- 1二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:16:06
- 2二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:17:26
ん、立った
こんな感じで先生のことガチ目なカズサが色々頑張る話投げていく
短いけどよろしく - 3二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:18:06
2.
「先生、たまには私も書類整理手伝おっか?」
「いやまぁ、当番のときは当然としてもさ。こうして勝手に来ちゃうときもあるし……」
「毎回ただ入り浸って先生の話し相手になったり、留守番したり掃除したりするだけってのも……ね?」
「ほんと? うん、頑張ります。……小難しいのはもうちょっと慣れてからで……あはは」
「……………………うわ、目が滑る。字ぃ細かっ」
「だ、大丈夫っ。大丈夫だから。ちょ、ちょっと目薬差させて……」
「……………………」
「………………」
「…………」
「……せんせ。私先生のこと、世界で一番尊敬するよ……がくっ」 - 4二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:19:17
3.
「ふゎ……あふ。……ん? あっ、せ、先生……あくび見てた?」
「ウソ、見てた! うあー私絶対変な顔してた……」
「う、うん……少し寝不足、かな。最近サブスクで面白いドラマ見つけちゃってさー……」
「肌に悪いのも分かってるんだけど、ついつい……」
「え、興味あるの? でも恋愛ドラマだよ? ど、どういう……って……」
「……んと、その。学校の教師に恋する……女の子の話……です」
「て、照れてませんけどぉ!? 全ッ然、これっぽちも! 照れてないから! 先生とはまっっったく関係ないし!」
「もー! 笑うなー!」 - 5二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:20:22
4.
「……あれ、こんなところで奇遇だね先生?」
「トリニティに何か用? うん、私はちょっとランニング」
「そ、一応鍛えてんの。今日は学校に学習用のBD受け取りに行って、スイーツ部は休みだからそのままトレーニングって感じ」
「このあとは射撃訓練でもしようかなって――ん、なに?」
「どうしてって……先生にいつ招集されてもいいように、ね。大変な任務や依頼だってあるでしょ?」
「そりゃ、私としては日常を穏やかに過ごせればいいんだけど。そうも言ってられないし」
「今の私があるのは、先生のおかげなんだから。先生との日常を守るために、私は戦います」
「……なーんて、気取っちゃった。でも本気でそう思ってるから」
「だからいつでも呼んでいいよ。うん、約束」 - 6二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:21:41
ほしゅ
- 7二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:21:47
5.
「せんせ、今日はほんとにありがと! ぃよっし、限定マカロンついにげっと〜♪」
「開店前から3時間待ちは流石に疲れたね……大丈夫?」
「あはは、ふらふらだね。あっちのベンチで休もっか。おやつはもちろんこれね!」
「ふふふっ……アイリたちに自慢しちゃおっと。こないだみんなで並んだんだけどさ、直前で売り切れ!」
「もーさいあくーってガッカリしてたら、後ろに並んでた不良たちも暴れ出しちゃってさ……はぁ、災難だったよ」
「……ん? うん、別にいいよ? 先生と食べたかったんだもん、今日は」
「遠慮しないで。先生と並んでた時間は疲れる以上に楽しかったから」
「まぁ他の生徒の話はちょっと……いやうん、気にしないで。私もイチ生徒ですので。私だけ特別じゃないのは分かってます、ので」
「と、とにかく! 今はこの限定マカロンを食すとき、だよ」
「――ぉ、おいしすぎぃ……しあわへ……♡」
「はっ!? せ、先生! ニヤニヤしないで! もー!」 - 8二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:23:18
6.
「せーんせ。お疲れさま、で」
「す? あれ、寝てる……?」
「うわ、栄養ドリンクの缶やば。また徹夜かぁ……」
「ほんと、お疲れさま。毎日色んな学校に顔出して、いつも誰かに手を差し伸べて、戻ってきて書類仕事して……」
「……いつまでも元気でいてよね。先生」
「大人だからって子どもに甘えちゃいけないなんてこと、ないんだよ?」
「この際……私じゃなくてもさ。誰にでもいい……甘えていいんだから」
「………………やっぱやだ。私にだけ甘えてほしい」
「私も頑張るから。先生の傍に立って、支えるから」
「疲れたら一緒にスイーツ食べよ? それでまた頑張ったらいいの」
「……ゆっくり休んで。私が見てるから」 - 9二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:24:28
7.
