【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.2

  • 1ホットドリンク大好き24/11/05(火) 08:27:44

    【あらすじ】
    カイザーと防衛室 勢力の暗闘まで秒読み。

  • 2ホットドリンク大好き24/11/05(火) 08:28:28
  • 3二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 09:24:30

    10まで

  • 4ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:47:27

    ───── SS:注文の多いラーメン屋 ─────

    アル:
    「・・・ここで合ってるわよね・・・?」

    カヨコ:
    「合ってるはずだけど・・・。」

    アビドスと一緒にいた、ちょっと格好いい仮面を被った生徒が便利屋68の下を訪れたのは つい先日のことだった。
    ちょっと やんちゃな性格をしたその子は、「ウチのボスから お前らに話があるんだ!」・・・と その小さな躰の胸を張って語った。
    ・・・今頃ムツキに、ハルカと二人で弄くり回されている頃だろう。

    そんな経緯から、詳細な依頼の話を聞こうと指定された待ち合わせ場所にやってきたアルとカヨコだったが、早速 場所を間違えたのではないかと不安になった。
    というのも、軒先に『不知火ラーメン』という暖簾が掛けられていたからだ。
    飲食店で打ち合わせとは聞いていない。

  • 5ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:48:11

    アル:
    「まぁ、まずは入ってみましょ?」

    カコヨ:
    「そうだね。」

    意を決して、『不知火ラーメン』の暖簾を潜って扉を開ける。

    カヤ:
    「おやおやおや・・・腕が鈍りましたか、ユキノ。」

    ユキノ:
    「・・・ふん。
    私のチャーハンを食べてみてから考えるんだな。」

    カンナ:
    「───おい!
    トッピングを取ってきたぞ!
    要るなら最初から言え!
    ウチから ここまで往復するハメになっただろうが!!」

    カヤ:
    「おや、カンナ。
    早かったですね。
    それより味見をさせて貰えますか?」

  • 6ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:48:48

    カンナ:
    「あ?
    苦労してD.U.からアビドスまで往復してきた元相棒に言う言葉がそれか?
    いいだろう、今すぐ鉛玉を食わせてやる。
    そこで 大人しく待ってろ。」

    オトギ:
    「ちょっ・・・落ち着きなってぇ~。」

    カンナ:
    「離せッ! アイツに一発 鉛玉を食らわせてやるッ!!」

    オトギ:
    「力つよ・・・っ。
    ちょっと、クルミ! 手伝ってぇ!」

    クルミ:
    「・・・え!? 私 今、酢飯を混ぜてるところなんだけど!?」

    ニコ:
    「ダメだよ、ニコ。
    お稲荷さんは酢飯が命なんだから。」

  • 7ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:49:08

    クルミ:
    「そ、そうよね。」

    カンナ:
    「私のッ! 邪魔をッ! するなぁぁぁぁ!!」

    オトギ:
    「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

    バタンッ
    アルは扉を閉めた。

    アル:
    「・・・場所を、間違えたみたいね。」

    カヨコ:
    「・・・そうだね。」

    そうして そのまま去ろうとして───

  • 8ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:50:15

    カヤ:
    「───おや、声も掛けずに退店とは失礼ですね。
    2名様で宜しいですか?」

    カヤに捕まる。

    アル:
    「え、あの・・・。
    私達 依頼人を探していて・・・。」

    カヤ:
    「私が その依頼人ですよ。
    とりあえず中に───」

    カンナ:
    「うぉぉぉ!!
    カヤぁぁぁぁぁ!!」

    カンナが軒先からカヤに殴り掛かってくる。

    カヤ:
    「おや、失礼。(カンナの拳を受け止めながら)
    先に店内で寛いでいて下さい。
    私は この人を落ち着かせてから戻りますので。」

  • 9ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:51:01

    アル:
    「え、ええ・・・。」

    カヨコ:
    「・・・。」

    殴り合う二人を尻目に、アルとカヨコは店内に入る。

    オトギ:
    「ぜぇ・・・ぜぇ・・・い、いらっしゃいませ。
    こちらへどうぞ・・・。」

    疲れ切ったオトギに案内されるまま、二人はカウンター席についた。
    客は他に誰もいない。

    お通しです。
    そう言わんばかりに、水と・・・お稲荷さんが出た。

    ニコ:
    「騒がしくてすみません。
    とりあえず、こちらをどうぞ。」

    アル:
    「え、あぁ・・・ありがとう。」

    カヨコ:
    「ありがと。」

  • 10ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:51:47

    水と お稲荷さんを受け取った二人は、先に少し水を飲んでから お稲荷さんに手をつける。
    ・・・これは。
    ホカホカの酢飯の酸味に、甘い油揚げがマッチしている。
    最高に美味しい。

    二人がお稲荷さんを味わっていると、今度は何を言うでもなくチャーハンがコトッと置かれた。
    そして肝心の置いた相手は、仏頂面で二人を見つめている。

    アル:
    「えっと?」

    ユキノ:
    「食べてみろ。」

    それだけ言って、レンゲを手渡してくる。
    とりあえず口にいれる。
    ・・・これは。
    パラパラになった米に、塩コショウを筆頭とした香辛料がマッチしている。
    大きめの具材も合っている。
    最高に美味しい。

    カヤ:
    「───失礼。 ようやく終わりました。」

    カンナ:
    「まぁ、今回はこれくらいで許してやろう。」

  • 11ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:52:19

    少し衣服の乱れた二人が戻ってきた。
    そして何も言わずに調理場に立つと、これまた無言でラーメンを出してきた。

    カヤ:
    「『連邦ラーメン』です。
    サンクトゥム・タワーの名物なのですよ?」

    トッピングの彩りが綺麗な、オシャレ ラーメンだ。
    何を言うでもなく箸を差し出してくるので、麺を掬って口に入れてみる。
    ・・・これは。
    シンプルな細麺醤油ラーメンでありながら、素人目でも分かる豊かなコクがある。
    トッピングも、彩りが豊かなだけでなく普通に美味しい。
    醤油のスープに良く合う。
    これも最高に美味しい。

    矢継ぎ早に、今度は小鉢が出される。

    カンナ:
    「煮玉子だ。
    不味いとは言わせんぞ。」

    鋭い眼光で、食えと促される。
    アルとカヨコは小鉢の中の煮玉子を口に入れた。
    ・・・これは。
    独特の旨味が口の中に広がる。
    食感も悪くない。
    食べ終わると、謎の多幸感があった。
    最高に美味しい。

  • 12ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:52:40

    ニコ:
    「お通しです。」

    イクラの乗った お稲荷さん。

    ユキノ:
    「これも食べてみろ。」

    レバニラ炒め。

    カヤ:
    「健康と懐に優しいラーメンもあるのですよ。」

    野菜マシマシ ラーメン。

    カンナ:
    「メンマだ。
    これだけでも美味いぞ。」

    小鉢に入れられたメンマ。

  • 13ホットドリンク大好き24/11/05(火) 09:53:16

    アル:
    (私達・・・なんでこんなに食べさせられているのかしら・・・?)

    カヨコ:
    (さぁね・・・。 でも今 聞くべきことは───)

    二人はカウンター一杯に広げられた料理を見る。
    まるで満艦全席。
    とても食べきれる量では無い。

    カヨコ:
    (お金と・・・持ち帰る用のタッパがあるかどうかかな。)

    アル:
    (そうね・・・。)

    二人は、しかし美味しそうにラーメンを啜った。

    ───── SS:注文の多いラーメン屋 ~Fin~ ─────

  • 14ホットドリンク大好き24/11/05(火) 14:58:13

    ふぅ・・・大体つくり終えましたかね。
    おや、あまり箸が進んでいないようで。

    ・・・あぁ、そうですね。
    食べきれませんね。
    すみません、少し張り切り過ぎてしまったようで。
    タッパは こちらで用意します。
    是非お持ち帰り下さい。

    ・・・お金ですか?
    別に結構ですよ。
    こちらが用意したくて用意しただけなので。

    ・・・何故か・・・ですか。
    私にも良く分かりません。
    アナタ方が柴関ラーメンを最近口にしたと知って、どうも無性に作りたくなってしまって。

    ・・・そうですね。
    身内と言えば身内なのかもしれません。
    中々分かり合えない仲ですが。


    どうしたのです?
    そんなに汗をかいて。

  • 15ホットドリンク大好き24/11/05(火) 14:58:36

    ・・・あぁ、意外と柴関ラーメンを爆破したことを気にされていたのですね。
    大丈夫ですよ。
    気にするのは死んだ子供くらいですから。

    ・・・いえ、こちらの話です。

    それで・・・どうでしょう?
    私のラーメンは柴関のラーメンより美味しかったですか?

    ・・・いえ、なに。
    こういったことは柴関ファンのアビドスの方々には あまり聞けないもので。
    私、こう見えてもラーメンには拘りがあるのですよ。
    特に、柴関ラーメンには負けたくなくて。

    ・・・美味しいけど、どっちが上かとかではない・・・ですか。
    確かにそういうものなのかもしれません。

    ・・・代金ですか?
    そうですね、連邦生徒会の方では1,020円で提供させて貰っています。

  • 16ホットドリンク大好き24/11/05(火) 14:59:25

    ・・・そうですか。
    代金込みなら柴関ラーメンと・・・。
    はぁ・・・。

    ・・・すみません、死んだ子供が出てきていたようです。

    ですが連邦ラーメンは これでもギリギリの値段設定なのですよ?
    業者と専属契約を結び、月ごとに丸ごと在庫を仕入れることで単価を下げ───
    ・・・あぁ、すみません。
    そんなことは聞かれていませんでしたね。

    ・・・まだ柴関ラーメンには勝てませんか。

    ・・・おや、今回の料理の代金を支払いたいと?
    本当に我々が作りたいものを提供しただけなので結構なのですよ?
    ・・・あぁ、借りを作りたくないと。

    そういうことでしたら・・・えぇと、そこの貴方。
    今回の領収書をお願いします。 はい。

  • 17ホットドリンク大好き24/11/05(火) 14:59:54

    ・・・ですが本当に宜しいのですか?
    各々が趣味に走った結果、それなりの料金になっていますが。

    ・・・そうですよね。 難しいですよね。
    ・・・ふむ、なるほど。
    依頼の遂行によって料金を支払いたい・・・と。
    そんなつもりは無かったのですが・・・まぁ、やる気になって頂けたのは良いことです。

    そういうことでしたら依頼の話をさせて頂きましょう。
    改めまして、私は連邦生徒会 防衛室長の不知火カヤと申します。
    ・・・おや、カヨコさんはともかく、アルさんは ご存じ無かったのですね。
    そんな白目を剥くほど驚かれるとは。

    ・・・いえ、今回は防衛室からの依頼ではありません。
    あくまで非公式な・・・そう、私の個人的な依頼です。
    どうでしょう?

    我々と共に、カイザーと戦って頂けませんか?

  • 18二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 17:46:05

    パート2始まって怒涛の如きツッコミどころの多さ。思ってた以上にフリーダムだなこのカヤちゃん・・・
    お通しと言わんばかりのSSがもう面白い

  • 19二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:11:58

    今更ながら防衛室を祈り手の仮面つけた生徒が出入りするんだろ。こわ

  • 20ホットドリンク大好き24/11/05(火) 22:50:26

    ───── Tips:連邦ラーメン ─────

    不知火カヤが作り上げたラーメン。
    薄口醤油・細麺・量少なめ・高級と柴関ラーメンの真逆をいくようなコンセプトをしている。

    キヴォトス各地の名産品が使われており、その事実がクロノスジャーナリズムスクールで取り上げられた結果『連邦ラーメン』の俗称が定着した。
    その一杯にキヴォトスの全てが詰まっていると言われている。

    しかし実際にはカヤがキヴォトス各地を回って素材を厳選した結果として各地の名産品が起用されただけであり、政治的意図が一切存在しないゴリゴリの本格派ラーメン。
    その拘りは同業者ですらドン引くほどの狂気の域に達している。

    しかし、それでも思い出のラーメンには遠く及ばない。
    あんな素人ラーメンの、どこが良かったというのか。
    そして何故、これだけ拘っても柴関ラーメンに勝ったとは全く思えないのか。
    ────────────────────

  • 21二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 02:05:13

    >気にするのは死んだ子供くらいですから。

     ・・・すみません、死んだ子供が出てきていたようです。


    もっと〇んだ子供を出していいんだぞ…(´;ω;`)

  • 22ホットドリンク大好き24/11/06(水) 12:09:09

    ───── 少し経って・・・ ─────

    ・・・そうですか。
    遂にホシノさんが対策委員会に退会届を提出し、カイザーと合流しましたか。

    それは実に良いタイミングです。
    ・・・いえ、こちらの話ですよ先生。

    ・・・ふむ、なるほど。
    ホシノさんが黒服と名付けた大人が、裏で糸を引いていたと?

