- 1二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:18:22
- 2クティーラ24/10/25(金) 21:19:37
- 3ウルトラマンイミティ24/10/25(金) 21:22:20
建て乙です!
- 4二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:43:13
前198
……なるほど
【ゼットのガンマイリュージョンのめっちゃすごい版とか前に見た何か呼び出すラッパ(ラッパラッター)からでてきた人達みたいなものと解釈した】 - 5ウルトラマンイミティ24/10/25(金) 21:44:12
※なんかコテが消えた…
- 6アンデルセン24/10/25(金) 21:47:11
- 7トレウス24/10/25(金) 21:51:15
「…参考までに…だがな?俺の息子はいつもこう言ってたぞ! "体が治ったら外に出て普通の日々を過ごしたい!"ってな! そういう願いとかじゃないか?」
- 8佐藤勇一郎24/10/25(金) 21:53:05
うーん!プリンいっぱい食べれば良いじゃないですか?
- 9バカ共+α24/10/25(金) 21:53:49
グリム「私は…とにかく、楽しい物とか、楽しい事とかだと思うな。」
- 10ありすとアリス24/10/25(金) 21:55:08
- 11ウルトラマンイミティ24/10/25(金) 21:57:02
まぁ…元気になって外に出たいとか…ですかね?
- 12鑢イチカ24/10/25(金) 21:58:09
- 13二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:06:53
このレスは削除されています
- 14アンデルセン24/10/25(金) 22:08:30
- 15トレウス24/10/25(金) 22:10:07
「つまりは…なにか?現実逃避…とか?」
- 16ありすとアリス24/10/25(金) 22:13:48
「・・・『王子様』ね!『王子様』よ!祝福のキスでベットから連れ出す『王子様』を望んでいるのよ!」
「『白馬の王子様』に間違いないわ!悪い魔女の呪いから助けてほしいのね!」
ありすとアリスは目を輝かせ『白雪姫』の本を持ちながら興奮していた
- 17佐藤勇一郎24/10/25(金) 22:14:13
童話の中にある···うーん···なんか分かるようで分からない気がする···
- 18ウルトラマンイミティ24/10/25(金) 22:14:46
【全く分からない宇宙人たち】
- 19鑢イチカ24/10/25(金) 22:19:55
- 20バカ共+α24/10/25(金) 22:21:53
メフィスレス「童話……に御座いますか……」
- 21アンデルセン24/10/25(金) 22:24:26
- 22鑢イチカ24/10/25(金) 22:26:52
- 23バカ共+α24/10/25(金) 22:26:59
エイフェックス「……っ!成程……!確かにその可能性は高いかもね!」
- 24ありすとアリス24/10/25(金) 22:28:21
- 25トレウス24/10/25(金) 22:29:17
- 26マルクト24/10/25(金) 22:33:25
- 27アンデルセン24/10/25(金) 22:38:41
...いや、その逆だな
不幸を日常とするような人間にはな、
"幸せ"というものがいつしかこう
ぼやけて抽象的になってゆくものだ
日常そのものが不幸であるがゆえに、
幸せの味をいつしか忘れてしまう。
そういう時に、その手の話は驚く程に
霞んだ心を救ってくれたりするものさ。
『夢に逃げるのも、夢に縛られるのも
ただ等しく夢は受け止めてくれるもの
なんて素晴らしい!そう思わないかい?
逃げた先に今の君たちがいるのなら、
その選択は間違ってなかったって事だ!
勿論、誰もがそうとは限らないけどね。』
(近くの木の上から、完璧に優しい声が
ありすとアリスや皆に向け降ってくる)
- 28ウルトラマンイミティ24/10/25(金) 22:39:18
- 29佐藤勇一郎24/10/25(金) 22:40:07
- 30ありすとアリス24/10/25(金) 22:41:39
- 31マルクト24/10/25(金) 22:42:19
- 32バカ共+α24/10/25(金) 22:43:07
エイフェックス「……ん?何だこの声は……?」
- 33鑢イチカ24/10/25(金) 22:44:13
- 34トレウス24/10/25(金) 22:45:14
- 35マルクト24/10/25(金) 22:45:54
- 36ウルトラマンイミティ24/10/25(金) 22:46:20
……そもそも童話を読んだことないんですよね……
- 37鑢イチカ24/10/25(金) 22:52:21
- 38アンデルセン24/10/25(金) 22:55:50
- 39トレウス24/10/25(金) 22:57:35
- 40マルクト24/10/25(金) 22:58:19
- 41バカ共+α24/10/25(金) 22:58:35
- 42ウルトラマンイミティ24/10/25(金) 22:59:38
- 43佐藤勇一郎24/10/25(金) 23:00:06
オベロン?誰ですか?