「げっ、先生……」
「や、『げっ』はないよね『げっ』は……あははは、はは……」
「ちが、こ、これは…………はい、不良に絡まれたので撃退しました……」
「つ、通報!? そんな大ごとになってた!?」
「え……け、怪我はない、けど……。うん、正直そんなに強くなかったから、こいつら」
「えっ。懸賞金かかってたの? ……これで?」
「は、はぁ。なるほど、私の身が危ないと思われたから通報……あはは、そうだったんだ」
「……へへ。まだまだ強くなれるんだ、私」
「うっ! はい、ちゃんと反省してます……ごめんなさい先生っ」 - 10二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:26:40
8.
「はぁぁ〜〜〜……」
「……ん、なに先生。フードが気になるの?」
「今日は髪型が決まらなくて……恥ずかしいから頭隠してんの」
「先生が良くても私が気にするの。そんなんじゃモテないよ先生」
「いやモテすぎなんだけどさ……。なんでそんなノンデリなのにモテんの?」
「……挙げ句の果てにノンデリの意味を知らないと申しますか。そーですかそーですか」
「別に知らなくてもいいよ、こっちが勝手に僻んでるだけですしー」
「直すからって……なんかせんせ、ダメ彼氏みたい」
「…………もしかして先生のこと好きなみんな、そういうのが好みだったり……?」
「な、なんでもないっ。こっちの話」
(私は……か、かっこいいとこも知ってるし? ダメなとこばっかりじゃないからね、先生は!)
「あれ、これみんなもそう思ってるんじゃ……なんでもないってば先生! そーゆーとこがノンデリだっての!」 - 11二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:28:10
9.
「…………せんせ」
「……先生。せーんせ」
「先生っ」
「せーんーせーいー」
「すき」
「先生、すき」
「……先生。だいすき」
「――こんなこと言えたらなあああああもおおおおおおお」
「はっ先生からモモトークっ」
「私のこと、すき?」
「って聞けるかばーかばーか私のばーか!」
「……はあ。言えたらなぁ……」 - 12二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:29:26
10.
「にゃーんにゃ、にゃにゃにゃんにゃにゃ、にゃ♪」
「……あのさ先生。私、猫が嫌いだって言ったよね? わりと屈辱的なんですけど」
「癒やしがほしいったって私がこんなことするよりまず寝なよっ、絶対寝た方がいいって!」
「謝られても困る……。そもそも私じゃなくても良くない? こう……猫耳の生徒なら他に何人もいるわけだしさ」
「……私がいいの? なんで……」
「私なんて、ロクに先生の手伝いも出来ないし……ただスイーツ持ってきて無理に休ませようとしてるだけ、だし」
「…………ん。ちょっとは書類にも目を通せるようになっては来たけど……でも、それでも他の子の方が絶対――」
「あうっ……ぅ……。なんで、そんな……」
「……うん。私、もっと頑張るから」
「もっと……」
「…………もっと撫でて、ください」 - 13二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:31:17
11.
「あ゛ーーーーーーーー」
「せんせいせんせいせんせいせんせいせんせい」
「すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきだいすき」
「うあああああああああああせんせええええええええ」
「あいらーびゅーーーーーーー!!」
「はぁ、はぁ……」
「むなしい……ばにたす……」
「せ、先生だって絶対私のこと好きじゃん……あんなふうにさぁ! されたらさぁ! 勘違いするじゃん! ねぇそうでしょ!?」
「誰に言ってんの私……。先生好きすぎて頭おかしくなりそう」
「はぁ」
「今日も行っていいかなぁ」
「…………行こ」 - 14二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:33:06
12.
「せんせ、ココア淹れたよ」
「はーい休憩〜。根を詰めても良くないって何度も言ってるよね?」
「ほら、マシュマロ入りだよ〜。甘くて美味しいよ〜?」
「ふふっ。はい、私の隣ね。お疲れさま、です」
「テレビつけよっか……この時間の番組あまり知らないけど」
「先生はいつもどういうの見てるの? あーニュース……そうね、大人だもんね」
「私も見た方がいいかな。……新聞? 余計に見ないや……あはは」
「あ、でも……先生の仕事を手伝うならそういう知識も必要、か。なら頑張れるかも」
「うん、私も先生にふさわしい大人にならないとね」 - 15二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:35:51
13.
