- 1GM22/02/27(日) 22:59:11
前スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板ダンジョン攻略スレ 第147層|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/403889/攻略イベント『光輝くドワーデンガルド』難易度 S+~報酬 ???(歩合制)依頼主 グライスト・ロイエンシュタイ…bbs.animanch.com攻略イベント『光輝くドワーデンガルド』
難易度 S+~
報酬 ???(歩合制)
依頼主 グライスト・ロイエンシュタイン
協力願 竜血喰らい
書き込みの方針は以下でお願いします
何もなし or ※付き →メタ会話
「」→セリフ
()→心情
【】→状況描写
《》 →固有名詞
- 2軍人術師22/02/27(日) 23:01:59
立て乙
- 3 〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:02:27
立て乙です
- 4鋼鉄人22/02/27(日) 23:02:38
たておつです!
- 5転換◆u6dVBsXy1E22/02/27(日) 23:02:56
立て乙です
- 6弧空剣士22/02/27(日) 23:03:00
立て乙でござるよ
- 7〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:03:12
立て乙…
血塗られた御手に栄えあれ… - 8爆破術師22/02/27(日) 23:03:25
立て乙
- 9GM22/02/27(日) 23:03:26
竜血喰らい
「■■■■………!!!」
【戦闘を続けていたが、そろそろ可動限界が近い。『混沌脈導(カオス・ビート)』の限界出力を超えて行使し続けるこの『身に纏う』支配領域は、強力な戦闘能力を与えるがそれだけ負担が重い。これ以上は絶命のリスクがあるだろう。】
【槍を無数に展開し、再び投射した。】 - 10魔王の右手22/02/27(日) 23:03:43
たて乙である
王の骨を掴んで破壊の力かけてる最中 - 11鋼鉄人22/02/27(日) 23:05:15
「一発でダメならッ!!」
【下段に構えられた剣を見据え、内部から自壊しかけている右腕を気合で抑え込み】
「何発だって叩き込むッ!!!」
「火椿流決戦闘術! 終式改 桜華天壊───ッ!!!!」
【両腕から燃える血潮が周囲に舞い、空気を焼きながら。無数の超音速打撃が正面から叩き込まれた】 - 12『冒涜』、転変少女◆kaE8Ncvktc22/02/27(日) 23:05:33
立て乙です
冒涜「多少は効いてるな、次は骨を砕く!」【巨人に肉薄しその肉体に打撃の連打を当てる】
転変少女「火器は効果が薄いですね!なら!」【武装をしまい巨大な柱を取り出す、これは無限牢獄深層を構成する壁材をそのまま削り出した代物である、その質量を巨人にぶつける】 - 13〈薄明〉E 仮面&ローブ22/02/27(日) 23:06:03
立て乙
【薄明は袋から数個の魔石を取り出した。火薬庫から受け取った爆破魔石の残りである】
【それに魔術を掛ける。ごく単純な重力魔術だ】
【込めた命令は只一つ――〈目標座標に向かって落ちろ〉】
【手から離れた魔石粒は、黒の巨人へ真っ直ぐに吸い込まれていく】
【数拍置いて、爆発が起きた。それと同時に……】
「《我が指先は雷火の先駆け 天より轟け雲の咆哮》」
【薄明の指先から放たれた、雷の槍がその爆発を貫いた】 - 14GM22/02/27(日) 23:07:09
- 15〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:07:41
【サクリファイスディナーで回復を維持しながらアンデッドを送り続ける。
倒されたら次を呼び、魔力が減ったら食い殺す。その繰り返し】
ため必殺とかマダンテとか無いのだ - 16 〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:08:29
【今度はドワーフの王の間に移動し、残っていた糸で巨大なストリングランスを造り、放つ】
【その際に、今度は内部に大量の爆破魔宝石を仕込んだ。爆裂徹甲槍の完成である】
ストリングランスってひょっとして汎用性高い? - 17爆破術師22/02/27(日) 23:09:12
- 18転換◆u6dVBsXy1E22/02/27(日) 23:09:37
【揺らいだ大巨人の背へと逆さになった山が落下し、想像を絶する凄まじい大質量と、巨人を封じる神秘の重圧が巨人の動きを戒める!】
「持ち上げられると思うなよ、巨人の王」
「天を支えたいなら女神の栄光でも連れてこい」
- 19爆破術師22/02/27(日) 23:09:38
- 20〈薄明〉E 仮面&ローブ22/02/27(日) 23:09:44
内部に詰める物によって色んな属性攻撃にできそうですな
- 21双魔銃22/02/27(日) 23:09:53
【魔力ポーションをそっと受け取ってそっと支援の弾丸を冒険者達に撃ち込み続けてる】
【明日はきっと筋肉痛】 - 22 〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:10:34
卑劣な術だ……
- 23GM22/02/27(日) 23:10:37
- 24弧空剣士22/02/27(日) 23:11:01
- 25雷精竜◆xSpc7yy5XY22/02/27(日) 23:13:31
- 26爆破術師22/02/27(日) 23:13:59
「照準ヨシ、射線ヨシ、射角ヨシ。最後の一撃だ、うん!」
【今までずっと難民キャンプに居た爆破術師の真横に、巨大な竜型傀儡が現れる。顎門を開き、狙うは真っ赤な結晶体。】
【傀儡の大量使役で疲弊しきっているも、操作のミスだけは絶対にしない。】
【超射程の熱線が、核を捉え貫いた。】 - 27〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:14:09
- 28弧空剣士22/02/27(日) 23:14:11
- 29変身青年&錬金蝦蟇◆N4rysfkBiA22/02/27(日) 23:14:41
- 30〈薄明〉E 仮面&ローブ22/02/27(日) 23:14:46
「《白く凍てつく氷の御手よ 汝の優しき抱擁で 永久の眠りを誘いたまえ》」
【対火竜用に開発された強烈な冷気の呪文】
【疲弊した巨人のししを氷で閉ざし、その動きを縫い止める】
【確実に仲間の攻撃が届く様に】
- 31樟仔正生22/02/27(日) 23:15:35
- 32軍人術師22/02/27(日) 23:16:13
- 33魔王の右手22/02/27(日) 23:16:22
「さらばだ!実に楽しかったぞ!」
【輝く赤い結晶に向けて標的を変えた異形の右手が再び掴みかかる。到底手の内に納めるには足らないが、相手の存在を砕く魔力と単純な力をあらんかぎり込めて握り砕こうとする】
- 34二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 23:16:32
このレスは削除されています
- 35 〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:16:44
【残された全ての魔力を使い切る程の糸を生成、最大、最長の螺旋槍を形作り、内部に残った爆破魔宝石と爆裂魔宝石を全て詰め込む】
「照準良し……」
【そして、核に狙いをつけ】
「────ファイア!」
【極大の爆裂徹甲槍が放たれる】
自分の金じゃないからとやりたい放題である
- 36変身青年&錬金蝦蟇◆N4rysfkBiA22/02/27(日) 23:17:36
- 37鋼鉄人22/02/27(日) 23:18:12
【戦いの前に負ったダメージに合わせ、終式の後を考えない打撃により、両腕は内部から破裂してしまっている】
【だが、まだ立ち上がれる。立ち上がれるなら、俺には自慢の───脚があるのだから】
【足は両腕の約四倍の筋力があるとされている。だったらまだ戦えると、最後の気力を振り絞り】
「火 椿 流 決 戦 闘 術……!」
【宙を駆けながら、心臓路の超高熱を右足に纏わせ、最高速にまで加速】
【そしてそのまま、最速最大の一撃をコアに向けて叩きつける】
「零 式 "椿"────────ッ!!!」 - 38竜人ゴーレム◆fOwyGTeKTg22/02/27(日) 23:18:49
『コアというものは非常に脆い。私とてコアに当てられたら簡単に終わってしまう。…もっとも、私のコアに届くものは誰も居ないのだが』
【翼砲変形・超超遠距離狙撃】
『…狙撃(ショット)』
【非常に細い、超圧縮された魔力光線が、他の誰にも当たらないように、正確にコアを狙い撃った】 - 39詩謳う御子◆5w0uyl3zuU22/02/27(日) 23:19:50
新スレ立てお疲れ様でございました
「虫は跳ね 鳥は囀る」
「春が来たよと 幾度でも」
「神樹は今が 花盛り」
「眩き色が 満ちていく」
【生命の種子から供給される膨大な魔力を束ねる】
【冒険者たちは傷つけないが、大巨人の核のみならず残る全てを消しとばすための光が降り注ぐ】
五条悟が自爆する……?
