- 1佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/11(月) 02:57:43
今のうちに。
佐藤カガリ 16歳(2年生)
出身校:百鬼夜行連合学院
身長 130+40 (40) cm
胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛
腹 2 (2) 1.細 2.中 3.中太
尻 2 (2) 1.小さめ 2.やわらか 3.もちっ
髪色:薄い黄色(3・1) 長さ64 (1で肩につかないくらい100で足元)
瞳の色:オレンジ(5・2)
肌の色:85 (1で芸術級スーパー美白、100で健康的こんがり褐色)
(ここ最近ホスト規制受けがちです!!!!めげずにやっていきます)
(しかしエニーリス編合計5セクションの予定がめちゃくちゃ長いことに今になって気付いてしまった まだ3つ目終わってないらしい しれっと削ってるかもしれません……計画性が無い……) - 2二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 03:03:45
たておつ
- 3二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 03:40:01
10まで
- 4二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 03:59:54
うめ
- 5佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/11(月) 04:18:54
情報まとめ
「佐藤カガリ」こと天童アリスのストーカー のまとめtelegra.ph1スレ目
【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい|あにまん掲示板はぁ…………今日もかわいい……………………(スレ画は一番好きな表情)戦闘 dice1d100=@57 (57)@知性 dice1d100=@12 (12)@運動 dice1d100=@67 (67)@…bbs.animanch.com前スレ
【オリキャラ🎲ss】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part7|あにまん掲示板せっかくの"お祭り"っぽいし、楽しく過ごしたい! 佐藤カガリ 16歳(2年生)出身校:百鬼夜行連合学院身長 130+40 (40) cm胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛…bbs.animanch.com前回のあらすじ(1/2)
開発中の新作ゲームタイトル"エニーリス"を引っ提げ、マルチジャンル見本市イベント"K.PCE"へと展示参加することになったゲーム開発部一行。他ブースでの展示を見て回る中で新たな知見を得ながら、キヴォトスに潜む創作者たちのエネルギーに圧倒されたりもしつつ、多少の気苦労はありながらもそれぞれイベントを楽しんでいた。
一方、ヴェリタスからの提案で『K.PCE会場に来ることが予測されるサイバー犯罪者』の対処を内緒で手伝うことになっていたカガリ。作戦の途中でかなり予想外の事態に巻き込まれ、想定と大きく違う段取りに巻き込まれながらも、なんとかメンバー全員で協力して犯人こと「ドスケベなすび(HN)」を捕縛することに成功する。先生とカガリが協力して彼女へのカウンセリングを行った結果、再犯の可能性が低いこと、実質的な被害がほぼ無かったことを踏まえ、今回は大目に見ることで合意。当初の目標通り、なんとか事態を丸く収めることができた様子。
- 6佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/11(月) 04:38:16
(2/2)
気を取り直してイベントを満喫しようとしたカガリは、以降のブース巡りにあたってミドリと同行することをモモイから勧められる。お互いにあまり器用ではなさそうな2人だったが、モモイの目論見通り少しだけ相互理解が進んだような、それほどでもないような……ともかく、ミドリについて知らない部分を多く知ったことで考えあぐねるカガリの前に、"ゲーム開発部のファン"だと言う少女が現れる。
彼女の名は『桐生キキョウ』。彼女いわく、カガリとは不思議と何処かで会ったことがあるように記憶しているようで、逆に自分のことを覚えていないかとカガリに質問を投げかけたのだが……
カガリはその名前を聞いた瞬間、自分の中の"特異性"が大きく暴走し始める兆しを感じ取った。自分自身の昔の記憶と強い関連があるこの特異性は、キキョウの存在を記憶として思い出そうとしたことで暴れているのだろうか……思考はそれ以上続かず、その意識はブラックアウトしてしまった。どうなるカガリ。
(ついにあらすじが1レスに収まらなくなりました こんなに書かなくても良い気もします!というかあらすじでどうやって説明するか考えながら本編を書き進めたほうが良い気もします 精進します) - 7??? ◆IEd0n050V224/11/11(月) 05:01:44
─────────────────────────
聞こえていないでしょうが、一応断っておきます。少々荒っぽい手段を使わせてもらいました。
本当はこういうことしないほうがいいってわかってるけど。如何せん2回もしくじったおかげでビビってるっていうか……
とにかく、これで激発は抑えられました。今回は意識と同様に記憶も失ってもらいます……つまり、こちらが完全に主導権を握ることになります。初めての試みですが、裏がなんとか繕い切ることを祈るばかりです。
まあ、ずっとこのままって訳にも行かないし、対処されるのもまずいから、変な真似はしないと思う。しないよね?
……まったく、何故こんなことをしなければいけないのか。そんなことを考えられるだけでも、幸運というものなのでしょうか?
カガリちゃん、落ち着くまでは交代で見張っておかないとだし。じゃ後は宜しくおねがいします。
───────────────────────── - 8佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/11(月) 05:16:36
不気味なくらい穏やかに、目が覚める。
う、うーん。頭がスッキリする……すごく長い間寝ていた気はするけど。っていうか真っ暗! ここ何処?
「………………」
いつの間にか寝巻に着替えさせてもらったみたいだし。それに、匂いからして……ゲーム開発部? 誰かが運んでくれたのかな。えーっと、僕のベッドから電気のスイッチまでは……枕がここだから、右側に向かって起きて……
「むぎゅっ」
わ゛っ!? え、え? なんだこれ。
「ん……あぅ。カガリ? おはようございます……」
……!!?!?!??!!?!?!?? まっっっっっごめんアリスちゃんっ、そんなつもりじゃなくて、あの、いや、ごめん!!!! え、なんで!? 待って本当に何もしてないから!!!!!!!
「うるさいです。アリスは起きたばっかりですよ」
ごめんなさい………………
「体調は、どうですか? 特異性は……ヒマリ先輩に聞かないと、わからないかもしれませんが」
体調は全然平気なんだけど。……あの、僕をアリスちゃんと一緒に寝かせたのって誰?
「? ……『一緒に寝たい』って言ってくれたのはカガリですよ?」
……何も覚えてないんだけど。切腹するべきですか? - 9二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 05:36:03
生きておられんごっ!
- 10二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 05:41:11
キキョウといい謎の声といい、カガリには一体どんな秘密が隠されているのか
- 11佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/11(月) 05:51:08
「カガリが『気絶するかも』って言ったのをミドリが聞いたのは……確か、その日の18時頃でした。今が11時なので、大体今から17時間前ですね」
そんなに寝てたんだ、僕……
「いえ、寝ていませんよ。『気絶するかも』って言った後も、全然そんなことはなく、普通に起きたまま歩いていたみたいです」
え、ええっ???
