- 1ノブ24/11/06(水) 01:28:17
アルセウスフォンから平行世界に繋がる掲示板です
次スレは>>190を踏んだ方が立ててください
(※原作および他者のキャラを過剰に貶める行為はご遠慮ください)
(※自キャラの盛るペコは自由です)
(※質問やメタ会話は設定スレで)
(※『その他話題』以外のカテゴリで本スレ及び設定スレを話題に出すのは禁止です)
- 2ノブ24/11/06(水) 01:29:33
- 3ノブ24/11/06(水) 01:29:56
- 4ノブ24/11/06(水) 01:30:46
保守
- 5ノブ24/11/06(水) 01:31:03
ほしゅ
- 6ノブ24/11/06(水) 01:31:23
ほしゅしゅ
- 7ノブ24/11/06(水) 01:31:51
ほす
- 8ノブ24/11/06(水) 01:32:07
ほすす
- 9ノブ24/11/06(水) 01:32:22
ほしゅりん
- 10ノブ24/11/06(水) 01:32:43
ほしゅ完了
- 11グレイ24/11/07(木) 16:56:13
(たておつです)
【黒曜の原野、奥の森。アヤシシから降りて祭壇に真っすぐに向かう少女の姿がある】
【あたりを見回して不安そうな顔をする少女を安心させるためか、フタチマルがボールから出てきた】
【少女はフタチマルに礼を告げ、巨木の前に立っている年下の少年を見る】
「……こんにちは。あの、エラと言うのですけれど……あなたが、バサギリさんのキャプテンの、キクイさんでしょうか?」
「こんにちは! そうとも オレはシンジュ団のキクイ バサギリを世話するキャプテンだね ズバリ! キミは バサギリに会いにきたね! わかる わかるのだよ 強くてカッコよいバサギリが さらに強くカッコよくなったからね!だけど会わせないね! いまのバサギリは強すぎるからね 先日の雷はおそらくシンオウさまの力 それを浴びて強くなったのだね 」
「バサギリさんが、さらに強くカッコよくなった……。あの、では、バサギリさんにお会いできなくてもいいので……詳しく、お話を聞かせてもらえませんか?」
「なんと! キミのバサギリへの 思いは そんなものかね?」
「そ、そんなもの……」
「いずれにしろ キミの思いは無関係 カイさんから きつくいわれてね 誰もバサギリには近づけないからね! キクイ自慢の相棒 ヌメラとともに追い払うからね!」
「お、お話を──……!」 - 1280番24/11/07(木) 19:42:18
>>前スレ200
オリックスはなあ、ブルーウェーブと近鉄が合併したらしいで~
元々はイチローがおってんて!すごいやんなあ
ハオちゃんおったん、昭和やなくて令和やで~
えっとなあ、昭和のあとに平成で、ハオちゃんは平成生まれやねん
で、平成のあとに令和になってん
- 13ノブ24/11/07(木) 23:04:42
- 14フォト24/11/07(木) 23:06:59
【金髪の少女がアルセウスフォンを操作して男性に画像を見せている】
「なるほど…確かにこのコピア諸島というのはアローラに似ているようだ。…だが何故ナッシーの首が無いんだ?」
「さ、さあ…アローラと似てるけどまったく同じじゃないってことですかね?カガミ博士なら分かるのかな。…あ、コピア諸島の写真はこれで最後です。うまく説明できなくてごめんなさい」
「いや、ありがとう。懐かしいポケモンの姿が見れただけで充分だよ」
『ケン!』
【他の5匹と遊んでいたアローラロコンが足元に近寄ってきた】
「そうだ。きみ、このロコンを連れていかないか?きっと調査の役に立つだろう」
「えっ」
『ケォン?』
「うっ!可愛い…可愛いけど…!パルデアに帰る身としては軽々しくOKするわけには…!!」
「そうか…気が変わったらいつでも言ってくれ」
『ケーン♪』 - 15ノブ24/11/07(木) 23:59:09
生きて帰れるなら当たる馬の名前でも聞いとくところなんじゃろうけど、100年後の日本かぁ、想像もつかんな。
- 1680番24/11/08(金) 06:22:56
- 17ノブ24/11/08(金) 07:31:00
- 18ノブ24/11/08(金) 07:43:25
『ノブさん! 寒い中 ごくろうさん! あたし 追いつかれた? それとも わざと待っていた? さて どっち? あとねあとね そもそも千里眼ってほんとかな?』
『でも素敵な未来見えたみたいだね』
?それはどういう意味…
『他人にはわからないよね…… さあて オニごっこの最後は キッサキ神殿だよ 追いかけてきてね。ノブさんとの オニごっこ あたしは楽しいと思っている? 楽しくない? さてどっち? いこ! ウォーグル』
素敵な未来かぁ…。 - 19フォト24/11/08(金) 21:28:13
はあ~アローラのロコン可愛かったな~…!もちろんポピュラーなロコンも可愛いけど!!
にしても、レンティル地方のこともうちょっとちゃんと説明したかったな…
帰ったらカガミ博士に色々教えてもらおっと - 20ノブ24/11/08(金) 22:28:10
ひぃ、ひぃ、寒い!
この神殿、隙間風が鋭すぎる! - 21ノブ24/11/09(土) 07:59:37
ぜぇ、ぜぇ、追いついたぞ…!
『追いつかれたら…… 終わりが近くて つまんないよ。あのね あたしの千里眼…… ウォーグルとともに空を滑空する あなたがみえたけど本当かな?』
少なくとも素敵な未来だと思うちょる。
『未来はどうなるかわからないけど ウォーグルと飛ぶのは簡単じゃないよ 本気で飛びたいなら シノブさんの強さ 教えて教えて! かかってくる?』
おうし!未来のためにやっちゃるで!
『ドサイドン! ブーバーン! エレキブル! みんなで お相手するよ しちゃうよ』
え、ちょちょ!
たんま!たんま!
『いっけー!』 - 2280番24/11/09(土) 09:29:03
「よいしょ」
「ハオさん、それでは上手く立ち上がれないでしょう。
いいですか?よーく見ていてくださいね!こうっ!…ですよ!」
「ウォロさん、そんなおっきい荷物持っとるのにすごいなあ!」
「どーも!ハオさんも慣れればきっとできますとも」
「ほんまに?ほんまやったらええなあ。
こんな動きできたら最強二遊間にもなれそうやわあ」
「ニユーカン?」
「セカンドとショートやんなあ」
「ふむ?ハオさんの世界の言葉でしょうが…おもしろいですね!
詳しく教えてくださーい!」
「ええで~。ウォロさんって体格ええし、ええ選手にやりそうやんなあ」 - 23フォト24/11/09(土) 22:24:32
「海だー!!」
『らいちゅ~♪……らい?』
【海まで続く道を滑っていくアローラライチュウは、その途中に立っているカイに気づきブレーキをかけた】
「カイさん?」
【カイは笛の音色を響かせると天を仰ぎ、金髪の少女へと向き直った】
「笛はいい。音色はどこまでも届きそうで……うん!今のわたし、あなたと心から戦える!」
「えっ嫌だ…」
「嫌だ!?」
「あー失礼つい反射で。でも、なんで急に?」
「わたしはわたしの弱さを知らねばならないの!お頼みします」
「私も別に強くないんだけど…そういうことなら受けましょう!」 - 24ノブ24/11/10(日) 07:48:02
【ドサイドンの攻撃に倒れるエレキブル】
ぐわぁ〜!
カミナリ丸大丈夫か〜!
『負けました! 次 お願いします!!』
た、たんま!
ぽ、ポケモンの編成を見直すけぇ!
ちっと待っとれ!
『待ってるよ〜』 - 25フォト24/11/10(日) 21:45:01
【イワークが金髪の少女の指示通りにいわなだれを放つ。急所に当たり、カイのグレイシアは戦闘不能になった】
「すっきりした!世界は広く…わたしは小さいなぁ」
「ロカくんナーイス!」
『いわ~』
【カイは晴れ晴れとした表情でイワークとタッチする少女を見やる】
「うん、あなたになら本音を話せそうだよ。デンボクさんとは団の長同士… 弱みをみせたくないし」
「弱み?」
「どうしてわたしがあれこれ背負ってしまっているのかなあ…あのね、海岸にいるキャプテンはガラナちゃんといいます」
「亡くなったキングのキャプテンだった人ってことですよね」
「うん。今は世話するキングもいないし、キングの後継も育っていないし、キャプテンにふさわしくないと異を唱えるものもいるんだよ…でも、誰がなんと言おうとわたしにはとても大事な人。シンジュ団の長の座を巡って いろいろ競い、教えてもらったし」
「ふんふん。それで、その人が何か?」
「彼女が連れているキングの後継を鍛えてほしいの!」
「えっ無理」
「無理!?」 - 26グレイ24/11/10(日) 22:01:19
【肩で息をしながら、ヌメラをくだしたフタチマルを褒める少女。よく見ると服の心臓のあたりをぎゅっと掴んでいる】
「……っ、はぁっ……」
「な なんたる…… 負けたけれど 忠告の続き! いまは会ってはいけないね バサギリは本当に危ない! 近づくとガンガン殴りかかってきてね いつもなら お供えもの…… 2つの好物をバサギリにあげれば うれしそうに食べておちつくのにさ キャプテンのオレですら 好物をあげたくても 暴れまわる バサギリに近づけないからね よそもののキミには無理な話だね」
【キクイの言葉に少女は顔を曇らせる】
「……? キャプテンでも近づけないのですか? ……では、どうやって事態を解決するおつもりで……。……通常のポケモンより、大きな力を持っているのですよね?」
「そう。バサギリや アヤシシの先祖は シンオウさまより力を授かり ポケモンや人を守ったとされている わたしたちシンジュ団も恩恵を受け ヒスイで生きているからね!」
「カイさん?」
「バサギリが強くなった というが あれでは厄介者だよ…… 雷を浴びせたとしたら 偽りのシンオウさまではないのか? コンゴウ団があがめる偽りの! バサギリは わたしたち シンジュ団にとって大事なポケモン よそものに任せるのではなく わたしたちで なんとかしたい……! そう考えてはいるが 荒ぶる バサギリは一刻もはやく鎮めねば 襲われる人やポケモンが増えれば コンゴウ団やギンガ団とも揉める……」
「あ、あのー、えっと……」
「どうしたの?」
「どうしたというのだね!」
「……一度、状況をまとめてみませんか? 協力は一旦おいておいても、それぞれの被害状況とか……知っていて損はないでしょうし。……それに、起こっていることを整理するだけでも、スッキリしますから……。見晴らしがよければ、見落としも減るでしょう?」 - 27ノブ24/11/11(月) 09:13:56
【氷山ベースで相性表とにらめっこする男とそれを見守るアローラロコン】
「けおけお?」
ふむふむ、こおりはじめんに強い…
お前さんに会えたのはご縁かもしれんのぉ
「けお?」 - 28フォト24/11/11(月) 22:54:06
「お願い!!あなたの強さであればキングの後継も独り立ちできるし、そうすれば異を唱えるものも彼女をキャプテンとして認めると思うの…!!」
「私はトレーナーでもブリーダーでもなくて一般通過アマチュアカメラマンなんですー!!それにキングのこともキングの後継のこともよく知らないし!!」
「荒ぶるバサギリを元に戻しシンジュ団を助けてくれたあなたなら大丈夫!!ガラナちゃんならここを下って左手の坂をのぼった先にいるはず!!とりあえず会って話を聞くだけでもいいから!!」
「その前置きで話するだけで済んだパターン知らないんですけど!?」
『しあ?』
『らいちゅ~?』
【もみくちゃになっている少女2人をグレイシアとアローラライチュウがのんびり見守っている…】 - 29ノブ24/11/12(火) 21:18:07
『ノブさん再戦する?』
おうよ!
