【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線

  • 1二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 11:13:25

    おやおやおやおや・・・連邦生徒会長が失踪ですか。

    それは早急な対処が必要ですね。


    ・・・えぇ、リン行政官。


    1.護手(ケルビム)

    2.防衛室スタッフ

    3.監視者(オーバーシア)


    dice1d3=2 (2)


    ───も動かします。


    ・・・えぇ、はい。

    勿論です、リン行政官。

    治安維持における経済的損失は最低限に致します。


    間違いは起こりませんよ、リン行政官。

    なんといっても構成員は、全て私ですから。

  • 2二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 11:19:16

    ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線。


    この世界線の不知火カヤの戦闘力は100(最強格)とし、防衛室スタッフは───


    1.戦闘力:90以上。準最強格(ステージBOSSクラス)。数は少なめ。

    2.戦闘力:80以上。一級の戦闘員ネームドクラス。数が多い。

    3.1と2が混ざってる感じ。数も多い。絶望。


    dice1d3=2 (2)


    ───とする。

  • 3二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 11:49:32

    防衛室スタッフによってキヴォトスの治安は原作より───


    dice1d100=86 (86)

    (1ほど原作通り、100ほど良好)


    ───だけ良くなった。

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 11:55:10

    はい、キヴォトスの治安は連邦生徒会長 失踪前と同程度の水準を維持しています。
    軽微な軽犯罪は増加傾向にありますが、こちらはヴァルキューレで十分 対応可能かと。

    ご質問が無ければ、以上で私からの業務報告は終了とさせて頂きます。
    追って疑問点があれば是非 防衛室までいらして下さい。
    歓迎しますよ。

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 11:56:05

    カイザーとは繋がっている?
    それとカイザーはどんな状態?

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 11:57:36

    >>5

    カイザーとは───


    1.繋がっていますよ。

    2.繋がっていませんよ。

    3.か、カイザー・・・?


    dice1d3=3 (3)

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 11:58:12

    あれ?

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:10:38

    ───か、カイザー・・・?
    すみません、星の数ほどある企業の名前を憶えているほどヒマではなく・・・。

    えぇと・・・そうですね。
    調べたところ、キヴォトス全体に根を張っている大手企業グループみたいですね。
    確かに資本金は大したものですが、戦力的には大したことありません。
    このキヴォトスでの戦いというのは、膨大な数による展開力と強大な個による突破力がものを言うのです。
    その点で見れば、数だけが頼みのカイザーグループというのは問題ではありませんよ。

    え? 繋がり?
    勿論ありませんよ。
    第一、私にメリットが無いじゃないですか。
    資金的にも戦力的にも十分なものを確保している私が、どうして企業なんかの面倒を見てあげないといけないんです?
    営業なら他を当たって下さい。

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:16:41

    ちなみにカイザーの状態は───


    1.原作より強大

    2.原作と同程度

    3.原作より小規模


    dice1d3=1 (1)

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:18:09

    アビドス大丈夫かなぁ!!!?

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:20:14

    ───おやおやおやおや・・・かなり興隆を極めているようですね。
    前言撤回です。
    これは中々どうして、問題があるように見えます。

    ・・・これは私 自ら動く必要があるかもしれません。
    カイザーグループの動向には注視しておきましょう。

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:24:05

    >>10

    アビドスの状態は───


    1.何故か原作よりマシ

    2.原作通り

    3.原作より酷い


    dice1d3=1 (1)

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:24:39

    なんでぇ?

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:36:15

    ───ふむ、思ったより余裕があるようですね。

    さて、その理由は───


    1.大きくなり過ぎて、カイザーグループ自体が足を引っ張り合ってるから。

    2.ホシノと黒服の取引と結果。

    3.防衛室スタッフの拠点があるから、原作より治安がマシ。


    dice1d3=3 (3)

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:37:17

    原作より全体的にマシなのか……

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:37:34

    セーフ!!!!!セーーーーーーフ!!!!!!!!!!

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 12:41:14

    ───おや、一昔前に行政支援として置いた防衛室スタッフの拠点が、思いの外 機能しているようですね。
    報告書を読むと・・・ふむ。
    ”経済的損失を気にする必要がないから、好きに暴れられる”・・・と。

    ・・・一応、対策委員会に損失が発生していないか確認を取りましょうか。

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 13:12:39

    確認の結果は───


    1.ん、問題ない。

    2.えっと・・・損害は出ていますが、防衛室長さんに連絡するほどでは・・・。

    3.うへぇ・・・どう落とし前つけてくれるの?


    dice1d3=1 (1)

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 13:17:16

    ───ふむ、アビドスの生徒が問題ないと言うなら本当に問題ないのでしょう。
    アビドス自治区に派遣された防衛室スタッフは、報告を露悪的に書いてしまう癖があるようですね。
    可愛らしいことです。

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 13:58:18

    エデン条約は…

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 14:07:59

    >>20

    エデン条約ですか・・・。

    雷帝なき今、今更という感じもありますが・・・確かにティーパーティーのナギサさんや風紀委員長のヒナさんが強く支持しているようですね。


    連邦生徒会としてはエデン条約を───


    1.傍観している(原作通り)

    2.積極的に主導している。

    3.利用しようと考えている。


    dice1d3=3 (3)

  • 22二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 14:09:00

    何しようとしてんの!?
    ベアおば潰すならいいけど!

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 14:16:44

    ───利用しようと考えています。

    えぇ、連邦生徒会の防衛室長として両校の平和よりも考えるべきことがあるのですよ。

    それは───


    1~7.アリウスと、その影に潜む大人を引き摺り出す。

    8~10.死と苦しみの研究材料にする。


    dice1d10=6 (6)

  • 24二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 14:23:42

    セーーーーフ!!!!!

  • 25二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 15:05:24

    ───アリウスと、その背後に潜む大人を引き摺り出すことです。
    キヴォトスの安全保障を脅かす彼女らを、そのままにしておくわけにはいきません。

    彼の者は用心深いようですからね。
    私が取引を申し出ても、”信用ならない”と相手にされないのですよ。
    心外ですよね。

    だから次の手として、エデン条約を利用させて貰うだけです。
    雷帝への奇策というだけでなく、悪い大人への餌にもなるエデン条約は実に良いものですね。

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 21:02:44

    さて、机上の空論を並べても仕方ありません。
    現実に話を戻しましょう。
    キヴォトスの治安は私が無理やり維持しましたが、高度な問題を解決していた連邦生徒会長が失踪した今、時間が経てば綻びが生じるのは自明の理です。
    私が対応してもいいのですが・・・。

    そう思っていたところ、どうやら連邦生徒会長が既に先生という大人を招いていたことが分かりました。
    どうやら布を切るのにチェンソーを持ち出すようなマネはしなくて良さそうです。

    先生と話をしてみたところ、どうやら連邦生徒会長に近い感性の持ち主らしく、私としては問題ないと判断できました。
    連邦生徒会の防衛室長として、先生がシャーレで活動することを容認しましょう。

    ・・・連邦生徒会長が後を任せた大人・・・実に興味深い。

  • 27二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 22:10:57

    この世界線のカヤの、先生に対する興味───


    dice1d100=39 (39)

    (1ほど実験動物、100ほど恋愛的)

  • 28二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 22:13:34

    この世界線のカヤは、先生をナナチ的な目で見ている。(ナナチとイコールではない)

    ───「おやおや、先生は実に可愛いですね。」

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/24(木) 22:21:11

    カヤちゃん魔改造もの好き

  • 30二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 08:30:28

    保守

  • 31二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 08:32:10

    ユメ先輩はどうなったんだ?

  • 32二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 08:37:57

    >>31

    あー、確かに気になるね

  • 33二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 09:14:24

    ふむ、矯正局から脱走騒ぎですか・・・。
    特に問題は無かったはずですが、中々どうして。

    おやおやおや、七囚人も逃がしてしまっているではないですか。
    これも早急な対処が必要ですね。
    私 自ら治安の維持に掛かります。

  • 34二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 09:16:54

    >>31

    梔子ユメさんですか?

    彼女は───


    1~7.原作通り、亡くなっている。

    8~9.意識不明状態で入院中。

    10.普通に卒業した。


    dice1d10=9 (9)

  • 35二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 09:18:20

    ───意識不明の植物状態で入院中ですね。
    防衛室スタッフが砂漠で倒れているところを保護しましたが、そのときには既にその状態だったそうです。

  • 36二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 09:41:56

    ホシノは毎日見舞いに行ってそう。ところでホシノは原作通りユメモドキになってるのかそれとも1年の時の姿のままなのか気になるな

  • 37二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:18:35

    ホシノさんは───


    1~7.アビドス ユメモドキ

    8~10.アビドス アカツキ ノ ホルス


    dice1d10=4 (4)

  • 38二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:22:04

    ───ユメさんに似てきましたね。
    後輩達にとって、彼女の思う理想の先輩を演じているのでしょうか。

    実に可愛らしいですね。

  • 39二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:23:47

    >>33

    この世界線のカヤは、七囚人の脱走の黒幕を───


    1.知っている。

    2.知らない。

    3.実は共犯。


    dice1d3=3 (3)

  • 40二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:31:24

    この世界線のカヤの生態は───


    1.キヴォトスの秩序の維持だけを考えているフレンズ

    2.本当は生徒版ゲマトリアみたいな存在だが、連邦生徒会長との契約がカヤを縛り付けている

    3.連邦生徒会長に脳を焼かれている

    4.原作通り、自分がキヴォトスを管理したいと考えている


    dice1d4=3 (3)

  • 41二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:34:08

    ───連邦生徒会長に脳を焼かれており、連邦生徒会長から任された『防衛室長』という役職が負うべき職務の為なら殉職も厭わないフレンズ。

    あらゆる行動原理が連邦生徒会長に結び付けられており、その遺志を守ろうとする。

  • 42二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:38:38

    それを踏まえて>>39なのは───


    1.彼女たちも青春を謳歌する権利がある。 その権利を守るにはこうするしかない。

    2.キヴォトスを終焉から守るには必要な選択だった。

    3.申し訳ないが、現状のリン行政官では邪魔でしかない。


    dice1d3=1 (1)

  • 43二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:46:57

    ───えぇ、私はニヤニヤ教授の計画を知っていますし、協力もしました。
    しかし それは、彼女らの”青春を謳歌する”権利を守る為です。

    連邦生徒会長は、全ての生徒が救われることを望まれていました。
    そしてそれが成就される為には、彼女たちは自由である必要があります。

    えぇ、原則に深く違反していることは理解していますよ。
    ですが問題ありません。
    連邦生徒会長の意志は全てに優先されるのですから。

    その為に私が手を汚すこと、そこに何の躊躇が必要でしょうか。

  • 44二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:53:29

    というわけで、今回の脱走騒ぎでは程々に手を抜かねばなりません。

    まかり間違ってワカモさんを捕まえてしまっては台無しですからね。

    さて、行きましょうかヴァルキューレの皆さん。


    治安維持活動の結果は───


    1~7.おおよそ原作通り。 上手く手加減できた。

    8~9.脱走生徒の多くを捕縛してしまった。 ちょっとやり過ぎ。

    10.なんてこった! ワカモを捕獲しちゃった! この人でなし!


    dice1d10=7 (7)

  • 45二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:59:48

    ───ふむ、程々に捕縛することが出来ましたね。
    ワカモさんも逃げおおせたようですし、ニヤニヤ教授の目論見は成功したとしていいでしょう。

    捕縛した生徒は、まぁ数週間の刑期のプラスで済ませてしまいましょうか。
    七囚人クラスで無ければ、こんなものです。
    だからこそ、青春を灰色で覆いつくすような刑期持ちの七囚人の方々には脱走して頂かなくては。

