- 1◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:12:00
このスレは↓のスレで進行しているオリシナリオ「迷える道化師に惑わされ」のまとめスレです。
https://bbs.animanch.com/board/4065875/?res=72
※皆様へお願い
このスレはシナリオを読みやすいように建てました。
なので、書き込みはご遠慮ください。
皆様のご理解とご協力をお願いします。
このスレを立てた時点では十九話目が最新です。
なので、保守コメントが挟まっています。
- 2◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:14:14
[第一話 いつもの日常]
(ダンッダンッダンッ!)
(ドサッ)
???「ひっ!?た、助け......」
(ドンッ)
(バタッ)
???「......。」
???:お疲れまです。「クヌム」さん。今日の仕事はもうないので、帰還してください。
クヌム「......了解。」
(コツコツコツコツ)
クヌム「(カチャッ)......誰?」
???「この世界は崩壊している。」
???「この世界には未来がない。」
???「この世界は完成されていた。」
クヌム「誰......さっさと答えて。」
???「この世界には、永遠の繁栄が約束され、個人の幸福が約束され、無限の可能性が約束されていた。」
???「だというのに、君は誰だ?」
???「なぜ不完全体がここに居る?」 - 3◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:14:26
クヌム「知らないよ。そんなのこっちが知りたいよ。」
???「不完全体......ああ......でも、あの不完全体は実に完全体であった。」
???「世界を顧みず、一人の不完全体を救おうと実に良いドラマを寄与してくれた。」
???「......君も、完全体に触れたら何か起きるかな?私にドラマを提供してくれるかな?」
クヌム「何を言って......」
???「この世界には守護者が居ない。君の仲間もいない。こんな舞台では、ドラマなどできやしない。」
???「私は監督として、現場を指揮する「責任」がある。」
???「子役の君には分からない責任がある。」
クヌム「......いい加減にしないと、撃つよ?」
???「これは「撮影」だ。完全体と不完全体が混ざった時のドラマを自分も作りたい一人の監督(クリエイター)としての興味だ。」
???「君に最高の舞台を用意してあげよう。」
クヌム「......ッ!(ダンッダンッダンッ!)」
クヌム「......っう(バタッ)」 - 4◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:14:37
???「守護者よ......またあの感動のドラマを演じてくださいね。」
アビドス高校
アヤネ「では、定例会議を始めます。」
アヤネ「今日の議題は「アビドスの治安維持について」です。」
アヤネ「最近、アビドス自治区の人口は少しづつですが、増えてきています。」
シロコ「人が増えるのはいいこと。」
アヤネ「ですが、その分トラブルは増えており、見回りだけでは手が回らない場所があります。」
アヤネ「その対策について何か案がある方はいませんか?」
セリカ「って言っても......。」
ホシノ「アビドスの生徒はここに居る六人だけだからね~。」
メリノ「単純に人を増やせばいいと思うんだけど......。」
ノノミ「そんな簡単にはいきませんよね......。」
シロコ「それに、治安を維持するのは大切だけど、私たちにはお金が必要。」
シロコ「指名手配犯を捕まえてはいるけど、それ以上は時間が足りない。」
ホシノ「うへ~アヤネちゃん。これは今解決できることじゃないよー。もっと人が増えてから考えないと。」
メリノ「うーん......住民のみなさんが自衛できるようにする......とか?」
セリカ「それは良いかもだけど、教えるのは誰がやるのよ?」
メリノ「それはホシノ先輩が適任じゃない?この中で一番強いし。」
ホシノ「おじさんの技術は特殊すぎて無理じゃないかなー。それに、実力が離れすぎると教えずらいし。」
一同「......。」
アヤネ「では、この課題については。「人を増やす」ということでいいですか?」
セリカ「まあ、それ以外にやることの方が多いし......。」
メリノ「オッケー!」
アヤネ「では、次の議題ですが......。」
こうして時間が過ぎ、今日は解散となった。
あの日から全体的に明るい感じで流れている。
こんな日々が私の日常です。
[第一話 いつもの日常]
終了 - 5◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:14:57
[第二話 異変]
アヤネ:ホシノ会長!そっちへ行きました!
ホシノ「うへ、了解ー。」
(ズガガガガガッ!)
指名犯「くそ!こんなところで......」
(ダンダンダン!)
(バタッ)
シロコ「捕まえた。」
ホシノ「抵抗しちゃだめだよー?」
セリカ「これで終わりね!」
ホシノ「じゃあ連れていくよー。」
捕まえた指名手配犯を引き渡し、賞金を受け取る。
複雑だけどアビドスの治安が良くないせいか、指名手配犯の数が少し増えている。
そのため、稼ぎは増えてはいる。
メリノ「さすがに良くとらえすぎかな......。」
アヤネ:みなさん!気を付けてください!市街地にてビナーが出現しました!
セリカ「え!?このタイミングで!?」
ノノミ「急いで向かいましょう!」
アビドス市街地
ホシノ「とうちゃーく。うへ、結構暴れてるねー。」
メリノ「それじゃあ私は準備してきます!」
セリカ「これ以上暴れさせないわよ!」
シロコ「ん、行こう。」
ノノミ「悪い子にはお仕置きしなくちゃですね☆」
アヤネ:みなさん!戦闘の用意をお願いします! - 6◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:15:09
ー戦闘開始ー
1ターン目
ビナー:300 装甲:10
対策委員会の体力
ホシノ:90
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
メリノ:30
ビナーの攻撃
ビナー:dice1d100=18 (18) [攻撃80%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=75 53 (128) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=36 (36) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=68 (68) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=99 (99) [攻撃50%]
ビナーの攻撃
dice1d40=3 (3) [対象:ホシノ]
対策委員会の攻撃
dice2d40=20 23 (43) [対象:ビナー]
- 7◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:15:22
2ターン目
ビナーの体力
300→277
対策委員会の体力
ホシノ:90
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
メリノ:30
ビナーの攻撃
ビナー:dice1d100=21 (21) [砂嵐70%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=70 53 (123) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=22 (22) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=9 (9) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=89 (89) [攻撃50%]
ビナーの攻撃
dice4d40=32 37 19 9 (97) [対象:全体]
対策委員会の攻撃
dice3d40=37 18 15 (70) [対象:ビナー]
- 8◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:15:43
3ターン目
ビナーの体力
277→237
対策委員会の体力
ホシノ:90→78
ノノミ:60→23
シロコ:75→56
セリカ:65→56
ビナーの攻撃
ビナー:dice1d100=xxx [チャージ]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=36 67 (103) [防御90%]
ノノミ dice1d100=6 (6) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=55 (55) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=10 (10) [攻撃50%]
対策委員会の攻撃
dice3d40=38 13 38 (89) [対象:ビナー]
- 9◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:16:01
4ターン目
ビナーの体力
237→178
対策委員会の体力
ホシノ:78
ノノミ:23
シロコ:56
セリカ:56
ビナーの攻撃
ビナー:dice1d100=xxx [ビーム]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice1d100=8 (8) [全力防御90%]
ノノミ dice1d100=77 (77) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=68 (68) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=52 (52) [邪魔よ!100%]
メリノ dice1d100=4 (4) [ドッカンハプニング!79%]
ビナーの攻撃
dice1d100=53 (53) [対象:ホシノ]
対策委員会の攻撃
dice1d40=36 (36) [対象:ビナー]
メリノのトラップ
dice1d10=10 (10) [数]
- 10◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:16:29
5ターン目
ビナーの体力
178→152
対策委員会の体力
ホシノ:78→65
ノノミ:23
シロコ:56
セリカ:56
トラップの数:10個
ビナーの攻撃
ビナー:dice1d100=85 (85) [攻撃80%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=48 24 (72) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=61 (61) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=27 (27) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=38 (38) [攻撃50%]
トラップの攻撃
dice10d100=71 55 42 72 20 78 53 86 1 70 (548) [攻撃79%]
- 11◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:16:39
ビナーの攻撃
dice1d40=3 (3) [対象:ホシノ]
対策委員会の攻撃
dice1d40=19 (19) [対象:ビナー]
トラップの攻撃
dice1d20=16 (16) [対象:ビナー]
※通常は通らないのでカットしました。
- 12◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:17:03
6ターン目
ビナーの体力
152→137
対策委員会の体力
ホシノ:65
ノノミ:23
シロコ:56
セリカ:56
トラップの数:1個
ビナーの攻撃
ビナー:dice1d100=90 (90) [攻撃80%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=75 89 (164) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=10 (10) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=7 (7) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=9 (9) [攻撃50%]
トラップの攻撃
dice1d100=16 (16) [攻撃79%]
???の攻撃
dice1d100=98 (98) [150%]
dice1d10=1 (1) [数]
- 13◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:17:13
ビナーの攻撃
dice1d40=6 (6) [対象:ホシノ]
対策委員会の攻撃
dice4d40=29 2 40 25 (96) [対象:ビナー]
- 14◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:17:24
7ターン目
ビナーの体力
137→71
対策委員会の体力
ホシノ:65
ノノミ:23
シロコ:56
セリカ:56
ビナーの攻撃
ビナー:dice1d100=90 (90) [攻撃80%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=41 24 (65) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=84 (84) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=31 (31) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=40 (40) [攻撃50%]
???の攻撃
dice1d100=49 (49) [150%]
対策委員会の攻撃
dice3d40=19 16 5 (40) [対象:ビナー]
???の攻撃
dice1d60=17 (17) [対象:ビナー]
- 15◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:17:39
8ターン目
ビナーの体力
71→49
対策委員会の体力
ホシノ:65
ノノミ:23
シロコ:56
セリカ:56
ビナーの攻撃
ビナー:dice1d100=91 (91) [砂嵐70%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=96 50 (146) [全力防御90%]
ノノミ dice1d100=12 (12) [回避70%]
シロコ dice1d100=48 (48) [回避75%]
セリカ dice1d100=86 (86) [回避50%]
???の攻撃
dice1d100=12 (12) [68%]
???の攻撃
dice1d80=60 (60)
- 16◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:17:49
ー戦闘終了ー
ビナーの体力
49→0
対策委員会の体力
ホシノ:65
ノノミ:23
シロコ:56
セリカ:56 - 17◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:18:23
ホシノ「うへ?砂嵐を起こすかと思ったら、ただ倒れただけ?」
アヤネ:ビナーの鎮静を確認しました!お見事です。メリノさん!
メリノ「え!?私?」
アヤネ:え?だって、最後を決めたのはメリノさんじゃ?
メリノ「いや、私は爆弾も通らなかったし、銃も当てられないよ?」
アヤネ:で、ではどなたが......
セリカ「そんなのいいでしょ。とりあえずビナーは撃退できたんだし!それでいいじゃん!」
ノノミ「ですが、メリノちゃんじゃないとしたらいったい誰なのでしょう?」
シロコ「メリノと同じ爆弾を使ってた気がするけど......。」
ホシノ「......誰かいるの?」
(しーん......)
ホシノ「......気のせい?」
アヤネ:とりあえず、その件に関しましては、こちらで調査します。
アヤネ:一旦、学校へ帰りましょう。
メリノ「りょうかーい!」
???「......。」
???「ここは、どこなんだろう?」 - 18◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:18:46
アビドス高校
アヤネ「みなさん、ご苦労様でした。」
ノノミ「お疲れさまでした~☆」
シロコ「それで、あの件については何か分かった?」
アヤネ「それが......調べても情報が出てこないんです......。」
セリカ「アヤネちゃんでも調べられないってかなりじゃない?」
アヤネ「私だって分からないことはあります。」
ホシノ「それじゃあアヤネちゃん。そのまま調査頼める?」
アヤネ「分かりました。できる限り調べてみます。」
シロコ「頼りにしてる。」
アヤネ「では、今日はここで解散といたします。」
ホシノ「うへ~今日も疲れたなー。おじさんは屋上で寝てくるよー。」
ノノミ「私はお買い物に行ってきます!」
シロコ「私はサイクリング。」
メリノ「私は武器の手入れをしようかな。」
そうして各々目的地に向かった。
今日のあれはかなりの火力があった。
メリノ「あれを私が出せればもっとみんなの役に立てるんだけどな......。」
わかってる。そんなのは考えても仕方がないって。
でも、今日のあれを見るとそう考えずにはいられなかった。
メリノ「......あ、もうこんな時間になってたんだ。」
外はもう日が暮れていた。手入れに少し時間をかけすぎたようだ。
メリノ「もう帰らないと......。」
(グラッ)
メリノ「......っ!」
メリノ「うーん......貧血かな?今日はほうれん草食べないとな。」
(しゃりしゃりしゃり......キキッ!)
(ガチャッ)
メリノ「ただいまー。」 - 19◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:19:09
メリノ「......。なんだろ、なんか体がだるい......。」
メリノ「ご飯だけ食べて寝ようかな。」
......。
最近同じ夢を見る。何か大きな声でこっちに何か言ってる来る声の夢。
???「......!!」
メリノ「......?」
相変わらず、何を言っているのか分からない。
???「......!!」
メリノ「......!」
(......ルルル......)
メリノ「......?」
何を言ってるの......?
(プ、ルルル......)
(バコンッ!)
(プルルルル)
(バッ!)
