- 1二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 09:37:02
- 2二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 09:38:15
きっと社長とは仲良くなれる
- 3二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 09:38:27
ゼロワンは詳しくないけどあるよ
- 4二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 10:10:21
並大抵の事では死ななさそうだし安心だな
いざとなったらヘルライジングで直せるし - 5二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 10:13:40
とりあえずウェブシューターが強化される事だけはわかる
- 6二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 10:31:02
あるから続きが欲しい…
- 7二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 10:31:29
- 8二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 10:32:03
ピーターの記憶はないけどスパイディの記憶はあるから、あの世界からしてみたらスパイダーマンの活動拠点が東京に移った感じなのかな
- 9二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 10:32:55
なおしてはいるだろ、死んだ方がマシな苦痛+継続的な大ダメージ(これも死ぬほどの苦痛、でも治る)なだけで
- 10二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 10:39:02
トラッピングスパイダープログライズキーが登場するのは確定
- 11二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:06:33
なんかゼアはスパイダーマンの存在覚えてそう
- 12二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:12:40
『お待ちしておりました、ピーター・パーカー様。 お荷物をお預かり致します』
「わっ、ありがとうございます!」
(凄いなぁ、当たり前のようにヒューマギアが応対してるなんて)
『日本語がお上手ですね、社内でのあなた用の言語設定をお選びください』
「日本語で大丈夫だよ!……じゃなかった、です!」
『かしこまりました。ご来日おめでとうございます、ピーター・パーカー様』
「ははっ、ニホンって凄い良いところだなぁ」
ピーターはお気に入りのバックパックを背負って深呼吸すると、顔を上げて飛電インテリジェンス本社に入った。
「失礼します、留学しに来たピーター・パーカーですが……」
『ようこそピーター様。こちらにどうぞ』 - 13二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:25:19
で?今度は誰が死ぬんだい?
- 14二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:29:09
スパイダーバースに出るのかと思ったらゼロワンだった
- 15二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:30:47
待合室で待機するピーターは、モニターに映る飛電インテリジェンスのガイドに目を向けた。
《飛び立とう、夢に向かって!飛電インテリジェンスにようこそ!》
《飛電インテリジェンスは、ヒューマギアにより皆様の生活をサポート致します》
モニターの前社長・飛電是之助は、身振り手振りを交えながら社の理念についての説明を行なっている。
《「指パッチン」により、人類の半数が消滅してしまった昨今……働き手を失った人類に今こそ、新たな労働の可能性を!》
《ヒューマギアは災害救助、医療行為、その他の労働の全てをサポートします。日本の秩序は、ヒューマギアという働き手によって再び安定することでしょう》
《多くを失った今こそ、諦めずに飛び立ちましょう。平和という、夢に向かって》
ガイドの映像が終わると、同じような留学生たちが口々に話し始める。
「指パッチン後なのにニホンが無事だったのは、ヒューマギア事業のおかげなんだっけ」
「是之助前社長は立派だよ、日本の混乱を一企業の力だけで抑え込んだんだから」 - 16二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:31:09
- 17二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:32:30
意外にもゼロワンには蜘蛛のライダーいないんだっけ
- 18二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:34:50
- 19二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:37:22
指パッチンで消えてた人が急に戻ってきたからヒューマギアに職を取られた!って混乱が酷そうな予感……
- 20二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:56:16
確かに人口半分消えたらヒューマギア需要爆増しただろうなという説得力よ
- 21二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 12:59:37
歴史改変すら認識するゼアなら普通に認識してそうだよな
- 22二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 13:00:12
急拵えのトラッピングスパイダー使ったライダー(レイダー)を使って最後には万を辞してスパイダーマンになる展開か
- 23二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 18:27:56
続き気になるので保守
- 24二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 22:06:18
- 25二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 22:10:20
「アイアンスパイダー」って「ライジングホッパー」みたいでなんか調和してる気がしてきた
- 26二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 22:33:14
プログライズキー的に言うなら「アメイジングスパイダー」なんだろうか
是非変身の後の英語音声は「Great power comes with great responsibility」で… - 27二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 22:34:37
