裏どちらになるかは我々の世界では本来一つの結果しか観測出来ません』
    ヒマリ『それがあの空間では両方存在する状態となっています』
    先生「"それと攻撃が通用しないのはどういった関係が?"」
    ヒマリ『わかりやすく言うとコイントスでの賭け事の場合勝ちが表だった世界の話は、コインが裏の世界では通用しないのです』
    リオ『この世界の物がアレに触れれば別の次元に飛ばされるか粉々になって消滅する…』
    正体もカラクリも分かった、しかし彼女達の声は重い。

  • 131二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 22:37:53

    触れることすらできない代物か
    恐ろしい代物だ

  • 132アオバ124/10/28(月) 22:50:46

    ネル『対策はあるのか、ねぇのかどっちだ!?』
    ヒマリ『現時点での対応策は…ありません』
    リオ『コチラがバリアと同じ状態にならないとバリアを突破出来ない…』
    ネル『おい!このまま何もせずに終わるつもりはねぇぞ!』
    手を拱いている間にも空には守護者の群れがヘリを襲う。
    射角が思うように取れないためどうしても手薄な部分に敵の攻撃が被弾する。
    カーク『クッ!こちとらそう長く持たねぇ!対策か撤退を指示してくれ!このままじゃ皆お陀仏だ!!』
    先生は目を瞑る。
    選択の時。
    僅かな延命か、今すぐの滅びか─。
    先生「"…撤退を─"」

    マイク「レーダーが高速で接近中する物体を捉えた、敵か!?」
    モモイ「ここで追い討ち!?」
    ウタハ「違う、これは─」


    ???『光よ─!!』
    眩い光の一線が【箱舟】のバリアに向かって放たれる。
    それは闇夜の空を切り裂きバリアに着弾する。
    その一撃はバリアに亀裂を生じさせた。


    ミドリ「これはスーパーノヴァ!?」
    ウタハ「多次元バリアに亀裂!?今の一撃が効いている!」
    モモイ「うそ…アオバ…」

    ─勇者は遅れてやってくる

    光の剣を携えた漆黒の勇者、アオバの姿がそこにあった。

  • 133二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 23:03:40

    アオバか!
    スーパーノヴァ持てて漆黒ということはカシュティリアシュを装備してる感じか
    SpareKeyのおかげで破れた感じかな

  • 134二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 23:07:04

    二兎とも取りに来た感じかな…!

  • 135アオバ124/10/28(月) 23:30:46

    アオバ視点
    攻略班が【箱舟】に向かう途中の出来事。

    夢から覚め、目を開ける。
    モブA「うわっ!?先輩が起きたぞ!?」
    身体を起こし身体を動かす、所々痛むが問題無し。
    モブA「麻酔が効いてないぞ?」
    モブB「先輩寝ていてください!先輩の身体はボロボロなんです!」
    アオバ「すみません、皆の元に行かなくてはならないのです」
    カンナ「駄目だ」
    ドスの聞いた低い声、カンナ局長だ
    アオバ「カンナ局長…行かせてください」
    カンナ「今のお前が行けば死ぬぞ」
    アオバ「私は死にません、そして誰も死なせません」
    カンナ「言って聞かないのなら─」
    カンナ局長が私に拳銃を向ける。
    カンナ「恨んでくれて構わない…だから大人しく─」
    私の頭に向けて放たれたゴム弾、直撃すれば気絶は間違いない威力だが─。
    【カシュティリアシュ】に乗り続けた影響か、目に力を込めると全ての動きがスローになっていく。
    今の私にゴム弾一発を見切るのは容易い。
    頭をずらし回避、すかさずカンナ局長に迫る。
    カンナ「っ!?」
    私はカンナ局長を抱きしめた。

