ミネ団長についてどう思っているか…ですか?

  • 1二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 17:01:07

    (何かと衝突することも多いですが悪い人ではないですし)

    (その高潔な精神は本物。彼女なりにトリニティをより良くしようと考えてのこと)

    (芯の強さや行動力は尊敬に値します。私に無いものを持っていらっしゃる…羨ましく思うこともありました)

    「以前からずっと……お慕いしております」

    「こうして口にすると少々気恥ずかしいですが」フフッ

    ザワザワ…

    「ミネ団長とはシスターフッドと救護騎士団という垣根を越えて共に手を取り合い…互いに(トリニティを)支え合っていこうと契りを交わした仲です」

    「これはシスターフッドの長としての意見ではありません。“私個人の”偽りない“想い”です」

    「ですから今回の件も皆さん過剰に反応せず、今後も救護騎士団とはしっかり連携を……皆さん?」

  • 2二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 17:07:50

    何やってんだよ!団長!…じゃねえ!サクラコ様!

  • 3二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 17:08:02

    おいおいおいおい

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 17:12:29

    気ぶりシスフ生「そこまでおっしゃるとは……! 私たちも全力でサポートさせていただきますわ!」

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:22:32

    (ねぇ聞いた…?あのお二人お付き合いを…)ヒソヒソ…

    (シスターフッドと救護騎士団が手を組んだようなものね…)ヒソヒソ…

    (今の話…!シスターフッドと救護騎士団が手を…?ナギサ様に報告しなければ!)

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:24:03

    >>5

    (ナギサの胃が破裂する音)

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:25:44

    救護騎士団とセイアが泡吹いて倒れちゃう

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:27:17

    ナギサ「ミカさんGo」
    ミカ「ナギちゃんちょっと落ち着いて。どうせあの二人だから何かの間違いに決まってるじゃんねってかおしりぺちぺちするのやめナギサ「ミ カ さ ん G o」

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:29:18

    サクラコ様はミネ団長とくんずほぐれずの交際をされているとおっしゃっています!

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:30:09

    シスターマリー?!

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:31:49

    >>8

    ミカ「だからペチペチやめなってやめ、やめろ、ケ ツ ひ っ ぱ た く よ?」

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 19:25:09

    ちょっとまんざらでもないミネ団長…?

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 19:38:26

    モチベ高い団員「団長がシスターフッドの手中に!」「きっと卑劣な手を使ったに違いない!」「おのれシスターフッド!」

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:14:34

    >>9

    背景がGo!になってて草

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:22:55

    ミネ「貴方の御言葉は…正直嬉しいのですが、私の立場としてはシスターフッドの秘密主義についてもっと腹を割って話して頂かないと、その」

    サクラコ(……確かに私とミネ団長個人の契りだけでは、組織としての協調には不十分かもしれない……シスターフッドの秘密を全てとはいかなくとも、曝け出すことをしなければ得られない信頼もあるでしょう。…腹を割って話すですか、以前の謝肉祭ではお互いのズレですれ違いがありましたし、私から歩み寄らねば……シスターでない人達は一緒にお風呂に入って立場を抜きにした付き合いをすると聞いた事がありますね、よし)

    サクラコ「分かりました、ミネ団長。今度の休日、私の家に来てください。二人で入るには十分すぎる広さの湯船がありますので」

    ミネ「はい!?」

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:24:32

    見てるかハナコ

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:53:15

    ミネサクだと!?僕のデータはあにまんにしかないからもっと取るぞ!

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 22:23:28

    >>16

    (……面白そうなので放っておきましょうか)

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 23:45:14

    ミネ(あ、あの後、混乱しているうちにサクラコさんはシスターフッドの所用で帰ってしまい、真意を確認する機会もなく、お泊まりの日の前日……モモトークで当日の詳細な待ち合わせ場所も送られてきました)

    一応、お泊まりの準備はした。着替えに化粧品、歯ブラシ等の最低限の日用品。忘れ物は無いか何度も確認した。

    ミネ「でも、あの話の流れで、わざわざお風呂の話題まで出すということはつまり」

    『そういう事』に使う為の道具も、一応は用意してしまっていた。忘れる事なくカバンの中に入れてある。
    目に入るそういう道具と口に出した可能性は、否応無く『そういう事』の想像を脳裏に映し出す。

    ミネ「ーっ、流石にもっと段階というものがあるでしょうに!」

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:34:29

    保守

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:36:52

    団長も医療従事者だからフィンドムとかちゃんと用意したんだろうな……

  • 22二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:43:32

    これは勘違いさせたサクラコ様が悪いの?
    それとも童貞並みの勘違いしちゃった団長が悪いの?

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:47:30

    >>22

    お慕いしてる、支え合っていきたい、休日お家デート&一緒にお風呂に入りましょう

    100:0でサクラコ様が悪いですね...

  • 24二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 12:35:21

    (ねぇ聞いた?サクラコ様がミネ団長をお慕いしているって…)ヒソヒソ…

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    (ねぇ聞いた?サクラコ様がミネ団長を押し倒したって…)ヒソヒソ…

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    (ねぇ聞いた?サクラコ様がミネ団長を打ち倒したって…)ヒソヒソ…

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    「ナギサ様!!シスターフッドが救護騎士団を攻撃したと情報が!!」

  • 25二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 12:38:47

    このサクラコ様、仮にこれでミネ団長と上手くいった(勘違い)とか思い込んじゃったらナギちゃんもお風呂に誘いかねないぞ

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 16:33:45

    風呂に一緒に入って一向に始まらないからムラムラマックスになって耐えれなくなった団長に食われるサクラコ様はどこですか?

  • 27二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 16:42:45
  • 28二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 22:01:09

    サクラコ「全く、家に友人が遊びに来ると言うだけで、いくら何でも大騒ぎし過ぎなんですよ。そんなに珍しいことでは…………えーと、シスターフッドの用事以外で最後に人を招いたのは確か……あれ? プライベートで私の知り合いが来るの……初めて? ……た、大切なのは過去よりもこれからですね」

    幼少より世話になっている、メイドのフミさんのはしゃぎようと自分の交友歴を心の隅にどけつつ、次の週末の予定を改めて組み立てる。
    まずは最寄り駅までミネ団長を迎えに行き、それから近場のお店で昼食を済ませて、夕食の材料を買いに行く。歩きでゆっくり家に着いた後は、手作りの夕食を振る舞おう。メインは歌住家のレシピで作るクリームシチュー。
    夕食後、一緒に入浴しながらシスターフッドの秘密を伝えるのだ。全てを詳らかにする訳にはいかないが、伝えるべき内容は既に整理してある。

    サクラコ「入浴しながら……今更ながらかなり恥ずかしい事を言ったような気が……いえ、ミネ団長も組織の長として集団行動の中で、皆と入浴する様も珍しくは無いはず。大丈夫ですよね」

    自分に言い聞かせ、着々と週末の準備を進めていた。

    同時刻。

    サクラコ『今週の休みに私の友人が来訪しますが、これは遊びに来ているわけではありません。私達(トリニティ)の未来に関わるとても大切な話をするためにお呼びするのです」

