- 1二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 22:04:16
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。
もちろん全部ネタバレ注意。
ただし今回はGルートとNはNでもロードしたらPルートに行けるルート(全員と友達ルート)、
そして、既に通ったルートは除く。
過去スレまとめはこちら。
過去スレ一覧&現在までのエンディングリスト | Writeningアンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目 https://bbs.animanch.com/board/2864876/ 全員生存のアンダイン裏切られエンドから、ある種の『真実』を知ってし…writening.net - 2二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 22:05:04
Nルートまとめは以下の表の通り。
(参考元:Undertale Japan Wiki
Undertale Japan Wikiundertale.fandom.comライセンス:CC-BY-SA)
今回も、まずどのNルートを経たのかを決める。
このニンゲンはトリエルを殺した?見逃した?
- 3二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 22:37:28
殺した後ロードして見逃し、その後殺した
- 4二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 22:51:20
- 5二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 22:52:01
ナキムシだけ18体ほど殺した
- 6二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 23:04:00
このニンゲンは、怯え震えるナキムシだけど、18匹ほど殺した。
ちりと鱗粉にまみれ、フラウィにトリエルを込み入った手で殺したことを罵られながら、ニンゲンはスノーフルにたどり着いた。
ニンゲンはここでパピルスを殺した?見逃した?
- 7二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 23:11:20
逃がした
- 8二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 23:13:08
- 9二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 23:27:37
- 10二次元好きの匿名さん24/11/15(金) 23:45:27
無事だ
- 11二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 06:53:40
保守
- 12二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 11:17:00
age
- 13二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:17:00
どうやらオワライチョウやロイヤル・ガードのイヌたちは、また生き延びたようだ。
ニンゲンは普通にパピルスと戦い、そして別れた。
ウォーターフェルに来たニンゲンは、何のためらいもなくアンダインを殺した。
他のモンスターたちは無事だろうか。
- 14二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:19:54
パピルス王かメタトン王ルートか
安価は全員殺した - 15二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:27:54
- 16二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:32:19
見逃した
- 17二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:44:15
このニンゲンはメタトンと華麗なる死闘を演じたようだ。
本当に久しぶりの事だ。
そしてニンゲンは、アズゴア王と出会った。
ニンゲンは、アズゴア王と戦い、そしてフラウィと戦った。
ニンゲンは、フラウィを殺した?見逃した?
- 18二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:45:52
見逃した
- 19二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:49:19
このレスは削除されています
- 20二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 21:56:05
ニンゲンは、フラウィを見逃し、地底を去った。
地底では、サンズ、パピルス、メタトンが生きている。
地底では、トリエル、アンダイン、アズゴア、フラウィが死んでいる。
アルフィーは……
サンズは、ニンゲンの携帯電話に、メッセージを残す事にした。
アズゴアが死に、皆はアンダインをリーダーにしようとしたが、
アンダイン自身が行方不明になった為、叶わなかった事。
代わりにメタトンが、皆をテレビで洗脳し、地底世界をすっかり乗っ取ってしまった事。
サンズ自身はそれに嫌悪感を覚えながらも、パピルスと一緒に、メタトンのマネージャーをしているという事。 - 21二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:07:44
メタトンもメッセージを残していた。
地底は自分のおかげで、何の問題もなく回っている事。
ただ、一緒に国を治めようとアルフィーに言おうとしたが、彼女もまた、行方不明になってしまったこと。
そしてパピルスも、メッセージを残した。
この国は良くなったが、メタトンのファン以外にはサイアクの国になってしまった、ということ。
メタトンを嫌う者は、急にいなくなることがある、という事。
最後にパピルスは、アンダインを見かけたら、元気にしているか尋ねてほしい、と言って、電話を切った。
この物語の後日談は、ここから始まる。
まずは誰の視点から、後日談を始めようか?
