【オリキャラ・🎲】百花繚乱一般部員は安らかな眠りにつきたい

  • 1◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:19:24

    百鬼夜行連合学院3年生、名前は姫里コトミってんだ。

    趣味は散歩、夢は若い者に全部任せてグッスリ眠ることかな?

    まあ宜しく頼むよ。


    挨拶代わりの身長ダイス

    140cm+dice1d45=3 (3)

  • 2◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:20:10
  • 3◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:21:51

    保守がてら色々🎲で決めておこう


    戦闘力dice1d100=73 (73)

    知力dice1d100=77 (77)

    耐久力dice1d100=16 (16)

    事務能力dice1d100=74 (74)

    神秘dice1d100=50 (50)

    料理dice1d100=65 (65)

  • 4◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:23:52

    身体的な特徴1


    髪色 目の色 ヘイローの色


    1黒 2赤 3青 4黄 5緑 6白 7紫 8栗 9茶 10金 11銀 12桃 13灰 

    dice3d12=3 3 5 (11)


    髪の長さ dice1d100=77 (77) 1で肩につかないくらい100で足元

  • 5◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:25:51

    身体的な特徴2


    胸 dice1d4=3 (3) 1.壁 2.ささやかな膨らみ 3.中くらいの膨らみ 4.デカイ()


    腹 dice1d4=4 (4) 1.ガリガリ 2.細 3.中 4.ライトムキムキ 


    尻 dice1d3=2 (2) 1.小 2.中 3.大

  • 6◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:29:06

    支給されたSR以外にもう1つ武器欲しくない…?


    1.AR

    2.HG

    3.SMG

    4.MG

    5.SG


    dice1d5=1 (1)

  • 7◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:30:57

    >>3

    耐久の最低値忘れてた……


    耐久力dice1d100=26 (26)  (最低値50)

  • 8◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:34:38

    身体的な特徴3


    1.ケモ耳なし 2.ケモ耳あり


    dice1d2=1 (1)


    1.尻尾なし 2.尻尾あり


    dice1d2=2 (2)

  • 9二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 21:36:03

    メインにスナもって、サブにアサルト?
    ライフル2つ持ってるの?

  • 10二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 21:37:12

    ふーん……全体的に優秀な万能タイプか
    それそうとシッポモフりたいな

  • 11薪原イサイ24/11/15(金) 21:38:29

    楽しみにしてます

  • 12◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:39:51

    あらかた決めたから進めていこうか


    >>9

    近中距離で戦う方が好みなんだよな…

    だから正直支給品はあまり……ね……


    >>10

    こんな年寄りの尻尾モフよりキキョウ辺りの尻尾堪能した方がいいぞ



    >>11

    ありがとうございます!

  • 13◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:48:31

    今日も若い者達が元気で大変よろしい

    後輩達が元気に訓練している様子を眺めながら私は満足げに頷く。

    これは私が隠居できる日もそう遠くないなと思いながら部室の箪笥に隠しておいた饅頭を頬張りながらリラックs「コトミ先輩、いつまでサボってるつもり?」


    顔を上げるとそこには修羅と化した我らが作戦参謀の姿があった


    …………


    1.マイペースに饅頭を堪能する

    2.許しを乞う

    3.逃げるは恥だが役に立つ

    dice1d3=1 (1)

  • 14◆qqree20XEk24/11/15(金) 21:59:06

    まあ待て、落ち着けキキョウ。
    これにはとても重大な理由があってだな?

    「言い訳はいいから先輩も早く支度して訓練に参加して。まったく…灯籠祭の時に頼もしかった先輩は何処に行ったのやら。」

    とうとう重大な理由と言う名の言い訳も聞かれなくなってしまった……。キキョウ、私悲しいぞ?前はあんなに可愛いk「早くして」はい。
    今の怖くなかった?かなりドス利いてたよな?ナグサ。
    「キキョウの言う通りにした方がいいと思うよ」
    ナグサはそう言い残し訓練に向かって行った。
    ナグサ……私悲しいよ…
    「レンゲ先輩!もう一度お願いします!」
    「よしきた!」
    若いっていいなぁ…そんなことを思いながら私も重い腰を上げ、訓練に向かうのだった。

  • 15◆qqree20XEk24/11/15(金) 22:18:12

    あぁ……若者のエネルギーに付いていくのはかなり疲れるな… 
    それにしてキキョウめ……私を重点的に狙い撃ちしよってからに…流石の私も泣くぞ?
    まったく隔離世で過ごしているお前がほんの少しだけ羨ましく感じるよ

    ──クズノハ 

    いや、今のなし隔離世は隔離世でしんどそうだからな…やっぱり若い者達に早く成長してもらわないとだな
    まあその日はそう遠くなさそうだからいいか。
    今日は帰ってゆっくり休むとしよう。

  • 16◆qqree20XEk24/11/15(金) 22:33:25

    コトミの自画像的な物


    画像作成で利用したサイト↓

    picrew.me
  • 17二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 23:36:54

    年齢詐欺師かな?

  • 18◆qqree20XEk24/11/16(土) 10:53:58

    今日も百鬼夜行は賑やかで大変よろしい

    そんな事を思い、私は街を一人巡回する。

    ちなみに一人で巡回してる理由は訓練をプチサボりした為、キキョウから一人で巡回に行くよう言い付けられたからだ。

    ユカリ以外に誰も異議を唱えなかった事が私悲しいよ……まあユカリも言いくるめられて最終的に味方/Zeroになってしまったのだが。

    まったく年寄りは労ってほしいものだな…。


    若者達の成長を複雑に感じていると何やら騒がしい声が聞こえてくるではないか

    何かあったのだろうか?


    1.安定の魑魅一座が…

    2.街のチンピラが…

    3.幻のお団子限定販売

    dice1d3=3 (3)

  • 19二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 19:06:51

    幻の団子………!?