    救いは、透き通った青春にこそあるのですから。

  • 46二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:16:23

    さて、七囚人を筆頭に多くの生徒が矯正局を脱走した為、責任をとって始末書を書いています。
    自分の選択とはいえ、あの件のせいでキヴォトスの治安は悪化してしまいました。

    まぁ、私が頑張れば何の問題も無いのですが。
    自分の尻拭いは自分でするとしましょう。

  • 47二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:23:43

    そうして私が防衛室スタッフを率いて暴れていると、不意に先生がアビドスに入ったという報告が入りました。
    私は護送車一杯に詰め込んだ脱走者を矯正局に引き渡すと、その足で詳細な報告を聞くべく防衛室に戻りました。

    ・・・ふむ、なるほど なるほど。
    先生は早速アビドスにメスを入れましたか。

    あの自治区は前々から連邦生徒会長が気に掛けていた自治区の一つ・・・。
    しかしその立場が足枷となり、実際に援助することは出来ずにいました。

    なるほど、確かにシャーレの顧問という立場であればホシノさんにも受け入れられるかもしれません。
    あぁ、貴方は本当に連邦生徒会長の意思を分かっていますね・・・。
    もしかして何か私の知らない接点があったのでしょうか。
    実に興味深い。

  • 48二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 08:02:04

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 09:12:19

    興味は尽きませんが、興味だけで動けるような立場でもありません。

    私は私で仕事をしなければ。


    脱走騒ぎが収まると、次はSRTの責任の所在問題になりました。

    SRTは連邦生徒会長の絶対的権力があったからこそ運用できた、最高の精鋭部隊たち・・・。

    つまるとこ、連邦生徒会長なき連邦生徒会はSRTを完全に持て余してしまったのです。


    ・・・ふむ、そういうわけであれば私に頂けませんか?

    連邦生徒会長のモノを奪うようで忍びありませんが、連邦生徒会長が丹精込めて育て上げたSRTが無くなるほうが問題です。

    防衛室に責任の所在を結びつけましょう。

    多少無理があるかもしれませんが、それで各学園の理解は得られるはずです。

    結果は───


    1.賛成多数。 SRTゲットだぜ!

    2.賛成少数。 原作と同じような流れ。

    3.この世界線のカヤに委ねるくらいならと、先生にエクストリーム責任転嫁。(先生がSRTの指揮権を入手)


    dice1d3=3 (3)

  • 50二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 09:33:20

    残当

  • 51二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 09:35:48

    ───おやおやおやおや・・・私にSRTを与えるくらいならと、何故か先生に指揮権を付与する流れになってしまいました。
    私がSRTを指揮することに、それほど問題があるのでしょうか。
    心外ですね。

    しかし、先生にSRTの指揮権が渡ったのは私からすると僥倖ですね。
    連邦生徒会長の意思にそったような行動をする あの大人がSRTの指揮をとるのは、きっと連邦生徒会長も喜ばれることでしょう。

    早速 先生に連絡を・・・おや、アビドスで何かトラブルがあったのですか。
    興味深いですね。
    ようやく あのアビドスに潜むリスクが動き出しましたか。

    報告書によると、ヘルメット団の一派がセリカさんを誘拐未遂したようです。
    目的はアビドス校舎の強奪と見られ・・・。
    ふむ、ここまで詳細に書けるということは防衛スタッフが同行していたということですか。
    楽しくやれているようで何よりです。

    ・・・ふむ、背後に何者かの影。
    おやおやおやおや、遂に尻尾を掴みましたか。
    素晴らしい。 実に素晴らしい。

    この学園都市において、自治区の存亡を脅かすような脅威は全て根絶せねばなりません。
    それこそが、防衛室長の責務。

    そういうことであれば、アビドスにいる防衛室スタッフに高度な政治的権限を一時付与しましょう。
    これでより深く虎穴に入ることが出来るはずです。

    ・・・さぁ、先生。
    私にキヴォトスに潜むリスクを、より鮮明に見せて下さい。

  • 52二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 16:32:22

    ふむ、なるほど生産が終了したはずの違法戦車の部品・・・。
    まぁそのくらいなら許容範囲ですが、確かにわざわざ今回の襲撃者が持っているのは出来すぎていますね。

    おや、ブラックマーケットに行ったのですか。
    アビドスの皆さんと仲良く出来ているようで大変嬉しいですよ。

    ・・・なるほど、トリニティのヒフミさんですか。
    限定のペロロ人形・・・。
    確かにそれならば危険を賭す必要がありますね。
    憧れは止められないものですから。
    やけにブラックマーケットに詳しいですが、本人の申告通り本当に普通のトリニティ生のようですね。
    ティーパーティーに報告するのは止めておきましょう。

    おやおやおやおや・・・銀行強盗をしたのですか。
    ふむ、報告によると調査に必要だったため仕方なく・・・。
    ・・・。
    なるほど、確かに仕方がないですね。
    そこの貴方、この報告書を処分しておいて下さい。
    ・・・えぇ、跡形も残らないように徹底的に。
    あと、アビドス近郊のブラックマーケットで起こった銀行強盗についても あらゆる記録を抹消しておいて下さい。
    なんの為かですか?
    誰かの透き通った青春の為ですよ。

  • 53二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 22:18:58

    1杯のコーヒーを煎れてきました。
    長時間 報告書を読むには お供が欲しいところですからね。
    さてさて今日も、アビドスから報告書が届いていますよ。

    ・・・ふむ、なるほど なるほど。
    アビドスの周囲を渦巻く金銭関係はそのようになっていたのですか。
    どうやらカイザーは本格的に自治区を獲りにきているようです。
    企業というのは思ったより恥知らずなのですね。

    ふむ、カイザーから次なる刺客・・・便利屋68?

  • 54二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 22:21:47

    この世界線のカヤは便利屋68を───


    1.知っている。 というかビジネスパートナー。

    2.知っている。 偶に匿名で依頼する。

    3.名前だけは知っている。

    4~6.知らない。

    7.毛嫌いしている。 宿敵の間柄。


    dice1d7=3 (3)

  • 55二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 22:31:09

    ───まぁ名前くらいは知っていますが。
    ゲヘナ出身の部活であり企業ですよね。
    活躍はかねがね。

    ふむ・・・彼女たちがカイザー側についたとなると厄介ですね。
    調べた限り、実力的にはホシノさんを覗けばアビドスより上かもしれませんし。
    先生が居れば安心でしょうが、ここは念を入れておきましょう。

    丁度、SRTの指揮権を先生に引き渡す必要があったところです。
    SRT側から常駐小隊として推薦のあった、Rabbit小隊を現地に投入しましょう。
    Rabbit小隊が先生につくようになれば、先生とSRTの連携が取りやすくなるはずです。
    一応、先生に連絡を入れておいて・・・。

    これでいいでしょう。
    それではRabbit小隊の皆さん、先生を頼みますよ。

  • 56二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 22:32:14

    Rabbit小隊は───


    1.アビドスで迷った。

    2.無事に先生の下に到着した。


    dice1d2=1 (1)

  • 57二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 08:36:23

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 08:40:29

    >>56

    おーい?

  • 59二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 10:14:03

    ───おやおやおやおや・・・道に迷ったのですか。
    まぁ、アビドスですからね。
    初心者さんは非常に道に迷いやすいかもしれません。
    SRTもRabbit小隊を先生の下に届けようと必死にオペレーションしているようですが、かの地で迷うと単独で抜け出すのは非常に困難ですからね。

    ・・・仕方ありません、私 自ら行きますか。
    SRTの指揮権の引き渡しという名目であれば、私が動いても業務上の言い訳は立つでしょう。

    事務用の服を脱いで、いつもの戦闘服を着て・・・。
    これで問題ないでしょう。
    ではアビドスまで散歩に行ってきます。

  • 60二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:37:30

    ───── SS:頼もしく、恐ろしい ─────

    サキ:
    「クソッ・・・通信も遮断された! 忌々しい砂嵐め!!」

    モエ:
    「あ~ヘリも故障中だし、この天候じゃ救助も期待できそうにないね。
    しばらく身動きとれないかな、コレ。」

    ミユ:
    「私達、このまま非常用の食料も無くなって・・・。
    それで そのまま誰にも助けて貰えることなく・・・。」

    ミヤコ:
    「滅多なことを言わないで下さい。
    しばらくこの廃墟で安全を確保し、砂嵐が収まり次第 再び行動を開始しましょう。」

    ミヤコがそう言うと、廃墟内には静寂が訪れる。
    まだそれほど仲が良いわけでもなく、編成上同じチームになったというだけの間柄。
    やることが待機と決まった以上、話すことがあるわけでもない。

    ミヤコは廃墟の物置から引っ張り出したパイプ椅子に腰を下ろし、万が一 敵が現れたときに備えて銃だけは抱えて休憩を開始する。
    体力を温存することも立派な任務だ。
    少なくとも、SRTではそう教わった。

  • 61二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:38:00

    そうSRTでは。
    近々廃校になるなんて不穏な噂もあったが、責任問題がなんとかシャーレの先生に丸投げする形で収まることで、なんとか廃校の危機を免れた学園だ。
    その影には、かなりヤバい防衛室長の動きがあったと言われている。
    連邦生徒会長がSRTに関して抱えていた責任を全て自分が負うと、連邦生徒会にとってもSRTにとっても都合の良い発言をしておきながら、関係者全員が全力でそうなることを避けた防衛室長。
    それは一体、どれだけ人格に問題があるというのか。

    不意にコクリコクリと眠気が訪れる。
    どうやらここ数時間の疲れが一気に出たようだ。
    しかし眠るわけにはいかない。
    眠るにしても、誰がどういう順番で寝るか、誰が起きているのかをしっかり決めてからにしなければ。

    そうして少し我慢し、ついに耐え難いと理解して小隊メンバーに声を掛けようとして───

    ドォン!!!!

    廃墟の壁の一部が爆破されたかのように吹き飛んだ。

    ミヤコ:
    「!!?」

    サキ:
    「敵襲か!?」

    ラビット小隊は一斉に銃を構えた。
    廃墟に空いた穴から、砂嵐が少し流れ込んでくる。
    砂煙の中から、誰か出てきた。

  • 62二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:38:44

    ???:
    「おや? 貴方がたはRabbit小隊ですね?」

    黒い仮面を被った不気味な人物が、ミヤコ達Rabbit小隊に声を掛けてきた。
    全身黒ずくめの格好をしたその人物は、巨大な大砲のようなものを肩に担ぎながらミヤコ達が仮の拠点として利用している廃墟へと侵入してくる。

    ミヤコ:
    「止まりなさい!
    貴方の所属を明かして下さい!!」

    ???:
    「ふむ、これは失礼。
    私は連邦生徒会 防衛室長・・・不知火カヤと申します。
    以後、お見知りおきを。」

    自分を防衛室長と名乗るその人物は、肩に数百キロはありそうな巨大な大砲のようなものを担いだまま、恭しく一礼した。
    呆気にとられるミヤコ達。
    Rabbit小隊の面々は、確認をとるようにミヤコにアイコンタクトをとってきた。

    ミヤコは少し逡巡する。
    まさか今 考えていた防衛室長が直接物理的に乗り込んでくるとは・・・。
    普通に考えるとそんな雲の上の人間が、こうして現地にいることなど有り得ないが、前評判を知っていたミヤコからすると、割と有り得そうな線だった。

    ミヤコはサキに耳打ちする。

  • 63二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:39:31

    ミヤコ:
    (サキ、私が確認を取ります。 万が一 私が攻撃されたら、躊躇なく戦闘を開始してください。)

    サキ:
    (正気か!? 明らかに嘘だぞ!?)

