【閲覧注意】「魔女……聖園ミカの永久追放!あはははははっ!」

  • 1二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:21:12

    「ざまあみろ!ざまあみろ────────!」

    高らかに握り拳を掲げるのは元パテル分派のトリニティ生徒。
    彼女は聖園ミカへの失望を理由にパテル分派を辞し、その後は反聖園ミカを標榜する組織の筆頭になった。
    厳かな雰囲気の聴聞会が終えられた途端、せきを切ったように叫んだ彼女に周囲の誰もが驚かされる。

    「静粛に!静粛に!」
    「静粛になどしていられるか!あの騒乱でパテル分派がどんな仕打ちを受けたか!」
    「お気持ちは察しますが、どうか静粛に!」
    「出来るものかっ!清々したんだ私は!私たちはっ!これでようやっと一段落なんだからな!」

    周りの静止を気にもとめずゲラゲラと笑う彼女。
    そこに品位など欠片もありはしない。
    誰もが彼女に眉をひそめるが、当の本人は気に留める様子がなかった──────。

  • 2二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:31:07

    「なんて品のない……」
    「これだからあの魔女を崇めていたような分派の方は……」
    「くくくっ、なんとでも言うがいいさ!そう、今はどんな誹りも心地良く聞こえるのだから!」

    その様子はまさに気狂い。
    今の彼女は誰のどんな言葉も意に介すことはないのだろうと思わせる様。
    それにしても悪意が過ぎる。
    たとえ罪深き魔女であろうが、かつては強く慕った相手だろうに。
    厭らしい笑みをたたえる彼女を見て、彼女が憎んでやまないミカへの同情心が湧いた生徒もいたほどだ。

    「もう、そのくらいにしてはどうですか?」
    「後にしてくれ!私は今とても嬉しくて嬉しくてたまらないのだから!」

    彼女を制止しようとし、にべもなく断られたフィリウス分派の生徒は、こう続けた───────。

  • 3二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:42:54

    「もう黙りなさい!ネタは上がっているんですよ!」
    「何のことだ……?」
    「『これは、お詫びでもなんでもありません。これはそう、私の自己満足なのです』」
    「なっ!?」

    ただひとりによる喧騒が止まる。
    喧騒の主は動揺で二の句が継げないが、それに構う彼女ではない。

    「『私はあなたを強くお慕いしておりました。それだけに、クーデター失敗後のあなたがああも落ちぶれていくのが辛かった……迫害には耐えられても、お慕いしているあなたの凋落には耐えられなかったのです』」
    「やめ、やめろっ!」
    「いいえやめません!あなたが先程おっしゃった『一段落』というのは……」
    「黙れっ──────!!」

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:49:09

    ──────どうか幸せになってください。

    あなたがお慕いなされているかの方と、末永く──────今はただ、それだけが私の望みなのです。


    「何故ならあなたの正体は!元パテル派で!元・聖園ミカ派で!」

    「やめてくれぇーーーーーーーー!!!!!!!!」


    悪辣に振る舞っていた少女の正体が、今暴かれる!


    「そして今は!先ミカ派の酋長として!匿名の寄付によりミカ様に先生との同居を想定した新居を提供したものだからだっ──────!!!!!!!!」

    「ぬわーっっ!!」


    なんと彼女は先ミカ派の筆頭だったのだ!!!!!!!!!

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:54:35

    急転直下

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:57:52

    ヘイトをミカから自分に移すための下品笑いだったか

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 20:59:29

    主君のために泥を進んで被る忠臣の鑑

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:01:55

    「ぬわーっっ!!」で笑った

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:04:20

    「は、はは、何をバカな」

    「往生際が悪いですね。やはり元パテル派なだけあって、嘘をつくのには慣れているということでしょうか?」

    「ふざけるなっ!私は先ミカ派として、成すべきことを成しただけ……あっ」

    「ついに馬脚を現しましたね。この反逆者め!」


    反逆者。

    ひどく妙な言葉である。彼女は反聖園ミカを標榜していたのであって、何かに反逆したわけではないからだ。

    周りは当然ざわつく。フィリウス分派である彼女が一体何を言っているのかと。


    「私が、反逆者だと……!」

    「そうです!あなたは私の信じる正義に!カップリングに弓を引いた!許されることではありませんよ!」

    「……まさか貴様はッ!?」

    「そのまさかですよおバカさん!私はフィリウス派の一員にして、先ナギ派の酋長であるからだ───────!!!!!!」

    「なん、だと……!?」


    外野はもうなにがなんだかわからなくなっていた……。


    -続く-

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:05:09

    ナギサ、ミカ「シテ…コロシテ…」

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:05:21

    これがカプ厨の争いか・・・

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:05:51

    よく見たら新居を提供しただけでまだ当人同士はどっちとも結ばれてないんだよね

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:08:37

    なんだコイツら

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 21:09:11

    勝手に戦え!

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 23:25:14

    ミカもナギサも遠巻きに眺めながら呆れてそう

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 23:27:06

    これミカとナギサと先生ただの被害者では?

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/20(日) 23:27:12

    TLとはいえnmmnの話を大声でするんじゃありません!