今度のワシらはひと味違うけんのう。
『ふふふ、楽しみだね』 - 30ノブ24/11/13(水) 10:12:18
【ドサイドンとアローラキュウコンが対峙する】
ケオ丸!もう一息や!
やったれ!こおりのキバ!
「けお〜ん!」
【アローラキュウコンがドサイドンに噛み付く、ドサイドンは耐えられずに膝から崩れ落ちた】
でかしたケオ丸!
「けおけお〜ん」
『オニごっこも終わり 勝負も終わり どちらもあなたの勝ち』
『でもね ウォーグルは あなたのことをもっと知りたいみたい さあ 屋上にいきましょ!』 - 31ノブ24/11/13(水) 21:17:13
ふぃ〜。
3体同時は大変じゃった…。
ケオ丸がいなかったらどうなっていたか。 - 32フォト24/11/13(水) 22:37:24
- 33ノブ24/11/13(水) 22:44:45
そうじゃのう、背中に山とお天道様でも背負わせたら映えるんじゃなかろうか?
- 34ノブ24/11/13(水) 23:14:15
試練か…案外ワシに対する試練だったり…?
- 3580番24/11/14(木) 07:02:12
んふふ。だいぶ上手に回避できるようになった気ぃするわあ
ハオちゃん、やっぱりやればできる子やんなあ
えへへ……怪我もすっかりええし、そろそろ調査に行きたいやんなあ
でも、調査行ったら毎食ムベさんがご飯作ってくれる生活もおわりって思ったら……
頼んだらお弁当、作ってくれるかなあ - 36二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 22:47:33
このレスは削除されています
- 37ノブ24/11/14(木) 23:25:18
もし、もしこの試練がお天道様がワシに課したのなら…これを乗り越えられたら…ワシをこの世界の人間にしてくれるじゃろうか…。
- 3880番24/11/15(金) 06:15:26
「ムベさん、あんなあ」
「おお。もうすっかりよさそうじゃの。さすが若い者は治るのも早いわ」
「あんなあ、そろそろ調査に行けるけど、ムベさんのご飯食べられへんのいややから、お弁当作ってほしいねんなあ」
「ふむ」
「いい?いいやんなあ。なあなあ、お願い~」
「甘ったれるでないわ」
「ええ~……なんでなん?ショックやあ」
「よいか?イモヅル亭はギンガ団のための食事処。団員は平等に迎え入れねばならん。
それがおまえ一人のためだけに弁当を作り、他の団員には用意しないのは示しがつかんだろう」
「じゃあ全員の分作ったら……あいたっ」
【ぽか と軽い調子でムベが黒髪の少年の頭を小突いた】
「軽々に言うでないわ!まったく。そういうわけで、わしはお前の弁当を作らんが……」
「?」
「ハオが材料を持ってきて、厨房に立つのは止めんぞ。
気が向けば、手伝いもするじゃろうな」
「……!やったあ!」 - 3980番24/11/15(金) 06:20:10
- 40ノブ24/11/15(金) 11:01:12
- 41ノブ24/11/16(土) 02:31:39
うしっ!
クレベースを鎮めに行くか! - 42フォト24/11/16(土) 09:40:25
「それより、あなたさまはどちらがキングの子供のガーディだと思われます?」
「え?えーっと…」
【金髪の少女は2匹のガーディを交互に観察した。小柄なガーディが大きなガーディの後ろに隠れる】
『く、クヌン…』『ばう』
「体格がよくて勇気もありそうな君…と言いたいところだけど、カイさんの話を考えると小さい方の君かな?」
「あら、お目が高い!その通り、こちらのおとなしくてすぐに隠れたがるガーディが先代キングの子供なのです」
『…クヌン』
「キングたる資格の持ち主ですが、この子は父の死を目の当たりにして心に深い深い傷を負いました…それを無理やり鍛え次なるキングにするなど…あたくしには到底できませぬ。シンジュ団のみなになんと言われようと、この子のあるがままに寄り添おうと決めております。さて、キングがいないと知ってもまだ御用があるのかしら」
「一応カイさんにキングの後継を鍛えてほしいってお願いされて来たんですけど、やる気がないなら無理ですよね」
「ええ。心遣いはありがたいのですが、あなたさまには関係ございませんし」
『クヌン…』
『らいちゅ?』
【小柄なガーディが悲しげに鼻を鳴らすのをアローラライチュウが不思議そうに見つめた】 - 43ノブ24/11/16(土) 11:14:21
【男が機敏な動きでヒスイクレベースの攻撃を避ける】
オラオラ!
そんなヤワな攻撃がワシに当たるかい!
いけ!ムク丸!インファイトじゃ!!
【ムクホークがヒスイクレベースに向かって飛んでいく】
お前らが、皆がいれば…ワシは…! - 44フォト24/11/16(土) 11:39:28
ああは言ったけど、よく考えたらキングの子供のガーディってガラナさんのポケモンじゃないんだよね
ガラナさんがキャプテンをクビにされたらどーすんだろ…
…とりあえず調査しながら考えよっと!火吹き島に行くにはコンゴウ団のススキさんを頼ればいいんだよね - 45フォト24/11/16(土) 18:10:01
はぁ~めっちゃかわいい!!
【砂浜をコロコロ転がっているタマザラシの群れの写真】
かわいいけどみずタイプはうちにはもうリオがいるからね…!図鑑作成の協力だけしてもらお - 46ノブ24/11/16(土) 19:40:28
はぁ、はぁ…やったんか?
『あのように大きく強い クレベースが人の手によって 鎮められてしまうとは…… 空から落ちてきた ノブなる者 化け物ですか!?』
『化け物じゃないよ 自分の危険を顧みずに 荒ぶるキングを鎮めてくれた人 シノブさん』
『シノブさん気を悪くしたらごめんね』
ああ、いいです、いいです。
そう思うのは当然のことですけぇ。
ちょっと手持ちの回復をさせていただきやすね。
『ハマ先生はシンジュ団を心より 大事に思っていてくれるし シンオウさまを心から信じているの だからコンゴウ団やギンガ団と交わり シンオウさまを思う気持ちが薄れることを 誰よりも恐れて懸念なされていたんだよね…… 』
【ポケモンをねぎらう男を見るカイ】
『でも それも変わるね』
『カイ……?』
『シノブさんがこうして示してくれたの。 仲間のポケモンがいれば ともに困難を乗り越えられるって! わたしもグレイシアの強さ もっと引きだせるように なりたい もっと広い世界をみたいよ……!』
『なるほど カイも変わりましたな』 - 47ノブ24/11/16(土) 19:49:27
『いやあ さすがだよな。ノブ荒ぶるキングをすべて鎮めた! 時空の裂け目も なにか変化しねえのかよ?』
『それはわからないよ 心なしか裂け目が小さくなったようだけど』
『そのようだな…… これで終わってほしいよな』
『だが時空の裂け目から また不思議な雷が落ちたとしてもノブがいれば大丈夫とはいえ』
『そうだね シノブさんがいるもの』
その…それはワシはココにいてもいいんでしょうか、ワシはこの世界にいてもいいんでしょうか?