「いっ……たたた、たぁ……」
「うぅ……しくじったなぁ。あんなところに地雷なんて……ほぼ直撃だったし」
「うん、平気……半月は入院だって言われちゃったけど」
「頑丈な人はもっと早く回復するんだろうね……はぁ、才能が羨ましい」
「……え、ちょっと先生……そんな思い詰めた顔しないで。大丈夫だから、これくらい」
「もう、必死すぎ。私より依頼が失敗しなくてよかったーくらいに思っといてよ」
「しばらく先生の力になれないのは悔しいけど、無理して先生の負担になる方がよっぽどイヤ……かな」
「私よりも頼りになる子はたくさんいる。一応戦友なんだから、それくらいは信頼してるよ。先生を必ず助けてくれる、ってね」
「……んにゃっ、も、もー。急に撫でるの禁止!」 - 16二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:37:37
14.
「…………」
「……2週間横になってるのも暇だな……」
「ギプス外れたら外へスイーツ買いに行こうかな……いやいや、万が一不良どもに出くわしたらまずいよね」
「先生、どうしてるかな」
「変なことに巻き込まれてないかな」
「他の子と仲良くなってたりして」
「……それはしょうがないけど。先生だし」
「…………私のこと、あんなに心配してくれるなんて。やば、嬉し」
「ある意味両想い……みたいな? なんて、ふふっ」
「お見舞い……来てくれないかなぁ」 - 17二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:39:55
15.
「ほ、ほんとに来た……!」
「や、こっちの話……。ありがと、せんせ。わざわざ来てくれて」
「すっぴんだし髪ボサだし、ご覧の通りだし……もう何もかもダメ女なんですけど」
「いやいや先生は悪くないよ、謝んないで。私もイヤだーって暴れるような元気はさすがにないし」
「……知ってる? あんまり褒め言葉じゃないよ、すっぴんでもかわいいって。うん、ひとつ賢くなったね先生」
「……………………訂正。先生にかわいいって言われたら無条件で嬉しいかも、私」
「他の子には言わないでね? ……ううん、言ってもいいけど、内心は私が一番かわいいって思っててほしい」
「……なに言ってんの私!? ちょ、忘れてせんせっ、ちょっと弱気になっただけだから!」
「もー、早く退院したい!」 - 18二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:42:16
16.
「復帰! しました!」
「本当にご迷惑をおかけしまして……はい。お詫びのチーズケーキ、です」
「あはは、実は私が食べたかったやつ。だって結局2週間、ほとんど病院のベッドの上だったんだよ?」
「部活のみんなや宇沢もお見舞いに色々持ってきてくれたけどさ。やっぱり先生とのスイーツタイムは格別、かな」
「先生、寂しかったの? えー、でもたった半月だよ? そんなに? へぇ……そうなんだ」
「……私も。お見舞いに来てくれただけじゃ、全然足りなかった……寂しかった」
「先生にもっと会いたかったよ」
「うわ、恥ずっ……絶対いま顔赤くなってる」
「ふふ、先生も赤いよ。……嬉しい。同じ気持ちなんだ……やっぱり」
「…………」
「……先生」
「私、先生のこと」
「…………ううん、なんでもない。ほら、チーズケーキ食べちゃお。せんせ、こっち来て座って!」 - 19二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:44:10
17.
「――はっ、はっ、はっ……」
「ど、どのくらい……走ったかな……」
「はぁ、はぁ……もっと、もっと。病み上がりなんて関係ない」
「先生と、もっと一緒に居られるように」
「先生を、一番近くで守れるように……」
「先生の、笑顔を……スイーツ食べてるときの、あの笑顔を……」
「私が守りたい……!」
「他の子じゃ……やっぱり、いやだ」
「先生の一番に……なりたいよ」 - 20二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:45:58
18.