  • 136アオバ124/10/28(月) 23:37:24

    アオバ「行かせてください、私が行かなかったせいで誰かが死んでしまったら一生後悔してしまいます」
    カンナ「お前を行かせて帰ってこなければ私はその判断を一生悔いるだろう」
    アオバ「絶対に…絶対に生きて帰ります…だから行かせてください」
    カンナ「なぜ私から離れようとする?お前は私が嫌いか?」
    アオバ「好きです!大好きです!」
    カンナ「ならなぜ─」
    アオバ「笑ってこうやって抱き合いたいからです、親友を見捨てて心から笑うことなんて出来ません」
    誰かを失った時、二度と心から笑うことは出来ないだろう。
    そんな状態の私を好きな人には見せたくない。
    カンナ「…」
    アオバ「お願いします…」
    カンナ「行きたいなら勝手に行けばいい…」
    アオバ「…」
    私は、呆れられたのだろうか…。
    カンナ「お前が死んだら何もかも放り投げて後を追ってやる」
    アオバ「それは…エヘヘ…責任重大ですね、エヘヘ」
    重い言葉だが、好きな人からの言葉だとすごく嬉しく感じた。
    カンナ「冗談だ、なぜ嬉しそうなんだ…」
    アオバ「私の事を思ってくれてるんだなって」
    カンナ「やっぱりお前には敵わん…」

    モブA「うわぁ…スゴイ…」
    モブB「はわわ…」
    カンナ「…お前たち、持ち場に戻れ…」
    モブ達「はい!!了解です!!」
    蜘蛛の子散らすように去っていく皆さん。
    カンナ「はぁ……」

  • 137二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 23:41:39

    アオバ、カンナ...互いに仲間思いで信頼しきってるな
    完全に親友だ
    そしてモブちゃん達可愛い

  • 138アオバ124/10/29(火) 00:00:05

    カンナ「そういえば、コレを渡すようにセミナーの会長に頼まれていた」
    アオバ「リオさんに?」
    それはスマートキーだった。
    カンナ「エンジニア部の部長から目覚めたら渡すようにと、伝言をされていたらしいが…」
    アオバ「なぜカンナ局長が?」
    カンナ「先程お前を含めた怪我人を移送すると連絡した際に会ってな、お前と会うのが気まずかったらしい」
    カンナ「渡す気はないし、行かせる気もないと言ったのだがな…」
    アオバ「ありがとうございます!」
    しかしこれはなんだろう、とりあえず押してみる。
    すると、音を立てて何かが向かって─
    私達に近い位置にコンテナが落ちた。
    アオバ「うわぁ!?」
    カンナ「なんだこれは?」
    アオバ「もしかして─」
    コンテナがひとりでに開く。
    アオバ「【カシュティリアシュ】…」
    漆黒のパワードスーツ、横には光の剣があった。
    アオバ「これは…メモ書き?」
    光の剣にメモが貼ってあった。

    勇者にその剣を返してあげて欲しい
                 ウタハ

    アオバ「必ずや」
    私は【カシュティリアシュ】に触れる。
    アオバ「あなたの力もう一度お借りします」

  • 139二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:33:36

    ウタハ先輩は託していたのか

  • 140アオバ124/10/29(火) 06:02:35

    今日も遅くの再開です

  • 141二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 08:38:24

    アビエシェフのトキの救出が難点になりそうだ
    下手に攻撃するとトキにもダメージがいきそう

  • 142二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 14:56:53

    アビエシェフにアサルトアーマーみたいな全方位攻撃が無いだけマシかもしれんがコントローラー持って操作してんのアイツだからなぁ
    アオバはこの先も出るから実弾とエネルギー系で使い分けするしかないかね攻略は…?

  • 143アオバ124/10/29(火) 21:38:16

    ストーリー再開です!

  • 144アオバ124/10/29(火) 21:39:19

    時は現在、スーパーノヴァの一撃がバリアに亀裂を入れたところへと戻る。

    アオバ「皆さんお待たせしました!」
    先生『"アオバ!"』
    モモイ『流石アオバ!』
    マイク『来るのが遅いぜ勇者様!よく来た!』
    ウタハ『来てくれてありがとう、君には助けられてばかりだ』
    アオバ「私も皆に助けられてばかりなのでおあいこです」

    モモイ『にしてもウタハ先輩も最初に言ってよ!スーパーノヴァにあんな機能を付けてるって』
    ウタハ『いや…あのような機能は搭載されていない、であればこれはアオバの力…』
    ミドリ『見て!バリアが!』
    喜んだのも束の間─
    スーパーノヴァの一撃で亀裂が生じたバリアだが巻き戻るように亀裂が消えていく。

    ウタハ『治っているのか、無かったことにされているのか…アオバ!来て早々悪いがもう一度撃って欲しい!!』
    アオバ「分かりました!」
    もう一度発射する、しかし今回は─
    ウタハ『─効果なし』
    スーパーノヴァの一撃はバリアへ吸い込まれるように消えていった。
    リオ『恐らく【箱舟】のバリアの値、次元の軸が変わったことによって今回の一撃はバリアに干渉出来なかったのでしょう…』
    ヒマリ『変化し続けるバリアにこちらも合わせないといけない、しかしそれは量子コンピュータでもなければ不可能…』