  • 23ホットドリンク大好き24/11/06(水) 12:14:51

    この世界線のカヤは───


    1.ゲマトリアを深く理解している。 なんなら、ベアトリーチェ以外とは仲が良い。

    2.ゲマトリアを深く理解している。 なんなら、黒服の助手紛い。

    3~4.ゲマトリアを深く理解している。 ゲマトリア メンバーからは基本 警戒されている。

    5~6.ゲマトリアという組織の存在だけは認知している。 黒服は知ってる。

    7~8.ゲマトリアという組織の存在だけは認知している。 黒服は知らない。

    9~10.ゲマトリアを知らない。


    dice1d10=2 (2)

  • 24ホットドリンク大好き24/11/06(水) 12:27:58

    ───おや、師も意地が悪い。

    私に内緒で実験の話を進めてしまうとは。

    ・・・いえ、こちらの話ですよ先生。


    ・・・えぇ、私は黒服と名付けられた大人を深く理解しています。

    しかしだからこそ、止める必要があるのですよ。


    なぜなら───


    1.実はホシノもカヤの仲間。

    2.シンプルに連邦生徒会長の意思に反する。

    3.ホルスの神聖に恐怖を適用することで発生する被害を、黒服以上に理解している。


    dice1d3=2 (2)

  • 25ホットドリンク大好き24/11/06(水) 12:36:17

    ───連邦生徒会長の意思に反するからです。
    それを冒涜することは、例え師であっても許されません。

    ・・・先生、キヴォトスには救いが必要なのです。
    灰色の青春が、色彩を取り戻すような救いが。

    ・・・貴方がその救いであることを、私は望んでいます。
    だからこそ、救いが与えられる機会を私は維持します。

    ・・・先生、どうぞ私に見せて下さい。
    連邦生徒会長が先生と仰ぎ、信頼し、最後の最後にキヴォトスの全てを託した・・・その理由を。

    ・・・えぇ、そうです。 はい。
    では今度は直接お会いしましょう。
    それでは。

    ・・・。

    始めましょう、皆さん。
    決して表舞台で語られることのない、私達だけの暗闘を。

  • 26二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 14:21:29

    おもろい
    めっちゃ続きが楽しみ

  • 27ホットドリンク大好き24/11/06(水) 20:08:48

    この世界線のカヤの戦闘スタイルは───


    1.原作通り? ハンドガン

    2.サブマシンガン

    3.マシンガン

    4.ロケットランチャー

    5.迫撃砲

    6.スナイパーライフル

    7.アサルトライフル

    8.ショットガン

    9.レールガン

    10.火炎放射器

    11.ビームライフル(!?)


    dice1d11=10 (10)

  • 28ホットドリンク大好き24/11/06(水) 20:25:47

    ───なんか・・・普段はドラゴンブレスみたいな圧倒的火力で焼き払うスタイルだけど、それを突破してくるような強者相手だと火炎放射を収束させてビームで薙ぎ払ってくるタイプのヤツ。
    背中にカートリッジ(燃料)を背負ってる。

    しかも、普通に戦闘型のオーパーツを多用してくる。
    『明星へ登る(ギャングウェイ)』とか、『枢機へ還す光(スパラグモス)』とか・・・。

    その上で、躰が変わる(防衛室スタッフの『不知火カヤ』が表に出る)と基本的な戦闘スタイル(オリジナルは火炎放射器)も変わる。
    防衛室スタッフにもよるが、戦闘力90の上澄みなら本来の100レベル、戦闘力80の一般 防衛室スタッフなら90に格落ち、それ以下なら基本的に戦闘力が無いか平均的な(防衛室スタッフ基準)『不知火カヤ』個体になる。

  • 29ホットドリンク大好き24/11/06(水) 20:28:01

    火炎放射のイメージは、シン・ゴジラのヤツが合うかな。
    確かビームになると薄紫色になった気がするし、丁度良いかも。

  • 30二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 21:56:42

    火炎放射器ならギャリケーさんみたいな感じか

  • 31二次元好きの匿名さん24/11/06(水) 22:09:42

    『枢機へ還す光』とかロボPMCや一般獣人とか普通に消し飛びそう…
    正直、生徒もまともに喰らったらヤバそう

  • 32ホットドリンク大好き24/11/07(木) 02:30:27

    この世界線の『枢機へ還す光(スパラグモス)』の威力は───


    1.原作(メイドインアビス)と同じレベル。 キヴォトス人の頑丈さを無視して焼き切る。

    2.ブルアカのノーモーション即死攻撃。 肘から飛び出す無情の光。

    3.強めのビーム。 それだけ。

    4.気軽に使える仕込み武器。 食らうと確定怯み。


    dice1d4=1 (1)

  • 33ホットドリンク大好き24/11/07(木) 02:32:37

    ───無情。 キヴォトス人の頑丈さを無視して焼き切る威力。
    下手に使うと普通に生徒を殺してしまうので、この世界線のカヤでも扱いには注意する。

    ・・・ただし殺人光線は肘から出る。

  • 34二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 07:51:46

  • 35二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 07:55:15

    ど、度し難い…

  • 36二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 07:57:39

    …待て!
    肘から出るってことは、『枢機へ還す光』打つ度にカヤの脇チラ拝めるという事になるのでは…!?

  • 37二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 10:29:42

    ゴリアテのど真ん中ぶち抜いてくれたらめちゃくちゃカッコイイだろうな…

  • 38二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 13:22:51

    さすがの『枢機へ還す光』。
    扱いが難しい武器があることでより緊張感が増して面白くなりますね。

  • 39二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 13:31:53

    普段はギャングウェイまでで、パラグモスはそれこそ超大型兵器とかそういう相手に渋々使うタイプの切り札だろうか

    アビスと違って遮蔽物少なめだろうし、何よりキヴォトスに被害が及ぶのはカヤも望んでないもんね

  • 40ホットドリンク大好き24/11/07(木) 14:00:47

    ───── SS:黎明のアテン ─────

    銃声、爆発音、そして・・・何か恐ろしいものが暴れる轟音。

    カイザーPMCの兵士達は、やっとの思いで病院へと辿り着いた。
    彼らの任務は、ここに入院しているアビドス生徒会長『梔子ユメ』を確保すること。
    ・・・それだけのはずだった。

    ───『おやおやおやおや・・・これほどの大軍で お出迎えして頂けるとは・・・。』

    兵士達の脳裏に、忌々しい声が蘇る。
    黒に身を包んだ その生徒が現れた瞬間、その場は地獄と化した。
    今 思えば、上が大軍を用意したのにはアレに対抗する意図があったのだろう。
    しかし・・・上は分かっていない。
    アレに・・・アレらにどうして数だけで勝てるというのか。

    カイザーPMC兵士:
    「・・・早く『梔子ユメ』を確保しよう。」

    誰かが呟いたそれが、この場にいる兵士達の総意だった。
    外にいる同僚達は時間稼ぎだ。
    彼らが怪物達の足止めをしている間に、目的を達成しなくてはならない。

    兵士達は、『梔子ユメ』のいる病棟へと足を踏み入れる。

    ───「おやおやおやおや・・・ここまでいらっしゃる方々がいるとは驚きです。」

  • 41ホットドリンク大好き24/11/07(木) 14:48:27

    ・・・そして、忌々しい声が響いた。
    見れば、外で同僚達を蹂躙しているはずの『不知火カヤ』が居た。
    しかしその背は彼らの知る『不知火カヤ』より明らかに大きい。
    カイザーPMCの前に現れた『不知火カヤ』の背丈は、まるで子供のようなものだった。

    それに、種族も変わっているように見える。
    彼ら・・・カイザーPMCの兵士達が見た『不知火カヤ』の種族は犬の獣人だったはずだ。
    それなのに、目の前にいる『不知火カヤ』の種族は人間のように見える。

    別人だ。
    別人のはずだ。
    それなのに、明らかに『不知火カヤ』だった。

    カヤ:
    「歓迎しますよ、カイザーの皆様。」

    カイザーPMCの兵士:
    「お前は・・・お前は何なんだ!!」

    兵士の一人が発狂したように叫ぶ。
    『不知火カヤ』は仮面の頬に手を当てた。

  • 42ホットドリンク大好き24/11/07(木) 14:49:06

    カヤ:
    「おや、そういえば名乗っていませんでしたね。」

    『不知火カヤ』は両の手を広げる。

    カヤ:
    「私は連邦生徒会・防衛室長の不知火カヤ。
    連邦生徒会長の剣であり、キヴォトスの神秘の探究者。

    ───『黎明のアテン』と、人は呼びます。

    ここまでいらっしゃったのに歓迎しないわけには参りません。
    ・・・さぁ、共に踊ろうではありませんか。」

    カイザーPMCの兵士:
    「撃て!」

    その声で、一斉に銃器が斉射される。
    しかしカヤは一瞬で消える。

  • 43ホットドリンク大好き24/11/07(木) 14:49:42

    カイザーPMCの兵士A:
    「どこだ!?」

    カイザーPMCの兵士B:
    「・・・! 上だ!」

    見上げれば、何か黒い筋を天井に突き刺してぶら下がるカヤが居た。

    カヤ:
    「『月に触れる(ファーカレス)』・・・極めて使い勝手の良い装備です。
    これはとある生物由来の素材を加工したもので───」

    銃声が、カヤの解説を遮る。
    聞かれてもいないのに語り出すのが、研究者気質の人間の悪いクセだ。

    カヤは同じように腕から黒い筋を発射し、壁や天井を移動して回避する。

    カヤ:
    「───人の話は最後まで聞くものですよ。
    それにしても、ふむ『呪い針(シェイカー)』は効かないでしょうし・・・。」

    カヤの仮面が輝きだした。

  • 44ホットドリンク大好き24/11/07(木) 14:50:19

    カヤ:
    「『明星へ登る(ギャングウェイ)』は如何でしょうか?」

    カヤの仮面から、光の筋が放射状に放たれる。
    光の筋はカイザーPMCの兵士達を確実に捉え、そのダメージで意識を刈り取っていく。

    カイザーPMCの兵士A:
    「障害物を使って遮れ!」

    カイザーPMCの兵士B:
    「あぐぅッ!! ダ、ダメだ・・・! 壁や天井に反射して・・・!」

    カイザーPMCの兵士C:
    「クソォ!」

    カヤ:
    「おや、思いの外 効くのですね。
    しかし ここからですよ?」

    カヤは手に持った火炎放射器の引き金を引いた。
    病棟の狭い廊下で隊列を組んでいたカイザーPMCの兵士が、灼熱の炎であっけなく吹き飛ばされる。

    背中に背負った金属製の筐体から、燃料が空になったカートリッジが排出された。

  • 45ホットドリンク大好き24/11/07(木) 14:51:14

    カヤ:
    「・・・後は貴方だけですか?」

    カヤは何とか立っている様子のカイザーPMC兵士に声を掛けた。

    カイザーPMCの兵士:
    「・・・まだだ。
    まだ我々には戦力が残されている。」

    カヤ:
    「おや・・・。」

    カヤはその場からバックステップで退避した。
    次の瞬間、その場所に巨大なロボットが突入してきた。
    カヤは飛んできたガレキを手で払い除ける。

    カイザーPMCの兵士:
    「プロトタイプだが、今回の作戦に投入された最新兵器だ。
    名前はまだ無い。」

    カヤ:
    「これはこれは・・・。」

    カヤは巨大なロボットと対峙する。
    巨大な銃口が、カヤを捉えた。

  • 46ホットドリンク大好き24/11/07(木) 14:51:57

    カイザーPMCの兵士:
    「ロケットランチャーの雨すら耐える装甲材が使われている。
    お前に勝ち目はない。
    分かったら、さっさと投降して───」