  • 20◆qqree20XEk24/11/16(土) 21:01:06

    声のする方へ向かうと行きつけの団子屋、その前に大勢の人がいた。

    …確かにこの店の団子は絶品だ。だがここまで人が大勢来るのは見たことがねえぞ…。
    「おや?コトミちゃんじゃないか。いらっしゃい!」
    軽く驚いているコトミの元に団子屋の女将がやってくる。
    「いつものサボりかい?アンタも懲りないねぇ。またキキョウちゃん辺りに怒られるんじゃないかい?」
    残念だったな。既に怒られた後だよ。今は罰として一人で見回り中。
    「そんな得意気に言う事じゃないだろう…。」
    私の事はいいんだよ。今は店の前に出来てる人だかりだ。こりゃ一体なんの集まりなんだ?
    「幻の団子が販売されるからね。みんなそれ目当てだろうさ。」
    なんだそりゃ?ここには長いこと通ってるがそんなの聞いた事がないぞ?
    「まあそうだろうね。この団子はうちの旦那が気まぐれで作る団子で、前回出したのが10年前くらいだ。アンタが知らなくても無理はないさね。」
    いや気まぐれすぎんだろ……レアアイテムの類いじゃねぇか……

  • 21◆qqree20XEk24/11/16(土) 23:55:10

    >>20

    訂正10年前× 十数年前○


    「はい、整理券だよ。時間になるまでもう少し待ってておくれ。」

    女将は私に整理券を渡すと他の客にも整理券を配りに行った。


    買うとは一言も言ってねぇんだけどな…。

    まあ興味湧いたから買うんだけど。

    それにしても十数年前ねぇ…。本来であればその位前なら記憶してる筈なんだが…しっかり記憶が失くなってんな。流石にガタが来はじめてきたか?


    ……まあ若い者達も着実に成長してきてるし焦る事はないか。


    「お?コトミちゃんじゃないか?」

    柄にもなく黄昏ていると声をかけられる


    ん?豆腐屋のおっちゃんか。おっちゃんも幻の団子目当て?

    「おうともよ。そういうコトミちゃんは何時ものサボりかい?」

    団子屋のおばちゃんも豆腐屋おっちゃんも何時も私がサボってみたいな言い方はやめてくれねぇかなぁ……。

    こう見えて私もそこそこ働いてはいるんだぜ?


    「分かってるよ。空が緋色になった日も燈籠祭の時もコトミちゃん達は頑張ってくれてたからな、感謝してるよ。」

    軽口に真面目に返されてしまった。

    しかしなんだ。面と向かって感謝されると少しこそばゆいな…。


    「コトミちゃんが珍しく照れてるな。これは良いものを見たな!ガハハ!」

    喧しいぞおっちゃん!


    まあこんな事で騒げるのはあの時と違って余裕がある証拠なんだろうな。

  • 22◆qqree20XEk24/11/17(日) 00:03:55

    時はキヴォトスの空が緋く染まった日まで遡る

    あの時の百花繚乱は委員長、副委員長が行方不明になっており、活動休止状態になっていた。

    それに加えとうとう陰陽部から解散要請が出されたのだった。


    そんな最中に私は


    1.百鬼夜行の街を自主的に見回り

    2.百花繚乱の詰所でお茶

    3.雪原にてナグサ探索

    dice1d3=3 (3)

  • 23二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 09:09:44

    そっちに行ってたのか

  • 24◆qqree20XEk24/11/17(日) 19:41:32

    キヴォトスの空が緋色に染まったあの日、私は大雪原でアヤメとナグサを探している最中だった。


    ──百鬼夜行中を探し回っても見つからなかった、残すはこの大雪原だけだ。ここには百花繚乱、いやクズノハに関する物がある。二人がいるとしたらこの大雪原だけだろう。

    それにしても空の色がおかしな事になってるな…これは早いとこ二人を見つけて街に戻ったほうがよさそうだ。


    さて、何か手がかりはあるかな


    1.手がかり無し、無名の守護者が襲いかかる

    2.ナグサらしき足跡を見つける

    3.物の怪の気配を感じる

    dice1d3=1 (1)

  • 25◆qqree20XEk24/11/17(日) 22:36:50

    雪原を探索していた私は


    んだお前らはぁ!?


    見たことがない物の怪とからくり人形共に絶賛絡まれていた。


    いやコイツら本当に何処から湧いて出て来やがった?しかも倒しても倒してもお代わりが湧き出てくるとはな…。

    コイツら片付けてから探索を続行しようと思った仕方ねぇ。コイツら蹴散らしながら探索するか。


    1.手がかりは見付からず。レンゲから連絡が来る。

    2.手がかりが見付からないまま雪原の奥に到達

    3.人の足跡を見つける

    dice1d3=2 (2)

  • 26◆qqree20XEk24/11/17(日) 22:54:53

    …さっき脳天かち割った奴を最後に物の怪もからくり人形も湧き出てこないのを見るに打ち止めか。

    それにしても随分奥まで来ちまったなこれは。

    せっかくここまで来たからには隅々まで探索したいところだが…。あの物の怪共、間違いなく街の方にも湧いてやがるだろうな。

    …仕方ねぇ。あと一回手がかりを探したら急いで街に戻るか。


    1.誰かが争った形跡を発見する

    2.隠世の残滓を嗅ぎとる

    3.めぼしい物は見付からず。帰還する。

    dice1d3=3 (3)

  • 27◆qqree20XEk24/11/17(日) 23:07:27

    何も見付からねぇ!見当違いだったか?それともすれ違ったか…。
    考えても仕方ないか。今は急いで街に

    私がそう呟いた瞬間、デバイスが鳴り響いた。誰からかしらと確認すると相手はレンゲだ。
    「コトミ先輩!?今どこにいるんだよ!街が大変な事に!」
    ……あぁ。分かってる。今から急いで戻るところだ。
    「早く戻ってきてくれよ!それじゃあ!」

    ……かなり切羽詰まってそうだな。かなり急いで戻るとするか。

    後輩達や街が心配な私は来た道を全速力で戻っていく。だからだろうか、この時物陰から私の背中を見つめていた化け傘の気配に気付くことは出来なかったのは。

  • 28二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 08:38:44

    悉く空振りに終わってて草
    ダイスの神様意地悪すぎんだろ

  • 29二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 09:18:39

    ダイスの女神様はナグサになにか恨みでもあんのか

  • 30二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 16:03:16

    すれ違い通信でもしてんのかってくらい物理的にすれ違ってそうで草
    あれかな?会えない時間が愛を育てるのかな?