    モモイ『結局意味ないの!?』
    ミドリ『そんな…』
    ウタハ『また振り出しに戻ったか…』

  • 145二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:53:23

    相手も対処できるのか
    量子コンピュータレベルだと、アオバの演算能力でも過負荷がかかりそうだ

  • 146アオバ124/10/29(火) 22:19:02

    Spare Key「全ては虚しい、どこまで行こうとも全ては虚しいもの」
    頭の中へ語りかけてくるスペア。
    アオバ「何を言ってるのですか?」
    私はその言葉を知らない。
    Spare Key「別の世界線の【Master Key】の記憶です、今の状況にお似合いの言葉を見つけました」
    スペアは嗤う。
    Spare Key「あなた方の計画、取る行動は全てお見通しなのです、それは徒労に終わる」
    アオバ「私は─諦めません」


    アオバ「プロトコル【Master Key】起動」

    頭に浮かんだ単語をそのまま呟く。
    Spare Key「!?」
    スペアは自身に起きた変化に驚愕する。
    Spare Key「まさか、私をハッキングしているですか…」
    アオバ「私聖書は読まないのですが、好きな言葉があるんです」
      
    ─私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできる─

    誰かを守るための力、力を求める理由、共に戦ってくれるかけがえのない仲間。
    ミレニアムの皆はそれを私に与えてくれた。

    私は、力を与えてくれたそんな皆に報いたい。


    Spare Key「私を服従させ【鍵】の力を使おうと言うのですか!?」

    アオバ「─そのためなら不可能さえ可能にしてみせます!!」

  • 147アオバ124/10/29(火) 22:33:58

    アオバ「【私】は【鍵】を簒奪する者─」


    アオバ「【私】は【聖域】を破壊する者─」


    アオバ「【鍵】を簒奪した【私】が光の剣に命ずる、破滅の運命を破壊する【鍵】となれ─」

  • 148アオバ124/10/29(火) 22:36:04

    【Master Key】は【Spare Key】を調伏した。
    オリジナルとは違うコピーであっても機能は変わらない。
    アオバは限定的ではあるが【箱舟】の物体を変質させる能力を得た。
    光の剣が形を変えていく。

    変質前とは違う黒い銃身。
    白く煌めく光の剣が、救世の象徴であれば─

    ─黒く輝く剣は、破壊の象徴なのかもしれない。
    しかしそれは破滅を齎す物ではない。

    【箱舟】の張る多次元バリア。
    その多次元解釈を攻撃に転用する為の武器をアオバは作った。


        【破壊の鍵:スーパーノヴァ】


    剣は鍵へと姿を変えた。

  • 149アオバ124/10/29(火) 22:42:31

    銃口が漆黒に輝く。
    アオバ「光よ────!!!」

    スーパーノヴァから黒い光線が発射される。
    黒曜石を思わせるような、黒の煌びやかな光線が多次元バリアに当たる─


    それはバリアを乱暴に引き裂いた─

    先生『"箱舟が見えた!!"』
    モモイ『やったぁぁぁ!!』
    ネル『ヤロウ、やりやがったッ!!』
    ウタハ『流石、としか言えないね…』

    【箱舟】が絶対の盾を失った瞬間であった。

  • 150二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:49:49

    ロマンだ!ロマンがある!!
    まさか箱舟のバルアを利用するとは!そしてアオバよくやった!!!
    アリスが白く煌めく光の剣を持つ勇者ならアオバは黒く輝く剣を持つ騎士かな

  • 151二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 23:17:12

    鍵の剣…か、良いなそいつは…

  • 152二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 08:11:42

    良い非常にロマンがある!
    やはり巨大兵器はいいな!

