【SS】スズカさん激突事件、解決だね! キングちゃん!

  • 1◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:11:01
  • 2◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:11:45

    ―――



     保健室に着くと、事件の関係者達がベリルさんのベッドの前に待っていた。ハヤヒデさんにも協力してもらい、なんとか全員集めた。

    「なんだよ、急に呼びやがって」
    「何か知りませんが、手短に済ませてください」
     トパーズさんとジルコンさんが振り向き、不機嫌な表情で文句を言ってくる。
    「この流れだと、犯人がわかったのでしょうか?」
     マンデーさんは、ニコニコしながらこちらを見つめる。
    「はい。これから犯人が誰なのか、お話しします」

    「本当に、犯人を発表するんですか……?」
     ベッドから、ベリルさんが不安そうに言う。
    「ええ。スズカさんに濡れ衣がかかったままにはできません。それに発表することが、犯人も含め、皆さんのためになると思っていますから」
     ウララさんと顔を合わせ、うなずき合う。

    「ということは、スズカ君が犯人ではなかったと?」
    「はい。スズカさんではありません」
     ハヤヒデさんと私との会話を聞き、スズカさんは不安そうに胸を抑える。

    「でも、ゴルシのヤツがスズカを見てるんだろ? スズカで決まりじゃないのか?」
     トパーズさんの難癖に、スズカさんはうつむいた。
    「違うんだよ! 犯人はトリックを使ったの! ね、キングちゃん?」
     ウララさんがこちらへ視線を向ける。
    「ええ、そうね」
     私はうなずき、前に出る。

    「謎を解く前に、改めて事件の概要を説明します」

  • 3◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:12:01

     事件前、スズカさんがコースを軽く走っていた。そこへ、トパーズダガーさん、ジルコンフラッグさん、ホワイトマンデーさん、グランドベリルさんの4人が入ってきて、ベリルさん以外の3人が模擬レースを始めた。ベリルさんはゆっくり走っていた。

     模擬レースの途中、スズカさんとベリルさんの横を、3人が通り抜ける。その際、犯人はスズカさんに軽くぶつかり、次にベリルさんと衝突したの。

     その後、犯人はそのまま走ってゴール、後からベリルさんが倒れているところに遭遇。ベリルさんが保健室に運ばれた後、立ち尽くしていたスズカさんを犯人だと決めつけた。こんなところね。

    「質問していいだろうか?」
     ハヤヒデさんから聞かれる。
    「先程、犯人はスズカ君にもぶつかったと言っていたが、その根拠は?」
    「スズカさんは走っている途中、仰向けに倒れたんです。普通によろけたなら、膝や手をつくか、前のめりになって倒れる。後ろを向いて倒れることはないでしょう」
    「なるほど。続けてくれ」
     ハヤヒデさんはうなずいた。

    「加えて、犯人はレース中、左から2番目のレーンを走っています。その根拠は2つ。1つは、ベリルさんのレーンの隣だからです。コースには横向きの足跡が無く、斜めもほとんど無い。犯人は前に走りながらぶつかった、としか考えられないんです」
     ほとんどの人がうなずいていた。ただ1人、マンデーさんを除いて。
    「しかしキングさん。足跡であれば、誰かが後から消すこともできます。犯人が斜め向きのものを消した可能性もあるのではないですか?」
     微笑みながら指摘される。まあ、否定はできないわね。
    「ええ。その可能性は否定できません。けど、根拠はもう1つあります」
     そう言い、私はスズカさんに視線を向けた。

    「もう1つは、スズカさんがぶつかった衝撃で倒れていることです」

    「え、私が倒れたこと……?」
     スズカさんを含め、ほとんどの人が首をかしげている。
    「おいおい? なんでスズカが倒れてたら、そのレーンで走ってたことになるんだよ?」
     トパーズさんから反論された。
    「スズカさんは犯人とぶつかってはいますが、ベリルさんのように気を失うこともなければ、ケガもありません。おそらく肩か腕に当たったんでしょう。それでも、全速力の人とぶつかった衝撃で体が回ってしまった。これが、仰向けに倒れた理由です」

  • 4◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:12:14

    「そして、その回った向きが重要なんです。左回りだったら、スズカさんは倒れていなかったと思われます」

    「は? 左回り?」
     ぽかんとするトパーズさん。

    「スズカさんは、左回りが得意なんです。時々部屋でクルクル回っていると言っているくらいには」
     そう、同室の友人から、スズカさんの回り癖については聞いていた。だからこそ、犯人が彼女の左を走ったと気付けた。

    「犯人とぶつかった時に、スズカさんが左に回ったなら、ここまでの倒れ方はしません。つまり、スズカさんには右回りするような力が加わったの」
    「んん??」
     トパーズさんは首をかしげている。他の人はわかっているようで、うなずいたり、不動のまま聞いたりしていた。
    「ん~? キングちゃん、どういうこと?」
     ……ここにも1人、わかってない人がいたわ。

    「右回りは、右手を中心に回る。つまり、体の左側が前に押されたってことよ。スズカさんの左を走っている人がぶつかれば、そうなるでしょ?」
     体を動かしながら説明した。それを聞き、トパーズさんは「ああ!」と漏らす。
    「あ、なるほど……」
     スズカさんもそうつぶやいた。いや、わかってなかったの……? 自分のことでしょう……?
    「むむむ~……」
     ウララさんは、頭を抱え始めてしまった。とにかく、今は話を先に進めましょう。

    「そして、左から2番目のレーンを走っていた人は、2人。1人はマンデーさん。もう1人が、犯人です」
     そう告げると、全員が息を呑んだ。

  • 5◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:13:13

    「お、おい。それじゃあよ、犯人はまさか……?」
     トパーズさんの顔が、青くなっている。

    「ええ。ベリルさんにぶつかった犯人は……」

     私は、すぐ近くにいるその人へ、指を差した。





    「ジルコンさん。あなたですね?」



     そう言った瞬間、ジルコンさんの顔が引きつった。

    「えっ!?」
     ベリルさんが声を上げる。
    「彼女が、ですか……」
     マンデーさんは、厳しい視線を向ける。
    「おいおいおい! ウソだろジルコン!?」
     トパーズさんも、身を乗り出し、彼女に迫る。それに対し、焦るようにキョロキョロしていたジルコンさんだったけど、やがて、彼女はフッと笑った。

    「キングさん、でしたっけ? 今、私を犯人と言いましたね?」
     これまで見たことない、不敵な笑みを向けてくる。
    「ええ。あなた以外考えられないわ」

  • 6◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:14:00

    「その物言い、名誉毀損になることはご存知? 多数人が認識できる状態で、人の社会的評価を害しているもの」

     なるほど。プレッシャーをかけてくる気ね。けど残念。その程度で怯むような私達じゃないのよ。

    「その言葉、そっくりそのまま返すわ。あなた、スズカさんを犯人だと決めつけて言いふらしていたでしょう? アレこそ、名誉毀損になるんじゃない?」
    「っ!!」
     再び顔を引きつらせた。加えてもう一押し、言っておきましょう。

    「あなたが本当に犯人だったなら、スズカさんを犯人呼ばわりしたことを訴えるわ。そうして欲しくなかったなら、今のうちに謝ることね」
     ここで自白してもらえれば、証拠を確保する手間が省ける。証拠がつかめない可能性も少しだけあるから、言ってくれればいいのだけど……。

     しばらくして、ジルコンさんの口角は上がった。
    「いいですよ。その代わり、私が犯人だと誰もが認める証明できなければ、あなたを訴えます。それでいいですね?」
     こちらの目をまっすぐ見ながら、そう言った。大見得、切ってきたわね。いいわ、受けてやろうじゃない。キングの相手としてふさわしいわ!

