- 1文字書き いちか24/11/03(日) 10:00:11
元スレ
【閲覧注意】ここだけアスラン(♀)、ただし|あにまん掲示板bbs.animanch.comこのスレはこちらのアスラン♀のいるハーレム世界線の世界線を引き継いだ三次創作で、元スレでSSを書き足りなかったスレ主がまったり投下していくものとなります。
わちゃわちゃきゃっきゃしたりイチャイチャしたり時々シリアスしたり、急に湿度ジットリになったり激重になったりします。
- 2文字書き いちか24/11/03(日) 10:01:11
ハーレムは元から女の子のアスランに加えてラクス、フレイ、カガリによるキラの精神安定を確保する完璧な布陣(何やらそれ大丈夫なのかという子も居ますがスルーの方向でお願いします)
タイトルにあるようにアスランがエピソードの中心になりがち、スレ主の趣味と独断でキラアス♀描写多め、他は余り期待し過ぎないように願います。
なお、元スレ主≭スレ主ですご注意ください。 - 3文字書き いちか24/11/03(日) 10:02:02
という事で、元スレでSS書いてた自分が自己満の為に自らスレ立てました。
(今回、元スレで会話のみのSSでは状況描写が不十分として一部に地の文を追加しております)
どうぞスレ主が気の済むまでの間、この世界線に今しばらくお付き合い下さい。
何卒宜しくお願いします。 - 4文字書き いちか24/11/03(日) 10:03:10
また、感想的なコメントなどは随時歓迎。こんなの見たい的なシチュ等もゆるく募集しております。
勿論総てにお応えは出来かねますので、その辺りは寛容の精神でお願いしますね。
なお、スレ主のモチベ維持の為、これ好き!と思ったらハートだけは是非遠慮なく押してって下さい(切実) - 5文字書き いちか24/11/03(日) 10:05:56
登場人物(元スレエピローグ時点での状態+スレ主設定)
キラ・ヤマト
このハーレムの主。
夜のコーディネイターレベルは1D100=75(1ほど一般男性寄り100ほど人間の皮を被った人外)
戦後精神を病んで以降、中々けしからん状況になっている。
並列で4人の女の子それぞれに対しかなりグラヴィティな恋愛感情を向けていて、恐らく独占欲は強め
のんびりほわほわしているように見えて愛情だけは超重い旦那様(やっぱり4分割なんて出来なかったんや…だからたぶん4倍…)。
何だかんだで気付いたら完成していたラクス作のハーレムをすっかり受け入れている模様。 - 6文字書き いちか24/11/03(日) 10:06:41
ラクス・クライン
誰が呼んだか魔王様。正妻の座だけは譲れない。
戦後病んだキラの為にハーレムを作るべく彼が大事にしている女の子たちを集めた。
フレイとは軍師と参謀のような関係で何かと息がぴったり揃いがち。
アスランを妹のように思っており、若干シスコンの気配があったりなかったり…? - 7文字書き いちか24/11/03(日) 10:07:32
フレイ・アルスター
本編と違い死を免れた少女。嫁その2。
キラとはキッパリと決別し、親戚の伝手を頼りに地元へ帰ろうとしていたところを引き入れられる。
どういう訳だかラクスとはいいコンビで、馬が合うのかいつも二人で何かを画策 ( ) している事が多い。
天然やボケ多いせいか、いつもツッコミに回りがち。
キツめの口調の割に何かと絆され易く、気付けばついつい誰かの世話を焼いている。 - 8文字書き いちか24/11/03(日) 10:08:08
カガリ・ユラ・アスハ
言わずと知れたキラの双子の片割れ。嫁その3。
現オーブ代表にしてハーレムのインモラル係数を一人で計測不能の限界値まで押し上げる張本人。
唯一、隠れ家に住み着かず通い妻をしているので不在な事も多い。
一応の常識枠、何かと暴走しがちなラクスとフレイに頭を悩ませている - 9文字書き いちか24/11/03(日) 10:09:13
アスラン・ザラ
キラの幼馴染で元ザフト。嫁その4。
戦後、放って置いたら死にそう感を漂わせていた事もあって、最終的にラクスによってハーレムへと引き込まれた。
戦いを知らない頃のキラを唯一知る存在であり最大の理解者で、支えるべき彼に依存している重い女でもある。
諸事象から自身に無頓着で女の子らしい服装などを拒絶していた(徐々に緩和中ではある)。
普段の口調からは想像しづらいが、中身はかなりの照れ屋で純情。
尚、未だに女同士の下世話な話には付いていけない事が多い。 - 10文字書き いちか24/11/03(日) 10:36:14
なお、スレ画はスレ主が描きました(やっぱり目立たなかった)
一応これが初スレ立てなので、どうぞお手柔らかにお願いします - 11二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 10:44:44
お待ちしておりました!
スレ画も素晴らしいです
また続きを楽しみにさせていただきます - 12文字書き いちか24/11/03(日) 11:45:14
「ん、……はぁ」
堪え切れずに吐息を漏らすと焦らすように指先の動きが止まる。
彼が何を狙っているのかなんて、言われるまでもなく見え透いていた。
喉元までせり上がって来ている身体の欲求のままを口にすればいいだけ、それだけなのにどうしても言葉にするのが躊躇われて、私はそのまま枕に顔を押し付けてそれを遣り過ごす。
「ねぇ、やめちゃっていいの?」
解っている癖に一々訊くな。
耳朶を打つその声に、僅かに苛立つが正直それどころではない状態だった。
中途半端な刺激に身体の奥がずっと燻っているし、段々と考えが回らなくなって来ていたからだ。
それでもどうにか睨むと、ごめんごめん、彼はそう言いながら今度は……。 - 13文字書き いちか24/11/03(日) 12:00:11
「調子に乗るな、莫迦!」
散々しつこく焦らされた挙句、いつもだったら恥ずかしくて言えないようなことまで言わされて、気付けば思考が溶け落ちて頭の中が真っ白になるという言葉すら生ぬるいほど、目茶苦茶になるまで好き放題にされていた。
「そんなに怒んないでよ」
浴びせた剣幕にキラがおずおずとそう返す。
こっちは冷静になって来た途端、顔から火を噴くほどの羞恥に襲われているというのに、こいつと来たら…。
「ほら、おねだりされて頑張らない訳にはいかないし…」
「させたのはお前だろうが!」
虫も殺せないようなのほほんとした顔をして中身はとんだケダモノなのだと、初めての時から何度も思い知らされているとは言え、本当に……。
「だって、いつも声我慢しているし、偶にはちょっと意地悪してもいいかなって…」
……いい加減、殴っていいだろうか。
少なくとも、一発くらいは許されていいはずだ。
抱き締められたままそんな事を思う。
そもそも彼には私以外に3人も愛している相手がいて、それぞれと私と同じように身体の関係もあって……。
ただこんな男と知りながら身を委ねている自分も、やはり人の事を言えた義理ではないのだろうが。
……あぁ、本当に莫迦だ。 - 14文字書き いちか24/11/03(日) 12:18:59
まずはかるーいジャブをと言いながら、途中省略なかったら完全に18禁になるヤツをプロローグ代わりに…
この二人は幼馴染ゆえの気心の知れた基本ラブコメベースのノリではあるので、イチャついてても割とオチが付いたりが多いです
なお、残念ながらこの手のシーンは余りないはずなので、そこまでご期待に沿えないかもですがね
この後の投下ペースですが、ネタストックが尽きるまでは5~6時間置きに1レス分くらいずつになります
是非、反応など宜しくお願いします - 15二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 14:59:45
わーい!楽しみ~!
わちゃわちゃきゃっきゃもイチャイチャも時々シリアスも、急に湿度ジットリも激重も、(・∀・)ニヤニヤしながらのんびり楽しませていただきます! - 16二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 15:44:56
字書きさんのSS好きなので楽しみ!!
キラアス♀好きなのでありがたい… - 17文字書き いちか24/11/03(日) 18:00:11
洗い替えのシーツを持ってキラの部屋へ行ったら、そのキラがカガリに膝枕をされて昼寝しているところに出くわしてしまった。
「…えっと…すまない。取り込み中だったか」
思わずそんな言葉が出てしまう。
「いや、これのどの辺りが取り込み中なのかが解らないが…。取り敢えずそれはそこの引き出しにでも入れればいいんじゃないか?」
「あぁ、…わかった」
彼女はおよそハーレムなどというものには似つかわしくないタイプで、まして相手は血の繋がった双子の片割れという、私の目から見ても何をどう間違えたのかよく解らない事になっているにも拘わらず、当たり前のようにこの場にいる。
「…カガリは……」
「なんだアスラン?」
「…カガリはどうしてこんな関係受け入れたんだ?」
「まぁ、普通はそう思うよなぁ…」
どこか自嘲を含んだ笑みを浮かべて彼女は言い、キラの髪を愛おしそうに撫でた。
「そうだな、最後に入って来たアスランは知らないからちゃんと説明しないとだよな」
少しの間左手の指輪に視線を落とし、こちらを見る。
「でもまぁ、今はキラが寝ていることだし、それはまたで構わないか?」
「…あぁ、それは構わない。カガリの都合で」
不躾な事を訊いてしまった、とその時は思った。
「…邪魔をした。そうだ、今晩はこのまま居るんだろう?」
「その予定だ。行政府から急な呼び出しでもない限りは、だが」
「…それならラクスたちにもそう伝えておく。夕食前には呼びに来るから…」
「有難う、そうしてくれると助かる」
そうして私は眠っているキラを起こさないよう、二人の邪魔をしないように部屋を出た。
今更やきもちなどを妬いていた訳ではないが、何かが引っ掛かる…そんなカガリとの遣り取りだった。 - 18文字書き いちか24/11/03(日) 18:16:21
カガリとアスランが一緒に居る場面を書いてると一番困ること、それは言葉遣いがよく似ている、という事に他ならないです
カガリのそれが身分の高さから来る教育の結果から身に付いたようなものであるのに対し、アスランの方は無意識から来る過去の自身の否定から来るものという独自の設定があるのですが、結果何だかんだで字面だけで見ると似たような感じになってしまっているのですよね…
こればかりは仕方がないんですが - 19二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 20:07:07
書き分け大変ですよなこの場合
だがしかしめっちゃ拝読してます!
これはもしやカガリのきょうだいとしての安心感とアスランの昔から一緒にいる家族に似た安心感は似て非なるものなのにも関わらずそれでもアスランが無自覚で気にしてるかもしれない?
それとも最後に入ってきたが為にあまり事情を知らないことへの複雑さかな?
どんな理由にしろちょっとずつ慣れていくのであろうアスラン可愛い - 20二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 02:16:48
- 21文字書き いちか24/11/04(月) 02:28:05
私たちの普段の暮らしと言えば、持ち回りで誰かが常にキラの傍に付いていること、それを除けば周囲に何かしらの違和感を与えるほどのものではないだろうと思っている。
とは言え彼が回復して来た事もあって、今ではそれも少し緩められているのだが。
「…悪い、鏡はあまりこちらに向けないでくれると…」
視界に入った手鏡に、つい反射的に身構えてしまう。
「あぁこれ…ごめんなさい。出来るだけ見えないようにするわ」
慣れた手つきで私の髪を梳きながらフレイがそう言い、何気ない動作でそれを隠した。
「それにしても…結構伸びたわね。これ、このまま伸ばすつもりなの?」
肩に付くくらいまで伸びた私の髪を梳く手を止める事もなく彼女は問う。
「…よく、わからない。ただ、また伸ばしてもいいんじゃないか…そんな風に思っただけだったからな」
「そう…。でも悪い傾向じゃないんじゃない?来たばかりの頃、初めてあんたが無心で雑に髪に鋏を入れている光景を見た時にはかなり驚いたものだけど」
「…あの時は……」
「私ね、物心付いた頃には母は居なかったの。…病死だったって聞いてる」
「…………」
「小さい頃は寂しかったけど、顔もよく覚えていないくらいだったから…だからあんたの気持ちは想像も出来ないし、同情もおこがましいだろうからしないでおくわ」
彼女は背中側に座っているので、私からはその表情を窺い知る事は出来ない。
…ただ、その手は優しく私の髪を梳き続けていた。
かつて私の母がそうしてくれたように。
「そうね、このまま伸ばすなら髪留めくらいはあってもいいかもしれないわ」
いい事を思い付いたとばかりに、フレイはそう言って話を続ける。
「近い内に買い物に行きましょう?勿論皆で。また誰かさんが暇そうに後ろに突っ立ってそうだけど」
くすくすと笑い、そこでようやく梳く手を止めてサイドテーブルにブラシを置くと、そっと肩を叩かれた。
「さぁ出来たわ。濡れ髪のまま寝るのはもうやめなさいよね、癖が中々取れないのよ」
「…すまない」
「まったく、本当に済まないって思っているのかしらね?」
彼女はそう言って溜息混じりに苦笑したのだった。 - 22文字書き いちか24/11/04(月) 03:01:21
仮眠入れていたら少し予定より投下が遅くなりました
ここのアスランは血のバレンタイン以降、鏡越しの母親の記憶や自身の容貌が母似という事もあって鏡に映り込む自分を見るのが酷く苦手です
一応見られない程ではないのですが、精神的に負担なのか敢えて自ら見ようとはしない程度には避けています
また女の子らしい服装や髪型への忌避も、これらが母親との思い出に直結するところから来ています
そしてそれらの影響から無意識に男性のように振舞おうとするようになり、結果として原作寄りの言葉遣いや挙動へと繋がってます
これらは彼女が自らを癒す場がなかった為に起きたある種の悲劇なのではありますが、幸いな事に受け止めてくれる相手が現れて周囲の状況が動きだしましたからね…これからそれは少しずつ緩和していく事でしょう
カガリはこの部分の整合性がこの世界線の設定として一番難儀しているところではあります
バグかと思うほどに元の設定からの捻じ曲げレベルが半端ないですからね…
- 23文字書き いちか24/11/04(月) 10:05:37
少し話は遡る。
ハロウィンの前日、朝から私たちはいつになく忙しかった。
「ねぇ、そっち小麦粉足りてる?」
「材料は予定よりは多めに用意してありますので、それはたぶん大丈夫じゃないかと思いますわ」
「なぁ、取り敢えず混ざればいいって渡されたんだが、これで大丈夫か?」
「問題ありませんわ。今回作るものは凝ったものは殆どありませんし、大体が混ぜて固める、混ぜて焼く、それでどうにかなるものばかりですので」
「…市販の菓子を買って済まそうとは思わなかった辺りがラクスだな」
「そんなの味気ないじゃありませんの」
「…それもそうか」
この日は珍しく昼間からカガリが居て、菓子作りに参加していた。
まともに作ったことすらないので流石に難しい作業はさせられない、という前提ではあったけれど。
「…こっちもビスケットの生地、混ざったから型抜き頼んでいいか?」
「何か手慣れてるわね。もう少し難しいの頼んじゃっていいかしら」
「…予定では、もう殆どが溶かして固めるようなものばかりだったんじゃ…」
「孤児院で配るものは、ね。ねぇあんたタルト生地作った事ある?」
「…一応、何度かは…」
「なら大丈夫そうね、これ任せたわ」
「…………」
それだけ言うとこちらにタルト台の生地を押し付けて、彼女は別の作業をし始めてしまった。
勢いに押されて面倒を押し付けられたような気もしなくもなかったが。
「カガリさん、そちら少し手が空きまして?」
「次は何だ?普段、こういった物を作る機会がなくてよく解らないからな。難しいところばかり任せてしまっているようで申し訳ないが」
「こちらに茹で上がったかぼちゃがありますの。これを潰して形がなくなって来たら、こちらのお砂糖と生クリーム、それからシナモンパウダーを入れて混ぜて下さいませ」
「これは何になるんだ?」
「明日のお茶のお供ですわ」
…あぁなるほど、そういうことか。
タルト生地を纏めながら、耳に入って来た二人の会話から作ろうとしているものを察した。
子供たちが優先だからとはいえ、雰囲気くらいはというところか…。 - 24文字書き いちか24/11/04(月) 10:16:01
女の子たちがお菓子を作っている光景はきっと可愛い
勿論、異論は認めますが
アスランはこの世界線でも割と何でも出来るしその為の努力も欠かさないタイプだとは思います
女の子らしい事は避けてはいますが、自分だけ遣らないという訳にもいきませんから必要ならちゃんと遣りますし
こちらは元スレでハロウィンの話を書いていた時、お菓子の仕込み遣っているところも書きたいなと思っていたのですが、スレ残量から考えてお蔵入りしていたもの、を膨らませた前半部分になります
後半部分は後ほど投下しますね - 25二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 13:12:27
映画でもキラのデスクにお菓子を使っているラクスとカガリの写真ありましたもんね
女の子達のお菓子作りは可愛いです。
お菓子の方がご飯系より分量とかをきっちり計らないといけなかったりするので、細かいのが得意そうなアスランには合ってそうですよね
あとエプロンも4人それぞれ違ったやつをつけてそう - 26二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 16:30:39
「こちらで作業、ほぼ完遂ですわ」
ちょっとした店が開けるのではと思うほどの量の手作り菓子が並んだテーブルに最後の一種類を置いて、ラクスが遣りましたわー、と達成感を込めて言う。
「まだ、これを配り易く小分けにする作業が残っているけどね」
「結構作ったな。混ぜるばっかりだったが、こういうのは案外楽しいものなんだな」
フレイの様子は、滅多にしないような作業に参加した事が思いの外楽しかったらしいカガリとは対照的だ。
ただ、彼女の言うように、この後の作業を思うと何とも言えない気分なのは確かだった。
そんな中、私はふとある事に気が付いてこの企画を主導していたラクスの方に目を向ける。
「…ラクス、これ余りは出るのか?」
「どうかしましたの?」
「なんだ、少し食べたくなったか?」
カガリがからかうように混ぜっ返して来たが、言いたい事はそれではない。
「…そうじゃない。余るなら少し分けておいた方がいいと思ったんだ」
「どういう事?」
「あそこで私たちの事、暇そうにボケッと見ているのがいるだろう?」
「そう言えば今日は殆ど構ってあげられませんでしたわ」
「いつも誰かに張り付かれてるから、偶にはいいんじゃないかしらね」
また少し話しが脱線しかけているが、構わずに幼馴染でもある彼のかつての所業を思い出しながら口を開く。
「…勿論甘党なのは皆も知ってるだろうが、昔からこういうものを作ってるとよくせびって来て大変だったんだ」
気付けば少し溜め息混じりになってしまったが。
「でも今でもそういう子供っぽいことするかしらね?」
「…騙されたと思って少しだけでいいから取り分けておいてくれ。あいつのことだから間違いなく後で訊いて来る」
あいつも今回の趣旨は理解しているだろうから、そんなに欲しがりはしないだろうが…一応念の為だと念を押す。
「何やら矢鱈と実感が篭ってますわ…」
「…まぁ伊達に8年以上一緒にいた訳じゃないからな」 - 27二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 16:50:48
予告していた後半部分です
これでキレイに元スレの孤児院帰りのお茶会へと話が繋がる訳ですね
こんな感じできゃっきゃウフフとお菓子作りをしている嫁たちの様子を眺めていたキラですが、可愛い光景4人分とか…
中々に暇なように見えてそれどころじゃなかったんじゃないでしょうかね…見るとこ多くて
お菓子作りは化学実験に例えられることもあって、少しの差で違う物が出来上がってしまう繊細さがありますからね
料理は…家庭料理として考えるならその誤差などは許容されるので気が楽でいいんですが
各自自分の好きなデザインのエプロンを着けているのは良いですね
只でさえ華のある光景が更に可愛らしく見えて来そうです
- 28文字書き いちか24/11/04(月) 16:59:38
あぁ遣ってしまった…
名前消したまま投下してしまいました
まぁ、たぶん間違われはしないでしょうが
このうっかりさんめ、くらいには思っておいて下さい
素が本当に粗忽者なので、常日頃ミスがない事の方が少ないのですよ(遠い目) - 29二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 20:57:48
良き良き。
コペルニクスにいたときは、レノアさんやカリダさんと一緒にお菓子作りのお手伝いとかしてたんだろうな。 - 30文字書き いちか24/11/04(月) 22:00:30
「ねぇ、あの子まだ起きて来てないの?というか、確か昨夜は添い寝当番だったんじゃ……」
「それなら十中八九キラのお部屋でしょう」
「来たばかりの頃はこんな事なかったのに…。やっと本性出して来た、ってところかしらね」
「朝に弱いというより、単に寝付いたら中々起きない性質というのが一癖あるというか。普段しっかりしてるだけに数少ない欠点というべきなんでしょうけれど」
「どっちにしろ、そろそろ起きて貰わないと困るわ。どうせこれ、キラの方はとっくに起きていて可愛い寝顔とやらを堪能してるんでしょう?」
「だと思いますわ…。さもなければ一緒に惰眠を貪っているかのどちらかです」
「それにしても世の幼馴染の距離感て、皆あんなものなのかしら」
「わたくしにはそういう方は居なかったので、流石にわかりかねますわね」
「あの二人が一緒にいるところ、本当踏み込みづらいのなんのって…」
「お世話されているのはキラの方なのに、何故かアスランの方が必死にしがみ付いているようなそんな感じがして、なんだか引き離しづらいのはわたくしも否定しませんけれど」
「あぁもう、仕方ないから起こして来るわ。二人には悪いけど」
「朝食の準備はとっくに出来てしまいましたものね…」 - 31文字書き いちか24/11/04(月) 22:34:15
ある朝の光景…
ラクスとフレイがセットで居ると、どうも何かを計画してそうで困ります
仲が良さそうで何よりなのですが…
ただ、こちらはこの後の状況の為の遣り取りでしかありませんけれど
ええ、ある意味この先の部分の方がメインですのでね
ところでこの世界線のキラですが、並列で4人の女の子全員に同程度の重たい恋愛感情を向けているという、「好きなんだからしょうがない」を地で行くような、ハーレムものじゃなければ許されないような誠実なのか不誠実なのか解らないヤツになっております
彼が明確に次の恋へと移行する為に恋に終止符を打てていないのが主な原因なのだとは思いますが、そう遣って一つずつ捨てる事なく全部抱えたままだったのを汲んだラクスが総て叶えるべく全員集めて来てしまったのがこのハーレムという事になるのでしょう
一応、少なくとも幼馴染であるアスラン以外とはほぼ本編通りの恋愛遍歴にはなっています
元スレではアスランが初恋相手と言っていましたが、それを明確に自覚したのはコペルニクスを離れた直後くらいになり、それまではずっと姉のように思っていたようです(それでも余り仲の良くない近所の子より仲の良い幼馴染の方がいいと思うくらいには好きではありましたが) - 32文字書き いちか24/11/05(火) 04:17:37
「………ん、今、なん…じ?」
心地良いまどろみから目が覚めると、もう既に朝だった。
寝惚けた頭でどうにかそう呟いて時計を確認しようとしたところに、屈託のない笑みを浮かべた彼が私の顔を覗き込んで来る。
「おはようアスラン、よく寝てたね。…えっと、もうそろそろ8時半近いかな」
本来だったらそこは挨拶で返すものなのだろうが、のんびりと放たれたその言葉に少し朦朧としていた頭が一瞬で現実に引き戻された。
…いま、なんていった?
