- 1二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 23:49:36
- 2二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 23:49:47
- 3二次元好きの匿名さん24/11/12(火) 23:50:09
〜前回までのあらすじ①〜
シャニPへの恋心を自覚した福丸小糸。
自分の為に怪我をしたシャニPの世話をする等、楽しい時間を過ごしていたが、ある日、シャニPが小糸の好意を知った上で知らない振りをし、また応えるつもりもないことを知る。
それから月日が経ち、大学四年生になった小糸はノクチルが解散した後もひとり283プロに残りアイドルを続けていた。
シャニPへの好意は変わらないまま、そしてシャニPもまた小糸に好意を抱いていたが、想いを伝えられないまま大学卒業に合わせた引退ライブの日を迎える。
ライブ前日、幼馴染の3人に背中を押され、告白を誓うが…… - 4福丸は俺24/11/12(火) 23:50:39
〜前回までのあらすじ②〜
ライブ前日、シャニPは天井努に自らの過去を語る。
シャニPにはかつて、アイドル志望の幼馴染の少女と交際していたがある事件を起こし
結果、最愛の恋人を失う悲しき過去があった。
心に傷を負ったシャニPは自暴自棄になり、堕落した日々を送っていたが、ホストの仕事をしていたある日、天井努に拾われ今に至る。
異性との恋愛、特にアイドルが相手となれば、また何らかの事件が起きてしまうかもしれない。
その恐怖から小糸に好意を抱いていながらも踏み切れずにいた。
シャニPもまた、ライブ前日にある決意を固める。 - 5福丸は俺24/11/12(火) 23:50:59
〜前回までのあらすじ③〜
時は遡り……かつて福丸小糸と同級生だった少年の物語。
少年はまともに言葉を交わしたことのない、隣の席の福丸小糸に密かに想いを寄せていたが、シャニPに笑顔を向ける小糸を偶然目撃し、その想いを察する。
クイズ番組に出演したものの、見せ場もなく終わった小糸を影で揶揄う同級生を殴り高校を退学。
『福丸小糸の為の曲を作る』という夢を持ち、コンビニバイトの傍ら作曲活動を行うように。
高校中退後家庭環境が悪化し、作曲活動も難航していた頃、『実質福丸小糸』を名乗る謎の老人と出会う。
「君は福丸小糸になれる!」
その言葉を聞いた少年は、福丸小糸の為の曲を作るために
もっと福丸小糸を識るために老人に弟子入りし、実質福丸小糸の道を進む。 - 6福丸は俺24/11/12(火) 23:51:16
〜前回までのあらすじ④〜
実質福丸小糸教室に通い始めた少年は最初こそ馴染めなかったが、兄弟子にあたる神奈川川崎暗帝禍 親衛隊長の野口琉可(ノグチルカ)と出会い親交を深める。
次第に他の門下生とも打ち解け、教室は少年にとって“家”ともいえる場所になった。
しかし、少年の持つ実質福丸小糸の才能は人並外れた物だった。周りの門下生は少年に対し劣等感を感じ、教室を去る者も続出した。
「その孤独こそが福丸小糸」と師匠は言うが、少年は実質福丸小糸の在り方に疑問を持つようになる。
そんな中、各地で『実福狩り』が多発。
犯人は『トール』と名乗る謎の少女。
少年とルカは遂に『トール』と対峙するが、その容姿はなんと浅倉透に瓜二つだった。
なんとかトールを撃退したが、安心したのも束の間
100人ものトールが現れ、二人は絶体絶命の危機を迎える…… - 7福丸は俺24/11/12(火) 23:51:35
「あ……あ…………あ…………」
「やべえぞこりゃ……」
奴ら……『トール』は1人でも僕達実質福丸小糸を容易く⬛︎せる。
それが100人だって? そんなの勝てるはずもない。
逃げるか?
……いや、無理だ。既に囲まれている。
それに逃げたところで公園の外に奴らがいないとも限らない。
僕は生まれて初めて心の底から震え上がった……
真の恐怖と決定的な挫折に……
恐ろしさと絶望に涙すら流した……
これは以前不良にリンチされて以来のことだった…… - 8福丸は俺24/11/12(火) 23:51:53
トール達は僕らと、その半径2m程を取り囲むように並び固まった。
そして一人のトールが代表するかのように目の前にやってきた。
「…………っ」
思わず後退りをする。
どこにも逃げ場はないというのに。
『おーい。逃げるなー』
『なんか あるんだって 話』
話……?
