- 1二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:23:36
「ここだけアリスクの一人が」スレの四シリーズについて語るスレ
過去のスレでまだ語りたい概念があるうちに完結してしまったネタなどがあればそれもあり
四シリーズ(ヒヨリ、アツコ、サオリ、ミサキ)世界線をクロスさせた概念を語るのもOK
過去スレは>>2以降のURLから遡れます
支援絵やSSの再掲は自由です
- 2二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:24:58
たておつ!
- 3二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:25:13
スレ立て感謝です
- 4二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:26:45
スレ立てかんしゃぁ~
- 5二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:27:52
ちょっと重いのでURL再掲は有志に任せます…一応前スレから辿ればすぐに見られます
- 6二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:28:25
- 7二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:35:58
10まで保守
- 8二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:36:27
深夜に投下されてるssはまとめが欲しい
- 9二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:36:37
ほ
- 10二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:36:51
立て乙~
- 11二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:37:08
救護騎士団の槌永ヒヨリ編
ここだけアリスクの一人が|あにまん掲示板bbs.animanch.comシスターフッドの秤アツコ編
ここだけアリスクの一人が(別ルートA)|あにまん掲示板dice1d3=@3 (3)@1.サオリ 2.ミサキ 3.アツコ※アズサとヒヨリもアリスク入りするが択からは除外内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティに拾われた世界・ベアトリーチェが内乱を収め…bbs.animanch.comここだけアリスクの一人が(別ルートA) Part2|あにまん掲示板アツコが内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティに拾われた世界・ベアトリーチェが内乱を収める前に拾われた・一人が抜けたことで重要性で全員の悲惨さや過程が変わっても本編まで生きている※戸籍=学籍を…bbs.animanch.comティーパーティー(サンクトゥス派)の錠前サオリ編
ここだけアリスクの一人が(別ルート分岐)|あにまん掲示板dice1d2=@1 (1)@1.サオリ 2.ミサキ内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティに拾われた世界・ベアトリーチェが内乱を収める前に拾われた・一人が抜けたことで全員の悲惨さや過程が変わっ…bbs.animanch.comここだけアリスクの一人が(別ルートS) Part2|あにまん掲示板錠前サオリが内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティ/百合園セイアに拾われた世界・ベアトリーチェが内乱を収める前に拾われた・一人が抜けたことで全員の悲惨さや過程が変わっても本編まで生きている※戸…bbs.animanch.comここだけアリスクの一人が(別ルートS) Part3|あにまん掲示板錠前サオリが内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティ/百合園セイアに拾われた世界・ベアトリーチェが内乱を収める前に拾われた・一人が抜けたことで全員の悲惨さや過程が変わっても本編まで生きている※戸…bbs.animanch.com正義実現委員会の戒野ミサキ編
ここだけ元アリスクのミサキが|あにまん掲示板内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティに拾われた世界・ベアトリーチェが内乱を収める前に拾われた・一人が抜けたことで全員の悲惨さや過程が変わっても本編まで生きている※戸籍=学籍を得た経緯はキヴォ…bbs.animanch.comここだけ元アリスクのミサキが Part2|あにまん掲示板内乱の最中(幼少期)に記憶喪失になりトリニティに拾われた世界・ベアトリーチェが内乱を収める前に拾われた・一人が抜けたことで全員の悲惨さや過程が変わっても本編まで生きている※戸籍=学籍を得た経緯はキヴォ…bbs.animanch.com元アリスクif総合スレ
元アリスクif総合スレ|あにまん掲示板「ここだけアリスクの一人が」スレの四シリーズについて語るスレ過去のスレでまだ語りたい概念があるうちに完結してしまったネタなどがあればそれもあり四シリーズ(ヒヨリ、アツコ、サオリ、ミサキ)世界線をクロス…bbs.animanch.com元アリスクif総合スレ Part2|あにまん掲示板「ここだけアリスクの一人が」スレの四シリーズについて語るスレ過去のスレでまだ語りたい概念があるうちに完結してしまったネタなどがあればそれもあり四シリーズ(ヒヨリ、アツコ、サオリ、ミサキ)世界線をクロス…bbs.animanch.com元アリスクif総合スレ Part3|あにまん掲示板「ここだけアリスクの一人が」スレの四シリーズについて語るスレ過去のスレでまだ語りたい概念があるうちに完結してしまったネタなどがあればそれもあり四シリーズ(ヒヨリ、アツコ、サオリ、ミサキ)世界線をクロス…bbs.animanch.com元アリスクif総合スレ Part4|あにまん掲示板「ここだけアリスクの一人が」スレの四シリーズについて語るスレ過去のスレでまだ語りたい概念があるうちに完結してしまったネタなどがあればそれもあり四シリーズ(ヒヨリ、アツコ、サオリ、ミサキ)世界線をクロス…bbs.animanch.com - 12二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:37:58
助かる
- 13二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:41:32【The Fake×Squad】 第一幕 | Writening透き通るような青空 大きな事件が一通りの落ち着きを見せ、ほんのひと時ではあるが平穏な日々を送るキヴォトス。 ミレニアムサイエンススクール。この物語はこの場所から始まる。 「はぁ……」 「ため息がデカ…writening.net【The Fake×Squad】 中編「CHiLD -error-」 | WriteningD.Uの街に雨が降る。 予報外れのその雨は、色んな物を洗い流すかのように、強く、強く、降り続ける。 予報に無かったからと、傘を忘れてずぶ濡れのまま走って帰路に就く者もいるだろう。 どうせこれは通り雨か…writening.net
深夜投稿のSS The Fake×Squadの纏め
- 14二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:43:13
- 15二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:50:32
スレ立てかんしゃ~
ってことでここで投下しているSS【The Fake×Squad】ここまでのあらすじ
ついに始まったアズサ*テラーとトリニティの戦い
”偽りのアリウス”を展開し、"偽りのアリウス生"を率いて世界を虚無に染めようと企むアズサ*テラー
その企みを阻止するため、そして何よりアズサ*テラーを救うために
トリニティ、そして"偽物のスクワッド"たちが戦いを繰り広げる
果たしてこの戦いの結末とは
そしてアズサ*テラーの”本当の”目的とは……
今日も深夜に投下するのでお楽しみに - 16二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:51:29
期待してます
- 17二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 23:25:13
- 18二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 23:34:57
- 19The Fake×Squad24/10/28(月) 00:34:02
************
いつわり
少女たちは戦う、虚言に染まりきった世界で。
絶対に迷わない。この戦いの勝利を、そしてこの世界を救えるのだと信じながら。
どうして?
どうして勝てると思えるの?
どうして救えると思えるの?
どうしてこの私を救えると、そう思えるの?
こんな、もう既に白洲アズサではない「白洲アズサ」となってしまった私を。
意志も、祈りも、願いも、夢も、何もかもが消え去ってしまった私を。
何もかも意味がないのに。
どうやっても同じなのに。
どれだけ過程が違ったとしても、結局結末は変わらないというのに。
************ - 20The Fake×Squad24/10/28(月) 00:34:19
「ッ……!!」
アツコVSヒヨリ&ミサキのスクワッド対決。
校舎内という狭い場所。アツコがサブマシンガンに対してヒヨリがライフルにミサキがロケットランチャー。室内においての取り回しも含めて得物の有利はアツコに軍配が上がる。
だがその代わりに食らえばタダでは済まない。
(……いけるかな……ううん……)
(いくしかない……!!)