    カヤ:
    「解説中もうしわけないのですが、恐らくこちら自動操縦ですよね?」

    カイザーPMCの兵士:
    「?
    確かにプロトタイプには搭乗スペースは設けられていないが・・・。」

    カヤ:
    「それは良かった。」

    カヤは肘先を巨大な最新兵器へと向けた。

    カヤ:
    「───『枢機へ還す光(スパラグモス)』を人に向けて撃つわけにはいきませんからね。」

  • 47ホットドリンク大好き24/11/07(木) 14:52:22

    次の瞬間、空間を焼き切るような熱量の光が巨大な最新兵器に向けて放たれた。
    巨大な最新兵器は動力源をやられてしまったのか、胴の中心部に風穴が空いた状態で崩れ落ちる。

    カイザーPMCの兵士:
    「一撃・・・だと・・・。」

    カヤ:
    「お言葉を返すようですが・・・投降、して頂けますよね?」

    カイザーPMCの兵士:
    「・・・。」

    カイザーPMCの兵士は、これ以上やってられないといった様子で両手を上げた。

    ───── SS:黎明のアテン ~Fin~ ─────

  • 48二次元好きの匿名さん24/11/07(木) 20:43:44

    保守

  • 49ホットドリンク大好き24/11/07(木) 22:15:11

    ───えぇ、こちらは抑えました。
    そちらはどうでしょう?

    ───ふむ、カンナが大暴れして便利屋が他所で戦闘を・・・。
    まともにやっているのはFOX小隊だけということですか。
    これは後でユキノが怒るかもしれませんね。

    ───損害については気にしなくて大丈夫です。
    こちらで補填します。 はい。

    ───はい。 はい。
    そういうワケですから、貴方は主人格に躰の制御権を返してあげて下さい。
    はい、後ほど同期を。
    それでは。

    ・・・。
    なんとかなりそうですね、ユメさん。
    後は貴方の後輩が戻ってくるだけですよ。

    ・・・。
    何だか、この光景には見覚えがありますね。
    おや、躰が震えて・・・?

    ・・・あまり、この場所にいるべきではないようです。
    それではユメさん。
    良い夢を。

  • 50二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 02:05:05

    ユメパイセンと顔見知り…?

  • 51二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 02:43:38

    大将が入院してた時の様子が
    フラッシュバックしたんじゃねーかな?

  • 52二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 07:02:25

    いくらボ卿カヤちゃんでも原作通りなスパラグモスは過剰火力じゃ?
    って心配したけど原作より強大化したカイザーのお陰で杞憂だったぜ!

  • 53ホットドリンク大好き24/11/08(金) 09:54:44

    ───そうですか。
    我々がユメさんを防衛している間にそのようなことが対策委員会の方で起こっていたのですか。
    なるほど・・・それならば便利屋68は良い働きをしたといえるのかもしれません。
    ですからユキノ、それ以上 詰めるのは止めていた頂けますか?

    ───えぇ、ケジメはしっかりとつけさせて貰います。
    良い働きをしたとはいえ、これは明確な契約違反。
    事前に約束していた報酬は、違反時の条件に基づき無しとさせて頂きます。

    ───そう気を落とさないで下さい、アルさん。
    契約違反をしたとはいえ、私は貴方を気に入りました。
    これからは良き隣人として、再び依頼を出させて頂きますとも。

    ───はい、勿論。
    防衛室長としてではなく、個人としてのアウトローな依頼です。
    きっとアナタ方に気に入って頂けるかと。

    ───・・・本当に食事代を払いきるつもりなのですか?
    私としては今回の働きで相殺としても良いと思っているのですが。

  • 54ホットドリンク大好き24/11/08(金) 09:55:17

    ───ふむ、貴方も中々 難儀な性質のようですね。
    いいでしょう。
    今回の食事代はツケとさせて頂きます。
    是非、私からの依頼を完遂して支払ってください。
    期待していますよ?

    あ、こちら新作のラーメンです。
    今回はアナタ方に気に入って頂けるよう、値段と量を勉強させて頂き───

    ───はい?
    誰が もうラーメンを出さないと言ったのですか?
    アナタ方は柴関ラーメンの味を知っている人間なのですから、私のラーメンの方が美味しいと心から言ってくれるまでラーメンを出し続けますよ。

    ───あぁ、確かにツケは増え続けるかもしれませんね。
    ですが・・・拘って作っているのですよ?
    私が出さないと思いますか?

    ───・・・カンナ。
    貴方は諦めてユキノの相手をしていて下さい。

    ───大丈夫です。
    予想では2~3時間で説教は終わりますよ。

  • 55ホットドリンク大好き24/11/08(金) 17:28:46

    ───── Tips:カンナの煮卵&メンマ ─────

    平の公安局員時代、カヤに有給消化という名目で付き合わされたラーメンの具材探しの旅がキッカケで作り始めた拘りの逸品。

    口に入れると妙な多幸感があるのが特長。
    断じて疚しいものは入っていない。

    趣味で作っているものではあるが、『連邦ラーメン』の具材として防衛室に流してもいるので れっきとした業務の一環でもある。

    週末に味見の名目でジュースのツマミにするのが何よりの楽しみ。
    推理モノの映画を見ながらモソモソと楽しむ。

    ”この味を表現するのに言葉は要らぬ。
    ただ、食せば分かる。”
    ────────────────────

  • 56二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 19:39:19

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 23:01:55

    >>55

    隻狼の竜泉(酒)かよ

  • 58二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 00:47:57

    このレスは削除されています

  • 59二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 07:41:21

  • 60ホットドリンク大好き24/11/09(土) 10:15:07

    ───はい、どうか お時間いただけませんか?
    小鳥遊ホシノさんの件で お話があります。

    ───あぁ、大変 興味深くはあるのですが今回は連邦生徒会の防衛室長として話さなければならないのです。

    ───えぇ、はい。
    それでは そのように。
    ・・・直接 顔を突き合せて話すのは久しぶりかもしれませんね。

    師よ。

  • 61二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 11:21:28

    来たな、黒服

  • 62ホットドリンク大好き24/11/09(土) 14:32:07

    この世界線の黒服とカヤの関係性───


    1.敬愛する師と愛弟子の相思相愛

    2.互いの利益の為に関係を続けているギスギス師弟

    3.ビジネスパートナー(フラットな関係)

    4.実は血の繋がった親子(!?)


    dice1d4=2 (2)

  • 63ホットドリンク大好き24/11/09(土) 14:47:22

    ───研究の為に他者を利用する黒服と、まず最初に自分を実験台にするカヤとでは研究思想の時点で噛み合わずにギスギスしている。
    とはいえ互いが互いに優れた研究者であることは誰よりも理解している間柄なので、相互利益の観点から師弟関係は続けている。

    一種の互いを高め合うライバルのような関係なので、この世界線の黒服は原作よりも技術力や戦力などが整っている。
    師弟なので、普通に争ったらカヤが後手に回る。

  • 64二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 21:20:06

  • 65二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:57:31

    ほほ

  • 66二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 07:52:00

    しゅしゅ

  • 67ホットドリンク大好き24/11/10(日) 13:32:00

    ───── SS:歪な師弟 ─────

    カヤ:
    「お時間いただきありがとうございます、師よ。」

    黒服:
    「結構ですよ。
    教え子の為に時間を取るのは当たり前のことですから。」

    デスクに座る黒服の前、応接用のソファにカヤは座る。
    膝の高さ程度の机の上に、湯気の上るコーヒーを置いた。

  • 68ホットドリンク大好き24/11/10(日) 19:13:48

    黒服:
    「それで・・・小鳥遊ホシノの話でしたね。」

    カヤ:
    「そうです。」

    黒服はデスクの上で腕を組み、カヤは口にしていたコーヒーの入ったマグカップを机に置いた。

    カヤ:
    「率直に言います。
    小鳥遊ホシノの身柄をアビドスに返還して頂けませんか?」

    黒服:
    「これは異なことを。
    貴方に小鳥遊ホシノと何の関係があるというのですか?」

  • 69ホットドリンク大好き24/11/10(日) 20:12:06

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    この世界線のカヤとホシノの関係性───


    1.アビドスの治安を良くしようとする”同志”(かつての協賛者)

    2.ちょっとした”友人”(腐れ縁)

    3.一昔前にアビドスの自治権を争ったライバル(敵対者)

    4.実は血の繋がった姉妹(!?)


    dice1d4=4 (4)

  • 70ホットドリンク大好き24/11/10(日) 20:23:37

    ───実は血の繋がった姉妹。

    関係性は───


    1.カヤだけが知っている生き別れの姉妹。(双子の姉)

    2.ホシノだけが知っている生き別れの姉妹。(双子の妹)

    3.互いを認識している生き別れの姉妹。

      dice1d2=2 (2)

      (1でカヤが姉、2でホシノが姉)


    dice1d3=1 (1)

  • 71ホットドリンク大好き24/11/10(日) 20:34:20

    ───カヤだけがホシノを妹だと認識している双子の姉。

    ホシノはその事実を知らない。


    カヤはホシノが妹であることを───


    1.最近 知った。(人外になってから知った)

    2.昔から知ってる。(人だった頃から気に掛けてた)

    3.人でなくなる直前に知った。(人外に成り果てても生きる理由になってしまった)


    dice1d3=1 (1)

  • 72ホットドリンク大好き24/11/10(日) 20:45:32

    ───最近、人でなくなってから知った。

    なので、なんとなく一般的に言う”姉は妹を守るもの”という常識に従って行動している。

    アビドスに防衛室スタッフの支部を置いた遠因。


    カヤ → ホシノの感情は───


    1.機械的。 ”姉は妹を守るもの・・・それだけでしょう?”