「少し、様子がおかしくて……初めて見るくらい無口になっていたのと、歩き方も少しよろめいていました。ブースに戻ってきても、みんなと全然話さないまま、椅子に座ってじっとして、持ってきた本を静かに読んでいて」
……ヒマリ先輩から連絡来たりした?
「はい、ユズにモモトークの着信で。先生が居合わせてるってわかってからは、先生を通じていろいろ聞いたみたいです……アリスはあまり聞きませんでしたけど」
………………
「カガリはその後、ミレニアムに戻ってきて直ぐにヒマリ先輩のところへ連れていかれたのですが……それも覚えていませんか?」
全然。何を聞いたのかも、何を話したのかも……
「……でも、検査でわかる範囲で、身体に異常は無かったみたいです! それを聞いた時は、ひとまずみんな安心しました」
自分からはどうにも出来ないとは言え、心配かけちゃったなぁ。またヒマリさんとは話さないと……多分向こうもそのつもりだよね。
……そして恐らく、C&Cの皆さんの前で出てきた『あれ』と、同じものだってことも察しが付いた。その正体がキーちゃんなのか、そうでないのかはともかく。だとすると、あの時の100倍くらい大人しく振る舞ってくれたことになる……理由はわからないけど。 - 12佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/11(月) 06:02:29
「――それで……夜中の1時ごろ、寝る直前になってようやく、自分からみんなの前で言葉を喋ったんです。『アリスちゃんと一緒に寝てもいいですか』、って」
そうだった、その話だった。ごめん。
「アリスはその時になっても、詳しいことはあまり知らなくて。普通だったら断る理由はありませんが、普通じゃないその時は、どうすればいいのかわからなくなって」
……っぐ…………
「『私たちだけじゃわかんないから』と言って、モモイがすぐに先生と電話を繋いで、意見を聞いてくれたんです。先生は少し考えた後、"大丈夫だと思う"と」
ここでヒマリさんじゃなく先生に電話する辺り、すごくモモイちゃんらしくて、今聞いてる話が現実だって実感に繋がった。……ともかく、一応みんなに同意されて、一緒に寝たってことみたい。だから許されるって話でもない気がするけど。
「その、ごめんなさい。これはカガリが、アリスに『忘れてください』ってお願いしていたことなんですが。」
……な、何かあったの?
「一緒のベッドに入ってから、しばらくして……カガリ、眠れなかったみたいで。アリスもまだ起きてることを確認した後、質問してきたんです」 - 13質問 ◆IEd0n050V224/11/11(月) 06:04:30
『アリス、ちゃん。ゲーム開発部は楽しい?』
- 14佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/11(月) 06:27:36
「……勿論、楽しいに決まってますし、そう答えました! でも、やっぱり変だと思うんです。カガリのこと、まだ全部を知れている訳ではありませんが……状況とか、内容とか、アリスが知っているカガリとは違って」
………………
「も、もしかしてカガリ、"2重人格"の人なんですか?」
え゛。……ど、どうだろ。ちょっと色々事情が、ないこともないんだけど……
「ゲームで見たことあります、役割が違う2人が、1人の中に一緒にいて……その、ゲームに出る時は、片方の1人が殺人鬼だったりします……でも、"2重人格"は現実にもありえることで、全部が怖い存在ではないのも、知ってます」
う、うん。多分、もし僕がそうだとしても、そんなに危ないわけじゃないのかなって……
「アリス、大丈夫です。カガリの『もう1人』がどんな人か、まだわかりませんが……出来るだけ、優しくしたいです。助けになりたいって思いました」
アリスちゃん、優しすぎる。
気持ちがいっぱいいっぱいになってしまって言葉が出ない。僕からすると、半分以上が自業自得っていうか、実のところアリスちゃんの友達を自分の勝手で巻き込みながらこんな状況になってるから、心が痛む部分もあって……でも、ちょっと勇気に繋がった気がするし、まるで何かを許してもらえたような心強さがあった。
……前に進みたい。もしもこれが物語なら、僕がしたことにはまだ続きがあって、僕はそこに辿り着くべきなんだと思う。
精神力ステータスが成長します 73 +dice1d4=4 (4)
- 15二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:56:11
最大上昇だ
がんばれカガリちゃん - 16二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 17:43:56
悪いものではなさそうだけど…実際何なんだろうな
キーちゃんなのか? - 17二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 20:53:56
アリス良い子や
- 18佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/12(火) 05:59:56
「今、照明を点けますね。その後は……時刻からすると、そろそろランチタイムです! カガリは昨晩何も食べていなかったので、きっとお腹が空いています」
寝台から暗やみに踏み出して、「光よ!」と唱えながら遠くのスイッチを押すアリスちゃん。……なんかいつもより微妙に薄着っぽかったので、明るさに目が慣れる前に顔を逸らした。危ない。
「そうでした。昨日のカガリの荷物、いつもの棚にそのまま入れてあるので、後で見てみてください」
ん、ありがと……待ってアリスちゃん、中身見たりした???
「はい、見ていません。アリスはむしろモモイが勝手に見ようとしたのをみんなで止めた側でした」
よ、よかった。最悪の事態は免れ――
「イベントから帰ってきた後、みんなで戦利品を披露し合った時、『カガリの分はまた後日に』ってことになったんです。もしよかったら色々見せてください!」
……うん。ちゃんと選んでおくね……
自分の生態に後ろめたい要素が多すぎて、少しめまいがした。2重人格とかはともかく……全然ともかくじゃないけど! えっちな本に関しては、昨日の自分が『隠し場所』のこととか何も考えないまま買っていたことに、たった今気が付いたし。
……もしかして僕って向こう見ずなのか? って思考した自分自身に、ちょっとびっくりする。どう考えてもそうでしょ。『なんだかんだ上手く行きそうな雰囲気』が備わってない点以外は、モモイちゃんと似たようなもんだよ。うぐぐぐぐぐ…… - 19佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/12(火) 06:22:43
「あっ、2人とも起きたみたいだよ!」
「おはようございます、カガリ先輩。その、もう喋れそうですか……?」
しゃべれ……うん、大丈夫! ごめんね、心配かけちゃったかも……
「よ、よかった……アリスちゃんも、大丈夫だった?」
「はい! 特にこれと言ったイベントは発生しませんでした、異常無しです!」
「………………」じーっ
ど、どうしたのミドリちゃん。
「今回は事情がありそうなので、追求しません。今回は」
……も、モモイちゃんが言うには、やっぱりというか、ヒマリさんから僕に呼び出しが掛かっているらしい。それなら早速行って来ようかなー!! 平静を取り戻すには一回この場から離れたほうが良い気がする!!!
「……あ。そうだった、私からもカガリ先輩に聞きたいことあってさ」
聞きたいこと?