- 40転換◆u6dVBsXy1E22/02/27(日) 23:20:12
「ッ……」
【山そのものと接続し、操作する。負担は並みのものではない】
【大きな負担はもう一つ、逆しまにしたことで零れる内部の力を留めているのだ】
【重圧を操作し、巻き込まぬようにと巨人のみに見えない障壁を張る】
「零れろ、大地の怒り」
【臨界寸前の熱を増幅させ、それを火口より解き放つ】
「”エルプティオ”」
【天地を逆しまにした噴火】
【地を呑み、空を閉ざす災害が、巨人を呑み込んだ】
- 41GM22/02/27(日) 23:20:16
混沌竜血
『■■■■………!!!!』
『■■■■■■■■■■■─────────!!!!!!!!!!!!』
【最後の絶叫。ドス黒い憤怒が混沌となってその巨大な血の躯体を駆け巡り、在らん限りの力を一滴
至るまで絞り出す。】
【展開されるのは槍…封龍槍のレプリカ。それを三本。】
【槍は開かれた三つの口のそれぞれ前に静止し、回転を開始する。現れる三つの光球──────
否、九つの光球。滅びゆく銀河。】
【《超星封龍吼(ドラグ・ヌル・ゲリオーン)》】
【三連撃!!】 - 42変身青年&錬金蝦蟇◆N4rysfkBiA22/02/27(日) 23:21:16
- 43〈薄明〉E 仮面&ローブ22/02/27(日) 23:22:44
- 44鋼鉄人22/02/27(日) 23:22:59
落ちる方はお疲れさまでした!
跳び蹴りって書くのを忘れたけどまぁ多分伝えたいことは伝わるだろう……! - 45弧空剣士22/02/27(日) 23:23:13
- 46GM22/02/27(日) 23:23:48
【殺到する各々が持ち得る最後の一撃。】
【その瞬間、死した英雄は髑髏の顔で微笑んだように見えた。】
【一帯が黄金の光に包まれる──────】 - 47 〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:23:54
- 48竜人ゴーレム◆fOwyGTeKTg22/02/27(日) 23:24:03
落ちる方はお疲れ様でした
【やれやれとでも言いたげな様子でワープゲートに戻っていった】 - 49〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:25:57
落ちる人お疲れ様…
- 50樟仔正生22/02/27(日) 23:26:41
- 51 〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:26:43
【魔力と精神力を使い果たし、その場に倒れる】
「……やった、のかしら」 - 52GM22/02/27(日) 23:27:24
- 53〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:28:29
- 54〈薄明〉E 仮面&ローブ22/02/27(日) 23:28:46
- 55ワープゲート◆fOwyGTeKTg22/02/27(日) 23:29:27
【歓声か何かが聞こえてくる】
- 56鋼鉄人22/02/27(日) 23:29:53
- 57『至宝詩編』◆ycdZly0Q5w22/02/27(日) 23:30:48
熱剣士「終わったな」
塩漬け「みてぇだな」
掃除屋「お疲れ様です……」 - 58 〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:31:08
- 59双魔銃22/02/27(日) 23:31:54
- 60GM22/02/27(日) 23:32:22
山の王
「なんという…!なんという…!」
谷の王
「ああ…まるで…夢みたいだ。こんなことが、本当に…!」
【始まりは二人だ。未だ現実を受け入れられないという風に蹌踉めきながら前に出た二人の後に続き、ドワーフと巨人がぞろぞろとやってくる。】
【奇跡的なことに、これだけの被害が出ておきながら、大半の者が無傷なようだった。街の防衛的構造が神話の闘いから民を守ったのだろう。】
【……あるいは、ここまであの二人にとっては織り込み済みだったのかもしれない。心置きなく闘うために。】 - 61ワインバーン22/02/27(日) 23:32:28
【歓声に合わせて3色ワインブレス】
(赤白ロゼ) - 62転換◆u6dVBsXy1E22/02/27(日) 23:32:38
【巨人を覆いつくすように噴火を叩きつけたため、大地の一点のみがひどく溶融している】
【若干疲労の色が見えるが、まだ自力で動ける程度だ】
「天災をぶつける、良い威力だな、闘技場でも使えそうだ」
「にしても、傍迷惑な約定だったなぁ……」 - 63弧空剣士22/02/27(日) 23:32:44
- 64 〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:33:07
- 65ワープゲート◆fOwyGTeKTg22/02/27(日) 23:34:14
- 66〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:35:01
- 67〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:36:07
- 68〈薄明〉E 仮面&ローブ22/02/27(日) 23:36:22
- 69GM22/02/27(日) 23:36:50
※竜血喰らいもダウン中
【だが、静寂はそう長くは持たなかった。】
【一度どよめきが起こると、それはすぐ賞賛に、そしてすぐに大歓声と喝采へと変わった。】
「すげぇ!まさか、本当にあれをやっちまうだなんて!」
「どうやったんだ!?というかあの黄金像は!?」
【ドワーフと巨人。小さな人と、大きな人。どちらもこの時はさした違いはなかった。その場にいた誰しもが冒険者たちの囲んで輪になり、次々と喝采を浴びせかけた。】 - 70鋼鉄人&双魔銃22/02/27(日) 23:37:04
- 71 〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:37:16
- 72弧空剣士22/02/27(日) 23:37:18
- 73詩謳う御子◆5w0uyl3zuU22/02/27(日) 23:37:46
「聴こえる 寂しさ」
「どこかから」
「雪どけの水」
「夕闇映して」
「帰り道に 光ってた」
「ひとりで なんて 泣かないで」
「約束は 明日の 線路沿い」
【回復詩】 - 74二次元好きの匿名さん22/02/27(日) 23:37:52
このレスは削除されています
- 75ワインバーン22/02/27(日) 23:38:40
- 76ワープゲート◆fOwyGTeKTg22/02/27(日) 23:38:46
お疲れ様でした
【壊れたように担架を吐き出し続けている】 - 77GM22/02/27(日) 23:38:58
- 78爆破術師22/02/27(日) 23:39:26
なんか読み間違えてた、本格的に落ちます……