  • 153アオバ124/10/30(水) 09:10:11

    今日も遅くに再開します。

  • 154二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 13:17:39

    期待の保守

  • 155アオバ124/10/30(水) 20:39:32

    コメントありがとうございます!
    再開です。

  • 156アオバ124/10/30(水) 20:40:35

    アオバ「皆さん!喜ぶのはまだです!ロボット達が!」
    バリアが剥がれたと同時、空中の守護者達が特攻を仕掛けてきた。
    なりふり構わないその姿は創造主の心情を反映しているのだろうか。

    ウタハ「私たちは大丈夫だ!カーク号を援護してほしい!」
    【カシュティリアシュ】に追加されていた推進機で空を飛ぶ私はカーク号の援護に移る。
    空挺部隊のヘリが指定位置に着く。
    ネル「ポリスは仕事を果たした、次はあたし達の番だ!行くぞてめぇら!!」
    アスナ「やっほー!」
    パラシュートを背負った彼女達は次々とヘリから降下していく。
    ネルさんが先陣を切る。
    空中で身体を捻り回転しながら銃弾をばら撒き降下していく。
    すごい回転だ、訓練しているとはいえ目が回らないのだろうか。

    カーク『こちらカーク、積み荷は全部降ろした!これより帰投する!』
    彼の仕事はここまで、帰りは全員マイク号に乗ることになる。
    アオバ「安全空域まで援護します」
    カーク『よろしく頼むぜ!にしてもまるでワルキューレだな、失礼嬢ちゃんはヴァルキューレだったな!』
    危険な任務だというのに、とても豪胆な人だと苦笑いする。

  • 157アオバ124/10/30(水) 20:42:19

    アカネ『こちらゼロスリー、部隊全員は無事【箱舟】に降下完了、続けてヘリの降下地点確保に移ります』
    先生『"了解、頼むね"』
    空挺部隊も【箱舟】に降りれたようだ。

    カーク『流石だったぜ嬢ちゃん、今度一杯奢らせてくれ』
    まだ安全じゃないのにそんなフラグは立てないで欲しい。
    アオバ「あなたがここで堕ちたら一生引き摺りますからね?」
    カーク『おっとすまねぇすまねぇ…そろそろ大丈夫だ、じゃあな嬢ちゃんグッドラック!!』
    アオバ「はい!あなたも!」
    カーク号の護衛を終え、戻ると【箱舟】に着陸しようとするマイク号。
    着陸地点は確保出来たようだ、流石はミレニアムの最高戦力、仕事が早い。

    私も【箱舟】に向け飛行する。
    Keyとの決戦の時は近づいている。

  • 158アオバ124/10/30(水) 20:44:32

    【箱舟表層】


    【箱舟】に降り立つ。
    無数の守護者の残骸、短い時間に激戦が繰り広げられていたようだ。
    そして無事な様子の皆さんが私を感激してくれた。

    先生「"アオバ来てくれてありがとう"」
    モモイ「アオバなにそれ!?スゴイカッコいい!!」
    黒いスーパーノヴァを指して興奮しているモモイ。
    アオバ「アリスさんに返す時に戻さないとですね」
    モモイ「なんか勿体ない気もするけどそうだよね」
    今は一時的に借りているに過ぎない。
    スーパーノヴァはアリスさんにこそ相応しい武器だ、そして返すためにもアリスさんを救わないといけない。
    皆さんとの再会も軽く済ませ、作戦の本番に入る。


    ウタハ「では作戦の第二段階、【箱舟】の動力源である中枢施設の破壊及びアリスの救助に入る」
    モモイ「そういえばここからが本番だったね…」
    アオバ「ヘリの護衛は誰が?」
    帰りのヘリが壊されていたとなったら成功しても帰ることが出来ない。
    エイミ「私に任せて」
    彼女の実力は要塞都市ですでに知っている、彼女なら守護者の群れでも守りきってみせるだろう。

  • 159二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 20:46:25

    確かに脱出のためにヘリは重要だな
    相手側も重要な戦略目標として狙ってきそうだ
    戻ってきたら凄まじい戦闘の跡がありそう

  • 160アオバ124/10/30(水) 20:48:58

    ウタハ「【王女】の主力は2体、アビ・エシュフとアバンギャルド君だ」
    エリドゥでの戦いでは2体同時に相手取っていた為、防戦一方だった。
    ウタハ「アオバが居てくれるおかげで懸念材料が大きく減った」
    アカネ「C&C、アオバさん一行の二手で対処出来ますね」
    ウタハ「アオバ、君には負担を掛けるが頼む」
    アオバ「お任せください!」
    作戦の要として私が必ず成功に導く。
    ネル「─おい、来たみたいだぜ」
    ネルさんが何かを察知しそちらに向く。