「その……K.PCE、楽しかった? いや、そもそも私が言い出した割に、仕事量で言うと昨日かなり頼っちゃった気がして。最初の方とかてんてこ舞いだったし」
それは……楽しかったと思うよ? 勉強にもなったし、見るもの聞くもの全部面白かったし、僕が思ってるより世界が広いってのもわかったし……あと、これまで以上にみんなのこと知れたから。
「……そっか! そう言ってくれると、私も無茶を通した甲斐があったなって感じ。ありがとね」
う、うーん。あまり確信して言えなかった……なんでって、意識を失って中断しちゃった分、僕の中から『余韻』が無くなってるから。
特異性周りのこと、ある程度は割り切って受け入れて生活しようと思ってた、けど……今までに受けた悪い影響の中で、これが一番困るかも。『やり直せない体験』の途中でも、それが容赦なく挟まってくるかもしれないなら……やっぱりなんとかしたい。 - 20佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/12(火) 06:38:11
「……えっと、それとは別に、もう一つあって! 呼ばれてるのに何個もごめん」
大丈夫だよ。なに?
「今朝、ドスなすさんからメッセージ来ててさ。とりあえずまたゲーム作り始めるって」
! そうなんだ。なんていうか、よかったかもね、無理しないでほしいけど……
「それで、カガリ先輩に伝言してほしいって言ってたの。『お世話になりました』って……カガリ先輩、なんかした?」
……いや、特別なことはしてないと思うよ?
「そっか。まあそれだけ、聞いてくれてありがと」
こっそり心配してたけど、良いニュースが聞けてよかった。あの件に関しては、先生の判断がすごかったのもあるけど……僕もとりあえず、致命的に間違った選択はせずに済んだ、のかも。
本当に一瞬だけの関わりだったけど、知り合いが何かを乗り越えたって聞くと、自分も不思議なやる気が出てくる感じがした。……でも、具体的な気合いの入れ直し方って、よくわからないかもしれない。が、がんばるぞー! みたいな!? - 21二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 10:16:02
ドスなすちゃん前向きになれたのかな
- 22二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 21:30:27
がんばるぞー
- 23佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/13(水) 06:08:31
「――ふむふむ、『あっちから押されている』ですか……非常に興味深い証言ですね。ただ記憶を秘めておくだけではなく、その想起を妨害するような作用も持っている……『隠匿』に留まらず『監禁』まで行っている。私が思っていたよりも強い力が働いていそうで……これはカガリさん本人に限った話でしょうか?」
そ、そうなんですかね。おっ、思い返してみると、"キキョウ"さんは僕を見て何か気付きそうだったかも……
「しかし、記憶能力そのものに不具合は見受けられないのが不思議なんですよね。それはつまり、カガリさんにとって不都合な記憶と普通の記憶が、頭の中で分別されているということで……分別されているということは、カガリさんの頭がその両方を正確に認識していたはずです。1人の人間が、無意識にでもそのような手品を試みるなら、ダイブ装置を利用した際にボロを1つも出さなかったことが奇妙ですよね。カガリさんの精神から独立した別の判断機能が関与しているのだとすれば説明は容易ですが、私が知る限り、これらの状況は<Key>の関与よりも前から始まっていそうですし……」
ヒマリさんが止まらなくなってきてる。厄介事を持ち込んでしまったのは僕のほうなんだけど……いや、これは本人の性質かもしれない。知的好奇心みたいな。まるでパズルを解こうと試行錯誤しているみたいな……解かれてる時のパズルの気持ちってこういう感じなんじゃないか。
「部長。カガリが聞きたいのって、もっと実践に適ったことだと思うよ」
「……そうですね。ええと、この状況で"実践"が必要そうなのは、件の別人格についてでしょうか? 実は昨日少し面会をしたんですけど」
は、はい、らしいって聞きました。……実践って言っても、僕から出来ることなんかあるのかなって……
「あれ、昨日で2度目の発現でしたよね。C&Cのみなさんの前で現れたものと同じだとすれば、ですが……そこの所、カガリさん本人はどう捉えていますか」
……同じ、だと思います。説明できないんですけど、あの時と同じ感覚があったので。
「なるほど。では、その方向で考えてみましょうか……1つアイデアがあるんです」
- 24佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/13(水) 06:32:30
「題して……題して、なんと呼べばいいんでしょうか。やることはただの交換日記なんですけど、仮にも自分が相手なんですから交換はしませんし」
……交換日記、ってことは。何か文字が書けるものを用意してみたり?
「そうですね。普段使っている手帳の、一番最後のページを専用としてみても良いでしょう」
ヒマリさんいわく、合計して7時間ほど出ていた筈の『別人格』は、その間ほとんど全てのコミュニケーションを拒んでいたらしい。何か喋らせるために様々な種類の誘惑をしたけど、結局何も言わなかったとか……
「でも、カガリさん本人が相手なら、私より幾分か喋りやすいかもしれません。『何か伝えたいことがあればここに記してくれ』って、意思を表明してみるだけならタダじゃないですか」
だ、大丈夫かな。その、自分で言うのもなんですけど、あれって話していい相手なんですか?
「さしたる問題は無いはずです。根拠として……それが如何なる存在であろうと、少なくともここ最近、アリスちゃんを目の前にしても全く不審な動きを見せていませんから。私の見立てでは、きちんとした理性と知性を備えているように思えてなりません」
……だとすると、僕があの時アリスちゃんを一目見た瞬間、急に暴れ出したのって……その、昨日出会った、コハルちゃんみたいなことか。そう考えたら納得できる。なにかすごく違う気もするけど。
「『別人格』さんについて知るには、カガリさんとアリスが今どういう関係なのか、そこに向き合うことが近道になると思いますよ」
アリスちゃんとの関係、ですか?