「…っ!?」
慌てて体を起こすと、緊張感ゼロそのものである幼馴染で現在は事実上の夫(と言っていいのだろうか)でもあるキラが、どうかしたのかとでも言いたげな顔をしてこちらを見る。
「あれ、もしかして寝過ごしてた?」
「お、お前、起きてたのにどうして…っ」
とにかく静養をとなっているキラはともかく、私自身は朝のルーティンである朝食の用意などの為に起きてラクスやフレイと動き回って、そろそろ彼を起こしに行こうか…そんな時間なのである。
「よく寝てたし、寝顔が無防備で可愛かったし、しばらくこのままでいいかなって」
「…ばっ、ふざけた話はいいから、お前もさっさと起きて着替えろ」
照れや躊躇すら見せずにっこりと微笑まれ、そんな不用意な言葉に顔が熱くなって来て私は思わず手近にあった枕を投げつけた。
「君の寝顔が可愛いのは事実なんだけどなぁ…」
あぁもう、どうしてこいつは朝から心臓に悪い事しか言わないのか…。
私からの感情が幼馴染からの親愛の情ではなく恋愛感情から来るものだと理解してからというもの、こういう不意打ちを当たり前のように何度も繰り返して来るようになっていて、ある意味気が休まる間がない。
「だからそういうのは…っ。あぁもう、部屋戻って着替えて…」
…取り敢えず、着替えて彼女たちと合流しなければ。
そんな事を思ってベッドから抜け出した。 - 33文字書き いちか24/11/05(火) 04:34:28
そして、こちらがお寝坊している当人側の視点(前半)です
残りは後ほどで
幼馴染故の距離感と気安さがある為、朝の光景すらこの通り
うーん、どつき漫才かな…
さて一体甘みはどこでしょうかねぇ
キラの方からはそういう空気出してるんですが受け取る側がこんな調子ですからまぁしょうがないですね…
逆に自覚してしまったが故の挙動というヤツですし
別にツンデレてる訳でもないのですが - 34文字書き いちか24/11/05(火) 10:02:56
幸いと言うべきか、昨晩は本当に添い寝だけで何事もなく朝を迎えられたので、着替えを済ませるだけで身支度はほぼ終わる。
フレイ辺りには、また髪を整えていないだの言われそうだが、それどころではないのだから仕方がない。
「だったら僕のこのシャツ着てけばいいじゃないか、身長同じくらいなんだし着られるんじゃないの?あと、このズボンとか…」
「…いや、シャツだけならともかく、絶対腿か腰で引っ掛かるからな、それ」
「え、そう?」
身長だけならともかく体型差を考慮に1ミリも含めていない発言に、軽い眩暈すら覚える。
そう、身長だけは本当に同じくらいだからな…。
「だいたい細過ぎるんだよ、お前が…」
「そんな事ないってば」
余裕もないのに着替えを巡ってそんな漫才のような遣り取りをしていると、不意に部屋のドアが開いた。
「お取り込み中、失礼するわ。話し声はするしノックしても返事がなかったから勝手に入って来たわよ」
「っ、…悪い、すぐ行くから」
全然お取り込みでも何でもないのだが、そんなツッコミすら入れる余裕もなく慌てて踵を返そうとしたところを制するように彼女が告げる。
「準備なんてとっくに終わったわよ…。取り敢えずあんたは、最初の頃の緊張感はもう少し持ってた方がいいわ」
「…すまない」
軽い呆れを含んだ声音でフレイに言われ、私としてはただ恐縮するしかない。
そんな横で、キラは華やかな美貌の彼女へマイペースそのものといった様子で暢気に挨拶をしている。
「おはよーフレイ、もしかして起こしに来てくれたの?」
「キラおはよう。…ホント仲が良いのは構わないけど、朝から何やってんのよあんたたち…」
何をと言われても困る。
まぁ敢えて言うのであれば、子供時代から遣っていた他愛のないじゃれ合いの延長ではないかとは思うが。
…ただ、最近は本当に何かと気が緩んでいるのは確かで、それだけはどうにかしないといけないなと反省するしかない。 - 35文字書き いちか24/11/05(火) 10:21:22
後半部分です
まだ朝と呼べる時間帯に朝のお話を出せたので、ある意味満足
今後も一緒に過ごすなら緊張感がない方がいいのですが、そのせいで寝坊するのであれば対策は今後必要になって来そうです
だからと言ってキラの部屋にまで目覚まし時計は置けないでしょうけど
個人的に寝汚いのイメージは、一度寝たら滅多なことでは起きない、という感じなので低血圧なタイプと違って起きてしまいさえすれば再起動は早いだろうという感覚で書いていますね
正直それこそ昔あった寝起きバズーカみたいなドッキリもののような事にならなければぐっすり寝てそうで…、目覚ましに効果あるのかな? - 36二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 10:42:39
このアスランに寝起きバズーカやると、反射的に取り押さえられてこぶし飛んできそうwww
と思ってしまった。
それか寝坊しないように対策する方法が寝坊防止ロボット作って、アスランだけビックリするようなギミック搭載させて起こさせる、とか斜め上なものになったりしてキラたちに呆然とされるみたいな感じで自分ではその辺の匙加減ができなくなってる変な不器用さがありそうなイメージがあるな、このアスランはw - 37文字書き いちか24/11/05(火) 13:09:37
ここでちょっと残念なお知らせがあります
自分はこの後外出予定がありまして(残念ながらNot映画)夕方辺りの投下はお休みになります
流石に帰宅が22時を超えるという事だけはありませんが、どなたか念の為に18時頃辺りに保守入れておいて頂けると幸いです
以上、私事でした - 38二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 13:26:04
確かにあまりにも寝坊をしてしまうなら多少の緊張感は必要かもしれまんせね
でも最初のころはきっとキラ以外の気配が近くにしたら一瞬で覚醒していたイメージがあるので、他人の気配があっても安心して眠れるのはいい兆候ですよね - 39二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 13:26:18
保守了解です!
- 40二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 18:27:32
彼シャツ見たい…
- 41文字書き いちか24/11/05(火) 22:00:23
予てから行きたいとフレイが言っていた事もあって、この日は5人でショッピングへと繰り出していた。
「……なぁ、キラにあんなに荷物持たせてしまっていいのか?」
ちらりと紙袋を幾つかぶら下げながら付いて来るキラの様子を見ながら、何気なくずっと思っていた事を口に出す。
「いいのいいの、こういう時くらい荷物持ちしてくれないと」
「正直なところ感想が3語くらいしか出て来ない時点で参考意見にならないのは解っていましたし、せめてお荷物くらいは持って頂かないと…」
彼にベタ惚れのはずのラクスですら流石にこの反応というのはどうなのかとも思う。
「あははは…」
「お前は笑ってないで、少しは語彙を増やす努力はした方がいいと思うんだがな」
呆れ返ったカガリがそう言い、片割れからの提案に小首を傾げながらキラは要領を得ないといった風に答える。
「いや…だって可愛いなって思ったし、良いと思ったのも事実で…というか、それ以上に何を言えばいいのかな?」
「あぁ、確かにこれはダメだな」
「でしょ?」
どうやらカガリですら改善の見込みなしと判断したようだ。
私と言えば、少しずつとは言え増えて来る荷物を持たせ続ける事が気になって来て仕方がなくなって来ていた訳だが。
「…キラ、持ち切れなかったら言ってくれて構わないからな?」
「これくらいなら平気だよ、フレイがまだ本気出してないからね」
「…まだ?…本気?」
「まぁ、それはその内わかるかもね」
どうやら私がまだ知らない事は幾つもあるらしい。 - 42文字書き いちか24/11/05(火) 22:19:20
元スレの時にどなたかが言っていた、皆でショッピングというシチュですね
そろそろ気付いていらっしゃるとのではと思いますが、ストックしているものは文章量の関係で分割されている話が多いです
比較的平和なお話も多いのですが、そろそろ重いのが書きたくなってきているのは内緒です
保守どうも有難うございました
彼シャツですか…実は現状のアスランの普段着はメンズのシャツだったりする事が多いので、実はサイズ感ほとんど変わらないんじゃないかという事で、たぶん何気なく着てても気付かれない疑惑がありましてね…(余り袖とか彼氏のシャツ着てるという色々な浪漫とか醍醐味がない)
着てる当人の挙動がちょっと不自然になるかもしれないくらいしかネタとして使えない可能性があるのですが…w
まぁ、いい感じの状況が降りて来たら書いてみてもいいかもしれません - 43二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 02:17:10
しれっとナチュラルに彼シャツしてても、気づかれてないのはなかなかw
他の3人は気づいてないけど、キラは気づいてて内心ニヤニヤしてる・・・とかだったらワンチャン? - 44文字書き いちか24/11/06(水) 04:07:38
ラクスたちがショッピングに興じる姿を眺めながらふと、同年代の同性には一緒にこんな風に買い物へ行くような相手はいなかったんだったなと、改めて冷静に思ってしまう。
それで困った事などなかったとはいえ、だ。
「アスラン、ちょっとそこで何を突っ立ってるの?後ろで見ているだけなのはキラだけで十分なんだけど」
「…いや、私はこれといって欲しいと思った物はないし」
「そんな事言ってないで、ほらこっち」
「…え、あっ、ちょっと…」
フレイに半ば強引に引き摺って行かれた先で、何やら楽しそうな様子のラクスが待ち構えていた。
「フレイさん、アスランの回収お疲れさまですわ。わたくし一度、こういう場所で頭の先から足の先まで彼女のお見立てしてみたかったんですのよ」
「それに関しては私も同じようなものね。これだけ素材がいいのに、身の回りのあらゆるものに無頓着過ぎるのよ。それこそ自分以外には細か過ぎるんじゃってくらい気配り出来るくらいだというのに…」
「…え、…えぇっ!?」
「今回の主目的は、どうやらこれだったらしいからな」
「…………」
今回、ラクスがやけに乗り気だったのを思い出して、軽く眩暈がしそうになる。
そしてそんな私を見ながら、カガリが災難だなぁと言いたげに苦笑しているのに気付いた。
「今みたいにメンズの服を何気なく着ているだけというのも似合ってはいるのですけれど、何かこう…別の雰囲気のものを着て貰いたい、そんな感じですのよ」
「わかるわ。私としても化粧っ気がないのは仕方ないという事にしたって、もう少しケアくらいはして欲しいって思ってて、どうせだからその辺も見繕いたいところだと思ってるのよ」
「流石ですわフレイさん。つまりアスラン改造計画ってことですわね」
こうなってしまうと完全に逆らえるとは思えない空気となってしまっていて、荷物持ちとして付いて来ているキラも口出しは出来ないのか、困ったとばかりに苦笑するばかりだ。
そうして意気投合した二人に気圧された結果、だいぶ飽きて来たキラが食事でもとろうと言いだすまで私は困惑したまま彼女たちに付き合わされる事になるのだった。 - 45文字書き いちか24/11/06(水) 04:27:34
皆でショッピング、後半部分になります
やっぱりラクスとフレイは組ませておくとちょっと強過ぎますね
だからと言って個別にしておいてもどうにも出来そうにない気もするのですが
仮に着ていても気付かれないのを逆手に…中々マニアックというか変な楽しみ方になっているような気がするのは何故でしょう
他の3人だと彼氏の服を着てる感が出てるのがいいって感じになるのでしょうが、そうか…言われるまで誰も気付かないのかそう言えば
- 46文字書き いちか24/11/06(水) 10:05:32
鏡が苦手な私にとって居心地の悪い場所と言えばやはり浴室だろうか。
身奇麗にするのは嫌ではないのだが、鏡に映った自分の姿が視界に入る為についつい避けがちで、気付けば苦手になってしまっていた。
これでもまだ、以前に比べれば耐えられるようにはなって来ているのだけれども。
「お邪魔するわよ!」
「っ!?」
突然、背後で大き目の音と共にバスルームのドアが開いて、反射的に振り返る。
声の主はフレイで、思わず硬直するこちらをものともせず、当たり前のように入って来た。
そしてその背後から続いてやって来たのが……
「たーのもーですわー!」
「あんた、何なのそれ…」
「あら、間違いましたかしら?」
息の合ったボケとツッコミの応酬に、呆然と見て居る事しか出来ない私は完全に固まってしまったままそれを眺めているしか出来ない。
「一人でのんびりもいいのだけど、やっぱりこれだけ無駄に広いのだから一緒に入るのも悪くはないわよね」
「裸の付き合いってやつですわね」
二人は慣れた様子だが、こちらはそう言われたからと言って素直に「はい」とは言い難く、身構えつつ隙を見せないようにするしかなかった。
正直、こうなるのであればカラスの行水よろしくシャワーだけで早々に済ませるべきだったと思ったくらいには嫌な予感がするのだ。
「アスラン、あんた裸見られたくらいで怯んでたら…って、ちょっと逃げないでよ。まだ何もしてないでしょうが」
「…つまり、これから何かをしようとしてるってことでいいのか?」
「一々言葉尻拾って勘繰らないでよ。総毛立った猫みたいなリアクションして」
「そうですわ。どうせ一緒なら、お背中くらい流すのくらいいいかと思ったくらいで…」
そう言えばこの二人、付き合いの長さからか気安さもあるんだが、妙に距離感が近いような気がする。 - 47文字書き いちか24/11/06(水) 10:27:59
お風呂場で鉢合わせ、前編です
これはちょっと気不味いというか、何というか…
なおこちら、トータル2000文字超えてるのでお話は3分割になってます
アスランは自己肯定感低め、劣等感強め…と自分の容姿がどれだけ整っているのかというところに完全に目が行っていない為、堂々としているラクスやフレイを前にいつも身をちっちゃくしている感じです
一番背が高いのにね
その二人からしたら、自分たちにはない要素…凛々しくて綺麗な所謂クールビューティ的な部分こそ彼女の美点で、それに見向きもしないのを歯痒くすら感じているところがあるようです
だからこそ結託して構っているのでしょうが、アスランからしたら割と災難かもしれませんね… - 48二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 10:55:12
お風呂でイチャイチャですかい?お風呂でイチャイチャですかい!!??
女の子同士のお風呂イチャイチャはたまりませんな~キラが聞いてしまったらすごい勢いで振り向きそうだ - 49文字書き いちか24/11/06(水) 16:03:51
いや、気のせいではなかったな。
一度、強引に際どい衣装を着させられて4人でキラの部屋へ突撃を敢行した時の事を思い出した。
あの何の迷いも恥じらいもなかった様子を見るに、そういう事が常態化している…つまりはそういうことなのだろう。
つい薄っすら想像しかけて慌てて打ち消した。
顔が熱くなって来たのは、確実にこの風呂場の温度のせいだけじゃない。
「あらあら、どうかしましたの?アスラン」
「女同士でこれって、ねぇあんたキラ相手にどんな風にしてるのよ」
「ちょ、二人とも何を…っ」
「何、ってねぇ?」
「ちょっとしたスキンシップですわ」
もこもこの泡まみれになりながらにじり寄って来た二人から不意に抱き付かれて、軽くパニックを起こしかける。
「ただの他人じゃないんだし、このくらいでガタガタ騒がないでよ」
「い、いや、そういう問題じゃ…っ」
「ねぇフレイさん、お風呂嫌いの猫ちゃんてこんな感じですかしら?」
「こんなじゃ利かないくらい大騒ぎになるらしいから、流石に比べられないわよ」
「…ちょ、二人とも…っ、や、やめ……っ」
流石に無抵抗ではなかったのだが、泡で滑るせいもあって中々抜け出せない。
まして、相手は暴漢などではないので力技を使える訳でもないから尚更だ。
「そんなに嫌がらないで下さいまし、少しばかり強引なのは認めますけれど」
「そうね。背中を流すどころでもないし」
必死になっているのは自分ばかりで二人が楽しそうなのもどうかと思うが、問題はそういう事ではなくて……。 - 50文字書き いちか24/11/06(水) 16:11:37
という事で中編です
おや、なんだか雲行きが…
本当にこの二人、組ませておくとどこまでも悪乗りし出しますね
おふざけなのは解るのですが、一々楽しそうでw - 51二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 16:52:32
女の子同士のイチャコラからしか得られない栄養素がありますからね
はやりラクスとフレイのコンビは最強か… - 52文字書き いちか24/11/06(水) 17:00:04
さて、オチの前に閑話休題
余所のところですがポッキーゲームしてたスレありましたよね
あれを見て、スレ主ちょっとやってみたくなりまして…
という事で、第一回 (!)ポッキーゲーム大会やってみましょうか
なお、景品とかはありませんが…是非イチャイチャと見せ付けて頂きたい、そんな所存
ルールは至ってシンプル、1D100して限りなく1を目指す事
つまりダイス目=ミリメートル換算ですね
1=1mm
100=10cm (100mm)
一番低い目を出したところが優勝ってことで
キラ一人で役得なのですが、まぁ頑張って下さい()
ではスレ主のおふざけの為にスレ消費を増やしても何なので、勿体ぶらず全員分一気に振りますよ☆
ラクス
dice1d100=63 (63)
フレイ
dice1d100=42 (42)
カガリ
dice1d100=2 (2)
アスラン
dice1d100=16 (16)
- 53二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 17:03:03
カガリ様が遠慮なく行くのぽいわ〜
逆にラクス様はポッキーゲーム初だったんかな - 54文字書き いちか24/11/06(水) 17:46:07
ネタなので第二回以降があるかは不明です(殴)
というか、こういうので順番決め(アスランには内緒)してたらどうしようw
カガリは思いの外ガッツリ行きましたな…まさかの一桁にスレ主も二度見するレベル。ここまでとは予想外
アスランさぁ…負けず嫌い発揮した直後、超至近距離に気付いて顔から火ぃ噴いてない?大丈夫?2cm切ってるんだけど
フレイ…キミ思っていたより攻めて来なかったね、もう少し頑張っても良かったんよ?
