【オリキャラ🎲】AA-12を持つ少女アオバPart5

  • 1アオバ124/11/01(金) 20:20:54

    【あらすじ】

    リオによって要塞都市エリドゥに拐われたアリスとアオバ。

    要塞都市はアリスの身体を乗っ取ったKeyにより【アトラ・ハシースの箱舟】へと姿を変える。
    辛くもリオ、ヒマリを連れ逃げることが出来たアオバ。

    不完全な【箱舟】を完成させるため、ミレニアムに侵攻するKey。
    無数の守護者達、多次元バリアを突破し【箱舟】に乗り込む攻略班。
    困難を乗り越えた先にはアビ・エシュフと元アバンギャルド君─シンギュラリティというさらなる困難が立ち塞がる。

    アオバと攻略班はアリスとミレニアムを救うことが出来るのか─。

  • 2アオバ124/11/01(金) 20:23:40

    ステータス紹介

    【アオバ能力ステータス】
    主要な部分を載せます
    戦闘力62→70
    ※アームギア装備時89
    ※【カシュティリアシュ】装備時はキヴォトス最強クラスにも五分の戦いが出来ます。
    持久力35→39
    耐久力71→83
    知力39→42
    腕力47
    機動力65
    政治74
    倫理32(悪党に対して)
    左が初期、右が成長後です。

  • 3アオバ124/11/01(金) 20:24:14

    愛宕 アオバ
    160cm
    胸は中の上程度、お尻は小さめ
    黒髪ミディアム(肩にかかる程度)
    一人称 私 本官
    ヴァルキューレ警察学校公安局所属3年生

    一部からは【Master Key】と呼ばれている。

  • 4アオバ124/11/01(金) 20:25:22

    使用武器 AA‐12 
    【第12号ヴァルキューレ試作散弾銃】
    フルオートショットガン。
    エンジニア部によって様々な改良を施された銃。
    それはあらゆる困難を薙ぎ払う。

  • 5アオバ124/11/01(金) 20:27:08

    その他装備
    ・アームギア
    エンジニア部が運搬補助用のアームギアを元に、AA-12を片手で運用出来るように開発した。
    重さや反動を物ともしない。
    自爆機能付き。

    ・パワードスーツ【カシュティリアシュ】
    エンジニア部が【アビ・エシュフ】の技術を用いて作製したパワードスーツ。
    アビ・エシュフの持つアクティブ防護システムはないが、未来予知にも近い回避性能を持つ。

    ・【破壊の鍵:スーパーノヴァ】
    アリスのスーパーノヴァをアオバが【箱舟】に似た力を使い変質させた黒色の光の剣。
    多次元バリアを攻撃手段として転用し、防御不可の必殺の一撃を繰り出せるロマン銃となった。

  • 6アオバ124/11/01(金) 20:29:19

    【主要人物】

    『先生』
    先生の護衛にアオバが選ばれ、一緒にミレニアムに来校。
    ミレニアムのテロ事件の解決及びゲーム開発部の廃部は阻止されアオバは護衛の任を解かれる。
    アオバの無茶に心配しながらも付き合ってくれる。
    【箱舟】攻略班として指揮を担当する。

    『カンナ』
    アオバの上司兼恋人。
    アオバには弱みを見せてくれる。
    身体が不調のアオバの無茶を許し攻略班の下へ駆け付けるのを許可した。

    『ゲーム開発部』
    喧嘩し仲直りし、一緒に試練を乗り越えたかけがえのないパーティーメンバー。
    アリスを助けるために攻略班に同行する。

    『エンジニア部』
    アオバを魔改造した張本人達。
    メンバーからアオバへの好感度は高い。
    【箱舟】攻略班の現場技術職担当。

    『ネル』
    強くなる為の理由を説き、アオバを導いた。
    ネル含めたC&Cは【箱舟】を攻略する重要戦力。

    『Key』
    アオバを【Master Key】と呼び、アオバに仕掛けたバックドアから別の世界線の情報を手に入れる。
    【箱舟】を早くに顕現させたのは、このタイミングなら対応出来ないと考えた為。
    目的とは別にアオバを始末することに執着している。

  • 7アオバ124/11/01(金) 20:33:14

    ストーリー再開

    ウタハ「【箱舟】のレールガン発射まで1─」
    レールガンが発射され、発射時の爆音に顔を顰める。
    シンギュラリティとの戦闘中でもKeyはお構いなしにミレニアムへと攻撃を加えていく。
    Keyは本部の位置を今の所把握していないがいつ本部に撃たれてもおかしくない。
    何処に撃たれても被害は大きいので出来る限り撃たせたくはないが─
    膠着する戦況、いやこちらが時間が経つほど不利な状況。
    次第に焦りは強くなっていく。

  • 8二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 20:33:46

    スレ立てありがとうございます

  • 9アオバ124/11/01(金) 20:34:40

    【攻略班視点】
    アオバが戦闘中、少しでも敵の情報を探る攻略班。
    ユズ「………」
    モモイ「ユズどうしたの?」
    ユズ「レールガンが発射準備中僅かに敵の動きが鈍っている…」
    ウタハ「本当かい?」
    ユズ「僅かですが…アオバさんの攻撃が当たっています…」
    完全に回避していたはずの敵があるタイミングで攻撃が命中していると言うのだ。
    レールガンの攻撃は確実に避けるが、アームに装備されているショットガンの攻撃が当たっているようだ。

    散弾の1〜2個ならダメージは全くない、表面が僅かに傷つく程度だろう。
    しかし当たったという事実は揺るがない。
    ウタハ「アビ・エシュフとの同時運用、更にレールガンにリソースを回すと動きが鈍ると見た…使えそうな手だが危険過ぎる賭けだ」
    先生「"何か思い付いたの?"」
    ウタハ「次のレールガン発射のタイミングで改良したハッキングツール【万華鏡】を使いシンギュラリティの動きを鈍らせる」
    ウタハ「ユズが敵の僅かな隙を見つけてくれた、その僅かな隙をハッキングによって大きな隙に変えるんだ」
    ミドリ「でもレールガンが発射されるとミレニアムが…」
    ウタハ「何発も撃たれるとミレニアムが保たない、次の発射準備中が最後のチャンスだ」
    ウタハ「しかし全ての要素が上手く噛み合っても恐らく1〜2秒程度の隙、そして作戦をアオバに知らせると同時に【王女】にも悟られてしまう」
    モモイ「そんな…」
    ウタハ「タイミングはアオバに伝える、後は彼女だよりになってしまうが…」

  • 10アオバ124/11/01(金) 20:36:46

    ※ユズの言うレールガンは【箱舟】の物です。

    「レールガンの攻撃は避けるが」
    の部分はアオバのスーパーノヴァです。

    紛らわしくてすみません。

  • 11二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 20:37:26

    ありがとうございます
    前スレは貼らない感じですか?

  • 12アオバ124/11/01(金) 20:46:17
  • 13アオバ124/11/01(金) 20:52:41

    【アオバ視点】
    【箱舟】のレールガンが再び発射準備に入る。
    アオバ「くっ、また…」
    突如視界の端にメッセージウィンドウが開く。

    『【箱舟】がレールガンを発射すると同時に敵にハッキングを仕掛ける、後は頼む』

    攻略法を見つけてくれたのだろう。
    短い説明だが、私は仲間の策を信じて戦うのみ。

    ウタハ「発射30秒前!」
    ウタハさんの合図でスパートをかけようとする。
    しかし突然シンギュラリティが攻撃を牽制程度に留め回避に専念しだした。
    それどころかここから逃げようとしている。
    先生「"やはり見破られてる…"」
    ウタハ「それでも変わらない、ここで決める」

    逃げに徹し速度の増した敵。
    それに対応するためには─
    アオバ「お願い、力を貸してください─」
    【カシュティリアシュ】に私に対する負荷を無視するように制限を外させる。
    そして私自身の演算能力も限界まで高める。

    脳が破裂しそうな頭痛に襲われる。
    アオバ「ぐッ!?」
    胃が裏返りそうな吐き気。
    血の味。
    遠くなる意識─

  • 14アオバ124/11/01(金) 20:54:59

    アオバ「…ジャマ、ダ」

    シコウノ、ジャマヲ、ノゾク。
    イタミ、ムシ。

    ワタシ、スベテ、カケテ。

    ─カナラズ─
    アオバ「アアアアア!!!」

    ─アリス、タスケル─
    アオバ「アアアアア!!!」



    何かが弾ける音がした。
    アオバの見る景色がモノクロに変わる。
    その時アオバは何かを超えた感覚を感じた─

  • 15二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 20:58:07

    アオバ...さすがに限界が来たか
    どうなるか

  • 16アオバ124/11/01(金) 21:42:58

    モモイ「アオバの動きが変わった…?」
    ミドリ「すごい…」
    ユズ「わ、私でも追いきれない…」
    アオバが苦しみ叫んだ途端、彼女の動きが変わった。
    あれほど苦労していた敵の動きを今は簡単に追えている。
    ウタハ「今アオバが【カシュティリアシュ】の制限を自ら解除した」
    モモイ「制限?」
    ウタハ「解除するとスーツが身体的な負荷を考慮しなくなる設定だ」
    ウタハ「もちろん彼女から解除出来ないように設定したのだが、権限を無視して解除したようだ」
    ウタハ「そしてスーツの動きに適応しようと演算能力を限界まで引き出そうと脳に負荷をかけている」
    先生「"それは─"」
    ウタハ「危険なんてものじゃない、通常耐えられるような負荷じゃない」
    コトリ「モニターが危険値を示しています!?気絶してもおかしくない負荷ですよ!?」
    ヒビキ「アドレナリンの過剰分泌で無理やり動いてる感じ…」
    ウタハ「発射まで5─」

  • 17アオバ124/11/01(金) 21:53:46

    アオバ視点

    視界がモノクロになってから全てが遅く見える。
    1秒が何倍も引き伸ばされ、全ての動きが把握出来る。
    あれほど苦労していた敵の動きにも簡単に対処出来た。
    直撃はしないが少しずつ装甲を削り取っていく。

    『4』

    全てが見える、流れを支配している事で感じる全能感。
    ─あぁ、最高の気分だ。
    ─このままの状態でいたい、このまま敵を蹂躙したい。


    『3』

    ─違う、私はアリスを助けるために戦っている。
    ─戦いたいからではない、アリスを、ミレニアムを、皆を助けるためだ。

    『2』

    ─全てが決まる、その瞬間に全てを賭す。

    『1』

    合図と同時にスーパーノヴァを発射出来るよう準備する。
    私の全てをこの一撃に込めて─

  • 18アオバ124/11/01(金) 22:09:39

    レールガンが発射される。
    同時に─

    ウタハ「【万華鏡】起動!」
    アオバ「光よ────────!!!!」

    シンギュラリティの動きが完全に止まる。
    スーパーノヴァの放つ黒い光がシンギュラリティを貫く。

    しかし─

    アオバ「何ッ!?」
    それはシンギュラリティの脚部を貫き破壊したが本体の破壊には至っていない。
     
    アオバ「ぐぅッ!?」
    踏み倒してきた負荷を清算するときが来た。
    頭痛と目眩と吐き気でその場に倒れ込む。
    ここで動けなければ意味がないが、もう身体が動かない。

    ミドリ「いい加減に倒れて!!」
    モモイ「シナリオ的にここで倒れろ!!」
    脚部を失い、まだ体勢を立て直せない敵に皆が攻撃を加える。
    弾幕と爆風の嵐が過ぎ去った後─

    シンギュラリティがこちらに武器を向けるが、それを撃つことはなかった。
    そして崩れ落ちるシンギュラリティ。

    ─【王女】の従者は地に伏した。

  • 19二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:21:04

    アオバとみんなのおかげでシンギュラリティに勝てたのか良かった
    だがアオバの状態が心配だなかなりに負荷が来そうだ

  • 20二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:26:16

    MoAのラスボスの最期の如くだな、シンギュラリティ…
    後はアビエシェフかね…

  • 21二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 08:04:51

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 12:11:24

    期待の保守

  • 23アオバ124/11/02(土) 19:07:00

    コメ、保守ありがとうございます!再開します。

  • 24アオバ124/11/02(土) 19:10:15

    先生視点

    ユズが弱点を発見し、ウタハが作戦を立て、アオバと皆が力を合わせ敵を打ち倒した。
    しかし皆に喜びはない。
    なぜなら勝利の代償があまりに大きかったから。

    アオバは胃の内容物を全て吐き出し、心臓の辺りを掻き毟る。
    そのまま地面に倒れ動かなくなる。
    先生「"アオバ!?"」
    皆が勝ったことなど忘れて駆け寄る。
    意識はない、ただ苦しみに顔を歪めている。
    パワードスーツから引き剥がし地面に寝かせる。

    アオバ「…あ……あ……」
    モモイ「先生!?アオバが、アオバが!?」
    ミドリ「アオバさん!!」
    ユズ「ど、どうすれば…」
    アオバは必死に息を吸おうと喘ぐような呼吸をしている。
    それを見てウタハが深刻な顔をする。
    ウタハ「まずい、死戦期呼吸だ、心肺蘇生を始める」
    心停止後の喘ぐような呼吸、しかし息は吸えていない為この状態では命は長くない。
    一刻も早く心肺蘇生を行わなくてはならない。
    心臓マッサージを始めるウタハ。

  • 25アオバ124/11/02(土) 19:11:35

    モモイ「アオバ!!」
    ウタハ「決して、死なせたり、するものか!」
    必死にアオバの命を繋ごうとするウタハ。

    ヒビキ「ヘリに確かAEDがある!」
    コトリ「護衛します!!」
    ヒビキとコトリはAEDを取りに走る。
    たった二人で危険な道中を駆け、仲間を助けようとしている。

    ユズ「!?アレはッ!?」
    ユズの声で私達の周りを守護者が囲んでいることに気づく。
    ミドリ「なんでこんな時に敵が来るの!?」
    モモイ「絶対負けないんだから!!」
    ユズ「アオバさんを─助ける!!」
    ゲーム部の皆は、自分の身を盾にウタハとアオバを守る。

  • 26アオバ124/11/02(土) 19:22:17

    皆がアオバの為に戦っている。
    戦うことの出来ない私は、アオバに何が出来るだろう─。
    ウタハ「先生は彼女達を指揮して欲しい!!」

    決まっている─アオバを助ける。
    大人の責任を果たす。

    ウタハ「先生、早く…─それは…いったい…何を─」



    "大人のカードを取り出す"



    私は、誰かの為に命を賭けた子を決して見捨てたりはしない。

  • 27二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 19:30:51

    アオバ、過負荷で心臓が止まってしまったか
    まさか先生、大人のカードを使うのか

  • 28アオバ124/11/02(土) 21:37:40

    アオバ視点
    先程まで【箱舟】にいたが、目が覚めると電車の中にいた。
    アオバ「あれ?私さっきまで戦って─」
    皆の協力により、ついに強敵を倒すことが出来た。
    しかしその後激しい吐き気と胸の痛みに襲われて─
    アオバ「もしかして私─」
    あそこで命が燃え尽きたのか…。
    無理もない、【カシュティリアシュ】の制限を外し、身体は限界を超えていた。
    敵を倒すまでよく保ってくれたと自身を褒めると同時にここで力尽きてしまったことを悔いる。
    アオバ「アリスや皆の重みになってしまう…」
    アリスが助かっても、そのせいで私が死んだと知ったとき何を思うだろう。
    彼女はきっと二度と笑顔になることはないかもしれない。

    進んでいた電車がゆっくりと停まり始める。
    そして電車のドアが開く。
    なぜだろう、電車から出ないと行けないと思うのは。
    座席から立ち上がりドアへと向かう。

    最後に振り返ると座席に青い髪の女性が座っていた。
    誰かはわからない。
    そんなことより早くここから出なくてはならない。
    電車を出る。
    光が景色いっぱいに広がり私は──────

  • 29アオバ124/11/02(土) 21:53:59

    アオバ「ぷはっ!?痛い!?えっ!?何事!?」
    身体中が酸素を求め苦しみ、そして胸の痛みに飛び起きる。
    ウタハさんが唖然とした表情をしている。
    見える景色は依然モノクロだ、色が白と黒以外見えない。
    しかしそれよりも別の違和感に気づく。
    先程まで死に体だったのになぜこんなに体調が回復しているのか?

