- 11◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 17:38:04
ある程度平和なゆるふわC.E.で婚約者同士になったアスラン(14)とカガリ(14)が
パトリックとレノア夫妻やウズミに見守られながら
親交を深めるSSとイラスト、時々漫画?をスレ主が投下するスレです
年齢操作と捏造設定、公式ですがカップリング要素(アスカガ、ザラ夫婦等)
自作SSとイラスト、漫画が苦手な方はご注意ください
【前スレ】ここだけパトリックとカガリが その4
【SS・イラスト】ここだけパトリックとカガリが その4【年齢操作注意】|あにまん掲示板ある程度平和なゆるふわC.E.で婚約者同士になったアスラン(14)とカガリ(14)がパトリックとレノア夫妻やウズミに見守られながら親交を深めるSSとイラストをスレ主が投下するスレです年齢操作と捏造設定…bbs.animanch.comこのスレを待ってくださってる方が居るのかはわかりませんが
どうしてもアスラン誕生日だけはお祝いしたいので立てました
- 21◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 17:43:18
【このスレの登場人物❶】
カガリちゃん(14)
[カガリ・ユラ・アスハ]
ある程度平和なゆるふわC.E.でもまさかのゲリラに参加して戦場の天使をやっていたオーブ獅子の娘。
アスランを身体を張って助けた事で、アスランだけでなくザラ一家全員に可愛がられる事となる。
この世界ではトーヤ・マシマが代表後継者に選ばれているため、オーブの次期代表ではなく
アスハ家の次期当主という立場となっている。
アスランから貰ったオレンジ色のハロの名前は『ナランハ』
アスランそっくりなライオンのぬいぐるみの名前はまだ未定
アスランへの感情を自覚するはいつになるのか?
アスラン君(14)
[アスラン・ザラ]
ゆるふわC.E.なので軍や争いとは全く無縁の、マイクロユニットをいじる事が好きなプラント議員の息子。
戦場で命を助けられたカガリに助けられたことで、自分でも知らなかった驚くべき行動力を見せる。
とは言え、カガリに自分の感情を押し付ける事を怖がるナイーブな一面も…?
最近の悩みは母レノアがカガリとお揃いで可愛らしい服を着せようとするしてくる事…かも知れない
もうすぐ誕生日ですがこのスレはサザエさん時空なので年齢は変わらないままです
- 31◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 17:50:05
【このスレの登場人物❷】
パトリックパパ
[パトリック・ザラ]
ふとした時に見せる表情がアスランにそっくりなザラ家の大黒柱。
ゆるふわC.E.なので元々原作程にナチュラルに対しての憎悪はなく、レノアも生存してるため大分丸い。
加えてナチュラルのカガリに愛息子の命を救われた事でほぼ完全にナチュラルに対する偏見はなくなっている。
コワモテ顔だが妙にカガリに懐かれているのでアスランは少々複雑な気持ちを抱いているが
父息子仲はとても良好。夫婦仲も見ている方が照れるくらい超良好。
コーヒーを淹れるのが趣味……かも知れない
レノアママ
[レノア・ザラ]
ゆるふわC.E.なので血のバレンタインもなく生存し、相変わらずユニウスセブンで農業研究を行っている。
カガリに対しては高慢気味な口調と戦場近くに自ら望んで立っていたことで最初はドン引きしていたが、
パトリックと同様に愛息子の命を救われたことでお揃いのエプロンで料理する等
すっかり未来の義娘として可愛がっている。
得意料理は息子も大好きなトマトソースのロールキャベツ
カガリとアスランを着飾る事が最近の生きがいかも知れない
ウズミパパ
[ウズミ・ナラ・アスハ]
オーブ連合首長国代表であり、オーブの獅子と呼ばれるカガリが大大大好きなお父様。
カガリにはいろいろ我慢させて申し訳ないと思いつつ、
カガリ自身はゲリラ参加を許してくれたり甘やかされてるなぁと思っている。
カガリが成人後に一緒に酒を酌み交わすのが今の生きがい。
もしかしたらこのスレには今回出番が無いかも…申し訳ない
- 4二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 17:52:46
待ってました!
4が落ちてしまって音沙汰なかったのですが続きをお待ちしておりました
ご無理なさらずスレ主のペースで投下していただけると嬉しいです - 51◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 17:56:53
- 6二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 17:58:29
このレスは削除されています
- 71◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 17:59:21
イラスト倉庫(時々増える/最近は更新滞りがち)
何かあった時の連絡先にも使用する事あります
某スレ❶'s Poipiku | Illustration&more Box [POIPIKU]某スレ❶ is posting 3 illustrations&etc. to Poipiku.poipiku.com - 81◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 18:00:54
- 91◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 18:03:26
- 10二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 18:25:57
- 111◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 20:09:21
と言う訳で宿題だったの夏祭り編のおまけ
ぬいぐるみに嫉妬するナランハの話を投下します
ナランハに関しては今後掘り下げたいとは思ってるのですが
【おまけ・様子のおかしいナランハの話】
――――ごろん
―――ごろごろ
―――ごろん、ごろん
オーブ連合首長国の娘、カガリ・ユラ・アスハはその日腕に婚約者から貰ったぬいぐるみをぎゅうぎゅうと抱きしめ、思い出したかのようにため息を付くながら自身のベッドの上をまるで相棒のマイクロユニット、ナランハの様にゴロゴロと転がっていた。
正確に言うなら、カガリの腕の中にいる『それ』を婚約者――アスラン・ザラに貰った夏祭りの日の夜からずっとそれを繰り返している。
あの夏祭りの日に草履で足を痛めたカガリを背負ったアスランの少しだけ逞しくなった背中、一緒に回ろうと繋いだ少しだけ硬さを増したアスランの掌。
婚約を結んでから、将来一緒になると言うことはカガリも頭では理解していた筈だったのに、あの日唐突に『アスラン』は自分とは違う性を持った『男の子』だと気づいてしまった、気付かされてしまった。
今までは、次に会えるのがただ楽しみだったのに。
今はアスランの姿を、声を、匂いを、温もりを思い出すだけで胸がきゅうっと甘くざわついて落ち着かなくなってしまう。
そんな未知の感情を振り払う様に、カガリは部屋で一人きりになるとアスランから貰った新しい相棒のアスランそっくりなぬいぐるみを抱きしめてごろんごろんとハロ状態になる日々がすっかり続いていた。
(アスランに逢いたい、でも逢うのが怖い、両方とも自分の心の中にある)
(自分の気持ちがわからない)
「……あすらん」
相反する、自分では対処が出来ない二律背反を抱えながらカガリはぼんやりと抱きしめたぬいぐるみを見つめ、心をかき乱す存在の名前を口にすることしか出来ずにいた。 - 121◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 20:10:55
アスハ家に努める優秀な使用人たちは皆、可愛い可愛い主がオーブ自慢の温泉でもお医者様でも治すことの出来ない不治の病にかかりかけている事も、そしてそれをまだ自覚出来ていない事も理解しており。
その上で自分の気持ちに振り回され、頬を染めながら頭を悩ませる主の愛らしい姿を(早くその気持ちを自覚する日が来ますように)と祈りながらそっと離れたところから見守っているのだった。
■■■
そんなカガリの中の未知の感情が顔を出し始めたと同時期に、カガリの周囲に少しだけ異変が起き始める。
カガリが部屋を離れたり、朝起きたりあと座らせていた筈のアスランから貰ったぬいぐるみを見ると倒れてる事が増えたのだ。
アスハ家の使用人たちはカガリが頼まなければ基本的にカガリの私室に足を踏み入れる事は無く、カガリ自身もちゃんとぬいぐるみが棚に座っている事を確かめてから離れているため、そんな事が2度3度と続くとのは少しおかしい。
最初は何かの拍子に倒れたんだろうと気にせずぬいぐるみをそっと座らせなおしていたカガリだったが、流石にそれが頻繁に起きると流石に変だと違和感を感じ首を傾げ始めた。
そんなちょっとした事件の原因は、ある日突然理由が判明する。
その日、喉の渇きを覚えて目が覚めたカガリは隣で一緒に寝ていた筈の相棒ナランハの姿が見えない事に気が付く。
(……部屋の中で遊んでるのか?)
そう考えて部屋の中を見回すものの、彼女が部屋で飛び跳ねている気配や物音はは見当たらない。
どこにいるのかと薄暗い部屋の中を目を凝らして見てみると、ぬいぐるみを座らせてる棚の方からごそごそと物音が聞こえた。
何事だと思いカガリはベッドから起き上がると、部屋の灯をつけ眠い目を擦りながら物音の原因であるその棚にそっと近づく。 - 131◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 20:13:02
「……ナランハ?」
そこには、探していたナランハがまさにぬいぐるみに向かってその丸いからだをゴロンと転がし、ぶつけようとしている所だった。
慌ててナランハをそっと救い上げると、表情はない筈の彼女は不満げな顔をしている様にカガリには見える。
「もしかして、コイツが倒れてたのはお前がやってたのか?」
≪…………≫
カガリに聞かれた事には何でも答えるナランハが、珍しく黙ったままカガリの掌の上でぷいっと顔をそむける。
その様子がまるで面白くないときの自身の婚約者にそっくりで、思わず笑いそうになるもののそれをなんとかかみ殺し、彼女を自分の顔と同じ高さまで持ち上げる。
(そう言えば、最近気が付くとアスランの事ばかり考えててあまりナランハに構ってあげられてなかっが気がするなぁ)
勿論出かける時はずっと一緒に連れ歩いていたものの、自室に戻ると無意識のうちにナランハではなくぬいぐるみを手に取って抱きしめていた様な気がする。
「ナランハ……もしかして、ずっと寂しかったのか?」
カガリのその問いを肯定する様に、ナランハはそのまんまるな身体を縦に揺らす。
彼女のまるで人間の様な姿にカガリは一瞬思わず目を丸くするものの、すぐにナランハへの罪悪感でいっぱいになってナランハをぎゅっっと抱きしめた。 - 141◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 20:15:56
「ごめんな、最近ちょっと構ってあげられてなかったもんなぁ」
≪スゴク、サビシカッタ……サビシカッタデスワ……≫
「その分、明日はいっぱい一緒に遊ぼう」
≪ゼッタイ、ゼッタイデスワ!≫
「寂しかったら、ぬいぐるみじゃなくて私に直接言って欲しい…な?」
ぬいぐるみはナランハと仲良くしたいのにそんな態度を取られたら悲しいんじゃないか?そう言ってナランハを撫でてやると彼女はカガリの手の中からぴょんと飛び出し、ぬいぐるみの前に立つ。
≪ゴメンナサイ、ゴメンナサイ……≫
「こっちこそ構ってあげられなくてごめんな、ナランハ」
素直に謝り、彼女の可愛らしい姿にカガリは笑みを溢し、同じ様に謝り返す。
謎の現象の原因と、ナランハの寂しさが解消出来た事に安心した事でカガリは思い出した喉の渇きを部屋に置いてあった水差しで潤すと、そろそろ寝ようかとナランハにベッドに戻ろうと促す。
ふと思い立って、今日はぬいぐるみの彼も一緒に寝ようか。そうナランハへ問いかけると、≪ヤブサカデハナイデスワ……≫なんて素直じゃない返答が帰って来るので、カガリはくすくす笑ってぬいぐるみも手に取り、3人で布団へ潜り込む。
そっと枕に乗せた頭をナランハの方へ向けると、オレンジ色の身体を摺り寄せる様にぬいぐるみへ寄せていて、可愛らしさに思わずクスリと笑ってしまう。
「おやすみ、ナランハ」
≪オヤスミナサイデスワ……≫
ナランハへ挨拶をすると、カガリは夢に向かうために、明日ナランハと思う存分遊ぶためにそっと目蓋を閉じたのだった。
(……しかし今日のナランハは随分と人間の様な言動だったのはなんだったんだろう?) - 151◆7lUGfmY9ay5j24/10/27(日) 20:18:03
- 16二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:30:54
アスラン学習AIの方面まで力入れ始めてる…将来は技術者かな?
