ここだけモモイが実は病弱だけどそれを隠してる概念 ④

  • 1二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:08:05

    病弱モモイ、4スレ目です。

    最初のスレ主≠2のスレ主、2のスレ主=3のスレ主=4のスレ主


    今まででてきた病弱症状参考


    ・元気を装おうとする

    ・血を吐く

    ・倒れる

    ・胸が苦しくなる(不整脈?)

    ・目が霞む

    ・咳込む

    ・上手く歩けない

    ・小さい頃に死にかけたことがある

    ・ミドリより体が小さい(成長不全?)


    前スレは >>2

  • 2二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:08:25
  • 3二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:10:41
  • 4二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:13:15

    建て乙

  • 5二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:14:12

    前スレの素晴らしいSSを書いてくれる方≠スレ主

  • 6二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:14:48

    このレスは削除されています

  • 7二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 10:16:28

    スレ主も書ききっておりませんが短めのSSを用意しておりますので

  • 8二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:20:04
  • 9二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 11:57:57

    このレスは削除されています

  • 10二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 13:30:21

    10梅

  • 11二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 21:58:43

  • 12二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 22:43:21

    基本的には付き添いとしてアリスとユズの繰り返しだ
    その中にたまにマキが来る
    健康だったモモイと同様に問題をよく起こす生徒ではあった
    ただ、何があったのかはわからないがすっかり仲良くなっていた
    そんなマキだがモモイとミドリの散歩に同行する
    グラフティーについての話しやその絵を見せてもモモイは終始同じような反応をするので終わったときはな非常に暗い表情をする

    正直マキまでそんな反応されたら私まで調子狂っちゃうわ……

  • 13二次元好きの匿名さん24/11/10(日) 23:24:14

    ……その日ふと思った
    グラフティーを見せるという所謂視覚から訴える情報で同じような反応をするというのはどういうことなのか
    目もあまり見えていないのか?

    今までもそうだ、聴覚からの情報は遮断できるが視覚からの情報は入る
    視力が通常通りであれば、周りから指を刺され心配している表情は見えているはずなのだが、それについてモモイは全く無反応だ
    見えていればモモイから何かしらの反応があるはずだ
    なぜそれを今まで気づかなかったのか……という反省は後だ

    とにかくその疑問を医療系部員に投げかけた
    すぐ様検査をしてくれた
    想像通りの結果だ、目もあまり見えていないらしい
    ただすごくぼやけて非常に近くで見ないと分からないというレベルで失明というわけではない

    今まで散歩に行けていたのもミドリがその間ずっとぎゅっと手をつないでいたから案内役みたいになっていたからだと推測される
    ではなぜ以前逃した時には正確に学生寮に行くことが出来柵をを乗り越えれたのか
    それ以降に視力が落ちたのか?
    薬の副作用か?
    それとも耳と同じくストレスか?
    同じストレスであればストレス解消をすればいいという事もある

    だから方向性は変えないわ

  • 14二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 08:53:29

    耳だけでなく目も…

  • 15二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 20:10:28

    h

  • 16二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 22:12:10

    この散歩の本来の目的はモモイの身体を外の環境に慣らす事
    無菌室での入院故に抵抗力が減っている、だから自身の病気に対する抵抗力を無理しない限り元に戻すために行っている
    また改善されても無理をさせてはいけない
    様子を見つ次に進むことが大事だ
    何なら「自分は健康だ」と偽装しそうでもあるからそういう所は看破しないといけない
    勿論心もである

    この形式の散歩をしてか大体2週間が経った頃、意外にも早く効果が出てきた
    ミドリの言葉にモモイがちゃんとした返事の言葉を発したのである
    一言二言の短い言葉だが返事をした

    まだまだ私の知る「才羽モモイ」の反応ではないが……
    いや、無理をして元気な「才羽モモイ」を演じていたのであればこの治療を終えた頃にはその「才羽モモイ」は二度と見れない可能性がある
    ただ生徒の命が助かり本当に本人がそうしたいのであればそれを私は受け入れるしかない
    元気を演じるか演じないかそれを選ぶ資格は才羽モモイしかない
    私達がどうこう言う物ではない