    アオバ「何が─あれは、アビ・エシュフ?」

  • 161アオバ124/10/30(水) 20:50:51

    【箱舟】中心部の建物から禍々しいオーラを放ちながらソレは現れる。
    ソレはエリドゥで戦ったときよりもさらなる武装を施したアビ・エシュフ。
    アビ・エシュフが歓迎の挨拶として背中の主砲をこちらに向ける。
    主砲が放たれる。
    ヘリが射線に被っている。
    アオバ「させません!」
    多次元バリアを攻撃に転用したスーパーノヴァの攻撃でそれを無効化させる。

    アビ・エシュフにはトキさんが今も囚われている。
    あれから逃げることが出来ず、ケガの治療もないままのようだ。
    トキ「ぅ……皆さん……」
    ネル「…」
    トキ「私を……殺 して…ください……」
    アオバ「なっ!?そんな事出来ません!?」
    トキ「アビ・エシュフは…私の生体認証がなければ…稼働出来ません、主導権が奪われた後でも…それは変わりませんでした…」
    なぜトキさんが囚われたままだったのかを理解した。
    アビ・エシュフを動かすには生きたトキさんが必要、トキさんはさながら生体パーツとして利用されているようだ。
    ウタハ「離反された際の保険だね、彼女さえいなければ稼働出来ないようにするために」
    トキ「皆さん…どうか…」
    アオバ「そんな…」

  • 162アオバ124/10/30(水) 21:00:59

    ネル「おいポリス、あれはあたしの獲物だ」
    アオバ「えっ?」
    ネル「あたしはあいつに一杯食わされたからな、やり返さねぇと気がすまねぇ」
    ネルさんはトキさんを指差し言う。
    ネル「あのチビもそうだが、てめぇも勝ち逃げ出来るなんて思うなよ!!」
    トキ「………」
    トキさんは喋らない、力を振り絞り『さいご』の言葉を話したせいなのか気を失っている。

    『最期』になんて決してさせない、ネルさんがさせない。

    アオバ「お願いします」

    ウタハ「いや、先に周りの守護者を片付けないといけないようだ」
    私たちとヘリを取り囲むように守護者が襲いかかる。
    先を急ぎたい気持ちはあるが、まずはヘリを守るため殲滅するしかないだろう。

    敵の襲撃によって作戦が第二段階に移行した。

  • 163二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:07:40

    気も失っても生体認証は効く感じか
    ネル先輩は頼もしいな

  • 164アオバ124/10/30(水) 21:22:53

    C&Cのメンバーとアビ・エシュフが戦闘に入る。
    私達も守護者からヘリを守るため防衛戦に入る。

    ヘリを執拗に狙う守護者達、皆がそれを囲むようにして防衛陣形を組む。
    私の役目は遊撃、基本は攻めて陣形に穴が空きそうになればそこを塞ぐように援護に回る。

    しかしなんだろうこの嫌な感じは…

    Keyはずっとこちらの嫌がる戦法をしてきた、今もヘリを狙っている。
    なぜ最初にアビ・エシュフと一緒にアバンギャルド君を投入しなかったのだろうか。
    それでは効果が薄いと判断したのか?
    それでは不意を突こうとしているのか?
    であればいつ?
    それは私たちが決定的な隙を晒した瞬間。
    驕る訳では無いが、ヘリの防衛には私がいる、隙はない。

    この辺りはアバンギャルド君を隠すことが出来そうな大きな遮蔽もな─


    アオバ「─しまった」

  • 165二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:24:24

    分断か丸ごと吹き飛ばしに来るか

  • 166アオバ124/10/30(水) 21:41:19

    なぜ前提が防衛部隊だけとしか考えなかったのだろう。
    Keyの目的はC&Cという最高戦力から先に潰す事。
    私達は分断されていたのだ。
    私は急いでC&Cの下へ向かう。

    C&Cはアビ・エシュフの機動力と弾幕によって中心部の建物に追いやられていた。

    これが決定的な隙、防衛部隊がC&Cの援護が出来ない距離、アバンギャルド君の必殺圏内に入った時。


    ネル「─チィ!!」
    建物から最初の頃の原型の無くなったアバンギャルド君がリロード中のネルさんに目掛けて突撃する。


    アオバ「光よ───!!!」
    スーパーノヴァの一撃をアビ・エシュフに撃ちながら、推進機で速度を乗せた蹴りをアバンギャルド君に見舞う。
    2機はそれを難なく避ける。
    ネル「わりぃ!助かった!!」
    アオバ「いえ、良かったです」
    しかし絶対的な窮地は脱した。