    フミ「あのサクラコさんがわざわざ私が家を空ける休みを選んで、大切なご友人を家に招くと言うことは……あの幼かったサクラコさんがシスターフッドの長という重役を務め上げ、更には将来の伴侶まで連れてくる日が来るなんて。このフミ、サクラコさんの成長をしっかりと見届け、キヴォトスの外におられる旦那様と奥様に必ず伝えます」

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 22:11:21

    >>28

    こちらのフミさん、本編には影も形もないオリキャラです。

  • 30二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 22:13:56

    >>17

    データバンクの更新に余念がなく学習意欲が旺盛なデータキャラの鑑

  • 31二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 22:18:23
  • 32二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 08:19:01

    保守

  • 33二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 19:33:13

    お泊まりの日当日、待ち合わせ場所に指定された駅前の広場でミネはサクラコを待っていた。何時もの救護騎士団の制服では無く私服、それもお気に入りの一品だった。

    ミネ「早く来過ぎましたか」

    騒動による交通遅延を想定していたものの、拍子抜けするほど平穏な休日であり、1時間も早く着いてしまっていた。

  • 34二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 22:40:42

    ちょうど良く広場のベンチが空いていたので、そちらに腰掛ける。カバンを開けて、手鏡を取り出すと、ミネはもう一度身嗜みを見直し始めた。

    ミネ(別にサクラコさんに綺麗に見られたいわけではありませんが、ご招待された以上は格好を整えておくのはエチケットやマナーですから)

    誰に聞かれたわけでも無く、心の中で自分に言い聞かせる。一通り見直して、手鏡をカバンに戻すと、考え事をしながら相手を待つ。

    ミネ(サクラコさんは普段どんな格好で過ごしているのでしょうか? シスターフッドの制服姿以外は謝肉祭でのアイドル衣装位しか見た事がありませんね……トリニティ内で見ても位の高い家系の令嬢という噂は聞いた事がありますが、お嬢様らしい格好……フリフリのお洋服やドレス? それとも意外にラフな普通の女子高生スタイル? 意表をついてゴスロリ系やパンクファッション? シスターフッドの制服姿を見慣れ過ぎててどれもしっくり来ませんね。そもそもサクラコさんとプライベートな話をすることがほとんど無くてイメージがどうにも難しい)

    そんな考えを巡らせていると、広場の入り口にシスターの姿が見えた。シスターフッドとは違う、一般的な街の教会で見かけるシスターの姿だ。淀みない足取りでこちらの方に向かってくる。

    サクラコ「おはようございます、ミネ団長。お早いお着きですね」

    ミネ「…サクラコさん!? あ、いえ、おはようございます」

    サクラコ「そんなに驚かれて、どうかされましたか?」

    ミネ「失礼しました、少し考え事をしていたもので」

    まじまじとサクラコの姿を観察する。正式な修道服を着たサクラコはより敬虔なシスターに見える。端的にミネから見てもよく似合っていた。

  • 35二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 23:08:42

    >>27

    「……私と噂になるのはお嫌ですか?」

  • 36二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 10:35:06

    保守

  • 37二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 20:49:40

    保守

  • 38二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:23:38

    サクラコ「そんなに珍しいでしょうか? 私の普段着なのですが」

    ミネ「…失礼。想像していたどれとも違っていたもので」

    サクラコ「ふふ、そんなに私の事が気にかかりましたか? お互い様ですね、私もミネ団長がどの様な服装をしてくるのか気になっていましたし、想像していたよりもずっと可愛らしい格好で驚きました」

    ミネ「かわいい!? か、からかわないで下さい」

    予想外の賛辞に、瞬時にミネの顔の温度が上がる。だが、常に湧き上がる救護の意志とは異なる心地よさと高揚があった。その感覚に戸惑い、サクラコの視線から逃げる様に顔を逸らす。

    サクラコ「揶揄うつもりなどありません。私は救護騎士団でのミネ団長しか知りませんでしたから、普段から凛々しい装いをしているものと思い込んでおりまして」

    ミネ「どの様なイメージを持たれているのか、あえて追求はしませんが、私にもプライベートはありますからね。無論、救護騎士団としての心構えはどんな時でも忘れておりませんが」

    サクラコ「そうですね、公私をきちんと区別する。どうも家の事情で忘れがちですが、大切な事です。では、私は今日初めてプライベートのミネ団長に会うわけですか」

    ミネ「……ミネで良いですよ。今日はシスターフッドのお話を聞きに来ましたが、その時まではプライベートのつもりですから」

    サクラコ「では、今は団長では無くミネさんと呼ばせていただきますね。ミネさん、今日はよろしくお願いします」

    ミネ「こちらこそ、よろしくお願いします。サクラコさん」

    話しているうちに呼吸を落ち着ける。組織の長としての立場は少しの間、心の隅に片付けておく。

    サクラコ「それでは、私について来てください。ご案内いたします…あ、ミネさん、そのお召し物、とてもよくお似合いですよ」

    ミネ「な、あ……〜〜ありがとうございます」

  • 39二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:00:30

    サクラコ(不思議なものですね、何時もは組織の長同士、それぞれの主義の元衝突ばかりしているミネさんとこんな穏やかに肩を並べて歩いているというのは。何時もお忙しいお方ですし、休日は静かに過ごされているという事でしょうか?)

    ミネ(……常ならばシスターフッドの覆い隠している不義や疑惑に救護の精神で立ち向かわなければならないと向かい合うサクラコさんと隣り合って歩くとは。シスターフッドを抜きにしても、真意を煙に巻く様な物言いばかりのサクラコさんの態度は如何なものかと、不満だったのに、ここ最近は調子を狂わされてばかりで……相性が良いわけではないと、不満ばかりを感じていたはずなのに、今この瞬間の穏やかさがたまらなく心地よく感じる)

  • 40二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 10:35:26

    保守

  • 41二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 22:20:22

    サクラコ「ミネさん、あちらの教会に寄り道をしても良いでしょうか」

    ミネ「構いませんが、何か用事でも?」

    サクラコ「少しの時間、お祈りを。幼い頃からの習慣の様なものでして」

    サクラコの案内で教会に入る。こじんまりとしているが、シスターフッドの大聖堂にも負けず劣らずに年季の入った建物の様だった。
    手慣れた様子で空いている椅子を見つけ、共に座るとそのまま静かにお祈りを始めた。

    ミネ(こうしていると清楚で清廉、そして敬虔なるシスター、にしか見えませんね)

    特別信心深いわけではないミネにも、荘厳さを漂わせる教会の中に自然と溶け込み、祈りを捧げるサクラコの姿にはある種の神聖さが感じられた。
    シスターフッドの黒い噂、トリニティ内での派閥争い。学園にいる時はどうしてもそんな影と胡散臭い語りのせいで、立ち向かうべき相手と身構えてしまうが、今のサクラコの姿にミネが立ち向かうべき不義の気配は欠片もない。

    ミネ(プライベートでのサクラコさんは初めて見ますが…今まではお互いに色眼鏡をかけていたという事でしょうか。こんな敬虔なシスターに対してまるで巨悪の様に疑いの目を向けて)

    今までのサクラコとのやりとりや衝突を思い出す。組織や主義主張の違いで偏見を持っていたのではないかと。思い起こされる、裏や含みを感じさせる言動に凄まじく胡散臭さを感じる笑顔。

    ミネ(いや、敬虔なシスターが一緒にお風呂に入って話しましょうなんて言うんでしょうか…)

    結局、今回の始まりの話に戻る。目の前の神聖な人とこの後自分は一緒にお風呂に入るわけで。

    ミネ(って、なにを昼間からはしたない!)