ヒヨリがリロード中の隙にアツコが突撃する。
ミサキのスティンガーがアツコに狙いを定めるがそれは予測済み。
スモークを焚く。これで正確な照準は合わせられないはず。
ミサキが撃つが、ギリギリのところでそれを躱す。
外れた弾が後ろで大爆発を起こすが構わず進み、そして2人の背後を取った。
「こう簡単に背後取られるなんてまだまだだねみん―――」
一歩早く。ヒヨリがリロードを終え、アツコの顔面すぐ近くに銃口を向ける。
(これはちょっとヤバっ……いや……!)
ヒヨリがトリガーを引き、弾が発射されるその前に、アツコは体を思い切り反らした。
弾が、アツコの仮面ギリギリを掠める。
- 21The Fake×Squad24/10/28(月) 00:34:51
命の危機。だが、アツコはその仮面の下では口角がつり上がっていた。
思えばアリウスでの訓練時代、この2人と模擬戦のような事は幾度と経験してきたが、当然ながらいくらあのアリウスの環境とはいえ命のやり取りレベルのことはしてこなかった。
アツコ自身も不思議だった。
どうして今自分は笑っているのだろうか、どうして今自分は嬉しいと思っているのだろうか。
もしかして自分もおかしくなってしまったのか?
家族のように接してきた2人との本気の戦いを、実は望んでいたのか?そう思えるくらいに自分は戦闘狂だとでもいうのだろうか?
分からない。だが、今確かにそんな感情を抱いてしまったというのなら……
これに身を任せるというのも悪くない。そうアツコが思っていた。
(こういう時シスターの私ならなんて言うのかな……)
(『私の罪をお許しください』なんて言ったりして)
(ふふっ……やっぱりそういう所が私と違うところなのかな?)
「ヒヨリ!ミサキ!」
「こんな機会だからさ!思う存分、殺り合おうよ!!!!」
- 22The Fake×Squad24/10/28(月) 00:35:27
一方サオリたち
「アズサ」の待つバシリカの至聖所へ向かう為に走っていく。前方には此方に向かってくる“生徒”たち。戦闘は避けられない。
「……やるしかないかッ!」
「じゃあサオリ、思いっ切り暴れちゃおうか☆」
「望むところ……!」
「ッ…!?皆さん、前方を!!」
最初に“それ”に気づいたナギサが声をあげる。
大勢いる“生徒”たちの後方に皆が目を向けた。そこには……
「せ、戦車ですかぁ…!?」
「待ってあの戦車、凄いスピードじゃない!?」
「くっ……」
「皆さん早く!避けてください!!」
戦車が此方に向かって全速力で突っ込んでくる。
“生徒”たちをそのまま轢いてしまう勢いのそれに、思わず足を止めてしまう。
2人以外は。
「サオリ!」
「あぁ!!」
ミカとサオリが“生徒”たちを掻き分けて突っ込んでくる戦車に向かって走り出す。
このままでは正面衝突してしまう。
- 23The Fake×Squad24/10/28(月) 00:36:10
- 24二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 00:38:25
メンタルとバイタルが安定+仲間と一緒+これは”救う”為の戦い
これによってミカとサオリの2人に物凄いバフが掛かっているこの状態
そら戦車なんぞ吹き飛びますよ - 25二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 00:46:01
やっぱりミサキとヒヨリがいないのは寂しいね
- 26二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 00:46:24
うわティーパーティつよい
- 27二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 00:55:17
大事な仲間であり家族を助けたいと思いつつも
それはそれとして遠慮なしの本気の戦いが出来ることに喜びを感じてしまうスクワッドアツコはかわいいですね - 28二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 02:01:27
暴力が好きな側面ができてしまった姫
- 29二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 06:11:24
シスターアツコとは当たり前だけど性格違うんだよね
- 30二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 10:56:52
今のサオリならアケミと殴り合えるな
- 31二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 12:17:17
アケミ御姉様なら義によって助太刀する場面だろうけどな、彼女元トリニティ生疑惑あるし
- 32二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 12:24:17
そもそもこのスレはSheside outsideをどう扱うんだろ
さすがに無理かな - 33二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 17:15:58
- 34二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 17:18:46
なにそれ?エモい
- 35二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 17:23:49
- 36二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 19:02:55
アリウスイベントだと夏と便利屋絡みやったら後は…絡めそうなのあんまいないのがね。基本的に逃亡犯だから絡めるとしたらアケミとの再戦かアズサ絡みくらい?
冬でのバイトでスカルマン着ぐるみ衣装のサオリと新衣装のアズサが抱き合うスチルとかなら…ワンチャン? - 37二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 20:34:10
サオリの代わりに三人の誰かがDJになる……あんまり想像できない
トリニティに拾われたのがサオリ以外の世界線だとDJサオリはいそう?でも一人減ってるから三人で行動していたらDJになる単独行動しないか
- 38二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 20:37:03
アケミが本当に元トリニティならそれ関連でちょっと出るかも?ぐらいかな?
- 39二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 23:54:28
次回ついに……
- 40二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:24:21
規制か忙しいか本日の投下は無さそう
- 41二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:37:15
ん、続きが楽しみ
- 42二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:42:20
もうちょっとだけ待ってね
- 43The Fake×Squad24/10/29(火) 00:47:43
「流石にこれは……結構キツイっすね……」
「いったい何百人いるんですかこれ……!?」
「倒しても倒してもキリがないっすよ……!おまけにオートマタもどんどん沸いてくるし」
ジリ貧や消耗戦、とまではいかないが、この戦況は実際のところ厳しいという他ない。
確かに各組織のトップたちや他の強者たちが蹴散らし続けているが、それでも何処からともなく“生徒”たちやオートマタが出てくる。
数的不利があるのは事前に分かっていた。
だがここまでとは……と一同に不安がよぎってしまう。
「イチカ、マシロ!怯んではいけません!!」
「そうだッ……!!私たちの目的は先生たちの道を切り開くことだッ!!」
「ハスミ先輩……ツルギ先輩……」
「余計なことを考えずにただ目の前の敵を倒すことだけに集中しろッ!!!!」
「きええええええええッッ……!!!」
ツルギが叫ぶ。
その直後、彼女の背後にパワーローダーが降りてくる。
その腕がツルギの頭上に振り下ろされるが、何の問題もなくそれを片腕で受け止める。
そして飛び上がり、踵落としを放ってパワーローダーを文字通り「叩き潰した」。
- 44The Fake×Squad24/10/29(火) 00:48:12
「ヒフミ!2時の方向に撃ってくれッ!」
「はい!!」
「ねぇアズサ!後ろから来てるけど!」
「分かった!コハルはこのまま警戒を続けてくれ!」
補習授業部と先生たちも、サオリたちを追うようにバシリカの至聖所へ向けて戦車を走らせる。
前はサオリたち、後ろは正義実現委員会がある程度敵を減らしてはくれているが、それでも何処からともなく現れる敵への警戒に、少しずつ精神が削られてきていた。
戦車の中で全体の状況確認に各部隊への通達諸々をずっと行っている先生も例外ではない。
部隊指示による疲労に加えて、戦闘が始まる前から何処か不安げな表情を浮かべる先生に、ハナコが声を掛ける。
「先生……あまり気を張り続けるのも良くはありませんよ?」
「ハナコ……うん、私は大丈夫だから……」
「………あのアズサちゃん。彼女が本当は何をしようとしているのか、分かっているんですよね?」
「それは……」
領域に入ってすぐ、アロナとプラナに探らせていた領域の正体。
そこから導き出される「アズサ」の本当の目的。
そこまでの曇りを見せる程のそれを、先生は知り、察してしまった。
- 45The Fake×Squad24/10/29(火) 00:48:32
- 46The Fake×Squad24/10/29(火) 00:48:54
- 47二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:49:27
最期にしてはならない
- 48二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:50:12
更新乙
アズサ*テラーの正体とは…… - 49二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:50:17
次回、アズサ*テラーVSifスクワッド+ナギミカ
- 50二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:51:21
if四人衆にナギミカも来るんだって!?僕のデータにはないぞ!