ss書いてるスレ主だけどあまり期待通りの展開にはならないです……
- 28二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 22:45:53
期待とか気にせず好きなように書いたらええんやで
二次創作のSSなんてそんなもん - 29二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 01:50:09
手続きを済ませたピーターはインターン学生寮の自分の部屋に着くと、荷物を下ろしてベッドに座った。
「フゥ、ニホンっていいとこだね。僕の知ってる人が誰もいない」
バックパックの中から取り出したのは、レゴのダース・ベイダー。
もう2度と繋がることのない友情の証だ。
デスクの上にダース・ベイダーを置いたピーターの脳裏に浮かぶのは友と過ごした日々だった。
友を想ってテレビを付けると、お笑いチャンネルだけが設定されていた。
「でもニホンのジョークってあんまり……その、感性が合わない感じがするよ。勢いが良いけど」
『はい!アルトじゃ〜……』
「……ごめんタレントさん、チャンネル変えるね」
偶々付けていたチャンネルの芸人に思わず失笑すると、それが申し訳なくなりピーターは持参したスターウォーズのDVDをテレビに入れた。 - 30二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 01:56:38
- 31二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 06:29:00
大いなるクロスには大いなるエタがつきまとう
- 32二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 09:40:34
アウトなんだよなぁ
- 33スパイディの理系会話わからん22/03/04(金) 13:14:58
翌朝から、ピーターのインターンが始まった。
ヒューマギア事業の体験、ヒューマギアとの適切なコミュニケーション体験、新型人工知能に関する説明など。
その悉くはピーターにとって刺激的な学びであり、一時だけ孤独を紛らわしてくれるものだった。
そんなある日、ピーターの自室に一台のヒューマギアが訪ねてきた。
『ピーター・パーカー様。いらっしゃいますか?』
「はい、えっと……なんですか?」
『私は社長秘書型ヒューマギアのイズと申します。以後、お見知り置きを』
「社長秘書さん!?えっと、そんな方が僕に何か……?」
『詳しいお話は後ほど。まずは、社長室にご案内します』
イズと名乗ったヒューマギアは丁寧な物腰で挨拶すると、ピーターを社長室に招待する。 - 34二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 20:23:07
あげ
- 35二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 23:26:26
続きが気になる……
- 36二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 23:28:10
バディになったヒューマギアをなんやかんやあって自らの手で破壊するのは既定路線な
- 37二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 00:31:26
「……君が、ピーター・パーカーくんか」
社長室に入ったピーターを迎えたのは、スーツとサングラスを着こなす若い男性だった。
「あっ、初めまして。ピーターです、はい」
「こちらこそ初めまして。私は飛電或人、この飛電インテリジェンスの代表取締役社長だ」
「あの、僕、日本語わかります。態々英語でありがとうございます」
「そうか、実は私も英語は得意じゃなくてね。日本語で話させて貰うよ」
若くしてその才を発揮し、自らの会社を世界有数にして日本一のものに成長させた飛電或人。
テレビで何度か見たその姿が目の前にいることに、ピーターは興奮に似た感情を抱いていた。
それは、まだ記憶に新しい憧れの人物の印象を重ねたからでもあった。
「ピーターくん、私は君に聞きたいことがあってここに呼ばせてもらった」
「あっ、はい!僕に答えられることなら!」
「そうか……なら単刀直入に聞こう」
(この人、僕と6歳しか違わないのに振る舞いがなんていうか、スタークさんに似ているな……)
それに気を取られていたわけではなかったが、ピーターは初歩的なミスを犯してしまった。
或人が袖から電子パネルを取り出すと、そこにはピーターのプロフィールが記されていた。
「ピーター・パーカーくん、この文書は偽造されたものじゃないのかい?」
「あっ……」 - 38二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 00:34:59
或人社長はこうなんか…そう抜け目の無い人ではない感じがする
割と資料の誤字脱字とか多そだし人のも見逃すイメージ
でもやっぱちゃんと勉強すればちゃんと社長として大成できるポテンシャル自体はあるのかなぁ
本編はマジそれどころじゃねぇでドタバタしてたわけだから - 39二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 00:43:48
この或人社長がちょっと前にピーターに謝られながらチャンネル変えられてるの草ですよ
- 40二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 01:10:40
「いや、その……」
「どうなんだい?」
焦りながらも、ピーターの頭の中にはほんの少しの諦めの感情があった。
やはり、そう上手くはいかない。謂わば日本のスターク・インダストリーズのようなものなのだから、偽造なんてバレて当然だ。
「……はい、僕は偽造した戸籍でここに来ました。それは間違いないです」
「……そうか」
「すいませんでした。いえ、謝って済むようなことじゃないですけど……」
「いや、その言葉が聞けて確信を持てたよ。君を助けるべきだと、確信がね」
「え?」
俯くピーターに或人が言い放ったのは、意外な言葉だった。
「我が社の優秀なる人工衛星・ウィアは先日異常な時軸の乱れを観測した。だが、その乱れはウィアの観測データ以外には残っていなかった」
「それってどういう……」
「……実を言うと、私は同じ事象に巻き込まれたことがある。歴史の流れに、取り残された経験が。君にも同じことが起こったんじゃないのかい?」
「どうしてそう思ったんですか?」
「『ピーター・パーカー』という人間はこの世に存在しない。他のあらゆるシミュレーションシステムがそう結論付けたが、ウィアだけは違った。ウィアは君の存在の不可解さを分析し、君の存在の確信を私に委ねた」
息を呑むピーターに、或人はサングラスを取って目を合わせた。 - 41二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 05:36:47
やっぱ飛電の人工衛星の性能イカれてるな···
- 42二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 10:10:35
でも世界がピーターを思い出した場合平行世界から敵が押し寄せて来ません?