- 22二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:10:37
サンズ
- 23二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:24:41
メタトンのテーマ曲をけたたましく歌う目覚まし時計を止め、サンズは何とか体を起こした。
やれやれ、と首を振り、肩を回すと、あちこちの骨がぱきぱきと音を立てた。
そのままベッドから這い出すや否や、隣の部屋で寝ていたパピルスがドアを開けて叫んだ。
「兄ちゃんおはよ! さ、メタトンに会いに行くよっ!」
パピルスはもうすっかりスーツとメガネでハッチリキメている。
こんな時でも元気な弟に手を振ると、サンズもおそろいのスーツに着替えた。
「おまたせ」
「また兄ちゃんネクタイ歪んでるよ!」
パピルスが素早くネクタイを直し、「これでよし!」と満足げに頷いた。
「ほら、今日のシゴトが待ってるよっ!」
「ほーい」
そうして二人は、メタトンの元に向かった。
今日の仕事は何だろう……?
- 24二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:26:20
コメンテーター
- 25二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:26:42
トロンボーン演奏
- 26二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:28:06
MC
- 27二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:28:24
司会
- 28二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:28:42
- 29二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 22:45:55
- 30二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 23:03:24
「やあ、来たねジャーマネたち!」
頭に王冠を乗せ、豪華なマントを羽織ったメタトンがぱちんと指を鳴らした。
「今日は昼と夜ライブをするよ。そこで、キミ達には楽器を担当してほしいんだ。
少数精鋭で聴かせるのも面白いだろうなって思ってね。
もうセトリは出来てるから、ちゃんと演奏しておくれよ!」
ばさっと目の前に楽譜が置かれ、サンズは「ワオ」と一言呟いた。
「ウヒョウ!メタトンがオレさまの演奏を必要としてくれてるなんてカンゲキ!
兄ちゃんは……トロンボーンか。オレさまはギター?イケてる!」
「あー、そうだな」
ぶっちゃけぶっつけ本番、無茶ぶりもいいところなのだが、パピルスは気付いていないらしい。
「おっと、朝のパレードの護衛ももちろんしてもらうからね。
地底中に朝イチボクのオーラを振りまかないと!」
そうしてメタトンはウキウキと、日課の用意を始めた。
今日もまた、騒がしい一日になりそうだ。
一方その頃……
今日は寝ます。
- 31二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 23:26:04
ナプスタは喜んでいた
- 32二次元好きの匿名さん24/11/16(土) 23:26:53
- 33二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 07:33:17
メタトンアンチがこそこそしている
- 34二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 10:32:52
アズゴアカルトが名にかを企んでるようだ
- 35二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 12:21:56
- 36二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 22:03:45
このレスは削除されています
- 37二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 22:04:13
- 38二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 22:48:39
ナプスタブルークは、少し喜んでいた。
毎朝メタトンが地底中を巡回してくれるおかげで、家の中からでも彼の声を聞くことが出来る。
直接顔を合わすのは気が引けるが、それでも声が聞けるだけで嬉しかった
そうしてまた、巡回の時間が来た。
「ア……また、来てくれタ……」
ナプスタブルークはドアに背を預け、メタトンが演説する声に耳を傾けた。
今日のメタトンの朝礼の話は……
今日は寝ます。
- 39二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 23:16:11
近々ライブを行うという宣伝
- 40二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 00:34:05
アルフィーについて
- 41二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 10:36:47
これからも支持してほしい
- 42二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 10:52:23
アンダインorアルフィーがどこにいるか
- 43二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 15:37:50
- 44二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 21:57:14
- 45二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:19:48
「やあ、親愛なるボクのファンたち!今日もこのキングメタトンから、キミたちに話があるんだ!」
メタトンの声が聞こえ、ナプスタブルークは思わず体を丸めた。
今日は一体どんな話をするのかと思うと、実体のない体の代わりに、タマシイが震えた。
「今日の昼夜でライブをするからね!チケットはこれからネット販売するよ!
愛するファンの皆に会いたいから、絶対来てね!」
それを最後に、メタトンの声は遠ざかっていった。
ナプスタブルークは、思わずパソコンに目をやった。
……ライブ。しかも今日。ネット販売。
販売開始直後にサイトに張り付かなければ、あっという間に売り切れてしまうだろう。
まして今のメタトンは王様だ。考えるに恐ろしい。
それに、仮に買えた所で、自分みたいなゴーストが、果たしてメタトンに会っていいのだろうか……?