    「しかし、キング君。彼女の見た目はスズカ君とは似ても似つかない。彼女はなぜ、ゴールドシップからスズカ君だと誤認されたんだ?」
     横から、ハヤヒデさんが質問してきた。
    「それはね! 犯人は、変装したんだよ!」
    「ほう?」
     ウララさんの言葉に、ハヤヒデさんはニヤッと笑う。後は私から補足しましょう。

    「ゴルシさんがスズカさんだと判断した理由は、髪型と髪色です。つまり、彼女の髪に似せられれば、なりすますことが可能なんです」
     そう言いながら、私はウィッグを見せる。
    「それは?」
    「現場のコースの柵の外に落ちていたウィッグです」
    「スズカさんにそっくりだよね~」
     みんな、スズカさんとウィッグとを交互に見ている。
    「ふむ。似ている。遠目に見れば、間違いなく見分けがつかないだろう。だが、キング君」
     ハヤヒデさんがメガネを上げ直す。

  • 7◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:14:17

    「ジルコン君の毛量は、私と同じくらいあるぞ。その上にウィッグを被るのは不可能だ。君の言うことは破綻していないか?」
     来ると思ったわ、その指摘。そしてこれが、この事件最大のトリック。

    「このウィッグですが、実はベリルさんの意識が戻る前に見つけたんです。そして、写真だけ撮ってあえて放置し、保健室に向かいました。しかし保健室から戻った後も、ウィッグは元の場所にあったんです」

    「それがどうかしまして?」
     ジルコンさんは余裕そうにこちらを見下げてくる。

    「保健室に行く前は私達が調査しているから、ウィッグを回収できなかった。しかし、保健室からあなた達が出た後、現場には誰もいません。犯人は、この隙に回収してしまうべきです。偶然居合わせる人がいなければ、誰にも目撃されずに証拠を消せるんですから」

    「しかし、実際にはそうしなかった。それはなぜでしょう?」

    「へっ、そいつは誰かの落とし物だったんじゃないか?」
     今度はトパーズさんが答えた。
    「たまたま、あのコース近くに落ちてただけで、レース中にそのウィッグを被ってたヤツなんていなかった。そうじゃないとは言い切れないよな? 残念だがキング、そのウィッグは証拠にはならないんだよ!」
     まあそうね。警察が捜査すれば持ち主は特定できるでしょうけど、私達素人では無理よ。だけど、それは問題にならない。

    「その話、半分は当たっているわ」
    「は? 半分?」
     首をひねるトパーズさんとジルコンさんに向かって、二ヤリと笑ってやった。


    「模擬レース中、このウィッグを被っていた人は、いないのよ」


    「なっ!?」 「えっ!?」 「どういうことだ?」
     みんな、口々につぶやく。

  • 8◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:15:16

    「犯人がウィッグを回収しなかった理由。それは、ウィッグを犯行に使ったと思わせるため。これを現場に置いておくことで、ウィッグを被れる人が犯人だとミスリードさせることができる」

     そう、このウィッグの存在自体が、犯人のトラップ。ウィッグを被った人物が犯人であるという、ミスリード。

    「実際、私は最初、ウィッグを被れるトパーズさんしか犯行が行えないと考えていたわ」
    「げっ、そうだったのか……」
     トパーズさんは苦い顔で身を引いていた。

    「だがキング君。これでは話が振り出しに戻る」
     ハヤヒデさんがこちらをにらむ。
    「ジルコン君は、どうやって自分をスズカ君だと偽ったのか。これを説明してもらおう」
     
    「どうやって? 簡単よ。地毛で走ればいいんだもの」

     私の言葉に、みんな首をかしげる。

    「ジルコンが地毛のまま走ってたら、どうやったってスズカには見えねえだろ。このふわふわ茶色を、どうやってサラサラオレンジと見間違えるってんだ?」
     またトパーズさんが反論してくる。さあ、言ってやりましょう。犯人が仕込んできた「悪意」を。



    「ジルコンさん、ウィッグを外してください」

     それを聞き、ジルコンさんの表情が険しくなる。

    「何言ってんだよ、お前!? ジルコンはウィッグなんて被ってねえし、被れねえよ!?」

    「その髪の毛がウィッグだって言ってるのよ!!」
     声を荒げるトパーズさんに、同じ声量で言い返してしまった。

  • 9◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:15:57

    「なるほど……今ある茶髪がウィッグで、地毛のオレンジ髪を隠している、というわけか。あり得るな」
     ハヤヒデさんはうなずいてくれている。これならいけそうね!

    「模擬レース中、スズカさん達を抜かす時にウィッグを外し、地毛のオレンジ髪を見せる。そして、ぶつかった後ウィッグを再び被ったの。さあ、ジルコンさん! ウィッグを外してください!」

     指を差すこちらに対し、歯を食いしばり、にらみつけてくるジルコンさん。そしてそのまま、沈黙が訪れる。

     しばらくしてそれを破ったのも、ジルコンさんだった。

    「ウィッグ? 何を根拠に? これは地毛よ? そうよね、マンデー、トパーズ」
     横目で、2人に視線を送る彼女。
    「あ、ああ。ジルコンはずっとこの茶髪だぜ?」
    「ええ。たしかに。彼女の髪色は変わってません」
     動揺しつつ答えたトパーズさんと、顔色を変えずに答えるマンデーさん。

    「ぷっ、うふっ、あっはははははははは!!」

     2人の答えを聞き、ジルコンさんは笑う。

    「どう!? どうどうどう!? 私はベリルにもスズカにもぶつかってないのよ! この毛だってウィッグじゃなくて地毛なのよ!! でも、地毛かどうか、無理やりたしかめるなんてことはやめてよ? そんなことをしたら、今度は暴行罪で訴えるわ! ははっ! あはははっ!」
     高らかに笑うジルコンさん。

    「どうだ? キング君。彼女の毛がウィッグであるという根拠は、提示できるのか?」
     ハヤヒデさんからの質問に、私は思いっ切り笑顔になって答えた。
    「ええ。いくつもありますよ」
    「はっ! そんなハッタリ! 出せるものなら、出してみなさいよ!!」
     往生際が悪いわね、ジルコンさん。お望み通り、言ってあげるわ!

  • 10◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:16:28

    「まずは、彼女が髪を伸ばした時期です。ウララさん、トパーズさんはジルコンさんのこと、なんて言ってたか覚えてる?」
    「うん! 前はふわふわじゃなくって、最近髪を伸ばしたんだよー!」
     ウララさんの言葉に、マンデーさんとハヤヒデさんがうなずいた。
    「な、なんだ? なんでそれがウィッグにつながるんだよ?」
     トパーズさんは、この意味がわかっていないみたい。

    「つまり、髪を伸ばしている途中、髪をオレンジに染色した。その上に茶色のウィッグをつけていたのよ。その毛量が多いのも、地毛を見られないため」
    「なっ……!?」
     ジルコンさんがたじろぐ。
    「おい、ジルコン……?」
     それを見て、トパーズさんは驚いているようね。

    「それだけじゃないわ。先月、スズカさんが1着を取ったレースがありました。天皇賞です。もし、ジルコンさんが彼女を恨んでいて事件を起こしたなら、その天皇賞の日から計画していた可能性があるわ!」

     これは弱いけど、ダメ押しにもう1つ!