    ……演じないことを選んだ場合、ちょっと寂しい気持ち……いえ、結構寂しい気持ちになるのは正直な所ある

  • 17二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 22:38:13

    言葉を発し言辞をしたとミドリから聞いて早速治療室に行く
    モモイがベットに横になっていたので軽く質問をする

    「モモイ……ねえ、やっぱり辛い?」

    「…………」

    返事が無い、寧ろ今までと同じである
    ミドリが嘘の情報を言った?
    いや、嘘をついてもミドリには何も得はない

    医療系部長に話を聞いてみた所、どうやらミドリにしか返事をしないらしいとのこと
    「妹だから話しやすいのかな?」と思ったが、「これが本来の演じていないモモイの性格」なのかとも思った
    過去にケンカしてミドリがその要因となる言葉を発する前の、心に呪いという縛りが無い頃のモモイはミドリより大人しいかった、とミドリから話してくれた
    だからこの極度な人見知り状態が本来のモモイかもしれない
    となると、どれほど自分を偽り演じていたのか、このモモイが元気だと偽り演じたというその今までの心の負担がどれほどだったのかは計り知れない
    それはミドリにすら偽り、寧ろミドリ相手だから偽ってでも……ミドリに見捨てられないように

    大丈夫よ、モモイ、貴方の苦しさをきっとミドリが取っ払ってくれるから

  • 18二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 08:59:18

    このレスは削除されています

  • 19二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 11:34:42

    >>17

    良くなってくれ…

  • 20二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 20:54:28

    ただし何でもかんでもミドリに全てまかすのはミドリにも負担がかかる
    それに「こうなったの全部ミドリのせい」と言わんばかりでさすがに申し訳ない
    私達はその時、ミドリがモモイの心に縛っている言葉の縄を解放するまで全力でサポートさせてもらうわ

    それからしばらく経ったがモモイは相変わらずミドリにしか返事をしない
    変わらずに一言二言だ
    どう判断を下せばいいのか困る

    勿論あの元気なモモイになっているのであればそれは一番の指標にもなるだろうが
    今のモモイは演じていないという可能性も捨てきることはできない
    ならいっその事ミドリに挑戦をしてもらうか?
    いや駄目だ、まだ早い
    まだ慎重になるべきだろう
    ただ慎重になり過ぎ最適なタイミングを逃すのはやってはいけない事
    だからこそ、その見極めが重要になる
    モモイがどういう状態になったら次のステップに移行するか……

    ミドリ以外には何も言わないモモイ
    考えが堂々巡りする……

    せめて私たちに何か言ってくれたら……

  • 21二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 22:09:49

    そこで思いつく
    あまりしゃべらなければそれにあわせばいいという事
    つまり「はい」か「いいえ」かの単純な二択の質問をミドリがしてモモイの調子を探るという事

    「ある程度治療が進み状態が良くなった」という想定された状態になかなか持ってこれない
    だからこそこっちに合うまで耐えるのではなく、そっちの状態にこちらが合わせに行くという事も必要だろう
    全部が全部こちらの計算に当てはまるというわけでない
    だから出ている解から逆算をして当てはめていくという事も重要

    今のモモイはとにかく目が覚めているし、薬を飲めば一緒に散歩ができる、ただし非常に大人しいく、ミドリにしか言葉での反応をしないという状態
    次の付き添いは2日後だ
    それまでにいい感じの質問を考える

    それはすぐに思いついた
    体調はどう?痛いところは?薬効いてる?等の簡単な質問だ
    決して辛さや生死については聞かない、それを聞いてしまい意識し始めたら再び逃げ出すかもしれない
    その質問をする時は次の段階に移ってからだ

    早速質問をまとめ印刷しミドリに渡した
    ただ聞くだけでは何位か勘繰られるからあくまで散歩中の日常会話に溶け込ませることも必要
    あくまで自然に、という事だ