    瞬時に顔面に熱が篭もる。声を上げないで飲み込んで、思考と共に崩れそうになる表情を必死に押し留める。

  • 42二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 06:09:46

    ミネが百面相を堪えている間にサクラコはお祈りを終えていた。

    サクラコ「ミネさん、ご気分が優れないのですか?」

    ミネ「お構いなく、慣れない空気に軽く立ちくらみをしただけですから。それより、何をお祈りしていたのですか?」

    サクラコ「私達の祈りは常に主や困難の中にある人に向けたもの…言ってしまえばいつも通りですが、幼少からの習慣でして、自分にとって大事な何かを成す前はいつもここでお祈りをして心を落ち着けるのです」

    ミネ「昔からこの教会に?」

    サクラコ「ええ、私の家計と代々懇意にしてくださっておりまして、祖父母や両親の結婚式を執り行ってくれたり、シスターとしての勉強をさせて頂いたりと思い出深い場所なのです」

    懐かしむように語る姿に嘘は無いのだろう。

    サクラコ「私も幼い頃から両親の話を聞いて、ここに将来の伴侶を連れてきて結婚式を挙げるのだろうと……連れてきた人はミネさんが初めてですが」

    ミネ「んっぐふ!?」

    思い出語りから突然ブッ込まれてむせた。

    ミネ(ど、どういう意図の発言ですか!? ま、まさか式の下見!? じゅ、順序や段取りはどうなってるんですか!?)

  • 43二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 16:58:04

    「私も幼い頃から両親の話を聞いて、ここに将来の伴侶を連れてきて結婚式を挙げるのだろうと……連れてきた人はミネさんが初めてですが」
    これは言い逃れできなくない?もうミネ団長に押し倒されてゴールインですよこれは

  • 44二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 18:08:21

    >>31

    救護ッ!!

  • 45二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 06:02:10

    保守

  • 46二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 10:35:23

    ミネ「さ、サクラコさん、今の発言はどういう事ですか!?」

    サクラコ「ミネさん、お静かに。はやる気持も分かりますが、それをお伝えするのはここではありません。他の参拝者の方の迷惑になってはいけませんから、この場は収めてください」

    ミネの叫びにも、サクラコの姿勢は揺らがない。
    周囲の視線に気づいたミネも追求したい気持ちを抑える。

    ミネ「…すいません、取り乱してしまって。お騒がせして申し訳ありませんでした」

    ミネが周囲に謝罪をするとサクラコも一緒に頭を下げる。申し訳なさを感じるが、周りの視線が非難ではなく心配や子供を見守る年長者の暖かさを感じさせるものだったのがせめてもの救いか。

  • 47二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 10:36:23

    ミネ「すいません、ご近所の方にまで迷惑をかけてしまい」

    サクラコ「大丈夫ですよ、皆さんお優しい方々ばかりですから。それに私も少し急なお話をしてしまいましたからね。ミネさんにも心の準備が必要だというのに」

    ミネ「それは……正直その通りと言わせていただきます。流石に今回は先走りが過ぎる」

    サクラコ「うっ…その言葉は反省のためにも心に刻んでおきます」

    ミネ「…ですがサクラコさんの申し出を受けると決めたのは私ですから、きちんとサクラコさんの話を受け取るのが筋というものでしょう」

    サクラコ「…ならば、私も逃げる事なく心の内を明かしましょう。それがミネさんに対して筋を通す…という事だと信じて」

    お互いに腹を括った。それがこの先にあるより良き未来につながると信じて。

    ミネ(サクラコさんが本気だというなら私は……どう答えるか心は決めた、いえ決まっていたのでしょう。あの申し出を断らなかった時点で)

    サクラコ(教会での祈りと共に覚悟は決まりました。どれほどの重さかミネさんにも伝わったが故の先ほどの動揺でしょう。それでもトリニティの未来のためにも伝えなければならない。シスターフッドに伝わる秘密を)

  • 48二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 18:11:01

    教会を後にして、途中にあるお店で夕食の食材を幾らか購入する。
    それからは寄り道をせずに真っ直ぐにサクラコの家へと向かう。

    サクラコ「そろそろ着きますよ、もう見えてきました」

    先程の教会にも負けず劣らずに年代を重ねた、お屋敷を指差した。

    ミネ(風の噂でトリニティでも有数のお嬢様とは聞いていましたが、こんな一等地の中にこれほどの土地を持っているとは…)

    ドラマの中でしか見た事のない様なお屋敷に感嘆する。そのお屋敷の玄関前に、これまたクラシカルなメイド服に身を包むメイドの姿があった。

    サクラコ「フミさん、今日はお休みのはずでは?」

    フミ「すみません。サクラコさんが初めて御友人を連れてくるとおっしゃっていましたので、どうしても挨拶をさせていただきたく、待たせてもらっていました」

    サクラコ「初めては余計ですよ! あ、ミネさんこちらの方は我が家でメイドとして働いていただいているフミさんです」

    ミネ「はじめまして、サクラコさんの学友であり救護騎士団団長の蒼森ミネです。この度はサクラコさんのご厚意でお邪魔させていただきます」

    フミ「歌住家のメイドをさせていただいております、フミともうします。蒼森さんの事はサクラコさんから伺っておりますよ、救護騎士団として立派に責務を果たしておられると」

    お互いに一礼をし、自己紹介をすます。

  • 49二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 06:10:18

    保守

  • 50二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 16:30:17

    サクラコ「折角ですから、フミさんも一緒に夕食を食べていきませんか? 偶には私の手料理を振る舞いたいですし」

    フミ「いえ、今日は蒼森さんにご挨拶に来ただけなので、それはまたの機会に。若い2人のお邪魔になってはいけませんし」


    フミ「蒼森さん、サクラコさんのご友人になってくれたこと心より感謝致します。サクラコさんはどうにも誤解されやすい所がありますが、本当にいい子なんです、どうか末永くお付き合いしてください」

    ミネ「は、はい。任されました」

    サクラコに対する深い慈愛を感じさせる言葉と瞳、大袈裟な物言いだが、それだけサクラコを気にかけているのだろう。しかと受け取り応える。

    フミ「サクラコさん、初めてご友人を連れてきたのですから多少のヤンチャは気にしないで楽しんでください。蒼森さんも我が家と思ってくつろいで下さって構いません。では私はこれで失礼します」