- 17二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:58:12
- 18二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:08:59
キラが趣味で作ったAlを無料公開しててそれを知らずにアスランが組み込んだとかでも面白そうですね
- 19二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 07:13:07
復活嬉しい!
保守 - 20二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 08:09:18
復活してる!スレ主さん乙です!!
前スレあと数レスで完走のところ減速意識しすぎて落としちゃってすみません
お忙しそうだったし待機スレ立てて良いものか悩んでそわそわしてました
嫉妬するナランハちゃん可愛い
カガリとすぐ仲直りできて良かったいっぱい遊んでやってくれ
しかしぬいぐるみを抱えるカガリ(14)の姿が叡智すぎる…
これはアスランにはまだ見せられないですね - 21二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 19:23:30
新スレ乙です
ちょうど昨日ガチャでオレンジハロ引けたのでタイムリー
明日アスラン誕生日ですね - 221◆7lUGfmY9ay5j24/10/28(月) 21:34:42
アスラン誕生日話投下します
今日明日の二回で完結予定です
と言いつつ最後だけ書けてないので3回に分かれたらすみません
挿絵も載せたかったんですが、本気で今週バタついていて
多分間に合わない(悔しい)のですが、こっちは遅れてでも
ちゃんと描きたいと思います!自分が描きたいので
❖❖❖
【アスランの誕生日の話】
最近、カガリの様子がおかしい。
通話をしているときも何処となく上の空で、ぼんしている事が増えた。
かと思えば、自分が何気なく口にした言葉で顔を真っ赤にしてわたわたと動揺するする姿を見せる。
極めつけには、恐らく本人は全く自覚が無いだろうが、通話を切ろうとすると普段は見通す様なまっすぐな視線を見せる透き通った琥珀を寂し気に揺らし、名残惜しいと言葉にしないままにその瞳が告げて来る。
正直な所、自惚れでなければ嫌われた訳ではない……と思うものの、自身の婚約者がそんな態度を取る理由もわからず、ただただアスランは首を傾げながらもカガリの見せる可愛らしいその姿を噛みしめる事しか出来ないままだった。 - 231◆7lUGfmY9ay5j24/10/28(月) 21:40:05
二人がそんな傍から見れば甘酸っぱくももどかしい距離感に戸惑いながら交流を続けていると、カレンダーはあっという間に10月の下旬を示す時期になっていた。
学校のイベント等が続き忙しかったこともあり、アスラン自身はすっかりと忘れていたが夕食時に母であるレノアの「そう言えばそろそろアスランの誕生日ねぇ」と言う一言で自身の誕生日が近い事を思い出す。
例年ならばクラスメイトから教室で祝われ、夕方に家族揃ってレストランで食事を行ったあとにパトリックとレノアからプレゼントを貰って終わる事が殆どであった。
ただ、今年は例年とは違い愛しい婚約者がアスランに出来たこともあり彼女と一緒に誕生日を祝う事が出来たら嬉しいとは思う。
後で通信を入れてカガリをディセンベル市へ誘ってみようか。そんなことをアスランが考えていると、レノアがまるでアスランの心境を見透かしたかの様に「今年は折角だし、カガリちゃんも誘いたいわねぇ」なんて言うものだから、思わずアスランは動揺して口にしていた紅茶が気管に入り咽てしまう。
そんなけほけほと咳き込む息子の背中を擦りながらレノアは何をやっているのと苦笑するが、アスランとしてはたまったものではない。
そんな二人のやり取りを見ながらパトリックは何をやっているんだと言わんばかりに軽く息をつく。
「もちろんあなたも反対しないわよね?」
「……カガリ嬢の都合が合うのならな」
「ふふ、決まりね!」
「…………」
「もう、そんな顔しないの。アスラン、カガリちゃんへの連絡はお願いね?」
「……わかりました」
今から楽しみだわぁと主役を差し置いて盛り上がる母親と、むっつりとした表情をしながらも満更でもなさそうな父親のやり取りが少々面白くなくて、アスランは父親そっくりな表情で眉間に皺を寄せつつも家族が当たり前のように自身とカガリとの関係を好意的に受け入れてくれている事は嬉しいと思う。
そんな思春期特有の複雑な気持ちを抱えたアスランは、これ以上その場にいるのが気恥ずかしく居た堪れなくなる。
さっさと目の前に置かれた食事を終わらせると婚約者へ約束を取り付けるために連絡しようとそそくさと自室へと戻るのだった。 - 241◆7lUGfmY9ay5j24/10/28(月) 21:41:43
ーーー出来たら誕生日を一緒に祝って貰えると、嬉しい。
少し緊張しながら、でも頬を染めて嬉しそうな面持ちでカガリへ誘いをかけてくる画面に映るアスランを見た瞬間に自分のの中にあったドキドキして、ソワソワして、会いたくて、でも会うのが少し怖いような、そんな自分でもまだ掴めない感情が少しだけ軽くなった気がした。
自分でもよくわからないまま抱えて続けているこの感情が、恐らくアスランの中にもあるのだとその顔を見た時に何故かカガリは気付いてしまったからだ。
「目一杯お祝いしないといけないよな!何か欲しいものはないのか?」
「俺はカガリから祝って貰えるだけで嬉しいんだが」
「薄々思ってたけどさ、お前って欲が無いよなぁ?祝い甲斐が無いって言うかさ」
「そうかな?自分ほど欲深い人間も居ないと思うけどな……」
大真面目に告げるアスランの表情から謙遜ではなく、心から本気でそう思って言葉にしているのがわかり思わずカガリは呆れた表情を作ってしまう。
アスランのこの様子では、きっとこのまま話を続けても平行線のままだろう事を察しカガリはさっさと話題を切り替えることにする。
……ま、本人から聞き出せないのなら周りの人間に尋ねれば良いしな!そんなことを考えながら。
最近はアスランの通う学校での行事が忙しい事、アスハ邸で起きたちょっとした面白い事件などなど他愛のない会話をしばらく続けたあと、アスランの住んでいるディセンベル市へカガリが到着する時間がわかったら連絡する旨を告げて名残惜しさを感じつつ通話を切る。
画面が暗くなった瞬間、ずっと無意識に溜めていた息が吐き出されてカガリは会話しながらずっと緊張していた事に気が付いた。
―――アスランと話すのは本当に嬉しいし、楽しい。
だけど、最近ちょっとだけ顔を合わせるのが何故か怖く感じる。
『それ』が何かを理解した瞬間に自分が変わってしまうような、そんな大きい渦の様な感情。
カガリはまだ気づきたくないとばかりにきゅっと軽く下唇を噛んで、頭をおおきく振って心の中の得体の知れない感情を振り払う。
(今はアスランへの誕生日の事だけ考えるんだ!)