    2.執着的。 ”ホシノは可愛いですね。”

    3.偏愛的。 ”わたしのいもうと・・・”


    dice1d3=1 (1)

  • 73ホットドリンク大好き24/11/10(日) 20:53:23

    ホシノ → カヤの感情は───


    1.あぁ、連邦生徒会の・・・(無関心)

    2.いつも お世話になってるねぇ(友好的)

    3.うへぇ・・・あの仮面女・・・(敵対的)

    4.おじさん、なんか好かないんだよね(苦手)


    dice1d4=3 (3)

  • 74ホットドリンク大好き24/11/10(日) 21:01:39

    ───敵対的に見ている。
    黒服と一緒に居るイメージが強いので、同類だと思われている。
    なんなら、防衛室スタッフも黒服の監視と想定して相手をしていた。

    まさか黒服とカヤが一枚岩ではない上、カヤが自分の生き別れの姉で機械的に見守ろうと防衛室スタッフを配置したとは夢にも思っていない。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 75二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:24:35

    >>72

    機械的なのがボンドルドらしい...気もしますね。

    血のつながりよりも実際に慈しみ合う心の方を重視してそうではあります。

  • 76ホットドリンク大好き24/11/10(日) 21:42:09

    カヤ:
    「───関係が無いことは無いのですが・・・まぁ今回は至っては必要の無い話でしょう。
    師よ、私は連邦生徒会の剣として この場にいるのです。
    言ったではありませんか。
    『連邦生徒会の防衛室長として お話があります。』・・・と。

    生徒の拘束は連邦生徒会の意思に反すること・・・師であろうと、そこは変わりありません。」

    黒服:
    「個人的に、貴女とホシノの関係は興味深いものがありますが・・・まぁいいでしょう。
    カヤ、貴女は『生徒の拘束』と言いましたが、これは同意の下に行われたものです。
    いわば私は生徒を”雇った”のです。
    そこに何の違法性があるというのでしょう?」

    カヤ:
    「師よ、今回の契約はアビドスの借金という前提の下に行われたものと存じます。
    であれば、これは『脅迫』や『強要』に近しいものです。
    アビドスの借金には、ホシノさんに責はありません。
    それは師も認めるところでしょう?」

  • 77ホットドリンク大好き24/11/10(日) 21:43:23

    黒服:
    「えぇ、確かに小鳥遊ホシノには何の責任もありません。
    だからこそ、これは任意の契約なのです。
    ・・・ご理解いただけませんか?」

    カヤ:
    「難しい話です。
    何故なら それは、繰り返すようですが連邦生徒会長の意思に反することだからです。
    師の話が本当であれば、確かに現行で違法性は無いかもしれません。
    ・・・ですが お忘れでは?
    私は閑職とはいえ、法律を変えうる防衛室長という立場に着いているのですよ?」

    黒服:
    「その法案を通すのに どれだけの月日が掛かるのでしょうね?
    私は その間に小鳥遊ホシノを利用した実験で、あらゆるデータを取得することが出来るでしょう。」

    カヤ:
    「・・・ふむ。
    師の意思は硬いようですね。
    何故でしょう?
    生きた生徒に『恐怖』を適用した場合のデータは十分に提供していると思いますが。」

  • 78ホットドリンク大好き24/11/10(日) 21:44:10

    黒服:
    「・・・全て貴女が被験体のデータではありませんか。
    躰が変わったとは言っても、それではあまりに実験条件が狭すぎると思いますが?」

    カヤ:
    「しかし師よ。
    私以外でデータを取得するには連邦生徒会長の意思を無視せねばなりません。
    そしてそれは私には出来ないのです。」

    黒服:
    「・・・実に惜しいですね。
    貴女が あの連邦生徒会長に呪縛を掛けられていなければ、もっと優れた研究者になれたのですが。」

    カヤ:
    「師よ、私は呪縛とは思いません。
    これは祝福なのです。
    アナタ方が求道者であるように、私も守護者たることが出来るように連邦生徒会長から祝福を受けたのです。」

    黒服:
    「・・・そうですか。
    これ以上の話は平行線のようですね。」

  • 79ホットドリンク大好き24/11/10(日) 21:45:27

    カヤ:
    「そのようです。
    私では まだ、師のような大人を下すことは難しいようです。
    ・・・出直すとしましょう。」

    黒服:
    「クックックッ・・・そう簡単に追いつけるとは思わないことです。
    それよりも、話が終わったのなら退室をお願い出来ますか?
    この後にも予定が詰まっているのです。」

    カヤ:
    「おや、師が私に退室を促すとは珍しい。
    誰か大事な客人でも迎え入れるのですか?」

    黒服:
    「・・・ふむ、隠す必要もないですから教えますが『先生』がいらっしゃるのです。
    我々とは異なる領域から飛来したキヴォトス外の者・・・実に興味深い。」

    カヤ:
    「それは私も認めるところです。
    これまでの先生の行動を見るに・・・弟子として、師には敵対しないことをオススメしますよ。」

  • 80ホットドリンク大好き24/11/10(日) 21:47:41

    黒服:
    「クックックッ・・・それは私も同意見です。
    彼の者と敵対するのは私としても本意ではありません。
    穏便にお帰り頂きますよ。」

    カヤ:
    「そうですか。
    師は先生との対局に自信がある様子。
    終わったら結果を教えて下さいね。
    私としても興味深い相手なので。」

    黒服:
    「勿論です、弟子よ。
    いかなる結果でも、貴女にデータをお渡ししましょう。
    それが私達の在り方ですから。」

    カヤ:
    「えぇ、私達は そういう関係ですね。 師よ、それでは。」

    カヤは黒服に頭を下げると、そのまま退室していった。

    ───── SS:歪な師弟 ~Fin~ ─────

  • 81二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 00:10:37

    まさか姉妹が出るなんて…
    柴の大将といいダイス神がアビトスを曇らせようとしている…

  • 82二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 00:57:08

    ひょっとしてこのスレのダイス神はアビドス曇らせ隊では?

  • 83二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 02:58:52

    やばい落ちる

  • 84二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 04:29:06

    ホシノは敵対的な目線で見ているけど…

    ・防防衛室スタッフの拠点を設置して治安改善
    ・植物状態とはいえユメ先輩を保護
    ・ユメ先輩含むアビトスをカイザーから守る
    ・さらには黒服から奪還しようとした

    …何度もケツを拭いてもらっているなホシノ

  • 85二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 07:00:04

    保守

  • 86ホットドリンク大好き24/11/11(月) 10:17:53

    こんにちは、ホシノさん。
    私です。
    防衛室長の不知火カヤですよ。
    ・・・おや、思ったよりも元気がないようですね。

    ───何をしに来たのか・・・ですか。
    別に嫌な事をしに来たワケではありませんよ。
    だから そう警戒しないで下さい。

    ただ師・・・貴方でいう黒服から、貴方の世話を頼まれただけです。
    師の動かせる人員で、貴方が暴れたときに抑えられるのは私だけですから。

    そういうわけですから、まずはこの拘束を解いてしまいましょう。
    ・・・あぁ、暴れないで下さい。
    流石に今の貴方に遅れをとる私ではありませんよ。

    そうです。
    おとなしくしてください。

    ではまず お風呂に入りましょうか。
    はい? 必要か・・・ですか?
    実験台を清潔にするのは当たり前のことではないですか。

    ────────────────────

  • 87ホットドリンク大好き24/11/11(月) 10:19:05

    そんなに恥ずかしがらないで下さい。
    同性ですし・・・お互いそんなに体付きも変わらないでしょう?
    ほら、背中を向けて下さい。
    流しますから。

    ────────────────────

    さっぱりしましたね。
    それでは食事にしましょう。
    貴方は魚が好きなのですよね?
    今日は疲れたでしょうから、良い魚を用意させて頂きました。

    ───そういう好きではない?
    しかし、好きなのですよね?
    お寿司にしますので、きっと気に入ると思います。
    本職とまではいきませんが、私も握れるのですよ?

    ────────────────────

    それなりに食べてくれましたね。
    これだけ食べれるのなら健康上の問題は無いでしょう。

    ───・・・おや、連絡が。
    少々お待ちください。

    ・・・。
    ・・・・・・。
    ・・・・・・・・・。

  • 88ホットドリンク大好き24/11/11(月) 10:20:38

    ───そうですか。
    先生が勝ちましたか。
    それでは・・・師は手を引くのですね?

    ───あぁ、それは良かった。
    師が相手では力尽くとはいきませんから。

    ───えぇ、ありがとうございます。
    それでは。

    ・・・。

    ───おや、何の話だったのか興味があるのですか。
    教えて差し上げても良いのですが・・・そうですね。
    今の貴方は知らない方が良いかもしれません。
    心配事の種は少ない方が良いでしょうから。

    ・・・問題はありません。
    物事は貴方にとって良い方向に進んでいますよ。

  • 89ホットドリンク大好き24/11/11(月) 10:21:04

    それでは私は行きますから。
    ホシノさんはこの部屋でお待ちください。
    並みのホテルよりは充実した住環境を整えられたと自負しております。
    不足があれば外で待機している防衛室スタッフまで。

    ───監視・・・ですか?
    必要ありませんよ。
    どうせ貴方は逃げないでしょうし。

    ───では何故 一緒に行動していたのか・・・ですか?
    そうですね。
    一度、有り得たかもしれない生活を経験してみたかったのですよ。

    ・・・あぁ、こちらの話です。
    それでは。

  • 90二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 13:59:10

    ユメとカヤに守護れているホシノはかわいいですね

  • 91ホットドリンク大好き24/11/11(月) 14:53:09

    ───── アビドス砂漠 ─────

    素晴らしい・・・。
    これほどまでの戦力が集うとは・・・。

    ゲヘナ風紀委員会の真髄に、トリニティの砲兵隊・・・。
    素晴らしい。
    ここだけ まるでエデン条約が成ったかのようです。
    これがシャーレ・・・もとい連邦生徒会長の認めた先生の力・・・。
    素晴らしい・・・実に素晴らしい・・・。

    連邦生徒会長・・・貴方の目に狂いはありませんでした。
    彼の者は奇跡を起こす力を有しているようです。
    貴方の正義は・・・貴方の目指した光景は、確かに彼の者の下にあります。
    なんという行幸・・・なんという祝福・・・。

    あぁ・・・連邦生徒会長。
    今度は揺り返しをせずに済むかもしれません。
    もう一度、この時間軸で貴方に会えるかもしれません。
    そのとき、貴方は笑って下さるでしょうか?
    我らは、己の愚かさを克することが出来るでしょうか?

  • 92二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 19:27:34

  • 93二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 19:54:19

    >>87

    ホシノと体つきに大差がない...

    テラー化してもクロコ体型にはならなかったのか

  • 94二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 01:12:42

    ところでカヤさん仮面は常時装備?それとも戦闘時のみ?

  • 95二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 06:57:18

    保守

  • 96ホットドリンク大好き24/11/12(火) 06:58:50

    >>93

    カヤの体型は───

    1.本当に変わってない(色彩関わってないからね、しょうがないね)

    2.縦に伸びた(スレンダー体型)

    3.クロコ並に変化があったが、本人に自覚がない

    dice1d3=1 (1)


    >>94

    カヤの仮面は───

    1.基本、常時装備

    2.戦闘時のみ

    3.『黎明のアテン』モードの装備

    dice1d3=1 (1)

  • 97二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 08:34:16

    特に深い意味はなくてもいいし、その顔で喋るなとか言われて外さなくなったのでもいいね
    どちらにせよギャングウェイ内蔵されてるから実利的な面はあるだろうが

  • 98ホットドリンク大好き24/11/12(火) 15:10:16

    基本的に仮面を外さないのは───


    1.特に理由はない。

    2.仮面が無いとオリジナルの自分がどれか分からなくなる。

    3.仮面自体が多機能なオーパーツなので、実利的に外さない。

    4.誰かにその顔で喋るなと言われた。


    dice1d4=3 (3)

  • 99ホットドリンク大好き24/11/12(火) 15:16:39

    ───仮面自体が多機能なオーパーツなので、顔を出す必要があるとき(公的な職務中や食事中など)以外は外す理由が無いという実利的なもの。

    『明星へ登る(ギャングウェイ)』以外にもナイトヴィジョンやAR機能など、様々な機能がある。


    実はOSが入っていたり───


    1.する。

    2.しない。

    3.ないことはないけど、期待されているような高度なものではない。


    dice1d3=3 (3)

  • 100ホットドリンク大好き24/11/12(火) 15:19:32

    ───するが、別に期待されているような高度なものではない。
    単にカヤが求めた処理を行い、それを人間に分かり易いように表示するだけの、WindowsやMacと大差ないもの。
    現行の最新機器よりは少し性能が良いかもしれないが、それだけ。

  • 101ホットドリンク大好き24/11/12(火) 15:30:24

    さて、いつまでも油を売っているわけにも参りません。

    我々も仕事をしなければ。


    便利屋68の方々はやるべきことがあるとアビドスの皆さんの方へと向かっていってしまいましたし・・・こちらのメンバーはカンナ率いる矯正局員とユキノ率いるFOX小隊と私の防衛室スタッフのみですか。


    ・・・はて?