    足早に帰宅するフミを見送り、サクラコとミネは家に入る。
    華美さは無いが、良く手入れが行き届いていて、調度品なども質の良いものが使われている。
    初めて上がる友人の家ということもあって、ミネも少し緊張していた。

    サクラコ「そう気を張らなくても良いですよ。両親に家を任されたフミさんが認めている以上、家主の両親が歓迎しているも同然ですから、我が家と思って下さって」

    ミネ「え、ええ」(両親公認……もしや既に外堀まで埋めているのでしょうか)

  • 51二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 22:36:18

    サクラコの部屋に案内されて、腰を下ろす。
    部屋の中は年頃の少女の部屋というには余りにも飾り気のないものだった。机や本棚にあるのは教科書や参考書を除けば、神学や宗教に関する本や古典のようなお堅いものしかない。
    ミネの部屋でももっと年頃の少女らしいぬいぐるみや流行に関する雑誌位はある。

    ミネ(謝肉祭の時も思いましたが、何処か世間ズレしていた感覚の一因は生活環境にもありそうですね)

    サクラコ「ミネさん、お茶の準備が出来ましたよ」

    お茶菓子を持ってきたサクラコがテーブルに紅茶とスコーンを並べる。

    ミネ「ありがとうございます、ではいただきます。あ、美味しい」

    サクラコ「ふふ、喜んでいただければ何よりです」

    お茶菓子を楽しみながら、世間話、というよりは自分達の組織の近況を話題にする。
    ティーパーティーの茶会を連想しつつも、政治の場であるあちらとは違う穏やかな時間だった。

  • 52二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 08:17:11

    保守

  • 53二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 18:32:08

    夕刻が近づいてきたあたりで、夕食の準備を始めることにした。
    キッチンに案内されれば、そちらはだいぶ近代化されている。ミネも手伝いに不便は無さそうで安心した。
    想像よりも遥かに手際の良いサクラコの調理を所々手伝いながら、合間でミネがテーブルの準備をすれば、夕食の調理は滞りなく完了した。

    メニューはクリームシチューに付け合わせのパンが2つ。聖職者の家らしい簡素なメニューだが、シチューの香りが食欲をそそる。

    サクラコが食前の主へのお祈りを始め、見様見真似で形だけでもミネも続く。

    サクラコ「そう畏まらなくても良いのですが、もしやシスターフッドに入る気になりましたか?」

    ミネ「郷に入れば郷に従えというでしょう」

    サクラコ「そうですか、でも入信するというなら何時でも私を訪ねてください。信仰の道は万人に開かれるべきものですから」

    ミネ「今の所、予定はないですが。何時か機会があれば考慮には入れておきます」

  • 54二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 18:32:46

    軽い応酬を済ませると、スプーンを手にシチューを口へと運ぶ。

    ミネ(美味しい)

    沢山の具材が入っている以外は、普通の家庭的な料理だろう。だが、食べる毎に体に活力が湧いてくる、実家のそれのような安心する味だ。

    ミネ(…最近は救護が遅くまで続いて、出来合いの食事ばかりだったからか、特に美味しく感じますね)

    一口、二口と味わいながらも次々とシチューを口に運んでいく。合間に食べる付け合わせのパンもまた美味だった。
    食事に夢中になりながら、ふと息をついたタイミングで顔を上げるとニコニコとこちらを見るサクラコの笑顔があった。

    ミネ「な、何か?」

    サクラコ「いえ、そんなに美味しそうに召し上がっていただけると、腕を振るった甲斐があるなと感慨深くなっておりました」

    ミネ「…からかわないでください、確かに美味しいし、つい夢中になってしまったのは確かですが」

    サクラコ「揶揄うつもりなど無いのですが、むしろ嬉しいというか、ミネさんがご所望なら何時でも作りますよ」

    ミネ(何時でも…)

    ミネの脳裏に浮かぶ想像、例えば夜遅くに家に帰ってきた時に、サクラコが夕食を作って待っていてくれる。談笑しながら二人で夕食を食べる……そんな光景がとても魅力的に思える。

    ミネ(何を馬鹿な…どうせいしているわけでもあるまいに……ここ最近のサクラコさんの思わせぶりな言動のせいですよ)

    頬を染めながら、誤魔化すようにシチューを口に運ぶ。美味なのは変わらないが、さっきよりも甘味が増した気がした。

  • 55二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 00:44:47

    食後は協力して洗い物をし、サクラコの部屋に戻って談笑を再開した。

    ミネ(来る前はどうなるものかと思いましたが、思っていたよりも骨休めになりましたね)

    激務続きの毎日に比べれば嘘のようにゆったりとした時間だった。最近は休日に救護騎士団の活動や緊急出動をする事も珍しくはない事を考えれば、実に充実した休日の過ごし方だといえる。
    偶々、シフトが入っていない休日で助かった。まさかサクラコがシスターフッドの情報網を使ってこの日を狙った訳ではないと思いたい。

    常時と比べれば気が緩んでいる。サクラコの方を見れば何故かソワソワと時計を気にしているようだ。

    サクラコ「ミ、ミネさん。そろそろ湯船の準備ができます」

    ミネ(湯船…お風呂ですか。そういえば、2人でも入れるくらいにひ、ろ……いと)

    最初にサクラコの家に呼ばれた時の流れを思い出した。緩んでいた状態から一気に覚醒を通り越して硬直し、サクラコがソワソワしている理由に思い当たる。

    サクラコ「つ、ついてきてください」

    何処になどと聞き返すまでもない。

    ミネ(この人とお風呂に入りにきたんだった)

  • 56二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 12:19:03

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:41:04

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 00:12:20

    脱衣所の籠の前で、ミネは立ち尽くしていた。
    心の準備は済ませていたつもりだった。救護騎士団の活動の中で、団員同士で共用のシャワーを使うのは日常だったし銭湯だって偶には利用する。救護活動の中で、患者の裸体を診る事は当たり前で、訓練や実践も何度もこなしてきた。
    同じ風呂に入るくらい、冷静に考えてみればなんて事は無いと高を括っていた。それがいざ現実が目前になるとこのザマだ。
    心臓の鼓動が隣のサクラコに聞こえないか心配になるほどうるさい。身体中の熱が集まったように顔が熱く、このような姿を晒している患者は即座に救護している様相である。
    それでも、何かを期待してここに立っている。…それが何かが思い浮かばない、思考ばかりが暴走して身体は硬直する。

    しゅるりと衣服がずれる音が耳に飛び込んできた。目で見ずともこの状況下では、隣のサクラコが衣服を脱ぎ始めた意外の答えは無い。
    反射的に持ってきた着替えとタオルを選り分ける。
    まるで意味の無い行動だが、何もしないとサクラコに意識を持っていかれてしまう。

    ふと、着替えでもタオルでも無いものが、挟まっていることに気づく。はて、何かと上側のタオルを持ち上げる。

    ミネ(……っ!?!?)