欲のない自身の婚約者の喜ぶ顔を見る為に、カガリは手元の端末でこっそりとメッセージを送るのだった。 - 251◆7lUGfmY9ay5j24/10/28(月) 21:45:21
■■■■■■
数日後、カガリからディセンベル市へシャトルが到着する時刻の連絡がアスランの端末へへ届く。
そこに記されているのは普段よりも大分早い到着時刻で、アスランはまだ学校にいる時間で残念ながら迎えにはいけない旨を返信するとすぐに返信があった。
⦅レノアおばさまに迎えを頼んでるから大丈夫だ!⦆
既に自分ではなく母親に迎えを頼んでいる事に少しの違和感とそれなりの面白くなさを感じつつも、それを彼女に直接ぶつけても仕方がないととりあえず了承の旨を返す。
メッセージが問題なく送信された事を確認して携帯端末から目を離すと思わず大きなため息が出てしまい、傍でアスランの様子を見ていたニコルが心配して大丈夫かと問いかけてきた。
カガリからのメッセージを見た瞬間にここは学校であった事がすっかりと頭から抜けていたアスランはその声に思わず自分でも驚く程に大きく反応してしまい、そんなアスランの反応にニコルも驚き目を丸くする。
「アスラン?」
「あ、いや……すまない……」
「最近は新しい一面ばかり見てる気がします」
アスランの見せるそんな珍しい姿に、ニコルが「大体地球から帰国した後くらいからですよね」なんてくすくすと笑いながら見越したように告げて来る。
その言葉は正鵠を得ていて、アスランには返す言葉もなくじんわりと頬を染める事しか出来なかった。
「別に責めたい訳じゃないんですよ。寧ろ今のアスランは自分達と同じでまだまだ子供なんだって感じて好きなんです」
「……ニコルにとって前の俺はどう見えてたんだ」
微笑みながら言われたニコルの言葉に思わずアスランはむっつりと眉間に皺を寄せて言葉を返すものの、目の前の友人はますます笑みを深めるだけでアスランは少し面白くない。
そんなそんな二人のやり取りを後ろから見ていたディアッカが割って入ろうと口を挟んできた。
「聞くだけ野暮だって。どーせコイツがこんな顔するときはオーブの姫さん関係の事だろうからさぁ」
馬に蹴られて痛い思いするだけだって!そう笑うディアッカの言葉に、ニコルもなるほどと納得して首を振る。
そうやってアスランを見て笑う二人の姿に、最近はすっかり婚約者の事で揶揄われる立場に置かれる事が増えたと眉間の皺を更に深めた。
―――そんな友人たちの和やかな空気が我慢できない男が一人。 - 261◆7lUGfmY9ay5j24/10/28(月) 21:49:47
「相変わらず腑抜けてた姿を見せるんじゃない!!!!!」
そんな穏やかな空気を壊す様に、イザークが毎度の如くアスランに対して声を荒げる。
クラスメイトもすっかり慣れたもので、一瞬その声の方へ意識を向けてもいつものイザークかと特に気にせずにすぐにその意識を元に戻してしまう。
勿論、至近距離で声を聞かされるアスラン達はたまったものではないのだが。
「まぁまぁ落ち着って」とディアッカが怒気の収まらないイザークを宥めようとする。
普段ならばここでアスランが無自覚にイザークの怒りを買う発言をして更に騒がしくなるのが常なのだが。
「…………」
当のアスランは何も言い返さずに黙り込んでいるため、流石のイザークも思わず胡乱げな表情をしてしまう。
「アスラン、本当に大丈夫か?」
流石に何かあったのかと心配して三人がアスランの顔を覗き込むとアスランが仕方がおずおずと口を開いた。
「……もうすぐ、俺の誕生日なんだが」
「そう言えば10月下旬でしたっけ」
「お前パーティとかあまり好きじゃないからって毎年家族でレストラン行っておしまいだったよなぁ」
「で、誕生日に何かあったんですか?」
今年もプレゼント用意しますねと言いながら、ニコルがアスランに話を進める様に促す。
「母が、今年は新しく出来た婚約者も呼ぼうと言い出して……それを彼女も了承してくれたんだ」
「へー、良かったじゃん」
「では今年は婚約者さんともご一緒なんですね」
そう言う二人の笑顔には嘲笑の影は全く見えず寧ろ『彼女』と出逢ってからの自身の変化が悪いものではないと肯定してくれている様に、アスランには見えた。 - 271◆7lUGfmY9ay5j24/10/28(月) 21:50:26
友人達の様子に胸の中に何だか擽ったいものを感じて悪い気持ちは無くて少しだけアスランが口元を緩める。
「で、それの何が問題なんだ!」
アスランの先程から見せていた態度の原因が見えず、和やかになりかけた空気を壊す様にイザークが「さっさと理由を言え!」と言葉にすると、アスランは言いづらいのかポツリと声をこぼした。
「………んだ」
「は?聞こえんぞ貴様!」
「……だから、今回彼女がこっち(プラント)に来る時、真っ先に自分じゃなくて母を頼ったのが少し面白くなかったんだ」
「は?」
「え?」
「あー……」
些細な事でショックを受けた事を暴露させられたことが流石に恥ずかしかったのか、顔を赤くしてプイッとそっぽを向いてしまったアスランを3人は思わず凝視してしまう。
やっぱり随分と変わったなぁと目の前の普段は大人びた姿を見せる少年の年相応の態度に驚きながら、アスランの婚約者の人となりは知らないもののなんとなく彼女の行動理由を察した3人は解散解散!と呆れ半分で話題を切り上げる事にする。
結局ディアッカの言う通り馬に蹴られただけだったなぁと頷いてる友人達が面白くなくて、口を曲げてムッツリとした表情を作るアスランにディアッカが「ま、多分悪い事にはならないから落ち込み過ぎんなって」と肩を叩くと同時に教師が教室へ入ってきて、友人達は席へと戻って行くのだった。 - 281◆7lUGfmY9ay5j24/10/28(月) 21:52:20
本日はここまで
スレの復活嬉しいってお言葉、本当にありがとうございます
拙いながらものんびり続けていきますのでよろしくお願いいたします - 29二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 23:49:06
スレ立て&更新乙です
二人とも思春期で可愛らしい
続きまったり楽しみにしてますので無理なさらないでください〜 - 30二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 08:33:28
誕生日祝いSS乙です!続き待機
クルーゼ隊メンバーとカガリの邂逅も見てみたい - 31二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 09:04:55
- 32二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 20:00:11
好きよけカガリちゃんをプラント組が生暖かく見守るところを待機して待ってます
- 331◆7lUGfmY9ay5j24/10/29(火) 23:18:30
すみません、大変遅くなりました!
仕事とアスカガ周辺関係諸々あり過ぎてちょっと頭がパンクしそうです
ザラ夫妻以外のプラント組とカガリの邂逅や好き避けネタは別のネタにて
改めてアスラン、誕生日おめでとう!
❖ ❖ ❖
「レノアおばさま!」
「いらっしゃい、カガリさん」
―――あっという間に時間は流れ、アスランの誕生日当日の朝。
無事にシャトルにてディセンベル市へ降り立ったカガリは迎えに来ていたレノアを見つけると、久々に逢えたのが嬉しくなって勢いよく抱き着く。
そんな息子の婚約者の様子が愛らしく、レノアもカガリをぎゅっと両腕で抱きしめ返す。
「今日は『お願い』を聞いてくれてありがとう!」
「ふふ、他でもないカガリさんの為ですもの!」
「それに元々今日は休みを取る予定だったから気にしないで」
そう微笑みながら言えば、カガリは嬉しくてレノアを抱きしめる力を強める。
このまま何時までも大好きなレノアの腕の中にいたい気持ちはあるものの、今日はカガリがレノアにお願いをしたとある「作戦」を成功させる事が一番の目的であり、タイムリミットまでの時間も限られている。
カガリは名残惜しい気持ちをぐっと堪えてがそっと身を離すと、レノアに向かってぺこりとお辞儀をして改めてお願いする。
「マーナにもお願いして空いた時間で練習してきたけど……正直自信はないんだ。一生懸命頑張るから、今日はよろしくおねがいします」
「もちろんよ。あの子を驚かせちゃいましょう?」
「うん!」
ぐっと拳を握り気合いを入れると、カガリはレノアと一緒にザラ邸へ向かうのだった。 - 341◆7lUGfmY9ay5j24/10/29(火) 23:20:17
「アスラン、誕生日おめでとうございます」
「今年もおめでと」
「ふんっ、仕方が無いから祝ってやる」
「毎年ありがとう、ニコル、ディアッカ……イザークも」
休憩時間に微笑みながら誕生日プレゼントを差し出すニコルと、いつもの調子のディアッカ、素直じゃないイザークにアスランは礼を言ってそれを受け取る。
断ってからそっとラッピングを開けると、中には人気パティスリーのショコラセットが入っていた。
「お前の欲しいもの全然わかんないからさぁ、今日オーブの姫さん来るって言うし一緒に食べられるモンにした」
甘いものそこまで得意じゃないお前でも食べられる様に色々考えたんだぜ?そう苦笑しながら告げるディアッカの気遣いに気恥ずかしさを感じつつも改めて感謝する。
「ふふ、今日は朝から少しそわそわしてますね」
「まったく、いつも以上に腑抜けおって」
「……そんなにわかりやすいか?」
カガリに逢えると思うとどうにも浮かれる気持ちが抑えきれないのは自分でも自覚はあったが、面と向かって指摘されアスランの問いにも3人同時に頷かれるとどうにも気恥ずかしくて、少し顔が熱くなるのが自分でもわかった。 - 351◆7lUGfmY9ay5j24/10/29(火) 23:25:08
「お前見てると彼女作るのもありだわって思うわ」
ディアッカのその発言にニコルは苦笑し、イザークは下らんと吐き捨てる。
出生率が問題視され、自身の意思ではなく遺伝子的な相性が優先される2世代目コーディネイター、特にディアッカやイザーク、ニコルの様なプラント議会の議員の子供は自分で婚姻相手を事など考えた事もなかった。
それはアスランも同様だと思っていたし、何ならこの面子の中でイザークと同じレベルで女性や恋愛に興味がなさそうな素振りをしていたのだから突然ナチュラルの少女と婚約を結んだと聞いた時の衝撃が今だに忘れられないとは3人の共通の語り草になっている。
しかも詳しく話を聞けばアスラン自身がその婚約締結の為に能動的に動き、穏健派筆頭のシーゲル・クラインに掛け合ったと言うのだがら尚更だ。
今も目の前でどこかふわふわとした雰囲気を醸し出している目の前のアスランを見れば、恋というのは自分ではコントロールの利かない恐ろしものだと思いながらも、年頃の少年としては少し興味が湧くのも仕方がない事なのかもしれない。
「アスラン、いつか婚約者の方に合わせてくださいね」
「お前をそんなふうに変えた奴は確かに俺も気になるわ」
「…………」
アスランの婚約相手に改めて興味を示し一目見たいと言うニコルとディアッカ、無言ながらも自身のライバルをここまで変えた相手に興味がある事を隠さないイザーク。
そんな友人達に対して「わかった」と照れながらも頷き返す年相応の様子を見せたアスランに、今日の誕生日が目の前の友人にとって良い日になれば良いとそっと心の中で3人は願うのだった。 - 361◆7lUGfmY9ay5j24/10/29(火) 23:51:40
■■■■
授業が終わり、アスランは急いで荷物をまとめると教室を飛び出し帰路を走る。
きっとアスランを笑顔で出迎えてくれるだろう婚約者の事を考えると、駆けるスピードはどんどんと速くなって行く。
あっという間に自宅に到着し、家の中へ入るとアスランの大好きな匂いが漂っていた。
その匂いに驚いて慌ててリビングに向かい扉を開けた瞬間。
「アスラン!おかえり!」
「お帰りなさい、アスラン」
「うむ、お帰り」
「カガリ……父上と母上も……ただいま帰りました」
以前レノアがお揃いのエプロンを着せたいといそいそと用意したミントグリーンのエプロンをつけ、アスランの想像以上の笑みを見せたカガリと、その彼女とお揃いのエプロンを着用した笑顔のレノア、そして珍しく口元を緩ませた穏やかな表情のパトリックが出迎える。
後ろのテーブルに目をやれば、その上には普段以上に豪勢な食事が並べられている。
今年は例年通り、カガリも一緒にレストランに赴き食事を行うとばかり思っていたから予想していなかった光景にぽかりと口を開けてアスランは固まってしまう。
そんなアスランの様子を見て、カガリが訝し気な顔をして声を掛けて来た。
「お前、変な顔して突っ立ってどうしたんだよ」
「いや、まさか料理が用意してあるとは思わなかったから……」
「毎年、家族でレストランに食べに行くのが恒例だったものね」
レノアの言葉に頷き、今年は昨年までと違い自宅で祝う理由がちっともわからず戸惑ったままのアスランにカガリは「ちょっと待ってろ」と言葉を置いてぱたぱたとキッチンに入る。
戻って来たカガリの手には、料理が盛り付けられている皿があった。 - 371◆7lUGfmY9ay5j24/10/29(火) 23:56:35
「……ロールキャベツ?」
丁寧に盛り付けられた、トマトソースがかかった少し形の崩れた歪なロールキャベツはアスランの大好物。
それを突然目の前に差し出されて、もしかしてと言う期待と共にカガリの琥珀を見つめると、カガリは照れた様におずおずと口を開く。
「……お前に欲しいもの聞いても特に無いって言うし。でもちゃんとお祝いしたいし、喜んで貰いたかったんだ」
「そう、だからカガリさんが私にプレゼントは何が悦ぶかって相談の連絡をくれてね」
「料理が良いんじゃないかってアドバイスと一緒に、アスランの好きなロールキャベツのレシピを送ってくれたから必死に練習したんだ」
「形は崩れちゃったけど、味はレノアおばさまと一緒に見たから大丈夫だと思う」そう頬を染めて照れながら告げるカガリの姿に、アスランの頬も同じ色に変わり、エメラルドグリーンの瞳が少し揺らめく。
「……じゃあ、今日母上に迎えを頼んだのは」
「ロールキャベツ作りの練習の成果を見て貰いながら、一緒にお祝いの準備するため、だ」
カガリの『作戦』、アスランの為にアスランの好物のロールキャベツを作るミッション
にあの時感じたもやもやとした感情が一気に霧散し、アスランの心の中に残ったのは愛しさと喜び。
そんなアスランに、目の前の少女は一番大事な事を言い忘れてたと言うと、カガリは柔らかく微笑んで口を開く。
「アスラン、誕生日おめでとう!生まれて来てくれて、私と出逢ってくれて、ありがとう」
カガリのその言葉と表情に、たまらなくなってアスランのエメラルドグリーンの瞳が更に揺れ、唇をきゅっと噛む。
―――家族から祝われる嬉しいけれど、好きな人に祝って貰えるのがこんなに嬉しいなんて、知らなかった。
アスランはこぼれ落ちそうになった涙をぐっと拭うと、「ありがとう……」と心から幸せそうに綺麗に笑ってカガリをまっすぐ見つめる。
その声と笑みに、カガリの心臓がきゅっと掴まれたような感覚に陥り、鼓動がどくどくと早くなって元々染まっていた頬の赤みが更に強くなり、でもその交わった視線を逸らすことも出来ないまま立ち尽くすのだった。 - 381◆7lUGfmY9ay5j24/10/30(水) 00:01:00
カガリがアスランにお祝い言うシーンを何とか当日中に投げるの間に合ってよかった…
すみません、やっぱり今日最後までは無理でした
明日には完結できる筈ですと言うか完結させます
もう少々お待ちください - 39二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 08:12:20
なんという幸せ時空
カガリが自分じゃなくて母親を頼った理由が分かって良かったね
アスラン誕生日おめでとう… - 40二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 19:06:53
⭐︎
- 41二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:36:24
形は崩れてても今までで一番美味しいロールキャベツだっただろうな
- 42二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 08:15:44
カガリとイザディアニコの出会いフラグ!