そこで私は飛び起きる。
ベット横のスマホが揺れているのに気づき、手に取る。
スマホの画面には、アヤネの名前があり、電話がかかってきているようだった。
(ピッ)
メリノ「もしも~し。」
アヤネ「もしもし、メリノさん。今どこですか?」
メリノ「今は家にいるけど......。」
アヤネ「もしかして、寝ていましたか?」
メリノ「うん。」
アヤネ「寝ていただけでしたか......よかった。」
アヤネ「メリノちゃん。もう10時ですよ?」
メリノ「え!?......本当だ!」 - 20◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:19:24
メリノ「ごめん。アヤネ!すぐに向かうね!」
アヤネ「はい。学校でお待ちしております。」
(ピッ)
メリノ「やっばい!急がないと!」
メリノ「うーん......ちゃんとした時間に寝たんだけどなー......。」
メリノ「きっといい夢を見て遅れたんだろうなー。」
メリノ「どんな夢だったんだろ。」
考えてみるが、夢というのはすぐに忘れてしまうもので
思い出すことは叶わなかった。
メリノ「マズ!こんなことしてる場合じゃなかった!」
慌てて自転車を走らせて学校へ向かう。
この後は何とか遅刻を許してもらった。
アヤネ「では、定例会議を始めます。」
アヤネ「今回の議題なんですが......。」
ノノミ「どうしたんですか?アヤネちゃん。」
アヤネ「最近、アビドスで不審な人物の目撃情報が上がっているのは知っていますか?」
セリカ「え!?そんなのあったの!?」
メリノ「私も知らなかった......。」
シロコ「もしかして、「カメラマン」のこと?」
ホシノ「か、カメラマンって......随分個性的な名前だねー。」
セリカ「そのカメラマンがどうかしたの?」
アヤネ「はい、その方は急に声をかけてきては、写真を1枚撮ってお礼を言っていなくなるというだけなのですが......。」
セリカ「うわぁ、何それ......気味が悪いわね......。」
アヤネ「実害がなくとも、住民のみなさんが不安になっていますので、対策を考えておこうかと......。」
ホシノ「なるほどねー。」
セリカ「たしかに自分の住んでるとこでそんな変態が居るのは嫌だわ......。」
シロコ「追跡してみる?」
アヤネ「それが、ドローンで追跡してもビルの隙間に逃げられ撒かれてしまうのです......。」
ノノミ「それは......なんだか怪しい予感がしますね。」
メリノ「もう、尋問してみる?」 - 21◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:19:39
シロコ「私も手伝う。」
アヤネ「ま、待ってください!まだ悪いことをしているわけではないので、様子を見ましょう!」
あ、まずい。すっごく眠くなってきた......
でも、ここで寝るわけには......。
ノノミ「そういうことなら、まず......じゃないですか?」
アヤネ「......ですね。わた......の方でも、......みます。」
???「......。」
メリノ「ZZZzzzz......」
......。
シャーレでいつも通り書類仕事をしていた。
今は当番の生徒は帰っており、一人で仕事をしている。
アロナ「先生!少しいいですか?」
"うん。どうしたの?"
アロナ「先ほどメールが送られてきたのですが......知らない人からなんです。」
"どんなメール?"
アロナ「今表示しますね!」
そこには宛名に私の名前が書かれていて、差出人には「カメラマン」とだけ書かれていた。
拝啓 貴公のレでいつも通り書類仕事をしていた。
今は当番の生徒は帰っており、一人で仕事をしている。
アロナ「先生!少しいいですか?」
"うん。どうしたの?"
アロナ「先ほどメールが送られてきたのですが......知らない人からなんです。」
"どんなメール?"
アロナ「今表示しますね!」
そこには宛名に私の名前が書かれていて、差出人には「カメラマン」とだけ書かれていた。 - 22◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:20:05
映研会発大01号
令和○○年〇月✕日
連邦生徒会連邦捜査部S.C.H.A.L.E
顧問 ○〇 〇○ 様
映像研究会
会長 カメラマン
ご出演の依頼
拝啓 貴公ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、このたび当会では、映像研究の一環としてドラマ出演体験会を開催することとなり
ました。普段、何気なく楽しんでいただいているドラマに気軽に出演いただける内容と
なっております。
つきましては、下記の通りご案内いたしますので、貴公のご参加を心よりお待ちしており
ます。 敬具
記
1.開催日時 ○○年〇月✕日~〇月✕日
2.場所 アビドス自治区
3.入場料 無料 - 23◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:20:15
プラナ「先生。送り主の特定を試みたのですが、失敗しました。相手は何らかの技術を持っていると予測します。」
アロナ「どうしますか?先生。」
"アビドスのみんなが心配だから少し行ってくるね。"
そうして少し準備をしてからシャーレを後にした。
[第二話 異変]
終了 - 24◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:20:34
[第三話 眠れる羊]
???「......ちゃん」
???「メリノちゃん!」
メリノ「んむ......?」
誰かの声で目が覚める。どうやら眠気に負けて寝てしまったようだ。
アヤネ「メリノちゃん!起きてください!」
メリノ「うぅ(のそのそ......)」
メリノ「ごめん、いつの間にか寝ちゃってたみたい。」
アヤネ「はあ......会議はもう終わっちゃいましたよ?」
メリノ「ごめんごめん。で、結局カメラマンだっけ?はどうするの?」
アヤネ「ひとまず調査をしてみて、その結果次第対策を立てることにしました。」
メリノ「そっかー。」
ノノミ「ちなみに今から指名手配犯の捕獲に向かいます!」
シロコ「メリノも準備して。」
メリノ「分かりました!」
みんなだいぶ準備を終えている。急いで準備しなくては......。
ホシノ「そういえば、少しうなされてたけど、大丈夫ー?」
メリノ「え?うーん......覚えてません!」
ホシノ「まあそっかー。何かあったら教えてね?」
メリノ「分かりました!っと準備できましたよ!」
アヤネ「ターゲットはアビドス住宅街に拠点を構えているようです!」
ホシノ「じゃあ対策委員会。出動ー。」
ホシノ「制圧完了ー、みんなお疲れ。」
シロコ「ケガはない?」
セリカ「私は大丈夫。」
ノノミ「私も大丈夫です!」
メリノ「私は......少しかすっただけです。」
ノノミ「大丈夫ですか?」
メリノ「はい。これくらいならすぐに治ります。」
メリノ「少し待ってください。すぐに処置しちゃいます......。」 - 25◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:20:54
メリノ「とりあえずこれでよし。」
セリカ「じゃあさっさと突き出しちゃいましょ。」
シロコ「ん、そうしよう。」
犯人を引き渡し、建物の外に出る。
アヤネ:みなさんお疲れさまでした。今日は少し早いですが解散しましょう。
アヤネ:長い時間追いかけてましたから......。
ホシノ「そうだねー。おじさん早く休みたいよー。」
セリカ「たしかに無駄にすばしっこくて疲れたわ......。」
ノノミ「では、お疲れさまでした☆」
シロコ「お疲れ。」
メリノ「また明日ー!」
そうして私は帰路につく。
普段はシロコ先輩と同じなのだが、家に食べ物がないことに気付き、スーパーに寄ることにした。
その帰り道。私は心の中でやってしまったと後悔した。
???「すみませんそこの方。」
???「一枚写真を撮らせていただけませんか?」
メリノ「えっと......写真ですか?」
???「はい。」
メリノ「うーん......いきなり言われても......。」
???「これは失礼いたしました。」
???「私は「カメラマン」という者です。」
メリノ(この人が噂の......どうしよう。でも、害はないみたいだし、話を受けてみようかな......。)
メリノ(でも、リスクがでかすぎる気も......)
メリノ「そのお話なのですが......。」
(ドンッ!)
メリノ「あ、え......?」
後ろから急に強い衝撃が走り、何が起きたのか分からないまま私は意識を手放した。
[第三話 眠れる羊]
終了 - 26◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:21:16
[第四話 つかの間の休息]
あの出来事から翌日。
私は何とか相手を撒いて学校に来た。
アヤネ「では、定例会議を始めます。」
アヤネ「本日はホシノ生徒会長が用事のため、この会議には出席しません。」
セリカ「用事って何かあったの?」
アヤネ「それが......少し気になることがあると言ってどこかに......。」
ノノミ「また、無理をしていないといいのですが......。」
メリノ「大丈夫じゃない?あの事件からちゃんと頼るときは頼ってくれるし。」
メリノ「多分だけど何か急いでるんじゃない?」
セリカ「急いでるって......何を?」
メリノ「それは......分からないけど。」
ノノミ「それでは、頼ってくれる時を待ちましょう☆」
シロコ「ん、ここはホシノ先輩を信じよう。」
アヤネ「そうですね......。では、こちらはこちらでやるべきことをしましょう。」
アヤネ「改めて、定例会議を始めます。」
アヤネ「本日の議題は......」
あっという間に会議が流れていく。
みんなが各々個性的な案を出して、アヤネに怒られる。
......なんだか少し懐かしい感じがする。
アヤネ「では、今日の会議を終わります。」
シロコ「この後はどうする?」
アヤネ「カメラマンのこともありますし、見回りをしようかと思ってましたが......。」
ノノミ「いいですね!それでは早速出発しましょう☆」
セリカ「ちょ、ちょっと待って......よし!準備出来たわ!」
メリノ「それじゃあ、しゅぱーつ!」 - 27◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:21:30
ーアビドス市街地ー
セリカ「見回りを始めてもう30分くらいは経ってるけど、チンピラしかいないわね......。」
ノノミ「今日も平和ですね!」
メリノ「いや、一応喧嘩の仲裁とかしてるから平和ではないと思うんですが......。」
シロコ「でも、凶悪犯とかとは出くわしない。」
メリノ「それはそうなんですけどね......。」
そうして見回りをしていると知っている2つの影が見えてきた。
ホシノ「うへ、みんなお疲れ~。」
"お疲れ様。"
ノノミ「あ、ホシノ先輩と先生。お疲れさまです☆」
シロコ「お疲れ。」
セリカ「ホシノ先輩やっと来たの。今までどこに行ってたのよ!」
ホシノ「ごめんごめん。少し先生と調べものしててね。」
セリカ「調べもの?」
ホシノ「それはあとで伝えるよー。ところで、みんなは何をしてたの?」
アヤネ:今私たちは、カメラマンの件で見回りをしていました。
"じゃあ私もついていっていい?"
アヤネ:ありがたいです。先生の指揮は真似できませんから......。
アヤネ:有事の際は、指揮をお願いします。
"まかせて。"
メリノ「......。」
ホシノ「どうしたの?メリノ、どこか具合悪い?」
メリノ「いえ!大丈夫です!」
ホシノ「それならよかったよー。」
この後ホシノ先輩と先生も加わり見回りを続けたが、特に大きな事もなく終わった。
そういえば、調べ物は結局何だったんだろ。
そう考えながら私は帰路につく。 - 28◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:21:40
ーアビドス砂漠ー
砂漠を歩く。ここが「家」への近道。
夜の砂漠は寒くはあるが、もう慣れている。
(ザッザッザッザッ......。)
踏み込んだ時に砂の沈む感覚がなぜだか嫌になる。
メリノ「......。」
ぴたりと足を止める。
誰かつけてきてる。
メリノ「(カチャッ)......誰?」
銃を向けて戦闘態勢を取る。
ホシノ「そんなに警戒しないで欲しいなー。」
メリノ「ほ、ホシノ先輩でしたか......。びっくりしましたよもー。」
ホシノ「ごめんね。夜の見回りをしてたらメリノを見つけてねー。」
ホシノ「こんな夜遅くにどこに行くの?」
メリノ「さっき用事があって、家に帰ってるところです。」
ホシノ「そっかー。じゃあ......。」
ホシノ「なんで逆の方に行ってるの?」
メリノ「......え?」
[第四話 つかの間の休息]
終了 - 29◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:21:53
[第五話 覚醒の羊]
メリノ「あれ?ホシノ先輩に家の場所教えてましたっけ?」
ホシノ「家なら一人暮らしを始める時に一緒に行ったじゃーん。」
メリノ「そうだっけ?すみませんホシノせんぱ......。」
ホシノ「もうやめなよ。」
メリノ「やめるって何をですか?」
ホシノ「これ以上君を見てるのはなんだか前のおじさんを見てるようでムズムズするんだよね。」
ホシノ「君、「メリノちゃん」じゃないでしょ?」
メリノ「......どうしてそんなこと言うんですか?」
ホシノ「だって、本物のメリノちゃんはもう保護してるからね。」
メリノ?「......どうして見つけられたんですか?」
"セリカが誘拐された時と同じ方法だよ。"
メリノ?「先生......。」
メリノ?「......ああ、連邦生徒会のセントラルネットワークですか。」
"あとは、ホシノと協力して保護したってこと。"
メリノ?「そうですか。」
.......どうしようか。ホシノと先生相手に勝てるか......。
ホシノ「おじさんは大人しく話して欲しいな。」
話。私は何を話せばいいんだろ......。
メリノ?「何を話せばいいの?」
"君のことを教えて欲しい。"
メリノ?「私のこと?」
"うん。何でこんなことをしちゃったのか。"
メリノ?「話すと思う?」
メリノ?「今はあなた達二人しか......。」
メリノ「それはどうかな?」
セリカ「私たちもいるわよ!」 - 30◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:22:21
後ろの岩の陰から四人の影がぞろぞろと出てきた。
メリノ*「話に意識を向けすぎた......。」
シロコ「ホシノ先輩と先生だけじゃない。さあ、大人しく話して。」
メリノ*「話してどうなるの?赤の他人に話しても信じられるとは思えない。」
"それでも、話して欲しいな。"
メリノ*「どうせ信じないなら話しても意味はない。あの地獄みたいなことを......話す必要はない。」
そうだ。私は今まで一人孤独に生きてきた。その苦しみをこいつらに話して何になる?