……セイアちゃんは? - 51二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:06:16
”最期”の、ね
- 52二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:14:23
死ぬな生き延びろ
- 53二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 02:10:53
ん……最期なんて言わないで
- 54二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 04:04:20
上手く着地できるか
- 55二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 10:12:35
ifアリスクと先生と皆がアズサ*テラーを救うと信じて…
- 56二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 10:43:56
アズサvsアズサ
- 57二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 19:18:38
- 58二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:01:17
アズサ不在…
- 59二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 23:16:51
ハナコしか来ないの「ああ…」ってなった
- 60The Fake×Squad24/10/30(水) 00:23:47
「こいッ!!」
「言われなくてもッ!」
全員が散開、「アズサ」の周囲を取り囲み、まずはミサキがスティンガーを発射。
着弾直前に回避し、そのままミサキの元へと突っ込む。
「アズサ」が蹴りを放つがスティンガーを盾にしてこれを受け止める。
その隙にナギサが背後を取って拳銃で数発「アズサ」の背中に至近距離で発砲する。それによって少しよろけるが、そのままナギサを足払いで転ばせてから蹴り飛ばす。
ヒヨリが「アズサ」のすぐ傍に滑り込みながらライフルの銃口を向ける。が、発射直前に銃身を掴んでずらしたことによって弾が外れてしまった。
すかさずミカとサオリが両サイドから同時に彼女の首元に向かって蹴りを入れようとするも、当たる寸前で跳躍。翼を広げて飛びながら空中で全員に向かって銃弾の雨を降らせた。
「くっ……」
「この人数差でよくやるねぇ、あのアズサ」
「関心している場合じゃありませんよミカさん!!」
アサルトライフルを1弾倉分撃ち尽くし、リロードを済ませた後着地する。
が、そこで異変が起こった。
- 61The Fake×Squad24/10/30(水) 00:24:19
- 62The Fake×Squad24/10/30(水) 00:25:15
一方戦車の中で、先生は補習授業部に「アズサ」の目的を話していた。
「存在が反転し、“アズライール”となったあのアズサ……」
「彼女は恐らく……罪を裁きにきたんだ」
「裁きにって……いったい誰を?」
「自分を、だよ」
「!?」
補習授業部が最初に彼女と邂逅した時に見せたあの黒いナニか。
あれは罪を見、語り、そして裁くための物。
それを彼女は自分自身へと適用させた。
元いた世界で、人々を焼き、撃ち、殺し、世界を滅ぼした彼女の罪を執行させるために。
混沌の領域とこれを組み合わせて作ったのが、この偽りのアリウス。
お前はこんな素晴らしい未来の可能性を潰した。お前は作れるはずだった友達を、仲間を、その手で消した。
それを実感させるために、偽物を用意した。
虚しさで、虚無で己を満たすために。
- 63The Fake×Squad24/10/30(水) 00:25:39
「あの子のバイタルは、私がゲヘナで会った時のそれとは数段低くなっている」
「徐々に、徐々に、その命の灯を弱らせている」
「領域の拡大に比例して、あの子の命は削られていくんだ」
どうして彼女がここまでするに至ったのか。
それは、彼女が抱える闇の一端に触れた先生にはなんとなく分かる気がした。
無論、理解こそすれど共感はしないのだが。
こんなことした自分は生きてはいけない、という理性。
どんなことがあっても諦めてはいけない、という本質。
人の罪を裁くという、死の天使としての、役割。
これらが歪に混ざりあってしまったのが今の、アズサ*テラーとなってしまった「白洲アズサ」だ。
「そう、これはあの子自身への死刑執行」
「そして恐らく、このままあの子が死んだ時、この領域は急激にキヴォトス中を覆いつくして……」
「人々はあの子が抱える罪に“感染”し、そして苛まれて……自らの手でその命を絶つ」
「…………キヴォトスは終焉を迎えるんだ」
- 64二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 00:26:38
遂にアズサ*テラーの真の目的が判明する
- 65二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 00:33:28
思ってた数倍ヤバすぎるもんがお出しされちゃった……
- 66二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 00:37:58
自害の伝染はやべぇよやべぇよ…
- 67二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 08:09:08
ん、無理心中
- 68二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 12:51:13
シロコテラーを経験済みであればどうにかなりそう感はある
- 69二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 12:56:32
これには黒服もビックリ
- 70二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 20:31:11
ifアリスクではあるのかこのアズサも
- 71二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 20:43:02
テラサが死んだらキヴォトスも汚染されて大勢死ぬと?
彼女は自分を裁きたいのに知らぬ間にまた世界を殺しかけているとは、そんな事欠片も望んじゃいないだろうに - 72二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 20:51:27
テラサが誰なのか一瞬わかんなかったわ
- 73二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:08:44
いや…キヴォトス綱渡りすぎんか?
