- 1福丸は俺24/11/11(月) 00:00:00
- 2福丸は俺24/11/11(月) 00:00:57
- 3福丸は俺24/11/11(月) 00:01:25
〜前回までのあらすじ①〜
シャニPへの恋心を自覚した福丸小糸。
自分の為に怪我をしたシャニPの世話をする等、楽しい時間を過ごしていたが、ある日、シャニPが小糸の好意を知った上で知らない振りをし、また応えるつもりもないことを知る。
それから月日が経ち、大学四年生になった小糸はノクチルが解散した後もひとり283プロに残りアイドルを続けていた。
シャニPへの好意は変わらないまま、そしてシャニPもまた小糸に好意を抱いていたが、想いを伝えられないまま大学卒業に合わせた引退ライブの日を迎える。
ライブ前日、幼馴染の3人に背中を押され、告白を誓うが…… - 4福丸は俺24/11/11(月) 00:02:35
〜前回までのあらすじ②〜
ライブ前日、シャニPは天井努に自らの過去を語る。
シャニPにはかつて、アイドル志望の幼馴染の少女と交際していたがある事件を起こし
結果、最愛の恋人を失う悲しき過去があった。
心に傷を負ったシャニPは自暴自棄になり、堕落した日々を送っていたが、ホストの仕事をしていたある日、天井努に拾われ今に至る。
異性との恋愛、特にアイドルが相手となれば、また何らかの事件が起きてしまうかもしれない。
その恐怖から小糸に好意を抱いていながらも踏み切れずにいた。
シャニPもまた、ライブ前日にある決意を固める。 - 5福丸は俺24/11/11(月) 00:05:28
〜前回までのあらすじ③〜
時は遡り……かつて福丸小糸と同級生だった少年の物語。
少年はまともに言葉を交わしたことのない、隣の席の福丸小糸に密かに想いを寄せていたが、シャニPに笑顔を向ける小糸を偶然目撃し、その想いを察する。
クイズ番組に出演したものの、見せ場もなく終わった小糸を影で揶揄う同級生を殴り高校を退学。
『福丸小糸の為の曲を作る』という夢を持ち、コンビニバイトの傍ら作曲活動を行うように。
高校中退後家庭環境が悪化し、作曲活動も難航していた頃、『実質福丸小糸』を名乗る謎の老人と出会う。
「君は福丸小糸になれる!」
その言葉を聞いた少年は、福丸小糸の為の曲を作るために
もっと福丸小糸を識るために老人に弟子入りし、実質福丸小糸の道を進む。 - 6福丸は俺24/11/11(月) 00:05:57
〜前回までのあらすじ④〜
実質福丸小糸教室に通い始めた少年は最初こそ馴染めなかったが、兄弟子にあたる神奈川川崎暗帝禍 親衛隊長の野口琉可(ノグチルカ)と出会い親交を深める。
次第に他の門下生とも打ち解け、教室は少年にとって“家”ともいえる場所になった。
しかし、少年の持つ実質福丸小糸の才能は人並外れた物だった。周りの門下生は少年に対し劣等感を感じ、教室を去る者も続出した。
「その孤独こそが福丸小糸」と師匠は言うが、少年は実質福丸小糸の在り方に疑問を持つようになる。
そんな中、各地で『実福狩り』が多発。
犯人は『トール』と名乗る謎の少女。
少年とルカは遂に『トール』と対峙するが、その容姿はなんと浅倉透に瓜二つだった。
なんとかトールを撃退したが、安心したのも束の間
100人ものトールが現れ、二人は絶体絶命の危機を迎える…… - 7福丸は俺24/11/11(月) 00:06:41
「あ……あ…………あ…………」
「やべえぞこりゃ……」
奴ら……『トール』は1人でも僕達実質福丸小糸を容易く⬛︎せる。
それが100人だって? そんなの勝てるはずもない。
逃げるか?