  • 31◆qqree20XEk24/11/18(月) 20:31:22

    >>30

    …愛?いやいや、若い者が年寄り相手にそんな感情抱くわけないだろ…。


    ─試しにダイス振ってみるか

    アヤメ→コトミdice1d100=56 (56)

    ナグサ→〃dice1d100=52 (52)

    キキョウ→〃dice1d100=87 (87)

    レンゲ→〃dice1d100=93 (93)

    ユカリ→〃dice1d100=92 (92)

    100でgravity

    (最低保証40)


    コトミ→百花メンバーは60固定

  • 32◆qqree20XEk24/11/18(月) 21:12:43

    ……(目をこする)

    …(もう一度確認する)

    いや1~2年生組高いな?


    レンゲdice1d3=2 (2)

    ユカリdice1d3=3 (3)

    キキョウdice1d3=2 (2)

    1. ナグサ先輩と同様に尊敬できる先輩(like)

    2.普段はチャランポランだがやるときはやるカッコいい先輩(普段からちゃんとやれ)(like)

    3.愛じゃよ(love)

  • 33◆qqree20XEk24/11/18(月) 21:40:01

    >>32

    ま、まあユカリの愛は多分お婆ちゃんに向けるそれだろ……多分…

    気を取り直して前回の続きを始めよう…


    ──キヴォトスの空が緋色に染まったあの日から早数ヶ月、キキョウが正式に解散令を発令したことにより百花繚乱は解散秒読みな状態になっていた。

    なんでもナグサが証を返却したことが決定的な理由となったとか。─いや待てよ?何でナグサが証を持っているんだ?あれは委員長であるアヤメが持っている筈じゃないのか?


    ……これは一度ナグサと会って話す必要がありそうだな。


    ナグサ探索

    1.成果無し、探索続行

    2.成果あり、手がかり発見

    3.イベント発生

    dice1d3=3 (3)

  • 34◆qqree20XEk24/11/18(月) 21:59:43

    イベント発生

    1.街中でユカリと遭遇

    2.魑魅一座に絡まれる

    3.微かだが物の怪の気配を感じとる

    dice1d3=1 (1)

  • 35二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 08:00:00

    後輩じゃん

  • 36二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 08:05:19

    ダイスの女神はナグサに親でも殺されたんか?ってくらいナグサ避けるやん

  • 37二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 19:00:02

    意地でもナグサと関わらせたくないという強い意志をダイス神から感じるなぁ

  • 38◆qqree20XEk24/11/19(火) 21:09:19

    「コトミ先輩、お話があります!」

    ナグサを探して百鬼夜行中の焼き鳥屋を渡り歩いていた最中、街中で会ったユカリから話があると言われたので歩き疲れた私は近くの茶屋で話を聞くとこにしたのだった。


    ──なるほど、継承戦ねぇ。

    「はい!なのでコトミ先輩には百花繚乱幹部として継承戦を承認していただきたく…。」

    あ~…。期待してるところ悪いが私じゃ無理だ。

    「そ、そんな…。何故……?」 

    ……いやだって私幹部じゃないから。

    「……ゑ?」

    ただの平部員だから。

    「えぇ!?」


    ユカリの声が百鬼夜行の空に響き渡った。

    ……いやほんとごめん。


    その後の行動

    1.陰陽部に向かうユカリに付き添う

    2.ユカリとは別れナグサ捜索続行

    3.物の怪の気配を感じそちらに向かう

    dice1d3=1 (1)

  • 39◆qqree20XEk24/11/19(火) 21:43:51

    「まさかコトミ先輩が幹部ではなかったとは。決めました!身共が委員長となった暁にはコトミ先輩を幹部の座に!」
    それは勘弁してくれ……。

    (ユカリにとって)衝撃の事実によりショックを受けてしまったユカリは私が何もしなくとも一人で立ち上がっていた。いやぁ若いっていいねぇ。

    ─なるほど、陰陽部に継承戦の立会人を頼みに行く途中だったのか。…ユカリが良ければなんだが私も付いていっていいか?
    「本当にですの!?」
    ああ、後輩一人じゃちと心配なのと…役に立てなかった償いも込めてな。
    「はい!是非ともお願い致しますの!」
    おう、お願いされたぜ。

    こうして私とユカリは二人陰陽部の部室へと向かう事になった。


    「それはそうとコトミ先輩?例え先輩自身であろうとコトミ先輩を悪く言うのは許せません!先輩が役に立たないなんてそんなことはありませんの!先輩は…!」
    あっうん……。次からは気を付けるから落ち着け?

  • 40◆qqree20XEk24/11/19(火) 22:41:09

    荒ぶるユカリをなんとか鎮める事に成功し、私とユカリは無事陰陽部の部室前に到着した。


    ─どうやら先客が来てるみたいだな。仕方ねぇ…ユカリ、どこかで少し時間を……


    潰すぞと、言い切る前にユカリは部室の襖を盛大に開いた。…私はユカリのダイナミックエントリー眺めながら、もしこれがキキョウの耳に入ったらユカリには雷が落ちるんだろうな、とユカリに雷が落ちている様を想像していた。…この場にキキョウがいなくてよかったな…ユカリ…。



    ──ユカリのダイナミックエントリーは特に問題にはならず陰陽部との話は進み


    ”ユカリが困っているなら、それくらいお安い御用だよ。”


    立会人の確保に成功した。一人は陰陽部の部長、そしてもう一人はその場に居合わせていたシャーレの先生。…そう、大人だ。それもキヴォトスの外から来た大人だ。

    ─これは私の個人的な問題になるがキヴォトスの外から来た大人にはいい思い出がない。そんな私がこのままユカリと共に行動をしてもあまりいい結果にはならないだろう。


    さて、どうしたものか

    1.それでも後輩達が心配、ユカリと共に行動する

    2.別行動を選択、ナグサ捜索に戻る

    3.物の怪が構ってほしそうに気配を発している


    dice1d3=3 (3)

  • 41二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 08:44:50

    支援

  • 42二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 13:08:17

    ナグサを悉く避けるダイス神は花鳥風月部かなにか?