【依頼自体は終わったからか、既に帰った様だ。遠くに傀儡の影が見える。】 - 79〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:39:51
お疲れ様…
- 80〈薄明〉E 仮面&ローブ22/02/27(日) 23:40:13
- 81双魔銃22/02/27(日) 23:40:13
- 82〈薄明〉E 仮面&ローブ22/02/27(日) 23:41:33
- 83『至宝詩編』◆ycdZly0Q5w22/02/27(日) 23:42:14
掃除屋「街、とても壊れちゃったんですけど……すごい嬉しそうですね」
塩漬け「誰でもいいから教えてくれ、結局『約束』ってなんだったんだ?」
熱剣士「僕たちは何も知らないからな」
【割りと余裕のある三人。それに対して】
・難民キャンプ
絶壁「ヒュー…………ヒュー…………」
【長時間、最大の最高の防壁を五枚維持し続けて虫息】 - 84弧空剣士22/02/27(日) 23:42:27
- 85雷精竜◆xSpc7yy5XY22/02/27(日) 23:43:03
- 86GM22/02/27(日) 23:43:07
谷の王
「ロイエンシュタイン殿にも礼を言わねば。」
山の王
「ああ。だが、その前にやるべきことは山程ある。山程な。」
谷の王
「……そのようだな。」
【視線でチラリと辺りを指す。】
【………もうドワーフと巨人の一部は勝利の宴を初めていた。どうせ三日あれば元通りさ!などと聴こえてくる。】 - 87〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:44:07
- 88転換◆u6dVBsXy1E22/02/27(日) 23:45:10
【負傷者をスライムの腕が引っ掴んで包んでいく】
【少女に戻った本体は黄金像へと向かい、その奇怪な純金の仕組みを探っている】 - 89魔王の右手22/02/27(日) 23:47:19
「ふむ、妙に人数がいると思ったら依頼で集まっておったか」
【何となく得心がいった様子】
※魔王視点ではワープ事故的にきてすぐみんなと巨人の王様が殺しあいおっぱじめてた - 90〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:47:23
「なんとかなって…何よりだわ…」
(それはそれとして…次からくだらない意地張らないで…ちゃんと話し合いしなさいよね…)
【という無粋な本音を飲み込むくらいの分別はこの自分勝手女にもあった】 - 91『冒涜』、転変少女◆kaE8Ncvktc22/02/27(日) 23:52:04
冒涜「何とかおわったな」
転変少女「疲れましたー」 - 92GM22/02/27(日) 23:52:11
山の王
「…………(クソデカ溜息)。」
谷の王
「緊張の反動もあるのだろう。それにめでたいことだ。今は大目に見てやれ。」
山の王
「そうか…ふふ、新しい取引先が決まったようだ。」
『今ここに宣言しよう!我ら『ドワーデンガルド』は、セントラリアの冒険者ギルドに対し、並々ならぬ大恩を受けた!これを鋼を持って応えねば、鍛治の聖地の名折れである!』
『者共!飲み終わったらすぐに仕事だ!オーダーが溜まっているぞ!!』
【割れんばかりの大歓声。】
【寒空の下、雪がチラついている。しかし、もう既に幾分か暖かい。】
【それは炉の火か、職人の熱か、それとも春の訪れか…。】
【暗雲は引き、遠く差し込む光に、今日も明日も磨かれ抜いた鋼は黄金に煌く。】
【長きに渡る闘争と、古い約束の結末を経て、職人たちは口々に継ぐ。】
【光輝け、ドワーデンガルド。】
Fin
- 93GM22/02/27(日) 23:53:03
一先ずイベントはこれまでです!
長時間お付き合いいただき、ありがとうございました! - 94〈薄明〉E 仮面&ローブ22/02/27(日) 23:53:38
- 95樟仔正生22/02/27(日) 23:53:42
【負傷者に手当をして回っている】
「ふー、就這樣」
お疲れ様でした!
楽しませていただきました、ありがとうございました - 96ワープゲート◆fOwyGTeKTg22/02/27(日) 23:54:31
【祝うようにゲーミング発光し始めた】
お疲れ様でした。今回はイベントマップ特有の妙ちきりんなアイテムボックス的何かとして見させて頂きました
ありがとうございました - 97弧空剣士22/02/27(日) 23:54:38
- 98〈闇夜〉シャドウナイト22/02/27(日) 23:54:40
お疲れ様でした…
あと合体必殺協力してくれてありがとう… - 99〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:54:51
皆様、お疲れ様でした!
流れるような宣伝は元上司の巡業についていった経験の賜物だと思われる - 100GM22/02/27(日) 23:55:38
- 101双魔銃&鋼鉄人22/02/27(日) 23:55:43
【宴会には意地でも参加した双魔銃と鉄食って体治して報告書書きにギルド帰った鋼鉄人】
お疲れ様でした!! 楽しかったです!!! - 102ワインバーン22/02/27(日) 23:56:21
- 103〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/27(日) 23:57:49
- 104魔王の右手22/02/27(日) 23:59:03
依頼で来た訳じゃないし武器使えないので魔王は高笑いして帰ります
2日に渡って主催、お疲れ様でした
「実に楽しかったぞ!」
【そう高らかに笑いながらドワーフと巨人たちに向けてぐっとサムズアップすると再び空間の裂け目を力技で開いて消えていった】 - 105『至宝詩編』◆ycdZly0Q5w22/02/27(日) 23:59:21
【ふてくされた絶壁を宥める為に、一晩泊った】
お疲れ様でした。
謎解き、楽しかったです。
うちで一番の被害者は絶壁(なんか疲れてない言われたんで、地味に疲れさせてみました)。 - 106ワープゲート◆fOwyGTeKTg22/02/27(日) 23:59:50
【『これ以降のお帰りは魔力的にきついので保証しません。思い出話に花を咲かせながらゆったりした帰還をお楽しみ下さい』と書かれた紙の転送を最後に閉じてしまった】
それでは、お疲れ様でした - 107〈薄明〉◆JawX2fps5g22/02/27(日) 23:59:53
- 108双魔銃&鋼鉄人22/02/28(月) 00:01:49
何か鋼鉄人がボロッボロだったのは最初の巨人王戦で「殺さないようにやってね(意訳)」されたから変身しないで戦って傷負ったから変身後の技に耐え切れなくて自爆したというアレです
- 109転換◆u6dVBsXy1E22/02/28(月) 00:01:53
- 110〈闇夜〉シャドウナイト22/02/28(月) 00:02:06
- 111弧空剣士22/02/28(月) 00:04:33
- 112『至宝詩編』◆ycdZly0Q5w22/02/28(月) 00:05:00
掃除屋の武器一新しましょうかね?