『当たり前だろ、お互い長い付き合いなんだ』
『どこから来ようと関係ないよ』
『あのよ カイ お互い信じるシンオウさまは異なるが オレはシンジュ団も悪くないと思うぜ』
『適当なことを』
『さて すべてのキングを鎮めたんだ デンボクの旦那のしかめっ面 どのように変化したか みにいこうぜ!』 - 48フォト24/11/18(月) 00:39:05
「すみませーん!ギンガ団の方から来ましたー!」
【簡素な住居の前に立ち、金髪の少女が中へと呼びかけている】
「…返事がないね?お留守かな?」
『らいらいちゅ?』
「お客……さま……?」
『ちゅ!』
「あ!いた!こんにちはー!!」
「いま…でますので、しばしお待ちくださいませ…」
【中から恐る恐るといった様子でコンゴウ団の制服を着た男性が顔を出した】
「あ、あのう…ぼく…コンゴウ団のススキと申しますが…カミナギのふえをお持ちのギンガ団…シルベさん、ですよね?あの…ぼく、なにか粗相をしましたか?」
「へ?」
「い、いきなりの訪問は…心の臓に悪いのでおよしください」
「あーすみません。別に急ぎじゃないんで出直しますね!」
「ま、待ってください!その、追い返したいわけではなく…!ご、ご用件を教えてください…」
「ええ~」『らいちゅ~?』 - 49ノブ24/11/18(月) 05:57:20
【男と調査隊が食事を取っている】
『すべてのキングを鎮めても 時空の裂け目は消えないんだな でも 時空の裂け目がなくなったら ノブは戻れなくなるのか』
まあ、戻っても死んどる気はします。
『キミ、血まみれで来ましたもんね。それにノブくんの 居場所は ここコトブキムラですから』
ラベンのせんせぇ…。
『さあ 明日からも大変ですよ ボクたち調査隊の目標は ポケモン図鑑の完成ですからね!』
『ノブがいれば ポケモン図鑑も完成しますよ そうだ おれ ノブの助手をしようか?』
何、言うちょるんですか!
自分、この世界に来てまだまだ知らんことばかりですけぇ!
テル先輩、これからもよろしくお願いしやす!
『そうですよ、テルくんも立派な調査隊員です』
『し、しょうがねぇなぁ!よし! たらふく食ってたっぷり寝よう!』 - 50ノブ24/11/18(月) 06:12:04
いやぁ、食った食った。
しかしすべてのキングを鎮めたが結局、穴は塞がらんかったのう。
まあ、みんなで調査していけば、わかるやろ。
さ、明日に備えて寝るかぁ! - 51フォト24/11/18(月) 23:08:15
「というわけで、調査のために火吹き島に行きたいんです」
「火、火吹き島に… 行かれる?そ…それでしたら、イダイトウに認めてもらえるよう、好物を用意すればよろしいかと。ただ調理がちょっとばかりというか、かなり大変といいますか…はっきりいって…無理というか…」
「無理とは?」
【金髪の少女に詰め寄られ、ススキは半歩後退しながら話を続ける】
「お、お教えしますよ…材料は…ぼくが持っていますが…もうひとつが、ぼくには絶対無理でして。夜に捕まえるべきポケモンがおります」
「ははーん。ずばり、ゴーストタイプですね?」
「ななな、何故わかるのですか…!?その通り、サ、サ……サ……サ……マ、サマヨールです……ああ、口にするのも恐ろしい……」
「ゴーストタイプは危険な生態の子が多いし、それだけ苦手な人も多いですからね。幽霊と違って実害あるし」
「ゆ、幽霊だって怖いですよ…!?」 - 52フォト24/11/18(月) 23:27:26
「で、サマヨールを捕まえてくればいいんですか?」
「は、はい。材料を、サマヨールのあくのはどうで味付けする…これがイダイトウ好みのエサをつくる調理法なのです…」
「へぇ~…ポケモンの技が必要な料理なんてちょっと面白そう。やるよー、ほっぺちゃん!」
『らいらいちゅ~』
「ギンガ団の…方…怖いもの知らずすぎて…ぼくが怖くなっちゃいますよ。サマなんとかは夜、オバケワラあたりをうろつく一つ目のポケモンです。オバケワラは地図でみれば手のような場所、難破船が目印です…ああ、怖すぎて、かえってサマなんとかに詳しいぼく…」
「怖がりすぎると逆に引き寄せちゃうって聞きますけど」
「え、縁起でもないことを言わないでください…!あの…サマなんとかが現れる夜まで、ここでお待ちになりますか」
「んー…いや、この辺のポケモンの調査しながら時間潰します」 - 53ノブ24/11/19(火) 02:25:38
- 54ノブ24/11/19(火) 21:15:15
『ノブが落ちてきた その夜に不思議な雷も落ち バサギリたちが荒ぶりだしたな なにかしらの関連を 疑うのは当然だろう!』
『ノブよ おまえは何者だ!?』
ワ、ワシは…ギンガ団の…調査隊の…
『ああ 任務はこなしている だがおまえが何者かは不明だ』
『時空の裂け目を通じて おまえと荒ぶるキングたちは つながっていたのではないか? キングを鎮めていくことで わたしたちの信用を得ていたのか? して今度は なにをする? なにを企んでおるのだ?』
『デンボクさん!!なにも シノブさんが なにかをしていると決まったわけでは…!』
『そうだぜ ノブが そんなすげえ力を持つとかありえねえだろ』
『潔白であると いいきれるのか 時空の裂け目から 落ちてきた人間だぞ? 誰が素性を保証できるのだ 誰が大丈夫だと保証できるのだ』
『そしてノブ、お前が述べた組に問い合わせたが、お前の名前も、そもそもその組も無かった』
……っ!
『渡世人を名乗るなら、嘘の組を騙った重さを知らぬとは言わせんぞ』
『だが、これまでの功績 おまえの異能……は認めている。それゆえ捕らえず自由にするのだ』
『調査の機会をあたえる ただしギンガ団としてではなく 疑いを晴らさねばならぬ ひとりの容疑者としてだ コトブキムラでは空から落ちてきた おまえを怪しむものもいる それゆえギンガ団を退団してもらう 異変の理由が判明するまで…… いや事態を解決して 身の潔白を証明できるまで コトブキムラに はいることは許さぬ!』
『なんと無情な! シノブさんを信じないの?』
『かばいだて無用! ギンガ団の団長である わたしの 責任において果たすべき責務だ』
カイの姐さん! いいんです、これ以上は姐さんの立場が危ない。
『でも…!』
ジブン、大丈夫ですけぇ。ね? - 55忍冬24/11/19(火) 22:14:11
ガチグマ。ユウガオさんから聞いた話だと、分類するならノーマルと地面タイプになるんだろうか。宝掘りという特技以上に、なんだか「らしい」気がしてくるな。地に足をつけるという言葉が、どこかの地域にはあるんだろう?
まあ、いい。関係のない話だ。地面タイプを持つのなら草タイプのフクスローが有利になるはずだ。戦いに威勢は必要ではないのだが、少しやる気に満ち溢れてい過ぎる気がするな。熱を注ぎ込むと隙が生まれやすくなるから、落ち着いてほしいところだけれど。
薬を飲ませれば落ち着くとは言うが、どのみち負担が大きいことしかできないな。 - 56フォト24/11/19(火) 22:26:20
- 57ノブ24/11/19(火) 23:04:09
ああ…追放されてもうたわ…。
まあ、ヤクザもんのさだめじゃな。
うーん、どうしたもんか…シンジュ団とコンゴウ団の世話になる訳にもいかんし…。
ワシ…どこにいても爪弾きじゃのう…まあ、こういうのは慣れちょる、手頃な洞窟でも探すかの。 - 58フォト24/11/21(木) 08:42:25
うわー、いるいる
苦手な人が見たら卒倒しちゃうわこれは
【日の暮れかけた中、難破船の周りに集まるヨマワルやサマヨールたちの写真】 - 59フォト24/11/22(金) 08:56:51
【モンスターボールを手にした金髪の少女が家の前に立って声をかけると、中から恐る恐るといった様子でススキが顔を出した】
「あのう…サで始まってルで終わるポケモンを…お連れですか」
「はい、この通り」
「ああ、出さないで…わかりました。イダイトウに乗り、火吹き島に行くという思い、ぼくも応えましょう…」
「ボールに入った子は悪さしないから大丈夫ですよう」
【口を尖らせる少女をスルーし、ススキは家の前に設置された調理器具に視線を向ける】
「いつもはガラナさんのガーディに手伝っていただくのですが、今回はシルベさんが認めていただくための調理です」
「え?あくのはどうじゃなくても作れるんですか?」
「ええまあ…とはいえ、あくのはどうを使うのが正式なイダイトウ団子のレシピですけども」
「使えるのはゴーストタイプだけじゃないんだしズルしないでちゃんと普段から作ってあげましょうよ」
「か、返す言葉もありません…」 - 60ノブ24/11/22(金) 19:44:58
いやぁ、捨てる神がいれば拾う神もいるもんじゃ、ウォロのアニキには頭が上がらんわ。
そういえばカシラとの出会いもこんな感じじゃったのう。 - 61フォト24/11/23(土) 22:43:02
ゴーストタイプ以外であくのはどうを覚えるポケモンってどの子だったかな?
わかったらススキさんに教えてあげよっと
【サマヨールが鍋にあくのはどうを当てる瞬間の写真】
【暗い緑色にピンク色の粒が混じった団子の写真】
見た目アレだけどイダイトウ的には美味しいんかなこれ
ポケモンの技で作る料理って面白!他にもあるのかな?
気になることがいっぱいだ~ - 62ノブ24/11/24(日) 14:52:35
はぁ〜、宇宙の事は全然わからんが…3つの湖をお参りのう…神頼みでもせんとやってられんな。
うし!いくか! - 63二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 21:33:59
なんねぇこの光ってるモンは
んん?もしかしてこれ俺の言ったことか?
やっぱりそうみてぇだ、珍しいし持ってくか
とりあえずさっきの人ば追っかけんね - 64フォト24/11/24(日) 22:53:51
……は?