  • 43二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 20:34:00

    物の怪かわいいやん

  • 44◆qqree20XEk24/11/20(水) 22:49:01

    ユカリとシャーレの先生に付いていくべきか悩んでいたその時…
    『──ッ!?』
    物の怪の気配を感じた。とても濃い気配だ。
    「コトミ先輩?どうかなさったのですか?」
    ユカリやシャーレの先生、陰陽部の面々を見るに物の怪の気配を感じ取ったのは私だけらしい。
    これほど濃い気配ならユカリ達も気付く筈だ…。
    なるほど、どうやら私は誘われているらしい。

    『悪いなユカリ…急用を思い出した。継承戦の件、任せてもいいか?』
    「はい!お任せください!」
    『……あぁ。あれだシャーレの先生もユカリの事、よろしく頼む。』
    ”…うん。任せて。”
    先生が苦笑しているのを見るに私が嫌々頼んだのが伝わってしまったらしい。
    申し訳ない…、がこればかりはそう簡単に消化出来る問題ではないからな。…まあ表に出さない努力はしていくか。

    そしてシャーレの先生にユカリを任せた私は気配の元に向かっていくのだった。

  • 45◆qqree20XEk24/11/20(水) 23:30:43

    このタイミングで偶然、物の怪の気配を感じる。
    そんなことはあり得ないだろう。間違いなく物の怪を使役している何者かがいる筈だ。
    そしてその何者かはアヤメの失踪に関わっている可能性が高い。…本当は色々知ってそうなナグサを捕まえられればよかったのだが、運が悪いのかナグサに会うことすら叶わない。何故なのか…。

    『だから情報を得る為に、あえて釣られる必要があるんだよなぁ。』
    まったく面倒くさいな、と思いながら歩みを進めているうちに物の怪の気配を感じた第四商店街、その西地区に到着した。

    辺りを見回してもそこにあるのは燈籠祭の準備をする人々の姿だけ、だと思ったが。1つ不自然な点を見つけた。
    店と店の間に本来ならば存在する筈のない小道がある。それなのに誰もその小道の存在に気が付いていない。
    『当たりだな。』
    この先に件の物の怪がいるのは間違いないだろう。そう確信した私はその小道へ歩みを進めた。
    『……なるほど?』
    小道に足を踏み入れた瞬間、一瞬謎の浮遊感を感じ思わず目をつぶる。そして浮遊感の終わりを感じ目を開けると眼前に広がっていたのは延々と続く小道であった。
    ──後ろから「此方においで」と呼び掛けてくる声のおまけつきの。

  • 46二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 08:58:37

    引かれ合い小道に迷い込んじゃったねえ

  • 47二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 15:24:42

    誰が誘ってるんだろやっぱシュロかな

  • 48二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 21:16:05

    可愛いのが出てきてくれねえかな

  • 49◆qqree20XEk24/11/21(木) 22:24:05

    『…薄気味悪い空間だなぁ、おい。』

    先ほどまで日が昇っていた筈の空は、いつの間にか黄昏時になっている。

    時間の進み具合があきらかにおかしい。そう思った私は懐から懐中時計を取り出し現在の時刻を確認しようとした。

    『──ハッ。ずいぶんと気合いが入ってることで。』

    時計の針が延々と回っており、時刻を確認する事は叶わなかった。

    ならば携帯端末ならどうか?、と思い端末を確認するも画面はノイズが走っていたのだった。

    『完全に外との繋がりは遮断されたか。』

    まあ始めから助けを呼ぶ事は考えていなかった為、大した問題ではないのだが。

    ─それにしても敵の気合いの入りようを見るに、敵はそう簡単に尻尾を出す真似はしないだろう。

    『まったく面倒くさいこった。私的にはパーっとやって終わり、が良かったんだが。』

    本当に面倒だと思いつつ、この小道を調べることにした。


    1.小道を歩いて変わったものがないか調べる

    2.とりあえず周囲の建物を片っ端から壊す

    3.試しに振り向く?

    dice1d3=1 (1)

  • 50◆qqree20XEk24/11/21(木) 22:36:11

    変わったものがないか周辺を見回しながら小道を歩き続けるも、めぼしいものは不自然なまでに見当たらない。

    景色に代わり映えがなさすぎるのだ。まるで同じ道を何度も通っているような。いやこの場合は通らされていると言うべきか。

    『このまま歩き続けても体力を無駄に消耗させるだけだな。』

    この手は一旦やめにして、別の手段を試そう。


    1.とりあえず周囲の建物を片っ端から壊す

    2.試しに振り向く?

    dice1d2=1 (1)

  • 51◆qqree20XEk24/11/21(木) 23:07:17

    歩き続ける事を止めた私は、あわよくば物の怪やそれを使役している奴を見つけられたら良いなと思いながら、小道に存在する物を片っ端から破壊していた。

    休憩用の為に置いてあるであろう椅子を踏み砕き、家屋の壁を蹴り砕き、その家屋自体も廃墟に変えていく。

    ある程度暴れ終えたら、手と足を止め瓦礫の山となった小道を眺めていると

    『……なんだ?模様替えは必要ないってか?』

    一面に広がっていた瓦礫の山が消えたのだ、綺麗さっぱりと。

    そしてここには壊された物などないと言わんばかりに、壊された家屋や置物が姿を現し、私が壊し回る前と同じ景色に戻ったのだった。

    『──ふむ。なるほど。』

    この空間が何なのかは何となくだが理解することが出来た。

    だから一先ずこの手段は止めて別の手段を試す事にしよう。


    1.試しに振り向く?

    dice1d1=1 (1)

  • 52二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 08:57:54

    選択肢が消滅していくタイプの確定ダイス……
    ループしてるからこそか

  • 53二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 16:20:06

    現状安らかに眠れなさそうだなこれ

  • 54墓宮サコ(名誉美食研)24/11/22(金) 22:49:08

    保守しておきますね、先輩?で良いのかな?