ラクスは魔王様なんだからもう少し押せ押せでお願いします。優勝狙ってそうだと思ったのに、これは一体どういうおつもりなのか - 55文字書き いちか24/11/06(水) 22:00:27
「………ねぇ、もしかしなくてもあんた、ちょっと感じて来ちゃった?」
「何だか声を我慢しているみたいですし、やはりそうなのでしょうか?」
そう言って顔を見合わせいたずらっぽく笑うが、どこか態とらしい。
触られ方のせいか、身体が反応し出しているのは確かだったが、うっかり声なんて出そうものなら何をされるかわからない、と自分の中の直感が告げていた。
「あー、だいぶ開発されて来ちゃってるわね、これは」
「まぁそれはわたくしたちも良く解ってる話ですわ」
「まぁ、それもそうね。あの顔で夜はケダモノとかだいぶ反則が過ぎるけど」
何だか言いたい放題言っているようだが、こちらとしては洗われているのか体中まさぐられているのかよく判らない状況のまま、正直どうやって抜け出すかを考える余裕すらない。
「只でさえ使用前使用後が判り易いのよ、あんた。普段何にも構わないから余計なんでしょうけど」
「もう次の朝なんて、つやっつやですものね。どことなく拗ねたような素振りしてる事が多いですけども」
「…………っ」
唯々羞恥なのか何なのかよく解らない何かで思考がもう殆ど限界に近かった。
「あらあら、そろそろ限界でしょうか?」
「そうみたいね。もうちょっと我慢出来たら、もっといい事してあげるところなんだけど」
「あら貴女には、そういうご趣味はなかったんじゃありませんの?」
「あんたこそ」
軽口を言い合い、何事もなかったかのようにスッと二人は離れると、自分たちの体を洗い始めた。
一方の私はというと、まるで唐突に嵐が去ったかのような状況に呆然とその場にへたり込んでしまっていた。
この状況に慣れろとは、一体どれだけの無茶振りなのだろうか。
しかもこの後は確か…。
「フレイさん、あんなに弄っちゃってこの後アスラン大丈夫でしょうか?」
「ま、我慢出来なかったらキラにおねだりくらい出来るでしょう?」
「それもそうですわね」
小さい声で囁き合っているようだったが、それはこちらにも十分聞こえている。
この二人、絶対に態とだ……。 - 56文字書き いちか24/11/06(水) 22:07:45
そんな訳で後編になります
アスランがラクスとフレイの明け透け女子トークの合間に揉みくちゃのおもちゃにされてます
でも真面目にこの後どうしたんでしょうかねぇ… - 57二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 22:24:17
2人に同時に攻められるアスラン♀とか風呂の壁になって覗き見したい
妙に勘の良さを発揮した旦那がわざと言わせようと焦らし攻撃もありだけどもちゃんと聞いてあげて頷かせるくらいになりそう
それはそれとしてなんだかんだでアスランが求めてくれた!ってことでテンションは爆上がり - 58二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 00:02:37
もしくは悶々としつつ、まともにおねだりできなくて涙目になってるアスラン見てなんとなく察するキラが、それはそれとしてとりあえず焦らさず普通においしくいただいた後、事情確認しにいく…とか?
ドロドロに溶かしてからならともかく、この状態から素直におねだりは難易度高そう。 - 59文字書き いちか24/11/07(木) 04:47:12
いつもなら投下のお時間なのですが、そろそろペース落とさせてもらいますね
手持ちのネタはあるのですけども実はスレ立て自体が割と見切り発車なものでして、話としてほぼ完成まで書き切ってあったものはお風呂回辺りまでなんですよ…
そんな訳で7割くらいまで詰めてあるのを現在仕上げに入ってるところです
なお、シチュのゆる募も続行中です
採用するかはスレ主次第ではありますが宜しければ
明らかにいつもと違って挙動がおかしいと思うので察されてそのまま頂かれるのはありそうですね
キラも流石にそこまで意地悪じゃないですし、彼から誘ったように自然に持ってってくれれば、追い込まれてるアスランとしてもだいぶ気が楽かもしれません
積極的な他3人とはタイプが全然違うのもあってその辺割と甘やかしてそうなのでね
- 60二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 11:01:12
どの話もみんな可愛くて癒されますな~特にアスラン♀超可愛いなでなでし…キララクさん分かってますから私は推しの部屋の壁ですから
運命軸にてアスラン♀を引き込もうとするデュランダルのような絵面が危ない人とは同じになりたくはないw
プラント行こうか迷ってるの見破られて抱き潰されるというのも大変よきですな - 61文字書き いちか24/11/07(木) 13:27:10
推しの部屋の壁…久し振りに聞きました
好きなだけ壁に憑依して拝んで行って下さい
運命時間軸、ここの世界線だと一応アスランとしてはキラの傍に居る一択ではあるとは思うのですが、恐らくアーモリーワンからBTWまでは経由するのでほんの少しだけ迷うかもですね
さて、このスレを今回立てるにあたって会話のみのSSから本来の意味でのSS形式(一人称視点)に変更した理由は冒頭でご説明した通りです
何しろ会話の”間”というのがないので雰囲気も情緒も描写も足りないのです
折角の後衣シーンだというのにムードが、ムードがない…となりましてw(そういうシーンが書けるかは別として)
普段、自分が投下しているスレではこんな恋愛的甘さやムードがあるようなものは書いていないのであまり気にはならないのですがね
それから、語り手としてアスランを選んだのは単に書き易さからでしょうか
勿論スレタイトルにも名前がありますし、彼女の目線からこの世界を語った方が自然だと思ったのもあります
そんな訳で、今暫く続きの方はお待ちをば…
- 62二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 17:37:28
- 63二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 23:51:51
続きを楽しみにして待っています
- 64文字書き いちか24/11/08(金) 04:45:03
「トリィ、ちょっとの間だからね…」
気まぐれにあちこちを飛び回っていた黄緑色の小鳥を模したロボットを捕まえるとそっと呼びかける。
普段はキラがメンテナンスをしてるのだが、どうせ製作者本人が居るのだから偶には自身で遣った方がいいだろうと思ってのことだ。
一度機能停止させ、精密機器用の工具を使い、部品のひとつひとつまで丁寧に内部の様子なども見ていく。
作ったのはもうだいぶ前だったと思うが、面倒臭がりで横着者なキラがメンテナンスをしていた割には特に何も問題もなさそうだった。
「ほら、終わったから」
元通りに戻してメンテナンスを終わらせ再起動させると、トリィは何事もなかったかのようにまた動きだして椅子の背や人の肩などを止まり木にするかのように飛び移ったりと、いつものように気まぐれにキラからつかず離れずの挙動をし始める。
そんな様子を横目にデスク上の工具を片付けてから部屋のベッドに腰掛けると、それらの光景をずっとそこに座って黙って眺めていたキラが不意に膝の上に頭をぽすんと乗せて来た。
「急に…どうかしたか?」
「作った当人だけあって、やっぱりアスランが遣った方がメンテも手際いいなぁ」
視線を膝の方へと落とすと、膝枕された状態になったままキラがのんびりとした口調で言い、こちらを見上げて来る。
子供の頃から割と当たり前の距離感なので何を今更と言ったところなので、一応このくらいではまだ動揺するほどではない。
こちらの精神状態としては落ち着かない、としか言いようがないのだが。
とは言え、話題と今の彼の行動が繋がらなくてちょっとだけ困惑してしまう。
「それと、この膝枕の意味が繋がらないんだが?」
「わからない?まぁそれはそうだよ、だってこうしたかっただけだし」
「……お前なぁ」
暢気そのものなその口振りに、私も思わず呆れが出てしまい嘆息してしまう。
確かにこの程度、いつも通りの距離感ではあるし、意識しているのはたぶん自分だけ。
そんな事を思っていると、不意にキラが口を開いた。 - 65文字書き いちか24/11/08(金) 05:03:07
どうにか続き書けました(ぜーはー)
半端にすると齟齬が出る可能性があるので一纏り書き切るまで出せないと思っていた為、完成まで時間を取ってしまい、だいぶお待たせしてしまいました
取り敢えず約2100文字あるので夕方まで3分割分、その間にまた別の途中まで出来てるヤツに手を付けようと思ってます
幼馴染から恋人へ昇格した関係というのは、甘さの塩梅が割と淡白になりがちでベタベタしてないイメージしか湧きません
アスランもやはりその辺は思っているようで、自分ばかり意識しているのではという状況のようです
惚れたが負けと言いますか、今が正にその状態といった感じなのでしょうか
シチュ、考えて頂いて有難うございます
個別にデートか…それぞれ好きそうなものが違うので雰囲気も違った感じのものになりそうですね
ちょっと考えてみます
- 66文字書き いちか24/11/08(金) 11:01:57
「ところでさ、口調が前の頃のが出てる時あるんだね」
唐突な指摘に思考が一瞬止まる。
「…そうだったか?あまり意識して居なかったんだが」
「無意識に出てるだけだろうから気にしないでいいんじゃないかな。僕としてはどんな話し方しててもアスランには変わりないと思ってるから、別にどっちでも構わないんだけど」
それは言われるまで、まるで気付いていない事ではあった。
…いつの間に?
ふとそこで、そう言えば今のような口調自体も意識して変えた自覚はなく、気が付けば身に付いてしまっていたことだったというのを思い出した。
こんなところにもつらい記憶から目を逸らしていた自分の影があるのだと、今更になって自覚する。
と、自主的に膝枕されている幼馴染の挙動にふと我に返った。
「それはともかくだ…。膝枕まではまだ理解出来るとして、そこから太腿を撫で回しているのはどういう意味だ?」
「他意はないよ。単になんとなくだし」
「っ、本当にお前は…」
思わずその頭に軽くチョップをお見舞いしてしまったのは、ほぼ反射みたいなものだ。
本当に何気なく触っているような動きで、特段変な触り方をしている訳ではなかったのだが、やはりこういうのは油断しているとどうなるか解らない。
「ぃたっ」
「何を考えてるんだ、まったく…」
「でも、あの頃みたいにまたアスランと一緒に居られるどころか、こうやって独り占め出来るようになるなんて、ちょっと前まで思いもしなかったなぁ」
大して痛くもないチョップを喰らったキラは自身の頭を撫でながら、膝の上でどこか嬉しそうに私のほうを見上げて微笑んだ。
暗に指し示しているものに気付いて、顔が少し熱くなる。
「…あの頃はそもそもそういう下心みたいなものはなかっただろう?」
「それはそうだけどね」
こうしている間も、私は目の前の幼馴染の一挙手一動にいいように振り回されているのだ。 - 67文字書き いちか24/11/08(金) 11:25:32
表面上どれ程男っぽく振舞っていても、やっぱり恋する乙女メンタルだけは隠しきれません
まぁ、実際そうだししょうがないね(でも乙女は流石に御幣がある?それはそう…)
という事で中編ですね
場所はアスランに割り振られた部屋になります
実はトリィがちょこまかしているのをまともに書いたのは初めてかもしれません
というか、12歳くらいであの小鳥そのものの挙動のプログラムまで組んだって事なんだよなと思うと更に遠い目になる案件なんですよね…ホントに - 68二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 11:32:37
トリィに関しては製作者の年齢を考えると(現在ではキラがプログラムをいじってる可能性があるとしても)SEEDシリーズのトップレベルですごい性能ですからね…
キラアス♀の膝枕キター!!!!
すごい自然にいちゃつきながらもアスランの乙女チックな部分も書かれてて昇天しそう…
トリィが一番の勝ち組に思えてきたぞ… - 69文字書き いちか24/11/08(金) 17:02:41
そうして今も自ら望んで踏み込んだ、底のない沼へ落ちていっている。
絡め取られて抜け出せない身を呪うでもなく、一層の深みへと向かっている事も自覚していた。
頬に伸ばされた彼の手に促されるように、体を屈めると目を伏せる。
「……ん」
こんな状況にもやっと少し慣れては来たと思ってはいるのだが。
でも、これは……。
「…………っ、この莫迦、こんな昼間からいきなり舌なんて入れてくるな!」
「えっ、駄目?」
ちょっとした悪戯をしたようなノリで言われて、思わずその額をぺちぺちと叩いた。
一時期でもこんな事をしだすような元気すらなかったなんて、本当に冗談のような話だ。
「暫く立ち上がれなくなったらどうするんだ。というか、こんな時間にお前は…っ」
現に既に腰が砕けてしまっていて、今すぐ動けと言われたら無理だと答えるしかないような状況になっているのだとは流石に言えない。
本当にコイツときたら…っ。
何やら都合よく幼馴染と恋人を使い分けて振舞っていることには薄々気付いてはいたが、そんな器用な真似をするよりも、もっとこう…。
「大人しくキスさせてくれるようになったと思ったけど、まだまだかぁ…」
「何がまだまだかだ。お前は少し気を許すとすぐこれだからな」
やっぱり恋人の甘さなんて私には無理だ。
つくづく痛感しながら、私はキラの額をもう一度だけ叩いた。 - 70文字書き いちか24/11/08(金) 17:12:12
そんなこんなで後編です
…まぁご覧の通りです
取り敢えず皆まで言いません
個人的には無重力や低重力下でのトリィの飛行能力はたぶんアスラン的には想定外なのではと思ってはいて(コロニー内で連れている以外の状況が本来在り得ないので)プログラムにキラの手が入っているなら、恐らくその辺りではないだろうかとは思っています
たぶんアスランの書いたプログラム、凄い几帳面で整然としてそう(キラの手癖の酷いスパゲッティコードから目を逸らしつつ) - 71二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 18:27:05
恋人の空気にまだ慣れないアスランが大変可愛いですありがとうございます
他3人より一段と慣れてなさそうだからキラもだいぶ余裕ありそうである
同じようなカガリも最初は照れていたんだろうけど吹っ切れたら強そうというか - 72二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 22:56:39
☆
- 73文字書き いちか24/11/09(土) 00:12:50
形式変更で台詞だけでは恋する乙女の機微というのがどうしても伝わらない、というのが少しでも解消出来ているのなら幸い…
彼女もまたアスランだけあって本来口数多い方の子ではないので、声に出してない部分の方が多いというのだけは間違いないですしね
それと描写の少ないカガリについてですが、取り敢えず自分の中では掘り下げ予定自体はあります
加入時のいきさつがかなり想像しづらい人物ではあるので、だいぶ齟齬を埋めるのに苦労してますが
そしてそれを語るなら、やはり運命本編時間軸でのフリーダム花嫁強奪事件は外せないような気はしています
一人でインモラル係数ぶっちぎりしてますから、ちょっとヤバそうな予感もしてますが… - 74二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 10:03:29
カガリもキラも吹っ切れすぎよね・・・
- 75文字書き いちか24/11/09(土) 12:36:28
この秘密の関係に引き入れられたばかりの頃、どうやら私は傍目にもだいぶおかしい状態だったらしい。
自分ではまともでいたつもりではあったのだが、言動の節々や気配から生気のようなものが抜け落ちていたようだ。
目を放した隙に空気に消え入ってしまいそう、今にも死にそうな目をしていた、等と当時の事を言われて今となっては困惑するしかないが、それほど酷い状態だったという。
少なくとも最愛の妻である母上を喪った事でおかしくなった父上が狂気の末に命を落とし、それに因って私自身も一層深く傷付いていたことだけは否定はしない。
思えば確かに食事はどうにか流し込んでいたようなものだったし、まともに眠れていると言えるほどの精神状態でもなかったのだ、と今にして思う。
それは正に手負いの獣、と言わんばかりの…。
人間、つら過ぎると色々な部分が麻痺して行くのだと、こうして冷静に考えられる状況になってからあの頃の自分の状態をやっと理解し始めている。
ただひたすらもがく事しか出来なかった事も含めて。
そんな、天涯孤独の身となってオーブに居た私を心配して最初に声を掛けて来たのはカガリだった。
彼女とは命に関わる要所ごとに縁があり、それもあってかなりの恩義がある。
その事もあって今では滅多に頼まれなくなったものの、少しの間彼女の護衛のようなことをしていた時もあった。
周囲がバタバタしていてキラたちとも連絡をまともに取っていなかったのもあって、キラが精神を病んでいたという話がだいぶ遅れて耳に入って来た。
その時はもっと早く教えてくれなかったのかと苛立ちすら覚えたものだが、思えばそれすらも私を心配しての事だったのだと、今にして思う。
動けているだけマシだっただけで、疲弊していたのは私も同じだったのだから。
そうしてこの隠れ家に案内された頃には、私以外の現在の顔ぶれが既に揃っていた。
キラは多少憔悴はしていたが思いの外元気そうで、訪ねて来た私を見ると真っ先に抱き付いてきてとても喜んでくれた。
そしてこの時の様子を見て、私を引き入れるとラクスが最終判断を下していたというのも、後日知った話だ。 - 76文字書き いちか24/11/09(土) 12:36:50
第一にキラの為ではあるが他ならぬ貴女を心配してのことでもある、と。
でももしかしたら彼女には、押し隠すようにして抱えていた想いをとっくに見透かされていたのかもしれない。
同じ男を愛してしまった同類であるが故に。
その後、彼女から切り出されたハーレムという突然に降って湧いたような突拍子のない話に戸惑う私は、何よりキラからも行く当てがないのなら一緒に居て欲しいと望まれてしまったこともあって、否応なく今の状況へと足を踏み込む事になったのだ。
…そうだな、少なくとも今はそれを選んだ事を後悔はしていない。
私の望みはただ彼の傍に在ることなのだから。 - 77文字書き いちか24/11/09(土) 12:52:17
戦後、ラクスに引っ張り込まれるまでのことをアスランの目線で回想するモノローグになります
文章量が1000文字ちょっとしかないので、時間を空けずに一気に投下させて頂きました
ところでドロドロにされるあの事後SSを地の文入れて補完したのって、需要あります?
