- 1二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 16:18:33
- 2二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 16:19:54
- 3二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 16:20:34
- 4二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 16:20:53
とりあえずテンプレ完了
- 5二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 16:26:38
女先生にアイドルをさせる概念あったけど、リリス先生の場合は想定される結果が飛散すぎて収拾つけられそうにないけど、やっぱリリス先生にもアイドルやってほしいよな〜
- 6二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 16:35:30
うおっ新スレ!?
- 7スレ主24/11/17(日) 16:38:53
一応新スレは新スレだけど、偉大なる一スレ主とは無関係だからちょっと罪悪感ある……。
- 8二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 16:40:59
この世界線なら追加で身体が成長したセクシーメインヒロインのアイドル衣装とかありそう……。
- 9二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 16:45:34
サキュバレ0%ルート、微サキュバレルート、リリスバレルート、どれも美味しい。
- 10二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 16:58:40
うおおおおお!新スレだぁぁ!!!
このリリス先生はご飯ももりもり食べられて元気百倍状態だしキレッキレなヲタ芸披露してくれそう - 11二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:01:11
とりあえず新スレ主のスレ運営方針拝聴のために待機
- 12二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:28:09
前の時は特にスレ主がスレ運営をしてスレ住民がそれに従って〜って感じじゃなかったたんだよね
ゆる〜く概念を共有しながら皆で広げていく感じだった
とりあえず過去スレの概念仕様オッケーなら、夜刀神リリスこと生徒モードのサキュバス先生のアイドル姿が見たいねぇ
- 13二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:36:18
とりあえず、基本事項は一スレのときと同じでお願いします。
- 14二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:37:59
了解
そういえばこの先生の相方はセイアだったな
本編以上にティーパーティーがナギサ様主催の展覧会で仲良くしてる姿を見てほっこりしてそう - 15二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:38:38
- 16二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:40:59
好きに設定を付け足していいし、SSもあり。ただ、スレが終わりそうでまだ話題が続きそうだったら、気づいた方がテンプレ付きで次スレを作ってもらえばありがたいです。
- 17二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:43:38
改めて見てもエッ◯なリリス先生だ……
- 18二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:49:10
- 19二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:50:36
- 20二次元好きの匿名さん24/11/17(日) 17:58:54
新スレありがてぇぜぇ!
- 21二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 01:14:28
今までの設定をまとめ上げて、いい感じのSSの書き出しを思いついたけどきちんとエミュできる気がしない……。
- 22二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 01:15:28
解釈不一致に目を背けてくれるなら合間合間に書くよ。
- 23二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 01:16:31
無言で全裸待機するからメッチャ書いて欲しいですー!!
- 24二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 01:22:14
らじゃ、とりあえずアイドルイベント見てくる
- 25二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 02:13:53
とりあえず、明日の夜まで保守していただけると助かります
- 26二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 02:18:45
了解
- 27二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 07:14:01
とりあえず握手会という神制度を利用して生エネルギーをたくさん摂取できてホクホクなサキュ先概念を置いとく
- 28二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 07:50:59
- 29二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 12:07:13
とりあえずリリス先生アイドルバージョンの顛末は>>18なのでタワー君が限界を迎えかけるしセクシーセイアが先生を正座させる感じになる
- 30二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 14:17:07
先生分身出来るし、楽しみ尽くそうとするならこの能力をフル活用するはず。とりあえずアイドルとして参加して、分身体のリリスちゃんがお祭りを楽しむ感じかな。ただこのエルダーサキュバスポンコツだからな…直前にセイアに怒られる場面がありそう。
「君がアイドルなんてしたら会場は興奮した生徒で大事になりかねないからやめるんだ!」
「で、でも能力はちゃんと制御するから!」
「信用ならない!ステージで露出の多い衣装を着ていかがわしい顔を振り撒いてポールダンスをする姿が目に浮かぶよ!」
「ポールダンスは踊らないよ!?」
「衣装は?」
「…そんなに露出しないよ?」
「君の基準は当てにならない!良いかい、絶対に参加するんじゃない!」
みたいな一幕がありそう
- 31二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 18:14:07
セイアちゃんとかいうリリス先生の相棒兼お目付け役兼メインヒロイン
- 32二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 20:15:29
とりあえず、お試しってことで一話目みたいな体で書いてますが、まだ少しかかりそうです
- 33二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 20:23:30
了解でーす
- 34二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 01:17:02
出来た〜! 二次創作は自分としては初めての試みでドキドキするが、駄文製造機ながら頑張ってみた!
- 35スレ主24/11/19(火) 01:18:33
"ちょっと私、アイドルになりたいんだよね"
先生がそう口走ったのは大盛況だったトリニティ謝肉祭の成功に際してティーパーティーホストとアンティーク・セラフィム合わせて七人だけの個人的な祝勝会での事だった。
「アイドルとはまた急な話だね? マリー達に触発でもされたのかい?」
そう言って飲んでいたティーカップを置いたセイアは、お茶菓子に手を伸ばすマリーに視線を向けると興味深そうに目を細めた。
「あ、先生も興味がお有りだったんですね? あの時に言ってくださればアイドルコンテストの時に運営にどうにかできないか交渉しましたのに……」
"いやいや、そこは生徒たちの学園祭だし、大人が出張るつもりはなかったんだ。ただね……"
「ただ?」
" アイドルコンテストの時、私めっちゃお腹いっぱいになるまで“食べれた”んだよね"
含みを持たせた言い方にセイアが首を傾げて聞き返すと、先生は目を輝かせて興奮した様子でそう言った。 - 36スレ主24/11/19(火) 01:19:14
「ああ、そういう事か。そういえば先生はサキュバスだったね」
「つまりどういうことですか?」
マリーの質問にセイアはケーキスタンドからマカロンをつまみ、
「先生はエルダーサキュバス。その主な栄養源は人の生気だ。我々は食事によってエネルギーを補給することは出来るが、先生にはそれが出来ない。先生にとっては食事とは単なる嗜好品の類に過ぎないんだ。プレナパテスとの一件の以降、多くの生徒に正体を大勢に晒してしまった今だからこそさまざまな形で生徒から生気を分けてもらっているが、その前まではこっそりとスキンシップを重ねることによって得られる微量の生気でなんとかやりくりするしかなかった。だから、先生はいつだって空腹状態。なんなら、事情もあって現在だってその状況は大して変わってない。だから、生徒が先生に対し、ある意味健全な形で情欲を向けられるアイドルという手段を取りたいのではないかな?」
"私にとって食事とは他者との◯的な交わり合いを意味するからね。正直一線を超えた行為に及ばないと大したエネルギーを得ることができないんだ。でも、自分の欲のために生徒に手を出すなんて先生として失格だし、何より一線を超えてしまったら、今でさえ猛烈なアプローチをしている生徒たちの抑えが聞かなくなる可能性もあるから、そうおいおいと満腹になる機会なんてないんだよね。……実際、あの一件の直後、様々な要因によって抑えの効かない多数の生徒たちに襲われて腹上4しかけたし……。……溜まりに溜まった生気の力で生徒全員との◯交渉を無かったことに出来たからなんとかなったけど……" - 37二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 01:19:57
今更だが久々じゃないかサキュ先待ってたぞ
- 38スレ主24/11/19(火) 01:21:40
"その点、私がアイドルになれば、◯的興奮を◯交渉以外で解消させられるし、私はその興奮した生徒からいつもより多くのエネルギーをもらえる。良い案だと思うんだよね"
「なるほどね。だが、先生。会場の手配や生徒たちへの対応はどうするんだい?」
"そこは生徒に私の力を込めたチケットを配布してライブ会場に仕立てた私の夢の中に誘う。そこならわざわざ新たに会場を用意する必要もないし、集客人数を増やせば、一人一人の負担も軽くなる。夢での記憶は忘れてしまうから、終わった後の心配もないんじゃないかな?"
「ふむ、かなり筋の通った計画だね。私は賛成するよ」
「私も〜! 先生が元気になってくれるならなんでもいいよ〜☆」
「私も賛成です。先生のアイドル姿はその……私も興味がありますので」
「アンティーク・セラフィムの一員として、協力できることがあったらなんでも言ってくださいね!」
「私もマリーさんと同じ気持ちです。是非とも協力させてください」
「先生がアイドルをすることが先生への「救護」になるのならば協力は惜しみません。救護騎士団団長として、そしてアンティーク・セラフィムの一人として先生に協力しましょう!」
そう言って、マリーやセイア、そして今まで話を聞いていたミカ、ナギサ、そしてミネやサクラコ。その全員が、先生への協力を約束した。 - 39スレ主24/11/19(火) 01:22:47
"みんな……ありがとう! あっそうだ! アイドル活動のために私が考えてきた衣装があるんだ! みんなに是非とも感想を聞きたいんだよね!"
そう言うと、先生はパチンと指を鳴らすと、先生の全身をボフッとピンク色の煙が全身を包んだ。次第に、先生を覆い隠した煙は薄くなっていき、遂にその姿が見えた。
いつもの着崩したスーツ姿とは一転、その衣装はマイクロビキニにその生足が透けて見えるフリルのついたレーススカートを合わせたようなものだった。
普段の何倍も肌面積が大きく、先生がよく口にする"皮膚呼吸がしやすそうな服"そのもの。大きくはだけた肩やお腹は鎖骨や鼠径部の窪みがくっきりと浮き出ていて、その先っぽだけを隠しているだけでほぼ見えている胸もただ大きいだけでなく体全体とのバランスが整っていて彫刻のような完成された美を連想させる。堂々と張った臀部は人並み以上の大きさがありつつも意外にも筋肉質であり、弛まずキュっと引き締まっている。さらに、側頭部から生える黒いツノ、背中から生えた六枚の翼は彼女が最高位クラスの悪魔、リリスであることを否応にも理解させられる。
そこまで全身を舐めまわして初めて、セイアは自分が正気を失いかけている事に気づいた。少しでも気を抜けば先生の体に意識を持っていかれる。そんな焦りとも悪寒とも取れる直感がセイアの思考を席巻する。
(これはまずいな……)
そのまま、思わず頭を抱えようと伸ばした手を見ると、赤黒い液体が付着しているのに気づく。逆側の手で掬って感触を確かめると少し滑っている感触がある。
まさかと思い、セイアは自分の鼻先を触ると両鼻からその液体が垂れていることに気づいた。
(本当に参った………これじゃあまるで………)
それに気づいた途端に途端に視野が狭くなり、視界がぼやけ、天井がどちらか分からなくなる。咄嗟に机に手を置くが力が入らず、そのまま椅子から崩れ落ちる。
"セイア……? ……ッ!? みんな!!"