    「また、ウララさんがオレンジのウィッグを触った時に、『ふわふわ』だと言ってました。しかし、触り心地はツルツルの人工繊維のウィッグです。なのになぜ、『ふわふわ』と言ったのか? それは、ウララさんがジルコンさんの髪を触った時の感触と一緒だったからと考えられます」

     そして、これがトドメ……!

    「さらに、ジルコンさんは私達の聞き込みには一切答えず、ウララさんが髪を触ろうとした瞬間に怒り、彼女の手をはたいています。これは、その髪がウィッグであるとバレたくなかったから。違いますか、ジルコンさん!!」

    「あっ、あっ…………」
     余裕そうな笑みはどこへやら、ジルコンさんの顔は真っ青になり、膝をついた。

    「ふむ。これだけ根拠があれば、地毛かどうかをたしかめる必要性はあるだろう。ジルコン君、髪を触らせてもらうが、いいだろうか?」
     ハヤヒデさんの問いかけに、ジルコンさんはただただ口を震わせて固まっていた。

  • 11◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:17:39

    「失礼する」
     ハヤヒデさんが髪に指を絡め、持ち上げると、茶色い髪の毛はごっそりと持ち上がった。そして、その中から、オレンジのストレートヘアが見えた。スズカさんそっくりの。

    「つまり……そういうことだな」
     ハヤヒデさんは、彼女の横にウィッグを置く。
    「マジか、ジルコン……」
    「信じがたいことですが……」
     トパーズさんとマンデーさんが絶句している。
    「じゃあ、本当に、ジルコンさんが……」
     ベリルさんがそうつぶやいた時。



    「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

     急に、ジルコンさんが奇声を上げ、頭を抱えた。

    「ああ、ああああ!! ああああああああ!!!」
     奇声を上げ続け、頭を振り回している。正直、驚きというか、なんというか。その様子に、周囲の人もドン引きしていたようだった。

     そして、奇声が終わった次の瞬間。

    「ベリル!! ごめんなさい!! ごめんなさい!! ごめんなさい!!!」

     ベッドに横たわっている足にすがり、ジルコンさんは泣き始めた。

    「私は、わたじは、こんなことになるなんて、おもわなくで、ごめんなざい! あなたにまでぶつかって、ほんとうに、ほんとうに…………」

     …………何よ、それ。

  • 12◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:18:30

    「いや、いいんです、私は。あの、ケガもなかったですし」
    「ごめん! 本当にごめんなさい……!」
     ベリルさんは、彼女の様子に戸惑っている。
    「ごめん!!! もう一生かけてつぐなうから、だから許して! 誰にも、誰にも言わないでぇ……!」
     ベリルさんに向かって何度も頭を下げ、涙をボロボロ流し、必死に懇願するジルコンさん。そんな哀れな姿を見ても、全然スカッとしない。

     なんで。なんで謝るのよ。なんで今。なんで、そっちばかり……。
     違うでしょう…………違うでしょう、違うでしょう、違うでしょう…………!



    「違うでしょう!!!?」

     私は、ジルコンさんをベリルさんから思いっきり引き剥がした。
    「はっ、ひぃぃ!?」
    「何がごめんなさいよ!? 謝る相手が違うわよ! あなたが謝る相手は、スズカさんでしょう!!?」
    「ひいぃぃぃぃぃぃ!?」
     怒鳴りつけると、ジルコンさんは崩れ落ち、そのまま這いつくばって、スズカさんのところへ向かう。そして、彼女の足をつかんで、再び泣き始めた。
    「ごめんなざい! ごめんなざい!! ごめんなざいぃぃぃぃ!!!!」
    「あ、あの、えっと……」
     困惑するスズカさん。

    「何を謝ってるのよ!? 何を!!! アンタはスズカさんに何したの!!?」
     私が叫ぶと、彼女はスズカさんの足から手が離れ、転げた。その場で土下座し始める。

    「ごめんなさい! 犯人にしようとして、ぶつかろうとして、ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなざい!」
    「えっと、え、えぇ……?」
     スズカさんは戸惑い続けている。私は構わず、床にひれ伏すジルコンさんに近寄る。

  • 13◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:19:19

    「もう誰かにぶつかったり、自分の罪をなすりつけたり、しないって誓える!!?」
     彼女の両肩を持ち上げ、目の前まで顔を近づける。
    「はい! しません! しませんぅぅぅ!!」
     ジルコンさんは壁まで後ずさりし、再び土下座したまま動かなくなった。

    「キングちゃん、こわいよ……」
     振り返ると、ウララさんがハヤヒデさんの影に隠れていた。
    「キ、キング君……少々やりすぎかもしれんぞ、それは」
     ようやく冷静になってきた。怒りのあまり、私、とんでもないことしちゃったわ!?
    「……すみません、取り乱しました。ごめんなさいねウララさん。こわかったわね?」
    「う、うぅ……」
     ウララさん、全然近づいてこない。自業自得なんだけど、すごい傷つくわ、これ……。



    「ともあれ、これで解決ですね。先程のことはまあ、あれかもしれませんが、お見事ですキングさん」
     マンデーさんは、こわばった表情でそう言った。
    「にしても、ジルコン! お前、スズカにぶつかった上、悪者にしようとしたなんて……見損なったぜ。お前、ちゃんと反省しろよ」
    「する! します! ごめんなさい!」
     ジルコンさんは、トパーズさんへも土下座していた。しかし、いくら責め立てたからと言って、こんなに泣き崩れるとは思わなかったわ……。

    「どんな形であれ、事件は解決された。これで調査は終了だ。皆、長い間呼び止めてすまなかった」
     ハヤヒデさんが頭を下げる。なるほど、現場にトパーズさんとジルコンさんが残っていたのは、ハヤヒデさんが呼び止めていたおかげだったのね。

    「よし、今度こそトレーニングに戻るか。ほら、ジルコン」
     トパーズさんが、ジルコンさんの肩を担ぎ、部屋を出ようとする。マンデーさんも、出口に向かって歩き始めた。

  • 14二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:19:30

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  • 15◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:20:00