    もっともな意見だった。
    しかしミヤコは敢えて無視して、防衛室長を名乗る人間に近づく。
    この人物が本当に防衛室長であるなら、間違いでも攻撃するのは不味い。

    ミヤコ:
    「・・・失礼ですが、生徒証と顔を確認させて頂いても?」

    カヤ:
    「えぇ、構いませんよ。」

    カヤは黒い仮面のように見えるヘッドセットを外した。
    一瞬、ミヤコを羊のような瞳孔が捉える。
    ヘッドセットの下には、渡された生徒証と同じ顔があった。
    その顔は、確かにミヤコが目にしたことのある防衛室長のものだった。
    しかし、まさかこんなことをするような人間だったとは・・・。

    確認のとれたミヤコは、慌てて上司に対する礼をとった。
    Rabbit小隊のメンバーも、慌てて追従する。

    ミヤコ:
    「失礼しました! まさか本当に防衛室長だったとは・・・。」

  • 64二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:40:17

    つい本音が口から出てしまう。
    言った後に後悔するが、時既に遅し。

    カヤ:
    「いえ、結構ですよ。 よくあることですから。
    それよりも貴方がたへの支援の方が重要です。
    アビドスは非常に迷いやすいですからね。
    先生へのSRT指揮権移行の業務もかねて、私が貴方がたと同行しましょう。」

    SRT本部からのオペレーションもどうどう巡りになってきたところでその申し出は非常に有り難かったが、上官の手を煩わせてしまったという悔しさも出てくる。
    とはいえ自分達だけで解決できそうにないのも確かだ。
    ここはアビドスに土地勘のあるであろう防衛室長の厚意に甘えよう。

    ミヤコ:
    「そうですか。 ではこちらへお願い出来ますか?
    壁の補修は我々で行っておきますので、防衛室長は砂嵐が収まるまで ゆっくり休んで───」

    カヤ:
    「いえ、大丈夫ですよ。 直ぐ終わりますから。」

    ミヤコ:
    「・・・?」

  • 65二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:40:50

    何か噛み合わないものを感じる。
    ミヤコがフリーズしている間にも、カヤは肩に担いできていた巨大な大砲のようなものを迫撃砲のように地面に突き刺した。

    カヤ:
    「これはですね。
    キヴォトスのとある場所で発掘されたオーパーツを私が再現したものなんですよ。」

    聞いてもいないのに、カヤはミヤコに解説を始めた。
    研究筋の人間には良くあるクセだ。

    カヤ:
    「『青を呼ぶ声』というのですがね。 その名前の由来をお見せしましょう。」

    そう言うと、カヤは巨大な大砲の引き金を引いた。
    瞬間、鼓膜が破れるかと思うような爆発音が周囲に走る。
    ミヤコは遅いと分かっていながらも、慌てて耳を抑えた。
    ・・・幸いにして、血は出ていない。
    鼓膜は破けていないようだ。

    しかし次の瞬間、先程の爆発音が小さく感じるほどの巨大な爆発音が響いた。
    咄嗟に耳を押さえていなければ、本当に鼓膜が破けていただろう。

    爆風が地面に向かって吹き下ろされ、ミヤコ達は飛ばされないようにしゃがみ込む。

    ・・・。

    全てが終わったと思えるような静寂が訪れた。

  • 66二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:41:15

    カヤ:
    「───ご覧下さい。」

    カヤは日の光の下にいた。
    廃墟の中でそれは酷く輝いて見える。

    カヤ:
    「青が応えましたよ。」

    カヤの視線の先を見ると、そこには大きく穴の空いた廃墟の天井があり、そこから澄み渡るような青空が覗いていた。
    ミヤコは、直感的に無理やり砂嵐を晴らしたのだと理解した。
    やってることは単純だが、誰もやろうとは思わない滅茶苦茶なことだ。

    カヤ:
    「さぁ、出発しましょう。
    大丈夫です。 私は道を知っていますからね。」

    打ち終わった『青を呼ぶ声』に回収用のビーコンを貼り付けながら、カヤはRabbit小隊に言う。
    Rabbit小隊は、各々の荷物を持って出発の準備を開始した。
    その間、カヤは青の空を見つめている。

  • 67二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:42:23

    ───『アイツにだけは近づくな。』

    ミヤコは先輩のその言葉を思い出していた。
    確かにこれは近づくべきではない。
    まるで別の生物かと思えるような、力と感性の違いを感じる。
    その背中は本当に頼もしく、しかし同時に恐ろしい。

    これが味方だから良いが、敵だったらどうか。
    今の『青を呼ぶ声』のような、トンデモ兵器が出てくるのではないか。
    それ以上に、カヤは稀に見る強者の風格を漂わせている。
    普通に戦っても、Rabbit小隊は現段階では制圧されてしまうだろう。

    ミヤコは絶対的な正義を求めてSRTに入った。
    しかし、実際に目にする絶対的な正義とは、これほどまでに恐ろしいのか。
    ミヤコが求める正義とは、カヤの掲げる正義なのか。

    ミヤコ:
    (そうでないなら・・・私は・・・。)

    あぁ本当に、頼もしく、恐ろしい。

    ───── SS:頼もしく、恐ろしい ~Fin~ ─────

  • 68二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:43:30

    >>65

    天候操作系の装備か?

    なかなかとんでもない物を使うじゃないか

  • 69二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 22:12:13

    ふむ、Rabbit小隊と無事に合流することが出来て良かったです。
    そして使い勝手の難しい装備『青の呼び声』のデータが採れたのも幸いでした。
    現地には砂嵐が見込まれるとのことで担いできましたが、中々どうして役に立つものです。
    失敗作のレッテルは、剥がした方が良いのかもしれませんね。

    私がRabbit小隊の皆さんの道案内をして、ようやくアビドスの校舎に辿り着くと、そこはもぬけの殻でした。
    はて?
    先生には予め到着予定日時を連絡しておいたはずですが・・・。

    そう思ってスマホから連絡履歴を確認すると、私がRabbit小隊の皆さんと砂漠を横断していた辺りで連絡が来ていたことに気が付きました。
    ふむ、柴関ラーメンなる飲食店で爆発が・・・?
    それで緊急の出動を・・・なるほど。

  • 70二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 22:18:22

    この世界線のカヤは柴関ラーメンを───


    1.知っている。 大将には昔 世話になった。

    2.知っている。 柴関ラーメンはカヤの大好物だ。

    3.知っている。 ・・・名前だけなら。

    4~6.全く知らない。 逆に何故、私が場末の飲食店を知っていると思ったんです?

    7.毛嫌いしている。 ・・・どうして私を認めてくれないのですか、柴さん。


    dice1d7=7 (7)

  • 71二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 22:22:15

    このカヤを部下として対応しなければならないカンナ…


    >>70

    あとまさかの7が出ちまった…

  • 72二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 07:37:16

  • 73二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:48:46

    ───── SS:死んだ少女の話 ─────

    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

    柴:
    「・・・食うかい? 嬢ちゃん。」

    繧ォ繝、は1個の おにぎりを、1人の犬獣人から受け取った。
    黒いスーツを着た犬獣人は、繧ォ繝、が おにぎりを受け取ったのを見ると何も言わず去っていく。
    それは繧ォ繝、が他人から受けた最初の優しさだった。

    ・・・。

    柴:
    「また来たのかい? 嬢ちゃん。」

    犬獣人は、どこか嬉しそうに言った。
    繧ォ繝、は犬獣人が この道を通るのを心待ちにするようになっていた。
    食べ物をくれるから、だけではない。
    繧ォ繝、は人の温もりを求めていた。

    柴:
    「今日はちょっと頑張ってみたんだ。
    俺の手作りだ。 どうだろう?」

    そういって、犬獣人はラップが掛かった1杯のどんぶりを繧ォ繝、に差し出した。
    中には黄金の汁がタップリ入っており、その底に麺が沈んでいる。
    他には何のトッピングも無い質素なものだったが、繧ォ繝、にはそれが今まで見た何よりも輝いて見えた。
    受け取り、ラップを剥がし、黄金の汁を啜る。

  • 74二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:50:02

    繧ォ繝、:
    「・・・おいしい。」

    柴:
    「・・・! そうかい。」

    繧ォ繝、は本当に、これまで食べた何よりも美味しいと思った。
    だから、熱々だけど我慢して丼の中に手を突っ込もうとする。

    柴:
    「あぁっ、嬢ちゃん。 ラーメンはそうやって食べるものじゃないんだ。
    こう・・・箸を持ってな・・・?」

    繧ォ繝、:
    「・・・?」

    道の端っこで、犬獣人は箸の使い方を教えてくれた。
    とても楽しかったことを覚えている。

    ・・・。

    柴:
    「あいよ、ラーメン一丁。」

    繧ォ繝、:
    「ありがと。」

  • 75二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:50:43

    この頃になると、繧ォ繝、は犬獣人・・・柴さんのラーメンを屋台で食べるようになっていた。
    お金を貯めて ようやく手が届いたらしい。
    もっとも、繧ォ繝、にとっては柴さんのラーメンを食べられればどうでも良かったのだが。

    苦心して覚えた箸を使ってラーメンの麺を口に運ぶ。
    ・・・美味しい。
    それ以外、ない。

    繧ォ繝、:
    「おいしい。」

    柴:
    「そうかい。 繧ォ繝、に そう言って貰えると自信がつくよ。」

    そういって、柴さんは自分の賄い飯も取り出した。
    ・・・何故か、シンプルな和食である。

    繧ォ繝、:
    「ラーメン、たべないの?」

    柴:
    「食べたいのは山々なんだが・・・この年になるとラーメンばかり食べてるのはな。」

    繧ォ繝、:
    「ふーん・・・。」

    なんでも栄養バランス・・・?
    というものがあるらしい。
    明日の食事も怪しい繧ォ繝、にとっては未知の考え方だった。

  • 76二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:51:45

    二人で無言で食事をつつく。
    傍から見ると地獄のような雰囲気にも見える。
    しかし繧ォ繝、にとっては誰かと食べる食事は幸福の時間だった。

    ・・・。

    柴:
    「なぁ、繧ォ繝、。」

    繧ォ繝、:
    「どうしたの?」

    ある日、柴さんは決心したような表情で繧ォ繝、に声を掛けた。

    柴:
    「俺は今やってる稼業から足を洗おうと思うんだ。」

    繧ォ繝、:
    「ふーん。」

    柴さんが あまり良い職業の人ではないことは良く分かっていた。
    そんなことは この辺りでは当たり前のことだ。
    むしろ、職に就けているだけ柴さんは真っ当とすら言える。

  • 77二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:53:08

    柴:
    「それでな、もし お前が良ければなんだが・・・一緒に来ないか?」

    繧ォ繝、:
    「へ?」

    繧ォ繝、は つい手元の箸を落としてしまった。

    柴:
    「ラーメンの屋台をやろうと思ってるんだ。
    簡単な道ではないことは分かっているが・・・───」

    繧ォ繝、:
    「いいよ。」

    柴:
    「───それでも・・・え?」

    繧ォ繝、:
    「いいよ。 ついてく。 おもしろそう。」

    柴:
    「・・・そうか。 ・・・ありがとう。」

    繧ォ繝、:
    「ん。」

    繧ォ繝、は箸を拾って、再びラーメンを啜り始めた。
    いつかは汁と麺との質素な見た目だったラーメンは、いつの間にかチャーシューや もやしが山盛りになった豪華のものになっていた。

