あっ。ハロウィンのイベントやってる

1二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 21:02:16

すごい。夜の街をジャック・オー・ランタンの行列が歩いてる。みんな小柄だから子供たちの仮装だな。お菓子持ってないけどイタズラされたりするのかな。

「うわっ」

うわ〜馬車だ。行列の真ん中に大きな馬車がある。初めて生で見た。首の無い馬を模した乗り物が馬車を引いてる。御者も首無し男の仮装してるなんて拘ってるな。

「おお…なんと…人が我々を忘れて久しいこの時代によもやこの様な出会いに立ち会えるとは…。我が主人も貴方が領地に訪れた事を大変お喜びになられておいでです」

馬車の扉が開いたと思ったら中から執事服を着た骸骨が降りて話しかけてきた。AIロボットかな？いや口にスピーカーが付いててどこかで話してるんだなきっと。凝ってるなー。

「貴方の様なお方が未だにこのうつし世で生きておられたとは、今までさぞ息苦しい思いをされたでしょう…。如何でしょう？我が主人が是非貴方を館にお招きしたいと仰せです」

やっぱりハロウィンのパーティーやってるんだ。でも明日の朝にはホテルを出て空港に行かないといけないんだよな…。

「いえ、もう明日の朝には街を出るんで…今も一緒に来てる彼女がホテルで待ってるんです」

「おお、それは残念……ではそちらにお連れの金髪の方に主人と我ら眷族の住居をお伝えしておきます。機会があれば是非お立ち寄りください」

俺一人しかいないんだけどどういう世界観の設定なんだろ？

「……はっ。主人が近く寄るよう望んでおります。どうか近くへ」

馬車の窓からドレスの袖とそこから伸びた青白い手が出てきて頭を撫でられた…長い腕の作り物だな。何か縁起が良かったりするのかな。

「ではいずれまたの夜にお会い致しましょう」

あれ、馬車と行列が消えた…ホログラム…じゃないよな。頭撫でられたし。迷彩かな。すごい予算をかけてるんだな。
こんなイベントがあったならルナと一緒に外に出れば良かったな。
ホテルに戻ったらルナに教えてやろっと。