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 00:25:00

    「あなたたち先ミカ派の思い通りになどさせません!ミカ様を追放してシャーレに身請けさせようなどと……!」

    「くくくっ、私が言うのも何だがいくら何でも憶測が過ぎるぞ!」

    「何ですって……?」

    「魔女……いや、今となってはミカ様か……あの方の所業を知るキヴォトス住民は少なくあるまい!その上今まさにトリニティからの追放処分が決定した彼女が、どうしてお前の言うような扱いにしてもらえると思う!?」

    「む……」

    「それにシャーレの先生はミカ様に対して一定の同情を寄せながらも、なるたけ距離を置くような態度を取っておられた……トリニティを追放された途端に寛大な態度へ豹変するはずはあるまいよ!カプ厨の考えすぎだっ!」


    「あの、一体何が起きているのですか!?」

    「わかりません……お二人とも勢い任せで喋っているからか、所々文脈が変ですし……」

    「今はただ成り行きを見守るより他ありませんか……」


    聴聞会は極力理性的な話し合いを心がけたものだった。

    それに対しこれは究極の感情論だ。

    まして外野が踏み込んではいけない、当人同士の意志を無視したカプ厨のエゴなのだ、これは──────。

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 00:27:07

    先セイ勢とティーパーティーハーレム勢もいそう

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 00:35:39

    「あなたの言い分も分からなくはありません……」

    「だろう!?そうだ!私は正しいんだ!」

    「ですがあなたが率いる先ナギ派は今やパテル派以上の一大勢力、でしょう?」

    「何を根拠に……それはっ!?」

    「そうです。あなた方先ミカ派全員が署名なされた嘆願書……こんなものをシャーレの先生に送ろうなどと!」

    「バカなっ!それは秘密裏に送ったもののはず……それがどうして先ナギ派のお前に握られているっ!」

    「ははははははっ、裏切られたんですよあなたは……!我々先ナギ派の草が先ミカ派に紛れているとも知らずに!」

    「何だとおっ!?」


    バカバカしいが当人たちは大真面目。

    話はまだ続きそうだと外野は止めるのを諦めて見守ることにした──────。


    -続く-

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 02:22:20

    同じトリニティですらミカの所業知らない奴のほうが多いっぽいし、キヴォトス全体に話を広げればよほどの情報通しか知らないのでは?

  • 22二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 02:27:27

    二人とも途中から富野節が混入してない?

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 04:00:33

    なんかまともそうな面して出てきたけどフィリウスのやつも同じかそれ以上にイカれてますよね?

  • 24二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 12:27:05

    「あの方今お相手の所属を先ナギ派っておっしゃいませんでした!?」

    「思うに先◯◯派って言い方が悪いんじゃないでしょうか。とっさに言葉を出そうとするといつの間にか混同しやすいのかと」

    「所属校問わずどうも名前の字面が被りがちな傾向があるのではと、クロノスのニュースでも報じられておりましたわね……」

    「つまり語頭を同じにするのがダメなのでは?逆にして呼べば間違いは減るではないでしょうか」

    「いけません。安易にカップリングの前後を入れ替えてはいけませんわ」

    「リバが地雷の人に聞かれたら大事になりかねませんわよ……私はそれで大切な友人を一人失いましたのよ……」

    「おいたわしや……」


    どうも外野は外野で渦中の二人に負けず劣らずの曲者がいるようだ。


    「勿論これは写しですが、A4用紙数百枚ともなると壮観ですわね」

    「それを……どうするつもりだ!?」

    「ふふ、知れたことを……あなたがた先ミカ派の謀略を、我々先ナギ派が利用して差し上げますわ!この署名はミカ様ではなくナギサ様のためになるのですよ!」


    そして明らかになる、先ナギ派酋長の野望。

  • 25二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 12:27:21

    他の派閥の乱入も待たれるがここはあえて伏していた方が利益多そう

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 12:37:45

    「ナギサ様のため!?どういうことだ……!?」

    「まずはミカ様の追放処分をなかったことにいたしますわ!」

    「バカなっ!?今しがた聴聞会で決定したばかりの処分だぞ!早々に覆すなど罷り通るものかよ……!」

    「道理など知ったことではありません!全てはそう、我らが象徴たる桐藤ナギサ様のため!」

    「仮にお前が言った通りミカ様の追放が取り消されても、周りは納得するまい!」

    「いいえ!納得せざるを得ません!何故ならナギサ様にはミカ様に代わって報いを受けていただくから!」

    「……まさか貴様ッ!?」

    「そう、追放されるのはミカ様ではない!何故ならばっ!現在のティーパーティーホストであるナギサ様こそが、咎を受けるべきであるからだッ!!!!!!!!!!」


    そう、これはあえての造反ッ!彼女が信じる、主人にとっての最大幸福のための────────!


    「私はここにっ!ミカ様の追放処分取り消しと!それに代わるナギサ様の追放処分を提議するッ!!!!!!!!!!」


    頭のネジがすっ飛んだ暴挙であるっ!!!!!!!!!


    -続く-

  • 27二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 12:45:49

    >>26

    エデン条約編後の療養中のナギサ様に

    特に理由のない追放が襲う!

  • 28二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 13:00:05

    無駄に忠誠心のあるカップリング過激派による無駄に凝った無駄な争いが始まった。

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/21(月) 13:09:52

    黙ってこれ聞かされる元アリウス派閥の気持ちにもなれ

スレッドは10/22 01:09頃に落ちます

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