ゆ、誘拐……
あの人たち何してんの?バカじゃないの? - 65ノブ24/11/24(日) 23:35:57
『シノブさん、こっちこっち!』
すいやせんね、カイの姐さんに危ない橋渡らせて…。
『こんな時だもの、人とポケモンのように人間同士も助け合わなきゃ』
『それに今はギンガ団じゃないんでしょ?なら普通にカイでいいよ』
へへへ、ならそうしやす。 - 66ノブ24/11/25(月) 00:48:22
- 67フォト24/11/25(月) 22:30:07
「急げ急げ~!!」
【金髪の少女が乗ったイダイトウが海岸線に沿うようにして海を進んでいく】
「…ん!?」『ばしゃ?』
『け~ん…』
【イダイトウと少女がほぼ同時に何かに気づく。その視線の先には海を漂う流木と、その先端に掴まって震えている一匹のロコンがいた】
「ヴァー!?イダイトウさん、近くまでお願い!」
【少女の言葉に応え、野生のポケモンたちの間を縫いながらイダイトウは流木の近くまで泳いでいく。波が立ち、大きく揺れる流木に向かって少女はモンスターボールを投げつけた】
「お願い、ここに入って!!」
『けぉん…?』
【ボールはそのままロコンに当たり、その身体を収める。続いて少女がボールから出したアローラライチュウがサイコパワーでボールを手元まで引き寄せた】
「ほっぺちゃんナイス!一旦このまま火吹き島に行こう!!」
『らいちゅ!』『ばっしゃらぁ!!』 - 68坑夫24/11/26(火) 01:28:25
知らん間に文章が増えてる。これはどういう仕組み?
しっかしこれなら俺にも記録ができるでねか。これは儲けもんかもしれんね
ポケモン関係ってことはハカセもどっかの会社に雇われとるんか
ボールの開発が最近…?俺は詳しいわけじゃないがこの形式は最新なんかね?
おお?
どなたかは知らんがご親切にどうも
- 69フォト24/11/26(火) 19:00:07
「ありがとう、イダイトウさん!」
『ばっしゃら』
【火吹き島にたどり着き、金髪の少女を下ろすとイダイトウは海中へと去っていった。少女はアローラライチュウが抱えていたボールをそっと地面に放る】
『けんけ~ん…』
「おお~よしよし、怖かったね~」
【濡れそぼったロコンを手拭いで拭いてやり、あちこち身体を見回す】
「シルベさん」
【慣れた様子でイダイトウに乗ったススキが合流し、少女の腕に抱かれたロコンを見て首をかしげた】
「あのう、その子は…?」
「漂流してたのを拾いました。身体が冷えちゃってるけど怪我はしてないみたいです」
「ああ…時々、海が荒れると波にさらわれてしまう人やポケモンがいるんですよ。シルベさんが通りがかってくれてそのロコンは運が良かったですね」
【ススキの素直な称賛を受け、少女は照れくさそうに身じろぎをすると首に巻いていたマフラーでロコンを包んだ】
「人として当然のことをしただけですー!ススキさん、この子預かっててもらえますか?おとなしいみたいだし疲れてるから暴れることはないと思います」
「え、ええと…構いませんが、シルベさんはどうするんですか…?」
「誘拐犯を海の藻屑にします」
「ぶ、物騒な話はおやめください…!!」
「言葉のあやでしてよ!!」 - 70坑夫24/11/27(水) 01:42:45
ハカセは会社に報告にいってもうた、まあ勤めとる以上はしょうがないけ
二年前に新しく開拓された村っちゅう話だけんど俺の住んでる長屋と大差ないからそこまでよそん土地に来た気はしないべさ
おや?もしかしてこん道具て文字記録する以外にもできることがあるんか? - 71ノブ24/11/27(水) 05:56:05
とりあえず1つめの試練をこなせたわ。
あれは神様みたいなもんなんじゃろか? - 72ノブ24/11/28(木) 11:18:28
試練は残り2つかぁ…なんか3枚の御札みたいじゃの
- 73フォト24/11/28(木) 11:40:50
うぇ~…あっちい
ロコンちゃんこっちに連れてきた方が原気になったかもなあ - 74坑夫24/11/28(木) 18:05:28
直参ですらポケモンに手を焼いてるのを見るにギンガ団とやらは新手の企業なんかね
飯食うために働かんといかんのはあたりまえだけんど俺が今までやってきたこととは違う労働なんを考えると明日の採用試験に通るかさすがに不安になるね - 75ノブ24/11/28(木) 19:48:12
- 76坑夫24/11/29(金) 01:35:10
- 77ノブ24/11/29(金) 08:51:07
- 78フォト24/11/29(金) 11:17:20
「ほら、進化しなさいよ!」
【溶岩の戦場にて、野盗たちがガーディを取り囲んでいる…】
「ここに来る勇気のあるポケモンは進化すると言われていること、うちらは調べたんだから」
「おまえ、強くなるぞ」
『ばぁばう!?』
「待ちなさい!!」
【乱入してきた金髪の少女の姿を見、オマツは口の端を吊り上げた】
「おや、お嬢ちゃん。人様のポケモンのためにわざわざ追いかけてきたのかい?」
「あったりまえでしょうが!なんでガラナさんのガーディをわざわざ拐うの?自分たちで捕まえて育てればいいじゃない!」
「さっきも言ったじゃないか。広いヒスイで好きに生きていくため、強いポケモンを従えてみせるって。自分で最初から育てるよりこっちの方が手っ取り早いだろ?」
「…呆れた。そんな考えだと一生かけても強くなれないよ」
「かっこつけちゃって、うちが相手してやる!さあやっちまいな、ユキノオー!」
【少女は冷めた視線を野盗たちへと向ける。オタケが繰り出したユキノオーに対し、少女のボールから自ら出てきたジュナイパーが立ち塞がった】
『くぽ!!』
「オコゲ?」
「なんだこいつ、うちのユキノオーとやる気!?」
「くさ・かくとうだとユキノオーとの相性は……、……いや!やるよ、オコゲ!!あいつらの鼻っ柱へし折ってやろう!!」
『くっぽぉ!!』 - 79坑夫24/11/30(土) 01:52:48
雷があったんか、幸先が悪いというか不吉でね
装備だけじゃなくポケモンをタダで支給してくれるなんて中々いい企業だけんど、俺が本当に使いこなせるかはわからんよ
昨日とは違う方の門か……なんかショウさんの横にでかいにーちゃん?がおるでな
あれま、そりゃあ大変だったんだね
でも今生きてるてことはどうにかなったっちゅうことか、なら安心だね
- 80フォト24/11/30(土) 22:54:33
【オタケのユキノオー、オウメのドクロッグを退けた金髪の少女の前にオマツが進み出た】
「言ったよねえ…あたくし、ギンガ団に恨みがあると。カントーから出張ってきてからの恨みつらみ、あなたに八つ当たりだね」
「知るか!!どんな理由があっても人が頑張って働いて得たものを盗んだり、挙げ句の果てに大事な相棒を誘拐していいわけないでしょうが!!」 - 81ノブ24/12/01(日) 06:56:34
2つめもこなせたわ。
忍耐には自信あるけぇの。
……ワシにはカタギの生き方は難しいのかのう…。 - 82坑夫24/12/02(月) 01:04:26
行商のにーちゃんの我が強さ、労働者にはあまり向いてない類のもんじゃなかとね?
ポケモン捕まえんの自体は問題なくできたけど、この後使えるように訓練するのは大変だろうて
にしても広くてきれいな野ッ原だね
ここは俺の地元とは違って空も煤けてないし植物も多いいいとこよ - 83忍冬24/12/02(月) 19:30:56
【正気を失ったガチグマを至極冷静な顔で少年は見る。巨体の弱点を探るその姿に、普段の顔に出やすい感情は何処へやら、表情らしきものは見当たらない。まるで体だけが大きくなった虫のようだ】
【ガチグマを大人しくさせたフクスローが胸を張る。よくやったと言うように頭を撫でて、少年は心配と緊張から安堵へ表情を移り変えていくユウガオの行動を見た】
「ガチグマや わしのかわいい子 暴れまわって もうくたびれたでしょう」
「あなたのおかしな状態 治しますね」
「シンジュ団 秘伝の薬 泣く子はもちろん 暴れるポケモンも すっきり 体毒くだし その名も毒除丸」
【おええええ、とえずくガチグマを同情に近い目で見る少年】
「強力すぎて ガチグマのように頑丈なポケモンでないと使えないの」
「……それは劇薬と言うのでは…………うん?」
【すっかり落ち着いたガチグマに歩み寄り、少年は体を見分する】
「…………粉?」
【体毛に付着した、泥ではないナニカの粉を見て首を傾げる】
「なにかの花粉、か?」
【白い布切れに粉を移すと、その部分だけが黄色に染まった】
「そちらも気になるけれど…… しかし おかしいわね」
「うん。……暴れているとは聞いていたけど、バサギリのように光ってはいません」
「さすがね ギンガ団の人 そうなのよ 荒ぶるバサギリがあなたに鎮められたとき 空に昇る光がここからでも見えたもの」
「そんなに遠くまで……⁈ ……でも、ガチグマはバサギリと違ってそもそも輝いてもいませんでした。そうなるとやっぱり、ガチグマが暴れていたのは、バサギリとは異なる理由ということに……」
「それに あなたが見つけたコレ コンゴウ団のヒナツという娘…… どうしてガチグマの話をわしにしたのか」
【不可解なことが増え、考察に没頭していたユウガオがはたと顔をあげる】
「いやねえ 肝心なことを忘れていました」
「……?」
「あなた カミナギのふえを吹いてくださる」
「あ……」
【ユウガオに促され、少年は笛を吹く】
【ガチグマが旋律を心に刻みこんだ】 - 84フォト24/12/02(月) 23:01:51
【ゲンガーが戦闘不能になり、オマツは驚愕に目を見開いた】
「待って、全員敗北!?」
「オコゲたちとは出会って日が浅いし私はバトルが得意じゃないけど…あんたたちみたいな奴らには負けるつもりないよ!!」
「ねえさん!ユキノオーもオウメのドクロッグも回復させたわ。こうやってずっと元気にすれば、キズぐすりのある限り戦えるってわけ!」
【オタケの言葉に金髪の少女は苦々しげに表情を歪めた】
「ポケモンは確かに身体が丈夫だし怪我の治りも早いけど…疲労は溜まるし心も傷つくんだよ!あなたたちのポケモン、あなたたちのために頑張ってるんでしょ?ポケモンに愛想つかされる前にやめときな!」
『らいちゅ!』 - 85ノブ24/12/03(火) 05:41:11
【男がエムリットの前で悩んでいる】
追い払われてどう思ったか?