    「まだ、事件は終わってない」



     突然、ウララさんがそう言う。みんな動きを止め、ウララさんの方を向いた。



    「そうだよね? キングちゃん」
     ハヤヒデさんの影から、私を見つめるウララさん。

    「ええ、そうね。私の推理はまだ、終わっていません」
     そう言いながら、ウララさんへと歩み寄った。

    「ベリルさん、スズカさんにぶつかったのは、ジルコンさんです。しかし、この事件には、こうなるように仕組んだ『真犯人』がいます」

  • 16◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:22:22

    「し、真犯人だぁ……?」「どういうことでしょう?」「ウソでしょ……?」

     保健室が、再びざわついた。

    「キング君! この事件は、別の者によって計画されたものだと……!?」

    「じゃ、じゃあよ! ジルコンは、そいつにハメられてたってことか!?」

     トパーズさんもハヤヒデさんも目を丸くし、動揺している。

    「いえ、ジルコンさんはジルコンさんで、自分の意思で犯行に及んだはずです。しかし、この事件には1つだけ、不自然な点があるんです」


     ハヤヒデさんは少し考え込み、やがて視線を上げる。

    「ベリル君にぶつかったこと……か」


    「その通りです。スズカさんを恨んでいたのなら、わざわざベリルさんへぶつかる必要はない。最初、犯人の目的はスズカさんに濡れ衣を着せることだと思いましたが、そのためだけに友人を危険にさらすのは、変だと思うんです」


    「それに、この足跡の写真を見てください」

     私がスマホに写真を表示し、みんなに見せる。



    「左から2番目のレーンの足跡は、スズカさんの倒れた近くで右に近づいてるものがあるけど、左には無いの。つまり、ジルコンさんからぶつかりに行ったわけではないわ」


    「じゃあ、なんだ? なんでジルコンはベリルにぶつかったんだ?」

     トパーズさんは、首をひねっている。

    「キングさん、これはつまり……」

     マンデーさんは息を呑んだ。

    「ええ。ベリルさんがぶつかるように仕組んだ『真犯人』。それは……」

     私は、横たわっている1人を指差した。




    「被害者であるグランドベリルさん。あなたです」

  • 17◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:23:33

    「えっ……!?」
     ベリルさんは、目を見開き、口元を震わせる。

    「はあっ!?」
     トパーズさんは、大きく口を開け、固まっている。
    「ウソでしょ……!?」
    「ベリルが!?」
     マンデーさん、スズカさんも驚いている。
    「あ、えっ、ええっ……!?」
     ジルコンさんも目を丸くし、ベリルさんの方を見つめている。
    「被害者が犯人!? どういう意味だ、キング君!?」
     ハヤヒデさんも、声を上げて迫ってきた。案の定、場は混乱してるわね。

    「ジルコンさんがベリルさんにぶつかる理由が、どう考えてもありません。先程の言動からも、ジルコンさんはベリルさんにぶつかる意図は無かったと思われます」

     ベリルさんに謝る時、『こんなことになるなんて思わなくて』と言っていた。これは、元々スズカさんにだけぶつかるつもりだったから、出てきた言葉でしょう。あれだけ泣いてたのだから、ウソを言える状態じゃなかったと思うし。

    「つまり、ベリルさんがジルコンさんにぶつかりに行って、気を失った。これが事件の真相です」

     ベリルさんの目が泳ぎ始める。他の人も、戸惑いが隠せないようだ。
    「おい、さすがに意味わかんないぞ、キング! ベリルからジルコンにぶつかりに行く理由だって、無いだろうが!」
     トパーズさんが地面を踏みつけ、まくし立て続けた。
    「ジルコンはたしかに犯人だったから、まあいい。だが、ベリルが真犯人はあり得ない! そんな話を続けるんなら、アタイはアンタを訴えるよ!」
    「あり得ない話でもありません。彼女が真犯人だと、辻褄が合うことが多いんです」

     ここまでベリルさんと話して感じていた違和感。それらが全て、彼女が真犯人であると証明してくれているのよ。

  • 18◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:24:00

    「まず、保健室でのあなた達との会話です。ベリルさんは、ケガが無いことに対して喜ぶ素振りはなく、曖昧な返事をしていただけでした。また、トパーズさんがスズカさんに謝らせると言っていた時、ベリルさんは目を丸くし、戸惑っているように見えました」

    「次に、私達の聞き込みでのことです。彼女は犯人を探したがらず、スズカさんが犯人ではないと思うと話しました」

    「これらのことからベリルさんは、誰が悪いとか、誰がぶつかったとか、そういう話になるとは思っていなかったんです。そうなって欲しくなかったから、あなた達の言葉に戸惑った」

     ベリルさんは誰かにぶつかりつつ、誰も巻き込みたくなかった。だから、目撃者が少なくなるタイミングで事を起こした。おそらく、ジルコンさんとスズカさんがぶつかったところも見た上で、飛び出したんでしょうね。



    「……? 少し待ってくれ、キング君」
     ハヤヒデさんが首をかしげている。
    「なんでしょう?」
    「君の言うことを聞いていると、ベリル君は誰かを悪者にはしたくなかったのか?」
    「ええ、そうですけど」

    「ベリル君がジルコン君にぶつかりに行ったなら、ジルコン君を犯人だと言うんじゃないか? ベリル君はジルコン君を恨んでたからぶつかったんだろう? 彼女をケガさせるために」

     ん? ジルコンさんを恨んでいた? ケガさせるため? そんなことは私、言ってないけど……。

     ……あー、そういうことね。私の言いたいことが、ちゃんと伝わってなかったんだわ。

    「ハヤヒデさん。ベリルさんは、ジルコンさんをケガさせようとして、ぶつかったわけではありません」
     この言葉に、ハヤヒデさん以外の人も首をひねる。


    「ケガをさせようとしたわけではない? では結局、君は何が言いたいんだ?」

  • 19◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:24:44

     ハヤヒデさんに問われ、頭の中で再確認する。ベリルさんがジルコンさんへぶつかった理由。この理由だけは、憶測で言うしかない。絶対あっている確証はない。けど、やはり私には、これ以外に思いつかない。

     思わず手が力んだ。握られた内側に少し、湿った感触。知らないうちに手汗をかいていたみたい。でも。

    「言おう、キングちゃん!」

     隣にいたウララさんの手が、私の手を包む。力が抜け、指が開いていく。そうね、言うしかないわ。その方が良いと思ったからこそ、私達は全部言うって決めたんだもの。深呼吸をして、ゆっくり口を開ける。

    「ベリルさんは、自分がケガするためにぶつかったんです」

     それを聞いても、みんな固まっていた。その表情から察するに、驚きというよりは、『よくわからない』とか、『なんでそうなるの?』という疑問、呆れのようね。

    「ベリルさん、レースをお休みしたくなったんだよね?」
     ウララさんがそう言うと、ベリルさんは目を見開き、小刻みに首を振り始めた。

    「ベリルさんは、夏頃から入着すらできなくなってしまった。先月の天皇賞も負けています。負け続けのつらさとプレッシャーに耐え切れず、レースを休む理由が欲しくなった。だから、模擬レース中にぶつかり、ケガをしに行ったんです」

     どうして、こういう選択をしてしまったのかはわからない。けど、その気持ちはなんとなくわかる。誰にも、休みたいと言えない、言いたくない気持ちは。

    「なるほど。たしかに最近、ベリルは追い詰められている様子でした。そんな中でなら、そのような判断をしてしまっても不思議ではないかもしれません」
     マンデーがうなずきながらそう言うが、他の人達はあまり納得していないようで、首をひねったり、困惑した表情を浮かべたりだった。

     こうなれば、あとはハヤヒデさんが納得するかどうかがカギになるわね。

    「キング君。そこまで言うからには、ちゃんと証拠もあるんだろうな?」
    「ええ」
     真剣な眼差しを向けてくる彼女へうなずき、私はスマホを見せる。証拠は、これだけしかない。たった1つ。だけど、この推理は間違っていないはず! これが、最後の証拠よ!