- 43二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 18:05:35
「ピーター・パーカー。君は何者だ?」
「……」
真っ直ぐな目線の或人を見つめながらも、ピーターの心には迷いがあった。
かつて、トニー・スタークの面影を感じた大人を信頼したことで、ピーターは全てを喪った。
それを思えば、自分の身の上を素直に話して良いものなのだろうかと迷うのも当然だ。
「あの、僕は……」
だが、ピーターは或人を信じたいと思った。
彼には、トニーと同じでベックとは違う何かがあると感じたのだ。
それはピータームズムズとかの感性ではなく、もっと深いところからの確信だった。
しかし、ピーターが口を開いたその瞬間にけたたましい警報がそれを遮った。
「なんだ……!?」
「……イズ、どうなっている?」
『不明です、マギア反応ともアーク反応とも結びつきません』
「何?」
『どうやらアーマーで武装したテロリストのようです』
「……わかった、私が出る。ピーターくん、君はここにいたまえ」
「待ってください、或人さん!」
ピーターが言い終わる前に或人はエレベーターに乗り、急速に外に出て行ってしまった。 - 44二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 19:57:52
外に出た或人を待ち構えていたのは、まるでサイのようなパワードアーマーを着用した男だった。
「ハァーハッハッハ!!オレ様はライノだァー!!」
ライノと名乗った男はアーマーから銃撃を行い、あちこちを破壊しまくっている。
「ワァァ!逃げろ!!」
「か、怪人だぁ!?」
人々が逃げ惑う中、或人は動じずにライノの前に出る。
「お前は何者だ?」
「アァ?」
「……ヒューマギアを使ったテロシステムでもライダーシステムでもない、旧式の戦争用パワードスーツに見えるが出力がオーバースペック過ぎる。一体どこからそれを調達した?」
「お前は飛電或人だな?この国では最強の国防システム・ゼロワンを有する男!!」
「質問しているのは私の方だが?」
「オレと戦って貰おうかァ!!」 - 45二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 23:24:07
期待
- 46二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 00:43:16
人びとが戻ってヒューマギア排斥と融和で争う流れだな。一瞬で数年経過して、気がつくと見知らぬロボットが自分のポストに居座ってた恐怖が世界で溢れるぜ。
- 47二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 00:52:27
色々あって大人になったアルト社長
悲しいけど大好き - 48二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 00:57:03
ドライバーを装着した或人は慣れた手つきでプログライズキーを起動し、装填する。
「まあいい、詳しい話はぶちのめしてから聞かせて貰うぞ」
《JUMP!!》
《Authorize》
「変身」
《Prog RISE!!》
《飛び上がライズ!ライジングホッパー!》
《──"A jump to the sky turns to a rider kick."》
蛍光イエローのアーマーを纏った姿……仮面ライダーゼロワン ライジングホッパーとなった或人は、特徴的な構えでライノに対峙する。
「ハァーハッ!!それがゼロワンか!!」
「お前は私が止める」 - 49二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 10:12:34
楽しみなので保守
- 50二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 10:46:40
めちゃくちゃおもしれぇ
しかしマーベル戦闘力的にゼロワンは強すぎるんだよねスーツスペックと社長のバトルセンスなら石なしのサノス位ならいけそうな気がする
秘電メタルは秘電がヴィブラニウムを参考に産み出したって感じのクロスオーバーありそうあの金属世界崩壊できる一撃に耐えるしね
終わってほしくないので保守 - 51二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 16:09:16
素晴らしいSSを見つけてしまった。
保守。 - 52二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 17:16:12