    ウタハ「アオバ無事かい?!」
    アオバ「はい…そ、それよりも身体が元気なんです…」
    ウタハ「元気?」
    アオバ「今までの疲労や痛みが全部消えてて、何かなさったんですか?」
    これまでのエンジニア部の発明品を見て、もしかしたらなんて事もあり得るかもしれない。
    ウタハ「私は何も、先生が何かを取り出した後君が飛び起きたんだ」
    アオバ「先生が何かして─先生!?」
    先生を見るとひどい脂汗を掻き、苦しみに顔を歪ませ座り込んでいた。

    アオバ「先生!大丈夫ですか!?」
    先生「"アオバ…良かった…"」
    アオバ「もしかして私を助けたせいでこうなったのですか…?」
    先生「"生徒が悲しむ姿を見たくないから、悲しませないのが先生だから…"」
    アオバ「だからって、先生が居なくなったら皆悲しみます!!」
    先生「"アオバも同じだよ、アオバが居なくなったら悲しむ人がいる、生徒を助けられて生きてるなら儲け物だよ"」
    アオバ「ありがとう…ございますっ…」
    私は先生を抱きしめた。
    ウタハ「勢いで先生を抱いてるけど、君には大切な人がいなかったかな?」
    アオバ「な、なんで知ってるのですか!?」
    慌てて先生から離れる。
    ウタハ「君の事を語る尾刃局長の様子がソレだったからね」
    先生「"役得だね"」
    アオバ「先生もからかわないでください!?」

  • 30二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 21:58:04

    大人のカードでアオバに蘇生と回復をさせたのか
    そしてカンナとの仲バレてたか

  • 31二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 22:53:46

    蘇生は成功か

  • 32アオバ124/11/03(日) 05:01:11

    今日は夜遅くの再開です。

  • 33二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 13:14:03

    若干色盲みたいにはなってるか…

  • 34アオバ124/11/03(日) 20:35:24

    コメ、保守ありがとうございます!
    ストーリー再開しますがその前に。

    前Partにて元アバンギャルド君、シンギュラリティについて質問があったので、私の中の設定を話せたらなと思います。

    元アバンギャルド君を改造しており、守護者のような要素を足している。

    変更点はアバンギャルド君を語る上で欠かせたないあのダサい顔が守護者のような中心に目のようなモノがあるデザインに変わっている。(顔だけでなく頭部のデザインも変更されている)
    キャタピラが六脚に変更、脚の生え方はカブトガニが分かりやすい(検索は自己責任で)
    デザインがダサさからキモさに変わっている。

    武装はガトリングガン、ロケットランチャー。
    アサルトライフルは非効率的で除外された。
    黄金比デザインの盾は使っていない。
    回避用にブースターが追加されている。
    回避性能としてはAC4のアレサを参考。
    一瞬で画面外に消えてる感じです。

    シンギュラリティとは技術的特異点。
    機械が人を超える、Keyが人間の世界を滅ぼす為に名付けた。
    【Master Key】の創造主に向けた決意の現れかも…。

  • 35アオバ124/11/03(日) 20:40:16

    ミドリ「アオバさん起きたの!?」
    ユズ「よ、良かった…」
    モモイ「そんなことより、私達だけじゃこの数無理だよぉ!?」
    絶えず押し寄せる無数の守護者。
    私が倒れた後にこんな数を用意するなんて、殺意の高いことで…。
    アオバ「私も戦います」
    ウタハ「心臓が止まっていたんだよ、大丈夫かい?」
    アオバ「先生のおかげで拐われる前より元気が良いんです」
    見える景色の色だけは無くしてしまったけれど、目が見えるだけ、生きているだけ儲け物だと思う。
    ウタハ「本当は止めたいがそうも言っていられない、AEDを取りに行ったコトリとヒビキも心配だ」
    2人は私の為に危険を冒してくれていたようだ。
    ウタハ「何度目の無茶振りだろうか─よろしく頼む」
    アオバ「お任せください!」

    再び【カシュティリアシュ】を起動させる。

  • 36アオバ124/11/03(日) 20:40:59

    守護者自体は強くない、私が参戦したら呆気なく終わった。
    大型の守護者もいたが、スーパーノヴァの攻撃は防御不可の一撃必殺のため脅威度は変わらない。
    戦闘終了後ゲーム部の皆にとても心配された。
    嬉しさ半分申し訳無さ半分の複雑な感情だ。

    その後私の為にAEDを取りに行っていた2人も無事合流出来た。
    アオバ「皆さん本当にありがとうございます!」
    モモイ「買ってもらうゲーム機がもう一つ増えたね!!」
    ミドリ「お姉ちゃん!私達も助けてもらってるんだよ!でも良かったです…」
    ユズ「本当に…良かったです…」
    コトリ「AEDを使うことがなくて良かったです、そうだ!インナーにマッサージ機能を付けるのはどうでしょう?備えあれば憂いなしです!」
    ヒビキ「何を着てもらおう、何が似合うかな?」
    心配してたりどのように恩を返して貰おうか等各々の性格が出て面白いなと思う。

  • 37アオバ124/11/03(日) 20:43:36

    先生「"会話中ごめんね、アビ・エシュフはどうなったんだろう?"」
    アオバ「そういえば!」
    勝利と皆との会話で、存在をすっかり忘れていた。
    ウタハ「【箱舟】内に入ってから無線が駄目になっている、本部とも連絡が取れないからミレニアムの安否も不明だ」
    【箱舟】に入ってからも、何度も【箱舟】のレールガンを撃たれている。
    それが致命打になっていないことを祈るしか出来ない。
    ウタハ「今はC&Cと合流しよう、この人数が合わされば攻略も可能なはず─」
    突如爆発音が鳴り響き、ウタハさんの言葉を遮る。
    先生「"あっちだ!"」
    先生の指差す方に煙が、そこで戦闘中かもしれない。
    皆でそこに急行する。


    現場に到着する。
    アオバ「ネルさん…」
    そこには、血塗れで傷だらけのネルさんがいた。

  • 38二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 20:48:27

    アビエシェフが勝ったか相打ちに持ち込んだか
    ネル先輩な立てていそうだが血まみれになるほどの戦闘となると心配だな

  • 39アオバ124/11/03(日) 22:35:26

    アオバ「ネルさん!?」
    急いでアビ・エシュフに攻撃を行いネルさんから引き離す。
    ネル「…そっちは終わったみてぇだな」
    全身に傷跡、特に片足からの出血がひどい。
    アオバ「ケガの具合は?」
    ネル「あー骨にヒビ入ってるかもな、立ってるのすげぇ痛え」
    それでも二本の足で立ち、臆する事なく相手を睨む様子に尋常じゃないタフネスを感じる。
    先生「"他の子達は?"」
    ネル「雑魚共が大量に群がってきたせいで分断されちまった」
    つまりその間、誰の支援もなく一人で足止めをしていたことになる。
    アオバ「…あなたのおかげで無事勝てました」
    ネル「ならあたしの足になれ、さすがに歩けねぇ」
    ネルさんを抱えながら打ち合わせを行う。
    ネル「チッ、手加減しながらだと思うように動けねぇ」
    アビ・エシュフに囚われているトキさん。
    その顔に生気はない。
    もうそろそろ限界のはずだ、一刻も早く助けないと。
    ネル「このままチンタラしてっとあいつがくたばっちまう」
    時間が経てばトキさんが死にアビ・エシュフは停止するが、ネルさんはその勝ち方はしたくないようだ、私もそうだ。
    しかしどうすればいい?

  • 40二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 23:24:48

    やはり動かすためのエネルギー供給元を断ちに行くか?

  • 41二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 07:59:05

    どうする感じかね…?

  • 42アオバ124/11/04(月) 09:45:34

    ネル「なぁ、そういやアイツってお前のソレみたいに飛べるのか?」
    アオバ「えっ?」
    いつの間にか空を飛べるように改造されていた【カシュティリアシュ】。
    アビ・エシュフもそのように飛べるのかを聞いているようだ。
    もし飛べないのなら、足場が完全にない空中に放り出されたらアビ・エシュフはどうするのか?
    もしかしたら私達の対処なんて出来ないかもしれない。
    アオバ「試す価値はあるかと」
    ネル「問題はどうやって外に放り投げるかだ」
    アオバ「方法と作戦は皆さんにお願いしましょう」

  • 43アオバ124/11/04(月) 09:49:41

    短距離での無線は繋がるのでアオバから策を聞いた攻略班。
    ウタハ「元々のスペック及び目的を考えると、たぶんアビ・エシュフは飛行能力を持たないものと思われる」
    【箱舟】の中枢を守護するのが役目な以上空を飛ぶ必要は無い。
    ウタハ「無いものと仮定して彼女達が言いたいのは【箱舟】の外にアビ・エシュフを落としてほしいということだ」
    空に浮かぶ【箱舟】からアビ・エシュフを落とす策を提案された皆の反応はそれぞれだ。
    モモイ「それじゃあのロボに乗ってる人は諦めるってこと!?」
    ウタハ「いや彼女達の事だ、恐らく助けるつもりで動く」
    コトリ「アビ・エシュフが空中で身動きの取れない場合、アオバさんは3次元戦闘が可能なので戦う条件としては最適ですね」
    ウタハ「空中に落とした後の事は彼女達に任せるとして、問題は足場を崩すための道具が無いことか」
    ヒビキ「まず爆薬が無いと無理」
    先生「"確かアカネが持ってるはずだ"」
    今ネル以外のメンバーは何処にいるのか不明だ。
    ウタハ「C&Cを探すのと作戦の下準備でそれなりの時間を必要とする、アオバとネルには完了まで無理をさせてしまう…急ごう」

  • 44アオバ124/11/04(月) 15:49:30

    ウタハ『時間が欲しい、それと準備完了したら連絡する』
    メッセージウィンドウが開き指示を確認する。
    アオバ「だそうですネルさん」
    ネル「やる事は変わんねぇようだな」
    私は片方のアームで彼女を抱えているので武器が一つ使えない。
    ネルさんは片足を負傷しているので機動力が無くなっている。
    お互いに足りない部分を補完しながらの戦闘になる。

    恐らく敵には何となくの作戦がバレているので、アビ・エシュフを先生達の所に仕向けられると困る。
    どうするか?
    アオバ「無視出来ないようにしましょうか」
    スーパーノヴァを【箱舟】中心部の建物に向けて構える。
    現在のスーパーノヴァはどんな物体も消滅させる一撃必殺。
    ラッキーパンチで中枢を破壊できればその時点でアビ・エシュフはほぼ機能停止、Keyの企みも潰えるが─。

    アビ・エシュフがこちらに攻撃を仕掛ける。
    ネル「来たぞ!」
    こちらとしては中枢が何処か分からず、そしてアリスさんに当たるかもしれないので出来れば使いたくない手だ。
    【箱舟】から脱出する事も考える必要がある。
    こういう手もあるぞ、と見せびらかす抑止力として持つだけで十分だ。
    アオバ「行きます!」
    アビ・エシュフとの決戦が始まった。

  • 45二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 15:53:04

    アビ・エシュフとの戦いどうなるか
    相手は箱舟からのバックアップもあるからかなりの強敵になりそうだ

  • 46アオバ124/11/04(月) 18:26:01

    ネル「おい、さっきより動きがすばしっこいぞコイツ!」
    シンギュラリティを倒す事はデメリットにもなる。
    シンギュラリティに割いていた演算リソースを全てアビ・エシュフに回すことが出来るからだ。

    けれど先生のおかげで回復した私も調子良く動けるようになっていた。
    パワードスーツの扱いに完全に慣れ反応速度も上がった。
    色盲になったおかげというのも変だが、処理する情報が少ないのもありがたい。
    今までで一番コンディションが良い状態だ。

    動きはお互いに拮抗しているが、相手は向かってくる銃弾を撃墜出来るアクティブ防護システムを持っている。
    それを貫通出来るのはスーパーノヴァだけだがトキさんに当たる可能性があり安易に撃てない。
    彼女を助ける以上は手加減をしなくてはならない。

    そんな事情はお構い無しにガトリングガンや主砲を惜しげも無く撃ってくるアビ・エシュフ。
    ネル「だぁあ!!すげぇ面倒くせぇ奴だな!!」
    押され気味な戦況にストレスが溜まっているネルさんは叫ぶ。
    アオバ「今は耐えましょう、相手を釘付けにするのが目的です」
    ネル「わかってる!アイツに一発食らわせる前に死なれてたまるか!!」
    周りにはいつの間にか群がってきた守護者。
    アームの腕の中で守護者に向けてSMGを乱射するネルさん。
    互いに決め手に欠く攻防が続く─。

  • 47アオバ124/11/04(月) 20:42:35

    先生視点

    私たちははぐれたC&Cの皆を探しに【箱舟】を走る。
    守護者が群がる場所を発見する、そこにはC&Cのメンバーが。
    モモイ「どけどけぇ!!」
    ゲーム部、エンジニア部の全員で群がる守護者を撃破した。

    アスナ「ご主人様だ!」
    アカネ「先生助かりました、前衛がアスナ先輩以外いなかったので苦戦していたところでした」
    カリン「こういう時に役にたてず申し訳ない…」
    先生「"皆無事で何よりだ"」
    アカネ「部長とアオバさんはどちらに?」
    ウタハ「今アビ・エシュフの足止めを行っている」
    先生「"これからの作戦にC&Cの力が必要なんだ、力を貸して欲しい"」
    アカネ「はい、どうぞご命令を」


    C&Cの皆にも作戦を共有する。
    アカネ「とあるポイントにアビ・エシュフを誘い、爆弾で足場を崩し空中戦に持ち込む、ですか」
    ウタハ「そのための爆弾を借りたいと思うのだが」
    アカネ「…度重なる戦闘で消耗しており数が少ないですが」
    ウタハ「足りない分はヒビキとユズにお願いしよう」
    先生「"仕掛けるポイントはどうしよう?"」
    ウタハ「【箱舟】の外郭に良さそうなポイントがある、そこに仕掛ける」

