- 1二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:29:26
- 2二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:42:03
「何か言うことある?」
「………。」
「言ったらプリン1個」
「私が…教えまし…た…!うわーん!!」
「泣き落としが通じると思ってるのか!!?」
私の目の前で天見ノドカは正座させられていた。
罪状は……、いつものストーキング。
そして狐坂ワカモへの盗撮技術提供。
いや、ワカモの時は過労でぶっ倒れていたのである意味助けられたのかもしれないが。 - 3二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:42:29
「だってそんなのあんまりです!相手七囚人ですよ!?」
「そのおかげでこっちは大変な目にあってるんだけど!?」
彼女の行為が招いた結果を振り返ると、
お部屋に監禁され挙句ワカモと入浴まで共にさせられた。これはなかなかに重たい罪である。
「私は遠くから誰かを見守りたいと言う彼女の思いにお応えしただけです!!!」
「言ってること矛盾してるぞ天見ノドカァ!!!」
全くこの問題児は…ある意味ワカモよりタチが悪い。 - 4二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:43:02
「で、どう言う罰にしようか。」
「そんな!正直にお話ししたからプリンもらえるんじゃないんですか!?」
「プリン一個と言ったな……あれは嘘だ。」
「先生の鬼!悪魔!冬将軍!」
「最後普通は冷血漢とかだよね?」
ノドカの趣味は天体観測と、……遠方からの私のストーキングだ。
必然、彼女に対して有効なペナルティも定まる。
………詰まるところ、近距離で私が見えない状態こそノドカにとっての1番のペナルティと言えるのではないだろうか?
アコ、君の備品を使わせてもらうよ。
これは歴とした教育のためだからね。
私はある物を机から取り出す。 - 5二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:43:30
「はいこれ。」
「なんです?それ。」
「今日これつけて1日シャーレで過ごしてもらうから。」
「はいぃ!?いや先生、それなんだかわかってますか!!?」
「え?目隠し。」
何を言うか、いたって普通の目隠しである。
「先生、まさかそれで私にあんなことやこんなことを……!?ぐへ…ぐへへ…ってだめです!刺激が強すぎます!!」
「うん、ごめん。ちょっと何言ってるのかマジで分からない。」
そこはむしろ犯罪です!と返して欲しかったが……まぁ、ノドカも犯罪行為をしているのでおあいこである。 - 6二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:46:35
「え、あ、だ、ダメです先生!!いた、いたたたぁ!!」
抵抗しようとするノドカを抑えて、素早く取り付ける。
カチャン。
「なんか目隠しから普通しない音がしたんですけど!?」
「うん、南京錠。」
「バカなんですか!?やってること先生の方がヤバいじゃないですか!てか後ろの錠、これ普通に重い!?」
取り外そうともがくノドカ。
しかし、かなり強めに締めたのでそう外れはしない。
「それで今日1日大人しくしてもらうからね?」
「うぅ…。」
そうして、ノドカの1日目隠し生活が始まったのであった。
ーーーーー - 7二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:48:33
「先生〜、これとってくださいよ〜」
「それだと罰の意味がないじゃないか。」
「うぅ…。」
ソファーに座り、不貞腐れるノドカ。
スマホも取り上げている為、触ることすらできない。
現代の女子高生にはなかなか厳しいだろう。
「見えないから迂闊に歩けないし、私が喉渇いたりしたらどうするんですか?」
「流石にその時はペットボトルで渡してあげるよ。」
「まさか先生の飲みかけのですか!?」
「新品に決まってるでしょ!!?」
何言っちゃってんのこの子!?
寧ろ希望してるの!? - 8二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:48:56
仕事をしながらノドカをチラチラと確認する。
ノドカはじっとしたままだ。
大人しくしている。
が……時折カクン、カクンと。
……コレ寝てない?