- 44鑢イチカ24/10/25(金) 23:01:01
- 45マルクト24/10/25(金) 23:01:46
- 46ウルトラマンイミティ24/10/25(金) 23:02:49
借金王!?妖精の王様なのにですか!?
- 47ありすとアリス24/10/25(金) 23:02:57
- 48トレウス24/10/25(金) 23:04:27
- 49アンデルセン24/10/25(金) 23:07:29
- 50鑢イチカ24/10/25(金) 23:10:34
- 51ありすとアリス24/10/25(金) 23:11:08
- 52マルクト24/10/25(金) 23:11:10
- 53ウルトラマンイミティ24/10/25(金) 23:13:11
……タルタロスの連れてきたトレギアさんたち見たいに皆さんの知ってる人とは別の方…見たいですね
- 54トレウス24/10/25(金) 23:13:44
- 55佐藤勇一郎24/10/25(金) 23:18:28
- 56鑢イチカ24/10/25(金) 23:19:48
- 57アンデルセン24/10/25(金) 23:25:27
- 58ありすとアリス24/10/25(金) 23:29:59
- 59トレウス24/10/25(金) 23:30:50
- 60マルクト24/10/25(金) 23:31:44
まあ良いかよろしくなぁ!!
- 61防衛隊24/10/25(金) 23:36:31
俊介「……それで、クティーラを救うにはどうすれば……」
- 62アンデルセン24/10/25(金) 23:46:13
- 63佐藤勇一郎24/10/25(金) 23:50:17
- 64トレウス24/10/25(金) 23:50:19
「……納得できるけど…んな都合のいい童話ってあるのか?」
- 65鑢イチカ24/10/25(金) 23:50:44
- 66アンデルセン24/10/25(金) 23:55:43
- 67鑢イチカ24/10/25(金) 23:59:19
- 68トレウス24/10/25(金) 23:59:20
- 69ありすとアリス24/10/25(金) 23:59:35
- 70マルクト24/10/25(金) 23:59:50
なんかすごい縁起悪そうに聞こえるんだけど……
- 71ウルトラマンイミティ24/10/26(土) 00:00:56
「体の一部無くすって……童話って怖いんですね……」
赤い靴……ですか何かメモールという怪獣を思い出しますね
【何か勘違いしてるダークロプスとある怪獣をイメージしてるイミティ】 - 72鑢イチカ24/10/26(土) 00:00:59
- 73アンデルセン24/10/26(土) 00:14:05
- 74トレウス24/10/26(土) 00:15:41
- 75鑢イチカ24/10/26(土) 00:24:16
- 76ウルトラマンイミティ24/10/26(土) 00:27:25
分かりました!
- 77ありすとアリス24/10/26(土) 00:30:56
- 78佐藤勇一郎24/10/26(土) 00:45:00
- 79マルクト24/10/26(土) 07:30:47
- 80アンデルセン24/10/26(土) 22:47:13
- 81ありすとアリス24/10/26(土) 22:50:49
- 82トレウス24/10/26(土) 22:52:13
- 83アンデルセン24/10/26(土) 23:15:20
- 84二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 23:17:00
このレスは削除されています
- 85トレウス24/10/26(土) 23:18:53
- 86佐藤勇一郎24/10/26(土) 23:19:03
- 87ウルトラマンイミティ24/10/26(土) 23:19:37
……赤い……ですね
- 88マルクト24/10/26(土) 23:20:26
よっしゃ確認のため履いてみるか
- 89ありすとアリス24/10/26(土) 23:34:53
- 90鑢イチカ24/10/27(日) 12:40:54
- 91アンデルセン24/10/27(日) 19:04:51
- 92鑢イチカ24/10/27(日) 19:08:41
- 93トレウス24/10/27(日) 19:19:16
「な?ほど? 楽しそうだな!」
- 94ウルトラマンイミティ24/10/27(日) 19:24:30
靴から本になった……
- 95ありすとアリス24/10/27(日) 20:20:37
- 96マルクト24/10/27(日) 20:58:21
おお!!この中に入って主人公の足を切り落とせばいいんだね!
- 97佐藤勇一郎24/10/27(日) 21:10:31
凄いです!