("劇薬"じゃないか………)
そう独りごちながら、セイアは意識を手放した。 - 40スレ主24/11/19(火) 01:23:10
"あの〜、そろそろ機嫌を治してほしいんだけど……"
数時間後、石畳に正座させられた先生が涙ながらに訴える。
「駄目だ。大体先生は迂闊がすぎる。ここにいる皆がある程度の実力者だったから気絶だけでなんとかなっているが、無力な一般生徒の場合、正気を失った上、最悪心臓が停止していたかもしれないんだ。そろそろ、先生は自身の美貌とその危険性を理解してほしい」
"本当に申し訳ない。今度からちゃんと気をつけるから許してほしい"
そう言って、先生は頭を深く下げて謝罪する。しかし、大事な友人が倒れたということもあり、すっかり怒り心頭なセイアはなかなか首を縦に振ろうとしない。そこで、慣れていたセイア同様、ひと足先に気がついたミネがナギサを介抱しながら助け舟を出す。
「セイア様。先生に悪気は無かったのですからそこら辺にしておきましょう。あまり追い詰めすぎると先生も、そしてセイア様自身も辛くなるだけですよ?」
「ハァ、先生、本番はこうならないよう細心の注意を払うこと。良いね?」
"わかった。約束するよセイア"
「それはそうと、罰として衣装の布面積を増やした上で、"ありのまま"の姿も禁止。……良いね?」
"……ゑ? それだと吸収効率がガタ落ち……"
「良いね?」
"はい"
to be continued…… - 41スレ主24/11/19(火) 01:24:03
駄文&長文失礼しました!
- 42二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 06:30:29
SS乙でした!面白かったです!
……『ありのままの姿』で最初はアイドルやるつもりだったんかい!?
作中でも指摘されてるけどそれはほぼほぼテロ行為ですわよ先生!!
そして恒例のセイアちゃんに叱られるオチの先生。やっぱコレだね
続きも期待しております - 43二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 08:52:32
おっとSS乙 またリリス先生のSSが読めるなんて嬉しいぜ
- 44二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 12:05:22
様々な要因によって抑えの効かない多数の生徒たちに襲われて腹上4しかけたし……。
……溜まりに溜まった生気の力で生徒全員との◯交渉を無かったことに出来たからなんとかなったけど……
されげなくサンクトゥムタワー君が哀れ爆発四散案件になりかけてるし
超力業でそれを回避してるしで大分ひっでえな!!??w - 45二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 14:16:18
原作もとい本スレの内容はできるだけ回収したいのでねじ込みました。
しかし、過酷されまくりお肌ピチピチのリリス先生の超魔術にかかれば、ズレたルート分岐を無理やり元に戻すことも余裕なのだ。
……まあ、アダムとイヴに関しては唯一神の決定なので流石に捻じ曲げられなかったということにしておきます。
- 46二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 14:56:19
ところで、第二話目を考えている最中に思いついた展開があるのですが、それが独自や他者のブルアカ考察を繋ぎ合わせて出た私なりのブルアカの解釈を多分に含むため、解釈違いが起こりやすい可能性があります。それでもよければ、今考えているSSに繋ぎ合わせる形で書きたいと思うのですが、いかがでしょうか。
- 47二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 15:18:19
全然いいと思う。創作は好きにやるべきだ
- 48二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 16:01:40
わたしもいいと思います
- 49二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 20:18:05
了解です。暇な時間に書いていきます
- 50二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 20:46:51
私も良いと思いましたね
そういえば、サキュ先スレがお休みしていた間にも、山海経イベ2つとかありましたよね
個人的には、このサキュ先が居る世界線(スレ)での、先生と彼女らの関わり方も気になりましたね - 51二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 20:53:30
リリス先生の権能の戻り次第では
"……大手柄だよサヤ!"
"身体をちょっと昔の状態に戻せばいいだけなら、私(エルダーサキュバス)の得意分野だ!!"
とかいって絶好調キサキ様が爆誕してしまう!? - 52二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:15:15
ライブ中に、間違えて羽を全開に広げる気がします
- 53二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 00:57:29
ライブ中にしっぽがウネウネと誘惑する程度に抑えてもろて……
- 54二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 07:53:40
母の子守歌のノリで歌もうまそう
- 55二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 09:44:51
先生がアイドルになった時に注意しなければいけない事リスト
・サキュバスの体液には媚薬効果などの性的に興奮させるような成分がてんこ盛りです。握手会の前にしっかりふき取っておきましょう。
・目からチャーム効果のある催眠が放たれます。しっかり特製コンタクトで不意に漏れ出ないようにしましょう。
・歌によっては催眠効果があります。音程や使う言語、言葉遣いに危険が無いように歌う曲はセイアやウイが厳正な審査結果に通った物のみ使用が許可されます。
・踊りによっては催眠や発情などの効果が起こります。魔力を抑えるかそうならないような振り付けにしてください。ポールダンスは論外です。
・自作衣装は以ての外です。こちらが用意したものを着てください。
・個人に向けたファンサは厳禁です。
・どんなに疲れていてもうっかり翼や尻尾が出ないようにしてください。
”・・・ファンサぐらいは”
「二十四時間ストーカーの視線に怯える毎日を過ごせるかい?」
"しっかりルールを守ります” - 56二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 10:32:53
SCPの収容規則かな?
- 57二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 18:13:31
リリスアイドル先生とドリームファン生徒
果たして真に辛抱を強いられるのはどっちなんでしょうねぇ……? - 58二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 19:52:08
- 59二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 19:55:04
嘘だろマジか!? 女王の帰還じゃねぇか!!??
- 60二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 21:00:05
SS乙でした
まるでリリス先生時空におけるブルーアーカイブのエピローグを読んでるようで面白かった…というより初代スレからのスレ住民としては感動しちゃいました。
新しい先生達とリリス先生に幸があらんことを……
あ!あと、ドアを蹴破れる程度には力強くなったその癖走るのがビックリするくらい遅い様子から身体を動かすこと自体は相変わらず苦手そうなセクシーセイアちゃんが愛おしかったです
- 61二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 21:05:08
- 62スレ主24/11/20(水) 21:09:53
- 63二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:03:49
- 64二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:14:19
- 65二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 00:01:03
- 66二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 00:04:32
なんというワザマエ!ポエット!!
- 67二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 00:12:29
> 見ると先生の頭上には確かにヘイローが浮かんでいた。
>常にキラキラと大気に溶ける星屑のような何かを振り撒きながら、万華鏡のように形が変わるヘイローである。どうやら先生の体の動きや感情に引っ張られて変形しているようだ。
ヘイローの形一つ取ってみてもこの格の違いである
- 68二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 00:37:59
(地味~にまとめにこのスレと本家最後のスレのリンクを追加しました~~)
- 69二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 01:53:38
- 70二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 08:06:53
シャーレの先生たちに『"先生"帰還のお知らせ』が入ったと同時に彼女たちによるワチャワチャ肉体コミュニケーションが開始されそう
- 71二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 08:23:40
涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら全力で追いかける生徒の大群。
逃げ惑う先生。
何故か一緒に逃げる事になった元連邦生徒会長。
絶望的な運動神経のせいで最初の方ですっ転んで後続に踏まれまくってペシャンコになったセイア。
よくわからないままとりあえず先頭を走るまたしても何も知らない陸八魔アル。
キヴォトスは今日も平和です。
- 72二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 12:06:21
復活先生は「青春部」みたいな名前の部活を立ち上げてそうだ
- 73二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 20:06:01
『キラキラ部』の親戚かな?<<『青春部』
- 74スレ主24/11/21(木) 22:01:00
申し訳ないです。最近何かと忙しくて暇な時間が取れず筆が進まないので、今日もちょっと出せそうにありません。今日は早めに寝て英気を養って明日出せるようにします。
- 75二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 22:02:17
おつかれ様です!
良い夢を…スレ主にリリス先生のご加護かありますように…… - 76二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 22:27:44
「青春を応援する部活」をやるためのリサーチとして「青春を楽しむ部活」であるキラキラ部とは協力関係にあるんだよね…
- 77二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 07:17:34
モシカシテ復活リリス先生ってギャルっぽい見た目だったりする?
- 78二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 07:31:04
そういえばあったなぁ、褐色ギャル形態
- 79二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 07:53:00
リリス先生は本編先生でもある(!?)ので褐色肌が性癖なんだよね
- 80二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 11:21:03
えっ!今日は概念を知ったのが完結後だったから語りたくても語れなかったイメソンの話をしてもいいのか!?
- 81二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 11:46:27
ああ、たっぷりしろ!概念おかわりもいいぞ
- 82二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 11:53:12
- 83二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 11:58:17
あとこれは完全な幻覚&妄想なんだけど、先生にとってのファタールはリリンだったらいいなと思いました
天によって奪われた最愛の子供 - 84二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 12:27:26
- 85二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:19:19
SS待ち保守
- 86スレ主24/11/22(金) 23:32:54
すいません、お待たせしました!
とりあえず、区切りのいいとこまで書き上げました。 - 87スレ主24/11/22(金) 23:33:17
アイドル衣装お披露目によって大惨事を引き起こして、セイアにこっぴどく怒られた先生はその後シャーレの執務室へ向かって歩いていた
「先生の感性はちょっと信用できませんので、アイドルの件はこちらで持ち帰って検討します。今日はもうお開きにするので、先生はどうぞお帰りくださいね」
ナギサに良い笑顔でそう言われてしまってはこれ以上引き下がるわけにもいかず、しょんぼりしながら執務室のドアを開けると、大量の書類に囲まれてグロッキーになっている夜刀神リリスと当番のホシノが出迎えてくれた。
ちなみに、リリスは先生のサキュバスバレと共に色んな生徒に正体が知られてしまっているが、ユウカ他、様々な生徒達からの強い要望により、今もそのままの姿で生活していた。さらに生徒の元に出向いている間分身に仕事を押し付けられるので、最近はいつも出しっぱなしで先生に都合の良いように使われているのだった。
「うへ〜、先生おかえり〜」
"遅いよ本体。あたしに書類を押し付けていつまでほっつき歩いてたの?"