「寝るなノドカァ!!!」
「きゃぁぁぁぁあああ!!!」
「寝てたら罰の意味ないでしょうが!!!」
「だってここ暖かいんですもん!!レッドウィンターがどれだけ寒いかわかってますよね!?」
確かに、あの環境はなかなかに過酷だ。
シャーレのこの部屋は暖房も効いているし、ソファーもフカフカだろう。
が、反省なのに寝るのは別問題だ。
「わかった、なら私にも考えがあるよ。」 - 9二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:48:58
先生自分から市民の誤解を裏付けてる…
- 10二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:50:13
先生は生徒のためなら如何様な誤解でも受けちゃうから仕方ないね。
- 11二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:50:31
私物のヘッドフォンを取り出し、スマホに繋ぐ。
音楽アプリを起動し、目的のトラックをセットしたあと、ヘッドフォンをノドカにつけた。
「うわっ!!な、何するんですか!」
「寝ないようにする対策。あと目を隠してても有意義な時間にするためだからね。」
「まさか洗脳音声!?
私をシャーレの先兵にしてレッドウィンターを我がものにするつもりですか!!?
或いはハーレム目当て!?つまりクーデターですか!?」
「んなわけあるかぁ!!あとクーデターの意味調べ直してこいノドカァ!!!」
スマホを操作して音声を流す。 - 12二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:51:29
ツッコミ先生結構好き
- 13二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:52:34
『♪よく分かる、英語入門教室。』
「……なんです?これ。」
「シャーレで用意している英語教材だよ。目が見えなくても音声で勉強はできるからね。それを聴いて貰おうかと。」
「私のドキドキを返してください!!」
「何に期待してんだこのクソガキィ!!!」
即座にヘッドフォンを取り叩きつけるノドカ。 - 14二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:53:04
「ちょっと!それ地味に高いんだよ!?」
「見えないのに分かるわけないじゃないですか!」
「あ、暴れるなノドカ!」
「知りません、そんなことうあああ!?」
取っ組み合いになりながら2人縺れるように倒れる。
私は咄嗟にノドカを引き寄せた。
ドサッ。 - 15二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:53:36
「……大丈夫かい?」
「誰のせいだと……。」
罰を与えるために目隠しをさせているのであって、怪我をさせるためではない。
とりあえず怪我はなさそうだ。
代わりにポケットに入れていたペンや財布やらが散乱してしまったが。
……上に乗っていることもあり、ノドカの体温と重みを感じる。 - 16二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:54:00
「………。」
「ノドカ、そろそろどいて?」
「………。」
「ノドカ?」
「………スンスン。」
「??」
「……スゥー…うへ、うへへぇ…。」
「嗅ぐなノドカァ!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁ!?」
たまらずノドカの首根っこを掴みソファーに座らせた。
なんでこの子私の匂いを嗅ぎはじめてるの!? - 17二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:54:01
セーフ…
- 18二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:54:39
セーフ…かなぁ…?
- 19二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:55:20
CV杉田あたりでやると楽しめます
- 20二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:56:01
「だ、だって!先生の匂いを意識しちゃったら自然と…!」
「そこはうわおっさん臭い!とかじゃないの?」
「あの…自分で言ってて悲しくなりませんか?」
「うん、やめよう。すごく悲しくなってきた。」
時として事実は人を何よりも傷つける。
触れないことが優しさであることも存在するのだ。
「いや、先生が酷い臭いとかそういうことではなかったんですけどね…。」
ーーーーー - 21二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:58:43
褒めてもプリンしか出ないよこれ…
- 22二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:59:20
「…もうこんな時間か。」
「今何時です?」
「ちょうど12時。お昼だね。」
「ご飯ですね!」
「そうだけど?」
「ご飯くらいは自分で食べさせても」
「外さないよ?」
「正気ですか!?」
どうやって食べさせるつもりですか!?
と喚くノドカを尻目に、私は冷蔵庫から用意していたそれを取り出し、温める。
チーン!