ちょっとディアッカの台詞にそわそわしたけど、この世界ではディアッカはミリィと出会えるんだろうか
普通にトール生存ルートの可能性高いもんなあ… - 43二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 08:20:28
ディアッカもナチュラル沼に落ちてほしいな…
アスランだけ種族間ギャップに沈むんじゃなく二人で黄昏たり興奮したり微笑ましく見守ったりしていてほしい - 441◆7lUGfmY9ay5j24/10/31(木) 18:32:07
今ちょっと余裕が無さ過ぎて申し訳ないです
もうちょっとだけお待ちください…
保守がてらほんのちょっとだけ
ディアッカとミリアリアに関しては…どうなんでしょう?
自分も色々考えてはいるんですが、14歳って年齢考えたらトルミリが成立してない可能性があるので
ディアッカ自身もこの世界線だとナチュラルに対する偏見も薄い為二人が出逢えればワンチャンはあるかも知れません
とは言え多分そこは書かないんじゃないかなぁ(ネタが浮かべば別ですが)と思うので想像にお任せします、と言う事で今は回答させてください
今のところは色々カップリングを広げすぎると自分で手が負えなくなる気がするので基本はアスカガとザラ家アスハ家メインで、キララクちょこっと(予定)で進行予定です - 45二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 01:04:16
保守
- 46二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 08:04:47
平和時空だとトルミリとディアミリの扱い難しいですよね
ただの雑談なんでスレ主さんの好きなようにしてくださって大丈夫です!
今日公開のエピローグカット第二弾楽しみながら待機してます - 47二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 08:41:05
いつもコメントハート保守ありがとうございます!
今日の夜には確実に投下できます!!大変お待たせしました!!
が、夜勢いで映画予約してしまったので見た後放心してたらすみません…!ファーストデーだったんでつい…
因みに前も言ったのですが基本的にこの世界観に関しての話題は自由に行っていただいて構いません
カップリングネタもアスカガ(固定)とザラ夫婦(固定)以外は全く地雷とか無いので妄想していただく分には構わないので気にせず自由に喋って頂いて大丈夫です!
それではまた夜に - 48二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 17:40:54
スレ主さんも今日映画行くんですね
自分もこれからなんでお互い頑張り?ましょうね… - 491◆7lUGfmY9ay5j24/11/01(金) 23:32:10
映画見に行ってきたんですが、正直何見せられたのか分からないまま
今とりあえず呆然としてます
これが円盤化予定ないとかマジ!?とりあえず公式解禁されたので触れますが
フリーダム強奪事件に付けてくれないかなって心から思いました…
と言う訳で大変お待たせしてすみません、アスラン誕生日ネタラストです
❖ ❖ ❖
「さて、アスランは荷物を置いて手を洗って来なさい」
≪ハヤクハヤクデスワー!!≫
料理が冷めてしまうだろう、一家の様子を黙って見ていたパトリックがむっつりとしたそう口を開き割り入り、ずっと黙って見守っていたらしいナランハが催促すると、向かい合ったまま動けなくなっていたカガリとアスランはハッとしてそれぞれ慌てて動き始める。
そんな二人をパトリックはため息をつき、レノアは頬に手を当て、ナランハはいつも通りぴょんぴょん飛び跳ねながら微笑みながら見守っているのだった。
■ ■ ■
「「「アスラン、お誕生日おめでとう!」」」
≪オメデトウゴザイマスデスワー!!≫
アスランが目の前に置かれたケーキの上のキャンドルに灯った炎を一息で吹き消すと、両親とカガリ、ナランハから改めて祝いの言葉が贈られる。
用意されたケーキにはアスランの大好物の桃がふんだんに使用されており、それを見たアスランのエメラルドの瞳がキラキラと輝いていた。
食事後が終わったら切り分けましょうね、そう言いながらレノアがキッチンへ片付けに行く様子を目で追うアスランを見て、思わずカガリはくすくすと笑ってしまう。
そんなカガリの笑い声にはっとした様子を見せ、少し恥ずかしかったのか頬を染めて「そこまで笑わなくても良いんじゃないか?」なんて言うアスランにごめんなと謝ると、丁度戻って来たレノアがそれじゃあ食べましょうかと声を発した事で穏やかな食事が始まるのだった。 - 501◆7lUGfmY9ay5j24/11/01(金) 23:34:42
ナイフとフォークを手に取り、カガリがレノアに教わりながら作ったロールキャベツを一口サイズに切り分け口に運ぶ。
「……美味しい」
カガリがアスランのその様子を固唾を呑んで見つめていると、アスランの口からポツリと零れ落ちる様に言葉が漏れた。
アスランの気を使ったわけでもない、心から思って出たその言葉にカガリの詰めていた息がそっと吐き出されると、頬を染めて花が咲くように笑みが生まれる。
「良かったぁ……!」
「良かったわね、カガリちゃん」
「レノアおばさま、本当にありがとう!」
「……うむ、これは美味いな」
「パトリックおじさまにも気に入って貰えてよかった!」
自分の些細な言葉でカガリがあまりにも嬉しそうに笑うので、それを見たアスランの口元も思わず緩む。
そんなアスランの綺麗に微笑む顔を見たカガリは嬉しくなって、でも少し恥ずかしく。
誤魔化す様に慌てて前を向いて、自分もナイフとフォークを手に取ると料理を口にし始めるのだった。
皆が料理を食べ終わり、バースデーケーキを切り分ける時にチョコレートプレートをカガリに渡そうとするアスランと主役が食べろと突き返すカガリのちょっとした口論はあったものの皆で美味しく桃のケーキを堪能して一息つく。
そのタイミングで、パトリックが一度咳ばらいをすると「アスラン」と声を掛けた。
「父上?」
「これは私とレノアからだ」
「あ、ありがとうございます……」
おめでとうと言う言葉と共に取り出された綺麗にラッピングされた包みを受け取り、開けても良いかと断りを入れてそれを開く。
中にはいつか欲しいと思っていた、自分で買うには少し値段の高い工具が入っていた。
「これ……」
「そのなんだ……、お前が前に欲しいと言っていたと思ってな」
アスランがリビングで家族と団欒してる最中に雑誌を読んでいた時に何気なく溢した言葉を覚えていてくれたらしい父親に驚いた顔を見せると、「大事にするんだぞ」と言って口元を緩めそっと頭を撫でてくる。
珍しい父親の態度が少しくすぐったくて、アスランは頬を赤くして「はい」としかいう事が出来ない。
そんな不器用な父子を、カガリとレノアはくすくす笑いながら見守っていた。 - 511◆7lUGfmY9ay5j24/11/01(金) 23:36:48
「アスラン、私からも」
≪プレゼントガアルノデスワー!≫
カガリがアスランの瞳と同じ色のラッピングがされた袋を取り出し渡すと、貰えると思っていなかったのか目を丸くして見つめている。
「カガリからも……?」
「当たり前だろ!アスランが喜んでくれるかはわかんないけどさ」
「料理がプレゼントだとばかり思ってた……」
「私っも最初はそのつもりだったんだけど、オロファト内を歩いてる時にナランハが見つけてくれて」
≪コレガイイトオモッタンデスワ!!≫
二人の声になんだろう?と思いながらアスランは包みを開き、中身を取り出す。
「……ライオンのぬいぐるみ?」
中に入っていたのは、鬣の無い琥珀色の瞳をしたライオンのぬいぐるみ。
首元には赤いリボンが結ばれている。
「前に一緒にお祭りに行った時にアスランが取ってくれたぬいぐるみそっくりでさ、気が付いたら買ってたんだ」
そう言いながら、カガリはその時に出来たアスランそっくりな相棒を取り出すと、その子の首元にもアスランの手元のライオンのぬいぐるみとお揃いの赤いリボンがあった。
「……アスランは、ぬいぐるみとか好きじゃないかも知れないけど」
気に入らないなら処分してくれていい、そう言いかけたカガリの言葉にかぶせるようにアスランが感極まったように声を出す。
「大事にするよ」
自分の手元のぬいぐるみと、カガリの腕の中のぬいぐるみをそっとテーブルの上に置くと、アスランはカガリの小さな体を引き寄せ、ぎゅっと抱きしめると、耳元で「ありがとう」と礼を言う。
アスランのスキンシップに何時までも慣れないカガリは驚いて一瞬身体を硬直させ顔を真っ赤にするものの、アスランの腕の力が弱まる気配は無いのがわかると、体の力を抜いておずおずとその背中に腕を回し、改めてアスランに対して言葉を贈る。
「……アスラン、おめでとう。これからもよろしくな」
「こちらこそ、これからもよろしく」
そんな初々しい二人を、レノアとパトリックは肩を寄せ合って微笑みながら、ナランハは番のぬいぐるみにまんまるな体を預けながら優しい瞳で見守るのだった。
【アスランの誕生日の話・終】 - 521◆7lUGfmY9ay5j24/11/01(金) 23:39:43
ちょっと映画の余韻とあまりの眠さに今何も考えられないので
本日はこの辺りで…次の話に関してはまた改めて - 53二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 09:46:10
鬣がないのでメスですね…ぬいぐるみも番ですやん…可愛すぎて撫で回したい…
- 54二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 13:45:54
エピローグカット凄かったですね…公式が最大手…
射的回も読み直して来たけどカガリが持ってる方は緑目のオスライオンですね
お互いの分身のライオンぬいぐるみ持つの可愛すぎる
ザラ夫妻の前でも遠慮なくイチャイチャしちゃってまあ - 55二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 13:53:43
カガリが持ってるのは鬣がある緑の瞳のライオン
アスランがもらったのは鬣がない琥珀の瞳のライオン・・・
カガリがアスランライオン
アスランがカガリライオン持ち合ってることに・・・ - 56二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 23:45:24
会えない時はアスランも>>15みたいにぬいぐるみ抱きしめるんかなと思うとにやにや出来るな
- 57二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 10:04:19
ナランハちゃんのお婿さんもいるな…アスラン追加でつくって
- 58二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 11:44:06
- 59二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 12:33:05
このレスは削除されています
- 601◆7lUGfmY9ay5j24/11/03(日) 12:43:03
ナランハのお婿さんを作るの滅茶苦茶ありですね!