自業自得…かのぅ。
生きるため言うてホトケさんからはぎ取ったり、任侠じゃ仁義じゃ言うて暴力に物言わせて、仇を取る言うて人様の命奪って、悪いことばっかしちょったなと……。
腐らずにヒスイで頑張ってる皆見てるとワシ、恥ずかしゅうて恥ずかしゅうて…。
じゃけぇ、この件が終わってこのままでも納得はしちょる。
『シノブさん…』 - 86フォト24/12/03(火) 22:40:31
『ぐぬ!!』
「…ちっちゃいガーディくん!?」
【睨み合う金髪の少女と野盗たちの間に割り込むようにして、小柄なガーディが駆け込んできた】
「ちょ、何このおチビちゃん!」
「いっぱしに邪魔するなって。ちっこいくせに」
『ばぁばう!』
【懸命に吠えかかるガーディに、オウメとオタケがそれぞれポケモンをけしかける。怯んだガーディを更に引き留めるようにしてガラナが声をかけた】
「ガーディ、およしなさい!勝てっこないのです」
「ガラナさん、どうしてここに?ガーディと待っているはずでは…」
「あの子が飛びだして…海を渡り、島までやってきて…」
「あんなに海を…父である先代キングが消えた海を恐れていたのにですか!?」
【ガラナとススキの会話を聞いた少女はガーディと並び立つようにして前へと進み出た】
「よし、ガーディくん。ドクロッグの方は私が相手しとくからやれるだけやってみな」
『…くぬん?』
「シルベさま!?なんということを…!!」
「勝てっこなくても、嫌でも、怖くても…やらなきゃいけない時ってきっとあるんだよ、ガラナさん。大丈夫、負けてもあとは私がなんとかするからさ」
『……ぐぬ!!』 - 87坑夫24/12/04(水) 00:40:23
当分食い扶持に困らなくなっただけじゃなく服にそれから帽子まで支給してもらえるなんて運がいいべさ
とりあえず社長と部長に信頼されるようにせんといかんね
それとポケモンの捕獲だけじゃなく技の威力調べたりだ、訓練も俺の仕事なんかね?
意外とやること多いけど頑張るしかないね - 88フォト24/12/04(水) 22:11:39
『うぉおおーん!!』
『くぬん!!』
【野盗たちを睨み付けた小柄なガーディの後押しをするように、獣の雄叫びのような声が溶岩の戦場に響いた。それに応えて力強く鳴いたガーディの身体を旋風が包み、みるみるうちに進化させていく】
「勇気を示しましたね…」
「勇気とは海を渡ることではなく、困難に向かう強さを示すこと…!」
「なんだよ、そっちが進化するの!?」
【感極まるススキとガラナ、悔しそうに表情を歪める野盗たちを横目に金髪の少女は夢中になってシャッターを切る】
「ガーディくん…ううん、キングのウインディさん!最高にかっこよかったよ!」
『…!!けーん!!』
「え?…みぎゃー!?」
【撮った写真を見せようとウインディに近づく少女に、ススキの腕に抱かれていたロコンが横から飛びついた】 - 89忍冬24/12/04(水) 22:22:10
ガチグマに対処した。光ってもいなかったし暴走状態とも違うように見える。バサギリが暴れていた時とは異なる理由のようだが、なぜこうなったのだろう。黄色い、花粉らしき粉が見つかったことがなにかの手掛かりになればいいが。この湿地に向日葵のように濃い花粉を蒔く花は少ない。そうすると草タイプの、植物に近い生態を持つポケモンが原因となるのだろうか。
デンボク団長に報告するため一時帰還する。 - 90ノブ24/12/05(木) 01:22:31
- 91忍冬24/12/05(木) 10:31:28
- 921/224/12/05(木) 12:30:10
○月×日(▼) 晴
知らない砂浜で目を覚ました。後から知ったところによると始まりの浜と言うらしい。誘拐かと思ったけれど手足は縛られていなかったし、開けた場所に放置なんてしないだろうからきっと違うんだろう。
知らない地名。知らない生き物。(ポケモンというらしい) つくりものにしては精巧だし、設定が凝りすぎているからドッキリというわけでもなさそう。でも、ポケモンというものはどこかで聞いたことがあるような気もしている。どこで聞いたんだろう?記憶力が悪いなんてことはないんだけれど。
誘拐でもなくて、まったく知らない世界にいるっていうのが、今のところ一番信憑性が高い。誰がどうやって、という疑問は残るけれど、一先ずはこの方向で考えていこうと思う。意図がどんなものであれ心配自体はされているだろうし、はやく帰る方法を探さなくてはならない。皆目見当がつかないけれど。
出会った人(名前を知っているもののみ)
・ラベン(博士。男性。30代?ポケモンの研究をしている。博士号は持っているのか不明。研究のためにヒスイに来た→現地人ではない。紫の帽子、浅黒い肌、白衣。カメラを持っている。投球が下手。警戒心がない)
・ムベ(料理人。イモヅル亭の店主。背中の曲がった老爺。白い頭巾をしている。地毛は緑。排他的?※これは私が衣類からして異なるストレンジャーだからということもありそう。軍属を警戒した可能性もある?)
・テル(ギンガ団の調査隊隊員。私と同年代くらいの少年。赤い帽子、赤いマフラー。制服※おそらく調査隊のもの。門番とは違った&シマボシも似た服装だった。正直。よく食べる)
・シマボシ(ギンガ団の調査隊隊長。30歳手前の女性。厳しい態度。ただし冷酷ではない。大食漢。リーダーシップ。調査隊の制服を着用。テルとデザインが少し異なるので男女で違う模様) - 932/224/12/05(木) 12:30:27
知った用語
・ヒスイ地方(この土地の名称。島か大陸かは不明。おそらく島?)
・ポケモン(この星に住む不思議な生き物。動物と似ているが大きく違う、が、立ち位置は似ている。怖い生き物らしい。小さくなる特性があり、モンスターボールで捕獲できる。100%ではない)
・モンスターボール(木でできたボール。開閉スイッチがある。ポケモンを捕獲し収納することが可能。100%の確率ではない)
・ギンガ団(入植者たち。ヒスイ地方の開拓を進めている。ポケモンの研究もしている?→あまり進んではいないみたい。制服があり、隊ごとに異なる。調査隊の他にも農業、警備に従ずる隊はありそう)
・コトブキムラ(入植者たちが住むムラ。民家が立ち並び、畑もある。門は二つあり、それぞれ番がいる。住人同士の距離は近く、結束力が高い。外に対する警戒心が高い。男性を中心にギンガ団に所属しているものが多い?)
・イモヅル亭(食堂。ムベが店主。店員の数は不明。中と外に席がある。「ギンガ団のための店」という発言があったためコトブキムラの住人が使用しているかは不明)
ポケモン(モンスターボールに入る。調査は遅々として進んでいない)
・モクロー(葉緑素など草の特徴を持つ。丸いフクロウ)
・ミジュマル(ラッコに似ている。水を出す)
・ヒノアラシ(背中から火を出す。イタチ?)
ラベンさんの計らいでギンガ団の調査隊に入り、ポケモンの調査に協力することになった。始まりの浜で目を覚ます前の記憶は曖昧でわからない。いつか思い出せるだろうか。白いいきものと対峙したような覚えがある。また、スマートフォンが妙な形状に変化し一部機能が制限されている。「すべてのポケモンとであえ」という文字が浮かんだため、一先ずこれを達成することを目標とする。達成して、帰られるとは決まっていないけれど。
ギンガ団に所属すれば衣食住は担保されるらしい。試験は明日だ。重視されるのは実技、この場合はポケモンを捕獲できるかということだろうけれど。受かって、ギンガ団に所属して、ポケモンを捕まえていったとして。家に帰ったら、どうすればいいんだろう。 - 94フォト24/12/05(木) 22:31:13
【ロコンに飛びつかれた金髪の少女は、受け止め損ねて一緒に岩場に倒れ込んだ。その直後にすぐそばにいたキングウインディへと雷が落ちる】
「……え?」
「ガラナさん、危ないですよ!」
「いででで…おしり打った…ほっぺちゃん大丈夫?私のおしり4つに分かれてない?」
『らいらい』
『うぉおおーん!!グヌォッ!!』
【金色の光に包まれながら狂ったような雄叫びを上げたウインディに、少女も一足遅れて異常事態に気づく】
「え?え?何?」『らいちゅ?』
「あ、あたくしにもさっぱり…」
「不思議な雷を浴びて…荒ぶったのですよ!他のキングやクイーンと同じように…ですから、この島にくるのは イヤでしたのに…」
「せ…せっかくキングになれたのに…!?空気読みなさいよ、バカ雷!!」
「し、シルベさん、雷の正体もわからないのに滅多なことは言わない方が…」
「ああもう!さっきまで有頂天気分だったのに元おチビちゃんのせいで台無し。妹たち、逃げるよ。命あっての物種だからね」
「お、お待ちなさい!あなたたちのせいで…」
「ガラナさん、ぼくたちも逃げますよ。このままではウインディに襲われます」
「これに懲りたらもう人様のポケモンに手ぇ出すんじゃないよ!ばーか!!ドロボー!!」
「シルベさんも…手当たり次第に喧嘩を売っていないで急ぎましょう…!」 - 95ノブ24/12/05(木) 23:05:13
- 961/n24/12/06(金) 11:35:52
○月◇日(▽) 晴
・午前4時~5時?