- 113〈闇夜〉シャドウナイト22/02/28(月) 00:05:45
- 114〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/28(月) 00:06:10
- 115双魔銃&鋼鉄人22/02/28(月) 00:07:14
- 116〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/28(月) 00:07:37
- 117〈闇夜〉シャドウナイト22/02/28(月) 00:08:02
- 118ギルドワインバーン22/02/28(月) 00:09:16
- 119〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/28(月) 00:10:26
ありがとうございます
- 120〈薄明〉◆JawX2fps5g22/02/28(月) 00:12:41
戦士系なら籠手とか持ってる武器を研ぎに出すとかもありですね
(なおこいつは純魔術師だからどちらも縁がない) - 121樟仔正生22/02/28(月) 00:12:49
暗器を頼もうかな……
- 122樟仔正生22/02/28(月) 00:13:30
あとは薬材か土地に生えてる植物の採取許可
- 123二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 00:17:50
結局、巨人とドワーフが飲み比べしてる説
- 124〈薄明〉◆JawX2fps5g22/02/28(月) 00:19:44
- 125〈月杯〉上級吸血鬼◆iX0nFh5lDw22/02/28(月) 00:20:26
飲み比べと聞いて我慢できずに駆けつけそうな奴はこの時系列だとカグマー君と死闘を繰り広げてますね
- 126魔王の右手22/02/28(月) 00:22:43
あ、布製品あるなら嫁に服作って貰えばよかったかな
でもまだ嫁登場してない - 127雷精竜◆xSpc7yy5XY22/02/28(月) 00:26:07
2日楽しませていただきました、お疲れ様でした
珍しい鉱石があればぜひ - 128GM22/02/28(月) 00:29:16
了解しました!今日はもう遅いので後日という形になりますが、何かしらのアイテムをこのスレや設定スレの方に、依頼した方宛に用意しておきます。
「ロールプレイに干渉が起こるかもしれない…」と不安でしたら、無銘の良品を裏で作って貰ったことにして構いません。
ちなみに、素材の採取は勿論OKです!金属も植物も有り余るほどありますので!
それとドワーデンガルドは高級品ですがナイフなどの一般向け・生活用品も製造していますので、そちらのオーダーも大丈夫です。
なんならベルトコンベアに山と乗せられた作品の中から「好きなのを好きなだけ持っていっていいよ!」と言われるかもしれませんね。
- 129〈薄明〉◆JawX2fps5g22/02/28(月) 00:33:17
- 130〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/28(月) 00:34:34
ありがとうございます。重ねて、お疲れ様でした
- 131GM22/02/28(月) 00:38:27
- 132弧空剣士22/02/28(月) 00:57:02
- 133〈闇夜〉シャドウナイト22/02/28(月) 01:00:03
設定的になにか変化があるわけではないので…設定スレとGMの負担軽減にここで済ませておくね…
【シャドウナイトは巨人族に、今回の件をネタに衣装を格安でいくつか複製してもらったらしい】
【赤い着物】
【学生のようなブレザー一式】
【ウェディングドレス】
【大和撫子を思わせる袴と着物…などなど】
【……そして、『セフィロトの木をモチーフにしたデザインのある、輝く緑のローブ』】
【故郷から持ち込んだ、たった一点の貴重品のローブのストックが増えて、シャドウナイトはご機嫌で帰っていった】 - 134〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/02/28(月) 01:01:16
- 135〈薄明〉◆JawX2fps5g22/02/28(月) 01:05:54
- 136変身青年&錬金蝦蟇◆N4rysfkBiA22/02/28(月) 08:04:36
- 137爆破術師22/02/28(月) 10:53:49
おはようございます。イベントお疲れ様でした。
……コイツ武具使わねえ!どうしよう、何頼もうかな……金属製のダーツ大量発注してフレシェット弾的な物でも作ろうかな…… - 138二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 11:33:36
- 139爆破術師22/02/28(月) 16:52:53
正直粘土程度なら態々ドワーデンガルドに頼む程でも無い気がして……5年近くセントラリアに居て、気爆傀儡を使い続けて来てるし多分もう既に粘土の入手先は別に有る筈。大量に貰っても持ち運べなきゃ意味無いし。
コイツ自身もあんまり動き回るタイプでは無いけど空を飛ぶ関係上重装備にも成れないしで、何を頼めば良いのか全く判らない。
- 140二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 18:23:53
無理に報酬受けとらなきゃいけない、ロールに反映しないといけないってのはないから、気取ってクールに去ってもいいんじゃないかな?
あるいはここ産の粘土を混ぜたらあら新発見してもいいし、黄金の調度品辺り貰って売って豪遊してもいい
双魔銃さんとかはお酒ってあるし。 - 141軍人術師22/02/28(月) 18:29:36
イベントお疲れ様でした
軍人術師は軍への報告のために疲れを癒したのちにさっさとドワーデンガルドから帰っていますので
特に貰うものはないかと - 142『冒涜』、転変少女◆kaE8Ncvktc22/02/28(月) 22:58:37
- 143樟仔正生22/03/03(木) 15:06:15
- 144GM22/03/03(木) 19:54:15
すみません!所用で対応が遅れました!もう少しお待ちください…。
- 145〈薄明〉◆JawX2fps5g22/03/04(金) 00:21:54
- 146変身青年&錬金蝦蟇◆N4rysfkBiA22/03/04(金) 00:51:14
- 147GM22/03/06(日) 22:26:26
【小イベント】
『古の炉にて』
冒険者たちは三日三晩続いた宴の後、王城の地下深くへと案内された。最初に侵入した巨大精製機の部屋より更に深い場所にある、古代の遺跡とも呼ぶべき空間である。埃が立ち込める冷たい空気の中、松明の灯りだけが頼りだ。
山の王
「ここは古の民たちが築き上げた工房だ。発見されたのは随分前、しかも奥の封印の向こうに何があるかわかってはいたのだが、それを突き止める方法がわかっていなかったのだ。」
谷の王
「ここでいう『古の民』とは彼の父祖たちと共にこの地の基礎を築いた者たち…即ち古代のドワーフと巨人たちのことだ。我らの元にもこの工房の伝承は伝わってはいたが、どちらかと言えば伝説の宝物庫のような扱いだった。『並び立つ鍵、嵐と地鳴りにて、古の炉は開かれん。』と。」
山の王
「それがあの一件の終息以降の話でわかってな、玉座の仕組みからして封印の鍵とは即ち明白なことだ。」
「着いたぞ。」 - 148GM22/03/06(日) 22:27:10
目の前に立ちはだかるのは、分厚い石、あるいは鉄、あるいは土、あるいは骨、あるいは…想像される材質は無数にある、しかし、果たしてその内のどれかは知れない細密な彫刻が施された荘厳なる扉。人間が一人入れる程大きい鍵穴が扉の左右に空いていた。
竜血喰らい
「…随分と大きい扉だ。王城の城門くらいあるのではないか?」