「可哀想」だと憐れに思うだけで何も意味はない。
だとしたら、なぜ話す必要がある?
メリノ*「......話す必要はない。」
メリノ*「お前らもどうせ何もしてくれない。」
メリノ*「あいつらみたいに......可哀想だと憐れみたいだけだろう?」
子供の声「お姉ちゃん可哀想だね。」
メリノ*「そんな目で私を見るな!」
ホシノ「ちょっと落ち着こうよー?おじさんたちはただ話を......。」
"待ってホシノ。"
"なんだか様子がおかしい。"
メリノ*「話すつもりはない!」
メリノ*「(カチャ)ふう......ふう......。」
シロコ「話さないならいい。」
セリカ「え、シロコ先輩!?」
シロコ「無理やり聞く。」 - 31◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:22:31
"待って!シロコ。"
ノノミ「そうですよ、シロコちゃん。ここは......。」
シロコ「これ以上の話し合いは無駄。それに、話をしようにも落ち着かせなきゃいけない。」
ホシノ「うーん。それはそうなんだけど......。」
アヤネ:......いえ、シロコ先輩の言う通りだと思います。
アヤネ:ここはまず相手を落ち着かせましょう。
セリカ「こうなったらやっちゃいましょ!」
ホシノ「やるしかないかー。」
"......分かった。指揮は任せて。"
ホシノ「それじゃあ、行こうか。」 - 32◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:22:46
ー戦闘開始ー
1ターン目
メリノ*の体力
???
対策委員会の体力
ホシノ:90
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
指揮ボーナス
攻撃力上昇
ホシノ以外の装甲0→6
???の攻撃
dice1d100=35 (35) [ドッカンハプニング!150%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=90 94 (184) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=6 (6) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=28 (28) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=48 (48) [攻撃50%]
???のトラップ設置
dice1d10=1 (1) [数]
対策委員会の攻撃
dice3d40=1 11 25 (37) [対象:メリノ*]
- 33◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:23:11
2ターン目
メリノ*の体力
???→???
トラップの数:1
対策委員会の体力
ホシノ:90
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
メリノ*陣営の攻撃
メリノ* dice1d100=58 (58) [攻撃68%]
トラップ dice1d100=(自動成功) [攻撃150%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=94 47 (141) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=97 (97) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=70 (70) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=(自動成功) [邪魔よ!]
メリノ*陣営の攻撃
メリノ* dice1d60=48 (48) [対象:ホシノ]
トラップ dice1d20=3 (3) [対象:dice1d4=2 (2) ]
対策委員会の攻撃
dice2d40=24 32 (56) [対象:メリノ*]
- 34◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:23:42
3ターン目
メリノ*の体力
???→???
トラップの数:0
対策委員会の体力
ホシノ:90→50
ノノミ:60→60
シロコ:75
セリカ:65
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=4 (4) [攻撃68%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=97 27 (124) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=76 (76) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=22 (22) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=21 (21) [攻撃50%]
メリノ dice1d100=48 (48) [治療65%]
アヤネ dice1d100=xxx [支援特急便]
- 35◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:23:53
メリノ*陣営の攻撃
メリノ* dice1d60=3 (3) [対象:ホシノ]
対策委員会の攻撃
dice2d40=40 30 (70) [対象:メリノ*]
dice1d60=2 (2) [対象:メリノ*](セリカのEX残り:3)
対策委員会の治療
アヤネ dice3d40=36 3 22 (61) [対象:ホシノ+dice2d3=3 1 (4) ]
メリノ dice1d10=5 (5) [対象:ホシノ]
- 36◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:24:03
4ターン目
メリノ*の体力
???→???
トラップの数:0
対策委員会の体力
ホシノ:50→90
ノノミ:60→60
シロコ:75
セリカ:65
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=84 (84) [攻撃68%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=58 84 (142) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=80 (80) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=28 (28) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=80 (80) [攻撃50%]
対策委員会の攻撃
dice2d40=2 22 (24) [対象:メリノ*]
- 37◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:24:39
5ターン目
メリノ*の体力
???→???
トラップの数:0
対策委員会の体力
ホシノ:90
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=(自動成功) [支援ドローン150%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice1d100=(自動成功) [戦術的制圧]
ノノミ dice1d100=11 (11) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=43 (43) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=84 (84) [攻撃50%]
メリノ dice1d100=(自動成功) [ドッカンハプニング!]
メリノ*陣営の治療
メリノ* dice1d40=27 (27) [対象:メリノ*]
対策委員会の攻撃
dice3d40=6 30 34 (70) [対象:メリノ*](装甲+24)
dice2d40=14 35 (49) [対象:メリノ*]
メリノのトラップ
dice1d10=3 (3) [数]
- 38◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:25:03
6ターン目
メリノ*の体力
???→???
トラップの数:0
対策委員会の体力
ホシノ:90
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=20 (20) [攻撃68%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=40 29 (69) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=61 (61) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=19 (19) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=24 (24) [攻撃50%]
- 39◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:25:13
トラップの攻撃
dice3d100=91 46 66 (203) [攻撃79%]
メリノ*陣営の攻撃
メリノ* dice1d60=23 (23) [対象:ホシノ]
対策委員会の攻撃
dice4d40=15 11 17 22 (65) [対象:メリノ*]
トラップ攻撃
dice3d10=4 4 3 (11) [対象:メリノ]
- 40◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:25:30
7ターン目
メリノ*の体力
???→???
トラップの数:0
対策委員会の体力(前線組だけ)
ホシノ:90→87
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
トラップの数:1
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=(自動成功) [深呼吸]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=68 7 (75) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=84 (84) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=83 (83) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=58 (58) [攻撃50%]
メリノ dice1d100=67 (67) [治療65%]
トラップ dice1d100=47 (47) [攻撃79%]
対策委員会の攻撃
dice1d40=6 (6) [対象:メリノ*]
トラップの攻撃
dice1d10=2 (2) [対象:メリノ*]
- 41◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:25:43
8ターン目
メリノ*の体力
???→???
トラップの数:0
対策委員会の体力(前線組だけ)
ホシノ:87
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
トラップの数:0
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=89 (89) (ボーナスダイス1d10= )[攻撃68%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=38 34 (72) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=83 (83) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=(自動成功) [ドローン召喚:火力支援]
セリカ dice1d100=67 (67) [攻撃50%]
メリノ*陣営の攻撃
ボーナスダイス:dice1d10=6 (6)
メリノ* dice1d60=18 (18) [対象:ホシノ]
対策委員会の攻撃
dice1d40=3 (3) [対象:メリノ*]
dice8d30=30 8 8 26 3 4 27 15 (121) [対象:メリノ*]
- 42◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:25:53
ー戦闘終了ー
メリノ*の体力
???→0
トラップの数:0
対策委員会の体力(前線組だけ)
ホシノ:87
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
トラップの数:0 - 43◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:26:14
......。
目が覚めると、見知らぬ場所に居た。
窓を探すがかなり高い場所にあり、格子が付いているので脱出は無理そうだ。
とりあえず、現状を把握しようとする。
昨日はたしかスーパーに買い出しに行った帰りにカメラマンと出会って......。
メリノ「もしかして、カメラマンに......?でも、後ろから攻撃されたからないとは、思うけど......。」
メリノ「もしかして、カメラマンの仲間?」
メリノ「だとしたら、どうなるんだろ?」
情報によれば、写真を撮るだけってことなんだけど......。
メリノ「なんで私だけ......。」
考えていたらどんどん悪い想像が浮かんでくる。
(ズキッ)
メリノ「最近眠れてないからかな......頭が痛い。」
メリノ「うう......助けて、先生......。」
不安感で押しつぶされていく。手足が冷たく感じる。
寝よう。今のままじゃ脱出方法も思いつかない。
......。
どのくらい寝てただろう。
窓を見ると、まだ日は沈んでいない。
メリノ「さてと、ここから出る方法を考えないと。」
スッと立ち上がる。寝たおかげか、頭の痛みはなくなっていた。
メリノ「って言ってもどうしよう......。」
当然ここから出るための道具などない。
メリノ「メリノ窓からの脱出は無理。扉は......かなり頑丈そうで、鍵穴もない。」
メリノ「本気でどうしよう......。」
そうして悩んでいる時。
(ドンッドンッドンッ!)
(ガシャン!) - 44◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:26:24
ホシノ「メリノちゃん!大丈夫!?」
ホシノ先輩が扉を破って立っていた。
[第五話 覚醒の羊]
終了 - 45◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:26:36
[第六話 二人の羊]
ホシノ「メリノちゃん!大丈夫!?」
メリノ「ほ、ホシノ先輩!どうしてここに!?」
ホシノ「よかった......無事そうだね。」
メリノ「わ、私はなんともありませんが......。」
"連邦生徒会のセントラルネットワーク。"
"セリカの時と同じだよ。"
メリノ「せ、先生まで......。」
ホシノ「実はね、おじさん。メリノちゃんが誘拐されているところを見ちゃってねー。」
ホシノ「すぐに助けようかと思ったんだけど、みんなに一人で無茶しないって約束しちゃったから。」
ホシノ「それで、最低限先生に話をして、それで助けに来たってこと。」
メリノ「そう......だったんですね。」
メリノ「あ、ありがとうございます!」
ホシノ「うへ、メリノちゃんは大切な後輩だからねー。」
ホシノ「それよりも、外に人はいなかったけど早めにここから出よ。」
メリノ「そうでした!」
突然の出来事で処理が追いついてなかったが、ここから出なくては。
......。
外に出ると、アビドス砂漠だった。
入り口は巧妙に隠されており、ぱっと見何もないように見える。
もし、ホシノ先輩が現場を目撃してなかったら、私はいったいどうなってたんだろう。
安全な場所に出たとたんに恐怖が起こる。
ホシノ「どうしたの?メリノちゃん。どこか具合悪い?」
メリノ「え?いえ、大丈夫です。ただ、ホシノ先輩が来てくれなかったらどうなってたんだろうって......。」
ホシノ「怖くなっちゃった?」
メリノ「......はい。」
ホシノ「そっか......メリノちゃん。こっちにおいで。」
メリノ「?」
そう言われ、ホシノ先輩に近づく。
(ギュッ) - 46◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:26:46
メリノ「わ!?ほ、ホシノ先輩!?」
ホシノ「大丈夫だよ、メリノちゃん。おじさんは後輩を見捨てるような真似はしないから。どこに行っても見つけてみせるから。」
ホシノ「それに......。」
メリノ「それに?」
ホシノ「メリノちゃんがいなくなったら、先生も探してくれるでしょ?」
"もちろん。どこにいても見つけるよ。"
ホシノ「だから、安心して。」
メリノ「ホシノ先輩.......先生......。」
メリノ「......はい。(ギュッ)」
嬉しくてホシノ先輩を強く抱きしめる。
ホシノ「......。」
ふと我に帰ってホシノ先輩から離れる。
メリノ「す、すみません、ホシノ先輩。苦しかったですよね!」
ホシノ「うへ~、大丈夫だよ。」
メリノ「先生も、ありがとうございます!」
"どういたしまして。"
ホシノ「それじゃあみんなと合流しよっか。」
メリノ「はい!」
......。
ホシノ「その後は君が居たからね。おじさんびっくりしちゃったよ。」
メリノ*「......。」
ホシノ「あの時メリノちゃんを家に帰してよかったよ。まさか、メリノちゃんのふりをしてみんなと一緒にいるなんてさー。」
ホシノ「さて、話してもらうよ。どうしてメリノちゃんを誘拐したの?」
一同「......。」
メリノ*「あはは......これで私が何もしないと思ってる?」
ホシノ「それは、どういう......。」
メリノ*「来てよ!「紫」!私に力を頂戴!」
もう一人の私がそう叫ぶと、紫色に光る球体が出てくる。
セリカ「あ、あれって......。」
アロナ「先生!色彩が観測されました!」 - 47◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:26:56
アロナ「どうやら、もう一人のメリノさんに反応しているようです!」
"メリノ!駄目だ!"