  • 20◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:26:00

    「これは……足跡だな?」
    「はい。ベリルさんの通った、1番左をよく見てください」

     私は最内レーンの、1番先頭の足跡を指差す。

    「ふむ。斜めになっているな。ベリル君が、自ら進行方向を変えているわけか」
    「その通りです」

     斜めについている足跡。たった1つだけど、1つで充分だわ。

     ベリルさんの方を見る。額から汗を垂らし、口は開いたままじっとしている。これは、決まりかしら。

    「……ち、違います。私は、飛び出して、い、いません」

     口元を震わせているが、じっとこちらを見つめている。そう、否定してくるのね。

    「そ、その足跡だけが、証拠なら、わた、私じゃない可能性も、まだ、あります。犯人が、わざとつけた足跡かも、しれま、せんから。ほ、他に、証拠はないんですか!?」
     噛みながらも、反論してくるベリルさん。
    「はい、証拠は他にありません。犯人がつけた足跡である可能性もあります」
     正直に言う他ない。でも、ここで引き下がるわけにもいかない。

    「ですが、いいんですか? ジルコンさんはあなたにぶつかったことを、本気で悔いています。それでも、本当のことを言わなくていいんですか?」
     私の話を聞いても、ベリルさんの顔は変わらない。こちらに向ける視線は、力強い。
    「そ、そんなこと……! 本当のことです。私は、飛び出してなんか……!」

    「ふむ……不可解な点はあるが、筋は通っているな。どうだ、グランドベリル君? 君は、自分からジルコン君にぶつかりに行ったのか?」
     ハヤヒデさんから聞かれ、体を震わせながら、ベリルさんは首を大きく振った。
    「ち、ちがう! ちがうんです! そんなこと、しません、してません……!」

     ベリルさんが認めずにいた、その時。

  • 21◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:26:26

    「ベリル……なんでよ……」

     突然、部屋の隅にいたジルコンさんがつぶやく。窓から冷たい風が吹き込んでくる。揺れるカーテンの後ろで、彼女はゆったりと立ち上がり、ベッドに飛びついた。

    「なんでよ!? なんで自分から私にぶつかったの!? 何がしたいの!?」
     声を上げながら、ベリルさんの体を揺さぶるジルコンさん。
    「どうして!? どうしてどうして!? ケガしたらどうするつもりだったのよ!? あなた、私達の中で1番強いじゃない!? なんでこんなバカなこと!?」
     揺さぶられても、ベリルさんは口を閉ざし続けた。

    「スズカなんでしょ……? あの日、スズカに負けたからでしょう? だから私、彼女をハメようと思ったのに! 違うの!?」

     さらっと言ったけど、これがジルコンさんの動機のようね。ベリルさんに勝ち、彼女の不調を加速させたスズカさんを許せなかったとか、そんな感じでしょう。逆恨みもいいところだけど、友達と思っての動機ではあるわ。

    「何黙ってるの!? 答えてよ! 私達友達でしょう!? 私、ベリルのこと、全然わかんないよ!! ねえ、教えて!! 話してよ!!」
     涙でぐちゃぐちゃの顔を近づけるジルコンさん。その鬼気迫る姿は、先程までの悪事がバレて弱々しく泣く姿とは違い、荒々しく、勢いがあった。

     しばらく沈黙があった後、急にジルコンさんが尻餅をついた。ベリルさんの腕が前に出ている。彼女がジルコンさんを突き飛ばしたのでしょう。

    「ベリル!? 何するの……!?」
     驚くジルコンさん。



    「…………わかんないよ」
    「えっ……?」

  • 22◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:27:27

    「話したって、わからないよ!!!」
     ベリルさんの大声に、場が静まり返る。再び、部屋が冷え込んだ。

    「レースで勝てなくなって、どんどん置いていかれて、それでも出るしかなくて、でも出たくなくて!」

     張り上がった声。感情を剥き出しにした表情。ベリルさんのそれまでの印象がひっくり返る。

    「だけど、みんな『がんばれ』『がんばれ』って言ってきて、それ以外のことは全然言ってくれない!! 何も知らずに、応援してればいいとか思ってたんでしょ!?」

    「けど、出たくないって言ったら、走るのをやめてしまったら、今まで積み上げてきたものも、成果も、私自身も、全部崩れちゃうの! 全部! 全部なくなる! 私が私じゃなくなっちゃうの!!」

     一通り叫んだ彼女は、前にうつむいた。おそらく誰もが初めて見る光景に、その場にいた全員が、固まっていたと思う。

    「でも、みんなを裏切れない……! 裏切りたくない! だから必死にやったのに、結果はダメで、どうしようもなくて……こうするしか、なかったの……! こうする以外、どうしろって言うのよ!?」

     再び顔を上げ、周囲へ言い放つ。誰も、何も言えなかった。

    「あなた達に話したって、わかるわけない! 『レースで勝ててうらやましい』とか、『次もがんばれ』って言うあなた達なんかに、わかりっこない!! 誰にもわかんないよ!!」

     見たこと無い形相で、叫び続けるベリルさん。ジルコンさんは、その言葉に衝撃を受け、固まっている。トパーズさんやマンデーさんは、顔をしかめるだけで、何も言い返さない。

     ……なんで、誰も、何も言わないのよ? なんで言い返さないの?

     何がわかるわけないよ? ふざけないで…………

  • 23二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:27:44

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  • 24◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:28:00

    「ふざけないで!!!」

     叫んだ瞬間、みんなの視線が一気に私に向いた。

    「バカにしないで! わかるわ、それくらい!!」

     彼女の言い方には、心底腹が立った。

     私にだって、ある。もう、レースに出たくないと思っていたことくらい。

     それでも出るしかなくて、みっともない姿を晒し続けて。どうしても、勝って、認めさせたかったから。選択肢は無かった。どうしようもなかった。出たくなくても、出るしかなかった。

     そんな気持ちがわかるから、私は悩んだ。この事件の真相を、全て明らかにするかどうか。そんな私の思いも知らずに、何を1人で全部わかった気でいるのよ!?