竜血喰らいが徐に扉に触れようと手を伸ばすと、音もなく複雑怪奇な魔法陣が扉と手の間に展開され、それ以上の接近を阻む。
山の王
「『開けよう』とする意思に反応する結界だ。ロイエンシュタイン殿の知恵を借り、想像しうる全ての策を用いたが、突破できなかった。正規の方法以外では触れることすらできんだろう。」
二人の王が前に進み出て、それぞれの得物を取り出す。
嵐の剣。地響きの鎚。
二つの鍵穴へ武器を同時に差し込み、同時に捻る。内部の仕掛けが鈍い音を立てた。
すると、扉の一面に陣に展開され、一際眩く光を放つ。記されているものは古代のドワーフと巨人が用いたものと思しき文字であり、ある種の契約書、あるいは署名簿であるようだ。
光が弱まり、空に霧散する。後には沈黙する扉だけが残った。
二人の王は互いに顔をちらりと見ると小さく頷き、それぞれ扉に手をつける。
大小四つの手。
力を込められたそれらがゆっくりと、ゆっくりと、遥か過去に忘れ去られた歴史の封を取り払っていく────────。 - 149GM22/03/06(日) 22:27:36
──────そこは広い真円の部屋であった。
周囲の壁際に様々な物が豪著なタペストリーと共に台座の上で鎮座している。星々を摘み取って形にしたかのような装飾品、冬の朝の如く澄み切った刃が光る剣、底知れぬ影を湛えた暗い黄金の杯、見たこともない言語が記された竜革装丁の書物……。
どれも極めて古いものだ。だがどれも古さを感じさせはしない。おそらく時間にして数千、数万、下手をすれば数億以上よ年月を経ているのにも関わらず、鋼の輝きは色褪せず、革の艶は生命を思わせるほど鮮明だ。
計り知れない程の宝物が所狭しと、しかし整然と、荘厳に、空間そのものが一つの叙事詩であるかのように陳列された光景は、宝物庫と言うよりも美術館と呼ぶ方が適切ですらある。
山の王
「ああ…大いなる父祖よ…。」
しかし、王は目も眩むような宝物の数々には一瞥もくれない。視線は部屋の中央にあふ黄金の亀裂輝く切り株のような祭壇に向けられていた。
谷の王
「あれは…。」
山の王
「間違いない。これこそが二人の創始者が残した真の遺産だ。」 - 150GM22/03/06(日) 22:27:58
二人は祭壇へと歩み寄り、手をかざす。
初めからそうなるのが決まっていたかのように。欠けたピースが元の形に収まるかのように。
すると、二人の手の中に光の粒が虚空から生まれた。
一つ、二つ。少しずつ、しかし加速度的にどんどん増えていく。
光の粒は連なって糸となり、重なり合って面となり、縫い合わさって柱となり、再び解けあって球となる。
光は躍動するかのように手のひらの内で駆け巡り、ゆっくりと形を成して析出していった。 - 151GM22/03/06(日) 22:28:33
………斧。
光が遂に動きを止め、明確な形が打ち出される。熱せられた金属が、あるいは羽化した蚕の羽が、風と大地の間で形を確かなものとするかのように。
祭壇の上で中に浮ぶそれは、両刃の斧であった。ドワーフが振るうには大き過ぎ、巨人が振るうには小さ過ぎ、しかしどちらにも振り下ろされることはない斧。
それは静かに舞い昇り、祭壇の上、部屋の中央高くにて静止し、柔らかな光を放った。
山の王
「……これは炉であり、金床であり、織機。」
谷の王
「二つの手が結びつく場所でもある。長らく失われていたものだ。」
冒険者たちに向き直る。
山の王
「改めて礼を言いたい。街を救い、歴史を掘り出し、果たせるはずもない父祖たちの約束を果たす手助けをしてくれたこと、心から恩に切る。」
谷の王
「こうして古の炉に連れてきたのは他でもない。この大恩に報いるべく、我らができる最高の贈り物をしようと思ったのだ。それを我らであれから話していてな。」
山の王
「この部屋にあるものだけでも素晴らしい価値があるが…それだけでは足りん。其方らは新しい歴史を切り開く者たちだ。それに相応しい、新しい歴史が必要になる。」
谷の王
「そしてこの炉こそが、新たな歴史の揺籃となるのだ。」
山の王 谷の王
「「さあ、仕事を始めよう!」」 - 152GM22/03/06(日) 22:56:20
オーダー
〈夕闇/斬糸〉◆OuGHaf.OKA
〈名前〉不毀竜の小太刀(改)
〈種類〉刀剣類
〈性能〉属性や呪いなどの特別な力は無いが、只管頑丈な小太刀。不毀竜という魔物の素材が使われている
〈見た目〉オーソドックスな日本刀。くすんだ銅色の鍔に黒い柄巻。刃渡は60cm強のイメージ
山の王「この素材…竜か!」
谷の王「しかも東方の造だな。知っているか?」
山の王「俺を誰だと思っている?ドワーデン一の鍛治職人だぞ?」
谷の王「不毀の名は伊達ではない。油断はしないことだ。」
─────────。
見事な刃だった。
僅かに沿った刀身は、押し当て、引く際に一切の無駄無く力を伝達させられる最適な角度に打たれており、いっそ透き通っているかと錯覚させる程に澄み切った美を滔々と湛えている。
また、燻んだ銅を思わせる落ち着いた赤の鍔と、しっかりと手に馴染む黒い柄巻、二つの鮮やかだが主張し過ぎない、絶妙な色彩の移ろいが見る者に感嘆の溜息を引き出させる。
山の王「握ってみるといい。」
完璧な重心。元々身体の一部であったかのように、自然と手に収まる。
だが、まず何より掌を経て伝わるのは、今尚刃の中で息づく竜の精気、何者にも犯すこと許さぬ堅牢さだ。もし仮に千の夜を超えて巨人がこの刃を打ち据えようと、きっと刃毀れの一つすら起こさぬだろう。
鞘と共に、素材から読み取られた不毀竜の姿を写すタペストリーに包まれ、《夕闇/斬糸》、二つの名を持つ、二つの運命に手渡される。
谷の王「数多の苦難を超え、そしてこれからも挑み続ける、その不屈の魂に相応しい刃だ。竜の意志も、それを望んでいる。」
- 153GM22/03/06(日) 23:23:50
オーダー
〈薄明〉◆M42NsUX6.A
〈名前〉(――) 〈種類〉(マント) 〈性能〉(多数の護符で構成される複合魔術防壁の一部) 〈見た目〉(魔術師にありがちな黒マント。裏地に銀糸で呪紋の刺繍)
谷の王「魔術師の外套…悪くない。それどころか好みだ。」
山の王「貴様こそ、そんな大雑把な手で縫えるのか?」
谷の王「失礼な。我の作は谷でも随一よ。貴様こそ余計な手を出すなよ。」
山の王「ふん!仕事で余計なことをするなど素人がすることだわい!」
────────。
織り上げられたのは黒いマント。旅の魔術師がよく用いるような代物だ。目立たず、静かで、実用性を重視している。
しかし、細緻に施された装飾といい、用いられた材質といい、編み込まれた術式といい、質のどれ一つをとっても並の物を遥かに上回る傑作であることは素人目に見ても明らかなものだった。
裏地の銀糸と揃えた控え目な、しかしそれぞれ最適な位置に配置された装飾はかえって揺るがぬ気品を齎し、纏う者が纏えばどんな王侯貴族の前だろうと遜色ない風格を成すだろう。
谷の王「炉自身が古の知識から術を選んだ。」
だが最大の装飾とはそんな些細なものではない。裏地に編み込まれた銀糸の魔法陣そのものだ。
複雑にして明白な線と線の調和はさながら天球に描かれる星々の協奏であり、夜明けを前にして太陽を導く光の道である。夜空の如き漆黒のマントが翻ると内なる光が瞬く。
そして、この光の絵画こそが迫り来る暗雲を祓う灯火となるのだ。記された魔法陣とは今は失われた古の知識によるものであり、幾重にも積み重なったそれは、例え刃であろうと炎であろうと、凡ゆる脅威に対する防備となりうるだろう。
山の王「だが、絶対の盾は無く、絶対の鎧も無い。あるとすれば絶対の使い手があるのみだ。…其方程の魔術師ともなれば要らぬ説教か?」
谷の王「夜明けを呼び、黎明を導く。内なる星々がその色彩と共に、使命の支えとならんことを。」
- 154GM22/03/06(日) 23:27:58
- 155GM22/03/07(月) 01:39:33
オーダー
弧空剣士
〈名前〉無し
〈種類〉マント
〈性能〉魔法耐性
〈見た目〉紺色・フード付き(ナルトの木の葉マント的な?)
