【SS】私はセミナーのモブ役員

  • 1二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 22:17:49

    ユウカ「あの先輩役員、リオ会長が失踪して以来ずっと魂が抜けたみたいになってるんだけど・・・」
    ヒソヒソ
    ノア「先輩はリオ会長に心酔してましたからね・・・」
    ヒソヒソ

    「ハァ~・・・・・・」

    ユウカ「だからって、セミナー業務も学業も手がつかなくなるなんて」
    ヒソヒソ
    ノア「重篤な会長ロスですね」
    ヒソヒソ

    「ハァ~・・・・・・」

    ここだけリオ会長に心酔してたセミナーのモブ役員(3年生)が
    パヴァーヌ2章終了後を過ごしていくスレ

  • 2二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 22:19:01

    「・・・・・・仕事ぉ?お二人と役員がいれば終わるでしょぉ~」


    ユウカ「・・・・・・」


    ノア「・・・・・・」


    ユウカ「で、でも。人手なんていくらあっても困りませんから!」


    ノア「皆も忙しいので、どうかお力添えを!」


    「・・・・・・私、リオ会長以外の命令聞きたくありませんから」


    ユウカ「・・・・・・」


    ノア「・・・・・・」


    「リオ会長、どうして私を連れてってくれなかったんですかぁ~」


    ユウカ「前から聞きたかったんですが、良いですか?」


    「はい。どうぞ、ユウカ会計」


    ユウカ「先輩はどうして会長のことを慕っt「良くぞ聞いてくれましたァァーー!!!!」」


    ノア「(藪つついた?)」

  • 3◆ROMUorz.8w24/11/08(金) 22:20:17

    「あれはミレニアムに入学したばかりの頃です。まぁ、私はこうしてセミナーの端くれになれるくらいには優秀でした」


    ユウカ「長くなるかしら?」

    ヒソヒソ

    ノア「説得の足掛かりになるかもしれませんし、聞くだけ聞きましょう」

    ヒソヒソ


    「しかし、同級生には優秀な方ばかり揃っていたのです。リオ会長は言わずもなが、後に『全知』の学位を修める天才病弱美少女のヒマリさんもそうでした」


    ユウカ「他人が天才病弱美少女って呼んでるとこ初めて聞いた」

    ヒソヒソ

    ノア「先輩はヒマリさんも慕ってますからね」

    ヒソヒソ


    「他にもエンジニア部のウタハさんに、ヴェリタスのチヒロさん。・・・あと、ついでにネルさん」


    ユウカ「ネル先輩がついでって・・・」

    ヒソヒソ

    ノア「まぁ、優秀の方向性が違いますから」

    ヒソヒソ


    「リオ会長は、なんて言うんですか、常識を軽々と跳び越えてしまうんです!!なにを研究するにも合理と柔軟を兼ね備え、最短で最適解を掴み取ってしまう。皆が暗礁に乗り上げ頭を抱える中、あの人は飄々と遥か彼方に船を進めていく。・・・悔しかった。でも、それ以上に感動した。リオ会長の後ろを追いかけると、見たこともない前人未到の景色を拝むことができました!」


    ユウカ「あっ、わかるかm「わかっていただけますかァァーー!!!!」」


    ノア「(熱量が凄いな)」

    P.Sすみません固定酉忘れてました

  • 4◆ROMUorz.8w24/11/08(金) 22:28:33

    「そして、そんなリオ会長と対等に渡り合うヒマリさんも素敵です。普段はしょ~もないようでキャワイイじゃれ合いばかりなのに、科学探求とあらば本当に真摯で存分に知識を共有し合う。・・・あの頃はお二人とも、本当に楽しそうでした」


    ユウカ「へぇー、あの二人がですか」


    ノア「犬猿の仲だとばかり思ってました」


    「お二人だけじゃありません。ロマンを追求するウタハさん」


    ユウカ「予算を圧迫するだけじゃない」


    ノア「ユウカちゃん?」


    「電脳の世界を渡るチヒロさんにコタマさん」


    ユウカ「行き過ぎて傍迷惑なんですよ」


    ノア「ユウカちゃん??」


    「あと、まぁ武力だけが凄まじいネルさん」


    ユウカ「ビル壊すのやめろ!!!!」


    ノア「ユウカちゃん!?!?」


    「本当に、凄い人たちと同級生になったものです。・・・それに比べて」

  • 5◆ROMUorz.8w24/11/08(金) 22:41:04

    「私は勉強ができるだけじゃないですか」

    ユウカ「良いことじゃないですか」

    ノア「先輩の成績は、常に学年十位以内から外れたことありませんでしたよね?」

    「さすがの記憶力ですね、ノア書記。でも、こんなの学園が用意した教材を覚えてるだけですよ」

    ユウカ「えっと、どういうことですか?」

    「リオ会長はまさにビッグシスター、ミレニアムを動かす女だった。いいえ、あの人はキヴォトスの全てを見据えていました」

    ノア「・・・・・・キヴォトス存続の危機を悟り、アリスちゃんを手に掛けようと件ですね」

    ユウカ「先輩、あのクソ横領都市エリドゥで秘書みたいなことしてましたもんね」

    ノア「ゆ、ユウカちゃん・・・」

    ユウカ「まだわかりません。トキさんは半ば強引に従わされてたようなものですが、先輩は全部わかってて会長の味方をしてましたよね?」

    「ねぇ、ユウカ会計。貴女にリオ会長の気持ちがわかりますか?そもそも、キヴォトスの滅亡なんて誰が信じられるでしょうか。私だって最初は信じられなかったし、リオ会長だってそうでした」