…元からだったわ - 74The Fake×Squad24/10/31(木) 00:22:16
「なん……だと?」
「ふっ…ふふっ……そうだ。私の命が尽きる時、それがこのキヴォトスが終わる時だ……!」
倒れて血を吐いた「アズサ」が起き上がり、サオリたちに自分の本当の目的を話した。
何もせずともこの領域内で命が削れていき、いずれ自分は死ぬこと。
そして自分が死ぬとき、呪いが伝播し人々が死ぬことを。
6人全員が啞然とした表情で固まる。
「その為にお前はこの世界に来たとでも?」
「いいや?この世界に来たのは偶然さ」
「なにっ?」
「ヒヨリ、ミサキ、アツコ、次元の壁に穴が空き、この3人がこの世界に来たことで、連鎖的に私が“呼ばれた”んだよ」
「この世界にとって私は“あったかもしれない可能性”の一つだからな。人の人生をただのIF扱いされるというのは中々に傷つくが」
「私は、この世界で言うところのアリウススクワッドが存在しない次元の人間だ……」
「誰も守ってくれない、誰も傍にいてくれない。そんなアリウスで私は育った」
「そしてトリニティへ行って、皆殺した、皆焼いた。みんな、みんなみんなみんな!!」
「……私は常に独りぼっちだった」
「だからお前たちという“可能性”を観測した時……」
「羨ましかったんだよ、妬ましかったんだよ」
「だから思いついた。私への贖罪と、私が独りぼっちであることの両方を解決するための方法をだ」
「私が死んで……皆が死んで……これでもう寂しくなくなるんだぁ……」
「ハハハッ!最高じゃないか!!!」
- 75The Fake×Squad24/10/31(木) 00:22:42
- 76The Fake×Squad24/10/31(木) 00:23:33
「アズサ……」
「……なんだ?」
倒れた「アズサ」にゆっくりとサオリが近づき、そして彼女の前で座って目線を合わせ、語りかける。
「なぁアズサ、どうして私たちに“それ”を話したんだ?」
「どうしてって……」
「お前は放っておけば自分が死ぬことを伝える必要はなかったはずだ」
「もしかしたら、先生が調べあげてその事実を私たちに言うことだってあったかもしれない」
「だがお前の目的を本気で成し遂げたいのなら、お前はただ逃げ続ければ良かった」
「いや、そもそもトリニティに宣戦布告紛いのことなんかせずに、この場所で引きこもっていれば良かったんだ……」
「……」
サオリの言葉に、「アズサ」は明らかな動揺を見せる。
図星だな、とサオリは言葉を続けた。
「……止めて欲しかったんじゃないか?」
「自分がどうありたいのか、本当は何をしたいのか分からなくなって……」
「もう止まれないと分かっていても、それでも……何処か心の隅で待っていたんじゃないか?」
「……分かるよ」
「私も、同じようなものだったから……」
- 77二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 00:23:52
サオリの言葉は、果たして届くのだろうか
- 78二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 00:26:05
届いてくれ
- 79二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 00:26:43
まとめ役に見えて一番感情的なミサキすき
- 80二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 00:32:42
呼ばれて心中されるなんてたまったものじゃないな
- 81二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 00:39:59
死ぬなら一人で勝手にと言わないだけまだ理性がある
- 82二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 03:24:36
サオリが共感している…
- 83二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 07:52:59
説得フェイズ
- 84二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 07:53:22
全部虚しいからどうでもいいよりはとても健全
- 85二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 11:16:45
ifあずさぁ…幸せになってくれ
- 86二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 21:56:26
はたしてハッピーエンドに至れるのだろうか
- 87二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 21:57:38
- 88二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 22:12:53
誤解です…!
- 89二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 22:24:05
いけるかなぁ……ホントにいけるかなぁ……
- 902924/10/31(木) 22:32:04
- 91二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 22:36:27
- 92The Fake×Squad24/10/31(木) 23:53:11
思い浮かべるのは、かつてサオリが起こしてしまった過ち。
セイアの危篤を見て暴走してしまい、大事な家族に、友達に、仲間に、そして先生と敵対してしまったあの過ちを。
自分を取り巻く何もかもが、そして自分そのものが嫌になって、もうこれで終わってもいいと自暴自棄になってしまっていた。
友の体に刃を突き刺した時もあった。だがそれでも発してくれた友の心からの言葉によって、サオリはようやくその暴走を止めることが出来た。
そしてもう一人の友から受け取った祈りによって、ベアトリーチェという脅威に立ち向かうことも出来た。
無論、「アズサ」と自分は違う。彼女の中に抱える悲しみも苦しみも痛みも、きっと自分が抱いていたそれとはケタ違いなのだろう。
本当の意味で理解することなど出来ないのかもしれない。寄り添うことなど出来ないのかもしれない。
だがそれでも、彼女へ手を伸ばさない理由には決してならない。
「きっと変われる……きっと立ち止まれる」
「お前の話を、聞いてやれる」
「だから……死にたいだなんて、そんな寂しいこと言うなよ……」
手を伸ばす。
彼女を、救いたいから。
「私は……」
「まずは、私のこの手を取ってくれ。そうでないと何も始まらないから」
「そして、お前を止められないから……」
サオリのその言葉に頷く。
そしてゆっくりと震える手を伸ばそうとした。
その時だった。
- 93The Fake×Squad24/10/31(木) 23:54:06
『諦めるのか?』
「アズサ」の心の内から、声が聞こえた。
彼女の中にいるもう一人の「白洲アズサ」。
彼女を構成する本質の一つであるそれが、その腕を掴んだ。
『こんな所で止まっている場合じゃないだろう?』
『そうだ、お前は決意したはずだ。絶対に諦めないと』
『例えどんな障害が立ちはだかろうとも、必ず目的を達成させるのだと』
『そう決めたはずなのに、今更止まれると思うのか?』
『行け、進め、白洲アズサ』
『立ち上がって、跳ね除けろ』
「そうだ……私は……」
「止まっちゃ、駄目なんだ……」
「アズサ……?」
「あっ、あぁ………」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
発狂。伸ばそうとしたその手を、振り払った。
「い、嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!」
「止まっちゃいけない!成し遂げなきゃいけない!!!」
「ここでっ私はっ……死ななきゃいけないんだああああああああああ!!!!」
明らかな暴走。
「アズサ」の影が、形が、歪んで捻じれていくような、そんな感覚をこの場にいる全員が覚えた。
- 94The Fake×Squad24/10/31(木) 23:54:53
「アズサ……駄目だ!これ以上は!!」
発狂する「アズサ」の影が濃くはっきりとしたモノに変わっていき、広がり、そして波のように飛び出した。
「あれは……サオリ!ミサキ!早く逃げて!!!」
ミカは覚えていた。
あれは補習授業部の加勢に行った時に見せた、あのおぞましいナニかなのだと。
「なっ…!?」
「ヤバっ、これ…!」
逃げようと、回避しようと動くが、その影は彼女らよりも早く動き、あっさりと飲み込んだ。
驚いている暇などない。影が他の4人にも迫ってくる。
「ナギサさん!ミカさん!」
「せめて2人は……!!」
ミサキが、アツコが、ナギサとミカの2人を扉の前まで思い切り投げ飛ばした。
2人は投げ飛ばされた勢いで壁に激突してしまうが、ギリギリのところで影から逃げ延びることが出来た。
だがしかし……
「そんな……」
「嘘ですよね……?」
サオリが、ミサキが、ヒヨリが、アツコが、暴走する「アズサ」が放つ影に飲み込まれた。
「その中でッ!!お前たちのッ……罪をッ……!!!」
「裁いてやるッ……!!!!!!!!」
- 95二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 23:55:59
暴走と発狂、そして……
- 96二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 00:02:17
止まれアズサ…
- 97二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 00:03:20
どうしよっかこれ……
- 98二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 00:31:29
着地点があると信じてるぞ
- 99二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 00:54:33
- 100二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 08:20:51
- 101二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 09:31:10
アズサ...
- 102二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 09:31:34
事実陳列罪で口撃されるハナコよ
- 103二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 12:52:04
#お前は止まれアズサ
- 104二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 20:57:16
罪が彼女をさいなむんだ
- 105The Fake×Squad24/11/02(土) 00:21:11
『先生!』
「セイア?どうかしたの?」
つい先程、「アズサ」が暴走状態となっていることがアロナから知らされた直後のことだった。
シスターフッドに同行して後方指揮を行っているセイアから連絡が来る。
口調からしてかなり焦っている様子だった。
『先生、あの白洲アズサの身に何かよからぬことが起こるかもしれない』
「それは君の勘で察知したこと?」
『あぁ。バシリカ……というかその中にある至聖所からおぞましいような、それでいてドス黒いナニかが現れて、この領域……いや、その外の空間まで影響を及ぼすような何かが……』
「今起こっている彼女の暴走と何か関係が……?」
『分からない……だが、今向こうにいる白洲アズサの状態のその“先”がある……そんな気がするんだ』
「なんだって……!?」
「先生!見えてきました!」
「ヒフミ!このまま戦車で中に突っ込むよ!」
「わ、分かりました!!全速力で!!」
(アズサ……いったい何が……?)