山の王「旅の装…ならば昔ながらの形式が一番だな!」
谷の王「うむ。だが新しい要素も取り入れたいもの。大きく見た目には手を加えたくはないが…。」
山の王「その点は其方に任せる。強度を高めるのはこちらが受け持とう。」
────────。
織られた物は何の変哲もない、よく見られるような旅人向けの外套だ。紺色の配色は極東の雰囲気ではある。
山の王「俺が世界を旅するなら、用意したいのはまずこれになるだろう。」
だが羽織ってみれば、このマントが凡百のマントではないことはすぐにわかる。布が生み出す重心が身体の動きと驚く程噛み合うのだ。
細密かつ繊細な透明糸による呪法の編み込みにより、布の表面が弱い魔力を弾くようになっている。
これは即ち、干渉の弱い魔法であれば避けるまでも無く無効化し、強大な魔法であっても最低限軽減ができるということである。しかもそれは受けた場合の話で、いなす目的で使えば効力は更に高まる。
透明糸によって布地の一体となった術式は決して解れることも破れることも知らず、魔法によって裂かれることもない。
谷の王「其方は、話に聞く『剣客』と見受ける。長旅の助けとなるよう、多少手を加えておいた。」
締めれば風を通さず、逆に開ければ風を通す。当たり前のことではあるが、その当たり前を突き詰めるとそれだけで体温を外気から守るには最上の備えとなりうる。余程極端過ぎる環境でなければ、これ一着だけでも十分快適に過ごせることだろう。
山の王「虚空を往き、刃の弧で道を拓く。果てしなき旅路の果て、そこに至る一助となれば、我らにとってこれ以上の喜びはない。」
銘『露流る風来の外套』あるいは『風来の外套』
- 156双魔銃22/03/07(月) 14:44:42
あっ、書き忘れてたのでお酒ですが一応……
〈名前〉(特に希望無し。ドワーフっぽい感じだと嬉しい)
〈種類〉お酒
〈性能〉美味しい。飲んだら無くなる感じの消耗品。
〈見た目〉(特に希望無し) - 157弧空剣士22/03/07(月) 21:17:27
『風来の外套』を羽織り、感触を確かめる。
軽く身を捩り、腕を上げ、足を踏み出す。
かと思えば一気に重心を落とし、羽織ったまま《寂静》を抜き放つ。
――――七間ほど先を舞っていた木の葉が、ピシりと断ち切れた。
自らが羽織る外套を眺めつつ、感嘆の声が漏れる。
「素晴らしい。素晴らしい仕上がりでござるよご両人。」
「ありがとう、恩に着る」
しみじみと礼を述べ。
「ではさらば! 再びまみえる日まで」
『風来の外套』を靡かせて去って行った。
- 158GM22/03/09(水) 00:35:34
オーダー
変身青年&錬金蝦蟇◆3PtIIpmSpI
変身青年の希望
〈名前〉無し
〈種類〉軽装鎧
〈性能〉変身しても壊れず防御力を維持するもの。可能なら音速機動でも壊れない物。
〈見た目〉動きを阻害しなければあまり括りはない。
山の王「ふむ。どちらも一考の余地がある品だ。」
谷の王「柔軟性が求められるな。」
山の王「ああ、使う鋼は決まってくる。」
谷の王「あとは…形だ。そちらに一任しよう。」
────────。
打ち出され、編み上げられたのは……腕輪。分厚い木目鋼で作られており、表面には樹木の年輪のような紋様が走っている。線の一本一本は光の当たり方によって色彩が鮮やかに変わる。構造色だ。
山の王「この『鎧』は持ち主と共に歩み、形を変える。風雨に晒され、しかし育つ大樹のように。」
身につけると、腕輪は木目模様に沿って瞬時に無数の破片へと砕け散り、身体の周囲に浮遊する。
まるで砕けた腕輪そのものが思案するような間を置いて、装着者の身体に纏わりついた。
………腕輪はサーコートが颯爽とはためく薄板金の鎧へと変わっていた。
谷の王「形無きが故に、千の姿を持つ。砕けるが故に、壊れることはない。」
この腕輪は持ち主の意志や姿形に呼応し、その時々に合った形態へと変化する『鎧』なのだ。風を切って駆けるならばそのように、爪牙尾翼を得るならそのように。
山の王「遥かなる道を征け。この芽吹きが大樹の頂にて花開くことを祈る。」
- 159GM22/03/09(水) 00:36:21
オーダー
変身青年&錬金蝦蟇◆3PtIIpmSpI
錬金蝦蟇の希望
〈名前〉無し
〈種類〉吹き矢
〈性能〉矢以外にも多種多様の弾や溶液を発射するので頑丈に。弾の射程を伸ばす。
〈見た目〉キセルっぽくして一見すると吹き矢に見えない物を。
────────。
次の作は煙管であった。
こちらも木目鋼を用いているがやや暗い色合いで、木目紋様が濃い中央の膨らみを挟むように細密な打出し細工が施された燻鉄が重ねられてある。
伝統的な極東的な形状が醸す曲線が優美だ。芸術品としての価値は相当なものだろう。
山の王「わかっておる。暗器であろう?抜かりはない。」
そう、これは暗器、吹き矢の類だ。だが飛ばすものは矢であるとは限らない。加えてこの煙管はある種の錬金触媒でもある。
用いられた暗い木目鋼は特に腐食や変質に強く、例え影響を受けたとしても時間と共に元に戻る独特な動的特性を有しており、古から現代に至るまで多くのアーティファクト、特に錬金術師が追い求める類のものに利用されてきた。そのため、単純に針を忍ばせるだけではなく、煙管の内に毒液を仕込むこともでき、更には内部で複数の薬品を錬金術によって混合させ、より強い効能を持つ煙を生成することもできるだろう。
谷の王「深き道を征け。この煙が知の深淵より立ち昇る時を待ち続けよう。」
- 160GM22/03/09(水) 00:43:00
- 161GM22/03/09(水) 00:46:03
オーダー
『冒涜』、転変少女◆Uld4jf.7Jw
冒涜の希望
〈名前〉ビームシャベル
〈種類〉シャベル
〈性能〉打撃、斬撃、ビームを放つことが出来、シャベル本来の使い方も可能
〈見た目〉シャベルの見た目だが縁が研がれていて鋭い印象を受ける
山の王「これまた妙な品を…。」
谷の王「我には…どうも想像つかないが、そのにやけた髭面を見るに、案はあるようだな?」
山の王「全くトンチキな提案ではあるが、だからこそ面白い!任せろ!」
谷の王「こちらは補佐に回る。遠慮なくやれ。」
────────。
まず仕上がったのは…シャベルだ。
シャベル。紛うこと無くシャベルである。
極めて頑強な黒鉄の造りであり、その表面は光の当たり方によって油のようなギラつく極彩色を淡くちらつかせている。剣の様な先端の縁は過剰な程鋭く研磨され、作られたばかりだというのに薄汚れたような布で持ち手を巻いた風貌は、どこか冒涜的な禁忌の臭いを漂わせていた。
山の王「これは地を穿つのみならず、空すらも掘り返す道具だ。…何を掘るか…それは其方の良識を信じるとしよう。」
持ち手に力を込め、軽く先端で虚空を掻く。
するとシャベルの匙部の内に、その表面と色味を同じくする不安定な魔力の光が砂礫の如く現れた。それらはバチバチと音を立てるとたちまち消えてしまう。
………もし、である。もしこの光を、掬った土を投げ飛ばすように何かに投射したら、どうなるだろうか?