ちょっと色々考えてみたんですがネタがまとまりそうなのでこのまま練ってみます
色は多分臙脂色だと思います。主は間違いなくアスランになると思うので(ナランハの色の由来はアニカフェカガリのSDイラストからなのでアスランハロも同様で)
ナランハの由来が果物のオレンジなのでお婿ハロは葡萄に関する名前なのかな~とは思ってるんですが
良い名前が思い浮かばず…もしいい案がありましたら名付けにご協力いただけたら嬉しいです! - 61二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 15:53:13
葡萄かぁ……イタリア語ではウーヴァって言うらしいけど言い難いかしら
もしくはフランス語でいうヴィーニュ
ググってたら葡萄って縁を繋ぐ(葡萄のつる)意味もあるんだね - 62二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 16:07:29
葡萄はスペイン語でもウーヴァだからこれだとナランハちゃんと語源がお揃いになるね
ついでにフランス語で葡萄の実はレザンらしい - 63二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 16:45:28
ウーヴァとナランハか……語感がいいなと思います
- 64二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 20:44:32
ナランハちゃんがカガリのエンブレムもちなのでアスランとこのこもエンブレムとかあったらおそろい感があっていいかも。
- 65二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:03:09
アスランは自分ではハロ必要としなさそうだけど
カガリがライオンのぬいぐるみのようにナランハの相方を作ってあげたいって頼むのかな?
お互い対のアイテム持ってるのラブラブカップルすぎる… - 66二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 08:33:34
ナランハがワタクシモオトモダチホシイデスワー!って言った可能性もありえそう
- 671◆7lUGfmY9ay5j24/11/04(月) 16:37:15
ちょっと思いついてしまったのでアスラン誕生日話、カガリのプレゼント探索編投下します
ナランハお婿さん話はもう少しおまください
思い付きの話なので矛盾と言うか、そのままだとちょっとまずい部分が出ちゃったので
整合性合わせるためにアスラン誕生日話を一ヶ所だけ訂正させてください
”気に入らないなら処分してくれていい、そう言いかけたカガリの言葉にかぶせるようにアスランが感極まったように声を出す。”
↓
”気に入らないなら私が持って帰るから、そう言いかけたカガリの言葉にかぶせるようにアスランが感極まったように声を出す。”
すみません、よろしくお願いいたします
では投下します - 681◆7lUGfmY9ay5j24/11/04(月) 16:40:47
❖ ❖ ❖
カガリがアスランの誕生日プレゼントの相談メッセージを携帯端末からレノアに送ると、丁度休憩時間だったレノアからすぐに返事が戻って来た。
『アスランに好きな料理を作ってあげるのはどうかしら?』
レノアからのそのメッセージに、料理なんて今までした事がないカガリは一瞬だけ躊躇したものの、アスランの笑顔を見る為なら少しばかり努力するのも悪くないとそっと拳を握り決意する。
カガリはアスランの好きな食べ物がロールキャベツと言う話は本人から聞いて知っていたので、『当日はロールキャベツを作ろうと思う』と返信を返すとレノアから仕事が終わったら詳しいレシピを送ってくれる旨の返信が帰って来たので、自分で練習はするが当日時間が取れる様だったら早めに行くので一緒に作って欲しいと頼む。
レノアからは当日は休みを取る予定だと快諾が貰えた為、ほっと息を吐き出すとマーナに料理を教えてくれと頭を下げに向かう。
普段から活発であまりその手の事が好きではないカガリからの「お願い」に、感極まったマーナがカガリ以上に気合を入れ、頼んだカガリが少しだけ後悔したのはまた別の話である。
―――こうして、アスランの為に誕生日にロールキャベツを作る事は決まったものの、何か形の残るプレゼントもやっぱり渡したいと言う想いがカガリの中でむくむくと湧き出てくる。
ゴロゴロとベッドの上でナランハの様に転がりながら考えてもいい案は浮かばず、ならばと相棒のナランハに聴いてみても≪ソレハジブンデカンガエタホウイイとオモイマスワー?≫なんて素気無い返答が帰って来るのみ。
(本当にすっかり人間みたいな返答する様になったなぁ)
ナランハのまんまるな身体を抱きしめ、感心しながらそんな事を考えてしまうが、もうアスランの誕生日当日まで時間がないのを改めて思い出し、カガリは勢いよく体を起こす。
(悩んでいても仕方がない、実際に探しに行ったら何か見つかるかも知れないし!)
「ナランハ、プレゼントを探しに行こうか!」
≪ソレガイイトオモイマスワ!≫
「決まりだな!」
ナランハに背中を押され、カガリはマーナに出かける事を伝えると屋敷を飛び出したのだった。 - 691◆7lUGfmY9ay5j24/11/04(月) 16:43:35
オロファトはオーブの首都なだけあり、何でもある。
何でもあると言う事は、選択肢が多すぎると言う事でもある。
ネクタイは……もう少しアスランが年齢重ねてからのプレゼントに取って置いた方が良いかな。
万年筆は……悪くはないと思うけどオーブと違ってプラントは書類等の電子化が整備されてて使う機会はあんまりないかも。
マイクロユニット製作用の道具は……欲しいものを選べば凄く喜んでくれるだろうけど、拘りが強そうな分持ってるものや気に入らない物を選んだら大事故だ。
結構な時間をかけて市内をナランハと二人であちこち回ったものの、なかなか「これだ!」と思えるプレゼントには出会えない。
流石に体力には自信があったカガリも少し疲れてしまい、ナランハと並んでベンチに座り、出店からテイクアウトしたお気に入りのピンク色の炭酸飲料を口にしながら重い溜息を吐いた。
「プレゼントって難しいなーナランハ」
≪ソウシテナヤンダブン、アスランモヨロコンデクレマスワキット≫
「そんな台詞、どこで覚えたんだよ」
相変わらずの人間臭いナランハの返答に苦笑していると、≪アッ!≫っと何かに気付いたナランハがベンチから飛び跳ねてどこかに向かい飛び跳ねて動き出してしまう。
「あっ、おい!どこに行くんだよナランハ!」
≪…………≫
「そこは返答なしかよぉ!」
見失ったら一大事だと慌ててカガリが追いかけると、ナランハはとある店の窓の前でぴょんぴょんとその体を弾ませている。
「ったく突然どっかに行こうとするのはやめろよなぁ?……ん?」
窓の中を覗くと、店の中には布やボタンなどが陳列されている手芸用品を取り扱った店の様で、窓際には製作サンプルとして洋服やぬいぐるみが色々と並べられていた。
ナランハの前には、鬣の無いアンバーアイをしたライオンのぬいぐるみが置かれているのが目に入る。
「あ、これ……」
サイズ感的に、先日の夏祭りの時にアスランが取ってくれたライオンと同じくらいで、最近彼とすっかり仲良くなったナランハは同じライオンのこの子が気になった様だった。 - 701◆7lUGfmY9ay5j24/11/04(月) 17:05:29
カガリはナランハを抱えると、急いで店の中に入ると、安楽椅子に座っていた店員らしきおばあさんに声を掛ける。
「す、すまない!窓に飾られてるライオンって売り物か?」
「あぁ、あの子は私が趣味で作ったんですよ」
「そ……うか」
「大事な大事な子どもの一人なんです」
あの子が売り物ならば、アスランへのプレゼントにこれ以上ないと思ったものの、そうでないと、大事な子供だと返答が帰ってきてしまえばプレゼント探しは振り出しに戻らざるを得ない。
「突然すまなかった、あの子の事が一目で気に入ってしまったんだ。……ナランハ、行こうか」
≪ワカリマシタワー≫
「あら、なにか事情がありそうですね?」
穏やかにおばあさんに問いかけられ、カガリはおずおずと自分の事情を話すために口を開く。
―――婚約者への誕生日のプレゼントを探していること。
―――以前、あのぬいぐるみと同じ位のサイズをした、鬣があるライオンのぬいぐるみを貰ったこと。
―――ライオンの瞳の色が、自分とそっくりだったから一目惚れしてしまったこと。
少し照れながら、でもまっすぐと瞳を見ながらおずおずと語る少女の姿を見て、おばあさんは少し考えるとにっこりと笑って言う。
「……あの子、もし良ければお譲りしようか?」
「えっ、でも大事な子供だって……」
≪ウレシイデスワ!デモモウシワケナイデスワ!≫
「えぇ、だからこの子を大事にしてくれるのが条件、ね?」
「良いのか?」
「ふふ、あなたなら大事にしてくれると思ったの。そうでしょう?」
「うん、うん!ありがとう!絶対絶対大事にする!」
おばあさんの申し出に、カガリは思わず右手を取って興奮してほっぺを赤く染めながら礼を言うと、おばあさんは笑みを深くして頷くのだった。 - 711◆7lUGfmY9ay5j24/11/04(月) 17:10:48
カガリは気持ちばかりのお礼としてお金を払おうとするが、おばあさんは譲ったものだからと固持して受け取ろうとしない。
「ふふ、その代わりまたこのお店に来てくれると嬉しいわ」
「うん、約束する!でも……」
そう約束はするものの、流石に何も買わないのも申し訳なく、きょろきょろと店の中を見渡すとカガリの目にベルベッド地の赤いリボンが目に入った。
(―――うん、これはぬいぐるみ達に似合いそうだ!)