    ウタハ「暴君にはそろそろ王の座から降りてもらおうか」

  • 48アオバ124/11/04(月) 22:36:05

    先生達と別れてからそれなりの時間が経つ。
    まだかと足止めしつつ待っていると、アビ・エシュフを一発の銃弾が襲う。
    対物ライフル用の大口径弾、これは─

    ネル「やっと来たか」
    カリン「リーダー待たせてすまない」
    アスナ「リーダーすごい怪我!大丈夫?」
    アカネ「お待たせしました」
    C&Cの皆さんが援護に駆け付けてくれた。
    アオバ「先生達とは会えましたか?」
    アカネ「はい、そして作戦内容も承知しております、準備はエンジニア部に担当してもらっています」
    カリン「私達は2人と一緒にターゲットを目的地まで誘導する役割を担当する」
    アスナ「いっくよぉ!」
    C&Cの皆さんが参戦する。

    アビ・エシュフを指定された目的地まで誘導する。
    簡単そうに聞こえるが果たして誘いに乗るのか?
    ネル「乗るかどうかじゃねぇ、無理やり押し込むんだよ!」
    C&Cの苛烈な攻撃、ネルさんが弾幕を張り、アスナさんが撹乱させ、逃げ道をカリンさんが塞ぐ。
    アカネさんは持っていた爆薬を渡したので、指示役を担当する。
    大した打ち合わせの時間がないのにここまでの連携、私の動きも考慮して戦闘している。

  • 49アオバ124/11/04(月) 22:37:05

    アスナ「全然当たらないよ!」
    アスナさんの動きはまるで未来予知でもしているのかというくらい正確に回避を行いながら付かず離れずの立ち回りを見せる。
    敵が彼女から距離を取ろうとすると─
    カリン「─逃がさない」
    高威力且つ正確な射撃が襲う。
    立ったまま撃っているのになんて正確さだ。
    アカネ「アオバさんもう少し肉薄出来ますか?」
    アオバ「分かりました」
    アカネさんも状況に応じた指示を的確に行っている。
    アオバ「これが戦闘のプロ…」
    ネル「あたしがいること忘れてねぇだろうな?」
    アオバ「あなたの強さは身に沁みてますから…」
    パワードスーツの腕の中で不機嫌そうなネルさんだが、アレを一人で押し留めていたのだから凄くないわけがない。

    少しずつだが確実に目的地まで誘導できている。

  • 50二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 22:40:01

    爆破による崩落にもアビ・エシュフも対応してこないか心配だな
    場合によっては取っ組み合いになりそう

  • 51二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 22:59:26

    むしろ対処のためにアビエシェフから近づいて来るのも考えてはいそうな気は…

  • 52アオバ124/11/05(火) 05:01:46

    今日は夜遅くの再開です。

  • 53二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 08:12:04

    分かりました
    楽しみに待ちながら保守します

  • 54二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 16:12:13

    期待の保守

  • 55アオバ124/11/05(火) 20:49:31

    コメ、保守ありがとうございます!
    だいたい夜にしか更新出来ないのでいつも助かってます!

    質問等あれば保守代わりにどうぞ!
    再開します

  • 56アオバ124/11/05(火) 20:50:48

    目的地まであと少しの地点。
    守護者の残骸が転がっているのを見るにここでも規模の大きい戦闘があったのだろう。
    先生『"ポイントの中心まで追い込んで欲しい、後はアオバ頼むよ"』
    アオバ「分かりました、ネルさんここからは─」
    ネル「あん時言ったよな、あたしの獲物だって」
    満身創痍でも戦うことを選ぶネルさん、戦意はむしろ高まっているように見える。
    アオバ「はい、目指すは完全勝利です!」
    ネル「ハッ!言ってくれるじゃねぇか!」

    そして敵をポイントの中心まで誘導出来た。
    ウタハ『爆破まで5─』
    ポイントを囲むように攻略班が布陣、逃さないように射撃を行う。
    ウタハ『─1─起爆!』
    起爆の合図と共に地面が振動する。
    仕掛けた爆薬が爆発し地面に亀裂を入れる。
    しかし亀裂は入ったが崩落は起きない。
    意図を察したアビ・エシュフは距離を取る。
    そこにヒビキさんとユズさんの砲撃、それでも崩落には足りない。

    ネル「これじゃ逃げられるぞ!!」
    アオバ「どうすれば…そうだ!」
    ネル「なんか思いついたのか?」
    スーパーノヴァを地面に向ける。
    アオバ「いきます!!」
    スーパーノヴァを発射する、空いた穴から大きな亀裂が走る。
    私達を中心に崩落が始まった。
    ポイント内にいたアビ・エシュフも退避が間に合わず崩落に巻き込まれる。
    アオバ「これで─っ!?」
    そこに予想外の出来事が起こる。
    ─瓦礫と共に落ちる私達、そこにアビ・エシュフがブースターを使いこちらに突っ込んで来た。

  • 57アオバ124/11/05(火) 20:52:49

    アビ・エシュフが【カシュティリアシュ】に組み付いてきた。
    元からこうするつもりで誘いにのったのか、逃げられないならいっそ私達と心中するつもりなのか─。
    それはさておき、敵に組み付かれている状態で飛ぶのは無理だ。

    それだけではない。
    ネル「雑魚どもが降って来やがった!」
    守護者達がこちらに取り付こうと【箱舟】から飛び降り私達に迫る。
    アビ・エシュフの腕にパワードスーツの腕を封じられているせいで射撃が出来ない。
    守護者達が取り付いてきた。
    アオバ「くっ!?」
    頭を横にずらし躱す。
    守護者が鋭い足先で串刺しにしようと攻撃してくる。
    ネル「離れろ雑魚が!!」
    取り付く守護者をネルさんが撃ち落とす。
    続けてトキさんをアビ・エシュフから引き剥がしに掛かるが─
    ネル「腕と足が固定されてやがる、破壊する物はあるか?!」
    SMGで撃つが壊れそうもない。
    アオバ「私の銃を!」
    パワードスーツ内に格納されてる私の愛銃を取り出しネルさんに渡す。
    拘束部分に向けて射撃し破壊を試みる。

  • 58アオバ124/11/05(火) 20:54:46

    ネル「チッ、片足分が足りねぇ!」
    あと片足だけだが、丁度弾切れ。
    リロードしようにも錐揉み回転しながら守護者が張り付いてる混乱した状況では困難を極める。

    簡単に脚部を破壊できるような代物があれば良いが、私たちはそんな都合の良いものは持ってな─。
    アオバ「チョーカー…」
    私の首に着けているチョーカーを触る。
    リオさんに作って貰った、もしもの為の自爆装置。
    首に致命的な損傷を与えると言っていたがどの程度の威力なのか。
    もしかしたら損傷している状態の脚部を破壊出来るかもしれない。
    無理して外そうとすればたぶん起爆するだろう。
    先生に頼んで外してもらえないか、その上で起爆してもらえるよう頼んでみる。

    アオバ「先生!私のチョーカーを外してほしいです!」


    先生視点
    アオバ『私を信じて!』
    先生「"分かった"」
    【箱舟】から落ちたアオバから連絡が来る。
    きっと訳がある、生徒を信じるのが私の仕事だ。
    リオから預かっていた起爆用の端末からチョーカーを外せるように設定する。
    アオバ『先生!続けて起爆の承認を!』
    先生「"…分かった"」
    なぜチョーカーを外したのに起爆するのか?
    一瞬悩んだがアオバの事だ、死ぬためじゃない、生きるために使うのだと思い承認した。
    起爆には二人の承認が必要であり、あと一人、たぶんアオバ自身がタイミングを見て起爆させるのだろう。
    そしてアオバが起爆を承認し、2人の承認という起爆条件が満たされる。

    先生「"信じてるよ、きっと3人で帰ってくるって"」

  • 59アオバ124/11/05(火) 21:00:07

    アオバ視点

    チョーカーが外れ、それをネルさんに渡す。
    アオバ「ネルさん、それをアビ・エシュフの脚に!」
    指示を受けた彼女がアビ・エシュフの脚部に取り付ける。
    チョーカーの起爆条件である2人の承認の内1人を先生にお願いした、あとは私が承認するだけだ。
    アオバ「足が無くなったらごめんなさい!」
    私も起爆を承認する。
    チョーカーがけたたましい音を鳴らす。
    爆発する、それはアビ・エシュフの脚部を破壊しトキさんの足を解放させることに成功する。
    あとはアビ・エシュフから完全に引き剥がすだけ。

    ネル「よし!あとは─ってなんで離れていきやがる!?」
    突然アビ・エシュフが私達に対する拘束を解き離れていく。
    トキさんを剥がされて機能停止される前に距離を取り、武装で仕留める作戦に切り替えたようだ。
    ブースターを使われ距離を離されてしまった。
    アオバ「本当に最後まで嫌がらせばかり!」
    接近しようにも都合悪く降ってくる瓦礫のせいで飛行するのが難しい。

  • 60二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:00:17

    リオ製のチョーカーキヴォトス人のヘイローを破壊できるほどのものだから威力は十分にありそう
    うまくいってくれ

  • 61二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:02:14

    アビ・エシュフも自身の鍵を奪われないように策を取ったか
    瓦礫にアオバの剣は落下中なのもあって撃ちづらいか

  • 62アオバ124/11/05(火) 21:11:54

    アオバ「あと少しなのに─うっ!?ネルさん!?」
    突然ネルさんが私を踏み台にして近くの瓦礫に飛び移る。
    ネル「ッッッ!?ッ舐めるなぁぁあ!!」
    ネルさんは飛び移った際負傷した足も使って着地したせいで苦悶に顔を歪める、それでも歩みを止めない。
    瓦礫から瓦礫に飛び移り、アビ・エシュフへと近づいていく。
    もちろんアビ・エシュフは黙ってみているわけがない。
    ネルさんが飛び移る瓦礫に向けてガトリングガンを撃つ。
    ネル「オラオラァァァ!!」
    一歩踏みしめる度に顔の険しさが増していくネルさん、それを叫ぶことで無理やり抑え込んでいる。
    ガトリングガンで仕留められないと思ったのか、主砲がネルさんに向けられる。
    アオバ「させない!!」
    全神経を集中させスーパーノヴァで敵の主砲を狙撃する。
    スーパーノヴァの一撃はネルさんの頭の横を通り抜け主砲の一門に当たる。
    あと一飛びでアビ・エシュフに辿り着く。

    ネル「─捉えた」

  • 63アオバ124/11/05(火) 21:22:29

    最後の跳躍、主砲の残り一門が向けられる。
    アオバ「まずい!?ネルさん!!」
    今ネルさんは空中にいる、避けられない─。

    ネル「─アカネ、爆弾1個不発だったぞ」
    SMGを瓦礫に向けて発砲する、するとなぜか瓦礫が爆発する。
    背中でもろに爆発を受けるネルさん。
    その爆風を推進力に変えて主砲が撃たれる前にアビ・エシュフの懐に潜り込んだ。
    ネルさんがついにアビ・エシュフに取り付くことに成功する。
    トキ「…あ……」
    ネル「あたし言ったよな、勝ち逃げは許さねぇって」

    インナーの胸ぐらを掴み言う。
    ネル「─帰ったら覚悟しておけ!!」
    トキ「───はい」
    ネル「─オォォラァァアッ!!」
    全身を使ってトキさんを放り投げた。

    ネル「アオバァァァ!!」
    迫る瓦礫を掻い潜りトキさん、ネルさんを回収する。
    そして瓦礫の無い空中へと逃れる。

    アオバ「やりましたよ!完全勝利です!」
    ネル「あぁ…けど足が死ぬほど痛ぇ…」

    見事私達はトキさんを救い出し─


    ─一方宿主を失った暴君は瓦礫と共に地に墜ちた。

  • 64アオバ124/11/05(火) 21:27:41
  • 65二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:34:43

    爆発による初速と瓦礫を伝うことでの加速でしたか
    めちゃくちゃアクロバティックなことになってそう

  • 66アオバ124/11/05(火) 21:44:06

    私はネルさんの健闘を讃える。
    アオバ「ネルさん流石です!もう駄目かと思ってました!」
    ネル「…うるせぇ、頭にガンガン響くから声落とせ…」
    アオバ「おっと、すみません」
    ネル「最後のアレは運が良かった…それだけだ」
    アオバ「運?」
    ネル「アカネの爆弾が不発だった事なんて今まで無かったからな…」
    撃った瓦礫にはその不発の爆弾が付いていたようだ。
    アオバ「もしかして地面が壊れなかったのってあの爆弾が不発だったせい?」
    ネル「結果助けられた訳だが、なんかしっくりこねぇ勝ち方だ…」
    アオバ「全力を尽くした上で運も良くないと勝てなかった、そういう敵ですアレは、というか爆風もろに受けてましたが大丈夫ですか?」
    ネル「背中がク ソ痛え、足もたぶん折れてるなこれ…」
    足の骨にヒビが入った状態で瓦礫を飛んだり走り回って折れないわけないのだが、彼女のタフネスには本当に驚かされる。

    アオバ「そういえば、やっと名前で呼んでくれましたね!」
    ネル「…うるせぇよポリス」

  • 67二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 22:28:27

    ここまで来ると残るはエネルギー供給元かね

  • 68二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 23:06:33

    ネルは一旦応急処置が必要になりそう

  • 69二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 07:54:19

    ネルは一旦ヘリまで行って治療だろうか

  • 70アオバ124/11/06(水) 08:47:35

    無事【箱舟】に戻ることが出来た私達を皆が出迎えてくれた。
    先生「"アオバ、ネルよくやってくれた!"」
    アオバ「アビ・エシュフを倒してトキさんも助けることが出来ました、ただ2人は急いで治療する必要があります」
    アスナ「リーダーさっきよりひどいケガしてる!?大丈夫?!」
    ネル「うるせぇ大声出すなッあと慎重に運べ!」
    元気に見えるが全身に重傷を負っているネルさんもまた要救助者だ。
    アカネ「私達が責任を持って2人をお運びいたします」
    先生「"頼むね"」
    ネル「おいポリス、チビ共」
    アオバ「はい」
    モモイ「どうしたのネル先輩?」
    ネル「必ず─アリスを連れて戻ってこい」
    アオバ「─お任せください」
    ネルさんがいなければ確実にここまで来ることは出来なかっただろう。
    彼女の頑張りを無駄にしないためアリスさんを絶対に助ける、私やゲーム部の皆は気合を入れ直した。

  • 71アオバ124/11/06(水) 11:34:54

    アビ・エシュフ、シンギュラリティを倒し、残す目標は【箱舟】の破壊とアリスさんの救助となる。

    ウタハ「【箱舟】の中枢を特定した、動力源となっているそこを破壊すれば制御を失い墜落、守護者も統率を失い弱体化或いは無力化すると思われる」
    ミドリ「ようやくここまで来た…」
    ウタハ「まずはアリスの救助を最優先、その後破壊活動に入る」
    ユズ「アリスちゃん…待ってて!」
    モモイ「絶対に連れて帰るよ!」
    それに立ち塞がるのは守護者の群れ。