ナプスタブルークは……
今日は寝ます。
- 46二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:59:21
会いに行く
- 47二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 07:01:18
変装して会いに行く
- 48二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 09:44:09
仲間も誘って行ってみる
- 49二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 09:53:42
顔を隠して会いに行く
- 50二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 10:01:32
- 51二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 19:52:51
保守
- 52二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:09:23
- 53二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 23:10:17
「! そうダ……」
ナプスタブルークはごそごそと家の中を探り、やがて一枚のハンカチを取り出した。
それをぐるっと頭に巻く。ちょっと力を入れれば、通り抜ける事もなさそうだった。
「ちょっト……変装したラ……?」
……なんだかちょっといけそうな気がする。
もっとも、チケットを取れなければ意味がないのだが。
あと数十秒で、サイトでその申し込みが開始されるだろう。
ナプスタブルークはそっとパソコンに向かい合った。
そして……
今日は寝ます。
- 54二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 23:16:05
無事申し込めた
- 55二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 00:26:25
一番乗りで申し込んだ
- 56二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 07:21:48
ギリギリ間に合った
- 57二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 12:50:02
既に大量の申し込みが来ていた
- 58二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 20:33:04
- 59二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:49:13
- 60二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:20:23
ナプスタブルークは、彼のゴースト生において、今までにないスピードで申し込みをした。
ぴこん、とメールソフトの通知が点滅する。
恐る恐る、メールを開く。
――ナプスタブルーク様、この度はチケットが確保できましたので、お知らせいたします。
「……ワ……ワ、ワァ…………」
完全に語彙力を失ってしまった。
番号を見るに、かなり早い……というか、もう、実質一番乗りだった。
しかも昼夜通し。つまり今日は昼も夜もメタトン漬けの夢のような時間になる。
「ワ……………………」
体を横たえ何もかもをすり抜けながら、ナプスタブルークは天井を見上げた。
……自分がこんな大胆なことをしてもいいのだろうか、しかもいい席を取ってもいいのだろうか、あまりにも分不相応ではないだろうか。
ついでに言うとお財布の中身も丸々吹っ飛んでいる。
「…………ワァ…………」
何だか、今更、消えてしまいたくなってきた。お化けだから消滅出来ないけど。
そうして昼の開演時間まで、ナプスタブルークは悶々とし続けた。
ところで、ホットランドやコアのモンスターたちはどうしているのだろうか?
彼らは助かったのだろうか?
そして、一方、他のモンスターたちは……
今日は寝ます。
- 61二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 01:47:15
全員無事に何事もなく過ごしている
- 62二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 10:57:15
ナプスタのようにパソコンにはりついていた
- 63二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 15:48:24
アルフィーの事が気になっていた
- 64二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 15:49:15
不安をまぎらわせるため馬鹿騒ぎしていた
- 65二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 15:53:01
ライブ予告に興奮しつつも内心では不安がっている
- 66二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 15:54:01
グリルビーで酒に溺れている
- 67二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 15:55:10
- 68二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 22:36:21
- 69二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:07:16
グリルビーズはいつも以上に酒の匂いで満ちていた。
「なあ、メタトン王のライブだってさ……」
もちろんその知らせは、ここスノーフルにも届いている。
(……どうせウチらは、コンサートどころか……)
「チケットのチも見れないッス」
イヌカップルが静かに首を振り、同時にコップを煽った。
レッサードッグとグレータードッグはあたりの匂いをクンクン嗅いでは首を傾げている。
「あのスケルトンたちはもう来ねえって、何度も言ったら覚えるんだ?」
ワンボーがそれを見ながらため息をつく。
「あいつらはメタトン王のお膝元で働いてるんだぜ。どうせオレたちのことなんて……」
あの日――ニンゲンがやってきた日の後、サンズとパピルスは、滅多にスノーフルに帰らなくなった。
どうやら二人とも、みやこで暮らしているらしい。
メタトンのマネージャーをしているのだから、当然といえば当然だった。
店の外では、誰もがみなメタトンを讃え、崇め、彼こそが地底の王に相応しいと言っている。
テレビも常にメタトンメタトンメタトンだ。
だがしかし、ここスノーフルで、一歩壁を隔てれば……これだ。
言いすぎた、とばかりにワンボーが口を押さえ、尻尾を垂らした。
壁に耳あり、とよく言う。あまり王に対してネガティブな事を言ってはいけない。
その時、グリルビーズに、また客がやってきた。それは……
今日は寝ます。
- 70二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:12:57
メタトンだ
- 71二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 03:23:57
ガーソン
- 72二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 12:12:32
サンズ
- 73二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 12:39:02
モンスターキッドだ
- 74二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 12:39:17
- 75二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:02:25
- 76二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:48:34
ドアベルと共に杖を引きずりながらやってきたのは、ガーソンだった。
この辺りで彼を見かける事は珍しい。
まして、メタトン政権となった今ではなおさらだ。
「が、ガーソンさん……!?」(ど、どうしたサ!?)「鉄槌のガーソンだと……!?」
イヌカップルとワンボーは揃って敬礼し、レッサードッグとグレータードッグは撫でてもらおうと彼の足元に座り込んだ。
「よーしよしよしよし……お前さんたちは相変わらずじゃのう」
ガーソンはイヌたちを頭や首筋やらを撫で、大いに彼らをゴロゴロさせ、
あるいは首をにょきにょきと伸ばさせた。
「……」
他の客も、何となく緊張した面持ちで、ガーソンを見ている。
「……ご用件は?ってグリルビーが言ってるよ」
見かねたバードがそう言った。
果たして、ガーソンは何故ここに来たのだろうか?