    それが視界に飛び込んできた瞬間、思考から意味のある言語が吹っ飛んだ。もしもの時のためにカバンの中に入れていた『そういう事』に使う道具、カバンを開けてバレないようわざわざ着替えの間に隠していたそれだった。緊張のあまり、気付かずにそのまま持ってきていた。

    即座に連想される、自分とサクラコが『そういう事』をしている情景。
    お互いに一糸纏わず触れ合い抱きしめあう、異様に生々しいリアリティを持った空想。

    『ミネさん』

    ミネ「…っあああ!?!??!」

    心臓を鷲掴みにする艶やかな声で自分の名を呼ぶ空想のサクラコをかき消すように、衣服を脱ぎ捨て籠の中に叩きつける。流れるように弾丸の速度と勢いで浴場に入っていった。

  • 59二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 09:30:30

    盛り上がってまいりました

  • 60二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 21:10:39

    浴場に突入した流れで、シャワーを手に取り頭から冷水をぶっかける。
    体温との極端な温度差に生理的な身震いを起こすが、構う事なくシャワーを浴びせ続けた。
    呼吸が苦しくなってきたあたりで、多少の冷静さが戻ってきた。シャワーを浴び続けながら、少しづつ呼吸を整えていく。

    サクラコ「ミ、ミネさん大丈夫ですか?」

    心配が伺える声色でサクラコが話しかけてきた。
    突然の奇行を目の当たりにすれば当然だろうと、多少冷えた頭が別の羞恥でまた熱くなる。

  • 61二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 22:24:07

    >>11

    ナギサの臀部(けつ)で炸裂(はじ)けた…

    人類(ヒト)ならざるものの衝撃…………

  • 62二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 08:18:09

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 20:11:15

    ミネ「……はい、大丈夫です」

    何も大丈夫では無いが、上手い言い訳も思いつかず、おうむ返ししか出来ない。

    サクラコ「救護騎士団も大変なのですね…シスターフッドにも忙しさの余り、シャワーに飛び込んで気付いた時には、外で仕事を再開しているような子はいますが。活動的なミネさんなら、あのくらいの勢いはいつもの事なのでしょう。今日は、ゆっくりしていってください。私も付き合いますので」

    ミネ「ええと、そういうことにしておきます」

    勝手に一人で納得したサクラコは、ミネの隣に座るとシャワーで体を流し始める。

    ミネ(救護の心、救護の心、救護の心……)

    救護に携わる者として、いちいち裸体やら雑念に囚われてはいけない。念仏のように頭の中で唱え続け、隣のサクラコに意識を向けないように体を洗い始める。
    リラックスしたサクラコの弛緩した吐息が聞こえても、意識を向けないように気を張り続ける。

  • 64二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 03:41:07

    保守

  • 65二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 13:43:10

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 22:46:28

    >>63

    サクラコ様の無自覚な誘惑がミネ団長を襲う

  • 67二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 09:14:48

    前日に念入りに綺麗にしてきた体を改めて洗い直す。まずは手の届く範囲から入念に、背中や羽根の付け根といった洗いにくい箇所は後回し。
    長く豊かな髪は、洗うのも一苦労だが、ミネも救護の道に殉じているとはいえ、時間が許すのならば一人の女性として手入れに手を抜くということはない。
    慣れた手つきで、しかし全神経を手先に集中させて髪を洗う。

    サクラコ「ミネさん」

    背後からの声にドキリと心臓が高鳴る。サクラコはミネが体を洗うのに集中していた隙に背後に回っていた。

    サクラコ「お背中をお流しします、折角一緒になっているのですから」

    ミネ「……せ、背中、ですか。どういった理由で?」

    サクラコ「理由…と申されましても、お風呂場の付き合いというのは互いに背中を流し合うものだと聞いておりましたので、私もこれを機にミネさんともっと深い関係になりたいと思いまして」

    更に体温が上がるのを感じながら『深い関係』という一言がミネの脳髄に突き刺さる。

    ミネ「お、お願いします」

    サクラコ「では失礼します。あ、痛かったりしたら遠慮なくいって下さいね」

    後ろに座ったサクラコがスポンジと石鹸、シャワーを使ってミネの背中を洗い始める。
    普段は自分の手が届かない箇所にサクラコがスポンジ越しに触れる。スポンジを握る手が時折直に肌に触れると、その箇所が無性に熱くなるような感覚を覚える。

    サクラコ「まだ緊張しているのですか? 先程も言いましたが、我が家と思って寛いで貰って構いませんよ。だからー安心して身を委ねて下さい」

    そんな言葉でリラックスできるわけないでしょう! そう叫びたい気持ちを内側に留めるミネは一層体を強ばらせる。
    それでも優しく丁寧な手付きで背中と羽根を洗われていく内に体を少しづつ解れていく。
    心地良い、睡魔にも似たフワフワとした感覚がミネを包んでいく。

  • 68二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 19:33:48

    保守

  • 69二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 21:56:19

    サクラコの手が離れ、ぬるめのシャワーで背中を洗い流される。
    フワフワした感覚の余韻に浸りながら、もう少し続けてほしかったと無意識に名残惜しさを感じる。

    サクラコ「ミネさん、私の背中も流して下さいませんか」

    隣に座り直したサクラコの言葉にフワフワしていた頭が再び動き出す。
    背中を流し合うと言っていたのだから、サクラコがミネの背中を流した後に、ミネがサクラコの背中を流すのは自然な流れだろう。
    迷いや躊躇いはあった、しかし生来のミネの生真面目さは一方的に施されるだけでは筋が通らないと叫ぶ。何より相手は普段から組織の秘密主義に苦言を申し続けてる相手である。ここで不義理を働くなど、あまりにも失礼。

    ミネ「では、失礼します」

    意を決してミネはサクラコの後ろに座る。背中を洗う前に一瞬、目を閉じる。
    救護においても衛生環境は非常に大事だ、不衛生な環境で怪我人の傷口から細菌が入る事は致命的な事態に繋がりかねない。体を洗い汚れを落とす事は救護に等しい、救護とあれば蒼森ミネは瞬時に覚悟を決める。

    目を開いた時、見る人によってはミネの瞳に決意の赤い閃光が映った事だろう。
    救護の時の感覚で、相手の全体像を観察する。

    ミネよりも一回り小さい体は、意見をぶつけ合う時よりも更に小さく見える。普段の黒い制服とは対照的な白い肌はうっすらと赤みがかっていて、長髪と制服で隠されている首筋のラインも無防備に晒されていた。

    ミネ「き……」

    綺麗と続けようとした言葉を飲み込むように、全力で口を閉じ歯を食いしばる。ここで、口を開いてしまったら、腹の底のむずむずとした何とも言語化しにくい感情が、これは救護であるという自己暗示を押し退けて飛び出しそうな予感があった。

    無言で、スポンジをサクラコの背中に押し当て、細心の注意を払いながら洗い始める。
    サクラコの背中は存外と柔らかく、傷つけないように痛くしないようにと、心臓の鼓動が高まりながらも丁寧に丁寧に洗っていく。