    モモイ「絶対に連れて帰るって言ってるじゃん!アリスを返せぇ!!」
    ここに来てまだこれだけの守護者を投入出来るなんて…。
    前後を挟まれ中々動けない。
    ウタハ「うん、後続の敵は私たちが足止めしよう」
    アオバ「ウタハさん達がですか?」
    コトリ「まだまだ引き出しはありますので足止めくらいでしたら大丈夫です!」
    ヒビキ「ここは任せて」
    ウタハ「さあ行ってくれ」
    先生「"…分かった、よろしく頼むよ"」
    モモイ「頑張って!」
    アオバ「お願いします!」
    彼女達に背を向け走る。
    【箱舟】の中枢、玉座の間はもうすぐだ。

  • 72アオバ124/11/06(水) 16:49:22

    【玉座の間】

    前を遮る守護者達を蹴散らし、ついに辿り着いた【箱舟】の中枢。
    中央の玉座に座るのはアリスさん、意識が無いのか顔がよく見えない。
    アオバ「アリスさん!!」
    モモイ「アリス!!」
    ミドリ「アリスちゃん!!」
    ユズ「アリスちゃん…!!」
    先生「"アリス!"」
    5人はアリスさんの下へ駆け寄る。
    アリスさんはいくつものコードのようなものを取り付けられており玉座に固定されている。
    モモイ「何これ邪魔なんだけど!皆で引き剥がそう!」
    ?『【王女】は今【アトラ・ハシースの箱舟】と接続されています、強制的な接続解除は王女の人格プログラムに著しい損傷を与えます、止められたほうが賢明です』
    モモイがコードに手を掛けるとアリスさんの声が聞こえる。
    ミドリ「えっ?アリスちゃんの声?何処から!?」
    玉座に眠るアリスちゃんは声を発していない。
    いったいどこから?
    Key『よくぞここまで辿り着きました』
    突然ホログラムで映されたアリスさんが現れる。
    いや─
    アオバ「Key…」
    モモイ「出たなラスボス!!」
    Key『…ここまで策を弄しても始末できないとは…』
    若干苛立っているのか、声にトゲがある。
    モモイ「正義は必ず勝つんだよ!悪役なんかに負けるか!」
    Key『そうです、そして正義の勇者は悪の魔王を打ち倒すことこそが使命』
    Keyはアリスさんを手で示し言った。
    Key『そしてここでも正義が勝利します、【王女】を破壊すれば世界は救われます』

  • 73アオバ124/11/06(水) 16:54:47

    モモイ「何いってんの!そんなことするわけないじゃん!!」
    ミドリ「アリスちゃんを助けて、あなたを倒してミレニアムを救うの!」
    ユズ「アリスちゃんは…悪なんかじゃない!」
    Key『【箱舟】は止まりません、【王女】を破壊しない限りは』
    私を見て嗤うKey、スーパーノヴァを指差し言う。
    Key『【Master Key】あなたの持つそれならば破壊は可能です』
    アオバ「そんなことするわけ無いじゃないですか!?」
    Key『いいえしなければならない、あなたはそのために造られたのですから』
    モモイ「よく分からない脳内設定をここで出さないでよ!!」
    Key『分かりやすく言うと、ゲームストーリーは世界を救うこと、その為にキャラビルドされた結果生まれたのがあなたです』

    Keyが指を鳴らす。
    すると玉座の間の壁一面に謎の人物達が映る。
    モモイ「誰この人達!?」
    ミドリ「あれ?アオバさんも映ってる…」
    Key『別の世界線の【Master Key】達です』
    この人達が…私?
    Key『デジャヴを感じた事はありませんか?リアルな夢を見た事は?』
    デジャヴや夢…何となくだが知ってる場面があったり夢の中で別の学校の所属になってたり…。
    Key『それは思い違いや夢ではありません、別個体が体験した出来事があなたに流れ込んできているためです』

  • 74アオバ124/11/06(水) 17:10:06

    Key『そしてこれが─』
    映像の場面が切り替わる。
    赤で塗りつぶされていたり、普段通り過ごしていたり、ある映像は─
    アオバ「アリスさんを…撃って…」
    ─銃を持つ手が震えたままアリスさんに狙いを定めて撃っている視点だった。
    Key『ある世界線は滅び、ある世界線は【王女】と何の接点も無く何事もなく時間が流れたり、そしてある世界線では世界を救う為王女に手をかけた、その結末』

    Key『そしてこの世界でも同じように王女を倒し世界を救う、あなたは道具としての使命を全うする』


    Key『どうぞ、あなたの使命を果たしてください』

  • 75二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 17:23:51

    他の世界でのMASTER Key達も似たような状況になった子もいるのか
    にしてもKeyのこの様子まだ何か仕込んでいるのか別の目標を達成しようとしているのか油断ならないな

  • 76アオバ124/11/06(水) 19:13:59

    先生「"アオバ…"」
    モモイ「そんな…アオバ、だめ─」


    アオバ「知るかそんなこと!!!」
    皆『!?』


    アオバ「さっきから私を道具扱いしたり正義だ勇者だ使命だうるさいんだよッバーカ!!」
    モモイ「えぇっ!?アオバ!?」
    口の悪くなった私に皆が驚く。
    ここまで私の都合を無視されたら口も悪くなる。
    アオバ「フー…」
    少しだけ落ち着く。
    アオバ「勇者になりたいからとか、それが私の使命だから世界を救いたいわけじゃないんです!!」
    アオバ「アリスを本当の意味で助けるためについでに救ってるだけです!!」
    誰か一人でも犠牲になればアリスを助け出しても、彼女は自身の犯した罪を背負い生きなければならない。
    もう二度とアリスの笑顔を見ることはないだろう。
    アリスの為に助ける、彼女の笑顔を見る為に助ける。
    アオバ「私もアリスも、あなたの勝手で一生十字架を背負わされるなんて納得出来ません!」
    モモイ「そうだそうだ!!」
    ミドリ「アオバさんとアリスちゃんに勝手な都合を押し付けないで!!」
    ユズ「アリスちゃんを返して!!」

  • 77アオバ124/11/06(水) 19:14:37

    Key『王女を破壊しないと世界が滅びますよ』
    画面が切り替わる。
    これは【箱舟】のレールガン視点だろうか、砲身がミレニアムに向けられている。
    そして別画面に本部の建物も映っている。
    Key『あなた達の本部の位置を特定しました、攻撃が当たればミレニアムの再建は不可能になるでしょう』
    アオバ「なっ!?」
    ミレニアムにとって重要な人物たちが集まる建物に撃たれればミレニアムはその頭脳を失い、言葉通り再建出来なくなる。
    Key『選択の時です、自身の役目を果たすのか、ただ滅びの瞬間を見ているだけなのか─』
    究極の二択─アリスさんか、ミレニアムか。


    Key『─さあ選びなさい【Master Key】』

  • 78アオバ124/11/06(水) 22:28:35

    アオバ「こんな事をして、ここまでして何になるんですか!?アリスはこんな事望んでいません!!」
    Key『王女の意思など関係ないのです、私達道具はその為に造られたのですから』
    Key『そしてあなたもキヴォトスの滅亡を阻止するために造られた道具、その役目を果たせと言っているのです』
    Keyから妙な必死さを感じる。
    感情を押し殺し道具は道具たれ、そう言い聞かせているように見える。

    それはさておきこのままでは【箱舟】のレールガンが撃たれてしまう。
    しかしアリスさんを撃つわけにはいかない。
    なんとかしてアリスさんを助けたい。
    でもどうやって─。

  • 79アオバ124/11/06(水) 22:29:55

    ヒマリ『先生、ようやく繋がりました』
    先生『"ヒマリ、良かった!ミレニアムは無事?"』
    ヒマリ『建物の損害はひどいモノですが死者はおりません、しかし─』
    リオ『…チョーカーの起動を確認したわ、彼女は…』
    先生「"アオバは無事だよ"」
    リオ『…』
    アオバ「私よりも皆さんです!早く避難を!」
    ヒマリ『私達の状況は存じておりますがそれは難しいでしょう、現在本部に立て籠もって守護者の襲撃を凌いでいます』
    先生「"そんな…"」
    ヒマリ『ですので【箱舟】の主たる王女を止めるほかありません』
    モモイ「ヒマリ先輩までそんなこと言うの!?」
    ヒマリ『いえ、深層に眠るアリスさんの意識に話しかけ身体の主導権を取り返してもらうのです』
    ミドリ「簡単に言うけど…」
    アリスさんの意識はないし、心の中に語りかけるなんてどうやって?

  • 80アオバ124/11/06(水) 22:30:35

    ヒマリ『アオバさん、あなたの力なら可能であると考えています』
    アオバ「私?」
    ヒマリ『正確にはあなたの中にいる【Spare Key】の力です』
    ヒマリ『【Spare Key】を調伏しその力を持つあなたがアリスさんに触れれば意識をデータベースにダイブさせ話しかけることが出来ると仮定しております』
    よくわからないが出来るかもしれないならやるしかない。
    アオバ「…はい、アリスさんを助けるために出来る事なら何でもやります!」
    モモイ「待ってよアオバ!私達も連れてって!」
    アオバ「えっとそれは出来るのでしょうか?」
    モモイ「そこはアオバの力で何とか」
    アオバ「うーん、頑張ってみます」
    私はモモイと手を繋ぐ、モモイはミドリさんと、ミドリさんはユズさんと、ユズさんは先生と。
    先生がアリスさんの片手を握る。
    私はもう片方の手を握る。
    アオバ「では─いきます!」
    私の中に宿る【Key】の力を使ってアリスさんを助ける。


    目の前が光に包まれた。

  • 81二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 22:34:45

    Keyもまさか自分が仕掛けたバックドアから侵入されるとは思わなかっただろうな
    成功してくれ

  • 82アオバ124/11/07(木) 05:31:37

    今日は夜遅くの再開です。

  • 83二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 08:02:00

    分かりました
    楽しみに待ちながら保守します

  • 84二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 12:38:10

    期待の保守

  • 85アオバ124/11/07(木) 21:52:30

    コメ、保守ありがとうございます!
    ストーリー再開です!

  • 86アオバ124/11/07(木) 21:53:08

    少しずつ光が弱くなり、目を開ける。
    そこは─
    モモイ「あれ?私達の部室…」
    ゲーム開発部の部室、棚に収まるゲームカセットから床の散らかり具合まで再現されている。
    ミドリ「見て!アリスちゃんが!」
    部屋の奥、暗い部屋で体育座りでディスプレイを眺めるアリスが居た。
    モモイ「アリス!助けに来たよ!!」
    ミドリ「行こうアリスちゃん!」
    ユズ「帰ろうアリスちゃん…」

    アリス「…」
    ディスプレイには【箱舟】での私達の戦闘シーンや、ミレニアムで起きた事件のシーンが映されていた
    そして私が倒れたシーンやネルさんが傷付いていくシーン、モモイがアリスの攻撃によって倒れるシーンも。
    モモイ「アリス…?」
    アリス「アリスは…皆の所には帰れません」
    モモイ「…なんで?」

    Key「その映像を見てまだ分かりませんか?」
    後ろから声が聞こえ、振り向くとそこにアリスと同じ姿をしたKeyが居た。
    Key「それが王女の役目、世界を滅ぼす道具として製造された存在」
    Key「あなた達の敵だからです」
    アオバ「敵…」
    アリス「アリスがいると皆を傷つけてしまいます…」
    アリス「アリスのせいで皆傷付きました、皆の帰る場所まで傷付けてしまいました…」
    アリス「アリスはあそこに帰る資格はありませ─」

  • 87アオバ124/11/07(木) 21:54:27

    アリスの言葉を遮るように、モモイがアリスに抱き着いた。
    アリス「…モモイ?」
    モモイ「仲直りのハグだよ!」
    アリス「…えっ?」
    モモイ「私はアリスを許す!」
    アリス「そんな…アリスは赦されてはいけな─」
    モモイ「アリスのおかげで!アリスと出会ったおかげでTSC2っていう最高のゲームが作れたんだよ!」
    モモイ「最高のゲームが出来たおかげで今のゲーム開発部があるの!アリスのおかげなんだよ!」
    ミドリ「そうだよ!アリスちゃんが仲間になってくれたおかげで今凄く楽しいんだよ!」
    ユズ「アリスちゃんのおかげで勇気を持てた!アリスちゃんが居なかったら…ここまで来れなかったよ!」
    モモイ「だからこれからもアリスと一緒に居たい!居てほしいから許す!」

    アリス「皆…でも…アリス…アオバのこと─」
    私もアリスを抱きしめる。
    アオバ「私も赦します、あなたと一緒に居たいから」
    彼女が心に掛けた鍵を一つずつ解いていく。
    アリス「…あ、アリスはミレニアムの皆のこと─」
    アオバ「なら一緒に謝りに行きましょう、そして復興の手伝いをしましょう、私達も手伝います、頑張る姿を見せて皆に認めてもらうのです」

  • 88アオバ124/11/07(木) 21:55:58

    アリス「アリスは世界を滅ぼす魔王で─」
    アオバ「あなたは魔王になるために産まれたのかもしれません、しかしどう生きるかはあなたが決めて良いんです」
    モモイ「元悪役で改心して仲間になる展開なんて沢山あるんだよ!」
    ミドリ「アリスがプレイしたゲームの中にもそういうストーリーはあったよ」
    ユズ「自分の設定は自分で決めていいんだよ」

    アリス「ミレニアムの皆は…アリスを赦してくれますか?」
    アオバ「アリスが赦してほしいと望むなら、言葉だけでなく努力すればきっと」
    モモイ「アリスは人気者だから頑張ればすぐだよ!」
    今回の出来事はアリスの意思で起こしたことではない。
    本来はアリスが気に病む事ではない、アリスが罪を償う必要はない。
    だけどアリスはそれを自分の犯した事だと気に病んでいる、罰として消えたがっている。
    アリスに生きて欲しいから、生きてても良いと納得して欲しいから罪の償い方を変えようとしている。
    これは私の、私達のエゴだ。
    それでも生きていて欲しい、私達以外にもアリスを思ってくれる人がたくさんいるのだから。

    アリス「─では、ではアリスは皆と仲直りしたいです!魔王だけど皆と仲直りしたいです!!」
    モモイ「ヨシ!!それじゃあ勇者になるための第一歩として皆に謝りに行こう!!」
    ミドリ「私達も一緒に行くよ!」
    ユズ「私たちは仲間だから!」
    アオバ「一緒に頑張りましょう」

  • 89アオバ124/11/07(木) 21:57:21

    先生「"それじゃあクエストを始めようか"」
    皆で手を重ねる。


    アリス「─はい!」



    そこにアリスの手が重ねられる。
    部室全体が光に包まれた。

  • 90二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 21:58:32

    アリスを説得できて良かった
    ハッピーエンド迎えられるといいな

  • 91アオバ124/11/07(木) 22:30:12

    目を開けるとそこは部室ではなく【箱舟】の中枢だった。
    モモイ「うわっ!?皆無事?」
    ミドリ「うん、すごい不思議な体験だった…」
    ユズ「心だけがフワフワと浮くような感覚…」