ゼロワンは脚部にグッと力を込めると、猛スピードで突進してライノの腹部に蹴りを打ち込んだ。
「フッ!」
するとライノは土埃を上げて後ろに仰反る。
しかし、ゼロワンはマスク越しに手応えの無さに驚愕する。
「ハッ!!効かねえぞ!!」
「成程、見た目通りの防御力だな……」
ライノのアーマーの防御性能を確認すると、ゼロワンはライノのサイ型の首元に膝蹴りを叩き込み、更に蹴っ飛ばすことで攻撃と同時に後退する。
「箱型テレビがやたら頑丈だとか、そういう類か?」
「オレは常に最新型だァ!!」
退いたゼロワンに向かってライノは銃火器を乱射し、それをゼロワンはジャンプを多用した独特のステップで全て回避する。
「お前のジョークはつまらないなぁ飛電或人!」
「……よく言われるよ」
ライノの挑発に怠そうに答えながら、或人は更にプログライズキーを起動する。
《FIRE!!》
《Gigant flare!フレイミングタイガー!》
《──"Explosive power of 100 bombs."》 - 53二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 17:21:47
この時空の或人社長だいぶ擦れちゃったな……
すき - 54二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 17:26:32
- 55二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 23:18:30
社長として立ってるからね。指パッチン後だとガチの頼れる象徴が必要だったんだと思うわ
- 56二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 23:51:45
赤い炎の装甲を重ねたゼロワンは、両手から火炎を放射してライノを炙り焼こうとする。
「ハァーハッ!!サウナのつもりかぁ!?」
「炬燵で温めるつもりだったが……!効かないのかよ……!」
しかしライノはゼロワンの攻撃を意に介さずに突進を仕掛け、凄まじい勢いのそれを受け止めようとしてゼロワンは吹っ飛ばされてしまう。
「ぐッ……!?」
「華奢な身体だなぁ!!」
「内も外も筋肉ダルマというわけか……!!」
「デスクワークのプレジデント様じゃこの筋肉は変えないもんなぁ、羨ましいかぁ?」
「生憎、筋肉なら私も自信はあるのでね……」 - 57二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 23:53:02
実はコメディ番組じゃなくて今活躍する人物の今までを特集するって感じのバラエティだったのかもしれない。その中でギャグやってる場面が出たとか
- 58二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 00:16:02
保やすみ
- 59二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 10:07:20
ワクワク保守
- 60二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 17:39:13
ライノの背からミサイルが次々に発射され、ゼロワンは火炎を小出ししてそれを迎撃するも物量差に押され、いくつかを直撃してしまう。
「くそ、予想外に手強いな……!」
悪態を吐きながらもゼロワンは起き上がると、別のプラグライズキーを取り出して起動しようとする。
だがその隙を見計らったかのようにライノは再び走り出し、今度はボディプレスを仕掛けた。
「フォームチェンジか、便利なもんだな!!」
「ああ、そのメタリック・アーマーよりはなぁ……!!」
フォームチェンジを阻止され、ライノを受け止める羽目になったゼロワンは力一杯にライノを抑えるものの、徐々にそのパワーバランスは片方に傾いていく。
「タフさも重さも見た目以上なことだけは認めるよ……!!」
「押し潰されちまいな、虫め!!」
マスク越しに或人が苦悶の表情に変わる瞬間、パワーバランスは逆転し始める。
「うん……?」
何かがライノの身体に張り付いたような音がした途端、ライノは剥がされて転覆する。
「ウオォ!?」 - 61二次元好きの匿名さん22/03/07(月) 19:08:54
一瞬ブラッドスタークかと思った
- 62二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 00:26:57
保守
- 63二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 00:59:35
スパイディ来るか?