「じゃあ、これを買わせて欲しい」
そう言うと、気にしなくて良いのにと言いながらもありがとうとおばあさんはにっこりと笑ってくれる。
リボンを結構長めにカットしてもらい、ライオンのぬいぐるみと一緒に袋に入れて貰い、それ受け取ると見ていたナランハが少しそわそわしている様に見えた。
「はは、ナランハにもこれで何か作って貰おうな」
≪タノシミデスワ!≫
「……私も、たまにはリボン付けても良いかも、な?」
リボンを付けたカガリを見て、きっとアスランは驚いた後に笑顔になってくれるだろう。
うまい誉め言葉は無くても、アスランはきっとあのエメラルドの瞳が雄弁に語ってくれるのがわかるから。
あまり着飾る事は得意ではないが、アスランの誕生日位はちょっと頑張っても良いかも知れないな。
そんな未来を想像して、思いながらカガリはくすりと笑うのだった。
―――それから。
カガリはそれからおばあさんとの約束を違える事はなく、定期的にその店を訪れる事になる。
紺髪の青年と連れたってその店を訪れたカガリが、新たに二人の間に生まれる命の為に用意されたぬいぐるみを受け取り、涙を流すのはもう少しだけ先の話である。
<おまけ話・終>
- 721◆7lUGfmY9ay5j24/11/04(月) 18:15:09
未来ネタをちょっと入れ込んでみましたけど
ゆるふわC.E.の二人の未来は既定路線だから良いかなと
あとこのスレでオレンジハロのガシャポンがある事を教えて下さった方、ありがとうございます
早速手に入れました!今回それを飾って見ながら書きました
滅茶苦茶可愛くて大満足です!
ナランハのお婿さんの名前、『ウーヴァ』は自分でも考えた中にあった候補の一つなんですが
ウーヴァ派が多そうなので、採用させて貰おうと思います
皆さまありがとうございました
とりあえず次ですががお婿さん話を優先して書きます!少々お待ちくださいませ
前スレで書くって言った話もちゃんと書きますので楽しみにしてくださってる方いるのかはわかりませんが
そちらも少々お待ちください - 73二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 23:53:23
更新乙です
射的で取ったぬいぐるみは作者が一緒という訳じゃなくて偶然似てるのか〜
>新たに二人の間に生まれる命
ここでテンションぶち上がりました!幸せそうな未来チラ見せしてくださってありがとうございます
先日発売したハロガチャの出来良いですよね
皆可愛いからめちゃくちゃ回してしまいました
- 74二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 08:46:39
ナランハちゃんかしこすぎる…
お婿さん話も楽しみ - 75二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 17:52:51
ナランハのお婿さんウーヴァになったんですね!!
(実はナランハのオレンジの片割れについてレスした者です……まさか採用されるとは思わず。ここで懺悔(?)します) - 76二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 23:50:30
続き待機ほしゅ
- 77124/11/06(水) 07:52:11
- 78二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 18:28:56
ハロウィン仮装可愛い〜
レノアさんのクローゼットすごい量になってそうだ - 79二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 23:54:26
アスラン吸血鬼でカガリが魔女っ子ですかね?
偶然かもだけどガンカフェのキララクと衣装交換だ - 80二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 08:51:17
パトリックとレノアも仮装して良いのよ
- 81二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 19:37:03
スレ主の余裕があればハロウィンネタも見てみたい
カガリがザラ邸にお泊まりしてアスカガ2人で翌日のハロウィンを満喫したりしたのかな - 82二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 23:53:33
そうかアスラン誕生日が10/29だから二泊すればハロウィンになるのか
せっかくだからハロウィンまでお邪魔してると良いなー! - 83二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 08:48:09
レノアはアスランも着飾って可愛がってたと思うけどやっぱ女の子だと幅が広がって楽しいんだろうな
コスプレに力を入れるレノアを見てパトリックとアスランはこんな趣味があったのかって驚いてそう - 84二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 20:29:40
⭐︎
- 85二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 04:59:32
もうちょっと成長したら、カガリとアスランのぶらり婚前旅行とかもあったりして!その場合しっぽり温泉旅館とかに泊まっても良きですな
- 86二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 14:10:00
アスラン温泉も初体験だろうな
- 87二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:28:26
14歳で2人きりでお泊まりはまだ早いから保護者同伴の旅になるのかな
ザラ家とアスハ家合同で日々の息抜きもかねて旅行してほしい - 88二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:13:18
混浴文化に焦るアスランとパトリック
レノアさんはあらーってしてる
ザラ家とアスハ家で行くなら貸し切りだろうけど - 891◆7lUGfmY9ay5j24/11/10(日) 20:38:15
温泉ネタで盛り上がってる所申し訳ありません
ナランハのお婿さんネタ(誕生編)を投下します
❖ ❖ ❖
【ナランハのお婿さんの話】
現在のオーブには、特に女性流行しているドラマがある。
一国の王女が自ら戦場に立ち戦う中で敵国の将の息子と巡り会い、愛憎を巡らせながら少しずつ関係を深めていくと言った内容のそれは、放送されると同時に忽ち空前のドラマブームを引き起こしていた。
映画や本に触れようとする度にテーマが恋愛よりもアクションの物を選びがちなカガリも、何故かこの作品だけは心惹かれる部分があったのか、珍しく放映時間にはテレビの前に座りナランハと共にお気に入りの飲み物とお菓子を片手に齧りつくように見るのがすっかりと毎週の楽しみとなっている。
とは言え、恋愛をテーマにした作品自体に興味を持った訳でもないカガリはそれ以外の恋愛作品を見る事はなく、逆にそのドラマをきっかけにすっかり恋愛作品に夢中になったのはまさかのカガリの相棒であるナランハだった。
いつもは理由が無い限り何かにつけてカガリと一緒に行動してる彼女が、気が付くと姿を消してる事が増えた事に気付いたカガリが、先日の一件から(また何かあったのか……!?)と焦燥しながら慌ててアスハ邸内を探し回ると、事情を察した使用人の一人がそっと手招きをする。
呼ばれた部屋の中をそっと覗き込むと、女性の使用人たちが休憩中に恋愛映画を見ている中に、オレンジ色のまん丸な体が見えた。
教えてくれた使用人に詳しく聞けば、最近件(くだん)のドラマブームから使用人たちが休憩時間に恋愛作品を休憩室で流す事が多くなったのだが、その度にナランハは現れ、こっそりと一緒に見ているらしい。
使用人たちはそれに気付きつつも、何か問題があればすぐに主が探しに来るだろうと気にせずに一緒に鑑賞会をしていた様だ。
最近はすっかり妙に人間臭い物言いや行動が増えた気はしていたが、まさか恋愛作品にまで夢中になって見入る様になるとは―――
流石にこれは一度アスランに相談した方が良いのかも知れない……カガリはそう思いながらも、今は誰かに迷惑を掛けている訳でもない彼女の楽しみを無理矢理奪うのも悪いと思い、そっとその部屋から離れたのだった。 - 901◆7lUGfmY9ay5j24/11/10(日) 20:43:24
■ ■ ■
アスランの住むプラントとカガリの住む地球は距離があるため、移動には時間がかかる。
学校に通っているアスランと、アスハ邸で家庭教師を付けて学んでいるカガリではどうしてもカガリの方が時間的に融通がきくこともあり、基本的にはカガリがアスランに逢うためにプラントへ赴く事が多い。
今回も例に漏れず、若い婚約者同士の逢瀬はカガリがシャトルでアスランの住むプラント『ディセンベル市』にあるザラ邸にて行われていた。
パトリックとレノアは今日帰宅が遅くなるとのことで、アスランとカガリはアスランの自室でナランハの定期メンテナンスを行いながら二人の帰宅を待っている。
今回は特にナランハに大きな故障も問題もなく、機能追加の予定もなかったためアスランが優しい手つきでナランハのオレンジ色のカバーを取り付ける事で1時間ほどの作業は完了した。
最後に頭を軽く撫ででナランハのスイッチを入れると、消えていたの瞳に光が灯り≪スッキリシマシタワー!≫なんて言いながら部屋の中を飛び跳ね回るからそんな様子を見て思わずカガリとアスランはくすくす笑ってしまう。
「本当、ナランハは誰かにそっくりになってきたな」
「誰かって誰だよ!」
アスランが笑いながらカガリを揶揄うから、それがちょっと面白くなくて思わずカガリは口を尖らせる。
そんなカガリの様子を見てアスランが「ごめん、機嫌を直してくれないか?」なんて聞きながらあとちょっとで額がくっつきそうな距離で眉を下げてカガリの顔を覗き込んで来るから、思わず自身の心臓がどくりと跳ねて顔に熱が集まって頬が真っ赤に染まって来るのが自分でもわかる。
(元々コイツが私に触れたがってるのは何となくわかってたけど、最近はそれ悪化してないか……!?)