メリノ*「そう。もっと......もっと頂戴!」
そうして、もう一人の私は球体に手を伸ばして......。
......突如、その手を止めた。
ノノミ「あ、あら?」
セリカ「と、止まった?」
メリノ*「あ、ああ......。」
メリノ「だ、だいじょう......。」
メリノ*「あああああああああああああーーーーーー!!!!!」
一同「っ!?」
動きが止まったかと思えば、急に頭を抱えて叫び出した。
シロコ「一体何が......。」
セリカ「急に苦しみだした......?」
(バウッ)
メリノ「え、な、なに!?」
急に煙が立ち、周りが見えなくなる。
煙が収まると、そこにもう一人の私の姿はなかった。
メリノ「に、逃げられちゃった......。」
セリカ「もう!せっかく捕まえたのに!」
ノノミ「まあまあセリカちゃん。落ち着きましょう。また話してみれば話してくれますよ。」
シロコ「そうだといいけど。」
ホシノ「じゃあ逃げられちゃったことだし、今日はここで解散しよっか。もう日も沈んでるし、夜の砂漠は怖いからねー。」
ノノミ「では、帰りましょう!」
アビドス住宅街に戻り、各々解散していった。
さすがに今日は寄り道せずに家に帰った。
[第六話 二人の羊]
終了 - 48◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:27:08
[第七話 傍観者]
メリノ*「......。」
???「ダメじゃないですか。クヌムさん。」
???「あの場では、対抗はしても退散する場面でした。」
クヌム「......。」
???「まだ、クライマックスには程遠いい......。」
???「まだ、序章も終わってないんですよ?」
クヌム「だから何?」
???「困った役者です。」
???「あなたは私の「作品」の重要人物(メインキャスト)なのですよ?」
???「そんなあなたが序章の内に居なくなってしまっては、ドラマが崩れてしまいます。」
クヌム「そんなの知らないよ。あなたがこっちに連れてきたんでしょ?」
???「ですが、その後私の「撮影」に協力すると言いましたよね?」
???「ああ、それと。」
クヌム「......?」
???「あまり、大人を舐めないでください。」
???「あなたの小細工は、今は通用しませんよ?」
クヌム「何のこと?」
???「それは、あなたが一番わかっていることでは?」
???「いくら自分に似ているからといっても、他人です。お世話を焼きすぎて自分を見失わぬよう。」
クヌム「......。」
???「さて、休憩はここまでにしましょう。あなたには、まだやることが残っています。」
???「頼みましたよ。」
クヌム「分かり......ました。」
......。 - 49◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:27:27
気が付くと夜の砂漠に居た。
辺りを見渡しても砂の山だらけで、建物の影もない。
そこは、なんとなく見覚えのある場所だった。
メリノ「あれ?ここってホシノ先輩と最初に会った......。」
忘れもしないあの日。彷徨って寝た場所と同じ場所だった。
だが、先輩の影も、火の光も見えず、違う場所なのかと思ってしまった。
メリノ(それにしても、これって夢だよね?なんでこの日の夢を?)
メリノ「考えても分からないか。」
その場に座り、夜空を見上げる。
そこには満点の星空が広がていた。
メリノ「......。」
夜空を無心で眺めていると、とある星を見つける。
メリノ「あれって......もしかして、北極星?」
メリノ「ってことはあっちが北だから......。」
メリノ「って、おおよその場所もわかんないのに向かってしょうがないか。」
メリノ「......。」
メリノ「でも、うまくやれば帰れるかも。」
メリノ「よし!善は急げだよね!」
メリノ「たしか、アビドス住宅街の方角は......。」
メリノ「あっちか!よーし、しゅっぱーつ!」
この数十分後後悔した。
メリノ「歩けども歩けども何もない......。」
メリノ「これ、反対側?でも、後少しで着くかもだし......。」
メリノ「って私なんで歩いてるの?普通に覚めて~って念じればいいか。」
メリノ「むむむむ......。」
メリノ「っ!?」
次に目を開けるとベットの上に居た。どうやら私の部屋に戻ってこれたようだった。
メリノ「変な夢だったなー。」
メリノ「あ、今何時だろ?......6時。」
メリノ「少し早いけど、二度寝の時間確保の為に出発しよーっと!」 - 50◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:29:00
メリノ「ふぁ~。ここはやっぱり落ち着くー。」
学校の屋上に設置された布団にダイブし、あられもない声を出す。
メリノ「蚊帳も張って砂対策は万全!いざ、二度寝のお時間!」
ホシノ「うへ、それならおじさんも混ぜて欲しいなー。」
メリノ「え!?ホシノ先輩!?」
ホシノ「メリノちゃんも疲れてるだろうと思って、癒やしてあげるついでに、枕になってくれないかな~って。」
メリノ「それ、後者が大半の理由ですよね?」
ホシノ「そんなことないよー?3日経ったとはいえ、心の傷はそう簡単には治らないでしょ?」
メリノ「あはは......それでは、お言葉に甘えようかなと思います。」
ホシノ「そうと決まれば、お邪魔するよー。」
ホシノ「うへ~、やっぱりメリノちゃんはあったかいなー。」
メリノ「そうですか?たしかに私は他の人より体温が高いですけど......。」
ホシノ「それに、この抱き心地が最高だよー。」
メリノ「それって褒めてますか?」
ホシノ「もちろん。」
メリノ「あはは......ホシノ先輩は相変わらずですね。」
ホシノ「......メリノちゃんは大丈夫?」
ホシノ「最近頑張ってるって聞いてるからねー。」
メリノ「私は、そんなに頑張ってはいませんよ?」
ホシノ「謙遜はいいよー。町の人から話は聞いてるよ?」
メリノ「何をですか?」
ホシノ「最近メリノちゃんが人助けを頑張ってるって。」
メリノ「......え?」
[第七話 傍観者]
終了 - 51◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:29:30
[第八話 虚像]
メリノ「えっと......多分、人違いだと思います。」
ホシノ「え?でも、メリノって子が不良の喧嘩を止めたり、武装集団を制圧して回ってるって聞いたよ?」
メリノ「武装集団を制圧!?私そこまで強くないですよ!?」
ホシノ「あれー?おっかしいな~?」
ホシノ「じゃあ、誰が......?」
アヤネ「やっぱりここに居ましたね。ホシノ先輩、メリノちゃん。」
メリノ「あ、アヤネ。」
ホシノ「アヤネちゃんだ~。どう?アヤネちゃんも一緒に寝る?」
アヤネ「寝ません!それより、会議が始まるので来てください。」
ホシノ「え~。もう少しだけ......。」
アヤネ「ダメですよ、ホシノ先輩。そう言っていつまでも寝るじゃないですか!」
ホシノ「うえ~、アヤネちゃんが怖いよー。メリノちゃん助けてー!」
メリノ「......。」
ホシノ「あれ?メリノちゃん?」
メリノ「え!?あ、考え事をしてました!」
アヤネ「メリノちゃんも会議があるので来てくださいね。」
メリノ「もうそんな時間!?はーい。」
ホシノ「メリノちゃんがあっち側に~!」
アヤネ「ホシノ先輩も早く来てくださいね。」
ホシノ「はいはーい。」
階段を降りて、部室に向かう。その道中......。
アヤネ「そういえば、メリノちゃん。無理していませんか?」
メリノ「どうして?」
アヤネ「いえ、メリノちゃんが人助けを頑張っていると聞いたので。」
メリノ「あ~その話か~。それ多分私じゃないよ。」
アヤネ「そうなんですか?」
メリノ「うん。だって私の戦いはわかるでしょ?」
アヤネ「ですが、メリノちゃんには地雷や罠があるのでできるとは思いますが......。」
メリノ「出来てもそんなことやってたらあっという間にお金が無くなっちゃうよ~。」 - 52◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:29:42
アヤネ「たしかにそうですね......。」
アヤネ「では、人助けをしているのはいったい......。」
メリノ「そこは、私も調べてみるね。」
アヤネ「では、お願いします。」
そんな他愛のない話をしながら部室へ向かう。
それにしても何で私の......いや、ただの同姓同名かな?
この後ノノミ先輩やシロコ先輩、セリカからも同じことを言われた。
......あれ?意外と広がってる?
アヤネ「では、定例会議を始めたいと思います。」
アヤネ「今日も先生同伴の元、話し合いたいと思います。」
アヤネ「今日の議題......の前に、報告があります。」
アヤネ「例の不審者......。「カメラマン」についてなのですが、あの日からぱたりと目撃情報が途絶えました。」
アヤネ「おそらくですが、メリノちゃんのそっくりさんと何か関係があるのではないかと......。」
セリカ「でも、確証はないのよね?」
アヤネ「はい。推測でしかありませんが、さすがに同時期に行方を眩ますのは、怪しすぎます。」
ノノミ「一体何が起こっているのでしょうか......?」
アヤネ「それは、わかりません。ですが、嫌な予感がします......。」
シロコ「嫌な予感って?」
アヤネ「それは......分かりません。ですが、なんとなくそう思います。」
一同「......。」
ホシノ「まあ、そこは要調査ってことでいいんじゃないかな?」
ホシノ「ここで考えても何も出てこないと思う。」
ホシノ「それだったら、一旦置いておいて、調査に集中した方がいいとおじさんは思うなー。」
アヤネ「そうですね......。では、「どう調査するか」を決めようと思います。」
アヤネ「何か意見はありませんか?」
シロコ「ん。」
アヤネ「はい、2年生の砂狼シロコさん。」
シロコ「尾行をする。」
シロコ「そうすれば、相手の拠点を把握できる。」
アヤネ「尾行、ですか。」 - 53◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:30:03
ホシノ「尾行って言っても、どうやって見つけるの?」
ホシノ「広いアビドス中をこの人数で探すのは厳しいんじゃないかな?」
アヤネ「それに、相手は追跡を撒く技術もあります。見つけたとしても尾行は難しいかと......。」
ホシノ「うーん......。あ、じゃあこれは?」
アヤネ「では、3年のホシノ生徒会長。」
ホシノ「アヤネちゃんのドローンでアビドス内での捜索を強めるとかは?」
アヤネ「それは......いいかもしれませんが、私の技術とシステム的に無理かと......。」
ノノミ「うーん......。先生は何かありますか?」
"残念ながら、何も思いつかないや。"
一同「......。」
"今は考えなくてもいいんじゃないかな。"
ノノミ「っと言いますと?」
"こういう時に考えてもいい案は思い浮かびずらいと思うんだ。"
"それなら、何か気分転換をした方がいいんじゃないかなって。"
アヤネ「そうですね。」
(ぐ~~)
メリノ「っ!」 - 54◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:30:16
シロコ「メリノ、お腹すいた?」
メリノ「うう......。今日の朝あまり食べていなくて......。」
セリカ「それじゃあ、お昼にしましょ。」
ホシノ「さんせーい!」
......。
[アビドス市街地]
セリカ「ってなんでうちなのよ!?」
ホシノ「え~、だってここのラーメンは美味しいんだもん。」
柴大将「はは、嬉しいこと言ってくれるねえ。」
ノノミ「まあまあセリカちゃん。チャーシュー食べますか?」
メリノ「やっぱりこのお店だよね~。」
シロコ「ん、メリノ。口にノリ付いてる。」
メリノ「え?ありがとうございます!シロコ先輩。」
やっぱりこの店に来ると楽しい。
セリカが騒いで、ホシノ先輩がからかって、シロコ先輩は静かに食べて、ノノミ先輩とアヤネが仲裁に入る。
この店の食事は美味しいし、とても楽しい。
......まあ、この後に案を出すことはできずに解散になっちゃったんだけど。
それにしても、市街地を歩くだけで結構視線が集まってくる......。
あの噂どれだけ広まっているのかな?
[第八話 虚像]
終了 - 55◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:30:41
[第九話 身勝手な願望]
家につき、一息つく。
メリノ「あ~、大変だった......。」
メリノ「いつも行く商店街にもあんなに広まってるなんて......。」
(ガサッ)
メリノ「こんなにおまけを貰っても食べきれないよ......。」
商店街に足を運んだ私はいつも通り買い物をしていたのだが、あの噂のせいかおかげか、私は英雄扱いだ。
それで、お礼だといってたくさんの人がおまけを渡してきた。
最初は断っていたのだが、押し切られて、そこから雪崩のように貰ってしまった。
メリノ「このままじゃダメだ!みんなの気持ちに私が答えないと!」
メリノ「明日は......学校は自由登校日かー。」
メリノ「だったら、街の見回りをしよっと。」
(グラッ)
メリノ「おっとと......。今日は疲れてるみたいだし、ご飯とお風呂終わったら寝ようかな。」
お風呂とご飯を終え、寝る支度をした私はベットにダイブする。
疲れが溜まっていたのか、すぐに睡魔が私の意識を落としていった。
私は気が付くと、砂漠に居た。
......昨日目が覚めた場所と同じだ。
メリノ「あれ?またここ?」
メリノ「うーん......。とりあえず歩こうかな。」
(ザッザッザッザッ)
砂の上を歩いてしばらく経つ。かなり歩いたのに、果てが見えてこない。
建物も一つも見当たらず、何もない砂漠が広がって......。
メリノ「あれ?ここって......。」
気が付くと私はとある場所に来ていた。
それは、ホシノ先輩が2度目の暴走を起こした日に電車に乗った場所。
なのだが......。 - 56◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:32:38
メリノ「ここって駅がなかったっけ?」
駅がない。ついでに、線路も見当たらない。
メリノ「砂に埋もれちゃったのかな?」
砂漠は常に砂が吹く場所。そんな場所なら、線路が砂で埋まることもおかしくはないが、
あの日から1年も経っていないどころか、半年もたっていない。
そんな早く線路が埋まるだろうか?
メリノ「怪しい......でも、私が考えても仕方ないか。」
メリノ「でも......もう少し見てみようかな。」
そんなこんなで、好奇心の赴くままに探検し、私はまた目が覚めろと念じる。
無事に夢から出ることは出来たみたいだ。
ベットから身を起こし、時計を確認する。
メリノ「うえ!?もう11時!?」
メリノ「あちゃ~ちょっと寝すぎちゃった......。」
メリノ「今日は朝から見回りに行こうかと思ってたんだけどな~。」
メリノ「......ん?ってモモトークが結構来てる......。」
メリノ「えーっと......[すみません。今起きました!]っと。」
メリノ「結構心配してる......。まあ、一回誘拐されてるから仕方ないかー。」
メリノ「じゃあ、準備して出発しよ~っと!」
(カラカラカラカラ......)
心地よい風を浴びながら街へ向かう。
サイクリングはこういう時に気分転換になる。
メリノ「って、あれは......先生?」
道を歩く先生を見つけ、近寄って声をかける。
メリノ「おはようございます!先生。」
"おはよう、メリノ。"
メリノ「先生、何をしているんですか?」
"食べ物を買いに行ってたんだ。"
メリノ「そうですか!」
"メリノは何をしてたの?"