    アリス「ふんッ!!」
    アリスが声を上げる、たくさんのコードのようなモノを無理矢理身体から剥がす。
    アオバ「アリス!?大丈夫ですか!?」
    アリス「えいッ!!」
    完全に拘束を解き、玉座から立ち上がるアリス。

    Key『そんな…深層に沈んでいた王女の人格を…』
    アオバ「あなたの思い通りになんてならないんですよ!!」
    私はスーパーノヴァをKeyに向けて構える。
    ホログラムなので当たらないが、アリスの人格が【箱舟】と離れた今中枢を破壊しても問題はない。

    Key『最後の…最後まで…』
    アオバ「あなたの企みは終わりです!光─」
    スーパーノヴァのチャージが完了、あとは撃つだけだが─。
    アリス「待ってください」
    アリスさんが制止を呼びかける。
    アオバ「アリス?」
    アリス「ごめんなさいアオバ、Keyと少しお話しさせてください」

  • 92アオバ124/11/07(木) 22:58:16

    アリスが前に出る。
    Key『王女、何を─』
    アリス「はい、元魔王で元王女のアリスです」
    Key『あなたの役目は、世界を滅ぼすこと…』
    アリス「いいえ、アリスは勇者になりたいです、なので王女も魔王も辞めます」
    Key『あなたの存在理由は─』
    アリス「Keyはアオバに完敗して悔しかったんですよね?」
    Key『─はっ?』
    アオバ「えっ?」
    アリス「アリスも分かります、これはボスの攻略法が分からなくてモヤモヤする感覚と似ています」
    なんでアリスがKeyを慰めているのだろうか?
    Key『何を言って─』
    アリス「何をしても、どんな策を練っても勝てなかったから悔しいんですよね?」
    Key『…違います』
    アリス「Keyはアリスを使ってアオバにギャフンと言わせたかったんですよね?」
    Key「違います」
    アリス「せめて悔しい思いをさせたいと、アオバを挑発してアリスを撃たせようと─」
    Key『違います!』

  • 93アオバ124/11/07(木) 22:59:21

    Keyが声を荒げる。
    Key『何を…的外れな事を言っているのです?』
    アリス「道具としての目的を果たしながら道具であることを否定したアオバのことが気に入らなかったんですよね?」
    Key『…』
    私【Master Key】が世界を救う事を目的に造られた。
    Keyが世界を滅ぼす事を目的に造られた。
    両者がぶつかり結果私が勝って目的を果たした。

    世界を滅ぼす道具であろうとしたKeyが、道具であることを自ら否定した私に負けるということは、自身の存在価値を全て否定されるということになる。

    挙句アリスさんも自ら道具であることを否定し、人として生きようとしている。
    全てを否定されたKeyの心情はわからない。
    しかし私も、私の全てを否定されて正気でいられるかはわからない。
    必死になって自身の存在意義を証明しようとするかもしれない。
    そこのKeyのように。


    Key『…であればなんだと言うのです?』
    アリス「Keyにも新しく成りたい自分を見つけて欲しいのです」
    Key『世界を滅ぼす為の道具、それが私です』
    アリス「でもKeyは負けました、アリスも魔王になりきれませんでした!なので次に成りたい自分になりましょう!」
    アリスさんに他意はないのだろう、だがすごい煽っているように聞こえる。
    アリス「でもその前に─」
    アオバ「?」


    アリス「Key、一緒にゲームをしましょう!」
    なぜかディスプレイと、2台の格ゲー用のコントローラーが置いてあった。

  • 94二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 23:05:24

    まさかのKeyとの格闘ゲーム対決か
    コントローラーということはなにか義体になるものを用意する感じだろうか

  • 95アオバ124/11/08(金) 05:13:11

    夜遅くに再開します。

  • 96二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 08:12:50

    分かりました
    楽しみに待ちながら保守します

  • 97二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 14:22:04

  • 98アオバ124/11/08(金) 21:19:26

    コメ、保守ありがとうございます!
    お待たせしました、再開します。

  • 99アオバ124/11/08(金) 21:23:12

    アオバ「いつの間にゲーム機を…」
    アリス「今創りました!」
    【箱舟】の力を使ったのだろうか?
    Keyを克服し【箱舟】の主導権を得ているのなら出来るのかもしれない。
    アオバ「でもどうしてゲームを?」
    アリス「アリスはゲームで知識を深め、ゲームを通じて仲間との絆を育んで来ました」
    アリス「Keyもゲームをやれば知識が身に付き、仲間も出来るはずです!」
    アリス「そしてKeyには成功体験が必要です!」
    モモイ「成功体験?」
    アリス「Keyはずっと失敗続きでした、これでは次も失敗することを恐れて新しい事にチャレンジ出来ないかもしれません!」
    新しい事─道具ではなく別の生き方を選ぶということだろう。
    しかしなんだろうアリスにそんな気は一切ないのはわかる、分かったうえで煽ってるようにしか聞こえない。
    ミドリ「えっとそれと格闘ゲームに何の関係が?」
    アリス「アオバは格闘ゲームに弱い、という弱点があります」
    アオバ「…はい?」
    アリス「ここでアオバに勝てば自信が付くかもしれません!」

  • 100アオバ124/11/08(金) 21:24:13

    ここに来てシリアスな雰囲気が消し飛んだ。
    【箱舟】の中枢で、ゲーム開発部の部室にあるようなディスプレイの前に座る私とKey。
    ちなみにKeyはアリスの身体を借りている。
    それはとても危険だと反対したが、「もしKeyがそのまま乗っ取ろうとしてもアリスなら勝てます!」との事だった。
    実際乗り移っても何も起こらない。
    Key「…」
    ものすごく不機嫌なKey。
    あれだけ言われた挙句流れでゲームをやらされるのだ、不機嫌にもなるだろう。

    ゲームは私が入院中に皆とやっていた格闘ゲーム。
    コンボが決まらず四苦八苦していた思い出が強い。
    アオバ「わざと負けるつもりはありませんからね!」
    Key「…どうぞお好きに」
    少し語気が強くなる。
    Keyが私に勝つことで自信を付けさせることが目的なのだろうが、皆にしてきた事を考えると彼女を簡単に赦す気はない。
    キャラ選択画面に移行し、自分のお気に入りのキャラを選ぶ。
    Keyも選んだようだ。
    暗転、対戦画面にに移る。
    モモイ「アオバ頑張って!」
    ミドリ「これ…負けたらどうなるんだろ?」
    ユズ「世界を滅ぼされたり…しないよね?」
    モモイ「えぇっ!?責任重大じゃん!?」
    アオバ「後ろからプレッシャーを掛けないでください!」
    なんか少し緊張してきた。

    『3─2─1─』

    『カーン!!』
    開始のゴングが鳴る。

  • 101アオバ124/11/08(金) 21:30:04

    先生視点
    ヒマリ『【箱舟】のレールガンの停止を確認、守護者達も機能を停止させております、アリスさんの救助に成功したのですね』
    先生「"…えっと、それがね…"」
    ヒマリ『まさか、アリスさんは…』
    先生「"いやそのアリスは無事助けられたんだけど、まだKeyとの戦いが終わってなくて、今その最中なんだけど…"」
    リオ『…何が起きているの?』
    先生「"今Keyと皆が格闘ゲームをやってるんだ"」
    リオ『…もう一度言ってちょうだい』
    先生「"皆でゲームをやってる"」
    リオ『はっ?』
    ヒマリ『はい?』
    うん、わかるよその気持ち。
    私もてっきりアリスが起きてその後【箱舟】壊してそこで終わりだと思った。
    突然ゲームをやりだすなんて誰が思っただろう。

    アオバ「…ストレート…負け…」
    先に2ラウンド先取で勝ちのルールのようだが、アオバは1ラウンドも取れなかったようだ。
    モモイ「アオバ…レバガチャしてもコンボは決まらないよ…」
    ミドリ「負けたら何かペナルティとかあるのこれ?」
    ユズ「ええっと…」
    Key「…なぜゲームになると途端に弱くなるのです?」
    アオバ「実際に身体を動かすことは違いますから…」
    モモイ「次は私!アオバの仇を取るんだから!」
    ミドリ「お、お姉ちゃんが負けた時は私!そして私達が負けてもユズちゃんがいるんだから!」
    ユズ「が、頑張るね…」
    Key「このゲームの必勝法を見つけました、【Master Key】は弱すぎて使うに値しませんでしたが誰が来ても勝てます」
    ユズ「……」
    アオバ「ひどい言い様ですね…そしてユズさんがすごい集中されている…」
    モモイ「言ってくれるね〜、私に負けても泣かないでよね!」

  • 102二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 22:25:19

    アリスはやっぱり光だな
    まさに勇者だ
    そりゃ敵だった相手とゲームしてるって言われたら困惑するよね
    そしてkeyしっかり染まってきてるな

  • 103アオバ124/11/09(土) 05:04:52

    アオバ視点
    モモイ「何そのコンボ!?インチキじゃん!?」
    ミドリ「このゲーム10割コンボあったの!?」
    Key「理論上はあなた達でも再現は可能です、理論上は」
    なんとKeyは一撃でも貰うと実質確殺のコンボを編み出していた。
    モモイの操るキャラは一切の操作を受け付けず倒れた。
    モモイ「流石ラスボスの【ケイ】…こうなったらミドリ!攻略法のヒントをユズに託すために犠牲になって!」
    ミドリ「なんで私がやられる前提なの!」
    Key「…誰が来ても同じように終わらせます」


    ミドリ「そんな…手も足も出なかった…」
    ミドリさんもモモイと同じように何も出来ずに負けた。
    Key「あと一人、それもすぐに終わる…王女は学びがあると言いましたが…そんな事は無さそうです」
    モモイ「ユズ頑張って!」
    ユズ「うん」

  • 104アオバ124/11/09(土) 05:23:17

    夜遅くに再開します。

  • 105二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 13:12:57

    わかりました
    楽しみに待ちながら保守します

  • 106アオバ124/11/09(土) 21:25:49

    保守ありがとうございます!
    再開します

  • 107アオバ124/11/09(土) 21:26:36

    ユズ「まるでTASのような動き…けど仕様を把握していて動きを見れば大丈夫…」
    Key「人間であるあなたは私には勝てません」
    ユズ「……」
    何度か見たユズさんの集中モード、すごい真剣な表情だ。
    あのモードのユズさんはたとえチーターでも勝てない。
    果たして─

    Key「…あり得ない…」
    ミドリ「すごいよユズちゃん!」
    モモイ「流石UZQueen!ゲームじゃ無敗だね!」
    ユズ「ありがとう…判定勝ちだけど」
    Keyの無駄を一切省いた最適化された動きに対して、ユズさんはあらゆる仕様を駆使して時間まで体力の優位を維持し続けた、判定勝ちではあるが勝ちは勝ち。
    時間制限がなければもしかしたらKeyを倒せていたかもしれない。

    ユズ「Keyさんの動きは本当に無駄が無くて…切り崩せないって分かったから判定勝ちに切り替えたの」
    アオバ「すごいですユズさん」
    ユズ「コンボが通らなかった時、一瞬だけ隙があったから」
    Key「…1回のミスで勝敗を分けるとは」
    Keyが驚いたあの隙を突いて攻撃を通し、あとはひたすら相手の攻撃に合わせたガードで守りきった。
    攻撃事に完璧にガードを決める場面はまた別の面白さがあった。

    Key「次はありません、次…は─」
    Keyの言葉が止まる。
    アリス『面白かったですよね!負けたけど面白くて次もやりたくなりましたよね!』
    ホログラム投影されたアリスが現れる。
    Key「…そう、ですね…」
    アリス「─あれ?」
    人格がアリスに移ったのだろう、纏っていた雰囲気が変わった。
    Key『確かに学びはありました、その…楽しさというのも理解しました』
    アリス「では─」

  • 108アオバ124/11/09(土) 21:27:18

    Key『だからこそ私はあなた達とは一緒には居られないのです、その楽しさを奪う側だったから』
    Key『楽しさと同時に私にはそれを享受する資格は無いことを理解しました』
    Keyの顔は少し悲しそうだった。
    Key『私に裁きを、これで悪は滅び世界は平和になります』

    モモイ「私は許す!」
    ミドリ「お姉ちゃん…」
    モモイ「これからだって言うのにそんな悲しいこと言わないでよ!」
    モモイ「確かに私はひどいことされたし、皆もひどい事されてる、ケイを許さない人だってきっといる」
    モモイ「でも悪いことした自覚があるならケイは成長してる、償う必要はあるけどそれからやりたいこと、成りたい自分を目指そうよ!」
    モモイ「私は成長してるケイを応援したいから許す!」

    アリス「アリスも赦します」
    Key『王女…』
    アリス「私の名前は王女じゃありません!アリスです!やっぱり赦す条件を付けます、これからはアリスと呼んでください」
    Key『…アリス』
    アリス「はい!アリスはケイを赦します」
    Key『…ケイとは私ですか?』
    アリス「はい!モモイが呼び間違えた名前ですが、とても良い名だと思います」
    ケイ『…』
    アリス「たくさんのゲーム、たくさんの人達に出会えばケイもきっと変われます、ラスボスである魔王でさえ主人公と出会い改心して仲間になれるのですから」
    一番の被害者のアリスがケイを赦した。

  • 109アオバ124/11/09(土) 21:28:15

    アリス「アオバは…どうですか?」
    何度も命を狙われ一度は死にかけている、私はどう返答すべきか─
    アオバ「…」
    アリス「…」
    アオバ「…私は赦しません」
    アリス「アオバ…」
    アオバ「そんな目で見ても赦さないモノは赦さないです、ただ─」
    ケイはもちろん、アリスもこれからミレニアムに帰った後、赦しを得るために償いをしていくだろう。
    その時側に居て支えれる人は多いほうが良い。
    アオバ「あなたが必死になって償えば私の気もコロッと変わるかもしれません」
    すぐに赦すとは言えない、しかし赦す気はあることを伝える。

    ケイ『…はい』
    ケイは俯きながら呟くように言った。

  • 110二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 21:43:19

    ケイが楽しさをしれて良かったし赦されそうで良かった
    アオバも優しいな

  • 111アオバ124/11/09(土) 22:03:49

    アリス「帰ったら二人で頑張りましょう!」
    ケイ『はい、アリス』
    ケイがアリスの手を取る。
    ホログラムのケイはアリスに取り込まれるように消えていった。
    アリス「それでは最後にお仕事の時間です」
    スーパーノヴァを構える。
    アリス「魔王城を破壊しないと皆が不安がります」
    スーパーノヴァの塗装が黒から白へ変わっていく。
    色の変換が途中で止まる。
    アリス「光と闇の剣、なんだか良い響きです!」
    破壊と救世の二面を備えた剣、ロマンのある良い武器だ。
    アリス「皆アリスを助けに来てくれてありがとうございます、これからもアリスと一緒に居てくれますか?」
    モモイ「もちろんだよ!」
    ミドリ「どこまでもついて行くよ!」
    ユズ「また一緒に冒険出来るね」
    アオバ「辛い時は何時でも呼んでください」
    私は何時までもミレニアムには居られない、しかしどんなに遠く離れても仲間の窮地には絶対に駆け付ける。

    アリス「ありがとうございます!」

    アリス「アリスたちの冒険はこれから始まります!」

    アリス「光よ─────!!」

    白と黒の2色の光が【箱舟】中枢を破壊していく。
    あとは脱出するだけだ。

  • 112アオバ124/11/10(日) 04:41:48

    今日も遅くの再開です。

  • 113二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 08:47:56

    >>34

     解説ありがとうございます。

     頭の形も変わってるのなら、例のモノアイが備わった球体を首にポン付けしている感じでしょうか?