- 64二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 12:31:26
待つ
- 65二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 21:09:10
保守
- 66二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 22:08:28
ちょっとワクチン副作用が重いので今日はパスで
- 67二次元好きの匿名さん22/03/08(火) 23:45:20
どうか無理なさらずお大事に
- 68二次元好きの匿名さん22/03/09(水) 07:29:46
保守
- 69二次元好きの匿名さん22/03/09(水) 16:31:50
待ち
- 70二次元好きの匿名さん22/03/09(水) 21:47:51
「なんだ?」
ゼロワンは即座に立ち上がると、その目の前に赤と青のタイツスーツを着用したヒーローが降りて来た。
「或人さん!大丈夫ですか?」
「君は……?」
『或人社長、彼は恐らくニューヨークのクイーンズを主な活動地としているヒーロー……通称・スパイダーマンです』
「スパイダーマンだと?」
戦いに参戦したスパイダーマンはゼロワンに挨拶を済ませると、ウェブを伸ばしてライノに向かって走り出す。
「スパイダーマン!!まさかお前も日本に来ていたのかァ!!」
「僕のことを知ってるの?」
「ああ、お前のことはよく知ってるよ!!」
ライノがミサイルとガトリングを一斉射すると、スパイダーマンは周辺のマンホールをウェブで引き寄せて盾にしてやり過ごし、更に遠心を加えてライノに叩きつけた。
「オォ〜懐かしいなぁその攻撃も!!こっちに来てからは随分ご無沙汰だった!!」
「僕これ一回しかやってないけど!」 - 71二次元好きの匿名さん22/03/09(水) 23:20:00
保守
- 72二次元好きの匿名さん22/03/09(水) 23:20:05
保守
- 73二次元好きの匿名さん22/03/10(木) 08:01:03
保守
- 74二次元好きの匿名さん22/03/10(木) 08:05:25
まだ並行世界のやつが残ってたのね
- 75二次元好きの匿名さん22/03/10(木) 08:15:15
ps4の方のスパイダーマンでも思ったけど、ライノ便利すぎない?
ピーターの前に必ず現れる信頼感がありすぎる - 76二次元好きの匿名さん22/03/10(木) 08:59:51
「日本にスパイダーマンが来日したぞぉ!!」
歓喜に似た声を上げるライノは瓦礫をスパイダーマンに投げつけるが、それをゼロワンが蹴り飛ばしてスパイダーマンを守る。
「スパイダーマン、何故日本に……いや、今は一緒に戦ってもらう。奴を止めなければ」
「当然だね!」
「俺とやろうってか!俺とやる気だな!アァン!?」
サイの鼻から息を荒げるライノは地面に拳を叩きつけると勢いよく走り出す。
「お前たちを叩き潰す!殺す!粉々にするゥ!!」 - 77二次元好きの匿名さん22/03/10(木) 17:55:12
「私は右!君は左!……今だ!」
ゼロワンの出した合図と同時に2人は散開し、スパイダーマンがウェブを射出してライノの腕を絡め取った。
「そんな華奢な糸でオレを縛れると思うなァー!!」
「うっ!?なんてパワーだ……!!」
「待ってろ!」
しかしライノを抑えた一瞬の隙に、ゼロワンはフォームチェンジを速やかに遂行する。
「変身ッ!!」
《HYBRID RISE!!》
《シャイニングアサルトホッパー!!》
《"No chance of surviving this shot."》
「行くぞ!」
シャイニングアサルトホッパーにフォームチェンジしたゼロワンは、その高速移動能力をフル活用してライノの関節部を狙った猛攻を仕掛け、ライノの体制を崩すことに成功する。
「オオッ!?なんだ!?」
「私の動きは見えないだろう?のろまめ!」
「凄い、これがニホンのヒーローの実力なのか……!」 - 78二次元好きの匿名さん22/03/10(木) 22:06:43
保守
クロスオーバーはやっぱこうでないと! - 79二次元好きの匿名さん22/03/11(金) 00:39:38
保守
- 80二次元好きの匿名さん22/03/11(金) 08:32:55
保守
- 81二次元好きの匿名さん22/03/11(金) 09:11:42
おしゅ
- 82二次元好きの匿名さん22/03/11(金) 17:05:23
保守
- 83二次元好きの匿名さん22/03/11(金) 19:49:11
保守
- 84二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 00:29:28
オーソライズバスターによる攻撃で手足をもがれたの如くライノは地面に倒れ伏し、それを機としてゼロワンはオーソライズバスターにキーをスキャニングし、必殺技の発動態勢となる。
「これで決める!」
《"Progrise key confirmed. Ready for buster."》
バスターガンモードのオーソライズバスターをライノに向けたその瞬間、スパイダーマンの危機察知能力・ピータームズムズが反応する。
「んっ……!?」
「喰らえ……!」
「待って!何か来る!?」
「何……?」
スパイダーマンがそれをゼロワンに伝えようとした瞬間、何処からか醜悪な笑い声が響く。
「アーッハッハッハ……!!」
「この笑い声は……!?」
そして笑い声と共に、まるでカボチャのような形をした物体がゼロワンの足元に落下した。
「カボチャ……?」 - 85二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 10:02:35
保守
- 86二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 10:10:30
次の瞬間、カボチャは弾けて凄まじい爆発を引き起こし、ゼロワンに大きなダメージを与える。
「なんだッ!?」
「或人さん!?」
咄嗟の防御体制すら取れず、ゼロワンは変身解除してしまい、大きく吹き飛ばされて壁に激突してしまう。
スパイダーマンはライノの拘束を後に回して或人に駆け寄り、容体を確かめる。
「大丈夫ですか!?」
「くっ……何が起こった、スパイダーマン……!」
「空から爆弾が……!」
或人を立たせながら説明しようとしていると、またもピータームズムズに反応があり、スパイダーマンは或人を伏せさせる。
「ッ!伏せて!」
2人が同時に身を屈むと、奇声を発しながら刃物を振るう高速接近体が背後から現れた。
「ヒャアーッ!!」
「……スパイダーマン、あれはなんだ?」
「わからない……けど、アレが何なのかは知っている!」
その接近体は、ピーターの悪き記憶に残るグライダーとよく似た姿のそれを駆り、まるで悪魔のように醜悪な憎悪と笑顔の混じった表情を2人に向けた。
「日本留学は楽しかったか?ピーター……!!」 - 87二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 10:47:36
アメイジング版が来てるじゃねぇか!!
- 88二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 16:28:58
保守
- 89二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 00:50:14
「ゴブリンだ……!」
「おいおい、そんな他人行儀な呼び方は無いだろう?俺とお前の仲じゃあないか……!」
「知り合いなのか?」
「さあね、僕じゃない「僕」とは知り合いみたい」
訪ねる或人に苦い顔でスパイダーマンは答え、慎重に立ち上がる。
「2対2だな……」
「いや、あなたは逃げて。ゼロワンシステムは再変身に時間がかかるはず」
「なに?何故それを?」
「多少見てたらシステムは、ね」
スパイダーマンは身を這わせるかのようなファイティングポーズを取ってゴブリンに警戒する。
だが、当のゴブリンはそれを愉快そうに眺めている。
「しかしそのコスチュームは一体なんだ?チャーミングなお目目は前の方が趣味が良かったなぁ?」
「そっちのお顔も随分チャーミングだね」
「そういうジョークは好きじゃない!!」
軽口に対して軽口で返したスパイダーマンに、グリーンゴブリンは突如激昂し、先程のテンションとは正反対な怒りの声色で両腕のブレードを展開して突っ込んできた。 - 90二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 01:28:02
グライダーでブーストしたゴブリンのブレードを両腕で受け止めるも、スパイダーマンの手に血が滲む。
「くっ……!」
「なあピーター……俺はお前の血があんなにも欲しかった。欲しがっていた……でも今はこんな血に何の感情も抱かないんだ」
ブレードを振り抜き、スパイダーマンのホームメイドスーツは容易く切り裂かれてピーターの素肌が露わになる。
「お前が嫌いだ、ピーター!!俺の望みを叶えもしないお前が、俺は大嫌いだ!!日本にまで出しゃばって来やがって!!」
「アンタこそ、日本にはバカンスの予定だったってわけ?そのサーフボードで!」
「お前のジョークを聞くのもウンザリなんだよ!!」
グライダーにより高低差を付けた格闘はスパイダーマンのウェブスイングアクションを封じながら有利に戦いを進めている。
しかし苦戦しながらもスパイダーマンはゴブリンと互角に渡り合う。殴ると見せかけたフェイントでウェブを顔に貼り付け、顔面から落としながら膝蹴りを叩き込んだ。
「そう、ならこのキックで話は終わり!」 - 91二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 09:34:01
しかしグライダーから落とされたものの、ゴブリンのタフネスは戦闘の続行の問題とはしていなかった。
「殺してやるぞピーター!!」
「姿形は変わってもあのゴブリンと同じか……!?」