- 98アンデルセン24/10/27(日) 21:26:55
- 99トレウス24/10/27(日) 21:29:11
- 100マルクト24/10/27(日) 21:31:48
- 101佐藤勇一郎24/10/27(日) 21:32:22
何でしょうか?
- 102ありすとアリス24/10/27(日) 21:34:24
- 103ウルトラマンイミティ24/10/27(日) 21:37:52
- 104アンデルセン24/10/27(日) 21:47:16
『ある所に、小さい女の子がいました。
その子はとても綺麗なかわいらしい子
でしたけれども、貧乏だったので、
夏のうちは裸足で歩かなければならず、
冬はあつぼったい木の靴をはきました。』
『その子の住んでいる村のなかほどに、
靴屋のおかみさんが住んでいました。
そのおかみさんはせっせと赤いらしゃの
古切れをぬって、ちいさなくつを一足
こしらえてくれていました。このくつは
ずいぶんかっこうのわるいものでしたが、
心のこもった品で、その女の子にやる
ことになっていました。
女の子の名は、カーレンといいました。』
その道を歩く女の子を見て、
皆は何故か既視感を覚えました。
何処かで、会った事があるような?
そしてようやく気が付きました。
その少女の顔を知っていたからです。
───ミゼーアだ。
幼いものの、同じ顔をしていました。 - 105ありすとアリス24/10/27(日) 21:50:27
- 106ウルトラマンイミティ24/10/27(日) 21:51:53
※あってたか忘れてしまった……
- 107防衛隊24/10/27(日) 21:55:31
- 108二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:59:54
このレスは削除されています
- 109マルクト24/10/27(日) 22:00:56
- 110トレウス24/10/27(日) 22:02:51
「………うん? このままだと…アイツの足を…?」
- 111アンデルセン24/10/27(日) 22:05:57
『カーレンは、お母さんのお葬式の日に、
その靴をもらって、初めてそれを
履いてみました。赤い靴はたしかに
お弔いにはふさわしくない物でしたが、
ほかに靴はなかったので、素足の上に
それをはいて、粗末な棺のうしろから
ついていきました。』
『そのとき、年とったかっぷくのいい
お年よりの奥さまをのせた、
大馬車がそこを通りかかりました。
この奥さまはむすめの様子をみると
かわいそうになって、
「よく面倒をみてやりとうございます。
どうか、この子を下さいませんか。」と、
お坊さんにこういってみました。
こんなことになったのも、赤い靴の
おかげだと、カーレンはおもいました。
ところが奥さまは、これは酷い靴だと
いって、焼きすてさせてしまいました。
そのかわりカーレンは、小ざっぱりと、
見ぐるしくない着物を着せられて、
本を読んだり、物を縫ったり
することを教えられました。』
アンデルセン
『無理だな。最後のページまでは
俺たちは読み続ける事しか出来ん。』
- 112トレウス24/10/27(日) 22:07:11
「……嫌な話だぜ……あーくそ…なんかスキップ機能とかねぇのか…?」
- 113マルクト24/10/27(日) 22:08:14
- 114ありすとアリス24/10/27(日) 22:11:06
- 115ウルトラマンイミティ24/10/27(日) 22:15:44
……わかりました
- 116アンデルセン24/10/27(日) 22:18:19
『さて、カレンは堅信礼をうける年頃に
なりました。新しい着物ができたので、
ついでに新しい靴まで拵えてもらって、
はくことになりました。町のお金持ちの
靴屋が、自分の家のしごとべやで、
カーレンのかわいらしい足の寸法を
とりました。そこには美しいくつだの、
ぴかぴか光る長ぐつだのがはいった、
大きなガラス張の箱が並んでいました。
そのへやはたいへんきれいでしたが、
お年よりの奥さまは、もうよく目が
見えなかったので、それをいっこう
良いともおもいませんでした。
色々と靴が並んでいるなかに、赤い靴が
ありました。なんという美しい
靴でしょう。靴屋さんは、これはある
伯爵のお子さんのためにこしらえたの
ですが、足に合わなかったのです、
といいました。』
『「これはきっと、エナメル革だね。
まあ、よく光ってること。」と、
お年よりの奥さまはいいました。
「ええ。ほんとうに、
よく光っておりますこと。」と、
カーレンはこたえました。その靴は
カーレンの足に合ったので、
その靴を買うことになりました。』 - 117アンデルセン24/10/27(日) 22:25:17
『けれども奥さまは、その靴が赤かった
とは知りませんでした。というのは、
もし赤いということがわかったなら、
カーレンがその靴をはいて、堅信礼を受けに
行くことを許さなかったはずでした。でも、
カーレンはその赤い靴をはいて、
教会へ堅信礼をうけにいきました。』
『誰も彼もが、カレンの足もとに目を
つけました。そして、カレンが教会の敷居を
またいで、唱歌所の入口へ進んでいった時、
沢山の石像や、鎧や、銅像までもが、
カレンの赤い靴を見つめているような