  • 55◆qqree20XEk24/11/22(金) 22:59:35

    試しに振り向こうとする素振りを軽く見せた瞬間、物の怪の気配が強まったのを感じた。
    『─いや、物の怪の気配だじゃねえな。』
    物の怪の気配に紛れ、いや混じっている。
    間違いない。これは、隠世の気配だ。
    ──おそらくだが、この物の怪は小道で振り向いてしまった対象を隠世に引き摺り込むのだろう。
    『それにしても素振りを見せただけで反応があるとはなぁ。私を引き摺り込もうと躍起になりすぎだろオイ。』
    確認したいことは出来たので、素振りを止める。私が素振りを止めると隠世の気配は消え、感じ取れる気配がこの空間一体から嫌という程感じる物の怪の気配のだけとなっていた。

    ──これで調べたい事は調べる事が出来た。あとはこの空間の物の怪を滅す為に行動を起こすだけだ。

  • 56◆qqree20XEk24/11/22(金) 23:39:46

    『どっちが先に音を上げるか、根比べといこうぜ?物の怪…!』
    私はこの空間から脱する為、小道に存在している物を壊しながら小道を駆けていた。
    ……先に言っておくと自棄を起こした訳ではなく、これが今の私に出来る、最善の行動というだけだ。
    『空間を最初の地点に繋ぐ作業と壊れた物を直す作業、お前はこの2つの作業をいつまで続けられるのか見物だなぁ!』


    『…なんだ?ずいぶんと音を上げるのが早かったじゃねえかよ。オイ。』
    破壊活動を行いながら小道を駆けていると、いつの間にか周囲の景色が変わっていた。
    狭苦しかった小道とは打って代わり、開けた空間に出た。そしてその空間の中心にはポツンと一基の鳥居が存在していた。
    おそらくあの鳥居をくぐれば、現し世に戻れるのだろう。
    呆気無かったなと思いながら、鳥居を目指し歩みを進めようとした、その時
    「妾を置いて何処へ行く?コトミ。」
    背後から、とても懐かしい声が聞こえるのだった。

  • 57二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:51:40

    このレスは削除されています

  • 58◆qqree20XEk24/11/22(金) 23:52:58

    謎空間怪談ちゃんについて軽く説明。

    ①怪談ちゃんの空間は入口部分の壱、中間点の弐、出口部分の参の3つに別れている。
    怪談ちゃんはコトミを壱と弐をループさせ閉じ込めていた。

    ②小道に存在する建物、置物も怪談ちゃんの一部。壊れされた物が元に戻るスピードは壊された状態によって変わる。雑に瓦礫の山にされた場合は元に戻るスピードは早いが、粉々にされた場合は元に戻るスピードが遅くなる。粉々に壊される物を元に戻すのは正直しんどい。

    ③怪談ちゃんはマルチタスクが駄目。
    道をループさせるか物を直すか、どちらか片方ならそつなくこなせるが、その両方を行うとすぐに綻びが生じてしまう。

    ……おのれ悪逆無道の権化、姫里コトミめ。

  • 59二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 09:28:13

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 17:36:40

    >悪逆無道

    おまいうすぎる……

  • 61◆qqree20XEk24/11/23(土) 23:09:28

    『なんだ?私の耳がイカれちまったのか、幻聴が聞こえてきやがるな。』
    「ふむ──いやはや、コトミも冗談を言うようになったとは。これは驚きじゃのう。」
    『……これは驚いたなぁ。声だけでなくその反応もアイツに似せてくるとは。』
    「何を言っておる?似せるも何も妾は──」
    『”妾はクズノハ本人”ってか?……あのなぁ、アイツとは次会うとき私から会いに行くって約束してんだよ。』
    私は溜め息をつきながら狙撃銃に弾を込め始める。
    『だからアイツがこんなとこに来るわけねぇだろ。だから最後の悪足掻きは止めてさっさと終わっとけ──物の怪。』
    「───ッ!!?」
    弾を込め終えたと同時に振り向き引き金を引く。対象を隠世に引きずり込まんと伸ばされた多数の腕が私に到達するよりも早く、放たれた弾丸はクズノハの姿に化けた物の怪の本体を貫いた。
    「ひ、姫里コトミぃぃぃ!!」
    弾丸に貫かれた物の怪は断末魔の叫びを上げ、塵となって消え失せたのだった。

  • 62◆qqree20XEk24/11/23(土) 23:52:52

    物の怪が消えたと同時に空間が揺れ始める。
    『まあ本体を滅したんだ。空間が維持出来なくなって崩れ始めるの当たり前か。』
    急いでこの空間から脱しようと出口である鳥居に向かう。
    歩みを進め、鳥居まで後もう少しというところで私は足を止める。
    『──誰だお前。』
    鳥居の前に女がいる。蜘蛛の巣を連想させる装飾を垂れ下げた首飾りをつけた、花魁風の装いをし、怪しげな雰囲気を纏う女だ。
    おそらくこの女が物の怪を使役していたのだろう。
    物の怪が倒されてから出てくるとは…一体何を企んでいるのか。─いや今は考えてる場合ではない。私が考えてる間にもこの空間は崩壊を続けているのだ。だから考えるのは女を倒し、この空間から脱した後に─
    「久方ぶりの再会だというのに──随分と冷たいんじゃあないかえ。のぉ──コトミ?」
    『──なんだと?』
    その言葉に、女に仕掛ける為、間合いを詰めるべく踏み込もうとした足を止めてしまう。
    時間が無い今、相手の言葉に耳を傾けている暇はない。そんな事は分かっているのだ。分かってはいるのだが、この女の言葉を聞き逃す事は出来ないと私の魂が訴えかけている、それは親しさ故によるものか、それともそれとは真逆の感情によるものなのか。
    ──この女は一体何者なんだ?

  • 63二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 11:50:05

    保守

  • 64二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 15:58:33

    一体なにリコ様なんだ…?