書くとなるとだいぶ大変な事になると思いますけど、あの会話の間がずっと気になっててですね…
遅くなってもWritiengになってでも読むという方は取り敢えずここのレスにハート押してって下さい
それで需要の判断をしたいと思います
尚この文を書いている途中、愛用していたUSBポート付きのキーボードが不慮の事故(スレ主がドジってスープぶちまけた)で逝きまして…今急遽近場で買って来た新入りので打ち込んでおります
何か打ち込み浅くて打ち込み音しないの物凄い違和感ある…まぁ慣れるしかないんですが - 78二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 14:16:59
ハートを10個以上押したいのに押せないもどかしさよ
- 79二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 18:33:53
- 80文字書き いちか24/11/09(土) 20:45:54
投下から6時間以上経過の20時半現在でハート6つ…おk、最低6人は居るって事ね
了解、把握しました
取り敢えず書いてみて雰囲気がこちらでお見せ出来ないほどしっとり濡れて来ない15禁相当のようならスレに、流石にこれアカンやろって思う18禁レベルまでいってたらWriteingにてお出ししようと思います
こちらはスレ用に書いているものとは別件なので、別個に少し時間を頂きますね - 81二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:58:57
- 82文字書き いちか24/11/10(日) 06:07:46
地の文追加はざっくり8割くらいの進捗
ずっと書き直したかった事もあったお陰か、思いの外サクサク進んだので今日中には出せるかもですね
たぶん、この程度ならスレ投下出来るレベルじゃないかなぁとは思うくらいの描写に収まってるはず
流石にそこまでの濡れ場を連想させるものを書く度胸は自分にはまだ出なかったです
…まぁ「初めて」にそういう色気は求められないから仕方ないですなーと思う事にしますか - 83文字書き いちか24/11/10(日) 12:44:57
アスランは誰かの分をまともに選ばせるとセンスは悪くなくて良い物を見る目まであるのだけれど、いざ自分のものとなると途端にそういうものが一切どこかに吹き飛んだかのように服選びがテキトーになるイメージ
なので、デートとなったら周囲でちゃんとしたコーデを選んであげないと、下手したら近所に買い物にでも行くのかって感じの服に為りかねない危険性は確かにありますね
それを見かねてプロデュースされるのはアリかもしれません
少しずつ緩和はして来ているので、案外素直に着てくれたり…しないですかねぇ
- 84二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:35:41
普段からパンツスタイルだとミニスカートは嫌がりそうなイメージがあるかな
ワンピースとかロングスカート似合いそうだから着せてみたい - 85文字書き いちか24/11/10(日) 14:17:55
普段からパンツの人は生足晒すのが嫌だったりで特にミニは避けてるようなイメージはありますからね
そしてお洒落に興味がないとばかりの服ばかり着ていると、選択肢からそういうものがどんどん外れていく悪循環…
身長がそこそこあるのでスカート丈が足首近くまであるものを敢えてというのは良いかもです
きっと似合うと思いますし
個人的には、可愛いアイテムを外して全体で見ればシックめのカジュアル方向に纏っている風にすれば、幾分抵抗感が薄まってくれるのではと考えてはいました
時期を考えると、個別デートシチュはやっぱりクリスマス前後くらいですかねぇ
- 86二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:56:18
胸の隅にあったのは少しの感傷と自己嫌悪。
まるで嵐に蹂躙されるような、凡そ思い描いていたようなものとは程遠い行為の後、いつもの人懐こい柔らかい声色でキラが私のことを呼んだ。
先ほどまでこの体を蹂躙していた同じ人物とは思えない、そんな…耳慣れたいつものその声は心配そうにこちらを窺っているようだった。
目を合わせないよう、背中を向けていた私に、再度彼が呼びかけてくる。
「…ねぇアスラン、もしかして泣いてる?」
薄暗い室内、ただカーテンの隙間から差し込む月明かりはお互いの姿を確認するのには十分過ぎるものだった。
「……何でもない。それより落ち着いたみたいで良かった…」
こんな顔を見せる訳にはいかないと、私は壁の方を向いたままそう答える。
「良くないよ、ちゃんとこっち見て」
気遣うように肩に触れてくるその手に一瞬だけ体が強張ってしまい、勘付かれまいと更に顔を背け視線を逸らした。
「何でもないから気にするな」
突き放すようにそう言うと、衣擦れのする音がして彼の気配が少しこちらへ近付いたようだった。
「僕のせいだよね、こんな形でだなんて…君だって不本意だったと思うのに」
後ろめたそうな声がさっきより近くでする。
「気にしてない。キラが良ければそれで…」
「だから良くないって…ほら、やっぱり泣いてたじゃないか」
頑なな私の態度に語気を少し荒げながら、ずっと見えないようにしていた顔をキラは強引に覗き込んで来た。
視線を上げるとどこか困ったような心配そうな眸と目が合う。
「……敵わないな、お前には」
衝動任せに求められるまま受け入れ抱かれた事も、これで良かったのだと思うものの、押し寄せる自己嫌悪に思考は埋め尽くされかけていて、自分ではどうしようもないまま零れる涙を止められないのをどうしても見せたくなかったというのに…。 - 87二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 22:02:34
という事で、もうちょっと詰めどころはあるとは思うのですがだいたい完成したので投下
…たぶん大丈夫(R-15少し超えかけてる気はするけど)
こうして地の文が入ると会話の間が出来て、台詞だけよりもその場での時間が経過している事が伝わってくるのではないかと思います
まぁぐしゃぐしゃのシーツとかその辺りを色々描写してないので事後感は薄いですがね - 88二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 00:57:36
服か…ショッピングモールでふと目に入った服が昔レノアさんが着てたのに似てて…とかありそう
普段パンツスタイルばかりなアスランがワンピースやロングスカート履いたらギャップで破壊力やばそう
アスランの心情的にはハッピーとは言えないかもしれないけど2人が尊い……
この事後のアダルティな感じが最高です…
- 89文字書き いちか24/11/11(月) 03:57:12
思わず顔を伏せると、問い詰めるような少し怒ったような、それでいて自分を責めるような声で呼びかけて来た。
「もっとちゃんと文句言ってよ。女の子の初めてって大事なんでしょ」
「病んでるお前が気にするような事じゃない。それに…本当に大丈夫だから…」
言い募られて半身を捻るようにして振り返る。
私を傷付け泣かせてしまったと、後悔の混ざった眼差しに言葉に詰まった。
……痛いほどの沈黙が流れた後、切り出すようにキラが口を開く。
「…なら、キス…していい?」
「ここまでしておいて、それは訊くのか…」
「だからだよ。ねぇ、キスしていいかな?」
既にそれ以上のことは済ませてしまった後だ、何を今更戸惑う事があるというのだろう。
強請るような問い掛けに、私は小さく頷いた。
「……あぁ」
近付けられる彼の顔に応じるよう、私も眸を伏せる。
それはあれほど手荒にされたのすら嘘のような、労わるように優しく触れてくるだけの口付け。
たったこれだけで、ずっと誰にも見せないよう抱えて居た想いが少し報われたような気がした。
微かな息遣い、触れ合った部分から伝わる温度がとても愛おしくて仕方がなかった。
少しの後、そっと唇が離れる。
余韻を惜しむようにゆっくり目を開くと、急に改まったようにこちらを見ながら、キラは真剣な目をしていた。
「こんな状況で言うのもどうかとは思うけど、僕…アスランの事大事なんだ。一人の女の子として大切にするから…ずっと傍にいてくれないかな」
正直、これが告白だというのなら順番は間違いなく逆だ。
まして不本意な今の状況への責任から言っているのであれば哀れみよりも酷い。
それに何より、今の彼にはこんな自分などより女の子らしい少女たちが既に居る。
彼女たちの姿が過ぎって、僅かに湧き上がったのは嫉妬などではなく諦念を含んだ劣等感だった。
「私の他にもいるのに?」
詰問するように少し強い口調でそう言うと、迷いすらなく彼は答える。
「アスランの代わりはいないよ。…それは彼女たちにも言えることだけど」
そして嘘偽りもなくそう言って柔らかく微笑むと、私を腕の中に引き寄せた。
恐らくその言葉はこれ以上ないくらい不実であったけれど、それ以上に真摯なものなどないだろうという事も事実だった。
「…最低だぞお前」
「そうかもね」 - 90文字書き いちか24/11/11(月) 05:06:20
そんな訳で続きになります
アスランが自身の恋心に気付いたのは本編、慟哭の空付近だとは元スレで書いていたと思いますが、だからと言って告白が出来るような積極性もなかった上、再会したキラの隣にはラクスがいた事もありずっと封印していくつもりだった…というのが戦後ハーレムに引き入れられる前までの彼女の経緯
カガリにこそ看破されてはいませんでしたが、ラクスはその辺りを見抜いていたのもあり戦後訪ねて来た彼女を迎えるキラの様子などから、引き離したらいけないと確信したようです
そしてそんな事もあり、固持していた婚前交渉NGを歯牙にもかけず (ラクス的には好きなら気にせず彼にあげてしまえば宜しいでしょう?というくらいの考え) 煽りに煽って覚悟を決めさせ、未だ悪夢に浮かされる事も多かったキラの部屋に放り込んだ…のが物語の直前くらいの状況になります
それはプラントの婚姻制度の事もあり、恋愛には消極的だったアスランからしたら恋を叶えるなどというのは幻想のようなもので、それならばと身持ちを固めているくらいしか頭になかったところをラクスから思いっ切り殴り飛ばされたような格好だった訳ですね
そしてキラからしてもアスランは初恋の人であり幼馴染、特別な存在である事には変わりはなかったのです - 91文字書き いちか24/11/11(月) 10:00:55
口をついて出た言葉にキラは自嘲的にそう言い、微かに微笑った。
「……最低だ、私も」
つまらない貞操観念と諦念に捕らわれていた事への自己嫌悪で雁字搦めになっていた自分へそっと呟く。
こんな気持ちになど気付かなければ良かったと、どうせ叶わないと想いに蓋をしていたというのに…。
だから望まぬ形でとは言え想いを遂げられただけでもいっそ良かったのだと思おうとしていたというのに、いざ彼に本心から求められている事に気持ちが追い付かない。
…応えていいのだろうか、こんな私が。
戸惑いながらも、おずおずとその背に手を回す。
今ここに居るのは幼い頃から一緒に育った幼馴染としてではなく、一人の異性として自分を求めている男なのだ。
そうして体を預けるようにして抱き締められたまま暫くそうしていると、不意に乱れたシーツの上に押し倒されてしまった。
「どうせだから最低ついでにキスから先もしていい?」
私は驚いたまま薄明かりの中甘えるように囁きながら悪戯っぽく微笑む顔を呆然と見詰めた。
組み敷かれているという意味では状況は先刻の焼き直し、けれど今の彼は半ば我を忘れて居る訳ではない。
理性はギリギリ保っているかもしれないが、ケダモノとそう変わらないのだとこの時は私もまだ気付いてはいなかったのは仕方ないとしても、だ。
「あれだけしといて…」
無論、乱暴に貪られた事も、破瓜の痛みですらも忘れてた訳ではない。
その総てが一方的で力ずくであった事も、それが悪夢に追われ恐怖から逃れようとした結果でしかなかっただけだった事も。
必死に縋るように求められた過程を思い出し、思わず赤面して来てつい顔を逸らした。
キラの性格を考えればこれくらいで折れるようならとっくに引き下がっているのだから、この程度の言葉など意味のない文句にしかならない。
ただこの場にいる自分がそういう目で見られているという事に気付いてしまったことで、今更ながら耳まで真っ赤になりそうになってくる。
「無理矢理だったのを、ちゃんと上書きするから」
だからいいでしょ?子供の頃からのおねだりと同じ語調で言いながらこちらの顔を覗き込むように近付けて来られて更に焦る。
「無理矢理じゃなくても強引なんだよお前は…っ」
上擦った声でそう返すも何やらキラの方が余裕綽々で、まるであやされているような気分だった。 - 92文字書き いちか24/11/11(月) 10:24:06
これで地の文入りで補完した、ドロドロにされるSS全文になります
…これ、仕切り直し事後のが続くんですが、そっちも書いた方がいいヤツですかね?
それ言ったら、元スレに投下したSSの殆どは地の文追加した方がシチュが少し解り易くなるんですけどね
どうしましょうか
実はこのハーレムの構造をきちんとした設定として落とし込む為に、各々の人物への恋愛観などの理解は某星読みさんのスレを参考にしています(スレ主は趣味で卜占などをしていて少しホロスコープが読める程度)
曰く、「ラクスはキラからその相手が切り離せないのであれば、それは彼の一部なのではないかと考えるだろう(意訳」などの中々にこちらの解釈の後押しになるものが多くて、目から鱗しながら読んでいますね - 93二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:37:18
(ひたすら拝むポーズのスレ民、心の中はFOOOOOOOOOOO!!!!!!と叫びながら転げまわっている)
負担をかけてしまう申し訳なさとめっっっっっっっっちゃ見たい気持ちがぶつかり合ってしまっている!
誰にも言おうともしていなかった恋心が報われるのはやはり最高です - 94二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 20:04:17
スレ主の負担でなければ仕切り直しのも読みたい〜〜〜〜(メガフォン)
アスランがキラの一部…間違ってないのがすげえ…
申し訳ないけど…正直言ってほぼ強引に進められた展開も好きだ!!!
仕切り直しするのも好きだけどな!!!
- 95文字書き いちか24/11/11(月) 21:02:05
…これは書くしかないかぁ(雰囲気的に)
こっちはたぶん仕切り直し前の悲愴感が吹っ飛んでるので、書く方もですが読む方もだいぶ気が楽かもしれません
ちなみに、ドロドロの方は地の文だけで1800字ほどの追加でした
流石にこっちはそんなに大量の補完は要らないとは思いたいですが…
それから誤字と言い回しが気になるので、その辺にも手が入ると思います - 96文字書き いちか24/11/12(火) 07:38:07
進捗は7割くらい
こういうのは既に原型があるので進み具合がどれくらいか判るのが大きいですな
さて、例によって保守がてら設定等の話をするのですが、今回はハーレム設定により五等分ならぬ四等分の花嫁に囲まれる事になったキラの件でも
どうやら元から優柔不断というか、選択肢が多いと選べない性質っぽい影が見受けられたのもあって、そういう意味では案外ハーレムもの設定の作りこみが遣り易かったです
正直、それぞれ別個に恋愛感情を抱えていられるというのもある種の才能のような気はしますね
彼はアスラン相手では押せ押せでラブコメ感が強いですが、他の嫁の前ではもう少し甘くしっとりした雰囲気にはなっているようで、加えてだいぶ受身で結構流されがちなリアクション
まぁ女三人寄れば姦しいといいますし、そりゃあ大人しくならざるを得ないとは思いますけども
そんな訳で最後に来た事もあり、結果的に他の子相手で培った分を全投入されているのがアスランという事になっているらしく、耐性低めで初心で照れ屋な彼女としては中々堪ったものではなさそうではあります(何を隠そう自覚したのがヘリオポリスに移ったばかりなので、成就したのは足掛け5年程度と彼としては結構片思い期間が長いのです)
そして当人としてもこの性分が余り宜しくない事は自覚しているので、ラクスがハーレムを作り出すまではおくびにも出していなかった訳ですが、今は開き直っている部分はあると思いますね - 97文字書き いちか24/11/12(火) 12:35:51
今日は外出予定があるので(またしてもNot映画)保守兼ねて更に設定垂れ流しておきますか
それもあって、今日中はたぶん無理です
キラの話の続きですが、彼のハーレム適正が高過ぎだったと判明したのは恐らく初期からで、去ったはずのフレイがラクスの招きに応じて隠れ家に住み着くようになった時点からじゃないかと思われます
原作本編でもし彼女の心からの声が届いていればあれほど病まなかったとまで言わしめているので、彼女が生きていて尚且つまた傍に居てくれるようになったとなれば、原作より精神ダメージはだいぶ軽いものになるのは明白でしょう
…まぁそれでもそこそこダメージがあったのはどうにもならなかった訳ですがね
当人は余り意識していませんが、4人を同じくらい好きで同じくらい重たくて独占欲も見合うくらいにはあるという面倒臭い彼氏というか旦那様なので、本気で嫉妬したら結構怖いのではないかと思っています - 98二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 15:19:50
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
確かにそれぞれに重い念抱いているであろう旦那様
一度や二度は何かしらの事件が起きてそうである - 99二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 23:47:22
☆
- 100文字書き いちか24/11/13(水) 00:42:16
唐突ですがジャスミンの花言葉は「あなたは私のもの」というらしいです
それからホトトギスの花言葉は「永遠にあなたのもの」
こういうの調べると色々妄想が捗りますね…こう甘々なシーン的な意味で
進捗的には8~9割くらい
思ったより地の文が増えてしまってます
…やっぱり恋する乙女の機微は1000文字追加程度じゃ言い表せなかったか
もう少し頑張って来ます - 101文字書き いちか24/11/13(水) 06:22:16
「アスランちょっと痛いって…それ絶対照れ隠しだよね?」
最早丁寧にベッドメイクされていたであろう名残すら見当たらないベッドの上、茹で上がりそうなほど赤面している私を抱きしめながらキラが困惑をそのまま言葉にする。
正直、甘い余韻とかそんな空気すらない。
私としても一応本気で叩いている訳ではないが、言葉にならない部分が多くてそれを伝える術がないのだ。
「~~~~~っ」
そして気付けば彼の腕の中、ぽすぽすというその胸を叩く鈍い音だけしか聞こえない状況となっていた。
さっきのはなかった事だとして改めて仕切り直してくれたのは、半分は確実に彼自身がしたかったからだという事はこの際大目に見る。
それから私の性的なことへの知識が平穏だった頃までのもので完全に止まっていて知らない事が多過ぎたというのも否定しない。
だとしても、どうするとあんな…。
「まぁちょっと興が乗り過ぎたのは認める…けど、そろそろちゃんとこっち見てくれないかな?」
漸く私が胸を叩くのをやめた頃、未だに顔を背けたままであることが気になるのかキラがこちらの機嫌を伺うようにそう訊ねてきた。
「……無理」
そんな事が出来るならとっくに彼の顔を見られているので、当然その願いは退けた。
当人はまるで気にしてないのだが、こうして何気なく抱き寄せられているこの状態ですら今の私には行為中のあれこれを思い出すには十分過ぎる状況なのだ。
少なくとも、自分としては今日一日まともに彼の顔を見られる気がしない。
だからと言って、それで引き下がるようなヤツでもなかった訳だが。 - 102文字書き いちか24/11/13(水) 06:30:50
仕切り直しを入れた事後SSの補完終わりました
だいたいこれで何とか…
約2400文字なので、3分割で投下しますね
事後なのにやっぱりラブコメから離れられない辺りがやっぱり幼馴染同士らしいと言うべきか、何というか
毎度ながら甘さは…大してないですね - 103文字書き いちか24/11/13(水) 12:08:58
「そんな事言わずにさ…」
「……嫌だって」
顔を背けたまま、ぼそぼそと答える。
「…謝るから、強引に続きしたの」
どうやら余りに頑ななせいか、ひたすら謝ることにしらしい。
だいたい普通仕切り直しと言われたらその1回だけだと思うだろう。
なのにコイツと来たら…。
「そんな事…言われたって…」
「ちょっとしつこかったのも謝るから」
思い付く限りの反省点なのか、少しは自覚があっただけマシなのか…。
いや、本当にちょっとだったか?
思わずそう毒づきたくなるくらいには時間をかけて色々された記憶しかない。
「……まさかお前がこんな奴だったなんて」
こっちは知識も半端なら経験すらない。
リードをすると言えば聞こえはいいが、軽く思考のキャパを超える事をされたらどうなるかなんて、考えもしてないだろう!?
結果として彼の気が済むまで良いように可愛がられただけなのだと、少し冷えて来た頭でそんな風に結論づけた。
大体顔が熱過ぎるし、今自分がどんな顔をしているのか想像も出来ない状態だというのに、こっちを見ろというこいつの神経が知れない。
「本当にゴメンってば…だからさ、僕の方を見てくれない?」
宥めたいのは本心からなのだろうけれど、目を合わせるどころかこんな顔見られたりなんかしたら…。
「見せられるか、こんな……っ」
押しても駄目なら引いても駄目、取り付く島もないそんな有様な私の態度に困惑しつつも彼はその腕を解く事はなかった。
そうして仕方なさそうに軽く息を吐くと暫くそのまま沈黙していたが、思い出したように小さく息を吐き、ふと呟く。
「……でも流石に少し疲れたかな」
そりゃあ衝動的に乱暴にした後で仕切り直しと称して、そのまま行き着くところまで行った上、更に延長しておいてこれで疲れていないとは流石に言わせない。
ただ、言葉の割にその声からは疲労感など微塵も感じなかった。
「それはそうだろうな…」
ぼそりと思わず厭味っぽく返すと、何故だかふふっと笑われてしまったのだから釈然としない。 - 104文字書き いちか24/11/13(水) 13:37:20
続きの中編
こういうギリギリのを書いてて思うのですが、夜のスパコレベルをどう解釈するかというのとこの辺りの歳相応の男の子の思考というか、メンタル回復して来たキラが好きな女の子相手にどれくらいの下心出してくるかが地味に悩みどころな気がします
個人的に種の男子は基本的に草食系の見た目で中身がっつり肉食系って認識になりつつあるので、この年齢くらいの男子がスケベじゃなかったらだいぶ不健全だよねみたいな感じでいってもいいのかも?うーむ - 105二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 15:00:13
(昇天)┏┛墓┗┓(チーン)
ぽすぽす叩くアスラン可愛い〜!!!!!!