    サクラコ「…ふ、ふふ。あ、すいませんミネさん、思っていたよりもくすぐったくてつい……っあっ」

    いつもの胡散臭さは微塵も感じさせない、サクラコの童女のような自然な笑顔。
    こらえきれず漏れ出た、くすぐったさを我慢する声が耳に届いた瞬間、ミネは奥歯と顎が砕けんばかりに力を込めて歯を食いしばった。

  • 70二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 08:11:09

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 15:34:30

    湯船の中で、ミネはボーッと天井を眺める。
    サクラコの背中を洗っている間食いしばり続けた歯と顎に痛みは残っているが、何とか何事も無く体を洗い終える事が出来た。
    わざわざ招待されるだけあって、湯船は二人で入ってもなお、お互い手足を伸ばす余裕があるほど広く、気持ちが良い。先程までの神経を削られた疲労感がお湯に溶けてゆくようだ。

    隣のサクラコもゆったりと湯に浸かり、いいお湯ですね、などと気の抜けた声で語る。
    ミネは自分の眼球と首をサクラコの方向に向けないよう意識的に固定していた。
    今日のいつも通りとは言えない感情の暴走、最早ミネ自身もそれが何であるか薄々勘づいてはいるが、だからこそ、それが暴走しないよう努める必要があった。

    サクラコ「ミネさん、お話をしてもよろしいでしょうか?」

    話しかけられれば、そちらを向かないわけにもいかない。幸い、濃い乳白色の入浴剤で、湯船に浸かっている体は見えない。心臓は高鳴るが何とか我慢できそうではある。

    サクラコ「本日呼び出した本題…大切な、トリニティの未来に関わるとても大切な話です。シスターフッドの長として、救護騎士団のミネ団長にシスターフッドの秘密の一端をお伝えします」

    そこにはシスターフッドの長としての覚悟を決めたサクラコがいる。
    ミネの方もサクラコの覚悟を感じ取れば浮ついた気持ちではいられない、救護騎士団団長として向かい合う。

  • 72二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 16:36:41

    うおおおおおおお!!

  • 73二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 18:25:51

    保守

  • 74二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:17:02

    サクラコ「今から話す秘密、その始まりはシスターフッドの前身であるユスティナ聖徒会の時代、トリニティ統合学園が成立する前の時代まで遡ります。これはとても重大な秘密です、今のトリニティを根底から覆しかねない程に…それ故、ミネ団長も語るべき時が来るまでその胸に秘していただきたいのです。お約束いただけますか?」

    ミネ「…誓いましょう。こうして話してくださる以上は救護騎士団の理念とぶつかり合うことでは無いと信じます」

    ミネの誓いにサクラコも最後の迷いを振り切ったのだろう。意を決して話を続ける。

    サクラコ「…シスターフッドに伝わる秘密、それはトリニティ統合学園の前身に当たるある組織、いえチームと言った方が正確でしょうかー当時のキヴォトスで最大最強を誇った伝説の暴走族、その名をチーム『トリニティ』」

    ミネ「…はい?」

    サクラコ「現在のトリニティ自治区に存在していた数多の学校、その中にある現在のティーパーティーフィリウス分派の前身に当たる学校の生徒会長が総長(ヘッド)として生まれた暴走族チーム『トリニティ』は、総長の神域とまで謳われる伝説的カリスマにより自治区内の学校同士の争いを次々と平定し、規模を拡大し続け、トリニティ統合学園が設立する土台を作ったと伝えられています。最盛期のチームの規模は、文献の内容を総合するとおよそ数十万人から数百万人」

  • 75二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:17:34

    ミネ「ちょっと待ってください⁉︎」

    朗々と語り続けるサクラコを困惑したミネが遮る。どうしても確認しなければならない事がある。

    ミネ「あの…教科書で習った内容と全然違うんですが。自治区内で学校同士の争いが絶えなかったという歴史は兎も角、暴走族なんて一言も出てこないじゃないですか」

    サクラコ「私も最初は信じられませんでした。しかし、シスターフッドの文献にはしっかりと残っているのです。自治区内では義賊的に振る舞うところもありましたが、やはり暴走族であり、当時の学校間の争いが激しく戦国時代の様相を見せていたキヴォトスでも、外部の学校との争いの中の所業は苛烈極まるものだったようですから。伝統と権威を重んじる現在のトリニティを作り上げる中で、都合の悪い歴史として隠蔽されるようになったのでしょう。……かつてのユスティナ聖徒会長は総長に心酔するあまり、組織の信仰する主を総長に変えてしまったのです。ユスティナ聖徒会の苛烈な所業の一端には総長に対する強過ぎる信仰心もあったのでしょう。後年、シスターフッドへと組織を変える際に信仰の対象を本来の主へと戻しましたが、シスターフッドが秘密主義になる一因でもありました」

    大真面目だ。何処までも大真面目にサクラコは語る。ミネもその文献に信憑性はあるのでしょうか? とは聞きづらい。

    ミネ「…ティーパーティが争いの調停の場であったという話は本当だったのですか」

    サクラコ「総長が紅茶を愛飲していたことから、茶会が頻繁に開かれていたのは事実のようです。総長及び部下の12隊長達が戦闘後に行った戦勝会と言う方が近かったようですが。…総長の元、各学園は鉄の結束を誇り、トリニティ統合学園の前身と言っても過言ではありませんでしたが…。突如として総長が没してしまいました。原因は争いの中で討たれたのか、病気だったのか…そこは分かりませんが、結果としてチーム内の結束にヒビが入り、現在まで続く派閥間の勢力争いが常態化したトリニティの体制につながってしまいます」

  • 76二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:18:29

    ミネ「……シスターフッドの秘密主義の原因は分かりましたが、それがどうトリニティの未来に繋がると」

    とりあえず、サクラコの話しは全て事実という事にして話を進める。

    サクラコ「ここからは少々荒唐無稽な話となりますが…以前に起こった空が赤く染まりキヴォトスに滅亡の危機が迫ったあの事件と類似した事件が過去に起こったという伝承があるのです……当時のトリニティ生徒会長、奇しくもティーパーティーフィリウス分派のホストがある手段で事件を解決に導いたと」

    ミネ「……その手段とは」

    サクラコ「伝説のチーム『トリニティ』総長が着用していたという伝説の特攻服(まとい)、それを着た当時のトリニティ生徒会長は総長の後継者としての権能を借り受け、その号令によって復活したチーム『トリニティ』の嵐の如き進軍、蹂躙により災厄の全てを葬り去ったと伝えられています」

    ミネ「流石にそれは創作でしょう!?」

    我慢出来ずにミネが叫ぶ。

    サクラコ「私も半信半疑でしたが、ミメシスとして現れたユスティナ聖徒会やシスターフッドの最奥で封印されている特攻服から感じる『力』、それ以外にもシスターフッドの情報網やシャーレの資料で確認出来る数々の超常現象を見れば、ただの創作と切って捨てるのも早計でしょう」

    ミネ(微妙に説得力があって反論しにくいですね)