    ミドリ頼むわよ

  • 22二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 08:58:46

  • 23二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 19:18:29

    このレスは削除されています

  • 24二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 19:19:06

    それから2日後、ミドリとモモイの散歩にユウカが付きそう番の日だ
    「それじゃ、お姉ちゃん立てる?」
    「うん……」
    久しぶりに聞いたモモイの声
    いつものような元気ある声ではなく非常に落ち着いたトーンの声
    モモイがそういう反応するのはやはりもどかしい
    ただ、それが本来というのであればこちらが慣れていかないといけない

    外に出て散歩をする
    歩幅は相変わらず小さいがミドリの手を取りながら確りと歩けている
    今はこのような状態なのになぜあの1件は自力で逃げれるようになっていたのかについては、その時飲ませていた薬に身体能力を向上させる成分が多分に含まれていたからである
    血を吐いたというのもその影響だ
    まさか走って逃げるまで向上できたと思わなかったとも言っていた
    今はその成分を減らしてあまり行動できないようにしている
    モモイの体調に合わせて毎日薬の成分を調整しているとの事だ

    外に出て、広くて日に当たる所に行く
    ここがいつもの場所になっているとのことだ

    「今日は日があったかいね」
    「……うん」
    「……ねえお姉ちゃん、やっぱり入院は辛い?」
    「……うん」
    「体調はどうなの?よくなっている?」
    「……ううん」

    この「ううん」は肯定なのか否定なのか……

  • 25二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 20:53:52

    さて、ここからが真に知りたいこと……
    モモイの心の状態についての質問だ

    「……ねえお姉ちゃん」
    「……なに?」
    「私以外と話したくない?」
    「……ごめんなさい」

    これは私の知るいつものモモイかどうかという質問だ
    これに否定するという事は、今は演じていない私の知らないモモイであると推測できる

    「ううん、!無理しなくてもいいんだよ!あと、もう一ついい?」
    「……」

    顔を縦に振るモモイ

    「お姉ちゃん、もう無理はしない?」
    「……」

    モモイの返答は無言
    無理はしない、文面通り捉えればそのままの意味だが
    真の意味は無理して動く、死に行くようなことはしないかの確認だ
    この質問に無言という事はまだ無理をする可能性があるという事
    もしかすると未だに「死にたい」と思っているのかもしれない

    身体は薬で何とかなっているが心はまだまだな状態
    何度も言うが焦ってはいけない、焦る必要はない

    だた、モモイの心について案ずるばかりだ

  • 26二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 21:58:05

    それ以降色々な質問をしてモモイの現状について収集することが出来た
    まとめるとモモイ自身が感じるにあたり、体は薬でギリギリ何とかなっているだけという感触だ
    そして心についてはミドリに対してだけガードが緩んでいるという状況
    そして一番重要なことである今のモモイの心の状態、これは通常の状態であるという事
    何も塞ぎこむような状態ではなく、ただの人一倍人見知りで大人しいというなにも演じていないモモイである

    つまりようは次の重要なステップに移れる可能性があるという事
    ミドリ自身が発端となってしまったモモイの心を縛るモノ、貫くモノを丁寧にほどくき取り除く
    その重要なフェイズに移行できるという事

    今日の事は医療系部活と共有し意見をすり合わせた
    結果は次の段階に移ってもいい頃だと意見が一致した

    あと少しよ、待ってなさいモモイ、必ず真に救ってあげるから

  • 27二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 07:59:09

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 17:04:25

  • 29二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 23:02:55

    いつも言っているが、それに対して焦ってはいけない
    焦ると以前の様な事が発生するかもしれない
    慎重に時期を見極める事も必要だ
    ただ散歩によりストレスを解消してはいるもののそれは限定的だと思う
    悠長に待っていてもモモイへのストレスの長期化となり別の障害が生まれてしまう

    勿論ミドリの意思もくみ取らないといけない
    ミドリの覚悟が決まっていないと失敗に終わるかもしれない
    なんしろ相手はモモイの心、どう揺り動くかは計算は完璧にできない
    だからこちらが最善な状態で出来るだけ動きたい