色んな感情ごちゃ混ぜで素直に出せないのがいい…
そしてとにかく顔が見たい彼氏…
耳まで真っ赤なんだろうな…
キラアスがメインにピックアップされてますが、四者四様にキラの独占欲があるのは堪らんですな…
- 106文字書き いちか24/11/13(水) 18:03:41
「…それでさっきの返事、欲しいんだけどさ」
憮然としたまま俯いていると、ふと思い出したようにキラが口を開いた。
「さっきの……」
「ねぇ、この先も僕の傍に居てくれる?」
それは問いかけのようでいて、懇願のような言葉。
「……そんな事、確認しなくてもわかってる癖に」
戸惑いながらも求められるまま総て受け入れたこと、これだけで理解出来ているはずなのに。
そもそも嫌だったらこの腕だって全力で振り切ってる。
力ずくでもないのだからそれくらい造作もないのくらい解ってるだろう。
なのに敢えて訊くとは本当に野暮というか、意地悪というか。
「そこはだって…やっぱり君の口から聞かないと」
ただ、こういう話になると何かキラの方ばかりが一々余裕があって納得がいかない。
どうして私ばかりこんなに動揺してばかりなのか。
「何で……こんな奴を好きになってしまったんだろうな。私は」
そもそも昔から選択肢が複数あるとよく迷って選べないという事は度々あったし、その度によくせっついていたからそういうヤツだというのくらいは重々理解してはいた。
それでも流石に好きな相手ですら選び切れずに全部選ぼうとするヤツだったなんて聞いてない。…それくらいの文句の一つや二つは言っていいくらいなのに。
だというのに惚れた弱みか、それすら仕方ないと思えてしまう自分がいて、それに心底呆れているだけなのだ。
そうして暫く黙っていると、キラは私の前髪を掻き上げると額にそっと口付けて来た。
「…君の事は大事にする。それだけは嘘じゃないから」
柔らかく静かな声音が耳朶を打つ。
私がずっとそっぽを向いているので、たぶんこれ以上の事が出来ないのだろう。
こちらとしては追い付かない気持ちと面映ゆさ、それに加えて諸々の事に対する羞恥心で、ただひたすら顔が上げられないだけなのだが。
「……それなら、ずっと私はキラだけのものだ。放したら承知しないからな」
彼の傍にいたい、これだけは譲れない本音だ。
最早隠す必要すらなくなったこの想いを受け止めて貰えるのなら、それ以上に何を望むというのだろう。
ただ……。
「だからもう痛いってば…」
額へのキスで記憶が色々ぶり返して来て、私は再び言葉にならない諸々を再び彼の胸を叩いて訴えるしかなくなってしまった訳なのだが。 - 107文字書き いちか24/11/13(水) 18:32:59
という事で後編となります
キラからの一緒に居て欲しい、の意味が単なる幼馴染だからではなく恋愛感情が伴ったものになった事で、彼の言動でアスランが一喜一憂振り回される事が確定した…そんな一連のエピソードはこれにておしまいです
たぶんですが、4人の内「初めて」が彼氏の比較的まともな精神状態で出来たのってラクスぐらいだったのではないかという疑惑がありましてですね…
フレイは本編を見ての通りで言わずもがな、カガリも若干回復し掛けていた時期ではあってもアスランと余りメンタルの安定状況が大幅に違うとは思えない(というか寧ろ酷い)はずなので、落ち着いた後遣り直しでもしてフォローしないとという流れになったのは最早仕方ないのかもしれません
ほぼ無理矢理に近い抱かれ方をした当人たちは腹を括っているので、後ろめたいのはキラばかりなのでしょうが… - 108文字書き いちか24/11/13(水) 23:59:42
何だかんだでスレが折り返しを迎えました
ゆる募で頂いたシチュ含めてネタはまだあるのですが、どこまで書けるでしょうかね…
ノってさえいればかなりの短時間で行ける自信はあるのですが、詰まると気の利いた単語一つ湧かなくなるのが困りもの
前述した通りこの世界線でのキラにとってはアスランが初恋相手、そして自覚こそとんでもないタイミングでしたがアスランもまたキラが初恋の相手、という事になります
幼馴染という距離感がある種のバグを起こしているせいか一緒にいて当たり前、という感覚が自覚を妨げていたのは間違いないですが
そういう意味では女の子の側が押せ押せだった事もありラクスやフレイとは短期間でくっ付いたのを考えると、嘘のような状況かもしれません
そして同居期間が長くなるにつれ、彼女がひたすらキラに対して受身で常に尻込みしている事は、少しずつ他の女の子たちにもバレ始めているみたいですけどね - 109二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 01:17:07
文字書きさんのお話がどれも最高です
キラに対して受身で常に尻込みなアスラン見かねてハーレムたちが色々やってしまうんですね分かります
ちょっと油断すると自分は後でいいって後ろ行っちゃうから手掴んで強引に引き寄せる感じで - 110文字書き いちか24/11/14(木) 06:27:26
「ねぇアスラン、ラクスどこに行ったか知ってる?」
夕方前にスコールが降る可能性があると言われていたので早めに洗濯物を取り込んでいると、部屋の方に居たはずのキラがテラスの方から降りて来てそう訊ねて来た。
「…少し足りないものがあると言ってフレイと買い物に行ったが、どうかしたのか?」
「そう…ならいいんだけど」
一時期よりも精神状態がだいぶ安定して来た事もあって、持ち回りで必ず誰かが付いているという条件を緩めた為、彼はその時の気分で誰かの傍にいたりいなかったりするようになっていた。
恐らくラクスの傍に居たい気分だったのだろうな、そんな事を考える。
そして何となく拗ねたような不機嫌そうな気配を感じて様子を窺うが、彼は気を取り直したのか手伝うと言いながら私の足元にあった籠を拾い上げた。
「取り込むにはまだ少し早いような気がするんだけど?」
「この後スコールが降るらしいと予報が出ていた。今はこんな空だが、降るとなれば何処からともなく雲が湧いて急に降り出すからな…念のためというところだな」
取り込む手を止めて殆ど雲すら見えない空を見上げた後、作業を続けるべく再び洗濯物へと手を伸ばす。
天気もあって殆どのものが乾いてはいるが、少し厚地のものは手触り的に何となく怪しい。
それらを取り込んではキラが持っている籠に戻しつつの作業を続けること数分、無事に総てを取り込んだので部屋の中へと運び込む事にした。
「ねぇ降るって事は、ラクスたちは知ってるの?」
「あぁ、降り出す前に戻って来るとは言っていたからな。その内戻って来るだろう」
彼は取り込みを手伝っている間もずっと何かを気にしているようで、どこか上の空気味。
いつも通りにしているように見えて、かなり意識が今は不在のラクスの方に向いているように見えた。
「そんなに気になるなら一緒に行けばよかったのに、お前は何をしていたんだ?」
「ちょっと調べ物をしていたんだよ。ただ、だいぶ集中していてラクスが買い物に出たのに気付かなくってさ…」
「それはしょうがないな…」
一先ず彼が何を調べていたかという詮索はしないでおく。
勿論、興味がないという訳ではなかったが、鬱陶しがられても困るので気にしていない風を装ったまま、二人で室内へ殆ど乾いた洗濯物を運び込んだ。 - 111文字書き いちか24/11/14(木) 06:41:44
ネタの仕込みはしていなかったのですが、降って来たものは仕方ない
そんな訳で一気に書けたので前半部分の投下になります
一応彼に対する彼女たちの権利は平等なので消極的だと割を食うのは当然の流れなのですが、その辺へのフォローのつもりもあるのかキラの方からアスランを構いがちなところはあります
そして、今回のお話のように留守番に残してみる…みたいな気遣いをラクスたちからされる事も
ただ、キラの気分としては少し噛み合ってなかったようですがね - 112文字書き いちか24/11/14(木) 12:01:23
勿論、興味がないという訳ではなかったが、鬱陶しがられても困るので気にしていない風を装ったまま、二人で室内へ殆ど乾いた洗濯物を運び込んだ。
「これを畳む作業があるんだが…どうせお前の事だ、面倒だからしないだろう?」
大人数掛けの大き目のソファの傍に乾いたものが入った籠を置いて振り返り、そうキラに問う。
「そうだね。少しくらいならいいけど、そんなに沢山ならしたくないかも…」
そうは言いつつも、こちらの意図を察してもう1つあった籠を傍まで持って来てくれはしたので、見ているだけな事については文句は言わないでおくことにした。
「……キラ、そんなにラクスたちの帰りが気になるならタオルでも用意して玄関先にでも待機しておいたらどうだ?」
黙々と洗濯物を畳むだけという、こちらの作業をぼんやり見ているキラにちらと視線を向けつつ提案する。
少しでも濡れて帰ってくるなら、気が利くところを見せられるし真っ先に帰って来たところを出迎えられる、悪くない話だと。
「第一、そんなつまらなさそうな顔で私の手許をずっと見られていても困る」
単純作業でも、そんな様子であまり見ていられると気になって仕方ないのだ。
そうこうしていると一気に曇り出して日が翳ったのか、外からの日差しで明るかった室内が薄暗くなりだす。
それから間もなく激しい雨が打ち付ける音が聞こえて来た。
ラクスたちはどうやらギリギリで帰りが間に合わなかったようだ。
「まぁスコールの中、わざわざ濡れてまで無理には帰って来ないとは思うが…」
オーブの気候では雨に濡れた程度で風邪は引かないだろうが、あの二人に態々ずぶ濡れになる趣味は流石にないだろうとは思う。 - 113文字書き いちか24/11/14(木) 12:01:37
そんな事を考えていると玄関の方で人の声と物音がして、それに気付いたキラが弾かれたようにパッと顔を上げた。
「ほら、これでいいから持って行けばいい。二人とも絶対濡れてるぞ」
乾いたばかりの洗濯物の山の中からタオルを2枚引っ張り出して彼に押し付ける。
「ありがと、アスラン。ちょっとお出迎えに行ってくるよ」
そう言ってその場から立ち上がると何かに気付いてこちらに近付き、不意打ちのように何気なく私の頬にキスをしてからその場を去って行った。
そしてその私はと言えばそんな唐突な彼の行動に次第に思考が固まってしまい、頬を押さえたまま3人が居間の方へと入って来るまで真っ赤になったまま動けなくなっていたのだった。 - 114文字書き いちか24/11/14(木) 12:41:51
洗濯物を取り込んでる話の後半部分になります
…ギリギリ収まるはずが、何か微妙に多かったようです
アスランは他人のことになると、これくらい細かく気が回る性質なのですが自分の事になると本当に無頓着です
洗濯物畳むのに視線が気になって仕方ないくらいキラの挙動を意識していたようなので、そのせいもあるのでしょうが
隠れ家は何気に大所帯ではあるので、洗濯物は割と多いのではないかと思います
そして彼女たちの家事レベルは何だかんだでお嬢様育ちが多いので、一通りの事が出来るようにという厳しい教育方針の下で育ったアスラン以外は修行中感がありますね
そうなると師匠はやはりカリダさんになるのでしょうか
何か5人の関係が即行でバレそうなのですが…というか息子がこんな事になってるけど大丈夫なのか?あの聖人夫婦(遠い目) - 115二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 17:38:55
あの夫婦であれば本人達がちゃんと全員納得してるなら本人達の意思を尊重する気もしますが…
いかせん特殊な状況すぎて…
でもカリダさんがいるのもアスランにとってはプラスになりそうですよね - 116二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 17:52:33
ラクス→フリーダムを渡した
フレイ→身体使って無理やり戦わせた
カガリ→カガリを助けて全てが始まった
アスラン→キラと殺しあった
うーんアスラン除く3人カリダママ初対面の時は何かしら思うことはありそうだな
アスランの場合当初は避けるよなこれじゃ…合わせる顔がないとか
(カリダママが何かしてようやくみたいになるんじゃ?)
それでも受け入れたカリダママならハーレムくらい何とも思わなそう、みんなが幸せならそれでいいって - 117文字書き いちか24/11/14(木) 18:43:59
このハーレムですが、それぞれの境遇はバラバラですが結果として両親と死別していて身の置き場がない女の子たちが身を寄せ合って暮らしているという側面もある為、当人たちの本気度等もあるので正座で懇々と説教をした後で最終的には認めては貰える…とは思います、たぶん
そう思いたい。カリダさん生き菩薩様だと思うので(ハルマさんは流石に聞いた直後ショック大き過ぎて卒倒してそうだけど)
加えて最大のネックだろうと思うのがカガリまでいる訳で…(何しろ原作でも写真渡してきょうだいバレさせてまで距離感近過ぎるのに釘を刺しに来てた)
でもこっちも恐らく覚悟の方はそれぞれガンギマリに近いところがあるだろうし勘当されることすら視野に入ってたら、もう何も言うまい、って感じにはなりそうなのではと…きっと
なお、考えれば考えるほど嫁4人絡みの本編時系列は普通に血の臭いしかしてない気が…しょうがないけど - 118二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 00:37:30
実のきょうだいでという関係が明かされた日には最初は遠い目してウズミ様ごめんなさいってしそうだけど、キラもみんな幸せなんだと分かれば受け入れる菩薩カリダママは確かにいる
アスランO型だけどA型かよと言いたくなるほど綺麗に箪笥整理して洗濯物入れそう
- 119文字書き いちか24/11/15(金) 01:55:26
スレ主実はO型なのですが、リアルで知り合った人にはよくA型?って訊かれます(親がA型でだいぶその影響受けてるせいなのではと思っていますが)
実際こういうO型も居るので、アスランがO型にあるまじきレベルで几帳面でもそんなに不思議じゃない気はします
厳しい家庭環境と軍籍だった部分にも整理整頓の習慣が徹底される要素があるのでそっちのせいもあると思いますけども
まぁ、そういう訳なのでこの世界線のヤマト夫妻は事情諸々飲み込んで受け入れてくれたという事にしましょうか
…じゃないとそこから話が進まないのでね - 120文字書き いちか24/11/15(金) 09:31:20
もうちょっとで書き上がりそうなのが1つ
思ったより少し時間かかってしまっていますが、今日中には何とかなりそうです
個人的なイメージとして、キラはラクスと一緒の時が空気の糖度が一番高くて、フレイには本編からの印象が強いせいか情念って雰囲気になりがち、カガリは甘える相手ですが思ったより湿度低そう、アスランだと頼ったり甘えもあるけどより依存に近い雁字搦め感がある気はしてます
なお、いざ複数でとなったら覚悟決めてたはずのアスランが場の空気に呑まれて固まっているところしか思い浮ばなかったんですが…まぁ仕方ないか - 121二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 17:03:36
- 122文字書き いちか24/11/15(金) 21:38:21
ラクスの暗殺未遂があった後、キラたちが一時避難先として用意してもらったアスハの別邸にカガリの乳母であったというマーナが遣って来たのは、数日置きくらいには訪れていたカガリからの連絡すらパッタリとなくなって違和感を感じ出していた矢先の事だった。
自分は用なしと暇を出され、カガリもまた半ば無理矢理にセイラン家の邸宅に閉じ込められている、と訴えたマーナは、彼女から預かったという指輪を手渡して立ち去って行った。
結婚指輪を思わせる簡素なデザインのリングの内側には小さな翠色の宝石が嵌め込まれていて、その持ち主が誰であるかを静かに主張しているようだった。
「……カガリが」
戸口の前で久し振りにマーナと顔を合わせたキラは、セイラン家からの婚姻の話は実はだいぶ前からあったと言う事を、彼女からの説明で初めて知ったらしい。
そして代表首長であるカガリは実質お飾りにされており、現在実権を握っているのはセイラン家であるという事も薄っすら伝わってはいたが、ここに来てカガリとの婚姻を以って完全にオーブの総てを掌握に来ているという事実を突き付けられる形になっていた。
「キラ?」
応対に出ていたキラと一緒に居たラクスは、立ち去るマーナの背中を見送る彼の静かな怒りを感じたのか、心配そうにそっと肩に触れる。
「こんなの良い訳がないよ。……それに僕にすら黙っていたなんて」
その声音は然程苛立ちを含んだものではなかったが、もし今の彼の心の内を覗く事が出来る者が居たのなら、普段の彼からは程遠い昏い煮えたぎるようなものを感じる事になっていたのではなかろうか。
手の中の指輪の感触を確かめるように握り、キラは決意を固めた眸で隣に居るラクスへと顔を向ける。
その視線を受けて、彼女は何かを察したように少し悲しげに微笑んだ。
「キラ、貴方の思うように」
「ごめんねラクス。でもどの道、ここにも長居は出来ないだろうからね。それが少し早まっただけだよ」
彼らがカガリの厚意でこの場所に匿われている事を考えれば、このままでは何れは何かしらの圧力が掛けられる事だけは想像に難くない。
「わたくし、アスランやフレイさんにもこの件をお話ししてきますわ」
ラクスはそう言って踵を返すと部屋の奥へと姿を消し、それを見るキラもまた小さく呟いた。
「…うん、そうして。僕もマリューさんたちに時間がないって教えてこなきゃ」 - 123文字書き いちか24/11/15(金) 21:53:59
ちょ、僅か一行入らなかったんですが…まぁなくても支障がないような一文なのでこの際いいかぁ(遠い目)
書き掛けていたものが今一つだったので、裏でこっそり書いていた、完全に三人称視点でハーレム世界線でのフリーダム花嫁強奪の直前の辺りのお話を
本編とは違いきょうだいとしてではなく、私情バリバリで自分のものを攫ってでも取り返しに行く薄っすら独占欲やらが滲み出てる旦那さまなところを出すとしたら、こういう感じになるんだろうなとは思います
これがあるのですから、当然攫った後の方も一応…書き掛けですがあります
そしてこちらでカガリ側の掘り下げを行う予定(は未定)
まぁ、本来出そうと思っていたヤツの方が先なので、そっちは後ほどという事になりますが…… - 124文字書き いちか24/11/16(土) 06:24:37
朝から寝不足や疲労のそれとは違う、頭が重い感じがして何だか嫌な予感はしていた。
それでも何事もなく動けていたのもあって、その違和感を無視して昼間はそのままいつも通りに動いて…それが夜になって響いて来たらしい。
「アスラン、何か具合悪いんじゃない?」
キラは他のことには割と鈍感なのに、こういう時だけは目敏くて困る。
「…大丈夫、ちょっと疲れてるだけだから」
別段嘘を言っている訳ではない。
寝る間際にうっかりハロの改造案が思い浮かんでしまい、深夜テンションもあってかその勢いのまま一晩で図面等を一気に作ってしまったせいで寝不足気味だったのは本当だったからだ。
だからたぶん原因はこれ…なのだろうとは思う。
やんわりと指摘をはぐらかしながらその場を離れようとして、こちらの動きを制するよう腕を掴まれた。
「そのくらいで僕を誤魔化せるとでも思ってる?…ほら、ちょっと熱っぽいじゃないか」
そのまま額に触れて来ると、少しムッとしつつも心配そうな目でこちらを見詰めて来る。
「いや、大した事はない。こんなのすぐ治るし…」
意識しないよう目を逸らしながらそう言い返すものの、彼が掴んだ腕を放してくれる様子はなかった。
二人でそんな問答をしていると、いつにない雰囲気に気が付いたのかラクスやフレイがこちらに遣ってきてしまう。
「お二人ともどうかしましたの?ケンカ…ではなさそうですけれど」
「まぁ、少なくともケンカではないよ。何となく具合悪そうにしてたのを指摘したら、何でもないって言うんでちょっと詰めてただけだから」
「…大体こんなの熱の内に入らないし、本当に何でもないからな」
事実、一晩寝れば治りそうなくらいの不調だったので一々騒ぐような話ではない。
それをこいつは…大袈裟過ぎるのだ。
そんな事を思っていると、今度は何気なくフレイが手を伸ばして来て額に触れてきた。
「ねぇちょっといい?……確かに少し熱っぽくはあるような?キラ、これどうやって気付いたのよ」
「長年の…勘?」
彼女に問われ、小首を傾げて僅かに考え込む素振りを見せたあと、その口から出て来たのはそんな言葉だ。
「いつもの"そんな気がしたから”ね。本当、どんだけなのよあんたたち…」
「もう驚かないと思っていても、その度それを更に超えて来ますものね」 - 125文字書き いちか24/11/16(土) 06:37:57
完全に書き上がった訳ではないのですが、たぶん今日中に書き上がると見越して投下
完品ではないままの投下なので、言い切るには少し自信はありませんが…
現在進行形で約3000文字超過しようとしているので、何とも言えない事にはなっています
ある種の鉄板、体調不良絡みのネタになります
アスランは原作でもアカデミー時代に不調をおして無理をしているくらいなので、無論我が身に無頓着なこちらでも当然こういう事になる訳で… - 126文字書き いちか24/11/16(土) 12:08:49
付き合いの長さから来る距離感と理解度に、ラクスたちは既に感心を通り越して呆れているようだったが、私から言わせればこの二人の仲の良さも何やら独特で、妙な距離感と絶妙な息の合い方をしているのではと思う。
ともかく、キラだけではなくラクスやフレイまで加わって来てしまい、適当に誤魔化しておける空気ではなくなってしまっていた。
「やっぱり風邪くらいは引くのね」
フレイがふと悪意もなく思ったままの感想をポツリと呟く。
思えばカガリが不在の状況では彼女は唯一のナチュラルなんだという事を忘れかけていた…。
「体質的に免疫力が高いので罹りづらいですし酷くはなりづらいですけど、罹るとなると割とこんな感じで普通に罹るのですわ」
彼女の疑問の部分にラクスが答え、その説明にある程度納得したのかフレイもそれに頷いた。
「そういう事ね。覚えとくわ」
二人のその遣り取りで取り敢えず、フレイからも風邪だろうという断定を受けたのだけは理解した。
「…だから、まだ風邪だと決まった訳でも」
「何でもいいけど現に熱っぽいんだから、何にしても休ませた方がいいよ。アスランの事だから放って置くと本格的に具合悪くなるまで何でもないフリするからね」
「つまり、一度は同じようなことをやった事がある訳?」
「現に今、現在進行形でやっている…そんなところなのでしょうね」
呆れたようにそう言うフレイにラクスもまた頷くと遠回しに同意をしている。
何やら地味に酷い言われような気はしているのだが、正直少しずつ悪化しだしているせいか言い返すだけの余力がなくなって来ていた。
「それにしてもいつも見ていて思うのです。理解度もですが、何というか…この解らない事などないと言わんばかりの通じ合い方だけは真似出来る気がいたしませんわ」
「そう?だけどこれでもまだ解らない事だってあるよ、一番理解しているっていう自信と自負だけはあるけど」
それは果たしてドヤ顔で言う程のことなのだろうか。
同じ問いをされて、ここまで自信ありげには流石に答えられないとは思う。
それにしてもいい加減、私としてはこの場から何とか離れてしまいたかったのだが、相変わらずキラに腕は掴まれていたし、雰囲気としてもそうは問屋が下ろす訳もなかった。 - 127文字書き いちか24/11/16(土) 12:24:49
体調不良の話その2、になります
最早、前中後とすら言えない有様ではありますがw
作中とは違いフレイは自分の間違いを反省している為、自分の認識を書き換えるよう行動しています
そして本来メンバー内では最年少のはずなのですが、我が身を構わないアスランの行動が目に付いて仕方がないのか、ついつい構ってしまうようです
アスランも(作戦行動の結果とはいえ)自身が彼女の父親の死の遠因となっている事を知っているので、最初は最も距離を取っていた相手でもあった為、まさかこうやって世話を焼きに来られるようになるとは思ってもいなかったでしょうが - 128文字書き いちか24/11/16(土) 18:01:32
「ともあれ、さっさと寝かして来た方が良さそうね。一晩寝て下がればそれで良し、それでダメならお医者さんにでも掛かればいいわ」
何というか、どうも雲行きとしては余り良くはなさそうだ。
「こういう時のアスランは聞き分け悪いからね。一緒に部屋付いてって眠ったの確認するまで見てるよ」
「そういうお前は、本来世話される側だろう…」
言ってはみたものの、場の空気は完全に私を休ませようという方向になっている。
「こういうのは体調の悪い方が優先されるんだよ?少なくとも今の僕はそこまででもないしね」
キラは微笑いながらそう言い、お任せしますわなどと言うラクスたちの言葉を聞きながら私の手を取って強引に部屋へと向かいだした。
「本当に大袈裟だって言ってるだろ」
「そんな事言うけど、熱、何となく上がってる気がするんだけどなぁ」
部屋近くに差し掛かった辺りで、堪りかねて口を開くとキラがこちらを振り向きながらそれに答える。
「だから、気のせいだってい…」
そう言いかけた瞬間、彼が強い力で引き寄せてきたかと思うと、こちらの頭の後ろに手を回すようにして添えると額をこつんと押し当てて来た。
余りに急で一瞬何が起きたかわからなかったのと、彼の顔が近過ぎたのとで頭の中が軽くパニックになる。
そのせいで熱を測られていたのだと気付くまでに少し時間が掛かってしまった。
「…………やっぱり少し上がってるよ。君は気付くと無理してるから、この際問答無用で寝てもらわないとね」
キラが額同士を付けながら、そんな事を言う。
そんな状態に、最早それ所ではない私は目を見開いて固まった状態のまま、その場に硬直するしかない。
心拍数が跳ね上がり湯毛が噴き出すのではないかと思うほど、顔が熱くなって来る。
それにしても人目がある間は手で測っていたのに、誰も見ていないとなると急に遣り方を変えてくる辺り、これは確信犯だろう。
キラは真っ赤になったまま二の句すら出せないでいる私の様子に、どこか機嫌が良さそうだ。
「…お前、態と遣っているだろう?」
「別に態とという訳ではないけど…。そうやって意識して貰えてるっていうのは悪くはない気分だなとは思ってるよ」
「どういう意味だ?」
悪意の有無はともかく、こうして振り回されている方の身にもなって欲しいんだが、そういう事はお構いなしらしい。 - 129文字書き いちか24/11/16(土) 18:11:48
さて続きでその3になります
キラのアスランの乙女心を振り回す言動は大抵が無意識からのものですが、偶に態とだったりします
そういう意味では中々性質が悪いですね
他の嫁にはない新鮮なリアクションが見られるので、やはり仕方のない事なのか… - 130文字書き いちか24/11/16(土) 20:40:35
ここで進捗をいいでしょうかね
続きなのですが、実は当初の予定からどんどん脱線しているのですよね、このお話
もうちょっとすんなり終わるはずが、気付けば段々とラブコメシチュが追加されている現在…どうしてこうなったw
話のまとまりがなくなって来ているので何とかしたいのですがね… - 131二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:38:46
出ましたね…伝家の宝刀おでここつん…
普段の無意識、天然の中から稀に顔を出す策士なキラも相手がアスランなら仕方ないですね
脱線されてたんですね…
楽しませてもらってますがスレ主さんの無理のない範囲で頑張ってください!