    キヴォトスには不思議がいっぱいである事を肌身で感じている以上、与太話と切り捨てるのは厳しい。正直切り捨てたいが。

  • 77二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:19:05

    サクラコ「あの事件の時も、伝説の特攻服は持ってきていました。もしも先生達の作戦が失敗した時に、最後の手段として使うために……その場合はナギサさんに使ってもらうつもりでしたが、幸いにもそんな事態は起こりませんでした」

    ミネ「…本当に良かったですね、使わなくて、ナギサ様も突然そんなこと言われても困るでしょうし」

    あの状況でこんな胡乱な話をしたら発狂したと思われても仕方ないでしょう、というツッコミは飲み込んだ。

    サクラコ「ですが、あのような危機が再び起こらないという保証もありません…いざという時には、ナギサ様に伝説の特攻服を使ってもらう事も覚悟しています。『血も涙も無いお方』とナギサさんに詰め寄った私が世界を救う為に人柱を捧げようとしている…何とも皮肉な事です」

    ミネ「人柱…その特攻服とやらを着ることで重大な問題が起こるというのなら、救護騎士団団長として見過ごすわけには行きません」

    サクラコ「直接の被害があるわけではありませんが、呼び出したチーム『トリニティ』の方々が中々帰らず、当時の生徒会長が必死にお願いして帰って頂いたそうです。当時の生徒会長の日記によれば約十年に及ぶ凄まじい苦闘と心労の日々が伝えられてます」

    ミネ「傍迷惑な方々ですね!」

    サクラコが大真面目なのは十分に伝わるが、話の内容は与太もいいところである。

  • 78二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:19:34

    サクラコ「世界の危機とあれば、どのような犠牲も正当化されてしまうでしょう、ナギサさんにそのような苦労を強いる事になれば、私も責任を持ってナギサさんを支えていくつもりですが…そもそも犠牲を選別するなどという考えが主に仕える者にあるまじき傲慢の極み……」

    サクラコの表情に苦悩の色が浮かぶ。言っていることはともかく、当人に悩みがあることもまた事実。ならばとミネも己の考えを伝える。

    ミネ「先程までの話が全て事実だったとしましょう、しかしです、サクラコさんは最初から死者の力を借りようなどと考えているわけでは無いのでしょう? 以前、トリニティをより良くしようと話しあったのは生きている我々の力で成し遂げる為でしょう」

    サクラコ「それは、その通りです。伝説の特攻服もあくまで最後の手段…本当にどうしようもなくなって、藁の希望でも縋らねばならなくなった時の…」

    ミネ「だったら、今考えるべきはまだやってもいない、起こるかどうかもわからない罪に悩むことではなく、今できる最善を尽くすことでしょう。貴方がシスターフッドの秘密を打ち明けてくれたならば、私は…私達救護騎士団は誠意を持って協力しますよ。それに…本当にどうしようもなくなったら、私に頼ってください、伝説の特攻服でも何でも着ますし、最後まで戦い抜きます」

    真っ直ぐにミネはサクラコを見つめる。嘘偽りのない言葉だ。…少しだけ、『ナギサさんを支える』という言葉へ面白くなさを感じていたのは隠したが。

  • 79二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:20:33

    サクラコ「…私も世界の危機などと言うものに直面して、余計な事を考え過ぎていましたね。ありがとうございます、ミネ団長。一人で思い詰めてばかりいても良い考えには至らない、貴方に話す事が出来て良かった。救護騎士団もシスターフッドの力を借りたい時は遠慮せずに申してください。トリニティの、ひいてはキヴォトスのためとあれば協力は惜しみません」

    サクラコのスッキリとした表情にミネも安堵する。

    サクラコ「私が本日伝えようとしたシスターフッドの秘密はこれで全てです。……それでは」

    続く言葉を聞き逃すまいとミネは神経を尖らせる。シスターフッドの秘密…お互いの組織の長としての話は終わった。ならば、続く話はプライベートのものであろう。そんな想定をして、ミネは続く言葉を待つ。高鳴る心臓、胸に去来するのは緊張と僅かな期待。

    サクラコ「そろそろお風呂から出ましょうか、思ったよりも長くなってしまいましたし」

    ミネ「…えっ⁉︎ お、お話はこれで終わり…ですか?」

    サクラコ「…ええ、今日お伝えしようとした事は全てお話ししましたよ」

    愕然とするミネを不思議そうに眺めるサクラコに含みや虚偽は一切感じられない。本当に話は終わったのだろう。何故? これまでの思わせぶりな発言は? と混乱する中、脳裏によぎるのはこれまでのサクラコとの付き合いの中で度々起こった現象。
    つまりは、受け手が誤解するような言い回しを無意識で発するが、本人的にはそんな意図も何も無いと言う厄介極まる性質だ。
    そこから考えれば、サクラコのこれまでの思わせぶりな言動の意図は。

    ミネ(全部、私の勘違い?)

    ブルブルと羞恥と沸き上がる怒りで震えるミネを見つめるサクラコはミネの内心を何も汲み取ってはいないだろう。

    ミネ(勘違いした私が悪いにしても、誤解させるようなことばかり言うサクラコさんにも問題はあるでしょう!)

    それは理不尽と思いながらも、文句の一つでも叩きつけてやろうと睨んだ先のサクラコの頭はふらふらと揺れ始め。

    ミネ「…? サクラコさん⁉︎」

    力無くミネの方へと倒れ込んだ。

  • 80二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 07:30:12

    >>79

    のぼせて倒れたかこれ

    膝枕チャンス

  • 81二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 18:28:55

    保守

  • 82二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 00:24:31

    後頭部に柔らかい感触を感じる。お風呂に入っていた筈なのに身体のそこかしこがひんやりとしている。視界が真っ暗なのは、目を瞑っているからだが、いつの間に寝入っていたのか、最後の記憶では入浴中だった筈だが、頭がふらふらとして判然としない。
    重い瞼をどうにか開けると天井、ではなくミネの顔が至近距離にあった。

    サクラコ「…ミネさん?」

    ミネ「目が覚めましたか? 無理に起き上がろうとしないで良いですよ。何か、体に違和感があれば言って下さい」

    サクラコ「…頭がぼーっとします。眠気は感じていなかった筈なのですが…」

    ミネ「長風呂でのぼせてしまったのでしょう、一応の処置はしておきました。それとこのような事は日常的に起こっていますか?」

    サクラコ「いえ、子供の頃にあった以来…ですね、こんなに長くお風呂に入るのは随分と久し振りです」

    ミネ「そうですか、もしもこのような症状が頻繁に起こるようでしたら、病院で検査を受けて下さい」

    まるでお医者さんと話しているようだなと、サクラコは浮ついた頭には今のミネが救護騎士団の制服を着ているように見えた。実際はタオル一枚だが、着替える手間も惜しんでくれたのだろう。

    サクラコ「…一つ良いですか?」

    ミネ「何か?」

    サクラコ「その見覚えのないコブは一体?」

    ミネ「…慌ててしまいぶつけただけです、ええ、気にすることではありません。」

    救護の邪魔になる邪念を払うために鉄拳を自分にお見舞いしたなどと、サクラコには知る術が無かった。

  • 83二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 09:05:06

    保守

  • 84二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 19:58:42

    団長...