3分ほどした後加熱が終了し、私はそれを手にノドカの横に座った。 - 23二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 11:59:59
「ノドカ、口開けて。」
「ええええっ!?」
「そりゃ何も食べさせないわけないでしょ。」
「いやそうじゃないですよ!?」
「いいから。」
「ひゃあ!?」
ノドカの顎を掴みスプーンで救ったそれを口に入れさせる。
「むぐぅ!………あれ?」
「どう?」
「ボルシチ…ですよね?コレ?」
「正解。」
用意しておいたのはボルシチ。
レッドウィンター育ちのノドカならすんなりと食べれるはずだ。 - 24二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:00:28
「……美味しい。」
「よかった。」
「ってこれ目隠ししながら食べる必要あります?」
「そりゃ罰にならんでしょ。」
「絵面理解してますか!?」
教育の一環で目隠しをした女生徒の横に座り、ボルシチを食べさせるという絵面の何が問題なのだろうか?
「問題しかないですよ!?」
「サラッと思考を読むんじゃあないノドカァ!!」
「それ以前の問題ですよね!?」
食べさせたボルシチは、非常に好評だった。
なお私も食べてみたが、とても美味しかった。
ーーーーー - 25二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:02:07
お昼休みの後、またいつもの様に業務に戻る。
が、ノドカへの罰の与え方について、ひとつ重篤な欠点を失念していた。
「………あの、先生。」
「なんだい、ノドカ?」
「………その……たいんですけど。」
「?」
「だから……に。」
「ごめん、聞こえない。」
「トイレ行かせてくださいって言ってるんです!!!!」
「ゴホッ!?」 - 26二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:02:33
内容を理解した瞬間、ゲホゴホとむせる。
「せめてお花を摘ませてくださいとかもうちょっと良い言い回ししてくれないかな?」
「この緊急時にできるわけないですから!
それも目隠ししたままとか言いませんよね!??」
…流石にダメか。
…ダメだろうな。
仕方ない、逃げ出さない様に警戒はしないといけないが、目隠しにつけていた南京錠の鍵を取り出そう。 - 27二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:05:45
ドキドキだね
- 28二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:10:43
ポケットに入れていたはずの鍵を取り出そうとする。が、
「あれ?」
ない。
鍵が……ない。
午前中取り出した覚えは一切ない。
「…先生?」
「ん、あぁ…ちょっと待ってね。」
上着、胸ポケット、ズボン。
あらゆる場所を探す。
が。ない。
それでも鍵はどこにもなかった。 - 29二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:11:36
「あの……」
「なんだい?ノドカ。」
「まさか無くしたとか言いませんよね?」
「………。」
「マジですか!?」
「………うん。」
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「ちょ、悲鳴あげないでノドカ!?」
「嘘でしょ!?嘘ですよね!?私そんなところまで先生に見られないといけないんですか!?流石に早すぎますよ!?いや私こそ先生のあんな表情やこんな表情やシャワー上がりのあの素晴らしい肉体とかずぶ濡れの臀部とかレンズに納めてキャー!!ウハウハ!!してましたけどちょっと自分が見られるのは話が違うっていうか最初に見られる姿がよりにもよってお手洗いだなんてあんまりですよ!!?」
「待ってノドカ、ちょっとその話詳しく聞かせてもらっても」
「それどころじゃないですよね!!?」
「十分それどころだよ!!!?」
余罪判明。
そんなところまで見られてたの!? - 30二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:13:27
「ってそんなことより鍵どうしたんですか!!」
「いやそんなはずは……あ。」
先ほど取っ組み合いになっていたことを思い出す。
2人して倒れてペンやら財布が散らばった。
その時に…?
急いで床を見渡す。
しかし、それでも見つからない。
「せ、先生…そろそろ…!」
「し、仕方ない!」
「え、先生ちょっとなにしてきゃああぁぁ!?」 - 31二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:14:01
目隠ししたノドカを抱き抱えて部屋を飛び出す。
うん、今になって思うと手洗いまで結構部屋から遠いよね!!