「先生、今日の任務は?」
「うん、りょーかい。市街地なら任せて」
「……よし。この辺は安全確保できた」
「リロード確認。おっけ、進もう」
「ああもう、ゆっくり食べる暇もない!」
「――これで終わり!」
「お疲れー。久しぶりに実戦に出たけどなんとかなったね」
「あ、せんせ。どう、役に立てた?」
「ぅにゃ!? ちょっと、先生! 大丈夫だから、どこも怪我してないって! みんな見てるし! やめろー撫でるなー!」 - 21二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:47:55
19.
「はあ、もう……恥ずかしかった。先生のバカ」
「ほんとに大丈夫だよ。心配してくれたのは嬉しかったけど、せめて2人きりのときにしてよ……今みたいに」
「うん……ふふ。せんせ、私のことばっかり心配してたらみんな嫉妬しちゃうよ」
「いやそこで『なんで?』って顔するのはやばい。うん、超やばい。襲われるってか刺される」
「刺されないようにしてよね、ほんとに。……誰かひとり、特別扱いしちゃダメだよ」
「一番を決めちゃダメ。先生なんだから」
「……ね。先生の口からそう言って。ダメだよ。ダメ」
「ダメ、なのに」
「………………なんで、ずっと撫でてくれるの?」 - 22二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:50:09
20.
「ダメだってば……勘違い、しちゃうよ」
「先生は、先生なんだから。生徒みんなの、先生でしょ?」
「……私が怪我するの、そんなにイヤだった? 私のこと、ずっと心配だったんだ?」
「ちょっと怪我しただけじゃん。たった2週間、だったじゃん。なんてことなかったのに」
「痛かった? 先生が? なにそれ……変なの。胸が張り裂けそう、とか……ドラマみたいなこと、言っちゃってさ」
「…………」
「……そ、か。そう、なんだ」
「………………せんせ、私のこと、好き……なんだ?」
「…………えっと……その」
「…………」
「……うん」
「――私も。あなたのことが、大好きです」 - 23二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:50:23
区切り
- 24二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:16:25
いい…
- 25二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:27:15
ん、再開
- 26二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:28:22
21.
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「……ふへ」
「告白、されちゃった」
「返事、しちゃった」
「…………ふへっ」
「わたし、せんせ、こいびとなんだ……♪」 - 27二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:30:45
22.
「オハヨ、ゴザマス」
「……ハイ」
「ヨロシク、デス」
「…………」
「……センセ、チョット」
「――むりむりむりむりむり! どうしろっての!? 私たちどういう会話してたっけ!?」
「と、とりあえずやるべきことやろ!? 大丈夫、やれるから! ね!?」
「確認しなくていいから! 恋人確認ヨシッ! じゃないからぁ!!」
「あと! あとにして! 仕事全部終わってから!!」
「……大好き!! これでいい!?」 - 28二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:32:40
23.
「……ね、せんせ」
「恋人って……なにするんでしょう、か?」
「や、手は繋いでる……けど。どっちかって言うと握手じゃない、これ?」
「こ、恋人握りとか……してみる?」
「……ん、ぉお……。いい、かも」
「あぁ、なんだか安心する……。あったかい……先生の手」
「ドキドキしてる? 本当かなー。音、聞かせて?」
「うわ。うわうわうわ……だ、大丈夫? めちゃくちゃどっくんどっくんしてるけど」
「……死なないでよ? せっかく恋人になれたんだからさ♪」 - 29二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:35:46
24.
「ひとつ、思いまして」
「その、ですね。先生って……今まで恋人とか、いた?」
「べ、別に? 先生の初めての恋人じゃなくても? 私はどうでもいいんだけどね? 先生は大人だから、そりゃもう色んな女性を手篭めにして」
「えっほんとにいたの」
「……キヴォトスに、来る前。そっか……そうだよね。うん……」
「待ってよ、じゃあさっき手ぇ繋いだだけで心臓ばっくばくだったのはなんなの」
「……え。あ、違う? 見栄張った? はぁ、もう……」
「…………え。そう……だったんだ」
「先生の告白、断るヒトがいるなんて信じられない、けど……」
「ううん。ありがと、話してくれて」
「……それでも、また勇気出して、私に告白してくれたんだよね。怖く、なかった?」
「……どこにも行かないよ? あんな怪我くらいで先生を置いてどこかに行ったりしないよ。うん……死んだり、しない」
「私を失う方が怖かった、なんて……ほんとドラマみたい。そんな……そんな、気持ち。聞かされちゃったら、さ」
「私……先生以外の男の人、見えなくなっちゃうよ……?」 - 30二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:38:53
25.