  • 85二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 05:44:25

    わーお

  • 86二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 17:20:28

    ほす

  • 87二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 00:31:39

    ミネの膝の上で休ませてもらったおかげか、起き上がれるくらいには回復してきた、何時迄も膝を借りるのも悪いだろう。

    ミネ「無理はしないでくださいね」

    離れる時の自分を心配する表情がひどく印象に残る。修羅場を渡り歩き貫き通す救護の信念は良くよく耳に届いていたが、ここまで献身的な姿勢は初めて目にした。治療に関する救護は部下に任せている領分なのだろうと思い込んでいたが、実際にミネの救護を受けて、それは偏見だったと思い知らされる。
    ミネから手渡されたペットボトルの水を口に含む。コクコクと喉を流れていく冷水が心地良く熱を持った体に染み込んでいく。
    ミネはじっとサクラコの方を見ていた。観察や健診といった方が適切だろうか。

  • 88二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 08:54:30

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 18:21:31

    保守

  • 90二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 02:18:10

    団長の見事な救護精神を体感したサクラコ様は何を思うのか…

  • 91二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 08:46:25

    >>87

    観察や健診中に内心ドッキドキだっただろうなぁ

  • 92二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 18:03:36

    保守

  • 93二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 22:51:20

    ほす

  • 94二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 10:10:36

    保守

  • 95二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 20:23:03

    良いスレだ

  • 96二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:00:01

    ミネ「ごめんなさい、サクラコさん。直ぐそばにいながら貴方の不調に気付けず…私に頼って下さいなどと言った直後にこの体たらく、なんとお詫びすれば良いのか」

    深々とミネが頭を下げる。その姿は己の罪深さを神の前で懺悔する罪人を思わせるほどに、重々しい。

    サクラコ「そこまで気にしなくても、ミネさんが助けてくれましたし」

    ミネ「…キヴォトス人は頑強ですが、窒息や溺水は致命的な事態に繋がりかねません。救護を使命としている私がそんな事態を見過ごしそうになった…救護騎士団にあるまじき失態です…私自身を許せません」

    懺悔を重ねるミネの姿はサクラコにはとても高潔に映る。それは己の信念を貫く真摯さの裏返し、友人の心根そのものだ。ならば、友人としてサクラコがやるべき事は一つ。その悩みに寄り添い、手を差し伸べる事だ。

    サクラコ「ミネさん、起こった事を無くすことはできないならば、貴方の今の後悔を完全に消す事もできないのかもしれません。しかしです、ミネさんが私を助けてくれたのも事実です。過ちを省みない事は良くない事ですが、自分の成した善行を見ようとしないのもまた良くない事でしょう。私達はこれからも正しい事も間違った事も積み上げていくでしょう。ならばこそ、過ちは次の過ちを起こさないための戒めに、善行は更なる善行を成すための糧とすべきでは無いでしょうか。一人では思い詰めてしまう事もありましょうが、悩みがある時は打ち明けて下さい。困難の中にいる人々に手を差し伸べるのは私達主に仕える者の務め、そして貴方と手を取り合うと誓った以上、友人として手を差し伸べるのは当然ですから」

    シスターとして友人としてのサクラコの言葉を受け止めて、噛み締めてミネも顔を上げる。

    ミネ「…そうですね、間違いを無かった事にはできないならば、それを受け止めて直していくしかない…救護に携わる者は救護が必要な人への想いやりを忘れてはいけませんが、ただ一人への私情に囚われて、他に救護を必要とする人を見落とすような事をしてもいけない。…理屈として分かっていても実践は難しいと痛感しました…それでもこれだけは言わせて下さい、貴方が無事で本当に良かった」

    心から安堵したミネの表情にサクラコもホッとする。自分の言葉は誤解されやすいが、今回はミネが前向きになる手助けになれたらしい。

  • 97二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 09:33:31

    ほしゅ

  • 98二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 18:47:35

  • 99二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 18:50:47

  • 100二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 02:31:55

    このままいけーぇ!

  • 101二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 08:33:20

    追いつきました
    めちゃくちゃ良いSSですね

  • 102二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 19:46:36

    このままいけば!

  • 103二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 02:52:57

    夜の保守

  • 104二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 12:28:52

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:28:02

    期待しています!

  • 106二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 00:31:51

    何時迄もこの格好では湯冷めしてしまうだろうと、パジャマに着替えてお風呂場から出る。
    アクシデントもあって想定よりも大分遅い時間だ。
    普段ならば、そろそろ就寝の時間だが、せっかく友人が遊びに来ているというのに、このまま眠るのも勿体無いという思いもある。
    冷蔵庫にしまってあったアイスでも食べるか、それとも何かの遊戯に誘ってみるか。
    遊戯の類には疎く、遊び道具はトランプくらいしか無いが、ミネに相談してみればいい案が浮かぶだろうか。

    ミネ「サクラコさん、私からもお話があるので、この後お時間よろしいでしょうか」

    色々と思案するサクラコに、ミネが声をかける。

    サクラコ「問題はありませんよ、ただどの様なお話を?」

    わざわざミネから申し出るのだ、何かとても重要な話なのかもしれない。先程サクラコが話したシスターフッドが隠してきた話の様な、トリニティの将来にも関わる話かもしれない。

    ミネ「そう身構えることではありません。個人的な……そう、とても個人的な話ですから」

    サクラコ「そう、ですか」

    言葉とは裏腹にミネからはとても強い決意を感じる。これは心して聞かねばなるまいと、サクラコも気を引き締める。

  • 107二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 08:38:39

    どうなるか

  • 108二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 20:05:34

    続きが気になるため保守

  • 109二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 20:18:04

    サクラコの部屋で向かい合って座る。
    ミネは落ち着いた様子だが、仕草の節々に緊張しているサインが見え隠れしていた。
    サクラコはミネから話し始めるのを待つ。下手に急かす必要は無い。ミネのように確固たる意志で動くタイプは、心の準備さえ整えれば淀みなく話してくれると、経験上知っていた。

    ミネ「先程も申しましたがこれは極めて個人的なな話です。サクラコさんが語ってくれたトリニティの未来に関わる話のような、それ以外に関わりあるものではありません。それでも、私にとってはとても大切な事なんです。胸の内に秘めようかとも思いましたが、それは私の信条にも反します、隠し事などせず自分の心には正直にいたいのです……サクラコさんを身勝手に巻き込んでしまうのは心苦しいですが」

    サクラコ「聞きますよ、ミネさんのお話なら。それがどれほど個人的であろうと、私は貴方と支え合う関係でいたいとずっと前から思っていますから」

    どうにも真面目過ぎて頑固な所がある友人の助けになりたい。悩みがあるなら、共に悩んで力になってあげたい。嘘偽りの無いサクラコの想いだ。

  • 110二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:43:53

    保守

  • 111二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 09:58:26

  • 112二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 10:35:10

    尊い
    ただひたすら尊い

  • 113二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 11:11:30

    言うんだな
    今ここで!

スレッドは11/21 23:11頃に落ちます

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