カガリ自身もスキンシップは好きな方だから、自身の父親のウズミや兄弟のようなトーヤ、護衛のキサカ、婚約を結んでからは母の様に慕っているレノアなど、心を許した相手に対して感情が高ぶると思わず抱き着いてしまっている自覚はちゃんとあった。 - 911◆7lUGfmY9ay5j24/11/10(日) 20:49:50
とは言え、幼い頃からカガリの母親代わりとして面倒を見てくれていたマーナから口酸っぱく「異性には妄りに抱き着いたりしてはなりません」「パートナーには誠実にあらねばなりません、浮気なんてもっての他!」なんて異性との関わりについてあれやこれやと教えこまれた結果、その手の事に対して必要な知識は備えつつも自身と同じ年頃の女性に比べると非常に潔癖とも言える価値観がすっかりとカガリの中で育っている。
だから、カガリはアスランのそのスキンシップの受け止め方がわからず思わずぎゅっと目を瞑ってしまった。
≪~~~~~~♪≫
目を閉じたその瞬間、唐突に聞こえて来た気の抜ける音楽にハッとしてカガリは眼を開いて勢いよくアスランから身体を離す。
(あ、焦ったぁ……なんだったんだ、今の……)
目の前のアスランも真っ赤になってびっくりした顔をしていて、カガリの反応と、そして自分の行動に自分自身で驚いている様子にカガリは少しだけ気が抜けてしまった。
妙な空気に居た堪れなくなって、カガリが「い、今の音なんなんだろうな」なんて言いながら二人の妙な雰囲気を壊した音の原因をきょろきょろと視線を動かして探すと、アスランの相棒である鬣の無いライオンのぬいぐるみの横に鎮座させられた、カガリの相棒である鬣の立派なライオンの前でアスランの私物であるタブレット端末を起用に操作して覗き込んでいるを見ているナランハの姿が目に入った。
≪ワタシノコトハキニセズイチャイチャシテホシイデスワ~≫
「な、なに言ってるんだよぉナランハ!?」
「え、ナランハは何してるんだ……?」
「最近暇さえあったらドラマ見てるんだよ、ナランハの奴。すっかり人間みたいな仕草をする様になってさ」
「いや、ナランハには言語学習能力はあっても、そんな人間の様に振舞う機能なんか付けてない筈なんだが……」
「アスランが付けた機能じゃないのか?」
「……少なくとも、俺が使用したソースコードを見た限りそんなアルゴリズムがあった様には見えなかったが……とは言え俺自身もハードに比べてしまうとソースコードの解析は得意ではないから何か見落としがあったのか…?」
先程までの甘ったるいようなドキドキして息苦しいような、そんな妙な雰囲気などまるで無かったかの様に、自身の想定していないナランハの挙動に驚いたアスランはすっかりと考え込んでしまう。 - 921◆7lUGfmY9ay5j24/11/10(日) 20:57:06
こうなってしまうと思考の海から戻ってくるまではカガリがいくら声を掛けてもアスランは上の空の為、軽く息を吐き出すとカガリはナランハの元へ向かうとタブレットごと抱えて膝の上に乗せる。
ナランハの持っているタブレット端末の画面にはにはカガリの予想通り恋愛ドラマが流れていて、思わず笑ってしまった。
「ナランハはなんでそんなに恋愛ドラマが好きなんだー?」
≪…………≫
「ま、言いたくないなら言わなくても良いけどな?」
≪ワライマセンコト?≫
「笑わない笑わない!笑ったら怒っていいぞ」
≪アルジサマニハ、アスランガイテ≫
「……うん?」
≪アルジサマノライオンニモ、ツガイがイマスワ≫
「うん、そうだな……?」
≪アルジサマトアスランガ、イチャイチャシテルノヲミテタラ、ウレシクナッタンデスノ≫
「……い、いや、私たちはそんなにいちゃいちゃしてたか!?」
≪ジカクガナインデスノ!?≫
「…………」
カガリはナランハにはっきりと言われて返す言葉もなく、思わず頬を染めて黙り込んでしまう事しか出来ない。
そんなカガリの様子を無視して、ナランハは言葉を続ける。
≪サイショハ、レンアイスルヨウスヲミルノガ、タノシインダトオモッテマシタノ。デモ、ホントウハ……≫
「ナランハ……」
言葉を途切れさせると身体を番の獅子たちの方へ向けじっと見つめるナランハの姿に、カガリもそこで漸く彼女の言いたいことに気付く。
「……ナランハも、パートナーが欲しいのか?」
「アスラン!?」
いつの間にか至高の海から戻ってきていたアスランが、膝をついてナランハのまんまるな顔を覗き込んで真面目な顔をして問いかける。
そのアスランの問いかけにナランハは身体を縦に揺らすと、「次に会う時まで待っててくれるか?」と微笑んでナランハに言葉を渡す。
「良いのか?アスラン……」
「あぁ、ウズミ様と相談した上で、何かあった時の為にナランハに搭載を考えていた量子ネットワークによるリンク、探索装置の受信用ペア端末を作る事は元々考えてたんだ。それに今回のナランハの意図しない挙動についてテストと調査もしたいから、丁度良いタイミングなんだ」
「……そっか。良かったな!」
アスランの言葉にカガリはナランハを顔の高さにまで持ち上げて笑いかけると、ナランハも嬉しそうに身体を揺らして喜ぶ。
≪アエルノ、イマカラタノシミデスワ……!≫ - 931◆7lUGfmY9ay5j24/11/10(日) 21:00:12
―――それから数か月後、改めてプラントに訪れたカガリとナランハを、アスランの新しいパートナーとしてボルドーカラーのマイクロユニット『ハロ』が出迎えて驚く事となる。
相性はどうかと最初は心配したナランハとそのアスランの新たな相棒は、気が付くとすっかり仲良くなって二人で一緒に飛び跳ねている。
その様子に、アスランとカガリはほっと息を吐いて顔を見合わせるとくすくすと笑いあう。
その後、アスランに「ナランハは俺が名付けたから今度はカガリがコイツに名前を付けてくれないか?」なんてちょっと甘える様に強請られてしまい、断れずにカガリはWEBサイトや名前図鑑、言語辞典などを引っ張り出して必死になって考える事となる。
最終的に、ハロの名前をカガリは縁を繋ぐといった意味も持った葡萄を語源とした『ウーヴァ』に決めると、アスランは「良い名前だ」と余程気に入ったのか嬉しそうに何度もその名前を呼びかけるから、カガリも流石に少し恥ずかしくなって顔を頬を染めながら「いい加減にしろよぉ!」なんて言いながらアスランに飛びかかったのはちょっとした余談である。
(……しかし、解析もテストも行ったが原因はわからないまま。このプログラムを組んだ相手に直接コンタクトを取る事が出来ればもう少し詳しい事がわかるんだが……とりあえず、メッセージだけでも送ってみるか……)
ナランハの意図しない挙動の原因のプログラムを組んだ相手が想像もしない『まさかの相手』である事、そしてその相手とは生涯に渡って『縁』を紡ぐことになるのは、今はまだアスランもカガリも知らない未来の話である。 - 941◆7lUGfmY9ay5j24/11/10(日) 21:20:18
最後に【ナランハのお婿さんの話・終】の一文入れ忘れてました、すみません
こんな事考えてたよってこそこそ話をちょっとだけ
❖オーブ内で流行しているドラマ
予想が付く人はつくと思いますがネタとしては原作SEEDのアスカガ二人がモチーフです。無自覚にカガリは別世界の自分とアスランそっくりな事を無自覚に感じ取ったのか珍しく夢中になって観てる、みたいな感じ
パトリックもそうなんですが、こういう別世界線並行世界線の事を薄っすら感じ取ってる描写みたいなのが多分好きなので多用しがち(反省)
❖カガリとアスランの逢瀬事情
過去話読み返せてなくて、もしかしたら矛盾してたらすみません
正直プラントとオーブって距離遠いのに頻繁に逢いすぎでは?って言うかカガリは普段何してんの?とは自分でも思ってました
なのでこの辺りはぼんやりとずーーーっと考えてはいたんですが、今後はこんな感じで話は考えていくと思います
❖量子ネットワークによるリンク
映画のトリィとブルーのアレです
アスランは見えない所でウズミ様とやり取りしてました
❖『まさかの相手』
まぁ大体予想つくよね、とは思いますが大体予想通りの「あの人」です
スレでも名前出てましたが前々からここで「彼」を関係させる事は前々から考えてました、本当です
アレやらコレやらあの人に対する伏線的なものを前々から貼ってるんですが、ちゃんと回収できるのかが正直不安ですが頑張ります…
温泉ネタも良いですよね、大好きです
映画公開直前に行われた極楽湯コラボのアスカガが余りにも好きすぎる…
ザラ家アスハ家合同温泉宿宿泊回…も書きたい気持ちは強く強くあるんですが
宿題が結構溜まってるので余裕があれば書きたいですとだけ言わせてください
それでは - 95二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 00:46:40
更新乙です〜
ナランハちゃん相棒ができて良かったねえ
ウーヴァくんがこれからどんな子になるか楽しみ
そしてずっとスレ主さんが仰ってたあの人がついに…! - 96二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 07:42:20
ナランハちゃんよかったね
ウーヴァくんはどんな性格なんだろう
お嬢様言葉のナランハちゃんの対だし敬語で話したりするんだろうか - 97二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 18:49:19
アスカガ可愛い!
ラナンハちゃんにもパートナーができて良かったです! - 98二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 23:50:22
オーブで流行してるドラマ見たい…
何となく誰かを思い出すけどよく分からない、って感じの感覚なのかな? - 99124/11/11(月) 23:57:56
- 100二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 08:58:44
二作目はそこまでする?ってくらい二人に試練を与えたんだろうな…(遠い目)
- 101124/11/12(火) 17:13:05
- 102二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 00:22:41
アスランも流行りのドラマ見てみて欲しいな
多分カガリと一緒で何故かハマっちゃうんだろうな - 103二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 12:02:00
保守
- 104二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 22:56:09
ドラマだけど何故か人ごとだと思えなくて家族揃って平和でいられる今を噛み締める2人がいるのかも
- 105二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 10:31:44
二人でドラマ観て楽しんでるのも良いし、カガリが夢中になっているので面白くないと思っているアスランがいても良いな!
- 106二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 21:50:56
⭐︎
- 107二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 08:43:50
ライオンのぬいぐるみ抱えながらハロズと一緒にソファーに座ってテレビ見る二人可愛い
- 108二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 20:02:01
ちょっと12月入るまで余裕が全くなさそうなのでSSではなくラフ画クオリティのイラスト投下が増えそうです…申し訳ありません
12月に入れば少しは落ち着く…筈 - 109二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 20:51:02
スレ主かな?乙です
のんびり雑談しながら待ってます〜 - 110124/11/15(金) 20:53:46
- 111二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 08:41:16
スレ主さん忙しい中ありがとうございます
雑談しながらお待ちしています - 112二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 19:55:42
ほしゅ
- 113二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 23:55:05
ウーヴァくんの喋り方どうなるんだろう
ちょっとキラっぽい感じになるのかな - 114二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 11:02:39
☆
- 115二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 22:48:20
⭐︎
- 116二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 22:53:39
ハロって変わった喋り方する子が多いからキラみたいに柔らかい喋り方なのは珍しくて可愛いな
- 117二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 10:23:12
⭐︎
- 118二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 22:02:43
ここのアスカガはまだ14歳だけど皆さんどこまでなら進んで良い派です?