一体誰が? こいつらじゃない誰かがいるのか? - 9福丸は俺24/11/12(火) 23:52:13
トール達は言葉も交わさずに一斉に動き始める。
さながらモーゼの海割りのように道を開けると、向こう側に誰かが立っていた。
そしてゆっくりとこちらへ向かってくる。
トール達は何も言わず、ただその場に真っ直ぐと立っている。
思わず息を飲んだ。
「お……おい…………あいつ……」
「あぁ……凄い“ぴゃ力”だ……」
僕は普段ぴゃ力制御をしているが、おそらく本気を出したところでぴゃ力量では到底敵わないだろう。 - 10福丸は俺24/11/12(火) 23:53:40
- 11福丸は俺24/11/12(火) 23:54:13
- 12福丸は俺24/11/12(火) 23:54:36
“福面の者”
……聞いたことがある。
いつだったか師匠が言っていた。
“最強の実質福丸小糸”
その称号を持つ者のことを。
名前は福面の者だとか、そんな風なことを言っていた気がする。
その者はあまりに強大な『ぴゃ力』を持っていて
ついた二つ名は……
「──福丸小糸の再来…………」 - 13福丸は俺24/11/12(火) 23:54:59
『ほう、私を知っていたか』
『確かに私は最も福丸小糸に近い実質福丸小糸としてそう呼ばれている。福丸小糸の再来と』
声が高い……変声機のような物を使っているようだ。
「……そんな凄い実質福丸小糸が、どうしてトール達を従えているんですか」
「あなたは……! そいつらが何をしているか知っているんですか!?」
『勿論知っている』
『彼女らに実福狩りを命じたのは他でもないこの私なのだから』
福面の者は眉一つ動かさず、淡々と、そう答えた。 - 14福丸は俺24/11/12(火) 23:55:16
「どうしてそんなことを……」
「それに、トールとは何なんですか!?」
『質問が多いな。まあいい。順番に答えよう』
『まず、実福狩りを命じた理由だが……実福達が目障りになったからだ』
「なっ……!?」
「てめェも実福の癖して何言ってやがる!」
『少年、君も疎ましく思ったことはないか?』
『生半可な気持ちで実福を名乗る半ぴゃ者共を……』
「うっ……」
確かにないとは言い切れない。 - 15福丸は俺24/11/12(火) 23:55:39
『実質福丸小糸は増え過ぎた』
『いや、正確に言えばその多くは実質福丸小糸ですらない。福丸小糸を名乗る精神異常者の集まりだ』
『私はトール達に命じた』
『実福共を皆⬛︎しにせよと』
『もしトールと戦い生き延びたのなら、その者は実質福丸小糸を名乗るに値するだろう』
「…………っ」
なんて恐ろしいことを考えるんだ…… - 16福丸は俺24/11/12(火) 23:56:08
『次にトールだが……彼女らは私が作り出した浅倉透のクローンだ』
「浅倉先輩の……クローンだって……!?」
『君が先刻倒したのはAI浅倉を搭載したプロトタイプのトール』
『そして今君の目の前にいる彼女らは改良を施した量産型トール……“メタルアサクウラ”だ』
「メタルアサクウラ……」
『トールは実質福丸小糸を抹⬛︎するようにプログラミングされているが、より強いぴゃ力を持つ者には決して危害は加えない』
『故に限りなく福丸小糸に近い実質福丸小糸である私が襲われることもない』
つまり、今の僕達ではまだ福丸小糸として認められていない……ということか。 - 17福丸は俺24/11/12(火) 23:56:39
僕が認めて貰えないことは別に良い。
だけど……
「それは本当に必要なことなんですか?」
『……何?』
「あなたの命令した実福狩りでたくさんの命が失われました」
「確かに実質福丸小糸として未熟だったかもしれない」
「だからって、それがそんなに悪いことですか!?」
「もっと自由で良いはずでしょ!? 実質福丸小糸は!」 - 18福丸は俺24/11/13(水) 00:00:12
「少なくとも命を奪っていい理由にはならないはずだ!」
『……くだらん。何を言うかと思えば』
『奴らを野放しにしておけば実質福丸小糸は腐敗する。それが分からないのか』
『……だがその青さ……敵わぬ相手に立ち向かう反骨精神……良い福丸小糸だと言っておこう』
『やはり私の目に狂いはなかった……』
福面の者は、ゆっくりとこちらへ歩いてくる。
「…………っ」
そして僕の目の前に立つと手を差し伸べてきた。
『少年。君は私と共に来ると良い』 - 19二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 06:57:01
ぴぇ
- 20二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 15:15:38
メタルアサクウラ……
- 21二次元好きの匿名さん24/11/13(水) 20:57:34
小糸も透もいつの間にかクローンを造られてたのか
- 22福丸は俺24/11/13(水) 22:57:06
「は…………?」
何を言ってるんだ……
あんな奴の仲間になれって言うのか……?