おそらく光は光線となる。しかも投げ飛ばされた土がそうなるように、無数に拡散する光線となるだろう。そして光は物体の表面で炸裂するように弾け……結果はきっと冒涜的なものとなる。
谷の王「…地の底に潜り、知の頂を探る。探索者が携えるに…相応しい物だろう。うむ。」
- 162GM22/03/09(水) 00:47:38
オーダー
『冒涜』、転変少女◆Uld4jf.7Jw
転変少女の希望
〈名前〉竜肉断ち
〈種類〉仕掛け刀剣
〈性能〉ドラゴンや無限牢獄深層の存在の鱗・甲殻・肉を削ぎ落とす切れ味と獲物の骨ごと叩き切る重量を併せ持ち仕掛けで威力をそのままにリーチを伸ばすことが可能
〈見た目〉ブラッド○ーンの〈獣肉断ち〉の見た目
────────。
次に出来上がったのはノコギリがついた鉈のようだった。勿論、この時点でも十分普通ということはない。重厚な刀身は生活で用いられるような鉈の範疇を超えており、明らかに人を超えた獲物を屠るために用意されてある。
谷の王「繊維は我が吟味したが…これでいいのだろうか?」
手元の仕組みを起動させると、鉈はノコギリの刃と刃の間が広がるように即座に展開した。さながら獣が牙を剥き出しにしたかのような印象を与える。
軽く震わせると、刃を成すパーツが一つ一つ鞭のように滑らかにしなった。これがこの武器の本性である。分厚く重い刃を備えた鋼鉄の鞭。一度目一杯振るえば刀身は驚く程伸縮し、見た目からは想像も出来ない範囲を抉り喰らうことだろう。
山の王「『竜肉断ち』と言ったところか。持ち主と似て転変の末に天変を成す武器となるやもしれんな。」
- 163GM22/03/09(水) 01:25:44
オーダー
樟仔正生
〈名前〉双星剣(仮称)
〈種類〉諸刃の長剣
〈性能〉錆びず折れず曲がらず鋭い、シンプルながら基礎性能の高い剣
〈見た目〉形は中原式(中華式)でお願いします。(越王勾踐劍がイメージに近いです)。白黒の装飾があると嬉しいなと思います。暗器も考えましたが一度中原にドワーデンガルドの品をみせてアピールすることにします。
山の王「ふむ…古い型の武器だな。」
谷の王「古の炉にて、古の武器を生み出す…何処か縁を感じないこともない。」
山の王「だが、それだけでは不足だろう?これを担うのは新しい英雄だ。」
谷の王「わかっておる。だからこそ、古きを温めなくてはならぬのだ。」
────────。
それは古の記憶、その彼方より引き出されたかのように、炉の内に瞬く光より編み出された。
白と黒。陽と陰。太極の相。
鋭い切先が全てを分け隔てていた。光差す面は白く瞬き、影差す面は黒く輝く。
中間はなく、刀身の表面に象嵌された幾何学的紋様のみが影と光を繋ぐ路として走る。
谷の王「影を裂く光、光を割る影。この刃はその両方だ。」
手に取ると伝わる重み。だが手に馴染む重さだ。やや手元に寄る重心は素早く正確な動作を容易にし、それを双星を象る柄頭はまるで引力のように引き付け、加速させる。
特に特別な魔法の力を有するわけではない。
だからこそ、それだけに、この剣が生まれ持つ素養の純粋さは手に取る者を驚嘆させるだろう。
ただ只管に真っ直ぐに、揺るがず、弛まず、歪まず、朽ちることを知らない。
山の王「過去の末に我らは在る。並び立つ黒白の星が導く先に、我らの征く場所があると信じよう。」
- 164GM22/03/09(水) 01:28:22
一先ず、オーダーテンプレートに沿った形で目につく方のものは一通り作成してみました。
かなり遅れてしまい申し訳ありません…。
もし抜けがありましたら、お手数ですがご報告ください。適宜対応いたします。 - 165樟仔正生22/03/09(水) 02:06:08
「衷心感謝、この剣はかならずやドワーデンガルドと中原とのとびらをひらくカギになるでしょう」
【拱手して受け取る】
「中原周家が一子、周璋が保證いたします」
【引き締まった表情から一転、素晴らしい剣を手に無邪気に顔を綻ばせた】
「這是一把非常好的劍……それにしてもこれはほんとうにすばらしい剣です。中原の古風をうつしてなおドワーデンガルドの歴史をもうったえる」
- 166樟仔正生22/03/09(水) 02:15:01
【普段扱うのは母から教わった櫂術だが、中原正統の剣術ももちろん修めている】
「打擾一下、すみませんが、今ここですこしふらせてもらっても?」
【そう言うと型をひとしきり舞ってみせる】
「ああ、ほんとうに良い剣だ!」
【閃く剣の輝きはまるで本当の星のようで、未来への希望を感じさせた】 - 167変身青年&錬金蝦蟇◆N4rysfkBiA22/03/09(水) 20:18:36
ありがとうございます。
【砕けた腕輪が鎧に姿を変えた事に驚きながらも、体を軽く動かし具合を確かめる変身青年】
【変身し、肉体を膨張させる。鎧は形を変えて主に追従する】
【羽を生やす。鎧は砕けず羽を包み込む】
【爪を伸ばす。鎧は爪をより強靭な刃へと変えた】
【全力で走る。鎧はより速く走れる形状へと変化する】
「すげぇ……リッチさんにも似たような物は貰ったが、これは性能が段違いだ。こんなにいい物を貰えるとは思ってもみなかった。ありがとうな!」
【錬金蝦蟇は紫煙舞いを受け取り、軽く咥える】
「咥えただけでも解る、これ一つで錬金術の精度が数段あがるであるな」
【試しに紫煙舞いを触媒にして鉄の礫を錬金して吹き出す】
【飛び出た鉄の礫が地面に当たると、錬金蝦蟇の3倍はある高さの鉄像が瞬時に出来上がった】
「ほう、軽く錬金しただけでこの大きさであるか」
【次にキセル内で薬物を混合し煙出す。出した煙を吸い込み体内で更に効能を高めて鉄像に吹き出す】
【紫煙は鉄像に触れるないなやみるみるうちに鉄像を溶かしてしまった】
「更に煙でありながらこの威力、素晴らしいのである。山の王よ、そして谷の王よ。この様に良き品を作っていただき実に感謝するのである」
- 168双魔銃22/03/09(水) 20:19:57
- 169GM22/03/09(水) 21:28:25
おっと…失礼しました…。
山の王「酒…酒!?剣や槍や盾ではなく!?」
谷の王「勝利の美酒とはいうが…いや、悪い選択肢ではないのだが。」
山の王「うーむ、酒となると…流石にこの炉でも打てんだろうなぁ…。暫し待たれよ、秘蔵の一本を持ってくる。」
谷の王「我も探してこよう。確か前の祭日で開け残した物があったはず…。」
────────。
二人の王が持ってきた二つの酒樽。片やドワーフ、片や巨人というのもあるのだろうが、それでも両方ともセントラリアの酒場で見られるような酒樽より遥かにずっと大きかった。
山の王「すまんな!あれこれと選んでいたら時間を食っちまったわい!ドワーデンガルドが誇る黄金のエール酒、味わってくれ!」
彼の名高いドワーデンガルドの黄金エール!しかもこの王が持ち出したのはその中でも最上級のものだった。
山の最も日が当たる場所にのみごく僅かな毬花を咲かせる『コンジキカラハナソウ(ホップの一種)を厳選して使用し、ドワーフ伝統のフレーバーであるハーブと香辛料を加えることで醸し出される味わいは無類の濃厚さで、『飲む黄金』とさえ称される程の高値で王侯貴族の愛酒家たちの間で取引されている。
谷の王「こちらからは谷の清酒を。口に合うと良いのだが…。」
巨人の王が持ってきたのは、これまた驚く程透き通る清酒であった。巨大な樽であるというのに、底まで透けて見える。
ドワーデンガルドを取り巻く深い谷の、特に深い地下の清流に自生する稲禾の一種(巨人たちの言葉では『清き子供』という意味の呼名を持つ)を、谷の巨人の間に伝わる呪術で磨き続けた地下水で醸造して作られるこの酒は、おそらく今の今まで門外不出、全く知られていない文字通りの秘酒であろう。
だが、もう既に樽から漂うキリリと冴えた香りは自身が一級の品であることを雄弁に語っていた。
山の王「炉を使えば底無しに酒が湧く杯を作れるかもしれんが…それでは風情が無いからの!一度きりだからこその喜びもまたあるものだ。」
- 170『冒涜』、転変少女◆kaE8Ncvktc22/03/10(木) 22:51:18
- 171GM22/03/13(日) 18:01:02
SS投下までの延命保守…。
- 172GM22/03/16(水) 17:17:39
2回目の延命保守…。
- 173〈夕闇/斬糸〉◆mtjgYf0hJs22/03/17(木) 02:57:44
ありがとうございます!返信が遅い……あまりにも……
「これは……」
【手に取った瞬間に確信する。この小太刀は、自分の慣れ親しんだそれであると同時に、遥かな高みへと進化した、世に二つとない一振りと成ったのだと】
「……すごい……」
【続けて刃を振るってみる。満足に賛辞も出なかった】
【かつて、極東のとある時代、とある国において、隻腕の忍の戦を支えたという不出世の業物。火縄を受けようとも、馬上からの大槍の突きを弾こうとも、鬼が踏もうとも、万象一切を灰燼に帰すが如き炎を受けてすら毀れなかったという伝説上の代物】
「……ありがとう。それしか言葉が見つからないわ」
【この刀はその域に至った。斬糸はそう思った】
- 174GM22/03/19(土) 23:59:26
最後の延命保守…!
- 175GM22/03/22(火) 12:06:30
『約束』