  • 65◆qqree20XEk24/11/24(日) 21:14:47

    『──ってな感じで、私の足を止めておくのがお前の目的か?』

    「─ふふっ……相も変わらず可愛いげの無い。まったく


    1.──そんな所も実に愛いやつよのぉ。

    2.──不愉快極まりない。

    dice1d2=2 (2)

  • 66二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 21:33:41

    本当に何リコ様なんでしょうか・・・

  • 67◆qqree20XEk24/11/24(日) 22:01:23

    『ハッ、そいつは良かった。何でかは知らねぇがお前が不愉快だと私が愉快になりやがる。是非ともお前には私の為に不愉快なままでいてほしいなぁ?』
    「─其方とは話すだけ時間の無駄みたいやねぇ。」
    女が溜め息をつきながら呟いた次のとき、虚空から私を取り囲むように大量の物の怪が現れた。
    『化け傘に化け提灯、化けだるまねぇ。……私の事を舐めてんのか?この程度で私を足止めできる訳ねぇだろ。』
    不機嫌さをあらわにした私は周囲を取り囲む物の怪の群れを一掃する。
    その様子を眺めていた女は肩を震わせていた。
    『…何が可笑しい?』
    「いやなに…其方の不愉快が■にとっての愉快、これを噛み締めていたまでよぉ?」
    女が愉快そうに手を叩く、すると再び物の怪の群れが現れる。
    雑魚といえど、何度も相手をさせられると面倒になってくる。というかもう既に面倒くさい。
    それに表で行われている物語ってのも気になる。
    ─こればかりは仕方ねぇ。縛りに抵触するかもしれない事覚悟であの女を速攻で倒すか。

  • 68◆qqree20XEk24/11/24(日) 23:49:19

    「………っ!」
    女はこちらの変化に気が付いたのだろうか。
    私を取り囲むように喚び出していた物の怪の群れをを自身の壁となるように喚び出し始め、喚び出された物の怪の群れが一気に雪崩れ込んでくる。
    私はそれに飲み込まれる……事はなく、目の前を塞ぐ物の怪を滅しながら前へ突き進んでいく。
    塞がれては滅し、塞がれは滅しを繰り返し、私は物の怪の壁を抜けた。
    『言っただろ?この程度で私の足を止められる訳ねぇ、ってなぁ!』
    私が壁を抜けた事は想定外だったのか、驚きを隠せていない様子を見せる女に拳を突き刺した。瞬間、この空間の戦い、その勝者が決まったのだった。

  • 69二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 08:28:22

    やったぜ

  • 70◆qqree20XEk24/11/25(月) 08:45:55

    感触に違和感を抱く。
    『──手応えがねぇな、お前。やっぱり本体は別の所にいやがるのか。』
    「あぁ…その通り。■は怪談──其方の言う物の怪を介して其方と会話していただけの事。」
    女は愉快そうに笑った後、一変して不機嫌そうな顔になる。
    「欲を言うなら、不愉快な存在である其方をここで百物語にしたかったのだがねぇ──アヤメと同じように。」
    私は女の言葉を聞いても取り乱す事はしなかった。何故なら、アヤメがそうなってしまっているかもしれない事は可能性の1つとして考えていたからだ。……出来れば当たっては欲しくなかったが。
    『私も物の怪に─ねぇ。つまんねぇ冗談だなぁオイ。』
    「ふふっ……つまらない冗談、か。■としては其方こそが、怪談となる素質があると思うのだがねぇ?」
    『あぁ?何を根拠にそんな戯言を─』
    「1つ─今の其方の在り方は人ならざる者のそれ、そしてもう1つ─其方はこの世界に深く絶望し憎しみを抱いているから。理由はこれで十分じゃあないかえ?」
    『……私の事情を知ってやがるとはな。お前も私と似たようなクチか?』
    「さて?どうやろうねぇ─其方に記憶の欠落が無ければ確かめられたかもしれないが。」
    『どこまで知ってやがるんだか…。』
    溜め息混じりに呟きつつ、拳を引き抜き、出口である鳥居へと足早に向かう。
    「おや?会話はもう終わりかえ?──なら最後に1つ。今から戻ったとしても手遅れかもねぇ?」
    体が崩れ始めた女は心底愉しそうに笑う。
    「其方の可愛い後輩が百物語となっているかもしれないのだから。」
    崩れ去る女の笑い声を聞きながら私は鳥居をくぐり抜け──百鬼夜行の街に戻ってきた。
    ……いやなんか街が燃えてんだが?

  • 71◆qqree20XEk24/11/25(月) 16:34:30

    鳥居を抜けるとそこは火の海だった。

    『……まだ物の怪の腹の中──ってことはねぇな。世界の匂いは現し世のそれだ。』

    周囲を見渡してみる。火事により家屋などが焼け落ちて分かりにくくはなっているが、ここは間違いなく百鬼夜行の街だ。

    『──物が焼ける臭いしかしない所をみるに……最悪の事態は起きてないか。』

    街の住人は上手く避難出来たのだろう。それを知れて良かった。ならば私のする事は1つ──おそらくはまだこの燃え盛る街で、戦っているであろう百花繚乱の若い者、私の可愛い後輩達と合流する事だ。

    『って言っても何処にいるのやら──おぉ……。』

    デバイスに何か届いてないかしら?

    そう思いつつ確認してみるとものすごい数の通知があった。小道にいた時に届くことのなかったものたちだろう。

    『ユカリにキキョウにレンゲ、陰陽部の部長からも来てやがんなぁ。』


    ──時間的に誰か一人からの連絡しか確認する事ができないだろう。


    誰からの連絡を確認する? 

    1.ユカリ

    2.キキョウ

    3.レンゲ

    4.ニヤ

    dice1d4=2 (2)

  • 72◆qqree20XEk24/11/25(月) 23:08:31

    正直何処に行けばいいのか分からない。
    だが我らの誇る作戦参謀なら的確なメッセージを送っている筈だ。
    『キキョウからのメッセージは──お、おぉ……。』
    キキョウからも沢山のメッセージが届いていた。メッセージの前半は何故ユカリを止めなかったのかという小言の嵐だった。──あぁ……うん。
    今はそれらを読む暇がないから、後で本人の口からお小言を頂くとしようそうしよう。
    メッセージの中盤は私の所在をたずねる内容で──そして最後のメッセージにはある場所の名前が記されていた。
    『燈籠祭会場広場ねぇ─ハッ。見事に私の現在地から離れてやがるなぁオイ。』
    まず間違いなくあの女の仕業だろう。あの女は必ずしばくと心に誓い、私は件の広場に向かう。
    確かに現在地からは離れているが、私がめちゃくちゃ急げば十数分程度で着く距離だ。
    ─まあ…あの女がそれを見逃す筈もなく、私の行く手には先程の小道で腐るほど見た物の怪の群れと──そんな雑魚共とは比べ物にならない程の妖気を放つ数体の物の怪が待ち構えていた。