スパイダーマンとゴブリンはそのまま組み合って格闘を続けるが、その背後からライノが突撃し、スパイダーマンに全力でぶち当たった。
「オレのことも忘れるなよスパイダーマァン!!」
「ライノ!?ぐはッ!?」
「ククク!よくやったぞライノ!」
「おぉ〜ゴブリン!助けてくれてありがとうなぁ〜!」
「悪者さんにもチームワークはあるんだね……!」 - 92二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 20:05:49
保守
- 93二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 20:36:59
ウェブアクションで翻弄しながら2人と渡り合うスパイダーマンは、徐々に劣勢になっていく。
スパイダーマンの俊敏さはトップスピード時のゼロワンにも及ぶものとはいえ、ライノやゴブリンに比較すると手数も攻撃の威力も心許なく、タフネスを誇る2体を同時に相手にするには厳しいのだ。
「ねえ!お水をどうぞ!」
「いらねえよ!」
ウェブで引きちぎった消火栓を投げ飛ばすも、ライノの鋼鉄の装甲には当然弾かれ、ライノの突進にスパイダーマンは再び吹き飛ばされる。
「ぐっ……!」
壁に亀裂を走らせて倒れ込むスパイダーマン、更にそこに追撃のゴブリンがパンプキン・ボムを起動する。
「焼けろスパイダーマン!」
ゴブリンが腕を振りかぶってボムを投げつける体制に入る。
だが、その瞬間にゴブリンの頭に上空から落ちるものがあった。
「うッ!?なんだ!?」
それもまた、パンプキン・ボムだった。 - 94二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 23:08:31
「何ッ!?」
ゴブリンは咄嗟に身を守るも、爆発への対応が間に合わずに吹き飛ばされ、更に自分の起動した爆弾の爆発も重なりライノを巻き込んで爆発した。
「があああ!?何やってんだお前!?」
「どうやら邪魔者のようだな……!」
「クソッ、内部機器がイカれてやがる!」
混乱する状況の中、スパイダーマンの前に1人の男がグライダーに乗って現れた。
「ピーター、大丈夫か?」
「あなたは……!?」
「ピーター……と、言ったのか?スパイダーマンがピーター・パーカー?」
口々に呟くスパイダーマンたちに、答え合わせのようにゴブリンが口を開く。
「またお前か……ハリー・オズボーン!!」
そしてハリーと呼ばれた男もまた、ゴブリンに言い放つ。
「お前の好きにはさせない……ハリー・オズボーン」 - 95二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 00:36:37
向かい合う2人のハリー。最初に出てきたハリーは舌打ちすると、赤い粒子の詰まったボムをライノに向かって投げる。
「チッ……引くぞライノ、目的は果たしたはずだろう?」
「オイ!また小さくなるのはゴメンだぞ!」
「我慢しろウスノロ!」
ボムを起爆させるとライノは手のひらサイズとなり、ハリーはそれを手のひらに収めるとグライダーに飛び乗って憎悪の表情をスパイダーマンたちに向ける。
「このままじゃ済まさんぞ、ピーター!そしてハリー・オズボーン!」
「それは俺もだ、ハリー・オズボーン」
捨て台詞を吐いて飛んでいくハリーに、ハリーは鋭い眼を向け続けていた。 - 96二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 09:34:51
保守
- 97二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 15:50:04
保守
- 98二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 23:51:26
保守
- 99二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 09:14:16
保守とはすでにそこにあるもの
- 100二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 12:47:26
keep
十分面白いが
最近ゼロワンの出番が少なくて少し寂しい... - 101二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 12:56:47
ゴブリンとライノが去り、もう1人のハリー・オズボーンはスパイダーマンと或人の前に降り立つ。
「久しぶりだな、ピーター……」
「えっと……そうだね」
「……やはり、お前は俺の知るピーターじゃないんだな」
「わかるの?」
「わかるさ。色々あったが……俺とピーターには友情がある。違いくらいはわかっているつもりだ」
「友情か……いいね、それ」
スパイダーマンはマスクを外し、屈託のない笑顔で微笑む。
「若いな、君は」
「よく言われるな」
ピーターとハリーが奇妙なシンパシーを感じている中、或人はサングラスを再びかけて口を開く。