    翌日ミドリに話をする
    「ミドリ、いるかしら」
    「あ、はい、なんでしょうか、ユウカ」
    「モモイの件について話したいことがあるの」
    「……なんでしょうか」
    そう暗い顔にならないの……とは思うも、こういった場合まずほとんどくらい話しかしていなかったから仕方がないのかなと思った

    「単刀直入に言うけど、モモイについてそろそろ次のステップに移ろうかと思うわ」
    「は、はい!」
    一気に顔が明るくなる

    「それでミドリ、貴方はどうする?」
    「もちろん明日にでも!」
    「そうしたいのは十分にわかるけど、最低5日は待ってほしいの、こちらも不測の事態に備えて準備しないといけないからね」
    「はい……」
    「……ミドリ、これは貴方にしかできないの、それは十分にプレッシャーになるけど……モモイを信じてあげて」
    「もちろんです!」

    そう、私はモモイはもちろんミドリも信じるわ

  • 30二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 09:09:06

  • 31二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 19:17:15

  • 32二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 22:09:50

    私の覚悟は……正直に言えばできていない
    5日の猶予を持ったとしてもだ
    大成功したとして私が知っているモモイが帰ってくる補償はほぼない
    演じなくてもいいとミドリが説得する
    なら演じない方が楽だ、必然的にそっちを選ぶ

    今のモモイ、大人しくて負担が少なくなるのはいい事だが……本当に調子がくるってしまう
    いつも騒がしいモモイが物凄く大人しくなるという事

    正直に言う
    私はあの私の知るモモイになって欲しい
    明るく、元気で、馬鹿みたいに騒がしい、そんなモモイに戻って欲しい

    正直言う
    健康になっても今のモモイの大人しいままだったら、とても気持ち悪い
    ミドリには申し訳ないけど

    だからまた我儘を思う
    元気になって、またバカをして欲しい
    私に負担は確かにかかる、もちろん悪さをすれば怒るし、良い事をすれば誉める
    それが私の日常として既に刷り込まれている

    だから我儘に思う

    モモイ、絶対に戻ってきて……

  • 33二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 09:21:14

  • 34二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 20:54:21

    私の知るモモイに戻って欲しい
    そんな我儘を思いながら6日が経った
    どんなに我儘をいおうが時間は経つ、これは確定することである
    どんなに甘い願い思おうが、時間は必ず過ぎる、これは皆等しくある

    さて、モモイが逃げた時の確保するためにC&Cが丸一日が空いている日はそこしかないとのことで今日以外は中々取れないとのことだ
    ミドリにも今日がその日だと事前に伝えている

    朝に治療室前に集合だ
    ミドリとC&Cはもちろんユズとアリス、マキ、ウタハ、そして先生まで来ていた
    更にヒマリまで何故かここにいる

    「ヒマリ先輩まで、どうしてきたのですか?」
    「……いえ、モモイちゃんがこうなったのもある意味自分のせい、だと思いまして」
    「……?」
    「いえ……私のせい、ですね……だから私も見守らないといけないのです……」

    突然モモイについて自責の念を呟くヒマリに戸惑う

    「どういうことですか?」

    とにかくどういうことなのかを聞いてみた

  • 35二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 23:01:54

    ヒマリ…?

  • 36二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 23:58:19

    まだ私、ヒマリがミレニアムサイエンススクールに入……

    「ちょっと待って、長くなりますか?」
    「分かりませんが多分……」
    「なら今話さなくてもいいわ、今は後悔を吐き出すするのではなくモモイの心を治療する事、だから今はモモイの無事を祈る事です」
    「ユウカ……」
    「どうしても聞いて欲しいのなら……無事に終わったら聞いてあげます……だからヒマリ先輩も……今はモモイの事が無事に終える事を私と一緒に祈ってくれませんか」
    「……ええ、いいですよ」
    反省するかのような表情がヒマリ先輩から消えた
    「この超天才清楚系病弱美少女ハッカーが祈っているのですからモモイは必ず戻ってきますね」
    いつものヒマリ先輩に戻った
    これはこれでヨシよしよう、あとで何が自分のせいかは絶対に聞こう
    そして肝心のミドリは医療系部員と話し合っている