「ふざけろ! てめェが俺達の仲間に何したか分かってんのかよ!?」
『…………』
福面の者はルカを一瞥し、軽くため息をすると再び視線をこちらへ戻した。
『君は他の実質福丸小糸とは違う』
『伝説の真の実質福丸小糸に至れるとするならば私と君くらいだろう』
「…………っ」
まただ……また特別扱い…… - 23福丸は俺24/11/13(水) 22:57:32
僕は……
僕は……特別なんかじゃなくて良かったんだ。
僕が皆より少し福丸小糸だったせいで
みんな僕から離れて行く。
特別である必要なんてない。
優れた実質福丸小糸である必要なんてない。
「…………お断りします。俺はあなたの仲間にはならない」
「真の実質福丸小糸なんてどうだっていい」
「あなたが皆を傷つけるなら」
…………僕は
「──僕はあなたと戦います」
「……へへっ…………」 - 24福丸は俺24/11/13(水) 22:58:36
『それで命を落とすとしてもか』
『今ここで私がトール達に命じれば、一斉に君達を襲わせることもできる』
『この窮地を乗り越えられるだけの強さがあるか』
「それでも……戦います」
『私の元へ来ればそちらの友人を見逃してやってもいい』
『このままでは二人まとめて死ぬだけと理解できない君ではないだろう』
「……だってよ。よっぼどお前が欲しいみてぇだぜ。兄弟」
「僕が向こうに行けば君は助かるらしいよ」
「ハッ そんなもん。答えは決まってら」
そう、僕らの答えは決まっている。
福面の者に何を言われても。互いに言葉を交わさずとも。
『………………!』
『…………それが答えか』
僕らは二人並んで、両の手で中指を立てて見せた。
「てめェらが荒らした……川崎流の挨拶だぜ」 - 25二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 07:05:57
ブォ
- 26二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 08:51:22
さすがはノクチルメンバー
- 27二次元好きの匿名さん24/11/14(木) 18:51:26
真面目な話をしているが全員福丸小糸を自称する異常者である
- 28福丸は俺24/11/14(木) 23:50:51
事ここに至っては仕方あるまい』
『トールよ。 相手してやるといい』
福面の者がそういうと、一人のトールが前に出てきた。
『うぃー』
「おい、こいつ使えんじゃねえか?」
「これって……」
──金属バット。
さっき倒したトールが持っていた物だ。
「……バットなんて振ったこともないけど」
それでも無いよりはマシだろう。 - 29福丸は俺24/11/14(木) 23:51:50
そして、トールと対峙する。
「…………?」
「そっちは素手で戦うのか?」
『え? あー…………』
『やべ、忘れた』
「…………」
なんだか拍子抜けしてしまう。
相手は浅倉先輩にそっくりで。
浅倉先輩みたいに少し抜けてて。
だけど浅倉先輩とは違う。
あいつは僕達を⬛︎そうとしてくる。 - 30二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 07:07:36
ぴぇぴぇ
- 31二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 11:31:26
クローンだけあって透とは近いんだ
実福とはそこが違う - 32二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 22:04:16
ぴゃ
- 33福丸は俺24/11/15(金) 22:46:21
すみませんが今日はお休みさせていただきます
- 34二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 23:36:08
今、最初の方から見てるんだけど
新春福丸小糸SP 第十三幕が見つからない…誰かURLをちょうだい… - 35二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 07:29:31
ブォ…
- 36二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 07:38:03
- 37二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 10:51:04
- 38二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 16:33:31
ひとつ前は二十五だね
- 39二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 18:00:19
まるで実福博士だな
- 40二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 19:22:38
- 41二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 20:32:17
おう、久しぶり!
またよろしくな! - 42二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 23:25:18
透クローンから見て実福は小糸には見えてないんだな
それでも透なのかよ - 43福丸は俺24/11/16(土) 23:45:09
僕は知っている。
トールの弱点を。
ついさっとのことだ。トールを倒したとき……
僕は指一本さえ触れていたなかった……!
浅倉透の偽物だと、その事実を突きつけてやっただけでさっきのトールは消えてなくなった。
だからおそらく、奴らの弱点はメンタルだ。
奴らの動揺を誘うような…そんなことを言ってやればいい。
「語彙力が変!」 - 44福丸は俺24/11/16(土) 23:45:53
『…………? 何それ』
「効いてない……!?」
『ぴゃっぴゃっぴゃ…………先刻と同じように、言葉だけでトールを倒そうとしたようだが』
『言った筈だ。君が倒したのはプロトタイプ』
『今戦っているのは弱点を克服し、改良を施した“メタルアサクウラ”』
『メタルアサクウラは全てのメンタルダメージを受け流す……鋼のメンタルが備わっている』
くっ……そうだったのか! くそォ…… - 45二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 10:48:54
ぴゃ
- 46二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 13:06:05
回避100%とか本物のノクチルでも多分出来ない
- 47二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 20:03:14
ぴゃ!……久々保守して気持ちいいなw
- 48福丸は俺24/11/17(日) 23:56:21
「こうなったら物理で戦うしかねぇぜ!」
「あ……あぁ……」
「でもメタルというからには物理も硬いんじゃ……」
『ぴゃっぴゃっぴゃっ………』
福面の者は弱音を吐く僕を見て笑った。
「や……やっぱり……」
『……いや……物理は据え置きだ』
『筋力とメンタルこそ尋常ではないが耐久性は生身の人間とそう変わらん……』 - 49福丸は俺24/11/17(日) 23:56:43
なんだって……!?