「いやあぁぁぁぁぁ!!!」
「悲鳴あげないでノドカ!!」
「十分悲鳴あげる内容ですよコレは!後振動!お腹に地味にクるからむしろダメです!!」
「そんなこと言わないで!後もう少しだから!」
「ぜ、絶対に後で覗き返してやりますからあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
………なんとか最悪の事態だけは免れた。
その後、ノドカの手を引きながらげっそりとした表情で執務室に戻ったのであった。
ーーーーー - 32二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:15:14
「……グスン。」
「……悪かったよ、ノドカ。私が浅はかだった。」
「どうするんですかこれ……。」
時刻は15時。
先ほどあの様なことがあったにも関わらず、未だにノドカの目隠しは外れていない。
「……あんまりですよ。」
「そうだったね……。」 - 33二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:15:36
草生える
- 34二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:15:45
自分がしてしまったことを思い返す。
ノドカは確かに私に対して覗きをしてしまう生徒だった。
だが、それと同時に夜の綺麗な星空を見ることが好きな生徒でもある。
2人で星空を見た時の、あの表情は忘れられない。
そして…227号温泉郷。
他の生徒たちの喜ぶ姿を見ている時のノドカの表情は心底嬉しそうであった。
確かに行きすぎる面もあるが、ノドカは基本的に人やものを見ることが好きなのだ。
それを罰とはいえ丸ごと奪ってしまったのは、やりすぎたかもしれない。 - 35二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:16:32
「ノドカ。」
「なんですか?」
ノドカの隣に座る。
「口開けて。」
「はい!?」
「大丈夫。」
「……あーん。」
口を開けたノドカにスプーンで掬ったそれを食べさせる。
柔らかく、滑らかで、甘みのあるそれを。 - 36二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:17:01
「……これ、プリンですか!?」
「機嫌直しじゃないけど、せめてもの罪滅ぼしになればと思って。」
「むぅ……、次、早く食べさせてください。」
二口、三口とノドカに食べさせる。
鳥の雛の世話をしている様で楽しくなってしまいそうだ。
が、ノドカは途中で口を動かすのをやめてしまった。
「ひぇんひぇい…。」
「…ノドカ?」
ゴクン、とプリンを飲み込み涙交じりの声で続ける。 - 37二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:17:31
「これ、外れなかったらどうするんですか?」
「流石にそうならない様に金切り挟みでも持ってきて切るよ。」
「うまく行かなかったら?」
「なんとかする。」
「……それまでどうするんですか…?」
「……私がノドカの面倒を見るよ。」
「………。」
押し倒されたと認識するのに、わずかに時間がかかった。 - 38二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:21:23
「なら……責任、取ってください。」
「え?」
「……先生の顔が見れないの、すごくストレスです。ずっと先生の匂いがして、近くで声が聞こえて、手で触れて。
でも見えないんです。見たいのに見れないんです!すごく辛いんです!だから…!」
ノドカに顔を埋められる。
「……見えないなら、匂いで感じます。
声も、もっと聞きます。
もっといっぱい触って、輪郭も覚えますから。それに……味だって!!」
「待ってそれ1番シャレになってないよノドカ!!」 - 39二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:22:28
どこぞの幹部と同じ行為だよノドカさん!
後ろから出てくるやつに殴られる展開だよねそれ!
「先生も…シグレちゃんの顔も見られない責任も…!必ず取ってもらいますから!!」 - 40二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:22:56
ノドカの顔が近づく。
マズイ!なんとかしてノドカを抑えないと。
生徒とそんな展開になるわけにはいかないというのに!