自分は本編同様にキスまでかな
(勿論スレ主さんの感覚優先でお願いします!) - 119二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:09:27
スレタイに閲注ついてないけど普通に結婚してやることやる派かな
- 120二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:11:57
閲覧注意ついてないし
14歳だからここはキスまでかな
最後は結婚してからとかになりそう
パトリックの息子っていうのがないから
本家アスカガの年くらいに結婚しようと思えばできそう - 121二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:16:40
もだもだ婚約者してるからキスまでも長そう
ファーストキスさ原作同様感情爆発したアスランが仕掛けそうだとも思う
閲覧注意な行動は結婚後かなぁ - 122124/11/18(月) 23:24:28
14歳アスカガのピュアさに萌えているのでも私のSSはだもだした関係が終盤まで続くと思います(自分の萌えなので)
キスは…どうかなぁ?そこはお楽しみにと言うことで
(こっそりのコソコソ話ですが、スレ主は初期ダイスで高い年齢を引いてたら閲覧注意方向に行ってたかもなぁとか思ったのはここだけの話)
結婚は間違いなく原作アスカガよりは早くなる気がしますね…
この二人の閲覧注意関係はあまり深掘りするつもりがないのでご想像にお任せします! - 123二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 08:59:39
そういや一番低いダイス引いて14歳になったんでしたっけ
IFでもこの年齢あんまり見ないから初々しくて好きです
最近本編の二人もだいぶピュアっぷりを見せつけてたけどw - 124二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 20:14:59
ピュアっピュアな2人がかわいいので無限にもだもだしていてほしい
両親に見守られながら健やかに関係を育んでいくんだろうな - 125二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 00:13:59
ピュアピュアだけどアスランは常に早く結婚したいな…って考えてそうで可愛い
- 126二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 12:01:48
このレスは削除されています
- 1271◆7lUGfmY9ay5j24/11/20(水) 12:05:08
保守がてら小ネタ
【多分それは永遠のなぞ】
すっかりと仲良くなったナランハとウーヴァは、今日も並んでごろごろいちゃいちゃしている
≪アノドラマオモシロカッタデスワー、アノラストシーンガ≫
≪ソウナンダ、フフ、ボクモミテミタイナァ≫
≪ソノトキハイッショニミマショウ≫
≪ウン、タノシミダネェ≫
「ナランハもすっかり人間臭くんなったと思ったけど、ウーヴァまでとはなぁ」
「うーん、なんどプログラム見直しても原因がわからないんだが……」
「言語学習機能があるって聞いてたけど、私はあんな喋り方してないよなあ?」
「それを言ったら俺もウーヴァの様な話し方はしているつもりはない」
((どこであんな喋り方覚えたんだ……!?)) - 1281◆7lUGfmY9ay5j24/11/20(水) 12:06:09
保守と移動間際で慌ててたので誤字すみません
- 129二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 12:11:51
もしや…人格モデル…いやイッチの設定を待とう
- 130二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:37:26
ウーヴァとナランハの会話……まるで某ティクスのようry
和むわぁ(ニコニコ) - 131二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:28:28
ウーヴァくんとナランハちゃんかわいい
しかし喋り方が完全にあの二人ですね… - 132二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 08:03:21
彼らの話し方には推定大本のプログラムの作者さんの意向が反映されていそうだ
このまま永遠の謎になるのか、それとも… - 133二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 19:32:48
本当だサブタイに永遠の謎…!?
- 1341◆7lUGfmY9ay5j24/11/21(木) 21:47:36
【MEMO:ナランハとウーヴァ】
アスランの制作したまん丸ボディが特徴的なマイクロユニット。
恐らくボディ自体は市販されているものを使用していますが、中身はアスランが趣味を兼ねて弄りに弄りまわしたため、市販品とは全く別の性能を持っています。
(原作でもミーアもハロを持っていたのでキット自体は市販品なのかなと予想、設定がどこかに載っていたら教えて貰えると嬉しいです)
ウーヴァはナランハの「番」、そしてナランハからの量子通信の「受信機」としてアスランが用意しましたが、当然ながら相性によってはナランハがウーヴァを受け入れない可能性もありました。
杞憂でしたが…
何故かお嬢様言葉で喋るナランハの性格はカガリとずっと一緒に過ごしているため、彼女から強い影響を受けています
寂しがり屋で、意地っ張り、そして好奇心旺盛。カガリと明確に違うのは恋愛作品への興味の有無くらい。そんな可愛らしい彼女は当然ながらカガリと共にアスハ家の使用人(主に女性)から可愛がられ、お揃いのアクセサリーを付けて貰うのが日常光景となっています。おっとりしつつも優しいウーヴァの事をナランハはすっかり大好きになりました。
ウーヴァは勿論相棒であるアスランと一緒にいる事が多いのですが、レノアがすっかり気に入ったために自宅にいる時は彼女と過ごすことも多く、おっとりとしておおらかな性格はレノアの影響を強く受けています。
自分に対して一生懸命話しかけてくれるナランハに対しては交流を深める内にどんどん好意が芽生え、表に出すことは少ないものの非常に強い好意を抱いており、同時に内心の嫉妬心も非常に強い子になりました。
察した方も多いかと思いますが、これは勿論アスランの影響を強く受けています。
(この辺りもいずれちゃんと形にしたい…)
ウーヴァとナランハがなぜそんな人間らしい振舞いをするようになったのかは今後設定は登場する予定です。
なお、二人の喋り方に関してはプログラム製作者のヘリオポリスカレッジ所属のK・Y氏いわく
「正直僕も心当たりはないんだよねぇ」とのこと
(理由はわからないけど何故か喋り方してたって言うのもそれはそれで面白いかなと) - 1351◆7lUGfmY9ay5j24/11/21(木) 21:59:12
■おまけ■
ウーヴァの後ろには
1.カガリが頑張ってデザインしたナランハとお揃いのライオンのマークがついてるよ
2.アスランが考えたシンプルな刻印だけ入ってるよ
3.アスランが必要性を感じなかったため特に何もついてないよ
dice1d3=3 (3)
自分用にウーヴァとナランハの性格とか設定は一度まとめておいた方が良いと思ったので
折角なのでメモって形で投下してみました
ウーヴァとナランハの喋り方の理由は明かす予定が無い(正確には全く考えてない)ので、小ネタのサブタイトル『永遠の謎』って事ですね
と言いつつ面白いネタに出来そうならするかもしれませんが…(いつもの事)
次は何となく形になりそうなのがイザ・ディア・ニコルとアスカガ邂逅編になるかなぁと思います
前も言ったかも知れないし、言ってなかった気もしますが基本的にこのシリーズはアスカガ完全固定
二人に横恋慕?するのはもう登場予定もないユウナだけです
なので3人の誰かがカガリにときめいたりそれにアスランが嫉妬する…様な展開にはならないです
というのは予め言っておいた方が良いかなぁと
どちらかと言うと4人がカガリをきっかけに友情を再認識する話になったら良いなぁと思いながら今から話を煮詰めます
では
- 136二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:21:47
おっとりしてるのに嫉妬心が非常に強いだと…
アスランとウーヴァの絡みも機会があれば是非
あと自分も当て馬いらない完全固定派なんで助かります
邂逅編のんびり待ってます! - 137二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 10:46:59
ウーヴァくんマーク無し残念だけどアスランの性格なら確かに入れなさそうかな
本人やカガリにねだられたらちょっと検討してくれるかな? - 138二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 21:54:18
ほしゅ
- 139二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 21:55:15
ウーヴァくんとナランハちゃんの喋り方は作者にも分からないのか
並行世界線のアスカガの側にいる2人が影響しているのかもね - 1401◆7lUGfmY9ay5j24/11/22(金) 22:53:18
突発ですが本日は11月22日いい夫婦の日って事で
このスレ的にはノらないと駄目でしょう!
と言う事でザラ夫婦+ショタアスの小ネタ投下します
やらなきゃならない事がいっぱいある時に限って筆が乗るのはなんでなんでしょうね… - 1411◆7lUGfmY9ay5j24/11/22(金) 23:03:07
【いい夫婦の日の小話】
アスラン・ザラはプラント議員である父パトリックと、農業博士であるレノアの間に生まれた一人息子である。
出生率が世代を追うごとに低下する事が問題視され、一定以上の地位を持ったコーディネイター同士は婚姻統制で結婚相手を選べない事も当たり前となりつつある世の中で、パトリックとレノアの夫婦仲は良好中の良好と言えるほど非常に良い。
仲の良すぎる夫婦の姿を見て育った、一見するとリアリストで色恋ごとに対して興味が薄そうに見えるアスランが婚姻に対して夢を見るのも当たり前と言えよう。
幸運にも大切に想う事の出来る婚約者を得ることの出来た、実はロマンチストな面のあるアスランが、滅多に笑顔を見せる事のない父親が母親を大切に想っている事に気づき、今でも時々ふと思い返すとある出来事があった。
ーーー遡る事、数年前。
喉の渇きを覚えて目を覚ましたアスランが、水を飲む為にリビングまで降りてくると普段はこの時間は灯りが消されている筈のリビングから珍しく弱い光が漏れていた。
(リビングは自動消灯される筈なのに……)
もしかしたら誰かいるのかと、足音を消して部屋に近づきそっと覗き込む。
(!!!)
コーディネイター故に、その瞳は薄暗い部屋の中の様子もはっきりと視認出来てしまい、目に入った光景に驚いて声を出しそうになったアスランは慌てて口に両手を当てて声を殺す。
まずアスランの目に入ったのは、リビングに置かれた座り心地の良い、家族全員が気に入っているソファに母が背中を深く預けてうたた寝している姿。
最近仕事が立て込んでいて大変だなのよね、なんて度々アスランの前でぼやいていたので、疲労からリビングで一息ついたタイミングで気が緩んで寝込んでしまったのは何となく想像がついた。 - 1421◆7lUGfmY9ay5j24/11/22(金) 23:11:47
アスランが驚いたのは、そんなレノアの横で口元を緩めて穏やかな表情をしながら寝顔を見つめ、自身の妻が持った滑らかなその頬を撫で、疲れからくすんだ目元を親指でなぞる父パトリックの、滅多に見せないその表情を見てしまった為だ。
普段アスランに対して見せる、何を考えてるのかわからないムッツリとした口元と、眉間の深い皺が常にある様表情とは全く違った優しいその顔。
パトリックに対して愛情を隠すことはしないレノア。母は何故そこまで父を愛せるのか、父は母のことをどう思っているのか。
子供のアスランには全く理解できず、深まるばかりの疑問がこの瞬間に一気に霧散する。
(父上は、母上のことが本当に好きなんだ……)
きっと、アスランの知らないところで母は父のあの表情を見てるのだと、だからあそこまで父に愛を注げるのだとその時アスランは理解した、理解してしまった。
なんとなくこれ以上両親の姿を見ているのが恥ずかしくなって、アスランは物音を立てない様にそっとその場を離れると急いで自室に戻り、自身のベッドに潜り込む。
誰から隠れたい訳でもないのに、自身の身を守るかのように頭まですっぽりと毛布の中に潜り込むんでぎゅっと目を瞑っても、目蓋の裏に先ほどの両親の姿が浮かびあがり、どくどくと高鳴るアスランの心臓の鼓動は治る気配はなく、暫く夢の世界へは行けそうになかった。
ーーーあんな風に愛を捧げることが出来る相手が自分にもいたら良いのにと、両親の姿を見た時に生まれた小さくささやかな願望は、数年かけて膨らみ切った後に、自身の力で縁を引き寄せ、成就することになる。
【いい夫婦の日の小話・終】 - 143二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 10:48:29
レノアさんしか知らないパトリックの顔……
アスランもカガリにしか見せない顔があるだろうしお父さん似だね - 144二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 18:58:31
日付変わっちゃったけどいい夫婦の日おめでとう
ザラ夫婦この世界ではどうか晩年まで幸せに過ごしてくれ…
羨ましいけど誰かに入れ込む感覚がいまいち分からなかったであろうアスランは数年後運命に出会えて良かったな - 145二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 23:50:10
見られたこと知ったらパトリックは耳真っ赤にして照れそうだな