ホシノには長時間の書類仕事による疲れが見えるが、先生が帰ってくるなりパッと表情が明るくなり、笑顔で先生に抱きついた。そして対照的に、リリスの方は目にクマをつけてげっそりした状態で恨みがましく先生を睨みつけて苦言を呈す。
"ごめんね。ちょっとトラブルが起きちゃってね。終わってからすぐに転移魔術で帰ってきたんだけど。何か変わりはなかった?"
先生は抱きついてきたホシノを撫でながら謝罪すると、リリスに尋ねた。
"正体がバレたことであたしも事実上シャーレの先生としての権限を持つことになったからね。書類なんかは私の方で大体やっておいた。だけど一件だけ、本体に対して来客が来ててね……"
"来客?"
「アツコとサオリだよ。今は面談室で待たせているから早く行ってあげて」 - 88スレ主24/11/22(金) 23:35:17
リリスの話を聞いた後、先生は足早に仮眠室に向かった。
"アツコ、サオリ、入るよ?"
3回ドアをノックして面談室に入ると、アツコとサオリがソファに座っているのが見えた。アツコはいつものようにフードを被っていたが、その中から覗く顔はなんだか少し疲れ切っているように感じた。目には隈ができ、少し頬もこけている。さらには顔色も悪そうだった。
"待たせちゃって悪いね。せっかく来てくれたのに"
「大丈夫。こっちも急に押しかけちゃったから」
そう言ってアツコは微笑むが、やはり無理をしているのかその表情は何処か暗くぎこちない。
"アツコ大丈夫? どうやら体調が良くないようだけど、何があったの?"
「それが、その……」
「その事については私が説明しよう。姫はこの事について全く自覚と記憶がないらしい。だから、側から見てわかっていることだけになるが、端的に言うとアツコが夢遊病にかかっているみたいなんだ」
"夢遊病?"
「初めは一週間前、姫が嫌な夢を見たと言い出したんだ。それから三日間もの間、姫の悪夢は続いたかと思ったら、その後、毎日のように寝室からいなくなっては学園の何処かで倒れているのを私達が発見すると言うのを繰り返していた。そして昨日の深夜、たまたま起きていたヒヨリが夢現のままふらふらと歩く姫を発見し絶叫した声を全員が聞きつけて……今回の件が発覚したということだ」
"ちょ、ちょっと待って、一週間前から四日間も悪夢を見ていた? それ本当?"
「本当だ。スクワッドの全員がアツコが毎日のように悪夢を見ていたという言葉を聞いている」
"そんな……毎日夢のパトロールは継続してるし、一晩ましてや複数回にわたって悪夢を見ていたなんて私が気づかないはずないのに……"
「ん? どうしたんだ先生?」
"あぁごめん、なんでもないよ。よしわかった、先生が診てあげるから少し別の場所に移動しようか" - 89二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:36:31
確かに妙だな……?
- 90スレ主24/11/22(金) 23:37:39
"というわけで二人とも、ここで服を脱いでね?"
「「なんで」だ?!」
面談室から出て、しばらくシャーレの建物を歩いた三人、ロッカーの立ち並ぶ部屋に連れ込まれ、先生に唐突に言われた言葉にアツコとサオリは二人揃ってツッコミを入れた
"ああ、ごめんごめん。二人にはこれから私がオイルマッサージをしてあげようと思ってね。夢遊病っていうのは心が疲れてる時になりやすいんだ。だから、マッサージを通じて心身ともにほぐしてあげれば解決するかなぁ……なんて。あ、脱いだらロッカーにしまってこの施術用の下着をつけてね?"
「何故私も?」
"サオリだって、気を張って疲れてるのが見え見えだよ。アツコを支えたいならまず自分がしっかりしないとでしょ?"
「それは……面目ない」
「そ、それはわかったけど……」
説明した後もアツコは何故か顔を真っ赤にしてもじもじしている。
"どうしたの?"
「せ、先生、お願いだからちょっと後ろ向いててくれる?」
"え、どうして?"
「お願いだから」
「出来れば私からもお願いだ。まじまじ見られると、その……なんというか」
"……? よくわかんないけど、じゃあ私はマッサージ室に行くから着替えたらこっち来てね"
そう言って、先生は首を傾げながら入ってきたドアと向かい側にある部屋に入っていく。
背後で二人が深くため息をつく気配がしたが、どういう意味かついぞわからない先生であった。 - 91二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:39:28
察しろ!それは好きな人に自分の着替えてる姿を見られたくないという乙女心だよ!!
- 92スレ主24/11/22(金) 23:39:40
「先生。着替え、済ませてきたよ」
着替えを済ませた二人はマッサージ室の戸を叩く。
"はいはーい。今開けるね〜"
そう言って中から出てきたのは先生を中学生あたりまで幼くしたような姿の少女。
「だ、誰?!」
"あ〜、そういえばアツコ達はあたしと面識ないんだっけ? あたしは先生が作った分身。本体はあっち。書類仕事やってたんだけど本体に呼ばれて手伝いに来たんだよねー"
"あ、二人とも入ってきていいよ〜"
「知らなかった……。分身も作れるなんてやっぱり先生はすごいね」
「か、かわいい……」
「え?」
「あ、いや何でもな」
"サオリはその子の方が好み? 施術もその子にやってもらおうか?"
「くっ……」
サオリの珍しい反応にアツコは目を見開いて驚く。その視線にハッとなったサオリは慌てて誤魔化そうとしたが、先生の言葉で引くに引けなくなり、ただただ赤面しながらアツコと共にマッサージ台に上がった。 - 93スレ主24/11/22(金) 23:40:43
"それじゃあ、オイルを付けるね?"
先生とリリスは二人が仰向けになって台に寝転んだのを確認すると、オイルを手に取り馴染ませてから背中全体にオイルを塗っていく。
「「⬛︎⬛︎⬛︎!」」
オイルがついた手を背中に当てると二人は可愛らしい悲鳴を上げた。
"あ、ごめん。冷たかった?"
「いや、そういうわけじゃ」
「わ、私の方も問題ない」
"そう? じゃあ続けるね?"
そういうと、先生達はマッサージを再開する。オイルを塗った手を
「ちょっと待っ……⬛︎⬛︎……⬛︎⬛︎……⬛︎⬛︎……駄目……⬛︎⬛︎⬛︎!!!」
「そこは駄目だ……ちょ…⬛︎⬛︎! やめ……⬛︎⬛︎⬛︎!! これ以上は……⬛︎⬛︎⬛︎!!!」
"次は脇腹の方やるねー"
「「嫌……もう駄目……⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎!!!!!」」
(アロナの全力健全青春ガードによりエッなシーンは軒並み全カットです) - 94スレ主24/11/22(金) 23:41:11
"寝ちゃったね"
"ああ、サオリも気持ちよさそうに寝てるね"
あっためたタオルに抱かれ、スヤスヤと眠るアツコの顔を撫でながら先生は優しい笑顔で微笑む。
"さてと、マッサージセラピー兼私へのご褒美はおしまい! 私の仕事をしないとね"
"やっぱり本体。マッサージついでに吸精してたね? それもやけに「念入り」に"
"君だってさりげなくやってるんだから、いいっこなしでしょ? それにおそらく戦闘になるから魔力も補給しとかないと"
"……やっぱり、何者かの仕業なのは間違いないの?"
"多分ね。そうじゃなきゃ私の魔力感知に引っかからないわけがない。何処かの生徒か、あるいはゲマトリアか、もしくは……。現状クズノハさんが怪しいけど、あの人にアツコをどうこうしようなんて動機はないだろうし……ゲマトリアの誰かの仕業って考えるのが妥当かな……"
"まあ、気をつけてよ? 「私」の魔力探知を潜り抜けたんだ。敵も相当厄介に違いない"
"誰に言ってるのよ? そっちこそ、アツコになんかあった時は頼むよ?"
"分かってるって。ほらさっさと行く。「糸」はちゃんとあたしが見張っておくから"
"ハイハイ、それじゃあ行ってくる"
そういうと先生は近くにあった椅子に腰掛け、額に指を当て何かを摘むとそれを一気に引き抜いた。糸状のピンク色の光に見えるそれは物理法則に逆らって宙をフヨフヨと浮いていて、まるで風に吹かれた帯のようにゆらめいている。先生はそれをアツコの額につけた途端、先生は力なく背もたれに垂れかかり、その意識を深く深くへと沈めていくのだった。 - 95二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:41:25
(アロナの全力健全青春ガードによりエッなシーンは軒並み全カットです)
ガッデム!! - 96スレ主24/11/22(金) 23:43:21
to be continued……
というわけでSS第二話でした!
サオリをこういうふうに書いていいか最後まで悩んでしまった…… - 97スレ主24/11/22(金) 23:46:58
しかし、こうして見ると初代様との力量差を感じてしまう……。
- 98二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:56:17
良かったです!
