- 1二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:16:07
謝肉祭も終わりが近づいてきて回るところも少なくなってきた私はまたステージに戻って生徒の煌びやかな姿を拝もうと思っていた。
そんな中控え室から何やら声が聞こえる。
「ええー!?困るよー!」
ん?どうしたんだろう?あそこの生徒制服から見てトリニティの子だ。何やら困ってる様子だな。話を聞いてみよう。
"どうしたの?"
「あ、先生!あの、私これから二人組でステージがあるんですけど相方の子が体調崩しちゃったみたいで!」
"それは大変だ。代役候補を私が見つけてくるよ。"
「ま、待ってください!」
"…?何?"
「(そうよ!こういう時こそ起点を効かせてピンチをチャンスに変えるんだわ!)先生!今の話を踏まえ、折行ってお話があります!」
"は、はい!"
「どうか私と…アイドルをやってください!!」
"…え!?私が!?" - 2二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:17:34
トリニティ 体育館
「よかった…相方の子の背が大きいから衣装も先生にサイズが合いましたね。」
"ねぇこれ女装なんだけど!?"
黒とピンクで作られたヒラヒラのアイドル衣装…ミニスカだから足元がスースーするし長髪ウィッグかけたからか頭はゴワゴワするしでなんだか落ち着かない…
「大丈夫です。先生、女装もお似合いですよ。お化粧すればもうほとんど女の子です!」
"勢いで受け入れちゃったけど…何で私なの?"
「前に先生がマリーさんと一緒にアイドルについて色々調査していたことを噂で聞いたんです。だから先生アイドル詳しいだろうなって。なら今代役を探すより先生をアイドルにして先生にこの短い時間で振り付けをモノにしてもらった方が成功する確率が上がると思ったんです!それに先生は知名度もありますから、宣伝に使えます!」
なるほど。理にかなってるような…かなってないような?
「とにかく!ライブまで時間がないのですみませんが急ぎでやりますよ!」
"お、おー!" - 3二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:18:52
- 4二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:33:15
控え室
「本番前に作戦会議をしましょう!ライブが始まったらまずはメンバーである私たちの紹介からですね。」
"それなんだけどさ…私がシャーレの先生だってことは隠してくれないない?"
「え?(もうsnsで言っちゃったけど)どうして?」
"いや、私が女装して歌って踊ってるなんて知ったら気持ち悪くて生徒吐いちゃうかもだし。一応女の子ってことで紹介して欲しいなって。"
「そうなると先生に変わるアイドルとしての新しい名前が必要ですね…先生子ちゃんなんてどうでしょう?」
"先生ついてたらバレバレじゃないか!?そうだな…アロナ、アロナで行こう!"
「アロナちゃんですか?わかりました。」
"(アロナ、勝手に名前使ってごめん…)"
「次の方どうぞー。」
「呼ばれました!待望のステージです!さぁ行きますよアロナちゃん!」
"わかった!"
しかしこの時までの私は知らなかった。私たち相手にホールに生徒があんなにいたなんて… - 5二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:39:17
- 6二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:40:05
キャー
じゃなくて
ギャアァァァーーーーーー!!!!!!!(歓喜の号泣)
になるわな - 7二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:52:37
- 8二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:56:20
- 9二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 00:57:50
- 10二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:01:04
- 11二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:02:37
- 12二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:04:49
しかしそんな考えは一瞬で吹き飛ばされる。
なぜなら、先生が可愛すぎてそんな事考える暇もないからだ。
「先生、すごい…」
「歌もダンスも完璧だ!」
「やば自信無くしそう…」
曲もラストスパート、そんな中相方の子が足を崩し転びそうになってしまう。
「あ、やばっ…!」
しかし先生はダンスをしながらその子の手を握り引っ張る。
そうして2人でポーズを取り最高のフィニッシュを決めた。
「「「ワァァァァァァァァァァ!!!!」」」
完璧と言えるアイドルパフォーマンスに歓声は止まらない。
「(アドリブも完璧とは…やっぱり先生をアイドルにして正解でした!)