でもこのラブコメシチュ好きです! - 132文字書き いちか24/11/17(日) 05:28:45
そうして私に割り当てられている部屋まで一緒に入って来ると、慣れた様子で当たり前のようにベッドに腰掛けた。
「だってそれ、僕のこと幼馴染ってだけじゃなくてちゃんと男として見てくれてるって事でしょ?」
言ってふわりと微笑んでから、私にさっさと着替えて横になるようにと促してくる。
キラは私が寝付くまでここに居ると言った以上、絶対に譲らないだろうしこうなったら諦めて寝るしかないのだろう。
とは言えだ…。
「…そんなにまじまじ見られているのに着替えられる訳ないだろう」
じとりと視線を向けながらそう言うと、今更気が付いたようだ。
「あぁ、それもそっか。じゃあ目を閉じてるから、その間に着替えてくれる?」
キラは仕方がないなぁと言いたげにそう言うと、目を伏せる。
まさかと思うがこの様子だと、他の3人はこういう事は余り気にしたりしていないのだろうか。
…確かに、今更着替えを見られたところで問題になる訳もないのは確かではあるのだろうが。
「ねぇアスラン」
彼が一応の紳士的振る舞いを見せてくれたのでどうにか着替え出すと、少しして不意に話しかけて来る。
「見えない状態で音だけ聞こえるのって、何か色々想像しちゃうよね」
「…っ、何想像してるんだ、この莫迦!」
その、何を考えているのかが何となく透けて見えるような表情に、つい反射的に脱いだばかりのシャツをその顔面に投げつけてしまった。
何てことを言い出すんだ、こいつは。
「何するんだよもう…」
投げつけられた方のキラは、前言を忘れて頭に当たったシャツを拾い脇に置きながら抗議してくるが、原因は間違いなくお前の方だ。
「目を瞑ってるって自分で言っただろ。何、勝手にやめてるんだ」
「それは、君が服を投げて来たからじゃないか」
下着姿の胸元を隠すようにしながら前言を指摘すると、少しムッとした顔で言い返して来た。
そんな事を言うが、ニヤけた顔で変な事を言い出した奴が悪いに決まっている。
「お前が変な事言い出すからだろう!?」
半ば押し問答になったところでこちらを見ながら一旦黙ると、珍しく彼は仕方なさそうにわかったから早く着替えてと再び目を閉じた。
いつもは折れるとなると私の方ばかりなせいか、彼の側から素直に引き下がられると何だか変な感じがする。 - 133文字書き いちか24/11/17(日) 05:49:50
その4になります
流石に次くらいでそろそろ終わりそうなんですが、今回の話は書いてる間キラの側からスレ主に対して「彼女の可愛いとこ見たいな」的な圧を矢鱈と感じているのは何故なのでしょうか
一応、思考の同調をしているのはアスランの側なんですけどねぇ…
おでこコツンはラブコメするのなら一度は遣りたいシチュではあったので
個人的には壁ドン辺りも遣ってみたいのですがね…
元スレ側に投下したものの補完は案外と需要があったのに味をしめているスレ主ですが、キラアス要素多いもの優先で地の文付きにしたのをお出しして宜しいですかね?
断じてネタが切れた訳ではないのですが、筆が進まないので現実逃避してるだけというか…まぁそういうのです - 134文字書き いちか24/11/17(日) 12:01:01
幼馴染同士って気の置けない関係で距離感がとても近いのに、逆に近過ぎて恋人同士のあの甘い空気にはどうしても程遠くなってしまう、そんな間柄のような気がします
そんな訳で、キラとしては恋人として扱いたいものの何かといつもの感覚が出てしまい、意識し過ぎて空回るアスラン側の初々しいリアクションも手伝ってどんどん甘さから遠ざかって行く…まぁ、彼としては念願叶ってやっと捕まえられたという方が大事みたいなので、そんなに問題はなさそうではありますけども
リアルタイム進行しながら投下はやっぱり投下のペース管理出来ないので参りますね
…そんな事を言いながら、普段居るスレでは直打ちなんて事も普通にしているので何とも言えないところがあるのですが
今回の話、何だか迷走している、書いているとキラからの圧を感じると言っていたのですが、〆付近に差し掛かって来て何となく理由がわかったような気がします(だからと言って解決する訳がないのですがね)
続きはもう少し掛かりそうですが、今しばらくお待ち下さい - 135文字書き いちか24/11/17(日) 19:47:12
申し訳ない、煮詰まりました
現在、いい感じのフレーズが降りて来るの待ちです
という事で、物語の神様のご機嫌伺い状態になっております
読んでいらっしゃる方は気付いていると思われますが、恋愛を扱っているにも拘らず、実は敢えて想いを表すのに「好き」などのストレートな表現を出来るだけ使わないようにしています
直接的過ぎるし表現の幅が狭くなるという、言葉を操る者としてのちょっとした拘りみたいなものもあるのですが
余り使い過ぎると言葉が軽くなるような気がして出しづらい、そんな言葉だと考えてもいるので可能な限り使わない、そういう方針にしているのです - 136二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 23:35:54
☆
- 137二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 23:46:27
むしろここまでノンストップで書けていたというのがすごい
自分なんてスレ内で出来上がっていた流れに肉付けするだけでもめっちゃ手間取りましたぜ泣
>「だってそれ、僕のこと幼馴染ってだけじゃなくてちゃんと男として見てくれてるって事でしょ?」
アスランの熱が上がるしかないクリティカルヒットなセリフ!ああもう!!!好き!!!!
- 138二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 23:49:03
- 139文字書き いちか24/11/18(月) 08:49:21
出て来る時は、本当に無限水源かと思うくらいに涌いて来るんですがね…
何やら信心が足りないのかご機嫌が悪いみたいなので間を持たせでもするしかないですね
という事で、予定は未定だった第二回ポッキーゲーム大会でもしますかー
ルールは前回同様、1D100して1を目指して貰います
今回はネタ元にあったけど前回採用しなかったゾロ目ルール追加しましょうかね
という事で…
1=1mm
100=10cm (100mm)
一番低い目を出したところが優勝
※ゾロ目を引いたら数値に関係なく事故チューになります
どう転んでもキラには役得なので問題ありませんね
それでは今回も纏めて4人分一気に行きますよー
ラクス
dice1d100=62 (62)
フレイ
dice1d100=27 (27)
カガリ
dice1d100=9 (9)
アスラン
dice1d100=83 (83)
- 140二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 12:03:51
相変わらずカガリが一番強いな
アスランあれかな、おでこコツンで意識しちゃったかな?ニヤニヤ - 141文字書き いちか24/11/18(月) 13:10:14
なるほど、こう来たか
という事で今回は、参加者のコメント付きですよ
ラクスが1mm、フレイが15mmほど減った以外は前回より記録が後退してますね…ってか1mmってどういう事ですか魔王さまw
「案外難しいですわね…」
「ガッツリ見詰め合ったままなんて変な事してるからじゃないの?」
「フレイさんこそ、余裕たっぷりだった割に前回から劇的には変わらなかったような…」
「大きなお世話よ」
それからカガリ…前回より7mmほど後退しているとはいえ迷いがなさ過ぎなんですが、しれっと1cm内をキープしてますよ
「まぁ、当然だな(ドヤァ」
アスラン、前回の2cm切ってて目を開けたら至近距離が効いたのか、早々に自らぶち折ったのではと思うくらいの数字…あぁ、顔を伏せるならクッションそこにありますからね。気が済むまでどうぞ
「~~~~~~~~~っ(恥ずかしいのか最早言葉になってない」
以上、第二回ポッキーゲーム大会でした
なお第三回は…スレ主の筆の進み具合次第(悪い意味で)です - 142文字書き いちか24/11/18(月) 21:50:51
どうにか続きが降りて来たので亀の速度で再開しました
本当、出て来ないとなると本当に駄目ですわ自分…
そう言えば女の子たちだけでお買い物行って途中でナンパに遭ったら、というのがちょっと薄っすら来てたのですが、相手がキラでさえなければ強いのでアスランが対処に出て終わるなぁとなってある意味お蔵入りでした
…まぁ女の子になっても人類最強枠だから仕方ないね - 143二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 21:53:34
普段は男よりイケメンなアスラン♀がキラの前では初心な乙女になる様子からでしか得られない栄養がある(真顔)
小説のネタが浮かぶだけでもすごいですわ~ - 144文字書き いちか24/11/19(火) 08:10:25
並の男では到底勝てる訳もないくらい腕っ節の強い女の子が、好きで仕方がない彼氏にだけはへなちょこになる…これもある種の様式美ではあります
まぁ強さが規格外過ぎなので、比較対象が悪過ぎではありますがね
続き、降りては来てるんですがだいぶ低調なんで、今しばらくお待ち頂けると幸いです
…何か、次でも終わらないような気配があるんですが、どうしようこれw - 145文字書き いちか24/11/19(火) 13:55:12
さて、曜日で察されてそうなんですがこの後20時過ぎくらいまで外出してきます
書きたいのと書かないとでは気持ちのありようが違うのは確かなのですが、元々腰が重いので背水の陣に近い方が割と良い物が出て来てしまうのが困り物
さて、今回追い込みに聴いているのがBGMが心拍数#0822というボカロ曲なんですけども…
ラブコメ書いててこれ?と選曲の時に一瞬なったんですが、何か察しました
原因はたぶんキラです
自分は主観にしている人物と同調(若しくは憑依)させて書くイタコ型の書き手になります
一応三人称視点でも書けはするのですが、こちらの方が性に合っているという自覚もあります
いつも常駐しているところでは相互に主観を行ったり来たりさせているので、アスラン側の視点に絞っているのは一種の縛りになっているようで無意識に主張されたのでしょうね - 146二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:39:53
キラとカガリは双子というのがあるからこそより距離というか壁が取っ払われていますよね
アスランもカガリといるのは気が楽だけれど、そういう自分には出来ないことをやってしまえるカガリのことを眩しく(羨ましく)思ってそう - 147文字書き いちか24/11/20(水) 01:00:03
そう思いながらも着替えを再開してパジャマに袖を通した辺りで、彼がまた口を開く。
「でも何だか最近、ずっと君の不機嫌そうな顔ばっかり見てるような気もする」
「そんな事ないだろ」
言い返してはみたが、逆にそんなに機嫌が良かったかと問われると素直に肯定も出来ない事に気が付いた。
自分でもいつもニコニコしているような性格ではないという自覚はある。
寧ろ無愛想な部類だという事も。
それでもいつも不機嫌という訳ではないし、その辺りはキラだってよく判っているはずだと思っていたんだが…。
「拗ねたり慌てたり真っ赤になったり、以前だったらあんまり見ないそういう可愛いところも見られるようになったのは嬉しいんだけどさ」
「…可愛いは余計だからな」
「余計じゃないよ。昔からずっとそう思ってたんだから」
「…っ」
さっきからそうやって不用意に何度もこちらの心を引っ掻き回して来るんだ、こいつは。
そんな事を思いながら、穿いていたデニムを脱いで軽く畳むと脇に避け、パジャマのものに履き替える。
そして彼の隣に座ろうと近付くと気配に気付いたのか、もういいとも言っていないのに勝手に目を開けた。
「…なんだ、着替え終わってるんじゃないか。もっと早く言ってよ」
「見ていいとは、まだ言ってなかったんだがな…」
言いながら隣に座る。
「なぁキラ、具合があまり良くないのは認めるし素直に布団には入るから、寝付くところまでというのは勘弁してくれないだろうか?」
「何でか訊いていい?」
「…そんなの自分の胸に訊いてみろ。この朴念仁」
2日おきくらいに一緒に寝ているから、これにしたって今更なのだ。
わかってる…自分ひとりで空回っていることくらい…。
「ねぇ、僕何か気に障ることでも言った?」
「そんなことない」
さっきからずっとまともに顔も見られない。
こいつが普段から矢鱈とくっ付きたがるところがあるのはよく知ってるし、いつも通りにしているだけだって事もわかってる。
だから額をくっつけられたくらいで動揺したり、彼が自分にとって特別であると自覚すればするほど落ち着いて居られなくなったりしている私の方がおかしいんだ。
きっと走り込みをして来たってこんなに心拍数が上がりっぱなしになんてならない。
…今までも在って当たり前の空気のような存在だったはずなのに。 - 148文字書き いちか24/11/20(水) 01:30:11
どうにも捻り出せなくて難産していましたが、その5です
煮詰まっていた原因ですが、話を畳む為の続きのアスランの行動をキラ側にひたすら却下されていて二進も三進も行かなくなっていたせいです
今回投下した分にはその部分はまだ含まれてはいないのですが、その部分との前後の整合性の為に投下出来ないまま保留状態だった形でした
まぁ一応そちらのブレイクスルーの目処が立ったので、大丈夫だろうという事…にしたいです
正直マジで終わる気配ないのですが…大丈夫かな(遠い目)
自分としては〆ないと次に手が付けられないので書くのみですが…
そうですね、カガリは恋愛感情を意識してしまったが為に逆に壁のようなものを作ってしまったアスランとは対照的だと思います
元々きょうだいにしては距離感おかしいと言われていたとは思いますが、ハーレムに入る過程で色々とあったは間違いないでしょうね
- 149文字書き いちか24/11/20(水) 07:39:52
進み具合としてはまずます、続きはキラからの抵抗に遭わなければ今日中にはなんとか出せると思われます
やっぱり気分転換は必要ですねぇ(買い物に行った程度なのですが)
さて保守がてらの設定開示をば
この世界線では何かと仲のいいラクスとフレイですが、実はと話すまでもなく趣味の範囲内に留まるものの大方の方が推測しているだろう通りの関係があります
これはキラとの関係を清算する事を決めていた為ラクスからの誘いを渋っていたのを無理矢理引き摺り込む際に身体に訴える手段として使われて以来…ですね
一応キラもこれには気付いています(当初は驚いていたのではと思いますが、現在は仲が良いならいいか程度で受け流している模様) - 150二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 14:46:54
これは!女の子同士の予感が?!!!???!
- 151文字書き いちか24/11/20(水) 22:34:31
もし私が不機嫌そうに見えるというのなら、それはそんな私自身に対しての苛立ちのようなものが顔や態度に出ているせいもあるのかもしれない。
そうして暫く黙っていると、こちらの様子を窺うようにキラが問い掛けて来た。
「…本当に機嫌が悪い訳じゃないんだよね?」
こんな事を言っているが恐らくある程度は察されてはいるのではないだろうか。
「見ればわかるだろ」
「もう…そっぽ向いてたら解らないよ」
困ったように拗ねた声でそう言いながら、するりと腰に腕を回してくる。
その動きが何気なさ過ぎて、気付いたらそのままキラの腕の中に収まってしまっていた。
慌てて離れようとするが、思いの外しっかりとホールドされてしまっていて焦ってしまう。
「キラお前、私を寝かせる気ないだろ!?」
「そんなことないよ。…まぁ、ここでこのまま一緒に寝てしまうのもありかなって思ったけど」
「待て、今日の当番は…」
「フレイだったかな。ちょっと後が怖い気もするけど」
昼間は割とキラも好き勝手に誰かの傍に居たりするが、夜は未だに持ち回りで添い寝は続行されている。
彼が悪夢に飛び起きる事自体はめっきり減ったものの完全になくなった訳でもないせいもあるが、どちらかというとこれは私たち全員がキラにとっての特別な相手であるが故の、権利としての部分だ。
「いや、行って遣ってくれ。このままちゃんと寝るから」
「駄目だよ、アスランのそういう言葉は信用出来ないんだから。最低でも寝付くまで、…でも出来ればこのままくっ付いて寝たいかな」
あぁもう、いいから少しは空気を読め莫迦!