  • 167二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:51:06

    このレスは削除されています

  • 168二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:58:43

    このレスは削除されています

  • 169アオバ124/10/30(水) 22:08:03

    誤字と表現ミスりました、すみません。
    とりあえず初手詰みみたいな状況は無くなった感じと捉えてください。
    以前絶望的ではあります。

  • 170二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:10:15

    教えてくださりありがとうございます
    ここからどう窮地を脱するか気になりますね

  • 171アオバ124/10/30(水) 22:16:25

    【王女】の従者が同じ場に揃う。
    先生『"皆大丈夫!?"』
    モモイ『何あれキモッ!?』
    ミドリ『会議で見た姿とは全然違う…』
    アバンギャルド君の頃の個性的な顔は親しみやすさはあったのだろう。
    しかし対面するソレには親しみやすさは全く無く、むしろ生理的な嫌悪感を感じた。

    Key『あなた達の知るソレとは性能も全く異なります、【シンギュラリティ】と呼んでください』
    アオバ「Key…」
    何処からかKeyの声が聞こえてくる。
    Key『【Master Key】あなたには驚かされてばかりです、まさか私のスペアを利用されるなんて…』
    アオバ「それはどうも」
    Key『…あなたは確実に始末します、確実に』
    声色から怒りのようなモノを感じる。
    Key『私の存在理由を証明するために』
    【王女】の命を叶えようと呼応する元アバンギャルド君─【シンギュラリティ】。
    黒板を爪で引っ掻いた音を何倍も大きくしたような不快な咆哮をあげた。

  • 172二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:41:41

    シンギュラリティは変化前と違ってガチタンから四脚か逆間接になっても違和感は無いだろうな…

  • 173アオバ124/10/31(木) 06:01:50

    今日も遅くの再開です。

  • 174二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 07:53:49

    存在理由か…
    どうなるか

  • 175二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 15:44:34

    保守

  • 176アオバ124/10/31(木) 20:58:27

    コメ、保守ありがとうございます!

    ストーリー再開です。


    そういえば今Part🎲振っていませんでしたね。

    アオバはモモフレンズ好きかどうか?

    dice1d6=5 (5)

    1ヒフミ程ではないが推しのキャラがいる

    2ヒフミ程ではないが箱推しである

    3 1程ではないが推しキャラがいる

    4 2程ではないが箱推しである

    5知らない

    6奇妙な鳥に珍妙な胴長猫ですね…

  • 177アオバ124/10/31(木) 21:09:17

    シンギュラリティがこちらに向けて突撃する。
    それをスーパーノヴァで迎撃する、しかし─
    アオバ「なッ!?」
    スーパーノヴァの銃口を向け発射した直後には視界から消えていた。
    エリドゥでの戦闘時にはなかったブースターが追加され、脚部はキャタピラから多脚に変わったせいで更に素早く変則的な回避能力を手に入れていた。
    捕捉してもそれを上回る速度で視界から外れるシンギュラリティ、そのまま私の死角にまで回り込み攻撃してくる。
    向こうの攻撃はこちらも同じく回避出来るが、お互い一発も当てられない状態が続く。

    相手は無限の体力、一方私は脳の負荷がとんでもない為、このまま続ければ先に私が限界を迎えるだろう。
    アオバ「まずは2機を離さないと」
    ネル「分かってらあ!!」
    しかし依然相手を捉えきれない状態、C&Cは私達への誤射を心配して援護出来ない。
    モモイ「うわわ!?早すぎて撃てない!?」
    どうやら防衛班も駆け付けてくれたようだが、同じく誤射しかねないため無闇に撃てない。
    2機を大きく切り離すには広範囲の攻撃が必要─ならば。
    アオバ「ネルさん覚悟を!!」
    ネル「ポリス!腹決めろ!!」
    同時に相手に呼び掛ける。
    思っていることは同じかもしれない。

    アオバ「ユズさん!ヒビキさん!私達ごと吹き飛ばしてください!」
    ネル「アカネ!!あたしらごと吹っ飛ばせ!!」

  • 178アオバ124/10/31(木) 21:23:00

    ユズ「えぇ!?─分かり、ました!」
    ヒビキ「っ!─了解」
    アカネ「─分かりました」
    一瞬の逡巡はあったが意図を察してくれたのだろう、
    迫撃砲、グレネードランチャー、グレネードの火力が私達に集中する。