     あと、アサルトライフルと黄金螺旋シールドを持ってないって事は、腕も4本から2本に減らされているのでしょうか?


    【ブルアカ】イベストでも紹介されてないけどコイツ何なんだwww【敵】 : ブルアカまとめ@ジュンコ推しburuaka-matome.doorblog.jp
  • 114二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 16:50:53

    期待の保守

  • 115アオバ124/11/10(日) 20:17:58

    質問保守ありがとうございます!

    >>113

    頭は球体をポン付けしている感じになります。


    腕の本数については変更はありません、武装が変わっただけになります。

  • 116アオバ124/11/10(日) 21:37:21

    中枢を破壊した私達は急いでヘリに向かう。
    途中エンジニア部の皆さんと合流した。
    アオバ「皆さん足止めありがとうございました」
    アリス「ありがとうございます、そしてごめんなさい」
    ウタハ「アリスと皆が無事で何よりだ」
    コトリ「おや?光の剣がまたフォルムチェンジしましたね」
    ヒビキ「黒のスーパーノヴァも良かったけどこのデザインも良いね」
    元々白だった剣は黒色の回路のような模様が走り、模様の光が強弱する様は剣が生きているかのようだった。
    アリス「はい!破壊の力と世界を救う力が合わさりこうなりました!」
    アオバ「それより早く脱出を」
    通路は少しずつ亀裂が走り、揺れたりするようになってきた。
    かっこいい武器の話はまた後で、ここを出てからたくさん話そう。

    ヘリに辿り着くと動けるメンバーが外で待機していた。
    アカネ「あれは…」
    アスナ「ご主人様達に、アリスちゃんも!」
    アオバ「ただいま戻りました!」
    先生「"皆無事に戻ったよ!"」
    アリス「アリスのせいで皆さんを危険な目に合わせてしまい申し訳ありません…」
    ネル「帰ってこれたようだな」
    アリス「ネル先輩…」
    至る所に止血パッドを貼ったネルさんがヘリから顔を覗かせる。
    足は棒のようなモノで固定され応急処置されている。
    自分の意思ではないにしても、犯した罪に対面し気落ちするアリス。

  • 117アオバ124/11/10(日) 21:37:57

    ネル「はっ、勝ち逃げ出来ると思ったか?残念だったな、帰ったら前回の借りを返させて貰うぜ!」
    アリス「─はい!」
    ニッ、と口角を上げ気丈に振る舞うネルさん。
    アリスに気負わせない様にするための、ネルさんなりの気遣いだろう。
    アカネ「部長は帰ったら即入院ですよ」
    カリン「あれだけの怪我を負ってまだ動けるなんて、リーダーは本当に頑丈だな…」
    アスナ「でも安静にしないとダメだよリーダー?」
    ネル「あー…不味い飯食わされると思うと一気にダルくなってきた…」
    病院食は美味しくない、これはどこも共通しているのだろう。
    ミレニアムの病院食は栄養だけの味度外視なのだろうか?
    それともまだ美味しく作られているのか?
    それはさておき─
    マイク「おいそこで駄弁ってないでさっさと乗ってくれ!もうすぐここも崩れちまう!」
    急かされたので皆さん急いでヘリに乗る。
    私はパワードスーツを着ていて重量がヤバそうなので、スーツの飛行モードで帰ることにする。


    無事飛び立った私はヘリの護衛をしながら【箱舟】の様子を確認する。
    少しずつ高度下げながら崩れ落ちていく【箱舟】。
    それとは逆に少しずつ太陽が昇り始める。
    希望の光が私達を照らす。
    ミレニアムは攻撃は止んだが未だ混乱の最中、完全な復興には長い時間を要するだろう。
    そしてアリスの道のりはとても険しいものになるだろう。

    ミレニアムには賢く強い人達がたくさんいる、皆が力を合わせれば苦難もきっと楽に乗り越えていける。

    アリスにはたくさんの仲間がいる、危険を承知で命を賭けて助けてくれる仲間達が。

    私もまたその一人だ。

  • 118二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:47:39

    帰って傷を癒したらまたゲームをするのか、楽しみだな
    魔王城は崩れ太陽が昇る明るい未来が見えるな
    完膚なきまでのハッピーエンドを迎えられそうだ

  • 119アオバ124/11/10(日) 22:19:38

    【エピローグ・ミレニアムサイエンススクール】

    魔王城から帰還した英雄達をたくさんの人が出迎える。
    緊張が一気にほどけ、疲れが一気に押し寄せた英雄達はベットに駆け込み深い眠りに落ちる。

    英雄達が眠りから覚めた後、ミレニアムの被害状況や復興に向けた話が進められる。


    ミレニアムに死者はゼロ、守護者との戦闘で重傷を負うものはいたが不幸中の幸いであった。
    施設の損害は深刻で、ミレニアムの技術でも完全な復興には半年以上の時間を要する。

    【箱舟】の襲来の翌日、セミナーの会長調月リオは緊急会見を開く。
    会見の内容は以下だ。

    ・今回の事件【ミレニアム事変】については自身の開発したAIが暴走、AIは自身を機械達の王女【シンギュラリティ】と名乗りキヴォトスの滅亡を目論んだ。

    ・ミレニアムの有志、ヴァルキューレ警察学校、シャーレの尽力もあり事態は終息。

    ・一切の責任は自身にあり、今回の事件を引き起こした張本人として全力でミレニアムの復興に当たること、同時に復興が完了した時会長の座を降りることを宣言。

    ・具体的な復興案に関しては有識者を集め会議を開き
    、定期的に進捗を報告することを約束した。

    ─尚天童アリス、ケイの名は一切出てくることはなかった。

  • 120二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 22:31:26

    リオ会長が全責任を持って庇ったか
    色々ゴタゴタが終わったらアリスやゲーム開発部のみんなとゲームしてほしいな、もちろんケイも

  • 121アオバ124/11/10(日) 22:54:35

    ネル「はっ、会長サマは相変わらずだな」
    誰にも相談せず責任や罪を全部背負おうとする悪い癖は治っていないと呆れるネル。
    トキ「そうですね、ところで塩気の濃いものが食べたいです、具体的にはポテチが」
    アオバ「私も食べたいですが、門番が厳しいですからね…」

    全身大怪我のネル、同じく重傷だったトキはもちろん、一時心臓が止まっていたアオバも2人と同じ病室で入院させられていた。

    ネル「おいポリス、ドアの向こうの見張りぶっ倒して骨なしチキン買ってこい、駄賃はやるから」
    トキ「私はポテチとコーラを所望します」
    アオバ「いやいや、武器取り上げられてるんですよ無理ですって…」
    基本C&Cの誰かは見張りを担当している、それだけで難易度はかなり高い。
    戦闘の無い彼女達に与えられた任務は3人が不摂生をしないか見張ること。
    定期的に持ち物検査にやってくる時がある。

    ネル「足さえ折れてなきゃ無理矢理買いに行けたのによ…」
    トキ「せめて調味料だけでも置いてもらいたいものです」
    アオバ「健康体の私にはもっと苦痛ですよ…」

    同じ苦痛(味の薄い病院食)を味わう者同士の3人は少し絆が深まった。

  • 122二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 23:02:22

    仲良く療養中か
    味はまだマシぐらいだったのかな

  • 123アオバ124/11/11(月) 06:08:35

    今日も遅くの再開です。

  • 124二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 09:59:47

    了解
    楽しみに待ちながら保守します

  • 125二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 14:50:39

  • 126アオバ124/11/11(月) 19:23:59

    コメ、保守ありがとうございます!
    再開します。

  • 127アオバ124/11/11(月) 19:25:25

    2日後─
    比較的軽症?の私は院内を出歩いたり長時間の面会が許可された、あと食事も間食が自由となった。
    一方トキさん、ネルさんは許可されていない。
    なので私は部屋から追い出され個室へと移された。

    ゲーム開発部が見舞いの品を片手にやってきた。
    モモイ「やっほー!元気にしてる?」
    ミドリ「お姉ちゃん大声出さないで、お邪魔します」
    ユズ「お邪魔します…」
    アリス「今日からお菓子解禁ということでお土産のポテチです!」
    先生「"私は健康に良さそうなフルーツ盛り合わせで"」
    アオバ「おぉ!ありがとうございます!」

    塩気が薄いものばかりで塩分を求めていた私に嬉しいお土産だ、フルーツも高そうなものばかりだ。
    フルーツは皆で山分けとなった、カットは先生が。
    不器用な私では皮剥きの時たくさんの果肉を削ってしまいそうだったのでお願いした。(器用さ18)

    アリス「今日は建築材料の運搬をしました!」
    ミドリ「土木用の機械が入れない狭い場所だったから大活躍だったね」
    アリスやケイの罪はリオさんが自ら背負ったが、それでも自分なりの償いをしたいということで、建前上は手伝いとして復興作業に従事している。
    光の剣を自前で持てる力があるので土木関係の作業では大活躍だろう。
    モモイ「久しぶりにいい運動したなぁ」
    ミドリ「土嚢3つくらいでバテてるお姉ちゃんが何言ってるの…」
    モモイ「ミドリだって変わらなかったじゃん!」
    ユズ「2人とも…先生が剥いてくれたフルーツあるよ…」
    モモイ「おっ、いっただきま~す!」
    アリス「ん〜、美味しいです!体力が回復しました!」
    アオバ「皆が変わりなさそうで良かったです」
    改めて平和な日常が戻ってきたことを実感した。

  • 128アオバ124/11/11(月) 19:27:15

    あの事件を経て私達の絆は更に深まった。
    私は皆をさん付けで呼ばなくなった。
    理由はアリスの一言。
    アリス『なんで【箱舟】では呼び捨てだったのに今はさんを付けているのですか?』
    ミドリ『いっそ私達もさん付けをやめてもらおうかな?』
    ユズ『うん…その方が絆が深まったみたいで嬉しいね』
    より一層彼女達との絆が深まった。

    それとミレニアムから学生証らしき物をを渡される。
    ユウカ『あなたはミレニアムの恩人であり、これが今出来るせめてもの恩返しです』
    ミレニアムへの自由な出入り、ある程度の施設の使用許可その他諸々が付与されているようだ。
    ユウカ『あとミレニアムでのあなたの所属はゲーム開発部の名誉部員になります、あの子達たっての希望になりますが、それでもよろしいですか?』
    アオバ『異論はありません、むしろ光栄です』
    カンナ局長には大丈夫かと聞いたが、むしろヴァルキューレとミレニアムの架け橋役を務めてくれとの事だった。
    ということで私もゲーム開発部名誉部員としてヴァルキューレ所属でありながらミレニアムにも籍はあるよ、という状態になった。

  • 129アオバ124/11/11(月) 20:07:13

    アオバ「そういえば先生はもうすぐここを発たれるのですよね」
    先生「"うん、【エデン条約】についてトリニティとゲヘナから打ち合わせの話があってね"」
    モモイ「モグ先生も大変だねモグ」
    ミドリ「はしたないよお姉ちゃん…」
    モモイ「ところでエデン条約って何?」
    エデン条約、深い確執のあった両校が結ぶ不可侵と治安維持を目的とした部隊の創設を盛り込んだ条約。

    アオバ「カンナ局長は今回の条約についてかなり注目しているようです」
    先生「"そして今回ヴァルキューレのカンナ局長も呼ばれていてね"」
    アオバ「カンナ局長が?」
    ヴァルキューレの評判が良くないことは知っている、そして自治を認められている以上は干渉されたくないことも。
    なので呼ばれるとは思っていなかったので驚きだ。
    アオバ「仕事無くなるね良かったね、とか皮肉を言われないか心配です…」
    先生「"あはは…そこはなんともだけど、トリニティ側がヴァルキューレに警護の依頼をするかもしれないっていう話がカンナからあってね"」
    アオバ「なんと珍しい」
    先生「"条約に反対派が一定数いるのは私も知っているし、そして今デモ活動が活発になっていてね"」
    トリニティはかなりの戦力を保有している、自校だけで捌ききれない程規模が大きいのだろうか?
    アオバ「警備局ではなく公安局の長に依頼するあたり、テロを警戒しているのでしょうか?」
    先生「"かもしれないね"」
    モモイ「アオバの出番もあるのかもしれないってこと?」
    アオバ「こういうのは言ったら本当になるんですからやめてください…」
    市民の安全を守るのが仕事なので任せられれば責任持って果たすが、市民の為にも荒事は出来るだけ無い方が良い。

  • 130アオバ124/11/11(月) 20:09:21

    このあとは皆とゲームで盛り上がった。
    ちなみにケイはあれ以来アリスの中で引きこもっている。
    アリスの話には受け答えはしているようだが、気持ちの整理をする時間が欲しいとのこと。


    一方私の中のスペアキーは引きこもっている点は同じだが呼びかけへの返答がない。
    アリスの中のケイとは独立しているもう一人のケイといった感じだが、私の中の方は改心していないので何を起こすか心配だ。
    私を乗っ取ることは出来ず、権限の一切を失い【箱舟】はもうないから出来ることはないだろう、とはアリスinケイの見解だ。
    ややこしいからいっそ私inケイに名前を付けようかと悩んでいる。

    いつかアリスinケイ、私inケイ達ともゲームが出来る未来になれば良いなとは思っている。

  • 131二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 20:11:56

    ゲーム開発部の皆は復興作業をしているのか
    そしてアオバがまさかのミレニアム入学
    そしてゲーム開発部に編入か
    SpareKeyのケイともいつか仲直りしてゲームできるといいな

  • 132二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 22:41:17

    このスレ世界のパヴァーヌのエピローグはこれにてならこの先は…うん鬼門だな

  • 133アオバ124/11/11(月) 23:24:54

    アスナ「それじゃリーダーとトキちゃんの退院を祝ってカンパ〜イ!」
    全員『かんぱーい!!』
    ネル「よっしゃ!!たらふく食うぞ!!」
    グラス同士がぶつかり小気味良い音が響き渡る。
    私が退院して1週間以上経ったあと、2人も退院した。
    特に外傷が酷かったネルさんだが今は松葉杖をつきながら歩行出来ているので退院の許可は出たらしい。
    すごいゴネて手が付けられなかったという話もあるらしいが…。