メリノ「私は今から街の見回りです!」 - 57◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:32:49
メリノ「最近あの噂のせいかおかげか商店街の人から沢山おまけを貰っちゃいまして......。」
メリノ「それなら、みんなの気持ちに応えたいなって思ったんです!」
"そっか。メリノは偉いね。"
メリノ「え、そうですか?」
"うん。"
"メリノは、みんなの為に頑張っているんだ。"
"それは、とてもすごいことだよ。"
メリノ「えへへ、ありがとうございます。」
"でも、無理はしないでね。"
メリノ「はい!」
メリノ「では先生!また!」
"うん。頑張ってね。"
意外な出会いもあったが、その出会いで私のやる気はかなり上がった。
メリノ「よーし!頑張るぞー!」
街に着いた私は見回りをしている。
やっぱり、最近治安が悪くなっているせいで、所々喧嘩が起こっている。
そこに私が仲裁に入って何とか「説得」する。
そんなことを繰り返している内に、気付けば夕方が近い。
メリノ「もう爆弾のストックもないし、今日のところは帰ろうかな。」
メリノ「今日はちゃんとみんなの気持ちに応えてるし、いい気持で寝れそうだな~。」
呑気なことを考え、私は自転車を漕ぎ家へ帰る。
私は過去から学ばなかった。
喧嘩を起こすやつらがどんな手段に出るのか分からないことに。
......。 - 58◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:33:00
???「いい調子です。クヌムさん。」
クヌム「そう。」
???「これで、メリノさんは英雄になれました。あなたが、メリノさんを「演じて」くれたおかげです。」
クヌム「で?こっからどうするの?」
???「いえ、これ以上我々は手を出しません。」
???「いずれ......いえ、明日にでも、事は起こるでしょう。」
???「それまでは、物語の流れに沿います。」
クヌム「......。」
???「しかし、あそこまで達しているとは思いませんでした。」
???「私を守護者と間違えるとは......。」
???「少し、彼女には強かったですかね?」
[第九話 身勝手な願望]
終了 - 59◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:33:24
[第十話 崩壊]
帰宅した私はベットに横になる。
メリノ「ちょっと頑張りすぎたかな?」
メリノ「眠い......でも、ご飯食べないと......。」
重い体を動かし、キッチンに立つ。
いつもやっちる動作なのに、体がいつもより重い。
メリノ「っ!危ない危ない。危うく手を切るところだった......。」
ぼーっとした頭で刃物を持つのは危険だ。
今日は、レンジだけで出来るものにしておこう。
メリノ「600Wの8分で......。よし!」
メリノ「待てる間どうしようかな?」
メリノ「うーん......。」
メリノ「......。」
メリノ「(トサッ)......。」
(チーン) - 60◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:33:53
......。
翌日。いつもの会議に出席するため、私は対策委員会の部屋に来ていた。
......だが。
セリカ「まだ、連絡つかないの!?もう1時間は経つわよ!?」
アヤネ「それが......電話をしても、つながらないんです。」
ノノミ「また誘拐されてしまったのでしょうか?」
シロコ「......あ、私。メリノの家の合鍵がある。」
シロコ「みんなで行こう。」
ホシノ「メリノちゃんとシロコちゃんそんなに仲良かったんだねー。」
アヤネ「行ってみましょう!もしかしたら、家にいるかもしれません!」
セリカ「でも、メリノちゃんの家ってシロコ先輩の家の近くでしょ!?だったら遠いいんじゃ......。」
アヤネ「いえ、ヘリで行きます!」
セリカ「ヘリ!?でも、それだったらすぐ行けそうね。」
アヤネ「では、皆さん。乗ってください!」
(カチャカチャ)(カチャン)
シロコ「ん、開いた。」
ノノミ「入りましょう。」
扉を開けると、特に荒らされたような跡もなく、綺麗さを保ったままだった。
アヤネ「め、メリノちゃん?」
......。 - 61◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:34:16
ホシノ「返事、ないね。」
部屋に入り、リビングに入ると、この時間になってもカーテンがかかっており、部屋は暗かった。
しかし、そんなことはみんなの目には入らなかった。
ホシノ「め、メリノちゃん!?」
メリノが床に居た。
アヤネ「大丈夫ですか!?メリノちゃん!」
メリノ「ZZZzzzzz......。」
セリカ「ね、寝てるだけ?」
シロコ「メリノ......。」
"えっと、とりあえず無事そうかな?"
アヤネ+ホシノ「......。」
アヤネ「メリノちゃん!起きてください!」
アヤネが声を張り上げる。
しかし、メリノは起きなかった。
ホシノ「メリノちゃ~ん。そろそろ起きないとおじさん怒っちゃうよ~?」
メリノ「ZZZzzzzz......。」
ノノミ「起きませんね......。」
シロコ「メリノ、寝すぎ。」
"とりあえず、メリノは無事だし。"
"学校に連れてく?"
アヤネ「そうですね。全然起きませんし、お説教は起きてからにします。」
その後メリノをヘリに乗せて学校へ戻る。
その間もメリノはずっと寝ていた。
この騒音の中で......?
学校につき、メリノちゃんを起こす。
ノノミ「メリノちゃん?起きてください!」
シロコ「メリノ、起きて。」
だが、メリノは全然起きない。
セリカ「ねえ、流石に寝すぎじゃない?」
アヤネ「そうですね......一応、病院に連れていきますか?」 - 62◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:34:26
ホシノ「そうだね......一応、連れていこうか。」
病院へ連れていき、検査をしてもらう。だが......。
医者「検査の結果ですが、異常は見られませんでした。」
医者「こちらが、検査の結果です。」
そう言って医者は紙を渡してくる。
様々な数値が書いてあるが、ほぼ全て平均値だ。
......肥満には目をつむっておこう。
医者「もしかすると。身体の異常ではなく、精神の異常かもしれません。」
医者「なにか、最近異常はありませんでしたか?」
そう聞かれ、みんなが考え込む。
シロコ「そういえば、最近メリノは眠れていないかも。」
セリカ「え?メリノちゃんが寝れてない?どういうこと?」
シロコ「私とメリノの部屋はお隣なんだけど、最近メリノの部屋の電気が遅くまで点いてることが多い。」
アヤネ「たしかに、最近会議中の居眠りが多いですね......。」
ホシノ「......。」
医者「となると......不眠症の可能性がありますね。」
医者「ですが、まだわかりません。私としては、入院をお勧めいたしますが、どういたしますか?」
ノノミ「では、お願いしてもいいですか?」
医者「分かりました。お任せください。」
その後、入院の手続きをして病院を後にする。
メリノは今どんな状態なのか分からないが、無事を祈るしか私たちには出来なかった。
[第十話 崩壊]
終了 - 63◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:34:39
[第十一話 新月]
気が付くと、アビドス砂漠に居た。
もはや私は何もしゃべってはいなかった。
だって、同じ景色がずっと続いているんだもん。喋ることももうないよ。
メリノ「いつまで歩けばいいんだろ?」
......。
病院から学校へ戻る途中。
アヤネ「っ!アビドス市街地にて爆破テロが発生しました!」
ホシノ「アヤネちゃん、相手の数は?」
アヤネ「それが......一人です!」
セリカ「一人!?爆破テロを!?」
ノノミ「急いで向かいましょう!」
アヤネ「先生!指揮をお願いできますか!?」
"もちろん!"
シロコ「それじゃあ、行こう。」
急いで市街地へ向かうと、悲惨な光景が広がっていた。
ビルは半壊し、道路には爆破跡が多数。車もかなりの数燃えている。
ノノミ「これは......。」
セリカ「こんなにめちゃくちゃにして!許さないんだから!」
シロコ「アヤネ。敵の位置は?」
アヤネ:ここより南西の方角に居ます!
ホシノ「りょうかーい。」
瓦礫の山と化した市街地を進む。辺りにはパニックになって必死に逃げている人が居る。
その流れに逆らいながら、犯人のいる場所へと向かう。
辿り着いた場所は瓦礫の山。7メートルは積みあがっている。
その頂上に居たのは......。
メリノ*「......ん?」
セリカ「め、メリノちゃん!?」
ノノミ「でも、メリノちゃんは入院しているはずじゃ......。まさか、」
シロコ「もう一人の、メリノ。」 - 64◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:34:53
メリノ*「もう来たんだ、早かったね。」
メリノ*「もっと暴れたかったんだけど。」
そう言って、もう一人のメリノは銃を一丁投げる。
それは、市販でよく売られている銃で、丈夫で長持ち故に多くの人が愛用している銃。
違う点と言えば、カラーリングと、ステッカーが貼られているくらいだった。
ホシノ「こんなことして......(グッ)どうしたの?おじさんに話してごらん?」
セリカ「許さないわ!街をこんなにめちゃくちゃにして!絶対に!」
メリノ*「そんなに怒らないでよセリカ。柴大将の屋台は無事だよ?」
メリノ*「大将はどうかは知らないけど。」
セリカ「この......。」
ノノミ「もう!私ももう我慢の限界です!悪い子にはお仕置きですよ!」
シロコ「許さない。」
ホシノ「これは少しお灸をすえなきゃねー。」
メリノ*「そうだ......そうやって嫌って......(小声)」
メリノ*「じゃあ......来てみなよ!」 - 65◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:35:04
ー戦闘開始ー
1ターン目
メリノ*の体力
??
トラップの数:dice1d10=8 (8)
対策委員会の体力
ホシノ:90
ノノミ:60
シロコ:75
セリカ:65
指揮ボーナス
全員の攻撃力上昇
メリノ*陣営の攻撃
メリノ*dice1d100=76 (76) [攻撃68%]
地雷dice1d100=40 (40) [攻撃150%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=47 55 (102) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=74 (74) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=68 (68) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=97 (97) [攻撃50%]
- 66◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:35:14
メリノ*陣営の攻撃
地雷:dice7d100=52 21 56 58 13 59 83 (342) [攻撃150%](残りの分)
地雷:dice8d60=40 43 17 31 28 34 37 20 (250) [対象:dice8d4=3 2 3 1 4 3 4 2 (22) ]
対策委員会の攻撃
dice2d40=40 36 (76) [対象:メリノ*]
- 67◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:35:25
2ターン目
メリノ*の体力
??→??
トラップの数:0
対策委員会の体力
ホシノ:90→79
ノノミ:60→0
シロコ:75→0
セリカ:65→0
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=4 (4) [攻撃68%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=40 98 (138) [防御90%/攻撃90%]
アヤネ dice1d100=(自動成功) [支援特急便]
メリノ*陣営の攻撃
dice1d40=1 (1) [対象:ホシノ]
支援特急便の回復
dice1d40=29 (29) [対象:ホシノ]
- 68◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:35:37
3ターン目
メリノ*の体力
??
トラップの数:0
対策委員会の体力
ホシノ:79→90
ノノミ:0
シロコ:0
セリカ:0
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=(自動成功) [邪魔]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=37 51 (88) [防御90%/攻撃90%]
対策委員会の攻撃
dice1d40=36 (36) [対象:メリノ*]
- 69◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:35:52
4ターン目
メリノ*の体力
??→??
トラップの数:0
対策委員会の体力
ホシノ:90
ノノミ:0
シロコ:0
セリカ:0
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=10 (10) [攻撃68%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=32 60 (92) [防御90%/攻撃90%]
メリノ*陣営の攻撃
dice1d60=10 (10) [対象:ホシノ](EX:残り3)
対策委員会の攻撃
dice1d40=17 (17) [対象:メリノ*]
- 70◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:36:04
5ターン目
メリノ*の体力
??
トラップの数:0
対策委員会の体力(前線組だけ)
ホシノ:90
ノノミ:0
シロコ:0
セリカ:0
メリノ*陣営の攻撃
dice1d100=31 (31) [攻撃68%]
対策委員会の攻撃
ホシノ dice1d100=(自動成功) [戦術的制圧]
メリノ*陣営の攻撃
dice1d60=40 (40) [対象:ホシノ](EX:残り2)
対策委員会の攻撃
dice3d40=3 10 37 (50) [対象:メリノ*](装甲10付与)
- 71◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:36:18
メリノ*「はあ......はあ......」
ホシノ「降参して、悪いようにはしないから。」
メリノ*「ま、まだ。戦える。」
???「それは、私が来ても?」
メリノ*「っ!?」
アヤネ「し、シロコ先輩!来てくれたんですね!」
シロコ*「流石に心配になってきたけど......。」
シロコ*「メリノ。なんでこんなことしたの?」
メリノ*「......。(スッ)」
(ボフンッ!)
ホシノ「うえ!?また煙幕!?」
シロコ*「逃がさない。(ダンッ!)」
ホシノ「当たってない......かな?」
シロコ*「ん、多分逃げられた。」
ホシノ「そっか~」
シロコ*「それより、みんなを手当てしよう。」
シロコ*「アヤネ、救援頼める?」
アヤネ「お任せください!」
倒れた三人の手当てをして、学校まで運んだ。夕方近くにみんな目を覚まし、事の顛末を伝える。
セリカ「次にあったら絶対捕まえてやるんだから!」
......。
住民「なあ......今のって......」
住民「メリノちゃんだよな......?」
住民「いや、メリノちゃんがあんなことをするわけ......。」
住民「でも、あの特徴的な角は......。」
住民「どういうことだ......?」
住民「メリノちゃんは......優しい子じゃなかったのか......?」
[第十一話 新月]
終了 - 72◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:36:35
[第十二話 三日月]
メリノ「うっ......ん......。」
目が覚めると、見知らぬ天井。
泥の中から上がったように頭が重く、うまく思考を回せない。
外はまだ明るく、時計を見ると15時ほどだった。
メリノ「ここ、どこだろ?」
メリノ「消毒の匂い......病院?」
メリノ「とりあえず、スマホは......(ガサゴソ)」
メリノ「えっと......通知が結構来てる。」
メリノ「「今起きました。病院に居ます。」っと。」
(ポスッ)
メリノ「ふー......そういえば、なんで病院に居るんだろ?」
昨日は普通に寝て、それから......ダメだ。頭が回らない。
メリノ「眠い......さっきまで寝てたのに......。」
最近はいつもそうだ。寝ても寝てもなぜか寝た気がしない。
メリノ「とりあえず......モモッターでも見ようかな?」
こういう時は気分転換が大事。
そう思ってモモッターでアビドスタグを調べる。
メリノ「......え?」
(コンコン)
アヤネ「メリノちゃん。入りますよ。」
(ガラガラガラガラ)
(ヒュオー.......)