- 106The Fake×Squad24/11/02(土) 00:22:04
「これ……は」
「4人とも、これはどういう……?」
「アズサ」の放つ影に飲まれたサオリたち4人。
彼女らに纏わりついた影は、まるで繭のように包み、固まった。
「……あの4人は、己の罪と対峙している」
「罪?」
「正確に言うならば、犯してしまうはずだった罪。絶望の“可能性”」
「自分がいたら起こるはずのなかったそれに、アイツら自身が撃たれるんだ」
「耐えられるはずがない……越えられるはずがない……」
「罪に襲われて、苛まれて、そして死んでいくんだ……」
暴走した「アズサ」の体から黒いオーラのような物が湧き出る。
放出されるそのオーラが、気迫が、恐怖が、この至聖所全体を揺らしていく。
「命の灯の最後の火、今それが強く激しく燃えている。そんなところなのでしょうか?」
「ナギちゃんそれ洒落になってないって」
「アズサ」が、ミカとナギサに向かって銃を向ける。
「後はお前たちを処理すれば、全てが終わる」
「終わらないよ。先生たちがいるもの」
「だったらその先生もッ!!」
「……させるわけにはいかない。絶対にここで止める」
- 107The Fake×Squad24/11/02(土) 00:22:46
「うっ……が、あぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
更に勢いを増していく「アズサ」の“命の灯”。
だがこの波を受けても、ミカは、ナギサは、絶対に臆しない。
2人が構える。
「ミカさん。先生がもう間もなく此方に来ると……」
「そう……なら、もうちょっと気張らないとね」
「ミカさん」
「なぁに?」
「アズサさんを止める過程で、私たちに“もしも”が起こったとしたら」
「うん」
「その時は……傍にいてくれませんか?」
「わ~お。ナギちゃん結構凄いこと言うねぇ」
「ちゃ、茶化さないでください!」
「茶化してないってば!……うん、そうするよ」
覚悟は決まった。
サオリたちも恐らく今はあの影の中で戦っているのだろうか。
ならば此方も、行くしかない。
「アズサッ!!」
「差し伸べられた手を振り払ってしまったら、アンタはもう二度と戻れなくなる!!」
「本当にそれでいいと思ってんの!?」
「私は……それを望んでいるッ!!!!!!!」
「あっそ、このっ……分からずやが!!!!!」
- 108The Fake×Squad24/11/02(土) 00:23:12
- 109二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:23:55
サオリたちがそれぞれ対峙する”もしも”とはいったい……?
- 110二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:24:55
これは胸熱
- 111二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:38:29
言うなれば4人それぞれのルートのバッドの分岐点か
- 112二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:46:46
- 113二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:48:10
あっ間違えたわ
正義実現委員会ね
まとめの時に修正しとくわ - 114二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:51:44
このレスは削除されています
- 115二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:52:21
それぞれのルートとパート1に貼ってあるこのSSの次回予告を読むと、4人が誰と対峙するのかなんとなく分かるかも……?
- 116二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 06:21:47
気になる……
- 117二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:11:21
勝った未来にいるんだから今更幻覚に負けるわけがないと信じてる
- 118二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:45:22
>差し伸べられた手を振り払ってしまったら、アンタはもう二度と戻れなくなる!!
>私は……それを望んでいるッ!!!!!!!
なんか既視感があるセリフだなと思ってたらアレだ
これ仮面ライダー龍騎のセリフだ
- 119二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 22:30:47
堕ちた自分との戦い、王道だがこの世界の皆は既に越えているぞ?時間稼ぎが目的か?
- 120The Fake×Squad24/11/03(日) 00:12:59
「あっ、あぁ……」
この地下通路で、ミネ団長のヘイローを
―――壊した
ヒヨリを守るため、ヒヨリや先生たち、そしてスクワッドの後押しをするために、あの子たちを襲撃しにきた私を止めようとして立ち塞がったミネ団長のヘイローを
私が、壊した。
皆を守ろうと立ち上がってくれた彼女を、救ってくれるために戦ってくれた彼女を、壊してしまった。
壊した
壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した壊した
私のせいなのは分かっている。でもまさか、死んじゃうなんて思わないじゃん。
嫌だ、嫌だ、いや……だ
なんで?どうして?
たすけて
「誰か私を救護してよ………」
「誰か、救ってみせてよ……」
「こんな、どうしようもない私を……」
「ミカさん……」
- 121The Fake×Squad24/11/03(日) 00:13:32
正義実現委員会の部室に、宙ぶらりんになっている人がいた。
戒野ミサキ、私のお姉ちゃん。
てるてる坊主みたいになったお姉ちゃんの近くには、呆然としたまま動かなくなっているイチカ先輩がいた。
お姉ちゃんの足元に手紙が置いてあった。
『ごめんなさい。私なんかが生きていてごめんなさい。私はあのアリウスの人間で、皆を傷つけたテロリストと同じ出身の人間でした。私は誘いを受けた。少しでも気を許せば、きっと私はその誘いに乗ってしまう。怖かった。だから私はそんなことにならないように、皆に銃を向けないように、その前に私を終わらせます。本当にごめんなさい』
どうして?
どうして私を独りぼっちにしちゃったの?
誰のせいなの?誰が悪いの?
誰がいるからお姉ちゃんはこうなったの?
皆を、裁けばいいの?
「こ、コハル、落ち着くっすよ!そんなことをしてもミサキは!だからコハ―――」
「…………………死刑」
「嘘でしょ?私コハルとなの……?」
- 122The Fake×Squad24/11/03(日) 00:13:59
「あ、あぁ……ひ、ヒフミ……ヒフミぃ……」
アツコを誰が守るのか、それを決めるために私はサオリと戦った。
戦って戦って戦って戦って、
いつしか私は正気を失っていて、私を止めるために来てくれた補習授業部の皆を傷つけて、
そして私は、
わたしは………
ヘイロー破壊爆弾をヒフミに投げつけて、そして爆発させた。
どうしてそこで私は理性を取り戻してしまったのだろう。いっそずっとバケモノの心のままなら良かったのに。
ヒフミ“だったもの”を必死にかき集める。
地面が、制服が、赤黒く染まっていく。
どうして?どうしてこんな事になっているというのに、
私の目からは、一切の涙も出てこないの?
『白洲さんってさぁ、なんかいっつも無愛想っていうか……無表情だよね』
『ねー!氷の魔女ってのも案外本当だったりして?』
凍った、凍った。皆凍った。何もかもが、凍った。
氷の魔女、か。
それも悪くないのかもな。
「アズサ?…………いや、私の世界の、か」
- 123The Fake×Squad24/11/03(日) 00:14:27
暴走した私を止めるために、ハナコが、ミカが、来てくれた。
戦った。声を掛けてくれた。
でも私はハナコに、ナイフを突きたててしまった。
そのナイフが、運悪くその心臓を貫いてしまったらしい。
夥しいほどの血が流れる。
ハナコも、私も、その血で真っ赤に染まっていく。
ハナコが倒れた。最期に何かを言いかけて、ただの物言わぬ肉の塊と化してしまった。
「そんな、ハナコ……」
「っ!サオリィ!!!!」
激昂したミカが突っ込んできたが、そんなミカの体に私は大きな風穴を開けた。
「サオ……リ、アンタは……」
どうして?