起床。姿見があったので身支度を整える。制服も革靴も素早い行動には向いていないけれど、ないものは仕方ない。夜中に大きな雷があって目が冴えてしまった。使ったことのない寝具でありルームウェアもなかったので寝不足気味。手足が冷えている。
・その後
テルさんが来られた。試験だそうだ。よく寝られたか心配していたので、悪い人ではないのだろう。動きやすい服装ではないためか大丈夫かと指摘もされた。
ギンガ団の本部は赤レンガの建物だった。北海道の旧本庁舎と似ている。民家と比べるととても大きい。実家よりは少し小さいだろうか。門番が一人立っていた。
隊長室は一階にある。扉はないようだ。プライバシーの保護的にはいいんだろうか。透明性をむしろアピールしているのかな。向かって左側に黄色い狐のような生き物がいた。あれもポケモン?とても静かだ。
試験内容は予想通りポケモンの捕獲。「ビッパ」「ムックル」「コリンク」の3種類。調査隊用のポーチを貸与された。丸腰では危険ということでポケモンを一匹譲渡された。種族名はヒノアラシ。触るとふかふかしてあたたかい。試験会場は黒曜の原野だ。
……国?
日本の……神奈川県にある学校に通っておりますが……あの、どちらさまでしょうか?
- 97ノブ24/12/06(金) 12:48:33
- 982/n24/12/06(金) 13:21:08
・試験前
門の前に背の高い男性がいた。金髪と灰色の瞳。少し珍しい色かもしれない。
青い制服を着ており、イチョウ商会という団体に所属しているそうだ。先行投資ということで「キズぐすり」を頂いた。期待しているということだろうか。もう諦めたのに、嬉しく思う。
それにしても、危惧した通り噂が広まるのがはやい。不興を買えば瞬く間に知られてしまいそうだ。
ウォロさんに腕比べに誘われた。強引な方だ。おしりに殻を付けたままのポケモンを出してきた。トゲピーという名前だそうだ。ラベンさんとテルさんに勝負について少し聞いておいてよかったと思う。なんとか勝つことができた。
少し回った様子だと、コトブキムラの人々はポケモンを恐れているのに、ウォロさんは違うみたいだ。柔軟な考えをしているのか、新し物好きなのか、どちらだろう。イチョウ商会の平均的な考えはどうなのかな。
……申し訳ないのですが、暴力団関係者の方にはあまり近づかないよう言い含められております
- 99ノブ24/12/06(金) 13:26:31
お、おう…。
- 100ごはん作るお兄さん24/12/06(金) 16:31:20
- 1013/n24/12/06(金) 21:22:49
・試験開始
黒曜の原野に到着した。確かに、森や林と言うには木々が少ない。下草とまばらな低木は、気候を無視すればサバナと思ったかもしれない。あれも海外の原野には違いないから。サロベツの湿原は美しかったな。
てっきりテルさんがガイドかと思ったのだけれど、なぜかラベンさんも付いてきた。合格間違いなしと確信されているみたい。期待されるのは、やっぱり嬉しい。少しむずむずするけれど。
試験内容を反復する。黒曜の原野にて「ビッパ」「ムックル」「コリンク」の3種類のポケモンの捕獲。制限時間は特に述べられていないけれど、あまり時間をかけてもいけないだろう。捕獲に使うモンスターボールはラベンさんにもらった。ポケモンの見分け方については都度テルさんが教えてくれる。
ヒノアラシも、やる気に満ちている。できることをやるだけではいけないけれど。いくら努力をしても変わることなんてないけれど。それでも、やらないわけにはいかないから。ここにいるのは私だけだから。疲れちゃったけれど、頑張らないと。
はい。ポケモンという言葉に聞き覚えはあるような気がしますが、知識にはありません
並行世界……多元宇宙論? 人種、性別、年齢、出身といった要素に関係なく集められているという認識で合っていますか? 時間軸も、場所も、世界も飛び越えて
絶対の味方、ですか……。それを聞いて、少し安心しました。やはり心細い気持ちはありましたので
ご丁寧にありがとうございます。若輩者ですが、どうぞよろしくお願いいたします
- 102ごはん作るお兄さん24/12/06(金) 22:18:35
- 103忍冬24/12/07(土) 17:59:35
【ショウに急かされ、少年はギンガ団本部に入る。数段飛ばしで階段を登り、団長室の前についた】
団長室に到着した。部屋にいるのはセキさんとムベさん。何やら重苦しい空気のような、そうでないような。ショウが急いで、と言っていたのはこのことだろうか。俺が入っていくと、まずムベさんが気がついた。
「××よ おおごとじゃぞ!」
「……? 俺はまだそれを聞いていないんですが……」
「オレが話す」
「セキさん?」
「コンゴウ団の峠クイーン……ドレディアが荒ぶっている……」
「…………? ドレディア、というと、以前話していた遠くの山のキングですか?」
「いや、そっちは別のキングだ。紅蓮の湿地のクイーン……ああ、ポケモンがメスならクイーンと呼ぶ。ドレディアはメスしかいない種族だからよ」
「って、そんな説明をしてる場合じゃねえ!ヒナツめ、オレにも隠していやがった!」
「えっ」
「話をきこうにも、ヒナツめコトブキムラのどこにもいねえんだ」
「うまそうにイモモチを食っていたぞ! まあ わしのイモモチは絶品だがな」
「…………」 - 104忍冬24/12/07(土) 18:00:01
イモモチを食べていたのはそこまで昔のことではないだろうが。髪結いとはいえ頻繁にコトブキムラに足を運ぶ理由は薄いよな。別の目的があると考えるのが自然だが。
セキさんに黙っていたっていうことは自分で解決しようとしたってことだ。どうやって解決するかと言えば……。
「シンジュ団のガチグマが暴れていた件。コンゴウ団のヒナツが関わっているのであれば2つの団はまた争いかねない……!」
ガチグマは暴れていた。だがキングの荒ぶり方とは異なるようでもあった。花粉のような黄色い粉がついていて、ドレディアが荒ぶっている。
「デンボクの旦那、オレたちが争ったらギンガ団はどうするんだよ?」
「……どちらの味方もしない」
「つまり?」
「どちらかに肩入れをすればもう一方と争うことになる」
ドレディアは草のタイプを含むポケモンなのか? ガチグマだって10のポケモンの子孫だ。生半なことじゃ正気を失ったりしないだろう。だが相手がクイーンであれば、しかも荒ぶっていて手加減もないなら。
コンゴウ団のヒナツ、シンジュ団のガチグマというのは立場の違いを知らせるためだろうか。セキさんに……長に知らせなかったのはよくないことだが、ヒナツさんはガチグマが暴れているというのを知らせるとき、忙しそうにしていると言っていた。ヒナツさんに原因があるとまでは言えない。とはいえユウガオさんも最初拒絶していたし、この場合双方に非がある方が攻めやすくてよくないな。
「××……××!」
「わっ、はい!」
「なにかよい手立てを知っているのではないか?」
「えっっと……。あ、そうです。暴れていたガチグマが正気に戻ったので、ガチグマの鼻を使えばヒナツさんの追跡は可能かと」
「ガチグマ? あんたユウガオさんやガチグマに認められたのか? すげえな! よし、ガチグマでヒナツのにおいを辿ろうや!」
「ガチグマに認められる器であればドレディアも鎮められるであろう」
「オレはドレディアのキング場……舞台の戦場に向かうからよ!」
セキさんとムベさんが出ていく。団長が俺を呼び寄せた。
「××よ。人に仇なすポケモンはすべて鎮めよ。争いのない新天地を求めてヒスイにやってきたのだからな」
「承知いたしました」
俺は命令には従うが。
いったいどこまでがデンボク団長の言う「人に仇なすポケモン」なんだろうな。
- 1054/n24/12/07(土) 20:35:22
・試験中
ヒノアラシ、では嫌なので名前を付けた。燎火。かがり火という意味だけれど、気に入ってくれるといいな。足元を照らすように、傍にいてほしい。
まずはビッパの捕獲ということだ。香染色と薄橙色の毛皮。ビーバーの絵にデフォルメをきかせると、こんな生き物になる気がする。動きはあまり素早くなく、走って追いつけた。こちらを攻撃はしてこず、ひたすら逃げるだけだ。その割に臆病な様子を見せないので、反撃よりも逃走が生存に有利だったのかな。そもそも、すぐ傍によっても全然逃げないのだけれど。痛そうだから、あんまり強くボールを投げるのは可哀そうなので弓なりに投げてみた。全然揺れないで、捕獲に成功してしまった。こんなのでいいのかな。
次はムックル。くるんと前髪みたいに丸まったとさかの、ずんぐりとした鳥だ。警戒心が高くて、すぐ気づかれてしまうそうだ。草むらに隠れながらいけば大丈夫らしいけれど、視覚に多くを頼っているのかな。優しく投げるとすぐ空に逃げられてしまいそうだから後ろから勢いよく投げてしまった。ごめんね。
最後に、コリンク。水色と黄色と黒。とっても目立つ色をしている。大きな耳と、特徴的な尻尾。口からのぞいた牙が鋭利だ。肉を裂くための……肉食獣の口だった。全身でこちらを威嚇しており、こうなってはボールを投げるだけでは捕まらないらしい。テルさんが言うには、こういう時に相棒の力を借りるそうだ。先ほどトゲピーとは戦ったけれど、大丈夫かな。不合格でもいいから、絶対に無茶はしないでほしいのだけれど。
燎火の体は柔らかそうだから心配だったけれど、うまい具合に火を当てられて捕まえることができた。自分一人の力ではないが、これで合格になると思う。様々なことを教えてくれてありがとう、テルさん。燎火も、コリンクを捕まえるときに力を貸してくれてありがとう。
それは……壮大な話ですね……
はい、そのようにします。ありがとうございました
- 106坑夫24/12/08(日) 00:33:13
- 107ノブ24/12/08(日) 09:43:29
赤い鎖…思った以上のもんが出てきたのぉ…。
- 108フォト24/12/08(日) 22:51:30
せっかくガーディくんがいい感じに進化したのにも~ほんまバカ雷がよ
結構近くにいたからロコンちゃんが飛び付いてくれなかったら私も危ないところだったかも
【少女の足にすり寄るロコンの写真】
私がガーディくんを焚き付けた責任がなくもない気がするから今回は率先して鎮めに行くよ! - 109ノブ24/12/08(日) 23:49:20
いかん!