気がしました。それからカレンは、
坊さんがカレンの頭の上に手をのせて、
神聖な洗礼のことや、神さまと一つになる
こと、一人前のクリスチャンとして身を
保たなければならないことなどを
話してきかせても、自分の靴のこと
ばかり考えていました。オルガンが
おごそかに鳴って、こどもたちは、
若い美しい声で、賛美歌を歌いました。
唱歌組をさしずする年とった人も、
いっしょにうたいました。けれども、
カーレンはやはり、じぶんの
赤い靴のことばかり考えていました。』 - 118ありすとアリス24/10/27(日) 22:25:52
- 119ウルトラマンイミティ24/10/27(日) 22:26:21
【物語を静かに聞いているイミティ達】
- 120トレウス24/10/27(日) 22:27:24
- 121アンデルセン24/10/27(日) 22:32:35
『奥さまは、カーレンの履いていた
靴が赤かった話を、方々でききました。
そこで、そんな事をするのは駄目な事で、
礼儀にそむいたことだ。これから教会へ
いくときは、古くともかならず黒い靴を
はいていかなくてはならない、と
カーレンに申しわたしました。』
『その次の日曜は、堅信礼のあと、
はじめての聖餐式のある日でした。
カーレンは始め黒い靴を見て、それから
赤い靴を見ました。────さて、
もういちど赤い靴を見なおした上、
とうとうそれをはいてしまいました。
教会の戸口の所に、珍しく長い髭を
生やした年よりの兵隊が、松葉杖に縋って
立っていました。その髭は白いというより
赤いほうで、この老兵はほとんど、
あたまが地面につかないばかりに
おじぎをして、お年よりの奥さまに、
どうぞ靴のほこりを払わせて下さいと
たのみました。そしてカーレンも、
じぶんのちいさい足をさし出しました。
「はて、ずいぶんきれいな
ダンスぐつですわい。踊るとき、
ぴったりと足についていますように。」
と老兵はいって、カレンの靴の底を、
手でぴたぴたとたたきました。』 - 122アンデルセン24/10/27(日) 22:40:11
『奥さまは、老兵にお金を恵んで、
カレンをつれて、教会のなかへ
入ってしまいました。
教会のなかでは、誰も彼もいっせいに、
カレンの赤いくつに目をつけました。
そこに並んだ像たちも、みんなその
赤い靴を見ました。カレンは聖壇の前に
ひざまずいて、金の杯をくちびるに
もっていくときも、ただ自分の赤い靴の
事を考えていました。赤い靴が杯の上に
うかんでいるような気がしました。
それで、賛美歌を歌う事も忘れていれば
主のお祈りを唱える事も忘れていました。
やがて人びとは、教会から出てきました。
そしてお年よりの奥さまは、自分の馬車に
のりました。カーレンもつづいて足を
もちあげました。すると老兵はまた、
「はて、ずいぶんきれいな
ダンスぐつですわい。」といいました。』
ミゼーアの姿をしたカーレンは、
ただ夢見るような表情をしながら
ちらり、ちらりと自分の赤い靴を
慈しむように、愛おしむように
そんなふうに眺め続けていた。 - 123ウルトラマンイミティ24/10/27(日) 22:42:27
……これは…説明されたのに赤い靴を履いた女の子が悪いのか……
それとも赤い靴になにか魅了的な力があったのか…どちらなのでしょう - 124ありすとアリス24/10/27(日) 22:42:47
- 125佐藤勇一郎24/10/27(日) 22:47:21
- 126トレウス24/10/27(日) 22:48:03
- 127アンデルセン24/10/27(日) 23:07:15
『すると、ふしぎなことに、
そうしまいとしても、カーレンの
足が独りでに、どんどん踊り続けて
いきました。カーレンはまるで靴の
したいままになっているようでした。
そこで御者が追いかけて、カーレンを
捕まなければなりませんでした。
そしてカーレンをだきかかえて、
なんとか馬車のなかへいれました。
やっとのことで、みんながカーレンの
靴を脱がせると、カーレンの足は、
ようやくおとなしくなりました。』
『うちへかえると、その靴は、
戸棚にしまいこまれてしまいました。
さて、そのうち、お年よりの奥さまは、
重い病気にかかりました。看病は、
誰よりもまずカーレンがしなければ
ならないつとめでした。けれども
その日は、その町で大舞踏会が
開かれる事になっていて、カーレンは
それに呼ばれていました。カーレンは、
もう助からないらしい奥さまを見ました。
そして、赤い靴をながめました。
ながめたところで、別段わるいことは
あるまいと考えました。――すると、
こんどは、赤い靴をはきました。それも
まぁわるいことでもないわけでした。
──ところが、それをはくとカーレンは
舞踏会に行き、踊りだしたのです。』 - 128ありすとアリス24/10/27(日) 23:19:01
- 129トレウス24/10/27(日) 23:24:55
「………聞きたくねぇな…見たくもねぇ…」
- 130二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 23:38:24
このレスは削除されています
- 131佐藤勇一郎24/10/27(日) 23:41:04
カーレンさん!良かったですね!