    大した戦力ではないはずですが人数的には最大数に近いですね。

    もしかしたらトリニティの砲兵隊の皆さんより多いかもしれません。


    そんな我々が戦うのは───


    1~3.劣化版デカグラマトンの預言者

    4~6.アホほど多いカイザーの軍隊

    7.野生のビナー

    8.野生のライブラリー・オブ・ロア

    9.野生の人工天使


    dice1d9=4 (4)

  • 102ホットドリンク大好き24/11/12(火) 15:46:17

    ───大量のカイザーPMC軍隊です。

    ふむ・・・カイザーグループはデカグラマトンの預言者を不完全とはいえ複製に成功したと聞いていたので残念です。
    どうやらカイザーPMCの代表取締役は、今回かの兵器を動かせなかったようですね。
    例の最新兵器(ゴリアテの亜種)が精々とは残念です。
    非常に興味深い対象ではあったのですが・・・。

    ・・・まぁ我々の為すことは変わりません。
    折角の お客様なのですから、精一杯もてなさなくては。

    ガチャガチャ

    おや、カンナ。
    これが気になりますか?
    いえ、なんということはありませんよ。
    『電光の王冠』という・・・まぁただの超強力な電磁パルスですから。

    あぁ・・・ただ、一応 耳を塞いでおくと安心かもしれません。
    では起動しますよ。

    (爆発音レベルの起動音)

  • 103ホットドリンク大好き24/11/12(火) 15:47:21

    ご覧下さい。
    最新兵器群がゴミのようです。

    ・・・はい?
    鼓膜が破れるかと思った?
    あぁ、安心してください。
    鼓膜くらいなら直ぐに治せます。

    それでは・・・いきましょうか。
    当初の予定通り、混乱に乗じて強襲しますよ。

  • 104ホットドリンク大好き24/11/12(火) 15:54:49

    ← ここら辺にアビドス編2章のクライマックスの背後でボコボコにされるカイザーPMCの軍隊。

    何かレーザーが飛んだり、戦車が吹き飛んだりしてる。

  • 105ホットドリンク大好き24/11/12(火) 15:58:32

    >>101

    ×:カンナ率いる矯正局員

    〇:カンナ率いる公安局員

  • 106二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 20:12:20

  • 107二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 20:49:25

    哀れカイザー理事
    サンドバックにさえなれぬとは……

  • 108ホットドリンク大好き24/11/12(火) 21:50:05

    ───・・・。

    ・・・おや。
    貴方はアビドスの皆さんの方についていたはずでは。

    ・・・。(同期中)

    なるほど・・・。
    ホシノさんはアビドスの方へと戻ったのですね。
    それは良かったです。
    姉としての本分は果たせたようですね。

    さて、今度は防衛室長としての本分を果たすことにしましょう。
    カイザーグループの交渉役を呼び出します。

    ───えぇ、勿論。
    今回の一件の責任を取らせるのです。
    公的な追求は勿論、折角ですから少し脅して裏でアビドスに対する損害補填も押し付けてしまいましょう。
    大体カンナが壊した結果ですが・・・まぁ、先に手を出してきたのはあちらですからね。
    彼女は仕事をしただけですし。

  • 109ホットドリンク大好き24/11/12(火) 21:51:08

    ───ふむ。
    もしこれ以降、カイザーがアビドスに手を出してきたらどうするのか・・・ですか。
    そうですね。
    今回はカイザーPMCの代表取締役だけで済ませるつもりですが、もしプレジデントが出るような事態になれば・・・。
    そのときは、カイザーごと潰す必要が出てくるかもしれません。

    ・・・おや、どうしたのですか?
    そんなに驚いた顔をして。
    貴方も私なのですから、お分かりでしょう?

    ─────『姉は妹を守るもの』なのですよ。

  • 110二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 00:07:18

    保守

  • 111二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 02:30:03

    カイザーからずっと守ってくれるいいお姉ちゃんだね!ホシノ!(煽り)



    そういえばボンドルドカヤはアビトス高校とその土地はどう思っているんだろう?

  • 112ホットドリンク大好き24/11/13(水) 10:25:43

    この世界線のカヤはアビドス高校自体を───


    1.無関心。 妹が在籍している高校、それだけ。

    2.好奇心。 気になる神秘が一杯。

    3.執着心。 本来なら在籍しているはずだった学園。

    4.羨望。 柴関ラーメン・・・。


    dice1d4=4 (4)



    アビドス自治区自体は───


    1.執着。 私の故郷。

    2.無関心。 生まれの土地というだけ。

    3.好奇心。 謎が詰まった土地。


    dice1d3=2 (2)

  • 113ホットドリンク大好き24/11/13(水) 10:31:29

    ───アビドス高校自体は柴関ラーメンを直ぐに食べられる立場にいて若干うらやましく思っている。
    無論、妹のホシノに対しても例外ではない。

    それに対してアビドス自治区自体には そんなに。
    かつては執着があったのかもしれないが、今やその価値を忘れてしまった。

  • 114二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 14:49:32

    本当に柴さんとラーメン大好きなんだなカヤ……

  • 115ホットドリンク大好き24/11/13(水) 16:53:09

    ふむ・・・アビドス砂漠にあるカイザーの施設と その地下にあるオーパーツを接収してしまおうと思いましたが、思いの外 抵抗が強いようです。
    空飛ぶ量子コンピュータがそんなに魅力的なのでしょうか?
    まぁ、裏取引で想定以上の賠償金を得られましたし、保留にしておいてあげましょう。
    いざとなれば奪い取れば良いだけですし。

    ・・・ふむ?
    そうですか、柴さんが退院を・・・。
    それは良かったです。
    以前は不本意ながら失礼な物言いをしてしまったような気がしますし、謝罪の意も込めてもう一度会いに行きますか。

  • 116二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 16:56:16

    「柴さんのいるアビドス」だからいろいろやるけど
    「柴さんのいないアビドス」には業務以上のことはやらなさそう

  • 117ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:48:00

    ───── SS:失って、気付く ─────

    カヤ:
    「お久しぶりですね、柴さん。」

    柴さん:
    「・・・久しぶりってほどでも ねぇけどな。」

    病院の受付あたりでバッタリと会ったカヤと柴さんは、横並びに腰掛ける。

    カヤ:
    「既に退院しておられたのですね。
    挨拶が間に合わず、失礼しました。」

    柴さん:
    「いいさ。
    お前はもう連邦生徒会の防衛室長なんだろう?
    忙しいときだってあるだろうさ。」

  • 118ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:48:35

    カヤ:
    「ご理解、ありがとうございます。」

    柴さん:
    「・・・。」

    話すことが無くなり、地獄の空気感がやってくる。

    カヤ:
    「先日・・・便利屋68に会いましたよ。」

    柴さん:
    「あぁ・・・。」

    とりあえず相槌を打つ柴さん。

    カヤ:
    「私が作ったラーメンを食べて頂いたのですが・・・値段込みだと柴さんのラーメンの方が良いのだそうです。」

    柴さん:
    「そうか・・・。」

    「お前、まだラーメンを作っていたのか。」とは言い出せなかった。
    カヤの、あの子の大事な部分を傷つけてしまうような気がした。
    前 会ったときと同じように。

  • 119ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:49:15

    カヤ:
    「柴さん・・・本当に、ラーメンを止めてしまうのですか?」

    柴さん:
    「・・・。」

    本当は、もう止めるつもりだった。
    しかし先日、不意に大金が入ってきたので再び屋台を整えてしまった。
    つい、思わず。
    自分の中の、何か諦めきれない部分がそうさせた。

    柴さん:
    「なぁ・・・繧ォ繝、?」

    カヤ:
    「何ですか?
    柴さん?」

    何かを言おうとして口を開き・・・ついに勇気が出せず口を閉じる。

  • 120ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:49:43

    柴さん:
    「・・・いや、何でも無い。」

    繧ォ繝、:
    「そう・・・ざんねん。」

    柴さん:
    「繧ォ繝、?」

    カヤ:
    「?
    失礼。
    私、何か言ったでしょうか?」

    柴さん:
    「・・・。」

    カヤ:
    「どうやらまた何か失礼なことを口走ってしまったようですね。
    失礼しました。
    これ以上失礼なことを言う前に退散するとしましょう。」

    カヤは席を立つ。

  • 121ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:50:21

    カヤ:
    「それでは柴さん・・・お元気で。」

    柴さん:
    「・・・お前もな。」

    カヤは振り返ることなく病院の外へと消えていった。



    ???:
    「───本当にそれでいいの?」

  • 122ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:50:53

    柴さんが難しい顔をしてカヤの消えた方を眺めていると、不意に背後から声が掛かった。
    振り返ると、見覚えのあるピンク色の髪色をした少女が佇んでいた。
    手に枯れかけの花束を抱えたその少女は、そのまま柴さんの横、さっきまでカヤの座っていた場所へと滑り込んできた。

    柴さん:
    「君は・・・セリカちゃんの先輩の。」

    ホシノ:
    「小鳥遊ホシノだよ~。
    いつもセリカちゃんが お世話になってるねぇ、柴大将。」

    柴さん:
    「いや、セリカちゃんは働き者だからね。
    こっちの方が助かっているよ。
    それより君はどうしてここに?」

    ホシノ:
    「いや~、先輩のお見舞いにね。
    花瓶の花を交換するのが、私の仕事なんだ。」

    柴さん:
    「そうだったのか。」

    不意に、ホシノの横顔に柴さんはあの子の面影を見た。
    自分の目覚めを待つあの子も、こんな寂しそうな表情をしていたのだろうか。

  • 123ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:51:58

    ホシノ:
    「それで・・・さっきの話だけど、本当にアレで良かったの?」

    柴さん:
    「アレ?」

    ホシノ:
    「私、見ちゃったよ。
    あの仮面女・・・いや防衛室長さんと話してたとこ。
    ・・・大事な人なんじゃないの?」

    柴さん:
    「まぁ・・・な。
    かつては実の娘のように思ってたかもしれない。
    今はもう・・・分からないが。」

    ホシノ:
    「人生の先輩にこんなことを言っても失礼かもしれないけど・・・さっきの別れ方だと絶対に後悔するよ?」

    柴さん:
    「だろうな。」

    ホシノ:
    「・・・それならどうして?」

  • 124ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:52:21

    柴さん:
    「分かり合えないからだ。
    あの子・・・いや、あの子だったあの生き物とは絶対に分かり合えない。
    あの子は死に、あの子の意思だけが この世に こびりついている。
    ・・・ホシノちゃんは、悪霊と分かり合えると思うのか?」

    ホシノ:
    「悪霊?
    そうかな。
    私には生きている人間に見えたよ?」

    柴さん:
    「生きているだけだ。
    少なくとも人間のフリをしている何かになってしまった。」

    ホシノ:
    「でも、お寿司は美味しかったんだよ?」

    柴さん:
    「お寿司?」

  • 125ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:52:45

    ホシノ:
    「いんや、こっちの話。
    柴さんの言いたいことは何となく分かったけど、それでも私はもう少し歩み寄るべきだと思うな。
    ホラ、さっきだってもう一歩のところまで行けてた感じしたし。」

    柴さん:
    「そうだろうか。」

    ホシノ:
    「・・・やっぱり柴大将も期待してるんだ。
    もしかしたら分かり合えるかも知れないって。」

    柴さん:
    「・・・。」

    ホシノ:
    「アビドスの皆に聞いたよ。
    ラーメン、屋台から やり直すんでしょ?
    もう一回、あの防衛室長さんを誘ってみたら?」

  • 126ホットドリンク大好き24/11/13(水) 17:53:30

    柴さん:
    「・・・そんな都合の良いことが、許されるんだろうか。」

    ホシノ:
    「さぁね。
    私にも分からないよ。
    でも後悔は死ぬより辛いから。
    ・・・お節介だったかな?」

    柴さん:
    「いや、勇気が出たよ。
    ホシノちゃん。
    ・・・あの子を、もう一度 誘ってみようと思う。」

    ホシノ:
    「そっか。」

    ホシノは枯れかけの花束に視線を落とした。
    私も、いつかは許されるのだろうか。
    貴方を、もう一度 アビドスの生徒会に迎えるなんてことが出来るのだろうか。

    ・・・ユメ先輩。
    貴方は私を許してくれるでしょうか?
    私は、私を許せるでしょうか?
    貴方を殺したも同然の、この私を。

    ───── SS:失って、気付く ~Fin~ ─────

  • 127二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 21:23:54

    保守

  • 128ホットドリンク大好き24/11/13(水) 22:31:21

    さてそろそろ引き上げますか。
    アビドスのお土産も買いましたし、これでリン行政官には良い顔が出来そうです。

    カンナ、荷物の準備は終わりましたか?
    帰りは新幹線のグランクラスが確保出来たので、それで帰りますよ。

    ───安心して下さい。
    費用は私持ちです。

    ───Rabbit小隊とFOX小隊ですか?
    Rabbit小隊は先生の護衛、FOX小隊はSRTの校舎へと直帰ですよ。
    各小隊にはヘリが配備されていますので、それで帰るそうです。
    流石にヘリを置いて新幹線に乗るわけにはいきませんからね。

    ・・・おや、便利屋68の皆さん。
    お揃いでどうしたのですか?