サオリも特に違和感ありませんでしたねぇー
なんだかんだでアツコはもちろん先生のことを大事に思ってるし可愛いもの好きだし - 99二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 02:42:07
先生が悪夢を探知できないはずが無い・・・なのに悪夢を繰り返し観ているアツコ・・・
・・・いやちゃんとシリアスならいいけどさ・・・トンチキイベント発生しないよね・・・? - 100二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 08:38:12
リリスは先生のサキュバスバレと共に色んな生徒に正体が知られてしまっているが、ユウカ他、様々な生徒達からの強い要望により、今もそのままの姿で生活していた。
なんかさり気なくユウカがロリコン魂発揮してない?w - 101二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 18:49:12
待機保守
- 102二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 19:09:40
オフモードのスレ主です。今日は続きの執筆に専念するので今日はお休みとさせていただきます。
- 103二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 19:14:34
了解です
- 104二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 19:16:28
代わりと言ってはなんですが、実はリリスや同一視されるラミアはエンプーサ、要は吸血鬼と同一視されることもあり、実はリリス先生は吸血鬼先生概念も兼ねることができるということをお教えしますね。吸血鬼先生概念って良いですよね……。生徒が先生のためにドキドキしながらも首を差し出すシチュがたまらんです。ぜひとも、本作にも要素を取り入れたいですよね。
なお、吸血鬼要素は子供を食らう要素と同じくらい、かなり負の側面が強い書かれ方をしているので、どちらかというと昔の人々へのリリスへの恐怖の象徴の一つとも言えますよ。
- 105二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 22:56:52
先生に吸血プレイしてもらいたい生徒VSバッチイから駄目でしょ!するリリス先生VSダークライ
- 106二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 00:06:41
リリス先生と誰かとの争いにいつも巻き込まれるダークライカワイソス。それはそれとして吸血はご褒美です。
- 107オフスレ主24/11/24(日) 00:13:20
- 108二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 00:14:34
- 109オフスレ主24/11/24(日) 00:15:19
だから、健全バリアの向こう側にはサキュバス☆パラダイスが広がってます。(^_^;)
- 110オフスレ主24/11/24(日) 00:17:39
アツコとサオリに睨まれそうなので別の機会に……。
- 111オフスレ主24/11/24(日) 00:21:01
まあでも、その気になったら僭越ながら参考文献(物は言いよう)を読み漁って書いてみようかなとも思います
- 112二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 00:22:13
無理に…とは言いませんが首を長くして待ってます!
- 113二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 08:52:38
先生は全ての性癖に対応可能らしいので実際やろうと思えばちょっと牙生やして出来そうなんだよな吸血鬼プレイ
- 114二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 11:15:35
生徒側が変な癖の扉を開きそうになるので駄目です
- 115二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 19:32:24
もう開いてる生徒がめっちゃいる定期
- 116二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 20:34:02
昔あったよね、既に堕ちてる子にロリっ子でなら普通に接せるよねって判断は、ただの生徒をロリコンにさせるだけの行為って話。
- 117二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 20:34:24
そういえば
リリス先生はエンプーサ等の旧い時代の吸血鬼の要素の方が強そうですが…
現代の世間一般的に吸血鬼と言えばで出てきそうな、ドラキュラ伯やカーミラ伯爵夫人等の人物については、奇しくもモデルとなった人物(ワラキア公ヴラド三世とハンガリー貴族のバートリ・エルジェーベト伯爵夫人)がどちらもハンガリー・ルーマニアの方に由縁があり、その上オスマン帝国と対峙した結果、吸血鬼の元ネタにされる様な行動をした(前者が残虐上等の防衛戦争、後者が出自にも由来してそうな自己中心的な…?残虐行為)という、
リリスが神聖四文字やアブラハムの宗教と縁深い存在であり、ハンガリーやワラキア公国、そしてオスマン帝国が掲げている宗教がどれもアブラハムの宗教と言えそうな事を加味すると、ある意味皮肉な事態になってそうなんですよね…
もしかしたら、こうした吸血鬼に付随してそうな不名誉等も、リリス先生は受け止めつつ、自分の手の届く範囲でなんとか被害を抑え様としたのかもしれませんね…
特に後者は戦争とは直接関係ない行為で、結構な方々(女子供含むとか)が犠牲になったらしいと聞きますし… - 118執筆中のスレ主24/11/24(日) 21:04:24
お話し中すみません。
つい最近になってようやく、初代様も使っていたWritingというテキスト共有サービスを使う方法を知ったのですが、スレ内に書くのとWritingで見るの、どちらが見やすいですか? - 119二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:13:52
個人的にはスレに直接書き込みの方がありがたい
でもよっぽど長い(10レス以上)ならWritingの方が良いかも - 120執筆中のスレ主24/11/25(月) 06:58:19
すいません、寝落ちしました。
今日中に書き出します。 - 121二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 10:54:46
- 122二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 12:12:02
- 123二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 13:08:10
- 124二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 16:32:03
- 125二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 22:12:44
夜保守
はてさて敵の正体はなんなのか? - 126二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 22:34:52
それはサキュ先に限っては無さそう。
あれじゃない?
育児放棄されてた子供を代わりに育てたとか、DVを受けてた女性を助けた話を教会やら神やらが人間側に自分達に都合の良いように伝えてこうなったとか。
- 127スレ主24/11/25(月) 22:53:50
- 128スレ主24/11/25(月) 22:55:45
最後の言葉、頑張りますって書こうとしたのに変換ミスりました……
- 129スレ主24/11/26(火) 07:19:56
すいません、保守します。
全然終わんなくてすいません…… - 130二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 07:22:48
焦らずどうぞ
- 131二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 12:08:59
正体が知れ渡ってもやっぱり空腹状態継続のリリス先生おいたわしや……
まあガッツリ「食事」した場合の大惨事具合は容易に想像できるから仕方ないけどね! - 132二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 15:35:39
3日もかかりましたがなんとか第三話完成しました! お待たせいたしました!
ところでいくつか注意事項含め報告があります。まずは、今回のもの含め、今までのSSをまとめサイトで見れるようにしました。また、見出しも付けてみたので前よりも探しやすくなっているはずです。
今回の話は文字数にして9000文字近くあるので……一応スレの方にもコピペを出しますが、おそらくそちらの方が見やすいかと思います。
まとめサイトのリンクは改めて下記に表示して置きます。
(内容的にはたいして進んでいないはずなのになんでこんな増えたんでしょうね?)
2つ目ですが、更新頻度の話です。私は週末に外せない用事があり、これからそれに向けて準備をしなければならないため、更新頻度が間違いなく下がります。今までも3日にいっぺん程度ですが、今回は週末までに出せて一つです。保守も大変ですので一旦放置して、週明けにパート2として出すのを検討しています。感想とともにご意見いただければ幸いです。
サキュバス先生スレ まとめ | Writeningはじめに このスレにおける絶対に揺るがない概念は初代スレ主の1レスのみです。すなわち、 ・先生はめちゃくちゃスキンシップが多い ・先生の正体は対女性専門のサキュバス ・先生はなるべく生徒に手を出し…writening.net - 133二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 15:42:47
まとめサイトではタイトルも付いており、エピソード:リリスというタイトルです。見出しの方から飛ぶことができます。
追加で謝罪を。本来は第二話で入れるべきシーンを入れてませんでした。なので、第三話の冒頭でいきなり出てきます。
- 134スレ主24/11/26(火) 15:44:36
トリニティ謝肉祭最終日、深夜12時ごろ……。
謝肉祭の興奮も冷め、夜の闇が街を包み、静けさだけが支配する頃、
「すっかり空も暗くなっちゃったね」
「会議が随分と長引いちゃったからね」
そう言って、正義実現委員会の制服に身を包んだ生徒二人は人の気配のしない夜の街を並んで歩いていた。
「今日のイチカ先輩いつになく張り切ってたよね」
「謝肉祭での警備体制の不備とかいろいろ痛いとこ突かれちゃった。特に私は時間帯警備責任者だったから始末書も提出しなくちゃいけなくて大変だよ」
「私もツルギ委員長に戦闘能力の低下を指摘されちゃって……最近スイーツ食べすぎちゃったからかなぁ……」
「「はぁ……」」
2人は少しドンヨリとした雰囲気を漂わせながら歩いていると片方の生徒が人影に気づく。
純白のパーカーを着込み、フードを深く被る少女が車道の真ん中で棒立ちしている。
こんな遅い時間に一般生徒が出歩いていることはまずない。ましてや何もせずに車道で棒立ちだなんてそれだけで警戒する理由になる。
「すいません。そこの白いパーカーを着た方。ちょっと話を聞かせていただけませんか?」 - 135スレ主24/11/26(火) 15:44:47
片方の正義実現委員がそう言って事情聴取を求めるが、少女に返答はなく静かに俯いている。少女の対応に対し、二人は静かに視線を交わし頷くと一応マガジンに装填された弾丸を確認し、ライフルのベルトを肩から外して構えた。
「念の為、貴女を一度拘束します。銃を下ろし、両手を頭の上に『ミツけタ』……はい?」
突然の少女の言葉に話しかけていた正義実現委員は訝しげに首を傾げる。それを見ていたもう一人の正義実現委員はイライラした表情を浮かべながら少女の肩に手をかけた。
「ちょっと貴女いい加減にして......! …ヒィッ!?」
強引に肩を引っ張って顔を見ようとした正義実現委員は、小さく悲鳴を上げた。
少女の体は全身が血だらけでで内側から食い破るようにして生える無数の荊が少女の体を締め付けている。目元はひどく充血し血涙を流しているし、耳や口、鼻などの穴から芽のような物が生えてきている。
更には少女の頭に絡みつく荊には所々に花が咲いており、それがまるで目であるかのようにぎょろぎょろと蠢いている。そんな少女の手には金色に輝く銃弾がしっかりと握られていた。その光景は月の光に照らされ、より一層、不気味さを増していた。
「見タなァ…………」
少女は正義実現委員の存在に今更気づいたのか、焦点の合わない瞳をむけ、イントネーションのおかしい言葉を紡ぐ。あらゆる感情が抜け落ちたかのような表情に正気は宿っていなかった。
「「ピ……ピギャアアアアアアア!!!」」
見た目の不気味さで青ざめていた正義実現委員達は恐怖で完全に戦意を喪失し、一目散に逃げ出してしまった。
それを興味なさげに見つめた少女は金色の銃弾を口に含み飲み込むとそのままフラフラと夜の街の中へ消えていくのだった。
なお、後日青ざめた表情の当事者二人がイチカの元に駆け込んで事態が発覚するのはその翌日、先生主催の祝勝会当日のことである。 - 136スレ主24/11/26(火) 15:46:11
深紅の雨が降りしきる。
生暖かく、粘りつく液体を顔に受け、先生は意識を浮上させた。
目を開けた先生は顔についたそれを拭い取ると、鉄錆の匂いに顔を顰めながら払った。
“ここは……トリニティ……なの?”