デンボクのボス、先に山に行ってしもうたわ!
ワシはともかく、これから先はボスにギンガ団を引っ張って貰わんといかん、そのためにもはよ行くぞ。 - 110フォト24/12/09(月) 23:55:02
【シズメダマを作る作業をしているカイたちを少し離れた場所で見ながら、金髪の少女がロコンの毛並みを手入れしている】
「ほいこれで綺麗。海水でベトベトになってたからね~、今まで気持ち悪かったでしょ」
『けーん♪』
【少女にもアローラライチュウにも甘えてくるロコンを微笑ましげに見守りつつも、少女は頬を掻いた】
「一応成体みたいだけどなつっこすぎて心配になってくるなあ…よかったらうちに来る?」
『けぉん!?』
「あ、もちろんヒスイを離れるのが嫌じゃなきゃだよ!?パルデアもレンティルも自然豊かでいいとこだし…」
『けんけーん♡』
「よしよし、決まりだね~。えーと、君のデータは…」
【アルセウスフォンを開いた少女は目を丸くしてデータとロコンをしきりに見比べる】
「女の子だ!え、うちでは初めてじゃない!?ママのダビッドソンもおっさんだし!!」
『らいちゅ~♪』『けぉーん?』
「よ、よーし…名前は慎重に考えようね…いや別に今までだってちゃんと真面目に考えてたけど…」 - 111二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 00:57:24
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- 112ノブ24/12/10(火) 00:57:48
『あれ……?』
あ……。
『うっかり通したけれど…… おまえノブだよな! 生きていたのか…… 』
『おまえなら 大丈夫だと信じていたぞ! ちょっと待ってな!…ってどうした?ぼんやりして』
あ、いや…ワシ…ワシみたいな渡世人が…ここにいていいんでしょうか…
『……しょ、しょうがねぇ後輩だなぁ〜!そんなことで悩んでたのかよ〜!隊長や博士に知らせてくるから』
『ノブくん……』
あ…あの…恥ずかしながら…帰ってきやした…。
『博士、ノブのこと 心配していたからって泣くなよ』
『泣いていません ボクは大人ですからね! テルくんこそ 心配のしすぎで 夜も眠れなかったではないですか』
『どうして いうんだよ。ノブ 信じるなよ』 - 113坑夫24/12/10(火) 01:32:35
- 114フォト24/12/10(火) 19:05:07
- 1155/n24/12/10(火) 22:00:04
・コトブキムラ
試験に合格した。貸与されたポーチはそのまま使用していいそうだ。また、隊服も頂いた。予備は当然あるのだろうけれど、現物を既に用意していただなんて準備のいい方だ。もしも落ちていたらどうしていたのだろう。共同体に馴染むなら、同じ格好をして同じものを食べるのが一番だと思う。学園の制服はしばらくお休みだろうか。ハンガー……この時代は衣紋掛けかな、があって助かったな。どうせなら和装の方が慣れているのだけれど。
着替えたら団長に挨拶みたい。そういえば、地球ではないにせよ、あまり発展していない場所の小リーダーが女性なのは珍しいと思う。農地を見つけたから、狩猟と農耕で言えば後者のはずなのだけれど。この土地や、移住前の民俗を調べてみたいな。北海道の開拓期を参考にしていいなら、偏りはあれど様々な土地から集まっていたはずだから。
団長室は3階らしい。父の書斎も、3階にあったな。ポケモンはボールに入れたままの方がいいとアドバイスをもらった。というよりも建物の中では基本的にしまった方がいいらしい。狐みたいな黄色いポケモンは平然とした顔で居座っていたけれど、波風を立てないように従っておこう。声を上げるのはもう疲れた。
はじめまして。はい、気がつけば浜辺に倒れていました。誘拐というわけではないようですが、どういった理屈が働いていたのでしょうね
そうですね、不特定多数が見られるようですし、名を出すわけにはいきませんが、それなりに大きな家かと思います
- 116フォト24/12/10(火) 22:41:52
- 117ノブ24/12/10(火) 22:45:48
- 118坑夫24/12/11(水) 01:20:10
- 1196/n24/12/11(水) 22:45:46
・団長に挨拶
直接団長に挨拶ということは、あまり大きな組織ではないのだと思う。今まで聞いた話からも予想していたことだけれど。大きな組織であれば、一々新人と顔を合わせるなんてことはないのだから。とはいえ、人が少ないという理由があるにせよ直接顔を合わせられるというのはいい機会だ。どんな印象を抱かれているかはわからないけれど、異邦人に対して最初から好意的な反応をもらえるとは思っていない。長であるなら、集団を守らなければならないから。それが行き過ぎて個人に対する批判になる場合は、否定されて然るべきであるけれど。
敷物によって足音が消されていく。静かな環境を望んでいるらしい。手すりがあるのは転落防止だろうか。この形の建物で、内部で飛び降り防止というのはあまり考えにくいもの。
団長室は、部屋の空間という意味ならそう広くはない。そもそも3階の部屋もここだけだから、作りは立派だけれど寂しい印象はぬぐえない。机はオークかな?写真たてがあり、埃をかぶっていないことから、団長はそれなりにマメな人ではあるみたいだ。人を招くこともあるから、掃除する人は別という可能性は残っているけれど。……後者はないかな。この規模なら団長だろうとできることは自分でしなければならなさそう。
ギンガ団、団長。名前をデンボク。ナナカマドは庭木にもあったな。赤い実が綺麗で、絵にも描いた。性格は……実直で、古風? 堅苦しいわけではないけれど、ラベンさんのような柔軟さはない。武道の心得があるみたい。柔道? この世界に嘉納治五郎がいたとも限らないけれど。ご本人は相撲と仰っていたから、意味のない空想だけれどね。
こちらに対する印象はあまり良いものではないみたいだ。シマボシさんから事情は聞いているとは言うけれど、探るような、恐れるような目はそれだけじゃきっと足りない。内心はどうあれ表向き泰然とした態度をとることは必要だし、その姿勢はいいと思うけれど。心の中でどう思っていようと、一先ず認めてもらえたと思っていいだろう。 - 1207/n24/12/11(水) 22:45:59
- 121ノブ24/12/11(水) 22:59:34
おお!ムベさん!無事じゃったんか!
『おお あんた 息災であったか イモヅル亭を休んで悪いのう イモモチをふるまってやりたいのに デンボクめ 食料補給の指揮をまかせるといって わしのような老骨まで使いおる……』
『さあて 使われついでだ あんたを始末するとしようか』
え、何を言っとるんですか?
『わしはデンボクの懐刀でなあ あやつのじゃまをするヤツが現れたら 始末する約束なのじゃ! 』
『それに わしも安心して暮らせる 新天地を欲しているのでな あんたもご存じのめかくしだま…… これを…… こうじゃ!』
うわ!
『貴様が キングを鎮めたときいて 血が騒ぎ 心が震えたぞ 使いどころもなく衰えていくシノビの技 最後にふるまう相手が現れよったと!』
くっ!やらなきゃやられる…!
いけ!タチ丸! - 122フォト24/12/12(木) 13:28:02
【金髪の少女が荒ぶるウインディと対峙している…】
【ウインディが雄叫びを上げながら攻撃を開始した。少女は攻撃を避けながらシズメダマを投げようとするが、不安定な足元を気にしながらの状況ではままならない】
『けん!!』
【ボールからロコンが出てきて先導するように走り始めた】 - 123ノブ24/12/12(木) 21:40:24
「さすがよのう 勝てぬ相手を何度もねらうのは おろかなシノビのすることよ……」
「貴様のことは それなりに気に入っておるのじゃ ポケモンをうまく戦わせるからの」
「いいかノブ。ポケモンは 恐ろしい 生き物よ 拙者も デンボクも 暴れ狂うポケモンに 故郷を焼かれただけではなく 同胞が幾人も命を落とした…… それゆえデンボクは安心して 暮らせる新天地を ここ ヒスイ地方につくろうとしている そのためなら強硬手段も辞さぬだろう」
ボス…
「もしもだ! 時空の裂け目より ポケモンが現れたなら デンボクは我を忘れるやもしれぬ…… デンボクの気持ちのわかる貴様の強さで助けてやれ」
…………はい!
「終わったらとびっきりのイモモチを たらふく食わせてやるからのう」 - 124フォト24/12/13(金) 19:18:10
【金髪の少女は安全なルートを通るロコンの後を追いながらウインディにシズメダマを投げていく】
「!…っととと…」
『けぉん!!』
【ウインディの放った炎がロコンと少女の間に着弾し、発生した炎の渦によって分断されてしまった】
「ありがとうコルナリナ!一回戻って!」
【少女は一瞬の動揺の後にロコンをボールへと戻し、元来た道を戻りだした。ウインディは少女に狙いをつけて空中に火球を集めていく】
【少女が開けた場所にたどり着くと同時に、ウインディが火球を繰り出した】 - 125坑夫24/12/14(土) 01:54:08
コンゴウ団いう会社はどういうことしとるんかね?だけんど言い方から考えてギンガ団よかポケモン使うことに慣れてるみたいね
他にも似たような白い服着た人もいるけんどどういう関係?
オヤブンいう大きいのといい村から離れたとこは人慣れしてないのも多いんだね
英雄、シンオウさま…シンオウ?そういえば村の名前もコトブキて…なんか気になるべさ - 126ノブ24/12/14(土) 03:42:26
- 127フォト24/12/14(土) 21:01:43
「あちちち……ロカくんありがと」
『いわぁ!!』
【小柄なイワークが金髪の少女の前に壁として立ちはだかり、火球を受けきった】
「いてて……リオ!ほっぺちゃん!」
【少女は片足を引きずりながらウインディに数歩近づき、ビーダルとアローラライチュウに支えられながらシズメダマを次々と投げていく】
【ウインディの身体から金色の光が抜け、空に昇っていった】 - 128ノブ24/12/15(日) 00:22:19
【男が神殿前に立ちふさがるデンボクと対峙する】
ボス…!