ダメだ、照明でぼんやりとしてるけどノドカの後ろに何かいる。
構えてきた。
この後連続で拳を叩き込まれるんだろうなぁ……。 - 41二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:23:26
ガシッ。
「何をなされているんですか…、先生。」
「あれ……カンナ?」
「えっ…?」
ーーーヴァルキューレ公安局の局長、尾刃カンナが馬乗りになったノドカと私を見て、ため息をついていた。
ーーーーー - 42二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:23:49
「『シャーレの建屋内で女子生徒の悲鳴が聞こえる。』『先生と思しき人物が目隠しした女生徒を抱き抱えて爆走していた。』この様な通報があったのでいざ来てみれば、先生が目隠しをした女生徒に馬乗りになられてソファーで迫られている。
……私はこの状況をどの様に解釈すれば良いのですか?」
「うん…理解に苦しむ状況になっているのはすごく申し訳なく思うよ。」
「私は謝罪を求めているのではありませんが?」
「はい……。」
ソファーで調書を取るカンナの前に、私とノドカは並んで座っていた。
とりあえず、経緯をカンナに説明した。 - 43二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:24:32
「はぁ……つまり、覗き生徒の懲罰行為として一日目隠し生活をさせていたと……。」
「そうなんだよ。」
「そもそも先生が懲罰を下すことがおかしいと思いますが?天見ノドカのそれは通常、矯正局に送るべき案件でしょう?」
「ひぃい!矯正局!?」
「十分な罪状では?」
「待ってくれカンナ。」
「なんですか?」
「……流石に勘弁してあげてほしい。」
「………。」 - 44二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:24:56
色々拗れに拗れてしまったが、ノドカは十分に罰を受けたと思う。
星空も、私の顔も、それに…1番の親友の顔も見れないという体験は、十分に辛いものだとわかったはずだ。 - 45二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:25:18
「一応、被害に遭われたのは先生ですから、先生が被害を取り下げるのであれば……。」
「ああ、そうさせてほしいんだ。」
「即答ですか……どこまで人が良いのだか。」
呆れ返った表情をして、カンナは立ち上がる。
「兎にも角にも、先生は周囲に誤解を与える様なことは控えてください。よろしいですね?」
ギロリ、と私とノドカをカンナは睨んだ。
「今回は先生が被害を出さないので不問だが、次同じことをすればどうなるかはよくわかったな?」
「ひ、ひぃぃぃぃ!!!す、すみませんでしたぁ!!」
……私が説教するよりも遥かに効果的かもしれない。 - 46二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:26:05
「それでは、失礼します。」
カンナはそう告げて部屋を後にした。
「そういえば…これ、結局取ってませんね。後地味に南京錠頭に当たって痛いですし。」
「そうだった、カンナになんとかして貰えばよかった。」
と、ソファーの隙間に光る何かが見えた。
「あっ…。」
指を入れて取り出すと、それは南京錠の鍵だった。
「あった、あったよノドカ!」
「おおおお!!」
すぐにノドカの目隠しを外す。
パチリ、とノドカの綺麗な緋色の瞳が顕になった。 - 47二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:26:26
「………。」
「……先生?」
「あ、あぁ。ごめんよ。」
ノドカは少し考える素振りを見せる。
「そうですね…とりあえず。」
そして、にっこりとした笑顔でノドカは言った。
「私の機嫌を直したいなら、まずプリンを2つも食べちゃいます!」
ーーーーー - 48二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:28:05
「何か言うことある?」
「………。」
「言ったらプリン1個」
「私が…覗きました!うわーん!!」
「同じ手が通じると思ってるのか!!?」
数日後、再び天見ノドカは私の前で正座していた。
「やっぱり…私には我慢できません!ライフワークなんですよ!」
「ライフワークの前に犯罪だ!」
「ダメです!やめたら私4んじゃいます!」
「その前に矯正局送りにして社会的に4なせようか!?」 - 49二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:28:41
「嫌です!」
「知るか!あぁ、もう。今度こそカンナとチェリノに…!」
「そ、それだけはご勘弁を!」
「勘弁するわけないだろ!?」
「せ、先生が、先生が悪いんですよ!!!」
「ここで責任転嫁かノドカァ!!」
「せ、先生には責任とって罰を与えてもらわないといけませんから!」
「は?」 - 50二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:29:20
ポケットから何かを取り出したノドカはそれを私に差し出した。
「え……ノドカ、これ……。」
「……そうですよ?」
頬を赤らめたノドカは、私にこう告げた。
「また……、先生を見えなくてもいっぱい感じられる様にして貰わないといけませんからね!!」
ーーーーー
終
ーーーーー - 51二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 12:40:30
- 52二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 13:01:44
いちゃつきやがって!
- 53二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 13:34:23
普通にラブコメとしてキュンキュンできておもしろかった
- 54二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 13:43:40
- 55二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 13:50:19
- 56二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 13:53:11
- 57二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 13:55:54
- 58二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 13:57:23
- 59二次元好きの匿名さん24/11/11(月) 14:03:59
- 60二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 00:54:02
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