辺りを見回すと、とてもこの世のものとは思えないような悲惨な光景が広がっていた。
どこかで見たことのある風景。しかしそれを形作る建造物は尽く破壊され、この豪雨の中でも一切の衰えの見せない青色の業火が大地を焼く。生物の気配など欠片もなく、大気さえ悶え苦しんでいるよう。
空は赤と黒の渦に呑まれ、青白い光が空を駆け抜けた。だが、その雷鳴はどこにも響かず、ただ血の雨と青い猛り火の音が静かに反響していた。
“本当にここはアツコの夢の世界なの? まるで地獄のよう"
そうつぶやきながら、先生はここ最近で初めてのパターンの夢に頭を抱え自分の状況を確認する。
どうやら先生のいる場所は、廃墟と化したレストランの辛うじてビニールの屋根が残るテラス席のようで、先生はどうやら木製の椅子に腰掛けた状態で目覚めたようだ。
しかし、ビニールの屋根もすでに穴がいくつも見られるほどぼろぼろであり、さっきの雨粒もその穴から降りかかってきたらしい。
“さっき雨に打たれた時は平気だったから多分問題はないけど、流石に長時間当たっていたくはないよね……”
そう言うと、先生はブルリと体を震わせる。すると、瞬く間に全身を覆う雨合羽が形成され雨を弾く。
“正直気は進まないけど、入れる時間にも限りがあるし、さっさと移動しますか” - 137スレ主24/11/26(火) 15:46:42
そう言ってヒビ割れた道路から噴き出す、徐々に勢いを増している気がする青い炎を一瞥すると先生は椅子から立ち上がった。
歩き始めて一時間ほど、先生は当ても目印もないのでブラブラと街らしき場所を散策していた。
所々に道が燃え盛る瓦礫で塞がれていて通れずにいたため何度も遠回りをして進まなければならなかった。しかし、目的地が明確でないので何が近道でまわり道なのかすら皆目見当がつかないのだが。
"この雨の匂いのせいでアツコの匂いを辿れないし、この「糸」がなければ帰り道がわからないとこだったよ。まあ、夢の世界は大抵本人を中心に円形に展開されるものだから、とりあえず街の中心に向かえばいつかは辿り着けるでしょ"
そう言って先生は、小指に巻かれたピンク色の糸をじっと見つめる。この糸こそ先生が生徒の夢に干渉する時に使われる侵入経路であり、命綱でもある。
これが生徒と先生の間に繋がっている限り、先生は夢に自由に出入りできるし、有事の際には外にいる誰かに物理的に引っこ抜いてもらうことで強制離脱もできるとっても便利な魔術である。因みに過去に取材したとある有識者A(実質年齢測定不能)によると、
「人の精神に入り込むなんてのは、本来とても難しいことなんです。最悪の場合、術に失敗すると侵入者と術の対象の魂が共に崩壊することだってある。でも、リリスちゃんはこの魔術を使って人の精神に入り込んだ後も対象者に全く影響を与えないまま術者本人もかなり自由に行動できます。そんな芸当ができるのは私が見てきたどんな人物の中でもリリスちゃんしか居ません! やはり私の相棒は流石ですね!」
と、熱弁していた。取材者R(生誕紀元前)はその有識者の熱量と賛美に破顔して思わず逃走を図ったと言う。 - 138スレ主24/11/26(火) 15:47:13
先生がそんな懐かしいことを思い出しながら狭い路地を歩いていくと、開けた空間に辿り着く。
“ここが中心地だよね。……まさかあの中?”
広場の中心に立つ巨大な檻は先生が見上げるほど高い位置に添えられ、その下には無数の骸骨が積み重なりその檻を支えている。骸骨には鋭い棘のついた蔦が絡みつき、まるで生き物のようにその骨に食いこみ蠢いているせいで骸骨同士がぶつかり合い、カタカタと不気味な音が響いている。
更には檻の屋根には巨大な一輪の花があり、そこから噴き出した滝のような赤い水が天まで高く噴き上がっている。その水流の先に先ほど見上げた時にあった赤と黒の渦の中心があった。
遠目ではよく見えないが、渦の中心から禍々しくも不気味な力が溢れてきている気がする。檻の内部は深い闇で包まれ、その闇がまるで生きているかのように蠢いている。さらに闇はそこにいる何かを覆い隠すように絶えずうねり続けていた。
“正直に言って、趣味が良いとは言えないね。まあおかげで、一眼見てこいつが犯人だってピンときたけど。要はこいつを破壊すればめでたしめでたし……だねっ!”
そう言うと、先生は両手を前に出すと檻を捻り潰すような仕草をする。たったそれだけで檻が、絡まった蔦が、骸骨がひしゃげ始め、堪らず骸骨が気味の悪い雄叫びを叫び出す。それでも先生は意にも返さず檻の破壊を続行していたが、ここで予期せぬ事態が起きた。今まで天に向かって噴き出し続けてきた赤い液体が軌道を変えて広場に落ちていく。広場に赤い水溜りを作ったそれはぶくぶくと泡を立てながら膨張するとそれは人型に姿を変化させた。 - 139スレ主24/11/26(火) 15:47:39
それは元の姿とは異なり、肌やヘイローなど全体的に赤くなっていたが、頭頂部から後ろ足までを隠す長い頭巾を被り、胸や肩ひいては両手五指にわたる上半身そして下半身部の急角度に至るまでをおおうラバー素材めいた布地で構成されたハイレグレオタードを血のような赤で真っ赤に染めたシスター服、顔には重厚なガスマスクを身につけていた。その姿はまさに……。
“ユスティナ聖徒会のミメシス?! どうして?!”
アツコはユスティナ聖徒会の血統を受け継ぐロイヤルブラッドだ。ユスティナ聖徒会自体が出現することはそこまで不思議ではないが、夢の世界の構造上、檻の中にいるのは十中八九彼女だ。
アツコを守ることはあっても間違ってもアツコを苦しめる檻を破壊しようとする者の邪魔をする筈がないのだ。そんな中、先生が動揺で思考を巡らせ自己完結を済ませる間に状況は動いていた。
「GYAAAAAAAAA!!!!!」
突然ミメシスが理性をかけらも感じさせない、耳をつんざくような雄叫びをあげた。すると先ほど入ってきた路地含め広場に繋がっていた全ての道路に青白い炎が吹き出してきた。先生は急いで燃え移っていない路地に逃げ込もうとするも目の前で道路が爆発し、青白い火柱が立ち上る。
結界を使って強引に突破することは出来なくはないが、物理法則どころか世界の全てが主人の認知によって決定される夢の世界。火柱の向こう側が安全だなんて保証はない。下手したら越えた先は完全な「無」でそのまま何もできずに真っ逆さまなんてことも。
対処法としては悪夢の原因を倒し、夢の世界の法則を通常通りに戻すことだが、
“もしかしなくてもこれって……嵌められた?” - 140スレ主24/11/26(火) 15:48:06
そう呟いて先生は後ろを振り向く。ユスティナ聖徒会のミメシスを模る悪夢はそれぞれが別々の銃器を手にしていたが、その銃口は等しく先生にむけられていた。
刹那の緊張。五感の全ての視覚に集中し、四人のミメシスの挙動に注目する。
互いに微妙に位置をずらしながら戦況は硬直状態を保ち、緊張は次第にピークに達していく。
直後、先生の背後の火柱がパチンと火花を散らした。それを聞いた直後ミメシスは一斉に動き出すが、
「GYA??!!」
数瞬、出遅れた。
先生は一足で四人が組んだ陣形の一番奥、遠距離狙撃用のライフルを担いだミメシスに組みつき、頭を片手で掴むとバキッと嫌な音を立てながらその頭蓋を粉砕した。
そうなってしまってはキヴォトス人の複製体とはいえ絶えきれなかったのか、その肉体はボロボロと崩壊し消滅する。
“全く……舐めた真似してくれるよね。一度戦った相手をもう一度よこすなんてさ。そんなもので私を倒せると思ってることが……つくづく腹立たしい”
「GA!!」
司令塔らしきマシンガンを持ったミメシスが合図を出し、三人全員が一斉に銃を掃射するが、先生まであと1メートルあたりのところで何かに阻まれ先生には届かない。
“あんまり無駄打ちしないでくれない? こっちだとシッテムの箱がないから私が結界を張らなきゃいけないんだ。それが面倒でねー、魔力も消費するからどっかで生徒に頼んで補給させてもらわなくちゃいけない。悪夢の解決もしなくちゃいけないし、君たちに構ってる暇はないんだよっ!”
そう言って、先生は中空に向かって爪を立て、引っ掻くように思い切り振り被る。それだけでキヴォトス人より脆くても多少の銃弾程度なら弾き返せる肉体は、まるで紙細工のように容易く切り刻まれた。 - 141スレ主24/11/26(火) 15:48:45
全滅を確認したのも束の間、先生は背後からの銃声に素早く反応し結界を出して防ぐ。
“そういえば君たちは、これがウリだったね。君たちを無視しながら檻を破壊するのは少々骨が折れそうだ”
そう言って振り返ると先ほどの三倍近くのミメシスが銃を放ちながら飛びかかってきた。
遠くからの攻撃は無駄だと判断したのか、先ほどとは打って変わり命を犠牲にした突撃&波状攻撃に切り替えたらしく、防御を捨ててつかみかかってこようとする。
先生はそれを結界で防ぎつつ、爪を使った攻撃でミメシスを薙ぎ払う。しかし、雨を媒介に何処からともなく現れるミメシスの質量攻撃に次第に苦戦していく。
"クソッ! 結界は質量攻撃の類に弱い。知ってか知らずか的確に弱点をついてきてる! でもこの程度じゃまだまだ負けない!"