  • 73二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 08:37:50

    連戦になるけど大丈夫かしら

  • 74二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 16:20:00

    戦い通しだなこれ

  • 75◆qqree20XEk24/11/26(火) 23:13:49

    小道で戦った物の怪──コイツらは大した驚異ではないからいいとしよう。
    問題は数体のデカブツだ。デカブツの発する妖気の質から考えて、この数体の物の怪達は先の空間で戦った奴等とは格が違う。
    『─まったく面倒なもんを寄越してくれやがったなァ…あの女はよォ。』
    雑魚が相手なら雑に蹴散らし、さっさと先に進めたがコイツらが相手となると話は変わる。 
    『それと──お前らのその姿はなんだ?形が定まってねェじゃねえか。』
    過去に似た物の怪と戦った事があるが、その時の奴は形がちゃんと定まっていた。
    だが道を塞ぐ奴らは黒いモヤまみれで、何の生き物を模しているのかさっぱりだ。
    『確かあの時の奴は…………百足だったか。』
    苦い思い出が蘇りそうになるが頬を思い切り叩き、強引に気持ちを切り替え──デカブツ物の怪の内の一体を蹴り飛ばす。
    【──!?】
    『なんだ?私がお前らに触れるのが不思議で仕方ねェか?』
    デカブツ達から驚愕しているであろう気配を感じる。
    『私がお前らに触れる理由は──いや、時間がないから説明は不要でいいよな?』
    あと単純に面倒くさいし──そう呟いた後、蹴り飛ばしたデカブツに狙撃銃を向け、引き金を引いた。

  • 76◆qqree20XEk24/11/27(水) 00:11:38

    まあ他のデカブツ達が黙っている筈もなく、放たれた銃弾は一体の物の怪に防がれた。

    そして私が蹴り飛ばしたのと銃弾を防いだ以外のデカブツ─気配から察するに三体が化け傘達の群れを引き連れ此方に向かってきた。

    私は向かってくる物の怪目掛けて、狙撃銃で発砲した。だが物の怪達は化け傘や焼け落ちていない建造物を盾のように扱いながら此方に迫って来たのだった。

    『──もうこんだけ近付いてきたか。』

    化け傘達や建造物を盾にしながら進んできた物の怪達はあと少しという所まで迫っていた。

    もう間も無く物の怪達の魔の手が及んでしまうだろう。まったく……この物の怪達には──感謝の気持ちを伝えたくなる。 

    『わざわざ私の間合いに来てくれてありがとうよ──たっぷりもてなしてやるから満足して逝ってくれや。』

    私は得物である突撃銃を取り出し、物の怪達に笑みを向けた。

    『本当は近接戦を楽しみたいが─さっきも言った通り時間がないからな。速攻でケリを付けさせてもらうぜ。』


    戦闘結果


    1.快勝、今夜はグッスリ眠れるぞ

    2.可もなく不可もない勝利、特筆すべきことはない

    3.辛勝、小道での戦闘による消耗が思ったより響いたようだ

    dice1d3=2 (2)

  • 77二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 08:54:18

    老兵?が弱い筈もないか

  • 78二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 13:11:51

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 21:05:28

    やったぜ

  • 80◆qqree20XEk24/11/27(水) 21:53:59

    【──ッ!】
    最後の一体となっても諦めず戦い続けた物の怪の凶爪が私の体を貫く。その瞬間、物の怪は自分の勝ちを確信したことだろう。
    ──相手が普通なら、この戦いの勝者は物の怪となっていた。そう、相手が普通であればだ。
    『──死ななくても痛いもんは痛いんだよなァ……。』
    【──ッ!!?】
    『驚かせて悪いな。素早いお前を捕まえるにはこの手段が照っとり早かったんでね──そんでこれで終いだ。』
    驚愕している物の怪の眉間に突撃銃の銃口を突き付け、引き金を引く──そして戦いの終わりを告げる銃声が夜空に鳴り響いた。
    『……制服にどデカイ穴が空いちまったなァ。狙撃銃も壊しちまったし、これりゃキキョウの奴に色々言われちまうな……。』
    消滅していく物の怪を眺めながら独りごちる。
    正直戦いは勝てればそれでいいと思っているが、昔それでクズノハや別の友人からも叱られた覚えがある。
    『……直した方が良いんだろうが、もうこの身と魂に染み付いちまってるからなァ──出来る限り気を付けるようにはするか。』
    そう、出来る限りと心の中で念を押す。
    ──何処からか絶対気を付けない奴じゃろ、と聞こえてきたような気がするが確実に気のせいだろう。

  • 81◆qqree20XEk24/11/27(水) 22:35:20

    『──にしても。私が物の怪とやり合ってる間に事は終わっちまったみたいだな。』
    物の怪の消滅を見届けた後、周囲に目を向ける。火の勢いはすっかりと鎮まっており百鬼夜行の街中から感じられた物の怪の気配も完全に無くなっていた。街の様子を見るに、此度の騒動は解決したのだろうが後輩達と合流するまでは安心できない──私は燈籠祭会場広場へと急いだ。


    ──その後の事を少し語ろう。
    めちゃくちゃ急いで会場に到着した私は、その場にいた百花繚乱の部員全員から羽織をかけられた。
    なんでもその時の私の服は、ボロボロすぎて服としての役割をあまり果たせていなかったらしい。あとその場にはシャーレの先生もおり、私の姿を見ないようにしていたのか此方に背を向け、何処か遠くを見つめていた。
    ──ちなみにその後はしっかりキキョウから有難いお小言を頂くのだった。……でもなキキョウ?私のみたいな年寄りの身体なんて見ても得なんていえなんでもないです。