それなら精神攻撃無しでも勝てるかもしれないぞ……
改めてバットを構えてトールと向き合う。
「いくぞ……」
「いいよ。来なよ そっちから」
トールは余裕の表情だ。
実福程度には負けない。
そういう余裕の表れだろう。
「すぐに吠え面かかせてやるっ!」 - 50福丸は俺24/11/17(日) 23:57:09
『…………』
「よぉ……福面さんよ」
『何の用だ。私は貴様には興味がない』
「そんな連れねえこと言うなよ。あいつらが戦り合ってる間少し話でもしようぜ」
『フン…………』
「んで一つ聞きてえんだけどよ。なんでそんなにあいつを欲しがんだよ」
「俺達実福を滅ぼしてぇんなら、てめぇとトールだけ事足りるだろ」
『…………貴様は相手の持つ“ぴゃ力”を察知できるか』
「おぉ。そんなに精度は高くねぇけどな」
『…………私はそれを一目見ただけで、正確な数値として理解できる』
「は……?」 - 51福丸は俺24/11/17(日) 23:59:25
『おそらく長年の修行に依るものだろう』
『私はこの目で視た相手の現時点での ぴゃ力……そして潜在能力……成長限界まで視ることができる』
「なんだよそりゃ……」
『初めは歓喜した。しかしすぐに絶望した』
『私は伝説の“真の実質福丸小糸”に至るその前に、既に成長限界を迎えていたのが分かった』
『だから私は自分自身が真の実質福丸小糸になることを諦めた』
『そして半端な実福を消しつつ、高い潜在能力を持つ実福を探し始めた』
『私をも超える潜在能力を持った後継ぴゃを探し出し、この手で育てるために……』
「それがあいつだって言うのかよ……」 - 52二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 00:24:10
スキルパネルやステータスが見えている
こいつはまさかプロデューサー? - 53二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 06:58:21
げっ! 会長!?
- 54二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 16:46:54
真の実質福丸小糸とか言うパワーワード
- 55二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 22:18:13
長年実質福丸小糸になるための修行をしていたのか……
ノクチルの活動より長く修行してそう - 56福丸は俺24/11/19(火) 03:00:07
「おおおおおぉぉぉぉ!」
トールめがけて駆け出し、力一杯に振り下ろす。
……が、当たらない。
さっきから紙一重で全て躱されている。
──まるでトールに遊ばれているかのような……
「くそっ…………」
『ふふっ どうしたー』
『当たってないじゃん 全然』 - 57二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 07:04:54
ぴゃ
- 58二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 18:41:14
ぴゃぴゃぴゃ
- 59二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:04:17
小糸に近いほど透のクローンから攻撃する気が失せるのかもしれない
ただ逆に浅倉先輩に近いほど実福から攻撃する気は失せるかもしれない - 60福丸は俺24/11/19(火) 23:56:58
『あれではトールには勝てんな』
『攻撃は大振り。動きも直線的過ぎる』
『リーチ差の有利を全く活かせていない』
「へっ……そりゃそうだろうぜ」
「あいつは俺らみてェに戦うのが好きじゃねェんだ」
「潜在能力は一番でも経験が足りてねぇ」
「パンチの撃ち方も知らねェ チキン野郎よ」
「まぁ、筋肉は会った頃よりずっと付いたけどな」 - 61福丸は俺24/11/19(火) 23:57:28
「なぁ、あんた……実福の素質って奴が見えるんだろ」
「俺を見てどうだった?」
『…………聞かない方がいい』
『……いや…………自分が一番分かっているだろう』
「そうかい」
「あぁ……やっぱりなあ──」
「…………」
「とっくに限界迎えてんだな……俺は……」 - 62二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 00:33:35
小糸になれるのは小糸だけ
本物じゃないと実質福丸小糸にはなれないんだな - 63二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 07:06:50
実福だって必死に努力すりゃ福丸小糸を超えることがあるかもよ
- 64二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 18:50:07
思いあがるな
- 65二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:52:05
小糸として限界を迎えたなら後は雛奈になるだけだ
- 66福丸は俺24/11/21(木) 01:11:52
「ふんっ!」
力一杯にバットを振る。
しかし、虚しく空を斬るばかり。
一向に当たりはしなかった。
『ふふっ 当たんないわ 全然』
「…………っ」
トールにはどうやら人間離れした筋力の他に、優れた動体視力も備わっているようだ。
おまけに人造人間なので体力もほば無尽蔵。
一見拮抗しているようでも、実際は僕はほぼ遊ばれているだけだ。 - 67福丸は俺24/11/21(木) 01:12:36
長引けば長引く程不利になっていく。
僕も馬鹿じゃない。
この勝負、勝ち目はほぼ無いことくらい理解している。
──でも、それはただの前提。
諦める理由には、ならない。
「うぉぉぉぉぉぉぉ……」
『…………ほう。ぴゃ力が急激に上昇しているな』
このままジリ貧で負けるくらいなら……
ありったけのぴゃ力を練って、めちゃくちゃに暴れてやる!