「別人格さんにとって、カガリさんにとって、今もアリスは大切な存在だと思います。……"昔はともかく今は落ち着いている"という部分も、言ってしまえば同じですね」 - 25佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/13(水) 06:59:35
……いざ考え始めてみたら、一瞬で手掛かりを思いついてしまった。その、僕にとってすごく、今までで一番ってくらい印象的だったからなんだけど……いや、でも、これって。
「何か、心当たりがありそうですね」
……あの時の僕の作戦が、成功してた……この『別人格』が、ダイブ装置から僕の頭に乗り移った<Key>そのものだったら、っていう話になるんですけど。いいですか。
「はい。元々、その可能性も考慮していますから」
アリスちゃんから……その、C&Cのみなさんと任務して、意識取り戻して、その晩の寝る直前の時、なんですけど。アリスちゃんから教えてもらったんです、『ケイ』のこと。
「! それは、どこまで聞かされましたか」
たぶん、全部です。再会して力を合わせたことと、その後すぐお別れになってしまったこと……聞いた時、僕もびっくりしたんですけど。
「……なるほど。そのエピソードは、それ以降の大人しさの理由として説得力がありますし……それでこういう心的変化を迎えたこと自体、<Key>である可能性の高さを示唆していると言えますね」
……堂々と喋っちゃったけど。もし本当にそうだとしたら、気持ちの動きに対してこうやって2人掛かりで推測しちゃってるの、なんか申し訳ないな……
少しの沈黙が続く。頭の中の音を聴いてみる……やっぱり何も感じられない。視界の端に、万が一の暴走に備えているのか、銃をいつでも撃てる状態にしてあるエイミさんが映った。ふと、ヒマリさんが口を開く。
「そちらにも事情があるのかもしれませんが。私個人の考えとして……あなたのことは、部分的に歓迎するつもりでいます」
……今のって、ケイちゃんに?
「はい、存在している可能性が高まったので。もっとも、私たち全員、もう暫くは考えを纏めるために時間が必要でしょうけど」
- 26二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 10:09:40
キーちゃん聞いてくれてるかな
- 27二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 13:21:58
どう解決できるのかねぇ
- 28二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 20:28:08
これ今回のコミケのアレコレもキーちゃん見てたって事…?
カガリちゃんのあれやこれやが筒抜け…? - 29二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 07:46:16
保守
- 30二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 12:39:51
交換日記良いな
実際にもやるらしいねこういう場合って - 31二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 20:30:47
保守
- 32佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/15(金) 05:01:37
自分の考え事に気を取られながら歩く。……いるんだったら『いる』って言ってくれてもよくない!? もしもケイちゃんが存在してるとして、今に至るまで無言を貫く理由は何なのか。そもそもいないかもしれないのも承知で、考える。
ひょっとして、知ったら知ったで、何か余計なことするって思われてるのかな。直接話したのはあの時だけで……まあ、良い信頼関係を築けたとはとても言えない。なんならあの時ちょっと殺されかけたし、それが無くたって僕はいつも余計なことしてばっかりだし。
……それじゃあ今の僕って、こうやって自分の意思で行動できてることが奇跡なんじゃないか? 昨日の暴走を踏まえると、最低でもあっちは、何かきっかけさえ有れば僕の身体を乗っ取れるわけで……
「! ……あ、カガリ先輩おかえり。見て見てこれ、デリバリーのピザ取っちゃった!」
「だ、大丈夫かな。昨日何も食べてないのに……重いって思ったら、サラダとかも頼んであるので」
わー! いいのお昼からこんなに、パーティーじゃん!
「まごうことなき悪行です! ひとくち食べるごとにカルマ値が激増、もしかしたらアリスたちは収監されてしまうかもしれません」
「収監はちょっと言い過ぎだけど……あ、でも、綺麗に食べないとね。部室荒れてるとユウカに怒られちゃう」
(たまたま何も意識してないタイミングみたいですが、カガリは誰の隣に座る?)
dice1d4=2 (2)
1.ユズ
2.モモイ
3.ミドリ
4.アリス
- 33佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/15(金) 05:34:24
え~~~、どれから食べようかな。きのこのやつとか美味しそう……あ、お隣しつれいします。
「おっけー。あ、コップここね」
ありがと。よいしょ……
「「「………………」」」
……な、なんでみんなして無言で見てくるの??
「いやーとりあえず今は食べようよ。いただきまーす!」
なんでモモイちゃんはガッツポーズしてるの???
「そっちに行ったかぁ。まあ完成度は高くなりそうだし、いいのかな」
「き、気合い、入れ直さないと……間に合うかな、致命的なバグはもう出ないって信じたい、けど……」
「決まったことは仕方ありません、ここから更にギアを上げていきます!」
僕の知らない何かが決まったの!? 今!!?
「ちょっとね。まあまあ、簡単な話だよ」
……『今日からの制作で、カガリ先輩が誰の仕事を手伝うかは、部屋に入って来たカガリ先輩が誰の隣に座るかで決める』って約束だったらしい。なんだそれ……まあ皆が納得してるならいいんだけど、反論というか、気になったことを聞いた。僕が自分で選ぶんじゃ駄目なの? って。
「最初は、今までと同じで、そういうつもりだったんですけど……ちょっと、進捗がよくないじゃないですか。それって、誰か1人だけじゃなくて……みんな厳しくて」
う、うん。考えないようにしてたけど、K.PCEに向けて頑張ってた分がのしかかってくるよね。僕の労働力も考えて使わないと……いや、じゃあそれが殆どランダムになったのは何故???
「……その、アリスちゃんが言ったんです。『カガリの自由に選ばせたら、アリス1人だけが有利になってしまいませんか?』って。それなら、ランダムの方が良いって」
………………
「違いますか? カガリ」
本当に、文字通り、頭を抱える。どうやって答えればいいんだ。……いや、答えなくていいのか。あれって「違いませんよね!」っていう意味の微笑みか。あーもう。
……マルゲリータおいし。隣でモモイちゃんが、僕の現実逃避ぶりを見ながら笑いを堪えていた。まあ、決まったなら頑張るけどさ。 - 34断片 ◆IEd0n050V224/11/15(金) 06:41:10
──────────────────────────────
「ねえ。この筆箱、誰の持ち物かわかる?」
「えっ? ……わかんない。どこに有ったの」
「玄関。……私、227号に来たことがある生徒は、全員覚えてる自信あるんだけど」
「すごいよね、シグレちゃん。って言うってことは、これの持主は不明ってこと……?」
「うん。しかも、名前も書いてない……ここで暮らすことになったら、みんな書くように言ってあるはず」
「だったら、お客さんのものだったりして。滅多に来ないけど」
「……とすると、先生? でもノドカは見覚えないんだよね」
「先生のことなら全部知ってるわけじゃないよ!?」
「ま、とりあえず先生が一番ありえそうかな。連絡してみよっか」
────────────────────────────── - 35二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 09:50:17
アリスがいたから来たんだもんなカガリちゃん
- 36二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 14:44:36
色んな所で足跡が
- 37二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 16:56:31
ピザパじゃん
- 38二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 20:37:31
レッドウィンターじゃん
- 39佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/16(土) 05:49:45
「一応ね、ストーリーは殆ど完成版になってます。私の頭の中ではね! だから、もう一回書き起こすところから始めたいんだけど」
あれ、モモイちゃんが書いた手帳みたいなやつもう無かったっけ?