    ユウカ「えっ!?」

    「きっとデータの間違いだ、どこかで方程式にミスがあるんだと思ってました。しかし、嘘だと証明しようと計算すればするほど全部が真実だとわかってしまう。ライバルのヒマリさんに恥を忍んで頼んでも、結果は変わらなかった。誰よりも滅亡を疑っていたリオ会長自身が、皮肉にも滅亡を証明してしまったんですよ」

  • 6◆ROMUorz.8w24/11/08(金) 22:48:35

    「それからリオ会長は皆を救うために頑張りました。それこそ、横領なんて禁じ手まで使って」


    ユウカ「私、まだ許してませんからね」


    ノア「ゆ、ユウカちゃん・・・」


    「私も気づいてしまったからには無視できませんでしたよ」


    ユウカ「報告しろよコッチに!!!!」


    ノア「むしろ、どうやって気づいたんですか。やっぱりこの人も大概ですよ」


    「オモチャみたいな発明したり、悪戯みたいな技術を磨いたり、私は皆みたいに科学を楽しめる生徒じゃなかった。ただ、勉強しか取り柄がなかった。皆がなにを研究してるのか正直着いていけなかった。それがなにかの間違いで、リオ会長の気持ちを知ってしまった時思ったんです」

  • 7◆ROMUorz.8w24/11/08(金) 23:00:49

    「やっと、私にしかできない科学ができるって」


    ユウカ「そんなの、ただ共謀しただけじゃないですか!」


    「なんとでも言ってください。リオ会長の味方になれるのは私だけだと思った。あの、ミレニアムの誰よりも賢いビッグシスターを手助けできるなんて光栄じゃないですか!!天の上の人だと思っていたリオ会長が、世界の危機に震えて、頭を抱えて、あの人も私と同じ生徒なんだってやっとわかったんです。同じ生徒なのに、世界を背負う重責に押し潰されそうになって・・・」


    ユウカ「だからって、リオ会長はアリスちゃんを犠牲にしても良かったって言うんですか!?」


    ノア「えぇ。リオ会長も、先輩も、一線を越えてしまいました」


    「人を殺人鬼みたいに言わないでください。命を奪うなんて嫌に決まってます。ねぇ、ユウカ会計、ノア書記。貴女たちにミレニアムとキヴォトスを守る覚悟がありますか?自分と同じ生徒の命を狙い、同じセミナーを裏切り、この世界を守ろうとする我々の覚悟を考えたことはありますか?」


    ノア「そ、それは・・・」


    ユウカ「でも、悪いのはリオ会長で・・・」


    「認めましょう。貴女たちと先生が勝利し、我々が間違っていたことを。それでも、リオ会長の気持ちを蔑ろにしないでください。私だけでも、リオ会長の味方をさせてください」

  • 8◆ROMUorz.8w24/11/08(金) 23:02:23

    一旦ここまでです
    今後は各章やイベントでのモブ役員を書いていこうと思ってます

    よろしければ
    ご感想をお寄せください!お待ちしてます!