『やばい 避けられな──』
「どりゃぁっ!!」
『ぎゃっ…………』 - 68二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 07:24:43
ぴぇん
- 69二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 11:31:46
ぴゃ力って何...
- 70二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 18:30:36
- 71二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 20:23:14
メタルアサクウラは体力無尽蔵だから河原を100周だって簡単に走れる
- 72福丸は俺24/11/22(金) 00:34:33
「はぁ……はぁ……」
「や……やったか……!?」
僕の中のありったけのぴゃ力を込めた、全力の一振り。
あまりの威力の高さに砂煙が舞っているんで、姿が見えないが……これをくらったらトールもひとたまりもない筈だ。
「…………っ」
この疲労感……
おそらく僕もしばらくは戦えそうにない…… - 73福丸は俺24/11/22(金) 00:35:20
『…………あー』
「!?」
『ふふっ 今のは焦ったわ。めっちゃ』
「…………あ……あ………」
そんな馬鹿な。 ありえない……
「い……今の攻撃でも無傷なんて……」
『しゃー いっちょ反撃すっか』
『 “回避” 積んで力(りき)も溜まったし』 - 74二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 07:36:58
熱い原作再現
- 75二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 18:15:22
透のクローンでこれだけ強いなら本物の透や小糸はどうなってしまうんだ
- 76福丸は俺24/11/22(金) 19:23:10
すみませんが今日明日はお休みしましゅ
休日出勤で6〜24時の勤務なので流石に無理でしゅ - 77二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 00:18:49
北ドラ3
- 78二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 10:45:39
ぴゃっ...!
お勤めご苦労さまです...! - 79二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 10:58:39
このレスは削除されています
- 80二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 11:15:37
このレスは削除されています
- 81二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 14:20:08
このレスは削除されています
- 82二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 21:27:18
ぺゃ
- 83二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 01:54:09
このレスは削除されています
- 84二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 09:25:54
北一色
- 85二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 15:04:54
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- 86二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:09:36
他家に振り込んでも回避バフが乗っていれば点棒は払わなくても良い
- 87福丸は俺24/11/24(日) 23:27:11
回避ってなんだよ……!?
なんで避けたらついでに強くなれるんだよ!?
耐久力は人並みなんじゃなかったのか!?
「く……くそ…………こっちは逃げる体力もないってのに……」
『ねー こいつ ⬛︎していい?』
『駄目だ。 そいつには利用価値がある』
『へーい』
『じゃあ痛めつけるか。死なない程度に』
浅倉先輩は……そんなこと言わないだろ……
こんな……浅倉先輩のタチの悪い偽物なんかに負けるなんて………… - 88福丸は俺24/11/24(日) 23:27:38
「……俺に実質福丸小糸の才能なんてねぇ」
「…………へへっ」
「そうだよ。とっくにご存知だそんなもん」
「……でもよ、そんな俺にだってやれることはあらぁ」
『どうするつもりだ。この窮地に』
『福丸小糸ではないお前に何ができる』
「俺の相棒はよ……いつかぜってぇー最強の実質福丸小糸になる」
「“真の実質福丸小糸”にだってなれるかもしんねぇーな〜」
「……けどよ……まだまだ実践じゃ頼りねえからよ」
「今はまだ俺が守ってやらねえとな……」 - 89福丸は俺24/11/24(日) 23:28:06
「そこまでだ!」
『あー なに? お前』
「俺か? 俺は……そいつの親友だ」
「ル……ルカ……」
「ダメだルカ……こいつらは強過ぎる……」
「心配すんな。こんな奴、ぴゃ…パパッと片付けてやっからよ」
『できるの? そんなぴゃ力で』
「へへっ……『よゆー』だぜ」 - 90二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 07:14:35
暗帝禍! 暗帝禍!
- 91二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 11:48:58
283プロアイドルで一番殴り合いが強いのは雛菜だと思う
実質市川雛菜なら! - 92二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 12:49:06
- 93福丸は俺24/11/26(火) 00:09:26
「オラァッ!」
ルカは僕から受け取ったバットで、トールへ思い切り殴り掛かった。
『ブォ…』
……が、駄目……!