「んまあ、そうなんだけど~~~~……じゃあちょっと見てよ実際にこれ」
……お、おお。これは……ちょっと……
「こういう、ぐっちゃぐちゃのメモ書きでしかない状態から作り始めると、後でわりと痛い目見るんだよね。ふと気付いてみたら整合性取れてなかったり。わかってる筈なんだけどさ、いっつも時間無いから、このまま押し通しちゃって……」
そこでアテにしているのが僕の存在らしい。まあ、2人でやると能率が桁違いの作業っていうことは、なんとなくイメージがついた。ここから用意する土台は2つ、「ストーリーライン」と「キャラ相関図」。ここが大きく改変できる最後のタイミングだから、遠慮せずじゃんじゃんアイデアを出してほしい、ってモモイちゃんは言ってるけど。
あれから『インプット』みたいに言って、小説を読んだり、ゲームで遊んだり、出来ることは試した……ただ実際、どれくらい身に付いてるものだろうか。初めて手伝った時、本当になんの戦力にもなれなくて、ヒマリさんに丸投げした始末だったし! うぐぐ……今回は力になりたい……
(現時点の「知性」「勉学」ステータスの値を基に、新しく「創作」というステータスを生やします)
4(知性÷5) +13(勉学÷5) +10(小説・ゲームから得た知見分のボーナス) =27
+dice1d100=53 (53) ※どんな目が出てもこのダイスの上限は60とする
- 40佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/16(土) 06:23:06
「……ここで1回、主人公くんと"ハーウィン"を協力させたいわけなんだけど……正直、ここまでの挙動からして印象が味方のそれじゃないっていうか、敵にすら見えるだろうな、ってのが引っ掛かってて」
まあ、ハーウィンさんここまで殆ど悪口しか言ってこないのがずっと続いてるし……
「うー、やっぱり変な感じ。いくら主人公が喋らないタイプのゲームだからって、こんな不審者隣に置いて平然としてるってさぁ」
……味方っぽい理由があればいいんだよね? 説得力のある描写みたいな。
「というと」
なんだろ。シンプルに"魔物に襲われてるところを助けてくれる"とか……あっ、"食べ物わけてくれる"とか!
「おおっ! いいねいいね、フード理論ってやつ! そうだよ、この人別にオバケでもなんでもないし、人間味出してかないと」
ふーど理論っていうのがあるんだ……知らない……
「あるらしいよ。……知らないのにパッと発想で出てくるなら、それはセンスあるってことなんじゃない?」
褒めてもらっちゃった。やったー!
セオリーさえわかってれば、思ってたより無理な作業じゃない気がする。ストーリーを読む人に伝えたい『情報』が幾つかあるから、その間をどう補うか、どの順番で並べるか……いわばパズルみたいなもの。でも始まりと終わりの位置は最初から分かってるし、完成系は1つだけじゃなく、ただ全部のピースを余さず使えれば何でもいい。真面目に取り組めばしっかり終わりそう……それが大変なんだけど。
……手伝ってて思ったけど。長い物語を自分で考えるのって、大変すぎない? 例えるなら、たった今"糸を使って布を縫って繋げる"ことで褒めてもらった僕だけど、”その布をゼロから編む”ことは想像すらできない。でもモモイちゃんの話を聞くと、そこにはゼロに近い場所から生み出したのであろうアイデアが溢れていた。これって、どういう仕組みなんだ……??????
dice6d100=71 94 32 8 6 16 (227) ダイス1つにつき創作ステータス(80)以下で1回成功
- 41佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/16(土) 06:59:07
「モモイ、少しいいですか」
「……!? あ、アリス、どうしたの?」
「主人公の挙動について決めてるのって、モモイですよね。"フラム"の扱いって今のままで大丈夫なんでしょうか?」
「フラムちゃん? いや、ユズに任せるつもりだけど……生みの親だし」
「フラムは主人公にとても大きい好意を持っているキャラです。ユズが仕上げてくれたイベントシーンを見たんですが……具体的に主人公のことを好きになるキッカケを用意しないと、あそこまで献身的な振る舞いは不自然だと思います」
「……それは、そう、なんですが。一応この主人公くん、無言なのも含めて"プレイヤーが自分自身を投影できるように"ってので作ってるのよ。あまり大胆なことはさせづらいといいますか」
「このままだと、フラムは"思い込みが強すぎる一方的ヤンデレヒロイン"みたいになってしまって、エニーリスのテーマから浮いてしまいます。天秤に掛ければ、どちらを避けるべきか明らかです」
「わ、わかった。今からなんとかするね」
……そう言い終わると、真剣な表情のまま、アリスちゃんはテストプレイに戻っていった。
モモイちゃんからしても鋭い指摘だったらしく、2人で放心する。あ、アリスちゃん、そういう感じのことも躊躇なくできる感じの子だったっけ……
「ただのバグ取りは大体終わったっぽい。アリスがゲーム部分に直接意見出してくれるのって、『ゲームとしてのテストプレイ』が始まってからだから」
そうなんだ。ああいう感じ、僕が知らないだけでよくあるの?
「いやーーーー……かなり久しぶりだよ。アリスが来て最初の頃はそれなりにあったけど、期限との兼ね合いとか妥協とか覚えてから、滅多に。うちって基本的にゆるい感じだし」
だ、だよね。なんで急に……?
「"エニーリス"、これまでよりも期待してるんじゃないかな。理由はいろいろありそう」
ふとアリスちゃんの様子を窺うと、さっき僕たちに話したのと同じようなトーンで、ユズちゃんにも何か言ってるみたいだった。……期待。そういう言葉をイメージしながら横顔を見ると、静かだけど、情熱のようなものが感じられる気もする。
よくよく考えると、"ゲーム開発部"の中では僕よりもアリスちゃんの方が先輩なのであった。つまり、ゲームっていう分野において……遊ぶだけじゃなく、作る方でも、僕を導けるくらいの経験があるのかもしれない。 - 42二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 09:15:14
ダイスも結構成功してるしかなり良いんじゃないか
- 43二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 11:53:22
皆やる気溢れてんな
- 44二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 20:44:45
カガリも今までの学習の成果を見せるときだぜ
- 45佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/17(日) 05:45:33
「ユズ! "ブランカ凍原"の強制スクロール、中間が1つも無いまま走らせるのはやり過ぎな気がします。ライト層の人のことを考えると、ここだけ少し心配です」
「ミドリ、ここの背景って描き下ろしできませんか? 主人公の出発地点であり、"太陽"の墜落した場所ということを考えたら、見た目だけでさりげなく伏線を張っておいて、2週目のプレイヤーにアピールしたいです!」
「モモイ! やっぱり他のどの集落と比べても”カササギ村”の民度が最悪すぎます、木の葉隠れの里でもこんなに酷くありません! 最初はダークファンタジーかと思って納得していましたが、一通り見てから考えるとやっぱり異常な環境です!!」
「……えっと、ユズ、とモモイ! ちょっと来てください、"ナーバスウィップ"と他の技を組み合わせた時の、仕様のことで――」
かなり忙しい。思い返すとアリスちゃん、デバッグ作業もハイスピードで進めてたけど……その時は気付かなかったけど、たった1人が、この短時間でこんな大量の発見ができるって、すごいんじゃ?