    私は回避より敵の追撃を優先した為少々ダメージを受ける。
    しかしここで畳み掛ければ大きく引き剥がす事が出来る。
    アオバ「はぁぁあ!!」
    爆発を回避すべく大きく避けたシンギュラリティに追撃の一撃を加える。
    多次元解釈を転用したスーパーノヴァの一撃はシンギュラリティに取って防御不可のため躱すしかない。
    意図を察してくれた皆さんがそこにダメ押しの追撃。
    C&Cの皆さんも同じようにアビ・エシュフをこちらから引き離そうと攻撃している。
    少しの犠牲を払いながらも敵同士を引き離す。
    これだけしてやっと必敗じゃなくなっただけ。
    攻略法は依然見つからない、ここから僅かな希望を掻き集める戦いが始まる。

  • 179二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 21:27:03

    アオバモノフレンズ知らなかったんだ
    シンギュラリティかなりの強敵だな

  • 180二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 23:18:21

    回避能力としてはアレサか、はたまた全盛期アムロか、まぁ広範囲の飽和攻撃程回避しづらい物はなかなか無いからな

  • 181アオバ124/11/01(金) 05:01:40

    今日も遅くの再開です。

  • 182二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 07:54:02

    分かりました
    保守しながら楽しみに待ちます

  • 183二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 14:45:05

  • 184アオバ124/11/01(金) 20:17:30

    コメ、保守ありがとうございます!
    再開しようと思いますが、キリが良さそうなので新しいスレ建てます。
    そちらでぜひ!

  • 185アオバ124/11/01(金) 20:22:06
  • 186二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:20:26

    >>185

    お疲れ様です!

  • 187二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:21:24

    >>185

    スレ立てありがとうございます

  • 188二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 08:09:49

    そう言えばアオバとカンナってかなり信頼し合ってますが
    一緒に食べにいくってことあるんですかね?

  • 189二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 18:28:09

    アオバって辛いものとかって好きですかね?

  • 190アオバ124/11/02(土) 18:33:17

    >>188

    質問ありがとうございます!


    カンナへの偏見が解けた後何度か食事に行っています。

    仕事終わりのタイミングが合えば一緒に食事したりします。

    食事は屋台で軽食をつまむ感じで、ガッツリ食べる感じではなく仕事の愚痴を話しながらといった感じですね。

    アオバは基本聞き専。

    同学年の信頼出来る部下兼恋人なのでこれ以上話しやすい相手はいないのではないでしょうか。

  • 191アオバ124/11/02(土) 18:40:11

    >>189

    質問ありがとうございます!

    🎲振ってみますね。


    辛いのは好きか?

    dice1d5=2 (2)

    1他人がドン引きするくらい辛いのが好き

    2けっこうイケる

    3普通、カレーの1辛2辛が美味しいと感じる限界

    4苦手

    5嫌い、辛さを連想させる物を避ける

  • 192二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 18:43:28

    結構イケる方でしたか
    美味しそうに激辛カレーを食べてるのがイメージできますね
    カンナとは軽食を食べながら仕事の愚痴をいうタイプでしたか
    そして恋人の中でしたか

  • 193アオバ124/11/02(土) 19:57:19

    アオバ「市販品の【辛口】は詐欺です、なのでお店に食べに行きたいのですが、忙しくて行けてません…」

    アオバ「時間があれば玄武商会とか行ってみたいですね…激辛麻婆とか食べたい…」

  • 194二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 20:02:03

    自分から食べに行く派なんですねアオバは
    市販のは甘く感じるのかな

  • 195二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 20:43:07
  • 196アオバ124/11/02(土) 21:30:57

    >>195

    質問ありがとうございます!

    ロボットのような人工物に生物的な要素を取り入れるという点では、そのようなイメージで合っているかと思います。

    私のイメージ的には不気味さや生理的嫌悪感をもたせるような虫や深海生物的要素を取り入れた感じで、脚部はType.Fのような感じです。

    カブトガニの裏側の脚の生え方とか気持ち悪くて丁度良さそうです。

    (検索は自己責任で)

  • 197アオバ124/11/02(土) 21:33:31

    丁度良さそうというのはイメージがしやすいという意味です。

  • 198二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 23:30:08

    なるほど、下半身もキャタピラから多脚戦車風に変えられていたとは。
    果たしてType.Fと同数の四脚か、それともType.Bと同数の六脚か、あるいは重量物をさらに確実に支えられるであろう八脚か…

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