  • 78二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:54:06

    ・・・。

    繧ォ繝、:
    「───ダメ! おきて! ねないで!!」

    柴:
    「・・・繧ォ、繧ォ繝、・・・。」

    担架で運ばれる柴さんに必死で声を掛ける繧ォ繝、。
    柴さんは繧ォ繝、を庇って刺された。
    柴さんの元々の組織からの刺客だったらしいが、知ったことじゃなかった。

    出血が酷く、救急車が着いた頃には柴さんの意識は不確かなものになっていた。
    病院に着いた頃には今にも死にそうな様子だった。

    柴さんは繧ォ繝、を置いて、集中治療室に運び込まれる。
    『治療中』の赤いランプが、繧ォ繝、の絶望を誘う。

    繧ォ繝、:
    (わたしだ。 わたしが わるかったんだ。 わたしが もっと つよければ・・・。)

    柴さんに庇われることも、柴さんが刺されることも無かった。
    その意識が繧ォ繝、を苛む。

    ・・・。

    柴さんの手術が終わったのは翌朝のことだった。
    繧ォ繝、は柴さんが横たわる病室のベットの横に座っている。

  • 79二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:54:43

    繧ォ繝、:
    「・・・おきて。 ラーメンのしこみ しなきゃ・・・。」

    繧ォ繝、は柴さんの体をユサユサと揺する。
    しかし柴さんは起きない。
    血を流しすぎたと医者は言った。
    意識が戻るかは分からないらしい。

    繧ォ繝、:
    「やっぱり、わたしのせいなの・・・? わたしが よわかったから?」

    繧ォ繝、は柴さんに掛かった布団に顔を埋める。
    頭に浮かぶのは後悔ばかりだ。
    私がもっと強ければ・・・私がもっと賢ければ・・・。

    繧ォ繝、:
    「・・・しばさん。 わたし、つよくなる。
    しばさん を だれからも まもれるくらい つよく。」

    繧ォ繝、は柴さんの手を握る。

    繧ォ繝、:
    「───だから おきて。」

    ・・・。
    ・・・・・・。
    ・・・・・・・・・。

    柴さんはそれから数年、起きることは無かった。

  • 80二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:55:17

    ───── 数年後 ─────

    アビドスの防衛室スタッフ:
    「・・・ここにいらしたんですね、柴さん。」

    柴:
    「・・・帰ってくれ。」

    黒装束を身に纏った防衛室スタッフが、柴関ラーメンを訪れた。

    アビドスの防衛室スタッフ:
    「そんなに悲しいことを言わないで下さい。
    久しぶりの再会じゃないですか。」

    柴:
    「お前に会ったことなんてない。」

    柴大将は防衛室スタッフを置いて、店仕舞いを始める。

    アビドスの防衛室スタッフ:
    「・・・私のことを忘れてしまったのですか?」

    柴:
    「・・・あの子は死んだ。 それだけだ。」

    柴大将は店仕舞いを終えた。

  • 81二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:55:54

    柴:
    「さぁ、今日はもう閉店だ。 もう帰ってくれ。」

    アビドスの防衛室スタッフ:
    「今日は営業日では?」

    柴:
    「臨時休業だ。 さぁ、帰ってくれ。」

    柴大将は防衛室スタッフに据わった目で退店を促す。

    アビドスの防衛室スタッフ:
    「・・・どうして わたしをみとめてくれないんですか?」

    柴:
    「・・・止めてくれ。 あの子の声で私に語り掛けないでくれ。」

    防衛室スタッフが弱気な声で語り掛けると、柴大将は途端に目を逸らした。

    アビドスの防衛室スタッフ:
    「わたし、つよくなったよ。 もう しばさんに かばわれる わたしじゃないの。 だから───」

  • 82二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:56:51

    柴:
    「止めろ。 止めてくれ。」

    柴大将は逃げるように店の奥に引っ込む。

    アビドスの防衛室スタッフ:
    「どうして!!」

    金属製の扉がバタンと閉まった。

    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

    ???:
    「───カヤ防衛室長。 起きて下さい。」

    カヤ:
    「おや、眠っていましたか。」

    カヤは移動中のヘリの中で目を覚ました。
    記憶を辿り、そういえば便利屋と戦闘中の先生達と合流しようとしていたところだったと思い出す。

  • 83二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:57:38

    ミヤコ:
    「お疲れだったようですね。 間もなく目的の座標ですが、ぐっすり眠られていましたよ。」

    カヤ:
    「・・・そうですか。」

    カヤはヘリの外を見る。
    もう直ぐ砂漠を超えて都心に辿り着く。
    そこからすると数時間は眠っていただろうか。
    ・・・夢を見たのは、いつ以来だろう。

    そう、夢を見ていた。 幸せな夢を。
    カヤは柴関ラーメンで看板娘をしていた。
    バイトのセリカさんと一緒にアビドスの皆や一般の お客さんを迎え入れる。
    カヤは普通のアビドス生として青春を送り───

    今となっては何が幸せなのか分からない夢だ。
    カヤにとっての幸せとは、連邦生徒会長の意志を守ること。
    次点でキヴォトスの秩序を守ること。
    そして・・・キヴォトスの神秘を追い求めること。

  • 84二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:58:05

    それら以外には何の価値もない。
    記憶の底にある質素なラーメンも、今では何が美味しかったのか分からない。
    完全に味を再現してみても、味の濃すぎるラーメンが出来上がるだけだった。
    あの栄養素の偏った不摂生の塊の、何が良かったというのか。

    柴関ラーメンの爆発を聞いたとき、自身の中で何かが動いたが、結局それが何か分からなかった。
    心配だったような気もするし、悲鳴だったような気もする。
    おかしな話だ。
    あの人は、昔のように自分を見てくれないというのに。

    カヤ:
    (ウソつき。)

    カヤは自分でも意識しない内にポツリと呟いた。
    それがどういう感情から出た言葉なのか、自分の言葉なのかすら、もうカヤには分からない。
    柴さんの言葉が正しいのなら、死体が口を開いたようなものだ。 分かるはずもない。

    ただ、カヤは柴さんが嫌いであることは確かだ。

    ───── SS:死んだ少女の話 ~Fin~ ─────

  • 85二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 11:17:17

    ゾアホリック的なアレを使って意識を移し替えたのか…?
    ボ卿と違うのは、恐らく『不知火カヤ』は一個体だけ存在する方式を取っていることか

  • 86二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 13:47:11

    『不知火カヤ』としての意識の共有は───


    1.『精神隷属器』に酷似したオーパーツを用いて行われている。

    2.そういう神秘。

    3.ゲマトリアあるいは無名の司祭による実験の産物。


    dice1d3=2 (2)

  • 87二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 13:49:37

    ───そういう神秘として芽生えた。
    強くはなれたが、精神構造が人間とは異なるものになってしまった。

  • 88二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 13:55:53

    『不知火カヤ』は───


    1.複数存在する。 もはや仮面だけが、彼女を示すシンボル。

    2.一人しか存在しない。 同一の意識が、複数の肉体に宿っている。

    3.分散型。 一人しか存在しないが、同時に複数存在しているとも言える。


    dice1d3=3 (3)

  • 89二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 13:58:13

    ─── 一人しか存在しないと言えるし、同時に複数存在しているとも言える。
    通常時は個々の『不知火カヤ』としての意識を宿しているが、顔を合わせると同期されて同一の意識になる。

  • 90二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 20:09:01

    保守

  • 91二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 22:21:59

    『不知火カヤ』のオリジナルは───


    1~7.勿論、防衛室長の個体。

    8~9.実は別個体。

    10.なんと! 別のネームドが本体だった!!


    dice1d10=5 (5)

  • 92二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 09:54:26

    『不知火カヤ』の増殖方法は───


    1.額を合わせる。

    2.直接触るだけ。

    3.既存の個体が、対象を同類だと認識する。


    dice1d3=1 (1)

  • 93二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 16:34:16

    さて、柴さんのことは一旦 忘れましょう。
    今 大切なのは、先生と合流することです。
    柴さんと会う必要も無ければ、話すことも無いのですから。

    モエさんが戦闘中と思われるポイントの情報を報告してくれます。
    ・・・ゲヘナの風紀委員会と戦闘を?
    なぜ?

    少し落ち着きましょう。
    ミヤコさん、コーヒーは出せますか?
    ・・・冗談ですよ、本気で焦らないで下さい。

    私は防衛室専用の無線回線を開きました。
    アビドスの防衛室スタッフと連絡をとります。
    ・・・失礼、それどころではないと思いますが報告をお願いできますか?

  • 94二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 16:44:04

    >>65

    「蒼を呼ぶ声」という名前……

    曇天を晴らすという効果……


    ヒフミ……嘘だよな?

  • 95二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 17:29:04

    これでギャングウェイみたいなのぶっぱなした日には笑うしかない

  • 96二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 17:31:40

    まあ生徒に危害を加えるようなことはしない……筈。多分。きっと。おそらく。メイビー。運が良ければ。
    やっぱダメかも……ヘイローの1個や2個や100個壊すわコイツ

  • 97二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 17:35:46

    >>96

    生徒の箱詰め(オブラートに包んだ表現)とか作ってそう(

  • 98二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 17:42:23

    生徒に逆らう大人を皆殺しにしようぜ!!!!

  • 99二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 17:43:40

    >>98

    ガチでやりかねないからやめろ

  • 100二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:23:46

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:23:22

    ・・・なるほど、エデン条約に向けて先生を確保。
    そのような余裕がゲヘナ風紀委員会にあったとは驚きです。
    それで貴方は今・・・?

    そうですか。
    ゲヘナ風紀委員会の後方戦力と戦闘中ですか。
    丁度よかったです。
    我々も助勢します。

    ・・・聞いていましたか、Rabbit小隊の皆さん。
    どうやらゲヘナ風紀委員会が自治区侵犯まがいのことをしているようです。
    防衛室長として、この事態を見逃すわけにはいきません。
    ここに、臨時でSRTへの指令を発効します。

    ゲヘナ風紀委員会にはアビドスから退場頂きましょう。

  • 102二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:58:38

    ───── SS:キック ─────

    ズドンッ

    上空をヘリが飛んでいると思ったら、不意に前方で爆発が起こった。
    名も無きゲヘナ風紀委員は、砂煙が目に入らないように顔の前に腕を出す。

    ???:
    「───ようこそ、ゲヘナ風紀委員の皆さん。
    このような僻地まで来て頂けるとは、よほど退屈に過ごされていたようですね?」

    感情を感じない、ゾッとした声が聞こえた。
    見れば、砂煙の奥から誰かが姿を現していた。
    黒い仮面に黒い装束を身に纏った異様な様相。
    名も無きゲヘナ風紀委員は、その相手を良く知っていた。

    ゲヘナ風紀委員:
    「・・・防衛室長。」

  • 103二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:59:05

    治安維持に関わる生徒であれば、少なからず知っている人物だ。
    SRTとは別種の、キヴォトスにおける絶対的な正義。
    連邦生徒会の、恐怖と武力そのもの。

    名も無きゲヘナ風紀委員は、その恐怖を明確に知る一人だった。
    知っているが故に、迷い無く上司へと連絡を入れる。

    ゲヘナ風紀委員:
    「・・・防衛室長 本人が現れました。 指示をお願いします。」

    ???:
    『はぁ・・・厄介な相手が現れましたね。』

    上司、アコ行政官は憂鬱そうな声で還した。
    憂鬱なのはそうだろう。
    相手は政治的にも軍事的にも、キヴォトスで最も面倒臭い存在だ。

    カヤ:
    「アコ行政官、オープン回線で話されているということは交渉の意思があるということですね?
    いいことです。
    何事も話し合いが大切ですよ?」

  • 104二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:59:46

    アコ:
    『貴方と話し合いが通じるとは思いませんが・・・いいでしょう。
    率直ですが、引いて頂けませんか?
    我々は貴方と争いたいワケでは無いのです。』

    カヤ:
    「おやおやおや、連邦生徒会の下部組織であるシャーレの顧問の身柄を確保するなどという寝言を言いながら良く言えましたね。
    防衛室は今回の件に関して強く抗議します。
    貴方は今、自分が思っている以上の間違いをおかしていますよ?」

    アコ:
    『これも後のエデン条約の為なのです。 ご理解頂けませんか?』

    カヤ:
    「エデン条約が何かの免罪符になると思っているのですか?
    そんなことはありませんよ?
    貴方は間違いをおかしています。
    即刻アビドスから立ち去りなさい。」

    アコ:
    『・・・やはり話し合いは無理のようですね。』

  • 105二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 23:01:32

    ・・・前進の指示。
    名も無きゲヘナ風紀委員は一歩前へと踏み出した。

    カヤ:
    「おやおやおやおやおやおやおやおやおや・・・。」

    ゾッとした。
    黒い仮面で見えないはずの防衛室長の表情が、悪意で歪んだように錯覚した。

    カヤ:
    「アコ、貴方の最初の過ちはアビドスの自治区に勝手に踏み入ったことです。
    そして次に、私の警告に応えなかったこと。
    そして最後に───」

    ・・・!?
    周囲から敵影!?
    これは・・・防衛室スタッフ!!?