どうしてこうなってしまったのだろう。
こんなことになったら、私はもう止まれないじゃないか。
悲しいな、苦しいな、
あぁ……これが、本当の………
「これが虚しさ……これが……虚無ッ!」
いつの間にか、私は笑っていた。
「そうか。私の相手は、私自身なんだな」
- 124二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 00:15:35
ヒヨリVSミカ
ミサキVSコハル
アツコVSアズサ
サオリVSサオリ
開幕 - 125二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 00:23:24
てっきり自分同士、サオリVSサオリみたいなのを全員すると思ったら……
サオリ
ヒヨリ
アツコ
ミサキ
の順かな?精神的にやりやすそうなのは……ミサキは一番やりずらい相手に当たってるよね、サオリ達もセイア、団長(救護騎士団) サクラコ様だったらやりづらそう……ヒヨリは救護します!ってなるだけか? - 126二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 00:27:22
ヒヨリはifじゃないエデン条約編でもヒナの相手させられたし
強さ上位の生徒と戦わされることが多いな - 127二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 00:58:01
コハルとやるミサキが一番きつそう
- 128二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 01:03:33
まだ書いてる途中だけど、アズサバッドルートだから悍ましい事になっちゃった。しかたないね
- 129二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 08:07:04
- 130二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 08:26:05
ミネのヘイローを壊してしまったミカ
自分がアリウスの人間だという事実に心が耐えられなかったミサキを見たコハル
ヒフミへのヘイロー破壊爆弾の起爆が成功してしまったアズサ
ハナコへ突き刺したナイフの当たり所が悪かったサオリ
ifアリスクが相手するのは彼女たち - 131二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 10:36:02
苦しい戦いになる
- 132二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 15:40:29
自分vs自分よりも面白いことになりそう
- 133二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 16:02:01
それぞれ別の意味で相手が悪いんだが
- 134二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 17:57:51
それぞれの世界線で一番お労しい可能性と対峙することになってる……
- 135二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 18:35:46
バッドだから仕方ないけど
想像される絵面がだいぶ血塗れすぎる
特にヒフミ - 136二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 22:59:15
あはは……
- 137二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 23:04:02
>ヒフミ“だったもの”を必死にかき集める。
まぁつまりはそういうこと
- 138The Fake×Squad24/11/04(月) 00:31:53
「くっ!」
フィジカルの差が激しすぎる。
回避技術がそこまで高いわけじゃないから決して弾が当たらないわけではない。
だがそれでも対物ライフルをまともに受けて結構痛いで済ませているのは話が違うだろう。
そして素早く距離を詰め、壁を壊すほどの拳で襲ってくる。
マトモに食らったらひとたまりもない。
ライフルの適正距離を保つために走って撃つ、走って撃つを繰り返す。
(やっぱり強い。私一人でこの人は流石に……!)
「結局、私は救われちゃいけない人間だったんだ……!!」
「何をしても無駄で!何をしても上手くいかなくて!!」
「私なんかがいるから皆おかしくなっちゃうんだ!!」
「だからそんな私は……!!」
(ミカさん……いや、これはもしかして……?)
- 139The Fake×Squad24/11/04(月) 00:32:36
「タチの悪い幻影だって分かっているのに……!」
距離を取れば撃たれる。少しでも詰めたらコハルのセイなる手榴弾が飛んでくる。
敵だけを攻撃して自分や味方は回復させる。
おまけにそれを正確に投げてくるコハルの投擲力。
相手取って見て改めて感じた。これとんでもなく厄介な代物なんだと。
それ以前に……
これは偽物だと、幻覚だと分かっているのに。
それでも、コハルに銃口を向けるという行為を躊躇ってしまう。
どうする?
どうする?
どうしたら……
(やるしかないのは分かっているけど!あぁ、コハル!!)
「私を独りぼっちにしないでよ!」
「正義実現委員会や補習授業部も大事だけど……」
「それでも私にとって大事な家族なんだよお姉ちゃんは!!」
「嫌だ……私の元から離れないで……」
(まさかこれ……コハルを通して……)
- 140The Fake×Squad24/11/04(月) 00:32:50
「確かにアズサって氷の魔女って言われていたけど……」
凍る。凍る。凍る。
冷気が地面を掛け巡って、周囲にあるあらゆる物を凍らせていく。
氷の魔女っていうのはあくまで例え話であって、まさかそれが“そういう能力”になってしまうだなんて。
常に動いて動きを封じられないようにする。
だが氷結に気を取られてしまうと、今度はアズサからの直接攻撃を受けるハメになってしまう。
反転しているアズサも強かったが、そういえば素のアズサもそれなりに強かったなと思い浮かべる。
(そりゃサオリとあれだけ暴れ散らかせるだけの力はあるものね……!)
「いっそ皆凍ってしまえばいい!!」
「そうすれば皆永遠でいられる!誰も傷つけることもないし、傷付けられることもない!」
「止まれ!止まれ!止まってしまえ!!!」
「何も守れず、大事な人の死に涙も流せない私なんて特にッ!!!」
(そう……アズサ、貴方は……)
- 141The Fake×Squad24/11/04(月) 00:33:21
「やっぱり変な気分だな……」
自分を越えていく。自分と戦う。なんてのは例え話でよくあるが、物理的に自分と戦うことになってしまうだなんて。
相手は所詮自分だ。動きの癖も次にどういう攻撃をしてくるのかも、少し考えれば分かること。
少し苦笑いを浮かべる。
あぁ、自分はここまで殺意を込めた戦闘が出来たのだなと。
こんなのを相手していたのか、スクワッドは、そしてミカとハナコは。
申し訳なさが増していくばかりだ。
これはあり得たかもしれない自分。
だからこそ、向き合うんだ。
だからこそ、越えていくんだ。
(負ける気など元から無かったが、増々そう思えるようになったな……!)
「虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい」
「私は結局全てが中途半端なんだ」
「アリウスであることも、トリニティであることも、全てが憎らしい」
「ならばいっそ全てを虚無に変えてやれば……!!」
(そうか、分かったよ……)
(これは、アズサ自身の嘆きでもあるんだな……)
- 142二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:34:24
きっと皆に聞いて欲しかったんだ
- 143二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 09:56:49
氷の魔女で本当に凍らせる奴があるか
謎の精神空間だからヨシ - 144二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 10:26:35
- 145二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 10:35:55
- 146二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 20:21:58
生きろアズサ
- 147二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 23:52:18
曇らせから晴らせに
- 148The Fake×Squad24/11/05(火) 00:40:05
- 149The Fake×Squad24/11/05(火) 00:41:09
- 150The Fake×Squad24/11/05(火) 00:41:36
「……確かに、独りぼっちは嫌だよね」
「ごめんね、コハル」
「もしかしたらこうなるかもしれなかったって考えると、私はとても悲しいの」
「誰かの温もりを感じられなくなるって、とても辛い」
(きっとアズサも、“そう”だったから、あんなことを考えていたんだろうね)
銃も、スティンガーも、その場に捨てる。
そして、コハルに向かって走りだす。
銃撃を食おうと、手榴弾の攻撃を受けようと、それでもコハルに向かって駆ける。
「コハルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
抱き着いた。
強く、強く、抱きしめる。
そしてミサキは、コハルが持っているセイなる手榴弾を一つ拝借した。
(今の私なら使えるはず。コハルと一緒にいる今なら!)