アヤネ「あれ?メリノちゃん?」
シロコ「どうしたの?アヤネ?」
アヤネ「め、」
アヤネ「メリノちゃんが居ません!」
一同「!?」 - 73◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:36:51
ノノミ「い、いないってどういうことですか!?」
セリカ「もしかして、また誘拐!?」
シロコ「それは......。」
シロコ*「それは、ないと思う。」
シロコ*「こんなとこで誘拐なんてあったらもっと大騒ぎになってる。」
セリカ「じゃ、じゃあ......一体どこに行ったのよ!」
シロコ*「分からない。」
セリカ「そ、そうだ!先生!また、メリノちゃんの位置を教えて!また助けに......。」
(ビービービービー)
アヤネ「皆さん!現在アビドス砂漠にてビナーが出現しました!」
シロコ「また?」
ノノミ「こんなタイミングで......。」
ホシノ「......。」
"みんなはメリノのところに行ってあげて。"
アヤネ「え!?でも、ビナーは......。」
"私が何とかしてみせるよ。"
"[大人のカードを取り出す]"
シロコ*「......先生。本気?それを使い過ぎたら......。」
"シロコ。"
"私は私がどうなろうとも、生徒を助けるよ。"
"それが、先生としての義務だから。"
シロコ*「そうだね。先生はそういう人だった。」
シロコ*「でも、無理はしないでね。」
アヤネ「先生。ビナーの撃退。お任せしてもいいですか?」
"もちろん。"
"じゃあ、行ってくるね。"
ホシノ「気を付けてねー、先生。」
ホシノ「さてと......先生があんなに頑張っているんだし、私たちも頑張らないとだよー?」
シロコ「もちろん。」
セリカ「そうね。ここまでしてくれたんだもの!必ず見つけるわよ!」 - 74◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:37:33
ノノミ「そうですね!」
シロコ*「先生の頑張りは無駄にしない。」
......。
夕日に照らされる街を走る。足を止めたら撃たれる。
病院を抜け出して、私はこの街から逃げるように走っていた。
足を止めようと考えると、"あの言葉"がよぎり、足を動かす。
メリノ「はあ、はあ、ゲホッ.......はあ、はあ......」
なんでこうなったのか全く分からない。
メリノ「流石に......休まないと......。」
見つかったら撃たれる。
私が何をしたというんだ。何もわからない。だが、みんなが私を恨んでいる。
モモッターで見つけたみんなの恨み言。それが頭の中から抜けていかない。
「みんながあなたを恨んでいます。」
逃げなきゃ......逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ。
(ドスッ)
メリノ「わっぷ!?」
チンピラ「あ?」
チンピラ「いってえなあ、どこ見て......。」
メリノ「えっと......。」
チンピラ「お前、メリノだろ?あの爆発を起こしたよお。」
メリノ「ち、ちがま......。」
チンピラ「嘘ついてんじゃねえよ!お前のせいで仲間が傷ついたんだよ!どうしてくれんだ!?」
メリノ「え、あ......。」
チンピラ「ちゃんと誠心誠意謝れや!(ドゴッ)」
メリノ「あが!?」
チンピラ「あんなの起こしやがってよお!(ドゴッ)気に入ってた店も行けねえんだよ!(ドゴッ)おら!なんか言ってみろや!!」
メリノ「ご、ごめんなさい......。」
チンピラ「声が小せえ!」
メリノ「ごめんなさい!うう、許して......ください......。」
チンピラ「反省の色が見えないな。」 - 75◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:37:46
メリノ「ごめんなさい!許してください!お願いします!!」
チンピラ「こいつ大通りに持ってこうぜ。」
チンピラ「お、いいなそれ。こっちこい!」
メリノ「い、いや!やめて!髪引っ張らないで!」
髪を引っ張られ、日のあたる場所に引きずり出される。
チンピラ「おーい!みなさーん。ここにあのテロ犯が居ますよー!」
メリノ「!?ま、待って!それだけは!!」
住民「あれが......あのテロ事件の犯人......。」
住民「ゆるせねえ!この街から出ていけ!」
「聞こえますか?これがあの場所に籠っていたあなたへの怨念です。」
メリノ「ち、ちが......私じゃ......」
???「メリノ......ちゃん?」
メリノ「あ、商店街の.......。」
商店街のおばちゃん「あんた!何をしてるんだい!」
メリノ「......え?」
商店街のおばちゃん「娘みたいに思っていたに......そんな子だったんだね......!」
メリノ「ち、違います!私じゃないんです!」
商店街のおばちゃん「自分のやったことも認めないなんて......あんたのせいで私の店は!店......は!」
商店街のみんな「そうだ!あの事件で建物がつぶれたんだぞ!」
「さあ、受け止めなさい。それがあなたの「罪」なのです。」
メリノ「......。」
石が飛んでくる。角に、髪に、体に、言葉の鉛弾と一緒に心を奪っていく。
私は、みんなの為に動こうとしたのに......なんで。
なんでこうなったの?
[第十二話 三日月]
終了 - 76◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:38:03
[第十三話 上弦]
???「いい感じですね......もうそろそろ堕ちる頃合いでしょう。」
???「ですが、まだ一押し足りないようです。」
???「仕掛けをしましょう。それで、完全に堕ちるはず。」
???「あの不完全体と......アヌビスと同じ末路を......それこそがこのドラマのエピソードゼロ。」
???「私は今大いに期待していますよ、メリノさん。」
......。
あれからどのくらい経っただろう。私は今、アビドス砂漠に居る。
みんなから痛めつけられ、心無いことを言われて、銃も持ち物もなく放置された。
メリノ「なんだか、懐かしいな......。」
メリノ「あの時も、こんな感じだったっけ?」
私がまだ中学生だったころ。不良の喧嘩に巻き込まれ、砂漠に逃げたことがあった。その時もこうして砂漠に寝ていた。
メリノ「あの時は、嬉しかったな。」
メリノ「ホシノ先輩が助けてくれて、食べ物をくれて......暖かかった。」
メリノ「うう......助けて、ホシノ先輩。」
(ヒュオー)
メリノ「うっ......寝よう。こういう時は寝るのが一番だから......。」
メリノ「痛い。痛い痛い痛い痛い。」
......。
私たちは一旦学校に戻った後、メリノちゃんを探しにアビドス住宅街に来ていた。
ホシノ「メリノちゃーん!」
ノノミ「どこですか?」
セリカ「全然いないわね......。」
シロコ「アヤネ、どう?」
アヤネ:住宅街にかなりのドローンを飛ばしましたが、発見できません。
アヤネ:もしかしたら、住宅街ではなく、市街地かもしれません。
シロコ「ん、わかった。」
ホシノ「みんなー、移動するよー。」
セリカ「わかったわ。」
ノノミ「分かりました!」 - 77◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:38:21
[アビドス市街地]
シロコ「着いた、けど。」
シロコ「この人数で探すのは多分時間がかかる。」
ノノミ「そうですね......あ、なら聞き込みはどうですか?」
ノノミ「こういう時の鉄板です!」
ホシノ「まあ、それしかなさそうだよねー。」
セリカ「じゃあ、早速聞いてくるわ!」
セリカ「ちょっといですか?ここら辺で巻き角の子を見なかったですか?」
住民「巻き角......もしかして、メリノって子かい?」
一同「っ!」
セリカ「どこにいるかわかりますか!?」
住民「さっきあっちで見つかったって聞いたよ。」
セリカ「ありがとうございます!」
ノノミ「早速結果が出ましたね!」
シロコ「セリカ、ナイス。」
ホシノ「これはお手柄だねー。」
ノノミ「では、早速向かいましょう!」
(タッタッタッタッタッタッ)
ノノミ「この辺、でしょうか?」
アヤネ:おそらくこの辺りです。ドローンでくまなく捜索しますね。
セリカ「ありがと、アヤネちゃん。」
シロコ「それじゃあ、この辺をくまなく......」
不良「それにしても、あいつムカつくよな!」
シロコ「......?」
不良「せっかく行こうと思ってたのにテロ何か起こしやがって!」
不良「でも、あいつの顔見た?めちゃくちゃ面白かったよな!」
セリカ「シロコ先輩?どうしたの?」
不良「あいつの泣き顔見て元気出たな。よし!じゃあゲーセン行くか!」
不良「そうだな。あんな"巻き角"のことなんか忘れてゲーセン行くか!」
シロコ「っ!」 - 78◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:38:40
シロコ「......。」
セリカ「し、シロコ先輩?」
シロコ「見つけた。」
セリカ「もしかして、メリノちゃん見つけたの!?」
シロコ「見つかってない、けど。」
シロコ「メリノの居場所を知っていそうな人。」
シロコ「ちょっと行ってくる。(ダッ)」
セリカ「ちょ、シロコ先輩!?」
ノノミ「シロコちゃん!?どこに行くんですか!?」
ホシノ「お、何か見つけたのかな?おじさんも行くよー。」
シロコ「少しいい?」
不良「あ?何?」
シロコ「巻き角の子はどこ?」
不良「あー何?あんたもメリノに恨みある感じ?」
シロコ「ちが......。」
不良「残念だったね。それならもうとっくに公開処刑は終わってるよ。」
シロコ「公開処刑?」
不良「いやー、残念だったな、あんた。せっかくあいつの苦しむ顔が見れなかったなんて。」
シロコ「......。」
ホシノ「うへ?追いついたよー。シロコちゃ......。」
不良「でも、あんたもやりたいならアビドス砂漠に行きな。」
シロコ「アビドス砂漠に居るの?」
不良「だって、そこに捨ててきたし。」
シロコ「......。」
(ダダダダン!)
不良「がっ!?」不良「うっ」
(バタッ)
シロコ「......。(カチャ)」
ホシノ「シロコちゃん、それ以上はダメだよ。」
シロコ「......ん、分かってる。」 - 79◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:38:50
シロコ「ホシノ先輩、メリノはアビドス砂漠にいるみたい。」
ホシノ「分かったよー。じゃあみんなに伝えてくるね。」
[第十三話 上弦]
終了 - 80◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:39:05
[第十四話 十三夜]
私は、学校の体育館に居る。
目の前には、対策委員会のみんなと、商店街のみんな。市街地の人達。あの不良が居た。
アヤネ「メリノ。あなたは、許されないことをしました。それについてはどう思ってますか?」
メリノ「......。」
セリカ「メリノ!あなたのせいで、柴大将は大けがを負ったのよ!?」
シロコ「メリノ。私は、許さないから。」
ノノミ「悪い子にはお仕置きです!」
メリノ「......。」
ホシノ「メリノちゃん......。」
ホシノ「もうメリノちゃんは、おじさんの後輩じゃない。」
ホシノ「ただの犯罪者だよ。」
この夢は何なんだろう。私は、アビドス砂漠に居たはずで、みんなはこんな人じゃない。
全くのでたらめの夢。なのに、なんでこんなに悲しくなるんだろう。
もしかして、これが正夢ってやつなのかな?
ってことは、私はみんなにも嫌われたのかな?