そんな事を思っていると、部屋のドアをノックする音がした。
「あの、こちらを開けても構わないでしょうか?」
扉越しの声はラクスだ。
「あれ、どうかしたの?」
けれど、思わず制止しようと声をあげる前にキラが返事をしてしまい、洗面器などが乗ったトレイを片手に彼女が中へ入って来てしまう。
「…もしかして、お邪魔をしてしまったのでしょうか。一応念の為に体温計と氷嚢持って来たのですけれど」
「邪魔って程じゃないかな。さっきより熱出て来たみたいなのに僕の事部屋から部屋から追い出したがってるから、ちょっと文句は言ってたけど」
そんなことを言うが、傍目にはこれは私がキラに抱き寄せられている状況にしか見えないと思うのだ。 - 152文字書き いちか24/11/20(水) 22:56:33
えっと…その6です
終わりません、どうしましょうねこれw
一応筆だけは進んではいるのですが
実は今回煮詰まった原因…キラはどうやらアスランにベタベタくっ付きたかったらしいのか、それ以外の行動をしようとすると全然文章が出て来なくなったんですよ
長引くので出来ればそっちは…と思っていたのですが
それが彼の希望に沿う形にした途端、これですからね…あからさまです
何やらアスランが一人で気不味くなっているようですが、一応というかこの辺に関しては実はある程度暗黙の了解的なものが既にあるはずで、誰かがキラといい雰囲気になっていてもお互い様として気にしないのは割と当たり前なのではないかとは思っています
…まぁ、その場の空気に耐えられるかは別ですがね - 153文字書き いちか24/11/21(木) 05:45:43
いやぁ、正直なところそろそろ終わって欲しいんですが…グダグダして来ているのがだいぶ気になってます
普段だとキリのいいところまで全部書き切ってしまうので、ここまでグダって来ているとバッサリ書き直してしまっている事が多いんですよね
ただこの過程すら楽しんでる誰かの気配を感じていて、降ろしているのは彼女だったはずなのではと頭を抱えている訳なのですが
まぁいい加減、流石にそろそろ終わるはず…たぶん - 154二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 11:48:30
くっつきたがるキラのせいで筆が進まない、もはや高度すぎて一体どうなっているんだ…筆を進ませないくらいにくっつきたいキラさんかわよ
これはまさかあれですかい、アスラン側で書いていたはずなのにキラの精神が侵食してきた感じの…
果たして一緒に寝るのか、はたまた代わりにラクスやカガリが添い寝するのか、もしくはいっそのこと雑魚寝かアスランの未来はいかに! - 155文字書き いちか24/11/21(木) 12:59:27
いつも居るスレで以前に言っていた事があるのですが、自分は人物への理解度を上げる為の一環として同調していない状態でその時に書いている物語の登場人物を脳内に常駐させる…みたいな事を遣っている変な人なのです(勿論知人にはキモがられましたが)
妄想もここまで極まってると中々アレですので、この方法自体お話を書く人全般へは当然お勧めしませんし、特殊過ぎて (お勧め自体が) 出来ません
それこそ人に拠ってはドン引きもいいところだと思ってます
まぁそれはともかくとして、そういう状態から特定人物へ思考等を寄せているとですね、一緒にいる方から偶に干渉されるんですよ、あーしたいこーしたいみたいな感じで…(今回はキラとアスランをセットで置いていたので無論キラ側からということですね)
とは言え、ここまで邪魔されるのも珍しいのですが
さて、あまりの変人っぷりの披露という読者減りそうな話をしてしまったなぁと思いつつの進捗ですが…
取り敢えず手は止まってないので今晩辺りには続きは出せそうです(あくまで予定は未定)
終わるとは言いません
ここんとこずっとそう言う状態なので断言はしないでおきます - 156二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 13:05:18
全然全く変だと思えないんすよな、自分芸術系大学出身なんでむしろもっと変わったやり方する人もいたんで仲良くしてる親戚の家に遊びに行くような安心感すら覚えますわ~(笑)
調子が悪いときは本当に悪いのよく分かりますんで!ご無理なさらず~! - 157二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 21:20:40
- 158文字書き いちか24/11/21(木) 23:26:15
書き終わりそうかなと思ったんですが、もうちょっと掛かりそう
取り敢えず彼女の具合悪いんだから、こういう場面で恋愛シチュに持ち込まないで速やかに寝かせてあげてくれないかな、と書きながら…
これ以上粘って熱上がっても知らんぞ割とマジで
お話書きする知り合いで憑依型の人が自分の周囲に居なくてですね…それもあって普通がちょっと判らないんですよね
あと変な人扱いの原因は、常駐させてる人数が多い(別件で抱えてるキャラ込みで10人近い)のとか、複数の世界線での切り替えやってたりとかしてるせいもあるんで…
(しかも状況によっては普通にそれで脳内会議してるんだからしょうがないです) - 159文字書き いちか24/11/22(金) 07:10:10
えー、実は昨晩は眼精疲労から来る頭痛でイタコしてる余裕がなかったです
ということで、続きはもう少しお時間を頂きたい…
取り敢えず頭痛の方は一応治りました(職業病のようなものなので、もう仕方がない)
首から目の奥+吐き気という最悪パターンじゃなかっただけマシだったのですが、書いてる状態じゃなかったです…はい( >>158書き込んでる間に寝ろですか、それはもうご尤もです)
- 160二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 15:59:49
スレ主さんが大変なことになってしまっている!!
ご無理なさらず!保守はしときますんで!
(それはそれとしてスレ主の中で行われているという別世界線キャラ同士の脳内会議とか何それ超見たいとか思ってしまった件) - 161文字書き いちか24/11/22(金) 18:51:38
キラの腕を振り払う事も出来ず、気不味過ぎて固まっているこちらを尻目にラクスはあらあらと言いながらサイドテーブルに持って来たトレイごと置き、それを見ていた彼は思いついたように彼女に問い掛けた。
「ねぇラクス、添い寝の順番て変更出来ないの?」
「っ!?」
「あら、予定変更ですの?」
「駄目…かな?」
おっとりとラクスが言い、そこへキラがお願いをするように更に言葉を重ねた。
「…いや、それはしなくても…」
彼女からの視線を感じて身じろぎしようとはしているのだが、何やらガッチリと抱き竦められたような状態になっている為に動きづらい。
勿論、本気になればどうにか出来るのはわかってはいる、けれどもそこまで全力で彼を拒絶をしたいという訳でもないのだ。
少なくともそんな事をしてしまえば決定的な拒否と受け取られてしまうだろうという事くらいは私にだって解る。
……だからこそこうして最低限の抵抗しか出来ていない訳なのだが。
それから少し思案したような間があって、ラクスが仕方ありませんわねと答える。
「フレイさんにはわたくしから伝えておきますわ。…ただ、後で無茶振りは覚悟しておいた方が宜しいですわよ?」
「あはは…それは怖いなぁ」
そうして、目の前を通過するように交渉が進んでしまい、彼女は部屋を出て行った。
沈黙が流れ、嵐が過ぎたとばかりにキラが息を吐いた。
「これで問題ないよね?」
これならば文句はないだろうとばかりに言われ呆れて言葉もないが、ただもうここまで来ると最早諦めの方が強かった。
「……お前なぁ」
溜め息と共にそう言うと、一気に疲れたような気分になる。
何があっても今日は一緒に居たい、ということらしい。
「明日フレイの顔を見るのが怖いんだが?」
「大丈夫だよ。僕が我が侭を通しただけだし、君にまでとばっちりは行かないと思うから」
そういう問題ではないと思うのだが、一度決めると梃子でも動かないのはいつもの事でどうにもならないのも理解している。
だからこうなると結局、こちらが妥協して折れるしかないのだ。
「…………本当に仕方のないヤツだな」
そう呟くと、キラが軽く笑って頬を寄せるように首を傾けてくる。
「ねぇアスラン気付いてる?…一応こう見えて結構ドキドキしてるんだけど」
それからそう告げながら、腰から背中の方に腕を動かしてギュッと抱き締めてきたのだ。 - 162文字書き いちか24/11/22(金) 19:16:55
その7になります
案の定、終わりません
書きながら、いい加減寝かせてあげろと言っていた理由が見えて来たのではないでしょうか
…うん、抱っこしたままでいいから寝てくれ、話が終わらないから(懇願)
スレ主は特別頭痛持ちという訳ではないのですが偶に肩こり首こりと連動した眼精疲労、最近多い気象性のものと月が近い時の満月付近 (特にスーパームーンの時) に来る頭痛で轟沈している事があります
こうなると書いているどころではないですからね…薬嫌い(飲むのへたくそ)なので頼らないせいもあるんですが… - 163二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 00:19:46
☆
- 164文字書き いちか24/11/23(土) 01:37:06
保守って下さってる方、いつも有難うございます
さて次が出来るまでの間持たせとして、スレ主が世界観の補強する為に色々用意した設定の小出しをして行きますね
今回は元スレの〆で出て来た5人お揃いの指輪の話でもしましょうか
こちらの指輪、見た目は装飾もなく飾り気のない銀色のリングですが、実はプラチナ
しかも内側には小粒ではありますがそれぞれの誕生石が取り付けられている特注品になります
(この辺の細かい仕様は未公開だったので、やっと話せてちょっと嬉しい)
5人にとって実質的には結婚指輪なのでデザインはいたってシンプルに、それならばインサイドストーンも有りだろうという事でこういう形になってます
誕生石はそれぞれ2月のアメジスト、3月のアクアマリン、5月のエメラルド、10月のトルマリン(ルベライト)
実はトルマリンはマルチカラーの石でない色がない石で有名なのですが、アスランはパーソナルカラーが赤系なので紅いトルマリンという事にしました(一応他の3つと被らない色という理由もありますが)
こんな感じで女の子たちの指輪のサイズはそれほど差がありませんが、内側を見れば誰のものかは一目瞭然になっていた訳ですけど、あのシーンの薄暗さだとたぶん…見えませんねw - 165文字書き いちか24/11/23(土) 09:02:58
さて進捗
いい加減アスランがヤバイので(熱もだけど顔から湯気出てそうで)話を畳みには掛かっているのですが、旦那の方がぎゅうぎゅうとハグしたがってて、スレ主と脳内でちょっとした攻防戦してたのがその7の最後辺り…
纏るかな、いや無理にでも纏めるんですけどね
…終わる自信ないけど
そんな訳で順調なら今日中に続きは投下出来ると思います
しばしお待ちをば - 166文字書き いちか24/11/23(土) 16:27:05
今回だいぶキラに妨害されているんですが、正直に話すとスレ主は性格的にアスランと似た者同士なところがあって波長が合い易く降ろしていると、かなり精神状態が引っ張られる傾向があります
お陰で書き易い部分は多いのですが、弊害も勿論ありまして…
とどのつまりはですね、同調してるせいでキラからのゴネられ攻撃がクリティカルしてたんですよ…結果うんともすんともならなくなりました、というのが煮詰まり理由なんですね(遠い目)
書き手としては進めたい方向がある、でも気持ちの方がアスランに寄り過ぎててジレンマ起こして二律背反…まぁそんな感じです
脳内だけでも、この頑固者の相手は大変だと痛感しました
…お前面倒臭いんだよアスランとは別ベクトルで(そこが可愛いとも思うのですが書く方としては別問題) - 167二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 22:51:01
☆
- 168文字書き いちか24/11/24(日) 03:53:53
すみません、何だかグダグダ過ぎて凄い気になるんでもうちょっとお時間下さい…orz
そんなに綺麗じゃなくてもいいからちゃんと〆たいんですけど、どうしてこうなるのか(遠い目) - 169文字書き いちか24/11/24(日) 10:53:24
正直このスレ残量的に、予定していたネタの消化は終わりそうにない予感がヒシヒシとして来ました
一応念の為伺いますが
…皆の者、スレ主の妄想の消化が一旦落ち着くまで付き合う覚悟はおありか!?
まぁそんな訳で、睡魔来てるのに寝直すタイミング見失ってたので、ちょっとだけ仮眠してきます(基本不眠気味なので不定期かつ細切れ睡眠している為)
なので、続きはもう少しだけ待って頂けると… - 170二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 10:58:21
バリバリありまあああああす!!!!!
むしろこれだけ出していただいたのにまだ見られる、だと??!!
ご無理なさらない範囲で!拝見したく!! - 171二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 11:54:12
好きなので納得行くまで御付合いします!
- 172二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 20:39:20
納得いくまで付き合いますよ
- 173文字書き いちか24/11/24(日) 20:41:33
了解した
チラ裏のメモ書き程度ではありますが、ネタなら一応ありますのでね…本編殆ど絡まない辺りのなら
さて、残り書いて来ますかね…(終わるかは知らんけど) - 174文字書き いちか24/11/25(月) 02:09:53
彼はこういう仲になって以来、普段から器用に幼馴染と恋人としての態度を使い分けてはいるが、私に対してはいつもどこか余裕があってそんな素振りなど見せた事などない。
なので少し急で意外な言葉のように思えた。
しかも今そんな事を言われても、自分の心音ばかりが煩過ぎてわかる訳がない。
そう思っていると、少しだけその腕に力を込めてくる。
「こうしてるとね、ドキドキもするんだけど君がここに居るんだって感じられて凄く安心する。…でもそれと同じくらい、こうやっていないとどこかに行ってしまいそうで怖くなるんだ」
相変わらず気恥ずかしくて仕方ない気持ちはあったが、耳元で聞こえる不安が滲む声に思わず顔を上げてしまった。
いつの間にか押し抱かれるような体勢になっていたせいで彼の顔は見えないが、何とか自由の利く片手をそっとその頬へと伸ばす。
…何だか泣きそうな顔をしている、そんな気がして。
「……お前は心配性だな。私はどこにも行かないし、第一何処にも行く当てもないんだって言わなかったか?」
言って、頬に触れると自嘲的にキラが言葉を返してくる。
「そうなんだけどね…」
そうしてやっと腕の力を緩めこちらを見ると微笑んだ。
「やっと顔が見られた」
「…っ」
気付いて慌てて目を逸らし俯くと、キラは悪戯っぽく笑ったようだった。
「まぁ寝ようか。いい加減、君のこと寝かさないと叱られそうだからね」
そしてそう言いながらベッドの布団を捲くり上げた。
「…そんな事言って、寝かせる気ないだろ」
「具合が悪いって言ってるのに、そんなことする訳ないじゃないか」
私が布団に入ると、キラもまた当たり前のように潜り込んでくる。
仮に何もしなくても、こんな精神状態で眠れる訳がないだろうが…。
再び茹りそうになって来る頭でそんな事を考えながら、出来るだけ意識に入れないようにしようと背中を向けたのだが、それ自体がただの悪足掻きでしかなかったのだと気付いたのは次の瞬間。
そのまま後ろから抱寄せられてしまっていた。 - 175文字書き いちか24/11/25(月) 02:10:25
「捕まえた。駄目だよ、そんな隅っこに居たらベッドから落ちちゃうじゃないか」
…今の気分を正直に言うなら、反応するのもだいぶ億劫に感じる。
勿論キラに不調に気付かれてから引っ切り無しに振り回されたせいか、思考がかなり投げ遣りになって来ているのだろうというのも解ってはいるが。
…いや、これはもしかしなくても本格的に熱が上がって来たのか?
「…もうこのままでいいから、黙って寝かせてくれるか?」
当然眠れる気などしないが、このまま付き合っていれば少なくとも悪化するだけだ。
朝まで不調を引き摺る訳にも行かないし、そんな事になれば明日の朝は…少し想像したくない。
キラには悪いけれど、それでもその彼の我が侭のせいにはしたくないのだから。
「それは別にいいんだけどさ…」
耳元で彼の声がするが、頭がぼうっとしてきていて相手をする余裕がなくなって来ている。
ただそれでも意識し過ぎて気が休まらないことさえ除けば、この背中から感じ取れる温度は愛おしく心地良かった。 - 176文字書き いちか24/11/25(月) 02:29:23
その8です
無理矢理〆ました
これ以上書いたら蛇足感酷かったので、一応この話はここまでにします
一応アスランの体調に関しては、この後はどうにか寝付けて朝にはほぼ復調するはずです(ほぼ気絶に近い寝落ちだと思いますが)
彼女としては、嫌じゃないけど傍にいるのが落ち着かない、でも一緒にいるの自体は心地いいので離れたくもない…という中々のジレンマを抱えています
まぁそもそもキラに依存しているので離れる気そのものがないのですが(これが一瞬でも揺らぐのだからBTWはマジで許すまじ案件なんですよ) - 177二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 09:36:27
保守
- 178文字書き いちか24/11/25(月) 10:14:56
さてと、次はどれを出そうかな…と思いながらメモ書きから書けそうなものを書き起こしに入っております
というか、台詞のみのSSに地の文入れる方が早いですかね…
キラの症状がだいぶ改善されて来ているとは文中でアスランも言っていた通りですが(時系列的には大半の話は運命本編前の空白の約2年の内、後半の1年に集中していると思われるので)、実はそれにつれて夜の頻度も少し(?)増えてはいるのではと思われます
諸事情もあって彼は元々体力おばけですし、夜のスパコレベルも元スレ>1らしいので回復して来たらそれはもう仕方ないのかなという…(正直このくらいの歳の男の子がスケベじゃなかったら大問題なのでは)
そんな事もあって恐らく本気を出してしまうと確実に抱き潰す可能性が高いので、だいぶ加減をしているのではと思われます(これでも当人に不満はないらしいので問題はない模様)
- 179文字書き いちか24/11/25(月) 17:24:40
「小さい頃、近所にだいぶおませな女の子が住んでたの覚えてる?」
寝付くまでのほんのひと時、二人で枕を並べて寝ていると私が泊まりに来ていた頃の事を思い出したのか、キラが不意にそんな事を言い出した。
ただ、言われて一瞬記憶を遡るものの、どうもそれらしいものには行き当たらない。
「…余りよく憶えていないな」
なので、そう素直に答えた。
すると彼は意外そうに、そして期待していた返答ではなかった事が少し残念だったようだ。
「子供の頃のこと割と何でも憶えてたりしてるから、てっきり憶えてるものだと思ったけど、そっか…憶えてなかったか…」
何やらだいぶ期待はずれだったようだが、本当に憶えていないのだから仕方ない。
少なくとも直接キラと係わりがあるのなら子供の頃とは言え大抵の事は割と記憶しているはずなのだが、憶えていないとなると余り印象深いものではなかったという事なのだろう。
「…キラが何かやらかしたとかなら憶えている自信はあるんだが」
「ちょっとそれ、地味に酷い憶え方だと思うんだけど?」
からかうようにそう言うと、そう少し拗ねたような声で言い返された。
酷いとは言うが、彼の甘ったれと怠け癖の面倒を看ていた身としては自業自得だろうとしか言いようがない。
「……それで、その子がどうしたんだ?」
「あ、スルーした…」
キラは軽く往なされたことが不満そうだが、少なくとも話題の重要点はそこではないはずだ。
「話の本題じゃないからな。それでキラ、その子がどうかしたのか?」
問い直すと、私が取り合うつもりがないと察したのか、話の先を続けだした。
「その子がさ、僕のお嫁さんになるーって一時期くっ付いて来て大変だったんだよ。一緒に居たからアスランも覚えてるものだと思ってたけど」
近所にいた女の子…キラにくっ付いてた?