そう叫ぶと先生は攻撃をやめて両手を伸ばし、呪文の詠唱に集中する。
"ᚴᚪᚥᚪᚴᛖ, ᚴᚪᚥᚪᚴᛖᚤᛟ, ᚺᛁᛏᛟᚾᛟᚴᛟᚤᛟ. ᛗᛟᛏᛟᛗᛖ, ᛗᛟᛏᛟᛗᛖᚤᛟ, ᚤᛟᚴᚢᚾᛁᛗᚪᚴᛖ. ᚺᛖᛒᛁᚵᚪᛟᛗᚪᛖᚥᛟᚤᛟᚾᛞᛖᛁᚱᚢ."
重く響き渡る詠唱を終えると、先生の足元から無数の触手が飛び出してくる。
無数の触手はミメシス達の体に絡みつくと、その部分から徐々に体が崩れ去っていく。
ミメシス達は必死に触手を振り解こうとするが、すぐにべつの触手に絡まれ身動きが取れなくなったまま、一人また一人と崩壊していった。
"触手を媒介に相手の水分を奪い、急速に干からびさせてしまう魔術。どうやら君たちには効果的面だったみたいだね"
先生はようやくミメシスから解放されたことに安堵しつつ、檻の破壊に専念しようと向き直った……その時だった。 - 142スレ主24/11/26(火) 15:49:07
骸骨に絡みついていた蔦が勢いよく飛び出し、先生の左肩と脇腹を刺し貫いた。咄嗟のことで動揺した先生はそのままなすすべもなく首、両腕両足を縛り上げられ、足のつかない空中に固定される。
"ガフッ! なん…で……結界が発動………しなかった?"
脇腹を貫かれたことで内臓に溜まった血液を吐き出しながら先生は呆然と呟く。しかし、先生はすぐさま切り替えて蔦を燃やすため、呪文を詠唱する。
"ᛗᛟᛖᚱᛟ, ᛗᛟᛖᚱᛟᚤーーがああ‼︎"
しかし、詠唱に入った瞬間、脇腹を刺し貫いた蔦が体内を抉り、堪らず叫んでしまう。 - 143スレ主24/11/26(火) 15:49:36
"き、緊急脱出……。えっ……"
そう言って、先生は外のリリスに合図を出そうと「糸」を手繰り寄せるが、引っ張った糸が中程で切れてしまっていることに気づき、体中の血が凍るような感覚を覚える。
もちろん、「糸」はただの糸ではなく魔術で編まれた魔力の結晶。銃弾の雨に飛び込んでも、いくら派手に暴れようとそう簡単に千切れる者ではないのだが、今はそこは重要ではない。
("これがないと帰り道もわからないとこだったよ")
一時間前の自分の独り言を思い返し、先生はここに来て初めて自分がどれだけ不味い状況かをようやく認識した。
夢の世界とは本人の認知によって作り出されるもう一つの現実である。もちろん境界線など存在せず、出入り口などはない。しかし、先生は魔力を通して精神同士を無意識下でつなげ、夢の世界の脆弱な部分から侵入することが出来る。
しかし、糸がなくなれば精神的な繋がりがなくなり、先生は生徒の夢の世界で孤立することになる。本来の使い方である夢パトロールの時は複数人の生徒と夢を繋ぎ、その全てから脱出する経路を構築しているので万が一糸が切れても別の夢に移動すれば、帰ることができた。さらに言えば、セイアの力を借りればこの事態を未然に防ぐことだってできた筈だ。
全ては先生が生徒のためになろうと独断で先走った故、先生は罠にハマってしまったのである。 - 144スレ主24/11/26(火) 15:50:08
("どうしよう。このままじゃ、夢の世界で主導権を握る悪夢の方が圧倒的に有利だ。私は夢の中で自由に行動できる代償に肉体と精神の状態を同期している。つまり、この世界で血を流しすぎたら死ぬ。早く抜け出したいところだけど、完全にマウントを取られてつけ入る隙がない。助けは火の手があるし絶望的。退路も活路も断たれた……。これはちょっと詰んでるね")
「ふふふ、全くもって無様ですね? ……先生」
八方塞がりの状況になりながら、懸命に身を捻り脱出の機会を探る先生。そんな先生をさも愉快そうに嘲笑う声が広場に響き渡る。
すると、檻から伸びる蔦の一部が次第に束ねられ大きな幹のように太い腕となり、頂点の大輪の花が放水をやめ、先生にその鎌首をもたげた。 - 145スレ主24/11/26(火) 15:50:53
“……やっぱりお前か、ベアトリーチェ”
どこからともなく響く声に、先生は眉をひそめ、抑えた声で応じた。その声には先程の快活な声とは違い、冷静さを装いながらも、確かな警戒心と不快感、そして怒りが滲んでいる。
それは、トリニティ、ゲヘナ、アリウススクワッドの三つに深い因縁を持つ人物――アリウス分校によるセイア、ナギサ暗殺未遂、トリニティとゲヘナによるエデン条約調印式会場へのミサイル投下に関わった黒幕であり、そしてこの夢の世界の本来の支配者であるアツコを利用し、キヴォトスの外とつながり『崇高』へ至ろうと目論んだゲマトリアの一人。巡礼者の幻影にして永遠の淑女、ベアトリーチェだった。 - 146スレ主24/11/26(火) 16:05:47
“生きているなんて驚いた。確か、黒服から処分したって報告を受けたはずなんだけど?”
(“ベアトリーチェも元ゲマトリアだ。ディスカッション……もといレスバが好きなタイプだ。初めて会ったときもダラダラ駄弁ってたし、絶対に話しかければ乗ってくるはず。その間に脱出しないと……”)
そう思いながら、先生は必死に脱出の糸口を考えるが、
「ええ、確かに私の肉体はゲマトリアの裏切りによって失われました。しかし、神秘の吸収のため、一度アツコと接続していたおかげか、私の魂の一部がアツコの体の中に精神だけはアツコの元で復活することが出来たのです。やはり手塩にかけて育てた道具はいい働きをする」
“へぇ。……裏切りね。黒服からは『あなたの傲慢でゲマトリアとして不適切な振る舞いに嫌気が差した』と聞いたけど? それが本当なら貴女の自業自得ってところじゃない?”
(“おっとしまった、アツコをバカにされたことにムカついて、つい本音が……”)
「黙りなさい!! 本当に忌々しい! あなたと言う存在さえいなければ、私の大願は成就していた! もっと高みへと登ることが出来ていた! それを成就目前にして台無しにされ、私から全てを奪い去った牝狐が何を言う!」
その言葉にベアトリーチェが怒りに燃え、新たな蔦が背中から先生の体を刺し貫き、深く食い込む。先生の必死の時間稼ぎ作戦は10秒と経たずに頓挫した。 - 147スレ主24/11/26(火) 16:06:49
しかし、先生は苦痛に顔を歪めながらも、声を震わせることなく、静かな怒りを持って言葉を返した。
“……全てを奪った、ですって? ベアトリーチェ、多くの人間を苦しめ、搾取し続けたあなたが、今さら何を言っているの? アリウス分校の生徒たちの未来を壊し、アリウススクワッドの皆から大切なものを奪おうとしたのはあなた自身でしょ? それが失敗して立場が逆転した途端、今度は自分の悪行から目を背け、周囲のせいにしてばかり……。貴女は自分自身を子供の上位者とでも思っているのかもしれないけれど、子供のほうがまだ反省して次に活かすことができる分、貴女よりも数段優秀なんじゃないの?”
先生の声は冷たく静かで、それが却って鋭い刃のように相手を刺す。
"アツコたちは、ようやく自分自身の人生を歩き始めようとしている。これ以上、私の生徒たちを苦しめるのはやめろ。それにここはアツコの夢よ、部外者はとっとと消えなさい"
「言わせておけばああああ!!!」
ベアトリーチェは荊の巨腕で強引に先生を掴み上げると力任せに地面に向け叩きつける。それでは気が済まなかったのかベアトリーチェは先生の体を何度も何度も地面に叩きつけ、地面に蜘蛛の巣のようなクレーターを作った。その後、叩き潰され全身から血を垂れ流す先生を掴み上げて拘束し直すと再び上機嫌に語り始める - 148二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 16:08:31
このレスは削除されています
- 149二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 16:13:31
このレスは削除されています
- 150スレ主24/11/26(火) 16:22:05
「口の聞き方には十分気をつけることね、先生? 私はいつだって貴女を殺すことが出来るのだから、ちょっとむかついた拍子に思わず握り潰してしまうかもしれませんよ? しかしながら先生。貴女には果てしない憎しみと同時に少し感謝もしているんですよ。貴女のおかげで私はより強さを得ることが出来たのだから」
“どういう意味?”
「サオリによって撃たれた時の例の弾丸、今何処にあるか知っていますか?」
"あの時は大規模な戦闘があったし、ミサイルでの破壊が酷かったから何処にあるかなんてわかるわけないんじゃ……まさか?!"