「…………昨日、部活でさ」
「……最初、ナツに。なんで浮かれてるのかって、煽られて、流れでバレて。いや、いつ言おうか迷ってただけなんだけど」
「アイリ、おめでとうって、よかったねって抱きしめてくれて」
「それで……ヨシミは」
「……ヨシミ、泣いてた。泣いて、それでも笑って……祝福してくれた。先生のこと頼むわね、って……」
(きっとヨシミは……ヨシミも、先生のこと――)
「なんで謝るのよ、って。世界で一番幸せになれって……。先生を幸せにしてやりなさい、って……!」
「……せんせ」
「絶対、ぜったい。幸せになろ?」
「先生を、一生幸せにする」
「だから、先生。私を一生、幸せにして……ください」
「……ぐす。うん、愛してる。私も愛してるよ」
「愛してます――ん、ぅ……」 - 31二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:41:32
26.
「……涙でしょっぱい」
「……もう1回」
「ん」
「もっかい」
「……んっ」
「抱っこして。うん――ん……ちゅ」
「せんせ。キスって……こんなに素敵なんだね」
「え、なんで今更照れんの……変な人」
「ね、もう1回」 - 32二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:43:27
27.
「――はい先生、こっちの資料まとめたよ」
「おっけー、それ頂戴。あ、これ判子押し忘れてる」
「ふう。ちょっと休もっか」
「ふふ、でしょ? やっと慣れてきたかな。毎週通い詰めて手伝ってたら流石にね」
「あぁうん、それは平気。ちゃんと部活も両立してます。うん、相変わらず仲良くバカなことやってるよ」
「勉強もそこそこ……新聞取るようになって、活字読む機会が増えたから頭の回転も早くなってたりして?」
「先生の教えが活きてる、って感じ。ニュースも見てるよ」
「ふふ。先生、色んなとこに顔出してるから、新聞でもニュースでもほとんど毎日話題に上がってるよね」
「生徒として、恋人として誇らしいな。私ももっと頑張ろって思えるよ」
「いつもお疲れさま、です。愛してます、せんせ♪」 - 33二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:45:15
28.
「――ね、せんせ」
「このお腹の傷痕……もしかして、あの事件のときの」
「ううん、謝らないで。責めてるわけじゃないよ。ただ……」
「ただ、私がそのとき傍にいたら。あなたは傷を負わずに済んだのかな……って」
「……難しかったかな。私じゃ守れなかったかな」
「…………」
「…………」
「……そっか。うん……そうなんだね。分かった。先生がそう言うなら……私は何も言わない」
「誰よりも生徒のためを思って行動するあなただから、私は好きになったんだ」
「だから……私も。誰も恨まない。先生が赦すのなら、私も赦す。それが愛する人への最大の敬意だと思うから」
「先生の全てを、愛するよ」 - 34二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:47:28
29.
「あんなかっこつけてから始まったのに何もできなかった……」
「ねぇ私ちゃんとできてた??」
「途中からワケ分かんなくなってた」
「いやなんか……もう、すごすぎて」
「先生は?」
「……そ、そう。それは何より、でした……」
「ううん、全然痛くなかった。うん……」
「人肌ってこんなにあったかいんだね」
「うん……おやすみなさい。大好き。愛してます」
「あいして……る…………」
「…………すやぁ」 - 35二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:49:36
30.
「……………………んぅ」
「……あさ」
「えっどこ、ここ?」
「あ」
「先生の家だった」
「おお……。先生のシャツ」
「……大きい」
「おはよ、せんせ」
「大人って朝早いんだね。さすが♪」
「うん、トーストで大丈夫。ありがと」
「んっ……んふ。目覚めのキス――より微妙に遅いけど、幸せ♪」 - 36二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:52:00
31.