一瞬、ぼんやりとしたものが思い浮かんだような気がしたが、やっぱり思い出せない。
それくらい印象の薄いことだったのか、そこまで当時の私が気にしてもいなかったのか。
これでは記憶を辿りようがない。
「…すまないな、一瞬それっぽいものが頭を掠めた気がしたんだが思い出せそうにない」
「まぁ思い出せないんじゃ仕方ないなぁ」
軽く詫びると、少しがっかりしたようではあったものの先ほどより気にした様子もなく、ちょっとホッとする。 - 180文字書き いちか24/11/25(月) 17:42:38
という事で、元スレに投下したSSに地の文付けた方を投下しますよ
こちらは例によって前編になります
やっぱり原型がある分こっちの方が早かった…w
まだ完品にはなっていないのですが、2,500字くらいにはなるだろうと思います…たぶん
こちらは会話だけだとどんな状況で話しているのか解りづらい、というのの典型のようなシチュですね
そうです、これ寝しなの会話だったんですよ…地の文なしで誰が解るかこんなものw
キラの事を極端に意識していなければ一応こうやって落ち着いて一緒のお布団には入れるのです
ええ、そんなに年中真っ赤になってジタバタなんでしてないんです
旦那様の方が変な行動起こさなければ、ですが - 181文字書き いちか24/11/25(月) 22:06:35
「それにしても、そんなことが…」
思い出せなかったくらい昔のこととはいえ、キラに…。
ほんの少しだけだが何やら心がざわつきだした。
「まぁその子はお引越しして行っちゃって、話はそこまでだったんだけど」
本当に一時期だったのだと言いながら彼は微笑い、遠い目をする。
「そうなのか…」
「あ、もしかしてヤキモチ妬いた?」
キラがパッと悪戯を思い付いたような表情になり、こちらの方を窺ってきた。
ヤキモチ?…そんな、記憶にないくらいのことに対してか?
訊かれて逆にざわつきが大きくなった。
「そんな事はない。だいたいそんな昔のことで一々…」
「あぁうん、わかったわかった。…それでね、その女の子に言われた時に僕が何て思ったか、わかるかな?」
何やら面白くないので否定した私に対し解った風に言ってから、彼は謎掛けをするかのように言葉を続ける。
「幾ら付き合いが長いからって、流石にお前の心までは読めないぞ?」
当然ながら気持ちを読んでいる訳でもなく、付き合いの長さから来る「恐らくこうだろう」という予測だけで推し量っているのだから総てを理解出来る筈がない。
それにしても、どうやら話に彼の意図を感じるのだが何だか遠回し過ぎるし、何というか…もやもやする。
…もしかして、こいつ態とやっていないか?
「段々声が拗ねて来てるんだけど、ねぇ本当に妬いてないの?」
そうか、やっぱり私にヤキモチを妬かせたいのか。
「妬いてないから」
キッパリとそう返す。
意図せずきつく言い返してしまったような気もするが、こちらがイライラしてくるような誘導をされているんだから仕方ない。
キラはこちらの取り付く島のない語気に呆気に取られたのか、受け流すように「はいわかりました」などとほぼ棒読みの気のない返事をした後、それならば仕方ないと質問の先を話し出す。
「…それじゃ言うけど、お嫁さんになってくれるならその子じゃなくてアスランがいいって思ったんだよ」
小さい頃の癖に随分とマセた事を考えたものだ。
「……そういう一端な事言うけど、お前いっつも私に何でも丸投げしてぐうたらしてたじゃないか。小さい頃だし大方そういう意味で思ったんだろ、それは」
あの頃の話を思い出すとついつい溜め息混じりになる。
それくらい、何でも私を当てにしてサボろうとしたり甘えてばかりだったせいだ。 - 182文字書き いちか24/11/25(月) 22:37:05
という事で中編です
9割方書けているので、続きはお待たせはしないとは思います
恋愛も相手のペースに巻き込まれたら負け…みたいなところがありますが、そう言う意味ではアスランにはほとんど分がありませんね
一応、キラの方も束縛したいくらいにはアスランを好きなんでしょうけど、まだだいぶ余裕はありそうですから…
やっぱり惚れた弱みはだいぶハンデが大きそうです - 183文字書き いちか24/11/26(火) 04:51:43
あの頃の話を思い出すとついつい溜め息混じりになる。
それくらい、何でも私を当てにしてサボろうとしたり甘えてばかりだったせいだ。
「むぅ…、もうちょっと喜んでくれると思ったんだけどなぁ」
当てが外れたとばかりにこちらの反応にあからさまに不満そうになるが、こちらに文句を言われるような筋合いはない。
「そんな昔の話なんてするからだ」
にべもなく言い返すと、キラは拗ねたような顔をしたままこちらを見ておもむろに口を開いた。
「何だか恥ずかしいから言わないでおくつもりだったけどさ、……僕の初恋ってアスランだったんだよね」
聞き間違いでもしたのだろうか、何か、理解を超えた単語が聞こえたような気がするんだが…。
唐突過ぎて言葉の意味を理解するのに、その言葉を何度か頭の中で反芻する。
……つまり、それは…。
「……っ!?」
意味を理解した瞬間、一気に耳まで真っ赤になったのが判るほど顔が熱くなった。
冗談ではなく、顔から湯気でも出ているのではないだろうか。
もしそれならば、いつからそんな風に思われていたのかは判らないが、私はキラからずっと……。
「あ、真っ赤になった」
言いながらキラは悪戯っぽくくすくす笑い、私の事を柔らかく抱き寄せると何気なく唇を重ねて来た。
「お、お前…そ、そういう不意打ちは…」
本当に…卑怯なやつだ。
しどろもどろになりながら思わず俯いたが、勿論そんな程度で誤魔化せている訳がないのくらいは解っている。
何より腹立たしいのは、そんなこちらの一挙手一動をどこか嬉しそうに見ていることだ。
正直、言いたい事はあるのだが上手く言葉にならなくて、私はただ彼の胸を小突くしか出来なかった。
「痛いって…だからさ、照れ隠しで叩かないでよ。…まぁそういうところが可愛いんだけど」
あぁもう、別に照れ隠しでもなんでもないし、可愛いは余計だ。
そうしてこんな私の心情を余所に、キラはこちらを見て少し困ったような素振りをしながら微笑むばかりなのだった。 - 184文字書き いちか24/11/26(火) 05:25:49
ということで、思い出話だと思ってたら初恋をカミングアウトされた話、後編です
実はこの話、ちょっと書くだけでオチのところをネタバレしそうだったので、後編投下まで敢えて何もいわずに前編中編と言っていたんですよね
キラが幼馴染に貰ったトリィを見ながらその名前を呟き続けるのは、恐らくこの世界線でもあった事なんだろうなと思っています(その結果トリィはアスランを自分の名前だと誤認しかけた)
ましてや初恋を自覚してしまっていたのなら尚更でしょう
とは言えその後、彼にとっての大事な女の子はどんどん増えて行ってしまうことになる訳ですが…ね - 185二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 08:39:21
- 186文字書き いちか24/11/26(火) 13:58:24
例によってこの後外出してくるので、保守代わりに進捗というか今後のことを
一応スレの残量と書き上がりのスピードを考えて、一先ずは地の文での補完SS優先で出していきます
後はまぁ、出たとこ勝負で(人生開き直りが肝心) - 187文字書き いちか24/11/26(火) 21:50:04
お外から戻って来ましたが、天気のせいか気圧変化でかるーい頭痛が…
まぁ一瞬ピキッて来た程度だし、これくらいなら書くの自体は問題なさそうですけど
でも流石に今日中に何か投下するのはちょっとお時間もないことだし無理かなってところですね
さてこの世界線の話ですが、一応ある程度整合性取れるくらいの設定は入れてありますが、そうは言ってもやっぱり結構強引に色々とぶち込んでいるので粗は勿論ありますから、「これおかしくね?」みたいなのが目に付いても多少のお目溢しはして頂きたいところです
どうにもならないところは、それこそ最終手段の『ここはこういう世界だから!』で押し切る所存ではありますが
実はスレ主はテレビ放映版をリアタイで通して見て以降、本編を一度も見直ししていないので結構うろ覚え内容が多く、設定資料集なども実家という色々とツッコミどころしかない有様なので、当時の記憶頼みの部分が多いです
…だからそれでよく書こうと思ったってところなのかもしれませんけどね(遠い目) - 188二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 02:50:22
- 189文字書き いちか24/11/27(水) 04:21:15
濡れ髪のままキラの部屋に入って来ると、部屋の主はベッドに寝転んだままどこか暇そうに端末を弄っていた。
「……なんだ。もう眠っているのかと思っていた」
私が思わずそう言って部屋の大半を占拠する大きなベッドの端に腰掛けると、彼は端末を弄る手を止めこちらを振り返った。
「寝ちゃおうかとも思ったんだけどね」
そしてそのまま端末を脇に置くと起き上がって、そのままこちらの方へ膝歩きで移動してくる。
「さっさと眠ってしまっても良かったのに…」
「そんな事したら折角の二人きりの時間が減っちゃうじゃないか」
そんなの勿体無いと拗ねたような声で言ってから、キラは私の眸を見た。
…心臓が一瞬跳ねたような気がした。
思わず目を逸らすが、頬が既に熱い。
「……そういう歯の浮くような事言って、恥ずかしくならないのか?」
面映ゆさについ思い付いたように言うと、彼は目の前で胡坐を掻くように足を組み少し心外そうな顔になる。
「これくらい気障でも何でもないと思うんだけどなぁ」
「…お前の場合、本気でこっちの心臓がもたないことを何気なく言ってくるから困るんだ」
お陰でこの隠れ家に住むようになってからというもの毎日がこの幼馴染に振り回されているのは事実だ。
一緒に居て落ち着かない気持ちを宥めるように肩から掛けていたバスタオルの端を弄りながら、私は視線を逃がすようにシーツに寄った皺を目で辿る。
「照れて急に真っ赤になったり、挙動不審になったり…まぁ君がこんなに可愛いという事は、僕だけが知ってればいいとは思ってるけどね」
何やら機嫌が良いようだが、それに翻弄されているこちらの身にもなって欲しい。
「………お陰で私の情緒がえらい事になっている件については?」
一瞬だけ上目遣いでじとりと睨む。
相変わらず身の置き場のない気分なのは私だけのようで、どうしても釈然としないのだが。
「そうだなぁ…慣れて貰いたい気もするし、でも慣れられて反応されなくなっても困るなぁ」
そんな私の抗議ですら何処吹く風なのか、くすくす笑う彼の声は本当に楽しげで少し忌々しい。
「…お前なぁ」
そんな私からの文句を往なすようにキラが話を逸らす。
「ねぇそれより、髪…生乾きっぽい?」
それは少々どころかだいぶあからさまではあったが、事実ではあるので敢えて無視するのも何やら憚られた。 - 190文字書き いちか24/11/27(水) 04:46:45
もういっちょ、添い寝当番で二人きりになるやつの前編です
今回、割と補完を入れるのが楽でした
雨音という天然のホワイトノイズがBGMだったせいでしょうか集中力だけは途切れないで済んでましたから
初恋は実らぬものというのが相場だったりしますが、別に実ったってて別に良いじゃない(力説)
そんな相手に想いを返されただけでもキラはだいぶ豪運だとは思いますが、その相手も自分が初恋だったと知った時…どんな反応をするのやらです
そもそものところから、ちょっとした擦れ違いコント並みに自覚した時期や別に恋人が出来たりなどタイミングが悉く合わなかったのと、魔王さまの思い付きでハーレム計画が持ち上がらなかったら、こんな事にすらなっていなかった訳ですからね… - 191文字書き いちか24/11/27(水) 11:30:27
確かに寝る前にさっぱりしようとシャワーを浴びて来たものの、キラの様子が気になって着替えもそこそこに遣って来てしまった為にタオルドライも殆どして来なかったこともあって、実は雫が落ちて来るのが少し気持ち悪くはあったのだ。
「シャワーを浴びてきたからな。遅くなっては悪いと思って…」
勿論、眠っているところに来るのも気が引けるので、どちらにしてもゆっくりしている場合でもないと思っていたのだが。
「そんなの気にしないでちゃんと乾かしてくればいいのに。僕には口すっぱく言う癖に、自分は全然なんだね」
少しだけ呆れたように彼が言い、私は返す言葉もないので苦笑しながらそれを認めることしか出来なかった。
「…そうだな」
そう、ぽつりと呟いて。
「よし、それじゃあ僕が遣ってあげるよ」
急に面倒臭がりのキラが珍しく身を乗り出すようにして私の肩からバスタオルを取ると背中側に回ってくる。
普段はやる気とは余り縁がないのに何かの拍子でいきなりエンジンが掛かるのはいつもの事だが、一体何がその気にさせたのか、今一解らない。
まぁひとつ問題があるとすれば、彼は割とすぐに飽きてきて雑になるところだろうか。
完遂出来ないという訳ではないのだが、途中で億劫になって大雑把になったりは子供の頃から比較的日常茶飯事な話だった。
……ただそれは、今の私が言えることですらない。
「お前に任せると…いや、今は私が遣るよりマシだろうな」
鏡が苦手になり避け出したのも、自分に関する何もかもが煩わしく一切意識が向かなくなっていた事に気付いたのも、あの日から結構経ってからだったが。
「大丈夫、流石にボサボサにはしないようにするから安心してよ」
柔らかい声音が背中の方から聞こえる。
「…すまない」
相手がキラとは言え少し気後れを感じてはいたが、一先ずお願いする事にした。
タオルで毛先を纏め込むように包むと、思っていたよりも優しい手付きで彼が髪を拭いてくれる。
暫くそうしてされるに任せていると、不意にキラが口を開いた。
「ねぇアスラン。…また、髪伸ばすことにしたの?切る様子がないから思っただけなんだけど」
そう訊ねる声は相変わらず優しい。
彼は肩に着きそうなくらいにまで伸びた私の髪に気が付いてはいたのだろう。
いつもなら、ここまで伸びる前に切らずにはいられなくなっていたはずだから。 - 192文字書き いちか24/11/27(水) 12:35:47
中編となります
今回は割と穏やかに話が進んでいて、泡食ってる描写は今のところはほんの少ししかないですが
今となっては怜悧で人を寄せ付けないタイプの美人でどこか男装の麗人風といった風情ですが、数年前までのアスランは服装や髪型などもあり可愛い寄りの美人…そんな印象の少女でした
そして、しっかりはしているものの割と大人しく少々はにかみ屋なのもあって一層可愛らしく映っていたらしく、当時のラクスは「自分に妹が居たらきっとこんなだろう」と彼女を猫可愛がりしていたようです
それはまぁ、今もそうなのですが…
その後母親を喪い荒れた彼女はそこから自身の身の回りに関する関心を失いつつも、大切なものを奪われた憎しみをぶつけるように訓練に邁進し女性ながらアカデミーで(原作通りに)歴代一位の成績を上げ主席で卒業する事になるのですが、きっと裏ではやっかみや陰口が絶えなかったのではないかと思います(そんなことすら実力で捻じ伏せて来たのでしょうけれども)
そうして、すっかり女の子らしい事から縁遠くなってしまった彼女が恋愛感情を自覚して引き戻され、かつてのアイデンティティを突付けられる形になったのが本編終盤の時系列に当たる辺り
今は以前の普通の女の子らしい感性が少しずつ戻りかけている事もあって、現在とのギャップに対するものも含めたコンプレックスで可愛いと言われるのが似合わない自分というのを大分意識しているようです
また、同居するようになってラクスやフレイといった女性らしい体型の見本みたいなのが身近になったせいで、自身の鍛え上げられた筋肉質な体付きにはだいぶ複雑な感情もあります(そこまでガッチリしているほどでもないですが脱ぐと割とアマゾネス感があるというか、たぶん腹筋われそうくらいにはなってるはず)
まぁ、キラはそんなのすらお構いなしなのですが… - 193二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 16:50:27
初恋だって実っていいと思う思います!!
昔話長い髪を母親にブラシでとかしてもらってたりしたんだろうな……
アスランが血バレ後に髪を切る時は無造作にハサミでジョキジョキやってそうな…
(シチュ的には後ろで一纏めに持った髪をナイフでザッパリ行くのも好きなんですがね…)
キラは鍛えられた身体見ても均衡の取れた綺麗な身体だねって言いますね - 194文字書き いちか24/11/27(水) 21:21:35
一緒に暮らすようになって間もない頃、ギタギタに切られた髪を見かねてフレイが整えてくれたのを思い出す。
私はこのごろになってようやく、長くしていた髪が急に嫌になり少し伸びては衝動的に鋏を入れていた様子がさぞかし周囲には異様に見えただろうと、少し考えられるようになって来ていた。
「…少しだけ、それもいいかと思えたんだ」
色々なものに蓋をして目を逸らし…何もかもに捨て鉢になって今ここにいること自体が不思議なくらいに、悲し過ぎてずっとボロボロになっていた自分をやっと理解出来るようになって来たことも。
「そっか…いいんじゃないかな」
そう言って、この場所に住みだしてからほんの少しだけ起きた心境の変化を彼は静かに笑って肯定してくれた。
以前と在りようがまるで変わってしまったというのに、私は私だと否定することもなく受け入れてくれた時のように。
それにどこか安堵して目を伏せていると、不意にキラが後ろから何気なく抱き付いて来た。
しかもこれは…。
「……ところでキラ?」
「どうかしたの?」
私からの問い掛けに答えるその声はいっそ無邪気できょとんとした様子だったが、こちらの首筋に顔を埋めるように摺り寄せて来ているし、何やら少し鼻息が荒く感じる…。
「今日は何もしないって言っていたと思うんだが?」
それは聞いていないぞという抗議を込めてそう言うが、全く効果はない。
勿論一応、事前に確認していた時にはそういう予定ではあったし、それを真に受けて無警戒だった私もだいぶ甘かったのだろうけれど。
「気が変わったんだ」
キラはそう言うなり、悪戯を思い付いた時のような笑顔でそのまま強引に押し倒して来た。
それは何かのスイッチが切り替わったかのように普段ののんびりした雰囲気すら最初からなかったのではと思うほど。
それこそこうなってしまうと寧ろ野性味すら感じるくらいで…。
「いや、急には……ちょっと…っ」
焦って軽く押し返そうとするが、当然ながらこの程度でその気になっているのを止められる訳もない。 - 195文字書き いちか24/11/27(水) 21:23:41
確かに求められるのは嫌じゃない、そう嫌じゃ…ないんだ。
だけどこういうのはせめて、気持ちの準備が出来てからに欲しい、切実にそう思う。
「だめ、君が余りに無防備で僕の方の理性がもたないんだよ」
そんな私の思いを余所に彼は迫って来ているし、顔が火照って仕方がない。
…それと、髪はまだ乾ききっていないんだからな? - 196文字書き いちか24/11/27(水) 21:42:06
そんな訳で後編です
それにしてもスレの残量がだいぶ半端ですな…どうしましょうね
これはあれか、スレの〆代わりに第三回やるしかないか(オイ)
そんな訳で、景気良く第三回ポッキーゲーム大会行きますよー!(ドンドンパフパフ)
ルールは第二回と同様、ゾロ目ルールありで
1=1mm
100 = 10cm (100mm)
一番低い目を出したところが優勝です
まぁ嫁とイチャつけるだけなので、どう転んでも相変わらずキラの役得でしかないですね
※ゾロ目を引いたら数値に関係なく事故チューになります
という事で残量もないし、今回も4人分一気に行きますよー
ラクス
dice1d100=84 (84)
フレイ
dice1d100=56 (56)
カガリ
dice1d100=98 (98)
アスラン
dice1d100=34 (34)
- 197二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 21:49:06
アスラン以外どうしたんだ一体w
3回目にしてようやく何か意識したのカガリ様w - 198文字書き いちか24/11/27(水) 22:22:07
おんやぁ?どうしたその数値、軒並み第二回からだいぶ後退してるじゃないですか
アスラン以外ボロボロなんですが
一体何が起きたんだとしか…
魔王様、三回目なんですが如何しましたか、まだ本気出してないと思うのですが?
何か報酬でも必要なんでしょうかね…
「これは…余興ですからこれくらいでいいのですわ」
フレイ、やる気に反して全然揮ってないのだけどどういう事ですかね?
「どうもこうもないわよ。文句あるの?」
もしもしカガリさん…何かありました?
「いや…偶にはこういう事だってあるってことだぞ」
アスラン、勝負事には負けたくないけど恥ずかしい、って中々難しくないです?
「…そ、そろそろこういう企画、なしでお願いしたいんだが?」
それじゃあまぁ、今回は一人で役得な旦那さまからも一言お願いします
「皆可愛いし、いい企画だよね。あ、箱の残り貰っていいかな?」
アッハイ どうぞ、お嫁さんたちと仲良く食べてください
という事で、良い感じに埋まったのでそろそろ次スレ立ててきますねー - 199文字書き いちか24/11/27(水) 22:31:26
- 200二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 00:31:12
乙です
次スレも楽しみ