- 132鑢イチカ24/10/28(月) 14:12:07
………………良い気はしないよな
- 133ウルトラマンイミティ24/10/28(月) 17:16:31
これは……
- 134アンデルセン24/10/28(月) 20:18:00
『しかし、カーレンが右の方へ行こうと
すると、靴は左の方へ踊り出しました。
段段をのぼって、玄関へ上がろうと
すると、靴はあべこべに段段を降りて、
下のほうへ踊り出し、それから往来に
来て、町の門から外へ出てしまいました。
その間、カーレンは踊りつづけずには
いられませんでした。そして踊りながら、
暗い森の中へずんずん入っていきました。』
『そこでカーレンはびっくりして、
赤い靴をぬぎすてようとおもいました。
けれども靴はしっかりとカーレンの足に
くっついていました。カーレンは靴下を
引きちぎりました。しかし、それでも
靴はぴったりと、足にくっついていました。
カーレンは、踊りました。畑の上だろうが、
原っぱの中だろうが、雨が降ろうが、
日が照ろうが、夜といわず、昼といわず、
嫌が応でも、踊って、踊って、踊って、
踊りつづけなければなりませんでした。
その夜は、とても怖い思いをしました。』 - 135トレウス24/10/28(月) 20:22:27
- 136ありすとアリス24/10/28(月) 20:25:18
- 137アンデルセン24/10/28(月) 20:28:25
『ある朝、カーレンはよく見覚えている、
一軒の家の門を踊りながら通りすぎました。
するとうちのなかで賛美歌をうたうのが
聞こえて、花で飾られたひつぎが、中から
はこび出されました。それで、カレンは、
じぶんをかわいがってくれたお年よりの
奥さまがなくなったことを知りました。
そして、じぶんがみんなから捨てられて、
神様の天使から呪いを受けている事を、
しみじみおもいました。』
『カーレンはそれでもやはり踊りました。
否応なしに踊りました。まっくらな夜も
踊っていなければなりませんでした。
カーレンはとうとうあれ野を横ぎって、
そこにぽつんとひとつだけ立っている、
小さな家のほうへ踊っていきました。
その家には首切役人が住んでいることを、
カーレンは知っていました。カーレンは
まどのガラス板を指でたたいて、
「出て来て下さい。──出て来て下さい。
──踊っていなければならないので、
私は中へ入る事はできないのです。」
と、いいました。』
カーレンの役を借りながらも、
踊るミゼーアの姿はいつの間にか、
かつて母親と対立していた時の姿へと
変わっていってしまっていました。 - 138ありすとアリス24/10/28(月) 20:31:17
- 139トレウス24/10/28(月) 20:32:13
「………」
- 140アンデルセン24/10/28(月) 20:36:49
『すると、首切役人はいいました。
「お前は、たぶんわたしがなんであるか、
知らないのだろう。わたしは、おので
わるい人間の首を切りおとす役人だ。
そら、わたしのおのは、あんなに
ぎらぎらと鳴っているではないか。」
「わたし、首を切ってしまっては
いやですよ。」とカーレンはいいました。
「そうすると、私は罪を悔い改める事が
できなくなりますからね。けれども、
この赤い靴といっしょに、私の足を
切ってしまってくださいな。」
カーレンは、すっかり罪を懺悔しました。
すると首斬役人は、赤い靴をはいた
カーレンの足を切ってしまいました。
でも靴はちいさな足といっしょに、
畑をどんどん越えて、奥深い森のなかへ
踊っていってしまいました。』
『それから、首切役人は、
松葉杖と一緒に、一ついの木のつぎ足を、
カレンのために拵えてやって、罪人が
歌う賛美歌を、カーレンに教えました。
そこでカーレンは、おのを使った役人の手に
せっぷんすると、あれ野を横ぎって、
そこを出ていきました。』
陰り始めた東の道をゆく少女と、