「そうです。誰もがあなたを恨んでいます。」
じゃあ、私はこのまま終わりたいな......みんなにも会いたくないな......。
......。
今私は砂漠を走っている。
ホシノ「メリノちゃーん!どこにいるのー?」
ホシノ「うへ~こんな装備で砂漠は暑いよ~。」
ホシノ「でも、そんなこと言ってる場合じゃないよねー。」
ホシノ「それにしても、いったいどこに居るんだろ?」
???「なら、教えようか?」
ホシノ「うへ?」
メリノ*「場所、教えようか?」
ホシノ「そうしてくれると嬉しいけどねー。」
ホシノ「でも、いいの?君は......」
メリノ*「信じないならいいけど。」 - 81◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:39:21
ホシノ「だったら、お願いしようかな?」
メリノ*「......あっち。」
ホシノ「そっか。ありがとねー。」
メリノ*「待って。」
メリノ*「これを持ってって。」
ホシノ「これは?」
メリノ*「お守り。」
ホシノ「......。それじゃあありがたく貰うねー。」
(ザッザッザッザッ)
メリノ*「......ごめんなさい。」
......。
目が覚めると、もう空はオレンジ色に輝いていた。
メリノ「......。」
メリノ「寒いな......。」
メリノ「......あの夢が本当なら。」
メリノ「もうみんなとは会えないんだ......。」
メリノ「もうみんなとは話せないんだ......。」
メリノ「なんで......こう、なったの?」
メリノ「私は......私はただ、みんなを助けようと......。」
メリノ「それが......ダメだったの?」
メリノ「私は人を助けられないの?」
メリノ「これじゃあ......人を助けるなんて学校に入ったのに......。」 - 82◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:39:34
メリノ「今までの頑張りは何だったんだろ?」
メリノ「人を助けようとして、人から石を、銃を向けられて......。」
メリノ「これじゃあ......私、悪い人だな......。」
メリノ「何が悪かったの?」
メリノ「みんなを助けようとしたこと?」
メリノ「みんなから褒めてもらえたこと?」
メリノ「みんなを助けようと学校に入学したこと?」
メリノ「あの時に助けてもらったこと?」
「何を言っているのですか?あなたの全てです。」
メリノ「私が、全部悪いの?」
メリノ「そっか。私が全部悪いんだ。」
メリノ「私は悪人になるために生まれたんだ。」
メリノ「だったら......」
メリノ「私が消えたら、みんな幸せになるかな?」
メリノ「私が居なくなれば......。」
メリノ「私さえいなければ。」
メリノ「そっか、なら。」
メリノ「このまま消えちゃおう。」
???「そうです。その苦しみをもっと受け入れるのです。」
???「そうすれば、あなたは私の作品の顔になれるのです。」
???「さあ、舞台は整いました。」
???「色彩よ......ここにあなたを求める者が居ますよ。」
???「さあ!私に最高のドラマを取らせてください!」
???「......。」
???「ふむ......全然現れませんね......。」
???「おかしいですね......。」
???「あの不完全体と同じくらいの苦しみは与えているはずですが......。」
???「仕方ありません。もう一押しとしましょうか。」
"やっと見つけた。"
???「おや、守護者......いえ、シャーレの先生。」 - 83◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:39:45
???「どうも、初めまして。」
ダイレクター「カメラマンことダイレクターと申します」
ダイレクター「あなたに出会えて光栄です。」
ダイレクター「ですが、こちらには来ないでいただきたい......。」
ダイレクター「あなたの手は、常に生徒に伸ばされているべきです。」
ダイレクター「私のことは気にせず、あちらに行かれたらどうでしょう?」
"その心配はないよ。"
ダイレクター「その心は?」
"だって......。"
"ホシノが向かっているからね。"
[第十四話 十三夜]
終了 - 84◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:39:56
[第十五話 満ちぬ月]
(パチッパチッ)
何かが弾ける音がする。心地いい音の元を見ると、火がくべられている。
メリノ「(ごそごそ)......?温かい......。」
メリノ「なんでこんなとこに火が......?」
ホシノ「あ、メリノちゃん起きた?」
メリノ「え、あ......ホシノ、先輩。」
ホシノ「元気......そうではないね。」
[ホシノ「もうメリノちゃんは、おじさんの後輩じゃない。」]
メリノ「ほ、ホシノ先輩!!」
メリノ「私は取り返しのつかないことをしました!」
メリノ「私は罪を償うために矯正局に行きます!」
メリノ「みんなからの罵倒も嘲笑も全部受けます!」
ホシノ「......。」
メリノ「だ、だから......ホシノ先輩の......。」
メリノ「ホシノ先輩の後輩でいさせてください......。(ぽろぽろ)」
ホシノ「ケガの具合はどう?あの時よりかはうまくなったと思うんだけど。」
メリノ「へ?えっと、大丈夫です......。」
ホシノ「そっか、よかった。」
ホシノ「後輩が痛がっているのは見たくないからね。」
メリノ「え?ほ、ホシノ先輩......。」
ホシノ「メリノちゃんは取り返しのつかないことをしたって言ったけど、本当にメリノちゃんがやったの?」
ホシノ「メリノちゃん、本当のことを言って。それとも、本当にメリノちゃんがやったの?」
メリノ「私......私は。」
メリノ「私はやってません!私はテロなんてしてないんです!」
メリノ「でも、みんなが責めるんです!みんなが言うんです!」
メリノ「本当は私じゃないのに!私はそんなこと......してないのに!!」
ホシノ「そっか、そうだね。おじさんもメリノちゃんの味方だから。」
ホシノ「辛かったよね、大丈夫だよ。おじさん達はメリノちゃんの味方だから。」
ホシノ「だからね。いっぱい泣いてもいいんだよ。」 - 85◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:40:15
メリノ「うっ......うぅ......。」
メリノ「うわああああああーーん!!!」
メリノ「ホシノ先輩!私、わたしい......。」
ホシノ「よしよし......大丈夫だよ。」
ホシノ「おじさん達はメリノちゃんの側にいるからね。」
ダイレクター「おや?どうして私の影響が......これでは苦しみが癒されてしまう......。」
"生徒の人生は人が作るものじゃない。"
"生徒自身が考え、行動し、積み上げていくものだ。"
"これ以上、生徒の人生を壊そうとするなら......。"
"[大人のカードを取り出す。]"
ダイレクター「......。先生、それを取り出す意味を理解していますか?」
ダイレクター「私は自分の芸術を追及しているだけです!」
ダイレクター「なぜ、私を敵だと認識するのですか!?」
"黙れ。" - 86◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:40:26
ダイレクター「っ!もういいです。あなたは最重要人物でしたが、私の作品のためです。」
ダイレクター「私の言うことを聞いていただきます。」
メリノ*「大人しくしろ。」
ダイレクター「な!?」
メリノ*「あんたはやりすぎた。」
ダイレクター「なぜ私を裏切るような真似を......!契約は忘れていませんよね!?」
メリノ*「私の記憶を取り戻す......だったっけ?」
メリノ*「それなら、もういいよ。」
ダイレクター「なぜです?あなたはあんなにも欲していたではないですか。」
メリノ*「このままいったら、記憶を戻す前に私のヘイローが壊れるそうじゃない。」
メリノ*「そんなのに付き合う理由はないよ。」
ダイレクター「なぜそれを......?」
メリノ*「薄々、あんたは怪しいと思っていたんだ。」
メリノ*「でも、確証がなかったからね。」
"そこで私が説得した。"
メリノ*「先生はあんたよりずっと信頼できる。それに、あなたの側は居心地が悪い。」
[第十五話 満ちぬ月]
終了 - 87◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:40:41
[第十六話 不完全の作品]
メリノ*「大人しくしろ。あんたの撮影はもう終わりだ。」
ダイレクター「......。」
ダイレクター「仕方ありません。予定が早まっただけですが......。」
......。
メリノ「......。」
ホシノ「どう?メリノちゃん。落ち着いた?」
メリノ「はい、ありがとうございます。」
ホシノ「こうしておじさんに泣きついてきたのは、あの時以来だねー。」
メリノ「い、言わないでください!恥ずかしいですから......。」
セリカ「あ!やっと見つけた!」
ノノミ「シロコちゃーん!こっちに居ましたよー!」
メリノ「み、みんな......。」
セリカ「ここに居たのね!メリノ!探したんだから!」
メリノ「ご、ごめん......なさい。」
ノノミ「心配したんですよ?」
シロコ「無事ならよかった。」
アヤネ:全くです。どうして病院から脱走したんですか?
メリノ「ごめん。ごめん......。(ぽろぽろ)」
メリノ「怖かったの......。」
アヤネ:怖い......?
メリノ「モモッターで......病院を襲撃するって見ちゃって......。」
メリノ「テロ事件の犯人......メリノがそこにいるって......。」
メリノ「それで......怖かったの!」
セリカ「な、何よそれ!」
セリカ「大体!テロを起こしたのはメリノのそっくりさんの方でしょ!?」
セリカ「なんでメリノちゃんが......!」
シロコ「誰かがメリノに罪をなすりつけようとしている?」
アヤネ:それしか考えられませんね......。
アヤネ:少し調べてみましたがすぐにこんなのが出てきました。 - 88◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:40:58
「今日のお昼ごろにテロを起こした犯人。メリノというらしいが、アビドス病院に逃げのびたらしい。」
ノノミ「一体誰がこんなことを......。」
セリカ「許せない!絶対にこいつを捕まえて後悔させてやるわ!」
ホシノ「これはおじさんも放ってはおけないなー。」
セリカ「アヤネちゃん!こいつについて調べられる?」
アヤネ:少々お待ちください......。
アヤネ:......ダメです。なぜか調べても出てきません......。
セリカ「そんな......。」
アヤネ:ですが、この秘匿方法、どこかで......。
アヤネ:もしかして、カメラマン......?
ノノミ「カメラマンがメリノちゃんに罪を......?」
アヤネ:確証はありませんが、この秘匿の方法がカメラマンを調べた時に酷似しています。
シロコ「一体何のために......。」
(ゴゴゴ......!!!)
セリカ「今度は何!?」
ノノミ「砂が巻き上がって......それに、」
シロコ「空が、赤い?」
メリノ「また?」
アヤネ:みな、丈夫......すか?
(ぷつん)
シロコ「通信が......。」 - 89◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:41:08
ホシノ「今度は何が起こっているのー?」
(ゴゴゴ......)
(ばっしゃーん!)
セリカ「うわ!?み、水!?」
ホシノ「(ドスッ)みんな!おじさんに捕まって!」
シロコ「......収まった?」
(ガンッ)
ホシノ「?何か当たった?」
ホシノ「......!?せ、先生!?」
[第十六話 不完全な作品]
終了 - 90◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:41:22
[第十七話 水の恐怖]
ホシノ「先生!しっかりして!」
セリカ「先生!?どこから......。」
ノノミ「もしかして、先ほどの水で......?」
メリノ「先生......!」
メリノ「......よかった。脈は大丈夫......ただ、気を失っているだけです。」
ノノミ「よかった......。」
セリカ「でも、どうして急に水が?」
シロコ「わからない。」
シロコ「でも、あっちに行けば何かあるかも。」
ホシノ「行こう。多分、そっちに空が赤い原因がある。」
ノノミ「ですね!行きましょう!」
セリカ「メリノ、大丈夫そう?」
メリノ「大丈夫。戦えるかは微妙だけど......。」
ノノミ「それでは、対策委員会出動です!」
ノノミ先輩の掛け声とともに原因が居るであろう場所へ向かう。
そこには、もう一人の私が居た。
でも、髪は水色で、周囲には水の玉が浮いていた。
そして、この場にはもう二人、人が居た。
黒服「おや、ホシノさんではないですか。」
ホシノ「黒服......どうしてここに?」
黒服「いえ、大したことではありません。」
黒服「外からの来訪者を追い出そうとしているところです。」
ホシノ「それって、どっちのこと?」
黒服「両方......と、言いたいところですが。」
黒服「あいにく、追い出せる者は一名だけです。」
黒服「なので、カメラマンと呼称しましょうか。」
黒服「その者を追い出そうかと。」
ホシノ「そう。」
黒服「......どうやらお望みの回答が出来たようですね。」 - 91◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:41:51
黒服「ですが、目の前のメリノさんをどうにかしなければ、あの者を追い出せません。」
ホシノ「......協力しろってこと?」
黒服「どちらにも損はないと思いますよ?」
ホシノ「わかった。じゃあ、あいつは任せるよ。」
黒服「くっくっくっ......お任せされました。」
(ザッザッザッ......)
カメラマン「子役の皆様、初めまして。」
ダイレクター「私は、ダイレクターと申します。」
ダイレクター「私の撮影はお楽しみいただけておりますか?」
セリカ「楽しいわけないでしょ!アビドスをこんなにしてくれて!」
セリカ「それに、メリノちゃんをいじめたのもあんたでしょ!」
ダイレクター「私はいじめてはいません。」
ダイレクター「私はただ、メリノさんの居場所を教えただけです。」
ダイレクター「それが何か問題がおありですか?」
セリカ「この......!」
ノノミ「セリカちゃん、落ち着いてください。」
ノノミ「このまま怒っては、相手の思うつぼですよ!」
セリカ「ノノミ先輩......。」
ダイレクター「私は、憧れました。」
ダイレクター「あの不完全体。プレナパテスは、大変素晴らしいドラマを皆に提供しました。」
ダイレクター「あの感動は、中々忘れられるものではありません。」
ダイレクター「そして、同時に思いました。」
ダイレクター「私もこんな作品を作りたいと。」
セリカ「ふざけないで!そんなことで私たちのアビドスを滅茶苦茶にしたの!?」
ダイレクター「作品のためには仕方ありません。」
セリカ「仕方ない?よくそんなことが言えるわね!」
ノノミ「セリカちゃん、落ち着いて......。」 - 92◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:42:01
セリカ「大人っていつもそう!」
セリカ「私たちの問題に首を突っ込んで、偉そうにする!」
セリカ「アビドスは、あなた達のものじゃない!」
セリカ「私たちの......アビドス高校のものよ!」
シロコ「セリカ、よく言った。」
ホシノ「そうだねー。アビドスはおじさんたちのものだよ。」
ホシノ「だから、これ以上の勝手は許さないよ?」
ダイレクター「お黙りなさい。」
ダイレクター「このエピソードゼロにそんな感動要素はいりません。」
ダイレクター「クヌム。出番です。」
メリノ*「......。」
ダイレクター「たった五人の子役が最重要人物に勝てるとでも?」
???「じゃあ、子役が七人ならどう?」
メリノ「え、シロコ先輩!?」
シロコ*「アヤネから話は聞いた。」
アヤネ「皆さん!お待たせしました!」
セリカ「アヤネちゃん!?」
ダイレクター「あなたも来るのですね、アヌビス。」
シロコ*「これでもやるの?」
ダイレクター「私は、私の作品が完成するのであれば、止まるわけにはいきません。」
ダイレクター「それが、監督(クリエイター)としての......大人の義務です。」
ダイレクター「クヌムよ目の前の障害を乗り越え、私に最高のドラマを!」
メリノ*「......。」
アヤネ「皆さん!戦闘準備をしてください!」 - 93◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:43:04
ー戦闘開始ー
1ターン目
メリノ*の体力
??