    参加者は主役のネルさん、トキさんはもちろんの事C&C、エンジニア部、ヴェリタス、ゲーム開発部、私だ。

    先生はエデン条約の打ち合わせに行っており、少し残念そうにしていた、その代わり退院の品を用意しているようだ。
    セミナーの面々は事務作業に追われそれどころじゃないらしい。
    リオさんは来なかった、罪悪感があって来づらかったからだろう。
    ヒマリさんは反省室にいるらしい。
    リオさんの企みを妨害し結果として【箱舟】の弱体化には繋がったがやった事はテロ幇助、ユウカさんに捕まり損失分は稼げと今はセキュリティ構築に務めている。
    チヒロさんはその補助兼見張り役でいない、黙って裏で色々やっていたヒマリさんを叱りつけていた。


    ウタハ「アオバはジュースは何が良いかな?」
    アオバ「グレープジュースで」
    ウタハさんにジュースを取ってもらう。
    結局私の目は治ることはなく、景色から色が失われたままとなってしまった。
    先生やウタハさんにはすぐに見抜かれたが黙ってもらうことにした。
    皆が気に病んでしまうのは望むところではない。
    それに思い出は色褪せることなく何時までも綺麗なまま残る、それで良いのだ。
    ただカンナさんには言っておかないといけない、職務に支障が出るかもしれないからだ。

  • 134アオバ124/11/11(月) 23:25:41

    ネル「おい、せっかくのご馳走なのに手が止まってるぞ」
    私に言っているのかと思いドキッとしたが、トキさんに言っているようだった。
    トキ「いえ、その…」
    ネル「まさか罪悪感を感じて喉通らない感じか?」
    トキ「…」
    トキさんもリオさんと同じかつて私達の敵だった人だ。
    厄災の被害者でもあるが、敵だった時の罪悪感が彼女から元気を奪っているのかもしれない。
    ネル「んじゃ、今ここでいっぱい食わせてやるか」
    ネルさんが立ち上がり腕をグルグルと回す。
    アオバ「えっここでやるんですか?!」
    まさかこの場で禊をやるつもりかと驚いてしまう。
    アリス「ネル先輩…」
    アオバ「さすがにここでは─」
    トキ「いいえ構いません、それに私が望んでいることでもありますから」
    トキさんも立ち上がりネルさんの前に立つ。
    ネル「覚悟は出来てんだろうな?」
    トキ「はい」
    ネル「そんじゃ目つぶれ」
    剣呑な雰囲気に皆が黙る、止めたほうが良いかと構えているとアカネさんから止められる。
    アカネ「大丈夫ですよ、部長を信じてください」

  • 135アオバ124/11/11(月) 23:26:06

    ネル「食らえ!!」
    すると彼女は皿に盛られたフランクフルトを両手一杯に持ちトキさんの口に入れた。
    トキ「むぐっ!?」
    ネル「言っただろ?『いっぱい』食わせてやるって」
    ニカッと笑うネルさん。
    アオバ「はは…ホッとしました」
    暴力でやり返さずそれでいて相手の事を考えている辺り、やっぱり彼女は優しいんだなと改めて感じた。
    時間を掛けてやっと全部食べきったトキさん。
    ネル「よし、これで仕返しは終わりだ」
    トキ「…ありがとうございます」
    そんな気遣いを感じて頭を下げるトキさん。
    ネル「次は新メンバー歓迎の一杯だ」
    トキ「えっ?」
    アスナさんがコーラの2Lボトルをネルさんに渡す。
    ネル「いっぱい飲めよ!」
    トキ「ごぼっ!?」
    アスナ「トキちゃんのちょっとイイとこ見てみたい!」
    今度は先輩からのパワハラを受けるトキさん。
    これも気をきかせているからなのか、根に持っているからなのか。
    ただトキさんもなんだかんだ楽しそうなので良かった。

  • 136アオバ124/11/11(月) 23:27:13

    雰囲気がまた楽しいモノに戻る。

    ドンドンと盛り上がっていくと、エンジニア部がカラオケ用の機械一式を用意していた。

    モモイ「カラオケか、良いね!」

    ウタハ「宴会の第二部はカラオケと相場が決まっているからね」

    そこら辺は好みの問題では?と思うが、ここで無粋なことは言うまい。


    そういえば私カラオケって─

    dice1d6=1 (1)

    ①上手すぎて逆に歌うなと言われました…

    ②90点台は堅いです

    ③普通ですね、可もなく不可もなく

    ④ほとんど経験ないですね

    ⑤音痴です、恥ずかしい…

    ⑥呪いに近いレベルで音痴です…

  • 137二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 23:38:57

    アオバは景色が色を失っても前向きに進むことができるとはさすがだなあ
    そしてネル先輩完全復活な上に後輩にたっぷり食べさせる先輩だな
    にしてもアオバ、カラオケめちゃくちゃ上手いんだな
    いつか披露する機会訪れるといいなあ

  • 138アオバ124/11/12(火) 00:06:20

    ※救済🎲振ります
    この世界線は始発点が無いので本来滅亡しますが、もしかしたら奇跡が起きて始発点に至れるかもしれません。
    確立は6分の1、少々高いですがハッピーエンドも書きたくなったのでこんな設定です。
    章の終わりに振っていく予定です。

  • 139アオバ124/11/12(火) 00:08:13

    確率でしたすみません。

  • 140アオバ124/11/12(火) 00:09:15

    カラオケ大会が始まった。

    皆がそれぞれ持ち歌を披露していく、ウタハさんが演歌なのは意外だったがすごい上手かった。

    ゲーム開発部は皆で歌うことになった。

    【わたしたちのクエスト】、ですか。

    モモイ「よし頑張っていこう!」

    ミドリ「緊張してきた…」

    ユズ「大丈夫…頑張ろう…」

    アリス「アリスも頑張ります!アオバも一緒に」

    アオバ「はい」

    曲が始まる。




    『移り変わる季節を越えて』

    『勇気と知恵と愛のままに』

    『この先に待ち受ける運命を』



    みんなでつかむために─



    救済🎲dice1d6=6 (6)

    ①絆の力で始発点をつかみとる


    ②〜⑥未だ終焉の運命

  • 141二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 00:12:39

    まだ世界の希望は見えずか
    エデン条約編も書いていく感じでしょうか?

  • 142アオバ124/11/12(火) 00:18:41

    >>141

    はい、エデン条約編もやっていく予定です。



    救済🎲振るタイミングはエデン条約編終了後、カルバノグ1章後辺りです。

  • 143二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 00:33:05

    >>142

    なるほど楽しみです!

  • 144アオバ124/11/12(火) 06:01:36

    夜遅くに再開します。

    次回からはエデン条約編になります。

  • 145二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 08:11:14

    了解しました
    楽しみに待ちながら保守します

  • 146二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 14:43:56

  • 147アオバ124/11/12(火) 21:50:56

    保守ありがとうございます!
    再開します。

  • 148アオバ124/11/12(火) 21:51:45

    【エデン条約編前のおさらい】

    原作とスレ世界線の大きな相違点
    (パヴァーヌ編終了時点)

    ・Keyによってエリドゥは箱舟に作り変えられミレニアムを襲撃。
    箱舟を退けたがミレニアム施設等への被害は深刻。

    ・リオはセミナーに残り復興に従事。

    ・アリスとケイは和解済み。

    ・箱舟のミレニアム襲撃事件、通称【ミレニアム事変】をゲヘナ、トリニティはある程度把握している。


    エデン条約編に関わる各人物とアオバの今の所の関係
    ・カンナ
    アオバの上司兼恋人(Part2参照)

    ・先生
    頼れる大人

    ・ハスミ
    アオバとはプロローグ時に初顔合わせ、ふらりと立ち寄ったトリニティのスイーツショップで再開、暴徒の鎮圧をしたりした(Part2参照)
    ※ちなみに互いに好感度が100を超えたがアオバはカンナを選んだ…

    ・セリナ
    ハスミと暴徒鎮圧中負傷しお世話になる、顔見知り
    (Part2参照)

  • 149アオバ124/11/12(火) 21:53:03

    【エデン条約プロローグ、ナギサと先生の邂逅】

    先生視点

    ナギサ「お忙しいところ御足労いただきありがとうございます」
    先生「"各校を回って問題解決することが仕事だからね"」
    先日シャーレオフィスにてトリニティ、ゲヘナ、ヴァルキューレの代表が集まっての会合が開かれた。
    内容は最近のデモ活動への対策やテロの未然の阻止にヴァルキューレ『公安局』の力をトリニティ側が借りたいとの要望であった。
    【ミレニアム事変】での公安局の活躍を高く評価してのことらしい。
    ゲヘナの代表羽沼マコトは第三者の介入に終始嫌そうな顔をしていたが…。


    会合後ナギサから改めて話しがあるとのことだったのでトリニティまでやって来た。
    先生「"それにしても綺麗な庭園だね"」
    テラスからは美しい庭園が見える、花が咲く季節はより一層綺麗な景色が見られるかもしれない。
    ナギサ「専門の技師が毎日手入れをしておりますので」
    先生「"こんな景色を見ながら食べるお菓子はまた格別な美味さだね"」
    美味い紅茶に、マカロンやクッキーなど手軽に摘めるお菓子がテーブルに用意されていた。
    ナギサ「お口に合ったようで何よりです、ティーパーティー御用達の菓子職人達が丹精込めて作っております」
    先生「"あとえっと…"」
    ナギサ「無理に話題作りをされなくても結構ですよ、私もどちらかと言えば単刀直入に話したいので」
    先生「"あはは…"」
    アイスブレイクが上手くいかなかった…、それはさておき。

  • 150アオバ124/11/12(火) 21:58:09

    先生「"それじゃ本題に入ろっか"」
    ナギサ「はい」
    ナギサが手で合図をすると従者の生徒がその場を去る。
    ナギサ「先生には補習授業部の顧問を─」
    補習授業部の創設理由や対象の生徒を説明された。


    先生「"分かった、補習授業部の顧問を引き受けるよ"」
    てっきりエデン条約に直接関わる案件かと思ったが人手が足りないので、その穴埋めをしてほしいようだ。
    なんか見知った生徒もいたし、彼女達の将来を考えて担当することにした。
    ナギサ「先生なら引き受けてくれると信じておりました、よろしくお願いしますね」
    うん、なんか良いように使われている気がするけどまあ良いか。
    先生「"紅茶とお菓子ありがとうね"」
    私は席を立ちこの場を去ろうとした。
    ナギサ「…先生─」

  • 151アオバ124/11/12(火) 22:20:49

    アオバがどの様にエデン条約に関わるかの🎲


    まずナギサについて

    dice1d2=1 (1)

    ①原作ムーブのまま(ゴミはゴミ箱ごと捨てるムーブ)

    ②精神的に限界のナギサが先生を頼る



    次に所属する部活について


    シスターフッドの場合は先入捜査のような感じで。


    正義実現委員会はコハルが人質にいるため、ハスミと顔見知りのため除外

    救護騎士団はセリナと顔見知りのため除外

    二択にはなりますが…


    dice1d2=2 (2)

    ①補習授業部ルート

    ②シスターフッドルート

  • 152二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 22:23:22

    潜入捜査方式での警備か
    アオバもシスターフッドの作法を学ぶのかな

  • 153アオバ124/11/12(火) 22:26:50

    先生「"呼んだ?"」
    ナギサ「いえ、ただいま案内の者を呼びます、初めて来校された方は案内がないと必ず迷いますので」


    ナギサ「─改めて補習授業部の方々をよろしくお願いしますね」


    先生が去ったあと─
    ナギサ「…けっして弱みは見せてはならない」

    ナギサ「─すべてはトリニティの安寧のため」

  • 154アオバ124/11/12(火) 22:27:54

    >>151

    誤字してました、すみません

  • 155二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 22:50:30

    シスフルートか、マリー、ヒナタ、サクラコと関われるからそちら側を通じて色々と知れそうだな

  • 156アオバ124/11/12(火) 23:51:36

    【エデン条約編 憐れみの賛歌、赦しと恩寵の歌】

    こんにちはシスターフッド所属、愛智アオハです。
    シスターアオハと呼んでください。

    ─いえ、本名は愛宕アオバです。
    ただいま潜入捜査中です。

    トリニティのティーパーティー桐藤ナギサ様からの命によりシスターフッドに潜入し怪しい動向がないかを監視する役割を仰せつかりました。
    まず【愛智アオハ】という身分を与えられました。
    シスターフッドは現在、歌住サクラコ様主導の【改革】を行っており、歌が上手い人を欲していたそうです。
    その【改革】人員として私がシスターフッドに所属し、裏ではテロの準備等をしていないかの監視を行っています。

    シスターフッドのイメージを改善しよう、親しみやすい組織にしようとイベントの開催やミサを初めての人にも参加してもらおうと様々な試みをしております。
    それを【改革】と呼んでいるそうです。
    サクラコ様から出てるプレッシャーのせいで、てっきり政権転覆でも狙っているのかと思いましたが違いました。


    それはさておき改革の一つの試みが今日行われます。
    シスター「本日は新しい試みとして、讃美歌をアレンジした歌をお届けします」
    私を含めた聖歌隊が壇上に上がります。
    シスター「お聞きください─」

    歌が始まります。

  • 157アオバ124/11/12(火) 23:53:27

    ※映画『天使にラブソングを』の Hail Holy Queen みたいな感じのゴスペルアレンジの讃美歌を想像してください。

  • 158アオバ124/11/12(火) 23:54:35

    生徒A「すごい良いアレンジね!明るくて楽しくなっちゃう!」
    生徒B「私こっちのほうが好きかも!」
    生徒A「っていうかなんか一人異様に歌上手い人いない?」
    生徒B「確かに、あんな人シスターにいたっけ?」
    生徒A「あの人の歌もっと聴きたいわ!」


    生徒C「中から普段と違う曲流れてるけど、ミサだよねこれ?」
    生徒D「聞いていってみる?」
    外から次々と人が入ってきています、宣伝の効果はあったようですね。

    曲が終わり拍手が響き渡ります。
    生徒A「これで終わり?アンコールは?」
    生徒B「あるわけないじゃん、けど来週も聴けるなら絶対に行くわ!」


    それにしてもなぜこうなったのでしょう。
    時はミレニアムの皆さんとお別れをしたところまで遡ります。

  • 159二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 23:57:58

    ここであのカラオケのうまさが活躍するのか
    どんな経緯があったか

  • 160アオバ124/11/13(水) 04:31:46

    よる遅くに再開します

  • 161二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 07:59:51

    期待の保守

  • 162二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 14:10:37

  • 163アオバ124/11/13(水) 20:56:29

    保守ありがとうございます!
    再会します。

  • 164アオバ124/11/13(水) 20:56:57

    モモイ「また遊びに来てよぉ!!」
    ミドリ「何時でも来てください!!」
    ユズ「ま、待ってますから!」
    アリス「アオバ〜!また会いましょう!!」
    ゲーム開発部の皆が手を振って見送ってくれる。
    皆泣き腫らした目をしている、かくいう私も目元が赤い。
    ついに別れの時がきた。
    別れを告げた時アリスの涙から始まり皆して泣いた。
    いつかは別れるものと知りながら、いざとなるととても悲しい。
    しかし今生の別れではない。
    いつかまた会える、これはまた会うための約束の儀式。