トールは僕の時と同じように、それを難なく回避してみせた。
あの回避力が厄介だ。
どれだけ力を振り絞ろうとも
どれだけぴゃ力を込めようとも、避けて仕舞えば関係はない。 - 94福丸は俺24/11/26(火) 00:10:25
「…………ッ」
今……ルカが笑っているように見えた。
まさか……愉しんでいるのか?
この戦いを……
『なんだ。 かわんないじゃん さっきのと』
「だったらよぉ! これならどうだぁ!?」
ルカが何かをトールに向けて投げつけた。
『え──』
それは……一般的な公園にならどこにだってある……砂だった。 - 95福丸は俺24/11/26(火) 00:10:59
『ぺっぺっ……』
『やべー 開けないわ、目』
砂による目潰し。
なるほど、確かに砂なら広がるように投げれば咄嗟に避けられやしないだろう。
トールは目に入った砂を取り除くのに気を取られているようだ。
ルカは当然その隙を見逃さなかった。
「へっへっへ…………」
「機械女の血の色をこの目で確かめてやるぜ!」 - 96二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 07:14:20
ブォ…
- 97二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 12:04:40
他の透クローンは入って来ないはず多分
- 98二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 00:00:02
ほ
- 99福丸は俺24/11/27(水) 01:45:30
ルカはトールの動きが鈍った隙を突き、後頭部をバットで殴打した。
さしずめ新しいバットの殴り心地を試すガキ大将といったところか、その一振りには一切の躊躇がなかった。
『ゴシュッ』と鈍い音が公園中に響き渡る。
『………………ッ!』
トールは言葉もなく倒れ込んだ。
「おらっ!!」
更に追い討ちを掛けるように、倒れた背中に何度もバットを振り下ろす。
まさしく一方的な蹂躙。
これならトールを破壊できる!
そう思えたが── - 100福丸は俺24/11/27(水) 01:47:28
『トール何をやっている! メインカメラは別で お前の目は元々飾りだろう』
『え? あー…………』
『見えるわ めっちゃ』
そう言うや否や、自らに振り下ろされたバットを片手で受け止めてみせた。
「あ"!?」
そしてルカごとバットを持ち上げ、5m先まで投げ飛ばした。
「っ痛ぇ……! なんてパワーしてんだ!」
トールはゆっくりと立ち上がる。
骨の何本か折れているようだったが平然としており、それが一層不気味に思えた。 - 101二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 08:28:57
そういえばサイボーグじゃなくてアンドロイドだったか
- 102二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 19:29:23
クリリンには鼻がないみたいな
- 103二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 19:31:33
カマキリの小糸からハリガネムシが出てくる様子を観察する夢見た
精神面に不安を感じた - 104二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 20:31:42
カマキリ小糸ってなんだよ!?
- 105二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 00:16:22
ぴゃあああっ
- 106二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 09:27:49
ぴゃーのみ1000点
- 107二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 19:21:03
- 108二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 03:01:32
- 109福丸は俺24/11/29(金) 04:36:40
『あー キレたわ』
『いいよね。投げても 私も』
ルカを投げ飛ばし、距離を保ったままトールが言った。
砂の目潰し……奴がアホAIだったおかげでダメージを与えられたけど、きっともう通用しないだろう。
「へっ 好きにしろよ」
『ふふっ……ありがと』
『じゃあ ⬛︎すね──』
「!!」
さっきまでとは雰囲気が変わった……!