「せんせ、だっこ」
「んー。今日は甘えたい気分」
「ダメ? せっかく今日1日お休みなんだし、先生だっていちゃいちゃしたくない?」
「うむ、素直でよろしい。じゃ、だっこ」
「ぎゅー……ふふっ」
「ぅにゃ、……う〜……。猫じゃないってば。喉ごろごろしない、くすぐったいだけだよ」
「もー、やぁだ。上の耳こちょこちょしないでったら……先生きらい」
「ウソ、すき」
「だいすき」
「ん……ちぅ」
「うふふっ……♪」
「ふにゃあっ!? な、なに!? で、電話……う、うん出ていいよ」
「――トリニティとゲヘナの不良どもが? はァ!?」 - 37二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:54:26
32
「大丈夫、私も出るよ。ここんとこおとなしかったのにいきなり縄張り争いだなんて、バカじゃないの!」
「そんな兆候なかったのに……あぁもう! これだから不良は!」
「……私もそうだったけど! 油断してるところに大きな一撃! そりゃ効果的ですよ、ええ!」
「あぁイライラする……!」
「先生との……のんびりいちゃいちゃお家デートの邪魔しやがってぇ……!!」
「先生、急ぎでしょ。とりあえずは私1人でもいい……増援はあとからで大丈夫」
「私がぶっ潰して――ううん、違う」
「イライラするな、私……。すぅ…………はぁ。……先生、任せて」
「私が、止めてみせる」 - 38二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:57:15
33.
「――へえ。その名前、知ってるんだ」
「悪いけど、それもう封印してるんだよね。まぁ……色々やらかしたし、言われるのも仕方ないって割り切ってるけど」
「何にせよ、この辺はもうあんただけだよ、意識あんの。そ、ぜーんぶ私がやった」
「いやいや、全員気絶だから。そんであんたもその仲間になる予定」
「なんで、って……そりゃ、大切な人たちとの日常を守るため?」
「……笑ってもいいけど、今にも漏らしそうじゃん。強がんなって」
「ねぇ、あんたはさ」
「大切な人、いる? 好きな人」
「いない? そ。私はね、そんな大切な人のために強くなりたいって思った」
「誰よりも傍にいて、守りたいから」
「私はもう、ただ自分に酔って喧嘩に明け暮れてた頃の私じゃない。あの頃より、何倍も、何十倍も……強くなれた」
「ううん。大好きな人のためなら、いくらでも強くなれる」
「だから負けない」
「――話しすぎたね。それじゃ、おやすみ」 - 39二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:59:14
35.
「……やりすぎた」
「新聞に載っちゃった」
「ニュースになっちゃった」
「トリニティとゲヘナ、大規模不良抗争……たった1人の英雄により7割制圧――」
「英雄とか冗談きついっ、これもうイジられるの確定じゃない!?」
「先生、シャーレの権限とかで情報操作できなかったの!?」
「ああ……私の顔がっつり映ってる……終わった……私の平穏な高校生活がぁ……」
「私は先生といちゃいちゃしたかっただけなのにぃ……うぅ〜〜〜……!」
「なぐさめてせんせえ〜……」
「ん……ちゅーすきぃ……」 - 40二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:01:31
36.
「…………寮の周り、マスコミがすごくて」
「とてもじゃないけど生活できないので。というか他の生徒の迷惑になっちゃうので」
「しばらく先生の家に泊めてください」
「うん……よろしくお願い、します」
「……そっか。同棲だと思えばいいのか」
「えへへ」
「フツツカモノですが……え、気が早い? そんなことないって♪」
「それじゃお邪魔しま――じゃなくて」
「ただいま、あなた」
「だから早くないって〜♡」 - 41二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:03:26
37.
「ペアの食器見ると急に同棲感増すね」
「えへ。色々揃えてくれてありがと。ほぼ着の身着のままって感じだったから助かったよ」
「……こんなに甘えちゃってよかった? だって、元はと言えば不良たちだけど、半分は私の単身突貫のせいだし」
「……うぅ。もーダメ……先生に甘やかされてドロドロに溶けちゃう……」
「責任取ってくれる?」
「………………へ」
「ゆび、わ……?」
「はあ?!」 - 42二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:05:43
38.