陽に照らされた西の道に散る血の雫は、
きっとまるで対照的に映った事でしょう。 - 141ありすとアリス24/10/28(月) 20:40:01
- 142アンデルセン24/10/28(月) 20:42:54
『(わたしは十分、赤い靴のおかげで、
苦しみを受けてしまったわ。これから、
みなさんに見てもらうように、教会へ
いってみましょう。)こうカーレンは
こころにおもって、教会の入口のほうへ
いそぎましたが、そこにいきついたとき、
赤い靴が目の前でおどっていました。
カーレンは、驚いて引き返してしまいました。
丸一週間のあいだ、カーレンは悲しくて、
悲しくて、いじらしい涙を流して、
なんどもなんども泣きつづけました。
けれども日曜日になったとき、
(こんどこそわたしは苦しみもしたし、
たたかいもしてきました。もうわたしも
教会にすわって、あたまをたかく上げて、
すこしも恥じるところのない人たちと、
同じぐらい正しい人になったとおもうわ。)
こうおもい、カレンは勇気を出して
いってみました。けれども墓地の門にも
まだ入らないうちに、カーレンはじぶんの
目の前を踊っていく赤いくつを見たので、
つくづくこわくなって、心のそこから
しみじみ悔いをかんじました。』 - 143トレウス24/10/28(月) 20:45:00
「…………」
どこからか取り出した錠剤を飲み込んだ
「ふぅ………よし…」 - 144アンデルセン24/10/28(月) 20:50:48
『そこでカーレンは坊さんの家にいって、
私を女中に使って下さいとたのみました。
そして、なまけずにいっしょうけんめい、
働けるだけ働きます、といいました。
お給金などは頂こうとおもいません。
心のただしい人びととひとつ屋根の下で
暮らさせて頂きたいのです。こう言うので、
坊さんの奥さまは、カレンをかわいそうに
おもって、うちでつかうことにしました。
そしてカーレンはたいそうよく働いて、
考えぶかくもなりました。夕方になって、
坊さんが高い声で聖書をよみますと、
カーレンは静かにすわって、じっと耳を
かたむけていました。こどもたちは、
みんなとてもカーレンが好きでした。
けれども、こどもたちが着物や、
身のまわりのことや、王さまのように
美しくなりたいなどと言い合っている時、
カーレンはただ、首を横に振りました。』
『次の日曜日に、人々はうちつれて
教会にいきました。そしてカーレンも、
一緒にいかないかとさそわれました。
けれどカーレンは、目に一杯の涙をためて、
悲しそうに松葉杖を見つめていました。
そこで、人々は神様のお声をきくために
出掛けましたが、カーレンは一人かなしく
自分の狭いへやにはいっていきました。』 - 145佐藤勇一郎24/10/28(月) 21:12:22
- 146ウルトラマンイミティ24/10/28(月) 21:15:58
一同無言である
- 147アンデルセン24/10/28(月) 21:40:15
『そのへやは、カーレンのベッドと
一脚のいすとが、やっとはいるだけの広さ
しかありませんでした。そこにカーレンは、
賛美歌の本を持っていすにすわりました。
そして信心深い心もちで、それを読んで
いますと、そよ風につれて、教会で弾く
パイプオルガンの音が聞こえてきました。
カーレンは涙でぬれた顔をあげて、
「ああ、神さま、わたくしを
お救い下さいまし。」と、いいました。』
『そのとき、お日さまはいかにも麗らかに
かがやきわたりました。天井は高く高く
上へのぼって行って、どこものこらず
金の星がきらきらかがやきだしました。
カーレンの目に、鳴っているオルガンが
みえました。むかしの坊さんたちや、
その奥さまたちの古い像も見えました。
その人たちは、飾り立てたいすに座って、
賛美歌の本を見てうたっていました。
教会ごとそっくり、この狭いへやのなかに
いるかわいそうな女の子のところへ動いて