    「ミドリ、大丈夫?」
    私は声をかける

    「はい、大丈夫です」
    ミドリははきはきと答える

    「ではミドリさん、よろしくお願いしますね」
    医療系部員はそう言い治療室に入った

    「ミドリ、頑張ってください!」
    ユズが精いっぱいの激励の言葉を言う

    「アリスも、傍にはいませんが、ここにはいます!成功させましょう!」
    アリスも続いて言う

    行ってらっしゃいミドリ、モモイを、モモイの心を解放させるのよ

  • 37二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 11:08:18

    保守

  • 38二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 20:54:12

    ミドリが治療室に入る
    私達は何かあるまで外で待機だ

    ミドリが対話に集中できるようにするためにとにかく大人しく待っておこう
    ……と思った所、ウタハがタブレットを取り出し何かしている

    「何しているの?」
    「見る?部屋の中の様子」

    映し出されているのは治療室内の映像だ
    ミドリとモモイがばっちり映し出されている

    ミドリがモモイのベットの傍に座った。
    モモイに繋がれている管や装置はだいぶ少なくなっている
    ミドリがモモイに何かを話す
    それに対し頷いて返事をするモモイ
    暫くするとモモイが肩を震わせ泣き出した
    頭を抱えて顔を左右にブンブン振るモモイ
    抱きしめるミドリ
    ミドリの胸の中で泣きわめくモモイ

    その様子をはたからじっと見る医療系部員はなんだか悪の幹部に見えるわ…

  • 39二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 23:12:42

    ――――――
    医療室に私は入った
    色々と激励の言葉のようなものを浴びせられてちょっとむず痒い気持ちはある
    とにかく、お姉ちゃんを助けなきゃ!と意気込む

    ここ最近の私にとって、そしてお姉ちゃんにとってもいつもの風景
    殺風景な白一面の部屋に無数の装置が置かれそれから出ている管は横になっているモモイに繋がれている
    繋がれている管はここへ転院してからはずっとその数は減っている

    私はお姉ちゃんが寝ているベットの横に置かれている椅子に座る

    「お姉ちゃん、おはよう」
    「……うん」
    「今日もとてもいい天気だよ、散歩日和だね!」
    「……うん」

    相変わらず口数が少ない
    正直言えば私はこの状態のモモイに歯がゆさを覚えている

    入院して以降のお姉ちゃんは昔の、私が知っているお姉ちゃん
    でも、あの日以降の明るく元気なお姉ちゃんにもうすっかり慣れている
    でもユウカが教えてくれた、そのお姉ちゃんは元気を無理して演じているって

    全部私のせいで……

  • 40二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 09:55:09

    このレスは削除されています

  • 41二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 19:59:09

    >>39

    頑張れミドリ

  • 42二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 21:49:03

    私の不用意な言葉のせいでお姉ちゃんを縛ってしまった
    私のその場の感情のせいでお姉ちゃんを呪ってしまった
    私の下らない気持ちのせいでお姉ちゃんの人生を壊してしまった
    私が余計な事をしなければよかった

    私のせいで、お姉ちゃんがこうなってしまった
    全部、全部私のせい
    誰のせいでもない
    全部私のせい

    ねえお姉ちゃん、まだ死にたいと思っているの?
    そう思うのなら私にも声をかけてね
    私も一緒に逝くから
    これは私の責任でもあるから

    だから無理はしないで
    2人なら寂しくないからね
    私はお姉ちゃんがいる所にいつもいるよ

    2人なら……

  • 43二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 22:57:11

    でも……死ぬのはちょっと怖い
    だから今から……今更だけどお姉ちゃんに我儘を言うね

    「ねえ、お姉ちゃん、ちょっといい?」
    「……うん、いいよ」
    「お姉ちゃん……もう無理しなくてもいいんだよ」
    「?」
    「私、知ってしまったの……お姉ちゃんが物凄く無理をしているの」
    「……していないよ」

    嘘……ユウカや治療に携わった部員等話し合った結果、お姉ちゃんは無理をしている事に間違いはないとのこと
    無理をしているというか、正しく言えば「無理をしていた」
    今は落ち着いている
    ただ、「今は」というだけ、これからは分からない