  • 106二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 23:01:50

    カヤ:
    「───数的有利があると思ったことです。
    我々がいつからここに根を張っていると思っているのですか?」

    数は・・・圧倒的に不利。
    防衛室スタッフ一人にも苦戦していたというのに この物量は───

    アコ:
    『くっ!? 対処して下さい!!』

    ・・・アコ行政官、帰ったら一発蹴らせて下さい。

    ───── SS:キック ~Fin~ ─────

  • 107二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 07:15:18

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 09:54:12

    ふむ、蹂り・・・戦闘は優位に進んでいるようですね。
    アビドス中に散らばった防衛室スタッフを集めましたが、これならば小隊程度でも良かったかもしれません。

    おや?
    一人 活きが良い方がいるようですね。
    まさか防衛室スタッフ達を抜けて、こちらに向かってくるとは。

    ・・・とはいえ、やはり弱いですね。
    ゲヘナ風紀委員は この弱さで どうやってゲヘナの治安を維持しているというのでしょう。
    ・・・あぁ、維持できていないのでしたね。

    しかし欲望を優先する悪魔でありながら、節制を司るとは実に興味深い。
    前々から その理由を知りたいと思っていたのですよ。
    何故 風紀委員会が、一定の勢力を保てているのか。
    ・・・貴方を対象に研究を進めれば、その根源的理由を理解出来るのでしょうか?

  • 109二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 15:30:20

    おや、この足音は。

    ・・・やはり貴方でしたか、ヒナ風紀委員長。

    私だけを狙った正確な射撃、お見事です。


    ・・・ふむ?

    なるほど、そういうことだったのですか。

    行政官の暴走・・・貴方も苦労しているようですね。


    だから ここで手打ちにしようと?

    それは───


    1.悪くないですね。 ここら辺で戦闘行為はやめにしましょう。

    2.勿体ない。 私と踊って(戦って)いきませんか?

    3.つれないですね。 私と貴方の仲じゃないですか。(武装を構えながら)


    dice1d3=1 (1)

  • 110二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:14:04

    ───悪くないですね。
    私としても、これ以上 戦闘行為を続けることは望むところではありません。

    元々、先生にSRTの指揮権を譲渡する業務をしに来ただけなのですから。

    ・・・えぇ、そういうわけですから防衛室スタッフは引き上げさせます。
    皆さん、おつかれさまでした。
    Rabbit小隊の方も戦闘行為を終了して下さい。
    ・・・はい、アナタ方が増援を防いでくれていたおかげで難なく終わりましたよ。
    流石、SRTの方から推薦されるだけはありますね。

  • 111二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:21:05

    ───── 少し経って。

    えぇ、そうです。

    そちらの部分はそうのように直して下さい。

    ・・・全く、戦闘の後始末というのも大変ですよ。


    ・・・?

    おや、貴方は対策委員会の皆さんの方についていた・・・。

    ありがとうございます。

    貴方のおかげで迅速な対応が出来ました。

    おかげでゲヘナと事を構えずにすみそうです。


    ・・・そうですか。

    アビドスとゲヘナも大事になることは無さそうですか。

    それは良いニュースです。

    治安の維持もまた、連邦生徒会長が望まれたことなのですから。


    ・・・柴さんですか。

    そうですか、病院に。

    ・・・。

    え? 顔を見せていくべきではないかと?

    そうですね───


    1.折角 近くに来たのですから、顔くらい見せていきますか。

    2.いや! しばさんキライ!


    dice1d2=1 (1)

  • 112二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 08:09:35

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 10:40:15

    ─── 折角近くに来たのですから、顔くらい見せて行きますか。

    ・・・えぇ、貴方は そのままアビドスの皆さんに付いていて下さい。
    そうした方が何かあったときに防衛室が迅速に動けますからね。
    ・・・カイザーの件が、まだ残っているのでしょう?

    ・・・えぇ、そうです。
    出来ればカイザーの腕の一本くらいは持って行きたいと思っています。
    まさか企業が学園の自治区を狙うとは驚きました。
    防衛室として、対処が必要です。

    ・・・はい、そうしましょう。
    貴方が対策委員会、私が柴さんということで。
    はい。
    それでは。

    ・・・。
    行きにフルーツの詰め合わせでも買っていきますか。

  • 114二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 14:27:42

    ───── SS:罪と罰 ─────

    カヤは柴さんの入院している部屋の前で立ち止まる。
    あの日・・・柴さんが刺されてから入院した病室に比べて、随分明るい病室のはずなのに重なって見える。
    その時の自分が何を思っていたのかは もう思い出せないが、無意識に立ち止まったということは良い感情は無かったのだろう。

    カヤ:
    (・・・何を怯えているのでしょうね。)

    カヤは震える足を無理やり前に進めた。
    カヤの手には余るほどの大きさのフルーツの盛り合わせを片手に抱えながら、柴さんの病室の扉をノックする。

    柴さん:
    「あいよ、入ってくれ。」

    かつては毎日のように聞いていた声が、今では無性に懐かしく感じられた。
    せっかく中に入るように言ってくれたので、カヤは滑り込むように病室の中へと入る。

    柴さん:
    「私に何か───」

    そこまで言って、柴さんは言葉を詰まらせる。
    カヤと、目が合った。

  • 115二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 14:28:14

    カヤ:
    「・・・本当に お久しぶりですね、柴さん。」

    柴さん:
    「・・・本当にな。」

    絞り出すような言葉だった。
    カヤはフルーツの盛り合わせを病室の中に置く。

    カヤ:
    「来る途中でフルーツの盛り合わせを買ってきました。
    是非 食べて下さい。」

    柴さん:
    「あぁ・・・。」

    柴さんは力なく返事をする。
    フルーツの盛り合わせなど、気にしている余裕は無かった。

    柴さん:
    「何をしに来たんだ?」

    カヤ:
    「お見舞いに来たのですよ。
    店を爆発させられるとは災難でしたね。
    よろしければ私が再建の費用を出資しましょうか?」

  • 116二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 14:29:00

    柴さん:
    「要らないな。
    ・・・どうせ店は閉めるつもりだったんだ。
    丁度良い機会だと思うことにするよ。」

    カヤ:
    「え・・・?」

    柴さん:
    「・・・どうした。
    鳩が豆鉄砲を食ったようような顔をして?」

    カヤ:
    「し、しかし・・・柴さんはラーメンの店を開くのが───」

    柴さん:
    「・・・いいんだ。
    もう・・・いいんだ。」

    カヤ:
    「ど、どうしてですか? わ、わたしがいけないんですか?
    わたしが・・・わたしが よわいから?」

    柴さん:
    「違うんだ・・・違うんだよ繧ォ繝、・・・。」

  • 117二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 14:29:49

    繧ォ繝、:
    「なにがちがうの? おしえて しばさん。
    わたし、しばさん が おみせをひらけるようにがんばったよ?
    しばさんが わたしのまえからきえたときだって・・・しばさんがどこでも おみせをやれるように───」

    柴さん:
    「もう! いいんだ!!」

    繧ォ繝、:
    「!?」

    柴さん:
    「もう嫌なんだ! ラーメンを作る度に あの子の顔がちらつくのが!!
    俺が・・・俺が殺した あの子の顔がちらつくのが! もう耐えられないんだ!!」

    繧ォ繝、:
    「・・・やっぱり───」

    柴さん:
    「っ・・・。」

    繧ォ繝、:
    「───しばさん の ウソつき! いっしょにつれてってくれるっていったのに!!
    わたしはまだ”ここ”にいるのに!!!」

  • 118二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 14:30:16

    柴さん:
    「繧ォ繝、───」

    カヤ:
    「───そんな子はいませんよ、柴さん。
    私は防衛室長です。 
    ・・・それでは。」

    カヤは足早に柴さんの病室を後にした。
    病室には柴さんだけが取り残される。

    柴さん:
    「違う・・・違うんだ、繧ォ繝、。
    お前が嫌いなワケじゃないんだ。
    俺はただ、お前が”おいしい”って言ってくれるラーメンを作りたかっただけなんだ。
    ただ、それだけだったんだ。
    だからこそもう・・・死んだ あの子の幻影を追い続けるのは耐えられないんだ・・・。」

    柴さんの独白は、肝心のカヤに届くことなく病室の中に虚しく響いた。

    ───── SS:罪と罰 ~Fin~ ─────

  • 119二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 20:48:48

    ボ卿カヤとかいうやばい概念かと思って開いたんだ。
    まさかこんな形で曇らせが飛んでくるとは思わなんだ

  • 120二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 22:25:00

    ダイスが悪いっすよ、ダイスが。

  • 121二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 22:31:44

    ・・・何をしているんでしょうね、私は。
    今思えば、何故あんなことを柴さんに言ったのか検討がつきません。
    本当に、口が勝手に動きました。
    後悔も反省もしてません。
    ・・・ですが、何か虚しい気もします。

    まぁ、済んだことはいいです。
    ・・・えぇ、アビドス校舎に向かって下さい。
    恐らく対策委員会の部室に先生がいらっしゃるでしょうから。
    安全運転でお願いしますよ?

    ・・・。
    ・・・・・・。
    ・・・・・・・・・。

  • 122二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 22:44:05

    ───── 対策委員会 部室 ─────

    はい?
    また、いらっしゃらないのですか?

    ・・・いえ、貴方を責めているわけではないのですミヤコさん。
    えぇ、よくあることですとも。
    事前にアポをとった相手はずの相手が2~3回 待ち合わせ場所に現れないことなんて、キヴォトスでは良くあることです。
    このようなことで動揺しているようでは、防衛室長は務まりませんよ。

    さて、対策委員会の皆さんと先生はどこに行ったのですか?
    ・・・ふむ、なるほどアビドス砂漠へ。
    あそこは・・・あぁ、なるほど。
    どこからかカイザーの施設の情報を得たのですね。

  • 123二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 22:52:15

    この世界線のカヤはカイザーが何を探しているのか───


    1.完全に把握している。 『本船』の位置も、『自走砲』の位置も把握している。

    2.今回に限っては把握している。 『本船』は把握しているが、『自走砲』は知らない。

    3.大体知ってる。 『本船』は把握してるし、『自走砲』も存在くらいは知ってる。

    4.あんまり知らない。 何か宇宙戦艦が埋まってるらしい・・・?