お遊びはここまでとでも言うような、とにかくトールの中で何かが変わったのが分かる…… - 110福丸は俺24/11/29(金) 04:37:12
「ルカ!」
「あ……あぁ…………こいつはちょこっとやべぇかもな……」
ここは公園。
子どもが遊ぶような遊具がたくさん設置してあるわけだが……
『アサクラトールパワー ブォ…』
トールはその遊具を……
子ども達がご安全に遊べるよう、頑丈に地面に固定されたその遊具を……
『しゃー シーソー剣』
『……シーソード?』
『あー……いいか、どっちでも』
──易々と引き抜いてみせた。 - 111二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 08:12:20
シーソーを投げられるだけの体重を解決するものがぴゃ力であり実福
- 112二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 16:51:20
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- 113二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 22:33:39
そういえば透AIを作ったのって透ではなく福面だ
小糸ですらなく - 114福丸は俺24/11/30(土) 07:05:44
トールは人間一人の体重よりも重いであろうシーソーをまるでおもちゃの剣のように軽々と振り回した。
『そおい!』
そしてそれをルカめがけて投げ飛ばす。
「うぉっ!?」
幸いにも距離を保っていたので、ルカはそれをギリギリで躱す。
が、体制を立て直す時にはトールは既に次弾を用意していた。
『なんか……動物の……ビヨンビヨンする……やつハンマー……ッ』
3台並んでいたスプリング遊具を矢継ぎ早に投げるトール。
「まずい……これは避けられない……っ」 - 115福丸は俺24/11/30(土) 07:06:08
「チッ……!」
ルカはバットを前に構えた。
「受け止めるつもりなんだ……ッ」
「ぐっ…………!!」
1台……2台……見事にバットで防いでみせた。
…………が……
「ぐぁっ!?」
最後の3台目が直撃してしまう。
「ルカ!」
「見誤ったんだ……『軌道』……ッ!」 - 116福丸は俺24/11/30(土) 07:06:57
「ってぇ…………!」
「っ!?」
痛みに悶えるルカの目の前には、トールがいた。
遊具を投げ、注意をそちらに向けさせて、その隙にトール自身も距離を詰めてきたのだろう。
『アサクラトールキック』
「〜〜〜〜ッ!!」
容赦のない蹴りがみぞおちに入った。
ルカは無惨にも地面に転がり、起き上がれないようだった。
トールは更に追い討ちをかけるつもりなのか、ルカの元へゆっくりと、ゆっくりと歩く。
そして、側にあったジャングルジムに手を掛け……
『…………?』 - 117二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 10:05:33
ジャングルジムは壊せない?
実は透成分も入ってる? - 118二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 15:46:32
ブォ
- 119二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 21:31:15
動物のビヨンビヨンするやつを壊そうなんて透はそれでも小糸なのか
- 120二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 21:35:50
回想長いぜよ
- 121福丸は俺24/12/01(日) 05:14:06
トールの動きが止まった……?
なんだかよく分からないが、まるで100円玉の切れた遊園地のパンダカーのように止まってしまったぞッ!
今の内にルカを助けないと……!
『トール何をしているッ!!』
『あー……』
『考えてた なんか』
福面に呼びかけられ、ルカを助ける間もなくトールは意識を取り戻してしまった。
「くそっ……これじゃ助けに行けない……」
まともに戦うだけのぴゃ力だって残ってないのに…… - 122福丸は俺24/12/01(日) 05:16:01
いや……違うだろ。
舐めてんのか僕は……
その“命”手放す覚悟もないくせに、眠たいことばかり言いやがって……!
どんなに危険だって助けに行くのが道理だろう。
さっきは僕が助けてもらった。
「今度は僕の番だ……」
「僕がルカを助けるんだ」
ぴゃ力は無くたって身体は動く。
僕は駆け出した。まずは注意を逸らしてやる。 - 123二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 10:37:39
友達は大事だよな
小糸なんだから - 124二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 22:01:21
透の動力もぴゃ力
- 125福丸は俺24/12/01(日) 23:28:57
ぴゃ力は尽きた。
手元には武器もない。
其れでも身体は動く。
其れでもまだ戦える。
「!」
程よい大きさの石ころを見つけた。
僕はそれを拾い、今にもルカにとどめを刺そうとしているトール目掛けて投げた。 - 126福丸は俺24/12/01(日) 23:29:32
投げた石はトールには当たりはしなかった。
すぐ側のジャングルジムに命中し、金属音が鳴り響く。
『おー まだあったんだ やる気』
『いいね 戦ろう』
よし……奴の注意はこっちに向いた。
向こうで地面に転がっているルカの方を一瞥する。
目が合った。よかった……意識はあるらしい。
言葉は交わさない。トールに悟られないようにすぐに視線を戻す。
……大丈夫。言葉にせずとも伝わるはずだ。 - 127福丸は俺24/12/01(日) 23:30:18
『ねー 来なよ、こっち』
「はっ。馬鹿なこと言うなよ」
「まともに殴り合ってもこっちに勝ち目なんてないだろ」