    「レースは優しい世界じゃないわ。負けることだって、いえ、思い通りに走ることすらままならないことだってあるのよ! だけど、誰にも逃げたいって言えないことも、やめたいって言いたくないこともわかってる!」

     思わず、声を荒げてしまう。けれど、言いたいことが止まらない。

    「だから、誰にもわかんないなんて、ふざけたこと言わないで!! 話さないと、わかるものだってわからないわよ!!!」

     色々言い終わった後、息切れしていた。ベリルさんは私を見たまま固まっている。周りも静まり返り、風だけが吹き抜けていく。



     その静寂を破ったのは、ジルコンさんだった。

    「ベリル、ごめん!!」

     上半身を乗り出して、ベッドの上に伏せた。ベリルさんの足に覆いかぶさるように。

  • 25◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:29:00

    「何もかも、ごめん! ぶつかったのも、さっき色々言ったのも! そんなに思い詰めてるのに、全然気付けなかったことも! あれだけ一緒にいたのに、何もわかってなかった! 本当にごめんなさい!」
    「…………え?」
     ジルコンさんの様子に、目を丸くしているベリルさん。

    「はは、そうだな。驚いたよ……」
     乾いた笑いを交え、トパーズさんが話す。
    「アタイもわかってなかった。ベリルがそこまでへこんでたなんて思わず、『がんばれ』って言ってた。だから、それはごめん。ついでみたいだが、スズカもすまなかった」
     そう言い、2人に向かってゆっくりと頭を下げた。

    「そうですね。私も、あなたを理解できていなかった」
     今度はマンデーさんが話し始めた。
    「心配はしていましたが、それを言葉にしなかったのも事実です。しかし、そう思っていたと知れて、私は嬉しいよ」
    「え……え……?」
     ベリルさんは、そんな3人の様子に戸惑っている。

    「ところで、ベリル君。君はそのことを、トレーナーに話したのか?」
     今度はハヤヒデさんが口を挟む。
    「君のトレーナーがこのことを知ったら、君を怒るだろう。『なぜ早く言ってくれなかったんだ』と。逆のパターンだが、トレーナーが1人で無茶していた時、私は怒った。君はどうだ? 自分のトレーナーが1人で無理していたら、どう思う?」
    「あ、ああ……」
     ベリルさんは目を見開いた後、宙を見つめ固まる。
    「頼ると迷惑をかけると考えたのかもしれないが、その逆だってある。他人に頼ること、助けを求めることは、決して悪いことじゃないさ」
     ハヤヒデさんは優しい笑顔で彼女に語り掛けていた。

    「あの、ベリルさん……」
     スズカさんがベッドへと歩み寄る。

  • 26◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:29:29

    「私も、レースが怖かったこと、あるわ」



    「えっ……!?」
     ベリルさんは目を丸くし、体を引いた。

    「先月の天皇賞、走り切れるか不安だったの。その、前から足が痛くて。だから、レース中も、一瞬だけ足が止まって、ダメになるかもしれないって思ったわ」

    「でも、待ってる人がいるって思い出したの。そしたら、ゴールまで走れたわ。ゴールして、改めて気付いた。たくさんの人達が、私を“光”だと感じているんだって。だから、今は足の治療に専念してるの。みんなと、長く走れるように」

     スズカさんの手が、ベリルさんの手の平の上に重なる。

    「ベリルさんにも、いると思うわ。あなたを“光”だと感じている人は」
    「あっ……!」
     ベリルさんが辺りを見回す。顔を上げ、彼女にうなずくトパーズさん。笑みを向けるマンデーさん。そして、もう片方の手を強く握るジルコンさん。彼女達の姿に、口元が震え出していた。

    「ね、ベリルさん!」
     不意に、ウララさんがベッドに駆け寄った。

    「本当のことを言って、よかったでしょ?」
     そう言って、ニコッと歯を見せて笑う。それを見て、ベリルさんが堪えていたものが溢れ出した。
    「う、うん……うぁぁ……!」

     シーツへポロポロと落ちる水滴が、夕日に照らされ様々な色を見せた。その場にいた全員が、穏やかな気持ちで、それを見守っていた。

    「ごめんね、ジルコンさん……! ごめんなさい、、スズカさん……!」

     謝る彼女を責める人は、誰ひとりとしていなかった。

  • 27二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:29:52

    このレスは削除されています

  • 28◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:30:00

     あの後、4人は予約済みのコースを勝手に使った件で、先生やトレーナーから怒られた。ジルコンさんも、ベリルさんとスズカさんにぶつかったことについて、こっぴどく怒られたようだけど、それ以上のことは特に無い。あの4人も、前と変わらず仲良く過ごしているみたい。ケガ人はいなかったんだし、これくらいで丸く収まってもいいわよね。



    ―――



     事件から1週間後。食堂でウララさんと隣同士で座り、昼食をとっていた時。

    「ここ、空いているかな?」
     ビワハヤヒデさんがお盆を持ちながら、私の前の席を差す。うなずくと「失礼するよ」と言って座った。
    「ハヤヒデさん、どうしたのー?」
     ウララさんの質問に、ハヤヒデさんは口の中の物を飲み込んでから答える。

    「先日の件では世話になったな。キング君、君の推理は見事だった」
    「ありがとうございます」
     誇らしい気持ちを胸にしまい、隣を見る。

    「けれど私はあくまで助手です。ウララさんがいたから、この事件は解決できたんです」
    「えっへん! すごいでしょー!」
     胸を張るウララさん。
    「ふむ。そうだったか。しかし、キング君、ウララ君」
    「な、なんですか……?」
     ハヤヒデさんの表情が、急に険しくなる。そして、暗い声色でこう告げられた。



    「今後君達は、事件には関わらない方が良い」

  • 29◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:30:30

     その言葉に、胸の中がゾワッとした。

    「ど、どうしてです?」
    「オペラオー君から聞いたよ。君達は既に2つの事件を解決していたそうだな」

     私とウララさんで解決した最初の事件、にゃーさん事件。2つ目のバクシン穴事件。どちらもオペラオーさんが関わっていたわね。

    「しかしこれらは本来、生徒会や先生方、あるいは警察が動いて解決すべき問題だ。生徒が解決すべきことではない」

     突き放すような言い方の彼女に、私は反感を持った。

    「ハヤヒデさんだって、今回の件は解決しようと動いていたでしょう?」
    「迅速な対応が要だと考えたからだ」
    「なら、私達だって同じです!」
     圧に屈さず、キッパリと答える。
    「警察や大人に頼れるなら頼った方がいいかもしれませんけど、私達がやらなきゃいけない時だって、あるはずです!」

    「それに、探偵やるの楽しいもん!」
     私が声を張ると、つられてウララさんが無邪気に言った。
    「楽しい……か」
     それだけつぶやき、ハヤヒデさんはため息をつく。
    「オペラオー君も、似たようなことを言っていた」
     その眉間には、さらにしわが寄っていた。頭に手を置き、首を振っている。

    「キング君、ウララ君。ミステリーとは悲劇なんだ。犯罪や悪事を明かせば、必ず負の感情が生まれる。首を突っ込み続ければ、いずれ君達自身がそれに飲み込まれ、不幸になりかねない。これは忠告だ」
     鋭い眼差しを向けられる。
    「えー? ウララたち、不幸になるのー? そんなことないよ! ハヤヒデさん!」
     彼女の言葉に、目を丸くするハヤヒデさん。

  • 30◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:31:00

    「それに、悲しい人がいるなら、ウララたちがハッピーにしちゃおうよ! ね、キングちゃん!」
     笑顔でそう言う彼女は、私から見てもまぶしかった。けど、だからこそ不安になるのもわかる。
    「ハヤヒデさん。いざとなれば私がついています。ウララさんを悲しませるようなことにはさせません」
    「そう言ってもだな……」
     まだ頭を抱えているハヤヒデさん。



    「いいんじゃないですか? 事件と関わるくらい」

     急に別の声がした。見ると、そこに立っていたのはホワイトマンデーさんだった。

    「私も彼女達の活躍を見てみたいのです。これまで3つの事件を解決した、この2人の推理をね」
     そう言いながらこちらへ視線を向け、ニコッと笑う。

    「マンデーさん、ウララ達のこと知ってたの~?」
    「ええ。探偵さながらに事件を解決したウマ娘2人組がいるというウワサを聞きまして。今回の件で、それがあなた達だと気付きました」
     笑みを浮かべながら、ゆっくりと答える彼女が、なぜか不気味に見える。