  • 9二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 23:30:30

  • 10二次元好きの匿名さん24/11/08(金) 23:30:40

  • 11二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 10:43:10

    期待

  • 12二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 14:58:16

    モブちゃんの熱量に圧されてるノアユウすき

  • 13二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 15:56:49

    「・・・・・・ごめんなさい、言いすぎてしまいましたね」

    ユウカ「いえ、先輩に言われて気づきました。私ったらアリスちゃんのことばかりで、会長のこと全然考えてなかったんですね」

    ノア「私もです。会長の味方はきっと先輩だけだったと思います」

    「良いんです。ただ、私は思いの丈をぶつける機会が欲しかっただけですから。ユウカ会計、ノア書記。最後まで聞いてくれてありがとうございます」

    ユウカ「えっと、憎んでるわけじゃないんですか?」

    「誤解しないでください。本当に、リオ会長の孤独を憂う気持ちがちょっと爆発してしまっただけですから。どちらが悪かと聞かれれば、私たちのほうでしょう」

    ノア「でも、他に方法がなかったんですよね。会長は、私たちよりたくさんのことを悩んだ上であの結論を出した。それは確かに伝わりました」

    「そうですね。だからこそ、全部吐き出した今はこう思えるんです」

    ユウカ「なんて?」

    「リオ会長の暴走を止めてくださり、本当にありがとうございました。リオ会長を止められなくて、ごめんなさい」

    ユウカ「・・・・・・はい。私は先輩を許します!」

    ノア「私もです。それから、一人ぼっちの会長を最後まで守ってくださり感謝してます」

  • 14◆ROMUorz.8w24/11/09(土) 15:59:20

    「さ~て。スッキリしたことですし、仕事に戻りましょうか!」


    ユウカ「先輩、やってくれるんですか!」


    「もちろんです。遅れを取り戻してみせますよ。さぁ、最初はなにからやりましょうか?」


    ノア「では、C&Cが出した被害について・・・」


    「あの組織、解散させませんか?」


    ユウカ&ノア「「!?!!??!?!?」」

  • 15◆ROMUorz.8w24/11/09(土) 16:04:50

    ユウカ「え、いや、なんで!?」

    「ずっと疑問だったんですよ。戦闘行為を生徒がする必要がどこにあるのでしょうか? と、いうか。今回の件でよくわかりました。命ある者が前線で危険を冒すなんて許されないことだと」

    ノア「そ、それは立派な考えだと思いますが」

    ユウカ「じゃあC&Cが解散したら、誰が戦うんですか!?」

    「アバンギャルド君を量産しちゃいましょう」

    ユウカ&ノア「「!?!!??!?!?」」

    ユウカ「アバンギャルド君って、あの!?」

    「はい」

    ノア「リオ会長が開発した、あの??」

    「はい」

    ユウカ「あの、超ダサいのに無駄に強い」

    ノア「あの、戦闘用ロボットを量産ですか??」

    「私は本気ですよ」

    ユウカ「冗談であってほしかったです!!」

    ノア「会長ロスで頭おかしくなってしまったんですか!?」

  • 16◆ROMUorz.8w24/11/09(土) 16:12:24

    「まぁ聞いてくださいよ。アバンギャルド君って強かったでしょ?」

    ユウカ「否定できない!」

    ※アバンギャルド君はブルアカに置いて初となる『負けイベント』を務めたNPCです

    「アバンギャルド君が2桁は導入されてたら、勝ったのはコチラでした。自信を持って言えます」

    ノア「本当に強かったですもんね」

    ユウカ「じゃあ、なんでやらなかったんですか?」

    「リソースが足りなかったッ!!!!」

    ユウカ&ノア「「あー」」

    「まぁ、ゲーム開発部と先生がアリスの元に到達しなければなにもかも終わってましたから。結果的には負けるのが最適解だったという、やってられませんよ」

    ユウカ「先輩の立場からしたら、まさに骨折り損のくたびれ儲けでしたよね」

    ノア「ちょっと、他人から明け透けなく言われると傷つけてしまいます」

    ユウカ「あ、失礼しました」

    「・・・・・・良いんですよ、文句言える立場じゃありませんので」

  • 17◆ROMUorz.8w24/11/09(土) 16:19:14

    「話を戻しますが、C&Cが出した年内の被害総額を知ってますか?」

    ユウカ「決算してるのは私ですよ」

    ノア「私も憶えてます」

    「愚問でしたね。いや~、本当に酷い数字で参っちゃいますよ!」

    一同「「「アッハッハッハッハッハッ、はああぁぁ~~・・・・・・」」

    「で、その総額があればアバンギャルド君を5機ほど生産できます」

    ユウカ「マジですか!?」

    「それぞれを戦況に合わせてカスタマイズしながら運用すれば、C&Cと同等の戦力を賄えます。これ、軽く演算したデータです」
    ペラ

    ユウカ「・・・・・・うわっ本当だ」

    ノア「アバンギャルド君強すぎませんか」

    「しかも、ネルさんと違って暴走することがありません。被害を最小限に抑えながら、あらゆる勢力を鎮圧できます」

    ユウカ「・・・・・・」

    ノア「・・・・・・」

  • 18◆ROMUorz.8w24/11/09(土) 16:29:05

    「まぁ、あの暴れ馬どもに自由を与えるほうが危険なんですけどね」

    ノアですよねぇ~~」

    ユウカ「もうヤダ」

    「ネルさんとアスナさんが卒業したら検討してみてください」

    ユウカ「是非是非」

    ノア「先輩やっぱりデキる側なんですね」

    「リオ会長の傍で働くと、『あの人ならどうするかな?』って考え方の癖のようなものが身に付くんですよ」

    ユウカ「本当に残ってくれて助かります!」

    「今でも諦めてませんよ。リオ会長は発見次第、追っかけて付きまとってやります。それに、あの人がこのまま終わるとは思えませんし。今もどこかでキヴォトスの危機に備えてるに違いありません。なら、私はリオ会長のもとでお手伝いしなくては!」

    ユウカ「・・・・・・フッ。会長も先輩も、仕方ない人ですね」

    ノア「なにはともあれ、お仕事をお願いします」

    「えぇ。リオ会長がみつかるまでは、せいぜい償いをさせてくださいね」

    一旦ここまでです
    もうしばらくはミレニアムの日常回が続きそうです

  • 19◆ROMUorz.8w24/11/09(土) 22:17:56

    ネタはありますが描写力がないので更新ゆっくりめになりそうです
    読みづらかったらすみません

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