「さっきみたいに投げてこい。そしたら当たるかもよ」
『ふふっ いいよ。望み通りにして───』
『…………!?』
トールは今度こそジャングルジムを引っこ抜いて、投げようとした。
……だがそれは叶わない。 - 128福丸は俺24/12/01(日) 23:30:48
“何か”が邪魔をした──
トールの中にある“何か”が。
何か分からないが、それを利用しない手はないだろう。
それに伴い生じたほんの数秒の隙……
僕は全力で、トールの元へ走った。
この衝動はWonderだね。
僅かに回復したぴゃ力と、絞りカスとを拳に込め……
叩き込めッ!! - 129福丸は俺24/12/01(日) 23:31:25
『っ!?』
今の一撃……何かが違った。
ただぴゃ力を込めて殴ったのとは何かが違う。
…………そういえば、師匠が言っていたっけ……
“白線”
打撃との誤差0.000001秒以内にぴゃ力が衝突した際に生じる空間の歪み
威力は平均で通常の2.5乗
“白線”を狙って出せる実福は存在しない。
「これが……これがそうだっていうのか……?」 - 130福丸は俺24/12/01(日) 23:32:16
『ふふっ……やるじゃん』
『でも、終わりにしよう』
「!」
白線ではトールを倒し切れなかった。
ぴゃ力量が低過ぎたんだんだろう。
トールの手は僕の首を掴んで離さない。
「う……うぐ……」
このまま力を込めれば、たちまち僕は殺されてしまう。
でも、僕はもう抵抗しない。
だって…… - 131福丸は俺24/12/01(日) 23:32:45
「あぁ……終わりにしようぜ」
──声がした。
ルカの声だ。
トールは辺りを見回したが、どこにもルカの姿はない。
……それもそうだ。
ルカがいるのは高さ2mの頭上……
ジャングルジムの上。
「トールてめぇ……」
「いんだろ、誰か 頭ン中に」
ルカはそこから飛び降り、高低差を活かした渾身の一撃をトールに叩き込んだ。 - 132福丸は俺24/12/01(日) 23:33:22
『…………』
この場合、なんと言うのが正解だろうか。
死亡……
破壊……
活動停止……
なにはともあれ、トールはそれっきり動かなくなり、そしてやがて溶けるように消えてなくなった。
僕達はトールに勝ったんだ。
……けれど、喜んでばかりはいられない。
僕達が倒したのはあくまで100人いる内の1人。
このまま連戦になれば勝ち目はまずない。 - 133福丸は俺24/12/01(日) 23:41:12
昨日はノクチルのCDリリースイベントに行きました
いつもより近い距離感でライブ、朗読劇が聴けて、トークショーもここでしか聞けないような裏話が色々とあって楽しかったです
「いつかのキミへ」のコーラス部分最高です - 134二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 07:57:02
一気にぴゃ力の本質を掴んだな
誰にもわからない謎の力だった - 135二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 18:39:17
こいつら全員ジャングルジムを壊せないのか
- 136二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 00:13:59
よく考えたら真福は殺せないから加減の効かない事は出来ないのか
- 137福丸は俺24/12/03(火) 05:51:07
『──二つ誤算があった』
瞬間、辺りの空気が一変した。
何者も寄せ付けないような……
全身が凍りつくような緊張感。
その中で福面の者はゆっくりと語った。
『第一にトールに発生したバグだ』
『ジャングルジムに触れた瞬間機能が停止するなど私のデータにはなかった』
『オリジナル……浅倉透にとって何らかの思い入れがあるのだろうが……プログラムを書き換えなくてはならんな』 - 138福丸は俺24/12/03(火) 05:51:26
『第ニの誤算はそこのチンピラの存在だ』
『トールが敗れるとすれば、それは少年の筈だった』
『大したぴゃ力も持たない取るに足らないチンピラではなく』
「へっ……好き勝手言いやがってよ」
「俺達はまだまだ弱ェ。一人だとトール一人倒せねえくらいにな」
「けどよ、てめェらの強さが『100000』だとして、俺等2人が力を合わせりゃ『1000000(ミリオン)』にだってなれるんだぜ」
『……くだらん戯言だ』 - 139福丸は俺24/12/03(火) 05:51:49
『次、行こっか? 私』
『いや……いい』
『私が直接やる……これ以上大切な友人を無駄に費やしたくはないのでな』
「…………ッ」
来るか……福面の者……
最強の実質福丸小糸……“福丸小糸の再来”……!
「ルカ……」
「おう、最初から二人で行くぜ」
『福丸真拳……奥義』 - 140福丸は俺24/12/03(火) 05:52:16
「ゴボォッ……」
「え…………?」
──次の瞬間、ルカは福面の一撃により沈んでいた。
「ルカーーーーッ!!」
何が起きた!?
全く目で追えなかった……
『……次は貴様だ。少年よ』
『案ずるな。一瞬で済む』
そんな……そんなことがあるか……?
同じ人間、同じ実福で……こんなにも「遠い」なんて……
『……福丸真拳奥義』 - 141福丸は俺24/12/03(火) 05:52:43
『帰るぞ。トール達よ』
『少年は回収しておけ。戻ったら手当を』
『ねー、こっちは?』
『必要ない。そこら辺に捨て置け』
『へーい』
この日……僕らは敗けた。
僕達だけで戦うには、敵はあまりにも強大で。
僕は強くなった。そう思っていたんだ。
けれど、そんな思い上がりはものの見事に打ち砕かれた。
僕は……弱い………… - 142二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 08:46:05
ここまで強くてまだ真の実質福丸小糸じゃあ無いっていうのか……
- 143二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 20:31:39
まだアイドルとして活動してる福丸小糸が再来ってどういうことなんだぜ