- 1二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:53:41
……ふふっ、こんにちは、トレーナー。いつも私の為にお仕事お疲れ様です。
……びっくりしましたか?
……脅かして、ごめんなさい。
えぇ、優しいあなたのことですから、ハロウィン用にお菓子を用意しているのは予想できていて、私もいたずらをする気はありませんでした。
……でも、いざ当日ハロウィンのことを意識し始めたら、……その、抑えきれなくて。……つい、背後から声をかけて驚かせようと……。
……迷惑だったでしょうか?
……ふふっ、部屋の隅のカーテンの裏側に待機してました。
私の影の薄さもこういう時には役立つみたいです。
……まぁ、美味しそう。もしかして、これはこの前の……。
……わざわざ、私の為に。ありがとうございます。
……そうですね。一緒にお菓子食べましょうか。コーヒー入れてきますね。
……ホットでよかったでしょうか。
……分かりました。その前にトレーナー、お耳をこちらに……今更ですが
Trick or Treat♪ - 2二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:56:30
今更ですが、スティルがいたずらしている様子を書きたくてハロウィンネタで書きました
あと2レス文ですが、別のいたずらをしているスティルを書いてたので、投稿して終わりです
- 3二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:57:02
秋も夜長と夜が徐々に深まる中で、今日はハロウィン。
お菓子かいたずらかの2択で大抵はお菓子をあげて、仮装を楽しむでしょう。
でも、強引な解釈をすれば、お菓子をもらう前にいたずらをして驚かせても多少は許されるのではないでしょうか?
そのちょっとした出来心を抑えきれず、 部屋の片隅のカーテンの下に気配を殺し隠れて、気を伺うこと一刻。
愛しいあの人はこちらに気づかないまま、お仕事、お仕事。
こんな時には影が薄さが役に立つものの。
……長く一緒に過ごすあなたなら気づいてもらいたいのは乙女心に複雑。つい頬を膨らませたくなる。
でも、机の上に置いてある、私の為に用意してあるであろうハロウィンのお菓子を見ると、……その、許してあげます。
だって、それは前に2人で出かけた時に私が美味しそうって言ったものですから。
さて、時間もそろそろなので、カーテンから出てそろり、そろりと、手に持った缶コーヒーを握りしめ、忍び足。
案の定、こちらに気づかない様子。そのまま、トレーナーの背後を取り、手に持った缶コーヒーをそっと首に……。
次の瞬間、部屋中に響き渡る、「ひゃあ!!」という声。
普段凛々しいあなたから想像できない、その反応に思わず笑いを堪えながら、声をかける。 - 4二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:57:21
ここから増やしたら1レスSSじゃなくね?
- 5二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:57:27
「Trick or Treat。……ふふっ、お仕事お疲れ様です」
「もう、びっくりした。心臓が止まると思った」
と少し怒った様子でくるりと椅子を回転し、トレーナーはこちらに振り向く。
「……脅かしてごめんなさい。ハロウィンのことを考えていたら、つい……抑えきれなくて。いたずらするならこれかなと……」
「……あぁ、そういうことか。うん、びっくりしたけど、大丈夫。……で、この缶コーヒーは貰ってもいいの?」
「……はい。お菓子を食べるのなら、やっぱり、コーヒーが一番かと。どうぞ」
あぁ……、やっぱりあなたは優しい。いたずらした私にこんなに気遣いをしてくれるなんて。
本当はこの缶コーヒーだって、普通に渡すつもりだったのに。
申し訳なさから、私は少し俯きながら、缶コーヒーを渡した。
「ありがとう。……君はいたずらをしたけど、俺も君にお菓子を用意しておいたんだ。スティル、一緒に食べようか」
そんな説明受けなくても、知っていますよ。だって隠れている間、あなたの一挙一動をずっと見ていたのですから。
「……えぇ、ありがとうございます。では、一緒に頂きましょう」
「うん。……あぁ、スティル」
ソファに向かおうとする私に呼び止められ、そちらを振り換えると
「Happy Halloween」
そう言ったあなたの微笑みは、ジャック・オー・ランタンのような、暖かい優しい笑顔を私にもしてくれるのでした。 - 6二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 21:59:45
あったけえ…ありがてえ…
ぐっすり眠れますわぁ…