冒険者たちが去り、春の兆しが深くなって来た頃、二人の王は黄金像があった崖の上から復興が終わったドワーデンガルドの街を見下ろしていた。
谷の王「終わってみれば、思ったより呆気ないものだな。幾星霜の年月というのも。」
山の王「呆気ないも何もないわ。いきなり襲撃を仕掛けて街を占拠され、あんな規格外を呼び起こされた身からすれば堪ったものではない。」
「……恥がどうとか言っていたな。もう我ら二人しかここにはおらん。さあ話せ。」 - 176GM22/03/22(火) 12:06:51
谷の王は深く溜息を吐き、観念したかのように腰を下ろして項垂れた。
「……黙ったままですまなかったな。冒険者の一人に愚か者とも言われたが、まあ、事実だ。いくら父祖の名誉のためとはいえ、自身らの過失を隠そうとしたツケだ。弁解の余地もない。」
「だからその「約束」とやらの内容を早く話せと言っているのだ!一々面倒くさい!」
山の王も憤慨しながら腰を下ろす。項垂れる巨人と怒るドワーフの並びは全面紛争寸前にあった先の関係性から想像も出来ないコミカルさだ。
「そうさな…端的に言ってしまえば…『喧嘩の約束』…で十分だろう。」
「はあ?」 - 177GM22/03/22(火) 12:07:45
「事は我らが父祖ドル・ズールと汝らが父祖ドワーラン・ストーンビヤードの関係から始まった。」
ドル・ズール…
大地を断ち斬り、
星を割り、
かつて降り立ちし邪神をば討ち倒した救世の英雄…
その武器と鎧を鍛えたのは彼の炉の創造主である「山崩し」、ドワーラン・ストーンビヤードであった。
彼らは良き友であった。種族や体躯こそ大きく違えど共に高貴な血と魂を継ぎ、共に大いなる一族の責務を負う者。通じるものがあったのだろう。 - 178GM22/03/22(火) 12:08:15
だが、ドワーランは金床を打つ鍛治師であると同時に、敵の兜を打つ戦士でもあった。
決して英雄の武器を打つことに不満を持ったわけではない。ただ友と比べた己の身の小ささ、友と比べた己の非力さ、そして何より無二の友と同じ目線に立ち戦えないことに忸怩たる思いを抱えていたのだ。
そしてその思いは死の間際まで潰えることはなかったという。 - 179GM22/03/22(火) 12:08:44
「………それがつまり、あの黄金像というわけか?」
「おそらく。ドワーランは死後に願いを託して友の腐敗を留め、黄金像を造ったのだろう。「対等に戦う」という願いをな。」
「残った文献によると、ドル・ズールは晩年邪神が死後に残した呪いに蝕まれ、生きながらに朽ちていったといい…それを酷く恥じたそうだ。『戦いの中で死ぬこともできぬならば、戦士に生まれた誉が何処にあろうか』、と。」
「………我々が父祖の恥と読んだのはそれだ。約束が果たされる保証もないならば、遥か後世に至って父祖の無残な姿を大衆に晒したくはなかったのだ。」
今まで黙っていた理由でもある、とも谷の王は付け加え、山の王は髭を摩った。 - 180GM22/03/22(火) 12:09:13
「なるほど、事情は…よくわかった。無断で起こしたあれこれは水に流すとしよう。我らとて同じ立場なら同じことをするやもしれんしの。」
「それに、元を辿れば父祖の約束を忘れていた此方にも非がある。金庫の中身は見ずとも仔細覚えているのがドワーフだったのだがなぁ…。」
「定命には計れぬほど長い年月が流れたのだ。其方らドワーフ以上に長命な我ら巨人族とて多くを失伝しているのだから仕方あるまい。」
「…まあ、なんであれ、終わったことだ。すれ違いこそあったが、父祖の約束は果たされ、炉に火が戻った。こちらから求めることはこれ以上ない。」 - 181GM22/03/22(火) 12:09:46
「いいのか?」
「いいもなにも、喧嘩は終わったのだろう?なら後は明日の仕事に乾杯するだけだ。隣人よ。」
そう言って、山の王は懐からボトルを2本取り出す。どちらもあまり高いお酒ではなかった。小さな手で差し出されたそれを、谷の王は大きな手で受け取る。
ドワーデンガルドを見下ろす高い崖。黄金像が漆黒の巨人を見守り、待ち続けた場所。
二人の王はありし日の二人がそうしたように、春風の中にボトルを傾けた。 - 182GM22/03/22(火) 12:10:36
fin
- 183GM22/03/22(火) 12:11:18
長引かせた割にクオリティが色々あれなことになってしまいましたが一先ずこれで終わりです!
後は埋めてしまいます。 - 184二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:11:33
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- 185二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:11:41
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- 186二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:11:49
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- 187二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:11:57
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- 188二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:12:06
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- 189二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:12:14
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- 190二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:12:22
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- 191二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:12:31
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- 192二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:12:39
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- 193二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:12:46
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- 194二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:12:56
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- 195二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:13:05
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- 196二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:13:13
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- 197二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:13:23
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- 198二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:13:33
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- 199二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:13:43
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- 200二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 12:13:55
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