「いや、あの」
「た、ただのペアリングとか……そういう問題じゃなくない?」
「朴念仁でノンデリでクソボケの先生が、そんな」
「あ、ごめん言い過ぎた。ごめんて」
「ほしい、です」
「……私の人生、代わりに全部あげるから」
「先生の人生、私にください。全部」
「いやここで先生が泣くの!? 絶対私だったでしょ流れ!」
「やだ、もう……ほんと、泣かないでよ。私まで……泣いちゃうじゃんかぁ」
「ひぐっ……う、ぇ」
「ぇぇえ……ぅぁぁああん……!」
「だいすき……だいすきだよ……っ」
「んっ……またしょっぱい……。ふふ、ふふふっ……♪」
「何回でも言うよ――愛してる、って」 - 43二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:08:23
39.
「――いつもありがとう、先生」
「うん、なんか急に言いたくなって」
「感謝の抱っこしたげる」
「……私がしたいだけだけど」
「ん。あったかあったか……ふふふ」
「なんかさ、私ちょっと背が伸びた気がするんだよね」
「だって、」
「……んっ。キス、しやすくなったもん」
「実は、前はつま先立ちで結構きつかったりして」
「もうそんなに時間が経つほど、先生とずっと一緒にいたんだなって」
「うん。だから、ありがと。これまでも一緒にいてくれて、きっとこれからも一緒にいてくれるあなたへ」
「ずっとずっと、ありがとう」 - 44二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:11:01
40.
「――なんだか、あっという間だったね。結婚式」
「みんなわんわんボロ泣きしちゃってさ。かわいいとこあるんだから、全く」
「そ、そりゃ私だって泣くよ……。先生だって泣いてたくせに」
「宇沢はいつもどおりだったね。色々テーブル回って盛り上げてくれてたから、また今度お礼しなきゃ」
「ふぅ……。ドレス素敵だったし、先生のタキシードも最高にかっこよかったなぁ」
「ウエディングケーキの味も、一生忘れられないね……」
「……って、なんか振り返っちゃったけど。これからだもんね。これから、一緒に生きていくんだよね」
「うん。私も、きっといい奥さんになるから」
「毎日キスして、毎週手を繋いでデートしたい。って、これはいつもと変わんないか。んー……そう、それでね」
「いつか子どもが生まれて、いつか大きくなって、いつか私と先生みたいに素敵な誰かと一緒になるのを見守って……」
「それから2人で、ゆっくり色んなところへ旅行して、同じものを見て、感じて……」
「お互いしわくちゃになっても、ずっと一緒にいるの」
「きっと幸せだよね。そんな未来」
「ね、もう一度誓わせて。病めるときも健やかなときも、あなたを愛して支えます――私の旦那さま♪」 - 45二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:13:57
XX.
「――おかえりなさい、先生」
「えー大丈夫だよ……出迎えくらいさせてよね」
「あー、せんせ……また生徒にプレゼントもらってる。そりゃ断ったら可哀想だろうけどさ」
「ねー、モテちゃって困るねー?」
「うん、今日も蹴ってきたの。元気すぎ」
「ほーら、パパが帰ってきたよ。おかえりーって――」
「!! ね、分かった? 蹴ったでしょ、お腹」
「ふふっ……もう少しで逢えるね」
「せんせ。……うん、先生だよ? 私を支えて導いてくれた人だもん。ずっと先生」
「もっとパパって呼んでほしい? んふふ……どうしようかなぁ」
「えー? どうしても?」
「じゃあ仕方ない。家族会議しよっか。時間、あるでしょ?」
「そう。ご飯の前に……」 - 46二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:14:17
- 47二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:14:57
ん、以上
改めて見ると終盤駆け足だった、反省 - 48二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:50:24
満足でした😭
- 49二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 17:11:01
どうもありがとう
もっと夜に投げるべきだったかもしれない - 50二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:36:59
おつ
このしっとりとしたカズサ好き - 51二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:39:03
先生は喋ってないのになんて言ってるか理解できる
- 52二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 19:11:34
読み返してふと思った。これカズサの一人芝居に見えるな
※先生はちゃんと存在してカズサと愛を育んでいます - 53二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 19:18:49
そのコメント見て落語一席やってるカズサ想像しちゃった
- 54二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 19:24:15
素晴らしい純愛を見せてもらった
ありがとう - 55二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:17:22
ちゃんと純愛に見えていたらよかった