  • 82二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 08:35:58

    心は年寄り、体は少女

  • 83二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 15:51:48

    つまりロリばばあってことか…

  • 84◆qqree20XEk24/11/28(木) 21:36:00

    >>80

    訂正 照っとり❌ 手っ取り○


    あの事件から早数日、百鬼夜行の街は再び燈籠祭を開催するべく、復旧作業を行っている最中であった。

    街の至る場所から活気に満ちた声が聞こえてきて思わず笑みがこぼれる。

    『──っと。おっちゃん、この資材はここに置いとくぜ?』

    街が復旧作業に追われている今、私も出来る事はしようと作業を手伝っていた──まあ手先が不器用な私に出来るのは資材の運搬くらいなのだが。

    「助かったよ。ありがとうなコトミちゃん!」

    『おう──また困った事があったら声かけてくれ。』

    「──待った待った!」

    顔馴染みである豆腐屋のおっちゃんの手伝いを終え、次の所へ向かおうとしたが呼び止められ飲み物を渡された。

    『なんだこれ?』

    「現在開発途中の珈琲豆乳さ。コトミちゃんは

    これ飲んで休んでな。」

    『……いやこれ飲んだら──』

    他の所に行く、そう言おうとしたら街中の人達が作業の手を止め、思い思いの言葉をかけてきた。「ずっと働き詰めでしょ?休まないとダメだよ!」「コトミちゃんはあの日頑張ったんだろ?ならちゃと休息はとらないとな!」「百花繚乱のお嬢ちゃん達にも改めてありがとう、って伝えといてくれよ!」「コトミ様!ユカリお嬢様とはどのようなご関係で!?」

    『……はぁ──わかったよ。しっかり休むし感謝の言葉も伝えておくよ──あとユカリとは後輩先輩だよ。てか誰だあんた……。』

    ………まあこんなに休め休めと言われたなら休まない訳にはいかねえな──休むならあそこに行くか。私は頭に思い浮かんだ場所に向かうのだった。

  • 85◆qqree20XEk24/11/28(木) 22:47:34

    私は街の外れにあり、百鬼夜行の街を一望する事ができる丘に足を運んでいた。
    『ここは昔から変わんねえなァ──それは私も同じか。あの時から無力なままだ……。』
    今回はシャーレの先生の助力があったから最悪の事態はらしい──だが先生がいなかったら?
    可愛い後輩達は気にするなと言っていたが、もしもの事を考えるとあの女の策略に嵌まってしまった自分の──
    『……いけねぇな。このままだと考え過ぎちまう。』
    一旦思考を止め、先ほど貰った珈琲豆乳を口に運んだ。……ちなみに味は可もなく不可もない味だった。
    『──後輩達といえば私の事も少しバレたんだったな。』
    ──キキョウの小言が終わった後の事だ、軽く情報を共有しようという話になった。そこで私は花鳥風月部の箭吹シュロとやらの口から私の事を、連合が結成される前から生きている事を聞いたのだと伝えられた。
    『……あっさり受け入れられるとは思わなかったがなァ。』 
    正直以前までの彼女らなら、受け入れがたい事ではないか、と思っていたが私の事を信頼しているからそんな事は些末な事だ、と一蹴されてしまった。
    『いやはや、若い者の成長は年寄りには目を背けたくなるぐらい眩しいもんだな。』
    豆乳を飲みきり立ち上がる。
    『──よし!私もまた前を向いて行くとするかね。』
    両手で頬をはり気合いを入れ直した私は作業を手伝うため街に戻るのだった。
    ──あとナグサ曰く、私が対峙した女は花鳥風月部の部長で名をコクリコというらしい。 
    奴とはいずれ蹴りを付けないといけないな。

  • 86二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 08:42:44

    落ち込んだかと思えば1人で立ち直るとはやるやん

  • 87二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 17:33:06

    保守

  • 88二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 22:44:06

  • 89◆qqree20XEk24/11/30(土) 00:51:42

    仕切り直しとなった燈籠祭の当日──私は新生百花繚乱の初任務を行う為に集合場所で1人待っていた──そう、珍しく一番乗りだったのだ。あまりに珍しかったのか後から来たユカリを除く百花繚乱メンバーはハトが豆鉄砲を食らったような表情を浮かべていた──いや驚きすぎだろ……。
    その後、シャーレの先生とユカリが合流。ユカリはなんの憂いもなく、百花繚乱として活動できるようになったようで実にめでたい。
    良かったな、と満足気に頷いてるとユカリから私宛の伝言が伝えられる。「お嬢様のこと、末長くよろしくお願いします」との事だ。
    いや何故百花繚乱メンバー全員ではなく私個人に?この伝言の送り主は確実に私とユカリの関係を勘違いしてやがるだろォ……。

    『──あァそうだ。シャーレの先生。あんたには礼を言わないとな。』
    "お礼?"
    初任務に勤しむ百花繚乱メンバーを後ろから眺めつつ、私はあの日言いそびれた事を伝える。
    『あん時…後輩たちの力になってくれたろ?まだちゃんと礼を言ってなかったからな──だから、ありがとうなシャーレの先生。』
    "私は先生として…大人として成すべき事を成しただけだよ。"
    『──そいつは頼もしいことで……。ならこれからもあいつらの力になってやってくれ、宜しく頼むぜ?シャーレの先生。』
    先生が私の言葉に頷く。私はそれを確認した後、後輩たちの元へ向かう。
    "私は君の力にもなるよ、コトミ。"
    私の背中にそんな言葉がかけられたが、私がそれに応えることはなかった。
    理由は簡単だ、私は今を生きる存在ではないから、先生の助力を受ける資格はないだろう。
    あと個人的な理由でまだキヴォトスの外から来た大人が受け入れ難いというのもある。
    ──だからシャーレの先生には是非とも後輩達の力になってもらい、1日でも早く私が安らかな眠りに付けるよう、百花繚乱の新芽達が芽吹くよう頑張ってほしい。
    私はその──いつか訪れる芽吹きを待ち詫びさせてもらうとしよう。

  • 90◆qqree20XEk24/11/30(土) 01:26:14

    「少しずつ、少しずつ……共に作っていこうさね。」

    「 世界を燃やす、我らの「物語」を。 」

    「 我らだけの百物語を 」

    ──いずれ来るその日を楽しみに待ちながら──そして一度の絶望では折れず、幾星霜の月日が経とうとも輝きは失われる事はなく輝き続ける、あの不愉快な魂の持ち主を、姫里(きさと)コトミをこの手で汚す日その時を夢見ながら──花鳥風月部のコクリコは闇の中で怪しげに笑うのだった。

    Vol.百花繚乱編
    第1章いつかの芽吹きを待詫びて fin

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています