ミカ！邪魔をしないでください！

結論から言うと、ナギサとミカは先生と行為に及んだ。
詳細は記載しない。
ここはエ駄死でも閲覧注意でもないし、ついでに書き手が書けないからだ。
一晩中盛った。
その事実だけで十分であると考えられる。
"……おはよう"
「あ、先生おっはよ～☆」
「ごきげんよう、先生。紅茶はいかがですか？」
"うん、ありがたくいただくよ"
倦怠感が残る中、先生は上体を起こしナギサが差し出す紅茶を受け取り、ゆっくりと口にする。
目覚めの悪い身体に上質な一杯が染み渡る。
味のみならず匂いでも十二分に楽しめるのだから、茶葉に明るくなくとも否応なしに清涼飲料水との違いを実感せざるを得ない。
とはいえカフェイン飲料である。
本質的には、ヴェリタスの小鈎ハレが中毒めいて愛飲するエナジードリンクとさほど変わりない。
"紅茶かコーヒーか、それともエナジードリンクか……当面の命題になるかも知れないね"
「あら？そちらの茶葉はお気に召しませんでしたか」
"そうじゃないよ。むしろ美味しすぎるくらいだし。でもさ、どれもカフェイン飲料なんだから、その時その時で飲みたいものをいたずらに飲んでちゃ、ミネやセリナに怒られちゃうだろうし迷っちゃうなって"
「ああ……医療従事者としては、過剰摂取を窘めざるを得ないでしょうね」
先生の悩みにナギサは一旦理解を示したように頷くも、
「けれどどうせなら、私と一緒に紅茶を愛して頂けないでしょうか？」
しなだりかかって媚びてみせた。
ミカと一緒にシャワーを浴びてきたばかりのナギサは、先生から拝借したワイシャツ越しにその柔肌を彼に感じさせる。
「あっ、ナギちゃんったらズルい！じゃあ私も～」
対抗心をむき出しにしたミカもナギサに倣う。ナギサにはない強みを押し当てながら。
まさに両手に花の様相。
そうなってしまえば、まだ若い身空の先生が否応なしに昂ぶってしまうのは無理からぬことであろう。
「……わーお」
「ふふ、寝起きの時よりもよい姿勢になられましたね」
ならばすべきことはひとつ。
後の予定についてはひとまず置いておくことにし、三人は道ならぬ道を往く───。