今日は寝ます。
- 77二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:50:54
バーガーとポテトを頼む
ついでに以前ここに来たニンゲンの様子についてもな - 78二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 03:00:33
バーボンをくれ
- 79二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 11:43:33
黄色い花を見たことがないか聞きたい
- 80二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 16:21:33
アンダインを知らないか?
- 81二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 16:22:13
- 82二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 22:29:24
- 83二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 23:34:06
「何……お前さんたちが元気か、様子を見に来ただけじゃよ」
ガーソンはひらひらと手を振った。
「ま、せっかくだから茶の一杯でも飲んで行くとするわい。おすすめの奴をくれんかの」
よっこいしょ、とガーソンがカウンター席に腰掛けながら言った。
グリルビーはグラスを磨いていた手を止めると、じっとガーソンを見つめた。
「……そうじゃな、コーヒーでもいただこうかの」
ガーソンの言葉に、グリルビーは静かに頷いた。
棚からコーヒー豆と、フライパンのような取っ手と蓋のついた深底の網を取り出す。
底の部分に豆を入れて、蓋を閉めて固定する。
「ほお……?」
ガーソンが興味深そうにその様を見ている。
グリルビーは燃え盛る片手に網をかざし、上で振い始めた。
他のみんなも興味津々と言った様子で見ている。 - 84二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 23:39:09
豆から水分が抜けると、やがてぱちぱちと音を立て始めた。
爆ぜる音は2度ほどしたが、2度目の時には、もう香ばしい匂いが漂ってきている。
やがて網の中には、艶やかに光るコーヒー豆があった。
つまり、これは、炎の魔法による焙煎の儀式だった。
「少し冷ましますので、もうしばらくお待ちください、だって」
バードが通訳し、ガーソンが会釈する。
豆が冷めるまで、何か話でもしようか……?
今日は寝ます。
- 85二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 01:05:42
スケルトンの兄弟はどうしたね?
- 86二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 06:31:23
最近物騒じゃな
- 87二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 11:48:25
アンダインについて知らないか?
- 88二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 16:55:55
アルフィーはどこにいる?