……軽い気持ちで覗き込んだ先に、僕はとんでもない物を見た。どっ、同時に4画面起動してる!!!!! しかも、1画面使ってユズちゃんとモモイちゃんに何か説明してる横で、残り3画面が他の検証も進めてるみたいだった。こ、こわい……
「? どうかしましたか」
え゛。いや、凄い仕事ぶりだな、って……
「そうだ。カガリ、今の内からエンディングのテキストを練り込んでくれませんか? モモイは"エンディングだから1番最後に書きたい"と言っていたのですが、恐らく時間にそれほど余裕がありません」
「うぐっ……」
わ、わかった! エンディングは確か……ノーマルエンドの文章を土台に、分岐でちょっと内容を変える、んだっけ?
「はい! ユズ、エンディングの"日照"イベントの尺はどのくらいになりそうですか?」
「えっ!? その、長めに取ると、た、たぶん……3、いや4分くらい……?」
「みたいです。3分半を目安に、最初はノーマルエンドの内容からお願いしたいです」
わあああああああああ!!!! 急に重大な仕事が降りてきた!!!!!!
dice3d100=44 16 40 (100) ダイス1つにつき創作ステータス-15(65)以下で1回成功
- 46佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/17(日) 06:30:29
う、うーん。モモイちゃんは、明るいエネルギーと説得力でいつも周りをリードしてくれるし……ユズちゃんは、この部活動の理念を常に体現してる象徴みたいな存在だし……ミドリちゃんは、いつでも公平な意見を持ってお話を進めてくれるし……そしてアリスちゃんは、ひとたびスイッチが入ったらこの影響力だったし……
不法侵入時代、最初にゲーム開発部を見た時、『誰が部長なのかわからない』って思っちゃった、けど。実際に間近で見てみると、『部長に相当する資質は4人全員が持っている』って言っても、そんなに間違いじゃない気がした。
……やっていけるのか? 僕。もしリーダーシップが持てなかったとしても、一兵卒として頑張るつもりだけど……なにか、まだ僕が言葉に出来ていないエッセンスが残っている気がする。みんなに有って、僕に足りないもの。
「……んーーー。カガリ先輩、そっちどう? こっちね、主人公くんの動かし方で新しい方針出来つつある感じ。ミドリにおニューの差分お願いしたし、だいたいイメージ付いてきた」
ん、いいね。こっちもそれなりに書けてきたかも、文字送りの長さとか、スチルの遷移タイミングとかも考えてて……締めの文言だけ付いてないんだけど。見てもらっていい?
「なら一足お先に見ちゃおっかな~!!! どれどれ」
………………
「……え、めっちゃ良くない?」
ホントに!??!?!!??!!?
「うわ声大きっ。いや、イケてると思うよ……この、『その光は幼さゆえに優しく、優しさゆえに暖かい』ってところ、主人公くんっぽい内容だし、分岐ごとに変わるポイントとして書いてるやつだよね?」
! そうそうそう、登場人物のうち誰が太陽として昇るか決めるなら、それぞれどういう太陽になるのか考えたいなって……!
「プレイヤーが求めてるものっていうか、いろいろ悩みながらここまで来たプレイヤーが報われる描写だと思うな。少なくとも私はこれ流れてきたらめっちゃ嬉しい」
……やっていけるかもしれない! 直前までの不安が8割くらい吹き飛んでいる自分自身に気付いて、わっかりやすいなぁ僕、って少し内省した。 - 47二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 08:42:29
バリバリやってんなぁ
- 48二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:55:58
褒められてやる気が出るのは大事よ
- 49二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 20:38:25
がんばれがんばれ
- 50二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 00:16:29
ここまでしっかりと部活動してるスレも珍しい、青春を感じる
- 51二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 10:35:36
保守
- 52二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 13:57:27
忙しけど順調やね
- 53二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 21:06:17
保守
- 54佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/19(火) 05:30:49
「うーん、やっぱり喋らない主人公書くのって慣れてないな。恋愛シミュ作るってなるとそっちの方が良い気がするんだけど」
恋愛シミュって主人公喋らないの? やったことないんだけど……
「喋るパターンもある、でも個性的すぎるとプレイヤーが感情移入できないからさ。良くも悪くも普通の人っていうキャラ付けになってることが多いかも……それでも『主人公』であることは絶対だし! そう、この辺が難しいんだよー……」
今回の主人公くん、無口だけど、なんとなく"根は明るい子"って印象だよ。あと、1人でこんな旅に出るって時点で優しい性格に決まってるし……
「それはそう。そうなんだけど……例えばさ。目の前に悲しんでる人がいたとして、その場で励ますのはなんか違う気がするんだよね。ちょっとイメージ違う」
――随分長く話し合ってきた甲斐あって、この指摘の意味するところも理解できた。確かに、励ましたり慰めたり、そういう選択肢がパッと出てくる人物じゃなさそう……だからと言って冷酷ってことは絶対に無いんだけど! つまり、『優しさ』の表現にもいろいろあるってことで、その中から今回のシナリオに適うものを探す必要があった。
具体的には……具体的に、なんだろう? 1000人いれば1000種類の悲しみがあるわけで、それぞれ必要としている優しさは違う。全てに通用する万能薬とは言わないまでも、広い意味で心を和ませられるもの……
……というか、『優しさ』って何?