来たのです。それとも、カレンの部屋が、
教会へと持って行かれたのでしょうか。
──カーレンは、坊さんのうちの人たちと
いっしょの席についていました。そして、
ちょうど賛美歌をうたいおわって顔を
あげたとき、この人たちはうなずいて、
「カーレン、よくここへきましたね。」
といいました。』 - 148アンデルセン24/10/28(月) 21:47:27
『「これも神様のお恵みでございます。」
とカーレンはいいました。
そこで、パイプオルガンは鳴りわたり、
こどもたちの合唱の声は、やさしく、
かわいらしくひびきました。麗らかな
温かい光が、窓からやさしく流れこんで、
カーレンのすわっている教会のいすを
照らしました。けれども、カーレンの心は
あんまりお日さまの光であふれて、
たいらぎとよろこびであふれて、
そのためはりさけてしまいました。
カーレンの魂は、お日さまの光にのって、
天の神様の所へとんでいきました。
そして、もうそこでは誰も、あの、
赤い靴のことをたずねるものは
ありませんでした。』
アンデルセン
『...おしまい、と。
酷い、気の迷いだよ。』 - 149トレウス24/10/28(月) 21:50:47
- 150ありすとアリス24/10/28(月) 21:54:26
- 151佐藤勇一郎24/10/28(月) 21:54:41
- 152ウルトラマンイミティ24/10/28(月) 21:58:28
……救われたのでしょうか
- 153アンデルセン24/10/28(月) 22:05:02
- 154トレウス24/10/28(月) 22:06:01
- 155ありすとアリス24/10/28(月) 22:10:37
- 156佐藤勇一郎24/10/28(月) 22:13:56
うーん···分かりません
- 157トレウス24/10/28(月) 22:17:51
- 158ありすとアリス24/10/28(月) 22:21:56
- 159アンデルセン24/10/28(月) 22:23:18
- 160トレウス24/10/28(月) 22:23:54
「? どうかしたのか? なにを持ってきたんだ?」
- 161ウルトラマンイミティ24/10/28(月) 22:25:20
「……カラダ探しという話があると聞きましたが」
【それは童話では無いダークロプス】 - 162ありすとアリス24/10/28(月) 22:27:23
- 163アンデルセン24/10/28(月) 22:41:00
- 164ありすとアリス24/10/28(月) 22:43:17
- 165トレウス24/10/28(月) 22:43:56
- 166ウルトラマンイミティ24/10/28(月) 22:47:17
- 167アンデルセン24/10/28(月) 22:54:01
- 168ウルトラマンイミティ24/10/28(月) 22:57:23
- 169トレウス24/10/28(月) 22:57:47
「あー…あれね…」
- 170ありすとアリス24/10/28(月) 22:57:58
- 171鑢イチカ24/10/29(火) 00:00:41
- 172佐藤勇一郎24/10/29(火) 07:56:05
幸せな王子?
- 173アンデルセン24/10/29(火) 22:16:30
- 174鑢イチカ24/10/29(火) 22:18:31
- 175トレウス24/10/29(火) 22:18:33
- 176マルクト24/10/29(火) 22:25:51
【無言でついていく】
- 177ありすとアリス24/10/29(火) 22:32:28
- 178アンデルセン24/10/29(火) 22:38:43
- 179ありすとアリス24/10/29(火) 22:41:20
- 180トレウス24/10/29(火) 22:43:16
- 181マルクト24/10/29(火) 22:49:08
おー!リアル幸福の王子だー!