- 89二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 17:43:38
- 90二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 21:07:18
- 91二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:54:56
豆が程よく冷めるのを待つ間、ガーソンがおもむろに口を開いた。
「それで……あのニンゲンの様子は、どうだったんじゃ。このあたりでの様子は」
イヌたちは顔を見合わせた。
はっきり言って……そこまで変なことはしてなかった。
むしろ……友好的だった、と言っても不足はないだろう。
ニンゲンはオワライチョウのネタで笑い、イヌたちを撫で、パピルスの停戦を受け入れた。
確かにちょっとチリの匂いはしたが、その程度だった。
その話を聞いて、ガーソンは、
「そうかい」
とだけ、ポツリと呟いた。
やがて、豆が冷めた。 - 92二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:41:12
グリルビーは豆をコーヒーミルに入れて挽き始めた。
ごりごり、ごりごりと豆がすり潰される音が響く。
程よく挽くと、グリルビーはドリッパーにフィルターをセットし、そこに挽いて粉状になったコーヒー豆を入れた。
温めておいたお湯を、コーヒー用のケトルからまず一度入れて蒸らし、二度目はたっぷりと注いだ。
あらかじめ温めてあったカップに注ぎ、砂糖とミルクと共に、ガーソンに提供する。
あまりにはコーヒーのいい香りが漂っている。
「ほお……」
ガーソンは砂糖もミルクも入れず、一口飲んだ。
「これは……大したものじゃの。何事も試してみるもんじゃな」
ガーソンは一人頷きながら、コーヒーを何口か味わうように飲んだ。
「――ウォーターフェルに来た時は」
ぽつりとガーソンは言った。
「あのニンゲンは……チリに塗れておったよ」
その言葉に、イヌたちはハッとしてガーソンを見た。
「事が済んでから表に出た時……愕然としたよ。その、あまりの静けさにな」
ガーソンの顔が、コーヒーの水面に映っている。
「……あのニンゲン……一体、何を考えて、あんな事をしたんじゃろうな。
おかげでワシは、雑談するにもこんなところまで来なきゃいけなくなったわい」
その皮肉めいた言葉の中には――一抹の寂しさがあった。
一方その頃……
今日は寝ます。
- 93二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 00:28:27
ホテルではチケットを買えた買えなかったでモンスター達が騒いでいた
- 94二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 10:22:06
メタトンは明日のためコンディションを整えていた
- 95二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 11:03:38
パピルスがギターの練習をしていた
- 96二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 18:48:37
アルフィーがニンゲンの変貌を怪しみ足取りをたどっていた
- 97二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 22:45:14
- 98二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 22:52:18
- 99二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 01:15:14
このレスは削除されています
- 100二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 12:08:04
このレスは削除されています
- 101二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 23:01:17
「あっ、兄ちゃん!見て見てっ!」
あらかた事務仕事を片付けてきたらしいサンズに、パピルスはメタトン型のギラギラしたギターを見せた。
「ほらほら、練習出来たよ!ちゃんと音が出たっ!」パピルスは適当……に見えるが、おそらく本人はごく真剣に……ギターをかき鳴らした。
「ワオ、いい音だな」
「でしょっ!?」
「でも、指でこことここと……あと、ここを押さえると、もっといい音出るんじゃないか?」
サンズが押さえる位置を指示すると、パピルスはそれに合わせて鳴らした。
「ウヒョウ!なんと素敵なハーモニー!」
サンズはその調子でいくつかコードを教えた。これで後は練習すれば、コンサートには間に合うだろう。
そしてサンズは、いくらでもパピルスに付き合ってやろうと思った。
……ボスがサンズを呼びにさえ来なければ。
そして、その「さえ」は、来て欲しくない時ほど来る事を、サンズはよく知っていた。
「ちょっといいかい」
メタトンは指の位置に四苦八苦するパピルスを一瞥した後、サンズを呼んだ。
一体何の用だろうか……?
今日は寝ます。
- 102二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 07:07:33
ライブを妨害するという差出人不明の犯行予告が届いた
- 103二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 14:48:48
ファンの中にメタトンを快く思わないアズゴアカルトたちがいると聞かされる
- 104二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 14:49:48
前もこんなことしてなかったかい?
- 105二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 14:50:47
アルフィーについて何か知らないか?と聞かされ?
- 106二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 14:53:20
- 107二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 22:07:57
保守
- 108二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 22:25:09
- 109二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 22:39:47
「なんだい、ボス」
パピルスが練習する部屋の外、ドアの前で、サンズは骨盤の後ろを掻きながら、メタトンに尋ねた。
「いや……キミさ……前もこんな事してなかったかい?」
メタトンは腑に落ちなさそうな様子で首を傾けた。
「いや、もちろん、ボクだって変な事を訊いているって自分でも思うんだ。でも……」
「デジャヴって奴かい?」
サンズに言われて、メタトンは、それだ、と頷いた。
「そう、それだ、そのデジャヴって奴だよ。
最近、何だか妙に引っかかるんだ。前にも同じ事をしたんじゃないか、って……」
サンズの眼窩でちらりと光が瞬いた。
「そんで、それで何が問題なんだ?」
「大問題だよ!うっかり前やったネタと被ったら?この人、何度も同じ事を繰り返してるって思われたら?