「うわあーーーー哲学始まっちゃった!!!!! いやもうキリ無いってこんなの、その時々で考えて決めよ、無理に納得するものでもなさげ!!! ハイ次!!!!!」
えええーー!? ま、まあ、そっか。極端な話、なんとか人間っぽく見えさえすればそれでいいし……
「今カガリ先輩超良いこと言った。そうだよ、現実の優しい人だって、全員が計算ずくで優しいわけじゃないんだから」
こんな感じで、色んな方向からモモイちゃんの考え方に触れている。
それが正しいか正しくないかはともかく、じっくり聞いていると、なぜか自分が生まれ変わっていくみたいな感覚に包まれがちだった。本当にすごい子だと思う。
(慈悲ステータスが上昇します)
62 +dice1d6=5 (5)
- 55佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/19(火) 06:02:54
「――メインストーリー、完成したんですか!? すごいですモモイ、今までで最速かもしれません!」
「で……出来たよ。いやーしんどい……もうなんも書けないわ……」
同じく……やってることは、考えては書いていくだけだったけど。やっぱり頭使うのって疲れるんだね……
「カガリ先輩ありがとうホントに助かった。シナリオ書いててこんなに"行き詰まり"感じないの初めてだったかも……その分ミドリへ差分の注文増やしちゃったし、実装作業もちょっと大変そうだけど……まあ諸君らのほうでそこは……」
気を遣わせないための癖みたいなものなのか。あえて尊大な言い回しをするモモイちゃん。これも『優しさ』の1つ……かもしれない。
座りっぱなしだったので身体がきしんでいて、伸ばすために立ち上がる。……そもそも、今回のコンセプト自体がモモイちゃんが1から持ち寄ったもので、だからこそ仰向けに転がっている表情には達成感というか、開放感が混ざっていた。大仕事、おつかれさまです……
「よーし、やっとサブクエスト執筆に着手できるよ! 期間いっぱい作り続けるからよろしく!」
「またそれやるの??? お姉ちゃんさっき『もうなんも書けない』って言ったばっかりじゃん」
「それはあれだよ、別腹ってやつ。なんならこの時のためにメイン頑張ってたと言っても過言ではないよ私は、おおむね書きたいもの書きたい放題だからね」
「う、うん。モモイならそう来ると思った……大丈夫、どんどん作っていいよ。導入はこっちに任せて」
「おおっ、べりーさんきゅーユズ!!! よーしお姉ちゃん張り切っちゃうぞー、とりまパパっと30個くらい出したいな」
……全然元気じゃん。ど、どうなってるの、モモイちゃんの体力…… - 56二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 09:27:31
船頭多くして、とは言うけど二人までならよりスムーズだね
- 57二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 13:08:14
ステータスも上がるし進捗も良しで最高だな
- 58二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 20:14:31
ガツガツ行くな
これなら期限には間に合うか - 59佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/20(水) 06:11:27
(こんばんは 大決戦ケセドを頑張りまくっていたらすんごい体力と時間を使ってしまったため本日はお休みいたします 初Tor攻略+チナトロとれました)
(ちなみに、実は「誰の隣に座るか」のくだりからセクション3はBパートに移っていて、しかも昨日の更新分で終わっています 要は書き忘れましたほんとすいません)
(これまでカガリちゃんがメンバーの誰を手伝うかは1d4で決まっていたんですが、被りが1回出たので次からはまだ出てないミドリとアリスの2択になります どっちだったとしてもK.PCEでの成果が反映される感じにしたい)
(ついでに、触れようと思って忘れてた前スレ178の言及に触れようと思います)
(具体的な描写物に触れる前までのカガリちゃんの性知識は、前スレのダイス結果を踏まえて「保健体育で得られるくらいの知見」+「道徳としての貞操観念」くらいだと踏んでいます 仕組みや意義は知ってて、かつ何がセーフで何がアウトか判断できるくらいの嗅覚はあるはず)
(例えば 口づけを長くしつこくするとなんか危ないとか、一方的に身体を掴んだり抱き締めたり、状況によっては腰に手を回すだけでそういう意味になるとか、そういうのを「えっちなこと」だと認識してる その上でアリスちゃんのことはえっちな目で見てるので、今挙げたようなシチュに興味がないわけでもないような……どうだろう……)
(そして、具体的にどういった行為が核心なのかは知っていつつも、見たことないし想像できないしで、ざわざわとタブーの予感だけ認識してる感じ まあ知っちゃったんですけどねこの子 健全でやってくつもりのスレだし閲注も付いてないのでね……のらりくらりと書いていきます……)
(ということで明日は場面転換してセクション4から更新したいです ホスト規制食らってたらすいません) - 60二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 09:01:50
まぁ別に好きだからって必ず性愛の方に行くわけでもないだろうし
- 61二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 20:20:59
保守
- 62二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 20:21:07
このレスは削除されています
- 63前スレ17824/11/20(水) 23:07:00
- 64先生のメール ◆IEd0n050V224/11/21(木) 05:25:29
──────────────────────────────
『ミレニアムに来る前のカガリについて』
"おそらくカガリが忘れているであろう出来事について、私がたまたま知れたことがいくつかあるんだ 隠し立てするのも不誠実だし、カガリ本人にも伝えておこうと思う"
"もしかしたら不安になるかもしれないから、ここですべてを話すことはしないようにするけど"
"勿論、ヒマリを含めて、事前に相談しておくべき人々にはしっかり話を通してある"
"もし、最小限の情報であっても知ることを警戒するなら、このメールはここで閉じても大丈夫"
──────────────────────────────
dice1d100=19 (19) 精神力ステータス(77)以下で読む
- 65佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/21(木) 05:50:35
……百鬼夜行でもミレニアムでもない、2つの学校? に、僕が居たことがある、らしい。
僕が百鬼夜行を出て、ミレニアムに流れ着くまでの間……確かに、数ヶ月くらい不自然な隙間が空いてる。その間に僕はどこかに入り込んで、そこを出てからもう一度別のどこかへ居付いていて、その次にミレニアム……
う、うーん。びっくりするくらい思い出せない。なんというか、時間が経つにつれて『思い出せない』の度合いが強くなってる気がする……最初の方は『何かあったかもしれないけど思い出せないな』って感じだったのが、近ごろになって『何それ全くわからない』ばっかりになってるような。
「考え事、ですか?」
えっ!? ……か、顔に出てた? いや、ゲームのこととは関係ないんだけど。
「……送り主、先生ですよね。多分」
なんでわかったの!!??!?!?