……いや、無理だ。既に囲まれている。
それに逃げたところで公園の外に奴らがいないとも限らない。
僕は生まれて初めて心の底から震え上がった……
真の恐怖と決定的な挫折に……
恐ろしさと絶望に涙すら流した……
これは以前不良にリンチされて以来のことだった…… - 8福丸は俺24/11/11(月) 00:07:02
トール達は僕らと、その半径2m程を取り囲むように並び固まった。
そして一人のトールが代表するかのように目の前にやってきた。
「…………っ」
思わず後退りをする。
どこにも逃げ場はないというのに。
『おーい。逃げるなー』
『なんか あるんだって 話』
話……?
一体誰が? こいつらじゃない誰かがいるのか? - 9福丸は俺24/11/11(月) 00:07:23
トール達は言葉も交わさずに一斉に動き始める。
さながらモーゼの海割りのように道を開けると、向こう側に誰かが立っていた。
そしてゆっくりとこちらへ向かってくる。
トール達は何も言わず、ただその場に真っ直ぐと立っている。
思わず息を飲んだ。
「お……おい…………あいつ……」
「あぁ……凄い“ぴゃ力”だ……」
僕は普段ぴゃ力制御をしているが、おそらく本気を出したところでぴゃ力量では到底敵わないだろう。 - 10福丸は俺24/11/11(月) 00:11:35
- 11福丸は俺24/11/11(月) 00:11:53
- 12二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 06:52:54
ぴぇ……!?
- 13二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 06:55:53
待ってた
- 14二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 07:47:02
来てくれた!
小糸の顔を模した面……それが素顔なのか - 15二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 17:40:22
誕生ぴぇ……!
- 16二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 22:00:04
顔は小糸そのものだけど所々話し方に不自然な部分があるな
福面の者は小糸じゃあないのかも? - 17福丸は俺24/11/11(月) 22:54:03
“福面の者”
……聞いたことがある。
いつだったか師匠が言っていた。
“最強の実質福丸小糸”
その称号を持つ者のことを。
名前は福面の者だとか、そんな風なことを言っていた気がする。
その者はあまりに強大な『ぴゃ力』を持っていて
ついた二つ名は……
「──福丸小糸の再来…………」 - 18福丸は俺24/11/11(月) 22:54:32
『ほう、私を知っていたか』
『確かに私は最も福丸小糸に近い実質福丸小糸としてそう呼ばれている。福丸小糸の再来と』
声が高い……変声機のような物を使っているようだ。
「……そんな凄い実質福丸小糸が、どうしてトール達を従えているんですか」
「あなたは……! そいつらが何をしているか知っているんですか!?」
『勿論知っている』
『彼女らに実福狩りを命じたのは他でもないこの私なのだから』
福面の者は眉一つ動かさず、淡々と、そう答えた。 - 19福丸は俺24/11/11(月) 22:55:24
「どうしてそんなことを……」
「それに、トールとは何なんですか!?」
『質問が多いな。まあいい。順番に答えよう』
『まず、実福狩りを命じた理由だが……実福達が目障りになったからだ』
「なっ……!?」
「てめェも実福の癖して何言ってやがる!」
『少年、君も疎ましく思ったことはないか?』
『生半可な気持ちで実福を名乗る半ぴゃ者共を……』
「うっ……」
確かにないとは言い切れない。 - 20福丸は俺24/11/11(月) 22:57:21
『実質福丸小糸は増え過ぎた』
『いや、正確に言えばその多くは実質福丸小糸ですらない。福丸小糸を名乗る精神異常者の集まりだ』
『私はトール達に命じた』
『実福共を皆⬛︎しにせよと』
『もしトールと戦い生き延びたのなら、その者は実質福丸小糸を名乗るに値するだろう』
「…………っ」
なんて恐ろしいことを考えるんだ…… - 21二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 07:18:32
ぴゃい
- 22二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 09:01:30
>>その多くは実質福丸小糸ですらない。福丸小糸を名乗る精神異常者の集まりだ
実質福丸小糸は小糸ちゃんでは無いとでも言いたいのかこいつ!
そうだね