「だからッ……!!」
「寂しくならないように、私が抱きしめてあげるから……!!」
- 151The Fake×Squad24/11/05(火) 00:42:11
ミカの拳が飛んでくる。
だがそれを、ヒヨリは額で受け止めた。
痛い。
頭蓋骨が割れてしまいそうなほどの痛みが頭から体全体へと伝わる。
だがそれでも、ヒヨリは動じない。
「辛いですよね……苦しいですよね」
「だからといって、生きることを諦めたらいけないんです!」
「救われてはいけない人間なんて何処にも存在しないのだから……!!」
「間に合わないなんてことはないんです!!」
「救ってみせます……絶対に!」
ミカの腕を掴む。
そして彼女の体を投げ飛ばして、その腹部に向かってライフルを投げ飛ばす。
銃口がちょうど腹部に当たり、すかさずヒヨリがそのライフルごと蹴りを入れてミカの体を壁に叩きつけた。
至近距離での一撃ならいけるはず。
トリガーに指を掛けた。
「だからッ……!!」
「誇りと信念を胸に、救護をッ……!!」
- 152The Fake×Squad24/11/05(火) 00:42:39
- 153二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 00:43:17
負けるわけがない
今の彼女たちならば - 154二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 00:51:03
- 155二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 10:09:15
団長の教え
- 156二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 17:57:47
き、救護ッ!!
- 157二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:05:09
ヒヨリ……流石救護を学んでるだけあるな
凄い動きしてる…とゆうかこのヒヨリ本気になったらIfアリウスの中で一番強いんじゃ? - 158二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:13:20
医療関係者だから救護のために人体への理解度も深まっているだろうから
逆の人体破壊の術も会得してそう - 159二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:16:46
- 160二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:20:23
- 161二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:20:39
- 162二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:24:04
アツコは平和的に花を愛でる生活なんだ…
- 163The Fake×Squad24/11/06(水) 00:24:35
ミカ&ナギサVSアズサ*テラー
「あーもー!」
「弾も肉弾戦も当たりませんねこれは……」
暴走した「アズサ」は至聖所内を高速で動きまわりながら2人に攻撃を仕掛けてくる。
銃弾より素早く動き、残像すら見えてくる。
高速移動、というよりは最早瞬間移動に近い。
「ナギちゃん!」
「えっ……?」
「このっ!」
ナギサに蹴りが放たれようとした所をミカがギリギリのところで庇い、代わりにその蹴りを受ける。
骨全体に響く痛み。咄嗟のことであったが防御態勢を取ることには成功したものの、その体勢ごと蹴り飛ばす程の力と勢いがミカを襲いかかる。
間違いなくこれは自分でなかったら全身が砕けていた。そう確信できてしまった。
「アズサ」の腕を掴んで投げ飛ばす。
だが、空中で翼を広げて姿勢制御をし、思い切り羽ばたいて、その勢いで床へと着地する。
蹴りを受けた左腕をだらりと下げてミカは苦笑いを浮かべた。
(こいつ、前に戦った時と明らかにスピードもパワーも上がってる……)
(確か死にかけのはずだったよね……これホントに最期の馬鹿力って奴なんじゃ……?)
(というかさっきの動き何?あんなの出来るとか聞いてないんだけど……)
サオリたちを包む繭はまだ微動だにしていない。
このままでは「アズサ」がどうこうなるより先に自分たちがやられてしまう。
- 164The Fake×Squad24/11/06(水) 00:25:26
「このままでは……」
この先の展開に不安がよぎっていたその時、ナギサが持っていた通信機から先生から連絡が入ってきた。
『ナギサ!!』
「せ、先生?」
『今からそっちに向かうから、扉の前から離れて!』
「は、はい!……ミカさん!先生たちが来るそうです!」
「先生が!?良かった、ナイスタイミングだよ先生!!」
その通信の直後、
キュラキュラキュラ………ドカーン!!!
先生と補習授業部を乗せた戦車が至聖所の扉を壊しながら突っ込んできた。
「ミカ!ナギサ!目を閉じろ!!」
戦車が停止してすぐ、中からアズサが飛び出してきた。
そして「アズサ」に向かって、フラッシュバンを投げつける。
突然の戦車の乱入に動揺した「アズサ」はその光をマトモに浴びてしまい、動きを止めた。
「今だッ!!!」
目が眩み、動きを止めたその一瞬を見逃さない。ミカはその拳を思い切り叩き込む。
- 165The Fake×Squad24/11/06(水) 00:26:08
「ミカ!スイッチだ!」
「オッケー、アズサ!」
ミカが下がり、アズサが前へ出る。
ミカの拳で怯んだその隙に、テーザーガンを数発撃ち込んだ。
「ぐっああああああああああああ!!!」
電撃で痺れて「アズサ」は膝を付く。そしてアズサは近づき、彼女に組み付いて拘束した。
「あっ……クソッ……」
「もうここまでだ………私」
こうして「アズサ」はその動きをようやく止めた。
それを確認して、ハナコとコハルとヒフミ、そして先生が戦車から降りてくる。
直後、サオリたちを包んでいた繭に亀裂が走り、そのまま繭が割れて4人が中から出てくる。
それぞれ何かしらと戦ったような傷痕がついている。
激しい戦いだった。だが、出られたということはつまり、全員が中で行われた戦いに勝利したという証拠だろう。
ヒフミが、サオリが、「アズサ」に近づく。
「アズサ……私たちは乗り越えたよ」
「アズサちゃん………」
「もう、終わりにしましょう……?」
- 166二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 00:27:05
決着
少なくともアズサ*テラーとの戦いは - 167二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 00:33:49
某奇妙な冒険のゲスい菌みたいな例もあるからFGOに限らずだとは思う
ようは医療の知識で何処が痛みを感じやすいか、何処を怪我したら動きにくくなるのかみたいな某世紀末救世主みたいな感じかも?あれも治せるし殺せるし
- 168二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 09:41:42
GOOD…
- 169二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 19:44:44
戦いは多分終わった
後は救うだけだ - 170The Fake×Squad24/11/07(木) 00:39:11
「アズサちゃん……」
「私は……嫌ですからね」
「アズサちゃんが……死んで……しまうなんて……」
「それも……自分からなんて……」
涙を浮かべる。
目の前にいる別世界の大事な友達。
彼女に何があったのか、どんなことを経験し、そしてどんな選択をしてしまったのか。
何で苦しみ、何で怒り、そして何で悲しんでいるのか。
ヒフミには何も分からない。
きっとこれはどこまで行っても分からないままなのだろう。それだけは理解していた。
それでも、何も分からなくても、この言葉だけは彼女に掛けられると確信出来ている。
『死なないで』
ヒフミは、「アズサ」を優しく抱きしめた。
「もう……いいんですよアズサちゃん……」
「もう……止まったって……」
「もう……諦めたって―――」
- 171The Fake×Squad24/11/07(木) 00:40:07
だが、そこからの言葉を、
「……いや、駄目なんだヒフミ」
彼女は、遮った。
「あ、アズサちゃん……?」
「私は……諦めちゃ駄目なんだ……」
「な、何を……?」
「…………何もかもだよ」
「ッ…!?離れろヒフミ!!!」
拘束していたアズサがヒフミにそう叫ぶ。
その怒号にも似た叫びに思わず手が離れてしまった。
次の瞬間、「アズサ」が目を見開き天を仰ぐ。
彼女の全身がガタガタと震える。明らかに普通じゃない。
「頭の中の私が語り掛けるんだ!!!!!」
「あ……諦めるな……って!!!」
「絶対に止まっちゃ駄目なんだって!!!!!」
「こ、このッ!落ち着け!!」
突然暴れ出す「アズサ」を、アズサが押さえつけようとする。
だが、それでも止まらない。抑えつけられない。
- 172The Fake×Squad24/11/07(木) 00:41:49
「ぜ、絶対に駄目だ!!」
「駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目!!!!!!」
「諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな諦めるな」
「こ、これどうすれば……!?」
「ヒヨリ!鎮静剤かなんか持ってないか!!」
「分かりましたサオリさん!」
今まで見たこともない狂い方。明らかに様子がおかしい。
サオリに言われてヒヨリがバッグの中から注射器を取り出した。
彼女はダメージを負いすぎている。ただでさえ死にかけの彼女に殴ったり銃撃で気絶させるのは非常に危険だと判断したからだ。
鎮静剤を注射器に入れ、「アズサ」に刺そうとした時、
ピタッと、急に彼女の動きが止まった。
そして、プツンと「アズサ」の中で、何かが切れる音がした。
「…………」
「……この世に戻って来い、■■■■■■■」
「私の全てをあげるから」
「ぜんぶ、ぜんぶ」
「こわしてしまえ」
- 173二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 00:43:22
確かにアズサ*テラーとの戦いは終わった
そう、彼女との戦い”は” - 174二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 00:55:07
やべぇよやべぇよ……
- 175二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 00:55:11
⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛、文字数と一致するなら
ベアトリーチェか?
あじたにひふみ ってひらがなで良いならひふみも合致したり - 176二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 01:20:19
いい加減に止まれアズサ
- 177二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 11:06:13
アズサが止まりたくても業が邪魔をするんだ
- 178二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 16:57:13
呪い
- 179二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 17:04:36
3章ホシノ先輩並みに止まらないな
- 180二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 18:35:42
- 181二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 18:37:45
- 182二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 19:29:18
- 183二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 19:32:44
- 184二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 19:33:26
次スレ深夜帯のss投下前に必要であれば立てますが明日で大丈夫そうなら明日で
- 185二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 19:35:11
今日分は収まりそうだから明日で大丈夫ですよ~
- 186二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 20:48:48
- 187二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 00:22:20
たのしみ
- 188The Fake×Squad24/11/08(金) 00:24:55
「ッ……!!」
焦点の合わない目で「アズサ」がそう言った瞬間、彼女から衝撃波が放たれる。
それによって皆が吹き飛び、それぞれ壁に激突してしまう。
全身が痛む。これから「アズサ」の身に起きることを、ただ眺めているしかなくなった。
彼女が叫ぶ。
その叫びで至聖所が、それどころか彼女の作りだした偽りのアリウス、その領域全体に亀裂が走る。
それと同時に、偽りのアリウス内で操られて戦っていた“生徒”たちが、オートマタたちが、そしてスクワッドのミサキとヒヨリが、その動きを止めた。
「こ、これは……」
「な、何が起こったのですか!?」
「ミカ……ナギサ……皆……まさかッ!」
オートマタの相手をしていたミネが、サクラコが、セイアが、
「ん?なんだコイツら、急に倒れたぞ?」
「ツルギ!あれを見てください!!」
「なんなんすかこれ……」
“生徒”たちの掃討をしていた正義実現委員会が、
「あれ、ミサキもう落ちたの?」
「ってあれ……」
スクワッド2人に関節技をキメていたスクワッドのアツコが、
空を見上げていた。
- 189二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 00:25:26
このレスは削除されています
- 190The Fake×Squad24/11/08(金) 00:25:58
至聖所が崩れ、壁に使われた石材や、椅子や机が宙を舞う。
まるで「アズサ」の叫びに呼応するように。
石材や木材が一斉に彼女の元へ集まり、体全体を包み込む。
そして何かの形に形成されていく。
目の前で起こっていることが果たして現実か、それとも何かの幻想か、脳が情報を処理しきれずただ唖然とした表情でその様子を見ている。
そう時間が掛からない内に“それ”は完成する。
まるでそれは一つの大きな棺のような形をしていた。
「アズサ……ちゃん……」
ヒフミが体を震わせる。
見知った顔の人間の発狂した姿、その後に起こった変容。
そこまでの一連の出来事を、ただ見ることしか出来なかったという絶望。
そんなヒフミを余所に、事態は進行していく。
棺がドンドンと音を立てながら凹んでいく。
凹み続けた棺は徐々に小さくなっていき、消えてしまった。
そして棺のあった空間にガラスのようなヒビが入る。
空間が割れ、中から人が現れる。
欠けたヘイローの白洲アズサ。
ただし彼女は先程まで来ていた古のアリウスの制服ではなく、純白のドレスを着ていた。
- 191The Fake×Squad24/11/08(金) 00:26:37
“彼女”が目を開ける。
そして何かを確認するかのように、手を握る放す翼を広げる収めるを繰り返していた。
しばらくその行為をした後、何処か納得したような表情を浮かべ、口を開いた。
「……なるほど」
「……さては、次元の狭間に散らばっていた私の魂をかき集めましたね」
「そして、魂をこの器に無理矢理ねじ込んだ」
「嗚呼、なんて無茶苦茶なことをするのでしょうかあの子は……」
その“声”に、聞き覚えがあった。
そんなはずがないと、そんなことあってたまるかと、“彼女”を知る者はそう思った。
「なるほどこれが神秘、これが恐怖」
「………これが、崇高」
「色彩を呼び出そうとしてまで手に入れようとしたモノを、まさか死んだ後にこんなあっさり手にするとは……」
「まったく、ゲマトリア……求道者が聞いて呆れますね」
震えた声で、サオリが“彼女”に問いかける。
「お、お前はまさか………」
「……………ベアトリーチェ?」
「あぁ、お久しぶりですね。サオリ、それに………先生」
- 192二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 00:27:24
物語は、最終局面へと至る
- 193二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 00:35:54
アズサ…ヒフミを悲しませるな……
ベアおば自身が望んでいたわけではないベアトリーチェ再臨かな? - 194二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 09:16:18
アズサが自分を投げ出してしまった
- 195二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 14:21:59
んむ。予想通りベアトリーチェを受肉させよったわね。まぁ…無理矢理な魂の定着な上にアズサ本人の魂も消滅してないなら長くは保たない体だろうけど
- 196二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 17:09:32
- 197二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 17:11:06
立て乙
- 198二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 19:00:21
次スレも楽しみだ~
- 199二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 20:14:12
ん
埋める - 200二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 20:14:23
次スレ