「半分は当てずっぽうです。カガリ先輩、メールのやり取りする人ってまだ少なそうだし……何やら真剣な話を振られてるっぽくて、それにプラスしてスマホの画面を隠すような今の仕草を鑑みると、ごく個人的な話だってこともわかります。そうやって絞っていくと、候補は結構少なくて――」
ユズちゃん、僕以外の人にあんまりそういうことしない方がいいよ。
「…………ご、ごめんなさい、つい……」
まあ、ユズちゃんが作業中にこうやって半分気が散っている時は、決まって調子がとても良い時である。とりあえず僕も気合い入れ直さないと、こうして一緒の時間に横並びでコード書いてるからには……
うん、今は自分のことは後かな。"エニーリス"の完成度アップに費やしたいし、公開する瞬間やその直後の盛り上がりにも立ち会いたい……ただ空気に流されてるわけじゃなく、これは僕の望みっぽかった。いつかは自分のことにも向き合わないといけないかもしれないけど、今じゃなくていい! と思う。たぶん。 - 66二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 10:41:25
謎が深まるばかりだ
- 67二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 14:39:24
ひとまずエニーリス完成させないとね
- 68二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 20:31:15
何やったんだカガリちゃん
- 69二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 20:32:57
カガリにしかしないから大丈夫()
- 70二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 08:00:33
保守
- 71二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 16:57:58
大丈夫かな、色々と
- 72二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 21:43:20
保守
- 73佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/23(土) 04:35:33
-セクション4 Aパート-
「アリスの感覚で言ってくれたところによると……今の進捗が、78%! 昨日聞いたやつだから、今日になったら80くらい行ってるかな」
「はい、大体そのくらいです! いよいよ大詰めですね……!」
それぞれの作業にひと段落がついて、一度作戦会議をすることになった。
現時点でのみんなの疲れ具合はというと……満身創痍なのがユズちゃん、少し眠たそうなのがミドリちゃん、普通に元気そうなのがアリスちゃん、そしてむしろ昨日よりも元気になっているモモイちゃん。ずっと楽しそう。
「ユズ、コーディングって殆ど片付いたんだよね?」
「う……うん。カガリ先輩に手伝ってもらったし……あと、『見やすいように書く』っていうのが、意外と自分にとっても良い感じで」
「すごい、ハッキリ成長じゃん。あの時点で協力態勢こぎつけたの正解だったかもね」
ありがとうユズちゃん。その、やる時は一気に限界までやるタイプなんだね……しっかり休んでて、新しく出たバグの対応とかは僕がなんとかするから……
「はい…………」
「か、顔色がゾンビみたいになってます。回復魔法で逆にダメージを受けそうです」
「そうそう、カガリ先輩の今日からについてなんだけどさ。シナリオとコーディングは殆ど済んだから、あと2つ案があって」
モモイちゃんの言う1つは『アリスちゃんと完成間近になった"エニーリス"を最初から最後まで通しで遊びながらプレイ感を記録する』、いわばテストプレイのお手伝い。
もう1つは、『ミドリちゃんと一緒にBGMや環境音などの音響を検討しながら、それに合わせて画面に特殊効果を追加していく』、サウンドグラフィックの最終調整。
……どっちも気になる! なんだかんだ、アリスちゃんと2人でゲームを遊ぶ機会は今まで無かった気がするし……サウンドの方は、結局手付かずのままになってるK.PCEの戦果をばっちり活用できそうだし……どうしよう。
dice1d2=2 (2)
1.アリスちゃんと通しでテストプレイ!
2.ミドリちゃんと音作りの世界へ!
- 74佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/23(土) 05:56:51
「はい。効果付け作業、やっていきましょうか……」
……う、うん。なんか、あんまり機嫌よくない……?
「いやっ、大丈夫です! 確かに、やっててテンション上がらない工程なんですけど……その為にカガリ先輩呼んだので」
怠そうに目を薄くしたまま、僕が触ったことあるペイントツールの100倍すごいバージョンみたいなソフトを起動するミドリちゃん。いわゆる『ドット絵』で描かれた、揺れる火とか煙っぽいものとか、くるくる回る葉っぱとか、とんでもない量が並んでいる……
「あ、まずはやることの説明からですね。例えば……ゲームで爆弾がドカーンと爆発した時って、画面全体がズシンっと揺れたりするじゃないですか。『時フル』とかでもそうだと思うんだけど」
……言われてみればそうかも。
「後は、操作キャラが走った時に、そこの地面の種類によって出る足音を変えたり。『演出』っていうのかな……とにかく、そういうのは私がやることになってるんです。ただ、それが結構大変で」
ちょっと見てください、と言って示された画面の中に、モモイちゃんがいつも使ってるようなメモ帳アプリが開かれている。
上から順に、1行ずつ『ParticleLife=100』『ParticleAmount=8』『ParticleSpleadSpeed=14』『ParticleExpand=1.8』『ClearTime=60』みたいな文章が、下までずらーっと百数十個くらい……こ、これ、察するに……
「最初は、私が描いた素材をユズちゃんの所に送信して、うまく演出にしてもらうって感じだったんですけど……それだと限界があって。私が想像してるイメージを共有するのが大変過ぎて」
た、確かに、ここの数字を弄りさえすればすぐゲームに反映されられる造りなら、ミドリちゃんの思い通りに動かせる。ユズちゃんらしい解決法っていうか……
「はい、元はと言えば私の拘りが強すぎたせいなのに、すごく寄り添ってくれたと思うんです。……ただ、私、未だにこれ使うの下手くそで」
だ、だよねえ。如何せん項目が多すぎて、だだーっとスクロールしてるうちに、目が潰れるっていうか…… - 75佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/11/23(土) 06:21:17
「多分ですけど、これって元を辿ればこの部の体質の問題でもあると思うんです」
そ、そう? 話聞いてたら、2人とも頑張ってるなって思ったけど……
「……むしろ、ちょっとガムシャラに頑張ってきちゃったっていうか。世の中、もっとお金が沢山あってスタッフが大勢いるようなゲーム開発スタジオも、勿論あるわけで」
まあ、そっか。というか、そう考えるとうちって、作るゲームの規模のわりに小っちゃいのかな……
「そう、それなんです。チームの大きさはゲーム作品それぞれで違っても、遊ぶ人は同じだって考えたら、クオリティの部分で『お金がない』『人がいない』なんて言い訳にできないじゃないですか」
……ま、まあ。
「だから私たち、とにかく自分の役割だけに集中したんです。ちゃんと話し合ったわけじゃなく、自分から……そのせいでみんな、自分のことに精一杯になっちゃって、他の人がやってる仕事について勉強することも忘れてて」
す、すさまじいストイックさ……そして多分、ミドリちゃんが一番表に出るだけで、実際は他のみんなも同じくらい真剣に取り組んでるんだろう、って感じる話だった。
『ゲーム開発者として"背伸び"することを選んだ結果、いつの日からか連携が難しくなってしまった』のかも……と分析したミドリちゃん。この問題を解消する上で、つい最近入って来たばかりであり、今ちょうど色んな分野を勉強している最中の僕が、部へ良い影響を及ぼすんじゃないかと期待している、らしい。……でも、僕が自分でしっかり考えて一つずつアイデアをひねり出さないと、影響も何も無いよな。
……とりあえず、今は試しに効果付けの作業を一緒にやってみよう! 考えるにしたって手を動かしていたほうがいい、その方がお得だから。
(手当たり次第にアプローチを実施するようです)
dice3d100=42 76 69 (187) ダイス1つにつき技術ステータス(52)以下で成功
dice3d100=84 73 48 (205) ダイス1つにつきプログラミングステータス(56)以下で成功
dice3d100=94 82 18 (194) ダイス1つにつき芸術:視覚ステータス(25)以下で成功
- 76二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 09:02:37
さすがに苦戦している
- 77二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 13:59:32
全部一回は成功してるのは流石