    5.全く知らない。 最近カイザーについて調べ始めたので、流石にね。


    dice1d5=1 (1)

  • 124二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 22:55:46

    ───完全に把握している。
    というか実はカヤが先に発見していたが、流石に持ち出せないのでマークだけして放っておいたオーパーツである。

    何か近くに やけに巨大な大砲もあるが・・・まぁ失敗作だし。
    カヤ的には無価値な置物である。

  • 125二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 10:42:46

    あの辺りには確か・・・巨大なオーパーツがありましたね。
    カイザーはアレが欲しいようですが・・・空飛ぶ量子コンピュータなんて何に使うのでしょう?
    武装を外付けして、多次元解釈バリアでも展開して無敵の戦艦・・・とかするつもりなのでしょうか。

    もしそれでキヴォトスの全てを制圧できるとでも思っているのなら甘いことです。
    多次元解釈バリアを突破する手段を、私は幾つか持っているのですから。
    というかそもそも、アレはシッテムの箱か それに類するものが無いと動きませんし。

    ・・・そういえば少し離れた場所に巨大な産業廃棄物がありましたが、あちらは良いのでしょうか。
    如何にも企業の方が好みそうな玩具ですが・・・。
    もしや知らない?
    まぁ・・・失敗作のようですし、問題ありませんが。

    まさかアレを無理くり動かそうとする物好きな輩がいるはずもありませんからね。

  • 126二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 15:05:24

    ふむ、そうなってくると・・・なるほど。
    この問題は、アビドスの皆さんだけで対処する筋の問題では無いかもしれません。
    対処法があるとはいえ、下手に企業に強力なオーパーツを握られているというのも厄介です。
    それの起動のためにサンクトゥム・タワーの制御権を狙わないとも限りませんし。

    強力な個がいないとはいえ、確かに現在のカイザーの圧倒的な兵力は厄介・・・。
    全面戦争であれば勝てますが、大手を振って攻撃出来ないこの段階では・・・ふむ。
    ここは少し、昔のやり方を踏襲しますか。

    ・・・そうですね、ミヤコさん。
    貴方は先生と合流して、その指揮下に入って下さい。
    ・・・えぇ、今 戦闘が終わったとの連絡が防衛室スタッフから入りましたから、帰ってきた先生達と合流する形で。
    ・・・あまり良い戦果は得られなかったようですが、それでも無事なようですから。

    私ですか?
    私は別行動です。
    カイザーに対抗するには、少し悪どい手も使わないといけないようですから。

    ・・・おや、何やら信じられないような目で私を見るのですね。
    防衛室長が悪いことをするのが意外ですか?
    安心して下さい。
    全ては誰かの青春の為ですから。

  • 127二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:18:40

    ───── Rabbit小隊と別れた後 ─────


    まずは人を集めましょう。

    防衛室スタッフだけでなく、動員できる人間を全て。


    そうですね───


    1.柴関ラーメンを爆破した便利屋を こき使う。

    2.1+カンナ

    3.1+2+FOX小隊


    dice1d3=3 (3)

  • 128二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:23:53

    ───まず、柴関ラーメンを爆破した便利屋68に依頼を出しましょう。

    特に何の恨みもありませんが、何故か こき使いたい気分です。


    次に、カンナ局長を呼び寄せましょう。

    彼女とは───


    1.ズブズブの腐れ縁

    2.防衛室長 就任前からの同胞

    3.最近出来た部下


    dice1d3=2 (2)

  • 129二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:32:10

    ───防衛室長 就任前から、志を同じくする同胞ですから。
    今回の件も、きっと協力してくれるでしょう。
    ・・・え? 遠いですか?
    大丈夫です。
    ”私”を派遣しますので、数日くらいは貴方不在でも保つかと。
    ・・・えぇ、いつも ありがとうございます。

    そうですね、信頼のできる公安局員だけお願いします。
    今回も、あまり良い話ではありませんから。

  • 130二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:33:45

    ちなみに この世界線のカンナは───


    1.『不知火カヤ』を宿している。

    2.『不知火カヤ』を宿していない。


    dice1d2=2 (2)

  • 131二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:37:23

    最後に、FOX小隊を呼び寄せましょう。

    Rabbit小隊とは違い、彼女達は───


    1.ズブズブの腐れ縁

    2.防衛室長 就任前からの同胞

    3.防衛室長 就任後に出来た部下


    dice1d3=1 (1)

  • 132二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:41:27

    ───私がまだ人であった頃からの腐れ縁ですから。
    SRTという枠組みに組み込まれる ずっとずっと前から、私の友人だったのですから。
    今回の件であっても個人的に呼び出すことが出来ます。
    まぁ、公的には防衛室長の権限を使うことになりますが。

  • 133二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:43:02

    この世界線のFOX小隊は───


    1.『不知火カヤ』を宿している。

    2.『不知火カヤ』を宿していない。


    dice1d2=2 (2)

  • 134二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:44:18

    FOX小隊とは別枠で、ユキノは───


    1.『不知火カヤ』を宿している。

    2.『不知火カヤ』を宿していない。


    dice1d2=2 (2)

  • 135二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:46:11

    ───文句なし。
    誰も、『不知火カヤ』を宿していない。

  • 136二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 03:14:04

    時々挟まる短いssがいい味出してる
    面白い

  • 137二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 03:56:40

    今のところボンドルド味が4割ぐらい(個人的に)だけど
    ちょうどいい

  • 138二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:15:45

    ───── SS:恐ろしいモノ ─────

    カンナは新幹線の微振動に揺られながらコーヒーを啜る。
    件の上司が突然アビドスに来いというものだから、上司宛の領収書で連れの公安局員 全員分のグリーン席をとってやった。
    新幹線の一角を、公安局が占拠する形になる。

    ・・・アビドスまで あと数時間。
    偶には こんなノンビリした時間があっても良い。
    仕事人間の自分にとっては、こういう仕事の移動時間こそが最も気の休まる時間と言っても過言ではない。
    そういう意味では、あの上司に感謝してやらんでもない。

    コクリコクリ・・・
    カフェインを摂ったカンナだったが、効くまでには1時間くらいラグがある。
    ちょっと調子に乗って駅弁まで食べてしまった上、温かい飲み物で更に胃が暖まって猛烈な眠気が襲ってくる。
    仕事の疲れも出てきたのか、新幹線の振動に揺られて船を漕ぎ始めた。

    カンナ:
    (まずい・・・あの上司に会ったときに何て言うか考えないと・・・いけない・・・のに・・・。)

    ZZZ・・・。
    カンナは夢の世界へと落ちていった。

  • 139二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:16:48

    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

    カヤ:
    「貴方が『狂犬』の尾刃カンナさんですか?
    思ったより可愛らしい顔をしているのですね。」

    カンナ:
    「あ? お前、舐めてるのか?」

    カンナがカヤと最初に会ったのは、カンナが平の公安局員でカヤが平の防衛室 役員の頃だった。
    当時は上の指示なぞ碌に聞かず、しかし成果は上げるので、ヴァルキューレの上層部からすると厄介なのがカンナだった。
    そんなカンナに痺れを切らしたのか、当時から悪名高かったカヤと組まされることになる。

    公安局員のカンナと防衛室 役員のカヤ。
    普通に考えて、カンナが現場でカヤが事務方・・・そういうコンビになるはずだった。
    実際、当時のカンナもそうなるだろうと考えていた。

    カヤ:
    「おや・・・D.U.で爆破騒ぎですか。
    カンナさん、行きますよ。」

    カンナ:
    「・・・待て、今コーヒーに口を付けたところだ。
    これだけ飲ませろ。」

  • 140二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:17:38

    しかし実際にはカヤは現場によく出た。
    そしてカンナ以上の成果を出した。
    認めがたかったが、いつしかカンナはカヤを上だと認めるようになっていった。
    実際、公安局員と防衛室の役員では後者の方がキャリア的には上である。

    カンナはカヤの掲げる、『恐怖による秩序』に一定の理解を示した。
    カヤ曰く、後の連邦生徒会長から止めるように言われた思想らしいが、仕事柄 恐怖の有用性を知っているカンナからすると何が悪いのかといったところだった。
    恐怖は人を従順にする。
    もし圧倒的恐怖が社会を支配するのなら、どれだけ平和な世界になるだろう。
    そう思い、カンナはカヤを支持するようになった。
    ・・・それが致命的な過ちであることに気付くのに、あまり時間は要らなかった。

    カンナ:
    「実験・・・ですか?」

    カヤ:
    「えぇ、カンナ。
    私の思想を理解してくれる貴方であれば、この実験の有用性も分かるのでは無いかと。」

  • 141二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:18:44

    ある日カンナは、カヤから実験を見学しないかと持ちかけられた。
    いわゆる研究職も考えないかという打診だった。
    カンナ自身は根っからの現場派で研究など性に合わないとは思っていたが、折角カヤが誘ってくれたので見に行ってみることにした。

    カンナは招待されたD.U.の郊外にある研究施設に足を運んだ。
    そこには仮面をつけた生徒が無数に出入りしていた。
    そのときは、カヤの部下だと ふんわり理解していたので気にも止めなかった。

    中には既にカヤが待っていて、カンナを歓迎してくれた。

    カヤ:
    「よく来てくれました、カンナ。」

    カンナ:
    「ここは・・・何です?」

    カヤ:
    「キヴォトスの神秘を解き明かす為の学び舎であり、キヴォトスを守る為の技術が生み出される研究施設でもあります。
    それ以上でも、それ以下でもありませんよ。」

    カンナ:
    「? そうですか。」

    カヤは時々意味の分からないことを言う。
    カンナは頭の良い人間特有の、湾曲表現か何かだと思っていた。

  • 142二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:19:14

    カンナは研究施設の奥へと通される。
    そこでは仮面を付けた生徒が、十字架に掛けられていた。

    カンナ:
    「あれは・・・?」

    カヤ:
    「今から実験を始めるのですが・・・暴れると危険ですからね。」

    そう言って、カヤは片手を上げた。
    それを確認した、別の自由な仮面の生徒が機器の操作を始める。
    実験室が、赤い光で満たされた。

    カヤ:
    「これは精神に異常をきたす光です。
    私は『恐怖へと導く光』と呼んでいます。
    強度にもよりますが・・・今回の場合は数分で実験対象に変化が現れるでしょう。」

    その言葉通り、ほんの数分で実験室内の仮面を付けた生徒は十字架の上で藻掻き始めた。

    カヤ:
    「・・・数値は?
    ・・・ふむ、順調に推移しているようですね。」

    カヤが機器を操作している仮面の生徒と会話する。
    その間にも、実験室内の仮面の生徒は どんどん変化していた。
    そして、その時がくる。

    何か、世界にノイズが走った。

  • 143二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:19:40

    カヤ:
    「素晴らしい・・・『恐怖』へと至ったのですね。
    それで数値は・・・おや、不安定ですか。
    では今回も失敗ですね。」

    実験室の中では、暗い光を放つ生徒だった何かが十字架に掛けられていた。
    あまりに恐ろしい何か。
    カンナは実験室の中のソレから目を離すことが出来なかった。

    カヤ:
    「鎮静化させて下さい。」

    カヤがそう言うと、十字架に掛けられた生徒だった何かに機械で注射が行われた。
    針が刺さって少し経つと、暗い光が収まり、元の仮面を付けた生徒に戻る。

    カヤ:
    「気分はどうですか?」

    十字架に掛けられた仮面の生徒:
    「問題ありません。 ”元々の人格”にも影響は無いようです。」

    カヤ:
    「それは良かった。
    では精神検査の後、器の制御権を持ち主に返還して下さい。」

    十字架に掛けられた仮面の生徒:
    「分かっています。」

    二人の会話はそれで終わった。

  • 144二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:20:05

    カンナ:
    「この実験は・・・何なのですか?」

    それしか言葉が出なかった。

    カヤ:
    「ふむ、有り体に言えば『生徒の人格を保ったまま、恐怖へと至らせる為の実験』です。
    生徒が恐怖に至れば、圧倒的に強くなれることが確認されていますからね。
    これを制御できれば、キヴォトスを守ることに貢献できるはずです。」