"(はぁ…はぁ…つ、疲れた…明日から1週間は筋肉痛で動けないなこれ…)"
「これで…私達のライブは以上です。ありがとうございました!」
拍手と喝采の中、2人はステージを後にした。 - 13二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:09:16
- 14二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:13:28
- 15二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:17:43
- 16二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:21:32
「本当にありがとうございました!私、席いっぱいのホールの中でアイドルをやるのが夢だったんですよ。先生のおかげでそれを叶えられました。見てください。モモトークで本来の相方の子も後日お礼を改めて言いたいと言ってますよ。」
"助けになったのなら何よりだよ。"
「ところで…やっぱりこれ終わった後もアイドル活動しません?私先生も一緒で3人ならもっと高みまでやっていける気がするんです!」
"しないから!他の生徒の言葉を借りるならアイドルの私、アロナはここでおしまい!"
「ちぇー。なら私は今後も2人で頑張りますよ。次はもっと大きなホールでやってやるのでその時は先生はファンとして来てくださいよ?絶対ですからね!」
そうして一度限りのアイドル二人組はトリニティの歴史に小さくともひとつの伝説を残すことになった。 - 17二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:21:39
面白いので支援
- 18二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:25:09
エピローグ 数日後 シャーレ執務室
カタカタカタカタ
"はぁーあ。仕事おわんない。"
今日も今日とて私は仕事をしている。生徒のためだから仕方ないとはいえこうも何日も大量の仕事を抱え込むとなんだかげんなりしてしまう。これならアイドルやってた方がマシ…って何考えてるんだ私は。評判は良くて助かったけどあのまま続けてたらボロが出てたかもしれない…危なかったなぁ…
「先生、今少しいい?」
"ヒナ、どうしたの?"
「この間こんな投稿を見つけたの。」
[トリニティ謝肉祭で先生アイドル発見!めっちゃ可愛い!#トリニティ謝肉祭 #先生可愛すぎ #アイドル ]
"ええー!?アロナ=私ってバレてるー!?"
「私は仕事が忙しくて行けなかったけど先生すごい可愛い。まだ衣装があるなら私の前でも見せて欲しい。」
「先生、私のスマホとこの目にも収めるのでどうか再びアイドルに!」
「あんたこんな格好着るんだね。悪くないじゃん。ただ写真じゃ物足りない。だからさっさと着替えて。」
"ミヤコにキキョウまで!?あの時いなかった生徒にもどんどん情報が漏れてる…"
「あの伝説のアイドルアロナがシャーレで写真会やってんだってよ!」
「ほんと!?私も行きたい!」
「私も私も!」
噂を聞きつけた生徒達がさらに押し寄せてきて…
「先生!こっちに向かってポーズとって!」
「先生もっと腕あげて!」
「もうちょいエロい表情ででお願い!」
"も、もう勘弁してー!"
こうして一度限りのアイドル先生は数日の間、復活してしまったという。 - 19二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:27:34
おまけ
「クックックどうです先生。私にあなたのプロデュースを-」
"黙れ。帰れ。消えろ。"
「クックック手厳しい…他のゲームでプロデュースの仕方は色々勉強したのですがなかなか現実ではそううまく行きませんねぇ…仕方ありません。こちらも最強のカードを切ることにしましょう。どうぞ先生、こちらを。」
[hg カイテンロボ x0 フルドライブ]
"…何これ?"
「限定プラモデルです。先生取り寄せるのに苦労しましたが先生をプロデュースするためには必要経費!さぁ先生。これが欲しければアイドルに!」
"ならねぇよ。私がモノに釣られると思ったわけ?あとこれはもらうな。"
「ならないのに!?ああプラモが!メルカリで開封済み3万円もしたのに!?流石に酷いですよ先生!?」
"誰があなたをプロデューサーなんかにするんだよ!あと中古品かよ!"
おわり - 20二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:29:02
というわけでイベント読んでる時に思いついた先生アイドルssでしたー!
読んでいただきありがとうございました! - 21二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:51:48
おつー
生でライブ見た生徒が見てない生徒にマウント取って一悶着とかもありそう