- 1二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:40:36
そっと目を開けると、窓の外はまだ暗かった。手探りでベッドのそばの机から眼鏡を探し当て身に着ける。時計を確認すれば、針は3時 https://bbs.animanch.com/img/393752/1 頃を指し示していた。
……昨日は白熱したレースだった。すっかり疲れていた私はお風呂から上がって髪を乾かした後すぐ眠ってしまったらしく、ベッドに入ったあたりまでしか記憶が残っていなかった。どうやらそのせいでいつもより早く目が覚めたようで、辺りはまだしんとしていた。寮を自由に出られるようになるのは5時からだ。早起きの子たちでも、普通この時間にはまだ起きてこない。
眼鏡を机に戻し再び目を閉じるも、なんだか目が冴えて眠れない。隣のベッドですやすやと穏やかな寝息を立てるライスさんを起こさないよう、音を立てずにもう一度机の上を探る。机の上から探り当てたのは愛用している眼鏡と、それから一冊の読みかけの分厚い本。栞は本の https://bbs.animanch.com/img/393752/1 分ほど、丁度山場の部分に挟まっている。
ライスさんが眩しくないよう布団で覆った明かりを頼りにして、趣味の読書に勤しむことにしよう。
- 2二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:40:51
「ん……うぅ……」
しばらく物語の世界に入り込んでいた私は、ライスさんの呻き声で現実に引き戻される。そっとベッドから出てライスさんの顔を見てみると、額を汗でびっしょりと濡らし、苦しそうにしていた。とりあえず カチで額を拭ってみるが、顔色はイマイチ優れない。
「うぅ……おかあ、さま……」
どうしてやればいいのか困り果てていたところに、そんな声が飛び込んできた。心細さからだろうか、途切れ途切れに……お母さま、お母さま……と何度も母親を呼んでいる。しかしここはトレセン学園の美浦寮。ライスさんのお母さまはどこにもいない。どうしたものかと思案する私の頭に、フッとある考えが浮かび上がってきた。
「大丈夫だよ、大丈夫だよ」
ライスさんのお母さまがどんな方かは知らないけれど、私が代わりになれれば……。大丈夫と声をかけながら努めて優しく声をかけ頭を撫でる。これできっと安心するはず。私も同じことをお母さんにしてもらったとき、とても安心したのを覚えている。
「ん……」
ライスさんの眉間のしわが少し浅くなった。ホッと一つ息をつき、頭を撫で続ける。次第に表情は穏やかになっていき、息も少しずつ落ち着いてきた。
「えへへ……お母さま……」
段々とライスさんの顔が笑みを形作っていく。嬉しいときによくする、ライスさんによく似合う……私の大好きな、ライスさんの笑顔。笑顔のライスさんを見ていると、此方の頬まで自然と緩んでくる。
身じろぎしてずれたライスさんの布団をかけ直して、ベッドに戻った私は再度本を開いた。
- 3二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:40:58
「おはよう、ロブロイさん」
本を読んでいる私に気を遣ってか、控えめな声量でライスさんが挨拶をしてきた。窓の外を見やると、空はもう明るくなっている。読書に夢中になるあまり、数時間ほどタイムスリップしてしまったらしい。
「おはようございます、ライスさん。なんだかご機嫌そうですね」
ライスさんは寝間着姿のまま、楽しそうに尻尾をゆらゆらと揺らしている。
「そうなの! 実は怖い夢を見たんだけどね、途中でお母さまが出てきて『大丈夫だよ、大丈夫だよ』ってライスの頭を撫でてくれて……」
どこかで聞いたような話。本当に嬉しそうに話すライスさんの話に、此方も笑顔で相槌を打つ。
するとそこで、くう、とかわいらしいお腹の音が鳴った。音の主は……私の目の前で真っ赤になっているこの少女。
「は、恥ずかしい……」
「ふふ。それでは早く食堂に行きましょうか」
「う、うん! 朝ご https://bbs.animanch.com/img/393752/1 楽しみだなぁ……」
ふたり揃って身支度をして食堂へと向かう。幸せな、朝5時 https://bbs.animanch.com/img/393752/1 。
- 4二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:42:05
寝る前にとんでもないミーム汚染を食らってしまった
- 5二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:43:13
それどうやってるんだ?