    「キングさん、ウララさん。改めて、先日はありがとうございました。見事な推理、楽しませていただきました」
    「え、ええ……」
    「今後のご活躍を、期待していますよ? 名探偵さん」
     そう言っておじぎした後、マンデーさんは食堂を出ていってしまった。

    「ずいぶんと気に入られたみたいだな」
    「えへへ~。ウララが名探偵だって!」
     ハヤヒデさんがウララさんに微笑む。場の雰囲気が和やかになったものの、私の頭は休まらなかった。

     思えば、変装の話を出したのは彼女。実際、その直後にウィッグが見つかった。また、犯人発表の時もやけに落ち着いていたし、話の理解も早かった。何か、何か引っかかる。ホワイトマンデーさん……今後、どこかで会うかもしれないわ。

  • 31◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:31:31

    ―――


     ある日、寮の廊下を歩いていた時のこと。

    「あ、キングちゃん……」
     すれ違った友人が、晴れない表情で私に声をかけてくる。
    「何?」
    「その、聞いたよ。この前のスズカさんのこと」

     あの事件の後、彼女と話す機会は無かったから伝えてなかったけど、スズカさん本人が伝えたのかしらね。

    「ありがとう、キングちゃん。スズカさんを守ってくれて」
     そう言ってくる彼女の顔を、直視できなかった。
    「……ええ。どういたしまして」
    「うん……」
     目線を合わせず答える。お互い、その場から動かない。

    「まだ何か用?」
    「あ、ううん。それだけ」
    「そう」
     素っ気ない会話を交わした後、私は部屋を目指し歩き始めた。

     あの人のような態度を取っていると自覚している。そんな自分が、少し憎らしい。

     ベリルさんにはあんなことを言ったけど、私自身、まだ同級生達ときちんと向き合えていない。菊花賞で負け、短距離へと挑む決心はできたけれど、全てを割り切れるわけじゃない。

     でも、きっといつか、時間が経った先で、気を許し合える日が来ると信じてるわ。全てをわかり合うことができなくても、また戻れる日が来る。あの4人のように。

  • 32◆.SBffrpxUgai24/11/09(土) 22:32:22

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

    トリップの答えは、「#ジルコンとベリル」でした。引っかけ問題でごめんなさい。

    1年ぶりの投稿でした。ネタはまだあるので、気が向けば続き書きます。


    お恥ずかしいですが、過去作のURLも載せておきます。

    どちらも、調査パートと解決パートの間にネタバレになるレスがあります。ご注意ください。

    1レス目の安価を押すと、解決パートまで飛べます。


    1つ目の事件

    キングちゃん!ウララ、探偵やりたい!|あにまん掲示板「むむむ? 『にゃーさん』が無くなったの~?」「はいぃ……私がドジなばっかりに……」 グラウンドの脇で落ち込むドトウさんと、いつも通りのウララさん。「ロッカーの奥にしまったはずなので、勝手に落ちること…bbs.animanch.com

    2つ目の事件

    キングちゃん! また事件だよ!|あにまん掲示板bbs.animanch.com
  • 33二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:35:11

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  • 34二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:42:31

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  • 35二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:43:04

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  • 36二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:43:48

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  • 37二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:45:22

    よかったよ!
    負けないで!

  • 38二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:45:33

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  • 39二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:46:05

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  • 40二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:46:41

    長編お疲れ様でした
    それと暫くは管理に回った方がいいかも

  • 41二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:46:46

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  • 42二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:47:17

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  • 43二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:48:04

    俺ミステリー書けないからさ
    書けたあなたは本当にすごい
    管理も頑張って

  • 44二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:48:32

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  • 45二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:49:00

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  • 46二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:51:29

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  • 47二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:53:31

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  • 48二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:53:44

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  • 49二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:54:10

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  • 50二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:55:35

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  • 51二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:55:47

    読んでる?の人もそうだけど、こういう謎解きを書ける人はすげえなぁ……
    自分じゃこういうの書いても絶対何かしらのポカが出るから尊敬しかない

  • 52二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:57:28

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  • 53二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:57:49

    ミステリーとか推理とかって色々な組み立てとか必要だから書くの大変よな……ウララとキングのコンビもまた良きかな……

  • 54二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:58:26

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  • 55二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 22:59:03

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  • 56二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:00:27

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  • 57二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:00:57

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  • 58二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:02:52

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  • 59二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:03:17

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  • 60二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:04:28

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  • 61二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:05:08

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  • 62二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:06:32

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  • 63二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:06:36

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  • 64二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:08:15

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  • 65二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:10:07

    証拠掴んでからのキングの畳みかけるような追求が全て繋がってるって感じして良いよね……
    流石一流のウマ娘

  • 66二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:10:49

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  • 67二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:11:03

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  • 68二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:11:53

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  • 69二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:12:28

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  • 70二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:14:13

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  • 71二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:15:29

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  • 72二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:16:30

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  • 73二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:16:36

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  • 74二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:17:45

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  • 75二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:19:48

    >>1

    うおっと

    解決編から見ちまうところだった…じっくり読ませてもらうよん

  • 76二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:20:31

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  • 77二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:24:35

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  • 78二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:26:06

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  • 79二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:27:05

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  • 80二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:29:22

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  • 81二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:29:45

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  • 82二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:31:07

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  • 83二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:31:18

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  • 84二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:32:48

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  • 85二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:33:53

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  • 86二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:34:52

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  • 87二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:35:26

    髪の毛に触って怒ったところで怪しいなとは思ってたけど裏に隠されたもう一つは全然気づかなかったや
    ウララちゃんが光でよき……

  • 88二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:35:36

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  • 89二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:36:48

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  • 90二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:37:42

    >>84

    おお、そのシリーズの方でしたか

    推理物は一つ一つ組み立てるの大変なので書けるの羨ましい限りです

  • 91二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:38:15

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  • 92二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:38:49

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  • 93二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:40:26

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  • 94二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:42:57

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  • 95二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:45:39

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  • 96二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:47:25

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  • 97二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:48:53

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  • 98二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:49:49

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  • 99二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:50:01

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  • 100二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:50:15

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  • 101二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:50:52

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  • 102二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:51:19

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  • 103二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:51:50

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  • 104二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:51:55

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  • 105二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:52:22

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  • 106二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:52:38

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  • 107二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:53:05

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  • 108二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:53:06

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  • 109二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:53:49

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  • 110二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:54:07

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  • 111二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:54:12

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  • 112二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:54:30

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  • 113二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:54:43

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  • 114二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:54:48

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  • 115二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:55:15

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  • 116二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:55:41

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  • 117二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:56:14

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  • 118二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:56:44

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  • 119二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:57:57

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  • 120二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:58:00

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  • 121二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:58:10

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  • 122二次元好きの匿名さん24/11/09(土) 23:59:56

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  • 123二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:00:29

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  • 124二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:03:29

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  • 125二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:04:22

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  • 126二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:05:49

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  • 127二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:06:02

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  • 128二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:07:20

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  • 129二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:07:21