対策委員会の体力(前線組だけ)
ホシノ:90
シロコ:75
ノノミ:60
セリカ:65
シロコ*:90
ホシノは臨戦状態
通常装甲8 →10
防御装甲12→15
シロコ*の装甲:6
25%の確率で攻撃を避ける。
覚悟ボーナス:ホシノ+シロコ*以外装甲5付与 - 94◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:43:18
メリノ*陣営の攻撃
メリノ:dice1d100=55 (55) [攻撃68%]
水の玉:dice10d100=36 63 53 100 54 69 73 80 81 18 (627) [攻撃75%](数:dice1d10=2 (2) )
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=98 79 (177) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=14 (14) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=44 (44) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=51 (51) [攻撃50%]
シロコ*dice1d100=91 (91) [攻撃90%]
メリノ*陣営
メリノ*dice1d60=23 (23) [対象:ホシノ]
水の玉:dice2d30=6 17 (23) [対象:ホシノ]
対策委員会
dice3d20=5 8 3 (16) [対象:メリノ*]
- 95◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:43:29
2ターン目
メリノ*の体力
??→??
対策委員会陣営の体力
ホシノ:90→70
シロコ:75
ノノミ:60
セリカ:65
シロコ*:90
メリノ*陣営の攻撃
メリノ:dice1d100=24 (24) [攻撃68%]
水の玉:dice10d100=19 24 12 28 10 73 72 51 65 10 (364) [攻撃75%](数:dice1d10=3 (3) )
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=77 23 (100) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=100 (100) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=84 (84) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=70 (70) [攻撃50%]
シロコ*dice1d100=92 (92) [攻撃90%]
メリノ dice1d100=46 (46) [治療65%]
- 96◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:43:40
メリノ*陣営
メリノ*dice1d60=57 (57) [対象:ホシノ]
水の玉:dice3d30=10 20 25 (55) [対象:ホシノ]
対策委員会
攻撃:dice1d20=12 (12) [対象:メリノ*]
治療:dice1d10=3 (3) [対象:ホシノ]
- 97◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:43:51
3ターン目
メリノ*の体力
??→??
対策委員会陣営の体力
ホシノ:70→41
シロコ:75
ノノミ:60
セリカ:65
シロコ*:90
メリノ*陣営の攻撃
メリノ:dice1d100=3 (3) [攻撃68%]
水の玉:dice10d100=100 17 46 33 58 3 9 25 51 55 (397) [攻撃75%](数:dice1d10=5 (5) )
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=10 48 (58) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=xxx [玉詰まり]
シロコ dice1d100=80 (80) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=26 (26) [攻撃50%]
シロコ*dice1d100=63 (63) [攻撃90%]
- 98◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:44:04
メリノ*陣営
メリノ*dice1d60=16 (16) [対象:ホシノ]
水の玉:dice4d30=20 17 11 10 (58) [対象:ホシノ]
水の玉:dice1d30=17 (17) [対象:dice1d5=4 (4) ]
対策委員会
攻撃:dice2d20=8 11 (19) [対象:メリノ*]
シロコ*
攻撃:dice1d30=14 (14) [対象:メリノ*]
- 99◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:44:21
4ターン目
メリノ*の体力
??→??
対策委員会陣営の体力
ホシノ:41
シロコ:75
ノノミ:60
セリカ:65
シロコ*:90
メリノ*陣営の攻撃
メリノ:dice1d100=19 (19) [攻撃68%]
水の玉:dice10d100=91 94 73 61 65 50 75 47 39 22 (617) [攻撃75%](数:dice1d10=5 (5) )
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=12 29 (41) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=64 (64) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=54 (54) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=93 (93) [攻撃50%]
シロコ*dice1d100=70 (70) [攻撃90%]
メリノ dice1d100=82 (82) [治療65%]
- 100◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:44:32
メリノ*陣営
メリノ*dice1d60=7 (7) [対象:ホシノ]
水の玉:dice3d30=21 22 18 (61) [対象:ホシノ]
対策委員会
攻撃:dice3d20=3 7 8 (18) [対象:メリノ*]
シロコ*
攻撃:dice1d30=15 (15) [対象:メリノ*]
- 101◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:44:53
5ターン目
メリノ*の体力
??→??
対策委員会陣営の体力
ホシノ:41
シロコ:75
ノノミ:60
セリカ:65
シロコ*:90
メリノ*陣営の攻撃
メリノ:dice1d100=88 (88) [攻撃68%]
水の玉:dice10d100=14 32 47 91 53 83 73 3 3 77 (476) [攻撃75%](数:dice1d10=2 (2) )
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=65 46 (111) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=90 (90) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=81 (81) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=88 (88) [攻撃50%]
シロコ*dice1d100=95 (95) [攻撃90%]
- 102◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:45:03
メリノ*陣営
水の玉:dice2d30=18 21 (39) [対象:ホシノ]
対策委員会
攻撃:dice1d20=9 (9) [対象:メリノ*]
- 103◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:45:14
6ターン目
メリノ*の体力
??→??
対策委員会陣営の体力
ホシノ:41
シロコ:75
ノノミ:60
セリカ:65
シロコ*:90
メリノ*陣営の攻撃
メリノ:dice1d100=82 (82) [攻撃68%]
水の玉:dice10d100=6 92 52 31 90 28 76 38 39 7 (459) [攻撃75%](数:dice1d10=5 (5) )
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=87 83 (170) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=52 (52) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=18 (18) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=35 (35) [攻撃50%]
シロコ*dice1d100=79 (79) [攻撃90%]
メリノ dice1d100=41 (41) [治療65%]
- 104◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:45:24
メリノ*陣営
水の玉:dice3d30=8 5 2 (15) [対象:ホシノ]
対策委員会
攻撃:dice4d20=9 4 4 5 (22) [対象:メリノ*]
治療:dice1d10=3 (3) [対象ホシノ]
シロコ*
攻撃:dice1d30=13 (13) [対象:メリノ*]
- 105◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:45:34
7ターン目
メリノ*の体力
??→??
対策委員会陣営の体力
ホシノ:41
シロコ:75
ノノミ:60
セリカ:65
シロコ*:90
メリノ*陣営の攻撃
メリノ:dice1d100=56 (56) [攻撃68%]
水の玉:dice10d100=67 37 54 72 81 11 97 74 27 72 (592) [攻撃75%](数:dice1d10=7 (7) )
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=17 96 (113) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=70 (70) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=9 (9) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=91 (91) [攻撃50%]
シロコ*dice1d100=14 (14) [攻撃90%]
- 106◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:45:45
メリノ*陣営
メリノ*dice1d60=10 (10) [対象:ホシノ]
水の玉:dice5d30=1 9 16 5 12 (43) [対象:ホシノ]
対策委員会
攻撃:dice2d20=2 13 (15) [対象:メリノ*]
シロコ*
攻撃:dice1d30=16 (16) [対象:メリノ*]
- 107◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:46:00
8ターン目
メリノ*の体力
??→??
対策委員会陣営の体力
ホシノ:41
シロコ:75
ノノミ:60
セリカ:65
シロコ*:90
メリノ*陣営の攻撃
メリノ:dice1d100=xxx [大洪水]
水の玉:dice10d100=12 18 97 60 46 56 10 1 75 79 (454) [攻撃75%](数:dice1d10=3 (3) )
対策委員会の攻撃
ホシノ dice2d100=7 95 (102) [防御90%/攻撃90%]
ノノミ dice1d100=92 (92) [攻撃70%]
シロコ dice1d100=66 (66) [攻撃75%]
セリカ dice1d100=81 (81) [攻撃50%]
シロコ*dice1d100=57 (57) [攻撃90%]
メリノ dice1d100=81 (81) [治療65%]
- 108◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:46:12
メリノ*陣営
メリノ*dice5d100=73 69 34 51 75 (302) [対象:全体](防御装甲無効)
水の玉:dice2d30=7 12 (19) [対象:ホシノ]
対策委員会
攻撃:dice2d20=17 9 (26) [対象:メリノ*]
シロコ*
攻撃:dice1d30=19 (19) [対象:メリノ*]
回避:dice1d100=(自動失敗) [25%]
ー戦闘終了ー
メリノ*の体力
??→??
対策委員会陣営の体力
ホシノ:41→0
シロコ:75→11
ノノミ:60→31
セリカ:65→14
シロコ*:90→21
[第十七話 水の恐怖]
終了
- 109◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:46:27
[第十八話 それぞれの想い]
まどろみから意識を覚醒させる。
"ここは......。"
"私はたしか、水に流されて......。"
気付けばここに居た。
空を見ると、太陽が昇っており、かなり時間が経っているようだ。
"早く戻らないと。"
しかし、ここが砂漠のどこなのかが分からない。
先ほど気付いたが、シッテムの箱もなくしてしまったようだ。
"とりあえず、歩こう。"
......。
どのくらい歩いただろうか。砂漠の日差しはずっと私を照りつけている。
歩けど歩けど建物の影も見当たらない。
"こっちで合ってるのかな?"
そんな不安がよぎった時、一つの人影を見つける。
"あれは、メリノ?"
"メリノ......無事そうでよかった。"
メリノ「......。」
"メリノ?"
メリノ「先生......?」
メリノ「来ないで......ください。」
"メリノ、どうしたの?"
メリノ「私は、汚れちゃいましたから。」
"どういう、こと?"
メリノ「私は、最初は必死だったんです。」
メリノ「ホシノ先輩が変になって......先生も目覚めませんでした。」
メリノ「アヤネもセリカもノノミ先輩もヒナさんもホシノ先輩の一撃でボロボロでした。」
メリノ「私も......立っているのがやっとでした。」
"......。" - 110◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:46:40
メリノ「シロコ先輩だけが、戦っていたんです......。」
メリノ「シロコ先輩はボロボロになっても立ち上がって戦っていたんです......。」
メリノ「私は、それを見ていることしかできませんでした......!」
メリノ「でも、そんなことしたらシロコ先輩でも耐えられませんでした......。」
メリノ「その時でした。」
メリノ「紫色に光る黒い球体が出てきたんです。」
"......!!"
メリノ「それが何か私には分かりませんでした。」
メリノ「でも、あっちゃいけないものだという事だけは分かりました。」
メリノ「シロコ先輩は、その球体に手を伸ばしてました......。」
メリノ「私は、咄嗟にシロコ先輩を突き飛ばして......止めました。」
"それで......どうなったの?"
メリノ「分からないんです。」
メリノ「気が付いたら何もなかったんです。」
メリノ「シロコ先輩も、ホシノ先輩も、みんなもみんなの武器も......。」
メリノ「住宅街も市街地も学校も。」
メリノ「私の記憶も何もかもありませんでした。」
メリノ「あったのは、私の周りを浮かぶ水の玉だけでした。」
"そっか......。"
メリノ「その後、私はカイザーに捕まりました。」
メリノ「捕まった後、借金と私が起こした被害の賠償として、口には出来ないおぞましいことをしました。」
メリノ「連邦生徒会を占領しました。風紀委員会も全滅させました。機密情報も盗みました。内乱も起こしました。」
メリノ「生徒さんの、ヘイローも......壊しました。」
メリノ「私、私は......。」
メリノ「もう、生徒なんかじゃない。みんなの後輩でもない......。」
メリノ「ただの、犯罪者です......。」
メリノ「だから......。」
メリノ「先生には......先生には見られたくありませんでした!」
メリノ「こんな汚れた姿......!」
メリノ「なんで......なんで今なんですか!?もう目覚めないと思って何でもやってたのに!」 - 111◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:46:53
メリノ「なんで今さら目覚めたんですか!?」
"ごめん、起きるのが遅くなって。"
メリノ「謝らないでください、わかってるんです。」
メリノ「全部。私が悪いんです。」
メリノ「私は私の判断で生徒じゃなくなる道を選んだんです。」
メリノ「だから、全部私が......。」
"それは違う。"
メリノ「へ?」
"君は何も悪くないよ、メリノ。"
メリノ「な、何を言って......?」
"たしかに、メリノは許されないことをした。"
"でも、それはメリノが負う事じゃない。"
"メリノ。子供が責任を負うなんてあってはいけないんだよ。"
メリノ「で、でも......。」
"生徒が何か悪いことをしなくちゃいけなくなったのは生徒のせいじゃない。"
"生徒の世界の責任者が悪いんだよ。"
"だから、メリノは責任を負う必要はないんだよ。"
メリノ「......。」
"生徒が責任を負わないといけないというなら......。"
"代わりに私が責任を負うよ。"
"だからね。"
"自分を諦めないで。"
"みんなとの繋がりを否定しないで。過去の自分を恨まないで。"
"自分を、赦してあげて。"
メリノ「先、生......。」
メリノ「先生!私、私は......!」
メリノ「うわああああん!!」
"よく頑張ったね、メリノ。"
メリノ「ぐすっ......うぅぅ......。」 - 112◆Rr0As2zifm7H24/11/02(土) 14:47:04
メリノ「先生......分かりました。」
メリノ「私......ちゃんと過去を清算して、「みんな」と歩いていきます......。」
メリノ「だから......。」
メリノ「その時は、生徒に戻ってもいいですか?」
"うん。待ってるね。"
メリノ「はい!待っててください!」
[第十八話 それぞれの想い]
終了