- 6二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:43:22
キタちゃんさえ除けば良質なSS
キタちゃんさえ除けば - 7二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:43:28
バグかと思った
- 8二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:44:28
SSの出来がいいからこそ面白いネタ
- 9二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:45:02
出来に対して出力方法が特殊すぎる
- 10二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:45:28
ゲラゲラ笑ったから俺の負けだよ
- 11二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:45:34
なんで>>1は素晴らしいssを悪夢にしてまうん?
- 12二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:45:57
ニコニコキタちゃんが頭から離れなくなった
- 13二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:46:04
ごめん画像に目が行きすぎて中身が…
- 14二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:47:01
この本こぶしが利いてる……
- 15二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:47:49
主張が激しいキタちゃん
- 16二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 22:49:52
- 17二次元好きの匿名さん22/02/28(月) 23:25:44
キタちゃんを紛れ込ませるアイデアを思いつく人はそこそこいそうだけど
実際に良SS1本書いてやり遂げる人はめったにいないぞ - 18二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 02:03:01
ロブライいいですよね……
- 19二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 13:19:09
ロブライ……
- 20二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 20:56:48
ライスさんは健啖家だ。朝からパンを4つ5つに、主菜も複数、副菜や汁物までバランスよく食べ、更にはデザートまで食べてしまう。この小さな身体のどこに入っているのかと疑問に思うこともあったが、今はもう慣れてしまった。
「ろ、ロブロイさん……あんまり見られると恥ずかしいかな……」
ライスさんを観察していたら、山のように盛られたハンバーグの向こう側からおずおずと声が一つ。
「あぁ、すみません。本当に美味しそうに食べるなぁ……と思っていたら、つい凝視していました」
気分を悪くしてしまったのなら申し訳ない。
「そうなの! カフェテリアのご https://bbs.animanch.com/img/393752/1 ってとても美味しくて……」
どうやら不快感を覚えた様子はないようで、ほっと胸をなでおろす。
「……でも、ロブロイさん、ずいぶん前に食べ終わってるよね? ライスのことは気にせずに、戻ってもいいんだよ?」
確かに私はライスさんほどの量は食べない。私の分の朝食は、既にすべて胃袋の中だ。食器も片付けて、改めてライスさんの前に座っている。……傍から見れば、多少珍妙な光景だろう。その見た目に似つかわしくない山盛りのご https://bbs.animanch.com/img/393752/1 を食べる少女と、それをただ眺めている少女。なんだかおかしなことをしている自覚はあったが、それでも私は席を立つつもりはなかった。
「ライスさんが幸せそうに食べているのを見ると、私もなんだか心がぽかぽかするんです」
「えっ!? ライス、ただご https://bbs.animanch.com/img/393752/1 を食べてるだけなのに……?」
「ライスさんの笑顔には、周りを幸せにする力があるんですよ」
「そうかな……?」
「本当ですよ。私がその何よりの証左です」
そういって私は顔一パイに笑顔を作ってみせる。それを見たライスさんも、釣られるように頬を緩める。
「じゃあ、幸せのおすそ分けだね」
「そうですね」
穏やかで、温かな、朝6時 https://bbs.animanch.com/img/393752/1 。
- 21二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 20:57:41
何この……何?
- 22二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 21:56:52
また来た!
いいぞもっとやれ - 23二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 21:58:23
筆力の無駄遣いやめろ、もっとやって❤️
- 24二次元好きの匿名さん22/03/01(火) 22:02:44
なんも頭に入ってこねえ
なんの話をしてるんだ - 25二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 07:42:53
ハァァ〜〜〜ンッ!!
- 26二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 18:48:06
ロブライ流行って
- 27二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 18:49:20
目が滑るとかそういう話ではない
- 28二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 18:50:47
内容がマジで頭に入ってこない
恐らく出来がいいことはわかる - 29二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:30:03