「ええ。たったいま仰った通り、普通だったら見つかるはずもないし回収されるはずがない大規模な戦闘でどうしたって大量の銃弾が散乱しているのだから復旧作業もコンクリートを上から流し込まれるだけでいちいち銃弾を取ったりしません。だからこそ、残っていたのですよ。あなたの血をつまりは全身が神秘である貴女の一部を持ち、尚且つ夜色の女王を瀕死にまで追い込んだ凶弾という神秘を持つ凶弾が! 私はひどく弱っていましたがそれでも夢の中でアツコを長い時間かけて洗脳を施し、夜な夜な探し求めて遂に銃弾のありかに辿り着いたのです。更に言えば私は、百合園セイアを夢の世界に閉じ込める事が出来たように夢の世界に干渉することは私にとっても得意分野です。一か八かの賭けでしたが、その様子ですと私の力でなんとかバレずに夢を偽装することが出来たようですね?」
"お前の異常な強さと結界が効かなかったのはそれが原因か。アツコに私の力。結局、他人に頼るばかりで、自分の力で成したものは何もないじゃない。つくづく変わらないね、お前は"
そう言って悪態をつくが、ベアトリーチェの荊によって首を締め上げられ、呼吸が止まり喋れなくなる。 - 151スレ主24/11/26(火) 16:22:21
「そういう戯言は私に勝ってから言ってくださる? ……フフフ、アッハハハハハハハ!! 最高に愉快だわ! あの憎き先生が何も出来ずに地べたに這いつくばっている。素晴らしい。この力があればあのゲマトリアどもに地獄を見せてやることだって造作もないわ。愉快愉快……アッハハハハハハハ!!! ……さて、先生。そろそろ幕引きと参りましょう。私はさらなる『崇高』へと至るための準備で忙しいのです。せいぜい地獄で己が愚行を悔い改めなさい」
そう言って、首にかけた荊をギリギリと締め上げる。呼吸に止まった先生は必死にもがくが拘束は解けそうにない。遂に脳に酸素が行かなくなり意識が落ちようとしていた時、
「悪いけど、まだその人を死なせるわけにはいかないな」
銃声が何発も轟き、正確な射撃が先生の体を縛る荊を全て撃ち抜く。
支えがなくなり、自由落下する先生を掴もうとするベアトリーチェの巨腕を盾で弾き飛ばし、小さい体で力強く先生の体を抱き寄せた。
"ホシノ……"
「先生はいつも一人で無茶しすぎだよ? 少しは私のことも頼ってよ」
そう言って、ホシノはニヒルな笑みを浮かべるのだった。
To be continued…… - 152スレ主24/11/26(火) 16:27:49
誤字報告
・荊→蔦の間違いです。
二スレ分、改変したので、削除しました - 153スレ主24/11/26(火) 16:29:04
まとめスレの方は直してあります。
- 154二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 17:28:50
(まとめの方の3章ですが一部内容がループしてますよー)
- 155スレ主24/11/26(火) 17:37:13
了解です。修正しました。
- 156二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 17:40:54
消滅したはずのベアおば、契約を結んでいたアツコの魂内で精神体として生き延びる
↓
ベアおば、夢の世界ならリリス先生を殺しきれることに気が付く
↓
アツコを操り夢魔殺しの概念を纏った道具を集め、アツコの夢の中で罠を張り殺し間を形成する
↓
ベアおばの策が綺麗にはまりリリス先生ガチで死にかける
↓
こういう時のセーフティ!外の世界のリリスちゃん、命綱が切れたのを察してホシノ氏を送り込む
だいたいこうか? やっぱ普段の腹ペコリリス先生ってあれでも全盛期より相当弱っちいんだろうな - 157二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 18:25:11
SS乙
アツコの方は元凶ベアトリーチェと概ね予想通りだけどリアルで出てきた口裂け女はなんなんだ?
保守の方はこっちでしときますわ - 158スレ主24/11/26(火) 18:37:27
それは、夢遊病状態のアツコですね。
現在のアツコは種子を体に詰め込まれている状態。支配が強まると新芽が土から出てくるように身体の内側から食い破るように蔓が生えてくるようになります。すると、アツコは夢の世界だけでなく現実世界の行動も縛られるようになります。
- 159スレ主24/11/26(火) 19:06:59
ネタバレを極力控えた言い方で説明すると、
エデン条約編にてサオリに撃たれ、貫通した時の弾丸がそのまま、どこかの道路に埋まり、修繕工事の際に気付かず埋め立てる。どこかの最終編第一章にてクロコの襲撃直前に異空間にボッシュートされて死んだベアおば。奇跡的にアツコの中で復活するも、ベアおばは夢の世界を支配するだけでなく、アツコを完全に支配しつつ、『崇高』になってゲマトリア共見返したいし、先生もぶっ殺してやりたいと考え、淫魔殺しの弾丸ほか色々準備。バレずにコソコソと準備に取り掛かってたんだけど、弾丸は手に入れた夜、たまたま起きていたヒヨリに見つかる。仕方がないからこのまま嵌めて殺してやろうって感じ。
ちなみに、弾丸は淫魔殺しの概念を持ちつつ、身についたリリスの力も吸収出来たからベアおば的には二重に美味しい聖遺物。
- 160二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 19:13:39
- 161二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 22:27:30
セイアの予知夢を利用しつつマジでヤバい部分は回避していくのが基本方針だった気がする
逆に言うと自分がちょっと撃たれるくらいは全然セーフ判定になるのか…… - 162スレ主24/11/26(火) 23:58:41
普通に用事のために準備しなければいけない。あんまりサボってると間に合わない状況VS好きな題材、自分なりの考察、やってて普通に楽しいなどの理由で創作意欲が爆発して止まらない毎日VSダークライ
- 163スレ主24/11/26(火) 23:59:28
(やっぱ明日も普通に書いちゃおうかな……)
- 164二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 07:31:24
正体バレ後リリスちゃんと友達の関係という微妙に一悶着しそうな関係
- 165スレ主24/11/27(水) 07:57:51
因みに、ここで使われているのはルーン文字であり、先生の人間では聞き取れない呪文言語を表現しました。なお、かな・ルーン文字変換で変えたので実際の使い方とは異なる可能性があります。
ちなみに>>141はの意味は、「かわけ、かわけよ、ひとのこよ。もとめ、もとめよ、よくのまま。ヘビがおまえをよんでいる」ですね。
元ネタはアープレーイウスの『黄金のロバ』より、ラミアーと同一視される魔女の下から逃げた男が心臓を抉り出された話で、魔女の応急処置の
おかげで取り敢えずは死ななかったが、喉の渇きに耐えかねた男が川の水を飲もうとして屈んだとき、応急処置に使った海綿が落ち、死んでしまったという逸話に由来するものです。
>>142は元ネタとかは特になく、蔓を焼くための炎を出す呪文ですね。
因みにこの時点で、ほぼ全ての魔力を消費している状態です。夢で魔力を使いすぎると普通であれば強制的に「糸」に引っ張られて脱出しますが、現在の状況では悪夢に対する対抗手段が何もなくなり、最悪、悪夢か術の対象の異物を排そうとする機能、いわば免疫機能のようなものに殺されてしまいます。魔力全開だとどうなるかは……この先の展開をお楽しみください。
- 166二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 12:09:01
魔力全開だとどうなるかは……この先の展開をお楽しみください。
↑マジで楽しみな宣言来たな・・・! - 167スレ主24/11/27(水) 20:38:43
ありがとうございます。全力でこいつ現実で戦っちゃだめだを表現するのでお楽しみに。
- 168二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 20:40:12
このレスは削除されています
- 169スレ主24/11/27(水) 20:46:13
ちなみにちょっとしたネタバレなんですが、夢の地獄絵図の描写はほぼ全てそれ自体が伏線なので覚えていただけると幸いです。考察なんかもしてくれると嬉しいです。
- 170二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 00:10:05
とりあえずトリニティやアリウスの負の歴史がそのまま夢の世界に具現化してる感じはなんとなくするな
- 171二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 07:21:57
基本的にミメシスみたいな赤いヤツはベアトリーチェの支配下ってことを意味してるのかね?
- 172二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 12:35:49
昼保守
- 173スレ主24/11/28(木) 17:14:07
第三話の展開までは行ってないのですが、すごく綺麗な形で終わったので出していいですか?
あと、ちなみに曇らせからの晴らしはお好き? - 174二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 17:34:38
お願いします!
あと、ちなみに曇らせからの晴らしはお好き? 大好き!! - 175二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 17:40:57
思ったより早いな!? もちろん楽しみだ
- 176スレ主24/11/28(木) 19:04:57
では、第四話〜信頼と信仰、恐怖と神秘〜前編お楽しみください。
- 177スレ主24/11/28(木) 19:05:33
場面は数分前、先生が夢の世界で嵌められ逃げ場を失った瞬間に巻き戻る。マッサージを終え、寒くないようにサオリとアツコを着替えさせたリリスは先生の言いつけ通りにアツコの様子を観察していた。
「姫は……大丈夫なんだろうか……」
そう言って、目覚めたサオリは施術台の上で腰をかけながら俯いていた。
"アツコが目覚めないこと? それだったら先生が調査のために夢の世界を維持してるだけだから帰ってくればすぐに目覚めると思うよ? 心配しなくても平気だよ"
リリスは新たに用意した椅子に腰掛け、足をぶらぶらと揺らしながらサオリに優しく声をかける。 - 178スレ主24/11/28(木) 19:06:32
「いや、そこは事前に説明を受けたから理解している、過去に私の悪夢を取り払ってくれたこともあるらしいから信頼もしている。だが、今こうしている間にも私の中には焦りというか、言いようのない恐怖が私を支配しているんだ。この感覚はそう、姫がベアトリーチェの私兵に攫われ、スクワッド達も散り散りになり、無力感と絶望と後悔に苛まれた時のような……」
そう言って、サオリは顔を上げると、鼻と口から赤黒い液体を垂れ流し、洋服の胸部と腹部にじんわりと赤い斑点を滲ませたリリスの姿を見た。
「ッ......! 先生!!」