  • 129ホットドリンク大好き24/11/13(水) 22:31:54

    ───なるほど、私の依頼を蹴ったことをことの他 気にされていたのですね。
    謝罪されなくても結構ですよ。
    依頼は また出させて頂きますので。
    今後とも宜しくお願い致しますよ。

    ───はい?
    埋め合わせに柴関ラーメンを奢る?
    いえ・・・私は柴関ラーメンには───

    ───柴さんに私のラーメンを認めさせる良い機会・・・ですか?
    なるほど、確かにそういう捉え方も出来るかもしれません。
    そういうことなら、久しぶりに柴関ラーメンの暖簾を潜るとしますか。
    ちょっと待っていて下さいね、今臨時の厨房でラーメンを作ってきますから。

  • 130ホットドリンク大好き24/11/13(水) 22:33:30

    柴大将とカヤは───


    1.すれ違った

    2.わかり合った


    dice1d2=1 (1)

  • 131二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 22:36:12

    カヤ……
    大将……

  • 132二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 22:41:59

    大丈夫だ。生きている限りは機会はある。

  • 133二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 00:16:16

    一朝一夕には解決しないか…

  • 134二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 09:04:14

    原作と流れが違うから見ていて飽きないな。アビドス絡まないパヴァーヌ編がどうなるか想像もつかない。

  • 135ホットドリンク大好き24/11/14(木) 13:43:29

    ───── SS:少し伸びたラーメン ─────

    ─── SIDE:カヤ ───

    カヤ達が柴関ラーメンの屋台がいつもやっている場所を訪れると、そこには何も無かった。

    アル:
    「おかしいわね・・・臨時休業かしら・・・。」

    ムツキ:
    「えー、折角 防衛室長ちゃん連れてきたのにー。」

    カヨコ:
    「・・・ラーメン、持とうか?」

    カヤ:
    「いえ、結構ですよ。」

    カヤの手には、ラップの掛けられた連邦ラーメンの器が握られていた。
    思い出の中の柴さんのラーメンがそうだったように、少し麺が汁を吸って伸びている。

  • 136ホットドリンク大好き24/11/14(木) 13:44:02

    カヤ:
    (これを見越して固茹でにしてきたのですが・・・。)

    結局、その目論見は水の泡になってしまった。

    ハルカ:
    「すみません、すみません・・・。
    直ぐに柴大将さんを見つけますので・・・。」

    カヤ:
    「いえ、結構ですよ。
    柴さんにも都合というものがあります。
    今回は残念だったというだけです。
    ・・・このラーメンは便利屋68の皆さんで食べて下さい。」

    カヤはアルに連邦ラーメンを手渡す。

    カヤ:
    「美味しいですよ?」

    アル:
    「・・・また、貸しが増えてしまったわね。」

  • 137ホットドリンク大好き24/11/14(木) 13:44:39

    カヤ:
    「そんなことはありませんよ。
    貴方がたには大変お世話になっています。
    また、次の機会ということで。」

    カヤは便利屋68の面々から離れて歩き出す。

    繧ォ繝、:
    「・・・そんなにわたしとあいたくないの?
    しばさん。」

    ポツリと呟いたそれは誰にも聞かれることなく、コンクリートに舗装された地面に落ちて消えた。

  • 138ホットドリンク大好き24/11/14(木) 13:45:12

    ─── SIDE:柴さん ───

    柴さん:
    「そうか・・・あの子はいないのか。」

    ヴァルキューレ公安局員:
    「すみません、生憎カヤ防衛室長もカンナ局長も不在でして・・・。
    何か用件があれば お伝えしますが・・・。」

    柴さん:
    「・・・いや、いい。
    私が来たと聞いたところで迷惑なだけだろう。
    君も私が来たことは忘れてくれ。」

    ヴァルキューレ公安局員:
    「はぁ・・・分かりました。」

  • 139ホットドリンク大好き24/11/14(木) 13:46:25

    公安局員の生徒は、柴さんから離れて業務に戻り始める。
    柴さんは近くのベンチに腰掛けると、抱えてきたラーメンを見た。
    汁を吸って少し伸びている。

    柴さん:
    (これを見越して少し固茹でにしてきたんだがな・・・。)

    その目論見も、もはや水の泡になってしまった。
    柴さんはラーメンのラップを解いて、持ってきた箸で麺を啜る。
    ラーメンを無駄にするわけにはいかない。

    脂質とタンパク質と炭水化物が組み合わさった、罪深い旨味が口の中に広がる。
    ・・・心なしか、普段よりも塩辛い気がした。

    柴さん:
    「そんなに俺と会いたくないか・・・繧ォ繝、。」

    その呟きは誰にも聞かれること無く、アスファルトに舗装された地面に消えていった。

    ───── SS:少し伸びたラーメン ~Fin~ ─────

  • 140二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 15:59:16

    このレスは削除されています

  • 141二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 19:31:49

  • 142二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 20:17:28

    すれ違いってそういう…

  • 143二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 21:38:20
  • 144二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 22:39:37

    >>143

    知っているかも知れんが保守は12時間に1回のペースでいいぞ

  • 145二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 01:23:40

    すれ違う(物理)

  • 146ホットドリンク大好き24/11/15(金) 01:30:14

    さて、便利屋68の皆さんと別れた後 何事もなくサンクトゥム・タワー・・・もとい連邦生徒会本部に戻ってくることが出来ました。
    カンナさんもFOX小隊もRabbit小隊も通常業務に戻れたようです。
    まぁ、Rabbit小隊は今回付けで先生・・・もといシャーレの警備として正式配属ですが。
    先生へのSRTの指揮権譲渡業務はサラッと終わらせましたしね。

    さて、そんな順風満帆とも思える滑り出しですが、連邦生徒会内では早速問題が生じ始めています。
    問題はシンプル。
    SRT・ヴァルキューレも含めた、防衛室全体の予算削減です。

    現場から連邦生徒会長に直接スカウトされた私はともかく、連邦生徒会には荒事に疎いエリートの皆様が揃っているのは事実。
    そういったことに理解のある連邦生徒会長が失踪した今、いつかは予算が削減されるという話の運びにはなるでしょうと思っていましたが、思ったより早かったですね。

    財務室から提示された予算額を見て、ヴァルキューレとSRT・・・もといカンナとユキノからも予算増額の陳情書が出ています。
    ふむ、やはりバカスカ撃てなくなるのは公的武力としては辛いところですよね。
    風の噂ではSRTに火力だけを求めて入った人間もいるようですし、その魅力が失われるのは避けたいところ。

  • 147ホットドリンク大好き24/11/15(金) 01:32:17

    最悪 防衛室スタッフの活動資金を横流ししてもいいのですが・・・不正と言われても否定できないので避けたいところです。

    それは最後の手段として・・・まずは政争と洒落込みますか。


    予算削減の動きを見ていると、中心には財務室長のアオイさんがいらっしゃるように見えます。

    昔から軍事会議に財務は入れるなとは言いますが、なるほど財務から見ると武力組織は金食い虫ですよね。

    生産性など0に等しいどころかマイナスの極致なのですから。

    ですが連邦生徒会の信用というのは、絶対的な問題解決能力にあるのも事実。

    そこを理解して頂くのは難しいところです。


    取り敢えず、ある程度 丸め込めそうな体育室長から取り込んでいきましょう。

    リン行政官の派閥は中立・・・どちらかというとアオイさん側の発言をしそうでもありますね。

    さて政争の結果は・・・───


    ・カヤ:dice1d100=34 (34)

    ・アオイ:dice1d100=96 (96)

    (数字が大きい方が勝ち。 より多くの票を獲得した。)

  • 148ホットドリンク大好き24/11/15(金) 02:04:30

    ───負けです。

    認めましょう、ボロ負けしました。


    やはり文官組織で武官の意見を通すのは難しかったです。

    予算は銃弾1発を撃つのも躊躇われるほどに削減された、草案のままということになりました。

    まことに遺憾です。

    このままでは、キヴォトス全体に連邦生徒会の影響力を維持することは難しくなるでしょう。

    防衛室長として、それは避けなければ。


    とはいえ予算が貧弱なのは事実。

    これを解決する為には自前で資金を稼げるようにならなくては。


    仕方ありません。

    防衛室にヴァルキューレ以外の下部組織を創設しましょう。

    そのくらいの意見は通せるはずです。

    目的は勿論、ヴァルキューレおよびSRTの活動資金の確保。

    初期費用は少し小狡い手を使って防衛室スタッフの活動資金・・・つまり私の個人資産から捻出し、財務室にも話を通します。

    これで文句を言われる筋合いはありません。


    若干、防衛室の軍閥化に近い感じがしますが仕方ないでしょう。

    原則 < 連邦生徒会長の意思ですから。

    SRTおよびヴァルキューレの弱体化による治安の悪化は、連邦生徒会長も望むところでは無いはずです。


    さてそんな資金繰り組織の名前は───


    1.ノーム

    2.ミダス

    3.エーゲル・ハザハヴ


    dice1d3=3 (3)

  • 149二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 02:10:12

    ここのカヤちゃんのなんというか人間臭い部分と無機質な部分ほんと好き
    死んだとは言うけどユキノが処置を行った時点で本来の生徒のガワの表皮に恐怖を内部から露出させてくっつけた
    …みたいな感じに処置が行われてるみたいだから、刺した時とは何かしら逆のアプローチで元に戻せるのでは…?

    (今更だけどカヤちゃん本人的には『青春は守られるべき』という目的があるなら
    同期個体の子達も定期的に意識を戻させては休暇(学校生活とか諸々)送らせてるのかな…?
    キヴォトスにおいての死の意味は相当重いと考えると、恐怖関連の実験も今の所は
    自分の意識を表面化させた同期個体か自分のみ対象にして実験してるっぽいし、できるだけ他人を
    出来る範囲で巻き込まないようにしてる節がある気がする…)

  • 150ホットドリンク大好き24/11/15(金) 02:28:33

    ───エーゲル・ハザハヴ。
    『金の子牛』という意味になります。
    偶像崇拝を戒める曰く付きの名前ですが・・・まぁ、皮肉が効いていいでしょう。
    連邦生徒会長の居なくなった連邦生徒会は、現状維持で必死のようですし。

    さて資金繰りに関しては、防衛室スタッフのノウハウを総動員しましょう。
    メンバーに関しては流石に全て私というワケにもいきませんから、在野の防衛室スタッフと関わりのあって信用できるメンバーからスカウトしてきました。
    そして流石に元手が無ければ商売は出来ませんので、例の如く小狡い手を使って私の個人資産から引っ張ってきます。
    とりあえず暫くは不動産と株取引で手堅く稼ぎますか。
    エーゲル・ハザハヴの立場は公営の会社のような形になりますね。
    暫く私を配置して様子を見て・・・問題が無ければ独立した公社にしてしまいましょう。

    そうして得た利益は財務室を通ってヴァルキューレやSRTに分配されます。
    実際に防衛室の下であるヴァルキューレはともかく、本来は連邦生徒会直属のSRTに資金を渡すのは骨が折れました。
    ここばかりは指揮権を譲渡した先生が賛同してくれて助かりましたね。
    これでヴァルキューレやSRT・・・もといカンナとユキノに弾薬が行き渡るはずです。
    エーゲル・ハザハヴの活動が軌道に乗れば、実質的な予算の増額も有り得るでしょう。
    素晴らしいことです。

    ・・・とはいえ、やはり連邦生徒会に外付けの予算繰り組織を付けてしまったのは悔やまれますね。
    連邦生徒会長が帰ってきた暁には、変わっていない連邦生徒会をお返しするのが理想だったのですが・・・。
    ままならないものです。

    ・・・貴方はこれを罰してくれるでしょうか?