ファンには常に新鮮なボクを、新しい事を見せたいじゃないか!」
メタトンが胸を張りながら言った。
サンズは一瞬目を逸らしたが、
「……あー、確かに、そりゃ問題だな」
と、曖昧に頷いた。
「でもボス、アンタは今、この地底の王様だろ?アンタが新しいって言えば、何でも新しくなるんじゃないか?」
「それは欺瞞だよ。ちゃんと新しく事をしなくちゃ」
――欺瞞で欺瞞を塗り固めた王が、なんか言ってるぜ。
サンズの頭蓋骨にそんな言葉がよぎったが、彼は決して口にしなかった。
「……とにかく、何かもっと新しいネタを考えるよ。
ライブはそのままの時間で行うけど、キミも対応出来るように用意しておいて」
「……ほーい」
マントを翻しながら去っていく王を見て、臣下は昏い眼窩で俯いた。
一方その頃……
今日は寝ます。
- 110二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 22:48:33
ラボでアルフィーが慌てていた
- 111二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 01:28:10
最近行方不明になったモンスターの親族がいなくなったやつを探している
- 112二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 01:52:24
アンダインを捜索するモンスターの子供
- 113二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 10:30:43
ガスターは今度はホットランドのモンスターに聞き込みをしていた
- 114二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 10:31:22
- 115二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 21:20:23
このレスは削除されています
- 116二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 21:23:19
- 117二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 23:14:08
メタトンの支配は地底全土に渡っていたが、それでも、手の届かない所はある。
みやこから遠く離れたスノーフルなどはまさにそうだ。
そもそも、そういう場所が存在する、と知らなければ、認識すら出来ない場所もある。
例えば――どことも知らない、カルト団体の本部などだ。
「皆さん、由々しき事態が続いています」
いかにも深刻そうな様子で、リーダー格のモンスターが言った。
顔は覆いで隠されていたが、服は笑顔のアズゴアと「Welcome to the capital」と描かれたTシャツだった。
「このままでは、あの騒がしいだけの機械人形に、我らの王国が穢されてしまいます。
いや……もしかしたら、もう穢され尽くされているかもしれません」
他のモンスターも、覆い越しでもわかるほど大きく頷いた。皆お揃いのTシャツを着ている。
「我らが王は決してこんなことは望まなかったでしょう。
幸い我らは正しくこの国を憂う者であった為、あの低俗なテレビ番組に目を眩まされる事はありませんでした。
あのニンゲンかぶれのガラクタを、一刻も早く王座から引き下ろさなければなりません」
そうだ、そうだ、と他のモンスターたちが声を揃える。
何か、恐ろしい事が起ころうとしているのかもしれない。
一方その頃……
今日は寝ます。
- 118二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 01:36:55
ガーソンは次にホテルを訪れていた
- 119二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 06:39:43
メタトンがカルトを粛正した
- 120二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 12:11:45
アンダインを探すシャイレーンとモンスターの子供
- 121二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 13:49:12
カルトがアルフィーを探していた
- 122二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 16:41:35
- 123二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 21:53:49
- 124二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 23:20:45
「そこで、提案があります」
カルトの一人が手を挙げた。
リーダーにどうぞ、と促され、言葉を続ける。
「ドクターアルフィーを探すのはどうでしょう。彼女は元々アズゴア王の専属科学者です。
それに、あのガラクタの製作者でもあります。
彼女なら、この状況を打破出来る術を、何か知っているのではないでしょうか?」
「それは……あり得る話ですね」
リーダーは指で机を叩きながら言った。
「彼女は人に会う事を好まないと聞きますが、それにしても、この状況で姿を見せないのは不自然です。
あのガラクタに何かされてしまったのかもしれません。
……彼女を探しましょう」
全員が、わかりました、と声を揃えた。
しかし、彼らは知らない。
そのメタトン当人すら、アルフィーの行方を知らないのだ、ということを。
そして、コンサートの時間は近づき……
今日は寝ます。
- 125二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 01:27:53
アルフィー像の傍で彼女について考えるメタトン
- 126二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 07:34:13
怪しい人物がいたがエージェントにつまみ出された
- 127二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 12:09:23
ひとまず無事に開催されるコンサート
- 128二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 12:22:25
いせきの奥に越してきたアルフィーがいた
- 129二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 12:24:16
- 130二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 22:25:35
