ピストンマーチャンwwwww｜あにまん掲示板

1二次元好きの匿名さん24/11/18(月) 23:25:07

「…。(いい匂いがする…)」 微睡みの中、淡い花のような香りに誘われ意識が徐々に帰ってくる 、どうやら仮眠のつもりが随分長く眠ってしまったようだ。 

「おはようございます、トレーナーさん。」
 コロコロとした、愛らしい声が寝起きの酷く淀んだ意識に響く。
 「…マーチャン…？」 
「はい、貴方のマーチャンです。」
 天井を背景に彼女の柔らかい笑顔が瞳に映る、事態を察するのに時間はかからなかった 。

「…どうしてこんな状況に？」
 「ふふ…トレーニングを終えて部屋に戻ってきたらトレーナーさんがデスクでお休み中でしたので、首を痛めないよう膝枕をさせてもらいました。」
 あぁ…担当に気を使わせてしまった挙句、彼女たちウマ娘にとって大切な足を枕替わりになんて 焦燥と不甲斐なさが込み上げ起き上がろうとしたが、それは彼女の手によって静止された 。

「ブブーです、いけませんよトレーナーさん。」 「でも君の脚に負担が…」 
「めっですよ。私を思ってくれる気持ちはとっても嬉しいです、でもそれを理由にトレーナーさんが無理をして倒れたら、マーちゃんは悲しいです。」

 「…。」 
「ですからもう少し、お休みしましょう。」
 「さぁ目を閉じて、眠れるまでこうしてあげますから。」

 柔らかな手が頭を撫で髪を梳き、もう片方の手は優しく胸をさすっていた。
「………ごめんマーチャン、ありがと…。」
 「はい、おやすみなさい。」
 安心する彼女の香りと耳を抜ける心地いい声と夕暮れの淡い緋色の情景に導かれ、僕は再び意識を手放した。