  • 151二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 02:34:44

    SRTの時もだか、カヤが度し難い功罪が多くて
    政争がやや不利になっていない?

    生徒会での好感度が気になる。

  • 152二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 07:08:24

    保守

  • 153ホットドリンク大好き24/11/15(金) 08:45:27

    連邦生徒会内での好感度は───

    (1ほど嫌われている、50ほどフラット、100ほど好意的。)


    ・リン:dice1d100=45 (45)

    ・モモカ::dice1d100=90 (90)

    ・アオイ:dice1d100=12 (12)

    ・アユム:dice1d100=40 (40)

    ・ハイネ:dice1d100=23 (23)

    ・スモモ:dice1d100=4 (4)

    ・その他室長:dice1d100=78 (78)

    ・平の役員:25(連邦ラーメンボーナス)+ dice1d75=11 (11)

  • 154ホットドリンク大好き24/11/15(金) 08:56:51

    ・リン:
    特に嫌われてはいない。
    仕事上だけの関係。

    ・モモカ:
    懐かれている。
    面倒な仕事を押し付けられてくれる人。

    ・アオイ:
    シンプルに嫌われている。
    古来より財務と軍事の人間はソリが合わないもの。

    ・アユム:
    特に嫌われているとかは無い。
    リンと同じく仕事上だけの関係。

  • 155ホットドリンク大好き24/11/15(金) 08:57:24

    ・ハイネ:
    不信感がある。
    なんだか丸め込まれている気がする・・・。

    ・スモモ:
    心底関わり合いになりたくないと思っている。
    真性のヤベェ奴。

    ・その他室長:
    基本的に評判は良い。
    ガワから見ると立派な室長には見えるのかもしれない。

    ・平の役員:
    基本的に怖がられている。
    温室育ちのエリートからすると、治安の悪い場所を出入りする人間は不良と大差ないのかもしれない。
    連邦ラーメンは美味しいが、それはそれ。

  • 156二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 12:39:24

    生産性は無いけど必要性のあるものに金を回すのが仕事じゃないんか財務ゥ!!!

  • 157ホットドリンク大好き24/11/15(金) 15:09:54

    まぁ、お金のことはもういいでしょう。

    済んだことです。

    それよりも目の前の新たな問題な着手しましょう。

    その問題とは───


    1~3.モモイの謎人脈発動! ミレニアム編にゲーム開発部陣営で参戦。

    4~6.ネルからの呼び出し。 ミレニアム編にセミナー陣営で参戦。

    7~9.リオからの連絡。 ミレニアム編の裏で暗闘。

    10.ヴァルキューレが来るの遅すぎ問題。 ミレニアム編スキップ。


    dice1d10=9 (9)

  • 158ホットドリンク大好き24/11/15(金) 15:14:38

    ───リオからの連絡です。

    どうやら私の手が必要な事項が発生した様子。

    こういうときに自分が複数いるというのは便利ですね。

    事務仕事程度なら非戦闘員レベルの防衛室スタッフにも可能ですから。


    さて、私の手が必要な事案とは───


    1.名も無き王女関連

    2.デカグラマトン関連

    3.カイザー関連

    4.ライブラリー・オブ・ロア関連

    5.ゲマトリア関連


    dice1d5=4 (4)

  • 159ホットドリンク大好き24/11/15(金) 15:25:38

    ───おやライブラリー・オブ・ロア関連の事案ですか。

    珍しいですね。

    ミレニアムでまさか都市伝説由来の神秘が発生するとは。

    実に興味深い。


    ───えぇ、直ぐに行きます。

    都市伝説由来の神秘は精神に強く影響するものが多いですから、人間と異なる精神構造を持つと判断される私が出るのが適切でしょう。

    心外ですが。


    さて、それでどのような事案が発生してしまったのか教えて頂けますか?


    1.異常なオブジェクトを見つけた。(SCP系)

    2.脅威が発生した。(ペロロジラ系)

    3.異常な空間を発見した。(バックルーム系)


    dice1d3=2 (2)

  • 160ホットドリンク大好き24/11/15(金) 15:36:13

    ───そうですか。

    シンプルに脅威が発生したので私に連絡を。

    実に合理的ですね。


    それで、どのような脅威が発生したのでしょう?


    1.ゴズ

    2.ペロロジラ

    3.不死身の爬虫類(SCP)の親戚

    4.白夜(Lobotomy Corporation)のソックリさん


    dice1d4=1 (1)

  • 161二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 17:11:15

    正直SCPでもアブノーマリティでも、なんならアビスの原生生物でも会いたくない奴が多すぎる。たとえそっくりさんだとしても

  • 162二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 18:35:11

    どの難易度ぐらいのゴズなのか

  • 163二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 19:39:41

  • 164二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 20:17:10

    ↑保守するのなら6時間ぐらい更新が無かった時ぐらいでいいぞ


    それはそうと>>155のモモカの面の皮の厚さがスゴいな

    カヤからしたらかわいいですねぐらいの感じかも知れないけど

  • 165ホットドリンク大好き24/11/16(土) 01:37:33

    ───なるほどゴズですか。
    そうなるとスランピアが出現したと解釈しても?

    ───あぁ・・・いいですね。
    何を隠そう、私 好きなんですよスランピア。
    来園者を逃す気の無い悪意のアミューズメントパーク・・・実に素敵ですよね。

    とはいえ危険なのは確かです。
    万が一 何かの間違いで”ミレニアム郊外の閉鎖地域に訪れる生徒”などがいれば、迷い込んで来園してしまう危険性がありますから。
    とはいえ廃墟の閉鎖の為に防衛室スタッフもヴァルキューレもSRTも配備されている中、まさかそんなことが起こるはずが───

    ───おや、Rabbit小隊より緊急連絡が?
    あのレベルの腕前であれば、そうそう危機に陥るなどということは無いはずですが・・・。

    ───・・・はい?
    なぜ貴方がたがミレニアム郊外の閉鎖地域にいらっしゃるのですか?

    ───ゲーム開発部・・・シャーレへの依頼で・・・ふむ。
    失礼、リオ。
    急いでミレニアムに向かう用事が出来たようです。
    ヘリをチャーターして直にRabbit小隊の救援へと向かいますので、現地で合流といたしましょう。

  • 166ホットドリンク大好き24/11/16(土) 01:39:32

    ───はい?
    なぜRabbit小隊がミレニアム郊外の閉鎖地域で危機に陥っているのか・・・ですか?

    ・・・。

    あぁ失礼、私がシャーレに依頼していたのですよ。
    ホラ、あの地域には時代に忘れ去られた遺物が未だに眠っているではありませんか。
    私がオーパーツの研究をしていることは知っているでしょう?
    あの延長線上です。
    はい。

    ───おや、私が嘘を付いていると仰るのですか?
    まさか。
    私は連邦生徒会の防衛室長。
    連邦生徒会長からミレニアム郊外の廃墟閉鎖を一任されている私が、なぜそんな・・・。
    合理的ではありませんよ、リオ。

    ───・・・えぇ、分かって頂ければいいのです。
    ともかく・・・私の不注意で起こった事故ですが、お手伝い頂ければと。
    はい。
    勿論、防衛室としては全面的に協力致します。
    むしろフォローして頂く形になるのですから、はい。
    それでは、現地で。

    ガチャ(通信を切る音)

    ・・・。
    誰かの青春の為に働くというのは、時に嘘も必要なのですね連邦生徒会長・・・。

  • 167二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 04:29:19

    カヤも会長の代わりに色々駆けずり回って偉いね…


    きっと会長も誇らしいだろうねー、ねぇアロナー(棒)

  • 168二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 08:08:22

  • 169ホットドリンク大好き24/11/16(土) 11:04:10

    さて、ゴズに限らず一種の怪異を相手にするのであれば、それなりに準備を整えなくてはなりません。

    いつものD装備(デフォルト装備)だけでなく、B装備も用意しておきましょう。

    しかしこれは一種の奥の手・・・怪異を相手にするのであれば人数を揃えるのが一般的です。

    とりあえず来てくれそうな人間 全員に至急連絡をとってみますか・・・。


    ・アル(便利屋68):dice1d2=1 (1)

    ・カンナ(公安局):dice1d2=2 (2)

    ・ユキノ(FOX小隊):dice1d2=2 (2)

    ・トキ(リオに打診):dice1d2=1 (1)


    (1で参戦、2で不在)

  • 170二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 11:21:40

    ラーメンが繋ぐ絆

  • 171二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 15:24:58

    >>170

    のびた麺のように切れているぞ

  • 172ホットドリンク大好き24/11/16(土) 16:32:31

    便利屋68に依頼させて頂いたところ、直ぐに快諾してくださいました。
    依頼後にラーメンを出せるように準備しておきましょう。

    リオからはトキさんを出すという運びになりました。
    あのリオが信用する実働戦力・・・実に興味深い。

    カンナとユキノにも出動の要請をしてみましたが、どうにも忙しいようです。
    特にユキノは、SRTとシャーレの同化が進みつつあることもあって多忙を極めているでしょう。
    先生の信頼が募るごとに増えていく仕事量・・・辛いですよね。

    とはいえキヴォトスの問題解決はSRTの本来の役目ともいえますから、よい多忙さとも言えます。
    まぁもっとも、連邦生徒会長直属の時代と比べて しょうもない仕事も増えたかもしれませんが。
    カンナが羨ましがりそうなことです。

    あぁ見えて、本当は生活安全局に入りたかったようですから。
    今のSRTの現状は、かつて彼女が夢見た形に極めて近いと言えるかもしれません。
    ままならないものですね。

  • 173二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 20:26:38

  • 174ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:23:27

    ───── SS:ゴズのマジックショー【序幕】 ─────

    ミヤコはカヤから預かっていた緊急用の連絡端末の通信を切った。
    そして深く嘆息する。
    アビドスに続き、ミレニアムに入っても上官の手を煩わせてしまうのは本意では無かった。
    それが例え、人ならざる者だとしても。

    モモイ:
    「うぇ・・・まっず~い!」

    ミドリ:
    「人がくれた食べ物に文句を言うのは良くないよ、お姉ちゃん。」

    モモイ:
    「うっ・・・でも不味いものは不味いんだもん・・・。」

    こんな状況になった元きょ・・・シャーレに依頼をしたゲーム開発部の二人の言葉を聞きながら、ミヤコは同じように『行動食』を口にした。
    携行に優れ、水分以外の全ての栄養素を補えるというカヤの開発した『行動食』。
    上官の功績を貶すわけではないが、コレはミヤコも好きではない。
    今 文句一つ零さずに行動食を口にしているサキも、平時であれば まず口にしないような味だ。
    ・・・味を犠牲にした先にしか、機能性は確保できないものなのかもしれない。

  • 175ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:23:56

    とはいえこのような非常時には簡単に口に出来る行動食が便利なのは誰もが認めるところだ。
    包みを剥ぎ、ブロックのような行動食を口に入れる。
    ・・・まるで石を口に入れたかのような食感と、泥団子のような味が口一杯に広がる。
    これは常人が食べるものではない。
    直感的に、そう理解できる味だ。

    現在Rabbit小隊は正体不明の遊園地に閉じ込められ、単独での脱出は難しいと判断してSRT本部およびカヤに連絡を取ったところだった。
    とはいっても、運用体制の変動に対応するのに手一杯のSRT本部の救助を期待するのは難しいだろう。
    先日も、SRT内はシャーレに運び込まれた依頼を捌くのに手一杯という感じだった。