    だからこれからもずっとお姉ちゃんと一緒にいるように……

  • 44二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 08:37:54

    このレスは削除されています

  • 45二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 19:33:08

    ミドリ………

  • 46二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 19:56:35

    私はお姉ちゃんと居たい、お姉ちゃんが死ぬなら私も死ぬ
    だけど勘違いしてほしくないのはお姉ちゃんはもちろん生きて欲しい
    望むのなら健康で……
    でもそれは今すぐには無理
    ただ、心身健康にするため、特に心について私のあの発言に縛られる事無く……
    もっと自由に生きてもいいんだよ

    「それは……嘘よね?」
    「なんで?」

    意外と早い反応、元気にしていた癖なのかな?
    とにかく私はお姉ちゃんに言う

    「お姉ちゃん、私はね……お姉ちゃんがいなくなって欲しくないの」
    「……」
    「つまり、死んでほしくない」
    「……」
    「お姉ちゃんは今でも死にたいと思っているの?」
    「……」

    顔を縦に振る

    「お姉ちゃんが死ぬなら私も一緒に逝くよ」
    「えっ……」
    「でもねお姉ちゃんには一杯生きて欲しいの」
    「……ごめん」
    「なんでそんなに死にたいの?」

    分かっているが一応聞いてみる

  • 47二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 23:04:36

    「……」

    黙るお姉ちゃん、その顔は辛そうに見える
    だけど多分これは心因的なもの
    お姉ちゃん、お願い、耐えて私の声を聴いて……

    「……私のせいよね?」
    「ち、違う!」

    久しぶりに聞くお姉ちゃんの大きな声

    「お姉ちゃんは優しいからね……私のせいにしたくないというのは分かるよ」

    お姉ちゃんの嘘は分かる
    何年お姉ちゃんの妹しているの思うの?私が生まれた瞬間からだよ?

    「ち……ちがう……」
    「お姉ちゃん、これは私の禊を済ませる事なの」
    「禊……?」
    「私が……私のせいでお姉ちゃんを縛ってしまった事、私の発言でお姉ちゃんを呪ってしまった事……」

    これからが本題よ、お姉ちゃん

  • 48二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 07:40:02

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 19:08:47

    「……それは違う」
    「何が違うの?」
    「……私が勝手にやっていることだから…………」
    「それは違う、私がお姉ちゃんの行動を縛ってしまったから、そして、さっきも言った通りお姉ちゃんは優しいから私のせいにはしたくないんだよね」
    「……」

    お姉ちゃんが黙ってしまった
    当たっているのかな……?
    でも当たっただけでは意味がない、縛りをほどかないと……

    「ねえ、お姉ちゃん」
    「……」
    「……頑張らなくてもいいんだよ」
    「……」
    「もう嘘をつかなくてもいいんだよ」
    「……」
    「演じなくてもいいんだよ」
    「……」
    「私に言いたいこと一杯言ってもいいんだよ」
    「……」

    お姉ちゃんはまだ黙っている

  • 50二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:16:25

    このレスは削除されています

  • 51二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:20:21

    このレスは削除されています

  • 52二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:20:49

    何か言って欲しい、そうでないと私の言葉も無くなってくる
    と思った所でお姉ちゃんがポツリと……

    「……なんで?」
    「……」
    「なんで今更そういうの……」
    「本当にだよね……卑怯だよね」
    「……死んでほしくない」
    「えっ?」
    「……ミドリには死んでほしくない」
    「……」
    「ミドリは関係ないよ」
    「関係あるの、大好きなお姉ちゃんの傍にずっといたいの」
    「……私……私、どうすればいいのよ…………」

    お姉ちゃんが泣き出した
    死ななければいい、そういうのは凄く簡単だ
    だがそれは新たなる縛りや呪いとなる
    私の言葉で生かされるのではなく『お姉ちゃん自身の意思』で生きて欲しい

    お姉ちゃん自身のために……

  • 53二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 01:15:38

    生きてくれモモイ

  • 54二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 12:19:18

    保守

スレッドは11/22 00:19頃に落ちます

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