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  • 130二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:07:48

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  • 131二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:10:08

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  • 132二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:10:35

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  • 133二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:11:39

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  • 134二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:13:05

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  • 135二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:13:26

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  • 136二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:14:18

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  • 137二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:15:05

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  • 138二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:16:58

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  • 139二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:18:03

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  • 140二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:18:17

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  • 141二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:18:46

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  • 142二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:19:21

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  • 143二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:19:24

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  • 144二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:20:02

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  • 145二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:23:36

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  • 146二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 00:31:49

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  • 147二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 01:14:54

    些細な事かもしれんが右左の感覚がおかしくなりそうだな
    読み込みが足りんのかもしれんが

  • 148二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 02:53:47

    ではまぁ、遅まきながら前スレの捜査含めて読ませていただきました。
    非常に面白かったです。捜査パートはキングの絶妙なへっぽこ具合もあってなんとなく逆転裁判を連想としましたね。
    かなり長めのお話でしたがキングの一人称による語りとサクサクと情報が入ってくるのでダレることがなく意外と次へ次へとスッと読むことができました。
    一応推理モノなので固有名詞は伏せますが、意味深な笑みを浮かべるウマ娘や柵の向こうの落とし物など、謎や雰囲気の作り方も非常に上手いと思います。
    犯人については、いかにもな描写や言動からまぁ予想通りではありましたが動機や方法は全くわからず……そして更に予想できない波乱もあったので解明編も楽しめました。トレセンにおいてこういう事情って頻繁にあるんだろうなぁと思えて個人的には好きな動機ですね。

    単純な文字数や、図なども作ってお疲れさまでした。前からやっていたようですが私はこの話が初めてでしたね。キングとウララの凸凹探偵が良い感じだったので、もしまた作ったら是非とも読ませていただきたいです。
    改めてお疲れさまでした

  • 149二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 02:56:51

    前スレから湧いてたみたいだしわざわざ冒頭で謎に対しての振り返りもしてくれる親切設計だったんだから1日ぐらい空けても良かったかもね

  • 150二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 03:10:05

    割と頻繁に情報を纏めてくれたりウララを通してキングがわかりやすく言い換えてくれたりとアホで推理ものが苦手な自分でも読みやすかったよ ありがとう

  • 151二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 08:22:04

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  • 152◆.SBffrpxUgai24/11/10(日) 09:52:42

    おはようございます。よくわかりませんが、知らないうちになんかスッキリしてますね。ありがたい。

    このシリーズ、解決編を最後まで読まれてるんだか読まれてないんだかわからなかったので、過去一感想がついてて大満足です。ありがとうございます。
    これだけ読者がいると、続編も書きたくなりますね。執筆に1ヶ月以上はかかるので、書くとしても相当先になると思います。
    この感じなら、次からは解決編と調査編のスレを分けて、日をまたいでみましょうかね? 調査編の熱が冷める前に解決編出した方がいいと思ってましたが、やはり読者側にも負担になっているようなので……。

    今回は極力短く書こうとしましたが、私の力ではこれが限度のようです。
    証言パートがダレてる印象があるので、次からは話の進め方を変えてみたいですね。

    ミステリーを書くのって難しいように見えますが、この程度のを書くだけならそんな難しくないです。
    最初は私も尻ごみしてましたが、書いてみると案外できます。時間がかかるだけで。
    内容の粗は勢いで押し通してます。今回は大ボカしてないと思いますが、前話・前々話には結構無理がある場所があります。

    あと、別サイトの私のリンクが貼られていたみたいですね。
    自分から貼るのは差し出がましいと思い遠慮してたのですが、貼られてしまったのでお伝えします。
    別サイトの方では、過去作の一部を読みやすくなるよう書き直してますので、これから読まれる方はそちらでお読みいただけると幸いです。

  • 153二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:01:45

    >>152

    お疲れでした。

    知らないうちにってことは規制でもされたんかね。んであのpixivやハーメルンのリンクを貼ってたのはスレ主じゃなかったのか。急にトリップ入れなくなってたり多くの返信の中でわざわざそれには反応してたりとなんとなく怪しいとは思ってたけど。

    てことは、そのリンク貼るレスと一緒に書かれてた『批判レスは戒めのために残しておきます』って書いてたのもスレ主じゃない?

  • 154二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:18:36

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  • 155二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:21:59

    >>1

    お疲れさま!推理はそうそうに諦めて読み物として楽しませてもらいました


    個人的な感想だから賛否わかれちゃうんだろうけど土下座とか激昂するような描写ってきつくなりがちだからもう少し平和な話のほうが好みだなって思いました…

  • 156二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:02:23

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  • 157二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:05:40

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  • 158二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:06:43

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  • 159二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:30:37

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  • 160二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:32:37

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  • 161二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:34:40

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  • 162二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:38:33

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  • 163二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:50:37

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  • 164二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:28:37

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  • 165二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:29:23

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  • 166二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:30:29

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  • 167二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:31:13

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  • 168二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:33:11

    まぁ、一応スレ主さんから見て感想があり続編に意欲的になってるんなら良かったよ

  • 169二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:33:37

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  • 170二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:36:34

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  • 171二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:41:47

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  • 172二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:45:55

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  • 173二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:46:17

    コナンじゃあるまいし別に(悪い意味じゃなく)本格的に緻密なミステリーを読みたくて来たわけではないし適度に予想もしつつ娯楽として楽しめたけどね自分は(コナンのミステリーも割とガバがあるとこはあるし)

  • 174二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:52:18

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  • 175二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:53:24

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  • 176二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:56:26

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  • 177二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:57:32

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  • 178二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:58:20

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  • 179二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:58:56

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  • 180二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:59:40

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  • 181二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 12:59:59

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  • 182二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:00:51

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  • 183二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:02:30

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  • 184二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:03:39

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  • 185二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:04:25

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  • 186二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:05:05

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  • 187二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:05:17

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  • 188二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:05:40

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  • 189二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:08:03

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  • 190二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:08:06

    私はミステリー書けないからミステリー書ける人もしくは書こうとしてる人は無条件で尊敬するよ
    捜査パートからちゃんと書いててトリックと引っ掛けも用意して、そこから更に真実も二段階用意してるからすごいと思うよ私は

  • 191二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:08:07

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  • 192二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:10:26

    あとまぁ、

    感想が来ない→なんで感想来ないんでしょうね?
    感想来る→浅い感想だなぁどうせ適当だろ
    いかにも読んだらしき長文感想が来る→スルー

    だから結局は所詮『ああ言えばこう言う』なんよね
    やっぱあの某ロバ(馬だっけ?)の画像と一緒で気にせんのが一番だわな

  • 193二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:11:23

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  • 194二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:12:04

    実際これに影響されて前々から概念として出てたり考えてはいたカフェとタキオンの探偵モノ書こうかな、とほんの少し背中を押された気分になるぐらいには良い話だったよ本当に

  • 195二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:12:18

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  • 196二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:12:58

    >>194

    待っとるぞ

  • 197二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:13:38

    >>192

    どのみち無視が安定よな

    何したって無敵の人だから

  • 198二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:13:40

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  • 199二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:14:02

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  • 200二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:14:06

    >>194

    おう!楽しみにしてるぞ!

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