- 182アンデルセン24/10/29(火) 22:49:27
- 183トレウス24/10/29(火) 22:52:16
- 184ありすとアリス24/10/29(火) 22:52:46
- 185マルクト24/10/29(火) 22:57:05
おおー!できたね!さっさとやっちゃおう
- 186アンデルセン24/10/29(火) 23:01:22
- 187ありすとアリス24/10/29(火) 23:02:37
- 188トレウス24/10/29(火) 23:03:47
- 189佐藤勇一郎24/10/29(火) 23:57:34
【頭が湯気が出ている】
- 190アンデルセン24/10/30(水) 20:17:32
- 191オベロン 24/10/30(水) 20:24:49
『ある町の上に高く柱がそびえ、
その上に王子の像が立っていました。
王子の像は全体を薄い純金で覆われ、
目は二つの輝くサファイアで、 王子の
剣の柄にはルビーが光っていました。』
『町の人はその像を"幸福の王子"と呼び、
美しい王子の像は皆の自慢でした。
「風見鶏と同じくらいに美しい」と、
芸術的なセンスがあるという評判を
得たがっている市会議員が言いました。
「最も、風見鶏ほど便利じゃないがね」と
付け加えて言いました。 これは夢想家だと
思われないように、と心配したからです。
実際に彼は夢想家じゃなかったのですが。』
『どうしてあの幸福の王子みたいに
ちゃんとできないの」 月が欲しいと
泣いている幼い男の子に、お母さんが
言いました。 「幸福の王子は決して、
何かを欲しがって泣いたりしないのよ」』 - 192ありすとアリス24/10/30(水) 20:31:19
- 193トレウス24/10/30(水) 20:49:13
「こりゃまた…いいセンスだ」
- 194鑢イチカ24/10/30(水) 20:50:31
コレからボロボロになるとは思えないくらい綺麗なんだよなぁ
- 195オベロン 24/10/30(水) 21:07:58
『ある晩、その町に小さなツバメが
飛んできました。 友達らはすでに、
六週間前にエジプトに出発していましたが、
そのツバメはまだ残っていました。
一日中ツバメは飛び、夜になってから
「どこに泊まったらいいかな」と
ツバメは言いました。
「泊まれるようなところがあれば
いいんだけれど」
それからツバメは柱の上の像を見ました。
「あそこに泊まることにしよう」と
声をあげました。「あれはいい場所だ、
新鮮な空気もたくさん吸えるし」 そして
ツバメは幸福の王子の両足のちょうど
間に止まりました。「黄金の寝室だ」
ツバメはあたりを見まわしながら、
そっと一人で言い、 眠ろうとしました。
ところが、頭を翼の中に入れようとした
とたん、 大きな水の粒がツバメの上に
落ちてきました。 「何て不思議なんだ!」
と、ツバメは大きな声をあげました。
「空には雲一つなく、星はとても
くっきりと輝いているというのに、
こうして雨が降っているなんて。」』 - 196オベロン 24/10/30(水) 21:12:57
『すると、もう一滴落ちてきました。
「雨よけにならないんだったら、
像なんて何の役にも立たないな」と
ツバメは言いました。 「もっといい
煙突を探さなくちゃ」 ツバメは
そこから飛び立とうと決心しました。
でも、翼を広げるよりも前に、
三番目の水滴が落ちてきて、ツバメは
上を見上げました。 すると───
——いったい何が見えたでしょうか。
幸福の王子の両眼は、涙でいっぱいに
なっていました。 そしてその涙は、
王子の黄金の頬を流れていたのです。
王子の顔は月光の中でとても美しく、
小さなツバメはかわいそうな気持ちで
いっぱいになりました。
「あなたはどなたですか」
ツバメは尋ねました。
「私は、幸福の王子だ」
「それなら、どうして
あなたは泣いているんですか」と、
ツバメは尋ねました。
「もう僕はぐしょぬれですよ」』
黄金に輝く王子の像は、やはりどこか
既視感のある顔をしていたのだった。
思い出せない、というわけではなく
だんだんピントが合わさる感覚はあり、
もう少し見つめていれば思い出せそうだ。 - 197ありすとアリス24/10/30(水) 21:15:22
- 198トレウス24/10/30(水) 21:20:34
「さてさて…誰が出るかな…?」
- 199オベロン 24/10/30(水) 21:38:12
『まだ私が生きていて、人間の心を
持っていたときのことだった」と像は
答えました。「私は涙というものが
なんなのかを知らなかった。というのは
私は広い美しい宮殿に住んでいて、
そこには悲しみが入り込むことは
なかったからだ。 昼間は友人たちと
庭園で遊び、夜になると大広間で
先頭切ってダンスを踊ったのだ。
庭園の周りにはとても高い塀が
めぐらされていて、 私は一度も
その向こうに何があるのかを
気にかけたことがなかった。
周りには、美しいものしかなかった。
廷臣たちは私を幸福の王子と呼んだ。
実際、幸福だったのだ、もしも快楽が
幸福だというならば。私は幸福に生き、
幸福に死んだ。 死んでから、人々は
私をこの高い場所に置いた。ここからは
町のすべての醜悪なこと、すべての
悲惨なことが見える。 私の心臓は
重たい鉛でできているけれど、
それでも泣かずにはいられないのだ」
皆の記憶のファインダーの中で、
ぱちん、とぼやけていたピントが合う。
───ハイドラだ。この王子の像は、
昔のハイドラと同じ顔をしているのだ。 - 200ありすとアリス24/10/30(水) 21:41:41