- 1二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:29:17
「先生、明日は空いていますか?」
シャーレの先生、いや、今はおでんをつつくしがない女が座る中、尾刃カンナは口を開く。
幸い、時間自体はいくらでも用意できる。今の彼女には、一生に1回取れれば良いほうだとまで言われていた有給の存在があったからだ。
普段であればいち企業のような休暇が取れたかもしれないが、今はそんなことを言っている暇がないというのが現実である。
互いに役職を忘れ、日々の愚痴であったり、相談であったり、時折大将を巻き込んでまで進む話もあった。そんな中で、真剣な面持ちでこちらを向くものだから、何かがあるのかと身構えてしまう。
どうかしたのか、と聞くと、カンナは照れくさそうに笑う。
「いえ…ただ、先生と一緒にいたいと、そう思っただけで…お忙しい中でこのように時間をとっていただいているものですから、いずれは話し合いたいと思っていたもので」
話し合う、とは何事か。近頃世間を騒がせている怪盗か、それとも事務的な話なのか、はたまた強盗などの処遇についてか。とにかく、大将にも聞かれたくないことだということになる。
ただ、それでも一緒にいたいと言ってくれるのは、私にとっては何事にも変え難い嬉しさがあった。
先生、もとい私はこくりとうなずいて、「いつでもいいよ」と返す。するとカンナは下がった広角を持ち上げて、慣れない様子で笑うのだ。
それが可愛くて、つい甘やかしてしまうのは悪い癖だと思う。
先生は腰にたばねられた鍵束の中から、慣れた手つきで鍵を取り出してカンナに手渡した。互いの手が触れ、カンナの顔がほうっと赤らむ。 - 2二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:29:58
「せ、先生!?この鍵は……!?」
「シャーレの鍵。ま、私が普段使ってるちっちゃい部屋のヤツだけどね」
手渡された鍵をまじまじと見つめ、それを胸ポケットにしまい込む。時刻は既に23時を回り、大将も片付けを始める時間だ。
ふと、いつか機会があれば、カンナを芝関にも連れていきたい、と。そう思った。案外ラーメンは嫌いではなさそうで、それはここの雰囲気ともよく似ている。
「いつでも来ていいよ、カンナなら歓迎だから」
きっと気に入ってくれるんだろうな、と思いながら、背を向けるカンナに手を振った。
その後しばらくして、モモトークに1件の通知が届く。
『明日早朝、お伺いします』
そんなに畏まらなくていいのに、とも思うが、それもカンナの良い所なのかもしれない。 - 3二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 14:35:41
という訳で、いらっしゃいませ。
バーボントキです。私のこと覚えてますか?ぴーすぴーす。
ずいぶんと前に開店してからしばらくご無沙汰でしたから、そろそろ寂しいかと思って帰ってきましたよ。
どうやらお通しなる文化があるらしいじゃないですか。
私もお通しとしてSSの続きを用意したので、まずはこれでも読んで落ち着いてください。
まあ、まだ途中なんですけどね。
モチベーションにも繋げたいので完成するまでの間にいろんなSSを読ませてほしいな〜と思ってます。
某日、焦がれて | Writening「先生、明日は空いていますか?」 シャーレの先生、いや、今はおでんをつつくしがない女が座る中、尾刃カンナは口を開く。 幸い、時間自体はいくらでも用意できる。今の彼女には、一生に1回取れれば良いほう…writening.net - 4二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:02:11
しまった!バーボンスレだ!!
- 5二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:15:50
どんな話が読みたいか、キャラとかシチュを言ってみな!(CV.小清水)
- 6二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 15:20:39
- 7二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:35:14
バーボンセイア意外のバーボンスレ久々に見た気がするな