「悪いが、感傷に浸る前に状況を知りたい。私に話してもらうぞ」 - 102二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 21:22:04
保守
- 103二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:11:01
「……信じてもらえるかどうか、わからないけど」
或人に事情を話すため、ピーターとハリーは社長室に招かれた。
「僕はピーター・パーカー。スパイダーマンです」
「俺はハリー・オズボーン。凝った名前は……そうだな、ニューゴブリンと呼んでくれ」
「私は飛電或人。仮面ライダーゼロワンだ」
「或人社長がさっき言ってた通り、僕には戸籍がありません。これは、僕がマルチバースに関する戦いで自分の存在を世界の記録から抹消したからです」
「マルチバース……別の世界ということか?」
「俺はその……ピーターの言う別世界からここに来たみたいだな。1年前、気がつけばこの世界のニューヨークで俺は取り残されていた」
「頭のこんがらがる話だな……」 - 104二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 08:18:29
起き待ち
- 105二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 14:09:55
「てっきり“指パッチン”関係の話かと思ったが、そのマルチバースとやらが今回の事件のキーワードか」
「マルチバースには僕〈ピーター・パーカー〉がスパイダーマンだということを知る人が沢山いて、その中でも凶悪な力を持った人が僕の開いてしまったマルチバースの扉から溢れ出て、この世界にとって良くないことを引き起こすことになって……それを止めるために、僕の記録を抹消したんです」
「謂わば歴史改変……あり得ない事象か、それならばウィアがそれを検知したのも納得が行く。私にも似たような経験があるからな」
「え?」
「とにかく、そのマルチバースからの脅威がさっきのサイのアーマーの男と、グライダーの男……それで、グライダーの男と同じ名前をしている君は何者なんだ?」
ピーターの説明を聞いて最低限の納得を得た或人は、次にハリーに問いかける。
「俺はこの世界に来てからどうにか調査を続けていたんだが、ハリー・オズボーンの名を持つ……恐らく、別の世界の俺と出会った」
「同じ人物にしては人相が大分違うな」
「僕も別の世界の僕と会ったことがあるけど、かなり見た目が違ったのでそういうものみたいですよ」
「とにかく、俺はもう1人の俺に接触された。それは……この世界を支配するために協力しろと」
「世界の支配だと?」 - 106二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 16:08:38
この流れだとサムライミ版ヴェノムも来るかな?
- 107二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 16:39:53
「なんとも馬鹿馬鹿しいワードセンスだが、それで君はどうしてここにいる?」
「俺は奴らに手を貸すつもりは無かった。奴らが国外に逃亡し、日本の飛電インテリジェンスを狙っていることを知り、俺はここに来た」
「狙いはやはり、我が社か……」
或人は苛立った表情で椅子に座り、ため息を吐く。
「俺の会社はいつも何かに狙われているな……」
「或人さん、大丈夫ですか?」
「ああ大丈夫だ。少しノイローゼ気味なだけだ……」
「会社経営っていうのは面倒なものだ、それも有名であればあるほど……気持ちはわかる」
「君も社長ってことか?」
「父の会社を継いでいてな……オズコープだ。因みにあいつもそうだろう」
「父の会社を継いで、な……」 - 108二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 16:48:17
「オズコープにニューゴブリン……もしかして、あなたの父親ってノーマン・オズボーンさんじゃ?」
「ああ……よくわかったな。この世界はオズコープも無いのに」
「あなたの父と……戦ったことがあって」
「……そうか。父が迷惑を掛けたな」
「いえ、そんな」
「ピーター、君は……友達の家族を殺めたりはしていないよな?」
「……友達の家族とは戦ったことがあるけど、僕には誰かを死なせることは出来ないよ。人の命を預かる、親愛なる隣人としての責任があるから」
「強いな……君は。俺の知っているピーターも、そういう男だった」
「ピーターには、僕も会ったよ。僕を1番辛い時に支えてくれた、頼れる人だった」
「そうだろう?ピーターはな……あいつは、凄いんだ」 - 109二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 23:57:43
続きが楽しみだ
- 110二次元好きの匿名さん22/03/17(木) 01:39:25
保守