    そんな中、なぜ先生がゲーム開発部の依頼を手に取ったのかは分からない。
    先生であれば依頼を選ばないだろうが、それでも先生の目に入ったのはゲーム開発部の豪運と言う他ない。
    ・・・まぁ、結果はこんなだが。

    Gバイブルの下りの時点で大分雰囲気が怪しくなってはいたが、まさか防衛室が閉鎖している地域に潜入することになるとは思わなかった。
    バレたら始末書ものだ。
    ・・・もっとも、そのトップに救援を求めてしまったので今更ではあるが。

    ミヤコ:
    「モエ、敵影はありませんか?」

    モエ:
    「ん~、大丈夫。
    レーダーには何も映ってないし。」

    ミヤコ:
    「そうですか・・・。」

  • 176ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:24:29

    レーダーに何も映ってないからといって油断は出来ない。
    相手は正体不明の人形達。
    尋常な戦術が通じるとも思えない。
    そう例えば───

    ミユ:
    「!!
    敵・・・来ます!」

    ───突然、虚空から出現するとか。

    サキ:
    「嘘だろ!?
    あそこには何も無かったはずだ!?
    確認だってしっかり───」

    ミヤコ:
    「サキ、いるものは仕方ありません。
    モエ、肉眼に映っている以上、レーダーにも反応はありますよね?」

    モエ:
    「あ~、ある・・・けど・・・。」

    ミヤコ:
    「大体で構いません、敵の数を。」

  • 177ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:24:57

    モエ:
    「いっぱい。」

    ミヤコ:
    「はい?」

    モエ:
    「だから・・・いっぱい。
    四方八方から数えられないくらい来てる。
    ・・・これは終わったかなぁ。」

    ミヤコ:
    「興奮している場合ですか。
    ともかく配置について下さい!
    総員、戦闘準備!!」

    Rabbit小隊もゲーム開発部も関係なく、事前に決めていた配置につく。
    ・・・これで数時間は持つだろう。

    ミヤコ:
    「先生、指揮をお願いします!」

    ────────────────────

  • 178ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:26:03

    ───数時間後。

    サキ:
    「ハァハァ・・・やった・・・のか?」

    モエ:
    「サキ、それは禁句だって・・・。
    でもまぁ、やったんじゃない?
    レーダーはオールクリア、敵影なしだよ。
    ・・・はぁ。」

    ミヤコ:
    「モエ、残念そうにしないで下さい。
    それよりも敵がまた来ないとも限りません。
    早く陣地の再構築を───」

    その時、低い嗤い声が聞こえた。

    ミユ:
    「・・・!
    危ない!!」

    ミユがミヤコを押し倒す。
    すると先程までミヤコが立っていた場所が、突如爆発した。

  • 179ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:26:42

    ミヤコ:
    「な、なにが・・・?」

    ミユ:
    「分からない・・・でも何かが・・・。」

    ───バァン

    次の瞬間、虚空から巨大なアミューズドールが出現した。
    マジシャンの格好をした、太った猫とも狸ともいえぬ奇妙なモチーフのそれは、スポットライト共に登場し帽子を手に恭しくミヤコ達に一礼した。
    そうして帽子を被り直した人形の目は、作り物でありながら悪意に満ちていることがありありと分かった。

    モモイ:
    「あれ?
    どこ、ここ?」

    その言葉にハッとなって周囲を見渡すと、そこは線路が引かれた奇妙なステージだった。

  • 180ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:27:40

    ミヤコ:
    (場所が・・・変わった?)

    それが不味いことであるのは、先輩の助言から知っていた。

    『世の中には地形を変えてくるような存在も居る。
    そういう存在に出会ったら、まず逃げろ。
    そして本部に指示を仰げ。
    決して単独で戦おうとはするな。』

    周囲を見る。
    ・・・逃げ場があるようには見えない。
    そして・・・逃げられるようにも思えない。

    ミヤコは一つ深呼吸をした。
    こういう時に慌ててはいけない。
    戦術の基本だ。
    そうして冷たい氷が入ったような冷静な思考で、この場での最善の判断を考え───

  • 181ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:28:07

    ミヤコ:
    「・・・先生、指揮を。」

    ミヤコは戦うことを選んだ。
    しかし先生からの応答は無い。

    ミヤコ:
    「先生?」

    ”・・・ここは私に任せて。”

    先生は懐に手を伸ばし───



    ───「それを使う意味を、貴方は理解しているのですか? 先生。」

  • 182ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:28:42

    誰かにその手を押さえられた。

    ”・・・君は。”

    カヤ:
    「おや、私のことをお忘れですか、先生。
    私です。
    防衛室長の不知火カヤですよ。」

    ”大丈夫。
    ちゃんと覚えているよ。”

    カヤ:
    「それは良かったです、先生。
    それよりもその手を下ろして下さい。
    貴方が代償を支払うべき時は、今ではありません。
    ここからは、我々が代わります。」

    カヤの後ろを、便利屋68の面々とトキが通り過ぎた。
    全員が、ゴズに向かって銃を構える。

  • 183ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:29:27

    ”・・・分かったよ。”

    ”宜しくね、カヤ。”

    カヤ:
    「お任せ下さい、先生。」

    カヤは先生が懐から手を離したのを確認すると、ゴズに向き合う。

    カヤ:
    「さて、お待たせしました。
    スランピアの魔術師よ。
    礼儀には礼儀で返すもの・・・私は貴方の全てに付き合いましょう。
    ・・・さぁ、遊ぼうではありませんか。」

    ゴズの目が輝いた。
    次の瞬間、虚空からスランピアのアミューズドール達が出現する。

    カヤ:
    「見せて頂きましょう。
    貴方のマジックショーを。」

    ────────────────────

  • 184ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:29:55

    銃弾が飛び交う中、カヤの冷静な声が響く。

    カヤ:
    「皆さんは湧き出るアミューズドールの対処をお願いします。
    私は、ゴズの相手を。」

    そう言って、突如として発生する爆発を避ける。

    カヤ:
    「見えない爆弾を飛ばしている・・・なんてちゃちなものではありませんね。
    これは座標に結びついた空間爆破。
    ・・・なるほど、”魔術師”ですね。」

    不意に足音が聞こえた。
    横目で確認すると、そこには爆弾に手足が生えたような奇妙なアミューズドールが。

    カヤ:
    「おや、いつの間に。
    ”マジシャン”でもあるようですね。」

  • 185ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:30:27

    そう言って、カヤは『月に触れる(ファーカレス)』で爆弾人形の動きを止めると、爆発する前に蹴り飛ばして対処する。
    それを見たゴズは、小手先の技では効果が無いと見たのか指をパチンと打ち鳴らした。
    すると、どこからか汽笛の音が聞こえ始める。

    カヤ:
    「これは・・・。」

    カヤはいつの間にか線路の真ん中に立っていた。
    何かあると踏んでいたカヤは、線路に近づいた覚えはない。
    となると、ゴズが無理やりカヤの下に線路を引いたことになる。

    カヤ:
    「実に素晴らしい。
    空間の書き換えを、ここまで正確に行えるとは・・・。」

    避ける間もなく、豪速のジェットコースターがカヤを襲う。
    気味の悪い道化のメイクをした鼠のアミューズドールの顔が、カヤの視界一杯に広がった。

    それに対し、カヤは素早く肘先の『枢機へ還す光(スパラグモス)』を列車の顔先に接射した。
    鼠のアミューズドールの顔から、ジェットコースターは真っ二つになる。

    倒れゆくジェットコースターの影から飛んで抜け出したカヤは、火炎放射器をゴズに向けた。
    ノズルを収束させ、光の剣のような超高温の炎の筋がゴズを両断する。

    ゴズは煙とカードを撒き散らして消えた。

    ───── SS:ゴズのマジックショー【序幕】 ~Fin~ ─────

  • 186ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:51:38

    おや、おかしいですね。
    ライブラリー・オブ・ロアがこんなに簡単にやられるはずがありません。

    ・・・それにスランピアもまだ消滅していない。
    これは・・・なるほど。
    マジックショーの序幕は終わったということですか。

    再度の開演までには少し時間があるでしょう。
    それまでに先生達をスランピアから出してしまいますか。

    ・・・あぁ、トキさんはリオの下に戻って頂けますか?
    はい、合同作戦は終了ということで。

    リオ、貴方も分かりましたね?
    ゴズが逃げた以上、再びあちらから出現するのを待つ必要があります。
    先生達の用事・・・あぁ、いえ。
    ”私の依頼した用事”が終わってから、私が責任を持って閉鎖地域外へと連れ出します。
    はい。

    ・・・えぇ、勿論です。
    見つけたオーパーツの情報は共有しますよ。
    貴方がたの自治区から発掘されたものですからね。
    えぇ、それでは。

    ガチャ(共用回線を切る音)

  • 187ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:52:44

    ふぅ。
    なんとか誤魔化せましたね。

    はい?
    恐らくバレている?
    そんなまさか。
    私のカンペキな嘘がバレるはずが───

    ・・・おや、トキさん。
    まだいらっしゃったのですね。
    ・・・。
    この件については黙秘して頂けませんか?

    ───ポテチ1箱ですか?
    勿論です。
    後でリオ宛てに発注しておきますね。

    ・・・これでいいでしょう。
    カンペキです。

  • 188ホットドリンク大好き24/11/17(日) 00:53:08

    ───はい?
    ポテチをリオ宛てに送ったら、流石にトキさんを懐柔したのがバレるのではないかと?
    大丈夫です。
    ポテチの箱に『これはトキさんへの口止め料ではありません』と書いておきますから。
    まさかリオもトキさんへの口止め料とは思わないでしょう。

    ・・・どうしたのですか、皆さん。
    そんな頭が痛そうな顔をして。
    頭痛薬が必要ですか?

    ───はい?
    そうではない?
    そうですか。
    不思議なこともあるものですね。

    では先生、スランピアの出口はコチラですよ。
    再園スタンプは間違っても押さないで下さいね。
    夢の中でスランピアに閉じ込められますから。

  • 189二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 03:01:28

    >再園スタンプは間違っても押さないで下さいね。

    夢の中でスランピアに閉じ込められますから。


    自分で試したな!?カヤ!?

  • 190二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 07:35:08

  • 191二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 14:46:48

    保守

  • 192ホットドリンク大好き24/11/17(日) 17:26:15

    さて・・・スランピアから出ることが出来たのはいいですが───

    ゴッ(ロボットを叩きのめす音)

    ───・・・今度はロボットの大群ですか。

    ふむ・・・意匠を見る限りデカグラマトンの兵隊でしょうか。
    預言者でも無ければ大した研究価値はないのですが、これほどの大軍に遭遇するとは珍しい。

    ゲーム開発部か、はたまた先生か・・・。
    ともかく持っていますね。

    ───えぇ、直ぐに行きます。

    ・・・それにしても、Gバイブル・・・でしたか。
    そんなものがあるとは初耳です。
    話を聞く限りゲーム開発部でなければ価値のないもののようですが・・・。

    おや、コチラの工場に用事があるのですか?
    ───なるほど逃げ込むだけと。

    ・・・素晴らしい。
    本当に持っていますね。

  • 193二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 20:53:18

    大分人間味溢れているなこのカヤ。誤魔化しかたは天然なのか反転した弊害か。実に興味深い。
    それはそうと次スレを建てたほうがよろしいのでは?

  • 194二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 23:15:02

    次はアリスのところかな
    続きをお待ちしてます。

  • 195二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 02:50:02

    そろそろ埋まるな

  • 196ホットドリンク大好き24/11/18(月) 03:20:15
  • 197二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 03:51:05

    盾乙

  • 198二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 05:24:33

    うめ

  • 199ホットドリンク大好き24/11/18(月) 09:40:41
  • 200二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 21:32:15

    200ならボンボルドは不滅

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