『おまえか…… あかいくさり とやらで 世界をつなぐときいた つなぐとは つなぎとめる…… 正しい世界を維持することだろうが 本当に信じてよいのか?』
もちろんです…信じてください…。
【男は手ぬぐいに包まれたものをデンボクに差し出す、デンボクがそれをソッと解き中にあるものを見て驚きの表情をする】
『お前の言い分はわかった…信じよう。だが、ことを収めに行くのはわたしだ』
『これより先の事態には おまえとわたし より強いものが当たるとしよう ノブ、それにそのポケモン、立ち合え! 今日は真剣勝負だ!』 - 129坑夫24/12/15(日) 09:34:13
- 130ノブ24/12/15(日) 10:22:03
【ヒスイダイケンキとピクシーが対峙する】
タチ丸!秘剣千重波!
『ピクシー!しねんのずつき!』
【双方技が決まるとピクシーが先に倒れた】
『真の 強者よな……』
『ノブよ、まことに申し訳なかった!このとおりだ 衷心より お詫びする……!』
………っ!
『デンボクさん……』
『いまさらだが ギンガ団のため いや カミナギの民のため ヒスイのポケモンのため力を貸してくれ』
【男はその様子をしっかりと見届けると意を決した顔で赤い鎖を握り何も言わずに神殿へ向かう】
『シノブさん、行くんだね…』
『待って…… え? なにこれ……!! なにかが わたしの頭に…… ううん 心に話しかけてきてる!? アカいクサリ…… ヨクきタナ ワれヲ ツカまエろ!』
『おい カイ なにをいいだしてやがる!? 捕まえろ だと?』
『シンオウさま? シンオウさまが語りかけてくる アカいクサリ…… ヨクきタナ ワれヲ ツカまエろ! キタるベキ タタカいニ ソナえテ!』
神さんを捕まえる?
『ノブ、持っていけ。わたしにはこのくらいのことしかできん』
いえ、大丈夫です。
ちゃんと捕まえますけん。 - 131ノブ24/12/15(日) 10:30:54
- 132フォト24/12/15(日) 17:24:30
はぇ~~~……なんとかなった
キングのウインディくんが元に戻ってよかった~ ガラナさんとは離れて暮らすことになっちゃったけど…本人たちが嬉しそうだからよかった、のかな
てか右足めっちゃ痛かったから捻るか火傷するかしたかと思ったんだけど、今見たらなんともなってないわ なんだったんだろ - 133ノブ24/12/16(月) 08:57:06
『アラぶる イッピキ…… ヤッてクル! ワれ ソノタめニ オリタッたゾ!』
『もう1匹やと? だが あかいくさりは砕けた……! いかにノブといえど もう1匹と相対するのは無理やろ!』
え、関西弁?
「グギュグババァグアア!!!」
『もう一体の シンオウさまが…… 戦いになる前に退却や! ひけい! ひとまず 山頂ベースまで戻るで!』
『でも 旦那……』
『放っておけないよ』
『あほかあ! 死んだら終わりやろうが!!』
そうじゃ!それに長の二人が死んだら両団が大変なことになりやす!
『おまえもや、このどアホゥ!』
【男にゲンコツを食らわせながら撤退させるデンボク】 - 134ノブ24/12/16(月) 09:00:33
- 135フォト24/12/17(火) 10:22:48
- 136ノブ24/12/17(火) 11:03:18
不思議な生き物がいる世界じゃ、不思議なことも起ころう。
- 137フォト24/12/17(火) 20:06:11
【イモヅル亭にて、金髪の少女とラベン博士とショウが食卓を囲んでいる】
「はー…報告したら一気に疲れが出ちゃった」
「まあまあ…それにしても、キング誕生の瞬間…是非とも見たかったですね」
「博士がイダイトウに乗る姿…あの、あまり想像できません…」
「ボクはボールをうまく投げられません。回避もできませんし、イダイトウにも乗れないでしょう。ですが…『絶えず努力をしていれば 最後には報われるのです』。この言葉にあるように、研究のためいつかはポケモンに乗ってみせ、その体験を図鑑に記録するのです!」
「絶えず努力してれば最後には報われるかー…」
【ラベン博士の言葉を反芻する少女に、ショウが気遣わしげな視線を向ける】
「シルベ…あの、デンボク団長もきっといずれわかってくれますよ」
「ふぇ?…ああ、うん。そうかもね。ありがとうショウさん」 - 138フォト24/12/17(火) 22:40:09
- 139スケッチ24/12/17(火) 23:38:54
- 140坑夫24/12/18(水) 01:40:55
- 141フォト24/12/18(水) 16:55:43
- 142スケッチ24/12/18(水) 21:02:39
- 143フォト24/12/18(水) 22:28:03
やーん可愛い~
【紐をリボンのように首に結んだロコンの写真】
ちゃんとした布でリボン作れないかシャロンさんに聞いてみよっと
結局は自分がそうしたいって話だから自分のためだよ
私がいなくなったら全然回らなくなっちゃうわけじゃないだろうし
- 144フォト24/12/19(木) 22:07:15
「呉服屋呉服屋~♪」
「おはようございます、空からの来訪者さま」
「みぎゃー!?」
【上機嫌で宿舎から飛び出した金髪の少女は突然目の前に現れたコートの男に飛び上がって驚いた】
「ギンガ団のボス、デンボクさまが部屋に来るようにとのことでした」
「ひゃ、ひゃい…」
『らいちゅ?』『けん?』 - 145ノブ24/12/19(木) 23:19:13
あんがとな、あんちゃん。
- 146ノブ24/12/19(木) 23:44:59
【ヨノワールの悪の波動でゲンガーを下す】
『ま たいしたもんだよねえ』
『なあ オタケ コンゴウ団にもどらねえか? オレたちだって変わっていくからよ その強さで助けてくれねえか』
『はん 縛られて生きるだなんて まっぴらごめんだね!』
『お宝は見逃してやるから 真っ赤な空 なんとかしろよな!』
【オタケとオウメが先に逃げ出す】
なぁ、今は水が合わんじゃろうけど…帰るとこがあんなら…馬鹿なマネする前に…。
【オマツが男の右手をチラリと見る】
『馬鹿なマネ…ね。それも一理あるかもね…そう言うあんたもしっかりしなよ。でもさ次に会ったら ただじゃおかない、覚えておきな!』
【そう言って煙玉で姿を消した】
【男はなくした小指をじっと見つめた】 - 147坑夫24/12/20(金) 02:30:48
目的の場所向かいながらポケモン戦わせてるけんどこっちがしかける前に襲ってくるのもいるから要注意だね
岩落としてくんのはなんか……すごい嫌な気分になる
俺は今まで自分のポケモン持ったことも借りたこともなかったから見様見真似だけんど、今は戦わせるか物取ってくる以外の仕事覚えさせる段階でないからこのまま続けるよ - 148フォト24/12/21(土) 08:15:43
「び……っくりした~。なんだったんだろ、あの人。どっかで見たことあるようなないような」
『らいちゅ?』
【首を捻りながらギンガ団本部へとやってきた金髪の少女に、ドクケイルを連れた警備隊の男性が声をかけた】
「シルベ!アゲちゃんを見てくれ。ついにドクケイルに進化したぞ!」
「おおー!おめでとうございます!!」
『らいちゅ~♪』『どく!!』
「うんうん、ツヤのいいドクケイルだね~。スグルさん、写真屋さんに行って記念写真撮ってもらいません?」
「それもいいが…まずはシルベが撮ってくれないか?元々はきみが捕まえてきてくれたケムッソなんだし」
「え、え、え、そんな、アマチュアの私よりゲンゾウさんに頼んだ方が…」 - 149ノブ24/12/22(日) 00:46:21
【男が待っている間、緊張をほぐす為に外でタバコを吸っている】
『学者先生 はやくでてこいよ』
『時を大事にしているのではなくて ただ せっかちなだけだよね?』
『座して好転するなら いつまでだって待つぜ 時の大事さを知っているからよう』
……ワシもの畑仕事でどっしり構える辛抱強さが必要なことは知っとったはずだったのにのう。 - 150忍冬24/12/22(日) 12:05:34
- 151フォト24/12/22(日) 22:03:03
【ギンガ団本部を背に警備隊の男性とドクケイルが笑顔で立っている写真】
へへへ…やっぱり好きだなあ、写真撮るの
さ、そろそろ団長室に行かないとね - 152坑夫24/12/22(日) 22:58:28
ミズローがだいぶこなれた様子見せてきたね
これなら話に聞くシンジュ団のお偉方とやらに力証明できるべさ
走りまわってたら坑道みたいな道見つけたで歩いたけども地味に寒いんかなんか体が震えるね - 153ノブ24/12/23(月) 07:28:38
- 154フォト24/12/23(月) 18:38:21
「シルベ、天冠の山麓にいる洞窟キング、マルマインを鎮めよ」
【団長室に入るなり金髪の少女にデンボクが告げた。少女は一瞬目を細めると同席していたセキに視線を向ける】
「前に言ってた、遠くの山で暴れてるっていう?」
「おう。マルマインは体内に貯めこんだ電気を放出する性質のポケモンでな。荒ぶってからは電気の放出がとんでもねえ大爆発になっちまってよ」
「うあ~…山の景観がえらいことになってそう」
「うむう!マルマインのキング場まで安全なルートで行くために、シンジュ団にも力を貸してもらうのだ!すでにカイにも話は…」
「およしください!!」
「な、何?」
【話を遮るように階下から聞こえてきた声に、少女は身を固くしてアローラライチュウをぎゅっと抱きしめた】