    何を言っているのかカンナには分からなかったが、悍ましいことを言っているのは何となく分かった。

    カンナ:
    「それは・・・危険なのでは?」

    カヤ:
    「えぇ、危険ですよ。
    一歩間違えばキヴォトスの終焉を招きかねないほど。」

    カンナ:
    「!! それなら───」

    カヤ:
    「───ですが、安心して下さいカンナ。」

    カンナはカヤと顔を見合わせた。
    カヤの目が見開かれ、羊のような瞳孔が明らかになる。
    見慣れたはずの顔が、全く知らない顔のように見えた。

  • 145二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:20:32

    カヤ:
    「私が既に恐怖へと至っています。
    だから、何かあっても対処が可能です。」

    カンナ:
    「・・・!?」

    カヤ:
    「カンナ、貴方は───」

    そこから先の言葉を、カンナは知らない。
    何か本能が拒絶して、その場で踵を返して逃げ出したから。
    無我夢中で研究施設から逃げ出した。
    来るときは何とも思わなかった無数の仮面の生徒達が、虫の群れか何かのように見えた。

    後日、あの仮面の生徒が全て『不知火カヤ』だと知った。
    正確には意識の共有だと言っていたが、そんなことはどうでも良かった。
    どうあろうと、ただただ悍ましかった。

    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

    ???:
    「局長・・・カンナ局長・・・。」

    誰かに呼び起こされて、夢から覚めた。
    酷い悪夢だった。
    制服が汗を吸って気持ちが悪い。
    一度、どこかでシャワーを浴びたい。
    目を開けると、公安局員がカンナの顔を覗き込んでいた。

  • 146二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:21:11

    公安局員:
    「まもなくアビドスです。
    出立の準備を。」

    カンナ:
    「・・・あぁ。
    起こしてくれて感謝する。」

    公安局員:
    「? そうですか。」

    悪夢から覚まして貰った本気の感謝なのだが、部下には良く伝わらなかったようだ。
    ・・・彼女もまた、あまり恐怖を知らないからなのだろう。
    かつての自分もそうだったように。

    『恐怖による秩序』・・・。
    なぜそれを掲げることを連邦生徒会長が禁じたのか、今なら分かる。
    本当の恐怖とは悍ましく、人の営みを著しく侵害するものだ。
    あそこに青春など無い。
    あるのはただ、ドス黒い秩序だけだ。

  • 147二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:21:34

    カンナ:
    (カヤ・・・私はもう、貴方に賛同できない。)

    しかしだからこそ、カヤに付き合う。
    『恐怖による秩序』を否定する連邦生徒会長の意思がカヤの中で生きている限り、確かにカンナはカヤの同志なのだから。

    カンナ:
    (そうだ、あの上司に会ったら何を言おうか考えていたな・・・。)

    今や防衛室長のポストにまで上り詰めた かつての相棒に、カンナが送る言葉は一つしか無かった。

    カンナ:
    (『とりあえず、コーヒーを1杯飲みませんか』・・・よし、これでいこう。)

    ───── SS:恐ろしいモノ ~Fin~ ─────

  • 148二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 14:49:37

    読んでてゾクゾクする
    展開を🎲に握られていながら、合間に挟まるssが即興とは思えぬ程濃くて読み応えがある
    ずしっとした文体の雰囲気も好ましい

  • 149二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 15:23:45

    おや、カンナ。
    貴方が最初ですか。

    え?
    新幹線の領収書?
    結構ですが、別にグランクラスを貸し切って貰っても良かったのですよ?
    ・・・そこまでは、ちょっと・・・ですか。
    貴方も丸くなりましたね。

    ・・・コーヒーですか?
    それは丁度良かったです。
    良い豆が手に入ったのですよ。
    今 持ってこさせます。
    ・・・貴方とコーヒーを飲むのは久しぶりですね。

    えぇ、勿論 私がいれますとも。
    専用の設備が無いのが残念ですが、それはそれで方法がありますから。
    他の人間が来るまでに、昔のような素朴な味のコーヒーを楽しもうではありませんか。

  • 150ホットドリンク大好き24/11/02(土) 22:26:12

    ↑ 以後、この名前でいくね。

  • 151ホットドリンク大好き24/11/02(土) 22:28:32

    この世界線でのカンナの戦闘力は───


    1.最強格。 フィジカル不動卿。

    2.準最強格。 ・・・逮捕ッ!!

    3.原作通り。


    dice1d3=1 (1)

  • 152ホットドリンク大好き24/11/02(土) 22:35:58

    ───最強格。
    建物の壁を登るのではなく、建物をそのまま投げつけてくるタイプのカンナ。

    大体 黎明卿とフィジカル不動卿のコンビが、キヴォトスで暴れていた時代もあったのだ。

  • 153二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 02:51:59

    白笛2人はやべぇって!

  • 154二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 03:08:01

    千人楔キメてそうなカンナで草
    ともすれば銃を使うのは相手を必要以上に傷つけない為とかか…?

  • 155ホットドリンク大好き24/11/03(日) 09:50:34

    次に合流するのは───


    1.便利屋68

    2.FOX小隊


    dice1d2=2 (2)

  • 156ホットドリンク大好き24/11/03(日) 09:57:33

    >>154

    カンナが拳銃を使うのは───


    1.普通に そっちの方が強いから。

    2.格闘だと手加減出来ないから。

    3.手加減。 本来の装備がある。


    dice1d3=3 (3)

  • 157ホットドリンク大好き24/11/03(日) 10:09:19

    本来の装備は───


    1.アサルトライフル

    2.ショットガン

    3.マシンガン

    4.二丁拳銃

    5.サブマシンガン

    6.スナイパーライフル

    7.レールガン

    8.迫撃砲

    9.グレネードランチャー

    10.ロケットランチャー

    11.火炎放射器


    dice1d11=5 (5)

  • 158ホットドリンク大好き24/11/03(日) 10:13:53

    スタイルは───


    1.ネル型。 超攻撃タイプ。

    2.ツバキ型。 タンク タイプ。

    3.イズナ型。 高機動タイプ。


    dice1d3=3 (3)

  • 159ホットドリンク大好き24/11/03(日) 10:18:47

    ───サブマシンガン1丁持ちの、高機動タイプ。
    スナイパーライフルでヘッドショットしても微動だにしない激強フィジカルのクセに、市街地のビル群で壁ジャンして立体機動を展開するような高機動スタイルが本来のスタイル。

  • 160ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:13:54

    ───── SS:正しいモノ ─────

    旧い友人に呼び出されたユキノは、何かを紛らわすかのように装備の点検をする。
    それが緊張なのか恐怖なのか、ユキノには分からない。
    ただ、無心で手を動かす。
    SRTに入る前から、ずっとやっていたそれを繰り返す。

    とはいっても移動中のヘリの中。
    そんなに複雑なことは出来ない。
    やることと言えば弾薬を数えることくらいだ。
    1つ、2つ、3つ・・・

    ニコ:
    「1枚足りな~い。」

    ユキノ:
    「・・・茶化さないでくれ。」

    ユキノは数えていた弾薬を仕舞う。
    ・・・少し、顔が熱い。

  • 161ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:14:43

    ニコ:
    「ごめん、ごめん。
    カヤちゃんに会うの、久しぶりだもんね。
    ・・・緊張してる?」

    ユキノ:
    「どうなんだろうな。」

    ユキノは窓の外の景色を眺めながら考える。
    まだ景色は砂に塗れていない。
    それは目的地まで距離があるということだ。

    ニコ:
    「・・・不寝番は私がやるから、少し休憩しよう?」

    ユキノ:
    「・・・そうだな。」

    このままでは向こうでの任務に支障が出ると感じたユキノは、ニコの提案に乗る。
    目を閉じ、頭の中で数を数える。
    こうすれば直ぐに眠れると覚えたのは、いつだったか。
    とにかく、ユキノは夢の世界へと落ちていった。

  • 162ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:15:41

    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

    繧ォ繝、:
    「大丈夫?
    手を貸そうか?」

    ユキノが繧ォ繝、に出会ったのは、そんなに良い場所では無かった。
    犯罪と暴力が横行する、そんな場所だった。

    ユキノ:
    「・・・感謝する。」

    ユキノは繧ォ繝、の手をとった。
    ユキノが繧ォ繝、に助けられた現場は、それほど特別でも無かった。
    ただ財布を盗まれて、取り返そうとして返り討ちにあった・・・ただそれだけ。

    当時のユキノはお世辞にも強いとは言えない人間だった。
    ただ気ばかり強くて、少し無鉄砲なところがあった。
    返り討ちに遭うのはいつものことだ。

    しかしその日は違った。
    ユキノは偶々通りすがった繧ォ繝、に助けられた。
    それがきっかけで、ユキノは繧ォ繝、と行動を共にするようになった。

  • 163ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:16:25

    繧ォ繝、:
    「ユキノ・・・私は この場所を安全な場所にしたいの。」

    仲良くなった繧ォ繝、は、ユキノにそんなことを語った。
    何でも、家族同然の大人が病院で意識不明状態にあるらしい。
    そんな大人が目覚めたときに、約束していたラーメンの屋台が安全に出来るようにしたいのだと。
    ユキノはそんな繧ォ繝、の思いに強く魅せられた。

    安全な社会・・・。
    未だ見たことのないそれは、どれだけ良いものだろう。
    例えば財布を盗られたら、警察にでも言えば翌日には戻ってくるのだろうか?
    もう、誰も理不尽な暴力に怯えなくて済むのだろうか。

    常日頃から暴力が支配する社会に疑問を覚えていたユキノは、その瞬間から繧ォ繝、の本当の意味での友人になった。
    二人で色々なことをやった。
    強くなるために、理由もなく武装組織を襲ったりもした。
    失敗もあったし、悪いことも何度かしたが、ユキノと繧ォ繝、は確実に強くなっていった。

    そうして二人が周辺のボスになり、繧ォ繝、の理想に もう少しで届くかというところで事件が起きた。

    ユキノ:
    「繧ォ繝、・・・! もう少しで病院だ・・・!!」

    繧ォ繝、:
    「・・・。」

    繧ォ繝、が、重傷を負った。
    ユキノを庇って負った怪我だった。

  • 164ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:17:05

    ユキノ:
    「クソッ・・・連中、卑怯な手を・・・!」

    つい汚い言葉が口から出る。
    しかしそうしなければ、罪悪感で押し潰されそうだった

    繧ォ繝、:
    「ユ・・・ユキノ・・・。」

    ユキノ:
    「ダメだ! 繧ォ繝、!! 眠れば死んでしまう!!」

    繧ォ繝、:
    「・・・ユキノ・・・病院は・・・ダメ。
    私は・・・もう、助からない・・・。」

    ユキノ:
    「何を言っている!
    柴さんとラーメンの屋台をやるんだろう!?」

    繧ォ繝、:
    「それよりも・・・私の・・・ラボ・・・。」

    ユキノ:
    「ラボ!?
    お前が謎の機械を弄くり回してる あそこか!?」

    繧ォ繝、は力なく頷く。
    もう声を出す元気も無さそうだ。

  • 165ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:17:43

    ユキノ:
    「そこに行けば、お前は助かるんだな!?」

    コクリ。
    繧ォ繝、は確かに頷いた。

    そこからは無心で走った。
    手の中で冷たくなっていく繧ォ繝、の体温を感じながら、人生の中で最も必死に駆けずり回った。

    そうして遂に繧ォ繝、のラボへと辿り着く。
    そこには意味不明な機械の大群が、端から見ると煩雑にしか置かれていないように見える配置で鎮座していた。

    ユキノ:
    「ここから どうすればいい!?」

    繧ォ繝、はラボの中央に設置されていた、真っ赤なナイフを指差した。

    繧ォ繝、:
    「・・・私を・・・刺して・・・。」

    ユキノ:
    「は!?」

    ユキノは困惑した。
    ユキノは繧ォ繝、を助けたいのに、繧ォ繝、は自分を刺せという。

  • 166ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:18:07

    ユキノ:
    「・・・楽にしてほしいと、そういう意味なのか?」

    繧ォ繝、:
    「・・・。」

    繧ォ繝、はもう答えない。
    血を流しすぎて気絶したようだ。

    ユキノは震える手で真っ赤な刀身のナイフを握る。
    手が震えた。
    しかし友人の最期の頼みである。

    ユキノは意を決して繧ォ繝、の喉元にナイフを走らせ───



    ───次の瞬間、ユキノは爆風で吹き飛ばされていた。

    ユキノ:
    (な・・・何が・・・?)