サオリは急いで施術台から飛び起きると、目がひっくり返り椅子から転げ落ちそうになっているリリスを抱き抱える。
"ガハッ……ゴホッ……、なん……で……"
そう言ってリリスは先生の方を見つめると、先生の体にもリリスと同じく負傷している姿が見えた。しかし、リリスが一番驚いたのは、額につながっていたはずの「糸」がどこにもつながっておらず、宙を彷徨っていることだった。 - 179スレ主24/11/28(木) 19:07:11
「先生、しっかりしてくれ! クソッ、ここ密室なのに、一体どこから攻撃を受けたんだ!!」
サオリは突然の事態に気を動転させながら、攻撃からリリスを庇おうとリリスの体を抱き抱える。それをリリスはサオリを血で汚れた手で優しく撫でると、
"サオリ、落ち着いて。攻撃を受けているのは私じゃない"
そう言ってリリスはサオリから離れて立ち上がるが、その足取りは覚束なくフラフラしていて再びサオリに支えられて施術台に寝転ぶ。
「しかし、先生、その出血は……」
"ごめん、今はあんまり説明している時間はない。部屋の外にシャーレの中ならどこにでも繋がる内線がある。それを使って執務室にいるホシノに電話をかけて。「万全の準備」をした上で来てくれるように呼び出して欲しい。" - 180スレ主24/11/28(木) 19:08:09
「くっ……、了解した!」
そう言って、サオリは部屋から飛び出して行った。
【ちょっとここからホシノ目線になります】 - 181スレ主24/11/28(木) 19:09:24
「先生!!」
サオリがホシノを呼び出してから少しした後、全力で走ってきたのか髪が乱れて息を切らしたホシノが部屋に駆け込んできた。
普段の制服の上に防弾チョッキを着て、大きな盾を携えてやってきたホシノの顔には恐怖や焦燥が張り付いている。ホシノはまず、何台か置かれていた施術台の二つに横たわり、血を垂れ流す二人の先生を見て絶句し、そして、部屋の隅で体育座りをするサオリを見て胸ぐらを掴みかかる。
「なんで先生がこんな状況になってるの!? 貴女がそばに居たのに……どうして!!」
瞬間的に頭に血が昇ったホシノがサオリを怒鳴りつけるが、サオリはボロボロと涙を流し「ごめんなさい、ごめんなさい」と、うわごとのように呟いている。 - 182スレ主24/11/28(木) 19:10:51
"落ち着いてホシノ。サオリにもアツコにも非も責任もない。これは私の油断が招いたことだから……"
苦しそうにしながらもなんとか上体を起こしたリリスがそう言って、ホシノを止める。
ホシノは苦虫を噛み潰したような表情を見せたあと、サオリを掴んでいた手を離し、リリスに近寄る。
「先生。私は何をすればいいの? 医療班より先に私を呼んだのは理由があるんでしょ?」
"話が早くて助かるよ、ホシノ。私はこれから残った魔力を全部使って「糸」とホシノを繋げてアツコの夢の世界に送り込む。一人分だけであれば、私の残りの魔力でも10分までなら夢の世界に入れるはず。そこで本体を救出し、糸を伝って現実世界に帰ってきてね。その過程で私は消えるけど、本体が助かればまた復活できるから大丈夫。逆にいうと先生を連れて帰れなければ、例え出血を止めても負傷を直しても本体は命を落とすから注意して。それに、ホシノ。一番大事なのは夢の世界にはヘイローはない。私のバックアップがあるから装備は持ちこめるし、身体能力は通常通りだけど、耐久力は落ちてるし、最悪の場合共倒れになる。その覚悟があるかい?" - 183スレ主24/11/28(木) 19:11:44
「元より覚悟は出来てる。早く繋げて、手遅れになる前に」
そう言ったホシノの目に宿る有無を言わさぬ覚悟を垣間見ると先生は少しため息をついた後、
"………わかった。ホシノを信じるよ。でも、自己犠牲だけは絶対ダメ。もしもの時は絶対に一人だけでも帰ってきてね" - 184スレ主24/11/28(木) 19:12:38
「待ってくれ、そういうことなら私が! それに、逃げるための戦いというなら私の方が適正があるはずだ!」
さっきまで呆然としていたサオリが飛び起きて話に割り込む。カッとなり怒鳴ろうとするホシノを止めて、優しく諭す。
"確かに、サオリの得意なゲリラ戦はこの作戦に適している"
「なら……!!」
"だけど、ゲリラ戦法は一度も見たことのない土地で出来るものではないでしょ? それに、辛いことを言うようだけど、ホシノの方がこの作戦には「適して」いる"
「そう……か……、私では……実力不足か……」
申し訳なさそうに告げられた言葉の裏を察したサオリは俯き、項垂れた。 - 185スレ主24/11/28(木) 19:13:28
"……ごめん。サオリはこれから来るであろう医療班に状況を説明してあげてほしい。本体の肉体が先に◯ねば、夢の世界を脱出しても意味がないからね。ホシノ、用意はいい?"
「うん。先生、お願い」
その言葉を聞くとリリスは施術台から起き上がりホシノを椅子に座らせると、ホシノの額に手を当て「糸」を出して先生とつなぐ。そして先生の額から垂れ下がるもう一つの「糸」をアツコに再び繋げる。
その瞬間、ホシノの目の前は真っ暗になり、意識は深く深くアツコの夢の世界へと沈んでいった。 - 186スレ主24/11/28(木) 19:13:57
「……ハッ! ここが……夢の世界?」
意識が覚醒したホシノは青い火炎が燃え盛り、赤い雨の降り注ぐ街の路上で目を覚ました。
「何ここ? あまりに不気味で、死の気配に満ちている。……怖い」
周りの光景をみて、何処か恐怖を覚えるホシノは不安を紛らわすように装備の確認をする。
"目が覚めたね"
「うへぁ!?」
突然脳内に響いた声にホシノは驚いて銃を取り落とす - 187スレ主24/11/28(木) 19:14:26
"えっ?! ど、どうしたの?! ごめんなさい。こっちからだと何も変わらなくて、怪我とかしてないよね?!"
「せ、先生?」
"そうだよ。私も結構ギリギリだけど、実体化をやめたから数分程度なら持つ。私は本体に比べて非力だけど、全力でホシノをサポートって約束したからね。ホシノを一人にはさせないよ"
どうやら頭の中に響く声は現実史世界のリリスからのものだったようだ。
「先生……ありがとう」
夢の世界に少し臆していた様子のホシノもリリスからの通信によっていつもの調子を取り戻す。 - 188スレ主24/11/28(木) 19:14:57
"こっちのセリフだよ。さあ、早く移動して先生を見つけないと。本体と違ってそう頻発に魔術が出せないから地道に探すしかないけど……"
その時、轟音と共に大地を震わせるほどの轟音が響く。さらに何かを何度も叩きつけでもしているのか、何度も何度も響いた。
"どうやら、探す手間が省けたみたいだね"
「行こう」
そういうと、ホシノは壊れて枠だけになった窓に足をかけて飛び上がり屋根に登る。あたりを見回すと、200mほど先に、開けた場所があり、そこから天まで届きそうなほど巨大な花のようなものがあり、その大輪の花が見つめるその先に大量の蔓に囲まれた何かがあるのが見えた。
"あれだ! 急いで!"
そう叫ぶ先生の声に反応して、屋根を飛び移り、先生の元をホシノは目指す。 - 189スレ主24/11/28(木) 19:16:17
しかし、屋根を数軒飛び移り、50mあたりまで進んだところで、ホシノは銃声を聞いて咄嗟に身を屈めた。盾に隠れながら敵影を見ると何十人もの赤黒い服に身を包んだシスターがホシノに狙いを定めていた。
"ユスティナ聖徒会のミメシス……? とにかくこの人数はまずい! 別の道を探して!"
「それじゃ間に合わない! このまま突破する!」
そう言って、ホシノはベルトから手榴弾を引き抜き、ミメシスに向けて投げつける。
手榴弾は相手の立っている屋根の上で爆発し、ミメシスの一体を倒す。
さらに、爆発によってミメシスの陣形が崩れたのを見計らい、ホシノは爆音とともに舞い上がった土煙に紛れて盾を構えたまま突っ込む。そのままの勢いで正面にいたミメシスを盾で突き飛ばし包囲網を抜ける。しかし、包囲網を抜け次の屋根の飛び移った時には両隣にミメシスが生成され、ホシノに銃口を向ける。
そこで咄嗟に左のミメシスには盾を投げて体勢を崩し、右のミメシスはギリギリで弾道を見切って避けるとショットガンで蜂の巣にする。そして、すぐさま反転し、盾をどかそうとするミメシスを上から押さえつけ頭に弾をぶち込んだあと、転がった盾を回収し、その間に追いかけてきたミメシスに向けてもう一度手榴弾を投げて距離を離した。 - 190スレ主24/11/28(木) 19:16:43
"ホシノ、すごい!"
「いや、正直危なかったよ。指示を無視してごめんね?」
“結果オーライ! 今は急ごう!”
怒涛の奮戦でなんとかミメシスの大群から逃げ切ったホシノは全速力で生成されるミメシスをかわして先生の元に急ぎ、徐々に距離を縮め、広場まであと50mといった所まで到達した。
ところが、進行方向に一人のシスターがどこからともなく生成されたところで、リリスが叫ぶ。
“いけない! あいつはだめだ!ホシノ、その場で全力で防御して!”
「そんな! もうすぐそこなのに!」
「いいから早く」
ホシノは、その言葉を最後まで聞くことができなかった。 - 191スレ主24/11/28(木) 19:17:18
異質なミメシス、バルバラの複製体であったそれは逡巡していたホシノに一足で接近すると右手に持ったガトリング砲で顔面を強く殴りつけ、屋根の上から意識が飛んだホシノを地面に叩き落とす。
ホシノはすぐに飛び起きるが、そこは袋小路であり、正面にはバルバラが、後ろには数メートルの壁、さらに天井から複数のミメシスがホシノに狙いを定める。
「くっ……」
動いたら死ぬ。そんな予感がホシノを硬直させる。
“そん……シノ………夫?!”
“まず……。こうなっ……仕方………大人…………”
殴られたせいか、魔力切れか、ホシノの耳にはリリスの言葉が途切れ途切れに聞こえ始める。しかし……、
“……………。わかった。代償を支払おう”
その言葉だけは、やけに鮮明にホシノの耳に届いたのだった。 - 192二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 19:56:05
一旦乙かな?
一説には超特大マナタンクらしい(?)大人のカードの代償は何なんだろうな - 193スレ主24/11/28(木) 19:56:31
To be continued……
というわけで、第四話前編でした。結構急ピッチで書いたので少し誤字脱字があるかもしれません。 - 194スレ主24/11/28(木) 19:58:06
飯を食ったら、終了報告するのを忘れてしまっていた……。
- 195スレ主24/11/28(木) 20:03:04
余談なんですが、様々なところに風呂敷を広げて、先生のアイドルステージで広げた風呂敷を畳めるように構成しているのですが、その過程でこれいいじゃんと、ロリリス先生の大人のカード展開が生えてきました。要はプロットにないアドリブです。
- 196スレ主24/11/28(木) 20:10:51
- 197スレ主24/11/28(木) 20:16:12
- 198二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 20:16:54
立て乙です
- 199二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 20:20:16
うめうめ
- 200スレ主24/11/28(木) 20:20:59
SSを細かく区切りすぎて予定やり早く来てしまった……