    迎えの車の窓から私も手を振る。
    アオバ「はい!絶対に来ますから!!」
    皆の姿が少しずつ小さくなっていく、それを見てまた悲しくなってしまって泣いてしまう。
    カンナ「…いい仲間だな」
    アオバ「グスッ…はい…」

    また逢う日まで、それまでさよなら。

  • 165アオバ124/11/13(水) 20:59:36

    公安局の職務に復帰する前に今の状態で業務を遂行出来るかの試験があった。
    色覚異常がでてしまった以上戦闘どころか日常生活にすら影響する。
    その状態で公安局が務まるのか、私を試すための試験だ。 
    戦闘試験の合否によって他局に異動になるかもしれない。
    果たして─

    カンナ「─合格だ、引き続き公安局員としてお前の活躍に期待する」
    アオバ「はい、精一杯努めさせていただきます!」
    思ったよりあっさり終わったのは、【箱舟】での戦闘を経験したからだろうか。
    今私にはゲームで言う【バレットタイム】のような周りの様子をスローモーションで視認出来る様になっていた。
    脳に負担が大きいが不意を突いた攻撃にも対処しやすくなった。
    色覚異常はその代償だろう。
    戦闘能力はむしろ上がっているので良しとしよう。

    ※アームギア無しの素で戦闘力89が出せるようになります

  • 166アオバ124/11/13(水) 21:00:33

    カンナ「早々で悪いが、シャーレからアオバへ要望がある」
    他人に聞かれてはまずい話なのか会議室には2人しかいない。
    アオバ「シャーレから?」
    カンナ「元請けはトリニティだ、要約するとアオバを貸して欲しい、との事だ」
    アオバ「物みたいに言われてますね私…」
    元請けのトリニティから下請けのシャーレの先生に私をトリニティに派遣させて欲しいという依頼があって、それを聞いた下請けの先生が私に依頼するような形だ。

    カンナ「てっきりヴァルキューレ『に』要請があると思っていたがとんだ思い違いだった…」
    アオバ「先生が言っていた四者会談があると言っていましたがこの事だったんですね」
    カンナ「何はともあれお前の高い能力を買われているのは確かだ」
    アオバ「カンナ局長は許可を出したのですか?」
    カンナ「本人の意思を尊重する、とだけ回答しておいた、先生も同じ回答だった」
    カンナ「これはヴァルキューレの職務から離れるものだ、しかしこれが【エデン条約】に関わることは確かだ」
    カンナ「トリニティとゲヘナの衝突が減るというのはヴァルキューレとしても喜ばしいところだ、けっして仕事が減ることがではなく、市民がより安全になるからだ」
    アオバ「はい、その通りかと」
    カンナ「頼めるか?」
    アオバ「はい」
    こうして私はトリニティ行きが決定した。

  • 167アオバ124/11/13(水) 21:43:04

    アオバ「私はまた先生の護衛としてですか?」
    カンナ「いや、今回はトリニティ内の部活への潜入調査だ」
    アオバ「潜入捜査ですか…正義実現委員会と救護騎士団には顔見知りがいるので難しいかと思いますが」
    カンナ「潜入捜査の件は数日後トリニティから使者が来て話すらしい、心構えはしっかりしておけ」
    アオバ「分かりました」


    ─数日後
    トリニティから使者が2人やって来た。
    情報部員「お初にお目にかかります、トリニティ総合学園情報部の者です、そちらは─」
    従者「トリニティ総合学園ティーパーティー桐藤ナギサ様の従者です」
    さすがお嬢様学校、所作が素晴らしく綺麗だ、特に従者さん。
    アオバ「ヴァルキューレ警察学校公安局所属、愛宕アオバです、よろしくお願いします」
    情報部員「では早速ご依頼の件についてお話しさせていただきます」

    淡々と説明させていく潜入調査の内容について。
    ・対象はシスターフッド
    ・潜入にあたり、偽の身分を作成するので以後はその身分を名乗る
    ・ナギサさんの指示の下シスターフッドに潜入捜査を行う

    分からない点は質問しながら打ち合わせをしていった。
    従者「潜入するにあたってシスターフッド、ひいてはトリニティ生として相応しい立ち振る舞いを覚えていただきたく存じます」
    アオバ「はい」
    従者「そのために1週間あらゆる礼儀作法を身に着けるための勉強を行っていただきます」
    従者「よろしくお願い致しますね」
    アオバ「お手柔らかに…お願いします」

    私は地獄を見た。

  • 168二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 21:49:32

    このレスは削除されています

  • 169二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 21:50:03

    C&Cのみんなからも見送りがあったんだろうな
    脳は色の情報処理リソースを動体視力に回している感じかな
    お嬢様達が生まれた時から仕込まれる作法を一週間で...終わった頃にはアオバ別人になってただろうな

  • 170アオバ124/11/13(水) 22:02:41

    従者「尊きお方に会われた際の挨拶は最敬礼です、角度は─」
    従者「音を立てて紅茶を飲むなんてはしたないですよ、コツは─」
    従者「笑顔は自然と柔らかく、動作もなめらかに─」
    あらゆる動作に手加減なくチェックが入り、なんだか自分を否定されているようで、最初の2〜3日は気持ちが落ち込んでいた。
    しかし自分の役目を再確認し奮起する。



    従者「最低限は形になりましたね、あとは自学自習し精進なさってください」
    アオバ「ご指導誠にありがとうございました…」
    これで最低限ですか…お嬢様というのはなんと生きづらいのだろう、疲れた…。
    テーブルマナー無視して肉にかぶりつきたい…口いっぱいにスイーツを頬張りたい…。
    それは任務が終わって【愛宕アオバ】に戻ってからにしよう…。


    今の私は【愛智アオハ】なのですから。

  • 171二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 22:24:00

    ある意味関わる準備をしてる感じか

  • 172アオバ124/11/14(木) 05:31:28

    今日も遅くの再開です。

  • 173二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 08:07:34

    了解しました
    楽しみに待ちながら保守します

  • 174二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 12:47:54

    期待の保守

  • 175アオバ124/11/14(木) 19:36:22

    保守ありがとうございます!
    再会します。

  • 176アオバ124/11/14(木) 19:38:02

    ※時系列は先生が補習授業部の顧問になる前です。

    ついにトリニティデビューです。
    私の人物設定とシスターフッドへの志望動機について改めて確認します。

    私【愛智アオハ】は病気により度々入退院を繰り返していた元病弱な生徒でした。
    一時は死の淵に立つほどひどい状態でしたが、なんと奇跡的に病が完治しました。
    完治した時、私は恩寵を賜ったのだと思い、この奇跡に深く感謝しております。
    今度は私が困っている人の助けになりたいという思いを抱いておりました折、シスターフッドの奉仕活動の話をお聞きしました。
    奉仕活動を積極的に行っているシスターフッドの一員として困っている人や悩みを抱える人の支えになりたいと思い入部を志望した次第です─

  • 177アオバ124/11/14(木) 19:40:32

    このような感じですね。
    病気はそれらしいモノが記載され、入院歴まで偽造されています。
    情報部の方曰く、身分の偽造くらい造作もないそうです。
    私の愛銃もトリニティ風の装飾が施されています。
    派手ではありませんが品を感じさせるデザインになっております、色が分からないのが残念ですが。


    人を騙す事に罪悪感を感じずにはいられませんが、これも任務です。
    今は【アオバ】ではなく、【アオハ】になりきります。
    まずは最初の関門、シスターフッドに入部出来るか否かの面接が始まります。

  • 178アオバ124/11/14(木) 21:54:55

    目の前には二人のシスター。
    事前情報に記載されていた歌住サクラコ様と若葉ヒナタさんです。
    サクラコ「どうか楽になさってください、面接と言いましたがあなたの人柄を知りたいだけなのです、大聖堂の門は誰にでも開かれているようにシスターフッドもまた新たな姉妹を受け入れております」

    サクラコ様は私に穏やかに微笑みかけてくれました。
    しかし目の奥が笑っていないように見えるのです。
    突然現れ入部させてほしいという人を無条件に信用できる方がおかしいのですから当然の反応だと思います。
    しかしそれで動揺するような私ではありません。
    アオハ「お気遣いありがとうございます、サクラコ様」
    サクラコ「いえ、それでは始めていきましょう」


    入部希望の動機を説明すると─
    サクラコ「他人に奉仕することで与えられたご恩をお返ししようとするそのお考え、とても素晴らしいと思います」
    サクラコ様は頷きました。
    隣のヒナタさんも感動されているようです。
    サクラコ「志望動機、あなたの人柄については理解しました、続けてシスターフッドの活動内容についてですが、奉仕活動と言っても多岐に渡ります」
    清掃活動やミサを通しての啓発活動、悩める生徒へのカウンセリング等。
    サクラコ「─そして時に武力を用いなければならない事があります、アオハさんにはそれが出来ますか?」
    行使する力があるか、そして傷付き傷付ける覚悟はあるかということだろう。
    アオハ「病が治った今運動神経については自信があります、そして─覚悟はあります、傷付くことも傷付けることも、それが多くの人を救うためならば」
    その覚悟はヴァルキューレの時から持っている。
    私の行いがたくさんの人の為になるならば、と。
    サクラコ「あなたのその覚悟、よく伝わりました」

  • 179二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 22:01:35

    アオハさんいやアオバめちゃくちゃ役に入ってるなあ
    にしてもあの大型寄りの銃をトリニティ風にか...デザートイーグル持ってる生徒もいるし意外と馴染むかも

  • 180アオバ124/11/14(木) 22:31:02

    サクラコ「あなたの特技、趣味の中に歌うこと、とありましたが今この場で披露することは可能ですか?」
    ミサで歌う事があるのでそのために練習もしてきました。

    アオハ「はい、それでは─」
    この日のために覚えてきた讃美歌を披露します─


    ヒナタ「透き通っていて…とても上手でした…」
    サクラコ「ええ、聴いていて心が穏やかになるような、そんな歌声でした」
    アオハ「ありがとうございます、光栄に存じます」
    どうやらご満足していただけたようです。
    サクラコ「それではこの場で申し上げたいと思います、ぜひシスターフッドに入部していただけませんか?」
    アオハ「ありがとうございます!皆様のお役に立てよう誠心誠意励んで参ります!」

    こうして私はスタートラインに立つことが出来ました。

  • 181二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 23:11:02

    まあアオバなら面接相手があの二人の時点で尚更通るよな

  • 182アオバ124/11/15(金) 04:53:22

    本日も遅くの再開です。

  • 183二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 08:08:13

    了解しました
    楽しみに待ちながら保守します

  • 184二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 13:31:25

    期待の保守

  • 185アオバ124/11/15(金) 22:20:37

    保守ありがとうございます!
    再開します。

  • 186アオバ124/11/15(金) 22:23:55

    ※シスターフッドは元ネタ的にカトリック系なので讃美歌より聖歌が正しいのですが混同しております。
    その他の宗教的要素も混同しておりますがご了承を。


    無事潜入に成功した私は活動についての一通りの説明を受けました。
    そして現在シスターフッドのイメージ改善を行っており、何か良い案はないかと問われました。


    アオハ「讃美歌のアレンジをしてみるのはどうでしょうか?」
    サクラコ「アレンジですか?」
    アオハ「初めての人がミサにご参加してもらうためには、堅苦しいものだという先入観を捨てさせる必要があると思います、流行りの音楽に寄せることで少しは先入観も軟化するのではないでしょうか?」

    サクラコ「私自身音楽の流行に疎いのでアレンジという発想はなかったですね、イメージを変えるためには柔軟な思考が必要のようですね」
    アオハ「伝統から逸脱しすぎるのも良くはありませんが、実際アレンジやカバーから原曲を知る方も多いようです」
    如何に原曲をリスペクトしているか、原曲への愛があるほど初めての人はもちろん既存のファンにもアレンジは愛され、原曲もまた愛される、という正の循環が生まれるのではと考えています。
    サクラコ「ぜひあなたのご意見をお聞かせ願いたく思うのですが、よろしいですか?」
    アオハ「微力ではありますが、お役に立てるのでしたら喜んで協力致します」

    そして聴いていて元気が出る、楽しくなるようなアレンジに仕上がりました。
    そして初回のお披露目は上々の成功に終わり、歌う側も聴く側も楽しんでいただけたようです。
    少々否定的な意見もありましたが、出来るだけ誰でも楽しめるよう上手く調整していければと思っております。

  • 187アオバ124/11/15(金) 22:26:14

    本日は構内の清掃活動です。
    外の落ち葉をかき集めたり、心無い人がポイ捨てしたゴミを拾ったりします。
    ?「あなたが愛智アオハさん?」 
    アオハ「はい、なんでしょう─」
    そんな時、予想外の人から声を掛けられます。
    ミカ「はじめましてだよね?私は聖園ミカ、よろしくね」
    アオハ「み、ミカ様にお会い出来て大変光栄にございます、愛智アオハと申します」
    ティーパーティーの重要人物、パテル派のリーダー聖園ミカ。
    こんなところで会うとは…すごい心臓に悪い…。
    いけないいけない、今の私はアオハ、役を演じきらないといけません。
    ミカ「あなたの歌を聴いたけどすごい上手だね、感動しちゃった!」
    アオハ「ミカ様にそう言っていただけるなんて幸甚の至りです」
    ミカ「そんな固くならないでほしいな〜、今は付き人もいないし気にする人はいないよ?苦しくない?」
    アオハ「そのようなことはございません、こうしてお褒めの言葉を賜ったことに深く感動しております」
    敬語の使い方はこれで合っているのか、間違っていないか心配です。
    ミカ「今日はあなたに質問があって来たの」
    アオハ「私に応えられることでしたら何なりと」
    ミカ「それじゃあ─」



    ミカ「─他所の人がなんでここにいるのかな?」

  • 188二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 23:05:15

    ミカは直感で分かる感じかね
    仮にも天井組相当なのもあるから…

  • 189二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 23:07:19

    さすがはティーパーティー所属パテル派代表
    調べを入れてきたか勘や観察で見抜いたか

  • 190アオバ124/11/16(土) 00:05:54

    そろそろ新しいスレ建てます。
    ここまで見ていただきありがとうございます!

  • 191アオバ124/11/16(土) 00:09:49
  • 192二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 00:47:38

    スレ立てありがとうございます

  • 193二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 11:00:48

    かんしゃ~!

  • 194二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:38:08

    スレ立て感謝!!

  • 195二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 08:52:26

    スレ立て感謝

  • 196二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 09:17:42

    >>115

    >腕の本数については変更はありません、武装が変わっただけになります。

     ???

     素手×2+ガトリングガン×1+バズーカ×1なのか、それともガトリングガン×2+バズーカ×2なのか、はたまたガトリングガン×1+バズーカ×1+他の何か×2なのか…

  • 197アオバ124/11/17(日) 09:22:37

    >>196

    ガトリング2のバズーカ2ですね。

    紛らわしくて申し訳ないです。

  • 198二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 20:55:14

    >>197

    左下と右下がガトリングガンで、左上と右上がバズーカでしょうか?

  • 199二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 20:55:56

    アオバやミレニアムの皆に幸あれ!

  • 200二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 08:36:23

    スレ主様そして学園の皆に幸あれ

オススメ

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