    ユキノが状況を把握するよりも前に、聞き慣れた声が響いた。

    カヤ:
    「素晴らしい・・・。
    あぁ・・・これが、『恐怖』なのですね。」

  • 167ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:18:43

    暗い光を放ちながら、繧ォ繝、が立っていた。
    その傷は、すっかり影も形も無くなっていた。

    ユキノ:
    「繧ォ繝、! ・・・良かった・・・!」

    介錯をするつもりで覚悟を決めていたユキノは、思わぬ友人の無事に歓喜して駆け寄った。
    しかし直ぐに、自身の知る繧ォ繝、とは雰囲気が違うことに気付く。

    ユキノ:
    「・・・お前は───」

    カヤ:
    「おや、ユキノ。 私ですよ。
    貴方のお陰で、こうして無事に黄泉返ることが出来ました。」

    ユキノ:
    「・・・どういうことだ。 説明しろ。」

    カヤ:
    「ふむ、では最初から。
    私が貴方に刺すよう お願いしたナイフは、『皮剥の凶刃』と私が呼んでいるオーパーツです。
    効果は単純。
    神聖が自身に貼り付けているテクスチャーを剥がす・・・ただそれだけです。」

    ユキノ:
    「・・・何を、言っている?」

  • 168ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:19:30

    カヤ:
    「ここで巨大な刀身のものを使えば神聖からテクスチャーを完全に剥いでしまうことも可能なのでしょうが、敢えて小ぶりなナイフを使うことでテクスチャーの乖離を抑えられることがシミュレーションでは分かっていたのです。
    そうすれば対象の『恐怖』を表層化することが出来る・・・そう踏んでいました。
    ですが対象が対象なので実験は容易には出来ず・・・困っていたのですが、こうして使わざるを得ない機会が出来て本当に良かったですよ。」

    ユキノ:
    「何を言っている!?
    お前は死ぬのが怖くないのか!?」

    正直、カヤが言っている言葉の意味を、ユキノは これっぽっちも理解できなかった。
    ただ、繧ォ繝、が自分を土壇場で実験台にしたことは分かった。

    カヤ:
    「死・・・?
    それが何か障害になるのですか?」

    カヤは心底不思議そうに首を傾げた。
    その瞬間、ユキノは直感的に理解した。

    ユキノ:
    (あぁ・・・繧ォ繝、は死んだのか。)

    そうでなくとも、もう取り返しの付かないレベルで変質してしまった。
    これのどこが、繧ォ繝、だというのか。

  • 169ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:20:19

    ユキノ:
    (私が・・・殺したのか・・・?
    私を庇ったから?
    私が言われるままにラボなんかに繧ォ繝、を連れて行ったから?
    ・・・こんなの、死ぬよりも酷い・・・。)

    柴さんという大人に、なんと弁明すれば良いのだろう。
    ・・・いや それ以前に、この罪は許されるのだろうか。

    ユキノ:
    (・・・許されないのだろうな。)

    ポンッ
    不意に、ユキノの肩に手が置かれた。
    カヤと目が合う。
    羊の瞳孔がユキノを捉える。

    カヤ:
    「さぁ、共に正義を為しましょう。
    まだ道半ばなのですから。」

    ユキノ:
    「正義・・・。」

    ユキノ:
    (・・・これが正義なのか、繧ォ繝、?)

    理想や目的の為に、命と尊厳すら投げ出すこと。
    それは確かに正しいことだ。
    むしろ字面だけなら愛すら感じさせる。

  • 170ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:21:29

    ・・・しかしこれは違う。
    これは・・・正しすぎる。
    人間に、この正しさは毒でしかない。

    ユキノ:
    (だが、繧ォ繝、。
    お前がそれに殉じたというなら、私も それに殉じよう。
    ・・・そうでなくてはならない。)

    人間には毒でしかない正義を受け入れる。
    その先に破滅が待っていようと突き進む、思考なき武器となってこそ、ユキノは繧ォ繝、に償えると信じた。

    そのときから、ユキノは正義を宿した。

    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

  • 171ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:22:35

    ???:
    「ちょっと起きなさい!
    もう少しでアビドスに着くわよ!?」

    ユキノ:
    (クルミか・・・。)

    ユキノは ゆっくりと瞼を開く。

    オトギ:
    「おはよう。
    グッスリ眠っていたようだねぇ。」

    ユキノ:
    「・・・夢を、見ていた。」

    オトギ:
    「へぇ、どんな夢?」

    ユキノ:
    「・・・本当に正しいモノの夢だ。」

    オトギ:
    「ふぅん。」

  • 172ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:23:05

    クルミ:
    「ちょっと、文字通り寝ぼけた話をしないでよ!
    もうすぐ作戦領域なのよ!?」

    ユキノ:
    「・・・そうだな。
    すまない、確かに寝ぼけていたようだ。」

    クルミ:
    「分かればいいけど・・・。」

    少しの沈黙。
    次に口を開いたのはニコだった。

  • 173ホットドリンク大好き24/11/03(日) 20:23:42

    ニコ:
    「・・・どう? 少し眠って?
    カヤちゃんとは緊張しないで会えそう?」

    ユキノ:
    「そうだな・・・。」

    ユキノは窓の外を見た。
    ・・・一面の砂漠が広がっている。
    それはまるで自身の心象風景のようだった。

    ユキノ:
    「・・・緊張はしてなさそうだな。」

    ニコ:
    「なにそれ。」

    クスクスと笑いがニコから零れる。
    今度は顔が熱くなることは無かった。

    ───── SS:正しいモノ ~Fin~ ─────

  • 174ホットドリンク大好き24/11/03(日) 22:40:24

    この世界線でのFOX小隊の戦闘力は───


    1.ユキノが最強格。 他のFOX小隊が準最強格。 ”この小隊は、伝説だ。”

    2.FOX小隊全員が準最強格。 ”全員集まれば、最強にすら届きうる。”

    3.ユキノだけ準最強格。 他FOX小隊は原作通り。 ”ユキノは最強へのコンプレックスを抱えている。”

    4.原作通り。 ”プロフェッショナルの、最高峰。”


    dice1d4=3 (3)

  • 175ホットドリンク大好き24/11/03(日) 22:48:47

    ───ユキノだけ準最強格。
    他FOX小隊メンバーを守れる程度には強く、しかしカヤやカンナに及ばない程度の強さは彼女のコンプレックスである。
    個としての強さと、チームとしての強さの間で揺れるユキノの選択は・・・

  • 176二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 03:53:00

    ユキノ…
    ホシノと関わったら拗らせた感じになりそう…

  • 177二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 09:23:59

    おや、ユキノ。
    次は貴方ですか。

    ・・・私が何をしているか・・・ですか?
    見ての通り、コーヒーをいれているのですよ。
    ここには いつもの設備はありませんが、だからこそ やり方があるのです。
    まずは豆を挽いてですね・・・。

    ・・・おや、失礼。
    貴方も来ていたのですね。
    対策委員会の方は如何ですか?

    ・・・ふむ、あまり芳しくないようですね。
    なるほど、ホシノさんが対策委員会の退会届を。
    それを書いているということは、よほど強い意志なのでしょう。
    私がどうこう言えた問題ではありませんね。

  • 178二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 09:24:50

    しかしこれは厄介です。
    形式上とはいえ、これでアビドスの生徒会メンバーが全員いなくなることに。
    ・・・いえ、一人いらっしゃいましたか。
    入院中につき、休学中の生徒会長が。

    そうなると・・・ふむ。
    仮に そのままホシノさんが対策委員会を退会してアビドスから離れるとなると、次に狙われるのはユメさんですね。
    先生方はホシノさんの件で手が回らないでしょうし、そうなると必然的に我々が対応することに・・・。
    これは中々どうして。
    面白いことになってきたではありませんか。

    おや、便利屋68についての追加資料も持ってきてくれていたのですね。
    ありがとうございます。
    何しろ名前しか知らない相手でして。
    しっかりと予習して失礼のないようにしなければ。

    ・・・ほぅ・・・柴関ラーメンを口にしたのですか。
    それも最近。
    ・・・・・・ふむ。

    下手にアビドスの方々には聞けませんし、丁度良いのかもしれませんね。

  • 179ホットドリンク大好き24/11/04(月) 09:52:27

    コテハン忘れてた。

  • 180ホットドリンク大好き24/11/04(月) 14:55:34

    アビドスの防衛室スタッフ(アビドス編 準レギュラー)の実力は───


    1.戦闘力:80。 一級の戦闘員ネームドクラス。(平均的 防衛室スタッフ)

    2.戦闘力:90。 準最強格レベル。(防衛室スタッフの上澄み)

    3.戦闘力:70以下。 非戦闘向き防衛室スタッフ。


    dice1d3=2 (2)

  • 181ホットドリンク大好き24/11/04(月) 15:00:39

    アビドスの防衛室スタッフのキャラは───


    1.中性的。 男装が似合う。

    2.尊大。 そこそこ失礼なノンデリ。

    3.まさかのロリ。 そこそこ闇が深い。


    dice1d3=3 (3)

  • 182ホットドリンク大好き24/11/04(月) 15:05:10

    種族は───


    1.獣人

    2.エルフ

    3.ヒューマン

    4.悪魔

    5.天使

    6.アンドロイド


    dice1d6=1 (1)

  • 183ホットドリンク大好き24/11/04(月) 15:07:13

    獣人のタイプは───


    1.キツネ

    2.ネコ

    3.イヌ

    4.キメラ


    dice1d4=3 (3)

  • 184ホットドリンク大好き24/11/04(月) 15:10:23

    ロリはロリでも性格は───


    1.基本、生意気なタイプ

    2.普通に丁寧な言葉遣いの良い子

    3.無感情。 感情は どこかに置いてきた。


    dice1d3=1 (1)

  • 185二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 21:19:05

    読み応えがあって本当に楽しいスレですね
    保守

  • 186二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 00:10:25

    単なるキャラの置き換えじゃないからどんな展開になるのかまったく想像がつかなくて面白いな

  • 187二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 07:47:46

  • 188ホットドリンク大好き24/11/05(火) 08:31:53
  • 189二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 15:41:07

    立て乙です
    埋めるか

  • 190二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 15:51:04

    埋め

  • 191二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 16:29:02

    埋め埋め

  • 192二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 01:41:41

    ウメ

  • 193二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 08:09:37

オススメ

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