- 131二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 22:57:08
みやこのお城、元々はアズゴア王がいたそこは、今やメタトンによって改造され、見る影もない形になっている。
元々ホテルとエレベーターで直通にはなっていたが、今やホテルもみやこの一部だ。
そんなお城の一角、庭園にメタトンはいた。
派手にライトアップされた噴水がいくつもあり、ポーズをキメたメタトンの像が、中心で水を被っている。
だがメタトンがいたのは、メタトン噴水ではなく、別の噴水の前だった。
そこには、かっこよくタブレットを掲げるドクターアルフィーの像が、しとどに濡れていた。
「……アルフィー……」
メタトンは、小さく呟いた。
もちろん、この像に話しかけたところで、アルフィーに声が届くなんて、非科学的な事は思っていない。
ただ……ライブ前のこの時間、妙に気持ちが落ち着かなくて、つい、ここに来てしまった。
――一体あの子はどこへ行ったんだろう。
メタトンは、そんなことを考えた。この像の前に来ると、いつもそのことばかりが頭をよぎる。
彼女はボディを作ってくれた。彼女はニンゲンファンクラブに来てくれた。彼女はアニメオタクだった。彼女は……
……彼女は、何故、どこかに行ってしまったのだろう。
その時だった。
今日は寝ます。
- 132二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:14:54
カルトを発見したメタトン
- 133二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 01:14:56
バガパンが慌てたようすでやって来た
- 134二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 09:16:38
アルフィーの姿はいせきにあった
- 135二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 09:21:35
アルフィーはウォーターフェルでアンダインを探していた
- 136二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 18:12:58
- 137二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 22:05:59
- 138二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 22:21:00
「ボ……違、王様、大変です!!」
そこにバタバタと駆け込んでくる者がいた。バガパンというあだ名の青年だ。
サンズとパピルスがSPでマネージャなら、彼は都合のいい使いっ走りというところだ。
つまりあまり扱いが変わっていないということでもあるのだが。
「どうしたんだい、子猫ちゃん。ボクはライブ前に心を落ち着けて」
「た、大変なんですよ王様!とにかくすぐ来てくださいマジで!!」
マジで、とはのっぴきならない響きだった。
メタトンは重たいマントを翻しながら、バガパン青年の後を追う。すると……
- 139二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 22:57:11
なんとアルフィーが見つかった
- 140二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 22:58:18
ひみつのラボの入り口が唐突に開けていた
- 141二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 22:59:07
アズゴアカルトが取り囲んでいた
- 142二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 23:01:16
アマルガム達がどうやってか外に出てきている
- 143二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 23:02:42
- 144二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 23:19:56
- 145二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 23:22:52
- 146二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 23:42:53
憔悴している
- 147二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 07:37:54
メタトンの手助けをするべきか迷っている
割と元気 - 148二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 13:12:43
かなり弱っていた
- 149二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 13:13:43
フラウィーに真実を告げられ放心状態
- 150二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 13:15:42
- 151二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 22:05:19
- 152二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 23:38:25
「――アルフィーが?本当に?でも彼女は」
「行方不明だったッスよね、ええ、わかります、言いたい事は……」
メタトンはバガパンに連れられ、城の中を歩いていた。
「でも、見つけちゃったんです。その、変に声かけたら、逃げそうだったから」
「それでボクを先に呼んでこようって?……無事アルフィーを確保出来たらご褒美をあげるよ」
廊下を抜け、ホテルを通り、そこは外だった。
今やテレビもないしマグマが煮えたがる外へなんて、そこに住むモンスター以外、わざわざ表へ出ない。
だがそこに――アルフィーはいた。
ホテルの陰から、そっとそれを見上げている。
メタトンはそっと耳をすませた。
「……メタトン……わたし、どうしよう……」
それは、久しぶりに聞く、アルフィーの肉声だった。
「わ、わたし……手伝った方が……だって、わたしがいたら……こんな……」
多少ウロコのツヤがなくなっていたり、目が落ち窪んでいるような気がするが、それでも元気そうだ。
メタトンは……
今日は寝ます。
- 153二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 23:49:44
やはり自分が行くべきかと思う